JP3416410B2 - デジタル信号記録再生装置及びそのメインテナンス時期報知方法 - Google Patents
デジタル信号記録再生装置及びそのメインテナンス時期報知方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルVTR等
の記録再生装置に於いて、磁気ヘッドの目詰り、劣化、
磁気テープの劣化を表示する報知手段を設けたデジタル
信号記録再生装置及びそのメインテナンス時期報知方法
に関するものである。
の記録再生装置に於いて、磁気ヘッドの目詰り、劣化、
磁気テープの劣化を表示する報知手段を設けたデジタル
信号記録再生装置及びそのメインテナンス時期報知方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像又は音声信号をデジタル処理し、磁
気テープを介して記録再生するデジタル信号記録再生装
置には、図7に示すものが知られている(特公平8−1
2745号参照)。これは、所謂DAT(デジタルオーデ
ィオテープ)に関するものであり、説明の都合上、再生
回路ブロックのみを示す。回転シリンダ(30)の周面に
は、一対の磁気ヘッド(3)(3)が設けられ、キャプスタ
ンモータ(32)により搬送される磁気テープ(6)を介して
記録再生を行なう。磁気ヘッド(3)からの再生信号は、
アンプ(34)及びデジタル復調回路(7)を介して、信号補
正を行なう検出補正回路(9)及び後記するエラーフラグ
パルスを発するエラーチェック回路(90)に入力される。
エラーチェック回路(90)は検出補正回路(9)に接続し、
該検出補正回路(9)からの出力は、D/A変換器(72)に
よりアナログ信号に変換されて出力端子(51)に供給され
る。また、磁気ヘッド(3)内の再生信号には、ATF用
のパイロット信号が挿入されており、再生信号はパイロ
ット信号に基づきキャプスタンモータ(32)の位相制御を
行なうサーボ回路(2)に入力される。
気テープを介して記録再生するデジタル信号記録再生装
置には、図7に示すものが知られている(特公平8−1
2745号参照)。これは、所謂DAT(デジタルオーデ
ィオテープ)に関するものであり、説明の都合上、再生
回路ブロックのみを示す。回転シリンダ(30)の周面に
は、一対の磁気ヘッド(3)(3)が設けられ、キャプスタ
ンモータ(32)により搬送される磁気テープ(6)を介して
記録再生を行なう。磁気ヘッド(3)からの再生信号は、
アンプ(34)及びデジタル復調回路(7)を介して、信号補
正を行なう検出補正回路(9)及び後記するエラーフラグ
パルスを発するエラーチェック回路(90)に入力される。
エラーチェック回路(90)は検出補正回路(9)に接続し、
該検出補正回路(9)からの出力は、D/A変換器(72)に
よりアナログ信号に変換されて出力端子(51)に供給され
る。また、磁気ヘッド(3)内の再生信号には、ATF用
のパイロット信号が挿入されており、再生信号はパイロ
ット信号に基づきキャプスタンモータ(32)の位相制御を
行なうサーボ回路(2)に入力される。
【0003】ここで、磁気テープ(6)上には、図8に示
すようなトラック(8)が周知の如く、テープ走行方向に
対して傾いて形成されている。磁気ヘッド(3)がトラッ
ク(8)を正確にトレースするように、磁気テープ(6)の
走行タイミングを制御することを、トラッキング制御と
呼ぶ。トラック(8)上には音声信号が前記の如く、デジ
タル処理されて記録されており、該デジタル符号化され
た信号に、誤り訂正検出の為のパリティビット(80)が所
定の符号列毎に付加されている。パリティビット(80)
は、トラック(8)に記録されたデジタル符号列に対応し
ており、磁気ヘッド(3)が例えば点線で示すように、ト
ラック(8)を正確にトレースしていないときは、トレー
スした符号列とパリティビット(80)の値が対応しないか
ら、磁気ヘッド(3)はトラック(8)を正確にはトレース
