JP3419663B2 - バルーンカテーテル - Google Patents
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Description
有する管状カテーテルシャフト、カテーテルシャフトの
遠位端近傍においてカテーテルシャフトに配置された細
長い拡張バルーン、及びカテーテルシャフトに沿って移
動自在となる非膨張のカバースリーブを備えたバルーン
カテーテルに関する。カバースリーブは、カテーテルシ
ャフトを囲繞する第1内径を備えた第1部分、及び拡張
バルーンがすぼませた状態にある時に拡張バルーン上で
押されて移動自在となる第2部分を有する。第2部分
は、第1内径より大きな第2内径を備える。本発明は、
また、上述の技術から成るバルーンカテーテルを備えた
バルーンで膨張自在となるステント(張り枠)用の搬送
装置にも関する。
テルの使用は、バルーンカテーテルの技術においては公
知である。バルーン長さが異なる数本のバルーンカテー
テルの応用が多くの医療処置において要求されている。
例えば、長さの異なる2つのバルーンを必要とする介入
がある場合には、バルーンカテーテルを交換するか、又
は同一のバルーンを順次使用することが必要となる。し
かしながら、バルーンカテーテルの交換のコストは非常
に高く、順次動作には時間がかかる。更に、患者が負傷
する危険性が高まったり、拡張が十分になされないと言
ったことが生じる場合がある。
性を維持するために移植されるステントと呼ばれるバル
ーンにより膨張自在となる補てつ物の搬送及び膨張に一
般的に使用される器具である。斯かる場合には、バルー
ンの長さはステントの長さに従って選択されて、ステン
トの不十分な膨張や血管の損傷を防止するようにされ
る。これを実施するには、バルーンの長さの異なる複数
のバルーンカテーテルを使用して、ステントを正しく且
つ安全に動かす必要があり、これにはコストがかかる。
頭に説明した種類のバルーンカテーテルが開示されてお
り、このバルーンカテーテルでは、非膨張のカバースリ
ーブが2つの異なる位置をとることができるようになっ
ている。このカバースリーブは、基部端位置にある時に
は、バルーンが全長に亘って露出されて膨張が可能とな
り、遠位端位置にある時には、バルーンの基部が覆われ
て、バルーンがその呼称径まで膨張するのが防止され
る。斯かるバルーンカテーテルでは、2つの異なるバル
ーン長さからバルーンの長さを選択することが可能とな
る。
テーテルシャフトの拡径部上へ押しやって摩擦嵌めする
ことにより保持される。カバースリーブは、また、保護
用外装手段を備えていないテーパーの施された遠位端部
を備えており、該遠位端部は拡張バルーンを加圧するこ
とにより膨張される。拡張バルーンの完全に膨張した部
分が基部方向に指向された力をカバースリーブに付与
し、該力によりカバースリーブが移動される。このバル
ーンカテーテルでは、カバースリーブの中間位置、即
ち、バルーン長さの中間値を選択することはできない。
このような場合には、カバースリーブの位置は保持され
ずに、拡張圧力によりカバースリーブが移動する場合が
ある。
さが連続して選択でき、且つ選択したバルーン長さが拡
張バルーンの膨張時に保持できる冒頭に説明した如き種
類のバルーンカテーテルを提供することである。更に、
取り扱いが簡単且つ安全で、汎用性がある長さの異なる
バルーンで膨張自在となるステントの搬送装置を提供す
ることである。
めに、本発明によるバルーンカテーテルは請求項1の本
文の記載を満たすものであり、また、バルーンで膨張自
在となるステントの搬送装置は請求項15の記載を満た
すものである。
1内径より大きく、第2内径より小さい第3内径を有す
る非膨張の第3部分を備えている場合には、第3部分
は、拡張バルーンが膨張される間は、第2部分に覆われ
た一部膨張自在のバルーン部分と、自由に完全に膨張自
在のバルーン部分との間に閉じ込められた状態に静止さ
れる。この状態では、カバースリーブの軸線方向位置は
拡張圧力により保持されて、予備の安全手段を備えなく
ても摩擦嵌めに基づいて、バルーン長さの連続調節が達
成される。実際の使用に当たっては、狭窄の拡張又はス
テントの搬送に使用された場合には、本発明のバルーン
カテーテルは、モノレール(MONORAIL)(商
標)カテーテルと同様なオーバ・ザ・ワイヤ(over
