JP3419818B2 - 内巻きコイルの巻線方法および巻線装置 - Google Patents

内巻きコイルの巻線方法および巻線装置

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JP3419818B2
JP3419818B2 JP10434593A JP10434593A JP3419818B2 JP 3419818 B2 JP3419818 B2 JP 3419818B2 JP 10434593 A JP10434593 A JP 10434593A JP 10434593 A JP10434593 A JP 10434593A JP 3419818 B2 JP3419818 B2 JP 3419818B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内巻きコイルの巻線方法
および巻線装置に係り、特に超電導円筒形内巻きコイル
のように、コイル断面が矩形で径方向に長い内巻きコイ
ルの巻線方法および巻線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の超電導円筒形内巻きコイルの巻
線方法および巻線装置として、従来、特公昭64−46
56号公報に開示されたものが知られている。
【0003】超電導円筒形内巻きコイルに用いられる円
筒は、コイルをサポートするコイル保持機能とともにコ
イルで発生した熱を取り除く熱伝導の機能も備えてお
り、上記円筒でコイル発熱の大部分を吸収するようにな
っている。
【0004】しかし、コイルと円筒との間には、コイル
を固定する接着剤が介装されており、コイルと円筒の間
に入り込む接着剤は薄い方が熱伝導性が損われず、冷却
期間が短かくできるので、冷却用液体ヘリウムの消費も
少なくできる。
【0005】接着剤は円筒の内側巻線部にコイルを巻く
とき直接塗布するか、あるいはコイルに巻くテープに塗
布したものが使用される。接着剤の厚さを薄くするには
コイルを円筒の内周面に強く押し付け、巻線部に巻回さ
れたコイルの外周面がより滑かに円筒に接することが必
要である。
【0006】また、超電導円筒形内巻きコイルにおいて
は、コイル通電時にコイル間に強い反発力が作用する。
このため、円筒の巻線部に巻回されたコイル間に隙間が
存在するとコイル反発力によりコイルが動いたり、振動
したり、内巻きコイルの信頼性が失われ、使用に供し得
ない。
【0007】したがって、超電導円筒形内巻きコイルを
巻き込むには、円筒の内側巻線部に案内されるコイルを
円筒の内周面に強く押し付け、かつ巻回されたコイルを
軸方向に強く押し付けることが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特公昭64−4656
号公報に開示された従来の超電導円筒形内巻きコイルの
巻線方法および巻線装置においては、予めコイルを仮巻
きする仮巻きコイルの外径が円筒の内径よりかなり小さ
いので、仮巻きコイルからコイルを繰り出して円筒の内
側巻線部に内巻きする際、巻回されるコイルに内側に収
縮する方向の応力が残留する問題があり、この残留応力
の作用によりコイルが内側に収縮すると、コイルと円筒
との間隙が大きくなり、熱伝導機能が損われるおそれも
ある。
【0009】また、仮巻きコイルの外径と円筒の内径と
の差が大きいので、仮巻き時に大変形させたコイルを本
巻き時にもう一度大変形させる必要があり、コイルを周
方向に2回大変形させている。コイルを2回も周方向に
大変形させると、コイル外周面の真円度が損われ、コイ
ルを円筒の内周面に安定的かつスムーズに密着させるこ
とが困難であった。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、コイルの周方向の大変形を1回だけで済ませて
コイル外周面の真円度を維持し、コイルを円筒の内周面
に安定的かつスムーズに密着させ、コイル保持機能や熱
伝導の機能を損ねないで信頼性を向上させた内巻きコイ
ルの巻線方法および巻線装置を提供することを目的とす
る。
【0011】本発明の他の目的は、コイルを円筒の内側
巻線部に周方向および軸方向に強く押し付けながら巻回
してコイル間の隙間をなくし、コイル通電時のがたつき
を防止し、信頼性を向上させた内巻きコイルの巻線方法
および巻線装置を提供するにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、円筒の内側巻
線部へのコイルの巻線作業を円滑かつスムーズに行なう
ことができる内巻きコイルの巻線方法および巻線装置を
提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内巻きコイ
ルの巻線方法は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、断面が矩形で径方向に長辺を有
し、かつ短辺側が仮巻きドラムに接するように仮巻きさ
れたコイルを、前記仮巻きドラムの下端側からコイル繰
出し機構により順次繰り出し、繰り出されたコイルを円
