JP3419215B2 - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴

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JP3419215B2
JP3419215B2 JP23059396A JP23059396A JP3419215B2 JP 3419215 B2 JP3419215 B2 JP 3419215B2 JP 23059396 A JP23059396 A JP 23059396A JP 23059396 A JP23059396 A JP 23059396A JP 3419215 B2 JP3419215 B2 JP 3419215B2
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大 新谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡胴に関
し、詳しくは、手振れを防止する防振光学系を備えたレ
ンズ鏡胴に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影時にカメラが振動すると、結像位置
がずれて画像が流れる、いわゆる手ぶれを生じる。この
手ぶれを防止するために、従来、振動に応じて結像位置
を補正するための防振光学系を備えた撮影レンズが種々
提案されている。
【0003】たとえば、特開平7−191361号公報
は、図23に示すように、主撮影光学系5の前方に防振
光学系3として2枚のレンズ3a,3bからなるアフォー
カルレンズ3を備える撮影レンズ1を開示している。一
般に、アフォーカルレンズとは、それぞれがパワーを有
する少なくとも2枚のレンズから構成され、各構成レン
ズが互いにパワーを打ち消し合ってアフォーカルレンズ
全体としてはパワーを有さないレンズ系をいう。この撮
影レンズ1は、検出した振動の向きと大きさとに応じ
て、一方のレンズ3aを光軸Sに対して直角かつ垂直方
向Vに、他方のレンズ3bを光軸Sに対して直角かつお
よび水平方向Hにそれぞれ所定量移動することにより、
結像位置のずれを補正するようになっている。
【0004】しかし、この撮影レンズ1の防振光学系3
の各レンズ3a,3bを駆動する駆動機構4a,4bは、ねじ
送りにより各レンズ3a,3bを平行移動する方式である
ので、大きな駆動力を必要とし、応答速度が遅く、構成
も複雑である。また、レンズ駆動機構4a,4bのための
大略矩形の広いスペースが必要となり、レンズ鏡胴の外
径が大きくなる。特に、主撮影光学系5の前方に防振光
学系3を配置する場合には、光束の広がりにより防振光
学系3のレンズ3a,3bの外径が主撮影光学系5のレン
ズよりも大きくなるので、レンズ駆動機構4a,4bを小
型化する要求は、さらに一層、大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、防振光学系のレンズを平行移
動以外の別の方式で駆動し、レンズ駆動機構を簡単に
し、かつ、レンズ鏡胴を小型化することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明によれば、以下の構
成のレンズ鏡胴が提供される。
【0007】レンズ鏡胴は、第1および第2のレンズを
含む防振用アフォーカルレンズが配置され、この第1お
よび第2のレンズが第1および第2のレンズ支持手段を
介してレンズ鏡胴内にそれぞれ支持されるようにしたも
のである。レンズ鏡胴は、第1および第2の支持軸と、
第1および第2の駆動手段と、第1および第2の駆動入
力手段とを備える。上記第1および第2の支持軸は、レ
ンズ鏡胴内の周囲にそれぞれ配置され、かつ、大略、光
軸を含み互いに直交する2平面内において、光軸と平行
にそれぞれ配置され、上記第1および第2のレンズ支持
手段を回転自在にそれぞれ支持する。上記第1および第
2の駆動手段は、レンズ鏡胴内の周囲にそれぞれ配置さ
れ、かつ、光軸に関して上記第1および第2の支持軸と
略相対する位置にそれぞれ配置される。上記第1および
第2の駆動入力手段は、上記第1および第2の駆動手段
にそれぞれ駆動され、上記第1および第2のレンズ支持
手段を介してそれぞれ支持された上記第1および第2の
レンズを、上記第1および第2の支持軸を中心にそれぞ
れ回転移動させる。上記第1および第2の駆動入力手段
は、それぞれ入力歯車を有する。上記第1および第2の
駆動手段は、光軸と平行に配置された駆動モータと、こ
の駆動モータの出力軸に減速ギヤを介さずに直接固定さ
れかつ上記第1および第2の駆動入力手段の上記入力歯
車にそれぞれ噛合する駆動歯車とを有する。なお、ここ
では、減速ギヤには等速ギヤおよび増速ギヤも含まれ
る。
【0008】上記構成において、第1および第2のレン
ズ支持手段は、第1および第2のレンズをそれぞれ保持
する。第1および第2のレンズ支持手段は、典型的に
は、第1および第2のレンズの全周をそれぞれ囲むよう
に構成されるが、たとえば、第1および第2のレンズの
外周の一部分をそれぞれ囲むように構成しても、第1お
よび第2のレンズの一部分を光軸方向に前後からそれぞ
れ挾持するように構成してもよい。また、第1および第
2のレンズ支持手段は、典型的には、第1および第2の
レンズに第1および第2のレンズ支持手段としての別部
材をそれぞれ取り付けるように構成されるが、たとえ
ば、第1および第2のレンズをプラスチックで構成し、
第1および第2のレンズと一体的に第1および第2のレ
ンズ支持手段がそれぞれ形成される構成であってもよ
い。第1および第2のレンズ支持手段は、光軸と平行に
配置された第1および第2の支持軸によって、それぞ
れ、光軸直角方向に確実に支持され、光軸直角面内で回
転可能である。これにより、第1および第2のレンズは
光軸直角方向に回転可能に支持され、光軸に対する傾き
と光軸方向位置との変動が生じない。したがって、この
レンズ鏡胴は、フォーカスのずれを生じない。第1およ
び第2の駆動入力手段は、典型的には、第1および第2
のレンズに第1および第2の駆動入力手段としての別部
材をそれぞれ取り付けるように構成されるが、たとえ
ば、第1および第2のレンズをプラスチックで構成し、
第1および第2のレンズと一体的に第1および第2の駆
動入力手段がそれぞれ形成される構成であってもよい。
第1の駆動手段が第1の駆動入力手段を駆動すると、第
1のレンズは、第1の支持軸を中心として、大略、第1
の支持軸と第1の駆動入力手段を結ぶ方向に対して直角
方向に回転移動する。同様に、第2の駆動手段が第2の
駆動入力手段を駆動すると、第2のレンズは、第2の支
持軸を中心として、大略、第2の支持軸と第2の駆動入
力手段とを結ぶ方向に対して直角方向に回転移動する。
これを光軸方向から見ると、第1および第2のレンズ中
心の移動軌跡は、第1および第2の支持軸を中心とする
円弧となる。第1の支持軸と第1の駆動入力手段とを結
ぶ直線と、第2の支持軸と第2の駆動入力手段を結ぶ直
線とは、直交または略直交するので、これらの円弧状軌
跡は、互いに大略直交する。したがって、結像位置を二
次元的に補正して、手ぶれを防ぐことが可能である。
【0009】上記構成において、レンズの支持機構自体
は、従来のものより小型かつ簡単になる。また、上記構
成においては、支持軸と駆動手段とが光軸に関して略相
対していて、両者の間の距離が大きくなるので、小さい
駆動力でも回転モーメントは大きくなる。そのため、駆
動手段は、小さい駆動力でレンズを回転移動させること
ができ、駆動手段自体を小型化することできる。以上の
ように、第1および第2のレンズ支持手段と第1および
第2の駆動手段とは小型化でき、第1および第2のレン
ズの周囲に広いスペースを必要としないので、レンズ鏡
胴は大きくならない。
【0010】したがって、防振光学系のレンズを平行駆
動以外の別の方式で駆動して、レンズ駆動機構を簡単に
し、かつ、レンズ鏡胴を小型化することができる。さら
に、上記構成において、第1および第2のレンズの玉枠
