JP3416600B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3416600B2
JP3416600B2 JP34964899A JP34964899A JP3416600B2 JP 3416600 B2 JP3416600 B2 JP 3416600B2 JP 34964899 A JP34964899 A JP 34964899A JP 34964899 A JP34964899 A JP 34964899A JP 3416600 B2 JP3416600 B2 JP 3416600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な一槽式の全自動洗濯機で
は、例えば脱水終了時等において洗濯脱水槽の回転を落
とす際に、モータや減速機構を含む駆動装置に備えられ
たバンドブレーキ機構を利用している。しかしながら、
このようなブレーキ機構は構造が複雑であるため、駆動
装置のコストアップの大きな要因となる。そこで、バン
ドブレーキ機構を備えない駆動装置も一部に利用されて
いる。
【0003】ところで、洗濯機では脱水運転時には洗濯
脱水槽が高速で回転しているため、ユーザが誤って洗濯
脱水槽内に手を入れると、手が洗濯物に巻き込まれる恐
れがあり危険である。そこで、蓋体が開放されていると
脱水が行われず、また、脱水運転中に蓋体が開かれた場
合には、その蓋体の開放を検知してバンドブレーキ機構
を作動させることにより、迅速に洗濯脱水槽を停止させ
るようにしている。ところが、上述したようにバンドブ
レーキ機構を備えない駆動装置を搭載した洗濯機では、
洗濯脱水槽を迅速に停止させることが困難である。そこ
で、脱水運転途中で安易に蓋体が開かれることがないよ
うに、蓋体を閉鎖状態に維持するロック機構を設け、洗
濯脱水槽が高速回転している間は蓋体が開かないように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記洗
濯機には次のような問題がある。蓋体のロック機構で
は、ロックの解除動作にソレノイドが利用されている。
通常の操作では、蓋体の開閉動作が多数回繰り返し行わ
れることはあり得ないが、例えば子供のいたずら等によ
り蓋開放キーが押されて蓋が自動的に開放されたあと、
すぐに蓋体が閉じられ、直後に蓋開放キーが押される、
ということが繰り返される恐れがある。ソレノイドでは
通電による動作に発熱を伴うため、上述のようにその動
作が繰り返されると、ソレノイドの温度が徐々に上昇し
てゆき、過度に温度が上昇するとソレノイドの特性が劣
化したり、甚だしくは、断線等の故障に至る恐れもあ
る。そのため、上述のような非定常的な操作に対して
も、ソレノイドを保護することが望ましい。
【0005】
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的は、蓋体をロックするソ
レノイドの過熱を未然に防止することができる洗濯機を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するために成された第1の発明は、衣類投
入口を閉塞するための蓋体と、該蓋体の開放を阻止すべ
く施錠を行う施錠手段と、該施錠手段の施錠解除動作を
電磁的に行うソレノイドと、前記蓋体を開放可能な状態
とすべく施錠を解除するために操作される蓋開放操作手
段とを具備する洗濯機において、前記ソレノイドの温度
が許容上限温度近傍にまで上昇している恐れが高いもの
と判断できると、前記蓋開放操作手段が操作されても前
記施錠手段による施錠の解除を禁止することを特徴とし
ている。 更には、衣類投入口を閉塞するための蓋体と、
該蓋体の開放を阻止すべく施錠を行うと共に通電に応じ
て電磁的に施錠を解除する施錠手段と、前記蓋体を開放
可能な状態とすべく施錠を解除するために操作される蓋
開放操作手段とを具備する洗濯機において、 a)前記蓋開放操作手段の操作回数又はその操作に応じた
施錠解除回数を計数する計数手段と、 b)該計数手段の計数値が所定値に到達したか否かを判定
する判定手段と、 c)前記計数値が所定値に到達したときには、前記蓋開放
操作手段が操作されても前記施錠手段による施錠の解除
を禁止する解除動作禁止手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0008】この第1の発明に係る洗濯機では、施錠手
段により蓋体が施錠されている状態でユーザにより蓋開
放操作手段が操作されると、通常、施錠手段はその施錠
を解除し、例えばユーザが蓋体を開放できるようにする
