JP3416919B2 - チップを収納したパッケ−ジのキャップ仮止め用治具とキャップ接合装置およびその方法 - Google Patents

チップを収納したパッケ−ジのキャップ仮止め用治具とキャップ接合装置およびその方法

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JP3416919B2
JP3416919B2 JP21958595A JP21958595A JP3416919B2 JP 3416919 B2 JP3416919 B2 JP 3416919B2 JP 21958595 A JP21958595 A JP 21958595A JP 21958595 A JP21958595 A JP 21958595A JP 3416919 B2 JP3416919 B2 JP 3416919B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,半導体素子,I
C,水晶振動子等のチップをセラミックあるいは金属性
のパッケ−ジにマイクロパラレルシ−ム接合法などによ
り気密封止する際に,金属製のキャップを仮止めするた
めのキャップ仮止め治具およびこの治具を使用したキャ
ップ接合装置とキャップ接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,チップをパッケ−ジに気密封止す
る方法として,マイクロパラレルシ−ム接合法が広く用
いられている。パッケ−ジとしては,セラミック基板に
金属製のシ−ルフレ−ムを接合したセラミック製のパッ
ケ−ジや,全体が金属で形成されている金属製のパッケ
−ジ等があり,これらのパッケ−ジは,キャリア上に位
置決めされて多数搭載されている。
【0003】このキャリアに搭載されているパッケ−ジ
の内部にチップを収納し,リ−ドとの内部配線をした
後,パッケ−ジの開口端部がキャップで覆われる。次い
で,パッケ−ジとキャップとの接合部は,キャップの互
いに対向する周縁に沿って回転する一対のテ−パ−つき
のロ−ラ電極により加圧,通電され,この接合部に発生
するジュ−ル熱によりパッケ−ジ開口端部とキャップと
がシ−ム接合される。
【0004】このシ−ム接合する時には,一対のロ−ラ
電極をキャップの互いに対向する周縁に沿って転接させ
るが,この際,パッケ−ジの開口端部を覆っているキャ
ップが移動し易いという欠点があった。そこで,従来は
キャップをパッケ−ジ開口端部に仮止めするためのスポ
ット接合が行われている。即ち,キャップをパッケ−ジ
の開口端部に位置決めし保持した状態で,一対の電極を
キャップ周縁部に押圧し通電してスポット接合してパッ
ケ−ジとキャップとを仮止めしている。
【0005】しかし,仮止めを行うためには,キャップ
とパッケ−ジの開口端部とを位置決めした後,このキャ
リアを仮止め装置のワ−クテ−ブルへと搬送する際や,
一対の仮止め用電極がキャップ周縁の2点に同時に接触
しない場合には,位置決めしたパッケ−ジとキャップと
の相対位置がずれてしまい,確実な気密封止が出来ない
という問題があった。
【0006】そこで,発明者は,上記の問題点を解決す
るものとして,キャップをパッケ−ジの開口端部に位置
決め載置した後,スポット溶接により仮止めするまで
に,キャップとパッケ−ジの相対的位置ずれを防止する
ことの出来る半導体パッケ−ジのキャップ仮止め治具を
発明し,先に出願した(特願平4−273451号)
(特開平6−104347号公報)。
【0007】これは,図7に示すように,少なくとも開
口端面に磁性材を有するパッケ−ジ30の開口端面に磁
性材キャップ31を仮止めするための治具で,非磁性材
からなる保持基板32と,この保持基板32の上面に形
成された凹部33に装填された永久磁石34と,保持基
板32の上面に固定された永久磁石34に臨みパッケ−
ジ30の位置決め孔35が形成された非磁性材製の位置
決め板36とを備え,パッケ−ジ30とキャップ31と
が永久磁石34による磁界の磁路を形成するようにした
半導体パッケ−ジのキャップ仮止め用治具に関するもの
である。
【0008】このように構成されているので,キャップ
31は磁力によりしっかりとパッケ−ジ30に吸着固定
されるから,位置決めワ−クテ−ブルから仮止めワ−ク
