JP3419866B2 - 騒音低減装置 - Google Patents

騒音低減装置

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JP3419866B2
JP3419866B2 JP33471093A JP33471093A JP3419866B2 JP 3419866 B2 JP3419866 B2 JP 3419866B2 JP 33471093 A JP33471093 A JP 33471093A JP 33471093 A JP33471093 A JP 33471093A JP 3419866 B2 JP3419866 B2 JP 3419866B2
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宏 飯高
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、騒音を、位相が反転し
た騒音と同じ信号を発生させて低減させる騒音低減装置
に関し、とくに騒音が周期性騒音である場合の騒音低減
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、自動車の室内においてはエンジ
ンの回転によって、また空調装置などにおいてはファン
やコンプレッサの回転などによって騒音が発生し不愉快
な気分にさせられることがある。 【0003】このような騒音を低減させる騒音低減装置
としては特開平3−178846号公報がある。従来例
を図5乃至図7を参照して説明する。図5は従来例の構
成図、図6は従来例の適応フィルタおよびタップ値更新
部の構成図、図7は従来例の伝達特性補償部の構成図で
ある。図5において、10は騒音源、11は騒音源10
よりの騒音をピックアップするピックアップ回路、12
および16はアナログディジタル変換器(A/D)、1
3はディジタルアナログ変換器(D/A)、14はスピ
ーカ、7は適応フィルタ、8は伝達特性補償部、9は適
応フィルタ7のタップ値を更新するタップ値更新部であ
る。 【0004】マイクロホーン15は騒音を低減させよう
とする地点に設置される。適応フィルタ7は、ピックア
ップ回路11でピックアップした信号がマイクロホーン
15に入力される騒音源10よりの騒音と異なる部分を
補正してスピーカ14より送出され、マイクロホーン1
5に到達した信号が、騒音源10よりの騒音と同振幅で
逆位相の信号を発生させる。 【0005】適応フィルタ7は、後で図6を参照して詳
細に説明するように、タップ付遅延線より成るディジタ
ルフィルタで構成されている。すなわち、騒音と相関の
あるピックアップ回路11の出力信号を適応フィルタ7
の入力とすることにより、マイクロホーン15の位置に
おいて、適応フィルタ7による音圧波形が騒音と逆位相
になるようにフィルタの伝達特性を定めることが可能で
あり、その適応処理は、タップ値更新部9により行われ
る。伝達特性補償部8は、適応フィルタ7で発生した信
号がD/A13およびスピーカ14を通ってマイクロホ
ーン15に到達するまでには時間遅れや帯域制限などの
影響を受けるため、これらの伝達特性を補償して、マイ
クロホーンの入力で騒音源10よりの信号と同振幅で逆
位相となるよう補償信号を発生している。 【0006】この伝達特性もタップ付遅延線より成るデ
ィジタルフィルタで構成させることができる。図7は伝
達特性補償部8の構成を示したものであり、80−1〜
80−Jは遅延素子で、A/D12および16に入力さ
れるサンプリングパルスのサンプリング間隔に対応する
時間遅延される。また81−0〜81−Jはタップ値で
あり、遅延素子の出力値をタップ値倍されて出力され
る。 【0007】そこで、t=tn ときのA/D12の出力
値をx(n)、その次のt=tn+1のときの出力値をx
(n+1)で表わし、 <i=1,3>Σxi =x1 +x2 +x3 で表わすと、加算器82より出力される伝達特性補償部
8よりの補償信号C(n)は、 C(n)=<i=0,J>Σx(n−i)Ci …(1) で表わされる。 【0008】適応フィルタ7は、図6で示されるよう
に、遅延素子70−1〜70−Z、タップ値71−0〜
71−Zおよび加算器72で構成される。遅延素子70
はサンプリングパルスの発生間隔に等しい時間A/D1
2よりの出力信号を遅延させる。 【0009】したがって、適応フィルタ7よりの出力y
(n)は y(n)=<i=0,Z>Σx(n−i)Wi(n) …(2) で表わされ、D/A13でアナログ信号に変換されてス
