JP3421161B2 - 列車ダイヤ作成装置 - Google Patents

列車ダイヤ作成装置

Info

Publication number
JP3421161B2
JP3421161B2 JP04038395A JP4038395A JP3421161B2 JP 3421161 B2 JP3421161 B2 JP 3421161B2 JP 04038395 A JP04038395 A JP 04038395A JP 4038395 A JP4038395 A JP 4038395A JP 3421161 B2 JP3421161 B2 JP 3421161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
train
time
schedule
plan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04038395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08230674A (ja
Inventor
英裕美 北川
喜代俊 駒谷
健司 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP04038395A priority Critical patent/JP3421161B2/ja
Publication of JPH08230674A publication Critical patent/JPH08230674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3421161B2 publication Critical patent/JP3421161B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シミュレーションを
実施して列車の出発時刻及び到着時刻を求めることがで
きる列車ダイヤ作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は例えば特開平4−135970
号公報に示された従来の列車ダイヤ作成装置を示す構成
図であり、図において、1は始発駅の計画ダイヤ,各駅
の運行条件,各列車の走行条件等の各種データを記憶す
るデータベース、2はデータベース1に記憶されている
各種データをワークメモリ3に初期設定する初期設定部
(計画ダイヤ設定手段)、4は計画ダイヤが既に設定さ
れている駅を選択する駅選択部(駅選択手段)、5は駅
選択部4により選択された駅のなかで、現時点から最初
に出発または到着する予定の列車をその駅の計画ダイヤ
から検索するとともに、その検索した列車を対象とする
シミュレーションを実施して、その列車の実際の出発時
刻または到着時刻(ダイヤ)を確定する時刻確定部(時
刻確定手段)である。
【0003】また、6は時刻確定部5により確定された
列車の実際の出発時刻または到着時刻をワークメモリ3
に登録する登録部、7は時刻確定部5により確定された
列車の出発時刻に基づいて、駅選択部4により選択され
た駅に隣接する前方駅の計画ダイヤを設定する計画ダイ
ヤ設定部(計画ダイヤ設定手段)、8は時刻確定部5の
確定結果を表示する表示部である。
【0004】次に動作について説明する。最初に、デー
タベース1に記憶されているデータについて説明する。
まず、データベース1が記憶しているデータを列挙する
と、例えば、始発駅の計画ダイヤ,各駅の運行条件,各
列車の走行条件,各列車の計画ダイヤ等があり、これら
のデータの内容は下記の通りである。
【0005】(1)始発駅の計画ダイヤ ・始発駅を出発する列車の出発予定時刻 (2)各駅の運行条件 ・最小進入時隔(先行する列車が当該駅に到着してから
後の列車が当該駅に進入できる最小の時隔) ・最小進出時隔(先行する列車が当該駅を出発してから
後の列車が当該駅を出発できる最小の時隔) (3)各列車の走行条件 ・駅間最小走行時間 ・各駅の最小停車時間 ・列車の種別 ・運転区間 (4)各列車の計画ダイヤ ・各駅の発着時刻 ・各駅の使用番線
【0006】次に、図15に示す路線を走行する列車X
と列車Yのダイヤを作成するものを例にとって当該従来
例の動作を説明する。まず、列車ダイヤを作成するに際
し、初期設定部2が、データベース1に記憶されている
各種データをワークメモリ3に初期設定する。ここで、
初期設定の一部を下記に示す。
【0007】
【0008】そして、初期設定が完了すると、駅選択部
4が、計画ダイヤが既に設定されている駅を選択する。
ただし、この例では、列車の始発駅が2つ存在する関係
上、始発駅であるA駅とD駅が選択対象となるが(始発
駅は計画ダイヤが初期設定されている為)、従来例の場
合、路線I(A駅→B駅→C駅)のダイヤを路線II(D
駅→B駅→C駅)のダイヤより優先して確定するように
設定されているので、A駅が最初に選択される(因に、
D駅はC駅のダイヤが決定されたのち選択される)。
【0009】そして、A駅が選択されると、時刻確定部
5は、A駅のなかで、現時点(例えば、9:45)から
最初に出発する予定の列車をA駅の計画ダイヤから検索
する。ただし、説明の便宜上、A駅を出発する列車は、
列車Xのみであるとする(従って、この場合列車Xが選
択される)。 A駅の計画ダイヤ ・列車X 9:50出発予定
【0010】そして、時刻確定部5は、検索が完了する
と、列車Xを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Xの実際の出発時刻を確定する。A駅における
列車Xの出発時刻は、現時点において列車Xが遅延する
要因がないので、予定通り9:50に決定される(図1
6参照)。
【0011】そして、列車Xの出発時刻が確定すると、
登録部6が、列車Xの出発時刻をワークメモリ3に登録
する。また、列車Xの出発時刻が確定すると、計画ダイ
ヤ設定部7が、その列車Xの出発時刻(9:50)に、
A駅からB駅の駅間最小走行時間(10分)を加算し
て、列車XがB駅に到着する到着予定時刻(10:0
0)を演算するとともに、その到着予定時刻(10:0
0)にB駅での停止時間(5分)を加算して、列車Xが
B駅を出発する出発予定時刻(10:05)を演算し
(図16参照)、その予定時刻を下記に示すように、B
駅の計画ダイヤとしてワークメモリ3に登録する。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00到着予定,10:05出発予定
【0012】 このようにして、B駅の計画ダイヤがワ
ークメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はB
駅を選択する(B駅の計画ダイヤが設定済になる為)。
そして、B駅が選択されると、時刻確定部5は、B駅の
なかで、最初に出発または到着する予定の列車をB駅の
計画ダイヤから検索する。B駅の計画ダイヤは、上記の
通り列車Xの予定時刻が登録されているので、列車Xを
対象とするシミュレーションを実施して、その列車Xの
実際の到着時刻と出発時刻を確定する。B駅における列
車Xの到着時刻及び出発時刻は、現時点において遅延す
る要因がないので、予定通り到着時刻は10:00に決
定される一方、出発時刻は10:05に決定される(図
16参照)。
【0013】そして、列車Xの到着時刻と出発時刻が確
定すると、登録部6が、列車Xの到着時刻と出発時刻を
ワークメモリ3に登録する。また、列車Xの出発時刻が
確定すると、計画ダイヤ設定部7が、その列車Xの出発
時刻(10:05)に、B駅からC駅の駅間最小走行時
間(10分)を加算して、列車XがC駅に到着する到着
予定時刻(10:15)を演算し(図16参照)、その
到着予定時刻を下記に示すように、C駅の計画ダイヤと
してワークメモリ3に登録する。 C駅の計画ダイヤ ・列車X 10:15到着予定
【0014】このようにして、C駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はC駅
を選択する(C駅の計画ダイヤが設定済になる為)。そ
して、C駅が選択されると、時刻確定部5は、C駅のな
かで、最初に到着する予定の列車をC駅の計画ダイヤか
ら検索する。C駅の計画ダイヤは、上記の通り列車Xの
予定時刻が登録されているので、列車Xを対象とするシ
ミュレーションを実施して、その列車Xの実際の到着時
刻を確定する。C駅における列車Xの到着時刻は、現時
点において遅延する要因がないので、予定通り10:1
5に決定される(図16参照)。
【0015】そして、列車Xの到着時刻が確定すると、
登録部6が、列車Xの到着時刻をワークメモリ3に登録
する。なお、C駅は終着駅であるので、計画ダイヤ設定
部7は前方駅の計画ダイヤの設定は行わない。
【0016】このようにして、C駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はD駅
を選択する(路線I(A駅→B駅→C駅)のダイヤが確
定した為)。そして、D駅が選択されると、時刻確定部
5は、D駅のなかで、最初に出発する予定の列車をD駅
の計画ダイヤから検索する。ただし、説明の便宜上、D
駅を出発する列車は、列車Yのみであるとする(従っ
て、この場合列車Yが選択される)。 D駅の計画ダイヤ ・列車Y 9:48出発予定
【0017】そして、時刻確定部5は、検索が完了する
と、列車Yを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Yの実際の出発時刻を確定する。D駅における
列車Yの出発時刻は、現時点において遅延する要因がな
いので、予定通り9:48に決定される(図16参
照)。
