JP3421539B2 - チケットレスシステム及び処理方法並びにチケットレス処理プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

チケットレスシステム及び処理方法並びにチケットレス処理プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体

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JP3421539B2
JP3421539B2 JP14494597A JP14494597A JP3421539B2 JP 3421539 B2 JP3421539 B2 JP 3421539B2 JP 14494597 A JP14494597 A JP 14494597A JP 14494597 A JP14494597 A JP 14494597A JP 3421539 B2 JP3421539 B2 JP 3421539B2
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  • Ticket-Dispensing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードに航空
機等の搭乗回数券を記録して予約、発券、チェックイ
ン、搭乗等を行うチケットレスシステム及び処理方法並
びにチケットレス処理プログラムを記録したコンピュー
タで読み取り可能な記録媒体に関し、特に、カード間で
の購入済みの回数券を配分して複数人が利用できるよう
にしたチケットレスシステム及び処理方法並びにチケッ
トレス処理プログラムを記録したコンピュータで読み取
り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行によって標準化されたICカ
ード、ICカードにより引き出し可能なATM、DC、
窓口機器等の端末機器の実用化が急速に進んでいる。銀
行発行のICカードは、銀行標準フォーマットに従った
銀行使用領域以外に、ICカードの利用を可能として付
加価値を高めるため、十分な貸与領域を備えている。
【0003】このためICカードの貸与領域を活用する
ことで、ICカードに関する銀行のオンラインホストシ
ステムの計算機ネットワーク及び端末機器を利用するこ
とで、例えば、航空機、列車、船舶等のシステムのチケ
ットレス化が可能である。この場合、航空会社、旅行会
社、チケット会社等のサービス提供企業にあっては、チ
ケットの予約販売を行うPOSシステムが既に構築され
ており、POSシステムの端末にICカードのリーダラ
イタ機能を持たせることで、ICカードを用いて予約を
行うチケットレスシステムの構築が比較的容易に実現で
きる。
【0004】また交通機関のシステムにあっては、利用
区間と利用回数が決った回数券を発行して利用回数の多
い顧客の便宜を図っており、回数券を購入することで運
賃の割引きサービスを受けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ICカ
ードを使用した航空券のチケットレスシステムにあって
は、ICカードにより回数券を購入して複数人で利用し
ようとした場合、回数券が購入した名義人本人の利用を
前提に発行されているため、ICカードを媒体とした回
数券は、ICカードの名義人本人しか使用できない不具
合がある。
【0006】これは航空機の回数券が、本来、同一人の
複数回の利用を前提に、利用者本人の名義を表示した表
紙を付けて例えば10枚綴りの搭乗券を発行したもので
あり、利用の際には名義人を示す表紙の提示が義務付け
られている。このため、従来、チケットとして発行して
いた回数券をそのままICカードを媒体として発行する
と、ICカードの名義人が回数券の表紙の名義人とな
り、名義人の提示が義務付けられていることから、IC
カードの回数券は本人しか使用できないという問題があ
る。
【0007】しかし、チケット回数券は、通常、利用回
数が多い企業等で活用されており、例えば企業の特定の
人の名義で回数券を購入し、実際の使用は会社内の利用
者に配布して搭乗券を予約購入することが多い。このた
め、ICカードでチケットレス化された回数券では、別
の人に配布することができず、ICカードを用いた回数
券の効率的な利用が期待できず、チケットレスシステム
を運用する際のネックになる恐れがあった。
【0008】本発明は、ICカードを媒体として発行さ
れた航空機等の回数券の複数人による利用を可能とした
チケットレスシステム及び処理方法並びにチケットレス
処理プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能
な記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は、プロセッサ及びメモリを搭載した
カード、所謂ICカードに格納された情報を用いて航空
機等を利用するチケットレスシステム、例えば予約シス
テム10であり、回数券の配布元となる配布元カード2
4に複数回の利用を可能とする回数券発行情報64を記
録する回数券発行部50、配布元カード24の回数券
(一部又は全部)を配布先カード28に移動して利用可
能とする回数券移動情報66を記録する回数券移動部5
2、及び配布元カード24の回数券発行情報64または
配布先カード28の回数券移動情報66に基づいて予
約、発券、チェックイン、搭乗等の利用を処理する利用
処理部48を備えたことを特徴とする。
【0010】このためICカードにより回数券を購入
し、必要に応じて別の人の保有するカードに移転して利
用させることができ、チケットレスシステムでのカード
を用いた回数券の発行と利用を実現できる。ここで、回
数券発行情報64及び回数券移動情報66を格納する配
布元カード24と配布先カード28の各々は、利用者の
個人名義によってシステム上に予め登録された登録カー
ドである。更に、利用者の名義がシステム上に登録され
ていない一時的に使用するテンポラリカード30を発行
するテンポラリカード発行部54を設ける。
【0011】発行元カード24の回数券発行情報64と
しては、回数券の表紙に相当するカード名義人のID情
報、区間等の利用範囲、回数券つづり枚数、使用回数、
配布回数、残り回数、年齢等の個別情報、カード属性
(カード種別)、購入年月日、購入場所等を記録する。
また配布先カード28の回数券移動情報66としては、
回数券の表紙に相当する配布元カード24の名義人ID
情報、区間等の利用範囲、配布回数、使用回数、残り回
数、年齢等の個別情報、カード属性、購入年月日、購入
場所等を記録する。
【0012】更に、テンポラリカード30の回数券移動
情報68としては、回数券の表紙に相当する配布元カー
ド24の名義人ID情報、区間等の利用範囲、配布回
数、使用回数、残り回数、年齢等の個別情報、カード属
性、購入年月日、購入場所等を記録する。更に本発明の
チケットレスシステムは、回数券の発行状況を記録して
管理する購入情報ファイル56、発行済みの回数券の利
用状況を記録して管理する履歴情報ファイル58、発行
済みの回数券の利用者に関する個人情報を記録して管理
する顧客情報ファイル60、及び利用回数の換算に使用
する割引率を記録して管理する割引率情報ファイル63
を備える。
【0013】購入情報ファイル56は、回数券の購入、
移動、又は一時使用の処理区分、区間等の利用内容、ク
ラス、回数券つづり枚数、移動回数、移動先、処理年月
日、有効期限、決済情報、テンポラリカードの発行枚数
等を記録して管理する。履歴情報ファイル58は、利用
年月日、利用者氏名、使用回数、残り回数を記録して管
理する。顧客情報ファイル60は、顧客ID、利用者氏
名、住所、関連顧客情報、顧客種別、カード種別を記録
して管理する。更に、割引率情報ファイル62は、年
齢、時間帯等に応じ予め定めた割引率を記録して管理す
る。
【0014】利用処理部48は、配布元カード24、配
布先カード28又はテンポラリカード30に基づく予
約、発券、チェックイン又は搭乗等の利用を処理した際
に、顧客情報ファイル60を参照して配布元カード24
の名義人にマイレージ等の所定のサービスを提供する。
また利用処理部48は、利用者が回数券の配布を受けた
配布先カード28の名義人の場合、新規顧客であること
を示す情報を生成し、空港カウンタでのチェックイン又
は搭乗等の利用時に、サービス提供側に新規顧客である
ことを通知する。即ち、回数券の配布元となるカード所
有者は、優良顧客である場合が多く、この優良顧客から
回数券の配布を受けた配布先カードの利用者も、必然的
に優良顧客の可能性が高く、ゲート職員や客室乗務員等
が新規顧客として通知された配布先カードを利用した顧
客に挨拶等をすることで、優良顧客の新規囲い込みを効
率的に実現できる。
【0015】利用処理部48は、予約時に割引率情報フ
ァイル63を参照して該当する割引率を求め、この割引
率により利用回数を換算して履歴情報ファイルの残り回
数を更新する。この割引には、子供割引、高齢者割引、
早朝利用割引等があり、カードを対象に発行したサービ
スの充実を更に図ることができる。利用処理部48は、
テンポラリカード30による予約、発券等の処理をした
際に、システムに登録した正式な登録カードの発行の有
無をテンポラリカード30の利用者に確認し、発行要求
