JP3416511B2 - 除塵装置 - Google Patents

除塵装置

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JP3416511B2
JP3416511B2 JP06302398A JP6302398A JP3416511B2 JP 3416511 B2 JP3416511 B2 JP 3416511B2 JP 06302398 A JP06302398 A JP 06302398A JP 6302398 A JP6302398 A JP 6302398A JP 3416511 B2 JP3416511 B2 JP 3416511B2
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久隆 浦方
雄一郎 北川
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭などの化石燃
料を使用する燃焼設備から排出される高温含塵ガスや、
製鉄、セメント、化学プラントなどから排出される含塵
ガスなど、種々の含塵ガスを除塵するのに使用される除
塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高温ガス中の粉塵を除去するため
に多孔質セラミックス体からなる円筒形又はハニカム型
のフィルターエレメントを用いた除塵装置が注目されて
いる。図3〜図5に加圧流動床ボイラ1缶に対して2台
装着された従来の除塵装置の概略構成を示してある。
【0003】図3ないし図5に示すように、除塵装置を
構成する円筒形状をなす缶体11がほぼ鉛直方向に配置
されており、内部が円筒隔壁12によって外筒部及び内
筒部に区分けされている。そして、この缶体11の外筒
部及び内筒部にはそれぞれ除塵機能を有する複数の多孔
質セラミックス管13よりなる外筒フィルターブロック
14、及び内筒フィルターブロック15が装着されてお
り、各フィルターブロック14,15の多孔質セラミッ
クス管13はその上部及び下部がそれぞれ缶体11に固
定された管板16,17によってシール保持されてい
る。
【0004】この缶体11の上部には上部空間18が形
成され、この各上部空間18には図示しない加圧流動床
ボイラ1缶から2本の含塵ガス入り口管19が接続され
ている。従って、加圧流動床ボイラ1缶で発生した高圧
・高温の含塵ガスDGは、2本の含塵ガス入り口管19
を通って2台の除塵装置の上部空間18に入り、更に、
それぞれの除塵装置の外筒フィルターブロック14及び
内筒フィルターブロック15の各セラミックス管13の
内側に流入し、ガスはこのセラミックス管13の管壁を
内側から外側に通過し、粉塵Dはセラミックス管13の
内壁に付着することにより濾過が行われる。
【0005】一方、缶体11の下部には下部空間20が
形成されており、この下部空間20には各フィルターブ
ロック14,15より落下した粉塵Dを溜める粉塵ホッ
パ21が配置され、この粉塵ホッパ21には図示しない
灰処理装置が接続されている。従って、各フィルターブ
ロック14,15より落下した粉塵Dは粉塵ホッパ21
に溜まり、粉塵ホッパ21に溜まった粉塵Dは灰処理装
置により系外に排出されるようになっている。
【0006】缶体11の外筒部及び内筒部に装着された
外筒フィルターブロック14及び内筒フィルターブロッ
ク15にはそれぞれ濾過された清浄ガスCGを缶体11
の外部に取り出す外筒出口管22及び内筒出口管23が
接続されている。この外筒出口管22及び内筒出口管2
3はその先端部で合流し、清浄ガス出口管24に接続さ
れており、この2本の清浄ガス出口管24は1本に合流
した後、図示しないガスタービン発電機に接続され、そ
こに清浄ガスCGを送給するようになっている。
【0007】外筒出口管22及び内筒出口管23には外
筒フィルターブロック14及び内筒フィルターブロック
15で脱塵され各セラミックス管13の内面に付着した
粉塵Dを逆洗して払い落とすための逆洗ノズル25,2
6がそれぞれ装着されている。各逆洗ノズル25,26
は逆洗空気配管29によって逆洗空気バッファタンク3
2に接続され、各逆洗ノズル25,26と逆洗空気配管
29との取り合い部付近には全開・全閉式の逆洗弁2
7,28が配置されている。
【0008】また、逆洗空気バッファタンク32と逆洗
空気コンプレッサ30はコンプレッサ出口配管31で接
続され、逆洗空気バッファタンク32の器内圧力は、図
6のように缶体11内の運転ガス圧力に対して予め設定
された圧力範囲内に維持されるように、空気圧力低を下
回ったら逆洗空気コンプレッサ30が自動的に起動し、
そして空気圧力高を上回ったら逆洗空気コンプレッサ3
0が自動的に停止するように制御され、必要な逆洗空気
が逆洗空気バッファタンク32に供給される。
【0009】逆洗は各フィルターブロック14,15ご
とに個別に行われ、先ず、最初のフィルターブロックに
関して、通常は全閉している逆洗弁27又は28が0.
