JP3416933B2 - 球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置 - Google Patents

球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置

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JP3416933B2
JP3416933B2 JP25253499A JP25253499A JP3416933B2 JP 3416933 B2 JP3416933 B2 JP 3416933B2 JP 25253499 A JP25253499 A JP 25253499A JP 25253499 A JP25253499 A JP 25253499A JP 3416933 B2 JP3416933 B2 JP 3416933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、球状ブラシ吸引
型内視鏡ブラッシング洗浄装置に関し、詳しくは、内視
鏡検査使用後の汚染物の付着した内視鏡鉗子チャンネル
内(吸引管内)を鉗子チャンネル口径よりやや大きいサ
イズの複数個の球状ブラシを一定の時間差をおいて洗浄
薬液(脂肪蛋白分解酵素)と同時に吸引移動させること
により、チューブ内表面の粘液、血液などの汚染物を速
やかにブラッシング洗浄し、内視鏡による感染の原因と
なる細菌、ウィルスなどを脱落、消失させ消毒液浸漬時
の消毒薬液効果を高め、短時間での感染の防止を可能と
した球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置に
する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は開腹せずに体内を検査したり、
病気の患部を切除したりする医療器具であるが、この内
視鏡検査の急速な普及とともに胃などを検査するファイ
バースコープのように口から入れるものや体に開けた穴
から入れるタイプのものなどが開発されている。しかし
ながら、内視鏡による感染事故が国内外で多数報告され
るようになり、感染例の多くは内視鏡やその付属器具の
洗浄、消毒が不十分なことが原因とされており、洗浄、
消毒が不十分な内視鏡を介して胃かいようなどを引き起
こすヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)や肝炎ウイル
スなどに患者が感染するケースが多いことから、これを
防止するために各国とも内視鏡感染防止についてのガイ
ドラインを定め、検査間感染の防止に努めている。そこ
で、日本では日本消化器内視鏡学会が中心となって内視
鏡機器洗浄消毒法のガイドラインを作成し、感染防止に
関する基本的なマニュアルがすでに発表されている。こ
のガイドラインは、各施設で実行可能であり、かつ、最
小限感染防止に有効な洗浄、消毒法を規定し、消毒薬
剤、洗浄機器の資料提供と各施設間で実情にあった手順
書作成のための基本的必要事項が記載されている。
【0003】ガイドラインでは、以下の方法で内視鏡の
洗浄、消毒を行うよう推奨している。 検査終了直後…・粘液などの分泌物、血液、組織片が内
視鏡の外表面、吸引鉗子チャンネル内、送気送水管路内
に付着した状態。 予備洗浄…・外表面に付着した粘液、血液をガーゼなど
を用い十分ふき取る。 ・送気送水を行いノズルや送気送水チャンネル内に残留
した粘液、血液を除く。 ・洗浄剤含有水と空気を交互に吸引し、吸引生検チャン
ネル内に残っている粘液、血液を取り除く。 洗浄…・内視鏡の外表面を流水下にスポンジなどを用い
十分に洗い流す。 ・内視鏡吸引鉗子チャンネル内を細型ブラシを用い、流
水を流しながら手動で出し入れし、薬液吸引で落すこと
のできなかった管路内付着粘液を掃除用ブラシにてブラ
ッシングする。これを2〜3回繰り返し行う。 消毒…・消毒薬液浸漬による消毒(機能水を含む)。 すすぎ…・流水洗浄水で薬液の残留が無くなるよう十分
なすすぎを行う。 乾燥…・消毒用エタノールを吸引鉗子チャンネル内、送
気チャンネル内に注入し、雑菌が繁殖しないようにし、
送気乾燥を十分行い、水気がない状態で格納庫に収納す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ガイドラインの中
で、内視鏡の吸引・生検チャンネルの洗浄に関しては、
掃除用ブラシで十分にブラッシング(3回以上が必要と
の報告もある)するよう推奨されており、消毒液浸漬前
のブラッシング洗浄の重要性が記載されている。しかし
ながら、検査間の内視鏡洗浄では、この掃除用ブラシに
よるブラッシングは人手と時間を要するため、検査間洗
