JP3418710B2 - 周波数誤差検出回路及びこれを用いたクロック再生回路 - Google Patents

周波数誤差検出回路及びこれを用いたクロック再生回路

Info

Publication number
JP3418710B2
JP3418710B2 JP22038594A JP22038594A JP3418710B2 JP 3418710 B2 JP3418710 B2 JP 3418710B2 JP 22038594 A JP22038594 A JP 22038594A JP 22038594 A JP22038594 A JP 22038594A JP 3418710 B2 JP3418710 B2 JP 3418710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
output
input
frequency error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22038594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07303098A (ja
Inventor
工 宮下
伸明 止境
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP22038594A priority Critical patent/JP3418710B2/ja
Priority to EP95301534A priority patent/EP0671829B1/en
Priority to DE69535087T priority patent/DE69535087T2/de
Priority to US08/401,793 priority patent/US5610954A/en
Priority to KR1019950005044A priority patent/KR0185474B1/ko
Priority to CN95102687A priority patent/CN1128520C/zh
Priority to TW084105052A priority patent/TW271023B/zh
Publication of JPH07303098A publication Critical patent/JPH07303098A/ja
Priority to US08/757,982 priority patent/US5889828A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3418710B2 publication Critical patent/JP3418710B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相比較回路で検出さ
れた位相誤差に基づいて周波数誤差を検出する回路及び
これを用いたクロック再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】RZ(リターン・ツゥ・ゼロ)信号やN
RZ(ノン・リターン・ツゥ・ゼロ)信号などのデジタ
ル直列信号DATAには、その信号作成時に使用された
クロックの情報が潜在的に含まれており、このクロック
CLK0は、図23に示すようなPLL回路を用いて再
生される。通常のPLL回路は、位相比較回路10、ル
ープフィルタ11及び電圧制御発振回路12が環状接続
されている。
【0003】クロックCLK0の周波数に対する電圧制
御発振回路12の出力クロックCLK1の周波数の誤差
が大きいと、クロックCLK1をクロックCLK0に収
束させることができない。そこで、クロックCLK1を
移相回路13で遅延させてその位相を90°ずらしたク
ロックCLK2を生成し、このクロックCLK2と入力
信号φ2Aとの位相誤差を位相比較回路14で検出し、
位相比較回路10及び14から出力される位相誤差を周
波数誤差検出回路15に供給して周波数誤差を検出し、
これを位相比較回路10の出力に重合わせてループフィ
ルタ11に供給する構成が提案されている。
【0004】位相比較回路10、14及び周波数誤差検
出回路15はいずれもDフリップフロップであり、図2
3中、CK、D、Qはそれぞれクロック入力端、データ
入力端及びデータ出力端を表している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の周波数
誤差検出回路15は、入力信号DATAのエッジに対し
クロックCLK1のエッジが接近しさらに通り過ぎると
いうサイクルスリップ及びその方向を検出しているだけ
なので、サイクルスリップが頻繁に生じないと周波数誤
差検出回路15が機能せず、周波数誤差検出回路15が
機能する範囲から位相比較回路10が機能する範囲へ移
行させることができなくてロックインできない場合があ
る。
【0006】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、1サイクルスリップが生じなくても周波数誤差を検
出することが可能な周波数誤差検出回路及びこれを用い
たクロック再生回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記目的を
達成するために、本発明の一態様では、入力信号の各エ
ッジからクロック信号の次の一方のエッジまでの幅のパ
ルスを有し且つ低レベルと高レベルの平均値が0レベル
になるようにレベルシフトされた位相誤差信号PEに基
づき、該位相誤差信号PEのn周期(n≧2)毎に該位
相誤差信号PEの1周期の間活性になり活性期間が互い
に異なる第1〜nクロック信号に同期して周波数誤差を
検出する周波数誤差検出回路において、該第1〜nクロ
ック信号の活性期間はこの順に循環的に変化し、 一端に
該位相誤差信号PEが供給され、第iクロック信号の活
性期間でオンにされる第iスイッチ素子と、 入力端が第
iスイッチ素子の他端に接続され、第(i−1)クロッ
ク信号の活性期間で積分値がリセットされる第i積分回
路と、 該第i積分回路の出力信号の変化量と該第(i−
1)積分回路の出力信号の変化量とを加算し、第(i+
1)クロック信号の活性期間で加算値を第iアナログ周
波数誤差信号として出力し、該第(i−1)クロック信
号の活性期間で該加算値がリセットされる第i加算回路
と、 を、i=1〜nの各々について有し、ただし、第0
クロック信号、第(n+1)クロック信号及び第0積分
回路はそれぞれ第nクロック信号そのもの、第1クロッ
ク信号そのもの及び第n積分回路そのものであり、 該第
1〜nアナログ周波数誤差信号を合成して出力する。
【0008】この第1態様第1によれば、パルス幅が周
波数誤差を表している信号の隣り合うパルスの幅の差を
演算しているので、従来のようにサイクルスリップが生
じなくても、周波数誤差を検出でき、周波数誤差検出回
路の応答速度を向上させ且つ応答可能な周波数誤差の下
限を小さくすることが可能となる。また、n組の回路を
用いて分散処理しているので、クロック周波数が高くて
も充分なリセット期間を確保可能であり、高周波数のク
ロック再生が可能となる。
【0009】本発明の第2態様では、入力信号のn個
(n≧2)毎のエッジからクロック信号の次の一方のエ
ッジまでの期間において活性である信号を所定時間遅延
させた信号であり互いに活性期間が異なる第1〜n位相
誤差信号PE1〜PEnに基づき、該第1〜n位相誤差
信号のそれぞれに対応したn相の第1〜第nクロック信
号に同期して周波数誤差を検出する周波数誤差検出回路
において、該第1〜n位相誤差信号の活性期間はこの順
に循環的に変化し、 第i定電流源と、 一端が該第i定電
流源の電流路の一端に接続され、第i位相誤差信号PE
iの活性期間オンになる第iスイッチ素子と、 入力端が
該第iスイッチ素子の他端に接続され、第iクロック信
号の活性期間で積分値がリセットされ、相補信号を出力
する第1及び第2の出力端を有する第i積分回路と、
第iクロック信号の活性期間で入出力端子間が短絡さ
れ、第1及び第2の入力端の信号の差を増幅し、該入出
力端子間が短絡されておらず且つ該第i位相誤差信号P
Eiが不活性の期間において第i周波数誤差信号を出力
する第i増幅回路と、 該第i積分回路の該第1出力端と
該第i増幅回路の該第1入力端との間及び該第i積分回
路の該第2出力端と該第i増幅回路の該第2入力端との
間にそれぞれ接続された第1i及び第2iのキャパシタ
と、 該第i積分回路の該第1出力端と第(i+1)増幅
回路の該第2入力端との間及び該第i積分回路の該第2
出力端と該第(i+1)増幅回路の該第1入力端との間
にそれぞれ接続された第3i及び第4iのキャパシタ
と、 を、i=1〜nの各々について有し、ただし、第
(n+1)増幅回路は第1増幅回路そのものであり、
第1〜n周波数誤差信号を合成して出力する。 この第2
態様によっても、上記第1態様と同様な効果が得られ
る。
【0010】
【0011】
【0012】本発明の第3態様では、前記第1〜n周波
数誤差信号をそれぞれデジタル化して保持するための第
1〜n記憶回路をさらに有し、該第1〜n記憶回路の出
力が供給され、前記第1〜nクロック信号の活性期間で
それぞれ該第1〜n記憶回路の出力を選択して出力する
ことにより、該第1〜n記憶回路の出力を合成する。
【0013】この第態様によれば、デジタル化により
選択回路及びその制御回路の構成が簡単になる。本発明
の第4態様では、i=1〜nの各々について、 前記第i
増幅回路の出力と前記第i記憶回路の間に接続され、V
0を正の基準値としたときに該第i増幅回路の出力信号
VがV>V0であるかV<−V0であるかを判定する第
iウインドコンパレータをさらに有し、 前記第i記憶回
路は、 V>V0の判定結果を保持するための第1のDフ
リップフロップと、 V<−V0の判定結果を保持するた
めの第2のDフリップフロップとを有する。
【0014】この第態様によれば、増幅回路の出力信
号Vが小さいときに生じやすい周波数誤差の正負判定エ
ラーを除去することができる
【0015】本発明の第5態様のクロック再生回路で
は、入力電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する
電圧制御発振回路と、該電圧制御発振回路からの該クロ
ック信号の、入力信号に潜在するクロック信号に対する
位相誤差を検出し、検出毎に、検出結果が位相遅れ/位
相進みの場合にはパルスであるアップ信号/ダウン信号
を出力する位相比較回路と、上記いずれか1つの周波数
誤差検出回路と、該アップ信号と該ダウン信号の一方の
パルスに応答して入力端から出力端へ単位電荷量q1を
移動させ、該アップ信号と該ダウン信号の他方のパルス
に応答して出力端から入力端へ単位電荷量q2を移動さ
せ、該入力端と出力端との間の電圧に応じて該単位電荷
量q1とq2の差が異なるチャージポンプ回路と、周波
数誤差を0に収束させるために、該周波数誤差検出回路
の出力に応じた電圧を該チャージポンプ回路の入出力端
間に供給する単位量制御回路と、入力端が該チャージポ
ンプ回路の出力端に接続され、不要周波数の信号を除去
して該電圧制御発振回路の入力端に供給するループフィ
ルタと、を有する。
【0016】この第5態様によれば、両クロック信号の
周波数がほぼ等しくなった後は、チャージポンプ回路の
入出力端間電圧で単位電荷量q1とq2とをほぼ等しく
することにより、チャージポンプ回路、ループフィルタ
及び電圧制御発振回路のループで、位相誤差を0に収束
させることができる。
【0017】該電圧制御発振回路からのクロック信号の
周波数が該入力信号に潜在するクロック信号のそれより
低い場合には、チャージポンプ回路の入出力端間電圧
で、q1>q2又はq1<q2とすることにより、アッ
プ信号による第1クロックの位相進ませ動作が、ダウン
信号による位相遅らせ動作よりも大きくなり、該電圧制
御発振回路からのクロック信号の周波数が上昇して該入
力信号に潜在するクロック信号のそれに収束する。
【0018】逆に、該電圧制御発振回路からのクロック
信号の周波数が該潜在するクロック信号のそれより高い
場合には、チャージポンプ回路の入出力端間電圧で、q
1<q2又はq1>q2とすることにより、動作が上記
と逆になって、該電圧制御発振回路からのクロック信号
の周波数が低下して該電圧制御発振回路からのクロック
信号のそれに収束する。このような周波数誤差と位相誤
差との相乗的な作用により、両動作を単に加算する従来
法よりも、周波数誤差の収束が確実となる。
【0019】
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図中、同一又は類似の構成要素には同一又は類似
の符号を付している。 [第1実施例]図1は、PLL回路が適用された、デジ
タル直列信号に対するクロック再生回路を示す。この直
列信号DATAは、RZ信号又はNRZ信号のいずれで
あってもよく、また、入力信号のまま、光電変換したも
の、増幅したもの、波形整形したもの、或いはタイミン
グタンクに通したもの等であってもよい。
【0021】位相検出回路20は、3段のDフリップフ
ロップ21A、21B及び21Cが縦続接続され、Dフ
リップフロップ21Aのデータ入出力端間にイクスクル
ーシブオアゲート22Aの入力端が接続され、Dフリッ
プフロップ21Bのデータ入出力端間にイクスクルーシ
ブオアゲート22Bの入力端が接続され、Dフリップフ
ロップ21Cのデータ入出力端間にイクスクルーシブオ
アゲート22Cの入力端が接続されている。
【0022】Dフリップフロップ21Aのデータ入力端
Dに信号DATAが供給され、Dフリップフロップ21
Bのクロック入力端CKにクロックCLKが供給され、
Dフリップフロップ21A及び21Cのクロック入力端
CKに、クロックCLKと論理レベルが逆のクロック*
CLKが供給される。Dフリップフロップ21A、21
B及び21Cのデータ出力端Qの信号をそれぞれQA、
QB及びRDATAとし、イクスクルーシブオアゲート
22A、22B及び22Cの出力端の信号をそれぞれP
DA、PDB及びPDCとすると、これらは図3に示す
如くなる。
【0023】入力信号DATAは、例えば0又は1が2
0回続いてもよいが、そのような場合で説明すると波形
図が多数枚になるので、簡単化のために、図3では、入
力信号DATAを、欠けのない一定周期のパルス列で表
している。この点は、他の実施例についても同様であ
る。位相誤差信号PDAは、入力信号DATAの立ち上
がりからクロック*CLKの立ち上がりまで高レベルと
なり、そのパルス幅が、入力信号DATAに対するクロ
ック*CLKの位相誤差を表している。信号PDB及び
PDCは、入力データDATAの密な部分でサイン波状
のパルスの裾の部分が隣のパルスに重なり合うことによ
り入力信号DATAのエッジがシフトし、この原因でク
ロック*CLKに生ずる位相ジッタを低減するために用
いられる。
【0024】位相検出回路20の出力は、ループフィル
タ30及び周波数誤差検出回路40に供給される。ルー
プフィルタ30は、ローパスフィルタに加減算回路を組
み合わせたものである。加減算の比率を定める抵抗31
A、31B及び31Cの一端がそれぞれイクスクルーシ
ブオアゲート22A、22B及び22Cの出力端に接続
され、抵抗31A及び31Cの他端が共に演算増幅回路
32の非反転入力端に接続され、抵抗31Bの他端が演
算増幅回路32の反転入力端に接続されている。演算増
幅回路32の反転入力端と出力端との間には、ローパス
フィルタとして機能させるためのキャパシタ33及び抵
抗34が直列接続されている。抵抗31Bの抵抗値をR
とすると、抵抗31A及び31Cの抵抗値は2Rであ
る。
【0025】したがって、ループフィルタ30は、位相
誤差に関しては信号(PDA+PDC)−2PDBの低
周波成分を通過させる。周波数誤差検出回路40は、位
相誤差信号PDA及びクロックCLK、*CLKに基づ
いて、位相誤差信号PDAの隣合うパルスの幅の差に比
例した値の周波数誤差信号FDを出力する。
【0026】電圧制御発振回路50は、ループフィルタ
30の出力電圧に応じた周波数の相補的なクロックCL
K及び*CLKを出力する。電圧制御発振回路50は、
入力電圧Vに対するクロックCLKの周波数fが、f=
f0+αVで表されるものが好ましい。ここに、αは定
数であり、f0は自走周波数である。クロックCLK及
び*CLKは3相クロック生成回路51に供給され、ク
ロックφ1、φ2及びφ3が生成される。クロックφ
1、φ2及びφ3は、図4に示す如く、周期がクロック
CLKのそれの3倍であり、クロックφ2とクロックφ
1との位相差及びクロックφ3とクロックφ2との位相
差がクロックCLKの1周期に等しくなっている。クロ
ックφ1〜φ3は周波数誤差検出回路40に用いられ
る。
【0027】図2は、周波数誤差検出回路40の構成例
を示す。周波数誤差検出回路40は、並列3段の、互い
に同一構成の回路を有する。周波数誤差検出回路40
は、その入力端がレベル変換回路48の入力端となって
いる。レベル変換回路48は、低レベルが0レベルの位
相誤差信号PDAを、図3に示すように低レベルと高レ
ベルの平均値が0レベルになる位相誤差信号PEにシフ
トさせる。
【0028】このようにすれば、位相誤差信号PEのパ
ルスの1周期分を積分すると、パルスの高レベルのみ積
分するよりも位相誤差精度が向上する。これは、図4中
に示すように時間t1、t2、Tを定めると、−t1+
t2=−(T−t2)+t2=2t2−Tとなり、ま
た、Tはクロックの1周期であって、ループフィルタ3
0の存在により急変しないからである。位相誤差信号P
Eの隣合うパルスの1周期についてこの値の差を演算す
ると、Tが消去され、位相誤差の2倍の値になる。
【0029】レベル変換回路48の出力端は、スイッチ
素子41A、41B及び41Cを介しそれぞれ積分回路
42A、42B及び42Cに接続されている。積分回路
42Aは、抵抗421Aの一端が反転増幅回路422A
の入力端に接続され、反転増幅回路422Aの入力端と
出力端との間にキャパシタ423Aとスイッチ素子42
4Aとが並列接続されている。積分回路42B及び42
Cはいずれも、積分回路42Aと同一構成である。
【0030】積分回路42Aの出力端は、2入力の加算
回路43Aの一方の入力端に接続されている。加算回路
43Aの他方の入力端には、積分回路42Cの出力端が
接続されている。加算回路43Aの2入力端は、キャパ
シタ431A及び432Aの一端となっており、キャパ
シタ431A及び432Aの他端は共に、反転増幅回路
433Aの入力端に接続されている。反転増幅回路43
3Aは、その入力端と出力端との間にキャパシタ434
Aとスイッチ素子435Aとが並列接続されている。加
算回路43B及び43Cはいずれも、加算回路43Aと
同一構成である。加算回路43Bの2入力端には積分回
路42B及び42Aの出力端が接続され、加算回路43
Cの2入力端には積分回路42C及び42Bの出力端が
接続されている。
【0031】加算回路43A/43B/43Cの出力端
はそれぞれ、スイッチ素子44A/44B/44C及び
抵抗45A/45B/45を介して互いに共通に接続さ
れている。スイッチ素子41A、424B、435B及
び44Cは、クロックφ1が高レベルのときのみオンに
され、スイッチ素子41B、424C、435C及び4
4Aは、クロックφ2が高レベルのときのみオンにさ
れ、スイッチ素子41C、424A、435A及び44
Bは、クロックφ3が高レベルのときのみオンにされ
る。
【0032】次に、周波数誤差検出回路40の動作を、
図4に基づいて説明する。クロックφ1/φ2/φ3が
高レベルの間、スイッチ素子41A/41B/41Cが
オンになり、位相誤差信号PEが積分回路42A/42
B/42Cで積分される。クロックφ1が高レベルの
間、積分回路42Aの積分値S1Aと、積分回路42A
の積分値S1Cとが加算回路43Aに供給される。積分
値S1Aは変化しているが、スイッチ素子41Cがオフ
であるので、積分値S1Cは一定であり、変化分を加算
する加算器43Aの出力には積分値S1Cは影響しな
い。しかし、クロックφ1、φ2がそれぞれ低レベル、
高レベルに遷移すると、スイッチ素子424Cがオフに
なるので、積分値S1Cが0に変化する。これに対し、
スイッチ素子424Aがオフになっても積分値S1Aは
変化せず、一定に保持されるので、加算器43Aの出力
には影響しない。積分値S1Cが負/正の値のときには
正/負方向へ変化するので、加算器43Aの出力は、S
1A−S1Cに比例した値となる。したがって、加算器
43A〜43Cはそれぞれ、積分器42C、42A、4
2Bのリセット時点で減算器として機能する。
【0033】このようにして、クロックφ2/φ3/φ
1が高レベルの間、加算器43A/43B/43Cから
それぞれ周波数誤差S2A/S2B/S2Cが出力され
る。この間、スイッチ素子41A/41B/41Cがオ
フであるので、周波数誤差S2A/S2B/S2Cは一
定に保たれる。また、クロックφ2/φ3/φ1が高レ
ベルに遷移した時点でスイッチ素子44A/44B/4
4Cがオンになるので、周波数誤差S2A/S2B/S
2Cに比例した電位が周波数誤差FDとして出力され
る。
【0034】次にクロックφ3/φ1/φ2が高レベル
の間、積分器42A/42B/42Cの積分値及び加算
器43A/43B/43Cの加算値がリセットされ、同
時にキャパシタ431A/431B/431Cもリセッ
トされる。次に、図1のクロック再生回路の動作を説明
する。位相ジッタ除去のために修正された位相誤差信号
(PDA+PDC)−2PDBと周波数誤差信号FDと
の差の低周波成分が電圧制御発振回路50の入力端に供
給される。周波数誤差が大きいと位相誤差信号(PDA
+PDC)−2PDBがランダムになって、その時間平
均が0となり、周波数誤差信号FDが周波数収束に寄与
する。
【0035】すなわち、クロックCLKの周波数がクロ
ックCLK0の周波数より大きい場合には、図4からも
容易に理解できるように、周波数誤差信号FDがにな
り、電圧制御発振回路50の入力電圧が低下してクロッ
クCLKの周波数が低下する。逆の場合には、この逆の
動作となる。クロックCLKの周波数がクロックCLK
0の周波数に接近すると、周波数誤差信号FDが0に近
づき、次に位相誤差信号(PDA+PDC)−2PDB
による位相収束動作が機能する。
【0036】本第1実施例では、周波数誤差信号のパル
スの1周期毎に1周期前のパルスとの間の周波数誤差を
演算しているので、従来のようにサイクルスリップが生
じなくても、周波数誤差を検出でき、周波数誤差検出回
路40の応答速度を向上させ且つ応答可能な周波数誤差
の下限を小さくすることが可能となり、位相収束動作へ
スムーズに移行する。
【0037】[第2実施例]図5は、第2実施例の周波
数誤差検出回路60を示す。この周波数誤差検出回路6
0は、例えば図1に示すクロック再生回路に適用され、
図1中の周波数誤差検出回路40の代わりに用いられ
る。但し、周波数誤差検出回路60には入力信号DAT
A及びクロックCLKが供給される。図2の周波数誤差
検出回路40が並列3段の回路を備えているのに対し、
周波数誤差検出回路60は並列2段の第1回路70A及
び第2回路70Bを備えている。
【0038】第1回路70Aと第2回路70Bとは互い
に同一構成である。第1回路70Aは、位相誤差検出・
制御回路80からのタイミング信号φ1、相補的な位相
誤差信号PE1及び*PE1で駆動され、第2回路70
Bは、位相誤差検出・制御回路80からのタイミング信
号φ2、相補的な位相誤差信号PE2、*PE2及びで
駆動される。
【0039】図6は、位相誤差検出・制御回路80の構
成例を示す。相補的な位相誤差信号PE1と*PE1
は、クロックCLKの立ち上がりのタイミングで入力信
号DATAをDフリップフロップ81で保持した信号R
DATA(リタイムド・データ)と、入力信号DATA
を遅延回路82で一定時間td遅延させた信号φ2と
を、相補出力型のアンドゲート83に供給して得られ
る。時間tdは、Dフリップフロップ81において、ク
ロックCLKが立ち上がった後、データ入力端Dから非
反転出力端Qまで信号が伝播する時間に等しくされる。
相補的な位相誤差信号PE2と*PE2は、信号RDA
TAと信号φ2を相補出力型のアンドゲート84に供給
して得られる。
【0040】図6中の主要な信号を図8に示す。但し、
図8では簡単化のために、入力信号DATAに対する信
号φ2の遅延以外は信号伝播遅延を無視して記載してい
る。位相誤差信号PE1のパルス幅は、信号φ2の立ち
上がりから、クロックCLKの立ち上がりに同期した信
号RDATAの立ち上がりまでの時間であり、位相誤差
信号PE2のパルス幅は、信号φ2の立ち下がりから、
クロックCLKの立ち上がりに同期した信号RDATA
の立ち下がりまでの時間である。
【0041】従来のようにサイクルスリップが生じなく
ても、位相誤差信号PE1とPE2の隣合うパルスの幅
の差の符号、例えばt2−t1及びt3−t2の符号を
検出することにより、周波数誤差検出回路60の応答速
度を向上させ且つ応答可能な周波数誤差の下限を小さく
することが可能となる。クロックCLKが1GHz程度
の場合を想定しているので、周波数誤差をアナログ的に
高速に演算する必要がある。そこで、図5の周波数誤差
検出回路60をMESトランジスタ、例えばGaAsMES
トランジスタで構成し、電流スイッチ型、差動型の回路
を使用し、かつ、並列2段の第1回路70Aと第2回路
70Bとを備え、さらに以下に述べる具体的な回路上の
工夫をしている。
【0042】図8中のt2−t1及びt3−t2はそれ
ぞれ、第2回路70B及び第1回路70Aで演算され
る。第1回路70A内の積分回路71Aの構成例を、図
7(A)に示す。演算増幅回路711は、差動増幅回路
に入出力バッファ、出力振幅制限回路及びウインドコン
パレータ(不図示)を備えた構成であり、相補入出力端
を有する。演算増幅回路711の反転入力端と非反転出
力端との間には、演算増幅回路711を積分回路として
機能させるためのキャパシタ712が接続され、キャパ
シタ712に、これに蓄積された電荷を放電させるため
のスイッチ素子713が並列接続されている。同様に、
演算増幅回路711の非反転入力端と反転出力端との間
にはキャパシタ714が接続され、キャパシタ714に
スイッチ素子715が並列接続されている。スイッチ素
子713及び715は、ドライバ716の出力信号φ1
Aによりオン・オフ制御される。スイッチ素子713及
び715は、MESトランジスタスイッチであり、以下
に述べる他のスイッチ素子についても同様である。ドラ
イバ716の入力端は、積分回路71Aの制御入力端で
あり、これに信号φ1が供給される。
【0043】図5において、スイッチ素子721A及び
722Aの一端はそれぞれ積分回路71Aの反転入力端
及び電源供給線VCCに接続されている。スイッチ素子7
21A及び722Aの他端は、定電流源73Aを介して
電源供給線VEE(図中の逆三角は全て電源供給線VEE
に接続されている。この定電流源73Aとの関係で、積
分回路71Aが電荷を積分する回路として機能する。電
源供給線VCC及びVEEの電位は例えばそれぞれ1.2V
及び−2.0Vである。積分回路71Aの非反転入力端
は、キャパシタ74Aを介して電源供給線VEEに接続さ
れている。キャパシタ74Aは、積分回路71Aの2入
力端の各々の寄生容量を互いに等しくするためのもので
ある。
【0044】積分回路71Aの2入力の各々に接続され
た回路は互いに非対象であるが、積分回路71Aの出力
が図7(A)のキャパシタ712及び714を介して入
力端にフィードバックされるので、積分回路71Aの相
補入力信号S1A及びS2Aは図8に示す如く互いにほ
ぼ対称形となる。位相誤差信号PE1が高レベルに遷移
すると、スイッチ素子721Aがオン、スイッチ素子7
22Aがオフとなり、信号S1Aの電位が低下し、これ
により、信号S3A及びS4Aの電位がそれぞれ上昇及
び低下し、信号S2Aの電位が上昇する。位相誤差信号
PE1が低レベルに遷移すると、この時の信号S1A、
S2A、S3A及びS4Aの電位が保持される。この時
の信号S3Aの電位は、位相誤差信号PE1のパルス幅
に比例している。
【0045】積分回路71Aの非反転及び反転の出力端
はそれぞれキャパシタ751A及び752Aを介してリ
セット付の差動増幅回路76Aの非反転及び反転の入力
端に接続されている。差動増幅回路76Aは、図7
(B)に示す如く、演算増幅回路761、リセット用の
スイッチ素子763、765、及び、スイッチ素子に対
するドライバ766を備えており、積分回路71Aから
そのキャパシタ712及び714を除去した構成に等し
くなっている。
【0046】図5において、差動増幅回路76Aの非反
転及び反転の入力端にはまた、第2回路70B内の積分
回路71Bの反転及び非反転の出力端がそれぞれキャパ
シタ91A及び92Aを介して接続されている。同様
に、第2回路70B内の差動増幅回路76Bの非反転及
び反転の入力端には、第1回路70A内の積分回路71
Aの反転及び非反転の出力端がそれぞれキャパシタ91
B及び92Bを介して接続されている。位相誤差信号P
E2が高レベルに遷移すると、積分回路71Aの場合と
同様に、積分回路71Bの非反転及び反転の出力端の出
力信号S3B及びS4Bがそれぞれ上昇及び低下する。
位相誤差信号PE2と同時に信号φ1が高レベルに遷移
し、図7(A)及び(B)のスイッチ素子713、71
5、763及び765がオンになって、キャパシタ71
2及び714に蓄積された電荷並びに図5のキャパシタ
751A及び752Aに蓄積された電荷が放電される。
差動増幅回路76Bの非反転及び反転の入力端の入力信
号S5B及びS6Bは図8に示す如く変化し、位相誤差
信号PE2の立ち下がり時点での信号S5Bの符号は、
t2−t1の符号に一致する。信号S5B及びS6Bは
差動増幅回路76Bで増幅され、その反転端及び非反転
の出力端からそれぞれ信号S7B及びS8Bが出力され
る。差動増幅回路76Bの入出力信号は、積分回路71
Bの入出力信号と同様に、次に信号φ2が高レベルに遷
移するまでの間保持される。
【0047】差動増幅回路76Bの反転及び非反転の出
力端はそれぞれDフリップフロップ77Bの相補的なデ
ータ入力端D及び*Dに接続されている。Dフリップフ
ロップ77Bのクロック入力端には信号φ2が供給さ
れ、信号φ2の立ち上がりのタイミングで、信号S7B
及びS8Bが2値データに変換されてDフリップフロッ
プ77Bに保持される。信号φ2は、積分回路71B及
び差動増幅回路76Bの制御入力端にも供給されてお
り、信号φ2が高レベルの間、積分回路71B及び差動
増幅回路76B内のキャパシタ並びにキャパシタ751
B及び752Bに蓄積された電荷が、放電される。した
がって、Dフリップフロップ77Bの非反転出力端Q
は、位相誤差信号PE2とPE1の隣合うパルスの幅の
差、例えば図8のt2−t1、が負の場合、信号φ2の
立ち上がりのタイミングで高レベルとなり、信号φ2が
次に立ち上がるまでこのデータがDフリップフロップ7
7Bに保持される。Dフリップフロップ77Aについて
も同様であり、Dフリップフロップ77A及び77Bの
非反転出力端Qはそれぞれアンドゲート78A及び78
Bの一方の入力端に接続され、アンドゲート78A及び
78Bの他方の入力端にはそれぞれ、Dフリップフロッ
プ77A及び77Bの出力データの有効/無効を示す信
号φ1及びφ2が供給される。アンドゲート78A及び
78Bの出力端はアンドゲート93の入力端に接続され
ている。アンドゲート93から出力される周波数誤差信
号FDは、信号φ2が高レベルで位相誤差信号PE2と
PE1の隣合うパルスの幅の差、例えば図8におけるt
2−t1、が負のとき、又は、信号φ1が高レベルで位
相誤差信号PE1とPE2の隣合うパルスの幅の差、例
えば図8におけるt3−t2、が負のとき高レベルにな
る。
【0048】周波数誤差検出回路60をクロック再生回
路に適用した場合には、周波数誤差信号FDが高レベル
/低レベルのとき、クロック周波数を増加/減少させる
ように働く。図9及び図10は、上記構成の周波数誤差
検出回路60を図1の周波数誤差検出回路40の代わり
に用いた場合のシミュレーション結果を示す。
【0049】シミュレーションの条件は次の通りであ
る。 トランジスタ:GaAsトランジスタ クロックCLK0の周波数:1.485GHz(一定) 電圧制御発振回路50の初期発振周波数:1.000G
Hz [第3実施例]図11は、第3実施例のクロック再生回
路を示す。この回路では、位相比較回路100とループ
フィルタ110と電圧制御発振回路50とのループにお
いて、位相比較回路100とループフィルタ110との
間に一対のチャージポンプ回路120A及び120Bが
接続されている。
【0050】ループフィルタ110は、図18に示す如
く、高周波のリプル成分をより確実に除去するためのリ
プルフィルタ111と、ローパスフィルタ112とが縦
続接続されて構成されている。リプルフィルタ111及
びローパスフィルタ112のゲインはいずれも、例えば
20程度である。図12(A)は位相比較回路100の
構成例を示し、図12(B)はその動作を示す。
【0051】相補的なアップ信号UP1及び*UP1
は、入力信号DATAの立ち上がりのタイミングでクロ
ックCLKをDフリップフロップ101Aに保持した信
号CK1と、入力信号DATAとを、相補出力型のアン
ドゲート102Aに供給して得られる。相補的なダウン
信号DWN1及び*DWN1は、信号*CK1と入力信
号DATAをアンドゲート103Aに供給して得られ
る。同様に、相補的なアップ信号UP2及び*UP2、
並びに、ダウン信号DWN2及び*DWN2は、入力信
号DATA及びクロックCLKと、Dフリップフロップ
101B、アンドゲート102B及び103Bとを用い
て得られる。
【0052】アップ信号UP1/UP2は、入力信号D
ATA/*DATAの立ち上がり時点でクロックCLK
が高レベルのときに、高レベルに遷移し、入力信号DA
TA/*DATAと同時に低レベルに遷移する。ダウン
信号DWN1/DWN2は、入力信号DATA/*DA
TAの立ち上がり時点でクロックCLKが低レベルのと
きに、高レベルに遷移し、入力信号DATA/*DAT
Aと同時に低レベルに遷移する。
【0053】したがって、アップ信号UP1又はUP2
が高レベルのときにクロックCLKの位相を進めさせ、
ダウン信号DWN1又はDWN2が高レベルのときにク
ロックCLKの位相を遅らせることにより、クロックC
LKの位相を入力信号DATA(クロックCLK0)の
位相に近づくように制御することができる。図13は、
チャージポンプ回路120A及び120Bの構成例を示
す。チャージポンプ回路120Aは、E(エンハンスメ
ント型)−MESトランジスタTE1〜TE6がループ
状に接続されている。E−MESトランジスタTE1〜
TE3は、その各々のゲートとドレイン間が短絡され
て、図示矢印X方向を順方向とするダイオードとして機
能する。E−MESトランジスタTE4〜TE6は、そ
の各々のゲートとソース間が短絡されて、図示矢印−X
方向を順方向とするダイオードとして機能する。
【0054】E−MESトランジスタTE2、TE3、
TE5及びTE6のゲートにはそれぞれ、アップ信号*
UP1、UP1、ダウン信号*DWN1及びDWN1が
キャパシタC2、C3、C5及びC6を介して供給され
る。電圧制御発振回路12の入力端及び出力端はそれぞ
れ、E−MESトランジスタTE1及びTE4のドレイ
ンであり、入力端に信号S3が供給され、出力端から信
号S5が取り出される。隣合うE−MESトランジスタ
間の配線を図示のようにa〜fで表す。
【0055】信号S3とS5の電位が等しい場合を考え
る。相補的なアップ信号UP1及び*UP1の各1パル
スで次のように動作する。最初、E−MESトランジス
タTE1〜TE6はオフになっている。アップ信号*U
P1が高レベルから低レベルに遷移し、同時にアップ信
号UP1が低レベルから高レベルに遷移して、E−ME
SトランジスタTE1及びTE3がオンになり、aから
bへ及びcからdへ電荷q1が移動する。次にアップ信
号*UP1が高レベルに遷移し、同時にアップ信号UP
1が低レベルに遷移して、E−MESトランジスタTE
1及びTE3がオフ、E−MESトランジスタTE2が
オンになり、bからcへ電荷q1が移動する。結果とし
て、aからdへ電荷q1が移動したことになる。
【0056】相補的なダウン信号DWN1及び*DWN
1の各1パルスで次のように動作する。最初、E−ME
SトランジスタTE1〜TE6はオフになっている。ダ
ウン信号*DWN1が高レベルから低レベルに遷移し、
同時にダウン信号DWN1が低レベルから高レベルに遷
移して、E−MESトランジスタTE4及びTE6がオ
ンになり、dからeへ及びfからaへ電荷q2が移動す
る。次にダウン信号*DWN1が高レベルに遷移し、同
時にダウン信号DWN1が低レベルに遷移して、E−M
ESトランジスタTE4及びTE6がオフ、E−MES
トランジスタTE5がオンになり、eからfへ電荷q2
が移動する。結果として、dからaへ電荷q2が移動し
たことになる。
【0057】信号S3とS5の電位が等しいので、q1
=q2となる。チャージポンプ回路120Bは、チャー
ジポンプ回路120Aと同一構成である。チャージポン
プ回路120Bをチャージポンプ回路120Aと逆に動
作させるために、チャージポンプ回路120Bの制御入
力端には、チャージポンプ回路120Aに対するアップ
信号UP1、*UP1、ダウン信号DWN1及び*DW
N1に対応して、それぞれダウン信号DWN2、*DW
N2、アップ信号UP2及び*UP2が供給される。チ
ャージポンプ回路120A内の単位移動電荷q1及びq
2に対応するチャージポンプ回路120B内の単位移動
電荷をq3及びq4で表す。また、チャージポンプ回路
120Bの入出力信号を信号S4及びS5で表す。
【0058】以上のことから、クロックCLKの周波数
がクロックCLK0のそれにほぼ等しくなった後は、信
号S3とS5の電位をほぼ等しくし、かつ、信号S4と
S6の電位をほぼ等しくすることにより、位相比較回路
100、チャージポンプ回路120A、ループフィルタ
110及び電圧制御発振回路50のループで、クロック
CLKの位相をクロックCLK0の位相に収束させるこ
とができる。
【0059】クロックCLKの周波数がクロックCLK
0のそれより低い場合には、信号S3の電位を信号S5
の電位より高くすることにより、q1>q2とすること
ができ、信号S4の電位を信号S6の電位より低くする
ことにより、q4>q3とすることができる。これによ
り、アップ信号UP1及び*UP1によるクロックCL
Kの位相進ませ動作が、ダウン信号DWN1及び*DW
N1による位相遅らせ動作よりも大きくなり、同様に、
アップ信号UP2及び*UP2によるクロックCLKの
位相進ませ動作がダウン信号DWN2及び*DWN2に
よる位相遅らせ動作よりも大きくなるので、クロックC
LKの周波数が上昇してクロックCLK0のそれに収束
する。
【0060】逆に、クロックCLKの周波数がクロック
CLK0のそれより高い場合には、信号S3とS5の電
位の関係及び信号S4とS6の電位の関係を上記と逆に
することにより、動作が上記と逆になって、クロックC
LKの周波数が低下してクロックCLK0のそれに収束
する。周波数誤差が大きい場合には、アップ信号UP
1、UP2と、ダウン信号DWN1、DWN2とがラン
ダムになるので、チャージポンプ回路はその入出力端間
の電圧のみでその機能が定まる。
【0061】このような周波数誤差と位相誤差との相乗
的な作用により、両動作を単に加算する従来法及び上記
第1実施例よりも、周波数誤差の収束が確実となる。上
記のように単位移動電荷を周波数誤差に応じて変化させ
るために、図11に示す周波数誤差検出回路130、ロ
ーパスフィルタ140A、140B、単位量制御回路1
50A及び150Bが用いられる。
【0062】周波数誤差検出回路130の全体構成例を
図15に示す。この検出回路は、並列4段の第1〜4回
路131〜134を備えている。第1〜4回路131〜
134は、位相誤差検出・制御回路135からの信号に
より駆動される。この回路135の構成例を図16に示
す。
【0063】回路135は、図6の回路に新たな構成を
付加して並列4段用としたものである。回路135は、
図6のDフリップフロップ81及び遅延回路82にラッ
チ回路301及び302並びにアンドゲート303〜3
10が加えられて、アンドゲート303〜306からそ
れぞれ図19に示すような位相誤差信号PE1〜PE4
及びその相補信号*PE1〜*PE4が生成される。位
相誤差信号PE1/PE2のパルス幅は、信号DATの
立ち上がり/立ち下がりから、クロックCLKの立ち上
がりに同期した信号RDATAの立ち上がり/立ち下が
りまでの時間である。位相誤差信号PE3/PE4のパ
ルス幅は、クロックCLKの立ち上がりに同期した信号
RDATAの立ち上がり/立ち下がりから信号DATの
立ち下がり/立ち上がりまでの時間である。
【0064】ラッチ回路301及び302は入力信号D
ATAを1/2分周して、位相誤差信号PE1〜PE4
及び信号CK1〜CK4の各々の1周期を信号DATの
2周期に等しくするためのものである。図16中、ラッ
チ回路のT及びLはそれぞれ相補クロック入力端である
スルー制御信号入力端及びラッチ制御信号入力端であ
る。Dフリップフロップ81は2個のラッチ回路を縦続
接続して構成され、遅延回路82は2個のラッチ回路を
縦続接続し且つ両回路の各々について制御信号入力端T
及びLをそれぞれ高レベル及び低レベルに固定してスル
ー状態にすることにより得られる。したがって、Dフリ
ップフロップ81、遅延回路82、及び、回路301及
び302からなる1/2分周回路はいずれも2段のラッ
チ回路で構成され、これらの出力信号の遅延は互いに等
しくなっている。
【0065】図19に示す位相誤差信号PE2とPE1
の隣合うパルスの幅の差、例えばt2−t1、位相誤差
信号PE3とPE2の隣合うパルスの幅の差、例えばt
3−t2、位相誤差信号PE4とPE3の隣合うパルス
の幅の差、例えばt4−t3、及び、位相誤差信号PE
1とPE4の隣合うパルスの幅の差、例えばt5−t
4、はそれぞれ、図15に示す、互いに同一構成の第1
〜4回路131〜134で演算される。
【0066】タイミング信号CK1〜CK4は、図19
に示す如く、信号RDATAの低レベル区間と高レベル
区間を順に取り出したものである。図16中の各構成要
素の入出力信号は全て相補信号であるが、簡単化のため
に一部の出力のみ相補信号で表し、他は単一信号で表し
ている。図17は、図15の第1回路131の構成例を
示す。
【0067】この回路の積分回路71、スイッチ素子7
21、722及び定電流源73はそれぞれ図5の積分回
路71A、スイッチ素子721A、722A及び定電流
源73Aと同一構成である。積分回路71の非反転入力
端に接続された回路は、反転入力端に接続された回路と
同一構成である。スイッチ素子721〜724の制御入
力端A〜Dにはそれぞれ、位相誤差信号PE1、*PE
1、PE2及び*PE2が供給される。
【0068】位相誤差信号PE1及びPE2がそれぞれ
高レベル及び低レベルの間、スイッチ素子721、72
4がオン、スイッチ素子722、723がオフとなっ
て、積分回路71の非反転出力端の信号S31は、図1
9に示す如く直線的に上昇する。次に、位相誤差信号P
E1が低レベルに遷移すると、スイッチ素子721及び
722がそれぞれオフ及びオンになって、積分回路71
の入出力電位が保持される。この時の信号S31の電位
は、位相誤差信号PE1のパルス幅に比例している。
【0069】次に、位相誤差信号PE2が高レベルに遷
移すると、スイッチ素子723及び724がそれぞれオ
ン及びオフになって、信号S31が直線的に下降する。
位相誤差信号PE2が低レベルに遷移すると、スイッチ
素子723及び724がそれぞれオフ及びオンになっ
て、積分回路71の入出力電位が保持される。この時の
信号S31の電位は、位相誤差信号PE1とPE2の隣
合うパルスの幅の差t1−t2に比例している。
【0070】次に信号CK1が高レベルの間、積分回路
71に含まれるキャパシタが短絡され、積分回路71の
相補入出力の電位差が0になる。積分回路71の非反転
及び反転の出力端はそれぞれ、差動増幅回路201の非
反転及び反転の入力端に接続されている。差動増幅回路
201は、図7の演算増幅回路761と同一構成であ
る。図17中の構成要素201〜206の入出力信号は
全て、積分回路71と同様に相補信号であるが、簡単化
のために単一信号で表している。
【0071】差動増幅回路201の相補出力の電位差V
は、差t1−t2が小さいとき、エラーになりやすいの
で、これを除去するため、電位差Vはウインドコンパレ
ータ202に供給される。ウインドコンパレータ202
は、入力電位差Vが正の基準値V0に対しV>V0であ
れば出力端Pのみが高レベルとなり、V<−V0であれ
ば出力端Qのみが高レベルとなり、−V0≦V≦V0で
あれば出力端P及びQが低レベルとなる。上記エラーの
除去範囲を定めるための基準値V0は、調整可能になっ
ており、その値は例えば0.15Vである。
【0072】ウインドコンパレータ202の出力端P及
びQはそれぞれDフリップフロップ203及び204の
データ入力端Dに接続され、その信号は信号CK1の立
ち上がりのタイミングで、すなわち積分回路71のリセ
ット開始のタイミングで、Dフリップフロップ203及
び204に保持される。Dフリップフロップ203及び
204の非反転出力端Qはそれぞれアンドゲート205
及び206の一方の入力端に接続され、アンドゲート2
05及び206の他方の入力端には、Dフリップフロッ
プ203及び204の出力の有効/無効期間を示す信号
CK1が供給される。
【0073】アンドゲート205/206から出力され
るアップ信号FUP1/ダウン信号FDN1が高レベル
になるのは、信号CK2が高レベル、かつ、位相誤差信
号PE2とPE1の隣合うパルスの幅の差が負/正でそ
の絶対値が基準値V0で定まる一定値以上の場合であ
る。信号S31に対応する第2回路132、第3回路1
33及び第4回路134の内部信号をそれぞれ信号S3
2、S33及びS34として図19に示す。
【0074】図15において、第1〜4回路131〜1
34からそれぞれ出力されるアップ信号FUP1〜FU
P4及びダウン信号FDN1〜FDN4はそれぞれ信号
CK1〜CK4が高レベルの間有効となる。アップ信号
FUP1〜FUP4はオアゲート136に供給され、オ
アゲート136からアップ信号FUPが出力される。ダ
ウン信号FDN1〜FDN4はオアゲート137に供給
され、オアゲート137からダウン信号FDNが出力さ
れる。オアゲート136及び137の出力は、ノアゲー
ト138に供給され、ノアゲート138から出力される
周波数一致信号FD0は、アップ信号FUP及びダウン
信号FDNがいずれも低レベルのとき、高レベルとな
る。
【0075】図11に示す如く、アップ信号FUP、ダ
ウン信号FDN及び周波数一致信号FD0をアナログ化
して単位量制御回路150A及び150Bを安定に動作
させるために、アップ信号FUP及び周波数一致信号F
D0はローパスフィルタ140Aの一対の相補入力端に
供給され、ダウン信号FDN及び周波数一致信号FD0
はローパスフィルタ140Bの一対の相補入力端に供給
される。ローパスフィルタ140A及び140Bは互い
に同一構成であり、ローパスフィルタ140Aは、図1
8(A)に示す如く構成されている。ローパスフィルタ
140Aの相補出力信号S1及び*S1は、単位量制御
回路150Aの相補入力端に供給され、ローパスフィル
タ140Aの相補出力信号S2及び信号*S1は、単位
量制御回路150Bの相補入力端に供給される。
【0076】単位量制御回路150A及び150Bは互
いに同一構成であり、単位量制御回路150Aの構成例
を図14に示す。単位量制御回路150Aは、相補入力
信号S1及び*S1を単一出力に変換するための入力バ
ッファ回路151と、入力バッファ回路151の出力の
変化に対しほぼ直線的に変化する信号S3を安定に生成
するための出力回路152と、入力バッファ回路151
の出力電位の上限を定めるためのリミッタ153とから
なる。
【0077】入力バッファ回路151は、D−MESト
ランジスタTD11、TD12、抵抗R11、R12、
E−MESトランジスタTE11及びTE12を備え、
出力回路152は、D−MESトランジスタTD13〜
TD17、E−MESトランジスタTE13及び抵抗R
13、R14を備え、上限リミッタ153は、E−ME
SトランジスタTE14とショットキーダイオードD1
とを備えている。D−MESトランジスタTD13及び
TD14は、電源供給線VCCの変動に対する信号S3の
変動を低減させるためのものである。
【0078】E−MESトランジスタTE11及びTE
12はカレントミラー回路を構成しており、各々に流れ
る電流は互いに等しい。この電流をI1とする。信号S
1の電位が信号*S1の電位より高くなると、D−ME
SトランジスタTD12を流れる電流I2がD−MES
トランジスタTD11を流れる電流I1よりも大きくな
り、電流I2−I1がE−MESトランジスタTE13
側へ流れ、E−MESトランジスタTE13のゲート電
位が低下する。E−MESトランジスタTE13のソー
ス電位はそのゲート電位より0.6V低い。従って、抵
抗R14を流れる電流が減少し、信号S3の電位が上昇
する。
【0079】図3において、信号S3の電位が信号S5
の電位より高くなり、信号S5が、図14のD−MES
トランジスタTD15のゲートにフィードバックされ
る。信号S5の電位が低下すると、D−MESトランジ
スタTD15に流れる電流が増加し、信号S3の電位が
低下して、信号S3と信号S5の電位差が、出力回路1
52の入力電位に応じた値に制御される。
【0080】同様に、図11において、単位量制御回路
150Bの出力信号S4はチャージポンプ回路120B
の入力端に供給され、チャージポンプ回路120Bの出
力信号S6は、単位量制御回路150Bにフィードバッ
クされる。したがって、周波数誤差に対する上記相乗的
な収束動作が行われる。また、周波数誤差検出回路13
0はサイクルスリップが無くても周波数誤差を検出でき
るので、周波数誤差の収束動作が、従来より小さい周波
数誤差まで行われ、この相乗的な収束動作がさらに効果
的に行われる。
【0081】周波数一致信号FD0を、ローパスフィル
タ140C及びヒステリシス型インバータ160に通す
ことにより、ロック外れ信号を得ることができる。図2
0〜図22は、上記第3実施例のクロック再生回路のシ
ミュレーション結果を示す。シミュレーションの条件は
上記第2実施例のそれと同一である。但し、図22につ
いては、入力信号DATAは‘1’と‘0’がランダム
に変化し224−1回で一巡する信号とした。図22中の
位相誤差の交差斜線部は、その範囲内で位相誤差がラン
ダムに変化している部分である。
【0082】図22から明かなように、位相誤差の収束
動作可能範囲まで周波数誤差収束動作が効果的に行わ
れ、10μsという短時間でロックインされる。この第
3実施例は第1及び第2の実施例よりも効果的である
が、その動作原理から、第1及び第2の実施例について
も第3実施例と同様な効果が得られる。本第3実施例の
クロック再生回路は、1.0〜1.9GHz程度のクロ
ックを再生可能である。
【0083】なお、本発明には外にも種々の変形例が含
まれる。例えば、周波数誤差検出回路については、第1
及び第3実施例では並列4段、第2実施例では並列2段
の場合を説明したが、いずれの構成も段数は2段以上で
あればよい。この段数は、クロックCLK0の周波数及
び必要な電荷リセット時間を考慮して定められる。
【0084】また、単位量制御回路150A及び150
Bの入出力端間電圧を制御する代わりに、図12(A)
の各アンドゲートの出力振幅を、制御入力信号に応じて
可変である構成とし、周波数誤差検出回路130の出力
に基づいて、この制御信号を生成し、アップ信号UP
1、*UP1、UP2、*UP2、ダウン信号DWN
1、*DWN1、DWN2及び*DWN2自体で単位電
荷移動量q1〜q4を調整して第3実施例のように動作
させる構成であってもよい。
【0085】本発明には、上記各実施例間の組み合わせ
の構成が含まれる。例えば、図5において出力段のデジ
タル化を行わずに差動増幅回路76A、76Bのアナロ
グ周波数誤差を出力する構成であってもよい。同様に、
図17において出力段のデジタル化を行わずに差動増幅
回路201のアナログ周波数誤差を出力する構成であっ
てもよい。また、図1の加算回路43A〜43Cのアナ
ログ周波数誤差出力を図5又は図17のようにデジタル
化した構成であってもよい。図5の出力段の2値化の構
成と図17の出力段の3値化の構成とを、互いに逆にし
てもよい。
【0086】
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のクロック再生回路図であ
る。
【図2】図1中の周波数誤差検出回路の構成例を示す図
である。
【図3】図1の回路の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図4】図1及び図2の回路の動作を示す波形図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例の周波数誤差検出回路を示
す図である。
【図6】図5中の位相誤差検出・制御回路の構成例を示
す図である。
【図7】図5中の積分回路及び差動増幅回路の構成例を
示す図である。
【図8】図5の回路の動作を示す波形図である。
【図9】第2実施例のシミュレーション結果を示す波形
図である。
【図10】第2実施例のシミュレーション結果を示す波
形図である。
【図11】本発明の第3実施例のクロック再生回路を示
す図である。
【図12】図11中の位相比較回路の構成例及びその動
作を示す図である。
【図13】図11中のチャージポンプ回路の構成例を示
す図である。
【図14】図11中の単位量制御回路の構成例を示す図
である。
【図15】図11中の周波数誤差検出回路の構成例を示
す図である。
【図16】図15中の位相誤差検出・制御回路の構成例
を示す図である。
【図17】図5中の第1回路の構成例を示す図である。
【図18】図11中のローパスフィルタ及びループフィ
ルタの構成例を示す図である。
【図19】図15〜17の回路の動作を示す波形図であ
る。
【図20】第3実施例のシミュレーション結果を示す波
形図である。
【図21】第3実施例のシミュレーション結果を示す波
形図である。
【図22】第3実施例のシミュレーション結果を示す波
形図である。
【図23】従来のクロック再生回路を示す図である。
【符号の説明】
20、100 位相比較回路 30、110 ループフィルタ 50 電圧制御発振回路 40、60、130 周波数誤差検出回路 71、71A、71B 積分回路 73、73A、73B 定電流源 76A、76B、201 差動増幅回路 77A、77B、81、101A、101B、203、
204、303〜305 Dフリップフロップ 80、135 位相誤差検出・制御回路 82 遅延回路 120A、120B チャージポンプ回路 140A、140B、140C ローパスフィルタ 150A、150B 単位量制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−49423(JP,A) 特開 平5−259905(JP,A) 米国特許5297173(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/033 H03L 7/087 H04L 25/49

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の各エッジからクロック信号の
    次の一方のエッジまでの幅のパルスを有し且つ低レベル
    と高レベルの平均値が0レベルになるようにレベルシフ
    トされた位相誤差信号PEに基づき、該位相誤差信号P
    Eのn周期(n≧2)毎に該位相誤差信号PEの1周期
    の間活性になり活性期間が互いに異なる第1〜nクロッ
    ク信号に同期して周波数誤差を検出する周波数誤差検出
    回路であって、該第1〜nクロック信号の活性期間はこ
    の順に循環的に変化し、 一端に該位相誤差信号PEが供給され、第iクロック信
    号の活性期間でオンにされる第iスイッチ素子と、 入力端が第iスイッチ素子の他端に接続され、第(i−
    1)クロック信号の活性期間で積分値がリセットされる
    第i積分回路と、 該第i積分回路の出力信号の変化量と該第(i−1)積
    分回路の出力信号の変化量とを加算し、第(i+1)ク
    ロック信号の活性期間で加算値を第iアナログ周波数誤
    差信号として出力し、該第(i−1)クロック信号の活
    性期間で該加算値がリセットされる第i加算回路と、 を、i=1〜nの各々について有し、ただし、第0クロ
    ック信号、第(n+1)クロック信号及び第0積分回路
    はそれぞれ第nクロック信号そのもの、第1クロック信
    号そのもの及び第n積分回路そのものであり、 該第1〜nアナログ周波数誤差信号を合成して出力する
    ことを特徴とする周波数誤差検出回路。
  2. 【請求項2】 入力信号のn個(n≧2)毎のエッジか
    らクロック信号の次の一方のエッジまでの期間において
    活性である信号を所定時間遅延させた信号であり互いに
    活性期間が異なる第1〜n位相誤差信号PE1〜PEn
    に基づき、該第1〜n位相誤差信号のそれぞれに対応し
    たn相の第1〜第nクロック信号に同期して周波数誤差
    を検出する周波数誤差検出回路であって、該第1〜n位
    相誤差信号の活性期間はこの順に循環的に変化し、 第i定電流源と、 一端が該第i定電流源の電流路の一端に接続され、第i
    位相誤差信号PEiの活性期間オンになる第iスイッチ
    素子と、 入力端が該第iスイッチ素子の他端に接続され、第iク
    ロック信号の活性期間で積分値がリセットされ、相補信
    号を出力する第1及び第2の出力端を有する第i積分回
    路と、 該第iクロック信号の活性期間で入出力端子間が短絡さ
    れ、第1及び第2の入力端の信号の差を増幅し、該入出
    力端子間が短絡されておらず且つ該第i位相誤差信号P
    Eiが不活性の期間において第i周波数誤差信号を出力
    する第i増幅回路と、 該第i積分回路の該第1出力端と該第i増幅回路の該第
    1入力端との間及び該第i積分回路の該第2出力端と該
    第i増幅回路の該第2入力端との間にそれぞれ接続され
    た第1i及び第2iのキャパシタと、 該第i積分回路の該第1出力端と第(i+1)増幅回路
    の該第2入力端との間及び該第i積分回路の該第2出力
    端と該第(i+1)増幅回路の該第1入力端との間にそ
    れぞれ接続された第3i及び第4iのキャパシタと、 を、i=1〜nの各々について有し、ただし、第(n+
    1)増幅回路は第1増幅回路そのものであり、 該第1〜n周波数誤差信号を合成して出力することを特
    徴とする周波数誤差検出回路。
  3. 【請求項3】 i=1〜nの各々について、 前記第i積分回路は第1入力端に供給される信号と第2
    入力端に供給される信号との差を積分し、該第1入力端
    が前記第iスイッチ素子の前記他端に接続され、 前記第i定電流源の電流路の前記一端と電源供給線との
    間に接続され、前記第i位相誤差信号PEiの不活性期
    間オンになるスイッチ素子をさらに有する、 ことを特徴とする請求項2記載の周波数誤差検出回路。
  4. 【請求項4】 前記第1〜n周波数誤差信号をそれぞれ
    デジタル化して保持するための第1〜n記憶回路をさら
    に有し、該第1〜n記憶回路の出力を合成して出力する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の周波数誤差検出
    回路。
  5. 【請求項5】 前記第1〜n記憶回路の出力が供給さ
    れ、前記第1〜nクロック信号の活性期間でそれぞれ該
    第1〜n記憶回路の出力を選択して出力するこ とによ
    り、該第1〜n記憶回路の出力を合成することを特徴と
    する請求項4記載の周波数誤差検出回路。
  6. 【請求項6】 前記第1〜n記憶回路はいずれも、Dフ
    リップフロップであることを特徴とする請求項4又は5
    記載の周波数誤差検出回路。
  7. 【請求項7】 i=1〜nの各々について、 前記第i増幅回路の出力と前記第i記憶回路の間に接続
    され、V0を正の基準値としたときに該第i増幅回路の
    出力信号VがV>V0であるかV<−V0であるかを判
    定する第iウインドコンパレータをさらに有し、 前記第i記憶回路は、 V>V0の判定結果を保持するための第1のDフリップ
    フロップと、 V<−V0の判定結果を保持するための第2のDフリッ
    プフロップと、 を有することを特徴とする請求項記載の周波数誤差検
    出回路。
  8. 【請求項8】 入力電圧に応じた周波数のクロック信号
    を生成する電圧制御発振回路と、該電圧制御発振回路からの該クロック信号の、入力信号
    に潜在するクロック信号に対する 位相誤差を検出する位
    相比較回路と、 請求項1乃至のいずれか1つに記載の周波数誤差検出
    回路と、 該位相比較回路の出力と該周波数誤差検出回路の出力が
    重畳して供給され、不要周波数の信号を除去して該電圧
    制御発振回路の入力端に供給するループフィルタと、 を有することを特徴とするクロック再生回路。
  9. 【請求項9】 入力電圧に応じた周波数のクロック信号
    を生成する電圧制御発振回路と、該電圧制御発振回路からの該クロック信号の、入力信号
    に潜在するクロック信号に対する 位相誤差を検出し、検
    出毎に、検出結果が位相遅れ/位相進みの場合にはパル
    スであるアップ信号/ダウン信号を出力する位相比較回
    路と、 請求項1乃至のいずれか1つに記載の周波数誤差検出
    回路と、 該アップ信号と該ダウン信号の一方のパルスに応答して
    入力端から出力端へ単位電荷量q1を移動させ、該アッ
    プ信号と該ダウン信号の他方のパルスに応答して出力端
    から入力端へ単位電荷量q2を移動させ、該入力端と出
    力端との間の電圧に応じて該単位電荷量q1とq2の差
    が異なるチャージポンプ回路と、 周波数誤差を0に収束させるために、該周波数誤差検出
    回路の出力に応じた電圧を該チャージポンプ回路の入出
    力端間に供給する単位量制御回路と、 入力端が該チャージポンプ回路の出力端に接続され、不
    要周波数の信号を除去して該電圧制御発振回路の入力端
    に供給するループフィルタと、 を有することを特徴とするクロック再生回路。
  10. 【請求項10】 前記チャージポンプ回路は、 その入力端から出力端へ順方向に直列接続された第1〜
    3ダイオードと、 該出力端から該入力端へ順方向に直列接続された第4〜
    6ダイオードと、 該第1と第2、第2と第3、第4と第5、第5と第6の
    ダイオード間にそれぞれ一端が接続された第1〜4キャ
    パシタと、 を有し、該チャージポンプ回路の該第1及び第2のキャ
    パシタの他端に前記アップ信号と前記ダウン信号との一
    方の相補信号が供給され、該チャージポンプ回路の該第
    3及び第4のキャパシタの他端に該アップ信号と該ダウ
    ン信号との他方の相補信号が供給されることを特徴とす
    る請求項記載のクロック再生回路。
JP22038594A 1994-03-11 1994-09-14 周波数誤差検出回路及びこれを用いたクロック再生回路 Expired - Fee Related JP3418710B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22038594A JP3418710B2 (ja) 1994-03-11 1994-09-14 周波数誤差検出回路及びこれを用いたクロック再生回路
EP95301534A EP0671829B1 (en) 1994-03-11 1995-03-09 Clock regeneration circuit
DE69535087T DE69535087T2 (de) 1994-03-11 1995-03-09 Schaltungsanordnung zur Taktrückgewinnung
US08/401,793 US5610954A (en) 1994-03-11 1995-03-10 Clock reproduction circuit and elements used in the same
KR1019950005044A KR0185474B1 (ko) 1994-03-11 1995-03-11 클록 재생 회로 및 이 클록 재생 회로를 이용한 소자들
CN95102687A CN1128520C (zh) 1994-03-11 1995-03-11 时钟再生电路及其所用元件
TW084105052A TW271023B (ja) 1994-03-11 1995-05-20
US08/757,982 US5889828A (en) 1994-03-11 1996-11-27 Clock reproduction circuit and elements used in the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4105494 1994-03-11
JP6-41054 1994-03-11
JP22038594A JP3418710B2 (ja) 1994-03-11 1994-09-14 周波数誤差検出回路及びこれを用いたクロック再生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07303098A JPH07303098A (ja) 1995-11-14
JP3418710B2 true JP3418710B2 (ja) 2003-06-23

Family

ID=26380584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22038594A Expired - Fee Related JP3418710B2 (ja) 1994-03-11 1994-09-14 周波数誤差検出回路及びこれを用いたクロック再生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3418710B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4546716B2 (ja) * 2003-11-10 2010-09-15 シャープ株式会社 Pllクロック信号生成回路
EP2070230A4 (en) * 2006-09-28 2011-04-27 Keystone Semiconductor Inc SPREADING SPECTRUM CLOCK GENERATOR WITH ARRIVAL INTERFACE TECHNOLOGY

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07303098A (ja) 1995-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0671829A2 (en) Clock regeneration circuit
JP2990171B1 (ja) Pll回路とその制御方法
KR100234551B1 (ko) 초고주파 클럭 및 데이타 복구 회로를 위한 위상검파기
JPH04320109A (ja) データエツジ遷移位相判別回路
JPS60227541A (ja) ディジタルpll回路
US7482841B1 (en) Differential bang-bang phase detector (BBPD) with latency reduction
JP3467975B2 (ja) 位相検出回路
KR920003665A (ko) 비트 동기를 위한 디지틀 위상 검출기
JP2002198808A (ja) Pll回路および光通信受信装置
US6911850B2 (en) Semiconductor integrated circuit
JPH1127116A (ja) 半導体集積回路、電圧コントロールディレイライン、ディレイロックドループ、自己同期パイプライン式デジタルシステム、電圧制御発振器、およびフェーズロックドループ
US5550878A (en) Phase comparator
JPS63263936A (ja) データ検出器
JP2005506798A (ja) 遷移検出、妥当正確認および記憶回路
JP3418710B2 (ja) 周波数誤差検出回路及びこれを用いたクロック再生回路
JP2003264459A (ja) 位相比較器およびクロックリカバリ回路
JP2001168848A (ja) デジタル同期回路
JP3296350B2 (ja) 位相検出回路
JP3705273B2 (ja) クロック抽出回路およびクロック抽出方法
US20030151463A1 (en) Phase comparator
JP3418712B2 (ja) 位相比較回路
JP3185768B2 (ja) 周波数比較器及びこれを用いたクロック抽出回路
JP3640422B2 (ja) クロック再生回路及び周波数誤差推定回路
US6806740B1 (en) Reduced complexity linear phase detector
JP2000124801A (ja) Pll回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees