JP2831239B2 - バッグ式集塵装置のクリーニング制御方法 - Google Patents
バッグ式集塵装置のクリーニング制御方法Info
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バッグ式集塵装置のク
リーニング制御方法に関し、特に、ごみ焼却場から発生
する処理ガス中のダストと共に処理ガス中に含まれる有
毒ガス（例えば、ＨＣｌ等）を中和するバッグ式集塵装
置のクリーニング制御方法に関する。
リーニング制御方法に関し、特に、ごみ焼却場から発生
する処理ガス中のダストと共に処理ガス中に含まれる有
毒ガス（例えば、ＨＣｌ等）を中和するバッグ式集塵装
置のクリーニング制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に都市ごみ焼却炉から排出される排
ガス中に含まれるダストは、バッグ式集塵機等の乾式集
塵機を複数個並列して形成した集塵装置により濾過する
方法が用いられており、集塵機のバッグフィルタに蓄積
するダストを除去するため、通常各集塵機を一定の周期
で順次クリーニングする手段が採られている。
ガス中に含まれるダストは、バッグ式集塵機等の乾式集
塵機を複数個並列して形成した集塵装置により濾過する
方法が用いられており、集塵機のバッグフィルタに蓄積
するダストを除去するため、通常各集塵機を一定の周期
で順次クリーニングする手段が採られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焼却炉におい
て発生するダスト量は、ごみの投入時から燃焼が進むに
従って変化し、必ずしも一定ではない。また、この際、
発生する廃ガス中には、ダストと共に有毒ガス、例え
ば、ＨＣｌ等を含み、これの除去手段として廃ガスと共
に消石灰等の中和剤を混入し、フィルタに反応層を形成
し、有毒ガスを中和して無毒化する手段が採られてい
る。したがって、バッグフィルタに対し上記の如く一定
周期でクリーニングするときは、付着ダストの確実な除
去が行われない場合、あるいはクリーニングが過剰とな
る場合がある。クリーニングが不十分のときは、焼却炉
内は所定の負圧が得られず、また、クリーニング過剰の
ときは、反応層まで除去される等の問題がある。
て発生するダスト量は、ごみの投入時から燃焼が進むに
従って変化し、必ずしも一定ではない。また、この際、
発生する廃ガス中には、ダストと共に有毒ガス、例え
ば、ＨＣｌ等を含み、これの除去手段として廃ガスと共
に消石灰等の中和剤を混入し、フィルタに反応層を形成
し、有毒ガスを中和して無毒化する手段が採られてい
る。したがって、バッグフィルタに対し上記の如く一定
周期でクリーニングするときは、付着ダストの確実な除
去が行われない場合、あるいはクリーニングが過剰とな
る場合がある。クリーニングが不十分のときは、焼却炉
内は所定の負圧が得られず、また、クリーニング過剰の
ときは、反応層まで除去される等の問題がある。
【０００４】本発明は、上記の問題点に鑑み、集塵機の
運転圧損を予め設定し、この圧損に到達したとき、自動
的に各集塵機のクリーニングを順次行い、過度のクリー
ニングを防止し、バッグフィルタに付着する反応層の保
持を確実にするとともに、クリーニングを効果的に行う
ことができるバッグ式集塵装置のクリーニング制御方法
を提供することを目的とする。
運転圧損を予め設定し、この圧損に到達したとき、自動
的に各集塵機のクリーニングを順次行い、過度のクリー
ニングを防止し、バッグフィルタに付着する反応層の保
持を確実にするとともに、クリーニングを効果的に行う
ことができるバッグ式集塵装置のクリーニング制御方法
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のバッグ式集塵機のクリーニング制御方法は、
含塵ガスを濾過し、浄化ガスとして排出する多数のバッ
グフィルタを収納する単位集塵機を複数個並列し、予め
運転圧損値と最大圧損値とを設定し、共通の処理ガス供
給管と排出管に備えた圧力検出部の圧損値と吸引風量値
を同時に測定し、測定した吸引風量値によって圧力検出
部の圧損値を補正し、補正した圧損値によって、制御機
構によりクリーニング時期を判断し、設定した最大圧損
値近傍に到達したとき、設定した圧損を越えないよう
に、かつ、バッグフィルタに形成された反応層を除去し
ないようにして、クリーニングを行う単位集塵機を閉塞
し、焼却炉を停止することなく各単位集塵機を順次クリ
ーニングすることを特徴とする。
の本発明のバッグ式集塵機のクリーニング制御方法は、
含塵ガスを濾過し、浄化ガスとして排出する多数のバッ
グフィルタを収納する単位集塵機を複数個並列し、予め
運転圧損値と最大圧損値とを設定し、共通の処理ガス供
給管と排出管に備えた圧力検出部の圧損値と吸引風量値
を同時に測定し、測定した吸引風量値によって圧力検出
部の圧損値を補正し、補正した圧損値によって、制御機
構によりクリーニング時期を判断し、設定した最大圧損
値近傍に到達したとき、設定した圧損を越えないよう
に、かつ、バッグフィルタに形成された反応層を除去し
ないようにして、クリーニングを行う単位集塵機を閉塞
し、焼却炉を停止することなく各単位集塵機を順次クリ
ーニングすることを特徴とする。
【０００６】
【作用】このバッグ式集塵機のクリーニング制御方法
は、予め運転圧損値と最大圧損値とを設定し、共通の処
理ガス供給管と排出管に備えた圧力検出部の圧損値と吸
引風量値を同時に測定し、測定した吸引風量値によって
圧力検出部の圧損値を補正し、補正した圧損値によっ
て、制御機構によりクリーニング時期を判断し、設定し
た最大圧損値近傍に到達したとき、設定した圧損を越え
ないように、かつ、バッグフィルタに形成された反応層
を除去しないようにして、クリーニングを行う単位集塵
機を閉塞し、焼却炉を停止することなく各単位集塵機を
順次クリーニングを行うことにより、過度のクリーニン
グを防止し、バッグフィルタに付着する反応層の保持を
確実にするとともに、クリーニングを効果的に行うこと
ができる。
は、予め運転圧損値と最大圧損値とを設定し、共通の処
理ガス供給管と排出管に備えた圧力検出部の圧損値と吸
引風量値を同時に測定し、測定した吸引風量値によって
圧力検出部の圧損値を補正し、補正した圧損値によっ
て、制御機構によりクリーニング時期を判断し、設定し
た最大圧損値近傍に到達したとき、設定した圧損を越え
ないように、かつ、バッグフィルタに形成された反応層
を除去しないようにして、クリーニングを行う単位集塵
機を閉塞し、焼却炉を停止することなく各単位集塵機を
順次クリーニングを行うことにより、過度のクリーニン
グを防止し、バッグフィルタに付着する反応層の保持を
確実にするとともに、クリーニングを効果的に行うこと
ができる。
【０００７】
【実施例】図１〜図３に、本発明バッグ式集塵装置のク
リーニング制御方法を適用したバッグ式集塵装置を示
す。このバッグ式集塵装置１は、例えば、都市ごみ焼却
炉から発生する排ガス中のダストの除去及び有毒ガス、
例えば、ＨＣｌを中和するようにしたもので、複数の単
位集塵機２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅ、２ｆ（以下総
称するときは、単に２という）を並列してなり、各単位
集塵機２は図２、図３に示す如く有底のバッグフィルタ
３を仕切り板４に垂下して取付け、バッグフィルタ３は
上部を開口してベンチユリ管５を連設する。このベンチ
ユリ管５は図３に示す如く、複数個ずつ（図例は６個）
配列し（図例は６列）、各列に対しそれぞれ噴出管６
ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄ、６ｅ、６ｆ（以下総称するとき
は単に６という）を対向して設け、それぞれの噴出管６
にはベンチユリ管５に対向して噴出ノズル７を取付け、
各噴出管６は電磁開閉器８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄ、８
ｅ、８ｆ（以下総称するときは単に８という）を介して
圧力空気供給管９に接続される。
リーニング制御方法を適用したバッグ式集塵装置を示
す。このバッグ式集塵装置１は、例えば、都市ごみ焼却
炉から発生する排ガス中のダストの除去及び有毒ガス、
例えば、ＨＣｌを中和するようにしたもので、複数の単
位集塵機２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅ、２ｆ（以下総
称するときは、単に２という）を並列してなり、各単位
集塵機２は図２、図３に示す如く有底のバッグフィルタ
３を仕切り板４に垂下して取付け、バッグフィルタ３は
上部を開口してベンチユリ管５を連設する。このベンチ
ユリ管５は図３に示す如く、複数個ずつ（図例は６個）
配列し（図例は６列）、各列に対しそれぞれ噴出管６
ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄ、６ｅ、６ｆ（以下総称するとき
は単に６という）を対向して設け、それぞれの噴出管６
にはベンチユリ管５に対向して噴出ノズル７を取付け、
各噴出管６は電磁開閉器８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄ、８
ｅ、８ｆ（以下総称するときは単に８という）を介して
圧力空気供給管９に接続される。
【０００８】また、各集塵機２は、それぞれ焼却炉（図
示省略）に連なる共通の処理ガス供給管１０に対し分岐
供給管１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ、１１ｅ、１１
ｆ（以下総称するときは単に１１という）を介して接続
され、また、共通の排出管１２に対し分岐排出管１３
ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄ、１３ｅ、１３ｆ（以下総
称するときは単に１３という）を介して接続され、各分
岐排出管１３にはそれぞれ電磁開閉弁１４ａ、１４ｂ、
１４ｃ、１４ｄ、１４ｅ、１４ｆ（以下総称するときは
単に１４という）を備える。１５は排気中の有毒ガス、
例えば、ＨＣｌを中和するための消石灰供給装置で、定
量供給装置１７により予め設定された量を常時、処理ガ
ス供給管１０に対し供給する。１６は共通の排出管１２
の先端に取付けられる吸引装置を示す。
示省略）に連なる共通の処理ガス供給管１０に対し分岐
供給管１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ、１１ｅ、１１
ｆ（以下総称するときは単に１１という）を介して接続
され、また、共通の排出管１２に対し分岐排出管１３
ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄ、１３ｅ、１３ｆ（以下総
称するときは単に１３という）を介して接続され、各分
岐排出管１３にはそれぞれ電磁開閉弁１４ａ、１４ｂ、
１４ｃ、１４ｄ、１４ｅ、１４ｆ（以下総称するときは
単に１４という）を備える。１５は排気中の有毒ガス、
例えば、ＨＣｌを中和するための消石灰供給装置で、定
量供給装置１７により予め設定された量を常時、処理ガ
ス供給管１０に対し供給する。１６は共通の排出管１２
の先端に取付けられる吸引装置を示す。
【０００９】本発明は、バッグ式集塵装置１のクリーニ
ング制御として処理ガス供給管１０内及び排出管１２内
の圧力検出部２０、２１により検出した圧力差、すなわ
ち、圧損を検出する圧損検出器２２並びに排出管１２内
の風量検出器２３と、これら圧損検出器２２、風量検出
器２３からの信号に基づき、各バッグフィルタ３の逆洗
を行う制御機構２４とを備える。
ング制御として処理ガス供給管１０内及び排出管１２内
の圧力検出部２０、２１により検出した圧力差、すなわ
ち、圧損を検出する圧損検出器２２並びに排出管１２内
の風量検出器２３と、これら圧損検出器２２、風量検出
器２３からの信号に基づき、各バッグフィルタ３の逆洗
を行う制御機構２４とを備える。
【００１０】次に、このバッグ式集塵装置のクリーニン
グ制御方法について説明する。まずバッグフィルタ３に
は周知の如く消石灰供給装置１５により消石灰を供給
し、消石灰により反応層を形成し、圧損及び風量を測定
しその変化を制御機構２４により記録する。その変化の
一例を図４に示す。すなわち、時間の経過とともにバッ
グフィルタ３にはダストが付着し、濾過抵抗が増し、圧
損は上昇する。この圧損の上昇は、焼却炉に対する吸引
力の減少となり、圧損値の許容範囲の最大値Ａを設定す
る。
グ制御方法について説明する。まずバッグフィルタ３に
は周知の如く消石灰供給装置１５により消石灰を供給
し、消石灰により反応層を形成し、圧損及び風量を測定
しその変化を制御機構２４により記録する。その変化の
一例を図４に示す。すなわち、時間の経過とともにバッ
グフィルタ３にはダストが付着し、濾過抵抗が増し、圧
損は上昇する。この圧損の上昇は、焼却炉に対する吸引
力の減少となり、圧損値の許容範囲の最大値Ａを設定す
る。
【００１１】測定圧損値がこの最大値Ａに到達しないよ
う、各単位集塵機２のクリーニングを開始する。この場
合、焼却炉の運転を停止せずに行う必要があり、このた
め、各単位集塵機を閉塞して、他の集塵機への影響を防
止しつつクリーニングを順次行うようにしたもので、ま
ず、図４に示す圧損曲線ｐが許容最大値Ａに近接した点
ａ１に到達したとき、第１の単位集塵機２ａのクリーニ
ングを行い、他の集塵機２ｂ〜２ｆは通常運転を継続す
る。この第１の集塵機２ａのクリーニングに際しては、
これに対する第１の電磁開閉弁１４ａを作動し、分岐排
出管１３ａを閉塞する。これにより、単位集塵機２ａに
は供給管１０からの吸引作用は停止する。しかる後、各
電磁開閉器８ａ〜８ｆを順次作動して、噴出管６ａ〜６
ｆに対し順次圧力空気を供給し、噴出ノズル７から圧力