ピーカ14より送出される。 【0010】適応フィルタ7のタップ値WO (n)〜W
Z (n)はサンプリングパルスが発生される毎に更新さ
れる。このタップ値の更新はタップ値更新部9によって
行なわれる。タップ値更新部9は、図6に示されるよう
に、乗算器90,91および92と加算器93で構成さ
れる。 【0011】先ず遅延素子90では、前記伝達特性補償
部8よりの出力信号C(n)が入力され、サンプリング
パルスの発生間隔に等しい時間遅延されて伝播される。
また、乗算器91ではマイクロホーン15よりの出力e
(t)がA/D16でディジタル値に交換された信号e
(n)をα倍する乗算が行なわれる。このαは適応制御
系のループ特性によって決定される。 【0012】次に、適応フィルタ7の各タップ値の更新
値W(n+1)の算出を行なう。説明を容易にするた
め、タップ71−0のタップ値WO (n)がWO (n+
1)に更新される場合を例にとって説明する。乗算器9
2−0では、乗算器91の出力と伝達特性補償部8より
の出力値C(n)との乗算が行なわれる。加算器93−
0では、t=tn におけるタップ値W O (n)より乗算
器92−0より出力値の減算が行なわれ、結果を次のt
=tn+ 1 におけるタップ値WO (n+1)としてタップ
値を更新する。 【0013】すなわち、 WO (n+1)=WO (n)−αC(n)e(n) …(3) なるタップ値に更新を行なう。またその他のタップWi
についても Wi (n+1)=Wi (n)−αC(n−i)e(n) …(4) なるタップ値に更新を行なう。 【0014】以上説明したように、タップ値が更新され
ることにより、スピーカ14より送出される音波はマイ
クロホーン15の入力で騒音源10より騒音と同振幅で
逆位相となり、マイクロホーンの付近における騒音を低
減させている。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の騒音低減装置は、騒音源よりピックアップした騒音信
号を適応フィルタを通して騒音と同振幅で逆位相の信号
を発生させて騒音を低減するようにしていた。 【0016】このため、適応フィルタではタップ数に等
しい乗算を、また、タップ値の更新にはタップ数に等し
い乗算および加算を行なわせる必要がある。これらの乗
算や加算を個別の乗算器や加算器で構成した場合は装置
構成が非常に複雑となり、一般にはプロセッサによる処
理で行なわせている。しかし、前述したように非常に多
くのタップ数に対応した乗算および加算処理をサンプリ
ングパルスの間隔の間で行なわせるには高速のプロセッ
サを必要とし、装置価格を高価にしていた。 【0017】本発明は、一般の騒音源としては周期性の
あるものが非常に多く、この周期性のある騒音に対して
装置構成を非常に簡易化した騒音低減装置を提供するこ
とを目的とする。 【0018】 【課題を解決するための手段】まず、課題を解決するた
めの手段を説明する前に、本発明の原理を説明する。前
述した従来例では、適応フィルタに入力する信号は、マ
イクロホーンに入力する騒音のスペクトルに近い信号と
して、騒音源よりピックアップした信号を入力してい
た。 【0019】しかし、適応フィルタに入力する信号は、
騒音のスペクトルに近い信号を入力させる必要はなく、
騒音のスペクトルを包含するスペクトルを有する信号で
あればどのような信号であっても良い。すなわち、騒音
のスペクトルを包含しておれば、フィルタの特性を変化
させて、騒音のスペクトルと同一スペクトル特性にする
ことが出来、騒音の波形と同一波形にすることができ
る。 【0020】また、周期性の騒音に対しては、適応フィ
ルタを構成するタップ付遅延線の総遅延量を騒音の周期
に等しい時間としてもフィルタ特性を得ることができ
る。すなわち、騒音が周期性であるため、1周期の騒音
信号に対するレスポンスを騒音の周期で分割し、これら
の分割されたレスポンスを重合わす重合せの定理が成立
する。このことは、タップ付遅延線の遅延量を騒音の周
期に等しい時間で分割して重合せ、重合ったタップ値を
合計したタップ値にしたことと同じになる。 【0021】本発明はこの原理に基くものであり、適応
フィルタの演算処理を、従来例では式(2)で示される
y(n)の算出をi=0からZまで行なうのに対して、
遅延量が騒音の周期に等しい時間となるI番目のタップ
まで行なわせる。また、適応フィルタでI番目のタップ
までの演算処理を行なうことから、タップ値の更新は式
(4)で示されるWi のi=0よりI番目までで良くな
る。 【0022】さらに、適応フィルタに入力する信号を騒
音源より発生する騒音の周期に同期したバルスを入力さ