していないことが判る。前記エラーチェック回路(90)
は、デジタル符号列とパリティビット(80)を比較して、
磁気ヘッド(3)のトレースエラーがあると、エラーフラ
グパルスを発生する。
すようなトラック(8)が周知の如く、テープ走行方向に
対して傾いて形成されている。磁気ヘッド(3)がトラッ
ク(8)を正確にトレースするように、磁気テープ(6)の
走行タイミングを制御することを、トラッキング制御と
呼ぶ。トラック(8)上には音声信号が前記の如く、デジ
タル処理されて記録されており、該デジタル符号化され
た信号に、誤り訂正検出の為のパリティビット(80)が所
定の符号列毎に付加されている。パリティビット(80)
は、トラック(8)に記録されたデジタル符号列に対応し
ており、磁気ヘッド(3)が例えば点線で示すように、ト
ラック(8)を正確にトレースしていないときは、トレー
スした符号列とパリティビット(80)の値が対応しないか
ら、磁気ヘッド(3)はトラック(8)を正確にはトレース
していないことが判る。前記エラーチェック回路(90)
は、デジタル符号列とパリティビット(80)を比較して、
磁気ヘッド(3)のトレースエラーがあると、エラーフラ
グパルスを発生する。
【0004】再生時には、図7に於いて、クロック発生
回路(20)は基準信号であるクロックパルスを作成し、該
クロックパルスはエラーチェック回路(90)に供給され
る。エラーチェック回路(90)はクロックパルスの区間で
ある計測時間t1(図3参照)内に於いて、各磁気ヘッド
(3)毎のトレースエラーを検出する。エラーチェック回
路(90)からのエラーフラグパルスは、検出補正回路(9)
に供給され、該検出補正回路(9)は磁気ヘッド(3)がト
ラック(8)を正確にトレースしなかった箇所について、
信号補正を行なう。ここで信号の補正方法としては、平
均値補間、前値ホールド等の方法があり、何れも周知技
術であるから詳細な記載を省略する。
回路(20)は基準信号であるクロックパルスを作成し、該
クロックパルスはエラーチェック回路(90)に供給され
る。エラーチェック回路(90)はクロックパルスの区間で
ある計測時間t1(図3参照)内に於いて、各磁気ヘッド
(3)毎のトレースエラーを検出する。エラーチェック回
路(90)からのエラーフラグパルスは、検出補正回路(9)
に供給され、該検出補正回路(9)は磁気ヘッド(3)がト
ラック(8)を正確にトレースしなかった箇所について、
信号補正を行なう。ここで信号の補正方法としては、平
均値補間、前値ホールド等の方法があり、何れも周知技
術であるから詳細な記載を省略する。
【0005】装置及び磁気テープ(6)を長年使用する
と、磁気ヘッド(3)の目詰りやテープ傷みが発生する。
このような状態で再生すると、エラーフラグパルスの発
生数が多くなり、検出補正回路(9)では補正しきれず、
画面にノイズが発生する場合が生じる。従って、磁気ヘ
ッド(3)のクリーニングや磁気テープ(6)の交換等のメ
インテナンスを行なう必要があり、使用者にその旨を知
らせなければならない。この為、エラーチェック回路(9
0)にクロックパルスに基づいて、エラーフラグパルスの
発生数を計測時間t1毎に測定するカウンタ(21)と、該発
生数が一定量以上か否かを検出する比較回路(10)と、比
較回路(10)がエラーフラグパルスの発生数が一定量以上
となったことを検出すると、その旨を写し出す表示部
(4)を設けたものが知られている(実公平7−3448
5号参照)。
と、磁気ヘッド(3)の目詰りやテープ傷みが発生する。
このような状態で再生すると、エラーフラグパルスの発
生数が多くなり、検出補正回路(9)では補正しきれず、
画面にノイズが発生する場合が生じる。従って、磁気ヘ
ッド(3)のクリーニングや磁気テープ(6)の交換等のメ
インテナンスを行なう必要があり、使用者にその旨を知
らせなければならない。この為、エラーチェック回路(9
0)にクロックパルスに基づいて、エラーフラグパルスの