テ−ブルへと搬送される際や,一対の仮止め電極37が
キャップ31に同時に接触しない場合でも,位置決めし
たパッケ−ジ30とキャップ31の相対的な位置ずれが
生じることもなく,その後のシ−ム溶接において確実に
気密封止することが出来る効果を奏するものである。
【0009】そして,この保持基板32,永久磁石34
および位置決め板36からなるキャップ仮止め用治具の
場合には,パッケ−ジ30内の水分を除去するために,
このパッケ−ジ30を搭載した状態で治具全体が,例え
ば窒素ガス等の不活性ガスを充填したオ−ブンチャンバ
−内に搬入され,ここで高温に加熱されて乾燥される。
【0010】乾燥が終了したパッケ−ジ30は,治具に
搭載された状態で真空オ−ブンチャンバ−から取り出さ
れて搬送され,仮止め装置のワ−クテ−ブルに位置決め
固定される。次いで,各パッケ−ジ30にキャップ31
が位置決めされて載置されると,キャップ31が治具の
永久磁石34によってパッケ−ジ30に強固に吸着され
る。この状態でパッケ−ジ30とキャップ31とが仮止
めされた後,さらに治具全体がマイクロパラレルシ−ム
接合装置のワ−クテ−ブルに搬送されて,パッケ−ジ3
0とキャップ31との全周がシ−ム接合される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように,永久磁石
34が組み込まれたキャップ仮止め用治具とパッケ−ジ
30とは,共に真空オ−ブンチャンバ−内で高温加熱さ
れるため,永久磁石34のキュ−リ−点のために加熱温
度をこのキュ−リ−点以上には上げることが出来ず,乾
燥に時間がかかるという問題があった。
【0012】さらに,永久磁石34をパッケ−ジ30の
数だけ組み込んだキャップ仮止め用治具が必要であるた
め,高価な永久磁石34が多数必要となり,非常にコス
トが高くなるという問題があった。例えば,1枚の治具
には,6×9個の永久磁石34が使用されており,この
ような治具が100〜200枚程度使用されている。こ
れだけの数の治具に使用されている永久磁石34の数は
膨大である。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は,チップを
収納したパッケ−ジの開口端部に載置したキャップを仮
止めするためのキャップ仮止め用治具において,磁性材
で形成した平板の上面に形成され,内部にパッケ−ジを
収納する凹部を有するキャリアと,このキャリアと略同
一形状であってキャリアの凹部に対向して形成した凹部
に充填された永久磁石を有する非磁性材で形成された吸
着板とを有し,吸着板をワ−クテ−ブルに位置決めして
設置し,この吸着板上方にキャリアを搬送して永久磁石
に吸着させてキャリアを位置決めするようにしたもので
ある。
【0014】第2の発明は,コンピュ−タにより搬送レ
−ルの移動停止とシリンダの上昇下降とを制御してワイ
ヤボンディングされたチップを収納したパッケ−ジにキ
ャップを接合するためのキャップ接合装置において,磁
性材で形成した平板の上面に形成され,内部にパッケ−
ジを収納する凹部を有するキャリアと,このキャリアと
略同一形状であって,キャリアの凹部に対向して形成し
た凹部に充填された永久磁石と,裏面に位置決めピン孔
とを有する非磁性材で形成され,キャリアを吸着すると
ともに,このキャリアを吸着板上に位置決めするための
基準ピンを突設した吸着板と,位置決めピン孔に嵌入し
て吸着板を位置決め固定するための位置決めピンを突設
,パッケ−ジとキャップとを仮止めするワ−クテ−ブ
ルとを有する仮止め装置と,キャップが仮止めされた状
態のキャリアを搬送し,シ−ム接合するマイクロパラレ
ル接合装置と,パッケ−ジを搭載したキャリアを加熱
し,乾燥処理,真空処理する真空オーブンチャンバ−と
を備えるようにしたものである。
【0015】第3の発明は,コンピュ−タによりキャリ
アを搬送する搬送レ−ルの移動停止とシリンダの上昇下
降とを制御してワイヤボンディングされたチップを収納
したパッケ−ジにキャップを接合するためのキャップ接
合方法において,パッケ−ジを搭載したキャリアを真空
オ−ブンチャンバ−内に収納して加熱乾燥するととも
に,キャリアと略同一形状であってパッケ−ジの開口端
部に対向して形成した凹部に充填された永久磁石と,裏