か或いは自動的に蓋体を開放させる。蓋の閉鎖動作と開
放動作とが短時間の間に交互に繰り返し行われるとき、
計数手段は、蓋開放操作手段の操作回数又はその操作に
応じた施錠手段の解除回数を計数する。施錠手段の施錠
解除動作は例えばソレノイド等を用いて電磁的に行われ
ているため、その通電の度にソレノイドの温度は上昇し
てゆく。従って、上記所定値を適宜に定めておけば、判
定手段によって、ソレノイドの温度が所定温度近傍にま
で上昇したことを検知することができる。そこで、計数
値が該所定値に到達したと判定されたとき、解除動作禁
止手段は施錠の解除動作を禁止する。その結果、ソレノ
イドの温度が所定温度以上に上昇することを回避でき
る。ここで、上記所定値は、ソレノイドの動作可能温
度、周囲温度、1回の施錠解除動作当たりの温度上昇な
どを基に定めておけばよい。
【0009】なお、蓋開放操作手段を操作したにも拘わ
らず蓋体が開放しない場合、ユーザが誤って故障である
と判断することがないようにするために、第1の発明に
係る洗濯機では、前記解除動作禁止手段が施錠の解除を
禁止するとき、ユーザに対して異常を報知する報知手段
を備える構成とするとよい。この報知手段は、例えばブ
ザーのような音発生手段や表示手段を利用することがで
きる。このような報知によりユーザの注意を喚起し、施
錠が解除できないことを知らせると共に、蓋開放操作手
段の繰り返し操作に対する警告を与えることができる。
【0010】また、上記第1の発明に係る洗濯機では、
施錠解除動作によってソレノイドの温度が上昇したあ
と、同動作が暫く行われないと自然に冷却されて温度が
下降するから、前記計数手段は、所定時間施錠解除動作
が行われないときに計数値を減少させる構成とすること
が好ましい。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の効果】第1の発明に係る洗濯機によれば、蓋体
の施錠解除のためのソレノイドの温度が所定温度以上に
上昇することを確実に回避できるので、ソレノイド部品
の特性の劣化や断線などの破損を未然に防止することが
でき、信頼性を高めることができる。
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面
を参照して説明する。図1は本実施例の洗濯機の概略構
成を示す縦断面図である。外箱1の内部には有底円筒形
状の外槽2が図示しない複数の吊棒により吊支されてお
り、これにより外槽2の振動が外箱1に伝わることを防
止している。外槽2の内部には、周囲に多数の通水孔を
有する洗濯脱水槽3が、その底壁に固定された支持軸4
を中心に回転自在に軸支されている。洗濯脱水槽3の内
底部には、撹拌翼5が支持軸4に嵌挿された内軸6を中
心に回転自在に設けられている。
【0017】外槽2の下面に取り付けられたモータ7の
回転動力は、モータ軸8に固定された小プーリ9、Vベ
ルト10、大プーリ11などから成る伝達機構と、クラ
ッチ機構12、トルクモータ13を含む動力切換機構1
4とを介して、支持軸4と内軸6とに伝達される。即
ち、主として洗い運転や濯ぎ運転時にはトルクモータ1
3の動作に応じてクラッチ機構12は大プーリ11と支
持軸4との連繋を解除し、内軸6を介して撹拌翼5を一
方向又は両方向に回転させる。一方、脱水運転時にはク
ラッチ機構12は大プーリ11と支持軸4とを接続し、
洗濯脱水槽3と撹拌翼5とを一体に一方向に回転させ
る。
【0018】外箱1の上部後方には外部の水道栓に接続
された給水管15が配設され、給水バルブ16が開放さ
れると、給水管15を通して導入された水が洗剤容器を
備えた注水口17に流入し、外槽2内に注がれるように
なっている。一方、外槽2の底部には排水口18が設け
られ、排水口18に接続された排水管19は排水バルブ
20により開閉されるようになっている。この排水バル
ブ20の開閉動作は上記クラッチ機構12の動作と連携
しており、撹拌翼5が洗濯脱水槽3と切り離されて単独
で回転可能な状態のときには排水バルブ20は閉鎖して
おり、撹拌翼5と洗濯脱水槽3とが一体に回転する状態
のときには排水バルブ20が開放するようになってい
る。
【0019】また、外箱1の上面に大きく開口した衣類
投入口21には開閉自在の蓋体22が設けられており、
この蓋体22が閉鎖された際に開放を禁止すべく施錠す
るためのロック機構23が前方に備えられている。図2
はこのロック機構23の詳細構成を示す断面図であり、
(a)は蓋体22が閉鎖されてロックされた状態、
(b)はロックが解除されて蓋体22の前部が持ち上が
った状態である。
【0020】蓋体22前部下面には下垂片221が突出
