JP3421160B2 - ポリマーアロイ用メッキ性向上剤 - Google Patents
ポリマーアロイ用メッキ性向上剤Info
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メッキ性向上剤に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は芳香族ポリカーボネート樹脂/ABS系樹
脂ポリマーアロイのメッキ性を向上させるものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ABS
系樹脂は耐衝撃性、耐水性、耐油性、耐薬品性、寸法安
定性、外観品質、メッキ性に優れる等の特徴を持ち、共
重合体の組成の変化によって広範囲に樹脂物性を調整で
きるため、汎用樹脂と言われるほどに多くの用途に使わ
れている。しかしながら、用途によっては耐熱性及び耐
衝撃性に劣るため使用上制約を受ける場合がある。 【0003】そこで、高度な耐熱性、耐衝撃性を求めら
れる用途にはポリカ−ボネ−ト樹脂がABS系樹脂の代
わりに良く使用される。ポリカ−ボネ−ト樹脂は耐熱
性、耐衝撃性、透明性、寸法安定性、難燃性等に優れた
特徴を有しているが、これも汎用樹脂に比べて高価で成
形性も不十分であり、また、耐薬品性に劣り衝撃強度の
厚み依存性が大きいという問題がある。 【0004】これら二種類の樹脂の長所を生かし短所を
補うため、両者からなるポリマーアロイが試みられ、既
に一般に使用されている。 【0005】一方、金属の代替には外観上樹脂にメッキ
をする必要があり、この様なメッキには装飾、電磁波シ
ールドを目的として用いられている。しかしながら、ポ
リカ−ボネ−ト樹脂とABS系樹脂のポリマーアロイは
機械的強度においては高度な要求を満足しているものの
メッキ性においてはABS系樹脂に比べ劣っている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
如き状況に鑑み鋭意検討した結果、特定の成分と特定の
ポリマー構造を有する共重合体が芳香族ポリカーボネー
ト樹脂とABS系樹脂からなるポリマーアロイのメッキ
性を向上させることを見い出し、本発明に至った。 【0007】本発明の要旨とするところは、下記の一般
式(I)及び/又は(II)で表わされる(メタ)アクリ
ル酸エステル、及び(メタ)アクリル酸メチルからなる
高分子重合体単位[A]と、不飽和ニトリル、及び芳香
族ビニルからなる高分子重合体単位[B]とで構成され
る共重合体からなるポリマーアロイ用メッキ性向上剤で
ある。 【0008】 【化3】 【0009】 【化4】【0010】本発明に係る共重合体は高分子重合体単位
[A]が芳香族ポリカーボネート樹脂と相溶性を示す
が、一般式(I)及び/又は一般式(II)で表される
(メタ)アクリル酸エステルの重量比が30〜100重
量%であることが必要であり、好ましくは50〜100
重量%である。30重量%未満では芳香族ポリカーボネ
ートとの相溶性が悪くなり、その結果メッキ性改善効果
が低くなる。 【0011】一般式(I)及び(II)中のR 2 、R 4 は
炭化水素基であるが、このものは炭素環を有するもの、
すなわち、炭素環基自体であるか、または、炭素環を結
合した炭素鎖からなる炭化水素基でなければならない。
この炭素環はシクロヘキサン環のような脂環式でもよい
し、ベンゼン環、ナフタレン環のような芳香族環でもよ
い。またこれらの炭素環はアルキル基で置換されてもよ
い。一般式(II)のnはn=1〜4である。 【0012】この一般式(I)及び(II)で表される
(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、3,4,5−トリメチ
ルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−t−ブチ
ルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ルメチル(メタ)アクリレート、3−シクロヘキシルプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−シクロヘキシルプロ
ピル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレ
ート、4−t−ブチルフェニル(メタ)アクリレート、
ベンジル(メタ)アクリレート、1−フェニルエチル
(メタ)アクリレート、2−フェニルエチル(メタ)ア