面に位置決めピン孔とを有する非磁性材で形成された吸
着板を仮止め装置のワ−クテ−ブルの位置決めピンに位
置決め固定し,吸着板の上方にキャリアがない時,シリ
ンダの軸を上昇位置に設定し,搬送レ−ルにより真空オ
−ブンチャンバ−から取り出したキャリアを搬送して,
このキャリアが吸着板の上方に対向する位置で搬送レ−
ルを停止し,この搬送レ−ルが停止すると,シリンダの
軸が下降しつつ吸着板上の基準ピンによりキャリアを,
仮止め位置に位置決めしつつ吸着板に吸着させ,キャリ
ア上のパッケ−ジの開口端部に,キャップをピックアン
ドプレ−ズ動作により載置して,このキャップを吸着板
の永久磁石にそれぞれ吸着した状態でパッケ−ジとキャ
ップとを仮止めし,キャップが仮止めされた状態のキャ
リアのみを搬送してシ−ム接合するようにしたものであ
る。
【0016】
【発明の実施の態様】この発明の実施例を,図1〜図6
に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の実施例を
示す要部正面図,図2は図1の要部側面図,図3は一部
分解斜視図,図4はキャリア9の平面図,図5は吸着板
1の平面図,図6はこの発明の実施例を示す要部工程図
である。
【0017】図1〜図3において,1は吸着板で,図5
に示すように,アルミニウム等の非磁性材で矩形に形成
されており,上面には複数の円形の凹部2が多数一定間
隔で整列して形成されている。この実施例の場合には,
縦6,横9の合計54の凹部2が一定間隔で形成されて
いる。さらに,この吸着板1の上面で4方向の角部に
は,基準ピン4が突設されている。吸着板1の裏面に
は,ワ−クテ−ブル3への位置決め用の位置決めピン孔
5が複数箇所凹設されている。
【0018】6は円盤状の永久磁石で,凹部2に埋設さ
れており,直径を中心としてN極とS極とに磁化されて
おり,N極からS極へと磁路が形成され,上面にパッケ
−ジ7を介して吸着されるキャップ8が回転しないよう
に構成されている。
【0019】9は磁性材で形成されたキャリアで,図4
に示すように,吸着板1と略同一形状の平板で,吸着板
1の凹部2に対向してパッケ−ジ7を位置決めし,配列
するための位置決め用の凹部10が6×9個整列して形
成されているとともに,4方向の角部には,吸着板1の
基準ピン4に対向して,この基準ピン4が嵌入するピン
孔11が形成されている。
【0020】パッケ−ジ7は,図7に示すように,チッ
プ14を貼着するセラミック基板12と磁性材で形成さ
れているシ−ルフレ−ム13とにより構成されている。
シ−ルフレ−ム13にはリ−ド19が貫通しガラス封止
されている。又,セラミック基板12に貼着されたチッ
プ14は,リ−ド19にワイヤボンディングされてい
る。このように,パッケ−ジ7の内部にチップ14が収
納された状態で,キャリア9(図3,図6)に載置され
て搬送され,仮止め装置22(図6)におけるワ−クテ
−ブル3上でキャップ8により,開口端部が覆われる。
【0021】セラミック基板12は,例えばIN(窒化
アルミニウム)のシ−トを積層し,還元性ガス雰囲気中
で焼成した多層構造のものやアルミナセラミックスのも
のを使用することが出来る。シ−ルフレ−ム13は,例
えばFe−Ni−Co合金(コバ−ル)等の磁性材で枠
が形成されており,金メッキ等が施されており,セラミ
ック基板12にろう付けされている。
【0022】キャップ8は,シ−ルフレ−ム13と同様
にコバ−ル等の磁性材で形成されており,平板のもので
も良いが,図7に示すように,下面の内側がシ−ルフレ
−ム13の内周縁と係合するように下方へ僅かに凹設さ
れたものが位置決めに好都合である。
【0023】ワ−クテ−ブル3には,吸着板1の位置決
めピン孔5に嵌入されて,この吸着板1を位置決めする
ための位置決めピン15が突設されている。
【0024】17はキャリア9をワ−クテ−ブル3へ搬
送するための搬送レ−ルで,キャリア9がワ−クテ−ブ
ル3上の所定の位置に到達すると,シリンダ18により
上昇下降するように構成されている。
【0025】図6において,21は真空オ−ブンチャン
バ−で,キャリア9にパッケ−ジ7を搭載した状態で加
熱,真空処理が行われる。22は仮止め装置でパッケ−
ジ7とキャップ8とが仮止めされる。23はマイクロパ
