JP2000135199A - 自走式大腸内視鏡及びその洗浄方法 - Google Patents

自走式大腸内視鏡及びその洗浄方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿入チューブの軟性部の外側に配設したエン
ドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能な
内視鏡であって、さらに使用後に容易に洗浄することの
できる手段を設けた内視鏡及びその洗浄方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明の自走式大腸内視鏡1は、挿入チ
ューブ5の軟性部4のほとんどの長さの部分の外側に配
設したエンドレスベルト10を走行させて自走式に大腸
内に挿入可能な内視鏡であり、挿入チューブ内に、戻り
のエンドレスベルトをガイドするガイドパイプを設け、
このガイドパイプの一端に、洗浄ブラシ挿入用の口35
を設けた。また、エンドレスベルト駆動部を囲うケーシ
ング31に洗浄窓33を設けるとともに、該洗浄窓に開
閉蓋37を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大腸内視鏡検査時
に被験者に苦痛を与えない自走式大腸内視鏡とその洗浄
方法に関する。特には、挿入チューブの軟性部の外側に
配設したエンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内
に挿入可能な内視鏡において、さらに使用後に容易に洗
浄することのできるよう改良を加えた内視鏡及びその洗
浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被験者に苦痛を与えない大腸
内視鏡として、大腸の形状に沿って自走する方式のもの
が提案されている。本発明者は特開平8−3416号
等において、挿入チューブの軟性部の外側に配設したエ
ンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能
な内視鏡を提案した。
【0003】この大腸内視鏡は、挿入チューブの軟性部
の外面のほとんどの長さに沿って複数のエンドレスベル
トが配設されている。エンドレスベルトは駆動部に設け
られた駆動装置により駆動し、エンドレスベルト外側は
大腸壁に接触し、大腸壁との摩擦により内視鏡の先端を
大腸内へ誘導する。エンドレスベルト内側は、挿入チュ
ーブの軟性部内に設けられたガイドパイプを通って挿入
チューブの軟性部の先端部に至り、再度外側へ回り、エ
ンドレスに回転する。したがって、エンドレスベルトは
大腸の内壁に接し、内視鏡は腸管を過度に伸展させたり
屈曲させることなく進む。このように大腸の位置と形態
を比較的そのままの状態に保ちながら、大腸内視鏡を大
腸内にスムーズに進入させることができるため、被験者
へ与える苦痛はほとんどない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この大腸内視
鏡では、エンドレスベルト、ガイドパイプ、駆動ローラ
を始め、被験者の体液と接触して使用後に洗浄が必要と
なる箇所が多い。特にエンドレスベルトは、直接大腸壁
と接触するため、体液や汚物が付着する。また、戻りの
エンドレスベルトが通るガイドパイプも、エンドレスベ
ルトからの汚染が起こりやすい。さらに駆動ローラもエ
ンドレスベルトと接触するため、汚染を受ける可能性が
ある。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、挿入チューブの軟性部の外側に配設したエ
ンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能
な内視鏡であって、使用後に容易に洗浄することのでき
る手段を設けた内視鏡及びその洗浄方法を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様の自走
式大腸内視鏡は、 挿入チューブの軟性部の外側に配設
したエンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿
入可能な内視鏡であって; 挿入チューブの軟性部内
に、戻りのエンドレスベルトをガイドするガイドパイプ
を設け、 このガイドパイプの一端に、洗浄ブラシ挿入
用の口を設けたことを特徴とする。洗浄時は、エンドレ
スベルトを取り外し、ガイドパイプの洗浄ブラシ挿入口
から洗浄ブラシを挿入して出し入れすることによりガイ
ドパイプ内を洗浄することができる。
【0007】本発明の第2態様の自走式大腸内視鏡は、
挿入チューブの軟性部の外側に配設したエンドレスベ
ルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能な内視鏡で