せることにより、パルスのスペクトルは非常に広く、騒
音のスペクトルを包含する。またパルスの振幅xを
“1”に正規化すれば、式(2)は y(n)=<i=K1 ,K2 >ΣWi (n) …(5) ただし、K1 およびK2 はパルスが存在する遅延素子の
番号で、K1 番よりK2 番目までパルスが存在している
ことを示す で表わされ、加算のみの処理となり、単純化される。 【0023】つぎに課題を解決するための手段を説明す
る。マイクロホーンに入力される騒音を低減させる信号
を発生する適応フィルタのタップ値を、前記マイクロホ
ーンよりの出力と前記適応フィルタで発生した信号が前
記マイクロホーンに到達するまでの伝達特性を補償する
信号とにより適応制御して前記マイクロホーンよりの騒
音信号を低減するようにした騒音低減装置において、前
記適応フィルタで発生する信号および前記伝達特性を補
償する信号を発生させるための騒音の周期に同期したパ
ルスを発生させる同期パルス発生回路と、前記同期パル
ス発生回路で発生したパルスの発生間隔を検出するパル
ス間隔検出回路と、前記パルス間隔検出回路で検出され
た間隔に等くなるように前記適応フィルタのタップ付遅
延線の遅延量となるタップ数に切替えるタップ数切替部
と、前記伝達特性を補償するデータ値が前記適応フィル
タの動作タップ数より大となった場合、適応フィルタの
タップ数で打切る伝達特性打切部と、を備える。 【0024】 【作用】同期パルス発生回路では騒音の周期に同期した
パルスを発生して適応フィルタおよび伝達特性補償部に
入力する。パルス間隔検出回路では前記同期パルス発生
回路で発生したパルス間隔を検出する。 【0025】タップ数切替部では適応フィルタのタップ
付遅延線の遅延量が前記パルス間隔検出回路で検出した
パルス間隔と等しくなるタップ数で打切る切替を行な
う。また、伝達特性打切部では伝達特性を補償するデー
タ数が適応フィルタの動作タップ数より大となったと
き、動作タップ数に等しいデータ数で打切る。 【0026】以上のように、騒音の周期に同期したパル
スを発生させて適応フィルタに入力し、適応フィルタの
タップ付遅延線のタップ数を、入力したパルスの間隔に
等しい遅延量となるタップ数で打切り、また、伝達特性
のタップ数を適応フィルタの動作タップ数で打切るよう
にさせたので、適応フィルタでの演算処理回数を大幅に
低減させることができると共に、簡易な装置構成で良好
な騒音低減効果が得られる。 【0027】 【実施例】本発明の一実施例を図1および図2を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例の構成図、図2は同
実施例のタップ数切替部、適応フィルタ、伝達特性補償
部およびタップ値更新部の具体例である。 【0028】図1において、1は同期パルス発生回路で
あり、騒音源10の騒音の周期に同期したパルスを発生
する。2はパルス間隔検出回路であり、同期パルス発生
回路1で発生したパルス間隔を検出する。実施例ではパ
ルス間隔をA/D16のサンプリングパルス数でパルス
間隔を検出させている。 【0029】3はタップ数切替部であり、適応フィルタ
4のタップ数をパルス間隔検出回路2で検出されたサン
プリングパルス数に等しいタップ数となるよう切替えを
行なう。5は伝達特性補償部、6はタップ値更新部、1
3はD/A、14はスピーカ、15はマイクロホーン、
16はA/Dである。また、17は伝達特性打切部であ
る。 【0030】サンプリングパルスの繰返し周波数はマイ
クロホーン15より出力される信号に含まれる最高周波
数の2倍以上とし、装置設計時に予め決定されている。
また、以後の説明を容易にするため、同期パルス発生回
路1より発生する同期パルスp(t)の幅は1サンプリ
ングパルス時間、また、パルス間隔検出回路2で検出さ
れるパルス間隔はIサンプリングとする。 【0031】まず、伝達特性補償部5について説明す
る。伝達特性補償部5は、従来例で説明したように図7
で示す構成のものも使用できるが、入力信号がパルスと
したことにより簡易化した構成が可能となる。すなわ
ち、入力パルスが遅延素子に存在する係数のみを加算す
れば良く、パルスの振幅xを“1”に正規化すれば、式
(1)は C(n)=<i=k,k>ΣCi =Ck …(6) ただし、kは最初の入力パルスが存在する遅延素子の番
号で表わされる。 【0032】また、タップ値Ck は、図3で示されるよ
うに、スピーカ14、マイクロホーン15の設置位置お
よびD/A13やスピーカの特性が決まれば決定され
る。したがって、最初の入力パルスがタップ番号kであ
