JP3422590B2 - 金属成形体用射出成形装置 - Google Patents

金属成形体用射出成形装置

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JP3422590B2
JP3422590B2 JP06319495A JP6319495A JP3422590B2 JP 3422590 B2 JP3422590 B2 JP 3422590B2 JP 06319495 A JP06319495 A JP 06319495A JP 6319495 A JP6319495 A JP 6319495A JP 3422590 B2 JP3422590 B2 JP 3422590B2
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篤 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属成形体を製造する
ための射出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開平5―28562
5号公報において「金属成形体用射出成形装置」を提案
した。この技術によれば、連続的にインゴットを半凝固
スラリ化し、生産性を高めることができる。この技術の
概要を図5で説明する。図5は従来の金属成形体用射出
成形装置の全体概略図である。金属成形体用射出成形装
置100は、スクリュー式射出機101と、材料供給室
102とからなる。材料供給室102は、上から下にイ
ンゴット導入室103、加熱室104、保温室105、
破砕チョッパ106を備えたチョップ室107とで構成
される。材料供給室102は、真空、又は不活性ガス雰
囲気に維持され、各室103,104,105間は、シ
ャッタ108,109で仕切る構造である。
【0003】以上の従来技術は、インゴット110を加
熱室104で加熱し、適宜保温室105へ移し、チョッ
パ106で破砕し、チョップ室107を介してスクリュ
ーシャフト111で直接、又は間接的に金型112のキ
ャビティ113に射出する。インゴット110は金属で
あり、加熱室104で加熱することにより半溶融状態と
なり、この状態で射出することに特徴がある。この技術
においては、加熱室104で加熱し、保温室105へ移
し、チョッパ106で破砕するため、連続処理が可能と
なり、生産性が高い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の射出機は、外周
にスパイラル溝を形成したスクリューシャフト、及びこ
れを嵌合したシリンダとで構成される。このシリンダ
は、外周の一部に供給口を備え、この供給口から、射出
成形材料である高温の半溶融金属が、シリンダとスクリ
ューシャフトとの間に導入される。シリンダ内に導入さ
れた成形材料は、半溶融状態下でスクリューシャフトの
回転で混練され、且つ外周のスパイラル溝でスクリュー
シャフト先端部とシリンダ先端部の内側との間の蓄積室
に蓄積される。シリンダ先端部内とスクリューシャフト
先端部間の蓄積室への成形材料の蓄積で、スクリューシ
ャフトは軸方向に後退動する。射出成形に必要な量の成
形材料の蓄積が完了すると、スクリューシャフトが軸方
向前方に移動し、金型キャビティ内に成形材料を射出
し、成形を行う。
【0005】ところで、射出機へ成形材料を前記シリン
ダの供給口から導入するときに、材料の加熱が不充分で
あると、破砕され、半溶融状態の成形材料が、固形成分
を過剰に含んだ状態で供給される事態となる虞がある。
この結果、成形材料の固形成分によって、シリンダ内周
とスクリューシャフトとの間で抵抗が発生し、スクリュ
ーシャフトの円滑な作動に悪影響を来す虞がある。これ
は、スクリューシャフト、シリンダの寿命、耐久性にも
悪影響を及ぼす虞がある。又シリンダの先端部内とスク
リューシャフト先端部の蓄積室に蓄積された成形材料
は、時間の経過とともに凝固状態に移行する傾向にあ
る。この点でも円滑な射出作動に悪影響を及ぼす虞があ
る。更に、スクリューシャフトにはスパイラル溝が形成
されており、この部分とシリンダ内周との間にも成形材
料が蓄積される。蓄積された成形材料は、スクリューシ
ャフトの後退とともに、高温の供給口から低温の後方に
運ばれ、供給口後方の低温部で凝固傾向なる虞があり、
スクリューシャフトの円滑な作動に悪影響を及ぼす虞が
ある。
【0006】本発明者等は、金属成形体用射出成形装置
の射出機構の、このような課題を解決すべく、本発明を
なしたものである。本発明は、スクリューシャフトとシ
リンダ間に導入される成形材料の、混練、射出作動に最
適な高温、加熱状態を、成形材料の供給から射出時まで
確実に保持する。又成形材料のシリンダ、スクリューシ