筒の内側巻線部にコイル巻線機構を駆動させて、コイル
断面が前記仮巻きドラムに仮巻きされた状態と略平行な
状態で送り込み、前記コイル巻線機構で送り込まれるコ
イルを円筒の内周面に押し付けるように、複数のローラ
で構成される横押えローラ手段で押圧力を作用させる一
方、前記円筒の内側巻線部にコイル巻線の進行に伴って
前記コイル巻線機構が上昇し、このコイル巻線機構の自
重を複数のローラで構成される押えローラ手段を介して
前記円筒の内側巻線部に巻回されたコイルに作用させて
コイルを軸方向に押付け、円筒形内巻きコイルを形成す
る方法である。
【0014】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る内巻きコイルの巻線方法は、請求項1の記載
内容に加えて、請求項2に記載したように、円筒の内側
巻線部に送り込まれるコイルは、円筒の内径にほぼ等し
い外径に仮巻きされた仮巻きドラムから繰り出される方
法であり、さらに、請求項3に記載したように、仮巻き
ドラムは円筒の内側でかつコイル巻線機構の上方近傍に
設置され、コイル巻線機構の上昇に伴ってドラムを上昇
させる方法である。
【0015】一方、本発明に係る内巻きコイルの巻線装
置は、上述した課題を解決するために、請求項4に記載
したように、架台に設置され、コイルを内巻きする巻線
部を内側に形成した円筒と、この円筒の巻線部にコイル
を送り込む、回転かつ昇降自在なコイル巻線機構とを備
え、このコイル巻線機構は、コイルを挟持して円周方向
に押し出す送り込みローラ列を上下対に備えた送り込み
ローラ手段と、送り込まれたコイルを円筒の内周面に押
し付けるように押圧力を作用させる複数のローラで構成
される横押えローラ手段と、前記円筒の巻線部に巻回さ
れたコイルを軸方向に押え付ける複数のローラで構成さ
れる押えローラ手段と、この押えローラ手段を介して前
記コイル巻線機構の自重を前記円筒の巻線部に巻回され
たコイルに作用させるとともに、前記コイル巻線機構の
上方かつ前記円筒の内側に設けられコイルベンダにより
コイルが仮巻きされた仮巻きドラムと、この仮巻きドラ
ムの下部に設けられたコイルを順次繰り出して前記コイ
ル巻線機構にコイルを供給するコイル繰出し機構とから
構成されるものである。
【0016】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る内巻きコイルの巻線装置は、請求項4の記
載内容に加えて、請求項5に記載したように、コイル巻
線機構は、環状フレームを備えた枠本体を支持ポストに
回転かつ昇降自在に支持させる一方、前記環状フレーム
に送り込みローラ手段、押えローラ手段および横押えロ
ーラ手段を設けたものであり、また、請求項6に記載し
たように、仮巻きドラムは円筒の内径とほぼ等しい外径
を有するとともに、コイル巻線機構の上昇に連係させて
上昇させるドラム昇降駆動装置を設けたものであり、さ
らに、請求項6の記載内容に加えて、請求項7に記載し
たように、仮巻きドラムおよびコイル巻線機構は共通の
支持ポストに昇降自在に支持されたものである。
【0017】
【作用】本発明の内巻きコイルの巻線方法および巻線装
置においては、請求項1および請求項4に記載したよう
に構成したように、コイル巻線機構により円筒の内側巻
線部にコイルを周方向および軸方向に強く押圧しながら
巻回させることができ、内巻きコイルを1回だけの周方
向の大変形で成形できるので、円筒の内側巻線部に巻回
されるコイル外周面の真円度を充分に維持することがで
き、コイルを円筒の内周面に安定的かつスムーズに密着
させた内巻きコイルを成形できる。したがって、円筒の
コイル保持機能や熱伝導機能を充分に維持でき、信頼性
の向上が図れる。
【0018】また、内巻きコイルは円筒の内側巻線部に
コイルを巻き付ける際、コイル巻線機構によりコイルを
周方向および軸方向に強く押し付けながら巻回していく
ので、巻回されたコイル間の隙間をなくすことができ、
コイル通電時のがたつきを防止でき、信頼性を向上させ
ることができる。
【0019】円筒の内側巻線部へのコイルの巻付け作業
において、コイルを周方向および軸方向に強く押し付け
ながら巻き付ける作業は、請求項5に記載したコイル巻
線機構の送り込みローラ手段および押えローラ手段によ
り円滑に行なうことができる。
【0020】また、本発明に係る内巻きコイルの巻線方
法および巻線装置においては、請求項2および請求項6
に記載したように、仮巻きドラムに仮巻きされるコイル
の外径を円筒の内径にほぼ等しくしたので、仮巻きドラ
ムに仮巻きされたコイルを繰り出して円筒の内側巻線部
に本巻きする際、コイルの巻付け作業を円滑かつスムー
ズに行なうことができる一方、円筒の内側巻線部に巻回
されたコイルに残留応力が存在しても、この残留応力に
より巻回されたコイルが収縮することがなく、コイル外
周面の真円度を充分に維持できる。
【0021】さらに、本発明に係る内巻きコイルの巻線
方法および巻線装置は、請求項3および請求項6に記載
したように、内巻きコイルの巻付け作業中は、コイル巻
線機構の上昇に伴って仮巻きドラムが上昇するので、コ