【0018】そして、列車Yの出発時刻が確定すると、
登録部6が、列車Yの出発時刻をワークメモリ3に登録
する。また、列車Yの出発時刻が確定すると、計画ダイ
ヤ設定部7が、その列車Yの出発時刻(9:48)に、
D駅からB駅の駅間最小走行時間(10分)を加算し
て、列車YがB駅に到着する到着予定時刻(9:58)
を演算するとともに、その到着予定時刻(9:58)に
B駅での停止時間(3分)を加算して、列車YがB駅を
出発する出発予定時刻(10:01)を演算し(図16
参照)、その予定時刻を下記に示すように、B駅の計画
ダイヤとしてワークメモリ3に登録する。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00到着予定,10:05出発予定 ・列車Y 9:58到着予定,10:01出発予定
【0019】このようにして、B駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はB駅
を選択する。そして、B駅が選択されると、時刻確定部
5は、B駅のなかで、現時点から最初に出発または到着
する予定の列車をB駅の計画ダイヤから検索する。B駅
の計画ダイヤは、上記の通り列車Xと列車Yの予定時刻
が登録されているが、列車Xのダイヤは既に確定してい
るので、列車Yを対象とするシミュレーションを実施し
て、その列車Yの実際の到着時刻と出発時刻を確定す
る。
【0020】そして、B駅における列車Yは、本来、到
着時刻が9:58に決定され、出発時刻が10:01に
決定されるはずであるが、このように決定すると、B駅
における列車Xの到着時刻との関係で矛盾を生じる。即
ち、上記の通り決定すると、列車Yは9:58から1
0:01までB駅に停車することになるので、列車Xは
少なくともB駅には10:01までは進入することがで
きないが、列車XはB駅に10:00に到着したことに
なっており、矛盾を生じる。そこで、時刻確定部5は、
列車Xの到着時刻と出発時刻は既に確定しているので、
かかる矛盾を解消できる範囲で列車Yの到着時刻と出発
時刻をそれぞれ遅延する(列車Xは10:05に出発す
るので、列車Yの到着時刻を7分間遅延する)。これに
より、列車Yの到着時刻は10:05に決定される一
方、出発時刻は10:08に決定される。
【0021】そして、列車Yの到着時刻と出発時刻が確
定すると、登録部6が、列車Yの到着時刻と出発時刻を
ワークメモリ3に登録する。また、列車Yの出発時刻が
確定すると、計画ダイヤ設定部7が、その列車Yの出発
時刻(10:08)に、B駅からC駅の駅間最小走行時
間(10分)を加算して、列車YがC駅に到着する到着
予定時刻(10:18)を演算し(図16参照)、その
到着予定時刻を下記に示すように、C駅の計画ダイヤと
してワークメモリ3に登録する。 C駅の計画ダイヤ ・列車X 10:15到着予定 ・列車Y 10:18到着予定
【0022】このようにして、C駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はC駅
を選択する。そして、C駅が選択されると、時刻確定部
5は、C駅のなかで、現時点から最初に到着する予定の
列車をC駅の計画ダイヤから検索する。C駅の計画ダイ
ヤは、上記の通り列車Xと列車Yの到着予定時刻が登録
されているが、列車Xのダイヤは既に確定しているの
で、列車Yを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Yの実際の到着時刻を確定する。C駅における
列車Yの到着時刻は、遅延する要因がないので、予定通
り10:18に決定される(図16参照)。
【0023】そして、列車Xの到着時刻が確定すると、
登録部6が、列車Xの到着時刻をワークメモリ3に登録
する。これにより、路線Iを走行する列車Xと路線IIを
走行する列車Yのダイヤが確定する。そして、ダイヤが
確定すると、表示部8が、各駅における列車X,Yの到
着時刻と出発時刻をCRT等に表示し、一連の処理が終
了する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の列車ダイヤ作成
装置は以上のように構成されているので、分岐駅Bが存
在する場合、各路線に優先順位を設定して、優先順位の
高い路線Iを走行する列車Xのダイヤから優先的に確定
させるが、優先順位が高い路線Iを走行する列車Xが分
岐駅Bに停止する停止時間を長く設定すると、優先順位
が低い路線IIを走行する列車Yが分岐駅Bに到着できる
時刻が到着予定時刻より大幅に遅くなってしまう事態を
生ずる場合があり、優先順位の高い路線Iの列車Xのみ
偏重されたダイヤが作成されてしまうなどの問題点があ
った。
【0025】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、分岐駅が存在する場合でも、一
方の路線を走行する列車のみ偏重することなく、路線全
体として調和の取れたダイヤを作成することができる列
車ダイヤ作成装置を得ることを目的とする。また、この
発明は、駅間の路線形態が複線以外の形態(複々線,単
線)である場合や始発駅が路線の中間駅である場合で
も、路線全体として調和の取れたダイヤを作成すること
ができる列車ダイヤ作成装置を得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る列
車ダイヤ作成装置は、駅選択手段により選択された駅が
分岐駅である場合、時刻確定手段が検索した列車が走行
する路線と異なる路線上に存在する当該分岐駅に隣接す
る後方駅の計画ダイヤを参照して、その異なる路線を走
行する列車がその分岐駅に到着する到着予定時刻を演算
し、その到着予定時刻が、その時刻確定手段が検索した
列車の到着予定時刻より早い場合には、駅選択手段によ
る選択対象の駅を計画ダイヤが既に設定されている駅の
範囲内で変更を指示し、また、時刻確定手段がシミュレ
ーションを実施した結果、駅の計画ダイヤに記載された
順序で列車の発着ができない場合、その計画ダイヤを修
正するとともに、その時刻確定手段に対して修正後の計
画ダイヤに基づいて再度シミュレーションを実施すべき
旨の指令を出力するようにしたものである。
【0027】請求項2の発明に係る列車ダイヤ作成装置
は、駅間の路線形態が複々線である場合、駅選択手段に
より選択された駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参照
して、時刻確定手段が検索した列車が走行する路線と異
なる路線を走行する列車がその選択された駅に到着する
到着予定時刻を演算し、その到着予定時刻が、その時刻
確定手段が検索した列車の到着予定時刻より早い場合に
は、駅選択手段による選択対象の駅を計画ダイヤが既に
設定されている駅の範囲内で変更を指示し、また、時刻
確定手段がシミュレーションを実施した結果、駅の計画
ダイヤに記載された順序で列車の発着ができない場合、
その計画ダイヤを修正するとともに、その時刻確定手段
に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再度シミュレー
ションを実施すべき旨の指令を出力するようにしたもの
である。
【0028】請求項3の発明に係る列車ダイヤ作成装置
は、駅選択手段により選択された駅が列車の始発駅であ
ると同時に路線の中間駅である場合、その駅選択手段に
より選択された駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参照
して、その後方駅を出発する列車がその選択された駅に
到着する到着予定時刻を演算し、その到着予定時刻が、
時刻確定手段が検索した列車の出発予定時刻より早い場
合には、駅選択手段による選択対象の駅を計画ダイヤが
既に設定されている駅の範囲内で変更を指示し、また、
時刻確定手段がシミュレーションを実施した結果、駅の
計画ダイヤに記載された順序で列車の発着ができない場
合、その計画ダイヤを修正するとともに、その時刻確定
手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再度シミュ
レーションを実施すべき旨の指令を出力するようにした
ものである。
【0029】請求項4の発明に係る列車ダイヤ作成装置
は、駅間の路線形態が単線である場合、前方駅の計画ダ
イヤを参照し、その前方駅から駅選択手段により選択さ
れた駅に向かって逆行する列車の出発予定時刻が、時刻
確定手段が検索した列車の出発予定時刻より早い場合に
は、駅選択手段による選択対象の駅を計画ダイヤが既に
設定されている駅の範囲内で変更を指示し、また、時刻
確定手段がシミュレーションを実施した結果、駅の計画
ダイヤに記載された順序で列車の発着ができない場合、
その計画ダイヤを修正するとともに、その時刻確定手段
に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再度シミュレー
ションを実施すべき旨の指令を出力するようにしたもの
である。
【0030】請求項5の発明に係る列車ダイヤ作成装置
は、時刻確定手段の確定結果に基づいてダイヤ図を表示
するようにしたものである。
【0031】請求項6の発明に係る列車ダイヤ作成装置
は、時刻確定手段の確定結果に基づいてダイヤ図を印字
するようにしたものである。
【0032】
【作用】請求項1の発明における列車ダイヤ作成装置
は、駅選択手段により選択された駅が分岐駅である場
合、時刻確定手段が検索した列車が走行する路線と異な
る路線上に存在する当該分岐駅に隣接する後方駅の計画
ダイヤを参照して、その異なる路線を走行する列車がそ
の分岐駅に到着する到着予定時刻を演算し、その到着予
定時刻が、その時刻確定手段が検索した列車の到着予定