には、入力歯車が形成される。入力歯車は、駆動モータ
の出力軸に固定された駆動歯車と噛合する。両歯車の種
類は任意であり、たとえば、平歯車であっても、ハスバ
歯車であっても、ヤマバ歯車であっても、カサ歯車であ
ってもよい。また、外歯同士であっても、外歯と内歯と
の組み合わせであってもよい。駆動モータは光軸と平行
に配置されるので、レンズ鏡胴を小径化すなわち小型化
することができる。また、駆動モータからの回転は、減
速ギヤを介さずに駆動歯車に直接伝達されるので、減速
ギヤのバックラッシュによる回転伝達の遅れの影響を排
除でき、防振光学系の第1および第2のレンズの位置制
御性能を向上することができる。
【0011】上記構成において、レンズ支持手段と駆動
入力手段とは、それぞれ別個にレンズに設けることがで
きる。
【0012】好ましくは、上記第1のレンズ支持手段と
上記第1の駆動入力手段とを第1のレンズ支持部材に構
成し、上記第2のレンズ支持手段と上記第2の駆動入力
手段とを第2のレンズ支持部材に構成する。
【0013】上記構成において、第1および第2のレン
ズ支持部材は、それぞれ、第1および第2のレンズを保
持し、第1および第2の支持軸に支持され、第1および
第2のレンズ支持手段として構成される。また、第1お
よび第2のレンズ支持部材には、それぞれ、第1および
第2駆動手段により駆動される第1および第2の駆動入
力手段も形成される。したがって、第1および第2のレ
ンズのそれぞれについて、レンズ支持手段と駆動入力手
段とがレンズ支持部材という共通の一部材により構成さ
れるので、部品点数を減らし、構成を簡単にすることが
できる。
【0014】
【0015】
【0016】ところで、防振光学系であるアフォーカル
レンズを主撮影光学系の前方すなわち被写体側に配置す
ると、一般に、防振光学系と無関係に主撮影光学系を設
計することができ、また、結像位置補正のために防振光
学系のレンズを移動する移動量も大きくなり、制御しや
すくなるので好ましいが、主撮影光学系の前方では光束
が広くなるので、防振光学系のレンズは大きくなる傾向
がある。
【0017】好ましくは、主撮影光学系のよりも被写体
側に上記アフォーカルレンズが配置され、上記第1およ
び第2の駆動手段の上記駆動モータの少なくとも一部分
が上記主撮影光学系の径方向の周辺に配置される。
【0018】上記構成において、光軸と平行に配置され
る駆動モータの外径を小さくする一方、所望の駆動トル
クを維持するため駆動モータを軸方向に長くすることに
よって、防振光学系のアフォーカルレンズが大きくなっ
ても、レンズ鏡胴の外径寸法を小さくすることができ
る。そして、長くした駆動モータは主撮影光学系側すな
わち後方に伸ばし、駆動モータの一部分または全部を主
撮影光学系の周辺に配置することによって、レンズ鏡胴
を長くすることなく、レンズ鏡胴の外径寸法を小さくす
ることができる。つまり、主撮影光学系の前方に防振光
学系を配置しても、レンズ鏡胴を小型化することができ
る。
【0019】また、本発明は、防振光学系としてアフォ
ーカルレンズを用いる場合以外にも、以下のように構成
することにより、同様に利用できる。
【0020】レンズ鏡胴は、第1および第2のレンズが
配置され、この第1および第2のレンズが第1および第
2のレンズ支持手段を介してレンズ鏡胴内にそれぞれ支
持されるようにしたものである。レンズ鏡胴は、第1お
よび第2の支持軸と、第1および第2の駆動手段と、第
1および第2の駆動入力手段とを備える。上記第1およ
び第2の支持軸は、レンズ鏡胴内の周囲にそれぞれ配置
され、かつ、大略、光軸を含み互いに直交する2平面内
において、光軸と平行にそれぞれ配置され、上記第1お
よび第2のレンズ支持手段を回転自在にそれぞれ支持す
る。上記第1および第2の駆動手段は、レンズ鏡胴内の
周囲にそれぞれ配置され、かつ、光軸に関して上記第1
および第2の支持軸と略相対する位置にそれぞれ配置さ
れる。上記第1および第2の駆動入力手段は、上記第1
および第2の駆動手段に駆動され、上記第1および第2
のレンズ支持手段を介してそれぞれ支持された上記第1
および第2のレンズを、上記第1および第2の支持軸を
中心にそれぞれ回転移動させる。上記第1および第2の
駆動入力手段は、入力歯車を有する。上記第1および第
2の駆動手段は、光軸と平行に配置された駆動モータ
と、この駆動モータの出力軸に減速ギヤを介さずに直接
固定されかつ上記第1および第2の駆動入力手段の上記
入力歯車にそれぞれ噛合する駆動歯車とをそれぞれ有す
る。
【0021】上記構成において、第1および第2のレン
ズは、アフォーカルレンズを構成しても、主撮影光学系
の一部を構成するレンズであってもよい。第1および第
2のレンズの光軸方向の位置は任意であり、光学系の前
方または後方に配置されても、光学系の途中に配置され
てもよい。第1および第2のレンズ支持手段は、第1お
よび第2のレンズをそれぞれ保持する。駆動モータの回
転により駆動歯車が回転すると、入力歯車と駆動歯車と
の噛合によって、第1および第2のレンズ支持手段に支
持された第1および第2レンズは、第1および第2支持
軸を中心に光軸直角面内で回転する。各レンズ中心の移
動軌跡は、光軸方向から見たときに円弧状で互いに大略
直交するので、結像位置を二次元的に補正して、手ぶれ
を防ぐことが可能である。
【0022】上記構成により、前述の場合と同様に、防
振光学系のレンズを平行移動以外の別の方式で駆動し、
レンズ駆動機構を簡単とし、かつ、レンズ鏡胴を小型化
することができ、さらに、減速ギヤのバックラッシュに
よる回転伝達の遅れの影響を排除して、防振光学系の第
1および第2のレンズの位置制御性能を向上することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図21に示した本
発明の各実施形態に係るレンズ鏡胴について詳細に説明
する。
【0024】まず、図1〜図15を参照しながら、本発
明の第1実施形態に係るレンズ鏡胴10について説明す
る。
【0025】このレンズ鏡胴10は、図1〜図4の断面
図に示すように、概略的には、固定部20に第1および
第2移動部30,50が入れ子式に収納されていて、カ
メラボディ内から出没するようになっている沈胴ズーム
レンズ鏡胴であり、3成分からなる主撮影光学系12
と、手ぶれを補正する防振光学系14とを備える。
【0026】すなわち、このレンズ鏡胴10は、基本的
には、固定部20と、第1移動部30と、第2移動部5
0と、フォーカスブロック70と、第3レンズホルダ8
0とを備え、図1の沈胴状態から、図2のワイド端状態
を経て、図3,4のテレ端状態まで、矢印99で示すよ
うにカメラのボディ側から被写体側へ繰り出されるよう
になっている。
【0027】固定部20は、カメラのボディ内に固定さ
れる固定筒22を有する。固定筒22の内周面には、螺
旋状のリード24と、軸方向に延在する3本の直進ガイ
ド溝26とが形成されている。
【0028】第1移動部30は、固定部20の固定筒2
2内に出没可能に収納される。第1移動部30は、軸方
向に相対移動不自在でかつ相対回転自在に結合された一
対のプラスチック筒であるカム環32および直進筒40
を有する。直進筒40は、カム環32の内側に配置され
る。カム環32の外周面は、薄い金属筒である第1薄肉
筒39によって覆われている。
【0029】カム環32は、その外周面のカメラボディ
側端部に、固定筒22のリード24に係合するリード係
合部34が設けられている。カム環32は、不図示の駆
動装置によって回転されると、固定部20の固定筒22
のリード24に沿って軸方向に移動するようになってい
る。カム環32は、図6の展開図に示すように、矢印9
8で示すように周方向に3等分する位置に、第1、第2
および第3カム36,37,38が3本ずつ形成されてい
る。第1カム36と第2カム37とは、矢印96で示す
光軸方向に並べて配置され、第1カム36の方が第2カ
ム37より前方すなわち被写体側となり、かつ圧力角が
大きくなっている。第3カム38は、第1および第2カ
ム36,37の対の中間位置、すなわち周方向にずれた
位置に配置され、第3カム38の圧力角は、第1カム3
6の圧力角より小さく、第2カム37の圧力角より大き
くなっている。各カム36,37,38には、後述するよ
うに、主撮影光学系12の第1、第2および第3レンズ
群12a,12b,12cを支持する第2移動部50の前進
筒52、フォーカスブロック70および第3レンズホル
ダ80の各カムフォロア58,76,84がそれぞれ係合
し、カム環32の回転によってレンズ鏡胴10がズーム
駆動されるようになっている。
【0030】ところで、従来のカム環2は、図22の展
開図に示すように、第1、第2および第3カム6,7,8
は矢印96で示す光軸方向にそろえて配置されていた。
一方、本実施形態のカム環32は、従来のカム環2と同
じ直径であるが、従来のカム環2のカム6,7,8と基本
的に同じ形状、すなわち同じ圧力角および長さのカム3
6,37,38の配置を変えることにより、軸方向の長さ
を従来のカム環2より短くしている。すなわち、図6に
示すように、本実施形態のカム環32のカメラボディ側
の後端32sと従来のカム環2の後端2sとを揃えて図示
すると、本実施形態のカム環32の被写体側の先端32
tは、従来のカム環2の被写体側の先端2tより後退して
いて、本実施形態のカム環32の軸方向長さは、Xで示
した分だけ短くなっている。
【0031】ところで、同じ直径で従来のカム環2より
も軸方向長さを短くするために、第3カム8の代わり
に、第1または第2カム6,7を周方向にずらして配置
することも考えられる。しかし、第1カム6を第2およ
び第3カム7,8に対して周方向にずらして配置する
と、図7の展開図に示すように、第2カム7の先端部7
sが第1カム6に接近し、両カム6,7間の幅が狭くなり
過ぎてカム環2yの強度が不足する。また、第2カム7
を第1および第3カム6,8に対して周方向にずらして
配置したカム環2xでは、図8の展開図に示すように、
第2カム7の先端部7sが第1カム6と干渉してしま
う。さらに、第1、第2および第3カム6,7,8をすべ
て互いに周方向にずらして配置すると、各カム6,7,8
は、より一層互いに干渉し合うことになる。各カムが互
いに干渉し合わないようにカムの傾きを変えれば、カム
同士の干渉や接近を無くすことができるが、そうすると
圧力角が大きくなるので大きな駆動力が必要となり、レ
ンズ鏡胴を円滑にズーム駆動することが困難になる。し
たがって、従来のカム環2と同じ直径で軸方向に短くす
るには、本実施形態のカム環32のように各カム36,
37,38を配置する構成が最適である。
【0032】直進筒40は、カム環32の内周面に接近
して配置される。直進筒40は、図5の要部分解斜視図
に示すように、カメラボディ側の円筒部44から軸方向
被写体側に延在する3本のガイド腕46を有する。円筒
部44の外周面には、固定筒22の直進ガイド溝26に
摺接する直進係合部42が突設されていて、固定筒22
に対して回転することなく軸方向に直進案内されるよう
になっている。
【0033】第1薄肉筒39は、第1移動部30が固定
部20から繰り出されたときに、その外周面が外観に露
出するようになっている。
【0034】第1移動部30の内部には、被写体側から
カメラボディ側へ順に、第2移動部50、フォーカスブ
ロック70および第3レンズホルダ80が収納されてい
る。
【0035】第2移動部50は、第1移動部30に対し
て出没可能に配置されていて、プラスチック筒である前
進筒52と、前進筒52の外周面を覆う金属筒である第
2薄肉筒59とを有する。
【0036】前進筒52は、図2,3,5に示すように、
大略筒状であり、その周壁54の一部分は径方向内側に
湾曲し、軸方向に延在するガイド溝56を形成してい
る。このガイド溝56には、第1移動部30の直進筒4
0のガイド腕46が入り込み、直進筒40に対して相対
回転することなく軸方向に直進案内されるようになって
いる。直進筒40のガイド腕46は、前進筒52のガイ
ド溝56を形成する周壁54と、前進筒52の外周面を
覆う第2薄肉筒59との間に挟まれて周囲が覆われ、径
方向および周方向の移動が規制されるようになってい
る。そのため、ガイド腕46は、周方向の力を受けて
も、周囲が囲まれているのでガイド溝56から外れるこ
とはない。したがって、ガイド腕46の径方向寸法を小
さくして、薄くすることができる。
【0037】また、前進筒52のカメラボディ側の外周
面には、図1,4に示すように、径方向外側に突出して
カム環32の第1カム36に係合するカムフォロア58
が設けられている。前進筒52は直進筒40のガイド腕
46により相対回転が阻止されるので、カム環32が回
転されると、カムフォロア58はカム環32の第1カム
36により軸方向に移動され、前進筒52すなわち第2
移動部50は、カム環32すなわち第1移動部30から
繰り出される。
【0038】前進筒52の被写体側内部には、周方向に
延在する中間壁60が設けられていて、第1レンズ群1
2aを支持するようになっている。前進筒52の被写体
側端部には前壁66が設けられている。この前壁66と
中間壁60との間には、詳しくは後述するが、防振光学
系14の第1および第2レンズ14a,14bが第1およ
び第2レンズ枠110a,110bによって回転可能に支
持されている。
【0039】第2薄肉筒59の外周面は、第2移動部5
0が第1移動部30から繰り出されたときに、第1薄肉
筒39と同様に外観に露出するようになっている。
【0040】フォーカスブロック70は、大略筒状の本
体72の被写体側内部に、主撮影光学系12の第2レン
ズ群12bを支持するようになっている。第2レンズ群
12bは、本体72に固定されたフォーカスユニット1
6(図1参照)により軸方向に移動され、フォーカスが調
整されるようになっている。本体72の内部には、第2
レンズ群12bよりカメラボディ側に、シャッターユニ
ット18が収納されている。本体72は、シャッターユ
ニット18よりカメラボディ側に、本体72の周壁を貫
通しかつ軸方向に延在する3本の直進ガイド溝74を有
する。
【0041】また、本体72のカメラボディ側には、フ
ランジ部73が設けられている。このフランジ部73に
は、図5では図示していないが、図1に示すように、径
方向外側に3つのカムフォロア76が突設されている。
このカムフォロア76は、カム環32の第2カム37に
係合する。また、フランジ部73には、図5に示すよう
に軸方向に貫通する直進案内溝75が形成されていて、
直進筒40のガイド腕46との係合により直進案内され
るようになっている。したがって、カム環32が直進筒
40に対して相対回転すると、カムフォロア76は、カ
ム環32の第2カム37により移動させられ、フォーカ
スブロック70がカム送りされるようになっている。
【0042】第3レンズホルダ80は、フォーカスブロ
ック70よりカメラボディ側に配置されている。第3レ
ンズホルダ80は、第3レンズ群12cを支持する大略
筒状の本体82と、本体82の外周面から径方向外側に
突出する3つのカムフォロア84とを有する。各カムフ
ォロア84は、それぞれ、フォーカスブロック70の直
進ガイド溝74に摺接しながら貫通して、カム環32の
第3カム38に係合している。カム環32が直進筒40
に対して相対回転すると、カムフォロア84は、フォー
カスブロック70の直進ガイド溝74により直進案内さ
れながら、カム環32の第3カム38により移動され、
第3レンズホルダ80がカム送りされるようになってい
る。なお、第3レンズホルダ80のカムフォロア84を
直進案内する直進ガイド溝を、フォーカスブロック70
に設ける代わりに前進筒52に設けてもよい。また、第
3レンズホルダ80のカムフォロア84を直進案内する
直進ガイド溝を、前進筒52とフォーカスブロック70
との両方にそれぞれ設けてもよい。この場合には、前進
筒52の直進ガイド溝により第3レンズホルダ80の一
方向の相対回転を、フォーカスブロック70の直進ガイ
ド溝で第3レンズホルダ80の他方向の相対回転をそれ
ぞれ規制して、両方の直進ガイド溝で第3レンズホルダ
80を直進案内するように構成することができる。
【0043】以上説明したように、このレンズ鏡胴10
は、不図示の駆動装置によってカム環32が回転される
と、第1および第2移動部30,50が繰り出されると
ともに、レンズ鏡胴10の内部に収納された主撮影光学
系12の3成分のレンズ群12a,12b,12cが軸方向
にカム送りされて、ズーム駆動されるようになってい
る。すなわち、カム環32が回転されると、レンズ鏡胴
10は沈胴状態(図1参照)から繰り出され、ワイド端状
態(図2参照)となる。すなわち、第2移動部50の前進
筒52、フォーカスブロック70および第3レンズホル
ダ80の各カムフォロア58,76,84は、図6におい
て一点鎖線で示したワイド端位置36a,37a,38aと
なる。このワイド端状態から、さらにカム環32が回転
されると、各カムフォロア58,76,84は各カム3
6,37,38に沿って、一点鎖線で示したテレ端位置3
6b,37b,38bまで移動し、レンズ鏡胴10はテレ端
状態(図3,4参照)となる。
【0044】次に、このレンズ鏡胴10の防振光学系1
4について、図9〜図15を参照しながら説明する。
【0045】既に説明したように、防振光学系14は第
1および第2レンズ14a,14bからなり、第2移動部
50の前進筒52の被写体側端部に、つまり、主撮影光
学系12よりも被写体側に配置されている。
【0046】第1および第2レンズ14a,14bはアフ
ォーカルレンズであり、互いに他方のパワーを打ち消
し、防振光学系14全体としてはパワーを有しないよう
になっている。防振光学系14の第1および第2レンズ
14a,14bは、手ぶれによる結像位置のずれを補正す
るため、光軸方向に移動することなく光軸に対して直角
方向に、互いに大略直交する方向に回転移動されるよう
になっている。すなわち、ジャイロセンサ等の不図示の
検出手段により手ぶれすなわち振動が検出されると、手
ぶれによる結像位置のずれ、すなわち位置変動を予測し
て、その位置変動を打ち消す方向に、すなわち手ぶれが
あっても画枠に対して同じ位置または近傍位置に結像す
るように、第1および/または第2レンズ14a,14b
の位置を制御することにより、フォーカスのずれを生じ
ることなく、露光中の結像位置の変動を写真として許容
できる一定の範囲内に収め、手ぶれの影響を小さくする
ことができるようになっている。
【0047】防振光学系14は、主撮影光学系12より
被写体側に配置されたアフォーカルレンズであるので、
主撮影光学系12の一部のレンズを移動する場合や主撮
影光学系12の中間位置にアフォーカル系の防振光学系
を配置する場合に比べ、第1および/または第2レンズ
14a,14bの移動が光学性能に与える影響は小さく、
レンズ設計は容易である。また、第1および第2レンズ
14a,14bの移動量すなわち制御量が小さくなりすぎ
ないので、第1および第2レンズ14a,14bの位置制
御も容易である。
【0048】以下、防振光学系14の具体的な構成につ
いて説明する。
【0049】防振光学系14の第1および第2レンズ1
4a,14bは、被写体側から光軸方向に見たときの図1
0の組立正面図(前進筒52の前壁66を透視して示し
ている)および図11,12の要部正面図に示すように、
第1および第2レンズ枠110a,110bにそれぞれ支
持される。図10および図13の要部断面図に示すよう
に、第1レンズ枠110aは第2レンズ枠110bより被
写体側に配置される。第1および第2レンズ枠110a,
110bは、光軸直角方向に延在する前進筒52の前壁
66と中間壁60との間に配置され、光軸と平行に配置
された支持軸120a,120bにより回転自在に支持さ
れる。
【0050】第1および第2レンズ枠110a,110b
は、図11,12に示すように、第1および第2レンズ
14a,14bの周囲を囲む枠本体112a,112bと、第
1および第2レンズ14a,14bすなわち光軸に関して
大略対向する位置に設けられた軸支部114a,114b
および入力部116a,116bとを有する。
【0051】枠本体112a,112bは、第1および第
2レンズ14a,14bの外形に沿って一定以上の幅を持
つように構成されている。第1および第2レンズ14a,
14bは、本来は円形であるが、レンズ鏡胴10内にス
ペースを確保する等のため、図10〜図12に示すよう
に、第1レンズ14aはその上部が、第2レンズ14bは
その上部および下部が、それぞれ大略D字状にカットさ
れていて、光軸直角断面が大略円形の外形の一部に弦1
4s,14t,14uを有する形状となっている。それに対
応して、第1および第2レンズ枠110a,110bも大
略D字状にカットされた外形となっていて、光軸直角断
面が大略円形の外形の一部に弦112s,112tを有す
る形状となっている。枠本体112a,112bの適宜位
置には、光軸方向に貫通するスリット(不図示)が形成さ
れ、このスリットに対向して被写体側に発光素子すなわ
ちLED102が固定されている。一方、レンズ鏡胴1
0の前進筒52には、枠本体112a,112bのスリッ
トに対向する位置に、LED102からのスリット透過
光を受光する位置検出素子104が固定されている。
【0052】第1および第2レンズ枠110a,110b
は、図13に示すように、その軸支部114a,114b
の軸穴115a,115bに第1および第2支持軸120
a,120bがそれぞれ挿通されて、回転自在に支持され
る。図10,11に示すように、被写体側から光軸方向
に見たとき、第1支持軸120aは光軸の右側に固定さ
れているので、第1レンズ枠110aは第1支持軸12
0aを中心にカメラのボディに対して大略垂直方向すな
わち上下方向に円弧状に揺動するようになっている。ま
た、図10,12に示すように、第2支持軸120bは光
軸の上側に固定されているので、第2レンズ枠110b
は第2支持軸120bを中心にカメラのボディに対して
大略水平方向すなわち左右方向に円弧状に揺動するよう
になっている。
【0053】第1および第2レンズ枠110a,110b
の大略直交する揺動方向の組み合わせを、上記とは逆に
構成することも可能であるが、図9のレンズ枠の略図か
ら分かるように、本実施形態のように構成することによ
って、第2レンズ枠110bを最も小さくできる。
【0054】すなわち、図9(A)は、被写体側の第1レ
ンズ枠92aを左右方向に、カメラボディ側の第2レン
ズ枠94aを上下方向に揺動する場合の光軸方向から見
た略図であり、図9(B)は、第1レンズ枠92bを上下
方向に、第2レンズ枠94bを左右方向に揺動する場合
の光軸方向から見た略図である。ここで、図9の(A)お
よび(B)は、どちらも、被写体側の第1レンズ枠92a,
92bの位置での有効光束範囲90sの大きさは同じであ
り、カメラボディ側の第2レンズ枠94a,94bの位置
での有効光束範囲90tの大きさは同じである。有効光
束範囲90s,90tとは、画枠内に達する光束が通過す
る有効光路の断面であり、被写体側90sの方がカメラ
ボディ側90tより大きい。また、第1および第2レン
ズ枠92a,92b,94a,94bの回転中心91x,91yの
光軸91cからの距離および揺動角度、レンズ開口93
a,93b,95a,95bからのレンズ枠92a,92b,94
a,94bの幅は同じである。図9は、以上の条件の下、
一定の揺動範囲内で、レンズ開口93a,93b,95a,9
5bが有効光束範囲90s,90tをカバーするように第1
および第2レンズ枠92a,92b,94a,94bを構成し
た場合を、模式的に示したものである。
【0055】図9(A)および(B)を比較すると、図9
(B)に示した第2レンズ枠94bの方が、図9(A)に示
した第2レンズ枠94aより小さいことから、レンズ枠
が最も小さくなるには、有効光束範囲90tの小さい方
の第2レンズ枠94bについて、第2レンズ枠94bを有
効光束範囲90tの長辺方向に揺動するときであること
が分かる。このことは、以下のように、概略的に説明さ
れる。
【0056】すなわち、レンズ枠は、静止状態で有効光
束範囲をカバーするために必要な面積Sよりも、揺動す
る分だけ余分に大きくする必要がある。静止状態で有効
光束をカバーするために必要なレンズ枠の面積Sは、有
効光束範囲自体が小さいほど小さくなる。また、余分に
大きくする必要があるレンズ枠の面積△Sは、揺動方向
の片振幅距離Wと揺動方向に対して直角方向の有効光束
範囲の長さLとの積W×Lに大略等しい。ところが、揺
動方向の片振幅距離Wは、揺動角度が同じであれば略一
定であり、有効光束範囲の長さLは、短辺の長さが最も
小さい。したがって、Sと△Sとがどちらも最も小さく
なるとき、すなわち、有効光束範囲が小さい方のレンズ
枠を有効光束の長辺方向に揺動するとき、レンズ枠の面
積は最も小さくなる。
【0057】上記したように第2レンズ枠110bが最
も小さくなる構成とすると、第2レンズ枠110bの周
囲に、第1レンズ枠110aの駆動系や検出系などを配
置するスペースを確保しながら、レンズ鏡胴10を全体
的に小型化することができる。
【0058】入力部116a,116bは、図10〜図1
3に示すように、枠本体112a,112bから部分的に
径方向外側に突出している。入力部116a,116bの
周方向両側の径方向側面118a,119a;118b,11
9bにそれぞれ対向して、前進筒52には当接面68a,
69a;68b,69bが形成されていて、第1および第2
レンズ枠110a,110bの揺動範囲が規制されるよう
になっている。第1レンズ枠110aの入力部116a
は、そのカメラボディ側に内歯車117aを有し、第2
レンズ枠110bの入力部116bは、その外周面に外歯
車117bを有する。入力部116a,116bの各歯車1
17a,117bには、駆動歯車136がそれぞれ噛合し
て、第1および第2レンズ枠110a,110bを第1お
よび第2支持軸120a,120bを中心として回転駆動
するようになっている。
【0059】駆動歯車136は、図13に示すように、
光軸から略等しい距離に光軸と平行に配置された駆動モ
ータ130の出力軸134に直接固定され、減速ギヤを
介さずに駆動される。したがって、減速ギヤのがたによ
る回転伝達の遅れが生じないようになっている。
【0060】次に、第1および第2レンズ枠110a,1
10bの支持構造について、説明する。
【0061】支持軸120a,120bには、図13に示
すように、レンズ枠110a,110bの軸支部114a,
114bに隣接して被写体側に、ねじりコイルばね12
4とワッシャ122とが挿通され、レンズ枠110a,1
10bをカメラボディ側に付勢した状態で取り付けるよ
うになっている。
【0062】ねじりコイルばね124は、図11,12
に示したように、円筒状のコイル部120cと、その両
端から径方向外側に突出するフック124a,124bと
からなる。コイル部120cは圧縮状態で取り付けら
れ、第1および第2レンズ枠110a,110bをカメラ
のボディ側すなわち中間壁60に付勢するので、第1お
よび第2レンズ枠110a,110bの光軸方向のがたが
生じないようになっている。したがって、第1および第
2レンズ14a,14bの光軸方向の移動によるフォーカ
スのずれが防止される。
【0063】また、ねじりコイルばね124は、図1
1,12に示すように、その一方のフック124aが前進
筒52に係止し、その他方のフック124bがレンズ枠
110a,110bの軸支部114a,114bに係止するよ
うにして取り付けられる。これによって、ねじりコイル
ばね124は、第1および第2レンズ枠110a,110
bを、図において矢印128a,128bで示す時計方向に
ねじり付勢するので、第1および第2レンズ枠110a,
110bの入力部116a,116bの歯車117a,117
bと駆動歯車136とは、駆動歯車136の回転方向に
拘わらず、常に同じ側の歯面が接触する。したがって、
噛合がた、すなわち駆動歯車136の逆回転時等におけ
る歯車117a,117b,136間のバックラッシュによ
る回転伝達の遅れが、防止される。
【0064】さらに、ねじりコイルばね124は、レン
ズ枠110a,110bの軸支部114a,114bを支持軸
120a,120bに対して常に一方向に付勢する。した
がって、軸嵌合がた、すなわち、支持軸120a,120
bに対するレンズ枠110a,110bの傾きの変動が、防
止される。
【0065】以上のように、第1および第2レンズ枠1
10a,110bは、ねじりコイルばね124を用いて、
がたが生じないように支持軸120a,120bに取り付
けられるようになっている。
【0066】次に、駆動モータ130の取り付け構造に
ついて説明する。
【0067】本実施形態で用いている駆動モータ130
は、筒状のDCモータであるが、このモータ130は、
一般のモータに比べて外径が小さく、出力軸134側の
前端面130a(図14,15参照)に固定用のねじ穴を備
えていない。そのため、図14の分解斜視図および図1
5の組立断面図に示すように、駆動モータ130を一旦
モータホルダ140に取り付け、駆動モータ130を取
り付けたモータホルダ140を、レンズ鏡胴10の前進
筒52の中間壁60に固定している。
【0068】詳しくは、モータホルダ140は、モータ
取付壁144とベース部142が大略L字状に結合して
なる。
【0069】モータ取付壁144は、駆動モータ130
の外形すなわち外周面130bに沿って湾曲した半割れ
筒壁である。モータ取付壁144の下側内周面145b
は駆動モータ130の外周面130bに大略等しい湾曲
面である。モータ取付壁144の上側内周面145a
は、径方向内側に段状に突出して、位置決め突起146
を形成している。モータ取付壁144の下部には、下向
に突出する回転止め突起148が設けられている。
【0070】ベース部142は、モータ取付壁144の
下部から径方向外側に突出しており、上下方向に貫通す
る長穴143を有する。ベース部142の下面142a
とモータ取付壁144の下側内周面145bとは、正確
に直角となるように形成されている。
【0071】前進筒52の中間壁60には、モータ取付
穴62が設けられている。モータ取付穴62は、駆動モ
ータ130の外径より幾分大きいモータ挿入穴62a
と、駆動モータ130の軸受部132の外径に略等しい
内径の位置決め穴62bとが同軸に断面段状に形成され
るとともに、モータ挿入穴62aの外周面の一部には、
モータ挿入穴62a側から軸方向に切り欠かれた切り欠
き溝62cが形成されている。移動筒52の中間壁60
には、モータ取付穴62から適宜距離離れた位置にねじ
穴64が設けられている。
【0072】駆動モータ130は、以下に説明するよう
にして、上記構成のモータホルダ140を用いて前進筒
52の中間壁60に取り付けられる。
【0073】まず、粘着剤138、たとえば両面接着テ
ープ138を用いて、駆動モータ130の外周面130
bとモータホルダ140のモータ取付壁144の下側内
周面145bとを接着する。このとき、駆動モータ13
0の出力軸134とは反対側の後端面130cを、モー
タホルダ140のモータ取付壁144の位置決め突起1
46の肩部146aに当接する。これによって、駆動モ
ータ130は、モータホルダ140のベース部142の
下面142aに対して垂直方向に、かつ下面142aを基
準に軸方向に位置決めされて、固定される。両面接着テ
ープ138は、モータホルダ140のモータ取付壁14
4の下側内周面145bと駆動モータ130の外周面1
30bとの間の間隔のばらつきを厚み変化である程度吸
収できるので、駆動モータ130の外径寸法に多少のば
らつきがあっても、駆動モータ130をモータホルダ1
40にしっかりと固定することができる。駆動モータ1
30がモータホルダ140に固定されたとき、駆動モー
タ130の出力軸134および軸受部132は、モータ
ホルダ140のベース部142の下面142aより下側
に突出している。
【0074】次に、駆動モータ130を固定したモータ
ホルダ140を中間壁60に固定する。すなわち、駆動
モータ130の出力軸134側を中間壁60のモータ取
付穴62に挿入し、モータホルダ140のベース部14
2の長穴143に固定ねじ149を挿通して中間壁60
のねじ穴64に螺合することによって、モータホルダ1
40を中間壁60に固定する。このとき、モータホルダ
140の回転止め突起148を、中間壁60のモータ取
付穴62の切り欠き溝62cに係合することにより、モ
ータホルダ140の位置決めを容易にするとともに、モ
ータホルダ140をねじ止めする際にモータホルダ14
0が回転することを防止する。すなわち、中間壁60の
モータ取付穴62の切り欠き溝62cの径方向に延在す
る面すなわち回転止め面と、モータホルダ140の回転
止め突起148の径方向に延在する面すなわち回転止め
係合面とが当接し、モータホルダ140の位置決めを容
易するとともに、モータホルダ140の回転を防止す
る。
【0075】モータホルダ140が中間壁60に取り付
けられるとき、駆動モータ130の軸受部132は中間
壁60の位置決め穴62bに嵌合して、駆動モータ13
0を位置決めする。駆動モータ130の軸受部132は
外径寸法のばらつきが少ないので、駆動モータ130の
出力軸134を精度良く位置決めすることができる。ま
た、中間壁60の取付面60aにモータホルダ140の
ベース部142の下面142aが当接するので、モータ
ホルダ140に固定された駆動モータ130は、中間壁
60の取付面60aに対して直角方向に支持される。
【0076】つまり、駆動モータ130の出力軸134
の取付面60a内における位置は、駆動モータ130の
軸受部132と中間壁60の位置決め穴62bとの嵌合
により決定される。また、駆動モータ130の出力軸1
34の取付面60aに対する傾きは、駆動モータ130
を取り付けるモータホルダ140のモータ取付壁144
の下側内周面145bとベース部142の下面142aと
の直角度により決定される。
【0077】なお、モータ取付穴62のモータ挿入穴6
2aの内径を駆動モータ130の外径より幾分大きく
し、モータホルダ140の回転止め突起148とモータ
取付穴62の切り欠き溝62cとの間に径方向の隙間を
設け、モータホルダ140のベース部142に長穴14
3を設けることによって、駆動モータ130の外径寸法
のばらつきを吸収できるようにしている。
【0078】上記第1実施形態では、モータホルダ14
0を用いて、光軸直角方向に延在する中間壁60の取付
面60aに駆動モータ130を直角に取り付けている
が、次に、中間壁60に相当する縦壁180に対して直
角に横壁184を設け、この光軸方向に延在する横壁1
84の取付面184aに駆動モータ130を平行に取り
付ける第2実施形態について、図16,17を参照しな
がら説明する。以下においては、第1実施形態と相異す
る点を中心に説明し、第1実施形態と同様に構成する部
分には同じ符号を用いることとする。
【0079】第2実施形態のモータホルダ150は、図
16の分解斜視図および図17の組立断面図に示すよう
に、モータ取付壁154とベース部152が大略T字状
に結合してなる。
【0080】モータ取付壁154は、駆動モータ130
の外形すなわち外周面130bに沿って湾曲した半割れ
筒壁であり、その内周面154aは駆動モータ130の
外周面130bに大略等しい湾曲面となっている。
【0081】ベース部152は、モータ取付壁154の
外周面154bの中央部から径方向外側に突出し、大略
周方向に貫通する長穴153を有する。ベース部152
の周方向に延在する片側の面すなわち下面152aと、
モータ取付壁154の内周面154aの湾曲中心軸と
は、同一平面に含まれるようになっている。
【0082】モータホルダ150は、直交する縦壁18
0と横壁184との交差部に取り付けられるようになっ
ている。すなわち、縦壁180には、モータ取付穴18
2が設けられている。モータ取付穴182は、駆動モー
タ130の軸受部132の外径に略等しい内径を有す
。モータホルダ150を取り付ける横壁184の取付
面184aは、縦壁180のモータ取付穴182の中心
と同じ高さである。横壁184は、モータ取り付け穴1
82の近傍部分で下側に湾曲して溝部186を形成して
いる。横壁184の取付面184aには、適宜位置にね
じ穴189が設けられている。
【0083】駆動モータ130は、第一実施形態と同様
に、両面接着テープ138を用いて、駆動モータ130
の外周面130bがモータホルダ150のモータ取付壁
154の内周面154aに接着される。両面接着テープ
138は、その厚み変化により、駆動モータ130の外
径寸法にばらつきがあっても、駆動モータ130をモー
タホルダ150にしっかりと固定することができ、さら
には、駆動モータ130の軸受部132および出力軸1
34の中心軸とベース部152の下面152aとが同一
面内に含まれるようにする。
【0084】駆動モータ130が固定されたモータホル
ダ150は、横壁184の取付面184aに固定され
る。すなわち、駆動モータ130の出力軸134および
軸受部132を縦壁180のモータ取付穴182に挿入
し、モータホルダ150のベース部152の長穴153
に固定ねじ159を挿通して横壁184のねじ穴189
に螺合し、モータホルダ150のベース部152の下面
152aと横壁184の取付面184aとを圧着すること
によって、モータホルダ150を横壁184に固定す
る。
【0085】このようにして取り付けられた駆動モータ
130は、図17(A)の正面図に示すように、縦壁18
0のモータ取付穴182により縦壁180方向の位置が
精度良く決定される。また、駆動モータ130の縦壁1
80に対する傾きは、横壁184の取付面184aによ
って決定される。すなわち、図17(B)の側面図に示す
ように、駆動モータ130の中心軸は、横壁184の取
付面184aと同一平面内に含まれ、縦壁180および
横壁184に直角な面内において、縦壁180に対して
直角となり、かつ、横壁184の取付面184aと平行
となる。なお、第1実施形態と同様に、モータホルダ1
50のモータ取付壁154の内周面154aに位置決め
突起を設けて、駆動モータ130を軸方向に位置決めす
るように構成してもよい。
【0086】次に、図18〜21を参照しながら、防振
光学系14のレンズ支持枠110x,110yの取り付け
構造が第1実施形態と異なる第3実施形態について説明
する。以下においては、第1実施形態と相異する点を中
心に説明し、第1実施形態と同様に構成する部分には同
じ符号を用いることとする。
【0087】第3実施形態の第1および第2レンズ枠1
10x,110yは、第2レンズ支持枠110yについての
図18の要部分解斜視図、図19の組立図に示すよう
に、その軸支部160の筒壁162の一部分が軸方向に
連続して切り欠かれた半割れ形状であり、外部と軸穴1
61とを連通する開口部163を有する。この開口部1
63に対向して、筒壁162の内周面の上側には、軸方
向に延在しかつ互いに約120度の角度をなす一対の上
当接面164a,164bが形成されている。一対の上当
接面164a,164bの二等分線は、軸支部160の軸
穴161の中心と開口部163の中心とを通るようにな
っている。同様に、筒壁162の内周面の下側には、一
対の下当接面165a,165bが形成されている。ま
た、軸支部160の筒壁162の上下端面には、軸方向
に突出するばね係合突起166a,166bがそれぞれ形
成されている。
【0088】上下のばね係合突起166a,166bに
は、板ばね部材170がはめ込まれて係合するようにな
っている。板ばね部材170は、図18に示すように、
一つの板状部材からなり、中央の連結部174とこの連
結部174に対して略直角に折り曲げられた両端の係合
リング部172a,172bとを有する。
【0089】連結部174は、係合リング部172a,1
72bの折り曲げ側と同じ側に、くの字状に湾曲してい
て、その中央部分175が最も突出するようになってい
る。一対の係合リング部172a,172bには、大略円
形の開口部173がそれぞれ形成され、レンズ枠110
x,110yの軸支部160のばね係合突起166a,16
6bに外嵌するようになっている。一対の係合リング部
172a,172bは互いに平行であり、その間の距離
は、軸支部160の筒壁162の上下の段面168a,1
68bの間の距離に略等しい。
【0090】レンズ枠110x,110yは、軸支部16
0のばね係合突起166a,166bに板ばね部材170
を取り付けた後に、支持軸120a,120bに取り付け
られる。
【0091】すなわち、まず、板ばね部材170の一対
の係合リング部172a,172bの間隔を広げ、レンズ
枠110x,110yの軸支部160のばね係合突起16
6a,166bに板ばね部材170の係合リング部172
a,172bをはめ込む。はめ込まれた板ばね部材170
は、係合リング部172a,172bの間隔が元に戻るの
で、軸支部160のばね係合突起166a,166bから
抜け出ないようになる。このとき、板ばね部材170の
連結部174は、軸支部160の開口部163に対向
し、連結部174の中央部分175は、軸支部160の
軸穴161側に突出する。
【0092】次に、図19(B)に示すように、板ばね部
材170が係合した軸支部160の軸穴161に支持軸
120a,120bを通し、さらに、コイルばね178を
支持軸120a,120bに通して、前進筒52の前壁6
6と中間壁60との間にレンズ枠110x,110yを取
り付ける。
【0093】このようにして取り付けられた板ばね部材
170は、連結部174の中央部分175が支持軸12
0a,120bを付勢し、係合リング部172a,172bが
軸支部160を支持軸120a,120b側に引き寄せる
ので、レンズ支持枠110x,110yの軸支部160の
上下各一対の当接面164a,164b,165a,165b
は支持軸120a,120bに当接させられる。そして、
図19(A)に示すように軸方向から見たとき、一対の当
接面164a,164bまたは165a,165bとの2点と
板ばね部材170の連結部174の中央部分175との
1点との合計3点で、また、図19(B)に示すように軸
直角方向から見たときに、軸支部160の上下の当接面
164a,165aまたは164b,165bとの2点と板ば
ね部材170の連結部174の中央部分175との1点
との合計3点で、より厳密には、軸支部160の上下各
一対の当接面164a,164b,165a,165bとの4
点と板ばね部材170の連結部174の中央部分175
の1点との合計5点で、レンズ支持枠110x,110y
および板ばね部材170は、支持軸120a,120bに
接する。
【0094】したがって、レンズ枠110x,110y
は、支持軸120a,120bに対して軸嵌合がたなしに
支持される。
【0095】ところで、図18,19では第2レンズ1
10yの要部のみについて図示しているが、第1および
第2レンズ支持枠110x,110yの軸支部160は、
図20,21の要部平面図に示すように、それぞれ構成
する。すなわち、第1レンズ枠110xについては、図
20に示すように、軸支部160の開口部163は、第
1レンズ枠110xの入力部116a側すなわち光軸側に
来るように構成する。一方、第2レンズ枠110yにつ
いては、図21に示すように、軸支部160の開口部1
63は、第2レンズ枠110yの入力部116bとは反対
側、すなわち光軸とは反対側に来るように構成する。
【0096】このように構成するのは、駆動歯車136
と入力部116a,116bの歯車117a,117bとの噛
合によって第1および第2レンズ枠110x,110yに
作用する力を、軸支部160の上下各一対の当接面16
4a,164b,165a,165bで受けるようにするため
である。
【0097】すなわち、図20に示すように、第1レン
ズ枠110xは、入力部116aの内歯車117aが駆動
歯車136と噛合することにより、矢印190aで示す
ように、支持軸120aから駆動歯車136への方向の
力を受ける。仮に、この力を板ばね部材170で受ける
ように構成すると、すなわち、図20に示した構成とは
異なり、軸支部160の開口部163を入力部116a
とは反対側に設けると、板ばね部材170のばね付勢力
を大きくしておかなければ、第1レンズ枠110xが駆
動歯車136aの方向に移動し、第1レンズ14aが制御
方向と大略直角方向に移動して、結像位置を制御できな
いという問題が生じるおそれがある。
【0098】また、第2レンズ枠110yは、入力部1
16bの外歯車117bが駆動歯車136と噛合すること
により、図21において矢印190bで示すように、駆
動歯車136bから支持軸120bへの方向の力を受け
る。仮に、この力を板ばね部材170で受けるように構
成すると、すなわち、図21に示した構成と異なり、軸
支部160の開口部163を入力部116b側に設ける
と、同様の問題が生じる。
【0099】そこで、図20,21に示すように構成し
て、駆動歯車136との噛合によって第1および第2レ
ンズ枠110x,110yに作用する力を、軸支部160
の上下各一対の当接面164a,164b,165a,165
bで受けるようにしたものである。
【0100】したがって、板ばね部材170のばね付勢
力を大きくしなくても、第1および第2レンズ枠110
x,110yが安定して回転駆動されるように構成でき
る。
【0101】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のレンズ鏡胴の断面図
である。沈胴状態を示す。
【図2】 図1のレンズ鏡胴のワイド端状態における断
面図である。
【図3】 図1のレンズ鏡胴のテレ端状態における断面
図である。
【図4】 図3と同様のレンズ鏡胴の断面図である。図
3とは断面位置が異なる。
【図5】 図1のレンズ鏡胴の要部分解斜視図である。
【図6】 図1のレンズ鏡胴のカム環の展開図である。
【図7】 図6とは異なる構成のカム環の展開図であ
る。
【図8】 図6とは異なる他の構成のカム環の展開図で
ある。
【図9】 防振光学系のレンズ枠の略図である。
【図10】 図1のレンズ鏡胴の防振光学系の組立正面
図である。
【図11】 図10の第1レンズについての要部正面図
である。
【図12】 図10の第2レンズについての要部正面図
である。
【図13】 (A)は、図10のA-A線に沿っての要部
断面図である。(B)は、図12のB-B線に沿っての要
部断面図である。
【図14】 防振光学系の駆動モータの取り付け構造の
分解斜視図である。
【図15】 図14の組立断面図である。
【図16】 本発明の第2実施形態のレンズ鏡胴の防振
光学系の駆動モータ取り付け構造の分解斜視図である。
【図17】 図16の組立断面図である。
【図18】 本発明の第3実施形態のレンズ鏡胴の防振
光学系のレンズ枠の要部分解斜視図である。
【図19】 図18の要部組立図である。(A)は要部組
立平面図、(B)は要部組立断面図である。
【図20】 図18,19の防振光学系の第1レンズに
ついての要部平面図である。
【図21】 図18,19の防振光学系の第2レンズに
ついての要部平面図である。
【図22】 従来例のカム環の展開図である。
【図23】 従来例の防振光学系を備える撮影レンズの
斜視図である。
【符号の説明】
10 レンズ鏡胴 12 主撮影光学系 12a 第1レンズ群 12b 第2レンズ群 12c 第3レンズ群 14 防振光学系 14a 第1レンズ 14b 第2レンズ 16 フォーカスユニット 18 シャッターユニット 20 固定部 22 固定筒 24 リード 26 直進ガイド溝 30 第1移動部 32 カム環 32s 後端 32t 先端 34 リード係合部 36 第1カム 36a ワイド端位置 36b テレ端位置 37 第2カム 37a ワイド端位置 37b テレ端位置 38 第3カム 38a ワイド端位置 38b テレ端位置 39 第1薄肉筒 40 直進筒 42 直進係合部 44 円筒部 46 ガイド腕 50 第2移動部 52 前進筒 54 周壁 56 ガイド溝 58 カムフォロア 59 第2薄肉筒 60 中間壁 60a 取付面 62 モータ取付穴 62a モータ挿入穴 62b 位置決め穴 62c 切り欠き溝 64 ねじ穴 66 前壁 68a,68b,69a,69b 当接面 70 フォーカスブロック 72 本体 73 フランジ部 74 直進ガイド溝 75 直進案内溝 76 カムフォロア 80 第3レンズホルダ 82 本体 84 カムフォロア 90s,90t 有効光束範囲 91x,91y 回転中心 91c 光軸 92a,92b 第1レンズ枠 93a,93b レンズ開口 94a,94b 第2レンズ枠 95a,95b レンズ開口 96 光軸方向 98 周方向 99 前方 102 発光素子 104 位置検出素子 110a,110b,110x,110y レンズ枠(レンズ支
持部材) 112a,112b 枠本体(レンズ支持手段、駆動入力手
段) 114a,114b 軸支部(レンズ支持手段) 115a,115b 軸穴 116a,116b 入力部(駆動入力手段) 117a,117b 歯車(入力歯車) 118a,118b,119a,119b 側面 120a,120b 支持軸 122 ワッシャ 124 ねじりコイルばね 124a,124b フック 124c コイル部 130 駆動モータ(駆動手段) 130a 前端面 130b 外周面 130c 後端面 132 軸受部 134 出力軸 136 駆動歯車(駆動手段) 138 粘着剤 140 モータホルダ 142 ベース部 142a 下面 143 長穴 144 モータ取付壁 145a,145b 内周面 146 位置決め突起 146a 肩部 148 回転止め突起 149 固定ねじ 150 モータホルダ 152 ベース部 152a 下面 153 長穴 154 モータ取付壁 154a 内周面 154b 外周面 159 固定ねじ 160 軸支部 161 軸穴 162 筒壁 163 開口部 164a,164b 上当接面 165a,165b 下当接面 166a,166b ばね係合突起 168a,168b 段面 170 板ばね部材 172a,172b 係合リング部 173 開口部 174 連結部 175 中央部分 178 コイルばね 180 縦壁 182 モータ取付穴 184 横壁 184a 取付面 186 溝部 186a 内周面 189 ねじ穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 G02B 7/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2のレンズ(14a,14b)
    を含む防振用アフォーカルレンズ(14)が配置され、該
    第1および第2のレンズ(14a,14b)が第1および第
    2のレンズ支持手段(112a,114a;112b,114
    b)を介してレンズ鏡胴(10)内にそれぞれ支持されるよ
    うにしたレンズ鏡胴(10)において、レンズ鏡胴(10)
    内の周囲にそれぞれ配置され、かつ、大略、光軸を含み
    互いに直交する2平面内において、光軸と平行にそれぞ
    れ配置され、上記第1および第2のレンズ支持手段(1
    12a,114a;112b,114b)を回転自在にそれぞれ
    支持する第1および第2の支持軸(120a,120b)
    と、 レンズ鏡胴(10)内の周囲にそれぞれ配置され、かつ、
    光軸に関して上記第1および第2の支持軸(120a,1
    20b)と略相対する位置にそれぞれ配置された第1およ
    び第2の駆動手段(136,130)と、 該第1および第2の駆動手段(136,130)によりそ
    れぞれ駆動され、上記第1および第2のレンズ支持手段
    (112a,114a;112b,114b)を介してそれぞれ
    支持された上記第1および第2のレンズ(14a,14b)
    を、上記第1および第2の支持軸(120a,120b)を
    中心にそれぞれ回転移動させる第1および第2の駆動入
    力手段(112a,116a;112b,116b)とを備え 上記第1および第2の駆動入力手段(116a,116b)
    は、それぞれ入力歯車(117a,117b)を有し、 上記第1および第2の駆動手段(136,130)は、光
    軸と平行に配置された駆動モータ(130)と、該駆動モ
    ータ(130)の出力軸(134)に減速ギヤを介さずに直
    接固定されかつ上記第1および第2の駆動入力手段(1
    16a,116b)の上記入力歯車(117a,117b)にそ
    れぞれ噛合する駆動歯車(136)とを有する ことを特徴
    とするレンズ鏡胴。
  2. 【請求項2】 上記第1のレンズ支持手段(112a,1
    14a)と上記第1の駆動入力手段(112a,116a)と
    は、上記第1レンズ(14a)を保持する第1のレンズ支
    持部材(110a)に構成し、上記第2のレンズ支持手段
    (112b,114b)と上記第2の駆動入力手段(112b,
    116b)とは、上記第2レンズ(14b)を保持する第2
    のレンズ支持部材(110b)に構成したことを特徴とす
    る、請求項1記載のレンズ鏡胴。
  3. 【請求項3】 主撮影光学(12)系よりも被写体側に上
    記アフォーカルレンズ(14)が配置され、上記第1およ
    び第2の駆動手段(136,130)の上記駆動モータ(1
    30)の少なくとも一部分が上記主撮影光学系(12)の
    周辺に配置されることを特徴とする、請求項1又は2
    載のレンズ鏡胴。
  4. 【請求項4】 第1および第2のレンズ(14a,14b)
    が配置され、該第1および第2のレンズ(14a,14b)
    が第1および第2のレンズ支持手段(112a,114a;
    112b,114b)を介してレンズ鏡胴(10)内にそれぞ
    れ支持されるようにしたレンズ鏡胴(10)において、 レンズ鏡胴(10)内の周囲にそれぞれ配置され、かつ、
    大略、光軸を含み互いに直交する2平面内において、光
    軸と平行にそれぞれ配置され、上記第1および第2のレ
    ンズ支持手段(112a,114a;112b,114b)を回
    転自在にそれぞれ支持する第1および第2の支持軸(1
    20a,120b)と、 レンズ鏡胴(10)内の周囲にそれぞれ配置され、かつ、
    光軸に関して上記第1および第2の支持軸(120a,1
    20b)と略相対する位置にそれぞれ配置された第1およ
    び第2の駆動手段(136,130)と、 該第1および第2の駆動手段(136,130)によりそ
    れぞれ駆動され、上記第1および第2のレンズ支持手段
    (112a,114a;112b,114b)を介してそれぞれ
    支持された上記第1および第2のレンズ(14a,14b)
    を、上記第1および第2の支持軸(120a,120b)を
    中心にそれぞれ回転移動させる第1および第2の駆動入
    力手段(112a,116a;112b,116b)とを備え、 該第1および第2の駆動入力手段(112a,116a;1
    12b,116b)は、入力歯車(117a,117b)を有
    し、 上記第1および第2の駆動手段(136,130)は、光
    軸と平行に配置された駆動モータ(130)と、該駆動モ
    ータ(130)の出力軸(134)に減速ギヤを介さずに直
    接固定されかつ上記第1および第2の駆動入力手段(1
    12a,116a;112b,116b)の上記入力歯車(11
    7a,117b)にそれぞれ噛合する駆動歯車(136)とを
    それぞれ有することを特徴とするレンズ鏡胴。
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