を受けた際に、テンポラリカード30の回数券移動情報
68を記録した正式な配布先カード28を発行する。回
数券の配布元である優良顧客から回数券の配布を受けた
テンポラリカードの利用者も優良顧客の可能性が高く、
予約やチェックインの際に正式カードの発行による回数
券の利用を勧めることで、優良顧客の新規囲い込みを効
率的に実現できる。
【0016】利用処理部48は、配布元カード、配布先
カード、又はテンポラリカードを用いた予約に対し、必
要に応じて1回利用券である磁気カード又はチケットを
発行することもできる。このため既存のチケットシステ
ムの機能は損なわれることはない。回数券移動部52を
利用者の携帯端末装置に設け、利用者サイドでの配布元
カード24から配布先カード28へ回数券の一部を移動
させ、これによってチケットで回数券を購入した場合と
同様に、回数券の分配による利用ができる。
【0017】また回数券発行部50、回数券移動部5
2、及びテンポラリカード発行部54を、システムのカ
ウンタ端末装置又は発券用自動機に設けて、配布元カー
ド24に対する回数券の発行、配布元カード24から配
布先カード28へ回数券の一部の移動、更に配布元カー
ド24から回数券の一部を移動したテンポラリカード3
0の発行を行う。本発明のチケットレスシステムで扱う
回数券は、航空機の搭乗回数券であるが、これ以外に適
宜の交通機関や施設を利用するための回数券を含む。
【0018】また本発明は、プロセッサ及びメモリを搭
載したカードに格納された情報を用いて航空機等の利用
を予約するチケットレス処理方法を提供する。このチケ
ットレス処理方法は次の過程を備える。回数券の配布元
となる配布元カード24に複数回の利用を可能とする回
数券発行情報64を記録する回数券発行過程;配布元カ
ード24の回数券を別の配布先カード28に移動して利
用可能とする回数券移動情報66を記録する回数券移動
過程;配布元カード24の回数券発行情報64または配
布先カード28の回数券移動情報6に基づいて予約、発
券、チェックイン、搭乗等の利用を処理する利用処理過
程;ここで、回数券発行情報64及び回数券移動情報6
を格納するカード24,28の各々は、利用者の個人名
義によってシステム上に予め登録された登録カードを使
用する。更に、利用者の名義がシステム上に登録されて
いない一時的に使用するテンポラリカード30を発行す
るテンポラリカード発行過程を設ける。この場合、回数
券移動過程は、テンポラリカード30に配布元カード2
4の回数券を移動して利用可能とする回数券移動情報6
6を記録する。
【0019】更に、本発明は、プロセッサ及びメモリを
搭載したカードに格納された情報を用いて航空機等のを
利用するチケットレス処理プログラムを記録したコンピ
ュータで読み取り可能な記録媒体を提供するものであ
り、この記憶媒体にあっては、回数券の配布元となる配
布元カードに複数回の利用を可能とする回数券発行情報
を記録する回数券発行部と、配布元カードの回数券を別
の配布先カードに移動して利用可能とする回数券移動情
報を記録する回数券移動部と、配布元カードの回数券発
行情報または回数券移動情報に基づいて予約、発券、チ
ェックイン、搭乗等の利用を処理する利用処理部と、を
備えたチケットレス処理プログラムを記録する。この記
録媒体の詳細も装置構成と同じになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図2は本発明によるチケットレス
システムのシステム構成のブロック図であり、航空機の
搭乗チケットの予約システムを例にとっている。図2に
おいて、予約システム10には航空会社ホストコンピュ
ータ12、旅行会社ホストコンピュータ14、更にはチ
ケット会社ホストコンピュータ16が設けられ、それぞ
れネットワーク18で接続されている。ネットワーク1
8に対しては、航空会社、旅行会社、チケット会社の各
々で使用するカウンタ端末装置20−1〜20−n及び
発券用自動機22−1〜22−nが接続されている。
【0021】カウンタ端末装置20−1〜20−nは、
回数券の予約、発券、チェックイン等のカウンタ業務に
使用され、また発券用自動機22−1〜22−nは、予
約、発券に加え空港カウンタでのチェックインや搭乗ゲ
ートの自動化に使用される。予約システム10を構築し
ている航空会社、旅行会社、チケット会社で構成される
システムの提供側は、利用者の申込みを受けてチケット
レス予約に使用するICカードを発行する。サービス提
供企業が発行するICカードは、航空会社が発行する航
空回数券のチケットレスカードとして使用される。
【0022】具体的には、利用者32が予約システム1
0を構築している航空会社、旅行会社またはチケット会
社に出向いてICカードの登録申込みを行うことによ
り、カウンタ端末装置20−1〜20−nを使用して航
空回数券として使用可能なICカードを利用者32に発
行する。このICカードの発行は、利用者32が航空会
社に対し航空回数券の購入申込みと同時に行っており、
利用者32に発行する配布元カード24には航空回数券
としての利用情報が記録されている。航空回数券として
の配布元カード24の提供を受けた利用者32は、この
配布元カード24をカウンタ端末装置20−1〜20−
nもしくは発券用自動機22−1〜22−nにセットす
ることで、回数券の利用範囲、即ち区間、枚数、座席ク
ラス等に従った搭乗予約、発券、空港でのチェックイ
ン、搭乗ゲートの通過の全てをチケットレスで行うこと
ができる。
【0023】更に本発明のシステムにあっては、航空回
数券の利用情報を格納した配布元カード24の提供を受
けた利用者32は、配布元カード24の回数券の一部又
は全部を予約システム10に登録されている他のICカ
ード即ち他の利用者34の保有する配布先カード28に
移動することができる。配布元カード24の航空回数券
の一部の配布先カード28への移動は、予約システム1
0に設けているカウンタ端末装置20−1〜20−n、
発券用自動機22−1〜22−n以外に、利用者が保有
している携帯用端末装置26にインストールしている回
数券移動ソフトとしてのアプリケーションモジュールを
使用して行うことができる。
【0024】ここで、航空回数券を最初に購入した利用
者32の保有する配布元カード24及び、配布元カード
24の航空回数券を移動した配布先カード28は、予約
システム10に予め登録された登録カードであるが、こ
れ以外に予約システム10が利用者36に一時的に発行
するテンポラリカード30に対しても配布元カード24
の航空回数券を移すことができる。
【0025】テンポラリカード30に対する航空回数券
の移動は、テンポラリカード30の発行と回数券の発行
を同時に行う必要があることから、予約システム10に
設けているカウンタ端末装置20−1〜20−nを使用
して行うことになる。このような本発明の予約システム
10で航空回数券として使用される配布元カード24、
配布先カード28、更にテンポラリカード30として
は、例えば銀行により標準化されたICカードを使用す
る。
【0026】図3(A)は本発明のシステムで使用する
ICカードの説明図である。ICカード38は、銀行に
より標準化された情報処理及び情報記憶のためのカード
媒体であり、少なくともプロセッサとメモリを内蔵して
おり、ICカードの入出力端末となる銀行コンピュータ
システムに設けられているATM、CD等にセットする
ことで、カード自体に設けている端子と端末ユニットの
接続により電源供給を受け、同時に伝送パスの結合を行
い、入金、出金、預金、振込等の通常の銀行取引を行う
ことができる。
【0027】このICカード38は、そのメモリ領域に
ついて、銀行が使用する銀行標準フォーマット領域40
に加え、第三者の使用を可能とする貸与領域42を備え
ている。銀行標準フォーマット領域40には少なくとも
口座番号44が記録されており、それ以外は所定の銀行
標準フォーマットに従った内容となる。本発明のチケッ
トレスシステムにあっては、ICカード38の貸与領域
42に回数券情報領域46を割り当てて使用すればよ
い。この回数券情報領域46を使用するために必要な銀
行標準フォーマット領域40の情報としては、口座番号
44があればよい。したがってICカード38の口座番
号44をシステムにおけるカード所有者の名義を示す名
義人IDとして利用することもできる。
【0028】図3(B)は、本発明で使用するICカー
ド38の具体例であり、ディスプレイ付きICカード3
8を使用したことを特徴とする。このICカード38に
は、クレジット等の利用時に使用する例えばJIS I
Iタイプの磁気ストライプ部300、回数券情報を切替
表示可能なディスプレイ部302、本人確認用の暗証コ
ード等を入力するテンキー部304、口座ナンバー部3
06、7桁対応の顧客ナンバー部308、IDカード部
312を設けている。更に、カード裏面には、所有者の
氏名(サイン)写真等が例えばJIS I対応で設けら
れている。
【0029】図3(C)は、本発明で使用するICカー
ド38の他の具体例であり、図3(B)に対しディスプ
レイなしICカード38を使用している。このICカー
ド38には、磁気ストライプ部300、テンキー部30
4、口座ナンバー部306、顧客ナンバー部308、写
真部310、ICカード部312を設けている。尚、カ
ード裏面には、所有者の氏名(サイン)が例えばJIS
