JP2000326062A - 軽合金の射出成形方法及び装置とこれに用いるノズル - Google Patents

軽合金の射出成形方法及び装置とこれに用いるノズル

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JP2000326062A
JP2000326062A JP11142072A JP14207299A JP2000326062A JP 2000326062 A JP2000326062 A JP 2000326062A JP 11142072 A JP11142072 A JP 11142072A JP 14207299 A JP14207299 A JP 14207299A JP 2000326062 A JP2000326062 A JP 2000326062A
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injection molding
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Tatsuya Tanaka
達也 田中
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Kobe Steel Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/58Details
    • B29C45/581Devices for influencing the material flow, e.g. "torpedo constructions" or mixing devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽合金の半凝固スラリーを射出成形する際に
固体粒子を微細化できるようにして、成形品の品質を向
上するとともに、安定した成形運転を行えるようにす
る。 【解決手段】 計量シリンダ13内で計量された軽合金
の半凝固スラリー7を射出プランジャ12によってノズ
ル33を介して成形金型24,26に射出する軽合金の
射出成形方法において、半凝固スラリー7をスタティッ
クミキサー41によりノズル33内でラジアル混合しな
がら成形金型24,26に射出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマグネシウ
ムやアルミニウム等の軽合金を鋳造するための射出成形
方法及び装置、並びに、それに用いる軽合金射出用のノ
ズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂の射出成形に近い形式で
軽合金材料を成形する方法として、軽合金材料を半凝固
スラリーにして成形金型内に射出する方法がある。この
種の軽合金の射出成形方法のうち、いわゆるチクソモー
ルディング法では、ペレット状の原料をスクリュー押出
機の内部で加熱したり(特表平3─504830号公報
参照)、あるいは、半溶融状態に加熱されたインゴット
原料を粉砕機で粒状にしたものをスクリュー押出機の内
部で加熱することにより(特許第2832625号公
報、特開平9─108805号公報参照)、軽合金材料
を半凝固状態にしている。
【0003】一方、上記のチクソモールディング法で
は、出発原料が固体金属であることから押出スクリュー
の上流部の摩耗や溶損が激しくなるので、かかる不都合
を解消すべく、実質的に縦向きのチャンバー内において
金属溶湯を押出スクリューで剪断しながら冷却して半凝
固スラリーに遷移させたあと、チャンバーの下端排出口
から排出されてきた半凝固スラリーを成形金型に射出す
る方法も提案されている(レオモールディング法:特表
平9─508859号公報参照)。軽合金材料を半凝固
スラリーにして射出するこれらの射出成形方法では、半
凝固スラリーの計量の際にノズルを閉鎖する必要がある
ため、その計量の際にノズルの先端部を冷却して軽合金
自体を固化してなる固体栓をノズル内に生成させる固体
栓ノズルが使用されている(特開平9─155520号
公報参照)。
【0004】また、開閉バルブを内部に有する自己閉鎖
型ノズルを用いることにより固体栓を生成させずに軽合
金の半凝固スラリーを成形金型に射出する射出成形方法
もあり、この場合には、射出時にいったん開放された開
閉バルブは半凝固スラリーの計量の際に逐次閉鎖される
ことになる(例えば、前記特表平9─508859号公
報、特開平9─239512号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、軽合金
の半凝固スラリーを射出成形する場合においては、成形
品の固相率を均一にしてその品質を向上するために、射
出シリンダは常にある一定の半凝固温度に設定されてい
る。しかるに、特に、ノズルの設定温度が比較的低い場
合や次の射出ショットまでの計量時間が長い場合には、
射出シリンダを一定の半凝固温度に設定しておくだけで
は、ノズルないし成形金型側への熱伝動等によって半凝