−the−wire)又は線上カテーテルとすることが
できる。双方の場合において、原理上、カバースリーブ
を基部側から又は遠位側からすぼませた状態の拡張バル
ーン上に押し上げることが可能であり、従って、自由に
膨張自在のバルーン長さを連続して調節することが可能
である。
ブは、基部側からすぼませた状態の拡張バルーン上へ押
し上げ自在となり、カバースリーブの第1部分が基部側
に配置されるとともに、カバースリーブの第3部分がカ
バースリーブの第2部分より遠位側に配置される。この
場合、カバースリーブは、バルーンカテーテルを血管内
に挿入する間は外傷を介して押される必要はないが、拡
張バルーンを位置決めした後で、狭窄の基部側に位置決
めされる。
ブの第2部分及び外側部分の一方が一つの部分に一体形
成され、且つ、外側部分の他方が第2部分内に挿入され
て製造工程が容易なものにされる。1つの部分に一体形
成されるカバースリーブの部分は、非膨張の可撓性を備
えた保護用外装を備えて、一方で拡張バルーンの高膨張
圧力に耐えるとともに、他方でバルーンカテーテルが血
管系内を前進する間に血管の曲率に適合するようにされ
るのが好適である。
リーブの挿入部分がカテーテルシャフトを密接囲繞する
引張要素で形成される。引張要素と、カテーテルシャフ
トとの間の引張力により生じる摩擦嵌めによりカバース
リーブの事前に調節された軸線方向位置が固定される。
これにより、バルーンカテーテルが患者の体内へ導入さ
れる間に調節されたバルーンの長さが変位するのが防止
される。引張要素は長手方向にスロットを設けた引張殻
(tension husk)であるのが好適であり、これは、斯か
る部分が特に製造し易いからである。スリットにより、
譬え製造許容誤差が小さい場合であっても引張殻をぴっ
たりと配置することが保証される。
は保護用外装を覆う外被を備えている。該外被によりカ
バースリーブに円滑な非外傷性の外側表面が付与され
て、バルーンカテーテルの案内特性が良好に保たれると
ともに、患者が負傷する危険性が低減される。
遠位ストップとを備えており、カバースリーブが該基部
ストップ及び遠位ストップ間をカテーテルシャフトに沿
って移動自在となる。これにより、カバースリーブがカ
テーテルシャフトから外れるのが防止される。基部スト
ップはカテーテルシャフトの肩部であるのが好ましく、
また、遠位ストップはカテーテルシャフト上の拡張バル
ーンの基部取付具に形成されるか、又は、萎んで折り畳
んだ拡張バルーン自体で形成されるのが好ましい。後者
の場合には、遠位ストップ用に特別な手段を余分に設け
る必要はない。これらのストップはカテーテルシャフト
の拡径された部分であって、引張要素がカテーテルシャ
フトを密接囲繞しているために、カバースリーブの通過
が防止される。
ら形成されるか、又は、筒状のワイヤ編組により形成す
ることができる。いずれの実施例においても高度の可撓
性を示すとともに、耐圧力性を有しており径の安定が図
れる。放射線不透過性の材料で保護用外装を形成した場
合には、介入中にX線スクリーン状で目視することが可
能となる。
長さの異なるバルーンにより膨張自在となるステントの
搬送装置の極めて重要な要素が創造される。本発明によ
る装置の利点は、例えば、第1のバルーン長さを使って
先ず最初に狭窄の事前拡張を行い、次に、狭窄の拡張が
終了した後で装置を後退させて第2のバルーン長さによ
りステントを展開し、カバースリーブによりバルーン長
さを新たに調節し、移植されるステントを未膨張状態の
ままで自由に膨張自在となるバルーン部分に取り付ける
ことである。次いで、バルーンカテーテルを再度事前に
拡張した血管部位まで前進させ、拡張バルーンを再度膨
張させてステントを膨張状態にする。必要な場合には、
同一のバルーンカテーテルを使って事後拡張を行うこと
が可能であるが、この場合には、大抵第3のバルーン長
さが使用される。
ーンにより膨張自在となるステントの搬送装置の利点
は、添付図面を参照しつつなされる以下の好適な実施例
の詳細な説明から明らかにされる。
状カテーテル1を備えたバルーンカテーテルを示してお
り、該筒状カテーテル1は、基部端(図示なし)及び遠
位端2を備えており、該遠位端には細長い拡張バルーン
3が配置されている。バルーンカテーテルは、拡張バル
ーン3の基部側に非膨張のカバースリーブ4を備えてお
り、該非膨張のカバースリーブは、本実施例では肩部6