して形成されており、図2(b)に示すように蓋体22
が開いた状態から蓋体22が下方に押圧されると、下垂
片221の下端が係止部材24の突片242を押し下
げ、係止部材24は図2で時計回り方向に回動する。す
ると、図2(a)に示すように係止部材24の係止片2
41が下垂片221の係止開口222に挿入され、係止
部材24の突部243がソレノイドの作動棒26によっ
て係止される。これにより、図2(a)に示すように蓋
体22が閉鎖した状態でロックされる。また、係止部材
24の回転と連動する蝶番アーム27は蓋開閉検知スイ
ッチ28の可動片281を押し込んでいる。蓋体22の
ロックを解除する際には、ソレノイドの作動棒26が手
前側に引かれる。すると、係止部材24はばね25の付
勢力によって反時計回り方向に回動し、図2(b)に示
すように係止片241が係止開口222から離脱する。
これにより、蓋体22は押し上げられて僅かに開放す
る。また、蝶番アーム27も下がるので、蓋開閉検知ス
イッチ28の可動片281は突出する。
【0021】このように本実施例の洗濯機では、蓋体2
2を閉鎖してロックする際には単に蓋体22を手で押し
下げるだけでよく、蓋体22を開くためにロックを解除
させる際にはソレノイドに短時間(本例では約0.4秒
間)通電を行う。
【0022】図3は本実施例の洗濯機の要部の電気系構
成図である。制御の中心には、CPU、RAM、RO
M、タイマなどを含んで構成される制御部30が据えら
れている。制御部30には、蓋開放キー33を含む複数
の操作キーを備えて成る操作部32から操作信号が入力
されると共に、上述したように蓋開閉検知スイッチ28
から蓋体22の開閉に応じた信号が入力され、また、表
示部34とブザー35とを駆動するための信号を出力す
る。また、制御部30は、負荷駆動部31を介して、モ
ータ7、トルクモータ13、給水バルブ16、蓋ロック
解除用ソレノイド36の動作を制御する。トルクモータ
13は前述したようにクラッチ機構12と排水バルブ2
0の双方の動作を制御する。モータ7は電磁ブレーキ7
1を備えており、制御部30により負荷駆動部31を介
して電磁ブレーキ71が作動すると、モータ7は迅速に
その回転を停止する。
【0023】図4は、本実施例の洗濯機における標準的
な洗濯行程の流れを示すフローチャートである。この洗
濯機の動作を図4を参照して概略的に説明する。洗濯が
開始されると、洗濯脱水槽3内に所定水位まで給水が行
われ、撹拌翼5を所定速度で一方向又は両方向に回転す
ることによって洗いが実行される(ステップS1)。洗
いが終了すると排水バルブ20が開放され、洗濯脱水槽
3内の水は排水され、洗濯脱水槽3と撹拌翼5とを一体
に高速で回転することにより中間脱水が実行される(ス
テップS2)。この中間脱水により、洗濯物に染み込ん
でいる洗剤水が飛散して除去される。
【0024】次に1回目の濯ぎとして脱水濯ぎが行われ
る(ステップS3)。脱水濯ぎは、洗濯脱水槽3を回転
させながら注水口17から水をシャワー状に洗濯物に降
り掛けることにより、洗濯物にきれいな水を吸水させ、
その代わりに洗濯物に染み込んでいる洗剤水を押し出そ
うとするものである。そして、洗濯物に十分に水を含ま
せた後に、ステップS2と同様のステップS4の処理に
より中間脱水が行われ、洗濯物に染み込んでいる水が飛
散される。更に、2回目の濯ぎとして、洗濯脱水槽3内
に所定量の給水がなされ、ステップS1の洗い行程時と
同様に撹拌翼5を回転することにより溜め濯ぎが実行さ
れる(ステップS5)。溜め濯ぎが終了すると、排水バ
ルブ20が開かれて洗濯脱水槽3内の水は排水され、中
間脱水と同様に洗濯脱水槽3と撹拌翼5とを一体に高速
で回転することにより最終脱水が実行される(ステップ
S6)。
【0025】なお、上記手順は標準的なものであって、
洗濯物の種類などに応じて、例えば脱水濯ぎの代わりに
溜め濯ぎを行ったり、脱水濯ぎを2回実行したあとに溜
め濯ぎを実行したり、或いは、溜め濯ぎの代わりに注水
濯ぎを実行したりするなど、手順は適宜に変更され得
る。
【0026】次いで、本実施例の洗濯機の特徴の1つで
ある脱水行程時(ステップS2、S4及びS6)の処理
に関して説明する。図5は脱水行程時処理のフローチャ
ートである。通常、脱水開始時点では蓋体22は閉鎖さ
れてロックされた状態にある。脱水行程が開始される
と、制御部30は、蓋開放キー33が操作されたか否か
を判定し(ステップS30)、蓋開放キー33が操作さ
れていない場合には、蓋開閉検知スイッチ28により蓋
体22が閉鎖されているか否かを判定する(ステップS
31)。蓋体22が閉鎖していると判定されると、脱水