I対応で設けられている。
【0030】図4は本発明のチケットレスシステムの機
能ブロック図である。予約システム10には、ICカー
ドを用いた航空回数券のチケットレスサービスを提供す
るため、利用処理モジュール48、回数券発行モジュー
ル50、回数券移動モジュール52及びテンポラリカー
ド発行モジュール54の各プログラムモジュールが準備
されている。また予約システム10には、ICカードを
用いた回数券のチケットレス予約サービスの情報管理の
ため、購入情報ファイル56、履歴情報ファイル58、
顧客情報ファイル60、回数券発行情報ファイル61、
回数券移動情報ファイル62、更に割引率情報ファイル
63がデータベースとして設けられている。
【0031】予約システム10の回数券発行モジュール
50は、利用者の回数券購入申込みを受けて、申込み利
用者の保有している登録カードである配布元カード24
に対し回数券発行情報64を記録する。これによって利
用者は予約システム10から航空回数券を購入すること
ができる。航空回数券の購入により記録された配布元カ
ード24の回数券発行情報64を使用することで、予約
システム10に対し回数券を利用した搭乗券予約、空港
カウンタでの発券とチェックイン、搭乗ゲートの通過を
全てチケットレスによりできる。
【0032】システムの回数券移動モジュール52は、
配布元カード24に対し発行した回数券を、他の登録カ
ードである配布先カード28に移動する処理を行う。こ
の場合の回数券の移動は、配布元カード24に記録され
ている購入した回数券発行情報64の中の回数券を回数
券移動情報66として配布先カード28に記録する。回
数券の移動を受けた配布先カード28についても、配布
元カード24と同様、予約システム10の利用処理モジ
ュール48により、搭乗券の予約、空港カウンタでの発
券とチェックイン、搭乗ゲートの通過を全てチケットレ
スによりできる。
【0033】予約システム10に設けたテンポラリカー
ド発行モジュール54は、予約システム10に登録して
いない一時的に使用するテンポラリカード30を対象
に、配布元カード24から回数券の移動を行う。テンポ
ラリカード30に回数券を移動することにより生成され
る回数券移動情報68は、登録カードを使用した配布先
カード28における回数券移動情報66と基本的に同じ
であり、カード属性即ちカード種別を示す情報がテンポ
ラリカードとなっている。
【0034】更に予約システム10にあっては、配布元
カード24、配布先カード28、あるいはテンポラリカ
ード30を使用した利用処理モジュール48の処理によ
り、回数券を使用した搭乗予約に対し、搭乗券として使
用できる磁気カード70や、通常のペーパー出力となる
チケット72の発行も併せて行うことができる。次に予
約システム10に設けている購入情報ファイル56、履
歴情報ファイル58、顧客情報ファイル60、回数券発
行情報ファイル61、回数券移動情報ファイル62及び
割引率情報ファイル63の記録管理内容を説明する。
【0035】図5は購入情報ファイルの説明図であり、
システムでICカードに対し発行した利用者の購入情報
を記録して管理している。即ち購入情報ファイル56に
は、処理区分74、区間76、クラス78、回数券つづ
り枚数80、配布回数82、処理年月日84、年月日又
は月数による有効期限85、決済情報86、配布先情報
88、更にテンポラリカード発行枚数90が記録管理さ
れている。
【0036】処理区分74は、図4の配布元カード24
による回数券の購入、配布先カード28に回数券を移動
する配布、更にテンポラリカード30の発行による一時
配布を記録している。次の区間76とクラス78は回数
券の利用範囲の情報であり、この例では「東京−大阪」
間のビジネスクラスとなっている。ここで、区間76及
びクラス78については、処理区分74の配布、一時配
布については同じであることから、特に記録していな
い。勿論、記録しても問題はない。次の回数券つづり枚
数80は購入した回数券の利用回数であり、この例では
10回となっている。次の配布回数82は処理区分74
における配布と一時配布について記録されており、配布
については利用回数3回、一時配布については利用回数
2回が行われたことが記録されている。
【0037】次の処理年月日84は、購入、配布、一時
配布が行われた年月日が記録されている。決済情報86
は、回数券購入時の決済が例えば現金で行われたことが
記録されている。次の配布先情報88は、登録カードを
対象とした処理区分74の回数券移動を意味する「配
布」について、配布先のカード、名義人を示す顧客ID
=Bが記録されている。
【0038】最後のテンポラリカード発行枚数90は、
処理区分の「一時配布」によって発行したテンポラリカ
ードの数を記録している。このような購入情報ファイル
56の内容を見ることで、IDコード75で決まるカー
ド名義人が所有するICカードに対する航空回数券の購
入、別の登録カードへの移動による配布、更にテンポラ
リカードを使用した一時配布の状況を一括して管理する
ことができる。
【0039】図6は図4の履歴情報ファイル58の説明
図である。履歴情報ファイル58は、発行済み回数券の
利用状況を記録して管理している。即ち、履歴情報ファ
イル58の図5の購入情報ファイル56と同様、図4の
最初に回数券を購入した配布元カード24の名義人を示
すIDコード75をインデックスとして使用年月日9
2、使用者94、使用回数96、割引種別98、残り回
数100を記録して管理している。
【0040】この履歴情報ファイル58にあっては、回
数券の移動先である配布先カード28やテンポラリカー
ド30は記録されておらず、購入先である配布元カード
24の回数券がどのように使用されたかを記録してい
る。この履歴情報ファイル58の使用内容を見ると、使
用者94はIDコード75で指定される本人A以外に別
人B,Cに回数券を配布していることを示している。こ
のうち本人Aについては、割引種別98として例えば出
発時刻が7時前となる「早朝割引」を受けている。
【0041】このため、後の説明で明らかにする「早朝
割引」の割引率の適用により、使用回数96が0.65
回となり、その結果、残り回数が8回から7.35回と
なっている。更に使用者94の利用者Bにあっては、割
引種別98が高齢者を対象とした「シルバー」となって
おり、このため使用回数96は0.75回であり、残り
回数100は6.6となっている。
【0042】ここで履歴情報ファイル58からは同じ回
数券について名義人本人A以外に利用者B,Cが所有し
ていることが判り、本人A以外の使用者Bの割引を受け
た使用回数に基づく残り回数100は、本人以外の利用
者Bが保有している配布先カード28の残り回数には記
録されず、全て名義人本人Aの配布元カード24におけ
る残り回数に記録される。
【0043】図7は図4の予約システム10に設けた顧
客情報ファイル60の説明図である。顧客情報ファイル
60は、発行済み回数券の利用者に関する個人情報を記
録している。即ち、顧客情報ファイル60の回数券を購
入した配布元カード24の名義人AのIDコード75を
インデックスとして管理され、顧客ID102、氏名1
04、住所106、電話番号108、利用率110、関
連顧客ID112、個別情報114、カード種別116
を記録管理している。
【0044】ここで顧客ID102のうちID=Aが、
この回数券の配布元カード24を保有している名義人本
人であり、顧客ID=Bが回数券の移動を受けた配布先
カード28を保有している別の名義人であり、更に顧客
ID=Cは回数券の移動を受けたテンポラリカードを所
有している利用者である。この関係から、回数券の名義
人本人である顧客ID=Aの利用者については、関連顧
客ID112として顧客ID=B,Cを記録している。
これに対し回数券の移動を受けた顧客ID=B,Cの関
連顧客ID112については、移動元となる顧客ID=
Aを記録している。
【0045】個別情報114は、登録した利用者の回数
券割引に関する個人情報であり、回数券名義人本人であ
る顧客ID=Aについては「早朝」、回数券の移動を受
けた顧客ID=Bについては高齢者であることから「シ
ルバー」、更に顧客ID=Cについては「子供」とな
る。最後のカード種別116はシステムが発行している
ICカードの種別である。顧客ID=A,Bについては
共にシステムに登録された登録カードであり、顧客ID
=Cについては一時的に使用するテンポラリカードであ
る。更に顧客ID=Dについては配布元カード24の名
義人である顧客ID=Aより回数券の移動が予定されて
いる利用者であるが、登録カード及びテンポラリカード
のいずれの発行もないことから、氏名104のみで他は
空欄となっている。
【0046】図8は図4の予約システム10に設けた回
数券発行情報ファイル61の説明図である。回数券発行
情報ファイル61は、回数券を購入した配布元カード2
4の所有者を示すIDコード75をインデックスとし
て、発行した回数券に関する現在の状態を記録管理して
いる。即ち、区間118、クラス120、使用可能回数
(残り回数)122、配布回数124、更に配布先12
6を記録している。
【0047】この例では、現在の回数券の使用可能回数
122即ち残り回数は5回であり、回数券の移動した配
布回数124は3回であり、配布先126はID=Bと
なっている。図9は図4の予約システム10に設けた回