るときの式(6)の右辺を予め計算し、第k番目のタッ
プ値CO(k)を CO(k)=<i=k,k−2>ΣCi …(7) アドレスk番のメモリに記録しておくことにより加算処
理が不要となる。 【0033】つぎに、図2を参照して、タップ数切替部
3、適応フィルタ4、伝達特性補償部5およびタップ値
更新部6の動作を説明する。図2は具体例である。伝達
特性補償部5はメモリ51で構成され、式(7)で示し
たk番アドレスには式(7)のCO(k)の値が格納さ
れている。 【0034】タップ数切替部3はMOD(I)回路31
で構成される。タップ値更新部6はアドレス発生回路6
1、加算器62および66、MOD(I)回路63、乗
算回路64および65で構成される。また、適応フィル
タ4はカウンタ41、微分回路42、アドレス発生回路
43、メモリ44および加算回路45で構成される。
MOD(I)回路31および63のIはパルス間隔検出
回路2より与えられる。 【0035】カウンタ41は同期パルス発生回路1で発
生するパルスを微分回路42で微分してリセットされ、
0よりI−1のカウント値で繰返えされる。アドレス発
生回路43では、カウンタ41のカウント値に対応する
アドレス信号を発生する。このアドレスは式(5)の<
i=K1 ,K2 >に対応するものであるが、前述したよ
うに同期パルス発生回路1より発生するパルスのパルス
幅は1サンプリングとしたのでK1 =K2 となる。 【0036】MOD(I)回路31はアドレス発生回路
43で発生したデータ値をIを法とする数に変換し、メ
モリ44のアドレスとして送出する。すなわち、MOD
(I)回路は、例えばIを30とするならば、データ値
が30ならば0、31ならば1、逆に−1ならば29、
−2ならば28を出力する。 【0037】メモリ44ではアドレスに対応するデータ
値(タップ値)が読出され、加算回路45で加算して出
力する。すなわち、加算回路45では式(5)の加算を
行ってy(n)を出力する。更に具体的に適応フィルタ
4での出力値y(n)の算出を、図6で示した従来例の
構成で対比して説明すると、遅延素子70には同期パル
ス発生回路1より同期パルスp(t)が入力されて伝播
される。 【0038】図2で示すカウンタ41のカウント値は、
同期パルスp(t)が存在する素子番号kに対応する。 【0039】したがって、加算回路45より出力される
出力値y(n)は、図6で示す適応フィルタのタップ値
0 よりwZ をwI で打切り、WkIよりWk2のタップ値
を加算したと同じ演算を行なわせている。入力パルスp
(t)のパルス幅が1サンプリングである場合は、WkI
が出力y(n)となるので、加算回路45は不要とな
る。加算回路45でy(n)の算出が終了するとタップ
値メモリ44に格納されているタップ値の更新を開始す
る。 【0040】アドレス発生回路61は、カウンタ41よ
り出力されるカウント値が変化すると、式(7)で示し
たkに対応する0よりJのアドレス信号を時分割で発生
させる。アドレス発生回路61で発生したアドレス信号
をアドレスとしてメモリ51より伝達特性HCk が読出
され、乗算器65に入力され、μ・e(n)・CO
(k)なる演算出力を得る。 【0041】一方、アドレス発生回路61より発生した
アドレス信号は加算器62でカウンタ41のカウント値
より減算されてMOD(I)回路63に入力される。M
OD(I)回路63の出力はタップ値が格納されている
メモリ44にアドレス信号として供給され、タップ値W
k (n)が読出され、加算回路66に入力される。 【0042】加算回路66では、乗算回路65より出力
と減算され、 Wk (n+1)=Wk (n)−μ・e(n)・CO(k) …(9) なるタップ値Wk (n+1)がkなるアドレスのメモリ
44に格納されて、タップ値を更新する。 【0043】タップ値の更新は、アドレス発生回路61
で0よりJのアドレスが発生されるため、カウンタ41
のカウント値をkとすると、kよりk−Jに対応するア
ドレスのメモリ44のデータが更新される。すなわち、
図4に示すように、図6の従来例で示す適応フィルタの
タップWk よりWk-J の更新が行なわれる。 【0044】以上説明した適応フィルタ4のタップ値の
更新は、カウンタ41での計数値I、すなわち、適応フ
ィルタ4の動作タップ数Iが、伝達特性補償部5のタッ
プ数Jより大なるとき良好な騒音低減効果を得ることが
できる。適応フィルタ4の動作タップ数Iが、伝達特性
補償部5のタップ数Jより小となると、出力y(n)の
波形に高調波歪が発生して騒音の低減効果を悪くする。 【0045】伝達特性打切部17は、この高調波歪を発