浄でのブラッシングは施行せず、全ての検査の終了後に
ブラッシングする施設が多く見受けられ、洗浄消毒の盲
点となっている。スコープ表面の洗浄は、時間を要する
ことなく簡単に行えることから、スコープ内の短時間で
人手を要さない簡単、かつ、正確な洗浄を行える器具の
開発は極めて重要であり、内視鏡診療にはなくてはなら
ない器具と考えられる。
【0005】そこで、この発明は、内視鏡の洗浄消毒に
あたり、欠かすことのできない内視鏡吸引鉗子チャンネ
ル内の洗浄器具に着目し、新たな発想による小型の吸引
ブラッシング洗浄装置を開発し、内視鏡検査スタッフの
洗浄に対する労力を最小限におさえ、限られた時間内で
内視鏡の吸引鉗子チャンネル内のブラッシング洗浄が迅
速、確実に行える球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング
洗浄装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング
洗浄装置は、内視鏡の挿入部を挿入接続する内視鏡装着
部を有し、球状ブラシと洗浄薬液を通す通孔を有しかつ
駆動部を備えた回転駆動部と、前記通孔とそれぞれ連通
しうる軌跡上に同一間隔をおいて複数個の送出孔を有
し、前記回転駆動部による回転で洗浄薬液又は洗浄薬液
とともに一定の時間差を存して球ブラシを1個ずつ送り
出す球状ブラシ充填送出部とを備えた球状ブラシ送り出
し手段と、該球状ブラシ送り出し手段を入れる薬液容器
と、吸引チューブが設置され、内視鏡から吸引される汚
染物と球状ブラシを洗浄薬液とともに貯留する汚染物貯
留手段と、管腔内をブラッシングする球状ブラシとを設
け、前記球状ブラシ送り出し手段を薬液に入れて吸引チ
ューブにかける吸引力により球ブラシ送り出し手段より
吸引される球状ブラシと洗浄薬液とにより管腔内をブラ
ッシング洗浄することを要旨とする。
【0007】上記課題を解決するこの発明の請求項2の
球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置は、上記
請求項1記載の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗
浄装置において、球状ブラシ充填送出部の複数個の送出
孔として、薬液のみを送出する薬液専用通孔と、球状ブ
ラシを充填しうる複数の球状ブラシ充填送出孔とを設け
たことを要旨とする。
【0008】上記課題を解決するこの発明の請求項3の
球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置は、上記
請求項1又は2記載の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシ
ング洗浄装置において、上記回転駆動部に対し球状ブラ
シ充填送出部を所定の角度だけ回転することで球状ブラ
シ充填送出部に反転駆動力が賦与されてロックし、洗浄
時にこのロックを外すことで球状ブラシ充填送出部が上
記反転駆動力により所定の速度で元位置まで自動回転し
て戻る間に前記回転駆動部の通孔に対し球状ブラシ充填
送出部の複数個の送出孔が順次合致して連通することで
複数個の球状ブラシを洗浄薬液とともに一定の時間差を
存して1個ずつ送り出す球状ブラシ送り出し手段である
ことを要旨とする。
【0009】上記課題を解決するこの発明の請求項4の
球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置は、上記
請求項1ないし3のいずれかに記載の球状ブラシ吸引型
内視鏡ブラッシング洗浄装置において、上記球状ブラシ
の送り出し間隔を球状ブラシ充填送出部の回転速度で制
御して複数個の球状ブラシの送り出し間隔が自由に調節
できるようにしたことを要旨とする。
【0010】上記構成を有するこの発明の球状ブラシ吸
引型内視鏡ブラッシング洗浄装置は、予備洗浄がなされ
た内視鏡吸引鉗子チャンネル内に、複数個の球状ブラシ
を陰圧力により洗浄薬液とともに一定の時間差を存して
1個ずつ吸引移動させることにより、内視鏡を光源装置
に接続したまま内視鏡吸引鉗子チャンネル内のブラッシ
ング洗浄が自動的に短時間で行いうるようにしたから、
限られた洗浄費用、医療スタッフの人員、洗浄時間の制
約、内視鏡室の広さ、一日の検査数、内視鏡の保持数な
ど、これらの条件を考慮した上で各施設に一番適した内
視鏡洗浄手段が採用できる。この結果、欠かすことので
きない内視鏡の吸引鉗子チャンネル内のブラッシング洗
浄が短時間で、簡単、確実に、しかも、自動で行えて内
視鏡による感染の原因となる細菌、ウイルスなどの脱
落、消失が行えるものである。
【0011】上記構成を有するこの発明の請求項1、2