時刻より早い場合には、その駅選択手段による選択対象
の駅を計画ダイヤが既に設定されている駅の範囲内で変
更を指示する変更手段を設けたことにより、分岐駅に早
く到着する列車から順次ダイヤが確定するようになり、
そのため一方の路線を走行する列車のみ偏重されてダイ
ヤが作成されるという事態を避けることができる。
た、時刻確定手段がシミュレーションを実施した結果、
駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着ができな
い場合、その計画ダイヤを修正するとともに、その時刻
確定手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再度シ
ミュレーションを実施すべき旨の指令を出力する計画ダ
イヤ修正手段を設けたことにより、駅の計画ダイヤに記
載された順序で発着できない列車が存在しても、その列
車の存在が他の列車の発着時間に影響しなくなる。
【0033】 請求項2の発明における列車ダイヤ作成装
置は、駅間の路線形態が複々線である場合、駅選択手段
により選択された駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参
照して、時刻確定手段が検索した列車が走行する路線と
異なる路線を走行する列車がその選択された駅に到着す
る到着予定時刻を演算し、その到着予定時刻が、その時
刻確定手段が検索した列車の到着予定時刻より早い場合
には、その駅選択手段 による選択対象の駅を計画ダイヤ
が既に設定されている駅の範囲内で変更を指示する変更
手段を設けたことにより、その選択された駅に早く到着
する列車から順次ダイヤが確定するようになり、そのた
め一方の路線を走行する列車のみ偏重されてダイヤが作
成されるという事態を避けることができる。また、時刻
確定手段がシミュレーションを実施した結果、駅の計画
ダイヤに記載された順序で列車の発着ができない場合、
その計画ダイヤを修正するとともに、その時刻確定手段
に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再度シミュレー
ションを実施すべき旨の指令を出力する計画ダイヤ修正
手段を設けたことにより、駅の計画ダイヤに記載された
順序で発着できない列車が存在しても、その列車の存在
が他の列車の発着時間に影響しなくなる。
【0034】 請求項3の発明における列車ダイヤ作成装
置は、駅選択手段により選択された駅が列車の始発駅で
あると同時に路線の中間駅である場合、その駅選択手段
により選択された駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参
照して、その後方駅を出発する列車がその選択された駅
に到着する到着予定時刻を演算し、その到着予定時刻
が、時刻確定手段が検索した列車の出発予定時刻より早
い場合には、その駅選択手段による選択対象の駅を計画
ダイヤが既に設定されている駅の範囲内で変更を指示す
る変更手段を設けたことにより、その選択された駅にお
ける予定時刻が早い列車から順次ダイヤが確定するよう
になり、そのため選択された駅を始発駅とする列車の他
に、その選択された駅を中間駅として使用する列車が存
在する場合でも、ダイヤを確定することができる。
た、時刻確定手段がシミュレーションを実施した結果、
駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着ができな
い場合、その計画ダイヤを修正するとともに、その時刻
確定手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再度シ
ミュレーションを実施すべき旨の指令を出力する計画ダ
イヤ修正手段を設けたことにより、駅の計画ダイヤに記
載された順序で発着できない列車が存在しても、その列
車の存在が他の列車の発着時間に影響しなくなる。
【0035】 請求項4の発明における列車ダイヤ作成装
置は、駅間の路線形態が単線である場合、前方駅の計画
ダイヤを参照し、その前方駅から駅選択手段により選択
された駅に向かって逆行する列車の出発予定時刻が、時
刻確定手段が検索した列車の出発予定時刻より早い場合
には、その駅選択手段による選択対象の駅を計画ダイヤ
が既に設定されている駅の範囲内で変更を指示する変更
手段を設けたことにより、先に出発する列車から順次ダ
イヤが確定するようになり、そのため一方の方向に走行
する列車のみ偏重されてダイヤが作成されるという事態
を避けることができる。また、時刻確定手段がシミュレ
ーションを実施した結果、駅の計画ダイヤに記載された
順序で列車の発着ができない場合、その計画ダイヤを修
正するとともに、その時刻確定手段に対して修正後の計
画ダイヤに基づいて再度シミュレーションを実施すべき
旨の指令を出力する計画ダイヤ修正手段を設けたことに
より、駅の計画ダイヤに記載された順序で発着できない
列車が存在しても、その列車の存在が他の列車の発着時
間に影響しなくなる。
【0036】 請求項5 の発明における列車ダイヤ作成装
置は、時刻確定手段の確定結果に基づいてダイヤ図を表
示する表示手段を設けたことにより、確定したダイヤを
明確に認識できるようになる。
【0037】 請求項6 の発明における列車ダイヤ作成装
置は、時刻確定手段の確定結果に基づいてダイヤ図を印
字する印字手段を設けたことにより、確定したダイヤを
明確に認識できるようになる。
【0038】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
はこの発明の実施例1による列車ダイヤ作成装置を示す
構成図であり、図において、従来のものと同一符号は同
一または相当部分を示すので説明を省略する。11は駅
選択部(駅選択手段)4により選択されたB駅が分岐駅
であって、例えば時刻確定部(時刻確定手段)5が列車
Xを検索した場合、列車Xが走行する路線Iと異なる路
線II上に存在するD駅(B駅に隣接する後方駅)の計画
ダイヤを参照して、その異なる路線IIを走行する列車Y
がB駅に到着する到着予定時刻を演算し、その到着予定
時刻が列車Xの到着予定時刻より早い場合には、駅選択
部4に対して他の駅(B駅以外の駅)を選択すべき旨の
指令を出力する選択駅変更部(変更手段)、12は時刻
確定部5により確定された各駅における列車の到着時
刻,出発時刻等に基づいてダイヤ図を表示する表示部
(表示手段)である。
【0039】 次に動作について説明する。従来例と同様
に、図15に示す路線を走行する列車Xと列車Yのダイ
ヤを作成するものを例にとって動作を説明する。まず、
列車ダイヤを作成するに際し、初期設定部(計画ダイヤ
設定手段)2が、従来のものと同様に、データベース1
に記憶されている各種データをワークメモリ3に初期設
定する(初期設定の内容も従来のものと同様とする)。
【0040】 初期設定部2の初期設定が完了すると、駅
選択部4が、計画ダイヤが既に設定されている駅を選択
する。ただし、この例では、列車の始発駅が2つ存在す
る関係上、始発駅であるA駅とD駅が選択対象となるが
(始発駅は計画ダイヤが初期設定されている為)、選択
対象が2つある場合、とりあえず路線I(A駅→B駅→
C駅)上の駅を優先して選択するように設定されている
ので、A駅が最初に選択される。
【0041】 そして、A駅が選択されると、時刻確定部
5は、A駅のなかで、現時点(例えば、9:45)から
最初に出発する予定の列車をA駅の計画ダイヤから検索
する。ただし、説明の便宜上、A駅を出発する列車は、
列車Xのみであるとする(従って、この場合列車Xが選
択される)。 A駅の計画ダイヤ ・列車X 9:50出発予定
【0042】 そして、時刻確定部5は、検索が完了する
と、列車Xを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Xの実際の出発時刻を確定する。A駅における
列車Xの出発時刻は、現時点において列車Xが遅延する
要因がないので、予定通り9:50に決定される(図2
参照)。
【0043】 そして、列車Xの出発時刻が確定すると、
登録部6が、列車Xの出発時刻をワークメモリ3に登録
する。また、列車Xの出発時刻が確定すると、計画ダイ
ヤ設定部(計画ダイヤ設定手段)7が、その列車Xの出
発時刻(9:50)に、A駅からB駅の駅間最小走行時
間(10分)を加算して、列車XがB駅に到着する到着
予定時刻(10:00)を演算するとともに、その到着
予定時刻(10:00)にB駅での停止時間(5分)を
加算して、列車XがB駅を出発する出発予定時刻(1
0:05)を演算し(図2参照)、その予定時刻を下記
に示すように、B駅における計画ダイヤとしてワークメ
モリ3に登録する。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00到着予定,10:05出発予定
【0044】 このようにして、B駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はB駅
を選択する(B駅の計画ダイヤが設定済になる為)。そ
して、B駅が選択されると、時刻確定部5は、B駅のな
かで、最初に出発または到着する予定の列車をB駅の計
画ダイヤから検索する。B駅の計画ダイヤは、上記の通
り列車Xの予定時刻が登録されているので、列車Xが選
択される。
【0045】 そして、B駅が分岐駅でなければ、直ちに
列車Xを対象とするシミュレーションが実施されるが、
B駅は分岐駅であるので、選択駅変更部11が、列車X
が走行する路線Iと異なる路線II上に存在するD駅(B
駅に隣接する後方駅)の計画ダイヤを参照して、その異
なる路線IIを走行する列車YがB駅に到着する到着予定
時刻を演算する。具体的には、D駅の出発予定時刻
