JPH05229433A - 列車群制御シミュレーションシステム - Google Patents

列車群制御シミュレーションシステム

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JPH05229433A
JPH05229433A JP4032011A JP3201192A JPH05229433A JP H05229433 A JPH05229433 A JP H05229433A JP 4032011 A JP4032011 A JP 4032011A JP 3201192 A JP3201192 A JP 3201192A JP H05229433 A JPH05229433 A JP H05229433A
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simulation
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Akira Asuka
昌 明日香
Tatsuya Fukawa
達也 府川
Kenji Morihara
健司 森原
Kiyotoshi Komatani
喜代俊 駒谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作による群制御値の設定や遅延設定
とシミュレーション結果を表示し、群制御効果の理解を
支援するシミュレーションシステムを得る。 【構成】 列車のシミュレーションを駅区間毎に分割
し、シミュレーションの設定等を人間の行い易い形で実
現する。すなわち、初期データをルーチンに入る前に変
更することによって列車遅延等の設定を行い、シミュレ
ーションを行っている列車がその駅間での最初のシミュ
レーションでなかった場合、列車位置、時刻から前列車
の信号状態データから参照すべきデータを得、その後、
他のシミュレーションデータも用いて通常のシミュレー
ションを行い、その結果、列車位置及び速度が更新され
る。列車位置が更新された結果列車の存在する閉塞区間
が変化したとき、シミュレーションを行っている列車の
信号変化データを信号の変更規則に従って書き込む。こ
の作業を列車が駅に到着するまで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、列車運行の計算機上
の模擬および列車群制御のパラメータ設定作業を支援す
る列車群制御シミュレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駅停車時間あるいは駅間走行時間
を調整することによりシステムの安定化を図ると共に、
シミュレーションにより制御パラメータがシステムダイ
ナミクスに与える影響について検討した列車群制御方式
が文献「列車群制御方式とシステムダイナミクス」(荒
屋,曽根,昭和55年電気学会全国大会、No129
6,1980Apl)によって提案されている。
【0003】また、そのシミュレーションによる検証が
文献「都市形軌道輸送システムの列車群制御とシミュレ
ーションによる特性解析」(荒屋,曽根,電気学会論文
誌C分冊,Vol.101,No4,1981Apl)
で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
検証に用いられたシミュレーションシステムは実際の列
車の路線を対象としたシミュレーションではなく、群制
御方式の効果の検証用に開発されたもので、そのため、
実際の路線において群制御を行うための群制御値の設定
作業に必要となる、同じ駅間における繰り返しのシミュ
レーションや自由な遅延設定等の機能は備わっていな
い。また、群制御の効果を実際の画面で計画ダイヤや違
う群制御値設定と比較することができない。
【0005】この発明は、かかる問題を解決するために
なされたもので、簡単な操作による群制御値の設定や遅
延設定、及びシミュレーション結果をダイヤグラムで計
算機画面上に表示することにより、群制御の効果を人間
が理解することを支援する列車群制御シミュレーション
システムを得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る列車群制御シミュレーションシステムは、列車運行の
計算機上の模擬を行う列車群制御シミュレーションシス
テムにおいて、所定の駅間を走行するシミュレーション
を行う際、各列車のシミュレーションを駅区間毎に分割
して信号で区切られた閉塞区間毎に信号の変化規則に従
って変化する列車のデータを時間順に記憶部に格納する
分割機能と、記憶部に格納されたシミュレーション結果
の一部を初期化してシミュレーションを後戻りさせる後
戻り機能とを備えたものである。
【0007】また、請求項2に係る列車群制御シミュレ
ーションシステムは、請求項1記載の列車群制御シミュ
レーションシステムにおいて、分割したシミュレーショ