である基部ストップ5と、本実施例ではカテーテルシャ
フト1上の拡張バルーン3の基部取付具8により形成さ
れる遠位ストップ7との間でカテーテルシャフト1に沿
って連続移動自在となる。遠位ストップ7は、また、萎
んで折り畳んだ拡張バルーン3それ自体とすることも可
能である。図1では、カバースリーブ4が基部端位置に
ある場合を図示しており、バルーン全長を使って拡張す
ることができる。
るステント9のステント搬送装置では、カバースリーブ
4はすぼませた拡張バルーン3上に部分的に押し上げら
れてバルーンの完全膨張可能な部分の長さを短縮して、
バルーンの長さがステント9の長さに調節される。特に
短いバルーン長さに調節するには、カバースリーブ4を
図3から分かる如くその遠位端に接近するまで移動する
ことができる。実際の要求によっては、カバースリーブ
4を移動させて図には図示してない更に幾つかのバルー
ン長さを画定することができる。
方向から第1の内径D1を有する第1部分10と、それ
に続く第2の内径D2を有する第2部分11とを備えて
おり、第2の内径D2は第1の内径D1より大きくされて
いる。カバースリーブ4は、第2部分の遠位方向に第3
の内径D3を有する非膨張の第3部分12を備えてお
り、この第3の内径D3は前記第1の内径D1から第2の
内径D2までの範囲にある。図を明瞭にするためにカバ
ースリーブ4の長さは実際の長さの比率では図示してい
ない。即ち、カバースリーブ4の全長が20mmの場
合、第3部分12の長さは約1mmに過ぎない。第2部
分11及び第3部分は保護用外装13で一体に形成され
て一体片にされており、保護用外装の径は不変であっ
て、螺旋状に巻かれたワイヤ材料から形成されて該カバ
ースリーブによりカバーされたバルーンの部分が拡張圧
力に耐えられるようにされている。
れており、第2部分11内へ挿入される。あるいは、カ
バースリーブ4の全ての部分10、11及び12を一体
に形成して一体片とし、保護用外装は、例えば、連続し
たワイヤコイルとすることが可能である。保護用外装1
3および引張要素14は外被15により包まれて、カバ
ースリーブ4の外側表面が円滑で外傷を防止するように
されている。外被15の内側表面の構造は保護用外装1
3が埋まるようにされており、一方引張要素14は遠位
側が保護用外装13の巻線に囲繞され、基部側は外被1
5に直接接着される。
おけるカバースリーブ4の断面図である。引張要素14
は長手方向にスロットを設けた引張殻により形成され、
且つ、外被15により囲繞される。スロットはカテーテ
ルシャフト1の径の許容誤差の補償の役目を果たす。カ
テーテルシャフトが十分に正確に製造される場合には、
引張殻のスロットは省略することが可能である。
ーン3の基部側でカテーテルシャフト1を密接に囲繞し
ているため、引張殻とカテーテルシャフトが十分強力に
摩擦嵌めされて、カバースリーブ4の軸線方向に位置決
めが安全になされる。第2部分11及び第3部分12
は、拡張バルーン3上を移動するが、拡張バルーンが膨
張すると同時に非膨張の第3部分12が基部側で拡張バ
ルーンの一部膨張されてカバーされた部分により制限さ
れ、且つ、遠位側で拡張バルーンの完全に膨張した自由
部分により制限されるようにされている。これにより、
バルーン長さを連続して変化することが保証され、バル
ーン長さは一旦事前に選択されると、バルーンカテーテ
ルの使用中は、変化しないように固定される。
ンカテーテルの側面図である。
ルーンを部分的にカバーしているバルーンで膨張自在と
なるステント用のステント搬送装置の側面図である。
ルーンカテーテルの側面図である。
方向の断面図である。
た図3の配置の拡大図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 基部及び遠位端(2)を有する筒状カテ
ーテルシャフト(1)と、該カテーテルシャフトの前記
遠位端(2)の近傍に配置された細長い拡張バルーン
(3)と、前記カテーテルシャフト(1)に沿って移動
自在となる非膨張のカバースリーブ(4)を備えるバル
ーンカテーテルであって、前記カバースリーブ(4)は
前記カテーテルシャフト(1)を囲繞する第1の内径
(D1)を有する第1部分(10)及びすぼませた拡張
バルーン(3)へ押し上げ自在となる第2の内径
(D2)を有する第2部分(11)を有し、前記第2の