(9:48)に、D駅からB駅の駅間最小走行時間(1
0分)を加算して、列車YがB駅に到着する到着予定時
刻(9:58)を演算する。
【0046】 そして、その到着予定時刻(9:58)が
列車Xの到着予定時刻(10:00)より早いので、選
択駅変更部11が、駅選択部4に対して他の駅(B駅以
外の駅)を選択すべき旨の指令を出力し、B駅における
列車Xを対象とするシミュレーションをとりあえず中止
させる。このように、B駅における列車Xを対象とする
シミュレーションを中止させる理由は、従来例のよう
に、そのまま列車Xを対象とするシミュレーションを実
施してしまうと、列車Yより後にB駅に到着する列車X
の到着時刻が先に確定してしまう結果、列車Yは、列車
Xより先にB駅に到着可能であるにもかかわらず、列車
XがB駅に到着して出発するまで、B駅に到着すること
ができなくなるため、到着予定時刻より極めて遅れてし
まう事態を生じてしまうからである(列車Yは到着予定
時刻より7分遅れる)。
【0047】 このようにして、駅選択部4に対して他の
駅を選択すべき旨の指令が出力されると、駅選択部4
が、今度はD駅を選択する(現時点ではD駅の計画ダイ
ヤのみが設定されている為)。そして、D駅が選択され
ると、時刻確定部5は、D駅のなかで、最初に出発する
予定の列車をD駅の計画ダイヤから検索する。ただし、
説明の便宜上、D駅を出発する列車は、列車Yのみであ
るとする(従って、この場合列車Yが選択される)。 D駅の計画ダイヤ ・列車Y 9:48出発予定
【0048】 そして、時刻確定部5は、検索が完了する
と、列車Yを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Yの実際の出発時刻を確定する。D駅における
列車Yの出発時刻は、現時点において遅延する要因がな
いので、予定通り9:48に決定される(図2参照)。
【0049】 そして、列車Yの出発時刻が確定すると、
登録部6が、列車Yの出発時刻をワークメモリ3に登録
する。また、列車Yの出発時刻が確定すると、計画ダイ
ヤ設定部7が、その列車Yの出発時刻(9:48)に、
D駅からB駅の駅間最小走行時間(10分)を加算し
て、列車YがB駅に到着する到着予定時刻(9:58)
を演算するとともに、その到着予定時刻(9:58)に
B駅での停止時間(3分)を加算して、列車YがB駅を
出発する出発予定時刻(10:01)を演算し(図2参
照)、その予定時刻を下記に示すように、B駅の計画ダ
イヤとしてワークメモリ3に登録する。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00到着予定,10:05出発予定 ・列車Y 9:58到着予定,10:01出発予定
【0050】 このようにして、B駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はB駅
を選択する(現時点ではB駅の計画ダイヤのみが設定さ
れている為)。そして、B駅が選択されると、時刻確定
部5は、B駅のなかで、現時点から最初に出発または到
着する予定の列車をB駅の計画ダイヤから検索する。B
駅の計画ダイヤは、上記の通り列車Xと列車Yの予定時
刻が登録されているが、列車Yの到着時刻が列車Xの到
着時刻より早いので、先に列車Yを選択する。
【0051】 しかしながら、上述したように、B駅は分
岐駅であるので、選択駅変更部11が、列車Yが走行す
る路線IIと異なる路線I上に存在するA駅(B駅に隣接
する後方駅)の計画ダイヤを参照して、その異なる路線
Iを走行する列車XがB駅に到着する到着予定時刻を演
算する。具体的には、A駅の出発予定時刻(9:50)
に、A駅からB駅の駅間最小走行時間(10分)を加算
して、列車XがB駅に到着する到着予定時刻(10:0
0)を演算する。
【0052】 そして、その到着予定時刻(10:00)
が列車Yの到着予定時刻(9:58)より遅いので、選
択駅変更部11はシミュレーション対象を変更すること
なく、列車Yを対象とするシミュレーションを時刻確定
部5に実施させ、その列車Yの実際の到着時刻と出発時
刻を確定させる。B駅における列車Yの到着時刻及び出
発時刻は、遅延する要因がないので、予定通り到着時刻
は9:58に決定される一方、出発時刻は10:01に
決定される。
【0053】 そして、B駅における列車Yの到着時刻及
び出発時刻が確定すると、今度は、B駅における列車X
を対象とするシミュレーションを実施して、その列車X
の実際の到着時刻と出発時刻を確定する。ただし、列車
XのB駅における到着予定時刻は10:00であるが、
列車Yの到着時刻及び出発時刻が先に確定し、列車Yが
9:58から10:01までB駅に停車しているので、
列車Xは予定時刻より1分遅れて、到着時刻が10:0
1に決定される一方、出発時刻が10:06に決定され
る。このように、列車Xより列車Yを先にシミュレーシ
ョンすると、列車Xの到着時刻が到着予定時刻より若干
遅れることになるが(1分の遅れ)、列車Xを先にシミ
ュレーションした場合に生ずる列車Yの7分遅れより、
格段に遅れ時間が小さくなり、路線全体として調和の取
れたダイヤとなる。
【0054】 そして、列車Y及び列車Xの到着時刻と出
発時刻が確定すると、登録部6が、列車Y及び列車Xの
到着時刻と出発時刻をワークメモリ3に登録する。ま
た、列車Y及び列車Xの出発時刻が確定すると、計画ダ
イヤ設定部7が、その列車Yの出発時刻(10:01)
及び列車Xの出発時刻(10:06)に、それぞれB駅
からC駅の駅間最小走行時間(10分)を加算して、列
車YがC駅に到着する到着予定時刻(10:11)及び
列車XがC駅に到着する到着予定時刻(10:16)を
演算し(図2参照)、その到着予定時刻を下記に示すよ
うに、C駅の計画ダイヤとしてワークメモリ3に登録す
る。 C駅の計画ダイヤ ・列車Y 10:11到着予定 ・列車X 10:16到着予定
【0055】 このようにして、C駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はC駅
を選択する(C駅の計画ダイヤが設定済になる為)。そ
して、C駅が選択されると、時刻確定部5は、C駅のな
かで、最初に到着する予定の列車をC駅の計画ダイヤか
ら検索する。C駅の計画ダイヤは、上記の通り列車Xと
列車Yの予定時刻が登録されているが、列車Yの到着時
刻が列車Xの到着時刻より早いので、先に列車Yを選択
し、列車Yを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Yの実際の到着時刻を確定する。そして、C駅
における列車Yの到着時刻が確定すると、今度は、C駅
における列車Xを対象とするシミュレーションを実施し
て、その列車Xの実際の到着時刻を確定する。C駅にお
ける列車Y及び列車Xの到着時刻は、遅延する要因がな
いので、それぞれ予定通り10:11,10:16に決
定される(図2参照)。
【0056】 そして、列車Y及び列車Xの到着時刻が確
定すると、登録部6が、列車Y及び列車Xの到着時刻を
ワークメモリ3に登録する。これにより、路線Iを走行
する列車Xと路線IIを走行する列車Yのダイヤが確定す
る。そして、上記の通り、ダイヤが確定すると、表示部
12が、各駅における列車X,Yの到着時間と出発時間
並びに各駅における列車の発着番線に基づいて、例え
ば、図3に示すようなダイヤ図を生成し、そのダイヤ図
をCRT等に表示して、一連の処理を終了する。
【0057】 以上より、この実施例1によれば、駅選択
部4により選択された駅が分岐駅である場合、時刻確定
部5が検索した列車が走行する路線と異なる路線上に存
在する当該分岐駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参照
して、その異なる路線を走行する列車がその分岐駅に到
着する到着予定時刻を演算し、その到着予定時刻が、そ
の時刻確定部5が検索した列車の到着予定時刻より早い
場合には、その駅選択部4に対して他の駅を選択すべき
旨の指令を出力するようにしたので、分岐駅に早く到着
する列車から順次ダイヤが確定するようになり、そのた
め一方の路線を走行する列車のみ偏重されてダイヤが作
成されるという事態を避けることができ、路線全体とし
て調和の取れたダイヤを作成することができる効果を奏
する。
【0058】 実施例2. 図4はこの発明の実施例2による列車ダイヤ作成装置を
示す構成図であり、図において、13は時刻確定部5が
シミュレーションを実施した結果、駅の計画ダイヤに記
載された順序で列車の発着ができない場合、その計画ダ
イヤを修正するとともに、時刻確定部5に対して修正後
の計画ダイヤに基づいて再度シミュレーションを実施す
べき旨の指令を出力する計画ダイヤ修正部(計画ダイヤ
修正手段)である。
【0059】 次に動作について説明する。計画ダイヤ修
正部13を設けた点を除き、上記実施例1と同様である
ため、計画ダイヤ修正部13の動作についてのみ説明す
る。例えば、図5に示すように、列車XがA駅を出発し
てB駅の1番線に到着し、列車YがA駅を出発してB駅
の2番線に到着し、列車ZがD駅を出発してB駅の2番
線に到着する場合において、B駅における各列車の到着
予定時刻が下記のように設定され、B駅手前の線路クロ
ス部分の通過には2分を要し、かつ、その線路クロス部
分への進入は、先行列車が当該線路クロス部分を通過し
た後1分以内は不可とする。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00到着予定,10:03出発予定 ・列車Y 10:01到着予定,10:04出発予定 ・列車Z 10:02到着予定,10:05出発予定
【0060】 この条件下で、上記実施例1の通り、時刻
確定部5が、B駅のなかで、最初に到着する予定の列車
をB駅の計画ダイヤから検索して、シミュレーションを
実施するようにした場合、図6に示すように、列車Yの
到着予定時刻は10:03であるが、列車Xが線路クロ
ス部分を10:00まで専有しているので、列車Yが線
路クロス部分に進入できるのは10:01以降となり、
また、列車Yが線路クロス部分の通過に2分を要するの
で、列車YがB駅の2番線に到着するのは、到着予定時
刻より2分遅れの10:03になる。また、列車Zの到
着予定時刻は10:02であるが、列車Yの到着時刻が
遅れた影響で、列車Yは10:03から10:06まで
B駅の2番線に停止しているので、列車Zの到着時刻は
到着予定時刻より4分遅れの10:06になる。このよ
うに実施例1の決定方法では、先行する列車が予定通り
到着できないと、先行する列車の影響を受けてその後続
の列車も遅延する事態を生ずる場合がある。
【0061】 そこで、この実施例2では、先行する列車
の遅れができる限り後続列車に影響を与えないようにす
べく、時刻確定部5がシミュレーションを実施した結
果、駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着がで
きない場合、計画ダイヤ修正部13が、その計画ダイヤ
を修正するとともに、時刻確定部5に対して修正後の計
画ダイヤに基づいて再度シミュレーションを実施すべき
旨の指令を出力するようにしている。即ち、列車Xの到
着時刻及び出発時刻が確定した後、列車Yを対象とする
シミュレーションが実施されると、計画ダイヤ修正部1
3が、そのシミュレーションの実施結果として得られた
列車Yの到着時刻(10:03)と、B駅の計画ダイヤ
に記載された列車の発着順序とを比較し、列車Yがその
計画ダイヤに記載された順序で発着できるか否かを判定
する。この場合、列車Yの到着時刻(10:03)が列
車Zの到着予定時刻(10:02)より遅いので、列車
Yがその計画ダイヤに記載された順序で発着できないと
判定する。
【0062】 このように、列車Yが計画ダイヤに記載さ
れた順序で発着できないと判定すると、計画ダイヤ修正
部13は、列車Yに係る計画ダイヤを下記に示すように
修正し、計画ダイヤに記載された列車の発着順序を変更
する。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00到着予定,10:03出発予定 ・列車Z 10:02到着予定,10:05出発予定 ・列車Y 10:05到着予定,10:08出発予定 因に、列車Yと列車Zは同じ番線を使用するので、列車
Yの到着予定時刻は、列車Zの出発予定時刻より早い時
刻には設定されない。
【0063】 そして、計画ダイヤを修正すると、計画ダ
イヤ修正部13は、時刻確定部5に対して修正後の計画
ダイヤに基づいて再度シミュレーションを実施すべき旨
の指令を出力するので、時刻確定部5は、列車Zを対象
とするシミュレーションを実施して(修正によって列車
Yの到着予定時刻より列車Zの到着予定時刻の方が早く
なった為)、その列車Zの実際の到着時刻と出発時刻を
確定する。この場合、列車Zの先行列車は列車Xとな
り、列車Xとは使用番線が異なるので、列車Xは予定通
り10:02に到着し、10:05に出発することにな
る(図7参照)。
【0064】 そして、列車Zの到着時刻と出発時刻を確
定すると、今度は列車Yを対象とするシミュレーション
を実施して、列車Yの到着時刻と出発時刻を確定する。
この場合、列車Yの先行列車は列車Zとなり、列車Zと
は使用番線が同じになるので、列車Yは到着予定時刻よ
り4分遅れの10:05に到着し、10:08に出発す
ることになる(図7参照)。
【0065】 このように、計画ダイヤを修正して、再
度、修正後の計画ダイヤでシミュレーションを実施する
と、列車Yの到着時刻が到着予定時刻より若干遅れるこ
とになるが(4分の遅れ)、当初の計画ダイヤでは列車
Yの後続列車として記載されていた列車Zが遅れること
なく、予定通りにB駅に到着できるようになり、その結
果、列車Yの遅れの影響を受けないでダイヤを作成する
ことができる効果を奏する。
【0066】 実施例3. 図8はこの発明の実施例3による列車ダイヤ作成装置を
示す構成図であり、図において、14は駅間の路線形態
が複々線である場合、駅選択部4により選択されたC駅
に隣接するB駅(後方駅)の計画ダイヤを参照して、時
刻確定部5が検索した列車Xが走行する路線Iと異なる
路線IIを走行する列車YがC駅に到着する到着予定時刻
を演算し、その到着予定時刻が列車Xの到着予定時刻よ
り早い場合には、駅選択部4に対して他の駅を選択すべ
き旨の指令を出力する選択駅変更部(変更手段)であ
る。
【0067】 次に動作について説明する。図9に示す路
線を走行する列車Xと列車Yのダイヤを作成するものを
例にとって説明する。まず、列車ダイヤを作成するに際
し、初期設定部2が、データベース1に記憶されている
各種データをワークメモリ3に初期設定する。ここで、
初期設定の一部を下記に示す。ただし、C駅手前の線路
クロス部分の通過には2分を要し、かつ、その線路クロ
ス部分への進入は、先行列車が当該線路クロス部分を通
過した後1分以内は不可とする。
【0068】 (1)列車Xについて ・運転区間 ・・・A駅→B駅→C駅の1番線(路線I経由) ・A駅の出発予定時刻・・・10:00 (計画ダイヤ) ・駅間最小走行時間 ・・・A駅→B駅 10分 ・駅間最小走行時間 ・・・B駅→C駅 10分 (2)列車Yについて ・運転区間 ・・・A駅→C駅の2番線(路線II経由) ・A駅の出発予定時刻・・・10:13 (計画ダイヤ) ・駅間最小走行時間 ・・・A駅→C駅 10分
【0069】 そして、初期設定が完了すると、駅選択部
4が、計画ダイヤが既に設定されている駅を選択する。
この例では、A駅が始発駅であるので、A駅が選択され
る。そして、A駅が選択されると、時刻確定部5は、A
駅のなかで、現時点(例えば、9:45)から最初に出
発する予定の列車をA駅の計画ダイヤから検索する。A
駅の計画ダイヤは、下記の通り、列車Xと列車Yの予定
時刻が登録されているが、列車Xの出発時刻が列車Yの
出発時刻より早いので、先に列車Xを選択する。 A駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00出発予定 ・列車Y 10:13出発予定
【0070】 そして、時刻確定部5は、検索が完了する
と、列車Xを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Xの実際の出発時刻を確定する。A駅における
列車Xの出発時刻は、現時点において列車Xが遅延する
要因がないので、予定通り10:00に決定される(図
10参照)。そして、列車Xの出発時刻を確定すると、
今度は列車Yを対象とするシミュレーションを実施し
て、列車Yの出発時刻を確定する。A駅における列車Y
の出発時刻は、現時点において列車Yが遅延する要因が
ないので、予定通り10:13に決定される(図10参
照)。
【0071】 そして、列車X及び列車Yの出発時刻が確
定すると、登録部6が、列車X及び列車Yの出発時刻を
ワークメモリ3に登録する。また、列車X及び列車Yの
出発時刻が確定すると、計画ダイヤ設定部7が、その列
車Xの出発時刻(10:00)に、A駅からB駅の駅間
最小走行時間(10分)を加算して、列車XがB駅に到
着する到着予定時刻(10:10)を演算するととも
に、その到着予定時刻(10:10)にB駅での停止時
間(1分)を加算して、列車XがB駅を出発する出発予
定時刻(10:11)を演算し(図10参照)、その予
定時刻を下記に示すように、B駅の計画ダイヤとしてワ
ークメモリ3に登録する。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:10到着予定,10:11出発予定
【0072】 また、列車Yの出発時刻(10:13)
に、A駅からC駅の駅間最小走行時間(10分)を加算
して、列車YがC駅に到着する到着予定時刻(10:2
3)を演算し(図10参照)、その予定時刻を下記に示
すように、C駅の計画ダイヤとしてワークメモリ3に登
録する。 C駅の計画ダイヤ ・列車Y 10:23到着予定
【0073】 このようにして、B駅及びC駅の計画ダイ
ヤがワークメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今
度はC駅を選択する(B駅とC駅の計画ダイヤが設定済
であるが、B駅よりC駅の方が規模が大きく重要な駅で
あるので、B駅の優先順位よりC駅の優先順位の方が高
く設定されているとする)。そして、C駅が選択される
と、時刻確定部5は、C駅のなかで、最初に到着する予
定の列車をC駅の計画ダイヤから検索する。C駅の計画
ダイヤは、上記の通り、現時点では、列車Yの予定時刻
のみが登録されているので、列車Yをシミュレーション
対象として選択する。
【0074】 しかしながら、駅間の路線形態が複々線で
あるので、選択駅変更部14が、列車Yが走行する路線
IIと異なる路線I上に存在するB駅(C駅に隣接する後
方駅)の計画ダイヤを参照して、その異なる路線Iを走
行する列車XがC駅に到着する到着予定時刻を演算す
る。具体的には、B駅の出発予定時刻(10:11)
に、B駅からC駅の駅間最小走行時間(10分)を加算
して、列車XがC駅に到着する到着予定時刻(10:2
1)を演算する。
【0075】 そして、その到着予定時刻(10:21)
が列車Yの到着予定時刻(10:23)より早いので、
選択駅変更部14が、駅選択部4に対して他の駅(C駅
以外の駅)を選択すべき旨の指令を出力し、C駅におけ
る列車Yを対象とするシミュレーションをとりあえず中
止させる。