ン毎にその結果を表示装置上に表示し、群制御値の設定
や遅延設定に基づきシミュレーションを順次実行する制
御手段を備えたものである。
【0008】
【作用】この発明の請求項1に係る列車群制御シミュレ
ーションシステムにおいて、列車運行のシミュレーショ
ンはユーザの設定により任意の区間の任意の時間帯にお
れるシミュレーションのみを(分割したシミュレーショ
ンを選択することによって)行うことが可能になり、着
目したい範囲だけのシミュレーションを選択し不必要な
範囲でのシミュレーションを行う必要がなくなる。
【0009】また、請求項2に係る列車群制御シミュレ
ーションシステムにおいて、表示装置上に分割したシミ
ュレーションが終了する毎にその結果が表示され、ま
た、群制御値や遅延設定に基づきシミュレーションを順
次実行する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1〜図4はこの発明のシミュレーションの分割
方法を示すものである。今、図1の様に駅S1 から駅S
2 までの間を列車A,列車Bが走行するシミュレーショ
ンを行うとする。同じ時刻に起こる事象を同時に行うの
であるから駅s1から駅s2までの列車Aと列車Bのシ
ミュレーションは同時に行わねばならないが、この発明
のシミュレーション方式では、まず、列車Aのシミュレ
ーションを終了し、次に列車Bのシミュレーションを終
了するという方法をとる。
【0011】今、列車Aは駅s1からs2でシミュレー
ションを行う最初の列車であるとする。このとき、列車
Aのシミュレーションは信号が全て青と仮定して行う。
そして、図2の様に信号の状態は列車Aが新しい閉塞区
間(信号で区切られた区間)に入るたびに信号の変化規
則に従って変化して行くが、図3に示す如くこれらを全
てデータとして時間順に残す。
【0012】このデータの例としてはC言語(c言語入
門、LesHancock,Morris Krieg
er,共著/アスキー出版局監訳、株式会社アスキー)
で次のように記述される。 sturct _transit_status{ int jikoku; int speed; }; sturct _signal_status{ struct_transit_status transit_ status[MAX_TRANSIT]; intmax_transition; intisup; intdummy_transit_num; }signal_status[MAX_SIG][MAX_TRAIN];
【0013】このとき、signal_status
[sig_num][A]は列車Aによって信号sig
_numが変化したデータを表す。transit_s
tatusには時刻順に(信号の変った時刻、信号の指
示する速度)の対が入る。max_transitio
nには列車Aによって信号が変化した回数が入る。is
upは列車Aが上り列車か下り列車かを示すフラッグで
ある。
【0014】また、ここで、信号の変化規則としては以
下の規則を採用する。 1) 実際の信号の変化規則は例えば図4の信号変化規
則図に示すようなものである。この図で、△は列車が走
行している閉塞区間に進入したとする。この閉塞区間を
pとする。このとき、信号の指示速度は、pを示す△が
ある行の指示速度のうち、pより前の△とpで区切られ
た区間の信号が信号変化規則図に示された指示速度に変
化する。
【0015】例えば列車Tが信号13と信号14による
閉塞区間pに進入したとする。このとき、この閉塞区間
pを示す△は信号変化規則図の第3行目にある。この第
3行目のpより前の△は信号3と4の間にある。従っ
て、このときは信号4〜信号13指示速度が第3行目に
示された通りに変化する。
【0016】2) ただし、信号の指示速度は後方列車
の指示速度が優先される。例えば上記の閉塞区間に列車
Tが進入した場合、もしも後方列車T2が信号番号10
と信号番号11の閉塞区間p2を走行している場合は、
信号番号4〜10はp2を示す△がある第10行の指示
速度が信号に表示される。
【0017】本実施例の方法では1本、1本の列車のシ
ミュレーションを別々に行うので、2)の規則に関して
考慮する必要はない。そして、列車Tによって信号xが
変化したとき、1)の規則に従って変化した時刻と変化
した指示速度をメモリ上の(列車T、信号x)の領域に
残す。
【0018】さて、次の図1〜図3に示す駅間を走行す
る列車Bが参照すべき信号データは自分が現在する閉塞
区間の信号の現在時刻の直前の信号データである。この
データは、まず、シミュレーションによる列車Bの位置
から参照すべき信号sig_numがかわり、列車ダヤ
イデータから列車Bの前走行列車Aがわかるから、これ
により、列車Bの参照すべきデータはsignal_s
tatus[sig_num[A]であることがわか
る。
【0019】また、列車Bのシミュレーション上の現在
時刻がB_JIKOKUであるとすると、結局、列車B