イル巻線機構と仮巻きドラムの間隔が常時一定に保た
れ、コイル巻線作業を円滑かつスムーズに行なうことが
できる。
【0022】その際、請求項7に記載したように、コイ
ル巻線機構と仮巻きドラムは共通の支持シャフトに支持
されて昇降するので、コイル巻線機構と仮巻きされた仮
巻きドラムとの間に半径方向の相対的な変位が生じない
ので、コイル巻線作業をより円滑に進めることができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る内巻きコイルの巻線方法
および巻線装置の一実施例について添付図面を参照して
説明する。
【0024】図1は本発明に係る内巻きコイルの巻線装
置を原理的に示す全体概念図である。
【0025】内巻きコイルの巻線装置は架台10上に内
巻きコイル11を構成する円筒12がセットされる。円
筒12は内側にコイル13の巻線部14を構成してお
り、この巻線部14に巻回されるコイル13は円筒12
の下端に形成される内周フランジ15で支持される。
【0026】架台10上にセットされた円筒12の中央
部に支持ポスト16が立設されており、この支持ポスト
16にコイル巻線機構18および仮巻きドラム20が昇
降自在に支持される。仮巻きドラム20はコイル巻線機
構18の上方近傍に設置され、ドラム昇降駆動装置21
によりコイル巻線機構18と連係して昇降駆動せしめら
れる。
【0027】ドラム昇降駆動装置21は、支持ポスト1
6の頂部に設けられた吊りビーム22と、この吊りビー
ム22の自由端部に取り付けられた巻上げ機構23とを
備え、この巻上げ機構23から吊り降ろされる吊設ロー
プあるいはチェーン24により仮巻きドラム20が昇降
自在に支持される。巻上げ機構23は仮巻きドラム20
を安定的に昇降させるために、複数台、例えば120度
の中心角度をなして同一円周上に3台設けられる。
【0028】仮巻きドラム20は円筒状のドラム26と
このドラム26をサポートする放射状のサポートフレー
ム27とこのサポートフレーム27の中央部に形成され
た軸受ボス28とから構成され、円筒状ドラム26の外
周側にコイル13が巻き付けられる。
【0029】円筒状ドラム26へのコイル13の巻付け
は、別途用意されるコイルベンダ(図示せず)により行
なわれ、仮巻きドラム20の下部にはコイル繰出し機構
29が備えられている。コイル13は、例えば超電導コ
イルとして使用され、コイルの断面形状は矩形で、径方
向に長い長方形に形成される。
【0030】コイル繰出し機構29は、仮巻きドラム2
0の下部に周方向に間隔をおいて複数台設置される。コ
イル繰出し機構29は、互いに連係して作動され、仮巻
きドラム20に巻装されたコイル13を下端側から順次
繰り出し、コイル巻線機構18側に落し込むことができ
るようになっている。
【0031】コイル巻線機構18は、仮巻きドラム20
から繰り出されたコイル13を円筒12の内側巻線部1
4に周方向に送り込み、送り込まれるコイル13を円周
方向および軸方向に強く押圧しながら巻回し、巻き付け
るようになっている。
【0032】コイル巻線機構18は環状フレーム30を
備えた枠本体31の中央部に軸受ボス32を一体に備
え、この軸受ボス32が支持ポスト16に軸装される。
コイル巻線機構18は支持ポスト16に回転かつ昇降自
在に支持される。
【0033】コイル巻線機構18は仮巻きドラム20か
ら繰り出されるコイル13を挟持して円筒12の巻線部
14に案内する送り込みローラ手段35と、円筒12の
巻線部14に巻回されたコイル13を軸方向に押圧する
押えローラ手段36と、この円筒12の巻線部14に巻
回されたコイル13を径方向に押圧する横押えローラ手
段37とを有する。
【0034】このうち、送り込みローラ手段35は、架
設フレーム39を介して環状フレーム30に取り付けら
れ、仮巻きドラム20から繰り出されるコイル13を挟
持する送り込みローラ列40を上下対を成して有する。
各送り込みローラ列40は複数の送り込みローラ41を
螺旋方向に沿う周方向に配列したもので、各送り込みロ
ーラ41は駆動モータ42からの回転駆動力を動力伝達
手段であるカーブドチェーン機構43またはタイミング
ベルトプーリ機構、ギヤ機構等を介して同期的に駆動せ
しめられる。駆動モータ42は送り込みローラ列40毎
に設けられた例を示したが、1つの駆動モータ42で対
を成す送り込みローラ列40の全てのローラを同期をと
って駆動させてもよい。
【0035】また、押えローラ手段36は環状フレーム
31の周方向に適宜間隔をおいて設けられた多数の押え
ローラ46を備え、各押えローラ46は円筒12の巻線
部14に巻回されたコイル13上を転動自在に支持され
る。各押えローラ46を介してコイル巻線機構18の自
重が巻線部14に巻回されたコイル13に作用し、巻線
部14のコイル13を軸方向に押圧する一方、コイル1
3を軸方向に押圧する反力作用によりコイル巻線機構1
8は、コイル巻線の巻付けの進行に伴って支持ポスト1
6に沿って上昇せしめられる。コイル13を軸方向に押
圧することにより、コイル13間に間隙が生じるのを防
止している。