発生数を計測時間t1毎に測定するカウンタ(21)と、該発
生数が一定量以上か否かを検出する比較回路(10)と、比
較回路(10)がエラーフラグパルスの発生数が一定量以上
となったことを検出すると、その旨を写し出す表示部
(4)を設けたものが知られている(実公平7−3448
5号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープ(6)の使用
時に、磁気テープ(6)上に微小なゴミが付着したり、微
小な傷が局所的に発生する場合がある。この場合は、磁
気テープ(6)のごく一部に不具合があるにすぎず、磁気
テープ(6)の交換等のメインテナンスの必要はない。し
かし、従来の表示部(4)を具えた磁気記録再生装置で
は、磁気テープ(6)上の傷等がある局部的な箇所を再生
した際に、エラーフラグパルスの発生数が一定量以上と
して、表示部(4)上にその旨が写し出される。従って、
未だメインテナンスの必要がないにも拘らず、使用者に
メインテナンスが必要との間違った情報を与える虞れが
ある。本発明は、メインテナンスをすべき時期を正確に
報知する磁気記録再生装置を提供することを目的とす
る。
時に、磁気テープ(6)上に微小なゴミが付着したり、微
小な傷が局所的に発生する場合がある。この場合は、磁
気テープ(6)のごく一部に不具合があるにすぎず、磁気
テープ(6)の交換等のメインテナンスの必要はない。し
かし、従来の表示部(4)を具えた磁気記録再生装置で
は、磁気テープ(6)上の傷等がある局部的な箇所を再生
した際に、エラーフラグパルスの発生数が一定量以上と
して、表示部(4)上にその旨が写し出される。従って、
未だメインテナンスの必要がないにも拘らず、使用者に
メインテナンスが必要との間違った情報を与える虞れが
ある。本発明は、メインテナンスをすべき時期を正確に
報知する磁気記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決する為の手段】デジタル信号記録再生装置
は、走行中の記録媒体上のトラック(8)を回転式磁気ヘ
ッド(3)によりトレースし、該トラック(8)上に予めデ
ジタル処理されて記録された信号から、磁気ヘッド(3)
が該信号を再生した際、磁気ヘッド(3)の劣化や記録媒
体の劣化等により発生するエラーを検出すると、パルス
を発生するエラーフラグパルス発生手段と、予め定めら
れた計測期間t1内に発生したエラーフラグパルスの数を
計数するカウンタ手段と、該エラーフラグパルスの数が
一定量以上であるか否かを比較する比較手段と、比較手
段が一定量以上であると検知した時は、その旨を使用者
に示す表示部(4)を設けている。カウンタ手段と比較手
段との間には、演算回路(1)が配備され、該演算回路
(1)は計測時間t1×N(Nは自然数)内に発生したエラー
フラグパルスの総数を一旦取り込み、該総数をNで除し
た平均値を計算して、比較手段に出力する計数機能を有
する。演算回路(1)は、計測時間t1毎のエラーフラグパ
ルスの数を読み込み、t1期間に於けるエラーフラグパル
スの発生量が、t1×N期間の平均値よりも多いデータを
除外して平均値を計算し、該平均値が比較回路(10)の一
定値を超えた場合に、装置のメインテナンスをすべき時
期を検出する。
は、走行中の記録媒体上のトラック(8)を回転式磁気ヘ
ッド(3)によりトレースし、該トラック(8)上に予めデ
ジタル処理されて記録された信号から、磁気ヘッド(3)
が該信号を再生した際、磁気ヘッド(3)の劣化や記録媒
体の劣化等により発生するエラーを検出すると、パルス
を発生するエラーフラグパルス発生手段と、予め定めら
れた計測期間t1内に発生したエラーフラグパルスの数を
計数するカウンタ手段と、該エラーフラグパルスの数が
一定量以上であるか否かを比較する比較手段と、比較手
段が一定量以上であると検知した時は、その旨を使用者
に示す表示部(4)を設けている。カウンタ手段と比較手