固スラリーの固体粒子が計量後に成長肥大化し、成形品
の品質が不均一になることがある。
【0006】また、半凝固スラリーの固体粒子が成長肥
大化すると、その固体粒子がノズル内に堆積しやすくな
るため、開閉バルブが完全に閉鎖していない状態で計量
を開始することにより軽合金材料がノズルから噴出した
り、軽合金材料の通過抵抗が増大してショートショット
が発生したりして、安定した射出成形が行えないことが
ある。本発明は、このような実情に鑑み、軽合金の半凝
固スラリーを射出成形する際、望ましくはその直前に固
体粒子を微細化できるようにして、成形品の品質を向上
するとともに、安定した成形運転を行うことを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明
は、軸方向に移動する射出プランジャを内部に有する計
量シリンダと、同シリンダ内の軽合金材料を半凝固スラ
リーとなるように温度設定する温度制御手段と、前記計
量シリンダの排出口に基端部が接続されかつ末端部に吐
出口が形成されたノズルと、を備えている軽合金の射出
成形装置において、前記ノズル内を通過する半凝固スラ
リーをラジアル混合するスタティックミキサーが同ノズ
ル内に設けられているものである。
【0008】この場合、上記半凝固スラリーはノズル内
でラジアル混合されながら成形金型に射出されるので、
その半凝固スラリー中の固体粒子の一部が成長肥大化し
ていても、その固体粒子はノズル内を通過する際に再び
微細化されることになる。このため、成長肥大化した固
体粒子が成形品に混入するのが防止され、成形品の品質
が向上するとともに、成長肥大化した固体粒子がノズル
内に詰まって開閉バルブの閉鎖を阻害したり、軽合金材
料の通過抵抗が増大するのが防止され、安定した成形運
転を行えるようになる。
【0009】上記の本発明において、スタティックミキ
サーは、ノズルの軸心回りに捩じれた形状に形成された
攪拌羽根より構成することができ、かかる攪拌羽根を採
用する場合には、捩じれ方向の異なる複数の攪拌羽根が
互いに直交するようにノズル内の軸心方向に沿って並設
することが好ましい。その理由は、この場合、捩じれ方
向の異なる攪拌羽根を通過する度に半凝固スラリーのラ
ジアル混合の方向が変化し、成長肥大化した固体粒子の
微細作用がより向上されるからである。一方、ノズル内
におけるスタティックミキサーに対応する部分において
軽合金の固相率が増大すると、固体粒子がスタティック
ミキサーの周囲に詰まって射出できなくなる恐れがあ
る。そこで、かかる事故を防止するため、同ミキサーに
対応する部分の軽合金を液相線温度以上に温度設定する
加熱部材を設けておくことが好ましい。
【0010】その反面、ノズル全体を液相栓温度以上に
加熱してしまうと、その熱によってノズル内だけでなく
計量シリンダ内の液相分も増加し、同シリンダ内の半凝
固スラリーの固相率が低下して成形品の品質が悪化する
恐れがある。そこで、かかるノズル加熱に伴う固相率の
変動を防止するため、ノズル内におけるスタティックミ
キサーよりも上流側の部分の軽合金を半凝固温度に設定
する加熱部材を設けておくことが好ましい。なお、本発
明は、前記した固体栓ノズル及び自己閉鎖型ノズルのい
ずれにも採用することができ、前者の場合には、ノズル
の吐出口に固体栓を生成させる温度設定部材を設ければ
よい。また、後者の場合には、ノズル内におけるスタテ
ィックミキサーよりも下流側の部分に、同ノズルの吐出
口を開閉する開閉バルブを設ければよい。
【0011】更に、本発明は、軸方向に移動する射出プ
ランジャを内部に有する計量シリンダと、同シリンダ内
の軽合金材料を半凝固スラリーとなるように温度設定す
る温度制御手段と、前記計量シリンダの排出口に基端部
が接続されかつ末端部に吐出口が形成されたノズルと、
を備えている軽合金の射出成形装置において、前記ノズ
ル内を通過する半凝固スラリーにせん断流動を生じさせ
るスリット状の射出通路が同ノズル内に設けられている
ものである。この場合、上記半凝固スラリーはノズルの
スリット状の射出通路内においてせん断流動を発生させ
ながら成形金型に射出されるので、その半凝固スラリー
中の固体粒子の一部が成長肥大化していても、その固体
粒子はノズル内を通過する際に微細化されることにな
る。
【0012】このため、成長肥大化した固体粒子が成形
品に混入するのが防止され、成形品の品質が向上される
とともに、肥大化した固体粒子がノズル内に詰まって開
閉バルブの閉鎖を阻害したり、軽合金材料の通過抵抗が
増大するのが防止され、安定した成形運転を行えるよう
になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の軽合金射出
用ノズル33の各実施形態を示し、図5はそれらの各ノ
ズルを採用できる射出成形装置1を示している。まず、
図5において、本実施形態に係る軽合金の射出成形装置
1は、チャンバー2の内部に押出スクリュー3を回転自
在に有する垂直に配置されたスクリュー押出機4と、チ