【0036】さらに、横押えローラ手段37も環状フレ
ーム31に適宜間隔をおいて放射状に取り付けられた多
数の横押しローラ48を有する。各横押しローラ48は
円筒12の巻線部14に巻回されたコイル13を径方向
に押圧し、コイル13外周面が円筒12の内周面に密着
させるようになっている。
【0037】コイル巻線機構18は送り込みローラ手段
35を駆動させて仮巻きドラム20から繰り出されたコ
イル13に駆動力を作用させ、コイル13を円筒12の
巻線部14に強制的に送り込んでおり、このコイル送り
込みに伴う反作用により、環状フレーム30はコイル1
3を押し出した量(送り込み量)分だけ上から見て例え
ば時計回りに旋回する。
【0038】仮巻きドラム20から円筒12の巻線部1
4へのコイル13の巻取りが進行すると、押えローラ手
段36の各押えローラ46が上昇するので、各押えロー
ラ46を取り付けた環状フレーム30も支持ポスト16
に案内されて上昇する。このため、コイル巻線機構18
はコイル13の巻取りの進行に伴って上昇する。
【0039】送り込みローラ手段35でコイル13を円
筒12の巻線部14に強制的に送り込む際、コイル送り
込みの反力を吸収しなければならないが、この反力の吸
収には押えローラ手段36の各押えローラ46の転がり
抵抗や横押えローラ手段37の各横押しローラ48の転
がり抵抗が利用される。
【0040】図1に示した内巻きコイルの巻線装置にお
いては、仮巻きドラム20に巻装されたコイル13の外
径は、円筒12の内径より僅かに小さくなるようにセッ
トした例を示したが、コイル13の外径を円筒12の内
径と等しくあるいは内径より僅かに大きくすることもで
きる。この場合、仮巻きドラム20は円筒12の上方に
設置され、仮巻きドラム20に巻装されたコイル13は
粗ピッチで下方に送られる。粗ピッチのコイル送りによ
り、コイル13が軸方向に延ばされて見掛けの外径が小
さくなり、円筒12内にスムーズに送り込むことができ
る。
【0041】仮巻きドラム20を円筒12の上方に設置
すると、仮巻きドラム20とコイル巻線機構18との距
離が大きくなり、その間でコイル13をガイドしたり、
サポートする機構が必要になるので、設備的に、仮巻き
ドラム20を円筒20の内に入れる構造が好ましい。
【0042】図2は仮巻きドラム20の下部に設置され
るコイル繰出し機構29を示すものであるが、このコイ
ル繰出し機構29は仮巻きドラム20の下部に周方向に
間隔をおいて複数台設置される。コイル繰出し機構29
は仮巻きドラム20のドラム26内側に固定される本体
ブラケット50を有し、この本体ブラケット50に昇降
シリンダ51が設けられる。
【0043】昇降シリンダ51の作動ロッド52は本体
ブラケット50の軸受ボス53に案内されて昇降せしめ
られる。作動ロッド52の先端に昇降ブラケット54が
設けられ、この昇降ブラケット54に進退シリンダ55
が取り付けられる。
【0044】進退シリンダ55の作動ロッド56はサポ
ートフィンガ57に連結されており、このサポートフィ
ンガ57の先端にサポート爪58が一体に取り付けられ
る。サポートフィンガ57は昇降ブラケット54の軸受
ボス59に案内されて進退せしめられ、仮巻きドラム2
0に仮巻きしたコイル13を支持するサポート位置とコ
イル13から後退した後退位置との間を往復動するよう
になっている。
【0045】しかして、コイル繰出し機構29は、昇降
シリンダ51と進退シリンダ55の連係作動によりサポ
ート爪58の昇降作用と進退作用(出し入れ作用)を行
なうことができ、仮巻きドラム20に仮巻きしたコイル
13を下端側から順次繰り出し、コイル巻線機構18側
に落とし込むことができるようになっている。
【0046】コイル繰出し機構29の繰出し動作は、図
3(A)〜(D)に示すように行なわれ、4つの動作で
1つの繰出しサイクルが終了する。図3(A)は昇降シ
リンダ51の作動により昇降ブラケット54が下降し、
仮巻きドラム20に巻装されたコイル13の最下端を下
げた状態を示しており、この状態から進退シリンダ55
を作動させてサポート爪58を図3(B)に示すように
後退させ、コイル13の最下端をフリーにして落下させ
る。
【0047】コイル13の最下端をフリーにして落下さ
せた状態から進退シリンダ55を作動させてサポート爪
58を図3(C)に示すように前進させ、続いて図3
(D)に示すように、昇降シリンダ51を作動させて昇
降ブラケット54を上昇させ、サポート爪58をコイル
13の新たな最下端に係合させ、このコイル13の最下
端を支持させ、繰出し動作の最初の状態に戻される。
【0048】このコイル繰出し機構29の繰出し動作
は、繰出しサイクルがコイル巻線機構18の旋回方向に
タイミングをとって順次繰り返され、コイル13を少し
ずつ繰り出し、落下させるようになっている。
【0049】図4は本発明に係る内巻きコイルの巻線装
置の具体的実施例を示すものである。
【0050】この巻線装置で巻取られるコイル13は断
面形状が矩形を成し、中心部に超電導線材が配設され、
外側は例えばアルミニウムからなる超電導コイルが使用
される。図4に示す内巻きコイルの巻線装置を説明する