数券移動情報ファイル62であり、回数券移動情報ファ
イル62には移動先の回数券情報が記録管理されてい
る。即ち、回数券移動先を示すIDコード125をイン
デックスとして、配布元128、区間130、クラス1
32、配布時の回数134、使用回数136、カード属
性138、使用履歴140〜144を設けている。
【0048】ここで配布元128は、回数券を購入した
配布元カード24の名義人であるID=Aが記録されて
いる。配布時の回数134は回数券の移動により設定さ
れたもので、この場合は3回分が移動されている。使用
回数136は回数券の移動情報による配布先カード28
の使用回数であり、1回となっている。カード属性13
8は移動先のICカードの種別であり、登録カードかテ
ンポラリカードのいずれかで、この場合は登録カードと
なっている。使用履歴140〜144は例えば使用年月
日が記録され、この場合は使用回数136が1回である
ことから、使用履歴140に使用年月日が記録されてい
る。
【0049】図10は図4の予約システム10に設けた
割引率情報ファイル63であり、属性146、割引率1
48及び備考150で構成されている。属性146とし
ては、この例にあっては、子供、早朝、シルバーの3種
類が記録され、それぞれについて割引率148として、
予め定められた値が記録されている。備考150には属
性146に必要な条件が記述されている。
【0050】次に図4の予約システム10でチケットレ
スとして使用する配布元カード24、配布先カード28
及びテンポラリカード30のそれぞれに格納された回数
券発行情報64、回数券移動情報66,68を説明す
る。図11は回数券の購入により回数券発行情報64が
記録された配布元カード24であり、回数券発行情報6
4は配布元カード24の名義人を示すIDコード75で
あるIDコードAと共に記録されている。この回数券発
行情報64は、区間162、クラス164、回数券つづ
り枚数166、使用回数168、配布回数170、残り
回数172、個別情報174、属性176、購入年月日
178、有効期限(年月日又は月数)179、発行場所
180、発行企業182を記録している。
【0051】このような配布元カード24の回数券発行
情報64は、配布元カード24から回数券を移動した場
合、あるいは搭乗券の予約、発券、チェックイン、搭乗
ゲート通過等に利用した場合に、システムにより必要な
情報内容の更新が行われる。図12は本発明で使用する
回数券を移動して使用する配布先カード28であり、配
布先カード28には、カード所有者である名義人を示す
IDコード125としてID=Bと共に回数券移動情報
66が記録されている。配布先カード28の回数券移動
情報66は、先頭に配布元192を示す図11の配布元
カード24のID=Aが記録されている。
【0052】この配布元192を示すID=Aは、図1
1の配布元カード24により回数券を購入した際の同じ
名義人の回数券であることを示す回数券の表紙としての
機能を提供する。即ち、回数券は割引券の一種であり、
購入者本人の利用を原則としており、このため回数券を
使用した予約の際には回数券を購入した本人であること
の確認が義務付けられている。
【0053】しかしながら、配布先カード28は購入者
本人の回数券ではなく、購入者本人となる配布元カード
24から回数券の移動を受けており、配布先カード28
のID=Bからは購入者本人が確認できないことから、
購入者本人であることを示す配布元192のID=Aを
記録しておくことで、回数券利用時の購入者本人の確認
いわゆる回数券の表紙機能を実現している。
【0054】配布元192に続いては、図11の配布元
カード24の場合と同様、区間194、クラス196、
配布回数198、使用回数200、残り回数202、個
別情報204、属性206、移動年月日208、有効期
限(年月日又は月数)209、発行場所210及び発行
企業212が記録されている。図13は本発明で使用す
るテンポラリカード30である。テンポラリカード30
には、テンポラリカード30を発行する際に割り当てら
れた利用者を示すIDコード135としてID=Cが記
録され、更に図11の配布元カード24の回数券発行情
報64から移動した回数券の回数券移動情報68が記録
されている。
【0055】この回数券移動情報68も基本的に図12
の配布先カード28と同様であり、回数券の表紙として
機能する配布元222、区間224、クラス226、配
布回数228、使用回数230、残り回数232、個別
情報234、属性236、移動年月日238、有効期限
(年月日又は月数)239、発行場所240及び発行企
業242を記録しており、属性236がテンポラリであ
る点が相違している。
【0056】図4の本発明による予約システム10は、
図5〜図10の各情報ファイルの記録管理により配布元
カード24、配布先カード28及びテンポラリカード3
0における回数券情報の記録管理を行うと同時に、回数
券の利用を通じて得られる利用者に関する情報を活用し
て、予約システム10の発行する回数券を利用する新規
顧客獲得のためのアクセス及び情報生成をダイナミック
に行うことができる。
【0057】例えば回数券を購入して使用する配布元カ
ード24の所有者は、予約システム10を提供している
サービス企業から見ると優良顧客であり、この優良顧客
から回数券の配布を受けた配布先カード28の所有者及
びテンポラリカード30の所有者も共に優良顧客の可能
性が高い。したがって、配布先カード28やテンポラリ
カード30を利用した際に予約システム10側でオペレ
ータなどに対し優良顧客でシステム未登録となっている
旨のメッセージ出力を行い、配布先カード28の所有者
に対しては積極的に回数券購入のための説明案内を行っ
て、システムの顧客に取り込み、またテンポラリカード
30の所有者については予約システム10の登録カード
の所有を勧めるなど、新規顧客を囲い込むための活動に
大きく利用できる。
【0058】図14は図2に示した利用者が保有してい
る携帯端末装置による回数券の移動処理の機能ブロック
図である。利用者が保有しているパーソナルコンピュー
タなどの携帯端末装置26には、本発明のシステムにお
ける回数券の移動を可能とするソフトウェアとして回数
券移動モジュール244がインストールされている。携
帯端末装置26は、回数券移動モジュール244をイン
ストールすると同時にICカードのリーダライタを入出
力デバイスとして備えている。このような回数券移動モ
ジュール244をインストールした携帯端末装置26に
対し、システムから回数券の発行を受けた配布元カード
24をセットして、その回数券発行情報64で提供され
る回数券をシステムの他の登録カードである配布先カー
ド28に回数券移動情報66として登録し、購入した回
数券を別の利用者に分配して利用することが利用者側で
簡単にできる。
【0059】図15は図2の予約システム10に設けた
発券用自動機22−1〜22−nによる回数券の発行、
移動の機能ブロックである。まず発券用自動機22は、
操作パネル上に液晶ディスプレイ246、ICカード出
入り口248,250、磁気カード出入り口252、更
にチケット出入り口254を備えている。発券用自動機
22の内部にはプロセッサなどにより、回数券発行モジ
ュール256、回数券移動モジュール258、テンポラ
リカード発行モジュール260の各機能がソフトウェア
としてインストールされている。
【0060】このような発券用自動機22を使用するこ
とで、配布元カード24を用いた回数券の購入、配布元
カード24から配布先カード28への回数券の移動、更
に配布元カード24によるテンポラリカード30の発行
とテンポラリカード30に対する回数券の移動をユーザ
側の操作で簡単に行うことができる。次に本発明のチケ
ットレスシステムにおける回数券の購入、購入した回数
券の利用、回数券の移動、テンポラリカードの発行の各
々について、その処理手順を説明する。
【0061】図16は本発明のチケットレスシステムに
おける回数券購入時の配布元カードの発行処理のタイム
チャートである。まず配布元カード24を予約システム
10に設けているカウンタ端末装置もしくは発券用自動
機にセットし、ステップS1で回数券発行依頼を行う。
この回数券発行依頼にあっては、図11に示した回数券
発行情報64に必要な区間、クラス、発行回数を入力す
る。
【0062】またステップS1の回数券発行依頼にあっ
ては、利用者が入力した回数券発行に必要な情報以外
に、配布元カード24と予約システム10との間で予め
定められた暗証コードのやり取りによる照合を行い、配
布元カード24が予約システム10上に予め登録されて
いる名義人本人による正当な回数券の購入であることを
照合する。暗証コードとしては、配布元カード24を予
約システム10で利用者に発行する際に利用者が申し込
んだ例えば4桁の暗証コードが使用される。
【0063】配布元カード24から回数券発行依頼を受
けたシステムは、ステップS101で回数券購入情報の
設定処理を行う。即ち、図5に示した購入情報ファイル
56に対し、回数券発行の際に得られた情報を設定記録
する処理を行う。続いて予約システム10は、ステップ
S102で、配布元カード24に対する回数券発行情報
の更新を指示する。即ち、ステップS101で設定した
購入情報に基づいて、図11に示した配布元カード24