ャンバー2の上端部に接続された金属溶湯5を貯溜する
ための貯溜ホッパー6と、を備えている。
【0014】また、この射出成形装置1は、貯溜ホッパ
ー6からチャンバー2内に供給された金属溶湯5が半凝
固スラリー7となるように同チャンバー2を温度調節す
る温度制御手段8と、チャンバー2の下端排出口から排
出された半凝固スラリー7が射出される型締め装置9
と、を備えている。この射出成形装置1の構成部材のう
ち、貯溜ホッパー6は、溶解炉10で溶解された軽合金
材料よりなる金属溶湯5を受け入れてこれを溶融状態で
貯溜するものであり、このホッパー6の下端開口部はチ
ャンバー2の上端部に接続されている。
【0015】また、貯溜ホッパー6の下部には、アルゴ
ン等の不活性ガスを当該ホッパー6の下部から吹き込む
シール手段(図示せず)が接続されており、このシール
手段からの不活性ガスにより貯溜ホッパー6内の金属溶
湯5をバブリングして不純物を除去するとともに、金属
溶湯5の湯面を不活性ガスでシールするようにしてい
る。チャンバー2の上端には駆動モーター11が直結さ
れ、この駆動モーター11の駆動軸には、チャンバー2
の内部に回転自在に挿通された押出スクリュー3の上端
が連結されていて、この押出スクリュー3は、その下端
がチャンバー2内で自由端となるように片持ち状に配置
されている。
【0016】本実施形態の射出成形装置1では、押出ス
クリュー3は軸方向(上下方向)に移動しないようにチ
ャンバー2内に挿通され、同チャンバー2の下端排出口
は、水平方向に出退する射出プランジャ12が内部に挿
通された計量シリンダ13の前端上部に接続されてい
る。この計量シリンダ13の前端部には、垂直方向の第
一流路14と水平方向の第二流路15よりなる射出流路
16が構成されていて、第二流路15内の半凝固スラリ
ー7がチャンバー2側に逆流するのを防止する逆止弁
(図示せず)が第一流路14に設けられている。
【0017】また、計量シリンダ34の後端には、射出
プランジャ12を固定金型24側へ突出させるための射
出シリンダ17が設けられている。このため、この射出
成形装置1では、計量シリンダ13の第二流路15内に
一定量の半凝固スラリー7を溜めたあと、射出プランジ
ャ12を一気に突出させることにより、その半凝固スラ
リー7を成形金型24,26内に射出することができ
る。このように、本実施形態によれば、水平方向に射出
する射出プランジャ12で第二通路15内の半凝固スラ
リー7を水平方向に射出するようにしているので、スク
リュー押出機4の上部に射出シリンダを設ける必要がな
くなり、後述する図6及び図7の射出成形装置1の場合
に比べて装置全体の高さをより低く抑えることができ
る。
【0018】また、図5に示すように、本実施形態で
は、型締め装置9の固定盤23の中央部を切り欠いて形
成した内空部18にスクリュー押出機4のチャンバー2
が埋め込まれており、これにより、水平方向の射出プラ
ンジャ12を採用したことに伴う装置長さの増大を極力
防止するようにしている。チャンバー2の外周面は前記
温度調節手段8で覆われており、この調節手段8は、上
下方向に分離された複数の温度制御ジャケット19より
なる。そして、このジャケット19内に金属溶湯5の温
度よりも低い油等の熱媒体を流通させることにより、チ
ャンバー2内の金属溶湯5が液相線温度以下でかつ固相
線温度以上の温度範囲になるように冷却できるようにな
っている。
【0019】なお、チャンバー2内の金属溶湯5を高精
度に温度制御するために、各温度制御ジャケット19は
加熱機能も兼ね備えている。また、計量シリンダ13の
外周面にも、その内部の半凝固スラリー7を一定温度に
保つための温度制御ジャケット19が設けられている。
前記型締め装置9は、基台20上に立設されたリンクハ
ウジング21と、このハウジング21に水平方向のタイ
バー22を介して固定された固定盤23と、この固定盤
23に固定された固定金型24と、タイバー22に対し
て摺動自在に貫通支持された可動盤25と、固定金型2
4に対して水平方向に開閉自在となるよう可動盤25に
固定された移動金型26と、を備えている。
【0020】リンクハウジング21の外面中央部には型
締めシリンダ27が固定され、この型締めシリンダ27
のシリンダロッド28の先端は可動盤25の中央部に連
結されている。このリンクハウジング21と可動盤25
同士は、これらが接近したときに折り畳まれかつ離反し
たときに水平方向にほぼ一直線に並ぶ複数のリンク29
で連結されている。可動盤25のリンクハウジング21
側の側面には押出シリンダ30が設けられ、この押出シ
リンダ30の押出ロッド31は可動盤25を貫通して移
動金型26に連結されている。
【0021】従って、この型締め装置9では、型締めシ
リンダ27のシリンダロッド28を突出させてリンク2
9を一直線上に伸びた状態にし、このリンク29の突っ
張り状態において押出シリンダ30の押出ロッド31を
突出させることにより、移動金型26を可動金型24に
対して強力に押圧できるようになっている。図1は、上
記射出成形装置1に使用できる軽合金射出用のノズル3