に当り、図1〜図3に示す巻線装置と同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。
【0051】この内巻きコイルの巻線装置は架台10上
にセットされる円筒12を有し、この円筒12の内側に
コイル巻線機構18と仮巻きドラム20が共通の支持ポ
スト16に支持されて設置される。コイル巻線機構18
は支持ポスト16に回転かつ昇降自在に支持される一
方、この支持ポスト16の上方近傍に仮巻きドラム20
が設置される。仮巻きドラム20はドラム昇降駆動装置
21により、コイル巻線機構18と連係して支持ポスト
16に沿って昇降せしめられる。
【0052】ドラム昇降駆動装置21を支持する支持ポ
スト16の頂部は、補強フレーム組立体60により支持
され、支持ポスト16を安定的に支持している。補強フ
レーム組立体60は例えば円筒12の頂部フランジに据
え付けられ、固定される。
【0053】ドラム昇降駆動装置21は、支持ポスト1
6の頂部に設けられた吊りビーム22と、この吊りビー
ム22の自由端部に取り付けられた巻上げ機構23と、
吊りビーム22を支持ポスト16廻りに修正回転させる
ギヤードモータ等の回転駆動装置62から構成される。
巻上げ機構23は例えばチェーンブロックで構成され、
このチェーンブロックから吊り降ろされるチェーン24
に仮巻きドラム20が昇降自在に支持される。チェーン
ブロックは仮巻きドラム20を安定的に昇降させるため
に、例えば120度の中心角度を成して円周上に3台設
置される。
【0054】仮巻きドラム20は円筒状のドラム26
と、このドラム26をサポートする放射状のサポートフ
レーム27と、このサポートフレーム27の中央部に形
成された軸受ボス28とから構成され、この軸受ボス2
8が支持ポスト16に昇降自在に軸装される。仮巻きド
ラム20は円周状ドラム26の外周側に図示しないコイ
ルベンダによりコイル13が巻き付けられている。
【0055】仮巻きドラム20に巻装されたコイル13
の外径は、円筒12の内径とほぼ等しく、実際には、円
筒12の内径の例えば99%の大きさで僅かに小さく巻
装される。仮巻きドラム20の下部にはコイル繰出し機
構29が周方向に適当な間隔をおいて複数台設けられ
る。
【0056】コイル繰出し機構29は互いに協働する昇
降シリンダ51と進退シリンダ55とを備える。進退シ
リンダ55の作動ロッドにサポートフィンガ57が連結
され、このサポートフィンガ57に形成されたサポート
爪58で仮巻きドラム20に仮巻きされたコイル13の
下端を繰出し可能に支持している。
【0057】コイル繰出し機構29の作動により、仮巻
きドラム20の下端から順次繰り出されるコイル13は
コイル巻線機構18により円筒12の内側巻線部14に
案内され、この巻線部14に周方向および軸方向に押圧
されて順次巻回される。
【0058】コイル巻線機構18は仮巻きドラム20か
ら繰り出されるコイル13を円筒12の巻線部14に強
制的に送り込む送り込みローラ手段35と、円筒12の
巻線部14に巻回されたコイル13を軸方向に押圧する
押えローラ手段36と、巻線部14に巻回されたコイル
13を円筒12の内周面側に押圧する横押えローラ手段
37とを備え、各ローラ手段35,36,37は枠本体
31の環状フレーム30に取り付けられる。枠本体31
は中央部に軸受ボス32が設けられ、この軸受ボス32
が支持ポスト16に軸装され、この支持ポスト16にコ
イル巻線機構18が回転かつ昇降自在に支持される。
【0059】コイル巻線機構18の送り込みローラ手段
35は、図5に示すように架設フレーム39を介して環
状フレーム30に取り付けられる送り込みローラ列40
を上下対をなして有する。送り込みローラ列40は仮巻
きドラム20から繰り出されるコイル13を挟持して円
筒12の巻線部14に強制的に案内するようになってい
る。
【0060】各送り込みローラ列40は複数、例えば1
1個の送り込みローラ41を螺旋方向に沿う周方向の一
部に集中的に配列したもので、各送り込みローラ41は
駆動モータ42からの出力で動力伝達機構としてのカー
ブドチェーン機構43を介して同期的に駆動され、仮巻
きドラム20から繰り出されるコイル13を円筒12の
巻線部14に円周方向に強制的に押圧し、送り込むよう
になっている。駆動モータ42は各送り込みローラ列4
0毎に設置されるが、各送り込みローラ列40を共通の
駆動モータ42で駆動させてもよい。
【0061】また、押えローラ手段36は多数の押えロ
ーラ46を環状フレーム30の頂部に周方向に適宜間隔
をおいて設けられ、各押えローラ46は円筒12の巻線
部14に巻回されたコイル13上を転動自在に支持され
る。
【0062】さらに、横押えローラ手段37も多数の横
押しローラ48が環状フレーム30に適宜間隔をおいて
放射状に取り付けられ、各横押しローラ48により円筒
12の巻線部14に巻回されたコイル13を径方向に押
圧し、コイル外周面を円筒12の内周面に密着させてい
る。
【0063】コイル巻線機構18の送り込みローラ手段
35を駆動させ、仮巻きドラム20から繰り出されるコ