段との間には、演算回路(1)が配備され、該演算回路
(1)は計測時間t1×N(Nは自然数)内に発生したエラー
フラグパルスの総数を一旦取り込み、該総数をNで除し
た平均値を計算して、比較手段に出力する計数機能を有
する。演算回路(1)は、計測時間t1毎のエラーフラグパ
ルスの数を読み込み、t1期間に於けるエラーフラグパル
スの発生量が、t1×N期間の平均値よりも多いデータを
除外して平均値を計算し、該平均値が比較回路(10)の一
定値を超えた場合に、装置のメインテナンスをすべき時
期を検出する。
【0008】
【作用及び効果】演算回路(1)は、計測時間t1×N内に
発生したエラーフラグパルスを読み込み、エラーフラグ
パルスの総数をNで除し、計測時間t1内に発生したエラ
ーフラグパルスの平均値を計算する。このとき、エラー
フラグパルスの発生量が他の計測時間内に於ける発生量
よりも多い計測時間t1内のデータを平均値の計算から除
外する。この為、仮に磁気テープ(6)上に微小な傷等が
あり、或る計測時間t1内でエラーフラグパルスが局部的
に多く発生した場合であっても、エラーフラグパルスの
発生量が他の計測時間内に於ける発生量よりも多い計測
時間t1内のデータを除外して、計測時間全体の平均値を
求めることで、該計測時間t1でのエラーフラグパルスの
増加量は緩和される。従って、表示部(4)にエラーフラ
グパルスの発生量が一定量以上であると表示されること
はなく、使用者が装置のメインテナンスが必要であると
誤判断する虞れを防ぐことができる。即ち、装置のメイ
ンテナンスをすべき時期を正確に知ることができる。
発生したエラーフラグパルスを読み込み、エラーフラグ
パルスの総数をNで除し、計測時間t1内に発生したエラ
ーフラグパルスの平均値を計算する。このとき、エラー
フラグパルスの発生量が他の計測時間内に於ける発生量
よりも多い計測時間t1内のデータを平均値の計算から除
外する。この為、仮に磁気テープ(6)上に微小な傷等が
あり、或る計測時間t1内でエラーフラグパルスが局部的
に多く発生した場合であっても、エラーフラグパルスの
発生量が他の計測時間内に於ける発生量よりも多い計測
時間t1内のデータを除外して、計測時間全体の平均値を
求めることで、該計測時間t1でのエラーフラグパルスの
増加量は緩和される。従って、表示部(4)にエラーフラ
グパルスの発生量が一定量以上であると表示されること
はなく、使用者が装置のメインテナンスが必要であると
誤判断する虞れを防ぐことができる。即ち、装置のメイ
ンテナンスをすべき時期を正確に知ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例を、図を用い
て詳述する。尚、従来と同一構成については、同一符号
を用いる。本例は、映像又は音声信号をデジタル処理化
して0と1のビットが連なる符号列とし、磁気テープ
(6)を介して記録再生するデジタルVTRに関するもの
である。他のVTR、例えば8mmVTRでは磁気テープ
(6)には、金属塗布テープであるMP(Metal powder)テ
ープが一般的に用いられるが、デジタルVTRでは、高
出力化に鑑みて金属蒸着テープであるME(Metal evapo
rated)テープが用いられることが多い。磁気テープ(6)
が収納されたカセット(60)の交換や磁気ヘッド(3)のク
リーニング等のメインテナンスが必要であることを知ら
せる表示部(4)には、種々のものが考えられるが、例え
ば図6に示すように、装置本体(40)に表示灯(4a)を露
出させ、再生時に於いて、エラーフラグパルスが一定量
を越えたと判断されれば、表示灯(4a)を点灯させるも
のが代表的である。尚、表示灯(4a)の代わりに、所定
の警告文字等を発するディスプレイ(図示せず)を設けて
もよい。
て詳述する。尚、従来と同一構成については、同一符号
を用いる。本例は、映像又は音声信号をデジタル処理化
して0と1のビットが連なる符号列とし、磁気テープ