あって; 自走式大腸内視鏡の駆動部を囲うケーシング
に洗浄窓を設けるとともに、該洗浄窓に開閉蓋を設けた
ことを特徴とする。洗浄液を溜めた洗浄槽の中に、該蓋
を開いて内視鏡を漬けることによって、駆動ローラを有
するケーシングの内部をも洗浄することができる。な
お、このとき、モータ等の電気機器については、洗浄液
の液面上に位置させることもできる。
【0008】本発明の第1態様の自走式大腸内視鏡洗浄
方法は、 挿入チューブの軟性部の外側に配設したエン
ドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能な
内視鏡の洗浄方法であって; 挿入チューブの軟性部内
に、戻りのエンドレスベルトをガイドするガイドパイプ
を設け、 このガイドパイプの一端に洗浄ブラシ挿入用
の口を設け、 エンドレスベルトを取り外した後に、該
口から洗浄ブラシを入れてガイドパイプ内を洗浄するこ
とを特徴とする。ガイドパイプ内に洗浄ブラシを入れて
出し入れすることにより、エンドレスベルトによって汚
染されたガイドパイプ内を洗浄することができる。
【0009】本発明の第2態様の自走式大腸内視鏡洗浄
方法は、 挿入チューブの軟性部の外側に配設したエン
ドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能な
内視鏡の洗浄方法であって; エンドレスベルト駆動部
を囲うケーシングに洗浄窓を設けるとともに該洗浄窓に
開閉蓋を設け、 該蓋を開いて、洗浄液を溜めた洗浄槽
の中に内視鏡を漬けることを特徴とする。洗浄液が洗浄
窓からケーシング内に侵入し、駆動ローラやガイドパイ
プ内は洗浄液に浸され、洗浄が行われる。なお、洗浄窓
は通常は開閉蓋により閉じられている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の1実施例に係る自走式大腸内視鏡
の外観を示す斜視図である。自走式大腸内視鏡1は、先
端部2、湾曲部3、軟性部4から構成される挿入チュー
ブ5を備える。また、エンドレスベルト10、操作部1
1、ベルト駆動ローラ等を内蔵するケーシング31等を
備える。図2は、本実施例の内視鏡の駆動部の側面断面
図である。図3は、本実施例の内視鏡の挿入チューブの
軟性部の断面図である。図4は、本実施例の内視鏡の挿
入チューブの先端部の正面図である。図5は、本実施例
の内視鏡の挿入チューブの軟性部の先端付近の側面図で
ある。
【0011】自走式大腸内視鏡1の基本的な構成につい
て説明する。自走式大腸内視鏡1は上部にケーシング3
1で保護されたベルト駆動部50を有し、その下方には
操作部11が接続している。さらに操作部11からは挿
入チューブ5が伸びている。挿入チューブ5は先端部
2、湾曲部3、軟性部4よりなる。湾曲部3は操作部1
1に設けられた操作つまみ19を操作することによって
上下左右斜めに屈曲させることができる。
【0012】挿入チューブ5の先端部2には、図4に示
すように、受像口6、二つの投光口7、吸引鉗子口8、
送気送水口9が設けられている。受像口6には、ファイ
バースコープの場合は対物レンズが、電子スコープの場
合はCCD等の撮像素子が設置され、先端面からの画像
を受像する。受像された画像は、チューブ5内に挿通さ
れた、ファイバースコープの場合はイメージガイド、電
子スコープの場合はリード線によって操作部11に伝え
られ、ユニバーサルコード21を介してディスプレイ等
に送られ表示される。投光口7の内孔には光ファイバー
等のライトガイドが挿通され、操作部11を通り、ユニ
バーサルコード21を介して外部の光源に接続されてい
る。光源の光は先端面から照射される。
【0013】吸引鉗子口8は操作部11の鉗子挿入口1
7とつながっており、別体の鉗子23が通される。挿入
チューブ5の先端から突き出た鉗子23の先端は鉗子2
3の基部で操作され、患部の治療や組織の採取に用いら
れる。送気送水口9の内孔は送気送水管となっており、
操作部11の送気送水ボタン13の操作により空気と洗
浄水が送気送水口9から噴射される。また、大腸内に滞
留した体液や洗浄水は、吸引鉗子口8から吸引され、外
部へ排出される。この操作は操作部11の吸引ボタン1
5により行われる。
【0014】挿入チューブ5の軟性部4の外側には長手
方向に複数のエンドレスベルト10が配設されている。
軟性部4の直径は5〜30mmが好ましい。また、エンド
レスベルト10の数は、多ければ多いほど自走性が増す
ため好ましい。図3に示すように、エンドレスベルト1
0の外側部10aは、挿入チューブ5の外側に設けられ
たガイドフック43に支えられている。また、エンドレ
スベルト10の内側部10bはチューブ5内のガイドパ
イプ41内を通っている。ガイドフック43は断面が内
角が180°を越える円弧状であり、エンドレスベルト
10のガイドフック43から露出する部分が放射状外方