【0076】 このように、C駅における列車Yを対象と
するシミュレーションを中止させる理由は、仮にこのま
ま列車Yを対象とするシミュレーションを実施してしま
うと、図11に示すようなダイヤが作成され、ダイヤに
矛盾が生じてしまうからである。即ち、C駅における列
車Yの到着時刻が10:23に決定される一方、C駅に
おける列車Xの到着時刻が10:21に決定されるが
(上記実施例1のように、路線形態が複線であって、各
駅で使用できる番線が1つである場合には、列車Xの到
着時刻は、先に到着時刻が確定している列車Yの到着時
刻10:23以降に決定されるが、この実施例3では、
路線形態が複々線であり、列車Xと列車Yの使用番線が
異なるので、列車Xの到着時刻は、列車Yの到着時刻に
影響されずに決定される為)、上述したように、C駅の
手前には線路クロス部分が存在し、その路線クロス部分
の通過には2分を要し、かつ、その線路クロス部分への
進入は、先行列車が当該線路クロス部分を通過した後1
分以内は不可と設定されている関係上、後続列車である
列車Yは10:22までは線路クロス部分に進入するこ
とができないので(先行列車である列車Xが10:21
まで専有している為)、列車Yは実際にはC駅に10:
24以降にならないと到着することができず(列車Yの
到着時刻は10:23に決定されている)、矛盾が生じ
てしまうからである。
【0077】 このようにして、駅選択部4に対して他の
駅を選択すべき旨の指令が出力されると、駅選択部4
が、今度はB駅を選択する。そして、B駅が選択される
と、時刻確定部5は、B駅のなかで、最初に到着する予
定の列車をB駅の計画ダイヤから検索する。B駅の計画
ダイヤは、上記の通り列車Xの予定時刻のみ登録されて
いるので、列車Xが選択される。
【0078】 そして、時刻確定部5は、検索が完了する
と、列車Xを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Xの実際の到着時刻及び出発時刻を確定する。
B駅における列車Xの到着時刻及び出発時刻は、現時点
において列車Xが遅延する要因がないので、予定通り到
着時刻は10:10に決定される一方、出発時刻は1
0:11に決定される(図10参照)。
【0079】 そして、列車Xの到着時刻及び出発時刻が
確定すると、登録部6が、列車Xの到着時刻及び出発時
刻をワークメモリ3に登録する。また、列車Xの出発時
刻が確定すると、計画ダイヤ設定部7が、その列車Xの
出発時刻(10:11)に、B駅からC駅の駅間最小走
行時間(10分)を加算して、列車XがC駅に到着する
到着予定時刻(10:21)を演算し(図10参照)、
その予定時刻を下記に示すように、C駅の計画ダイヤと
してワークメモリ3に登録する。 C駅の計画ダイヤ ・列車X 10:21到着予定 ・列車Y 10:23到着予定
【0080】 このようにして、C駅の計画ダイヤがワー
クメモリ3に登録されると、駅選択部4が、今度はC駅
を選択する(現時点ではC駅の計画ダイヤのみが設定さ
れている為)。そして、C駅が選択されると、時刻確定
部5は、C駅のなかで、現時点から最初に到着する予定
の列車をC駅の計画ダイヤから検索する。C駅の計画ダ
イヤは、上記の通り列車Xと列車Yの到着予定時刻が登
録されているが、列車Xの到着時刻が列車Yの到着時刻
より早いので、先に列車Xを選択する。
【0081】 そして、時刻確定部5は、検索が完了する
と、列車Xを対象とするシミュレーションを実施して、
その列車Xの実際の到着時刻を確定する。A駅における
列車Xの到着時刻は、現時点において列車Xが遅延する
要因がないので、予定通り10:21に決定される(図
10参照)。そして、列車Xの出発時刻を確定すると、
今度は列車Yを対象とするシミュレーションを実施し
て、列車Yの実際の到着時刻を確定する。A駅における
列車Yの到着時刻は、上述したように、C駅の手前に線
路クロス部分が存在する関係上、到着予定時刻より1分
遅れの10:24に決定される(図10参照)。
【0082】 そして、列車Y及び列車Xの到着時刻が確
定すると、登録部6が、列車Y及び列車Xの到着時刻を
ワークメモリ3に登録する。これにより、路線Iを走行
する列車Xと路線IIを走行する列車Yのダイヤが確定す
る。
【0083】 以上より、この実施例3によれば、駅間の
路線形態が複々線である場合、駅選択部4により選択さ
れた駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参照して、時刻
確定部5が検索した列車が走行する路線と異なる路線を
走行する列車がその選択された駅に到着する到着予定時
刻を演算し、その到着予定時刻が、その時刻確定部5が
検索した列車の到着予定時刻より早い場合には、その駅
選択部4に対して他の駅を選択すべき旨の指令を出力す
るようにしたので、その選択された駅に早く到着する列
車から順次ダイヤが確定するようになり、そのため一方
の路線を走行する列車のみ偏重されてダイヤが作成され
るという事態を避けることができるとともに、作成され
たダイヤに矛盾が生じる事態を回避できる効果を奏す
る。
【0084】 実施例4. 上記実施例1〜3では、列車の始発駅が路線の始発駅で
ある場合について示したが、例えば、路線形態が環状線
である場合(図12参照)のように、列車の始発駅が路
線の中間駅である場合には、下記に示すように列車ダイ
ヤを設定すればよい。即ち、駅選択部4により選択され
たA駅が列車Xの始発駅である場合、E駅(A駅に隣接
する後方駅)の計画ダイヤを参照して、そのE駅を出発
する列車Y(列車Yの始発駅はA駅以外)がA駅に到着
する到着予定時刻を演算し、その到着予定時刻が列車X
の出発予定時刻より早い場合には、駅選択部4に対して
他の駅(A駅以外)を選択すべき旨の指令を出力するよ
うにすればよい。
【0085】 例えば、E駅における列車Yの出発予定時
刻及びA駅における列車Xの出発予定時刻が下記に示す
ように設定され、列車YのE駅からA駅の駅間最小走行
時間が10分と設定されている場合において、A駅にお
ける列車Xがシミュレーション対象として選択されてい
る場合、E駅における列車Yの出発予定時刻(9:5
5)に駅間最小走行時間(10分)を加算して、A駅に
おける列車Yの到着予定時刻(10:05)を演算し、
その列車Yの到着予定時間(10:05)が、A駅にお
ける列車Xの出発予定時刻(10:10)より早いの
で、A駅における列車Xのシミュレーションをとりあえ
ず中止させるようにするものである。 E駅の計画ダイヤ ・列車Y 9:55出発予定 A駅の計画ダイヤ ・列車X 10:10出発予定
【0086】 これにより、列車YがA駅に到着するより
列車Xが先に出発する場合に限り、列車XがA駅におけ
るシミュレーション対象として選択されるようになり、
そのためA駅を始発駅として使用する列車Xの他に、A
駅を中間駅として使用する列車Yが存在する場合でも、
A駅における予定時刻が早い列車から順次ダイヤが確定
し、先に確定したダイヤの影響で後に確定するダイヤが
遅れてしまう不具合を回避することができる効果を奏す
る。因に、上記の場合において、A駅における列車Xを
対象とするシミュレーションを先に実施してしまうと、
列車Xの出発時刻(10:10)が列車Yの到着時刻よ
り先に確定してしまうので、列車Yの到着時刻は、本来
予定通り10:05に到着できても、10:10以降に
なってしまう不具合を生じる。
【0087】 実施例5. 上記実施例1〜4では、すべての列車が同一方向に走行
するものについて示したが、駅間の路線形態が単線であ
る場合(図13参照)には、下記に示すように列車ダイ
ヤを設定すればよい。 即ち、駅選択部4により選択さ
れた駅がB駅である場合、C駅(前方駅)の計画ダイヤ
を参照し、そのC駅からB駅に向かって逆行する列車Y
の出発予定時刻が、時刻確定部5が検索した列車Xの出
発予定時刻より早い場合には、駅選択部4に対して他の
駅を選択すべき旨の指令を出力するようにすればよい。
【0088】 例えば、B駅における列車Xの出発予定時
刻及びC駅における列車Yの出発予定時刻が下記に示す
ように設定されている場合において、B駅における列車
Xがシミュレーション対象として選択されている場合、
C駅における列車Yの出発予定時刻(9:55)が、B
駅における列車Xの出発予定時刻(10:00)より早
いので、B駅における列車Xのシミュレーションをとり
あえず中止させるようにするものである。 B駅の計画ダイヤ ・列車X 10:00出発予定 C駅の計画ダイヤ ・列車Y 9:55出発予定
【0089】 これにより、列車Xが列車Yより先に出発
する場合に限り、列車Xのシミュレーションが実施され
るようになり、そのため列車Xのみが偏重されてダイヤ
が作成されるという事態を回避することができる効果を
奏する。因に、上記の場合において、B駅における列車
Xを対象とするシミュレーションを先に実施してしまう
と、列車Xの出発時刻(10:10)が列車Yの到着時
刻より先に確定してしまうので、列車Yは、本来列車X
より先に出発することができるのにもかかわらず、列車
XがC駅に到着するまで出発することができず、列車X
のみが偏重された形でダイヤが作成されることになる。
【0090】 実施例6. 上記実施例では、時刻確定部5の確定結果に基づいてダ
イヤ図をCRT等に表示する表示部12を設けたものに
ついて示したが、時刻確定部5の確定結果に基づいてダ
イヤ図を印字する印字手段を設けるようにしてもよく、
上記実施例と同様の効果を奏することができる。
【0091】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、駅選択手段により選択された駅が分岐駅である場
合、時刻確定手段が検索した列車が走行する路線と異な