に対する信号sig_numによる指示速度B_SPE
EDは B_SPEED=signal_status[sig_num][A]. tratus[p].speed; に決定する。ただし、pは signal_status[sig_num][A].transit_ status[p−1].jikoku<=B_JIKOK かつ ifp<signal_status[sig_num][A].max_ transitionthen B_JIKOKU<signal_status[sig_num][A] .transiti_status[p+1] を満たす。
【0020】前列車Aのシミュレーション結果として必
要なデータは信号の変化データだけであるから、この方
法により列車Bのシミュレーションは列車Aのシミュレ
ーションの終了後行うことが出来る。また、列車Bも列
車Aと同様のデータを残す。ゆえに、列車B以降に駅間
s1からs2を走行する列車のシミュレーションは列車
Bの場合と同様に行うことが出来る。このようにして、
列車毎のシミュレーションは分割できる。
【0021】ここで、シミュレーションの方法としては
次のようにしてなされる。列車の駅到着時刻は列車の線
路上での運動を計算することによって導かれる。列車の
運行速度は次の運動方程式により導かれる。 a = 1 / w(f −fr −fg −fc ) vは列車速度、aは列車加速度、wは列車重量、fは制
動力、fr は走行抵抗、fg は勾配抵抗、fc は曲線抵
抗である。走行抵抗は車両の種類と列車の速度により決
定する。勾配抵抗、曲線抵抗は列車が走行している位置
によって決定する。
【0022】データとしては車両の種類による列車重
量、モータの性能、走行抵抗の係数、位置による勾配抵
抗、曲線抵抗をもつ。また、列車が停止するときの列車
停止開始位置と列車停止用の制動力のデータをもつ。こ
れは列車が駅で停止するように設定されている。さら
に、あらかじめ決定している列車ダイヤのデータをも
つ。
【0023】今、駅s1〜駅s2へのシミュレーション
を行う場合1STEPをt秒とすると、 (1)(初期データの設定) 駅S1を次に発車する列車Tを列車ダイヤとシミュレー
ションの実績より得る。列車Tの初期速度を以前のシミ
ュレーション実績より得てこれをV0 とする。また、列
車Tの発車時刻はシミュレーションによる発車時刻をt
0 とする。ただし、列車遅延を設定した場合、設定した
時刻を発車時刻t0 とする。また、群制御パラメータp
が設定されている場合群制御による発車指示時刻をt0
とする。また、列車Tの初期位置を駅s1の位置d0
設定し、列車ダイヤより列車Tの先行列車T1を得、列
車ダイヤより車両の種類を得て、列車重量wを設定す
る。
【0024】(2)列車Tの走行抵抗を列車速度V0
車両の種類による走行抵抗のデータより計算する。勾配
抵抗、曲線抵抗を列車の位置d0 からデータによって得
る。
【0025】(3)列車位置d0 から列車Tの現在走行
している閉塞区間がわかる。その結果、列車Tが指示速
度に従う信号sがわかる。先行列車T1の信号sのデー
タと現在時刻t0 より列車Tが従う指示速度がわかる。
この指示速度以下の速度を守るように、モータの性能に
従って制動力を得る。もし、d0 が列車停止開始位置を
超えており、かつ列車ダイヤにより列車Tがs2で停止
することになっているなら、列車停止用の制動力と信号
指示によって得られた制動力を比べて小さい方の制動力
を設定する。
【0026】(4)(2)、(3)の結果と運動方程式
より列車加速度aがわかる。これによって列車速度は v0 =(at/2)+v0 と更新される。列車位置は d0 =v0 *t+d0 と更新される。時刻は t0 =t0 +t と更新される。
【0027】(5)位置d0 が新たな閉塞区間に進入し
たら信号の変化規則に従って列車Tの信号データの幾つ
かに現在時刻t0 と指示速度が書き込まれる。
【0028】(6)もし列車が駅s2の位置にくればシ
ミュレーションは終了であり列車の到着時刻t0 と列車
速度v0 が得られる(列車が停車する場合v0 =0であ
る)これらはシミュレーションの実績として記録され
る。そうでなければ(2)に戻る。以上により、シミュ
レーション実績として列車到着時刻と駅通過時の列車速
度が得られる。
【0029】また、列車の駅s2の出発時刻は次のよう
に求める。データとして駅毎の時間帯別の単位時間当た
りの駅待ち客の人数q1 を持つ。また、駅毎の駅待ち客
一人当りの乗客に要する時間のデータtq1 をもつ。ま
た、駅毎の時間帯別の(降車客/列車内容)の値q2
持つ。また、駅毎の時間帯別の列車内客の客一人当りの
降車に要する時間のデータtq2 を持つ。また、戸開閉
時間の値doorをもつ。
【0030】(1)(列車Tの駅到着時刻−先行列車の
駅到着時刻)により列車到着自隔t1がわかる。t1*q
1により列車Tに乗り込む客の人数pass1がわか
る。