生させないようにしたものであり、パルス間隔検出回路
2で検出されるIとアドレス発生回路61で発生するア
ドレス値とを比較し、アドレス発生回路61で発生する
アドレスがIとなったとき、それ以後のアドレスの発生
を打切らせる。 【0046】このように、伝達特性補償のタップ数を適
応フィルタの動作タップ数と等しいタップ数で打切って
適応フィルタのタップ値を更新することにより、不必要
な伝達特性の補償が行なわれなくなり、高調波歪が発生
しなくなる。なお実施例では、スピーカおよびマイクロ
ホーンが各々1個の場合について説明したが、これらが
複数個設置された場合の騒音低減装置にも適用すること
ができる。以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、そ
の発明の主旨に従った各種変形が可能である。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の諸効果が得られる。以上のように、騒音の周期に同期
したパルスを発生させて適応フィルタに入力し、適応フ
ィルタのタップ付遅延線のタップ数を、入力したパルス
の間隔に等しい遅延量となるタップ数で打切り、また、
伝達特性のタップ数を適応フィルタの動作タップ数で打
切るようにさせたので、適応フィルタでの演算処理回数
を大幅に低減させることができると共に、簡易な装置構
成で良好な騒音低減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の構成図である。 【図2】同実施例のタップ数切替部、適応フィルタ、伝
達特性補償部およびタップ値更新部の具体例である。 【図3】伝達特性補償部のタップ値の具体例である。 【図4】適応フィルタのタップ値更新説明図である。 【図5】従来例の構成図である。 【図6】従来例の適応フィルタおよびタップ値更新部の
構成図である。 【図7】従来例の伝達特性補償部の構成図である。 【符号の説明】 1 同期パルス発生回路 2 パルス間隔検出回路 3 タップ数切替部 4,7 適応フィルタ 5,8 伝達特性補償部 6,9 タップ値更新部 11 ピックアップ回路 17 伝達特性打切部 12,16 アナログディジタル変換器 13 ディジタルアナログ変換器 14 スピーカ 31,63 MOD(I)回路 41 カウンタ 42 微分回路 43,61 アドレス発生回路 44,51 メモリ 45,62,65,72,82,93 加算回路 64,65,91,92 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 英司 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富 士重工業株式会社内 (72)発明者 野原 学 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社 川越工場内 (56)参考文献 特開 平5−11783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 B60R 11/02 F01N 1/00 H03H 17/02 601 H03H 21/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 マイクロホーンに入力される騒音を低減
    させる信号を発生する適応フィルタのタップ値を、前記
    マイクロホーンよりの出力と前記適応フィルタで発生し
    た信号が前記マイクロホーンに到達するまでの伝達特性
    を補償する信号とにより適応制御して前記マイクロホー
    ンよりの騒音信号を低減するようにした騒音低減装置に
    おいて、 前記適応フィルタで発生する信号および前記伝達特性を
    補償する信号を発生させるための騒音の周期に同期した
    パルスを発生させる同期パルス発生回路と、 前記同期パルス発生回路で発生したパルスの発生間隔を
    検出するパルス間隔検出回路と、 前記パルス間隔検出回路で検出された間隔に等しくなる
    ように前記適応フィルタのタップ付遅延線の遅延量とな
    るタップ数に切替えるタップ数切替部と、 前記伝達特性を補償するデータ値が前記適応フィルタの
    動作タップ数より大となった場合、適応フィルタのタッ
    プ数で打切る伝達特性打切部と、を備えたことを特徴と
    する騒音低減装置。
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