空気をバッグフィルタ３内に噴出して逆洗する。この場
合、分岐排出管１３ａを閉塞するため、測定圧損値は上
昇するも、単位集塵機２ａの逆洗終了によって低下す
る。このときの点ａ１の圧損値、逆洗空気圧、噴出時
間、逆洗回数等は、最大値Ａを越えないよう予め設定す
る。
う、各単位集塵機２のクリーニングを開始する。この場
合、焼却炉の運転を停止せずに行う必要があり、このた
め、各単位集塵機を閉塞して、他の集塵機への影響を防
止しつつクリーニングを順次行うようにしたもので、ま
ず、図４に示す圧損曲線ｐが許容最大値Ａに近接した点
ａ１に到達したとき、第１の単位集塵機２ａのクリーニ
ングを行い、他の集塵機２ｂ〜２ｆは通常運転を継続す
る。この第１の集塵機２ａのクリーニングに際しては、
これに対する第１の電磁開閉弁１４ａを作動し、分岐排
出管１３ａを閉塞する。これにより、単位集塵機２ａに
は供給管１０からの吸引作用は停止する。しかる後、各
電磁開閉器８ａ〜８ｆを順次作動して、噴出管６ａ〜６
ｆに対し順次圧力空気を供給し、噴出ノズル７から圧力
空気をバッグフィルタ３内に噴出して逆洗する。この場
合、分岐排出管１３ａを閉塞するため、測定圧損値は上
昇するも、単位集塵機２ａの逆洗終了によって低下す
る。このときの点ａ１の圧損値、逆洗空気圧、噴出時
間、逆洗回数等は、最大値Ａを越えないよう予め設定す
る。
【００１２】しかる後、第１の電磁開閉弁１４ａを開
き、全集塵機２ａ〜２ｆにより集塵を行う。これによ
り、図４に示す圧損曲線ｐは最小圧損値Ｂに近接したｂ
点に下降する。この場合、最小圧損値Ｂは、反応層を残
存したときの圧損値となるようにする。その後は、時間
の経過とともに圧損曲線ｐは徐々に上昇し、再び最大値
Ａに近接した点ａ２に到達したとき、制御機構２４はこ
れを検知し、前記の要領で次は第２の電磁開閉弁１４ｂ
を閉じ、第２単位集塵機２ｂに対し同様にクリーニング
を行う。以下同様にして、測定圧損値が最大許容圧損値
Ａに近接した点ａ３、ａ４・・・に到達したとき、第３
単位集塵機２ｃ〜第６単位集塵機２ｆに対し順次同様の
操作でクリーニングを行う。
き、全集塵機２ａ〜２ｆにより集塵を行う。これによ
り、図４に示す圧損曲線ｐは最小圧損値Ｂに近接したｂ
点に下降する。この場合、最小圧損値Ｂは、反応層を残
存したときの圧損値となるようにする。その後は、時間
の経過とともに圧損曲線ｐは徐々に上昇し、再び最大値
Ａに近接した点ａ２に到達したとき、制御機構２４はこ
れを検知し、前記の要領で次は第２の電磁開閉弁１４ｂ
を閉じ、第２単位集塵機２ｂに対し同様にクリーニング
を行う。以下同様にして、測定圧損値が最大許容圧損値
Ａに近接した点ａ３、ａ４・・・に到達したとき、第３
単位集塵機２ｃ〜第６単位集塵機２ｆに対し順次同様の
操作でクリーニングを行う。
【００１３】ただし、この最大値Ａに到達するまでの時
間ｔ１、ｔ２、ｔ３・・・は、焼却炉に投入されるごみ
量により異なる。また、吸引風量は必ずしも一定ではな
く、係る風量変動によっても圧損は変動する。したがっ
て、圧損の測定に当たっては、吸引風量を同時に測定
し、測定圧損値を補正する必要がある。図中２５は分岐
排出管１１に設けられる電磁開閉弁１４を順次作動する
作動回路、２６は噴出管６に対する電磁開閉器８を順次
作動する作動回路を示す。
間ｔ１、ｔ２、ｔ３・・・は、焼却炉に投入されるごみ
量により異なる。また、吸引風量は必ずしも一定ではな
く、係る風量変動によっても圧損は変動する。したがっ
て、圧損の測定に当たっては、吸引風量を同時に測定
し、測定圧損値を補正する必要がある。図中２５は分岐
排出管１１に設けられる電磁開閉弁１４を順次作動する
作動回路、２６は噴出管６に対する電磁開閉器８を順次
作動する作動回路を示す。
【００１４】なお、上記のクリーニング方法は、１台の
単位集塵機のクリーニングを終了後、全台を通常運転に
移るようにした例を示したが、場合によつては引き続き
２台もしくはそれ以上の台数の単位集塵機を連続してク
リーニングを行ない、しかる後全台の単位集塵機を通常
運転に移るようにしてもよい。
単位集塵機のクリーニングを終了後、全台を通常運転に
移るようにした例を示したが、場合によつては引き続き
２台もしくはそれ以上の台数の単位集塵機を連続してク
リーニングを行ない、しかる後全台の単位集塵機を通常
運転に移るようにしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】本発明のバッグ式集塵機のクリーニング
制御方法によれば、予め運転圧損値と最大圧損値とを設
定し、共通の処理ガス供給管と排出管に備えた圧力検出
部の圧損値と吸引風量値を同時に測定し、測定した吸引
風量値によって圧力検出部の圧損値を補正し、補正した
圧損値によって、制御機構によりクリーニング時期を判
断し、設定した最大圧損値近傍に到達したとき、設定し
た圧損を越えないように、かつ、バッグフィルタに形成
された反応層を除去しないようにして、クリーニングを
行う単位集塵機を閉塞し、焼却炉を停止することなく各
単位集塵機を順次クリーニングを行うことにより、過度
のクリーニングを防止し、バッグフィルタに付着する反
応層の保持を確実にするとともに、クリーニングを効果
的に行うことができ、これにより、消石灰等の中和剤の
使用量を低減することができるとともに、クリーニング
を行った単位集塵機を速やかに定常状態にして排ガス中
に含まれるダストの濾過を効率的に、かつ、確実に行う
ことができ、さらに、クリーニングを行う単位集塵機以
外の単位集塵機の運転に影響を与えることがなく、この
ため、ダストの発生源である焼却炉の運転を停止するこ
となく各単位集塵機を順次クリーニングすることができ
る。
制御方法によれば、予め運転圧損値と最大圧損値とを設
定し、共通の処理ガス供給管と排出管に備えた圧力検出
部の圧損値と吸引風量値を同時に測定し、測定した吸引
風量値によって圧力検出部の圧損値を補正し、補正した
圧損値によって、制御機構によりクリーニング時期を判
断し、設定した最大圧損値近傍に到達したとき、設定し
た圧損を越えないように、かつ、バッグフィルタに形成
された反応層を除去しないようにして、クリーニングを
行う単位集塵機を閉塞し、焼却炉を停止することなく各
単位集塵機を順次クリーニングを行うことにより、過度
のクリーニングを防止し、バッグフィルタに付着する反
応層の保持を確実にするとともに、クリーニングを効果
的に行うことができ、これにより、消石灰等の中和剤の
使用量を低減することができるとともに、クリーニング
を行った単位集塵機を速やかに定常状態にして排ガス中
に含まれるダストの濾過を効率的に、かつ、確実に行う
ことができ、さらに、クリーニングを行う単位集塵機以
外の単位集塵機の運転に影響を与えることがなく、この
ため、ダストの発生源である焼却炉の運転を停止するこ
となく各単位集塵機を順次クリーニングすることができ
る。
【図１】本発明を実施する集塵装置の全体説明図であ
る。
る。
【図２】単位集塵機の縦断説明面図である。
【図３】図２におけるＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【図４】本発明によるクリーニング要領説明図である。
１ 集塵装置 ２ 単位集塵機 ３ バッグフィルタ ２２ 圧損検出器 ２３ 風量検出器 ２４ 制御機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−90719（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−222123（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−115727（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−13518（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B01D 46/02 - 46/04 B01D 46/42
Claims (1)
- 【請求項１】 含塵ガスを濾過し、浄化ガスとして排出
する多数のバッグフィルタを収納する単位集塵機を複数
個並列し、予め運転圧損値と最大圧損値とを設定し、共
通の処理ガス供給管と排出管に備えた圧力検出部の圧損
値と吸引風量値を同時に測定し、測定した吸引風量値に
よって圧力検出部の圧損値を補正し、補正した圧損値に
よって、制御機構によりクリーニング時期を判断し、設
定した最大圧損値近傍に到達したとき、設定した圧損を
越えないように、かつ、バッグフィルタに形成された反
応層を除去しないようにして、クリーニングを行う単位
集塵機を閉塞し、焼却炉を停止することなく各単位集塵
機を順次クリーニングすることを特徴とするバッグ式集
塵装置のクリーニング制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5215156A JP2831239B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | バッグ式集塵装置のクリーニング制御方法 |
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