JP3422226B2 - アパーチャ及びその製造方法 - Google Patents

アパーチャ及びその製造方法

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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路等
の微細なパターンを形成するために用いられる一括露光
方式の荷電子ビーム露光装置で使用されるアパーチャに
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路のパターンは、年々微細
化の傾向にあり、複雑化してきている。このようなパタ
ーンを荷電子ビーム露光装置で描画、形成するために、
繰り返し使用される図形および図形群などを一回のショ
ットで描画する方法、いわゆる一括露光法、ブロック露
光法、あるいはキャラクタプロジェクション法等と呼ば
れる方式が提案されている。
【0003】この方式においては、荷電子ビーム露光装
置におけるアパーチャに、従来ポイントビーム方式であ
れば丸い孔、可変成形ビーム方式であれば矩形の孔を形
成していたものに代え、繰り返し使われる図形や図形群
を作り込むことにより一回のショットで描画してしまう
という考え方で、スループットの飛躍的向上が見込まれ
る。
【0004】ところで、この方式に使用されるアパーチ
ャは、Si支持基板に1〜2μmの厚みのSi酸化膜を
介してSi基板を貼り合わせ、そのSi基板を研磨し
て、10〜20μm厚のSi活性層を形成し、そのSi
活性層に荷電子ビーム透過パターンを形成する。さら
に、一方のSi支持基板はKOHエッチング液で異方性
エッチングを行い開口部及び支持枠部を作製したもので
ある。
【0005】また、アパーチャを荷電子ビーム露光装置
に組み込んで露光を行う際、アパーチャの荷電子ビーム
透過パターンの無い部分に照射された荷電子ビームはア
パーチャの電気伝導度が良くない場合電子のチャージア
ップが発生する。電子のチャージアップが発生すれば、
アパーチャにより成型されたビームは変形し、また意図
する位置からのずれを生じ、ひどい場合には全くパター
ンが描画されない状態に至るという問題がある。
【0006】特に、アパーチャの材質がSiで且つ貼り
合わせ方式の場合、Si酸化膜を介してSi支持基板と
Si活性層が形成されているためチャージアップは避け
られない問題である。そのため、上部Si活性層と下部
のSi支持基板の表面と側面に導電膜を形成し、電気的
導通をとってやる必要がある。
【0007】そこで、従来は、スパッタ装置等でAuや
Pt等の導電体を、アパーチャの表面及び裏面にスパッ
タにて導電膜を形成した後アパーチャ基板を自転させて
スパッタし、アパーチャ側面に導電膜を形成する方法
や、また別の方法として、アパーチャ表面及び裏面にス
パッタにて導電膜を形成した後アパーチャのパターン領
域をマスクで覆って、アパーチャ側面にスパッタの回り
込みを利用して導電膜を形成する方法等がある。
【0008】しかし、これらの方法はスパッタに時間を
要すること、マスクで覆っているところとそうでないと
ころの境界で膜厚差が生じ、そこから膜剥がれが起き
て、パーティクルが発生し、パターン欠陥の発生に繋が
るという問題を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、ア
パーチャの表面にチャージアップ防止用の導電膜を形成
する際、アパーチャのパターン寸法に影響を及ぼさない
で、且つパーティクルの発生しにくい導電膜を形成した
アパーチャ及びその製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を解決するために、まず請求項1においては、荷電子ビ
ームを用いた露光方法に用いられるアパーチャにおい
て、チャージアップ防止用導電膜の膜厚が前記アパーチ
ャのパターン領域の中心部が薄く、周辺部に向かって連
続的に厚くなるようにしたことを特徴とするアパーチャ
としたものである。
【0011】また、請求項2においては、前記チャージ
アップ防止用導電膜をプレーナ型マグネトロンスパッタ
装置で形成する際に、スパッタターゲットのエロージョ
ン直径(2S)がアパーチャのパターン領域の外形寸法
(2L)と同程度から+50%の範囲とし、スパッタタ
ーゲットとアパーチャの距離を(h)とするとh<S/
2を満たす条件で前記チャージアップ防止用導電膜を形
成したことを特徴とする請求項1記載のアパーチャとし
たものである。
【0012】さらにまた、請求項3においては、前記チ
ャージアップ防止用導電膜をプレーナ型マグネトロンス
パッタ装置で形成する際に、スパッタターゲットのエロ
ージョン直径(2S)がアパーチャのパターン領域の外
形寸法(2L)と同程度から+50%の範囲とし、スパ
ッタターゲットとアパーチャの距離を(h)とするとh
<S/2を満たす条件でアパーチャ上に前記チャージア
ップ防止用導電膜を形成することを特徴とする請求項1
又は2記載のアパーチャの製造方法としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のアパーチャは、パターン
領域から側面まで連続的に膜厚を変化した導電膜が形成
されている。詳細には、パターン領域では導電性を得る
には十分の厚みをもっているが、パターン寸法を変化さ
せないほどの厚みである。一方アパーチャの側面は、S
i活性層とSi酸化膜とSi支持基板のサンドイッチ構
造になって、段差があるため、それらを覆い十分低い抵
抗値になるような導電膜が形成される。
【0014】その形成方法は、基板に損傷を与えないよ
うに十分低電圧でスパッタが可能なマグネトロンDCス
パッタ法を用いる。そのスパッタで用いる導電膜のター
ゲットの形状はリング状で、ターゲットの磁界直行部の
エロージョン半径をSとし、ターゲット、アパーチャ間
の距離をhとし、アパーチャ中心から距離Lの点での膜
厚をd、アパーチャ中心での膜厚をd0 とすると、スパ
ッタ粒子のガス分子との衝突(圧力と基板サイズから自
由行程を計算できる)は、十分少ないとみなせるから、
スパッタ蒸着膜の膜厚分布は、スパッタ粒子のスパッタ
角度分布をCOS則と近似できることから、式(1)で表
すことができ、その結果を図4に示す。
【0015】
【数1】
【0016】図4からも分かるように、S/h=1の場
合には、基板上の膜厚分布は小さい、一方S/h>2と
すると、L/h=2近傍で、膜厚は中心の3倍以上にな
る。また、膜厚の変化も連続的であることから、通常は
S/h=1前後とするところを、意図的にS/h>2と
し、且つアパーチャのパターン領域と同程度のエロージ
ョン直径を持つターゲットを使用することで、アパーチ
ャの側面に十分な厚みの導電膜を形成することができ
る。
【0017】また、膜厚が連続的に変化することから、
膜剥がれ等によるパーティクルの発生も小さい導電膜を
形成できる。
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明のアパーチャの製造
プロセスの一例を図3を参照しながら説明する。520
μm厚の4″φSi支持基板11上に1μm厚のSi酸
化膜13を介して20μm厚のSi活性層12が形成さ
れたSOI基板10(図3(a)参照)のSi活性層1
2側にレジストパターン14を形成した(図3(b)参
照)。
【0019】次に、誘導結合型ドライエッチング装置を
用い、レジストパターン14をマスクにしてSi活性層
12を深さ20μmエッチングし、荷電子ビーム透過パ
ターン15を形成した(図3(c)参照)。
【0020】次に、荷電子ビーム透過パターン15が形
成されたSOI基板の両面及び側面にSiNx 膜16を
CVDで成膜し、Si支持基板11の裏面のSiNx膜
16をパターニング処理し、所定のSiNxパターン1
6aを形成した(図3(d)参照)。
【0021】次に、SiNxパターン16aをマスクに
してSi支持基板11をKOH水溶液にてSi酸化膜1
3に達するまでエッチングして開口部17及び支持枠部
11aを形成した(図3(e)参照)。
【0022】次に、開口部17が形成された部分のSi
酸化膜13を緩衝フッ酸で除去し、さらにSiNx膜1
6及びSiNxパターン16aを100℃の熱燐酸液で
除去し、アパーチャ20を作製した。
【0023】次に、アパーチャ20の表面の自然酸化膜
をフッ酸でエッチングし、続いて、図1に示すようなマ
グネトロンスパッタ装置の構成で、導電膜を形成した。
Pt/Pd(=8:2の重量比)からなるリング状の
ターゲットを使用し、エロージョン直径2Sは50mm
とした。アパーチャのパターン領域2Lは30mm、タ
ーゲットまでの距離hは10mmとし、まず、アパーチ
ャ20のパターン領域に約400Åの厚みの Pt/P
d 導電膜(特に図示せず)を成膜した。その後、裏面
にも同じ厚みだけ成膜し、本発明のアパーチャ30を得
た(図3(f)参照)。その後、表裏の抵抗値を測定し
たところ、約10Ωであった。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法でアパーチャに導電膜を形
成することで、アパーチャの側面に効率よく導電膜を形
成することができ、アパーチャ表裏の電気抵抗が10Ω
程度のチャージアップ防止に十分な導電膜を得ることが
できる。また、アパーチャのパターン部の導電膜はパタ
ーン寸法にはほとんど影響を及ぼすことなく、アパーチ
ャ周辺部に向かって連続的に厚くなっているため、膜の
応力も小さく、膜剥がれが起きにくいアパーチャを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアパーチャの導電膜形成装置の一部構
成を示す部分断面図である。
【図2】本発明のアパーチャの構成を示す断面図であ
る。
【図3】(a)〜(f)は、本発明のアパーチャの製造
方法を示す構成断面図である。
【図4】本発明のアパーチャの導電膜形成装置にて成膜
した導電膜の膜厚分布を示す説明図である。
【符号の説明】
1……スパッタターゲット 2……ホルダー 10……SOI基板 11……Si支持基板 11a……Si支持枠部 12……Si活性層 13……Si酸化膜 14……レジストパターン 15……荷電子ビーム透過パターン 16……SiNx膜 16a……SiNxパターン 17……開口部 20……アパーチャ 30……本発明のアパーチャ 2S……エロージョン直径 2L……アパーチャのパターン有効寸法外形 h……スパッターターゲットとアパーチャの距離

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電子ビームを用いた露光方法に用いられ
    るアパーチャにおいて、チャージアップ防止用導電膜の
    膜厚が前記アパーチャのパターン領域の中心部が薄く、
    周辺部に向かって連続的に厚くなるようにしたことを特
    徴とするアパーチャ。
  2. 【請求項2】前記チャージアップ防止用導電膜をプレー
    ナ型マグネトロンスパッタ装置で形成する際に、スパッ
    タターゲットのエロージョン直径(2S)がアパーチャ
    のパターン領域の外形寸法(2L)と同程度から+50
    %の範囲とし、スパッタターゲットとアパーチャの距離
    を(h)とするとh<S/2を満たす条件で前記チャー
    ジアップ防止用導電膜を形成したことを特徴とする請求
    項1記載のアパーチャ。
  3. 【請求項3】前記チャージアップ防止用導電膜をプレー
    ナ型マグネトロンスパッタ装置で形成する際に、スパッ
    タターゲットのエロージョン直径(2S)がアパーチャ
    のパターン領域の外形寸法(2L)と同程度から+50
    %の範囲とし、スパッタターゲットとアパーチャの距離
    を(h)とするとh<S/2を満たす条件で前記アパー
    チャ上に前記チャージアップ防止用導電膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のアパーチャの製造
    方法。
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