動作を継続するよう所定の処理を実行し(ステップS3
2)、次いで脱水が終了したか否かを判定する(ステッ
プS33)。具体的には、例えば脱水運転の立上げ時か
ら所定の時間が経過したときに脱水終了であると判断す
る。脱水が終了していない場合には上記ステップS30
へと戻る。
【0027】ステップS33で脱水が終了したと判定さ
れると、制御部30はモータ7をOFF(つまりモータ
7への通電を遮断)する(ステップS34)。これによ
り、洗濯脱水槽3の回転は徐々に遅くなり、暫時経過後
には洗濯脱水槽3は停止する(ステップS35)。その
あと、次の行程、例えば上記ステップS4の中間脱水行
程であれば溜め濯ぎ行程に進む。最終脱水行程である場
合には、例えば洗濯終了を報知すべくブザー35を鳴動
させる。
【0028】上記ステップS31で蓋体22が開放して
いると判定された場合、例えば、洗濯物などが挟まって
いたために蓋体22のロックが不十分で自然に蓋体22
が開いてしまった、或いはロックされていたにも拘わら
ずユーザが無理に蓋体22を開いてしまった等、の要因
が想定し得る。この場合、洗濯脱水槽3が高速で回転し
ていると危険であるから、制御部30はモータ7を速や
かにOFFする(ステップS40)と共に、ブレーキ時
間が終了しているか否かを判定する(ステップS4
1)。ここで、ブレーキ時間とは、後述の如く電磁ブレ
ーキ71を作動させた時点からの経過時間であり、例え
ば20秒間とする。
【0029】ステップS41でブレーキ時間が終了して
いない場合には電磁ブレーキ71を作動させる(ステッ
プS42)。そして、ユーザの注意を喚起するために異
常報知のためのブザー35を鳴動させる(ステップS4
3)。電磁ブレーキ71が作動すると、洗濯脱水槽3の
回転は急速に遅くなり迅速に停止する。電磁ブレーキ7
1が作動するとモータ7の唸り音のような大きな騒音が
発生するから、この音とブザー35による報知音とでユ
ーザの注意を喚起することができる。異常報知のあとス
テップS31へと戻り、蓋体22の開閉を再度判定す
る。従って、蓋体22が開放されている間はステップS
31→S40〜S43の処理を繰り返すことになり、蓋
体22が開放された時点から20秒間の間、電磁ブレー
キ71が連続的に作動され、異常報知が継続される。な
お、このように電磁ブレーキ71が作動している期間中
に蓋体22が閉鎖されるとステップS31からS32へ
と進み脱水動作を継続するが、この場合には電磁ブレー
キ71を解除するものとする。
【0030】上記ステップS30で蓋開放キー33が操
作された場合には、制御部30はモータ7をOFFし
(ステップS36)、洗濯脱水槽3の回転が停止した
(ステップS37)あとに、蓋ロック解除用ソレノイド
36に通電して蓋体22のロックを解除する(ステップ
S38)。そのあと、蓋開閉検知スイッチ28により蓋
体22が閉鎖しているか否かを判定し(ステップS3
9)、蓋体22が開放しているときにはそのままの状態
で待機する。一方、蓋体22が閉鎖している場合にはス
テップ32へ進み、蓋開放キー33が操作された時点の
状態に戻って脱水動作を継続する。
【0031】このように本洗濯機では、正常な脱水終了
時には単にモータ7がOFFされ、洗濯脱水槽3が惰性
で回転し続けて停止するまで待ち、次行程へと移行す
る。そのため、洗濯脱水槽3の回転が停止するまで或る
程度の時間待つ必要はあるものの、電磁ブレーキ71の
作動に伴う大きな騒音の発生はない。一方、脱水運転中
に蓋体22が開放した場合には、すぐに電磁ブレーキ7
1が作動され洗濯脱水槽3は急停止する。このとき、大
きな作動音はするものの、洗濯脱水槽3が停止すること
により安全が保たれる。
【0032】ところで、本洗濯機では、上述のように蓋
開放キー33が操作されると蓋体22のロックを解除す
るのが基本であるが、蓋開放キー33の操作による蓋開
放と手動の蓋閉鎖動作とが連続的に繰り返された場合、
短い時間間隔で断続的に蓋ロック解除用ソレノイド36
へ通電が行われ、該ソレノイド36が過熱する恐れがあ
る。そこで、蓋開放キー33の操作時のロック解除動作
に関して、更に図6に示したフローチャートに従う処理
を実行している。
【0033】まず、制御部30はロック解除動作要求が
あるか否かを判定する(ステップS10)。蓋開放キー
33が押されたことによりロック解除動作要求が有った
と判断されると、その時点でのロック解除動作回数値N
が制限回数M(例えば30)以下であるか否かを判定す
る(ステップS11)。ここで、制限回数M以下である
と判断されると、蓋開放動作前にブザー35を鳴動させ
る(ステップS12)。このとき例えば、短く3回ブザ
ーを鳴動させる。急にソレノイド36の作動音が発せら
れるとユーザを驚かせる恐れがあるが、ブザー35を先
行して鳴動させることにより、その恐れを解消すること
ができる。
【0034】そのあと、蓋ロック解除用ソレノイド36
に通電を行いロックを解除する(ステップS13)。ロ
ックが解除されると図2(b)に示したように蓋体22
の前部が持ち上がり、ユーザが手を挿入して容易に蓋体
22を開放できる状態となる。そのあと、制御部30は
ロック解除動作回数値Nが0であるか否かを判定する
(ステップS14)。ロック解除動作回数値Nが0であ
る場合には、動作後時間tを計数するタイマをリセット
する一方(ステップS15)、ロック解除動作回数値N
が0でない場合にはタイマをリセットすることなく次の
ステップに進む。そして、制御部30はロック解除動作
回数値Nをインクリメントする(つまり1だけ増加させ
る)(ステップS16)。
【0035】そのあと、上記タイマの計時(動作後時間
t)が所定値(ここでは40秒)を経過したか否かを判
定する(ステップS17)。40秒を経過していない場
合にはそのままこの処理を終了する。また、40秒を経
過している場合には、ロック解除動作回数値Nをデクリ
メントし(つまり1だけ減じ)(ステップS18)、そ
れから動作後時間tを計数するタイマをリセットする
(ステップS19)。また、上記ステップS10で蓋開
放キー33が押されていない場合にはロック解除動作要
求はないものと判断し、ステップS17へと進む。
【0036】上記ステップS11でロック解除動作回数
値Nが制限回数Mに到達していると判定されると、後述
のように蓋ロック解除用ソレノイド36の温度が許容上
限温度近傍にまで上昇している恐れが高いものと判断で
きる。そこで、異常報知を行うべくブザー35を鳴動さ
せる(ステップS20)と共に、蓋開放動作を一時的に
停止する(ステップS21)。つまり、蓋開放キー33
をいくら押してもロックは解除されず、蓋体22が開放
しなくなる。
【0037】図7は、蓋開放キー33の操作とロック解
除動作回数値Nとの関係の一例を示す図である。図7に
示すように、N=0で蓋開放キー33が操作された時点
から40秒が経過する期間中に蓋開放キー33が操作さ
れると、その操作毎にNはインクリメントされ増加す
る。また、蓋開放キー33が操作された時点から蓋開放
キー33が操作されることなく40秒が経過すると、4
0秒が経過する毎にNはデクリメントされ減少する。N
=0で蓋開放キー33が操作された時点から、又はNが
デクリメントされた時点から40秒が経過する期間中に
蓋開放キー33が連続的に操作されて蓋ロック解除用ソ
レノイド36に断続的に通電がなされ、Nが制限回数M
に達すると、その時点で異常報知がなされることにな
る。異常報知のあとも40秒が経過するとNがデクリメ
ントされるから、そのあとは再び蓋開放キー33が有効
になる。
【0038】上記フローチャートにおける制限回数Mや
動作後時間tの判定値は次のようにして決めることがで
きる。図8は、蓋ロック解除動作と蓋ロック解除用ソレ
ノイド36の温度との関係を概略的に示す図である。図
8に示すように、1回の通電によってソレノイド36の
温度はΔTだけ上昇し、ほぼ連続的にソレノイド36に
通電がなされると加算的に温度は上昇する。図8中、T
bはソレノイド部品の耐熱温度であり、通常80〜90
℃程度である。余裕をみて、許容上限温度Taはその温
度Tbよりも低く設定されており、ここではTaは50
〜60℃程度としている。ソレノイド36の温度がこの
温度Taに達したあと通電がずっと行われないとする
と、ソレノイド36は自然に冷却されて図8に示すよう
にその温度はほぼ直線的に下降する。この温度下降時に
は、時間t1の期間中に上記ΔTだけ温度が下降する。
従って、時間t1が経過する毎に、1回の通電による温
度上昇に相当する温度だけ下降すると考えられる。この
時間t1は30秒程度であるが、本実施例では余裕をみ
て上述したように40秒としている。また、上記のよう
にTaを設定し、周囲温度を25℃としたときに、40
秒の期間内で温度が25℃から50〜60℃まで上昇す
るのに要するソレノイド36の通電回数から上記制限回
数Mを算出することができる。本例ではこの値は30回
程度としている。このように、上記値はソレノイド部品
等に応じて適宜決めればよい。
【0039】このように、本実施例の洗濯機では、ユー
ザが故意に蓋体22の閉鎖と蓋開放キー33の操作によ
る蓋体22の開放とを短時間の間に繰り返し多数回行っ
た場合でも、蓋ロック解除用ソレノイド36が異常な過
熱状態となる以前にそれ以上の蓋ロックの解除動作が禁