【0031】(2)直前の駅出発時の列車T内の客をp
assとするとpass*q2 によって駅で降車する客
数pass2がわかる。
【0032】(3)(pass1*tq1 +pass2
*tq2 +door)によって客の降車に必要な時間が
わかる。これと列車Tの駅到着時刻を加えることにより
列車Tが駅を出発する時刻が何時以降になるかわかる。
また、これと列車ダイヤ上の出発時刻を比較して列車ダ
イヤ上の出発時刻が上の計算による出発時刻より後だっ
たら、列車の出発時刻は列車ダイヤ通りに決定する。も
し、上の計算による出発時刻の方が後だったら、これが
出発時刻に決定する。これをシミュレーションの実績デ
ータとして残す。
【0033】(4)(pass+pass1−pass
2)によって現在の駅であるs2出発時刻の列車内の客
数がわかる。これをシミュレーションの実績データとし
て残す。以上により、シミュレーション実績として列車
出発時刻と列車出発時の列車内客数が得られる。
【0034】シミュレーション実績の初期化に関して
は、単に上記のシミュレーション実績(列車到着時刻、
得る通過時の列車速度、列車出発時刻、列車出発時の列
車内客数)が初期化されるだけである。
【0035】また、群制御値による出発時刻としては、
列車Tの先行列車と後行列車の実績データと列車ダイヤ
よりそれぞれの列車の遅延時間を得、これと所定の群制
御のアルゴリズムにより列車群制御による列車出発指示
時刻が決定する。
【0036】次に、シミュレーションの後戻り機能の実
現について説明する。仮に、列車Aのシミュレーション
を駅s2からs3で後戻りさせるとする。このとき、初
期化するデータは駅s2からs3までの信号の列車Aの
データと駅間s1からs2までの信号の列車Aのデータ
の、列車Aが駅s2からs3にいる時に変化させた部分
である。列車のいる閉塞区間が変化する度にその後方の
数本の信号も変化するから、例えば駅s2から2本目の
信号を列車Aが通り抜けたとき、その信号から後方に6
本の信号が変化する場合、駅s1からs2の間にたつ4
本の信号も変化することになる。
【0037】そこで、信号データにdummy_tra
nist_numなるデータを加える。そして、sig
nal_status[sig_num][A].du
mmy_transit_numには幾つ目の信号の変
化までが信号の存在する駅間を走行することによって起
こったものかを残しておく。ゆえに、次の駅間の走行に
よる信号の変化がなかった信号についてはdummy_
transit_num=max_transitio
nとなる。
【0038】すると、後戻りにおける信号の初期化は sig_num_s1,…,(sig_num_s2−1) ・・・・・駅s1からs2の信号 sig_num_s2,…,(sig_num_s3−1) ・・・・・駅s2からs3の信号 とおくと signal_status[sig_num_s2…(sig_num_ s3−1)][A]・・>すべて初期化 signal_status[sig_nal_s1…(sig_num_ s2−1)][A].transit_status[p… MAX_TRANSIT]・・>初期化
【0039】ただし p=signal_status[sing_num_s1…(sig_ num_S2−1)][A].dummy_transit_ num+1 signal_status[sing_num__s1…(sig_num _S2−1)][A].dummy_transit_num =signal_status[][A].max_transition これによって、初期化作業が終了する。
【0040】このように、シミユレーションを分割する
ことによって、例えば列車Aのシミユレーションを駅s
2で中断して列車発車時刻の遅延を設定してシミユレー
ションを続行し、次に、後戻り機能によって中断設定時
までシミユレーションを後戻りし違う設定を行ってシミ
ユレーションを繰り返すという作業ができる。また、他
の制御値についても同様である。さらに、分割したシミ
ユレーションを順々に画面に表示することによってシミ
ユレーションの進み具合がユーザにとって理解し易くな
る。
【0041】また、シミユレーション結果を信号データ
の形で保持することは次の意味で必要である。もし、列
車がある時刻にどの位置にいたかというデータを残すの
であれば、そのデータの量は膨大になる。実際、全ての
シミユレーションを残すためには、シミユレーションの
1stepをt秒として更新するとすると、1本の列車
シミユレーションのデータの量は (列車の走行時間) / t のオーダーとなる。これはシミユレーションをより細か
く分ける(tを小さくする)に従って大きくなり、実際
には膨大になりすぎて全てのデータを保持するのが不可
能である。
【0042】ところが、信号の変化データとして残すの
であれば、そのデータの量は (信号の本数)*(1本の列車によって信号の変化する