に対する回数券発行情報64の更新に必要な各種の情報
を生成して、配布元カード24に対し回数券発行情報を
送って更新を指示する。
【0064】この予約システム10からの回数券発行情
報の更新指示を受けて、配布元カード24側ではステッ
プS2で回数券発行情報を更新し、これにより配布元カ
ード24の中に回数券の購入結果である回数券発行情報
の記録が行われ、予約システム10に対し配布元カード
24を回数券の範囲内で搭乗券の予約に使用することが
できる。
【0065】図17は図16で回数券を購入した配布元
カード24を使用した搭乗券予約処理の基本的な手順で
ある。配布元カード24を使用した搭乗券予約は、まず
配布元カード24を予約システム10のカウンタ端末装
置あるいは発券用自動機にセットし、利用年月日、便
名、出発時刻などを指定した予約依頼を行う。この予約
依頼と同時に、配布元カード24側にあっては、ステッ
プS2で回数券発行情報の読取転送が予約システム10
に対し行われる。
【0066】この予約依頼の際にも図16の回数券発行
時と同様、配布元カード24側から予め定めた暗証コー
ドを送り、予約システム10側で登録暗証コードとの照
合により正当な名義人による配布元カード24を使用し
た回数券による予約であることを確認し、不正使用を排
除する。配布元カード24側からの予約依頼及び回数券
発行情報の転送を受けた予約システム10は、ステップ
S101で、依頼された予約内容について搭乗券を獲得
する予約処理を行い、予約が確保できれば予約結果を利
用者側にメッセージ出力もしくはプリントアウトする。
続いてステップS102で、図5の購入情報ファイル5
6のIDコード75で指定される領域について、必要が
あれば購入情報の更新を行う。
【0067】この場合、回数券を購入した配布元カード
24そのものの使用であることから購入情報の更新は必
要ない。次にステップS103で、図6の履歴情報ファ
イル58のIDコード75で指定される領域について必
要な情報の更新を行う。この場合は配布元カード24の
名義人本人であることから、使用年月日92に続いて使
用者94に本人のIDコード=Aを記録し、使用回数9
6を1とし、更に残り回数100を9に減らす。
【0068】次にステップS104で、図7に示した顧
客情報ファイル60につき必要があれば更新する。この
場合、回数券購入者自身の利用であることから、本人の
顧客情報は回数券購入時に既に記録されていることから
更新する必要はない。次にステップS105で回数券発
行情報の更新を指示する。このとき図8の予約システム
10に設けている回数券発行情報ファイル61につい
て、その使用可能回数122が1つ減らされ、同様に図
11の配布元カード24における使用回数168の値を
1つ増やし、残り回数172の値を1つ減らす更新指示
を行う。この予約システム10による回数券発行情報の
更新指示を受けて、配布元カード24側のステップS2
で、図11に示すような配布元カード24に設けている
回数券発行情報64の更新が行われ、更新終了で終了応
答を予約システム10に返し、一連の処理を終了する。
【0069】図18は配布元カード24を使用した予約
システム10に対する回数券による予約処理の他の手順
であり、この手順にあっては、予約システム10におけ
るステップS102の処理において、割引率情報に従っ
て使用回数を換算し、この換算結果に基づきステップS
104の履歴情報ファイルの更新を行うようにしたこと
を特徴とする。それ以外の処理は図17の手順と同じで
ある。
【0070】ステップS102の割引率情報に従った使
用回数の換算にあっては、まず配布元カード24からス
テップS2の回数券発行情報の読取転送で得られた図1
1の個別情報174に基づき、図10の割引率情報ファ
イル63における属性146を識別し、該当する属性1
46に対応する割引率148の値を読み出す。この割引
率を利用回数1回に掛け合わせて使用回数の換算値を求
める。
【0071】ステップS102で算出された使用回数の
換算値は、ステップS104における図6の履歴情報フ
ァイルの更新に反映され、使用回数96が換算された1
以下の値として記録される。そして、このときの使用回
数の換算値により残り回数100の値が算出され、これ
がその時点における配布元カード24における回数券の
残り回数となる。
【0072】図19は配布元カード24を用いた予約シ
ステム10に対する搭乗券予約の手順の他の実施形態で
あり、図18の手順に加え、更に配布元カード24で購
入した回数券で搭乗予約をとった後の関連顧客情報に従
って、配布元カード24の所有者に対し所定のサービス
を提供するようにしたことを特徴とする。即ち、配布元
カード24におけるステップS1〜S4及び予約システ
ム10におけるステップS101〜S106の処理は、
図18と同じであり、これに加えて更に予約システム1
0は、ステップS107で、予約処理が終了した後に図
7に示した顧客情報ファイル60における更新済みの顧
客関連情報112に従って、予約システム10を利用し
た配布元カード24の利用者に所定のサービスを提供す
る。この提供サービスとしては、例えば利用ごとにポイ
ントを加算するマイレージなどがある。
【0073】図20は配布元カード24から配布先カー
ド28に回数券を移動する処理手順のフローチャートで
ある。まず配布元カード24を例えば予約システム10
のカウンタ端末装置や発券用自動機にセットすること
で、回数券移動モジュール52による処理を行わせる。
このためステップS1で配布元カード24より回数券移
動依頼を発行し、ステップS2で回数券発行情報を読取
転送する。
【0074】回数券移動依頼としては、移動する回数券
の回数を指定するだけでよい。また回数券移動依頼の際
に利用者は予め定めた暗証コードを予約システム10に
送り、予約システム10側で登録暗証コードとの照合に
より正当な配布元カード24の使用であることを確認し
て、それ以降の処理を行う。回数券移動依頼及び回数券
発行情報の転送を受けた予約システム10は、ステップ
S101で回数券移動情報を生成する。
【0075】具体的には、図9の回数券移動情報ファイ
ル62に登録するための情報を生成する。このうち配布
元128に記録する配布元カード24のID=Aは、移
動先となる配布先カード28の回数券移動情報が、配布
元カード24の回数券発行情報と同じ購入者であること
を示す回数券の表紙情報として重要な意味をもつ。続い
てステップS102で、予約システム10は配布先カー
ド28側に対し回数券移動情報の更新を指示する。
【0076】このとき予約システム10に設けられた発
券用自動機22は、例えば図15のように、2つのIC
カード出入り口248,250を備えていることから、
配布元カード24と配布先カード28を同時にセットし
た回数券の移動操作が実現できる。このため配布先カー
ド28側は、ステップS201で予約システム10から
の回数券移動情報の更新指示に基づき、回数券移動情報
を更新する。
【0077】即ち、図12の配布先カード28の回数券
移動情報66の内容の記録更新を行う。回数券移動情報
66の更新による終了応答が配布先カード28側から得
られると、予約システム10はステップS103で、配
布元カード24に対し図11のような回数券発行情報6
4の更新を行う。具体的には、回数券発行情報64にお
ける配布回数170の値を1つ増加し、残り回数172
を1つ減らす。また予約システム10側にあっては、回
数券の移動に伴い図5の購入情報ファイル56における
処理区分74の「配布」における対応情報の更新、図7
の顧客情報ファイル60における回数券の移動先となる
配布先カード28の顧客ID102に関する対応情報の
記録更新が併せて行われることはもちろんである。
【0078】図21は図20で回数券を移動した配布先
カード28による搭乗予約の手順のタイムチャートであ
る。この配布先カード28を使用した予約処理は、図1
7の配布元カード24の予約処理と基本的に同じであ
り、予約元が配布先カード28となっているだけであ
る。即ち、配布先カード28のステップS201の予約
依頼、及びステップS202の回数券移動情報の読取転
送に対し、予約システム10はステップS101で予約
処理を行って搭乗予約を獲得し、ステップS102〜S
104で購入情報ファイル、履歴情報ファイル、更に顧
客情報ファイルの更新を行う。
【0079】購入情報ファイル56の更新は、図5にお
ける処理区分74の「配布」の欄につき、配布回数8
2、配布年月日84、更に配布先情報88のそれぞれを
記録登録する。また図6の履歴情報ファイル58につい
ては、回数券の移動を受けた配布先カード28の使用に
伴い、少なくとも使用年月日92、使用者94、使用回
数96及び残り回数100の更新を行う。
【0080】更に図7の顧客情報ファイル60にあって
は、図20の回数券移動の際に登録が済んでいることか
ら、この場合は更新は必要ない。各種の情報ファイルの
更新が済んだならば、ステップS105で、配布先カー
ド28に対する回数券移動情報の更新を指示する。この
回数券移動情報の更新に先立ち、図9の回数券移動情報
ファイル62について、使用回数136を1つ増加さ
せ、また使用履歴140に予約処理により獲得した使用
年月日を記録する。
【0081】予約システム10からの回数券移動情報の
更新指示を受けた配布先カード28は、ステップS20