ャフト間での固体成分による抵抗の発生を防止する。し
かも、スクリューシャフト後退動時に、低温となる虞が
あるシリンダの成形材料供給口後方部で、スクリューシ
ャフトのスパイラル溝の後部に蓄積される成形材料の凝
固傾向を防止し、シリンダ内への成形材料の固体粉砕材
の混入や、成形材料の凝固傾向に起因するスクリューシ
ャフト作動への抵抗の発生を防止する。以上、トータル
として、スクリューシャフトによる成形材料の円滑、確
実な蓄積、射出動を保障し、又シリンダ、スクリューシ
ャフトの耐久性、寿命の向上をも図ることができる金属
成形体用射出成形装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、成形材料の射出用スクリューシャフトを嵌
合、内装したシリンダ周に加熱手段を設け、加熱手段
は、スクリューシャフトのスパイラル溝の少なくとも最
後退位置にまで設置し、前記シリンダの基部を支持部材
で支え、この支持部材を水冷構造とすることで、前記加
熱手段から支持部材へ伝わる熱を遮断するようにしたこ
とを特徴とする。 また、前記支持部材の上に、金属イン
ゴットの破砕手段の駆動手段を配設したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】上記手段によれば、シリンダ周に加熱手段を設
け、しかも加熱手段は、スクリューシャフトの後退動位
置、或いはこれ以上の範囲まで設けられているので、シ
リンダ内に供給、導入された成形材料は、シリンダ内、
スクリューシャフトとシリンダ間で高温に保持され、温
度低下が防止される。従って、成形材料は、射出作動に
最適な温度に保持され、成形材料の射出作動が円滑、確
実になされる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を、添付した図面に
従って詳述する。図1は本発明に係る金属成形体用射出
成形装置の要部の縦断側面図、図2は図1の2―2線断
面図、図3は射出機部分の縦断側面図で、シリンダ先端
部内側と、スクリューシャフト先端部間のストックスペ
ースに成形材料を蓄積し、射出成形材料の計量を完了し
た状態の図及びシリンダの温度分布を示す説明的グラ
フ、図4は図3の拡大図である。
【0010】金型、その他については、全体構成として
前記図5で説明したので省略し、要部のみを説明する。
図1は、本発明に係る金属成形体用射出成形装置1の要
部の縦断側面図で、スクリューシャフト2、及びこれを
嵌合、内装したシリンダ3とからなる射出機4を備え
る。この射出機4の上に、射出機4に成形材料を供給す
る材料供給室5が設けられ、材料供給室5は、図2に詳
細に示すように、上から下にインゴット導入室6、この
下に加熱室7、この下に保温室8を備える。保温室8内
の下部には、射出機4と同軸方向に破砕手段としての2
個の破砕カッター9,9を上部に備えた破砕材蓄積室1
0が上下に連設されている。
【0011】破砕カッター9,9の各駆動軸11,11
は、自在軸12を介して上流側の入力軸1本、出力軸2
本の二軸ギアケース13に連結され、更に上流側に配置
された減速機14、この上流の1個のモータ15に連結
され、これ等で破砕手段の駆動手段16を構成する。2
個の破砕カッター9,9は、互いに逆向きに回転する。
【0012】インゴット導入室6と、この下の加熱室7
との間にはシャッター17が設けられ、これを開いてイ
ンゴットWは直下の加熱室7に導入される。加熱室7
は、図2に示すように、筒状のセラミック製ホルダ1
8、これの外周の誘導加熱コイル19、磁気シールド材
20、及び外筒21からなる真空容器で形成される。こ
の加熱室7は、上部開口が前記シャッター17で、又下
部開口がシャッター22で密閉され、前記ホルダ18の
下部にはインゴットWのストッパー23を備える。イン
ゴットWは、加熱中は前記ホルダ18内にストッパ23
で保持され、所定温度まで加熱され、その温度は、放射
温度計24でモニターする。加熱室7は、真空、又は不
活性ガス雰囲気でインゴットWを加熱する。
【0013】加熱室7は、直下の保温室8に連通、接続
され、この間に前記したシャッター22が介設される。
保温室8は、保温ヒータ25、及び断熱材筒26で覆わ
れ、1本のインゴットWを充分に収納する高さを有す
る。保温室8の上部は、真空・不活性ガス配管27に接
続され、図示せぬ弁で流路を切換えで真空排気し、又は
不活性ガスの供給を行う。
【0014】保温室8の直下には、連通するように前記
破砕カッター9,9が設けられており、このカッター
9,9の下には、破砕された成形材料を蓄積する蓄積室
10が設けられる。蓄積室10は、ある程度の高さを有
し、高さ方向に離間した高位レベルセンサ28と低位レ
ベルセンサ29とを備える。
【0015】以上の蓄積室10の下方に、前記した射出
機4のシリンダ3が設けられ、シリンダ3の射出孔33
を備える先端射出部32は、金型30の成形材料導入路
31に臨む。シリンダ3は、図3、これを拡大した図4
で示す如くで、内側の薄肉の内筒34、この外側を覆う
厚肉の外筒35とからなり、前記蓄積室10の下端部1
0aがシリンダ3の軸方向中間後部に形成した供給口3
6に連通、接続し、シリンダ3内に成形材料を供給す
る。
【0016】外筒35の後部35aは、支持部材として
の支持基台37の前部37aを軸方向に貫通して後方に
延出し、内筒34の後部34aも外筒35の内側に嵌合
されて同様に後方に延出され、シリンダ3の後端部3a
は、シール38、メタル39を介してスクリューシャフ
ト2の後部を支承する。スクリューシャフト2の後端部
2aは、シリンダ3の後端部3a後方に延出され、これ
らスクリューシャフト2の後端部2a、及びシリンダ3
の後端部3aは、支持基台37内の空胴部37b内に臨
む。スクリューシャフト2の後端部2aは、ジョイント
部40を介して進退軸41に連結され、進退軸41は、
図示しない回転及び進退動するシリンダユニット等のロ
ッドに連結されている。
【0017】前記したシリンダの外筒35の外側には、
加熱手段であるヒータ42…(…は複数個を示す。以
下、同様。)を、この周を覆うように設け、ヒータ42
…は、ブロック筒状部材を連設して形成した。ヒータ4
2…の外側には、ブロック筒状部材を連設して形成した
断熱材43…でその周を覆う。従って、スクリューシャ
フト2を嵌合、内装したシリンダ3の内筒34,外筒3
5は、必要に応じて昇温加熱され、又保温のため加熱さ
れる。
【0018】前記した外筒35の中間後部で、前記した
成形材料供給口36の後方部には、フランジ部35bを
形成し、フランジ部35bの後端面35cを支持基台3
7の前端面37cに断熱材44を介して当接し、図示し
ないボルト等で外筒35を支持基台37に結合、一体化
する。外筒35のフランジ部35bの後方は、外径を小
径に形成し、支持基台37の前部37aに形成した筒孔
37dを介して空胴部37b内に小径後部が延出されて
いる。
【0019】以上のシリンダ3において、前記した外筒
35周に配置されるヒータ42…は、外筒35の先端射
出部32の基部から、前記したフランジ部35bの直前
に達するまで外周を覆うように設置する。開口をなす供
給口36周は、この周を囲むように設ける。ヒータ42
…の設置範囲は、スクリューシャフト2の図4に示す後
退動限まで、或いは後退動限よりも少しく後方まで設置
される。尚、図1、図3、図4中、45…は、シリンダ
3の軸方向の温度分布を計測する温度計であり、射出機
4のシリンダ温度分布を計測し、ヒータ42…の加熱、
加熱停止等の制御を、図示しない制御装置で行うように
構成されている。
【0020】ところで、前記した支持基台37の前部3
7a内には、小径の外筒嵌合部35d周を嵌合して覆う
筒孔37d外周に臨み、これを囲むように環状の冷却水
通路46を設ける。冷却水通路46は、図の上側の供給
孔47から冷却水を導入し、排出孔48から排出する。
この冷却水通路46で、支持基台37前部の冷却を行
い、射出機4の熱影響が、支持基台37へ波及するのを
抑制、防止する。この冷却水通路46、供給孔47、排
出孔48で冷却手段49を構成する。
【0021】従って、射出機4の支持基台37が冷却手
段49で低温に保持されるので、支持基台37の上面3
7e上には、熱的影響を受けることが好ましくない駆動
手段16、即ち、モータ15、減速機14、二軸ギアケ
ース13等の機器類を配設する。この結果、高温の射出
機4に隣接して、破砕カッター9,9の駆動手段16を
配置しても、駆動手段設置ベースをなす支持基台37が
冷却されて低温に保持されているので、駆動手段16を
構成する各機器類15,14,13,12の夫々が、射
出機4の熱的影響を受けるのを防止することができる。
又駆動手段設置ベースをなす支持基台37が、前記のよ
うに冷却されて低温に保持されているので、各機器類間
のスパンを短くして配置できる。このため、装置全体と
しての小型化をも図ることができる。
【0022】スクリューシャフト2は先端部に尖鋭なス
クリュー先端部51を備え、外周にスパイラル溝52を
備え、この溝52は、図1に示したように軸方向の中間
部まで設けられる。図1は成形材料の未蓄積状態で、成
形材料蓄積開始位置を示す。この状態においては、スク
リュー先端部51は、シリンダ3側の先端射出部32の
テーパ孔で構成された射出室50内に隙間をもって遊合
し、この状態下でスパイラル溝52の後端部52aは、
シリンダ3の前記した供給口36の直後まで形成され
る。スクリューシャフト2のスパイラル溝52の後端部
52a後方は、軸状に形成され、既述のように後方に延
出される。従って、前記したヒータ42…は、蓄積開始
の状態で、スクリューシャフト2のスパイラル溝52の
後端部52a後方の所定軸方向位置まで設置される。
【0023】ところで、図3下部に示した射出機4の温
度分布を示すグラフで、横軸を射出機4の軸方向位置、
縦軸を温度として示す。ヒータ42…を備える射出機4
の先端部位置aからシリンダ3の外筒35のフランジ部
35bの手前の位置bまでは高温に維持される。フラン
ジ部35bの後方部には、既述のように冷却水通路46
からなる冷却手段49が、支持基台37の前部37aに
設けられている。この結果、伝熱作用でフランジ部35
b近傍上流の高温位置bから温度は降り勾配で急に下降
する。支持基台37の前端面37cには、断熱材44が
介装されており、この面の位置cで急勾配の温度降下は
緩やかな降り勾配となり、順次温度は低下してゆき、支
持基台37を低温に保持する。
【0024】このように、ヒータ42…で高温の保持が
好ましい射出機4の部分、冷却手段49で低温に保持す
ることが好ましい支持基台37の部分の、夫々を、成形
材料の射出成形に必要な高温に、又破砕手段の駆動手段
16に必要な低温に保持することができる。
【0025】以上において、図1は前記したように成形
材料の蓄積以前の状態を示し、破砕カッター9,9で破
砕されたインゴットWは、半凝固破砕材として下方の蓄
積室10に一時的に蓄積される。インゴットWの破砕は
連続して行われ、従って、供給口36には、蓄積室10
から連続的に成形材料がシリンダ3内に供給される。こ
の半凝固破砕材となった成形材料は、下方の供給口36
からシリンダ3の内筒34内に導入され、スクリューシ
ャフト2のスパイラル溝52内と内筒34の内周との間
に入り、スクリューシャフト2の回転でシリンダ3前部
の射出室50方向に送られる。この過程で、成形材料
は、シリンダ3が既述のように加熱され、高温状態下に
あるので、半溶融状態となり、混練されつつ先端の射出
室50内に送られる。
【0026】スクリューシャフト2の回転で送られた半
溶融状態の成形材料は、射出室50内に順次蓄積され、
蓄積の進行でスクリューシャフト2の先端部のスクリュ
ー先端部51には、スクリューシャフト2を後退動させ
る軸方向の力が作用し、スクリューシャフト2は軸方向
後方に後退する。成形材料の供給、スクリューシャフト
回転による成形材料の前方への送り、スクリューシャフ
ト2の後退動の継続で、成形材料は射出室50内に蓄積
され、従ってシリンダ3の内筒34内の先部が、半溶融
成形材料をストックするストックスペース53を構成す
ることとなる。
【0027】図3、図4はスクリューシャフト2の後退
動限を示し、ストックスペース53内には、射出可能な
半溶融状態に維持された成形材料が蓄積されることとな
る。このスクリューシャフト2の後退動限位置で、スク
リューシャフト2周のスパイラル溝52の後端部52a
は、シリンダ3の外周のヒータ42…が、この部分周ま
で設けられており、従って、スクリューシャフト2の後
退動で供給口36後方に移動したスパイラル溝52の後
部までヒータ42…で加熱される。
【0028】このため、シリンダ3の前部のストックス
ペース53に蓄積された成形材料、及びスクリューシャ
フト2外周のスパイラル溝52内に残留する成形材料
は、スパイラル溝52の始点から、成形材料供給口36
後方部の後端部52aまで、前記したヒータ42…の作
用で高温に維持され、半溶融状態を維持することとな
る。このため、スクリューシャフト2で混練され、送ら
れ、ストックスペース53に蓄積される成形材料の温度
低下は確実に防止される。従って、シリンダ3内の成形
材料が、固体破砕材であったりすることが無く、又シリ
ンダ3内で凝固傾向となることが無い。
【0029】以上により、スクリューシャフト2による
成形材料の混練、送り作動に際し、スクリューシャフト
2の回転、摺動等の作動が円滑に行われる。本発明の課
題であった過剰な固体粉砕材等の混入による、スクリュ
ーシャフト2とシリンダ3間の噛み込み等に起因するス
クリューシャフト2駆動の抵抗等の不都合を一掃するこ
とができる。従って、射出機4のスクリューシャフト2
による金属成形材料の送り、混練、蓄積、射出の作動が
極めて円滑に、又確実に行える。
【0030】以上実施例を詳述したが、図3、図4にお
いては、ヒータ42の後端部と後退限にあるスクリュー
シャフト2のスパイラル溝52の後端部52aが略々一
致するように構成した。なお、ヒータ42の後端部を前
記後端部52aの後方まで延設しても良い。
【0031】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
シリンダ、この内部に嵌合、内装されたスクリューシャ
フトからなる射出機のシリンダ周に、加熱手段を設け、
加熱手段は、スクリューシャフトの外周溝の最後退位置
まで設け、シリンダの基部を支持部材で支え、この支持
部材を水冷構造とすることで、加熱手段から支持部材へ
伝わる熱を遮断するようにしたので、先ず、シリンダ内
に供給され、導入される成形材料は、スクリューシャフ
トの作動範囲内では溝最終端まで加熱され、高温に維持
される。従って、仮に、固体粉砕材等が混入しても、直
ちに、充分に加熱され、速やかに溶融状態となり、成形
材料のシリンダ内周とスクリューシャフト間との噛み込
みや、スクリューシャフトの回転、摺動抵抗等の抵抗の
発生は未然に防止することができる。この結果、シリン
ダ内のスクリューシャフトの回転、スクリューシャフト
の摺動による成形材料の蓄積、材料の送り、溝間への材
料の貯溜が、抵抗無く、円滑に、確実に行える。
【0032】このため、固体粉砕材等の混入等に起因す
る、スクリューシャフトの回転、摺動抵抗等による作動
不良等、これに起因するシリンダ、スクリューシャフト
の傷害の発生を一掃し、シリンダ、スクリューシャフト
の寿命、耐久性の向上が図れ、トータルとして射出機の
機能性の向上、寿命、耐久性の向上を図ることができ
る。又これにより、円滑、確実な射出成形を行うことが
できる。
【0033】又本発明は上記した通り、スクリューシャ
フトの基部を支える支持部材に、冷却水通路等の冷却手
段を設けたので、シリンダの支持部材で支持される部位
が、高温部のシリンダと区画されて低温部を構成するこ
とができる。従って、支持部材を低温に維持し、支持部
材の上に、熱的影響を回避する必要がある破砕カッター
の駆動手段を設置することができる。この駆動手段の設
置は、高温部であるシリンダに隣接して設置することが
可能となり、この結果、駆動手段と高温のシリンダ間の
スパンを大きく採る必要が無くなり、駆動手段を含む成
形装置全体をコンパクト化することが可能となり、トー
タルとして、この種成形装置の小型化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属成形体用射出成形装置の要部
の縦断側面図
【図2】図1の2―2線断面図
【図3】射出機部分の縦断側面図で、シリンダ先端部内
側と、スクリューシャフト先端部間のストックスペース
に成形材料を蓄積し、射出成形材料の計量を完了した状
態の図及びシリンダの温度分布を示す説明的グラフ
【図4】図3の拡大図
【図5】従来の金属成形体用射出成形装置の全体概略図
【符号の説明】
1…金属成形体用射出成形装置、2…スクリューシャフ
ト、3…シリンダ、16…破砕手段の駆動手段、36…
供給口、37…支持部材(支持基台)、42…加熱手段
(ヒータ)、49…冷却手段、52…スパイラル溝、5
3…ストックスペース、W…インゴット(金属インゴッ
ト)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 昇克 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 菅沼 広光 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−77288(JP,A) 特開 平5−285627(JP,A) 特開 平1−166874(JP,A) 実開 昭61−150112(JP,U) 実開 昭61−177812(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/00 B22D 17/20 B22D 17/28 B22D 17/30 B29C 45/00 - 45/24 B29C 45/46 - 45/63 B29C 45/70 - 45/72 B29C 45/74 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、このシリンダ内を進退動す
    るスクリューシャフトと、前記シリンダ内に半溶融状態
    の金属材料を供給する供給口をシリンダ周の一部に備え
    る金属成形体用射出成形装置において、 前記シリンダの周囲には加熱手段を設け、 この加熱手段は、前記スクリューシャフトのスパイラル
    溝の少なくとも最後退位置にまで設置し、前記シリンダの基部を支持部材で支え、この支持部材を
    水冷構造とすることで、前記加熱手段から支持部材へ伝
    わる熱を遮断するようにした、 ことを特徴とする金属成形体用射出成形装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材の上に、金属インゴットの
    破砕手段の駆動手段を配設したことを特徴とする請求項
    1記載の金属成形体用射出成形装置。
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