イル13を挟持して円筒12の巻線部14に強制的に周
方向に送り込むと、このコイル13の強制的送り込み駆
動の反力で環状フレーム30はコイル押出し量(送込み
量)に等しい量だけ、上方から見て時計廻りに旋回す
る。
【0064】円筒12の巻線部14へのコイル13の巻
取りが進行すると、押えローラ手段36を介して巻回さ
れたコイル13にコイル巻線機構18の自重が作用し、
コイル13は軸方向に押圧される一方、押えローラ手段
36は巻回されたコイル13からの反力を受けて上昇す
る。
【0065】押えローラ手段36の上昇により、環状フ
レーム30を備えた枠本体31も支持ポスト16に案内
されて上昇し、コイル巻線機構18はコイル13の巻取
りの進行に伴って徐々に回転しながら上昇する。
【0066】このとき、コイル巻線機構18は図4にお
いて旋回するが、仮巻きドラム20はコイル巻線機構1
8の旋回に合せてコイル繰出し機構29を順次作動さ
せ、仮巻きドラム20に巻装されたコイル13をコイル
巻線機構18側に繰り出しているので、殆ど旋回させる
必要はない。
【0067】しかし、仮巻きドラム20に巻装されたコ
イル13の外径は、円筒12の内径と同じではなく、円
筒12の内径より僅かに小さいのでコイル13の巻取り
を重ねると時々ではあるが修正する必要が生じる。この
実施例では、仮巻きドラム20の回転修正を支持ポスト
16上部に設けられた回転駆動装置62としてのギヤー
ドモータにより行なわれ、調整している。
【0068】仮巻きドラム20はコイル巻線機構18の
上昇に伴って巻上げ機構23としてのチェーンブロック
で持ち上げられ、仮巻きドラム20とコイル巻線機構1
8との間隔を一定に保っている。
【0069】コイル巻線機構18の送り込みローラ手段
35で仮巻きドラム20から繰り出されるコイル13を
強制的に送り込む際、その反力を吸収しなければならな
いが、この反力の吸収には押えローラ手段36の転がり
抵抗と、横押えローラ手段37の転がり抵抗を主に利用
している。
【0070】そして送り込みローラ手段35の送り込み
作用による反力の調整には、環状フレーム30上の押え
ローラ手段36を駆動するギヤードモータ64を利用し
ている。このギヤードモータ64は環状フレーム30上
に複数個配置している。送り込みローラ手段35の各ロ
ーラ41と押えローラ手段36の各ローラ46との外径
は全く同一であり、駆動ギヤードモータの減速比率も全
く同一であるが、送り込みローラ手段35を駆動してい
るギヤードモータ42と押えローラ手段36を駆動する
ギヤードモータ64とは、それぞれ別個のインバータで
周波数駆動されて、速度が調整される。この2つのイン
バータの調整周波数の差で反力を調整している。
【0071】この反力を小さくするには、インバータで
押えローラ手段36を駆動するギヤードモータ64側の
周波数設定を送り込みローラ手段35を駆動しているギ
ヤードモータ42側の周波数と同等以上とすればよい。
【0072】一方、この反力を大きくするには、押えロ
ーラ手段36を駆動するギヤードモータ64側の周波数
設定を、送り込みローラ手段35を駆動しているギヤー
ドモータ42側の周波数より小さくして、ギヤードモー
タ64付きの押えローラ46が環状フレーム30の旋回
に対してブレーキ作用するようにするとよい。
【0073】この反力すなわちコイル13の周方向押圧
力をモニタするには、送り込みローラ手段35側のイン
バータのモニタ機能を利用して送り込みローラ手段35
を駆動するギヤードモータ42への電力を計測すると容
易にできる。
【0074】コイル巻線機構18の自重は押えローラ手
段36を介して円筒12の巻線部14に巻回されたコイ
ル13を軸方向に押える作用を有する。さらに仮巻きド
ラム20の自重をコイル巻線機構18に掛けるとコイル
13を軸方向に押える力が増すので好ましい。
【0075】さらに本発明に係る内巻きコイルの巻線装
置は、円筒12の巻線部14に巻回されるコイルが軸方
向に長い内巻きコイルでも支持ポスト16を延ばすだけ
で対応できる特徴も有する。
【0076】図6はコイル巻線機構18に備えられる押
えローラ手段36の押えローラ46の形状を示した図で
ある。
【0077】押えローラ46はローラ面が裁頭円錐形状
に形成され、コイル13に当接する面と押えローラ46
の軸線lは支持ポスト16の中心軸Clまたはその近傍
で角度θで交差している。押えローラ46のローラ面を
裁頭円錐形状とすることにより、押えローラ46は、コ
イル13の外側と内側とで回転角速度で一致するのでコ
イル面上を滑かに回転できるので好ましい。コイル径に
対してコイル13の幅が広い場合には、特に好ましい。
【0078】また、送り込みローラ手段35の各送り込
みローラ41のローラ面形状も同じ理由から同じ形状を
採用している。送り込みローラ41のローラ面形状を円
筒形にするとコイル13を外側に押し出す力が大きく働
くので、それを打ち消すための調整が難しいが、このロ
ーラ形状が円錐の頂部側を落とした裁頭円錐形状であれ
ば、ローラ面をコイル面に平行に押し付けて駆動するだ