3で回数券移動情報を更新する。具体的には、図12の
配布先カード28に記録されている回数券移動情報66
のうち、使用回数200を1つ増加させ、残り回数20
2を1つ減らす。図22は回数券の移動を受けた配布先
カード28による予約処理の他の実施形態であり、図1
8の配布元カード24による予約の実施形態と同様、ス
テップS102で回数券移動情報の属性に従って図10
の割引率情報ファイル63から得られた割引率を用いて
使用回数を換算し、換算した使用回数によって、ステッ
プS104で図6の履歴情報ファイル58における使用
回数96及び残り回数100の値を更新するようにした
ことを特徴とする。それ以外の処理は図21と同じであ
る。
【0082】図23は回数券の移動を受けた配布先カー
ド28を使用した予約処理の他の手順であり、配布元カ
ード24による予約を示した図19の実施形態と同様、
予約終了後に予約システム10のステップS107で、
更新済み顧客情報の中の関連顧客情報に従って所定のサ
ービスを提供することを特徴とする。即ち、配布先カー
ド28を使用した予約終了時にあっては、図7の顧客情
報ファイル60の関連顧客IDから、配布先カード28
を使用している顧客ID=Bの利用者は、回数券の購入
者本人でないことが判り、本来の顧客とは言えない。そ
こで配布先カード28を使用している利用者に対し任意
のプレミアムサービスを提供し、回数券の購入者となる
ように勧誘することで、配布先カード28の利用者を回
数券を購入する本来のシステムの顧客に取り込む活動を
行うことができる。
【0083】また配布先カード28の利用者に対するサ
ービスとしては、配布先カード28を使用した空港カウ
ンタでのチェックイン、搭乗ゲートの通過、機内での搭
乗確認等の際に、予約システム10側でカウンタ職員、
ゲート職員、客室乗務員に対し、搭乗者が回数券の移動
を受けた配布先カード28を保有している利用者である
ことをメッセージ出力などにより知らせ、配布先カード
28の使用者に例えば乗務員が回数券を利用いただいた
お礼を兼ねた挨拶などを行うことで、配布先カード28
の所有者を本来の回数券購入者としてシステムの顧客に
取り込むための有効な活動ができる。
【0084】図24は本発明のシステムにおけるテンポ
ラリカードの発行手順のフローチャートである。まずシ
ステムのカウンタ端末装置あるいは発券自動機に配布元
カード24をセットし、ステップS1で、予約システム
10に対しテンポラリカードの発行依頼と回数券発行情
報の読取転送を行う。もちろん、テンポラリカードの発
行依頼に際しては暗証コードによる照合を行ってもよ
い。
【0085】テンポラリカードの発行依頼と回数券発行
情報の転送を受けた予約システム10は、ステップS1
01で図5の購入情報ファイル56における処理区分7
4につき「一時配布」に関する更新処理を行う。即ち、
処理区分74に「一時配布」を記録し、且つ配布回数8
2に発行依頼により指定された回数を記録し、更に処理
年月日84にテンポラリカードの発行年月日を記録し、
テンポラリカード発行枚数90を1つ増加させる。
【0086】このとき予約システム10は、テンポラリ
カード30についてはシステム上に登録されていないこ
とから、図7の顧客情報ファイル60の記録に必要な氏
名104、住所106、電話番号108の入力をテンポ
ラリカード30の発行を受ける利用者に対し行う。続い
て予約システム10は、ステップS102で図9の回数
券移動情報ファイル62につきテンポラリカード30を
対象とした回数券移動情報を設定する。
【0087】この場合、テンポラリカードであることか
ら属性138に「テンポラリ」が記録されることにな
る。そして、テンポラリカード30側に対し図9の回数
券移動情報ファイル62の記録内容に基づいた回数券移
動情報を図13のように生成し、設定を指示する。これ
を受けてテンポラリカード30側にあっては、ステップ
S301で図13の内容をもつ回数券移動情報68をテ
ンポラリカード30に記録する設定処理を行う。
【0088】テンポラリカード30における回数券移動
情報の設定が終了すると、予約システム10はステップ
S103で、回数券発行情報の更新を指示する。このと
き予約システム10にあっては、図8の回数券発行情報
ファイル61における配布回数124を1つ増加させ、
配布先126にテンポラリカード30の所有者を示すI
Dコードを記録する。
【0089】ステップS103による回数券発行情報の
更新指示は、図11の配布元カード24に記録している
回数券発行情報64の中の配布回数170の値を1つ増
加させる指示となる。この更新指示を受けて配布元カー
ド24側にあっては、ステップS3で配布元カード24
の配布回数170の値を1つ増加させる更新を行う。図
24におけるテンポラリカード30の発行に際しては、
システム上、テンポラリカード30は利用者が登録され
ておらず、使用終了で返却させる必要があることから、
テンポラリカード30の発行に際しては保証金を預かる
ことが望ましい。
【0090】図25は図24で発行したテンポラリカー
ド30を用いた予約処理の手順を示したタイムチャート
である。まずテンポラリカード30におけるステップS
301,S302の予約依頼と回数券移動情報の読取り
転送は、図21の配布先カード28を用いた予約の場合
と同じであり、これに伴う予約システム10側のステッ
プS101〜S105の処理についても、図21の配布
先カード28の場合の処理と同じであり、ステップS3
03の回数券移動情報の更新についても図21と同じで
あり、相違点は予約に使用しているカードが配布先カー
ド28かテンポラリカード30かだけである。
【0091】このようなテンポラリカード30を使用し
た予約の手順にあっては、予約システム10でステップ
S101〜S105の予約に伴う一連の処理が終了した
後のステップS106で、テンポラリカード30側に対
し正式カード発行の確認を行っている。この正式カード
発行の確認に対しテンポラリカード30側で、ステップ
S304に示すように正式カードの発行を依頼すると、
予約システム10はステップS107で正式カードの発
行処理を行う。
【0092】正式カードの発行処理は、登録に必要な情
報は図24のテンポラリカードの発行時に既に得られて
いることから、正式カードの発行依頼に基づいて予約シ
ステム10上での登録IDコードを新たに割り当ててテ
ンポラリカード30に記録することである。このシステ
ム上の登録されたIDコードの割当登録を受けることに
よって、テンポラリカード30は正式な登録カード、即
ち配布先カード28として機能することになる。続いて
ステップS108で、図7の顧客情報ファイル60にお
けるカード種別116を一時利用から登録に更新する。
【0093】予約システム10のステップS107にお
ける正式カード発行処理の指示を受けたテンポラリカー
ド30側にあっては、ステップS305において、図1
3のテンポラリカード30について示した回数券移動情
報68の中の属性236をそれまでの「テンポラリ」か
ら「登録」に設定し、正式カードとして利用可能とす
る。
【0094】次に図4の本発明の予約システム10に設
けた回数券発行モジュール50、回数券移動モジュール
52、テンポラリカード発行モジュール54、更に利用
処理モジュール48のそれぞれの処理機能をフローチャ
ートで説明する。図26は図4の回数券発行モジュール
50による回数券発行処理である。まずステップS1
で、配布元カード24を例えば予約システム10のカウ
ンタ端末装置あるいは発券用自動機にセットし、ステッ
プS2で、配布元カード24の所有者の回数券購入情報
をカード所有者による回数券発行依頼に基づいて生成す
る。続いてステップS3で購入情報ファイル56のファ
イル登録を行い、ステップS4で配布元カードの回数券
発行情報を更新して、一連の回数券発行処理を終了す
る。
【0095】図27は図4の予約システム10に設けた
回数券移動モジュール52による回数券移動処理のフロ
ーチャートである。まずステップS1で、例えば予約シ
ステム10の発券用自動機22は2つのICカード出入
り口248,250を備えていることから、配布元カー
ド24と配布先カード28を同時にセットする。続いて
ステップS2で回数券の移動枚数を入力して移動を依頼
する。
【0096】このとき配布元カード24及び配布先カー
ド28について、予め定めた暗証コードを入力して正当
な使用であることの確認を行うようにしてもよい。続い
てステップS3で回数券移動情報を生成し、ステップS
4で配布先カード28の回数券移動情報66を更新す
る。更にステップS5で回数券発行情報を生成し、ステ
ップS6で配布元カード24の回数券発行情報を更新し
て一連の回数券移動処理を終了する。
【0097】図28は回数券移動処理の他の実施形態の
フローチャートであり、回数券の配布元カード24と配
布先カード28を処理装置に同時にセットできない場合
の処理であり、配布元カード24と配布先カード28を
順番にセットして回数券移動処理を行うようにしたこと
を特徴とする。この回数券移動処理は、例えば図14の
携帯端末装置26の回数券移動モジュール244にあっ
ては、通常ICカードのリーダライタは1台しか備えて
いないことから、図28のフローチャートに従った回数
券移動処理が必要となる。また図15の発券用自動機2
2についても、ICカード出入り口を1つしかもたない