止され、動作が異常であることを示す報知がなされる。
従って、蓋ロック解除用ソレノイド36の過熱を未然に
防止することができる。
【0040】なお、上記実施例は一例であって、本発明
の趣旨の範囲で適宜変更又は修正することができること
は明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である洗濯機の概略構成を
示す縦断面図。
【図2】 本実施例の洗濯機における蓋体のロック機構
の詳細構成を示す断面図。
【図3】 本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図。
【図4】 本実施例の洗濯機における標準的な洗濯行程
の流れを示すフローチャート。
【図5】 本実施例の洗濯機における脱水行程時処理の
フローチャート。
【図6】 本実施例の洗濯機における蓋開放キー操作時
のロック解除動作処理のフローチャート。
【図7】 本実施例の洗濯機における蓋開放キーの操作
とロック解除動作回数値Nとの関係の一例を示す図。
【図8】 本実施例の洗濯機における蓋ロック解除動作
と蓋ロック解除用ソレノイドの温度との関係を示す図。
【符号の説明】
3…洗濯脱水槽 5…撹拌翼 7…モータ 71…電磁ブレ
ーキ 21…衣類投入口 22…蓋体 221…下垂片 222…係止開
口 23…ロック機構 28…蓋開閉検
知スイッチ 30…制御部 31…負荷駆動
部 33…蓋開放キー 35…ブザー 36…蓋ロック解除用ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森重 正克 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 間宮 春夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 赤木 孝嘉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 大町 正徳 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 藤井 陽子 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−129593(JP,A) 特開 平5−115674(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 1/00 - 51/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類の投入口を閉塞するための蓋体と、
    該蓋体の開放を阻止すべく施錠を行う施錠手段と、該施
    錠手段の施錠解除動作を電磁的に行うソレノイドと、前
    記蓋体を開放可能な状態とすべく施錠を解除するために
    操作される蓋開放操作手段とを具備する洗濯機におい
    て、前記ソレノイドの温度が許容上限温度近傍にまで上
    昇している恐れが高いものと判断できると、前記蓋開放
    操作手段が操作されても前記施錠手段による施錠の解除
    を禁止することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 衣類の投入口を閉塞するための蓋体と、
    該蓋体の開放を阻止すべく施錠を行うと共に通電に応じ
    て電磁的に施錠を解除する施錠手段と、前記蓋体を開放
    可能な状態とすべく施錠を解除するために操作される蓋
    開放操作手段とを具備する洗濯機において、 a)前記蓋開放操作手段の操作回数又はその操作に応じた
    施錠解除回数を計数する計数手段と、 b)該計数手段の計数値が所定値に到達したか否かを判定
    する判定手段と、 c)前記計数値が所定値に到達したときには、前記蓋開放
    操作手段が操作されても前記施錠手段による施錠の解除
    を禁止する解除動作禁止手段と、 を備えたことを特徴とする 洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記施錠の解除を禁止するとき、ユーザ
    に対して異常を報知する報知手段を備えたことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記計数手段は、所定時間施錠解除動作
    が行われないときに計数値を減少させることを特徴とす
    る請求項2に記載の洗濯機。
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