5秒ないし1.0秒間全開後、直ちに全閉し、フィルタ
ーブロック14又は15の多孔質セラミックス管13の
外面側にパルス状に高い外圧をかけ、多孔質セラミック
ス管13の内面に付着した粉塵Dを払い落とす。
【0010】以下、他のフィルターブロックについても
一定の間隔をおいて順次、同様の弁動作を行い、逆洗を
行う。あるフィルターブロックの逆洗によって空気を消
費し、逆洗空気バッファタンク32の器内圧力が設定さ
れた圧力範囲よりも低くなったら、逆洗空気コンプレッ
サ30が自動的に起動し、圧力範囲の上限に達したら自
動的に停止し、次のフィルターブロックの逆洗に備え
る。
【0011】以上のように、加圧流動床ボイラで発生し
た高圧・高温の含塵ガスDGは、含塵ガス入り口管19
によって缶体11の上部空間18に導かれ、外筒フィル
ターブロック14及び内筒フィルターブロック15の各
多孔質セラミックス管13の内側に流入し、ガスはこの
多孔質セラミックス管13の管壁を内側から外側に通過
し、粉塵Dは多孔質セラミックス管13の内壁に付着す
ることにより濾過が行われる。
【0012】粉塵が除去された清浄ガスCGは各フィル
ターブロック14,15から外筒出口管22及び内筒出
口管23を通って清浄ガス出口管24に流入し、この清
浄ガス出口管24によってガスタービン発電機に送給さ
れる。
【0013】一方、外筒フィルターブロック14及び内
筒フィルターブロック15の各多孔質セラミックス管1
3の内面に付着した粉塵Dは逆洗ノズル25,26から
間欠的に順次パルス状に噴射される逆洗空気によって払
い落とされ、払い落とされた粉塵Dは粉塵ホッパ21に
落下し、粉塵ホッパ21に溜まった粉塵Dは灰処理装置
により系外に排出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】除塵装置において、逆
洗圧力が高すぎるとフィルター構成部品が損傷する恐れ
があり、また、逆洗圧力が低すぎると除塵能力が低下
し、フィルター差圧が異常に上昇して運転継続が困難と
なる恐れがあり、除塵装置の逆洗圧力を適正範囲内に保
つことはフィルター構成部品の損傷を防止し、差圧を適
正に維持し、プラントの連続運転を行う上で極めて重要
であるが、上述した従来の除塵装置においては各フィル
ターブロックの逆洗圧力を適正に制御できないという問
題がある。
【0015】上述したように、従来の除塵装置において
は、逆洗空気バッファタンク32の器内圧力は、図6の
ように缶体11内の運転ガス圧力に対して予め設定した
圧力範囲内に維持されるように自動制御され、各フィル
ターブロック14,15の逆洗は、その逆洗空気バッフ
ァタンク32と各フィルターブロック14,15を接続
する逆洗空気配管29の途中に配置された逆洗弁27,
28を間欠的に順次、0.5秒ないし1.0秒間全開
後、直ちに全閉することによって行われる。
【0016】しかしながら、逆洗圧力は運転中のフィル
ターエレメントの汚れの度合い、ガス温度、ボイラー負
荷、使用燃料(石炭)の種類、灰の性状、灰濃度などの
変化によって大きく変動するため、また、各フィルター
ブロック14,15の間においても運転中にエレメント
の汚れ度合い、ガス温度、灰性状、灰濃度などに差が生
じるため、長期連続運転中に、経時的に各フィルターブ
ロック14,15の逆洗圧力は次々と変化し、逆洗圧力
の適正範囲から大きく外れて運転されるケースがたびた
び生じていた。
【0017】従来の除塵装置の逆洗設備、制御方法では
各フィルターブロック14,15の逆洗圧力を常に適正
値の範囲から大きくずれないように制御することが出来
ないため、逆洗圧力異常高によるフィルター構成部品の
損傷、また、逆洗圧力異常低によるフィルター差圧異常
上昇などにより運転を停止せざるを得ないことがあっ
た。また、逆洗圧力異常高及び異常低に対する警報装置
がないため、トラブル発生まで運転員が気付かず、対策