記載の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置
は、洗浄すべき内視鏡の先端を挿入接続する内視鏡装着
部を有する回転駆動部と複数個の球状ブラシを充填保持
し洗浄時には球状ブラシを洗浄薬液とともに一定の時間
を存して1個ずつ送り出す球状ブラシ充填送出部とを備
えた球状ブラシ送り出し手段と、内視鏡吸引鉗子チャン
ネルの内表面に付着していて球状ブラシで除去された汚
染物と使用済みの球状ブラシを洗浄薬液とともに吸い込
み貯留する吸引ビン等の汚染物貯留手段とを内視鏡及び
吸引チューブを介して接続した構造とすることにより、
球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置の具現化
が低コストのもとに容易に実現できる。すなわち、内視
鏡検査終了後、予備洗浄された内視鏡挿入部の先端を回
転駆動部の内視鏡装着部に差し込んで接続し、球状ブラ
シ充填送出部を操作して回転駆動部による球状ブラシの
送り出しを可能とした後、この球状ブラシ送り出し手段
を洗浄薬液の入った容器内に沈め、予め内視鏡検査数等
にあわせて複数個充填されている球状ブラシを陰圧力に
より洗浄薬液とともに一定の時間差を存して1個ずつ吸
引移動させて吸引ビン等の汚染物貯留手段に吸い込み貯
留させることで内視鏡吸引鉗子チャンネル内の球状ブラ
シによるブラッシング洗浄が人手を要することなく、短
時間で簡単、かつ、正確に行いうるものである。
【0012】上記構成を有するこの発明の請求項3記載
の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置は、球
状ブラシ送り出し手段が回転駆動部に対し球状ブラシ充
填送出部を所定の角度だけ回転することで球状ブラシ充
填送出部に回転駆動部により反転駆動力が賦与されてロ
ックし、洗浄時にこのロックを外すことで球状ブラシ充
填送出部が上記反転駆動力により所定の速度で元位置ま
で自動回転して戻る間に複数個の球状ブラシを一定の時
間差を存して1個ずつ送り出す構造となっているから、
2個以上の球状ブラシが同時に送り出されることはな
く、球状ブラシの吸引移動間隔を適正に保つことができ
内視鏡吸引鉗子チャンネル内のブラッシング洗浄が常時
確実に行いうる。この結果、上記の球状ブラシ吸引型内
視鏡ブラッシング洗浄装置の具現化が容易に実現でき
る。
【0013】上記構成を有するこの発明の請求項4記載
の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置は、球
状ブラシの送り出し間隔の調節を球状ブラシ充填送出部
の回転速度で制御するようにしたから、内視鏡に接続さ
れた吸引チューブの陰圧力に合わせて吸引型ブラッシン
グ洗浄装置の球状ブラシ充填送出部の回転速度を調整す
れば、洗浄薬液量と球状ブラシ吸引間隔を適正に調節で
きて洗浄すべき内視鏡に最適な状態でブラッシング洗浄
ができる。この結果、球状ブラシ送り出し手段におい
て、複数個の球状ブラシの送り出し間隔が自由に調節で
きるから、たとえば、内視鏡検査後の汚染状況、吸引鉗
子チャンネル内の表面傷の状況等により吸引移動する球
状ブラシの吸引数、洗浄時間等を自由に変えることがで
きる。この結果、使用する内視鏡に関係なく常に完璧な
ブラッシング洗浄が行える。したがって、上記の球状ブ
ラシ吸引型ブラッシング洗浄装置の具現化が容易に実現
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成、作
用を一層明確にするために、以下この発明の球状ブラシ
吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置並びに該装置に用い
る球状ブラシの好適な実施の形態の一例について図面を
参照して説明する。
【0015】図1はこの発明の球状ブラシ吸引型内視鏡
ブラッシング洗浄装置の一例を示した使用状態の配置図
であって、Aは内視鏡1の挿入部2の先端を挿入接続す
る内視鏡装着部3を上部一側に有する回転駆動部4と後
述する複数個の球状ブラシ5を充填保持し洗浄時には一
定の時間差を存して1個ずつ連続的に洗浄薬液6ととも
に送り出す球状ブラシ充填送出部7とからなる球状ブラ
シ送り出し器で、回転駆動部4に対し球状ブラシ充填送
出部7が回転可能に水密を保って接続一体化されていて
(図2及び図5参照)、洗浄時は脂肪蛋白分解酵素洗剤
入り洗浄薬液6の入った洗剤容器8内に沈められる(図
1参照)。
【0016】上記回転駆動部4の内視鏡装着部3は、使
用する内視鏡1の挿入部2の先端外径に対応する内径を
有し、管腔の厚みは長期使用に耐えるような厚みとする
ものである。そして、上記内視鏡装着部3の材質は内視
鏡軟性部(挿入部2の先端部)を傷つけず、各種消毒に
対応できるものを用いる。また、形状としては円柱状
で、内視鏡挿入部2の先端が挿入しやすいように挿入側
がややラッパ型に広がっている。さらに回転駆動部4と
の取付部3aは、回転駆動部側の装着部接着面を環状凹
面とし、装着部側を環状凸面としてこれらを嵌めつけ回
転部と強力接着剤(耐熱、耐水)にて完全固定するもの
である。なお、上記内視鏡装着部3の内径は、各社内視
鏡販売メーカーの内視鏡挿入部径に対応できるように、
たとえば、直径6mm、8mm、11mm、13mm等
の種類が選択可能とするものであり、管腔の厚みは2m
m以上、長さ(高さ)15mm、回転取付部9の深さは
5mm程度とするのが望ましく、そして、材質としては
内視鏡挿入部2の先端部を傷つけない、たとえば、塩化
ビニールを使用し、機能水消毒、消毒薬浸漬消毒、低温
ガス滅菌等の各種消毒にも対応できるようにするのが望
ましい。また、内視鏡挿入部2の先端を内視鏡装着部3
に差し込んで取付けた際、内視鏡挿入部2と装着部3に
気密性があり、吸引をしても装着面からの空気の出入り
が全くないようにするものである。
【0017】上記球状ブラシ送出器Aは、上述したよう
に回転駆動部4と球状ブラシ充填送出部7とからなり、
これらの中心に回転軸10が挿通され、この回転軸10
には球状ブラシ充填送出部7のバネ装着部11内に、一
端を球状ブラシ充填送出部7に、また、他端は回転軸1
0に固定された回転用の蔓巻きバネ12が備えられ、上
記回転軸10には球状ブラシ充填送出部7の回転時に必
要な係合凸部13を設け、この係合凸部13が球状ブラ
シ充填送出部7に備えられた係合部14に係合されるこ
とで、球状ブラシ充填送出部7の当初回転時の回転角度
を規制するストッパーとして、また、球状ブラシ充填送
出部7を回転用バネ12による回転軸10の回転駆動力
によって元位置まで戻すときの押動部として作用するよ
うになっている。すなわち、回転駆動部4に対し球状ブ
ラシ充填送出部7を手動で、たとえば、図示左方へ1回
転(360度)させると、球状ブラシ充填送出部7の係
合部14が回転軸10の係合凸部13に係合されてその
回転が規制されると同時に球状ブラシ充填送出部7で回
転用バネ12を巻き込んで球状ブラシ充填送出部7に回
転軸10を介して回転用バネ12による反転駆動力が賦
与され、回転用バネ12による回転エネルギーを回転軸
10から係合凸部13→係合部14を介して球状ブラシ
充填送出部7に伝達して球状ブラシ充填送出部7を元位
置にまで後述する回転調整部により制御して同一速度で
1回転させて戻すとともに、この回転用バネ12の上下
方向へのバネ力により回転駆動部4と球状ブラシ充填送
出部7との回転取付部9を密接する。このとき、球状ブ
ラシ充填送出部7の当初の手動による回転時には回転軸
10は後述するロック装置15によりロックされていて
回転せず、回転用バネ12の巻き込み付勢が正確に行わ
れ、そして、球状ブラシ充填送出部7が1回転すると、
その係合部14が回転軸10の係合凸部13に係合され
て回転軸10による球状ブラシ充填送出部7の反転体制
を堅持するように構成されている。なお、16は回転軸
10の下部軸受けで脱着自由となっており、また、17
は回転軸10と一体の頭部である。
【0018】上記ロック装置15は、通常は回転軸10
に固定された係止カム15aにロック解除ボタン(始動
ボタン)18と連動する係止フック15bが係止されて
いて回転軸10が回転しないようにロックされている。
そこで、球状ブラシ充填送出部7を図示左方へ1回転し
た後、ロック解除ボタン18を押すと係止カム15aか
ら係止フック15bが外されて回転軸10の所定角度
(たとえば、360度)の回転が自由となって回転駆動
部4に対し球状ブラシ充填送出部7が回転軸10により
図示右方へ押し回されて1回転し元位置に戻り、係止カ
ム15aに係止フック15bが係止されて回転軸10は
再びロックされるようになっている。このとき、球状ブ
ラシ充填送出部7は後述する回転速度調整装置19で予
め設定された速度で回転する。上記ロック装置15は、
ロック解除ボタン18と一体の軸18aの端部に、先端
に係止フック15bを有する揺動レバー15cの基端を
連結し、揺動レバー15cはその基端側が枢軸15dに
枢支され、ロック解除ボタン18の進退動作により揺動
レバー15cの先端係止フック15bが上下動するよう
になっており、これらは復帰発条18bによってロック
解除ボタン18を押して離すと、元位置に復帰するよう
になっている。そして、球状ブラシ充填送出部7が元位
置に戻ったときの係止カム15aに対する係止フック1
5bの係止も復帰発条18bの存在により係止フック1
5bが係止カム15aをのり越えて容易に行えるように
なっている。また、上記回転速度調整装置19は、回転
駆動部4に備えられた回転調整用平歯車20に回転軸1
0に固定された平歯車21を噛み合わせ、回転調整用平
歯車20に任意の制動手段22で負荷をかけることで回
転軸10の回転速度が可変できるようになっており、負
荷の大小は調整用ネジ23をドライバー等の工具を用い
て回転して進退させることにより制動力を増減して調整
できるようになっている。なお、上記回転速度の調整は
上記制動力の増減のほか、図示しないがギヤー比を変化
させることにより行ってもよい。
【0019】上記回転駆動部4には内視鏡装着部3と同
一軸心の吸引通孔24が穿たれ、また、上記球状ブラシ
充填送出部7には上記吸引通孔24と同一軌跡上に1つ
の薬液専用通孔25と数個のブラシ充填送出孔26とが
略同一間隔を存して穿たれており、球状ブラシ充填送出
部7を図示左方へ1回転したロック位置では薬液専用通
孔25が吸引通孔24と合致し、ロックを解いて球状ブ
ラシ充填送出部7が図示右方へ回転を始めると、数個の
ブラシ充填送出孔26が一定の時間差を存して順次吸引
通孔24に合致するようになっている。
【0020】なお、上記球状ブラシ送出器Aにおける回
転駆動部4は、ロック装置15、回転速度調整装置19
等を備える空間を有し、一側寄りには吸引通孔24と内
視鏡装着部3の取付部3aを備え、内視鏡1との接続操
作、回転操作、ロック解除ボタン18のプッシュ操作等
のやりやすさなどを考慮すると、直径5cm、長さ(高
さ)3cm程度のサイズが最適である。また、材質とし
てはロック装置15、回転速度調整装置19等を支持す
るに十分な強さがあり、各種消毒(機能水消毒、消毒薬
浸漬消毒、低温ガス滅菌)に対応できるものが望まし
い。さらに、形状は円柱状で、球状ブラシ充填送出部7
を回転させる際に指で保持しやすいように5個所位に凹
み27を設けるのがよい。そして、上記回転速度調整装
置19では球状ブラシ充填送出部7のブラシ充填送出孔
26からの吸引間隔が1〜3秒程度まで調節できるのが
望ましく、震動、薬液浸漬消毒などで誤動作せず、回転
数が勝手に変化するのを防ぐものである。
【0021】球状ブラシ充填送出部7におけるブラシ充
填送出孔26の間隔は、回転軸10の回転速度、内視鏡
1に接続された吸引チューブ29の陰圧力、鉗子口径サ
イズ、吸引薬液の粘稠度などに左右されるが、水を吸引
したときの、内視鏡挿入部2の先端の吸引孔から内視鏡
コネクター部30の吸引チューブ接続部31までの吸引
所用時間に合わせ、各施設でその時間に合わせ回転速度
を微調整することにより、球状ブラシの内視鏡吸引鉗子
チャンネル内の通過間隔を調整し、2個の球状ブラシが
同時に吸引されるのを防ぎ、吸引力不足による球状ブラ
シの吸引鉗子チャンネル内でのねずまりを防止できるよ
うになすものである。なお、上記球状ブラシ充填送出部
7の直径は上記回転駆動部4と同じ5cmで長さ(高
さ)は3cmであり、ブラシ充填送出孔26は、2.4
mm、2.8mm、3.4mmの口径の種類から選択
し、使用する内視鏡鉗子チャンネル口径に合わせて選
ぶ。そして、各種消毒(機能水消毒、消毒薬浸漬消毒、
低温ガス滅菌)に対応でき、長期の使用に耐え、回転に
よる磨耗のない材質であることが必要である。また、形
状は円柱状で、表面に滑り止め用の小陥凹部分32を一
定間隔で設け、回転駆動部4に対する球状ブラシ充填送
出部7の回転操作がやり易いようになっている。そし
て、円柱のシリンダー内部に、1つの薬液専用通孔25
(直径5mm円柱状管腔)、5つのブラシ充填送出孔2
6(直径2.4〜3.6mm円柱状管腔)と中心部の回
転軸10の挿通孔33(直径3mm円柱状管腔)、回転
用バネ12の装着部11(直径8mm×長さ(高さ)2
cm)とを有している。
【0022】5は球状ブラシで、図8及び図9に示され
ているものは、軟性ゴム体で形成された球体34に無数
のナイロン製ブラシ用毛35の基部をその表面に埋設し
て植毛されており、また、図10に示されているものは
軟性ゴム体で形成された球体34の表面に接着剤38を
塗布し、この接着層にブラシ用毛(短繊維)を静電気の
力で吸いつけて植毛しており、さらに、図11、12に
示されているものは、軟性ゴム体の表面に軟性ゴム体と
一体の凹凸39を設けるか、軟性ゴム体自身の表面を毛
羽立たせてブラシ毛40を設けた球状ブラシを形成して
いる。そして、これらの球状ブラシは、内視鏡吸引鉗子
チャンネル内の複雑な形状の吸引ボタン部などの通過時
や、鋭角に曲がったコネクター部のチャンネル内洗浄を
球状ブラシ5の形状を変形させることで通過できるよう
に作られており、脂肪蛋白分解酵素液などの酵素洗剤と
同時に吸引することで、吸引鉗子チャンネル内にひっか
かることなくスムーズなブラッシング洗浄が行えるよう
に構成されている。
【0023】内視鏡の吸引鉗子チャンネル内の洗浄ブラ
ッシングをより確実なものとするため、複数個の吸引洗
浄用球状ブラシ5を一定の時間差を存して、すなわち、
一定の間隔をあけて1個ずつ吸引移動する。その際、汚
染物の粘稠度、量、洗浄液の吸引量、吸引圧などを十分
考慮し3〜5個の範囲内で球状ブラシを吸引する。吸引
洗浄用球状ブラシは、1回の使用でブラシ毛先の強度減
衰、変形などが生じる可能性があることから、確実なブ
ラッシング洗浄ができるように使い捨てとするのが望ま
しく、また、吸引洗浄用球状ブラシのブラシ用毛は、細
菌、ウイルスなどを含んだ粘液、血液などを内視鏡吸引
鉗子チャンネル表面からはがし落とせるようにブラシ用
毛の表面全体をギザギザにし効率よく洗浄できるよう加
工した繊維状ブラシ毛を用いるのがよい(図9参照)。
上記球状ブラシ15は球体34の直径が2.4mm、
2.8mm、3.4mmのサイズのものから使用する内
視鏡吸引鉗子チャンネル口径に合わせて選択する。毛先
の長さは1〜2mm程度が望ましい。そして、球体34
には軟性ゴムを使用し、内視鏡吸引鉗子チャンネル内の
狭くなった部分でも容易に通過するよう形状が自在に変
化し、球状ブラシは吸引鉗子チャンネル内の管腔径に順
応して形状を自由に変化させブラッシング洗浄をするも
のである(図7参照)。
【0024】上記球状ブラシにおいて、球体34に硬質
ゴム球を用いると、内視鏡吸引鉗子チャンネル内の管腔
形状に左右され、洗浄効果が均一に得られないだけでな
く、チャンネル内で引っかかり取り出せなくなるなどが
生じるが、軟性ゴム球ではブラッシング洗浄する管腔の
凹凸、屈曲、狭小などに左右されることなく、管腔表面
に密着し汚れを落とすことができる。以上説明した吸引
洗浄用球状ブラシは、理想的な形であるが、製作方法、
1個当たりの価格などを総合的に考え、以下の条件を満
たす球状ブラシであれば、洗浄効果にさほど影響はない
と考えられるので、これらの条件を満たす、大量生産に
適した球状ブラシを生産することが望ましい。 1.圧力を加えない状態では球状を保てるくらいの柔ら
かさであること。 2.球状ブラシが変形した状態でもブラシ用毛が抜け落
ちないこと。 3.毛先の長さが均一であること(長すぎる毛がないこ
と)。 4.球状の表面に対し垂直に近い角度で毛先が立ち、洗
浄する管腔表面に対し鋭角にブラシが当たること。
【0025】図1において、Bは吸引チューブ29間に
介在して設置された汚染物貯留容器で、内視鏡吸引鉗子
チャンネルの内表面に付着している粘液などの分泌物、
血液、組織片などの汚染物36が球状ブラシ5で除去さ
れた汚染物37と使用済みの球状ブラシ5を洗浄薬液6
とともに吸い込み貯留する吸引ビン等で構成されてい
て、吸引チューブ29からの陰圧力でこの貯留容器Bを
介して内視鏡1の挿入部2及び球状ブラシ送出器Aに吸
引力が賦与されるようになっている。また、図3におい
て23aは回転調整ネジ頭で、これをプラス側に回わす
と制動手段22の負荷が大きくなり球状ブラシ充填送出
部7の回転が回転軸10を介して遅くなり、反対にマイ
ナス側に回わすと制動手段22の負荷が小さくなって球
状ブラシ充填送出部7の回転が回転軸10を介して速く
なるようになっている。なお、ギヤー比を変化させる場
合も同様である。
【0026】上記構成において、この発明の球状ブラシ
吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置の球状ブラシを用い
た洗浄使用状態の一例を以下に説明すると、先ず、球状
ブラシ送出器Aにおける球状ブラシ充填送出部7のブラ
シ充填送出孔26に球状ブラシ5を下面側から挿入充填
する(図5参照)。この作業は予め内視鏡検査数にあわ
せて検査間洗浄消毒に対する準備をしておくのが望まし
い。そこで、予備洗浄の終った内視鏡挿入部2の先端を
回転駆動部4の内視鏡装着部3に差し込み接続する。そ
の後、回転駆動部4に対し球状ブラシ充填送出部7を手
動で右又は左へ1回転すると、回転用バネ12が巻き込
み付勢されて球状ブラシ充填送出部7に回転軸10を介
して回転用バネ12による反転駆動力が賦与される。次
いで、球状ブラシ送出器Aを洗浄薬液6の入った洗剤容
器8内に入れ薬液6内に沈める。その後、吸引ボタン
(図示せず)を押して陰圧力による薬液吸引と同時にロ
ック解除ボタン18を押して球状ブラシ充填送出部7を
回転させ、当初は薬液専用通孔25から洗浄薬液だけを
吸引して洗浄しその後は球状ブラシ5を洗浄薬液ととも
に吸引し一定の時間差を存して1個ずつ連続的に吸引移
動して内視鏡を光源装置に接続したまま内視鏡吸引鉗子
チャンネル内のブラッシング洗浄を自動的に、しかも、
短時間で、確実に行う。
【0027】上記吸引洗浄動作において、球状ブラシ5
で除去された汚染物37と使用済みの球状ブラシ5は洗
浄薬液6とともに汚染物貯留容器Bに吸い込まれて貯留
する。球状ブラシ充填送出部7が1回転する間に球状ブ
ラシをすべて吸引し終り球状ブラシ5による予定のブラ
ッシング洗浄が終了したら、内視鏡挿入部2の先端を内
視鏡挿入部2から取り出し、内視鏡を光源装置から取り
出して薬液浸漬消毒をする。使用した吸引ブラッシング
洗浄装置の構成部品を流水で洗い、薬液浸漬消毒し次回
の使用に備える。
【0028】以上説明したように、内視鏡の洗浄にあた
り、一番最初は球状ブラシが充填されていない薬液専用
通孔25から洗浄薬液だけを吸引して洗浄してから、洗
浄用球状ブラシ5を随時吸引してブラッシング洗浄する
仕組みとなっているから、粘稠な粘液、血液などの除去
が、洗浄薬液6により十分に行われた後、洗浄用球状ブ
ラシ5が洗浄薬液6の吸引のみでは落ちない内視鏡内部
の吸引鉗子チャンネル内の汚染物をブラッシングしなが
ら吸引移動することにより、球状ブラシ5の特殊な構成
と相まって完璧な洗浄が可能となる。そして、内視鏡1
に接続された吸引チューブ29の陰圧力に合わせて吸引
型ブラッシング装置の充填送出部7の回転速度が調整で
きるから、洗浄薬液量と球状ブラシ5の吸引間隔が適正
に調節でき洗浄効果を高める。
【0029】以上この発明の実施の形態の一例について
説明したが、この発明はこうした実施の形態のものに何
等限定されず、この発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々なる形態で実施しうることは勿論である。たとえ
ば、実施の形態では回転用バネに蔓巻きバネを用いてい
るが、渦巻きバネとしてもよく、ロック装置及び回転速
度調整装置も実施形態の構造のものに限らない。また、
球状ブラシ充填送出部の回転を間歇回転として薬液洗浄
と球状ブラシによる洗浄を間歇的に行ってもよい。さら
に、球状ブラシも実施形態の構造のものに限らない。
【0030】
【発明の効果】この発明は以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。 1.内視鏡を光源装置に接続したまま内視鏡吸引鉗子チ
ャンネル内のブラッシング洗浄ができるから、従来のよ
うにブラッシング洗浄専用の流し台、場所への移動がな
く簡単に洗浄できる。 2.短時間で、しかも、自動的に内視鏡吸引鉗子チャン
ネル内表面に付着した汚染物を確実に除去できるから、
従来の人手によるブラシでの洗浄操作では、吸引鉗子チ
ャンネル内にブラシを少しずつ進めることでブラッシン
グ洗浄を行っていたため、内視鏡洗浄、消毒にかなりの
時間をこのブラッシング洗浄に要し、特に人手のいる作
業となっていたのが解消できる。 3.球状ブラシの形状が管腔面の形状に対し自在に変化
し、凹凸面、弯曲面、狭小面等に対するブラッシング洗
浄が確実に行える。 4.球状ブラシは内視鏡洗浄ごとに新しいブラシを使用
するため、ブラシ毛の劣化、磨耗による洗浄むらがな
く、正確なブラッシング洗浄が毎回行える。 5.内視鏡検査後の汚染状況、吸引鉗子チャンネル内の
表面傷の状況(たとえば、内視鏡が新しいか、古いかな
ど)によって吸引する球状ブラシの吸引数を変えること
が可能であるから、常に適切なブラッシング洗浄が行え
る。 6.鉗子チャンネル口径に合わせて球状ブラシのサイズ
(吸引型ブラッシング洗浄装置の充填送出孔のサイズ)
を選ぶことが可能で、適正な球状ブラシの大きさで効率
のよいブラッシング洗浄効果が得られる。 7.内視鏡に接続された吸引チューブの陰圧力に合わせ
て吸引型ブラッシング洗浄装置の充填部の回転速度を微
調整でき、洗浄薬液量と球状ブラシ吸引間隔を適正に調
節することができるから、常に適切、かつ、効果的なブ
ラッシング洗浄ができる。 8.内視鏡外径で装置のサイズを選択すれば、現在市販
されている直視内視鏡であれば生産メーカー、種類、サ
イズに関係なく使用可能である。 9.薬液浸漬消毒、低温ガス滅菌などの消毒、滅菌に耐
え、長期の使用に耐える装置である。 10.従来の内視鏡洗浄ブラシのブラシ用毛と異なり、
毛一本一本の表面がギザギザになっており球形ボール表
面に凹凸を設けたり、球形ボール自体に毛羽立てたり、
球形ボールに植毛したりして、洗浄する管腔表面の付着
物を小さなものまで削り落し、吸引鉗子チャンネル内の
管腔表面の細かな傷などに入り込んだ汚れをかき出すよ
うに洗い落すことができるから、細菌、ウイルスなどを
含んだ粘液、血液などを内視鏡吸引鉗子チャンネル表面
からきれいにはがし落し効率よく洗浄できる。 11.この装置は消毒して何度でも使用できる材質、強
度、安全性が十分考慮され、しかも、安価に提供できる
から、各種病院の内視鏡診療施設に設置して実用性の高
いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシン
グ洗浄装置の一例を示した使用状態の配置図である。
【図2】球状ブラシ送り出し装置の斜視図である。
【図3】球状ブラシ送り出し装置の回転駆動部の平面図
である。
【図4】同球状ブラシ充填送出部の平面図である。
【図5】球状ブラシ送り出し装置の断面図である。
【図6】汚染物を除去する状態を示した概略側面図であ
る。
【図7】球状ブラシの変形移動状態を示した概略側面図
である。
【図8】球状ブラシの拡大断面図である。
【図9】ブラシ用毛の一例を示した拡大表面図である。
【図10】異なる例の球状ブラシを示した拡大断面図で
ある。
【図11】球体自体の表面を凹凸に形成した球状ブラシ
の拡大断面図である。
【図12】球体自体の表面を毛羽立たせた球状ブラシの
拡大断面図である。
【符号の説明】
A…球状ブラシ送り出し器 1…内視鏡 2…挿入部 3…内視鏡装着部 4…回転駆動部 5…球状ブラシ 6…洗浄薬液 7…球状ブラシ充填送出部 8…洗剤容器 10…回転軸 12…回転用バネ 15…ロック装置 18…ロック解除ボタン 19…回転速度調整装置 34…球状ブラシの球体 35…球状ブラシの毛
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−14196(JP,A) 特開 昭59−150296(JP,A) 特開 平5−199986(JP,A) 特開 平8−173380(JP,A) 実開 昭55−114236(JP,U) 実開 昭62−39195(JP,U) 実開 昭64−10229(JP,U) 実開 平7−17380(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の挿入部を挿入接続する内視鏡装
    着部を有し、球状ブラシと洗浄薬液を通す通孔を有しか
    つ駆動部を備えた回転駆動部と、前記通孔とそれぞれ連
    通しうる軌跡上に同一間隔をおいて複数個の送出孔を有
    し、前記回転駆動部による回転で洗浄薬液又は洗浄薬液
    とともに一定の時間差を存して球ブラシを1個ずつ送り
    出す球状ブラシ充填送出部とを備えた球状ブラシ送り出
    し手段と、 該球状ブラシ送り出し手段を入れる薬液容
    器と、吸引チューブが設置され、内視鏡から吸引される
    汚染物と球状ブラシを洗浄薬液とともに貯留する汚染物
    貯留手段と、管腔内をブラッシングする球状ブラシとを
    設け、 前記球状ブラシ送り出し手段を薬液に入れて吸引チュー
    ブにかける吸引力により球ブラシ送り出し手段より吸引
    される球状ブラシと洗浄薬液とにより管腔内をブラッシ
    ング洗浄することを特徴とする球状ブラシ吸引型内視鏡
    ブラッシング洗浄装置。
  2. 【請求項2】 球状ブラシ充填送出部の複数個の送出孔
    として、薬液のみを送出する薬液専用通孔と、球状ブラ
    シを充填しうる複数の球状ブラシ充填送出孔とを設けた
    請求項1に記載の球状ブラシ吸引型内視鏡ブラッシング
    洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記回転駆動部に対し球状ブラシ充填送
    出部を所定の角度だけ回転することで球状ブラシ充填送
    出部に反転駆動力が賦与されてロックし、洗浄時にこの
    ロックを外すことで球状ブラシ充填送出部が上記反転駆
    動力により所定の速度で元位置まで自動回転して戻る間
    に前記回転駆動部の通孔に対し球状ブラシ充填送出部の
    複数個の送出孔が順次合致して連通することで複数個の
    球状ブラシを洗浄薬液とともに一定の時間差を存して1
    個ずつ送り出す球状ブラシ送り出し手段であることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の球状ブラシ吸引型内視
    鏡ブラッシング洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記球状ブラシの送り出し間隔を球状ブ
    ラシ充填送出部の回転速度で制御して複数個の球状ブラ
    シの送り出し間隔が自由に調節できるようにしたことを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の球状ブ
    ラシ吸引型内視鏡ブラッシング洗浄装置。
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