回数) のオーダーで押さえられる。この値はシミユレーション
の細かさに関係なく一定であり、データを保持できるほ
ど十分に量が少ない。したがって、データの量を予め予
想でき、その確保ができる。データの確保が可能になっ
た結果として違う設定によるシミユレーションの再生が
可能である。
【0043】図5はこの方式による分割したシミユレー
ションフローチャートである。シミユレーションデータ
とは線路の勾配、曲率、空気抵抗等の物理条件やATC
による速度制限等の運転規則など前列車の走行に影響を
受けないデータである。信号状態データとは上で説明し
たsignsl_statusのことである。初期デー
タをこのルーチンに入る前に変更することによって列車
遅延等の設定を行える。
【0044】シミユレーションを行っている列車がその
駅間での最初のシミユレーションでなかった場合、列車
位置、時刻から前列車の信号状態データから参照すべき
データを得る。その後、他のシミユレーションも用いて
通常のシミユレーションを行い、その結果、列車位置及
び速度が更新される。
【0045】列車位置が更新された結果列車の存在する
閉塞区間が変化したとき、シミユレーションを行ってい
る列車の信号変化データを信号の変更規則に従って書き
込む。この作業を列車が駅に到着するまで行う。
【0046】次に、分割したシミユレーションを順次実
行する方法を説明する。図6は分割したシミユレーショ
ンの進行状況を示す例である。実線はシミユレーション
を終了したことを示し、破線はまだシミユレーションを
行っていないことを示す。この場合、列車Bの走行より
列車Cの走行の方が時間的には早く行こるはずである
が、上の方式でデータを保持した場合、前走行列車の信
号データと該当列車の出発駅での(シミユレーションに
よる)発車時刻があればシミユレーションを行える。
【0047】従って、列車B、列車Cのいずれのシミユ
レーションを行うことも可能である。この機能を用いれ
ばユーザが駅を選択することによってその範囲のシミユ
レーションが実行できる。例えば駅s3を選択すれば列
車Bのシミユレーションを行う。
【0048】ただし、装置上でその駅がシミユレーショ
ン可能であるかをチェックする機能が必要である。例え
ば駅s4でのシミユレーションは列車Bのシミユレーシ
ョンが駅s2で終っているので、まず、駅s3での列車
Bのシミユレーションを行わねばならない。そのため、
図7で示すチェックルーチンを設けた。
【0049】図7において、仮に、駅s1からのシミユ
レーションが可能かチェックする場合、まず、駅s1で
次にシミユレーションする(発車する)列車tnを計画
ダイヤとシミユレーションの実績から得る。次に、次駅
s2を列車tnの前走行列車が出発したか、夫々は、も
しtnが駅s1が始発の列車でなければ前駅s0からt
nは出発したかを確かめる。これらの条件を満たしてい
る場合、列車tnのシミユレーションは可能であり、駅
s1にはチェックマークをつける。このように、駅s1
でのシミユレーション可能性は駅s1とその前後の駅の
状態で決定する。
【0050】このチェックルーチンで駅の状態を調べな
がらシミユレーションは行われる。例えば現在、駅s1
がシミユレーション可能であり、列車tnのシミユレー
ションを行ったとする。すると、駅s1の次にシミユレ
ーションすべき列車はtnの次の列車に変り、駅状態は
変更されたことになる。先に述べたチェックルーチンは
チェックする駅とその前後の駅の状態を用いてシミユレ
ーション可能性をチェックするものであるから、この変
更でシミユレーション可能性を検証し直す駅はs0,s
1,s2の3つの駅である。
【0051】従って、図8の様にシミユレーションルー
チン、チェックルーチンを交互に呼び出すことによって
シミユレーションを順次行う。これにより、次にシミユ
レーションを行う駅をユーザが指定するか、図8のルー
チンを自動的に回すかして、シミユレーションを続行す
る。
【0052】次に、図9は列車群制御シミユレーション
システムの選択モードの図である。ユーザインタフェイ
スを介してユーザは計算機画面(ディスプレイ)上に表
示されたボタンをマウスで操作することにより、自分の
行いたい作業のモードを選択できる。シミユレーション
モード2を選択した場合、ユーザは群制御シミユレーシ
ョンを行うか、無制限シミユレーションを行うかを選択
し、さらに、どの時間帯の列車のシミユレーションをど
の区間で行うかを選択する。また、列車遅延の設定、群
制御値の変更も行うことができる。その後、ユーザはシ
ミユレーションを行う。
【0053】後戻りモード3ではユーザは一旦行われた
シミユレーションを任意の地点まで、データをクリアし
シミユレーションを戻すことができる。また、データ表
示モード4ではシミユレーション結果の表示、計画上の
列車着発時刻、群制御値等の情報の表示が行える。ユー
ザはこれらの機能を繰り返し用いることによって適性な