(6)を介して記録再生するデジタルVTRに関するもの
である。他のVTR、例えば8mmVTRでは磁気テープ
(6)には、金属塗布テープであるMP(Metal powder)テ
ープが一般的に用いられるが、デジタルVTRでは、高
出力化に鑑みて金属蒸着テープであるME(Metal evapo
rated)テープが用いられることが多い。磁気テープ(6)
が収納されたカセット(60)の交換や磁気ヘッド(3)のク
リーニング等のメインテナンスが必要であることを知ら
せる表示部(4)には、種々のものが考えられるが、例え
ば図6に示すように、装置本体(40)に表示灯(4a)を露
出させ、再生時に於いて、エラーフラグパルスが一定量
を越えたと判断されれば、表示灯(4a)を点灯させるも
のが代表的である。尚、表示灯(4a)の代わりに、所定
の警告文字等を発するディスプレイ(図示せず)を設けて
もよい。
【0010】図1は、デジタル信号記録再生装置内の構
成を示すブロック図である。回転シリンダ(30)は、周面
に一対の磁気ヘッド(3)(3)を具え、キャプスタンモー
タ(32)により、回転シリンダ(30)の周面に巻き付いた磁
気テープ(6)を搬送させる構成は、従来と同じである。
説明の便宜上、各磁気ヘッド(3)(3)をAch、Bchと呼
ぶ。回転シリンダ(30)はシリンダモータ(31)により回転
駆動され、キャプスタンモータ(32)及び該シリンダモー
タ(31)からは、FG(Frequency Generata)パルスが発せ
られる。該FGパルスは、サーボ回路(2)に入力され、
FGパルスの周波数に基づいて、キャプスタンモータ(3
2)及びシリンダモータ(31)の速度制御が行なわれる。シ
リンダモータ(31)からは、またPG(Pulse Generata)パ
ルスが発せられ、サーボ回路(2)は該PGパルスと、外
部の発振子(図示せず)から入力される位相基準信号とに
基づいて、シリンダモータ(31)の回転位相制御を行な
う。
成を示すブロック図である。回転シリンダ(30)は、周面
に一対の磁気ヘッド(3)(3)を具え、キャプスタンモー
タ(32)により、回転シリンダ(30)の周面に巻き付いた磁
気テープ(6)を搬送させる構成は、従来と同じである。
説明の便宜上、各磁気ヘッド(3)(3)をAch、Bchと呼
ぶ。回転シリンダ(30)はシリンダモータ(31)により回転
駆動され、キャプスタンモータ(32)及び該シリンダモー
タ(31)からは、FG(Frequency Generata)パルスが発せ
られる。該FGパルスは、サーボ回路(2)に入力され、
FGパルスの周波数に基づいて、キャプスタンモータ(3
2)及びシリンダモータ(31)の速度制御が行なわれる。シ
リンダモータ(31)からは、またPG(Pulse Generata)パ
ルスが発せられ、サーボ回路(2)は該PGパルスと、外
部の発振子(図示せず)から入力される位相基準信号とに
基づいて、シリンダモータ(31)の回転位相制御を行な
う。
【0011】記録すべき信号は、切換えスイッチ(SW
3)(SW2)、記録アンプ(33)(33)、切換えスイッチ(SW
1)を介して、磁気ヘッド(3)に入力する。切換えスイッ
チ(SW3)はデジタル入力と、デジタルに変換されたア
ナログ信号入力と、所定のデータ列を格納した不揮発性
メモリ(5)の接続を切り換えるものであり、不揮発性メ
モリ(5)を設けた理由については後記する。切換えスイ
ッチ(SW1)は、システムコントロール回路(図示せず)
からの信号に基づき、記録時と再生時に応じて、磁気ヘ
ッド(3)(3)と、記録アンプ(33)(33)及び再生アンプ(3
4)(34)との接続を切り換える。切換えスイッチ(SW2)
は前記サーボ回路(2)により回転シリンダ(30)の回転周
期で切り換えられ、各磁気ヘッド(3)には一定時間毎の
デジタルデータが入力される。
3)(SW2)、記録アンプ(33)(33)、切換えスイッチ(SW