けで円周方向への押圧力となるので好ましい。コイル径
に対してコイル13の幅が広い場合には、特に好まし
い。
【0079】この内巻きコイルの巻線装置においては、
仮巻きドラム20に図示しないコイルベンダを使用して
コイル断面矩形のコイル13を仮巻きし、コイル13が
仮巻きされた仮巻きドラム20が円筒12内の上部にコ
イル巻線機構18と所要の間隔を保持してセットされ
る。
【0080】仮巻きドラム20をセットした状態でコイ
ル繰出し機構29を作動させ、仮巻きドラム20の下部
から仮巻きされたコイル13を順次繰り出す。
【0081】仮巻きドラム20から繰り出されるコイル
13はコイル巻線機構18の送り込みローラ手段35に
挟持されて、円筒12の内側に形成される巻線部14に
案内される。このとき、送り込みローラ手段35の上下
対をなす送り込みローラ列40は駆動モータ42により
強制的に駆動され、送り込みローラ列40で挟持される
コイル13を、円筒12の巻線部14に周方向に強制的
に送り込むようになっている。
【0082】送り込みローラ手段35によりコイル13
は円筒12の巻線部14に送り込まれ、この巻線部14
に巻回される。巻回されるコイル13には押えローラ手
段36を介してコイル巻線機構18の自重が作用し、巻
回されるコイル13間に間隙が生じないように軸方向の
押圧力を作用させる一方、横押えローラ手段37の各横
押しローラ48が巻回されたコイル13を径方向に押圧
し、円筒12の内周面に密着させるように押圧してい
る。
【0083】すなわち、コイル巻線機構18で円筒12
の巻線部14に案内されるコイル13は、周方向および
軸方向に強く押し付けながら、円筒12の内側に巻回さ
れるので、コイル13間相互に隙間が生じることがな
く、超電導コイル等に用いられる内巻きコイルの信頼性
を向上させることができる。また、矩形のコイル断面を
有するコイル13の大変形は仮巻きドラム20にコイル
13を仮巻きさせる1回だけで済むので、円筒12の巻
線部14に巻回されるコイル13の真円度を充分に維持
することができ、信頼性の高い内巻きコイルとなる。
【0084】なお、本発明の一実施例の説明において
は、コイル仮巻きドラムに一旦仮巻きした後、仮巻きド
ラムに巻装されたコイルを円筒の巻線部に案内して巻回
する(本巻きする)例を示したが、コイルは仮巻きドラ
ムに必ずしも仮巻きさせる必要がなく、コイルベンダに
て曲成されたコイルをコイル巻線機構により円筒の巻線
部に直接案内し、巻回させるようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の内巻きコ
イルの巻線方法および巻線装置においては、請求項1お
よび請求項4に記載したように構成したので、コイル巻
線機構により円筒の内側巻線部にコイルを周方向および
軸方向に強く押圧しながら巻回させることができ、内巻
きコイルを1回だけの周方向の大変形で成形でき、円筒
の内側巻線部に巻回されるコイル外周面の真円度を充分
に維持することができ、コイルを円筒の内周面に安定的
かつスムーズに密着させた内巻きコイルを成形できる。
したがって、円筒のコイル保持機能や熱伝導機能を充分
に維持でき、信頼性の向上が図れる。
【0086】また、内巻きコイルは円筒の内側巻線部に
コイルを巻き付ける際、コイル巻線機構によりコイルを
周方向および軸方向に強く押し付けながら巻き付けてい
くので、巻き付けられたコイル間の隙間をなくすことが
でき、コイル通電時のがたつきを防止でき、信頼性を向
上させることができる。
【0087】円筒の内側巻線部へのコイルの巻付け作業
において、コイルを周方向および軸方向に強く押し付け
ながら巻き付けていく作業は、請求項5に記載したコイ
ル巻線機構の送り込みローラ手段および押えローラ手段
により円滑に行なうことができる。
【0088】また、本発明に係る内巻きコイルの巻線方
法および巻線装置においては、請求項2および請求項6
に記載したように、仮巻きドラムに仮巻きされるコイル
の外径を円筒の内径にほぼ等しくしたので、仮巻きドラ
ムに仮巻きされたコイルを繰り出して円筒の内側巻線部
に本巻きする際、コイルの巻付け作業を円滑かつスムー
ズに行なうことができる一方、円筒の内側巻線部に巻回
されたコイルに残留応力が存在しても、この残留応力に
より巻回されたコイルが収縮することがなく、コイル外
周面の真円度を充分に維持できる。
【0089】さらに、本発明に係る内巻きコイルの巻線
方法および巻線装置は、請求項3および請求項6に記載
したように、内巻きコイルの巻線作業中は、コイル巻線
機構の上昇に伴って仮巻きドラムが上昇するので、コイ
ル巻線機構と仮巻きドラムの間隔が常時一定に保たれ、
コイル巻線作業を円滑かつスムーズに行なうことができ
る。
【0090】その際、請求項7に記載したように、コイ
ル巻線機構と仮巻きドラムは共通の支持シャフトに支持
されて昇降するので、コイル巻線機構と仮巻きされた仮
巻きドラムとの間に半径方向の相対的な変位が生じない
ので、コイル巻線作業をより円滑に進めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内巻きコイルの巻線装置を原理的
に示す概略図。
【図2】図1に示された内巻きコイルの巻線装置の仮巻
きドラムの下部に設けられるコイル繰出し機構を示す
図。
【図3】(A)〜(D)はコイル繰出し機構の作動によ
り仮巻きドラムから繰り出されるコイルの繰出しサイク
ルを説明する図。
【図4】本発明に係る内巻きコイルの巻線装置の好適実
施例を示す全体斜視図。
【図5】図4に示す内巻きコイルの巻線装置を内側から
部分的に示す斜視図。
【図6】押えローラ手段に備えられる押えローラのロー
ラ面形状を示す図。
【符号の説明】
10 架台 11 内巻きコイル 12 円筒 14 コイル 14 巻線部 16 支持ポスト 18 コイル巻線機構 20 仮巻きドラム 21 ドラム昇降駆動装置 22 吊りビーム 23 巻上げ機構 24 吊設ロープまたはチェーン 26 円筒状ドラム 27 サポートフレーム 28 軸受ボス 29 コイル繰出し機構 30 環状フレーム 31 枠本体 32 軸受ボス 35 送り込みローラ手段 36 押えローラ手段 37 横押えローラ手段 39 架設フレーム 40 送り込みローラ列 41 送り込みローラ 42 駆動モータ 44 カーブドチェーンスプロケット機構(タイミング
ベルトプーリ機構、ギヤ機構) 46 押えローラ 48 横押しローラ 51 昇降シリンダ 55 進退シリンダ 57 サポートフィンガ 58 サポート爪 60 補強フレーム組立体 62 回転駆動装置

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が矩形で径方向に長辺を有し、かつ
    短辺側が仮巻きドラムに接するように仮巻きされたコイ
    ルを、前記仮巻きドラムの下端側からコイル繰出し機構
    により順次繰り出し、 繰り出されたコイルを円筒の内側巻線部にコイル巻線機
    構を駆動させて、コイル断面が前記仮巻きドラムに仮巻
    きされた状態と略平行な状態で送り込み、 前記コイル巻線機構で送り込まれるコイルを円筒の内周
    面に押し付けるように、複数のローラで構成される横押
    えローラ手段で押圧力を作用させる一方、前記円筒の内側巻線部に コイル巻線の進行に伴って前記
    コイル巻線機構が上昇し、 このコイル巻線機構の自重を複数のローラで構成される
    押えローラ手段を介して前記円筒の内側巻線部に巻回さ
    れたコイルに作用させてコイルを軸方向に押付け、 円筒形内巻きコイルを形成することを特徴とする内巻き
    コイルの巻線方法。
  2. 【請求項2】 前記円筒の内側巻線部に送り込まれるコ
    イルは、前記円筒の内径にほぼ等しい外径に仮巻きされ
    前記仮巻きドラムから繰り出される請求項1記載の内
    巻きコイルの巻線方法。
  3. 【請求項3】 前記仮巻きドラムは前記円筒の内側でか
    前記コイル巻線機構の上方近傍に設置され、前記コイ
    ル巻線機構の上昇に伴って前記仮巻きドラムを上昇させ
    る請求項2記載の内巻きコイルの巻線方法。
  4. 【請求項4】 架台に設置され、 コイルを内巻きする巻線部を内側に形成した円筒と、 この円筒の巻線部にコイルを送り込む、回転かつ昇降自
    在なコイル巻線機構とを備え、 このコイル巻線機構は、コイルを挟持して円周方向に押
    し出す送り込みローラ列を上下対に備えた送り込みロー
    ラ手段と、送り込まれたコイルを円筒の内周面に押し付けるように
    押圧力を作用させる複数のローラで構成される横押えロ
    ーラ手段と、 前記円筒の巻線部に巻回されたコイルを軸方向に押え付
    ける複数のローラで構 成される押えローラ手段と、 この押えローラ手段を介して前記コイル巻線機構の自重
    前記円筒の巻線部に巻回されたコイルに作用させると
    ともに、前記コイル巻線機構の上方かつ前記円筒の内側に設けら
    れコイルベンダによりコイルが仮巻きされた仮巻きドラ
    ムと、 この仮巻きドラムの下部に設けられたコイルを順次繰り
    出して前記コイル巻線機構にコイルを供給するコイル繰
    出し機構とから構成されること を特徴とする内巻きコイ
    ルの巻線装置。
  5. 【請求項5】 前記コイル巻線機構は、環状フレームを
    備えた枠本体を支持ポストに回転かつ昇降自在に支持さ
    せる一方、前記環状フレームに送り込みローラ手段、押
    えローラ手段および横押えローラ手段を設けた請求項4
    記載の内巻きコイルの巻線装置。
  6. 【請求項6】 前記仮巻きドラムに仮巻きされたコイル
    は、前記円筒の内径とほぼ等しい外径を有するととも
    に、前記コイル巻線機構の上昇に連係させて上昇させる
    ドラム昇降駆動装置を設けた請求項4記載の内巻きコイ
    ルの巻線装置。
  7. 【請求項7】 前記仮巻きドラムおよび前記コイル巻線
    機構は共通の支持ポストに昇降自在に支持された請求項
    6記載の内巻きコイルの巻線装置。
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