3の第一の実施形態を示している。本実施形態のノズル
33は、計量の際に先端部を冷却して軽合金自体を固化
してなる固体栓をノズル内に生成させる固体栓ノズルよ
りなり、基端部が計量シリンダ13の排出口に螺合され
た円筒状のノズル本体34と、このノズル本体34の先
端部に嵌合した状態で固定された吐出口35を有する先
端部材36と、ノズル本体34の周囲に巻き付けられた
バンドヒータ等よりなる加熱部材37と、を備えてい
る。
【0022】ノズル33の先端部材36は前記固定金型
24に埋設されたスプールブッシュ38の凹部に嵌合さ
れた状態で接続されており、このスプールブッシュ38
の周囲には、当該ブッシュ38を金型設定温度以上でか
つ軽合金の固相線温度以下に加熱又は冷却するバンドヒ
ータ等よりなる温度設定部材39が巻き付けられてい
る。このため、この温度設定部材39による温度制御に
より先端部材36の吐出口35内に固体栓(図示せず)
を生成させることができる。本実施形態のノズル33
は、また、ノズル本体34の内部通路40内に収納され
たスタティックミキサー41を備えている。このスタテ
ィックミキサー41は、ノズル本体34の内部通路40
を通過する半凝固スラリー7をラジアル混合してそこに
含まれている固体粒子を微細化させるもので、本実施形
態では、ノズル本体34の軸心回りに捩じれた形状に形
成された複数枚の攪拌羽根42より構成されている。
【0023】図1に示すように、この複数枚の攪拌羽根
42は、ノズル軸心方向で隣り合うもの同士の捩じれ方
向が互いに逆向きになっており、捩じれ方向の異なるこ
れらの攪拌羽根42は、互いに直交するようにノズル本
体34の内部通路40内に軸心方向に沿って並設されて
いる。なお、半凝固スラリー7における固相が成長した
部分を有効に破砕するためは、当該攪拌羽根42を三段
以上設けることが好ましい。前記加熱部材37は、ノズ
ル本体34内のスタティックミキサー41に対応する部
分に配置されていて、その部分に位置する軽合金を液相
線温度以上に加熱するものである。このため、スタティ
ックミキサー41を設けたことによって固体粒子が却っ
て内部通路40内に詰まりやすくなるのが防止され、安
定した射出運転を行うことができる。
【0024】なお、この加熱部材37は、ノズル本体3
4の外周に巻き付けられた誘導加熱部材と、ニッケル、
クロム、鉄等を含有する強磁性材料で構成された当該ノ
ズル本体34とから構成することもでき、この場合、内
部通路40内の軽合金を瞬時に液相線温度以上に加熱で
きるようになる点で好ましい。すなわち、ノズル本体3
4内を常に液相線温度以上に加熱すると、その熱が計量
シリンダ13内の半凝固スラリー7にも伝わって固相率
が低下し、所望の品質の成形品が得られないことがあ
る。この点、誘導加熱部材による加熱の場合には、射出
の直前だけ内部通路40内の半凝固スラリー7を液相線
温度以上に一時的に加熱することにより、計量シリンダ
13内の半凝固スラリー7の固相率の変動が抑制され、
ノズル加熱に伴う品質の低下を有効に防止できるように
なる。
【0025】次に、上記ノズル33を有する射出成形装
置1の作用を説明する。まず、溶解炉10から機械式あ
るいは電磁ポンプ等の手段で貯溜ホッパー6内に投入さ
れた金属溶湯5は、ガスシールされた状態でスクリュー
押出機4のチャンバー2の上部に供給され、各温度制御
ジャケット19によって液相線温度以下でかつ固相線温
度以上に冷却されて樹枝状晶に成長する。この樹枝状晶
は回転する押出スクリュー3のせん断作用によって破砕
し、微細な結晶粒が生成されて半凝固スラリー7に遷移
する。
【0026】その後、この半凝固スラリー7は、押出ス
クリュー3によってスラリーポンプと同じように温度制
御されながら下方へ押し出される。この際、ノズル33
の開閉バルブ32が閉鎖されているので、射出プランジ
ャ12は押出スクリュー2の回転に伴う押出力によって
軸方向後方(図5の右側)に負荷がかかる。一方、射出
シリンダ17には一定の背圧が設定されており、この背
圧に打ち勝つ内圧が計量シリンダ13内に発生すると、
射出シリンダ17が軸方向後方に移動し、計量シリンダ
13の前端部に半凝固スラリー7が溜まる。
【0027】そして、射出プランジャ12が所定の計量
位置になったことが検出されると、射出シリンダ17が
作動して射出プランジャ12を前方へ一気に移動させ
る。この射出プランジャ12の前方移動により、計量シ
リンダ13の前端部に溜まっていた計量済みの半凝固ス
ラリー7がノズル33を通って成形金型(固定金型24
及び移動金型26)のキャビティ内に射出される。この
射出の際に、半凝固スラリー7は前記スタティックミキ
サー41によってノズル33内でラジアル混合されなが
ら成形金型24,26に射出されるので、その半凝固ス
ラリー7中の固体粒子の一部が肥大化していても、その
固体粒子はノズル33内を通過する際に微細化されるこ
とになる。
【0028】このため、肥大化した固体粒子が成形品に
混入するのが防止されるとともに、微細化された固体粒
子が均一に分散され、巣のない良好な成形品を得ること
ができる。なお、スタティックミキサー41の無い場合
に比べて固体粒子の径は約10%程度小さくなることが
実験により確認された。また、半凝固スラリー7中の固
体粒子が微細化されることから、肥大化した固体粒子が
ノズル33内に詰まって軽合金材料の通過抵抗が増大す
るのが防止され、このため安定した成形運転を行えるよ
うになる。
【0029】更に、本実施形態では、加熱部材37によ
ってノズル33内が液相線温度以上に加熱されるので、
スタティックミキサー41を設けたことによって固体粒
子が却って内部通路40内に詰まりやすくなるのが防止
され、この点でも安定した成形運転が保証される。次
に、上記のようにして半凝固スラリー7の射出が終わる
と、射出プランジャ12の射出完了信号に基づいてスプ
ールブッシュ38の温度設定部材39の冷却により吐出
口35の内部で固体栓が生成され、その後、スクリュー
押出機4の駆動モータ11が作動し、射出プランジャ1
2による次の射出ショットの計量が開始される。
【0030】一方、本実施形態の射出成形方法によれ
ば、金属溶湯5から出発して半凝固スラリー7を生成し
ているので、微細な結晶粒が均一に分散された組織にな
り、機械的特性に優れかつバリの少ない高品質な成形品
を得ることができる。すなわち、本実施形態では、垂直
なチャンバー2内において金属溶湯5を半凝固スラリー
7に遷移させているので、金属溶湯5に含まれている不
活性ガスを浮力によって抜き出してから、同溶湯5が半
凝固スラリー7に遷移することになる。このため、射出
時の計量を正確に行えるとともに、不活性ガスの巻き込
みによって成形品に気泡が混じるのも防止でき、不良品
の発生が極力防止されることになる。
【0031】また、出発原料が金属溶湯5でありこれを
半凝固スラリー7に冷却しながら下方に搬送しているの
で、押出スクリュー3の上流部の摩耗や折損を低減でき
るとともに、スクリュー押出機3の負荷トルクや攪拌経
路をそれほど大きく取る必要がなくなり、装置のコンパ
クト化が可能になる。更に、チャンバー2の下端排出口
から射出される半凝固スラリー7をいったん水平方向に
向きを変えたあと水平方向に型開閉する成形金型24,
26に射出しているので、成形金型24,26やそのス
トローク量の大きさとは関係なく、スクリュー押出機4
を必要以上に高く配置する必要がなくなる。このため、
装置全体の高さ寸法を過大に設定しなくても、気泡や引
けの少ない高品質な軽金属成形品を射出成形することが
できる。
【0032】図2は、上記射出成形装置1に使用できる
軽合金射出用のノズル33の第二の実施形態を示してい
る。本実施形態のノズル33は、開閉バルブ44を内部
に有する自己閉鎖型ノズルよりなり、基端部が計量シリ
ンダ13の排出口に螺合された円筒状のノズル本体34
と、このノズル本体34の先端部に嵌合された中間筒体
45と、この中間筒体45の先端部に嵌合された吐出口
35を有する先端部材36と、ノズル本体34の周囲に
巻き付けられたバンドヒータ等よりなる加熱部材37
と、を備えている。
【0033】中間筒体45の中心部には、ニードル弁よ
りなる前記開閉バルブ44が軸方向に移動自在に挿通さ
れており、この開閉バルブ44の軸方向移動により前記
吐出口34を開閉できるようになっている。中間筒体4
5の外周部には、開閉バルブ44の後端に当接するアー
ム46を有するリング部材47が外嵌され、このリング
部材47はノズル本体34の先端部に外嵌されたばね部
材48によって金型側(図2の左側)へ付勢されてい
る。なお、中間筒体45における開閉バルブ45の周囲
の部分には軽合金材料の射出通路49が形成され、この
射出通路49は開閉バルブ44の前端部で拡幅されて吐
出口35に通じている。
【0034】本実施形態のノズル33においても、ノズ
ル本体34の内部通路40内に複数の攪拌羽根42より
なるスタティックミキサー41が収納されており、これ
によって内部通路40を通過する半凝固スラリー7をラ
ジアル混合してそこに含まれている固体粒子を微細化す
るようにしている。このため、本実施形態のノズル33
によれば、ノズル33内におけるスタティックミキサー
41よりも下流側の部分に設けた開閉バルブ44の開閉
が肥大化した固体粒子によって阻害されることがなく、
安定した成形運転を行うことができる。
【0035】なお、その他の構成及び作用は第一実施形
態と同様であるから、図面に同一符号を付してその詳細
説明を省略する。図3は、上記射出成形装置1に使用で
きる軽合金射出用のノズル33の第三の実施形態を示し
ている。本実施形態のノズル33も、第二実施形態のノ
ズル33と同様に、開閉バルブ44を内部に有する自己
閉鎖型ノズルよりなり、基端部が計量シリンダ13の排
出口に螺合された円筒状のノズル本体34と、このノズ
ル本体34の先端部に嵌合された中間筒体45と、この
中間筒体45の先端部に一体に設けられた吐出口35を
有する先端部材36と、ノズル本体34の周囲に巻き付
けられたバンドヒータ等よりなる加熱部材37と、を備
