JP3418459B2 - 繊維強化樹脂製フランジ付管状体の製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂製フランジ付管状体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は繊維強化樹脂製フランジ
付管状体、例えば、繊維強化樹脂製フランジ付管継手の
製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、繊維強化樹脂(以下、FRPと称
する)製のフランジ付管を製造する場合、FRP製フラ
ンジ部材を別途製作し、このFRP製フランジ部材を既
に成形硬化したFRP管に接着すること(例えば、特公
平2−29916号公報)、または、既に成形硬化した
FRP管の端部にフランジ形成用の2枚の型板を装着
し、これらの型板間を埋めるようにして硬化性樹脂含浸
繊維材を巻回し、この巻回体の樹脂を硬化後、型板を脱
型すること(例えば、特開平2−300592号公報)
等が公知である。 【0003】周知の通り、FRP製管状体を、高圧下、
特に脈動負荷条件下で使用すると、例えば、水道管の管
継手として使用すると、内部の水が発汗状に漏水する現
象、すなわちウィ−ピング現象が発生し、このウィ−ピ
ング現象によって管の使用内圧が制限されることが多
い。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のFRP製フ
ランジ付管においては、管本体部とフランジ部との界面
が、硬化体同士の接着剤による接着、または硬化体への
FRP材の硬化接着により構成されており、所謂、2次
接着であって、高分子鎖の絡み合いによる有効な相互拡
散的結合が期待し難いために、その界面の強度、特に剪
断強度は充分とは言い難い。この場合でも、使用内圧が
FRP管本体部のウィ−ピングにより決まってしまえ
ば、上記した従来のFRP製フランジ付管でも、フラン
ジ部の破壊が問題となることはない。 【0005】しかしながら、FRP管本体部にウィ−ピ
ング発生防止手段を付加する場合は、使用内圧の増大の
結果、管本体部とフランジ部との界面破壊が問題となる
ケ−スが多くなると推定される。 【0006】また、FRPのマトリックスとして熱硬化
性樹脂を使用する以上、樹脂の硬化収縮に起因する支障
が不可避であり、通常、熱硬化性樹脂と相溶性の良い低
収縮化剤を混合して低収縮化を図っているが、この場
合、低収縮効果が最大の型板密着部分に大なる応力が発
生し、層間剥離が惹起され、光の透過性が低下し、剥離
界面での光反射により白色化することがあり、上記の成
形硬化したFRP管にフランジ成形用の型板を装着し、
それらの型板間に硬化性樹脂含浸繊維材を巻回し、その
巻回体の硬化後、型板を離型する場合(例えば、特開平
2−300592号公報)では、硬化時や離型時に、F
RPフランジ部と型板との界面やFRPフランジ部と既
硬化管本体との界面に過大な応力が作用し、白化が発生
し易く、特に、顔料を用いている場合は、白化部分と他
の部分との色の差が顕著となって、後でゲルコ−ト塗装
が余儀なくされることが多い。 【0007】更に、上記何れの公知例においても、管本
体部の成形工程とフランジ部の成形工程との連続化を図
ることが難しく、生産性に問題があり、また、上記何れ
の公知例においても、管本体部とフランジ部とを別々に
硬化しているので、硬化工程上、重複乃至は無駄があ
り、更に、硬化が終了するまで型板を次ぎの成形に使用
できず、型板の回転率が悪く、このことも、低生産性の
原因となっている。【0008】 本発明の 目的は、FRP管本体部にウィ−
ピング発生防止手段を付加してFRP管の使用内圧を高
くする場合でも、フランジ部での破壊を充分に回避でき
る繊維強化樹脂製フランジ付管状体を良好な生産性で、
しかも、白化をよく防止して製造できる繊維強化樹脂製
フランジ付管状体の製造方法を提供することにある。【0009】 【課題を解決するための手段】 本発明の 繊維強化樹脂製
フランジ付管状体の製造方法は、一端側に鍔板を有する
マンドレルの他端部上に、ウィーピング防止用成形体を