内径(D2)は前記第1の内径(D1)より大きく、前記
カバースリーブ(4)は前記第2部分(11)の遠位端
に配置される第3の内径(D3)を有する非膨張の第3
部分(12)を備え、前記第3の内径(D3)は前記第
1の内径(D1)から前記第2の内径(D2)までの範囲
にあることを特徴とするバルーンカテーテル。 - 【請求項2】 前記カバースリーブ(4)は、基部側か
ら前記すぼませた拡張バルーン(3)上へ押し上げ自在
であり、前記第1部分(10)は前記カバースリーブ
(4)の基部に配置され、前記第3部分(12)は前記
カバースリーブ(4)の遠位端に配置されることを特徴
とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項3】 前記カバースリーブ(4)の前記第2部
分(11)と前記第1部分(10)及び第3部分(1
2)のうちの一方が一体に形成され、前記第1部分(1
0)及び第3部分(12)のうちの他方が前記第2部分
(11)内へ挿入されることを特徴とする請求項1又は
2に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項4】 一体に形成されたカバースリーブ(4)
の部分は非膨張の可撓性の保護用外装(13)を備える
ことを特徴とする請求項3に記載のバルーンカテーテ
ル。 - 【請求項5】 前記カバースリーブ(4)の第1部分
(10)はカテーテルシャフト(1)を密接に囲繞する
引張要素(14)により形成されることを特徴とする請
求項3又は4に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項6】 前記引張要素(14)は長手方向にスロ
ットを設けられた引張殻であることを特徴とする請求項
5に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項7】 前記カバースリーブ(4)は、前記保護
用外装(13)及び前記引張要素(14)をカバーする
外被(15)を備えることを特徴とする請求項4乃至6
のいずれかに記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項8】 請求項2又は請求項3乃至7のうちの請
求項2を引用するいずれかのバルーンカテーテルであっ
て、前記カテーテルシャフト(1)は基部ストップ及び
遠位ストップを備え、前記カバースリーブ(4)は基部
ストップと遠位ストップとの間で前記カテーテルシャフ
ト(1)に沿って移動自在であることを特徴とするバル
ーンカテーテル。 - 【請求項9】 前記基部ストップは前記カテーテルシャ
フト(1)上の肩部(6)であることを特徴とする請求
項8に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項10】 前記遠位ストップは前記カテーテルシ
ャフト(1)上の前記拡張バルーン(3)の基部取付具
(8)により形成されることを特徴とする請求項8又は
9に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項11】 前記遠位ストップは前記折り畳んだす
ぼませた拡張バルーン(3)により形成されることを特
徴とする請求項9に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項12】 前記保護用外装(13)は螺旋状に巻
かれたワイヤ材料から形成されることを特徴とする請求
項4乃至11のいずれかに記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項13】 前記保護用外装(13)は筒状ワイヤ
編組により形成されることを特徴とする請求項4乃至1
1に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項14】 前記保護用外装(13)は放射線不透
過性の材料から形成されることを特徴とする請求項4乃
至13に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかのバルー
ンカテーテルを備えたバルーンで膨張自在となるステン
ト(9)の搬送装置。
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