1)を介して、磁気ヘッド(3)に入力する。切換えスイッ
チ(SW3)はデジタル入力と、デジタルに変換されたア
ナログ信号入力と、所定のデータ列を格納した不揮発性
メモリ(5)の接続を切り換えるものであり、不揮発性メ
モリ(5)を設けた理由については後記する。切換えスイ
ッチ(SW1)は、システムコントロール回路(図示せず)
からの信号に基づき、記録時と再生時に応じて、磁気ヘ
ッド(3)(3)と、記録アンプ(33)(33)及び再生アンプ(3
4)(34)との接続を切り換える。切換えスイッチ(SW2)
は前記サーボ回路(2)により回転シリンダ(30)の回転周
期で切り換えられ、各磁気ヘッド(3)には一定時間毎の
デジタルデータが入力される。
【0012】切換えスイッチ(SW1)が再生側に切り換
わると、各磁気ヘッド(3)(3)からの出力は、再生アン
プ(34)(34)に入力される。再生アンプ(34)の出力端側に
は、切換えスイッチ(SW4)が設けられ、該切換えスイ
ッチ(SW4)は、PGパルス及び位相基準信号に基づい
てサーボ回路(2)が発するスイッチングパルスにより切
り換えられる。かかる切換え動作により、サーボ回路
(2)には各磁気ヘッド(3)毎の出力が入力される。
わると、各磁気ヘッド(3)(3)からの出力は、再生アン
プ(34)(34)に入力される。再生アンプ(34)の出力端側に
は、切換えスイッチ(SW4)が設けられ、該切換えスイ
ッチ(SW4)は、PGパルス及び位相基準信号に基づい
てサーボ回路(2)が発するスイッチングパルスにより切
り換えられる。かかる切換え動作により、サーボ回路
(2)には各磁気ヘッド(3)毎の出力が入力される。
【0013】再生アンプ(34)(34)からの出力は、また磁
気ヘッド(3)が再生した信号を波形等化する等化回路(7
1)に入力される。ここで等化回路(71)は、以下の動作を
行なう。一般に8mmVTR等に用いられるMPテープか
ら、映像又は音声信号を再生した時は、図2(b)に示す
ように、1レベルのパルス波形はパルス前後で対称な微
分波形を描く。しかし、デジタルVTRに用いられるM
Eテープから信号を再生すると、テープの磁気特性によ
り1レベルのパルス波形は、図2(c)に示すように、波
形が歪む。このため、等化回路(71)で波形を図2(c)の
点線で示すように整形し、1レベルを正確に検知できる
ようにする。
気ヘッド(3)が再生した信号を波形等化する等化回路(7
1)に入力される。ここで等化回路(71)は、以下の動作を
行なう。一般に8mmVTR等に用いられるMPテープか
ら、映像又は音声信号を再生した時は、図2(b)に示す
ように、1レベルのパルス波形はパルス前後で対称な微
分波形を描く。しかし、デジタルVTRに用いられるM
Eテープから信号を再生すると、テープの磁気特性によ
り1レベルのパルス波形は、図2(c)に示すように、波
形が歪む。このため、等化回路(71)で波形を図2(c)の
点線で示すように整形し、1レベルを正確に検知できる
ようにする。
【0014】等化回路(71)からの出力は、記録の際にデ
ジタル信号を磁気記録に適するように変調した信号を元
に戻すデジタル復調回路(7)に接続し、該デジタル復調
回路(7)の出力は、エラー検出訂正回路(70)に入力され
る。エラー検出訂正回路(70)は、誤り訂正符号をもとに
エラーの訂正を行ない、該エラー検出訂正回路(70)に接
続されたデジタル信号処理回路(73)では、誤り検出/訂
正を行ない易くするために記録時に並び替えた信号を元
に戻す。また、訂正できないようなエラーが発生したと
きは、信号の置き換えや補間を行なう。
ジタル信号を磁気記録に適するように変調した信号を元
に戻すデジタル復調回路(7)に接続し、該デジタル復調
回路(7)の出力は、エラー検出訂正回路(70)に入力され
る。エラー検出訂正回路(70)は、誤り訂正符号をもとに
エラーの訂正を行ない、該エラー検出訂正回路(70)に接
続されたデジタル信号処理回路(73)では、誤り検出/訂