向に位置するよう、軟性部4の長手方向に配置されてい
る。したがって、ガイドフック43に支えられたエンド
レスベルト10の外側表面はガイドフック43の外に現
れており、大腸への挿入時に大腸内壁と十分な面積をも
って接触する。また、軟性部4が強く湾曲してもエンド
レスベルト10はガイドフック43から外れることがな
い。
【0015】エンドレスベルト10は、材質が柔軟で強
い強度をもつ例えば炭素繊維や樹脂等で作られ、断面の
直径が1〜3mmの円形のものや、幅が1〜3mmのベルト
状のものが用いられる。裏面は、図2に示す駆動ローラ
51との同期回動を得るため、高い摩擦力をもつような
材料でコーティングされたり、ラックが形成されている
ことが好ましい。また、内視鏡の洗浄時に、エンドレス
ベルトを挿入チューブから取り外す必要があるため、途
中で切り離され、さらに再接続できる構造を有する。こ
の具体的な構造については後述する。
【0016】次に、図2を参照しつつガイドパイプ41
の基端部及びエンドレスベルト駆動部50の構造を説明
する。ガイドパイプ41の基端部はケーシング31の側
面に開けられたガイドパイプ口35につながっている。
ケーシング31は挿入チューブ5に比べて径大である。
ガイドパイプ41は、ケーシング31側面に形成された
ガイドパイプ口35から挿入チューブ5に斜めに伸びる
傾斜部41aと、傾斜部41aから屈曲部41bを通っ
て挿入チューブ5内をまっすぐに伸びるガイド部41c
よりなる。
【0017】エンドレスベルト10を挟持する駆動ロー
ラ51は駆動部ケーシング31内のガイドパイプ41の
基端側の外部に配置されており、エンドレスベルト10
はガイドパイプ41の傾斜部41aで、ガイドパイプ4
1の側壁を貫通している。すなわち、エンドレスベルト
10の外側部10aは、挿入チューブ5外面から、ガイ
ド部40に入り、続いてガイドパイプ傾斜部41aの二
か所の側壁に開けられている孔を横切って基端側に伸び
ている。エンドレスベルト10の基端部は、駆動ローラ
51に巻回保持されている。一方、エンドレスベルト1
0の内側部10bは、ガイドパイプ傾斜部41aの内側
でガイドパイプ41の側壁を貫通してガイドパイプ41
内に入り、同パイプ41内を導かれて挿入チューブ5の
軟性部4の先端付近に開けられたガイドホール45に至
る。ガイドホール45の位置は、図5に示すように、軟
性部4の先端から0〜10cmの位置が好ましい。何故な
らば、エンドレスベルト10の外側部10aと大腸内壁
が接触する部分が多い方が、自走式大腸内視鏡の自走性
が向上するからである。
【0018】駆動ローラ51は、エンドレスベルト10
が巻き回されたプーリ51bと、プーリ51bと同軸に
連結された笠歯車51aよりなる。エンドレスベルト1
0とプーリ51bは摩擦、ラック作用等により噛み合っ
ている。笠歯車51aと噛み合う笠歯車53は、笠歯車
51aと直交するよう配置されている。同笠歯車53の
歯車軸55の基端部には、小平歯車57が固定されてい
る。この小平歯車57は、モータ63のモータ軸61に
固定された大平歯車59と噛み合う。したがって、モー
タ63が駆動され、モータ軸61が回転すると、大平歯
車59、小平歯車57、笠歯車53を介して笠歯車51
aが回転し、それとともにプーリ51bが回転する。な
お、大平歯車59の円周上には、円周方向に存在するエ
ンドレスベルト10の数と同じ数の駆動ローラ51、笠
歯車53、歯車軸55、小平歯車57が同じ構成で配置
されている。
【0019】モータ63、大平歯車59、小平歯車5
7、歯車軸55、笠歯車53、駆動ローラ51は、ガイ
ドパイプ口35より基端側の駆動部ケーシング31内に
配置されている。駆動部ケーシング31の側面には洗浄
窓33が開けられている。同窓33には、図1に示す蓋
37が設けられており、開閉可能である。
【0020】モータ63を回転させて、プーリ51bを
反時計方向に回転させると、プーリ51bと噛み合うエ
ンドレスベルト10は左巻きに回転する。このとき、エ
ンドレスベルト10の外側が大腸内壁に接触している
と、エンドレスベルト10と大腸内壁の摩擦力により挿
入チューブ5は図2の右方向に繰り出される。挿入チュ
ーブ5を後退させるときはモータ63を反対方向に回転
させる。
【0021】洗浄時に操作部11に洗浄液が入ることを
防ぐため、挿入チューブ5の外表面に出る方のエンドレ
スベルト10の外側部10aにも軟性部4に出るまでは
ガイド部40が設けられている。さらに、駆動部50と
操作部11はガイドパイプ41及びガイド部40を囲ん
だ隔壁39で隔離されている。したがって、洗浄中に洗
浄液が操作部11に入ることはない。
【0022】次に、本実施例の自走式大腸内視鏡1の洗
浄方法を説明する。図6は、本発明の自走式大腸内視鏡
の洗浄状態を示す模式図である。最初に全てのエンドレ
スベルト10を途中から切り離し、挿入チューブ5から
取り外す。次に、駆動部ケーシング31の側面に形成さ
れたガイドパイプ口35から洗浄ブラシを差し込み、各
ガイドパイプ41内に出し入れする。これによって、ガ
イドパイプ41の内面に付着した体液や汚物等を除去す
ることができる。なお、エンドレスベルト10の一部に
磁石や低温溶融物を利用した切り離し・再接続可能な部
分を設けておけば、エンドレスベルトの再使用も可能で
ある。
【0023】次に、駆動部ケーシング31の蓋37を開
き、挿入チューブ5、操作部11、駆動部ケーシング3
1の下部を、洗浄液93で満たされた洗浄槽91に漬け
る。このとき、駆動部ケーシング31内の、エンドレス
ベルト10を直接挟持する駆動ローラ51は必ず洗浄液
93に浸され、モータ63は液面上に位置するよう、洗
浄窓33から見ながら保持する。図6に示すように、歯
車軸55までが洗浄液93に浸されると、洗浄液93は
洗浄窓33から駆動部50に入り、さらにガイドパイプ
41とガイド部40内に浸透する。また、駆動ローラ5
1も洗浄液93に浸される。したがって、挿入チューブ
5の全表面、ガイドパイプ口35から挿入チューブ5の
軟性部の先端までのガイドパイプ41の内外部、ガイド
部40、駆動ローラ51は全て洗浄液93に浸される。
洗浄液93は一般に蛋白分解酵素液に5分間浸した後に
内視鏡専用殺菌消毒液、例えばグルタラール製剤に10
分間浸す。なお、このとき、取り外したエンドレスベル
ト10も洗浄液93に浸せば、洗浄できる。このとき、
ひも99を駆動部ケーシング31に設けられたホック9
5に掛け、別体のスタンド97から吊せば手間を省くこ
とができる。
【0024】図7は、本発明の他の実施例に係る自走式
大腸内視鏡駆動部の側面断面図である。この実施例の駆
動部は、モータ等の電気機器と洗浄の必要な歯車群との
間が液密にシールされている。
【0025】駆動部ケーシング31のモータ63の側と
減速機歯車59の間には、モータ軸61が貫通する内孔
67を有するハウジング65が設けられている。ハウジ
ング65はプラスチック等からなり、その外周部は駆動
部ケーシング31に液密に固着されている。ハウジング
65の内孔67の径は、モータ軸61の径よりもやや大
きく、モータ軸61が自由に回転できる大きさである。
内孔67の中央部には、内周に沿って軸方向に二か所の
環状Oリング溝69が形成されている。各Oリング溝6
9には、ゴム製のOリング71がモータ軸61を囲んで
装着されている。二つのOリング溝69の間の内孔の部
分はやや径が大きい中空部73となっている。この中空
部73はゴムが充填された油圧ポート75を通じてモー
タ側の駆動部ケーシングの外面とつながっている。
【0026】油圧ポート75から注射針等を用いて、ハ
ウジング65の中空部73の中に、1気圧程度の圧力で
油圧油77を充填する。充填された油圧油77は、中空
部73内で二つのOリング71に囲まれて漏れることな
く密閉される。なお、油圧ポート75の注射針の進路
は、針が抜かれた後ゴムの弾性により閉ざされる。ここ
で、油は粘性が比較的高いため、Oリング71とモータ
軸61の間に膜ができて洗浄液に対する確実なシールを
形成する。したがって、モータ63を含めて洗浄液中に
漬けたときにも、モータ軸61の周囲に洗浄液の圧力に
相当する圧力の油77が存在するため、洗浄液がモータ
63内に入ることがない。
【0027】図8は、図7の実施例の内視鏡の洗浄状態
を示す図である。自走式大腸内視鏡は全ての部分が洗浄
槽91の底に寝かせた状態で洗浄液93に漬けられ、上
記のようにモータ63を含む部分も洗浄液93に漬けら
れている。このとき、図7に示すようにモータ軸61を
囲むハウジング65内の油圧油77によってモータ63
が洗浄窓33と隔離されており、油圧油77の圧力は洗
浄液93の圧力と等しく、駆動部ケーシング31内に入
った洗浄液が電気機器を内蔵するモータ側の駆動部ケー
シング内に侵入することはない。この場合、モータ等の
電気機器を液体に浸さないよう注意する必要がなく、自
走式大腸内視鏡全体を洗浄槽91に漬けておくことによ
り簡単に自走式大腸内視鏡の洗浄を行うことができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、挿入チ
ューブの軟性部の外側に配設したエンドレスベルトを走
行させて自走式に大腸内に挿入可能な内視鏡において使
用後に容易に洗浄することのできる手段を設けた内視鏡
及びその洗浄方法を提供することができる、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る自走式大腸内視鏡の外
観を示す斜視図である。
【図2】本実施例の内視鏡の駆動部付近の側面断面図で
ある。
【図3】本実施例の内視鏡の挿入チューブの軟性部の断
面図である。
【図4】本実施例の内視鏡の挿入チューブの先端部の正
面図である。
【図5】本実施例の内視鏡の挿入チューブの軟性部の先
端付近の側面図である。
【図6】本実施例の洗浄状態を示す模式図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る内視鏡駆動部の側面
断面図である。
【図8】図7の実施例の内視鏡の洗浄状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 自走式大腸内視鏡 2 先端部 3 湾曲部 4 軟性部 5 挿入チューブ 6 受像口 7 投光口 8 吸引鉗子口 9 送気送水口 10 エンドレス
ベルト 11 操作部 13 送気送水
ボタン 15 吸引ボタン 17 鉗子挿入
口 19 操作つまみ 21 ユニバー
サルコード 23 鉗子 31 駆動部ケ
ーシング 33 洗浄窓 35 ガイドパ
イプ口 37 蓋 39 隔壁 40 ガイド部 41 ガイドパ
イプ 43 ガイドフック 45 ガイドホ
ール 50 駆動部 51 ベルト駆
動ローラ 53 笠歯車 55 歯車軸 57 小平歯車 59 大平歯車 61 モータ軸 63 モータ 65 ハウジング 67 内孔 69 Oリング溝 71 Oリング 73 中空部 75 油圧ポー
ト 77 油圧油 91 洗浄槽 93 洗浄液 95 ホック 97 スタンド 99 ひも
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月15日(1999.12.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 挿入チューブの軟性部の外側に配設した
エンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可
能な内視鏡の洗浄方法であって;挿入チューブの軟性部
の内に、戻りのエンドレスベルトをガイドするガイドパ
イプを設け、 このガイドパイプの一端に洗浄ブラシ挿入用の口を設
け、 エンドレスベルトを取り外した後に、該口から洗浄ブラ
シを入れてガイドパイプ内を洗浄することを特徴とする
自走式大腸内視鏡の洗浄方法。
【請求項】 挿入チューブの軟性部の外側に配設した
エンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可
能な内視鏡の洗浄方法であって;自走式大腸内視鏡の駆
動部を囲うケーシングに洗浄窓を設けるとともに該洗浄
窓に開閉蓋を設け、 該蓋を開いて、洗浄液を溜めた洗浄槽の中に内視鏡を漬
けることを特徴とする自走式大腸内視鏡洗浄方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入チューブの軟性部の外側に配設した
    エンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可
    能な内視鏡であって;挿入チューブ内に、戻りのエンド
    レスベルトをガイドするガイドパイプを設け、 このガイドパイプの一端に、洗浄ブラシ挿入用の口を設
    けたことを特徴とする自走式大腸内視鏡。
  2. 【請求項2】 挿入チューブの軟性部の外側に配設した
    エンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可
    能な内視鏡であって;エンドレスベルト駆動部を囲うケ
    ーシングに洗浄窓を設けるとともに、該洗浄窓に開閉蓋
    を設けたことを特徴とする自走式大腸内視鏡。
  3. 【請求項3】 挿入チューブの軟性部の外側に配設した
    エンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可
    能な内視鏡の洗浄方法であって;挿入チューブの軟性部
    の内に、戻りのエンドレスベルトをガイドするガイドパ
    イプを設け、 このガイドパイプの一端に洗浄ブラシ挿入用の口を設
    け、 エンドレスベルトを取り外した後に、該口から洗浄ブラ
    シを入れてガイドパイプ内を洗浄することを特徴とする
    自走式大腸内視鏡の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 挿入チューブの軟性部の外側に配設した
    エンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可
    能な内視鏡の洗浄方法であって;自走式大腸内視鏡の駆
    動部を囲うケーシングに洗浄窓を設けるとともに該洗浄
    窓に開閉蓋を設け、 該蓋を開いて、洗浄液を溜めた洗浄槽の中に内視鏡を漬
    けることを特徴とする自走式大腸内視鏡洗浄方法。
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