場合には図28の回数券移動処理を行うことになる。
【0098】図28の回数券移動処理にあっては、まず
ステップS1で配布元カード24をセットし、ステップ
S2で移動枚数の入力による移動依頼を行う。このとき
配布元カード24についてシステム上定めた暗証コード
による照合を行ってもよい。次にステップS3で回数券
移動情報を生成し、ステップS4で配布先カード28に
差し替えてセットし、ステップS5で配布先カード28
の回数券移動情報を更新する。
【0099】次にステップS6で配布元カード24に差
し替えてセットし、ステップS7で回数券発行情報を生
成し、ステップS8で配布元カード24の回数券発行情
報を更新して、一連の回数券移動処理を終了する。図2
9は図4のテンポラリカード発行モジュール54による
発行処理のフローチャートであり、説明を簡単にするた
め、図15に示す2つのICカード出入り口を有する発
券用自動機22を使用した場合を例にとっている。まず
ステップS1で、配布元カード24とテンポラリカード
30をセットし、ステップS2で移動枚数を入力して発
行依頼を行う。続いてステップS3で回数券移動情報を
生成し、ステップS4でテンポラリカード30に回数券
移動情報を登録する。次にステップS5で回数券発行情
報を生成し、ステップS6で配布元カード24の回数券
発行情報を更新する。
【0100】図30は図4の予約システム10に設けた
利用処理モジュール48のフローチャートであり、予約
処理を例にとっている。まずステップS1で、配布元カ
ード24、配布先カード28またはテンポラリカード3
0のセットによるカード読取りと予約処理を行う。この
とき各カードについて予め定めた暗証コードを使用して
正当使用であるかの照合処理を行い、例えば盗難や紛失
などによるカードの不正使用を排除する。
【0101】次にステップS2でテンポラリカードか否
かチェックし、テンポラリカード以外のカードであれば
ステップS3に進み、割引属性の設定をチェックする。
割引属性の設定があればステップS4に進み、割引情報
ファイルから属性に対応する割引率を求めて使用回数を
換算する。続いてステップS5で購入情報ファイルを更
新し、ステップS6で履歴情報ファイルを更新し、更に
ステップS7で顧客情報ファイルを更新する。
【0102】続いてステップS8で配布元カードか否か
チェックする。配布元カードであればステップS9に進
み、回数券発行情報ファイル及びカード側の回数券発行
情報を更新し、一連の処理を終了する。ステップS8で
配布先カードであった場合には、ステップS10に進
み、回数券移動情報ファイル及びカード側の回数券移動
情報を更新する。
【0103】続いてステップS11で関連顧客サービス
の有無をチェックし、もし関連顧客サービスがあれば、
ステップS12で顧客情報ファイルの関連顧客情報に従
った所定のサービスを提供する。このサービスは、回数
券の移動を受けた配布先カードの使用者に対し回数券購
入を勧めるためのプレミアムサービスや、発券、チェッ
クイン、ゲート通過時に、カウンタ職員、ゲート職員、
客室乗務員等に配布元カードの利用者に挨拶などをさせ
るためのメッセージ通知を行う。
【0104】一方、ステップS2で使用カードがテンポ
ラリカードであった場合は、ステップS13で購入情報
ファイルを更新し、ステップS14で履歴情報ファイル
を更新し、ステップS15で顧客情報ファイルを更新し
た後、ステップS16で回数券移動情報ファイル及びカ
ード側の回数券発行情報を更新する。続いてステップS
17でテンポラリカードの所有者に対し正式カード発行
の有無を確認する。
【0105】ステップS8で正式カード発行の依頼が得
られればステップS19に進み、正式カード発行処理を
行う。即ち、顧客情報ファイルの更新及び正式カードと
なった回数券移動情報の更新を行う。このステップS1
7〜S19の処理により、回数券購入者から回数券の一
部を配布された一時的なテンポラリカードの利用者につ
いて、システムに登録されたカードの利用者に変更させ
る新規顧客の獲得を効果的に行うことができる。
【0106】ICカードを用いた回数券の利用は、図3
0以外にも、空港や代理店等での発券、空港カウンタで
のチェックイン、搭乗ゲートの通過、搭乗後の確認等で
チケットレスにより処理され、必要な情報のシステム側
及びICカード側での更新が行われる。尚、上記の実施
形態は航空機の搭乗券予約システムを例にとるものであ
ったが、同様に回数券を使用可能な列車、船舶などの適
宜の交通機関、更には回数券で利用可能な劇場、映画館
などの施設利用についても、全く同様にしてICカード
を用いた回数券の発行と別な利用者に対する回数券の移
動を可能とするチケットレスシステムを構築することが
できる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、航
空機等のチケットシステムにおいてICカードを用いた
回数券の発行と購入後の利用者側での自由な移動を可能
としたことで、ICカードを用いた完全なチケットレス
化が実現され、事務処理の効率化が達成できる。
【0108】また、利用者側において回数券のカード上
での移動が自由にできるため、回数券の利用性を飛躍的
に高めることができる。更に、チケットレスシステムに
使用するICカードとして銀行発行の標準化されたIC
カードを利用することで、サービス提供企業が異なって
も利用することができ、ICカードを用いたサービス提
供システムの効率的な利用が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明のシステム環境のブロック図
【図3】本発明で用いるICカードの説明図
【図4】本発明のシステム機能のブロック図
【図5】本発明の購入情報ファイルの説明図
【図6】本発明の履歴情報ファイルの説明図
【図7】本発明の顧客情報ファイルの説明図
【図8】本発明の回数券発行情報ファイルの説明図
【図9】本発明の回数券移動情報ファイルの説明図
【図10】本発明の割引率情報ファイルの説明図
【図11】本発明の配布元カードと回数券発行情報の説
明図
【図12】本発明の配布先カードと回数券移動情報の説
明図
【図13】本発明のテンポラリカードと回数券移動情報
の説明図
【図14】携帯端末を用いた本発明の回数券の分配処理
の説明図
【図15】発券用自動機を用いた本発明の回数券の発行
と分配の説明図
【図16】配布元カードに対する回数券発行処理のタイ
ムチャート
【図17】配布元カードを用いた予約処理のタイムチャ
ート
【図18】配布元カードを用いた利用回数割引を伴う予
約処理のタイムチャート
【図19】配布元カードを用いた顧客サービスを伴う予
約処理のタイムチャート
【図20】配布元カードから配布先カードに対する回数
券移動処理のタイムチャート
【図21】配布先カードを用いた予約処理のタイムチャ
ート
【図22】配布先カードを用いた利用回数割引を伴う予
約処理のタイムチャート
【図23】配布先カードを用いた顧客サービスを伴う予
約処理のタイムチャート
【図24】テンポラリカードに対する回数券移動処理の
タイムチャート
【図25】テンポラリカードを用いた予約処理のタイム
チャート
【図26】本発明による回数券発行処理のフローチャー
【図27】本発明による回数券移動処理のフローチャー
【図28】本発明による他の回数券移動処理のフローチ
ャート
【図29】本発明によるテンポラリカード発行処理のフ
ローチャート
【図30】本発明による予約処理のフローチャート
【符号の説明】
10:システム 12:航空会社ホストコンピュータ 14:旅行会社ホストコンピュータ 16:チケット会社ホストコンピュータ 18:ネットワーク 20−1〜20−n:カウンタ端末装置(POS端末装
置) 22−1〜22−n:発券用自動機 24:配布元カード 26:携帯端末 28:配布先カード 30:テンポラリカード 32,34,36:利用者 38:ICカード 40:銀行標準フォーマット領域 42:貸与領域 44:口座番号 46:回数券情報領域 48:予約モジュール(利用処理部) 50,256:回数券発行モジュール(回数券発行部) 52,244,258:回数券移動モジュール(回数券
移動部) 54,260:テンポラリカード発行モジュール(テン
ポラリカード発行部) 56:購入情報ファイル 58:履歴情報ファイル 60:顧客情報ファイル 62:割引率情報ファイル 64:回数券発行情報 66,68:回数券移動情報 70:磁気カード 72:チケット 246:ディスプレイ 248,250:カード出入口 252:磁気カード出入口 254:チケット出入口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−291397(JP,A) 特開 平7−85231(JP,A) 特開 平6−259452(JP,A) 特開 昭61−48089(JP,A) 特開 平6−236464(JP,A) 特開 平8−161261(JP,A) 実開 昭63−159468(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 1/00 - 9/02 G07B 11/00 - 17/04 G06F 17/60 G06F 19/00 G06K 17/00 - 17/00 560 G06K 19/00 - 19/08