え、複数の攪拌羽根42よりなるスタティックミキサー
41がノズル本体34の内部通路40内に収納されてい
る。
【0036】前記開閉バルブ44は、中間筒体45の内
部に収納されたガイド筒体51に軸方向移動自在に挿通
され、このガイド筒体51の外周部には開閉バルブ44
を金型側(図3の左側)へ付勢するばね部材52が外嵌
されている。また、この場合のノズル33は、スタティ
ックミキサー41に対応する部分を加熱する前記加熱部
材37の他に、中間筒体45の先端部に巻き付けられた
第二加熱部材53、同中間筒体45の基端部に巻き付け
られた第三加熱部材54、及び、ノズル本体34の基端
部に巻き付けられた第四加熱部材55を備え、スタティ
ックミキサー41の出口付近、同ミキサー41の入口付
近、中間筒体45の出口付近、及び、ノズル本体34の
入口付近に、それぞれ熱電対等よりなる第一〜第四温度
センサー56〜59が設けられている。
【0037】そして、上記各加熱部材37,53〜55
により、スタティックミキサー41の上流側の第四温度
センサー59の温度T4が固液共存の半凝固温度になる
ように温度制御され、かつ、第一〜第三温度センサー5
6〜58の温度T1〜T3に関しては、軽合金の液相線
温度以上の範囲内で、T3≧T1>T2となるように温
度制御されるようになっている。このように、本実施形
態では、第四加熱部材55により、ノズル33内におけ
るスタティックミキサー41よりも上流側の部分の軽合
金を半凝固温度に設定することにより、計量シリンダ1
3内の半凝固スラリー7の固相率が低下して成形品の品
質が悪化するのを有効に防止している。
【0038】また、本実施形態では、第二温度センサー
57の温度T2を液相線温度以上のなるべく低い温度に
設定することによっても、ノズル33の上流側で半凝固
スラリー7の固相率が低下するのを防止するとともに、
ノズル33の先端側に向かって徐々に高温になるように
温度設定(T3≧T1>T2)することにより、開閉バ
ルブ44による開閉が固相分によって阻害されないよう
にしている。なお、その他の構成及び作用は第二実施形
態と同様であるから、図面に同一符号を付してその詳細
説明を省略する。
【0039】図4は、上記射出成形装置1に使用できる
軽合金射出用のノズル33の第四の実施形態を示してい
る。本実施形態のノズル33が第一実施形態のものと異
なる点は、前記スタティックミキサー41に代えて、ノ
ズル33内を通過する半凝固スラリー7にせん断流動を
生じさせるスリット状の射出通路61を構成するせん断
ブロック62を設けた点にある。図4(b)に示すよう
に、このせん断ブロック62は、横長の浅溝を上面側に
有する下板63と、この下板63の上面側に当接した平
板状の上板64とからなり、下板63の浅溝を上板64
で閉塞することによって前記スリット状の射出通路61
が形成されている。
【0040】そして、図4(a)に示すように、当該せ
ん断ブロック62は、そのスリット状の射出通路61が
ノズル本体34の内部通路40に連通するようにノズル
本体34の拡幅部65に収納されている。本実施形態の
ノズル33によれば、半凝固スラリー7がせん断ブロッ
ク62のスリット状の射出通路61においてせん断流動
を発生させながら成形金型24,26に射出されるの
で、その半凝固スラリー7中の固体粒子の一部が肥大化
していても、その固体粒子を射出時に微細化することが
できる。
【0041】なお、せん断ブロック62の射出通路61
を軸方向全長に渡ってスリット状にすると、半凝固スラ
リー7の流動抵抗が大きくなり過ぎる場合には、図4
(c)に示すように、せん断ブロック62の内面の材料
流れ方向一定間隔おきに突条66を設け、この上下の突
条66間で狭いスリットを形成するようにすれば、流動
抵抗をそれほど増加させずに半凝固スラリー7の固体粒
子を微細化できるようになる。なお、本実施形態では、
せん断ブロック62をノズル本体34に収納した例を示
したが、ノズル本体34の内部に直接スリット状の射出
通路61を設けるようにしてもよい。
【0042】図6〜図8は、上記各実施形態のノズル3
3を採用できる射出成形装置1の変形例を示している。
このうち、図6に示す射出成形装置1では、駆動モータ
ー11の上部に上下方向に出退するシリンダロッドを有
する射出シリンダ17が接続され、この射出シリンダ1
7のシリンダロッドに駆動モーター11が直結されてい
る。このため、この場合のスクリュー押出機4では、射
出シリンダ17のシリンダロッドを下方に突出すること
により駆動モーター11を介して押出スクリュー3を軸
方向下方に移動させ、これにより、チャンバー2内の下
端部に溜まっている半凝固スラリー7を外部に射出する
ようにしている。
【0043】従って、この場合の射出成形装置1では、
押出スクリュー3が前記射出プランジャ12の機能を兼
ね備え、スクリュー押出機4のチャンバー2が前記計量
シリンダ13の機能を兼ね備えていることになる。チャ
ンバー2の下端排出口には、ほぼL字形に形成された接
続管路68が接続され、この接続管路68は、垂直方向
