JP3418801B2 - 漏水検知型可撓性管継手 - Google Patents
漏水検知型可撓性管継手Info
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- JP3418801B2 JP3418801B2 JP05282894A JP5282894A JP3418801B2 JP 3418801 B2 JP3418801 B2 JP 3418801B2 JP 05282894 A JP05282894 A JP 05282894A JP 5282894 A JP5282894 A JP 5282894A JP 3418801 B2 JP3418801 B2 JP 3418801B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L23/00—Flanged joints
- F16L23/02—Flanged joints the flanges being connected by members tensioned axially
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
- Pipeline Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は漏水検知型の可撓性管継
手に関し、さらに詳しくは管周壁部からの漏水をより早
期に検知することができる可撓性管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】排水管のような水配管等において、地上
もしくは地中の屈曲部や立ち上がり部或いは種々の装置
の機器への接続部等に、比較的長さの短い可撓性管継手
が使用されている。このような可撓性管継手は、通常合
成ゴムや弾性のある可撓性材料を環状に形成して造ら
れ、補強のためのタイヤコードや螺旋状の金属線を管周
壁中に埋設したり、屈曲性を高めるために管を蛇腹形状
にすることもある。しかしゴム等の材料を使用して作ら
れるような可撓性管継手は、管周壁部に腐蝕や亀裂のよ
うな劣化を生じ易く、特に腐蝕性液体や熱水を通す配管
系に使用される場合にその傾向が著しい。そしてこのよ
うな管周壁部の腐蝕や亀裂は、次第に進行してついには
漏水に至るが、知らずにそのまま放置すると周囲の機器
類に甚大な被害を及ぼすことになる。 【0003】そこで、このような問題を解消するため従
来から可撓性管継手の漏水を検知する方法が種々提案さ
れており、代表的なものとして導電体を使用し電気的に
検知する方法が知られている。この方法は、可撓性管継
手の管周壁表面に二本の導線を沿わせ、この導線の端を
警報装置に接続しておき、漏水による導線間の導通によ
り警報装置を動作させるものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記方法は、可
撓性管継手の管周壁部の表面まで漏水が達した後でなけ
れば検知できず、補修もしくは交換作業に余裕がなくな
るという問題があった。又、可撓性管継手の管周壁の表
面に裸の導線を布設する必要があるので、導線自体が腐
蝕や損傷を受け易く、信頼性が低いという問題があっ
た。そこで本発明者は、既に特願平5−267933号
の漏水検知型可撓性管継手を提案している。これは、管
周壁部に沿って導電体を埋設しておき、亀裂により内部
に流体が浸透すると、その流体を介して導電体との間に
電気的導通が生じることを利用し、警報回路を構成させ
るものである。ところが、被接続管である金属管に相フ
ランジを介して締結固定される可撓性管継手において、
内部の導体とリード線とを接続する接続部構造が比較的
複雑にならざるを得ない欠点があった。そこで本発明
は、リード線の接続が容易で且つ信頼性が高い漏水検知
型の可撓性管継手を提供することを目的とし、その目的
達成のために次の構成をとる。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向の両端
の外周にフランジ部(1) (1) が一体的に突設され、その
フランジ部(1) の軸方向先端面(2) が導電性の被接続用
管(3) の端面に締結具を介して圧接すると共に、そのフ
ランジ部(1) の軸方向後端面(4) が相フランジ(5) に圧
接される、ゴム材を主材料とする可撓性管継手におい
て、その管継手の管周壁部(6) に沿って、その管周壁部
(6) 内に筒状又はカゴ状或いは網状に導電体(7) が埋設
され、その導電体(7) の一部が、前記フランジ部(1) の
前記軸方向後端面(4) のみに露出して、それが前記相フ
ランジ(5) に電気的に圧接接続され、その相フランジ
(5) と前記被接続用管(3) との間に電気的絶縁体が介装
され、 その相フランジ(5) にリード線(15)が接続され、
その可撓性管継手の内面の劣化に伴い、内部流体が前記
導電体(7) に浸透したとき、その内部流体と導電体(7)
と相フランジ(5) と前記リード線(15)と前記被接続用管
(3) とで警報用の回路が形成されるように構成されるこ
とを特徴とする漏水検知型可撓性管継手である。 【0006】 【発明の作用・効果】本発明の可撓性管継手は、導電体
7の一部が、フランジ部1の軸方向後端面4のみに露出
して、それが相フランジ5に電気的に圧接接続され、そ
の相フランジ5にリード線15が接続される。そしてその
相フランジ5と被接続用管3との間に電気的絶縁体が介
装される。 このように構成することにより、可撓性管継
手の内面の劣化に伴い、内部流体が導電体7に浸透した
とき、その内部流体と導電体7と相フランジ5とリード
線15と被接続用管3とで警報用の回路が形成され、確実
に可撓性管継手の劣化の進行を検知することができる。 【0007】しかも、この導電体7はフランジ部1の軸
方向後端面4のみに露出して相フランジ5に電気的に圧
接接続されるものであるから、その相フランジ5を介し
て警報器等に接続されるリード線15の接続が極めて容易
となり、電気回路の信頼性が高いと共に、取扱い易い漏
水検知型可撓性管継手を提供できる。即ち、導電性の相
フランジ5の外面にリード線の端子を固定することによ
り、確実な警報用回路を容易に構成できる。また、相フ
ランジ5を電気回路の一部とすることに伴い、その相フ
ランジ5と被接続用管3との間には電気絶縁体が介装さ
れているから、漏水時にのみ警報を発することがてきる
警報回路を容易に構成することができる。 しかも、導電
体7はフランジ部1の軸方向後端面4のみに露出され、
そのフランジ部を相フランジ5により被接続用管3に締
結具を介して締結圧接することにより、必然的に相フラ
ンジ5と導電体7とが電気的に圧接接続されるから、構
造が簡単で故障の起こり難い警報回路を構成できる。 【0008】 【実施例】次に、図面に基づいて本発明の漏水検知型可
撓性管継手の実施例につき説明する。図1は本発明の可
撓性管継手の一例を配管系に使用した状態を示す縦断面
図である。又、図2は同可撓性管継手の分解斜視図であ
って、相フランジ5を継手のフランジ部1から取り外し
た状態を示す斜視図である。また図3はそのフランジ部
1およびその近傍の分解縦断面図である。可撓性管継手
は、合成ゴム等の弾性ある可撓性材料で作られ、全体が
蛇腹状の管周壁部6とその両端部に設けた弾性のフラン
ジ部1が一体的に形成されている。この継手は、合成ゴ
ムとタイヤコードが多層に積層され、その積層体の中央
位置に筒状の導電体7が埋設されている。導電体7は、
可撓性ある導電性ゴム板材或いは屈曲自在に金属線をカ
ゴ状又は網状に形成したものである。なお、継手の全体
の形状は蛇腹状以外に直線状又は一山もしくは二山によ
りシンプルな形状のものとすることもある。 【0009】この実施例では、管周壁部6の両端に設け
られた夫々のフランジ部1の軸方向後端面4に導電体7
の縁部が露出する。このような構造の可撓性管継手は、
従来の可撓性管継手の成形工程において、中間部の積層
材として可撓性の導電体を使用すれば足り、従来の製造
方法を殆どそのまま踏襲でき製造が容易である。即ち、
積層作業の中間で導電体7を積層し、その両端部がフラ
ンジ部表面に露出するようにする。そしてフランジ部で
は露出した導電体の外周に新たな積層を行わなければよ
い。なお、この可撓性管継手のフランジ部1の軸方向後
端面4側は後述する相フランジ5の嵌着用の溝部が予め
形成される。また、可撓性管継手の詳細な製造方法につ
いては公知であるので省略するが、フランジ部1及び管
周壁部6中央部等には補強のためワイヤが周方向に埋設
される。 【0010】次に、一対のフランジ部1の軸方向後端面
4に圧接される金属製相フランジ5は、フランジ部1の
根元部に整合する内周部を有し、被接続用管3のフラン
ジに外周がほぼ整合すると共に、その被接続用管3のボ
ルト挿通孔に整合する位置にボルト孔14が形成されたも
のである。そして、フランジ部1の軸方向後端面4に整
合するように、その内周縁部が段付状に形成されてい
る。さらに、この実施例では被接続用管3の対向面側に
小ボルト孔16が穿設され、そこに絶縁スペーサ8の軸部
が螺着締結される。絶縁スペーサ8は、合成樹脂材料や
金属材表面に絶縁材を被覆したものその他が使用され
る。また、相フランジ5の外周には、リード線15の端子
9を被着するためのビス孔が穿設される。このようにし
てなる相フランジ5は、可撓性管継手のフランジ部1を
変形しつつ、その相フランジ5を軸方向後端面4側に嵌
着することができる。或いは、可撓性管継手製造の際に
予めフランジ部1の軸方向後端面4側に接合しておいて
もよい。何れにしても、軸方向後端面4に露出した導電
体7が相フランジ5の正面に接触する。 【0011】このように可撓性管継手に装着された相フ
ランジ5と被接続用管3とを、図1に示す如く絶縁ボル
ト10及びナット11を介して締結する。絶縁ボルトの代わ
りに金属製相フランジ5のボルト孔14に絶縁性の図示し
ないカラーを被着して、通常のボルトを使用してもよ
い。絶縁スペーサ8は絶縁ボルト10及びナット11の締結
量を規制して、フランジ部1を過度に閉め過ぎないよう
にするものとなる。それと共に、相フランジ5と被接続
用管3とを電気的に分離するものである。なお、絶縁ボ
ルト10はプラスチック材料又は金属材表面に絶縁被覆を
したものを用いればよい。そして、相フランジ5外周に
ビスを介してリード線15の先端に設けた端子9を止着す
る。次いで、図1に示す如く警報器13及び電源12を介
し、リード線15の他端を被接続用管3に接続する。この
実施例では一対の相フランジ5に夫々警報器13の回路を
接続し、一方が故障しても他方によりそれを補い得るよ
うにしている。警報器13は、ブザーやランプ等で構成で
きる。 【0012】このようにして一対の被接続用管3の端部
間に本可撓性管継手を接続する。すると、導電体7の両
端部と相フランジ5とが必然的に圧接し、両者は電気的
に確実に導通する。次に、実施例で示した可撓性管継手
の作用を説明する。先ず、図1において可撓性管継手の
管周壁部6の劣化が進行して、その内周面に亀裂が生ず
るに至ったとき、亀裂の隙間を伝わって内部の液体が導
電体7に達する。すると、可撓性管継手の液体と導電体
7とが電気的に導通状態になる。一方リード線15は、警
報器13及び電源12を介して被接続用管3に接続されてい
るので、内部の液体を通して電気的閉回路が構成され、
警報器13が作動し警報を発する。即ち、可撓性管継手の
外周壁部から漏水が発生する以前に、内周に亀裂が生じ
た時点でそれを知ることができる。なお、図3は本可撓
性管継手のフランジ部1における部分拡大図である。こ
の図においては、タイヤコード17及びワイヤ18がフラン
ジ部1に埋設され、フランジ部1を補強している。 【0013】次に、図4は本発明の第二実施例であり、
この実施例では導電体7及びタイヤコード17がフランジ
部1の断面外周に沿って巻回され、その導電体7の先端
部がフランジ部1の付根部のみに露出されたものであ
る。そしてこの付根部において、相フランジ5と接触す
る。従ってその相フランジ5が締結されると、それと導
電体7の露出部とが強力に圧接される。次に、図5は本
発明の第三実施例であり、この実施例のフランジ部1は
継手の管周壁部6に対して横断面が同一厚さのL字状に
突設されたものであり、そのフランジ部1に偏平な補強
用環状リング18aが埋設され、その外周に沿って導電体
7及びタイヤコード17が配置され、導電体7の先端部が
フランジ部1の付根部表面にのみ露出され、その露出部
が相フランジ5に接触するように構成されている。この
ような図4及び図5に示す実施例の如く、フランジ部1
の付根部に導電体7を露出させる場合には、特に亀裂が
生じ易いフランジ部のあらゆる部分の亀裂を検出するこ
とができる。それと共に、強度の高い継手の製造が極め
て容易であり量産性のあるものを提供できる。即ち、タ
イヤコード17をフランジ外周に充分配置できると共に、
導電体7の先端部を無理なくフランジ部に誘導できるも
のとなる。
手に関し、さらに詳しくは管周壁部からの漏水をより早
期に検知することができる可撓性管継手に関する。 【0002】 【従来の技術】排水管のような水配管等において、地上
もしくは地中の屈曲部や立ち上がり部或いは種々の装置
の機器への接続部等に、比較的長さの短い可撓性管継手
が使用されている。このような可撓性管継手は、通常合
成ゴムや弾性のある可撓性材料を環状に形成して造ら
れ、補強のためのタイヤコードや螺旋状の金属線を管周
壁中に埋設したり、屈曲性を高めるために管を蛇腹形状
にすることもある。しかしゴム等の材料を使用して作ら
れるような可撓性管継手は、管周壁部に腐蝕や亀裂のよ
うな劣化を生じ易く、特に腐蝕性液体や熱水を通す配管
系に使用される場合にその傾向が著しい。そしてこのよ
うな管周壁部の腐蝕や亀裂は、次第に進行してついには
漏水に至るが、知らずにそのまま放置すると周囲の機器
類に甚大な被害を及ぼすことになる。 【0003】そこで、このような問題を解消するため従
来から可撓性管継手の漏水を検知する方法が種々提案さ
れており、代表的なものとして導電体を使用し電気的に
検知する方法が知られている。この方法は、可撓性管継
手の管周壁表面に二本の導線を沿わせ、この導線の端を
警報装置に接続しておき、漏水による導線間の導通によ
り警報装置を動作させるものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし上記方法は、可
撓性管継手の管周壁部の表面まで漏水が達した後でなけ
れば検知できず、補修もしくは交換作業に余裕がなくな
るという問題があった。又、可撓性管継手の管周壁の表
面に裸の導線を布設する必要があるので、導線自体が腐
蝕や損傷を受け易く、信頼性が低いという問題があっ
た。そこで本発明者は、既に特願平5−267933号
の漏水検知型可撓性管継手を提案している。これは、管
周壁部に沿って導電体を埋設しておき、亀裂により内部
に流体が浸透すると、その流体を介して導電体との間に
電気的導通が生じることを利用し、警報回路を構成させ
るものである。ところが、被接続管である金属管に相フ
ランジを介して締結固定される可撓性管継手において、
内部の導体とリード線とを接続する接続部構造が比較的
複雑にならざるを得ない欠点があった。そこで本発明
は、リード線の接続が容易で且つ信頼性が高い漏水検知
型の可撓性管継手を提供することを目的とし、その目的
達成のために次の構成をとる。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向の両端
の外周にフランジ部(1) (1) が一体的に突設され、その
フランジ部(1) の軸方向先端面(2) が導電性の被接続用
管(3) の端面に締結具を介して圧接すると共に、そのフ
ランジ部(1) の軸方向後端面(4) が相フランジ(5) に圧
接される、ゴム材を主材料とする可撓性管継手におい
て、その管継手の管周壁部(6) に沿って、その管周壁部
(6) 内に筒状又はカゴ状或いは網状に導電体(7) が埋設
され、その導電体(7) の一部が、前記フランジ部(1) の
前記軸方向後端面(4) のみに露出して、それが前記相フ
ランジ(5) に電気的に圧接接続され、その相フランジ
(5) と前記被接続用管(3) との間に電気的絶縁体が介装
され、 その相フランジ(5) にリード線(15)が接続され、
その可撓性管継手の内面の劣化に伴い、内部流体が前記
導電体(7) に浸透したとき、その内部流体と導電体(7)
と相フランジ(5) と前記リード線(15)と前記被接続用管
(3) とで警報用の回路が形成されるように構成されるこ
とを特徴とする漏水検知型可撓性管継手である。 【0006】 【発明の作用・効果】本発明の可撓性管継手は、導電体
7の一部が、フランジ部1の軸方向後端面4のみに露出
して、それが相フランジ5に電気的に圧接接続され、そ
の相フランジ5にリード線15が接続される。そしてその
相フランジ5と被接続用管3との間に電気的絶縁体が介
装される。 このように構成することにより、可撓性管継
手の内面の劣化に伴い、内部流体が導電体7に浸透した
とき、その内部流体と導電体7と相フランジ5とリード
線15と被接続用管3とで警報用の回路が形成され、確実
に可撓性管継手の劣化の進行を検知することができる。 【0007】しかも、この導電体7はフランジ部1の軸
方向後端面4のみに露出して相フランジ5に電気的に圧
接接続されるものであるから、その相フランジ5を介し
て警報器等に接続されるリード線15の接続が極めて容易
となり、電気回路の信頼性が高いと共に、取扱い易い漏
水検知型可撓性管継手を提供できる。即ち、導電性の相
フランジ5の外面にリード線の端子を固定することによ
り、確実な警報用回路を容易に構成できる。また、相フ
ランジ5を電気回路の一部とすることに伴い、その相フ
ランジ5と被接続用管3との間には電気絶縁体が介装さ
れているから、漏水時にのみ警報を発することがてきる
警報回路を容易に構成することができる。 しかも、導電
体7はフランジ部1の軸方向後端面4のみに露出され、
そのフランジ部を相フランジ5により被接続用管3に締
結具を介して締結圧接することにより、必然的に相フラ
ンジ5と導電体7とが電気的に圧接接続されるから、構
造が簡単で故障の起こり難い警報回路を構成できる。 【0008】 【実施例】次に、図面に基づいて本発明の漏水検知型可
撓性管継手の実施例につき説明する。図1は本発明の可
撓性管継手の一例を配管系に使用した状態を示す縦断面
図である。又、図2は同可撓性管継手の分解斜視図であ
って、相フランジ5を継手のフランジ部1から取り外し
た状態を示す斜視図である。また図3はそのフランジ部
1およびその近傍の分解縦断面図である。可撓性管継手
は、合成ゴム等の弾性ある可撓性材料で作られ、全体が
蛇腹状の管周壁部6とその両端部に設けた弾性のフラン
ジ部1が一体的に形成されている。この継手は、合成ゴ
ムとタイヤコードが多層に積層され、その積層体の中央
位置に筒状の導電体7が埋設されている。導電体7は、
可撓性ある導電性ゴム板材或いは屈曲自在に金属線をカ
ゴ状又は網状に形成したものである。なお、継手の全体
の形状は蛇腹状以外に直線状又は一山もしくは二山によ
りシンプルな形状のものとすることもある。 【0009】この実施例では、管周壁部6の両端に設け
られた夫々のフランジ部1の軸方向後端面4に導電体7
の縁部が露出する。このような構造の可撓性管継手は、
従来の可撓性管継手の成形工程において、中間部の積層
材として可撓性の導電体を使用すれば足り、従来の製造
方法を殆どそのまま踏襲でき製造が容易である。即ち、
積層作業の中間で導電体7を積層し、その両端部がフラ
ンジ部表面に露出するようにする。そしてフランジ部で
は露出した導電体の外周に新たな積層を行わなければよ
い。なお、この可撓性管継手のフランジ部1の軸方向後
端面4側は後述する相フランジ5の嵌着用の溝部が予め
形成される。また、可撓性管継手の詳細な製造方法につ
いては公知であるので省略するが、フランジ部1及び管
周壁部6中央部等には補強のためワイヤが周方向に埋設
される。 【0010】次に、一対のフランジ部1の軸方向後端面
4に圧接される金属製相フランジ5は、フランジ部1の
根元部に整合する内周部を有し、被接続用管3のフラン
ジに外周がほぼ整合すると共に、その被接続用管3のボ
ルト挿通孔に整合する位置にボルト孔14が形成されたも
のである。そして、フランジ部1の軸方向後端面4に整
合するように、その内周縁部が段付状に形成されてい
る。さらに、この実施例では被接続用管3の対向面側に
小ボルト孔16が穿設され、そこに絶縁スペーサ8の軸部
が螺着締結される。絶縁スペーサ8は、合成樹脂材料や
金属材表面に絶縁材を被覆したものその他が使用され
る。また、相フランジ5の外周には、リード線15の端子
9を被着するためのビス孔が穿設される。このようにし
てなる相フランジ5は、可撓性管継手のフランジ部1を
変形しつつ、その相フランジ5を軸方向後端面4側に嵌
着することができる。或いは、可撓性管継手製造の際に
予めフランジ部1の軸方向後端面4側に接合しておいて
もよい。何れにしても、軸方向後端面4に露出した導電
体7が相フランジ5の正面に接触する。 【0011】このように可撓性管継手に装着された相フ
ランジ5と被接続用管3とを、図1に示す如く絶縁ボル
ト10及びナット11を介して締結する。絶縁ボルトの代わ
りに金属製相フランジ5のボルト孔14に絶縁性の図示し
ないカラーを被着して、通常のボルトを使用してもよ
い。絶縁スペーサ8は絶縁ボルト10及びナット11の締結
量を規制して、フランジ部1を過度に閉め過ぎないよう
にするものとなる。それと共に、相フランジ5と被接続
用管3とを電気的に分離するものである。なお、絶縁ボ
ルト10はプラスチック材料又は金属材表面に絶縁被覆を
したものを用いればよい。そして、相フランジ5外周に
ビスを介してリード線15の先端に設けた端子9を止着す
る。次いで、図1に示す如く警報器13及び電源12を介
し、リード線15の他端を被接続用管3に接続する。この
実施例では一対の相フランジ5に夫々警報器13の回路を
接続し、一方が故障しても他方によりそれを補い得るよ
うにしている。警報器13は、ブザーやランプ等で構成で
きる。 【0012】このようにして一対の被接続用管3の端部
間に本可撓性管継手を接続する。すると、導電体7の両
端部と相フランジ5とが必然的に圧接し、両者は電気的
に確実に導通する。次に、実施例で示した可撓性管継手
の作用を説明する。先ず、図1において可撓性管継手の
管周壁部6の劣化が進行して、その内周面に亀裂が生ず
るに至ったとき、亀裂の隙間を伝わって内部の液体が導
電体7に達する。すると、可撓性管継手の液体と導電体
7とが電気的に導通状態になる。一方リード線15は、警
報器13及び電源12を介して被接続用管3に接続されてい
るので、内部の液体を通して電気的閉回路が構成され、
警報器13が作動し警報を発する。即ち、可撓性管継手の
外周壁部から漏水が発生する以前に、内周に亀裂が生じ
た時点でそれを知ることができる。なお、図3は本可撓
性管継手のフランジ部1における部分拡大図である。こ
の図においては、タイヤコード17及びワイヤ18がフラン
ジ部1に埋設され、フランジ部1を補強している。 【0013】次に、図4は本発明の第二実施例であり、
この実施例では導電体7及びタイヤコード17がフランジ
部1の断面外周に沿って巻回され、その導電体7の先端
部がフランジ部1の付根部のみに露出されたものであ
る。そしてこの付根部において、相フランジ5と接触す
る。従ってその相フランジ5が締結されると、それと導
電体7の露出部とが強力に圧接される。次に、図5は本
発明の第三実施例であり、この実施例のフランジ部1は
継手の管周壁部6に対して横断面が同一厚さのL字状に
突設されたものであり、そのフランジ部1に偏平な補強
用環状リング18aが埋設され、その外周に沿って導電体
7及びタイヤコード17が配置され、導電体7の先端部が
フランジ部1の付根部表面にのみ露出され、その露出部
が相フランジ5に接触するように構成されている。この
ような図4及び図5に示す実施例の如く、フランジ部1
の付根部に導電体7を露出させる場合には、特に亀裂が
生じ易いフランジ部のあらゆる部分の亀裂を検出するこ
とができる。それと共に、強度の高い継手の製造が極め
て容易であり量産性のあるものを提供できる。即ち、タ
イヤコード17をフランジ外周に充分配置できると共に、
導電体7の先端部を無理なくフランジ部に誘導できるも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可撓性管継手の一例を配管系に使用し
た状態を示す断面図。 【図2】図1における一方の相フランジ5部分を外した
状態を示す一部破断斜視図。 【図3】本発明の可撓性管継手のフランジ部1の部分拡
大図。 【図4】本発明の第二実施例の可撓性管継手のフランジ
部1の部分拡大図。 【図5】本発明の第三実施例の可撓性管継手のフランジ
部1の部分拡大図。 【符号の説明】 1 フランジ部 2 軸方向先端面 3 被接続用管 4 軸方向後端面 5 相フランジ 6 管周壁部 7 導電体 8 絶縁スペーサ 9 端子 10 絶縁ボルト 11 ナット 12 電源 13 警報器 14 ボルト孔 15 リード線 16 小ボルト孔 17 タイヤコード 18 ワイヤ 18a 環状リング
た状態を示す断面図。 【図2】図1における一方の相フランジ5部分を外した
状態を示す一部破断斜視図。 【図3】本発明の可撓性管継手のフランジ部1の部分拡
大図。 【図4】本発明の第二実施例の可撓性管継手のフランジ
部1の部分拡大図。 【図5】本発明の第三実施例の可撓性管継手のフランジ
部1の部分拡大図。 【符号の説明】 1 フランジ部 2 軸方向先端面 3 被接続用管 4 軸方向後端面 5 相フランジ 6 管周壁部 7 導電体 8 絶縁スペーサ 9 端子 10 絶縁ボルト 11 ナット 12 電源 13 警報器 14 ボルト孔 15 リード線 16 小ボルト孔 17 タイヤコード 18 ワイヤ 18a 環状リング
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16L 23/02
F17D 5/02
G01M 3/16
F16L 23/10
F16L 19/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸方向の両端の外周にフランジ部(1)
(1) が一体的に突設され、そのフランジ部(1) の軸方向
先端面(2) が導電性の被接続用管(3) の端面に締結具を
介して圧接すると共に、そのフランジ部(1) の軸方向後
端面(4) が相フランジ(5) に圧接される、ゴム材を主材
料とする可撓性管継手において、 その管継手の管周壁部(6) に沿って、その管周壁部(6)
内に筒状又はカゴ状或いは網状に導電体(7) が埋設さ
れ、 その導電体(7) の一部が、前記フランジ部(1) の前記軸
方向後端面(4) のみに露出して、それが前記相フランジ
(5) に電気的に圧接接続され、その相フランジ(5) と前記被接続用管(3) との間に電気
的絶縁体が介装され、 その相フランジ(5) にリード線(15)が接続され、 その可撓性管継手の内面の劣化に伴い、内部流体が前記
導電体(7) に浸透したとき、その内部流体と導電体(7)
と相フランジ(5) と前記リード線(15)と前記被接続用管
(3) とで警報用の回路が形成されるように構成される こ
とを特徴とする漏水検知型可撓性管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05282894A JP3418801B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 漏水検知型可撓性管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05282894A JP3418801B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 漏水検知型可撓性管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07239068A JPH07239068A (ja) | 1995-09-12 |
JP3418801B2 true JP3418801B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=12925718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05282894A Expired - Lifetime JP3418801B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 漏水検知型可撓性管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3418801B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102411042B (zh) * | 2011-08-23 | 2014-05-07 | 河海大学 | 一种渗流侵蚀应力耦合管涌试验装置 |
CN104776318A (zh) * | 2014-05-19 | 2015-07-15 | 白运福 | 一种地下水管漏水检测处理装置 |
CN105156792A (zh) * | 2015-10-08 | 2015-12-16 | 苏州市海神达机械科技有限公司 | 一种法兰连接结构 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP05282894A patent/JP3418801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07239068A (ja) | 1995-09-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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