ラレルシ−ム接合装置で,キャップ8がシ−ム接合され
る。24は各部の動作を制御するコンピュ−タである。
【0026】次に,上述のように構成された吸着板1お
よびキャリア9からなるキャップ仮止め用治具を使用し
て,パッケ−ジ7にキャップ8を接合する工程について
説明する。まず,吸着板1の位置決めピン孔5には,ワ
−クテ−ブル3の位置決めピン15が嵌入された状態
で,この吸着板1は,仮止め装置22のワ−クテ−ブル
3に位置決めされて固定されている。
【0027】一方,ワイヤボンディング装置(図示せ
ず)でチップ14とリ−ド19とが内部配線されたパッ
ケ−ジ7は,キャリア9に配列載置されて窒素雰囲気の
真空オ−ブンチャンバ−21内に収納され,ここで高温
加熱されて乾燥処理された後,搬送レ−ル17に載置さ
れ,次の仮止め装置22へと搬送される。
【0028】搬送レ−ル17の移動停止によるキャリア
9の搬送停止,搬送レ−ル17の上昇下降等の一連の動
作は,コンピュ−タ25によりシ−ケンス制御されてい
る。そこで,搬送レ−ル17により搬送されるキャリア
9が,ワ−クテ−ブル3上方に到達すると搬送レ−ル1
7は停止する。この際,シリンダ18の軸は上昇した状
態となっている。そこで,搬送レ−ル17が停止する
と,シリンダ18の軸が下降を開始するから,キャリア
9は搬送レ−ル17とともに下降する。この際,キャリ
ア9は,基準ピン4により位置決めされつつワ−クテ−
ブル3上の吸着板1に吸着される。
【0029】次いで,このワ−クテ−ブル3の上方に
は,水平方向および垂直方向に移動可能な吸引ヘッド
(図示せず)が配設されており,キャップ8は,ピック
アンドプレ−ズ動作により,1個づつ負圧により吸着さ
れて各パッケ−ジ7の開口端部上面に運ばれ,吸引ヘッ
ドは下降し,キャップ8はパッケ−ジ7の開口端部(シ
−ルフレ−ム13の上端部)に載置される。
【0030】この際,シ−ルフレ−ム13は永久磁石6
の形成する磁路の一部であるから,キャップ8が上端部
に載置されると,N極からシ−ルフレ−ム13を通り,
キャップ8を通り,S極へと向かう磁路が形成される。
そのため,キャップ8はパッケ−ジ7の開口端部(シ−
ルフレ−ム13の上端部)に強固に吸着され,移動する
ことはない。
【0031】このように,ピックアンドプレ−ズ動作に
よりすべてのパッケ−ジ7にキャップ8が載置される
と,一対の仮止め電極ヘッド20が下降してキャップ8
の対向縁に押圧されて通電され,パッケ−ジ7の開口端
部(シ−ルフレ−ム13の上端部)にキャップ8が仮止
めされる。
【0032】次いで,シリンダ18の軸が上昇し,キャ
リア9が吸着板1から離れて搬送レ−ル17とともに初
期位置に復帰し,キャップ8が仮止めされたキャリア9
のみが,次のステ−ションであるマイクロパラレルシ−
ム接合装置23のワ−クテ−ブル(図示せず)に搬送さ
れ,位置決め固定される。
【0033】次いで,一対のテ−パ−状のロ−ラ電極
(図7と同様)がキャップ8の対向縁に上方から転接し
つつ通電され,シ−ム接合が行われる。すべてのキャッ
プ8のシ−ム接合が終了すると,このキャリア9は次の
工程へと搬送される。
【0034】なお,この実施例では,永久磁石は円盤状
であるが,この形状に限定されることなく,長方形や正
方形であってもよい。さらに,磁石の極は4つ以上の極
に分割されているものでもよく,要するに,キャップ8
とパッケ−ジ7とが磁路の一部を形成するものであれば
いかなる形状であってもよい。
【0035】
【発明の効果】第1の発明は,チップを収納したパッケ
−ジの開口端部に載置したキャップを仮止めするための
キャップ仮止め用治具において,磁性材で形成した平板
の上面に形成され,内部にパッケ−ジを収納する凹部を
有するキャリアと,このキャリアと略同一形状であっ
て,キャリアの凹部に対向して形成した凹部に充填され
た永久磁石を有する非磁性材で形成された吸着板とを有
し,吸着板をワ−クテ−ブルに位置決めして設置し,こ
の吸着板上方にキャリアを搬送して永久磁石に吸着させ
てキャリアを位置決めするようにしたので,キュ−リ−
点の温度を考慮することなく,乾燥処理,真空処理する
真空オ−ブンチャンバ−内の加熱温度を高く設定するこ
とが出来る。
【0036】さらに,吸着板は仮付け装置のワ−クテ−