る路線上に存在する当該分岐駅に隣接する後方駅の計画
ダイヤを参照して、その異なる路線を走行する列車がそ
の分岐駅に到着する到着予定時刻を演算し、その到着予
定時刻が、その時刻確定手段が検索した列車の到着予定
時刻より早い場合には、その駅選択手段による選択対象
の駅を計画ダイヤが既に設定されている駅の範囲内で変
更を指示するように構成したので、分岐駅に早く到着す
る列車から順次ダイヤが確定するようになり、そのため
一方の路線を走行する列車のみ偏重されてダイヤが作成
されるという事態を避けることができ、路線全体として
調和の取れたダイヤを作成することができる効果があ
る。また、時刻確定手段がシミュレーションを実施した
結果、駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着が
できない場合、その計画ダイヤを修正するとともに、そ
の時刻確定手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて
再度シミュレーションを実施すべき旨の指令を出力する
ように構成したので、駅の計画ダイヤに記載された順序
で発着できない列車が存在しても、その列車の存在が他
の列車の発着時間に影響しなくなる効果がある。
【0092】 請求項2の発明によれば、駅間の路線形態
が複々線である場合、駅選択手段により選択された駅に
隣接する後方駅の計画ダイヤを参照して、時刻確定手段
が検索した列車が走行する路線と異なる路線を走行する
列車がその選択された駅に到着する到着予定時刻を演算
し、その到着予定時刻が、その時刻確定手段が検索した
列車の到着予定時刻より早い場合には、その駅選択手段
による選択対象の駅を計画ダイヤが既に設定されている
駅の範囲内で変更を指示するように構成したので、その
選択された駅に早く到着する列車から順次ダイヤが確定
するようになり、そのため一方の路線を走行する列車の
み偏重されてダイヤが作成されるという事態を避けるこ
とができるとともに、作成されたダイヤに矛盾が生じる
事態を回避できる効果がある。また、時刻確定手段がシ
ミュレーションを実施した結果、駅の計画ダイヤに記載
された順序で列車の発着ができない場合、その計画ダイ
を修正するとともに、その時刻確定手段に対して修正
後の計画ダイヤに基づいて再度シミュレーションを実施
すべき旨の指令を出力するように構成したので、駅の計
画ダイヤに記載された順序で発着できない列車が存在し
ても、その列車の存在が他の列車の発着時間に影響しな
くなる効果がある。
【0093】 請求項3の発明によれば、駅選択手段によ
り選択された駅が列車の始発駅であると同時に路線の中
間駅である場合、その駅選択手段により選択された駅に
隣接する後方駅の計画ダイヤを参照して、その後方駅を
出発する列車がその選択された駅に到着する到着予定時
刻を演算し、その到着予定時刻が、時刻確定手段が検索
した列車の出発予定時刻より早い場合には、その駅選択
手段による選択対象の駅を計画ダイヤが既に設定されて
いる駅の範囲内で変更を指示するように構成したので、
その選択された駅における予定時刻が早い列車から順次
ダイヤが確定するようになり、そのため選択された駅を
始発駅とする列車の他に、その選択された駅を中間駅と
して使用する列車が存在する場合でも、先に確定したダ
イヤの影響で後に確定するダイヤが遅れてしまう不具合
を回避することができる効果がある。また、時刻確定手
段がシミュレーションを実施した結果、駅の計画ダイヤ
に記載された順序で列車の発着ができない場合、その計
画ダイヤを修正するとともに、その時刻確定手段に対し
て修正後の計画ダイヤに基づいて再度シミュレーション
を実施すべき旨の指令を出力するように構成したので、
駅の計画ダイヤに記載された順序で発着できない列車が
存在しても、その列車の存在が他の列車の発着時間に影
響しなくなる効果がある。
【0094】 請求項4の発明によれば、駅間の路線形態
が単線である場合、前方駅の計画ダイヤを参照し、その
前方駅から駅選択手段により選択された駅に向かって逆
行する列車の出発予定時刻が、時刻確定手段が検索した
列車の出発予定時刻より早い場合には、その駅選択手段
による選択対象の駅を計画ダイヤが既に設定されている
駅の範囲内で変更を指示するように構成したので、先に
出発する列車から順次ダイヤが確定するようになり、そ
のため一方の方向に走行する列車のみ偏重されてダイヤ
が作成されるという事態を回避できる効果がある。
た、時刻確定手段 がシミュレーションを実施した結果、
駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着ができな
い場合、その計画ダイヤを修正するとともに、その時刻
確定手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再度シ
ミュレーションを実施すべき旨の指令を出力するように
構成したので、駅の計画ダイヤに記載された順序で発着
できない列車が存在しても、その列車の存在が他の列車
の発着時間に影響しなくなる効果がある。
【0095】 請求項5 の発明によれば、時刻確定手段の
確定結果に基づいてダイヤ図を表示するように構成した
ので、確定したダイヤを明確に認識できる効果がある。
【0096】 請求項6 の発明によれば、時刻確定手段の
確定結果に基づいてダイヤ図を印字するように構成した
ので、確定したダイヤを明確に認識できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による列車ダイヤ作成装
置を示す構成図である。
【図2】 シミュレーションの実施結果を示す表図であ
る。
【図3】 ダイヤ図の一例を示すグラフ図である。
【図4】 この発明の実施例2による列車ダイヤ作成装
置を示す構成図である。
【図5】 ダイヤを作成する路線を示す路線図である。
【図6】 シミュレーションの実施結果を示す表図であ
る。
【図7】 シミュレーションの実施結果を示す表図であ
る。
【図8】 この発明の実施例3による列車ダイヤ作成装
置を示す構成図である。
【図9】 ダイヤを作成する路線を示す路線図である。
【図10】 シミュレーションの実施結果を示す表図で
ある。
【図11】 シミュレーションの実施結果を示す表図で
ある。
【図12】 ダイヤを作成する路線を示す路線図であ
る。
【図13】 ダイヤを作成する路線を示す路線図であ
る。
【図14】 従来の列車ダイヤ作成装置を示す構成図で
ある。
【図15】 ダイヤを作成する路線を示す路線図であ
る。
【図16】 シミュレーションの実施結果を示す表図で
ある。
【符号の説明】
2 初期設定部(計画ダイヤ設定手段)、4 駅選択部
(駅選択手段)、5時刻確定部(時刻確定手段)、7
計画ダイヤ設定部(計画ダイヤ設定手段)、11,14
選択駅変更部(変更手段)、12 表示部(表示手
段)、13 計画ダイヤ修正部(計画ダイヤ修正手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−297366(JP,A) 特開 平5−278614(JP,A) 特開 平5−224934(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 27/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計画ダイヤが既に設定されている駅を選
    択する駅選択手段と、上記駅選択手段により選択された
    駅のなかで、現時点から最初に出発または到着する予定
    の列車をその駅の計画ダイヤから検索するとともに、そ
    の検索した列車を対象とするシミュレーションを実施し
    て、その列車の実際の出発時刻または到着時刻を確定す
    る時刻確定手段と、始発駅の計画ダイヤを初期設定する
    とともに、上記時刻確定手段により確定された列車の出
    発時刻に基づいて、上記駅選択手段により選択された駅
    に隣接する前方駅の計画ダイヤを設定する計画ダイヤ設
    定手段とを備えた列車ダイヤ作成装置において、上記駅
    選択手段により選択された駅が分岐駅である場合、上記
    時刻確定手段が検索した列車が走行する路線と異なる路
    線上に存在する当該分岐駅に隣接する後方駅の計画ダイ
    ヤを参照して、その異なる路線を走行する列車がその分
    岐駅に到着する到着予定時刻を演算し、その到着予定時
    刻が上記時刻確定手段が検索した列車の到着予定時刻よ
    り早い場合には、上記駅選択手段による選択対象の駅を
    計画ダイヤが既に設定されている駅の範囲内で変更を指
    示する変更手段と、上記時刻確定手段がシミュレーショ
    ンを実施した結果、駅の計画ダイヤに記載された順序で
    列車の発着ができない場合、その計画ダイヤを修正する
    とともに、上記時刻確定手段に対して修正後の計画ダイ
    ヤに基づいて再度シミュレーションを実施すべき旨の指
    令を出力する計画ダイヤ修正手段とを設けたことを特徴
    とする列車ダイヤ作成装置。
  2. 【請求項2】 計画ダイヤが既に設定されている駅を選
    択する駅選択手段と、上記駅選択手段により選択された
    駅のなかで、現時点から最初に出発または到着する予定
    の列車をその駅の計画ダイヤから検索するとともに、そ
    の検索した列車を対象とするシミュレーションを実施し
    て、その列車の実際の出発時刻または到着時刻を確定す
    る時刻確定手段と、始発駅の計画ダイヤを初期設定する
    とともに、上記時刻確定手段により確定された列車の出
    発時刻に基づいて、上記駅選択手段により選択された駅
    に隣接する前方駅の計画ダイヤを設定する計画ダイヤ設
    定手段とを備えた列車ダイヤ作成装置において、駅間の
    路線形態が複々線である場合、上記駅選択手段により選
    択された駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参照して、
    上記時刻確定手段が検索した列車が走行する路線と異な
    る路線を走行する列車がその選択された駅に到着する到
    着予定時刻を演算し、その到着予定時刻が上記時刻確定
    手段が検索した列車の到着予定時刻より早い場合には、
    上記駅選択手段による選択対象の駅を計画ダイヤが既に
    設定されている駅の範囲内で変更を指示する変更手段
    と、上記時刻確定手段がシミュレーションを実施した結
    果、駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着がで
    きない場合、その計画ダイヤを修正するとともに、上記
    時刻確定手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて再
    度シミュレーションを実施すべき旨の指令を出力する計
    画ダイヤ修正手段とを設けたことを特徴とする列車ダイ
    ヤ作成装置。
  3. 【請求項3】 計画ダイヤが既に設定されている駅を選
    択する駅選択手段と、上記駅選択手段により選択された
    駅のなかで、現時点から最初に出発または到着する予定
    の列車をその駅の計画ダイヤから検索するとともに、そ
    の検索した列車を対象とするシミュレーションを実施し
    て、その列車の実際の出発時刻または到着時刻を確定す
    る時刻確定手段と、始発駅の計画ダイヤを初期設定する
    とともに、上記時刻確定手段により確定された列車の出
    発時刻に基づいて、上記駅選択手段により選択された駅
    に隣接する前方駅の計画ダイヤを設定する計画ダイヤ設
    定手段とを備えた列車ダイヤ作成装置において、上記駅
    選択手段により選択された駅が列車の始発駅であると同
    時に路線の中間駅である場合、上記駅選択手段により選
    択された駅に隣接する後方駅の計画ダイヤを参照して、
    その後方駅を出発する列車がその選択された駅に到着す
    る到着予定時刻を演算し、その到着予定時刻が上記時刻
    確定手段が検索した列車の出発予定時刻より早い場合に
    は、上記駅選択手段による選択対象の駅を計画ダイヤが
    既に設定されている駅の範囲内で変更を指示する変更手
    段と、上記時刻確定手段がシミュレーションを実施した
    結果、駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着が
    できない場合、その計画ダイヤを修正するとともに、上
    記時刻確定手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて
    再度シミュレーションを実施すべき旨の指令を出力する
    計画ダイヤ修正手段とを設けたことを特徴とする列車ダ
    イヤ作成装置。
  4. 【請求項4】 計画ダイヤが既に設定されている駅を選
    択する駅選択手段と、上記駅選択手段により選択された
    駅のなかで、現時点から最初に出発または到着する予定
    の列車をその駅の計画ダイヤから検索するとともに、そ
    の検索した列車を対象とするシミュレーションを実施し
    て、その列車の実際の出発時刻または到着時刻を確定す
    る時刻確定手段と、始発駅の計画ダイヤを初期設定する
    とともに、上記時刻確定手段により確定された列車の出
    発時刻に基づいて、上記駅選択手段により選択された駅
    に隣接する前方駅の計画ダイヤを設定する計画ダイヤ設
    定手段とを備えた列車ダイヤ作成装置において、駅間の
    路線形態が単線である場合、上記前方駅の計画ダイヤを
    参照し、その前方駅から上記駅選択手段により選択され
    た駅に向かって逆行する列車の出発予定時刻が上記時刻
    確定手段が検索した列車の出発予定時刻より早い場合に
    は、上記駅選択手段による選択対象の駅を計画ダイヤが
    既に設定されている駅の範囲内で変更を指示する変更手
    段と、上記時刻確定手段がシミュレーションを実施した
    結果、駅の計画ダイヤに記載された順序で列車の発着が
    できない場合、その計画ダイヤを修正するとともに、上
    記時刻確定手段に対して修正後の計画ダイヤに基づいて
    再度シミュレーションを実施すべき旨の指令を出力する
    計画ダイヤ修正手段とを設けたことを特徴とする列車ダ
    イヤ作成装置。
  5. 【請求項5】 上記時刻確定手段の確定結果に基づいて
    ダイヤ図を表示する表示手段を設けたことを特徴とする
    請求項1から請求項4のうち何れか1項記載の列車ダイ
    ヤ作成装置。
  6. 【請求項6】 上記時刻確定手段の確定結果に基づいて
    ダイヤ図を印字する印字手段を設けたことを特徴とする
    請求項1から請求項4のうち何れか1項記載の列車ダイ
    ヤ作成装置。
JP04038395A 1995-02-28 1995-02-28 列車ダイヤ作成装置 Expired - Fee Related JP3421161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04038395A JP3421161B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 列車ダイヤ作成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04038395A JP3421161B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 列車ダイヤ作成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08230674A JPH08230674A (ja) 1996-09-10
JP3421161B2 true JP3421161B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=12579138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04038395A Expired - Fee Related JP3421161B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 列車ダイヤ作成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3421161B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4768983B2 (ja) * 2004-12-03 2011-09-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 運転整理結果分析支援装置及びプログラム
JP5647566B2 (ja) * 2011-05-25 2014-12-24 株式会社日立製作所 列車運行指令装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08230674A (ja) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3275190B2 (ja) 地図情報再生装置
US20100268453A1 (en) Navigation device
US8954382B2 (en) Operation arrangement support system and method thereof
CN101197094B (zh) 电子地图中连续分歧的引导方法
JP3421161B2 (ja) 列車ダイヤ作成装置
JP2840993B2 (ja) 列車運行管理システム
JPH08106492A (ja) 旅行計画支援システム
JPH08156794A (ja) 運転曲線作成方法及びその装置
JP3171031B2 (ja) 推奨経路案内装置
JP2864708B2 (ja) 列車ダイヤの作成装置
JPH09132143A (ja) 列車運転整理支援装置
WO2018158996A1 (ja) 信号機建植位置決定システムおよび信号機建植位置決定方法
JP3326795B2 (ja) 優先度処理方法
JP2000052992A (ja) 列車ダイヤ修正装置
JP3193479B2 (ja) 経路誘導方法
JP2864713B2 (ja) 列車ダイヤの作成装置
JP3437888B2 (ja) 列車ダイヤ作成支援装置
JP3666039B2 (ja) ディジタル地図の経路シミュレーションシステム
JPH09101744A (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP3446068B2 (ja) 列車ダイヤ作成装置及びその方法
JPH09188255A (ja) ダイヤ作成支援装置
JPH05229433A (ja) 列車群制御シミュレーションシステム
JPH0474227B2 (ja)
JP2864709B2 (ja) 列車ダイヤの作成装置
JPH04201675A (ja) 列車運行管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees