JP3417192B2 - 手ぶれ補正機能を有する光学系及びズームレンズ - Google Patents
手ぶれ補正機能を有する光学系及びズームレンズInfo
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Description
有する光学系及びズームレンズに関するものであり、更
に詳しくは、手ぶれ(例えば、カメラの手持ち撮影時の
振動)による像のぶれを防ぐことができる光学系(例え
ば、ズームレンズ,単焦点レンズ)に関するものであ
る。
とんどが手ぶれとピンボケであった。ところが、近年、
カメラのほとんどにオートフォーカス機構が採用される
ようになり、また、オートフォーカス機構のピント精度
が向上するに従って、ピンボケによる写真撮影の失敗は
ほとんど解消されている。一方、カメラに標準装備され
ているレンズは、単焦点レンズからズームレンズへと移
行してきており、それと共に高倍率化,望遠化が図ら
れ、手ぶれの可能性が非常に高くなっている。この結
果、写真撮影の失敗は手ぶれによるものといっても過言
ではなく、そのため撮影光学系には手ぶれ補正機能が不
可欠となってきている。
一部のレンズ群を偏心させることによって手ぶれ補正を
行うものが提案されている。例えば、特開平6-123836号
公報には、正・負・負・正・負の望遠ズームレンズにお
いて、第3群を光軸に対して垂直方向に偏心させること
によって、手ぶれ補正を行う光学系が提案されている。
有する光学系は、通常状態(以下「偏心前状態」ともい
う。)で光学性能が良好であることは勿論、補正状態(以
下「偏心後状態」ともいう。)においてもレンズの偏心
による収差(以下「偏心収差」ともいう。)の発生を抑え
て、光学性能が良好に保持される必要がある。ところ
が、上記特開平6-123836号の5群ズームレンズには、手
ぶれ角が大きい場合、手ぶれ補正後(すなわち、偏心後)
の収差性能が悪いという問題がある。特開平6-123836号
公報では手ぶれ補正角:0.15°程度で性能を評価してい
るが、夜景等を手持ち撮影可能とするには、より大きな
手ぶれの発生に対応することができなければならないに
もかかわらず、手ぶれ補正角が更に大きくなると収差劣
化が許容できなくなるのである。
であって、その目的は、通常状態,補正状態のいずれに
おいても諸収差を良好に補正することができる手ぶれ補
正機能を有する光学系を提供することにある。
め、第1の発明の手ぶれ補正機能を有する光学系は、手
ぶれ補正のために光軸に対して垂直方向に偏心する手ぶ
れ補正群と、この手ぶれ補正群よりも像側に位置し手ぶ
れ時には固定のレンズ群と、を有する光学系であって、
前記手ぶれ補正群を構成するレンズのうち最も像側に位
置するレンズをレンズPFとし、レンズPFの像側に隣
り合って位置し手ぶれ時には固定のレンズをレンズPR
としたとき、以下の条件式(1),(2)及び(4)、又は条件
式(1),(3)及び(4)を満たすことを特徴とする。 -5<S(PR)/S(PF)<0 …(1) 1.0<S(PF) …(2) S(PF)<0 …(3) P(PR)/P(PF)<0 …(4) ただし、 S(PF):レンズPFのシェイプファクター、 S(PR):レンズPRのシェイプファクター、 P(PF):レンズPFの屈折力、 P(PR):レンズPRの屈折力 であり、シェイプファクターは以下の式(A)で定義され
るものとする; SF=(CRR+CRF)/(CRR-CRF) …(A) ここで、 SF:レンズのシェイプファクター、 CRF:レンズの物体側面の曲率半径、 CRR:レンズの像側面の曲率半径 である。
ムレンズは、複数のズーム群から成り、ズーム群間隔を
変化させることによってズーミングを行い、いずれかの
ズーム群中に、手ぶれ補正のために光軸に対して垂直方
向に偏心する手ぶれ補正群と、この手ぶれ補正群よりも
像側に位置し手ぶれ時には固定のレンズ群と、を有する
ズームレンズであって、前記手ぶれ補正群を構成するレ
ンズのうち最も像側に位置するレンズをレンズPFと
し、レンズPFの像側に隣り合って位置し手ぶれ時には
固定のレンズをレンズPRとしたとき、前記条件式
(1),(2)及び(4)、又は条件式(1),(3)及び(4)を満たす
ことを特徴とする。
正のために光軸に対して垂直方向に偏心する(すなわ
ち、平行偏心を行う)。後述する手ぶれ補正機能を有す
る光学系の収差係数から分かるように、この手ぶれ補正
群の球面収差係数をコントロールすれば、手ぶれ補正時
に生じる収差(すなわち、偏心収差)の一つである軸上コ
マ収差を補正することが可能である。従って、適当な球
面収差係数を有するレンズを手ぶれ補正群中に配置すれ
ば、手ぶれ補正時の軸上コマ収差を良好に補正すること
ができる。しかし、そのようなレンズを手ぶれ補正群中
に配置すると、そのレンズによって通常状態における収
差のバランスが崩れ、特に球面収差が非常に大きくなっ
てしまう。
適当な球面収差係数を有するレンズとして、手ぶれ補正
群を構成するレンズのうち最も像側に位置するレンズP
Fを採用し、さらに、手ぶれ時には固定のレンズPRを
レンズPFの像側に隣り合うように配置することによっ
て、通常状態においてレンズPFとレンズPRとが収差
に及ぼす効果を互いに打ち消すようにしている。偏心す
る手ぶれ補正群よりも像側に位置するレンズPRは、手
ぶれ補正時の収差には影響を及ぼさないので、通常状態
における全系の収差を良好に保ちつつ、手ぶれ補正時の
偏心収差を良好に補正することができる。
入射した場合のシェイプファクターSFと収差係数I,II,I
II,P,Vとの関係を示している。これらの図から、正レン
ズは正の球面収差係数Iを、負レンズは負の球面収差係
数Iをとり、その値はシェイプファクター(SHAPE FACTO
R)によって大きく変化することが分かる。また、コマ収
差係数IIも変化し、特に符号も変化することが分かる。
従って、レンズPFとレンズPRとで球面収差等を打ち
消すようにするため、レンズPFとレンズPRとが互い
に逆の屈折力を有し、前記条件式(1),(2)及び(4)、又
は条件式(1),(3)及び(4)を満足する構成となっている
のである。
比を規定している。条件式(1)の上限又は下限を超える
と、レンズPFとレンズPRとで発生する球面収差係数
Iとコマ収差係数IIが大きく異なるために、お互いを打
ち消し合うことが不可能になり、通常状態における収
差、特に球面収差とコマ収差を抑えることが困難にな
る。
望ましい。この条件式(1a)を満たすことによって、通常
状態での性能をより良好にすることができる。 -1.5<S(PR)/S(PF)<-0.2 …(1a)
ェイプファクターを規定している。条件式(2)の下限を
超えたり条件式(3)の上限を超えたりすると、図19や
図20からも明らかなように、レンズPFで発生する球
面収差係数Iの絶対値が小さくなるために、手ぶれ時の
軸上コマ収差を抑えることが困難になる。
を満たことが望ましい。この条件式(2a)又は条件式(3a)
を満たすことによって、手ぶれ時の収差をより良好にす
ることができる。 2.2<S(PF) …(2a) S(PF)<-0.7 …(3a)
る。条件式(1)と同様に、条件式(4)の上限を超えると、
レンズPFとレンズPRとで発生する球面収差係数Iが
大きく異なるために、お互いを打ち消し合うことが不可
能になる。
び条件式(7)、又は条件式(6)及び条件式(7)を満足する
ことが望ましい。 1.0<S(PR) …(5) S(PR)<0 …(6) 0.1<|P(PR)|/P<2.5 …(7) ただし、 P:全系の屈折力 である。
ェイプファクターを規定している。条件式(5)の下限又
は条件式(6)の上限を超えると、レンズPRで発生する
球面収差係数Iが小さくなるために、手ぶれ時の軸上コ
マ収差を抑えることが困難になる。
を満たことが望ましい。この条件式(5a)又は条件式(6a)
を満たすことによって、手ぶれ時の収差をより良好にす
ることができる。 2.2<S(PR) …(5a) S(PR)<-0.7 …(6a)
している。条件式(7)の下限を超えると、レンズPRの
屈折力が小さくなりすぎるため、大きな球面収差係数I
を発生するためには非常に大きなシェイプファクターを
とる必要が生じる。そのためには、レンズの曲率半径を
非常に小さくする必要があるが、そのようなレンズは、
実際の加工・製作上、実現不可能である。また、条件式
(7)の上限を超えると、レンズPRの屈折力が大きくな
りすぎるため、レンズPRで発生する大きな諸収差を抑
えることが困難になる。
望ましい。この条件式(7a)を満たすことによって、より
良好な光学性能を得ることができる。 0.1<|P(PR)|/P<1.0 …(7a)
以下の条件式(8)を満足することが望ましく、以下の条
件式(8a)を満足することが更に望ましい。この条件式(8
a)を満たせば、より良好な光学性能を得ることができ
る。 0.1<|P(PF)|/P<2.5 …(8) 0.1<|P(PF)|/P<1.0 …(8a)
球面収差を出し合って、打ち消し合っていることが好ま
しいが、そのためには以下の条件式(9)を満足すること
が望ましい。 0.003<d(PF,PR)・P<0.1 …(9) ただし、 d(PF,PR):レンズPFとレンズPRとの軸上間隔 である。
軸上間隔(つまり、レンズPFの像側面とレンズPRの
物体側面との軸上面間隔)を規定している。条件式(9)の
上限を超えると、レンズPFとレンズPRとの間隔が大
きくなりすぎるため、光線の通過位置が大きく異なって
しまい、球面収差とコマ収差とを同時に打ち消し合うこ
とが困難になる。条件式(9)の下限を超えると、レンズ
PFとレンズPRとが接近しすぎるため、手ぶれ時に手
ぶれ補正群が偏心駆動する際に、レンズPFとレンズP
Rとが干渉してしまう。
学系は、第1群が最も大型のレンズ群であり、レンズの
重量も相当大きいものとなっている。このため、第1群
のレンズを光軸に対して垂直方向に移動させること(す
なわち、平行偏心させること)によって手ぶれ補正を行
うことは、手ぶれ駆動系を大型化することになるので好
ましくない。従って、第1群以外のズーム群中に手ぶれ
補正群を有するのが好ましい。
レンズであるため、手ぶれ駆動系に負荷とならないよう
に軽量であることが望まれる。そのためには、レンズP
Fはプラスチックレンズであることが望ましい。プラス
チックレンズは、軽量であるため手ぶれ駆動系にかかる
負担が少なくて済み、また、コスト面でも有利だからで
ある。さらに、前記レンズPRもコスト面で有利なプラ
スチックレンズであることが望ましい。
「手ぶれ補正移動量」という。)は、ズームの広角端と
望遠端とであまり変化しないことが好ましい。この点
で、前記第1,第2の発明において、更に以下の条件式
(10)を満足することが望ましい。 0.4<MT/MW<2.5 …(10) ただし、 MT:望遠端での手ぶれ補正移動量、 MW:広角端での手ぶれ補正移動量 である。
ぶれ補正移動量がズームの広角端と望遠端とで大きく異
なることになり、任意の焦点距離で手ぶれ補正量を演算
する際に、計算誤差が生じやすくなる。
と、偏心収差の一つである軸上横色収差が発生するが、
これを抑えるためには、手ぶれ補正群が色補正されてい
ることが望ましい。そのためには、例えば、以下の条件
式(11)を満足することが望ましい。 νp>νn …(11) ただし、 νp:手ぶれ補正群中の正レンズのアッベ数、 νn:手ぶれ補正群中の負レンズのアッベ数 である。
て垂直方向に移動させると、通常状態(偏心前状態)では
光線の通らない所を、手ぶれ補正状態(偏心後状態)では
光線が通ることになる。この光線が有害光線となって結
像性能を低下させてしまうおそれがある。そのため、手
ぶれ補正群の物体側、手ぶれ補正群中、又は手ぶれ補正
群の像側に固定絞りを設けることによって、手ぶれ補正
時の有害光線を遮断するのが望ましく、これにより、手
ぶれ補正状態においても良好な結像性能を得ることがで
きる。
明に係るズームレンズのような手ぶれ補正機能を有する
光学系(以下「手ぶれ補正光学系」という。)の収差劣化
の定義を、図21に基づいて説明する。同図に示す偏心
収差(軸外像点移動誤差,片ボケ,軸上コマ及び軸上横
色収差)は、手ぶれ補正光学系の像劣化の要因となる。
る歪曲誤差が発生する。このため、手ぶれ補正光学系に
おいては、軸上(つまり、画面中心)の像点が完全に止ま
るように補正したとき、軸外の像点が完全に止まらずに
像ぶれが発生する。図21(A)中、1はフィルム面、2
は補正状態(偏心後状態)の像点、3は通常状態(偏心前
状態)の像点、4は手ぶれ補正方向を表す。
方向(すなわち、手ぶれ補正方向4もy軸方向)とし、Y
(y',z',θ)を近軸像点が(y',z')である光線の手ぶれ補
正角θでの実際の像点のY座標{軸上の像点が完全に止ま
るように補正するので、常にY(0,0,θ)=0である。}とす
ると、次の式(a)が成り立つ。 ΔY(y',z',θ)=Y(y',z',θ)-Y(y',z',0) ……(a)
ての軸外像点移動誤差ΔYY'及びz軸上の像点についての
軸外像点移動誤差ΔYZ'は、それぞれ以下の式(b)及び式
(c)で表される。なお、0.7fieldは新規格の24mmフィル
ムでは約12mmである。 ΔYY'={ΔY(0.7field,0,0.7゜)+ΔY(-0.7field,0,0.7゜)}/2 ……(b) ΔYZ'=ΔY(0,0.7field,0.7゜) ……(c)
は光軸に対称な像面を表す。光学系の非対称性によっ
て、像面5は光軸AXに対し非対称となる。これによ
り、生じるメリディオナル片ボケΔM'及びサジタル片ボ
ケΔS'は、それぞれ以下の式(d)及び式(e)で表される。 ΔM'={メリテ゛ィオナル値(y'=0.7field,z=0,θ=0.7゜)-メリテ゛ィオナル値(y'=-0.7field,z =0,θ=0.7゜)}/2 ……(d) ΔS'={サシ゛タル値(y'=0.7field, z=0,θ=0.7゜)-サシ゛タル値(y'=-0.7field,z=0,θ =0.7゜)}/2 ……(e)
表す。図示のように、軸上の光束7が軸上主光線8に対
して対称とならずにコマ収差が発生する。軸上光束7に
おいて生じる軸上コマAXCMは、次の式(f)で表される。 AXCM={Y(Upper Zornal,θ=0.7゜)+Y(Lower Zornal,θ=0.7゜)}/2 ……(f)
のとき軸上光でもずれが生じる。軸上主光線において生
じる軸上横色収差は、次の式(g)で表される。 (軸上横色収差)={Y(g線,θ=0.7゜)-Y(d線,θ=0.7゜)} ……(g)
文「偏心の存在する光学系の3次の収差論」(1990年6月
JOEM)に、その応用方法が示されている。その方法は通
常の撮影レンズが取付誤差により偏心した場合等には適
しているが、物体平面と撮影レンズ及び像平面との共軸
関係がずれる手ぶれ補正光学系には、これを直接適用す
ることができない。そこで、上記論文の方法を手ぶれ補
正光学系に直接適用できるようにするため、以下に説明
する式の変換等を行うことによって、実際の手ぶれ補正
光学系の収差を通常の3次の収差係数で表現する。
用]光学系と座標との関係を示す図22に基づいて、以
下に偏心収差係数の求め方を説明する。まず、次のよう
に式を定義する。 tanω・cosφω=Y/g$ tanω・sinφω=Z/g$ R・cosφR=(g$/g)・Y* R・sinφR=(g$/g)・Z* g,g$はそれぞれ入射瞳面,物体側主平面から物体平面
(物面)OSまでの距離、ωは物点と物体側主点Hとを結ぶ
直線が基準軸となす角で、φωがそのazimuth、また、R
は物体側主平面上に換算した入射瞳半径でφRがそのazi
muthである。
方向に微小量Eνだけ平行偏心したときの像平面(像面)I
S上での像点移動量ΔY,ΔZは、次の式(1A),(1B)で表
される。 ΔY=-(Eν/2αk')・[(ΔE)ν+(N・tanω)2・{(2+cos2φω)・(VE1)ν-(VE2)ν} +2R・(N・tanω)・{(2cos(φR-φω)+cos(φR+φω))・(IIIE)ν+cosφR・cosφω・(P E)ν}+R2・(2+cos2φR)・(IIE)ν] ……(1A) ΔZ=-(Eν/2αk')・[(N・tanω)2・sin2φω・(VE1)ν+2R・(N・tanω)・{sin(φR +φω)・(IIIE)ν+sinφR・sinφω・(PE)ν}+R2・sin2φR・(IIE)ν] ……(1B)
番目の面から像面までのレンズ面の収差係数により、以
下の式(1C)〜(1H)で表される(#:物面上を示す添え
字。)。なお、回転偏心の場合も式(1A)〜(1H)と同様の
形の式で表現される。 (ΔE)ν=-2(αν'-αν) ……(1C) (VE1)ν=[{αν'・(μ=ν+1→k)ΣVμ}-{αν・(μ=ν→k)ΣVμ}]-[{αν'#・ (μ=ν+1→k)ΣIIIμ}-{αν#・(μ=ν→k)ΣIIIμ}] ……(1D) (VE2)ν={αν'#・(μ=ν+1→k)ΣPμ}-{αν#・(μ=ν→k)ΣPμ} ……(1E ) (IIIE)ν=[{αν'・(μ=ν+1→k)ΣIIIμ}-{αν・(μ=ν→k)ΣIIIμ}]-[{ αν'#・(μ=ν+1→k)ΣIIμ}-{αν#・(μ=ν→k)ΣIIμ}] ……(1F) (PE)ν={αν'・(μ=ν+1→k)ΣPμ}-{αν・(μ=ν→k)ΣPμ} ……(1G) (IIE)ν=[{αν'・(μ=ν+1→k)ΣIIμ}-{αν・(μ=ν→k)ΣIIμ}]-[{αν '#・(μ=ν+1→k)ΣIμ}-{αν#・(μ=ν→k)ΣIμ}] ……(1H)
数を応用するには、光学系の反転により像面ISを物面OS
に置き換えて、像面ISからの収差係数を用いる必要があ
る。つまり、像点移動量を物面OS上のものに変換しなけ
ればならない。その理由を以下に説明する。
に違いが生じることにある。図23(A)に示すように(L
1:偏心前の光線,L2:偏心後の光線)、上述の松居吉哉
氏の論文の方法においては、偏心レンズLSより像面IS側
の光線の通過位置が偏心レンズLSによって変わってしま
う。従って、偏心レンズLSと偏心レンズLS〜像面ISの収
差係数が偏心収差係数に関係することになる。これに対
し、図23(B)に示すように(M1:手ぶれ補正前の光
線,M2:手ぶれ補正後の光線)、手ぶれ補正光学系では
(理想的には)、偏心レンズLSより物体側の光線の通過位
置が手ぶれ補正前と手ぶれ補正後とで変わってしまう。
従って、偏心レンズLSと偏心レンズLSより物体側の収差
係数が偏心収差係数に関係することになる。
収差劣化が生じることにある。上述の松居吉哉氏の論文
の方法においては、物面OS1,像面ISは共に動かない
が、手ぶれ補正光学系では、物面OS1が図24に示すよ
うに回転する。そのため、軸外像点移動誤差や片ボケ
は、回転がない場合と比べて大きく異なってしまう。図
24中、OS1は手ぶれ補正前の物面を表し、OS2は手ぶれ
補正後の物面を表す。
数]上記した理由から、像点移動量を物面上のものに変
換しなければならないので、式(1A)〜(1H)の各係数を、
図25(非反転系)に基づいて表される以下の式(2A)〜(2
J)に従って変換する。なお、R( )は反転系の記号、N
は屈折率を表すものとする。R α=RN/Rg$=-α' ……(2A)R α#=α'# ……(2B)R αμ'=-αν ……(2C)R αμ'#=αν# ……(2D)R Pμ=Pν ……(2E) …同R φμ=φν ……(2F) …同R Iμ=Iν ……(2G) …同R IIμ=-IIν ……(2H) …逆R IIIμ=IIIν ……(2I) …同R Vμ=-Vν ……(2J) …逆
収差係数と手ぶれ収差係数]前述の式(1A)〜(1H)は、た
だ1つの面νだけが偏心した場合を示している。そこで
さらに、式(1A)〜(1H)を複数の面i〜jが偏心した場合の
式に変形する。なお、手ぶれ補正群が平行偏心すると
き、偏心する各面i〜jの偏心量Ei〜Ejは等しいので、
式: (ΔE)i〜j=(ν=i→j)Σ{-2・(αν'-αν)} で示すように、収差係数を和として扱うことができる。
そして、αν'=αν+1より、式: (ΔE)i〜j=-2・(αj'-αi) が得られる。
途中の項が消える。例えば、 (PE)i〜j=(μ=i→j)Σ{αν'・(μ=ν+1→k)ΣPμ-αν・(μ=ν→k)ΣPμ} =αj'・(μ=j+1→k)ΣPμ-αi・(μ=i→k)ΣPμ 更に変形して、 (PE)i〜j=(αj'-αi)・(μ=j+1→k)ΣPμ-αi・(μ=i→
j)ΣPμ ここで、 (μ=j+1→k)ΣPμ:手ぶれ補正群より後のPの和(ペッツ
バール和) (μ=i→j)ΣPμ:手ぶれ補正群のPの和 である。 (PE)i〜j=(αj'-αi)PR-αi・PD ただし、 ( )R:手ぶれ補正群より後の収差係数の和 ( )D:手ぶれ補正群の収差係数の和 である。
への変換と、複数の面i〜jが偏心した場合の式への変形
とによって、次の式(3A)〜(3F)で表される偏心収差係数
が得られる。そして、各偏心収差係数を式(3A)〜(3F)の
通りに定義し直すと、式(1A)〜(1H)を物面上の像点移動
量を表す式として、そのまま用いることができる。 (ΔE)i〜j=-2・(αj'-αi) ……(3A) (VE1)i〜j=(αj'-αi)・VR-(αj'#-αi#)・IIIR-(αi・VD-αi#・IIID) ……( 3B) (VE2)i〜j=(αj#-αi#)・PR-αi#・PD …(3C) (IIIE)i〜j=(αj'-αi)・IIIR-(αj'#-αi#)・IIR-(αi・IIID-αi#・IID) … …(3D) (PE)i〜j=(αj'-αi)・PR-αi・PD ……(3E) (IIE)i〜j=(αj'-αi)・IIR-(αj'#-αi#)・IR-(αi・IID-αi#・ID) ……(3F )
誤差を説明する。(反転した系の)偏心収差係数をΔE,V
E1,VE2,IIIE,PE,IIEとする。物面上での偏心による
像点移動(物面上回転変換前)は{主光線(R=0)において
は}、次の式(4A),(4B)で表される。なお、式(4A),(4
B)は、式(1A),(1B)のRをR=0としたものである。 ΔY#=-(E/2α'k)・[ΔE+(N・tanω)2・{(2+cos2φω)VE1-VE2}] ……(4A) ΔZ#=-(E/2α')・{(N・tanω)2・sin2φω)・VE1} ……(4B)
C),(4D)が得られる(軸上光、tanω=0)。 ΔY0#=-(E/2α'k)・ΔE ……(4C) ΔZ0#=0 ……(4D)
る。図26(A)から式: Y#=g$k・tanω が成り立つ。正弦定理により、 Y'#/{sin(π/2-ω')}=(Y#+ΔY#-ΔY0#)/{sin(π/2+ω'
-θ)} となり、回転変換後のΔY'#は、次の式: ΔY'#=(Y'#)-(Y#) =[Y#・cosω'+{(ΔY#)-(ΔY0#)}・cosω'-Y#・cos(ω'-θ)]/cos(ω'-θ ) で表される。この式の分子のみを変形する。 [Y#・cosω'+{(ΔY#)-(ΔY0#)}・cosω'-Y#・cos(ω'-θ)] =Y#・cosω'+{(ΔY#)-(ΔY0#)}・cosω'-Y#・cosθ・cosω'-Y#・sinθ・si nω' =(1-cosθ)・Y#・cosω'+{(ΔY#)-(ΔY0#)}・cosω'-Y#・sinθ・sinω' ここで、θは小さく他の2項に比べて無視できるので、
(1-cosθ)≒θ2/2,sinθ≒θである。また、cosω'/{c
os(ω'-θ)}≒1,sinω'/{cos(ω'-θ)}≒tanωであ
る。
差を表し、Y#・θ・tanωは回転による付加項(収差係数と
は関係ない)を表す。ただし、このときのωはXY断面上
なので、 ΔY'#≒(ΔY#-ΔY0#)-Y#・θ・tanω・cosφω ……(5A) となる。
を説明する。倍率βは、式: β=g$1/g$k=αk'/α1 で表される。ここで、α1=1/g$1である。一方、像面IS
と物面OSとには、式: Y=β・Y# の関係があり、また、Y#やΔY#は1/αk'×( )の形とな
っているので、次のように変形する。 Y=β・Y# =(αk'/α1)・(1/αk')×( ) =g$1×( ) ここで、g$k'→∞とすると、g$1=-Flとなる。従って、
式: Y=-Fl×( ) =-Fl×αk'×Y# が成り立つ。
る。偏心量Eは、式(4C)及びαk'=1/gk'$より、以下の
式: θ=ΔY0#/g$k'=E・ΔE/2 E=2・θ/ΔE で表される。この手ぶれ補正角θが一定となるように規
格化する(0.7deg=0.0122173rad)。
(ΔY#-ΔY0#)を像面変換すると(ここで、N・tanω=Φ/F
l,Φ2=Y2+Z2)、以下の式(6A)〜(6D)が得られる。 ΔY=(θ・Φ2/Fl)・[{(2+cos2・φω)・VE1-VE2}/ΔE] ……(6A) ΔZ=(θ・Φ2/Fl)・[{(sin2・φω)・VE1-VE2}/ΔE] ……(6B) Y+像点,Y-像点{式(6A),(6B)のφω=0,π}: ΔYY=(θ・Y2/Fl)・{(3・VE1-VE2)/ΔE} ……(6C) Z像点{式(6A),(6B)のφω=π/2}: ΔYZ=(θ・Z2/Fl)・{(VE1-VE2)/ΔE} ……(6D)
αk')であるので、式(5A)中の-Y#・θ・tanω・cosφωに
関し、式: -Y#・θ・tanω・cosφω=Y/(Fl×αk')・θ・tanω・cosφ
ω が成り立つ。Y+像点,Y-像点では、φω=0,π、また、
tanω/αk'=Yであるので、像面での-Y#・θ・tanω・cosφ
ω=Y2・θ/Flである。これを式(6C)に加えると、次の式
(6E)が得られる。一方、Z像点では、φω=π/2である
ので、像面での-Y#・θ・tanω・cosφω=0である。これ
を式(6D)に加えると、次の式(6F)が得られる。 ΔYY'=(θ・Y2/Fl)・{(3・VE1-VE2-ΔE)/ΔE} ……(6E) ΔYZ'=ΔYZ ……(6F)
A),(1B)から、ΔMは{ΔYの(Rの1次の項)φR=0}×g$k'
であり、ΔSは{ΔZの(Rの1次の項)φR=π/2}×g$k'で
ある。まず、回転前の物面OS上では(ここで、αk'=Nk'/
g$k',E/2=θ/ΔEを用いる。)、式: ΔM#=(-g$k'2・θ/Nk')×2・R・(N・tanω)・cosφω・{(3・I
IIE+PE)/ΔE} が成り立つ。そして、回転後は式: ΔM'#≒ΔM#+θY# が成り立つ。
ると、式: ΔM'=β2・ΔM'# =-g$1 2・θ×2・R・tanω・cosφω・{(3・IIIE+PE)/ΔE}+β・Y・θ が得られ、物面OSを∞とすると(ここで、g$1=-Fl,β→
0,tanω=Y/Fl,φω=0とする。)、メリディオナル片ボ
ケΔM'を表す式(7A)が得られる。同様にして、サジタル
片ボケΔS'を表す式(7B)が得られる。 ΔM'=-2・Fl・Y・θ・R・{(3・IIIE+PE)/ΔE} ……(7A) ΔS'=-2・Fl・Y・θ・R・{(IIIE+PE)/ΔE} ……(7B)
式(1A)に基づき、ω=0,Upperの偏心によるコマは、
式: ΔYUpper#=ΔY#(ω=0,φR=0)−ΔY#(ω=0,R=0) =-E/(2・α')×R2×3・IIE で表され、ω=0、Lowerの偏心によるコマ(ΔYUpper#と
符号を含めて同じである。)は、式: ΔYLower#=ΔY#(ω=0,φR=π)−ΔY#(ω=0,R=0) =-E/(2・α')×R2×3・IIE で表される。
ほとんど変化しない。物面OSから像面ISへの変換により
(ΔY=β・ΔY#,E/2=θ/ΔE)、式: ΔYUpper=Fl×θ×R2×(3・IIE/ΔE)=ΔYLower が得られ、軸上コマAXCMは、次の式(8A)で表される。 AXCM=(ΔYUpper+ΔYLower)/2 =ΔYUpper ……(8A)
(7A),(7B),(8A)中の一部を、新たに以下の式(9A)〜(9
E)で表す手ぶれ収差係数として定義する。 y軸上像点の軸外像点移動誤差… VEY={(3・VE1-VE2-ΔE)/ΔE} …(9A) z軸上像点の軸外像点移動誤差… VEZ={(VE1-VE2)/ΔE} …(9B) メリディオナル片ボケ…………… IIIEM={(3・IIIE+PE)/ΔE} …(9C) サジタル片ボケ…………………… IIIES={(IIIE+PE)/ΔE} …(9D) 軸上コマ…………………………… IIEA={(3・IIE)/ΔE} …(9E)
式(3A)〜(3F)を代入して整理すると、手ぶれ収差係数を
表す以下の式(10A)〜(10E)が得られる。 VEY=-1/2・{3VR-3VD・A+2-(3・IIIR+PR)・H#+(3・IIID+PD)・A#} ……(10A) VEZ=-1/2・{VR-VD・A-(IIIR+PR)・H#+(IIID+PD)・A#} ……(10B) IIIEM=-1/2・{(3・IIIR+PR)-(3・IIID+PD)・A-3・IIR・H#+3・IID・A#} ……(10C) IIIES=-1/2・{(IIIR+PR)-(IIID+PD)・A-IIR・H#+IID・A#} ……(10D) IIEA=-3/2・(IIR+IID・A-IR・H#+ID・A#) ……(1
0E) ただし、 ( )D:手ぶれ補正群の収差係数の和 ( )R:手ぶれ補正群より後(物体側)の収差係数の和 A=αi/(αj'-αi) (ここで、手ぶれ補正群をi〜jとす
る。) A#=αi#/(αj'-αi) H#=(αi'#-αi#)/(αj'-αi) である。
は0.7°/mmのとき±0.0122173である。}、(手ぶれ補正
角)/(レンズ偏心量)の係数なので、ほぼ所定の値を目指
す(ただし、手ぶれ補正群が正か負かで符号が異な
る。)。従って、Aは(像側から見た)手ぶれ補正群へのマ
ージナル光線の入射角であり、A#は主光線の入射角に比
例する。手ぶれ補正群中でh#やhがあまり変化しない場
合、H#は主光線のh#とマージナル光線のhとの比を表
す。
反転系で定義されているので、これらを再度、非反転系
に戻さなければならない。そこで、式(10A)〜(10E)内の
各係数を上述の式(2A)〜(2J)を使って非反転系に戻す
と、以下の式(11A)〜(11E)が得られる。 VEY=+1/2・{3VF-3VD・A-2+(3・IIIF+PF)H#-(3・IIID+PD)・A#} ……(11A) VEZ=+1/2・{VF-VD・A+(IIIF+PF)H#-(IIID+PD)・A#} ……(11B) IIIEM=-1/2・{(3・IIIF+PF)-(3・IIID+PD)・A+3・IIF・H#-3・IID・A#} ……(11C) IIIES=-1/2・{(IIIF+PF)-(IIID+PD)・A+IIF・H#-IID・A#} ……(11D) IIEA=+3/2・(IIF-IID・A+IF・H#-ID・A#) ……(11E) ただし、 ( )D:手ぶれ補正群、非反転系の収差係数の和 ( )F:手ぶれ補正群より前の収差係数の和 A=-αn'/(αn'-αm) A#=αn'#/(αn'-αm) H=-(αn'#-αm#)/(αn'-αm)=-(Σhμ#・φμ)/(Σhμ
・φμ) ΔE=-2(αn'-αm) である(手ぶれ補正群をm→n,反転j←i)。
る。第1に、前述したように、松居吉哉氏の上記論文の
方法では手ぶれ補正群(すなわち、偏心レンズLS)とそれ
より後の光学系とが光学性能に関係するが、式(11A)〜
(11E)では手ぶれ補正群とそれより前の光学系とが光学
性能に関係する。第2に、軸外像点移動誤差は広角系
(手ぶれ補正群の焦点距離Flが分母)で大きくなり、片ボ
ケ,軸上コマは望遠系で大きくなる傾向がある。
収差係数を小さくすれば、偏心時の収差劣化は小さくな
るが、軸外像点移動誤差ΔYY’の係数VEYには、定数(式
(11A)中の{ }内の-2)が残る。これは、物面OSと像面IS
とが、回転ブレによって傾いた関係になるため発生する
項である。この定数項(-2)による軸外像点移動誤差は、
広角系で非常に大きくなる。例えば、焦点距離Fl=38mm
では、軸外像点移動誤差ΔYY'=-72μmになり、無視で
きない。また、この定数項(-2)による軸外像点移動誤差
は、各収差係数を"0"にしても残ってしまう。従って、
定数項(-2)を相殺するように各収差係数を設定すること
が望ましい。
めには、各収差係数を小さくするとともに、収差係数に
かかる係数A,A#,H#等を小さくする必要がある。A,A#
については、分母のαn'-αmを大きくすればよいが、こ
れはΔE=-2(αn'-αm)に直結するため、大きすぎるとブ
レ補正感度(何mmレンズを偏心させると光束を何度曲げ
るか)が高くなりすぎ、メカ的な駆動精度が必要にな
る。H#については、手ぶれ補正群が絞りに近い方が、各
面のh#が小さくなり、H#も小さくなる。
正機能を有する光学系を、図面を参照しつつ説明する。
図1,図5,図8,図11,図15は、第1〜第5の実
施の形態にそれぞれ対応する通常状態(偏心前状態)での
レンズ構成図であり、広角端[W]でのレンズ配置を示し
ている。また、各レンズ構成図中、ri(i=1,2,3,...)は
物体側から数えてi番目の面の曲率半径、di(i=1,2,
3,...)は物体側から数えてi番目の軸上面間隔を示して
いる。図1,図11及び図15中の矢印m1,m2,m
3,m4は、第1群Gr1,第2群Gr2,絞りS及び
第3群Gr3,並びに第4群Gr4の広角端[W]から望
遠端[T]にかけてのズーム移動をそれぞれ模式的に示し
ている。
の屈折力を有する第1群Gr1と、負の屈折力を有する
第2群Gr2と、正の屈折力を有する第3群Gr3と、
正の屈折力を有する第4群Gr4と、から成り、各群の
間隔を変化させることによってズーミングを行うズーム
レンズである。第1の実施の形態では、第3群Gr3を
物体側から順に前群GrAと後群GrBとに分けて、前
群GrAを手ぶれ補正群として平行偏心させること(つ
まり、手ぶれ補正のために光軸AXに対して垂直方向に
偏心させること)によって手ぶれ補正が行われる。
に、正の屈折力を有する第1群Gr1と、負の屈折力を
有する第2群Gr2と、正の屈折力を有する第3群Gr
3と、から成り、第2群Gr2でフォーカシングを行う
単焦点レンズである。第2,第3の実施の形態では、第
2群Gr2を物体側から順に固定群GrLと手ぶれ補正
群GrMと固定群GrNとの3つに分けて、手ぶれ補正
群GrMを平行偏心させることによって手ぶれ補正が行
われる。なお、最も像側には保護ガラスが配置されてい
る。
に、正の屈折力を有する第1群Gr1と、負の屈折力を
有する第2群Gr2と、正の屈折力を有する第3群Gr
3と、負の屈折力を有する第4群Gr4と、から成り、
各群の間隔を変化させることによってズーミングを行う
ズームレンズである。第4,第5の実施の形態では、第
2群Gr2を物体側から順に前群GrAと後群GrBと
に分けて、前群GrAを手ぶれ補正群として平行偏心さ
せることによって手ぶれ補正が行われる。
成するレンズのうち最も像側に位置するレンズPFと、
レンズPFの像側に隣り合って位置し手ぶれ時には固定
のレンズPRとが、前述した条件式(1),(2)及び(4)、
又は条件式(1),(3)及び(4)を満たしている。このた
め、通常状態,補正状態のいずれにおいても諸収差を良
好に補正することができる。
する光学系の構成を、コンストラクションデータ,収差
性能等を挙げて更に具体的に説明する。ここで例として
挙げる実施例1〜実施例5は、前述した第1〜第5の実
施の形態(図1,図5,図8,図11,図15)にそれぞ
れ対応する実施例である。そして、各実施例のコンスト
ラクションデータにおいて、ri(i=1,2,3,...)は物体側
から数えてi番目の面の曲率半径、di(i=1,2,3,...)は物
体側から数えてi番目の軸上面間隔(ここでは、偏心前状
態について示す。)を示しており、Ni(i=1,2,3,...),νi
(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目のレンズのd線
に対する屈折率(Nd),アッベ数(νd)を示している。
また、コンストラクションデータ中、ズーミングにより
変化する軸上面間隔は、広角端[W]〜ミドル(中間焦点
距離状態)[M]〜望遠端[T]での各群間の実際の面間隔
であり、各状態に対応する全系の焦点距離f及びFナン
バーFNOを併せて示す。
非球面で構成された面であり、非球面の面形状を表わす
次の式(AS)で定義されるものとする。 X=C・Y2/{1+(1-ε・C2・Y2)1/2}+A4・Y4+A6・Y6+A8・Y8+A10・Y10+A12・Y12 …(AS ) ただし、 X :光軸方向の基準面からの変位量、 Y :光軸に対して垂直な方向の高さ、 C :近軸曲率、 ε:2次曲面パラメータ、 A4,A6,A8,A10,A12:4次,6次,8次,10次,12次
の非球面係数である。
条件式の対応値及び関連データを示す。
れぞれ実施例1〜実施例5に対応する通常状態(偏心前
状態)での縦収差図である。図2,図12,図16中、
[W]は広角端,[M]は中間焦点距離状態(ミドル),[T]
は望遠端における収差を示している。また、各図中、実
線(d)はd線に対する収差を表わし、破線(SC)は正弦
条件を表わす。さらに、破線(DM)と実線(DS)はメリ
ディオナル面とサジタル面での非点収差をそれぞれ表わ
している。
図14,図17及び図18は、実施例1〜実施例5の広
角端[W]及び望遠端[T]に対応する横収差図であり、そ
れぞれ手ぶれ補正群の偏心前[A]と偏心後[B]のメリデ
ィオナル面の光束についての横収差を示している。各偏
心後の収差図[B]は、手ぶれ補正群の手ぶれ補正角θ=
0.7°(=0.0122173rad)の補正状態での収差を示してい
る。
常状態,補正状態のいずれにおいても諸収差を良好に補
正することができる。
オナル横収差を示す収差図。
オナル横収差を示す収差図。
示す収差図。
を示す収差図。
図。
ィオナル横収差を示す収差図。
ィオナル横収差を示す収差図。
図。
ィオナル横収差を示す収差図。
ィオナル横収差を示す収差図。
の関係を示すグラフ。
の関係を示すグラフ。
ための図。
めの図。
の図。
Claims (4)
- 【請求項1】 手ぶれ補正のために光軸に対して垂直方
向に偏心する手ぶれ補正群と、この手ぶれ補正群よりも
像側に位置し手ぶれ時には固定のレンズ群と、を有する
光学系であって、 前記手ぶれ補正群を構成するレンズのうち最も像側に位
置するレンズをレンズPFとし、レンズPFの像側に隣
り合って位置し手ぶれ時には固定のレンズをレンズPR
としたとき、以下の条件式(1a),(2a)及び(4)、又は条
件式(1a),(3a)及び(4)を満たすことを特徴とする手ぶ
れ補正機能を有する光学系;-1.5<S(PR)/S(PF)<-0.2 …(1a) 2.2<S(PF) …(2a) S(PF)<-0.7 …(3a) P(PR)/P(PF)<0 …(4) ただし、 S(PF):レンズPFのシェイプファクター、 S(PR):レンズPRのシェイプファクター、 P(PF):レンズPFの屈折力、 P(PR):レンズPRの屈折力 であり、シェイプファクターは以下の式(A)で定義され
るものとする; SF=(CRR+CRF)/(CRR-CRF) …(A) ここで、 SF:レンズのシェイプファクター、 CRF:レンズの物体側面の曲率半径、 CRR:レンズの像側面の曲率半径 である。 - 【請求項2】 手ぶれ補正のために光軸に対して垂直方
向に偏心する手ぶれ補正群と、この手ぶれ補正群よりも
像側に位置し手ぶれ時には固定のレンズ群と、を有する
光学系であって、 前記手ぶれ補正群を構成するレンズのうち最も像側に位
置するレンズをレンズPFとし、レンズPFの像側に隣
り合って位置し手ぶれ時には固定のレンズをレンズPR
としたとき、以下の条件式(1a),(3)及び(4)を満たすこ
とを特徴とする手ぶれ補正機能を有する光学系; -1.5<S(PR)/S(PF)<-0.2 …(1a) S(PF)<0 …(3) P(PR)/P(PF)<0 …(4) ただし、 S(PF):レンズPFのシェイプファクター、 S(PR):レンズPRのシェイプファクター、 P(PF):レンズPFの屈折力、 P(PR):レンズPRの屈折力 であり、シェイプファクターは以下の式(A)で定義され
るものとする; SF=(CRR+CRF)/(CRR-CRF) …(A) ここで、 SF:レンズのシェイプファクター、 CRF:レンズの物体側面の曲率半径、 CRR:レンズの像側面の曲率半径 である。 - 【請求項3】 複数のズーム群から成り、ズーム群間隔
を変化させることによってズーミングを行い、いずれか
のズーム群中に、手ぶれ補正のために光軸に対して垂直
方向に偏心する手ぶれ補正群と、この手ぶれ補正群より
も像側に位置し手ぶれ時には固定のレンズ群と、を有す
るズームレンズであって、 前記手ぶれ補正群を構成するレンズのうち最も像側に位
置するレンズをレンズPFとし、レンズPFの像側に隣
り合って位置し手ぶれ時には固定のレンズをレンズPR
としたとき、以下の条件式(1a),(2a)及び(4)、又は条
件式(1a),(3a)及び(4)を満たすことを特徴とする手ぶ
れ補正機能を有するズームレンズ;-1.5<S(PR)/S(PF)<-0.2 …(1a) 2.2<S(PF) …(2a) S(PF)<-0.7 …(3a) P(PR)/P(PF)<0 …(4) ただし、 S(PF):レンズPFのシェイプファクター、 S(PR):レンズPRのシェイプファクター、 P(PF):レンズPFの屈折力、 P(PR):レンズPRの屈折力 であり、シェイプファクターは以下の式(A)で定義され
るものとする; SF=(CRR+CRF)/(CRR-CRF) …(A) ここで、 SF:レンズのシェイプファクター、 CRF:レンズの物体側面の曲率半径、 CRR:レンズの像側面の曲率半径 である。 - 【請求項4】 複数のズーム群から成り、ズーム群間隔
を変化させることによってズーミングを行い、いずれか
のズーム群中に、手ぶれ補正のために光軸に対して垂直
方向に偏心する手ぶれ補正群と、この手ぶれ補正群より
も像側に位置し手ぶれ時には固定のレンズ群と、を有す
るズームレンズであって、前記手ぶれ補正群を構成する
レンズのうち最も像側に位置するレンズをレンズPFと
し、レンズPFの像側に隣り合って位置し手ぶれ時には
固定のレンズをレンズPRとしたとき、以下の条件式(1
a),(3)及び(4)を満たすことを特徴とする手ぶれ補正機
能を有するズームレンズ; -1.5<S(PR)/S(PF)<-0.2 …(1a) S(PF)<0 …(3) P(PR)/P(PF)<0 …(4) ただし、 S(PF):レンズPFのシェイプファクター、 S(PR):レンズPRのシェイプファクター、 P(PF):レンズPFの屈折力、 P(PR):レンズPRの屈折力 であり、シェイプファクターは以下の式(A)で定義され
るものとする; SF=(CRR+CRF)/(CRR-CRF) …(A) ここで、 SF:レンズのシェイプファクター、 CRF:レンズの物体側面の曲率半径、 CRR:レンズの像側面の曲率半径 である。
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1997
- 1997-02-24 US US08/805,083 patent/US6046852A/en not_active Expired - Lifetime
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JPH09230236A (ja) | 1997-09-05 |
US6046852A (en) | 2000-04-04 |
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