ブルに固定されている吸着板に使用されている磁石数だ
けでよいので,従来の形式のものに比較して大幅にコス
トを節約することが出来る。
【0037】又,従来の専用治具の場合には,パッケ−
ジを1個1個手で専用治具に載せ換えていたが,この発
明の治具の場合には,ワイヤボンディングした状態で納
品されたキャリアをそのまま使用することが出来る。
【0038】第2の発明は,コンピュ−タにより搬送レ
−ルの移動停止とシリンダの上昇下降とを制御してワイ
ヤボンディングされたチップを収納したパッケ−ジにキ
ャップを接合するためのキャップ接合装置において,磁
性材で形成した平板の上面に形成され,内部にパッケ−
ジを収納する凹部を有するキャリアと,このキャリアと
略同一形状であって,キャリアの凹部に対向して形成し
た凹部に充填された永久磁石と,裏面に位置決めピン孔
とを有する非磁性材で形成され,キャリアを吸着すると
ともに,このキャリアを吸着板上に位置決めするための
基準ピンを突設した吸着板と,位置決めピン孔に嵌入し
て吸着板を位置決め固定するための位置決めピンを突設
,パッケ−ジとキャップとを仮止めするワ−クテ−ブ
ルとを有する仮止め装置と,キャップが仮止めされた状
態のキャリアを搬送し,シ−ム接合するマイクロパラレ
ル接合装置と,パッケ−ジを搭載したキャリアを加熱
し,乾燥処理,真空処理する真空オーブンチャンバ−と
を備えるようにしたので,高価な永久磁石を多数使用す
る必要もなく,加熱温度を任意に設定できる等キャップ
接合装置全体のコストが大幅に削減される。
【0039】第3の発明は,コンピュ−タによりキャリ
アを搬送する搬送レ−ルの移動停止とシリンダの上昇下
降とを制御してワイヤボンディングされたチップを収納
したパッケ−ジにキャップを接合するためのキャップ接
合方法において,パッケ−ジを搭載したキャリアを真空
オ−ブンチャンバ−内に収納して加熱乾燥するととも
に,キャリアと略同一形状であって,パッケ−ジの開口
端部に対向して形成した凹部に充填された永久磁石と,
裏面に位置決めピン孔とを有する非磁性材で形成された
吸着板を仮止め装置のワ−クテ−ブルの位置決めピンに
位置決め固定し,吸着板の上方にキャリアがない時,シ
リンダの軸を上昇位置に設定し,搬送レ−ルにより真空
オ−ブンチャンバ−から取り出したキャリアを搬送し
て,このキャリアが吸着板の上方に対向する位置で搬送
レ−ルを停止し,この搬送レ−ルが停止すると,シリン
ダの軸が下降しつつ吸着板上の基準ピンによりキャリア
を,仮止め位置に位置決めしつつ吸着板に吸着させ,キ
ャリア上のパッケ−ジの開口端部に,キャップをピック
アンドプレ−ズ動作により載置して,このキャップを吸
着板の永久磁石にそれぞれ吸着した状態でパッケ−ジと
キャップとを仮止めし,キャップが仮止めされた状態の
キャリアのみを搬送してシ−ム接合するようにしたの
で,従来,キャップ仮止め用の専用治具を使用していた
場合,ワイヤボンディングされたチップを収納したパッ
ケ−ジを,専用治具に装着するとともに,これを1個1
個手で自社のキャリアに載せ換えるという手間が膨大で
あったが,この発明によれば,ワイヤボンディングした
パッケ−ジをキャリアとしてそのまま使用することが出
来るから,この載せ換えの手間を省略することが出来,
作業時間を大幅に短縮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す要部正面図である。
【図2】図1の要部側面図である。
【図3】この発明の実施例を示す一部分解図を含む斜視
図である。
【図4】キャリア9の平面図である。
【図5】吸着板1の平面図である。
【図6】この発明の実施例を示す要部工程図である。
【図7】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 吸着板 2 凹部 3 ワ−クテ−ブル 4 基準ピン 5 位置決めピン孔 6 永久磁石 7 パッケ−ジ 8 キャップ 9 キャリア 10 凹部 14 チップ 15 位置決めピン 17 搬送レ−ル 18 シリンダ 21 真空オ−ブンチャンバ− 22 仮止め装置 23 マイクロパラレルシ−ム接合装置 24 コンピュ−タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩月忠宏 東京都港区西新橋三丁目20番1号 日本 アビオニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−112340(JP,A) 特開 平6−104347(JP,A) 特開 平6−69365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/02 B23K 11/06 540

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップを収納したパッケ−ジの開口端部
    に載置したキャップを仮止めするためのキャップ仮止め
    用治具において, 磁性材で形成した平板の上面に形成され,内部に前記パ
    ッケ−ジを収納する凹部を有するキャリアと, このキャリアと略同一形状であって,前記キャリアの凹
    部に対向して形成した凹部に充填された永久磁石とを有
    する非磁性材で形成された吸着板と を有し,前記吸着板をワ−クテ−ブルに位置決めして設
    置し,この吸着板上方に前記キャリアを搬送して前記永
    久磁石に吸着させて前記キャリアを位置決めするように
    したことを特徴とするチップを収納したパッケ−ジのキ
    ャップ仮止め用治具。
  2. 【請求項2】 コンピュ−タにより搬送レ−ルの移動停
    止とシリンダの上昇下降とを制御してワイヤボンディン
    グされたチップを収納したパッケ−ジにキャップを接合
    するためのキャップ接合装置において, 磁性材で形成した平板の上面に形成され,内部に前記パ
    ッケ−ジを収納する凹部を有するキャリアと,このキャ
    リアと略同一形状であって,前記キャリアの凹部に対向
    して形成した凹部に充填された永久磁石と,裏面に位置
    決めピン孔を有する非磁性材で形成され,前記キャリア
    を吸着するとともに,このキャリアを前記吸着板上に位
    置決めするための基準ピンを突設した吸着板と,前記位
    置決めピン孔に嵌入して前記吸着板を位置決め固定する
    ための位置決めピンを突設し,前記パッケ−ジと前記キ
    ャップとを仮止めするワ−クテ−ブルとを有する仮止め
    装置と, 前記キャップが仮止めされた状態のキャリアを搬送し,
    シ−ム接合するマイクロパラレル接合装置と, 前記パッケ−ジを搭載したキャリアを加熱し,乾燥処
    理,真空処理する真空オーブンチャンバ−とを備えたこ
    とを特徴とするキャップ接合装置。
  3. 【請求項3】 コンピュ−タによりキャリアを搬送する
    搬送レ−ルの移動停止とシリンダの上昇下降とを制御し
    てワイヤボンディングされたチップを収納したパッケ−
    ジにキャップを接合するためのキャップ接合方法におい
    て, 前記パッケ−ジを搭載した前記キャリアを真空オ−ブン
    チャンバ−内に収納して加熱乾燥するとともに,前記キ
    ャリアと略同一形状であって,前記キャリアの凹部に対
    向して形成した凹部に充填された永久磁石と,裏面に位
    置決めピン孔とを有する非磁性材で形成された吸着板を
    仮止め装置のワ−クテ−ブルの位置決めピンに位置決め
    固定し, 前記吸着板の上方にキャリアがない時,前記シリンダの
    軸を上昇位置に設定し, 前記搬送レ−ルにより前記真空オ−ブンチャンバ−から
    取り出した前記キャリアを搬送して,このキャリアが前
    記吸着板の上方に対向する位置で前記搬送レ−ルを停止
    し, この搬送レ−ルが停止すると,前記シリンダの軸が下降
    しつつ前記吸着板上の基準ピンにより前記キャリアを,
    仮止め位置に位置決めしつつ前記吸着板に吸着させ, 前記キャリア上のパッケ−ジの開口端部に,キャップを
    ピックアンドプレ−ズ動作により載置して,このキャッ
    プを前記吸着板の前記永久磁石にそれぞれ吸着した状態
    で前記パッケ−ジと前記キャップとを仮止めし, 前記キャップが仮止めされた状態のキャリアのみを搬送
    してシ−ム接合することを特徴とするキャップ接合方
    法。
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