スペーサを介して支着した上で、該マンドレルに、フィ
−ドアイからの硬化性樹脂含浸繊維材を巻回積層して未
硬化の管本体部を形成し、この形成の最終時における硬
化性樹脂含浸繊維材の巻き付け箇所を鍔板側に位置さ
せ、次いで、フランジ部形成用のアーム付きの割り型板
を、そのアームをマンドレル軸にクランプするようにし
その硬化性樹脂含浸繊維材を上記鍔板とで挾んで上記
未硬化の管本体部上に抱着し、更に、これらの鍔板と型
板間に上記フィ−ドアイからの硬化性樹脂含浸繊維材を
巻回して未硬化のフランジ部を形成し、而るのち、割り
型板を取外したうえで、加熱により全体の樹脂を硬化さ
せ、その後、マンドレルを脱型することを特徴とする構
成である。【0010】 以下、本発明の構成を図面を参照しつつ説
明する。図1の(イ)は、本発明の繊維強化樹脂製フラ
ンジ付管状体の製造方法において使用する通常のフィラ
メントワインディング(以下、FWと称する)装置の概
略を示し、連続繊維材がボビン11から引き出され、こ
の連続繊維材に樹脂含浸槽12において硬化性樹脂が含
浸され、この硬化性樹脂含浸連続繊維材が、図1の
(ロ)にも示すように、フィ−ドアイ13を経て、回転
機14により回転中のマンドレル1に巻回積層されてい
く。【0011】 上記フィ−ドアイ13においては、図1の
(ロ)に示すように、製品であるFRP製のフランジ付
管状体に応じて、硬化性樹脂含浸繊維材を所定の巻き付
け角度並びに積層層数で巻回し得るように、マンドレル
1の回転軸に平行なX軸方向の正逆走行、このX軸に対
するY軸方向の正逆走行、更にZ軸方向の正逆走行、Z
軸に垂直な面での正逆回転(U運動)並びにY軸に垂直
な面での正逆回転(V運動)等が可能とされている。【0012】 これらの走行・回転の制御には通常、サ−
ボモ−タが使用される。制御方式としては、近接スイッ
チ等を使用したフィ−ドバック方式、予め移動座標を記
憶させたプログラムに従いコンピュ−タで制御するティ
−チインプレ−バック方式等が使用される。【0013】 図2は本発明の製造方法の製造対象物であ
る繊維強化樹脂製フランジ付管状体の一例としてのFR
P製のフランジ付管継手2を示している。図2におい
て、21はFRP製の継手本体部である。20は受口内
面に固着したウィ−ピング防止用成形体であり、ゴムリ
ング装着溝並びに抜け止めリング装着溝を備えている。
22は継手本体部21の後端に設けたFRP製のフラン
ジ部である。【0014】 このフランジ付管継手による管の接続にお
いては、図3に示すように、一端にフランジ31を有す
る管32、例えば、水道管用鋳鉄管の管端フランジに当
該管継手2のフランジ部22がパッキング33を介して
ボルト34で連結され、当該管継手2の受口に水道管用
FRP管35がゴムリング36並びに抜け止めリング3
7を介し差し込み方式により接続される。この場合、ウ
ィ−ピング防止用成形体20は、管継手2のFRP面へ
の抜け止めリング37、ゴムリング36、水道管用FR
P管先端部等の直接接触によるFRPのマイクロクラッ
クを阻止し、かつ成形体2自体の優れた水密性によって
管継手2のウィ−ピング現象を防止し、使用内圧の高圧
化を可能にしている。【0015】 本発明に よって上記のFRP製フランジ付
管継手を製造するには、図4の(イ)に示すように、片
端側(FW装置の回転機の軸に連結される側、またはそ
の反対側の何れかの側)に鍔部15を有し、他端に繊維
係止用治具41を着脱自在に取付けたマンドレル1の他
端部上にウィ−ピング防止用成形体20をスペ−サ42
を介して支着したうえで、前記と同様、硬化性樹脂含浸
繊維材aをフィ−ドアイ13の少なくともX軸方向のト
ラバ−ス走行のもとで、回転中のマンドレル1に巻回
し、各繊維係止用治具41のピンへの引っ掛けにより巻
き返しを行って、所定の巻き付け角度、所定の積層層数
で巻回積層して、未硬化の管継手本体部210を形成
し、この未硬化の管継手本体部210の形成の最終時に
おいて、硬化性樹脂含浸繊維材aが未硬化管継手本体部
210の鍔板15側に到来したときに、一旦、マンドレ
ル1の回転を停止し、図4の(ロ)に示すように、図5
に示すようなフランジ形成用の割り型板510(図示の
2つ割りが好ましいが、2っ割り以上の割り構造とする
ことも可能である)を鍔板15の手前の位置にて管継手
本体部210上に抱着し(耳部511をボルト締めする
ことにより抱着することができる)、フィ−ドアイ13
から未硬化管継手本体部210に至る硬化性樹脂含浸繊
維材aの管継手本体部近傍部分a’を型板510と鍔板
15との間に挾み込み(割り型板51にはア−ム52付
きのものを使用し、このア−ムをマンドレル軸111に
クランプする)、更に、マンドレル1の回転を再開し、
型板510と鍔板15との間に硬化性樹脂含浸繊維材a
を通常は円周巻で巻き付けて未硬化のフランジ部を形成
し、この未硬化のFRPフランジ部の形成後は、型板5
10を取り外した状態で未硬化の半製品をマンドレルと
共に加熱炉に搬入し、樹脂を硬化させ、この硬化体から
マンドレルを脱型し、硬化体両端のトリミングを行い、
これにて、FRP製のフランジ付管継手の製造を終了す
る。【0016】 本発明において、管本体部形成のための硬
化性樹脂含浸繊維材の巻き付け角は、通常、±30°〜
±75°とされ、フランジ部形成のための硬化性樹脂含
浸繊維材の巻き付け角は、通常、ほぼ90°とされる。
この場合、フィ−ドアイをY軸に垂直な面内で正逆回転
させることが好ましく、例えば、巻き付け角が±30°
(マンドレルの回転軸の方向を基準とし、反時計回りの
方向を+とする)の場合、±60°の範囲で傾かせるこ
とが好ましい。このようにすることにより、フィ−ドア
イのスリット内での硬化性樹脂含浸繊維材の滑り移動を
防止でき〔図1の(ロ)において、フィ−ドアイ13の
+X走行方向に対し、フィ−ドアイ13を尻上がりの方
向に傾かせれば、スリット131内での繊維の−X方向
滑りを防止できる)、硬化性樹脂含浸繊維の巻き付け密
度の均一性を向上できる。【0017】 上記FRPの繊維材(連続繊維材)として
は、ロ−ビング繊維をはじめ、ロ−ビングクロステ−
プ、ガラスクロステ−プ、すだれ状編みテ−プ、チヨッ
プドストランドテ−プ、コンティニアステ−プ等を使用
できる。【0018】 これらの繊維材の材質としては、ガラス繊
維、炭素繊維等の無機繊維、アラミド繊維、ポリエチレ
ンテレフタレ−ト繊維等の有機繊維が挙げられる。上記
硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル
エステル樹脂、フェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げ
られ、紫外線照射により硬化される光硬化型樹脂も使用
可能である。これらの硬化性樹脂には、必要に応じ、低
収縮化剤、フィラ−、顔料等を添加することができる。【0019】 上記したウィ−ピング防止用成形体におい
ては、緻密な樹脂組織を有することが要求され、その成
形には、真空成形法(プラスチックプレ−ト原反を真空
成形金型を使用して、加熱下で減圧吸引成形し、成形品
の端面をカットする)、ブロ−成形法(押出機からのバ
リソンを膨張させてブロ−成形型で成形し、成形品の端
面をカットする)または射出成形法等を使用できるが、
管挿口の管受口への挿入上の寸法精度を保障するため
に、内径寸法精度に優れた射出成形法または真空成形法
を使用することが好ましい。【0020】 このウィ−ピング防止用成形体の樹脂とし
ては、管または管継手の受口の内面形状に成形可能なも
のであればよく、具体的には、エポキシ樹脂、不飽和ポ
リエステル、ビニルエステル樹脂、フェノ−ル樹脂等の
熱硬化性樹脂、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリスチレン、ポリ
カ−ボネ−ト、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リフェニレンサルファイド、ポリスルホン、ポリエ−テ
ル・エ−テルケトン等の熱可塑性樹脂等を使用できる。【0021】 上記マンドレルの材質としては、剛性が高
く軽量なもの、例えば、軟鋼(SS)、ステンレス(S
US)、アルミニウム、ジュラルミン等の金属、ウレタ
ン等のゴム材、ポリプロピレン、ポリエチレン等のブロ
−成形型を使用できる。【0022】 なお、上記の説明は、フランジ付管状体が
フランジ付ソケット管継手の場合にについてなされてい
るが、本発明はフランジ付のベンド管、T字管、短管、
レジュ−サ等のフランジ付管継手、更には、水道管等の
内圧管、その他、フランジ接合される管状構造材等の製
造にも適用できる。これらのFRP製フランジ付管状体
において、フランジ部の外径はボルト締結が可能なよう
に、通常、フランジ箇所の管本体部の内径の1.1〜
1.7倍とされる。【0023】 【作用】フランジ部の形成のために硬化性樹脂含浸繊維
材を巻き付ける際、管本体部がまだ未硬化状態であるか
ら、その後の加熱硬化によって、管本体部とフランジ部
とを、高分子鎖を充分に絡み合わせて分子構造的に一体
化でき、管本体部とフランジ部との境界箇所の接着が強
力となる。従って、FRP管本体部にウィ−ピング防止
手段が付加され、FRPフランジ部の応力状態でフラン
ジ付FRP管の使用内圧が決せられるようになっても、
これに対処できるFRP製フランジ付管状体を提供する
ことができる。【0024】 また、管本体部とフランジ部とを共通のフ
ィラメントワインディング装置を使用して連続的に成形
でき、管本体部とフランジ部とを一度に硬化できるか
ら、生産性を向上できる。しかも、型板に2つ割り型板
を使用するので、その着脱も簡易に行い得るから、かか
る点からも作業性を向上できる。【0025】 更に、型板 を取外した状態でフランジ部の
硬化が行われるため、硬化収縮や離型時での発生応力を
軽減でき、FRPフランジ部での層間剥離を抑制でき、
白化をよく防止できる他、型板に割り型板を使用してい
るので、型板の着脱が容易であり、硬化工程前に離型し
た型板を次の使用のために待機させ得、型板の使用回転
率の面からも生産性の向上を図ることができる。【0026】 【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 〔実施例1〕本発明の 実施例であり、製品は呼び径150、フランジ
部の外径300mm、フランジ部の厚み26mmの図2
に示すフランジ付管継手である。【0027】 ウィ−ピング防止用成形体20には、厚さ
1mmの塩化ビニル樹脂シ−トのブロ−成形品を使用し
た。繊維にはガラス繊維ロ−ビング(番手45000g
/km)を10本引き揃えたものを使用した。硬化性樹
脂組成物には、オルソ系不飽和ポリエステル樹脂(スチ
レン約40%及び6%ナフテン酸コバルト含有)100
部(重量部、以下同じ)、低収縮化剤としてのスチレン
−酢酸ビニル共重合体17部、顔料としてのダ−クブル
−3部、硬化剤としてのメチルエチルケトンパ−オキサ
イド0.7部を使用した。樹脂含浸繊維束におけるガラ
ス繊維ロ−ビングの含有量は60体積%とした。【0028】 まず、フ−プ巻きによりウィ−ピング防止
用成形体の外面凹部を埋めて平滑にし、その上に、厚み
4mmの±60°のヘリカル巻きを行って管継手本体部
を形成し、次いで、型板〔図5の割り型板を使用)をフ
ランジ部厚みを26mmとするように装着し、フ−プ巻
きによりフランジ部を形成し、而るのち、型板を取外
たうえで、硬化炉において、70℃、1時間で硬化し、
型板並びにマンドレルを脱型のうえ、両端をトリミング
して製品を得た。【0029】 〔比較例1〕 管継手本体部の形成までは実施例1に同じとし、管継手
本体部を形成したのちは、硬化炉において、70℃、1
時間で硬化し、次いで、硬化FRP製管継手本体部を付
けたままのマンドレルに、型板を装着し、再度、フィラ
メントワインディング装置にセットし、実施例1と同様
にして未硬化のフランジ部を形成し、再度硬化炉に搬入
し、70℃、1時間で硬化し、型板並びにマンドレルを
脱型し、両端をトリミングして製品を得た。使用したウ
ィ−ピング防止用成形体、繊維、硬化性樹脂組成物、製
品の種類・寸法等は実施例1に同じとした。【0030】 〔比較例2〕 管継手本体部の形成までは実施例1に同じとし、管継手
本体部を形成したのち、硬化炉において、70℃、1.
0時間で硬化し、マンドレルを脱型して硬化FRP製管
継手本体部を得た。他方、鍔板と型板とから組み立てた
フランジ成形用型をマンドレルに装着し、未硬化のフラ
ンジを形成し、硬化炉において、70℃、1.0時間で
硬化し、脱型して硬化FRP製フランジを得た。次い
で、硬化FRP製管継手本体部に硬化FRP製フランジ
を接着剤で接着して製品を得た。使用したウィ−ピング
防止用成形体、繊維、硬化性樹脂組成物、製品の種類・
寸法等は実施例1に同じとした。【0031】 実施例1 において、管継手本体部並びにフ
ランジ部の成形に要した合計時間は、約9分であった
が、比較例1並びに比較例2において、管継手本体部並
びにフランジ部の成形に要した合計時間は、フィラメン
トワインディングの中断のための時間ロスのために、3
0分にも達した。【0032】 また、実施例1において、硬化に要した時
間は60分であったが、比較例1並びに比較例2におい
て、管継手本体部とフランジ部とを個々に硬化したの
で、硬化に要した合計時間は、120〜130分にも達
した。【0033】 また、フランジ部の白化については、実施
例1では50箇中零であったのに対し、比較例1では、
フランジ部と管継手本体部との境界に顕著な白化が観察
され(硬化済の管継手本体部にフランジ部が形成硬化さ
れるために、その境界に過大な応力が作用した結果と推
定される)、比較例2ではフランジの両面に顕著な白化
が観察された。【0034】 また、実施例品並びに各比較例品の継手の
フランジ部に蓋板をパッキングを介してボルトで取付
け、一端に加圧配管を接続した短管を継手受口に図3に
示すように、パッキングと抜け止めリングを介して接続
し、静水圧破壊試験を行ったところ、実施例品1並びに
2ともに、水圧40kg/cm2 のもとでも何らの異常
も観られなかったが、比較例1並びに比較例2のもので
は、ほぼ水圧20kg/cm2 にて、フランジ部と継手
本体部との接合箇所が破壊した。【0035】 【発明の効果】本発明によれば、FRP管本体部へのウ
ィ−ピング防止手段の付加により使用内圧が高くされ、
FRPフランジ部に作用する応力でFRP管の使用内圧
が決せられるような場合でも、フランジ部に充分な耐圧
性を付与できるFRP製フランジ付管状体を、白化を排
除し、良好な生産性で製造できるから、FRP製フラン
ジ付管の使用内圧の高圧化に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のFRP製フランジ付管状体の製造に使
用するFW装置を示す説明図である。 【図2】本発明により製造されるFRP製フランジ付管
継手を一部を側面図で示す断面図である。 【図3】図2に示す管継手の使用状態を、一部を側面図
で示す断面図である。【図4】 本発明の FRP製フランジ付管状体の製造方法
を示す説明図であり、図4の(イ)は未硬化管本体部の
形成直後を、図4の(ハ)は割り型板の装着直後をそれ
ぞれ示している。【図5】 本発明において使用する割り型板の一例を示す
斜視図である。 【符号の説明】 1 マンドレル 15 鍔板 2 フランジ付管状体 21 管本体部 22 フランジ部 210 未硬化の管本体部 a 硬化性樹脂含浸繊維材 a’ 硬化性樹脂含浸繊維材の未硬化管本体
部の近傍部分 51 型板 510 割り型板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 70/00 - 70/88

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】【請求項1】 一端側に鍔板を有するマンドレルの他端部
    上に、ウィーピング防止用成形体をスペーサを介して支
    着した上で、該マンドレルに、フィ−ドアイからの硬化
    性樹脂含浸繊維材を巻回積層して未硬化の管本体部を形
    成し、この形成の最終時における硬化性樹脂含浸繊維材
    の巻き付け箇所を鍔板側に位置させ、次いで、フランジ
    部形成用のアーム付きの割り型板を、そのアームをマン
    ドレル軸にクランプするようにしてその硬化性樹脂含浸
    繊維材を上記鍔板とで挾んで上記未硬化の管本体部上に
    抱着し、更に、これらの鍔板と型板間に上記フィ−ドア
    イからの硬化性樹脂含浸繊維材を巻回して未硬化のフラ
    ンジ部を形成し、而るのち、割り型板を取外したうえ
    で、加熱により全体の樹脂を硬化させ、その後、マンド
    レルを脱型することを特徴とする繊維強化樹脂製フラン
    ジ付管状体の製造方法。
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