クリレート、3−フェニルプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−フェニルプロピル(メタ)アクリレート、2−
ナフチル(メタ)アクリレート、シクロヘキソキシメチ
ル(メタ)アクリレート、2−シクロヘキソキシエチル
(メタ)アクリレート、3−シクロヘキソキシプロピル
(メタ)アクリレート、3,4,5−トリメチルシクロ
ヘキソキシメチル(メタ)アクリレート、2−(3,
4,5−トリメチルシクロヘキソキシ)エチル(メタ)
アクリレート、3−(3,4,5−トリメチルシクロヘ
キソキシ)プロピル(メタ)クリレート、4−t−ブチ
ルシクロヘキソキシメチル(メタ)アクリレート、2−
(4−t−ブチルシクロヘキソキシ)エチル(メタ)ア
クリレート、3−(4−t−ブチルシクロヘキソキシ)
プロピル(メタ)アクリレート、フェノキシメチル(メ
タ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アク
リレート、3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−t−ブチルフェノキシメチル(メタ)アクリレート、
2−(4−t−ブチルフェノキシ)エチル(メタ)アク
リレート、3−(4−t−ブチルフェノキシ)プロピル
(メタ)アクリレート、2−ナフトキシメチル(メタ)
アクリレート、2−(2−ナフトキシ)エチル(メタ)
アクリレート、3−(2−ナフトキシ)プロピル(メ
タ)アクリレート、2−(2−ナフトキシ)プロピル
(メタ)アクリレートなどが挙げられる、これらは1種
でまた2種以上を併用して用いられる。 【0013】この中でも、本発明においては、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、4−t−ブチ
ルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−t−ブチ
ルフェニル(メタ)アクリレート、シクロヘキソキシメ
チル(メタ)アクリレート、2−シクロヘキソキシエチ
ル(メタ)アクリレート、フェノキシメチル(メタ)ア
クリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレー
トの使用が好ましい。 【0014】高分子重合体単位[A]を構成するのに使
用される(メタ)アクリル酸メチルとしては、メタクリ
ル酸メチル及びアクリル酸メチルが挙げられ、これらは
1種でまたは2種以上を併用して使用される。 【0015】本発明における高分子重合体単位[A]
は、上記の単量体から構成されるが必要に応じて他の共
重合可能な単量体を併用して構成することができる。そ
の単量体の例として、エチル(メタ)アクリレート、無
水マレイン酸、(メタ)アクリル酸、グリシジル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、不飽和ニトリル、芳香族ビニルなどが挙げられ、
これらは1種でまたは2種以上を併用して使用される。 【0016】高分子重合体単位[A]を構成するのに使
用される一般式(I)及び/又は(II)の(メタ)アク
リル酸エステルの使用量は、30〜100重量%、好ま
しくは50〜99重量%、より好ましくは70〜99重
量%である。また、(メタ)アクリル酸メチルの使用量
は、0〜70重量%、好ましくは1〜50重量%、より
好ましくは1〜30重量%である。他の共重合可能な単
量体の使用量は、0〜70重量%、好ましくは0〜30
重量%である。 【0017】一般式(I)及び/又は(II)で示される
(メタ)アクリル酸エステルの使用量が、30重量%未
満では芳香族ポリカーボネート樹脂との相溶性が悪くな
り、メッキ性の改善効果が達成されなくなる。 【0018】次に、本発明の共重合体を構成する高分子
重合体単位[B]は、ABS系樹脂の相溶性を向上させ
る成分である。 【0019】高分子重合体単位[B]を構成するのに使
用される単量体には、ABS系樹脂のマトリックスを構
成する共重合体と良好な相溶性を示す種類の単量体が用
いられ、例えば、配合するABS系樹脂のマトリックス
を構成する共重合体と同じ組成にするのが好ましい。 【0020】高分子重合体単位[B]の構成に使用され
る単量体の例としては、例えばアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、α−クロロメタクリロニトリルなどの
不飽和ニトリル;スチレン、α−メチルスチレン、t−
ブチルスチレン、ハロゲン化置換スチレンなどの芳香族
ビニルが挙げられる。 【0021】不飽和ニトリル及び芳香族ビニルの使用量
は、特に限定されないが、不飽和ニトリル10〜40重
量%、芳香族ビニル90〜60重量%である。 【0022】本発明の高分子重合体単位[B]は、上記
の単量体から構成されるが必要に応じて他の共重合可能
な単量体、例えばN−置換マレイミド、(メタ)アクリ
ル酸エステルなどを併用して構成することができ、その
使用量は0〜40重量%である。 【0023】本発明のメッキ性向上剤を構成する共重合
体は、上記の高分子重合体単位[A]と上記高分子重合
体単位[B]との、ブロック共重合体またはグラフト共
重合体からなることが好ましく、より好ましくは工業的
に合成が簡便なグラフト共重合体である。 【0024】本発明におけるブロック共重合体は、上記
の高分子重合体単位[A]と上記の高分子重合体単位
[B]をブロック単位としたブロック共重合体で、いわ
ゆる、A−B型、A−B−A型、B−A−B型、A−B
−A−B型を有するが、特に好ましいのはA−B型であ
る。 【0025】本発明におけるブロック共重合体は、一般
に知られている方法で合成される。例えば有機リチウム
化合物を開始剤としアニオン重合を行えばブロック共重
合体が得られる。 【0026】ブロック共重合体における高分子重合体単
位[A]及び高分子重合体単位[B]の重量平均分子量
は、それぞれ5000以上、好ましくは10000以上
あればよく、5000未満では相溶化効果が低下するよ
うになる。 【0027】また、本発明のグラフト共重合体におけ
る、高分子重合体単位[A]あるいは[B]が構成する
枝セグメントの重量平均高分子量は、それぞれ5000
以上、好ましくは10000以上有ればよく、5000
未満では相溶化効果が低下する。 【0028】本発明におけるグラフト共重合体は、上記
の高分子重合体単位[A]と上記の高分子重合体単位
[B]が幹部、枝部のどちらを構成してもよいが、高分
子重合体単位[B]が幹部を構成することが好ましい。
これは高分子重合体単位[A]が幹セグメントを構成し
た場合、芳香族ポリカーボネート樹脂との相溶性が高い
ために、該グラフト共重合体からなるメッキ性向上剤を
10重量部を越えて配合すると、反って芳香族ポリカー
ボネート樹脂の強度を低下させ、芳香族ポリカーボネー
ト樹脂/ABS系樹脂アロイの性能を向上させることが
困難となるためである。これに対し、高分子重合体単位
[B]が幹セグメントを構成した場合、ABS系樹脂と
の相溶性が高いが高分子重合体単位[B]がABS系樹
脂のマトリックス樹脂組成と同じか又はほぼそれに近い
組成なので、又、ゴムの補強効果により、ABS系樹脂
の強度を低下させることはない。 【0029】本発明におけるグラフト共重合体は、一般
的に知られている方法で合成される。例えば枝セグメン
トとしてマクロモノマー(末端に二重結合を有する高分
子)を選び、幹セグメントとして幾種かのビニル系単量
体を選び、これを混合してラジカル重合を行えばグラフ
ト共重合体が得られる。 【0030】本発明で使用できるマクロモノマーとして
は、例えばポリ(アクリロニトリル−スチレン)マクロ
モノマー、ポリ(フェニルメタクリレート−メチル(メ
タ)アクリレート)マクロモノマー、ポリ(シクロヘキ
シルメタクリレート−メチル(メタ)アクリレート)マ
クロモノマー、ポリ(ベンジルメタクリレート−メチル
(メタ)アクリレート)マクロモノマー、ポリフェニル
メタクリレートマクロモノマー、ポリシクロヘキシルメ
タクリレートマクロモノマー、ポリベンジルメタクリレ
ートマクロモノマーなどが挙げられる。これらのマクロ
モノマーは、公知の方法、例えば特公平5−62125
号公報、特公平6−27135号公報等に記載される方
法によって合成される。 【0031】本発明におけるブロック共重合体又はグラ
フト共重合体における高分子重合体単位[A]/高分子
重合体単位[B]の割合(重量%)は、特に限定されな
いが10〜90/90〜10の範囲が好ましく、より好
ましくは30〜70/70〜30の範囲である。 【0032】また、本発明におけるブロック共重合体又
はグラフト共重合体における重量平均分子量は、100
00〜2000000の範囲が好ましく、重量平均分子
量がこの範囲をはずれるとメッキ性改善効果が低下する
ようになる。 【0033】なお、本発明における重量平均分子量は、
(株)島津製作所製、LC−6AにてGPC(ゲル浸透
クロマトグラフィ)測定を行い、その測定結果から標準
ポリスチレン換算法により求めた。 【0034】上記構成からなる本発明のメッキ性向上剤
は、一般のポリマーアロイのメッキ性向上剤として使用
できるが、特に芳香族ポリカーボネート樹脂とABS系
樹脂とからなるポリマーアロイのメッキ性向上剤として
使用する場合に特に優れた効果をもたらす。 【0035】本発明で用いられるポリカーボネート樹脂
は、芳香族ポリカーボネートであればよく、その例とし
てビスフェノールAポリカーボネートが挙げられる。 【0036】また、本発明で用いられるABS系樹脂は
ABS樹脂、α−メチルスチレン系ABS樹脂、N−置
換マレイミド系ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、
ASS(アクリロニトリル−シリコーン−スチレン)樹
脂等から選ばれる。また、必要があればそれぞれのゴム
含有重合体単独で用いてもよい。 【0037】芳香族ポリカーボネート樹脂とABS系樹
脂からなる樹脂組成物に配合される本発明のメッキ性向
上剤の量は、0.5〜75重量部(ただし、合計量を1
00重量部とする。)である。メッキ性向上剤の配合量
が0.5重量部未満ではメッキ性に劣り、一方、配合量
が75重量部を超えると耐熱性、耐衝撃性に劣るものと
なる。より好ましくは1〜55重量部である。 【0038】本発明のメッキ向上剤を配合して得られる
樹脂組成物には、必要に応じて適当な安定剤(例えば、
酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等)、可塑剤、難
燃剤、帯電防止剤、離型剤、発泡剤等を添加してもよい
し、さらにガラス繊維、ガラスパウダー、無機フィラー
等の如き補強用充填剤も添加することができる。 【0039】 【実施例】次に、実施例及び比較例に本発明をより具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。以下において「部」は「重量部」を表わす。 【0040】(1)メッキ向上剤の合成例 メッキ向上剤1:5リットルガラス製反応容器に、下記
のモノマー、溶剤及び重合開始剤を添加・混合し公知の
溶液重合を行った。反応容器外温を60℃に保ち、8時
間重合を行った。 【0041】 フェニルメタクリレート 49 部 メチルメタクリレート 19.6部 メチルアクリレート 1.4部 AN−6* 30 部 AIBN(アゾビスイソブチロニトリル) 0.6部 THF(テトラヒドロフラン) 100 部 * AN−6:東亞合成化学株式会社製 ポリ(アクリロニトリル−スチレン)マクロモノマー 次いで、重合反応液をメタノールに投入した後、重合体
をろ過し、乾燥させて重合平均分子量が450,000
である、白色粉末のメッキ性向上剤1を得た。 【0042】メッキ性向上剤2:下記の処方で反応時間
を17時間とした以外は、メッキ性向上剤1と同様な操
作を行って重量平均分子量が510000であるメッキ
性向上剤2を得た。 【0043】 フェニルメタクリレート 35 部 メチルメタクリレート 33.6部 メチルアクリレート 1.4部 AN−6 30 部 AIBN 0.4部 THF 100 部 メッキ性向上剤3:下記の処方で反応時間を8時間とし
た以外は、メッキ性向上剤1と同様な操作を行って重量
平均分子量が760000であるメッキ向上剤3を得
た。 【0044】 フェニルメタクリレート 68.6部 メチルアクリレート 1.4部 AN−6 30 部 AIBN 0.7 部 THF 100 部 (2)ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン)共重合体の合成例 5リットルのガラス製反応容器に下記の重合原料を仕込
んだ。 【0045】 重合原料: ポリブタジエンラテックス(固形分換算) 70 部 純水 140 部 デキストロース 0.6 部 ピロリン酸ソーダ 0.3 部 FeSO4 ・7H2 O 0.002部 ロジン酸カリウム 1.0 部 次いで、反応器内にアクリロニトリル9部、スチレン2
1部、クメンハイドロパーオキサイド0.2部及びt−
ドデシルメルカプタン0.5部の混合物を連続的に滴下
し、公知の乳化重合(65℃、3.5時間)を行った。
その後、希硫酸にて凝固し、脱水、乾燥して白色粉末の
ABS共重合体を得た。 【0046】[実施例1〜15及び比較例1〜3]表1
及び表2に示したような配合処方からなる樹脂組成物を
ブレンダーにて予備混合した後、スクリュー径30mm
φのベント孔付2軸押出機で賦形し(260℃)ペレッ
トを得た。 【0047】次いでこのペレットを射出成形機((株)
山城精機製SAV−60)にて成形して(成形温度26
0℃、金型温度70℃、射出速度最小)各種の試験片を
作製した。この試験片のメッキ性を下記に示す方法にて
評価した。 【0048】なお、実施例及び比較例において使用した
ポリカーボネート樹脂及びAS共重合体は下記に示すも
のであり、AS共重合体はABS共重合体のマトリック
ス樹脂として用いた。 【0049】ポリカーボネート樹脂:三菱化成(株)
製、ノバレックス7022(芳香族ポリカーボネート樹
脂) AS(アクリロニトリル−スチレン)共重合体:旭化成
工業(株)製、スタイラックAS789A 測定方法 下記メッキ条件で得たメッキ皮膜に幅2.5cmで切り
欠きを入れ、このメッキ皮膜を垂直に引き上げて剥離に
要する力を1cm幅に換算した。 【0050】エッチング(H2SO4:200g/l;C
rO3:400g/l) 65℃、15分処理 酸処理(HCl 10容量%) 室温 1分間処理 キャタライザー(奥野製薬工業(株)製キャタリストA
−30) 20℃、2分間処理 アクセラレーター(H2SO4 10容量%) 40℃、3分間処理 化学銅(奥野製薬工業(株)製N−100) 30℃10分間処理 電気銅メッキ(硫酸銅200g/l、H2SO450g/
l、光沢剤(シェーリング社製カバラジド)3ml/
l) 20℃、電流密度4A/dm2、60分間処理 ベーキング 80℃、2時間処理 放冷 1時間 【0051】 【表1】 【0052】 【表2】 【0053】 【発明の効果】以上述べた如き構成からなる本発明のメ
ッキ性向上剤は、各種のポリマーアロイ用のメッキ性向
上剤として有用である。とりわけ、本発明のメッキ性向
上剤は、芳香族ポリカーボネート樹脂とABS系樹脂と
からなるポリマーアロイにおいて優れた効果を示し、メ
ッキ性の優れた成形品を得ることができる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記の一般式(I)及び/又は(II)で
表わされる(メタ)アクリル酸エステル、及び(メタ)
アクリル酸メチルからなる高分子重合体単位[A]と、
不飽和ニトリル、及び芳香族ビニルからなる高分子重合
体単位[B]とで構成される共重合体からなるポリマー
アロイ用メッキ性向上剤。 【化1】 【化2】
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00978995A JP3421160B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | ポリマーアロイ用メッキ性向上剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00978995A JP3421160B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | ポリマーアロイ用メッキ性向上剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08199365A JPH08199365A (ja) | 1996-08-06 |
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JP00978995A Expired - Lifetime JP3421160B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | ポリマーアロイ用メッキ性向上剤 |
Country Status (1)
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KR101134018B1 (ko) * | 2008-12-24 | 2012-04-05 | 제일모직주식회사 | 상용성이 향상된 난연 내스크래치 열가소성 수지 조성물 및이를 이용한 성형품 |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP00978995A patent/JP3421160B2/ja not_active Expired - Lifetime
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