正を行ない易くするために記録時に並び替えた信号を元
に戻す。また、訂正できないようなエラーが発生したと
きは、信号の置き換えや補間を行なう。
【0015】エラー検出訂正回路(70)が発したエラーフ
ラグパルスは、カウンタ(21)により数えられる。カウン
タ(21)には、サーボ回路(2)からのスイッチングパルス
に基づいて、カウンタ(21)の計測時間t1を制御するゲー
トパルスを発するタイミングパルス発生回路(20)が接続
され、該タイミングパルス発生回路(20)及びカウンタ(2
1)の出力側は、演算回路(1)に繋がる。演算回路(1)
は、エラーの発生量を平均、統計処理した結果を格納可
能なメモリ(15)に接続し、また比較回路(10)を介して表
示部(4)に繋がる。表示部(4)では、測定値が警告設定
値を越えた場合に、ユーザに警告するメッセージを出し
たり、測定値をそのまま表示したり、測定値をいくつか
の段階にランク分けした結果を表示したりする。本例で
は、演算回路(1)の動作に特徴がある。以下、演算回路
(1)の動作を説明する。
ラグパルスは、カウンタ(21)により数えられる。カウン
タ(21)には、サーボ回路(2)からのスイッチングパルス
に基づいて、カウンタ(21)の計測時間t1を制御するゲー
トパルスを発するタイミングパルス発生回路(20)が接続
され、該タイミングパルス発生回路(20)及びカウンタ(2
1)の出力側は、演算回路(1)に繋がる。演算回路(1)
は、エラーの発生量を平均、統計処理した結果を格納可
能なメモリ(15)に接続し、また比較回路(10)を介して表
示部(4)に繋がる。表示部(4)では、測定値が警告設定
値を越えた場合に、ユーザに警告するメッセージを出し
たり、測定値をそのまま表示したり、測定値をいくつか
の段階にランク分けした結果を表示したりする。本例で
は、演算回路(1)の動作に特徴がある。以下、演算回路
(1)の動作を説明する。
【0016】図3は、上記各回路から発せられる各パル
スを示している。(a)は磁気ヘッドAch、Bchからの出
力波形、(b)、(c)はタイミングパルス発生回路(20)が発
するカウンタのリセットパルス、(d)、(e)は夫々(b)、
(c)のリセットパルスに基づいて、タイミングパルス発
生回路(20)が発するゲートパルス、(f)はエラーフラグ
パルスである。カウンタ(21)の計測時間t1は、ゲートパ
ルスが1レベルである時間と同じであり、演算回路(1)
は再生時に起動し、起動前にVTR本体に装填されてい
たものと同じ磁気テープ(6)の場合は、現在日時と前回
測定した日時を比較して、予め設定した測定間隔を越え
たときのみメモリ(15)に書き込む。このとき、カセット
(60)内の補助メモリ(16)にカセット識別用のID(Ident
ity Data)を持たせておき、VTR本体内のメモリ(15)
には測定したデータとともにカセットIDを書き込むよ
うにすれば、磁気テープ(6)の劣化等によるエラーの増
加か、磁気ヘッド(3)等のVTR側によるエラーの増加
か判断できる。また、測定間隔が予め設定した値を越え
たときにのみメモリ(15)に書き込むとしたのは、エラー
のデータを頻繁に記憶させる必要がないからである。即
ち、メモリ(15)自体の記憶容量が有限であり、またメイ
ンテナンスが必要な磁気ヘッド(3)の劣化は、目詰りを
除き、頻繁には起こらないので、メモリ(15)に頻繁に書
き込んでも、余り意味がない等の理由による。
スを示している。(a)は磁気ヘッドAch、Bchからの出
力波形、(b)、(c)はタイミングパルス発生回路(20)が発
するカウンタのリセットパルス、(d)、(e)は夫々(b)、
(c)のリセットパルスに基づいて、タイミングパルス発
生回路(20)が発するゲートパルス、(f)はエラーフラグ
パルスである。カウンタ(21)の計測時間t1は、ゲートパ
ルスが1レベルである時間と同じであり、演算回路(1)
は再生時に起動し、起動前にVTR本体に装填されてい