群制御値の設定を簡単にしかも効率的に行うことができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、列車毎のシミユレーションを分割することにより
中断して列車発車時刻の遅延設定をしてシミユレーショ
ンを続行することができ、次に後戻り機能によって遅延
設定時までシミユレーションを後戻りし違う設定を行っ
てシミユレーションを繰り返すことができ、実際の列車
の路線を対象としたシミユレーションを行うことができ
る。
【0055】また、請求項2によれば、分割したシミユ
レーションがひとつ終了する毎に画面に表示することに
よりシミユレーションの状態をユーザが順を追って理解
できるようになると共に、遅延設定等のパラメータの設
定も容易に行え、列車群制御の制御値設定の詐欺用能率
を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシミユレーションの分割を説明
する概念図である。
【図2】分割に伴うデータの格納例の説明図である。
【図3】分割に伴うデータの格納例の説明図である。
【図4】信号変化規則図である。
【図5】一駅間のシミユレーションのフローチャートで
ある。
【図6】この発明のシミユレーションによるシミユレー
ション進行の説明図である。
【図7】シミユレーション可能チェックルーチンのフロ
ーチャートである。
【図8】シミユレーションを順次実行するフローチャー
トである。
【図9】この発明を実施する装置のインタフェイスの説
明図である。
【符号の説明】
1 マーザインタフェイス 2 シミユレーションモード 3 後戻りモード 4 データ表示モード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】ここで、シミュレーションの方法としては
次のようにしてなされる。列車の駅到着時刻は列車の線
路上での運動を計算することによって導かれる。列車の
運行速度は次の運動方程式により導かれる。 a = (f −fr −fg −fc )/W vは列車速度、aは列車加速度、wは列車重量、fは制
動力、fr は走行抵抗、fg は勾配抵抗、fc は曲線抵
抗である。走行抵抗は車両の種類と列車の速度により決
定する。勾配抵抗、曲線抵抗は列車が走行している位置
によって決定する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】また、請求項2によれば、分割したシミユ
レーションがひとつ終了する毎に画面に表示することに
よりシミユレーションの状態をユーザが順を追って理解
できるようになると共に、遅延設定等のパラメータの設
定も容易に行え、列車群制御の制御値設定の作業能率を
大幅に向上することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシミユレーションの分割を説明
する概念図である。
【図2】分割に伴うデータの格納例の説明図である。
【図3】分割に伴うデータの格納例の説明図である。
【図4】信号変化規則図である。
【図5】一駅間のシミユレーションのフローチャートで
ある。
【図6】この発明のシミユレーションによるシミユレー
ション進行の説明図である。
【図7】シミユレーション可能チェックルーチンのフロ
ーチャートである。
【図8】シミユレーションを順次実行するフローチャー
トである。
【図9】この発明を実施する装置のインタフェイスの説
明図である。
【符号の説明】 1 ユーザインタフェイス 2 シミユレーションモード 3 後戻りモード 4 データ表示モード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒谷 喜代俊 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車運行の計算機上の模擬を行う列車群
    制御シミュレーションシステムにおいて、所定の駅間を
    走行するシミュレーションを行う際、各列車のシミュレ
    ーションを駅区間毎に分割して信号で区切られた閉塞区
    間毎に信号の変化規則に従って変化する列車のデータを
    時間順に記憶部に格納する分割機能と、記憶部に格納さ
    れたシミュレーション結果の一部を初期化してシミュレ
    ーションを後戻りさせる後戻り機能とを備えたことを特
    徴とする列車群制御シミュレーションシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の列車群制御シミュレーシ
    ョンシステムにおいて、分割したシミュレーション毎に
    その結果を表示装置上に表示し、群制御値の設定や遅延
    設定に基づきシミュレーションを順次実行する制御手段
    を備えたことを特徴とする列車群制御シミュレーション
    システム。
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