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセッサおよびメモリを搭載したカード
    に格納された情報を用いて航空機等を利用するチケット
    レスシステムに於いて、 複数回の利用を可能とする回数券発行情報を配布元カー
    ドに記録する利用券発行部と、 前記配布元カードの回数券の一部を、回数券移動情報と
    して別の配布先カード上に移動して利用可能とする回数
    券移動部と、 前記配布元カードの回数券発行情報または前記配布先カ
    ードの回数券移動情報に基づいて予約、発券、チェック
    イン、搭乗等の利用を処理する利用処理部と、を備え、前記配布元カード及び配布先カードの各々は、利用者の
    個人名義によってシステム上に予め登録された登録カー
    ドである ことを特徴とするチケットレスシステム。
  2. 【請求項2】請求項記載のチケットレスシステムに於
    いて、更に、利用者の名義がシステム上に登録されてい
    ない一時的に使用するテンポラリカードを発行するテン
    ポラリカード発行部を設け、前記回数券移動部は、前記
    テンポラリカード上に前記配布元カードの回数券を、回
    数券移動情報として別の配布先カード上に移動して利用
    可能とすることを特徴とするチケットレスシステム。
  3. 【請求項3】請求項1記載のチケットレスシステムに於
    いて、前記発行元カードの回数券発行情報として、回数
    券の表紙に相当するカード名義人のID情報、区間等の
    利用範囲、回数券つづり枚数、使用回数、配布回数、残
    り回数、年齢等の個別情報、カード属性、購入年月日、
    購入場所等を記録したことを特徴とするチケットレスシ
    ステム。
  4. 【請求項4】請求項1記載のチケットレスシステムに於
    いて、前記配布先カードの回数券移動情報として、回数
    券の表紙に相当する前記配布元カードの名義人ID情
    報、区間等の利用範囲、配布回数、使用回数、残り回
    数、年齢等の個別情報、カード属性、購入年月日、購入
    場所等を記録したことを特徴とするチケットレスシステ
    ム。
  5. 【請求項5】請求項記載のチケットレスシステムに於
    いて、前記テンポラリカードの回数券移動情報として、
    回数券の表紙に相当する前記配布元カードの名義人ID
    情報、区間等の利用範囲、配布回数、使用回数、残り回
    数、年齢等の個別情報、カード属性、購入年月日、購入
    場所等を記録したことを特徴とするチケットレスシステ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項1記載のチケットレスシステムに於
    いて、回数券の発行状況を記録して管理する購入情報フ
    ァイル、発行済みの回数券の利用状況を記録して管理す
    る履歴情報ファイル、発行済みの回数券の利用者に関す
    る個人情報を記録して管理する顧客情報ファイル、及び
    利用回数の換算に使用する割引率を記録して管理する割
    引情報ファイルを備えたことを特徴とするチケットレス
    システム。
  7. 【請求項7】請求項記載のチケットレスシステムに於
    いて、 前記購入情報ファイルは、回数券の購入、移動、又は一
    時使用の処理区分、区間等の利用内容、クラス、回数券
    つづり枚数、移動回数、移動先、処理年月日、有効期
    限、決済情報、テンポラリカードの発行枚数等を記録し
    て管理し、 前記履歴情報ファイルは、利用年月日、利用者氏名、使
    用回数、残り回数を記録して管理し、 前記顧客情報ファイルは、顧客ID、利用者氏名、住
    所、関連顧客情報、顧客種別、カード種別を記録して管
    理し、 更に、前記割引情報ファイルは、年齢、時間帯等に応じ
    予め定めた割引率を記録して管理することを特徴とする
    チケットレスシステム。
  8. 【請求項8】請求項記載のチケットレスシステムに於
    いて、前記利用処理部は、前記配布元カード、配布先カ
    ード又は前記テンポラリカードに基づく回数券の予約処
    理の際に、前記顧客情報ファイルを参照して前記配布元
    カードの名義人に所定のサービスを提供することを特徴
    とするチケットレスシステム。
  9. 【請求項9】請求項記載のチケットレスシステムに於
    いて、前記利用処理部は、予約利用者が前記配布先カー
    ドの名義人の場合、新たに回数券の購入対象となる新規
    顧客であることを示す情報を生成して、チェックイン及
    び搭乗時にサービス提供側に新規顧客情報を通知するこ
    とを特徴とするチケットレスシステム。
  10. 【請求項10】請求項記載のチケットレスシステムに
    於いて、前記利用処理部は、予約時に前記割込情報ファ
    イルを参照して該当する割引率を求め、該割引率により
    利用回数を換算して前記履歴情報ファイルの残り回数を
    更新することを特徴とするチケットレスシステム。
  11. 【請求項11】請求項記載のチケットレスシステムに
    於いて、前記利用処理部は、前記テンポラリカードによ
    る利用を処理した際に、システムに登録した正式な登録
    カードの発行の有無を利用者に確認し、利用者から正式
    な登録カードの発行要求を受けた際に、前記テンポラリ
    カードの回数券移動情報を記録した正式な配布先カード
    を発行することを特徴とするチケットレスシステム。
  12. 【請求項12】請求項1記載のチケットレスシステムに
    於いて、前記利用処理部は、前記配布元カード、配布先
    カード、又はテンポラリカードを用いた予約に対し、1
    回利用券である磁気カード又はチケットを発行すること
    を特徴とするチケットレスシステム。
  13. 【請求項13】請求項1記載のチケットレスシステムに
    於いて、前記回数券移動部を利用者の携帯端末装置に設
    けて前記移転元カードから前記配布先カードへ回数券を
    移動させることを特徴とするチケットレスシステム。
  14. 【請求項14】請求項1記載のチケットレスシステムに
    於いて、前記回数券発行部、回数券移動部、及びテンポ
    ラリカード発行部を、システムのカウンタ端末装置又は
    発券用自動機に設けて、前記配布元カードに対する回数
    券の発行、前記配布元カードから前記配布先カードへ回
    数券の移動、更に前記配布元カードから回数券の一部を
    移動したテンポラリカードの発行を行うことを特徴とす
    るチケットレスシステム。
  15. 【請求項15】請求項1記載のチケットレスシステムに
    於いて、前記回数券は、航空機の搭乗回数券であること
    を特徴とするチケットレスシステム。
  16. 【請求項16】プロセッサ及びメモリを搭載したカード
    に格納された情報を用いて航空機等のを利用するチケッ
    トレス処理方法に於いて、 回数券の配布元となる配布元カードに複数回の利用を可
    能とする回数券発行情報を記録する回数券発行過程と、 前記配布元カードの回数券を別の配布先カードに移動し
    て利用可能とする回数券移動情報を記録する回数券移動
    過程と、 前記配布元カードの回数券発行情報または回数券移動情
    報に基づいて予約、発券、チェックイン、搭乗等の利用
    を処理する利用処理過程とを備え、前記回数券発行情報及び回数券移動情報を格納する前記
    カードの各々は、利用者の個人名義によってシステム上
    に予め登録された登録カードである ことを特徴とするチ
    ケットレス処理方法。
  17. 【請求項17】請求項16記載のチケットレス処理方法
    に於いて、更に、利用者の名義がシステム上に登録され
    ていない一時的に使用するテンポラリカードを発行する
    テンポラリカード発行過程を設け、前記回数券移動過程
    は、前記テンポラリカードに前記配布元カードの回数券
    を移動して利用可能とする回数券移動情報を記録するこ
    とを特徴とするチケットレス処理方法。
  18. 【請求項18】プロセッサ及びメモリを搭載したカード
    に格納された情報を用いて航空機等のを利用するチケッ
    トレス処理プログラムを記録したコンピュータで読み取
    り可能な記録媒体に於いて、回数券の配布元となる配布
    元カードに複数回の利用を可能とする回数券発行情報を
    記録する回数券発行部と、前記配布元カードの回数券を
    別の配布先カードに移動して利用可能とする回数券移動
    情報を記録する回数券移動部と、前記配布元カードの回
    数券発行情報または回数券移動情報に基づいて予約、発
    券、チェックイン、搭乗等の利用を処理する利用処理部
    とを備え、前記回数券発行情報及び回数券移動情報を格
    納する前記カードの各々は、利用者の個人名義によって
    システム上に予め登録された登録カードであることを特
    徴とするチケットレス処理プログラムを記録したコンピ
    ュータで読み取り可能な記録媒体。
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