・処置が遅れるという問題があった。
【0018】本発明は、このような問題点を解決し、各
フィルターブロックの逆洗圧力が適正値の範囲から大き
く外れて運転されることを防止すると共に、不測の事態
発生時などに逆洗圧力が異常に上昇した場合及び異常に
低下した場合に警報を発し得る自動制御装置を有した除
塵装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、ほぼ鉛直方向に配置された円筒形状の缶体
内に装着され除塵機能をもつハニカム型又は円筒型の多
孔質セラミックス体よりなる2つ以上のフィルターブロ
ックにより構成される除塵装置において、逆洗空気バッ
ファタンクから各フィルターブロックへ連絡する各逆洗
空気配管ライン中に全開・全閉式の逆洗弁と、その逆洗
弁の上流に開度を任意に設定可能な逆洗弁前弁を設け
る。
【0020】そして、各フィルターブロックごとに逆洗
時の瞬間的な逆洗圧力を計測する差圧計測装置、および
運転中、各フィルターブロックの逆洗圧力が適正値の範
囲から大きくずれないよう前記逆洗弁前弁の開度を自動
調整する制御装置を設ける。
【0021】この制御装置は、逆洗空気バッファタンク
の器内圧力が運転ガス圧力に対し予め設定された圧力範
囲に維持されるように逆洗空気コンプレッサを起動・停
止するように制御し、前記差圧計測装置で計測された各
フィルターブロックの逆洗圧力が予め設定した逆洗圧力
の範囲より高いときには前記逆洗弁前弁の開度を絞り、
また、前記適正逆洗圧力の範囲よりも低いときには前記
逆洗弁前弁の開度を開くように構成する。
【0022】以上のように構成した本発明の除塵装置に
よれば、運転中、経時的にフィルターエレメントの汚れ
の度合い、ガス温度、ボイラー負荷、使用燃料(石炭)
の種類、灰の性状、灰濃度などが変わっていった場合、
各フィルターブロックの逆洗圧力は次々と変化する。
【0023】先に説明したように従来の除塵装置では、
適正逆洗圧力範囲から大きく外れて運転される危険性が
あったが、本発明の除塵装置では、運転中に各フィルタ
ーブロックの逆洗時ごとの逆洗圧力を計測し、その計測
した逆洗圧力が、予め設定した適正逆洗圧力の範囲より
も高い場合は逆洗弁前弁の開度を制御装置(コンピュー
ター)の計算結果に従って自動的に絞り、また、適正逆
洗圧力の範囲よりも低い場合は逆洗弁前弁の開度をコン
ピューターの計算結果に従って自動的に開く。
【0024】従って、本発明の除塵装置では、常に各フ
ィルターブロックの逆洗圧力が適正値の範囲から大きく
外れることがないように自動的に調整されるので、逆洗
圧力が高すぎた場合のフィルター構成部品の損傷、ま
た、逆洗圧力が低すぎた場合の除塵能力の低下によるフ
ィルター差圧異常高に起因した運転停止などの問題を防
止できる。
【0025】本発明はまた、前記したように構成した除
塵装置において、前記差圧計測装置が各フィルターブロ
ックの逆洗毎に計測した逆洗圧力が所定の逆洗圧力異常
高を越えたとき及び所定の逆洗圧力異常低を下回ったと
き自動的に警報を発する保全装置を設けた除塵装置を提
供する。
【0026】このように構成した本発明の除塵装置にお
いては、運転中の不測の事態発生などにより逆洗圧力
が、予め設定した逆洗圧力異常高を越えた場合及び逆洗
圧力異常低を下回った場合には自動的に警報を発するの
で、運転員がいち早く異常に気づいて早期に対策・処置
を講ずることが出来、大きなトラブルの発生を防止でき
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明による除塵装置を図
1に示した実施の一形態に基づいて具体的に説明する。
なお、従来の技術で説明したものと同様の機能を有する
部材には説明を簡単にするため同一の符号を付してあ
る。
【0028】図1に示すように、円筒形状をなす缶体1
1はほぼ鉛直方向に配置されており、内部が円筒隔壁1
2によって外筒部及び内筒部に区分けされている。そし
て、缶体11の外筒部及び内筒部にはそれぞれ除塵機能
を有する複数の多孔質セラミックス管13よりなる外筒
フィルターブロック14、内筒フィルターブロック15
が装着されており、各フィルターブロック14,15の
多孔質セラミックス管13はその上部及び下部がそれぞ
れ缶体11に固定された管板16,17によってシール
保持されている。
【0029】この缶体11の上部には上部空間18が形
成され、この上部空間18には図示しない加圧流動床ボ
イラ1缶から2本の含塵ガス入り口管19が接続されて
いる。従って、加圧流動床ボイラ1缶で発生した高圧・
高温の含塵ガスDGは、2本の含塵ガス入り口管19を
通って2台の除塵装置の上部空間18に入り、更に、そ
れぞれの除塵装置の外筒フィルターブロック14及び内
筒フィルターブロック15の各多孔質セラミックス管1
3の内側に流入し、ガスはこの多孔質セラミックス管1
3の管壁を内側から外側に通過し、粉塵Dは多孔質セラ
ミックス管13の内壁に付着することにより濾過が行わ
れる。
【0030】一方、缶体11の下部には下部空間20が
形成されており、この下部空間20には各フィルターブ
ロック14,15より落下した粉塵Dを溜める粉塵ホッ
パ21が配置され、この粉塵ホッパ21には図示しない
灰処理装置が接続されている。従って、各フィルターブ
ロック14,15より落下した粉塵Dは粉塵ホッパ21
に溜まり、粉塵ホッパ21に溜まった粉塵Dは灰処理装
置により系外に排出されるようになっている。
【0031】缶体11の外筒部及び内筒部に装着された
外筒フィルターブロック14及び内筒フィルターブロッ
ク15にはそれぞれ濾過された清浄ガスCGを缶体11
の外部に取り出す外筒出口管22及び内筒出口管23が
接続されている。この外筒出口管22及び内筒出口管2
3はその先端部で合流し、清浄ガス出口管24に接続さ
れており、この2本の清浄ガス出口管24は1本に合流
した後、図示しないガスタービン発電機に接続され、そ
こに清浄ガスCGを送給するようになっている。
【0032】外筒出口管22及び内筒出口管23には外
筒フィルターブロック14及び内筒フィルターブロック
15で脱塵され各多孔質セラミックス管13の内面に付
着した粉塵Dを逆洗して払い落とすための逆洗ノズル2
5,26がそれぞれ装着されている。
【0033】各逆洗ノズル25,26は逆洗空気配管2
9によって逆洗空気バッファタンク32に接続され、各
逆洗ノズル25,26と逆洗空気配管29との取り合い
部付近には全開・全閉式の逆洗弁27,28及びその上
流に開度を任意に設定可能な特殊制御弁である逆洗弁前
弁33,34が配置されている。
【0034】逆洗空気バッファタンク32と逆洗空気コ
ンプレッサ30はコンプレッサ出口配管31で接続さ
れ、逆洗空気バッファタンク32の器内圧力は、図6で
説明したように缶体11内の運転ガス圧力に対して予め
設定された圧力範囲内に維持されるように、空気圧力低
を下回ったら逆洗空気コンプレッサ30が自動的に起動
し、空気圧力高を上回ったら逆洗空気コンプレッサ30
が自動的に停止するように制御され、必要な逆洗空気が
逆洗空気バッファタンク32に供給される。また、各フ
ィルターブロック14,15には逆洗時の瞬間的な逆洗
圧力のピーク値を計測し得る特殊な差圧計測装置35,
36が取り付けられている。
【0035】逆洗は各フィルターブロック14,15ご
とに個別に行われ、先ず最初のフィルターブロックに関
して、通常は全閉している逆洗弁前弁33又は34があ
る開度で開き、次いで、通常は全閉している逆洗弁27
又は28が0.5秒ないし1.0秒間全開後、直ちに全
閉し、多孔質セラミックス管13の外面側にパルス状に
高い外圧をかけ、多孔質セラミックス管13の内面に付
着した粉塵Dを払い落とす。
【0036】この時、逆洗を行ったフィルターブロック
に取り付けられている差圧計測装置35又は36により
逆洗圧力を計測し、その計測した逆洗圧力が、図2のよ
うに缶体11内の運転ガス圧力に対して予め設定した適
正逆洗圧力の範囲よりも高い場合はその時のコンピュー
ターの計算結果に従って逆洗弁前弁の開度を自動的に絞
る。
【0037】また、その計測した逆洗圧力が適正逆洗圧
力の範囲よりも低い場合はその時のコンピューターの計
算結果に従って逆洗弁前弁の開度を自動的に開き、その
フィルターブロックの次回の逆洗はこの変更された後の
逆洗弁前弁の開度で行われる。
【0038】また、この時の逆洗圧力が、図2のように
予め設定した逆洗圧力異常高を越えた場合及び逆洗圧力
異常低を下回った場合には自動的に警報を発し、運転員
にいち早く異常が伝えられる。
【0039】以下、他のフィルターブロックについても
一定の間隔をおいて順次、同様の弁動作を行い、逆洗さ
れる。あるフィルターブロックの逆洗によって空気を消
費し、逆洗空気バッファタンク32の器内圧力が設定さ
れた圧力範囲よりも低くなったら、逆洗空気コンプレッ
サ30が自動的に起動し、圧力範囲の上限に達したら自
動的に停止し、次のフィルターブロックの逆洗に備え
る。
【0040】以上のように、加圧流動床ボイラで発生し
た高圧・高温の含塵ガスDGは、含塵ガス入り口管19
によって缶体11の上部空間18に導かれ、外筒フィル
ターブロック14及び内筒フィルターブロック15の各
多孔質セラミックス管13の内側に流入し、ガスはこの
多孔質セラミックス管13の管壁を内側から外側に通過
し、粉塵Dは多孔質セラミックス管13の内壁に付着す
ることにより濾過が行われる。
【0041】粉塵が除去された清浄ガスCGは各フィル
ターブロック14,15から外筒出口管22及び内筒出
口管23を通って清浄ガス出口管24に流入し、この清
浄ガス出口管24によってガスタービン発電機に送給さ
れる。
【0042】一方、外筒フィルターブロック14及び内
筒フィルターブロック15の各多孔質セラミックス管1
3の内面に付着した粉塵Dは逆洗ノズル25,26から
間欠的に順次パルス状に噴射される逆洗空気によって払
い落とされる。払い落とされた粉塵Dは粉塵ホッパ21
に落下し、粉塵ホッパ21に溜まった粉塵Dは灰処理装
置により系外に排出される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の除塵装置
は、逆洗空気配管ラインの全開・全閉式逆洗弁の前に開
度を任意に設定可能な逆洗弁前弁、瞬間的に逆洗圧力を
計測する逆洗圧計測装置および運転中に逆洗圧力が適正
値の範囲から大きくずれないように逆洗弁前弁の開度を
自動調整する制御装置を有している。
【0044】これによって、本発明の除塵装置は、各フ
ィルターブロックの逆洗圧力が適正値の範囲から大きく
外れることがないように自動制御されるので、運転中、
経時的にフィルターエレメントの汚れの度合い、ガス温
度、ボイラー負荷、使用燃料(石炭)の種類、灰の性
状、灰濃度などが変わっていった場合でも、常に適正な
逆洗圧力範囲から大きく外れることなく運転することが
出来る。
【0045】従って、本発明の除塵装置においては、逆
洗圧力が高すぎた場合のフィルター構成部品の損傷、ま
た、逆洗圧力が低すぎた場合の除塵能力の低下によるフ
ィルター差圧異常高に起因した運転停止などの問題を防
止できる。
【0046】また、運転中、不測の事態発生などにより
逆洗圧力が、予め設定した逆洗圧力異常高を越えた場合
及び逆洗圧力異常低を下回った場合には自動的に警報を
発するようにしたものでは、運転員がいち早く異常に気
づいて早期に対策・処置を講ずることが出来、大きなト
ラブルの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る除塵装置の概略構
成図。
【図2】本発明における、適正逆洗圧力範囲、逆洗圧力
異常高及び逆洗圧力異常低の設定の一例を示す線図。
【図3】加圧流動床ボイラ1缶に対して2台装着された
従来の除塵装置の概略構成図。
【図4】図3の X−X 線に沿う断面の概略図。
【図5】図3のXI−XI線に沿う断面の概略図。
【図6】従来及び本発明における逆洗空気バッファタン
ク圧力の設定の一例を示す線図。
【符号の説明】
11 缶体 12 円筒隔壁 13 多孔質セラミックス管 14 外筒フィルターブロック 15 内筒フィルターブロック 18 上部空間 19 含塵ガス入り口管 20 下部空間 21 粉塵ホッパ 22 外筒出口管 23 内筒出口管 24 清浄ガス出口管 25,26 逆洗ノズル 27,28 逆洗弁 29 逆洗空気配管 30 逆洗空気コンプレッサ 31 コンプレッサ出口配管 32 逆洗空気バッファタンク 33,34 逆洗弁前弁 35,36 差圧計測装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−32716(JP,A) 特開 平4−326916(JP,A) 特開 平7−256036(JP,A) 特開 昭60−22915(JP,A) 特開 平6−292810(JP,A) 特開 平8−155235(JP,A) 特開 平10−316(JP,A) 特開 平6−91123(JP,A) 特開 平6−190229(JP,A) 特開 平6−294510(JP,A) 特開 平9−206536(JP,A) 実開 昭62−174618(JP,U) 実開 平2−133411(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/24 B01D 46/00 B01D 46/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ鉛直方向に配置された円筒形状の缶
    体内に装着され除塵機能をもつハニカム型又は円筒型の
    多孔質セラミックス体よりなる2つ以上のフィルターブ
    ロックにより構成される除塵装置において、逆洗空気コ
    ンプレッサ、逆洗空気バッファタンク、同逆洗空気バッ
    ファタンクから前記各フィルターブロックへ連絡する逆
    洗空気配管ライン、同各逆洗空気配管ライン中に設けら
    れた全開・全閉式逆洗弁及び同逆洗弁の上流に設けられ
    た開度を任意に設定可能な逆洗弁前弁、前記各フィルタ
    ーブロックごとに逆洗時の瞬間的な逆洗圧力を計測する
    差圧計測装置、および運転中、前記各フィルターブロッ
    クの逆洗圧力が適正値の範囲から大きくずれないよう前
    記逆洗弁前弁の開度を自動調整する制御装置を有し、同
    制御装置は、前記逆洗空気バッファタンクの器内圧力が
    運転ガス圧力に対し予め設定された圧力範囲に維持され
    るように前記逆洗空気コンプレッサを起動・停止するよ
    うに制御し、前記差圧計測装置で計測された前記各フィ
    ルターブロックの逆洗圧力が予め設定した逆洗圧力の範
    囲より高いときには前記逆洗弁前弁の開度を絞り、ま
    た、前記適正逆洗圧力の範囲よりも低いときには前記逆
    洗弁前弁の開度を開くように構成されていることを特徴
    とする除塵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の除塵装置において、前記
    差圧計測装置が前記各フィルターブロックの逆洗毎に計
    測した逆洗圧力が所定の逆洗圧力異常高を越えたとき及
    び所定の逆洗圧力異常低を下回ったとき自動的に警報を
    発する保全装置を有する除塵装置。
JP06302398A 1998-03-13 1998-03-13 除塵装置 Expired - Lifetime JP3416511B2 (ja)

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