の第一流路14とこの流路14の下端から水平方向に延
びる第二流路15とからなる射出流路16を内部に備え
ている。このうち、第一流路14の上端はチャンバー2
の下端排出口に接続され、第二流路16の出口には、前
記各実施形態のうちのいずれかのノズル33が接続され
ている。
【0044】一方、図7に示す射出成形装置1では、ス
クリュー押出機4のチャンバー2が型締め装置9の反対
側にやや倒れた状態に傾斜して設けられており、これに
より、図6に示す射出成形装置1に比べて、装置全体の
高さをより低く抑えるようにしている。このスクリュー
押出機4の傾斜度合いは、押出スクリュー3のヘリカル
角とほぼ同程度になるように設定されており、この程度
の傾斜度合いであれば、チャンバー2の内部での気泡の
除去や半凝固スラリー7の軸上部への付着が発生するこ
とがなく、良好な安定運転が行える。
【0045】なお、その他の構成及び制御方法は図6の
場合と同様であるため、図面に同一符号を付して詳細説
明を省略する。図8に示す射出成形装置1は、いわゆる
チクソモールディング法による射出成形装置であり、ペ
レットないしチップ状の固体原料69をスクリュー押出
機4の内部で加熱することにより同原料69を半凝固状
態にする点で、出発原料が金属溶湯5である図5〜図7
の場合と異なる。すなわち、チャンバー2の後端部に接
続された原料ホッパー70には、固体原料69が固体の
まま投入され、チャンバー2の外周に設けた温度制御ジ
ャケット19で加熱することによりその原料69を半凝
固スラリーにし、射出シリンダ17で前方に移動する押
出スクリュー3でその半凝固スラリーを成形金型24,
26に射出するようにしている。
【0046】なお、その他、図5の場合と構造及び機能
が共通する部材については、図8に同一符号を付して詳
細説明を省略する。以上本発明の各実施の形態を説明し
たが、これらの実施の形態は例示的なものであって限定
的なものではない。本発明の技術的範囲は冒頭の特許請
求の範囲により決定され、その意味に入るすべての態様
は本発明の範囲に含まれる。例えば、自己閉鎖型のノズ
ル33は、ニードル弁で開閉操作するもの以外に、ロー
タリー型の弁で開閉操作するものを使用することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軽合金の半凝固スラリーを射出成形する際に固体粒子を
微細化することができるので、成形品の品質を向上でき
るとともに、安定した成形運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る軽合金射出用のノズルの
断面図である。
【図2】第二の実施形態に係る軽合金射出用のノズルの
断面図である。
【図3】第三の実施形態に係る軽合金射出用のノズルの
断面図である。
【図4】(a)は第四の実施形態に係る軽合金射出用の
ノズルの断面図、(b)はせん断ブロックの斜視図、
(c)はせん断ブロックの変形例を示す斜視図である。
【図5】射出成形装置の全体側面図である。
【図6】射出成形装置の変形例を示す全体側面図であ
る。
【図7】同装置の変形例を示す全体側面図である。
【図8】同装置の変形例を示す全体側面図である。
【符号の説明】
1 射出成形装置 2 チャンバー(計量シリンダ) 3 押出スクリュー(射出プランジャ) 8 温度制御手段 12 射出プランジャ 13 計量シリンダ 24 固定金型 26 移動金型 33 ノズル 35 吐出口 37 加熱部材 39 温度設定部材 41 スタティックミキサー 42 攪拌羽根 44 開閉バルブ 55 加熱部材 61 射出通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 45/46 B29C 45/46

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に移動する射出プランジャ(3,
    12)を内部に有する計量シリンダ(2,13)と、同
    シリンダ(2,13)内の軽合金材料を半凝固スラリー
    (7)となるように温度設定する温度制御手段(8)
    と、前記計量シリンダ(2,13)の排出口に基端部が
    接続されかつ末端部に吐出口(35)が形成されたノズ
    ル(33)と、を備えている軽合金の射出成形装置にお
    いて、 前記ノズル(33)内を通過する半凝固スラリー(7)
    をラジアル混合するスタティックミキサー(41)が同
    ノズル(33)内に設けられていることを特徴とする軽
    合金の射出成形装置。
  2. 【請求項2】 スタティックミキサー(41)は、ノズ
    ル(33)の軸心回りに捩じれた形状に形成された攪拌
    羽根(42)よりなる請求項1に記載の軽合金の射出成
    形装置。
  3. 【請求項3】 捩じれ方向の異なる複数の攪拌羽根(4
    2)が互いに直交するようにノズル(33)内の軸心方
    向に沿って並設されている請求項2に記載の軽合金の射
    出成形装置。
  4. 【請求項4】 ノズル(33)内におけるスタティック
    ミキサー(41)に対応する部分の軽合金を液相線温度
    以上に温度設定する加熱部材(37)が設けられている
    請求項1〜3のいずれかに記載の軽合金の射出成形装
    置。
  5. 【請求項5】 ノズル(33)内におけるスタティック
    ミキサー(41)よりも上流側の部分の軽合金を半凝固
    温度に設定する加熱部材(55)が設けられている請求
    項1〜4のいずれかに記載の軽合金の射出成形装置。
  6. 【請求項6】 ノズル(33)の吐出口(35)に固体
    栓を生成させる温度設定部材(39)が設けられている
    請求項1〜5のいずれかに記載の軽合金の射出成形装
    置。
  7. 【請求項7】 ノズル(33)内におけるスタティック
    ミキサー(41)よりも下流側の部分に、同ノズル(3
    3)の吐出口(35)を開閉する開閉バルブ(44)が
    設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の軽合金
    の射出成形装置。
  8. 【請求項8】 軸方向に移動する射出プランジャ(3,
    12)を内部に有する計量シリンダ(2,13)と、同
    シリンダ(2,13)内の軽合金材料を半凝固スラリー
    (7)となるように温度設定する温度制御手段(8)
    と、前記計量シリンダ(2,13)の排出口に基端部が
    接続されかつ末端部に吐出口(35)が形成されたノズ
    ル(33)と、を備えている軽合金の射出成形装置にお
    いて、 前記ノズル(33)内を通過する半凝固スラリー(7)
    にせん断流動を生じさせるスリット状の射出通路(6
    1)が同ノズル(33)内に設けられていることを特徴
    とする軽合金の射出成形装置。
  9. 【請求項9】 計量シリンダ(2,13)内で計量され
    た軽合金の半凝固スラリー(7)を射出プランジャ
    (3,12)によってノズル(33)を介して成形金型
    (24,26)に射出するようにした軽合金の射出成形
    方法において、 前記半凝固スラリー(7)を前記ノズル(33)内でラ
    ジアル混合しながら前記成形金型(24,26)に射出
    することを特徴とする軽合金の射出成形方法。
  10. 【請求項10】 計量シリンダ(2,13)内で計量さ
    れた軽合金の半凝固スラリー(7)を射出プランジャ
    (3,12)によってノズル(33)を介して成形金型
    (24,26)に射出するようにした軽合金の射出成形
    方法において、前記半凝固スラリー(7)を前記ノズル
    (33)内でせん断流動を発生させながら前記成形金型
    (24,26)に射出することを特徴とする軽合金の射
    出成形方法。
  11. 【請求項11】 内部に半凝固スラリー(7)が計量さ
    れる計量シリンダ(2,13)と、この計量シリンダ
    (2,13)から射出される前記半凝固スラリー(7)
    を一定形状に成形する型開閉自在な成形金型(24,2
    6)との間に介装される軽合金射出用のノズルにおい
    て、 当該ノズル(33)内を通過する半凝固スラリー(7)
    をラジアル混合するスタティックミキサー(41)を内
    部に備えていることを特徴とする軽合金射出用のノズ
    ル。
  12. 【請求項12】 内部に半凝固スラリー(7)が計量さ
    れる計量シリンダ(2,13)と、この計量シリンダ
    (2,13)から射出される前記半凝固スラリー(7)
    を一定形状に成形する型開閉自在な成形金型(24,2
    6)との間に介装される軽合金射出用のノズルにおい
    て、 当該ノズル(33)内を通過する半凝固スラリー(7)
    にせん断流動を生じさせるスリット状の射出通路(6
    1)を内部に備えていることを特徴とする軽合金射出用
    のノズル。
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AT00108544T ATE364465T1 (de) 1999-04-21 2000-04-19 Verfahren und vorrichtung zum spritzgiessen von leichtmetall
EP00108544A EP1046445B1 (en) 1999-04-21 2000-04-19 Method and apparatus for injection molding light metal alloy
DE60035147T DE60035147T2 (de) 1999-04-21 2000-04-19 Verfahren und Vorrichtung zum Spritzgiessen von Leichtmetall
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