たものと同じ磁気テープ(6)の場合は、現在日時と前回
測定した日時を比較して、予め設定した測定間隔を越え
たときのみメモリ(15)に書き込む。このとき、カセット
(60)内の補助メモリ(16)にカセット識別用のID(Ident
ity Data)を持たせておき、VTR本体内のメモリ(15)
には測定したデータとともにカセットIDを書き込むよ
うにすれば、磁気テープ(6)の劣化等によるエラーの増
加か、磁気ヘッド(3)等のVTR側によるエラーの増加
か判断できる。また、測定間隔が予め設定した値を越え
たときにのみメモリ(15)に書き込むとしたのは、エラー
のデータを頻繁に記憶させる必要がないからである。即
ち、メモリ(15)自体の記憶容量が有限であり、またメイ
ンテナンスが必要な磁気ヘッド(3)の劣化は、目詰りを
除き、頻繁には起こらないので、メモリ(15)に頻繁に書
き込んでも、余り意味がない等の理由による。
【0017】演算回路(1)は、エラーフラグパルスの数
をt1秒間計測し、一旦メモリ(15)に格納するが、この一
連の動作をN回繰り返す。ここでNは演算回路(1)内に
設定された任意の自然数である。演算回路(1)は、次に
メモリ(15)に格納したエラーフラグパルスの総数をNで
除し、計測時間t1内に発生したエラーフラグパルスの平
均値を計算する。このように、計測時間t1内に於けるエ
ラーの発生量の平均値を求めることで、装置のメインテ
ナンスをすべき時期を正確に知ることができる。
をt1秒間計測し、一旦メモリ(15)に格納するが、この一
連の動作をN回繰り返す。ここでNは演算回路(1)内に
設定された任意の自然数である。演算回路(1)は、次に
メモリ(15)に格納したエラーフラグパルスの総数をNで
除し、計測時間t1内に発生したエラーフラグパルスの平
均値を計算する。このように、計測時間t1内に於けるエ
ラーの発生量の平均値を求めることで、装置のメインテ
ナンスをすべき時期を正確に知ることができる。
【0018】即ち、磁気テープ(6)上には、微小な傷等
が局所的に存在する場合がある。このような場合は、磁
気テープ(6)のごく一部に不具合があるだけであり、装
置のメインテナンスの必要はない。しかし、従来の装置
では、磁気テープ(6)上の不具合のある局部的な箇所を
再生した際に、エラーフラグパルスの発生数が一定量以
上として、表示部(4)上にその旨が写し出されるので、
使用者に装置のメインテナンスが必要との間違った情報
を与える。本例では、磁気ヘッド(3)が仮に磁気テープ
(6)上の局所的な傷等のある箇所をトレースし、該トレ
ース時に於ける計測時間t1内のエラーフラグパルスの発
生量が増加しても、演算回路(1)が複数の計測時間t1内
のデータを平均化しているので、該計測時間t1内でのエ
ラーフラグパルスの増加量は緩和される。即ち、計測時
間全体の平均値に基づいて装置のメインテナンスが必要
か否かを判断しているので、装置のメインテナンスの要
否について誤感知する虞れはない。
が局所的に存在する場合がある。このような場合は、磁
気テープ(6)のごく一部に不具合があるだけであり、装
置のメインテナンスの必要はない。しかし、従来の装置
では、磁気テープ(6)上の不具合のある局部的な箇所を
再生した際に、エラーフラグパルスの発生数が一定量以
上として、表示部(4)上にその旨が写し出されるので、
使用者に装置のメインテナンスが必要との間違った情報
を与える。本例では、磁気ヘッド(3)が仮に磁気テープ
(6)上の局所的な傷等のある箇所をトレースし、該トレ
ース時に於ける計測時間t1内のエラーフラグパルスの発
生量が増加しても、演算回路(1)が複数の計測時間t1内
のデータを平均化しているので、該計測時間t1内でのエ
ラーフラグパルスの増加量は緩和される。即ち、計測時
間全体の平均値に基づいて装置のメインテナンスが必要
か否かを判断しているので、装置のメインテナンスの要
否について誤感知する虞れはない。
【0019】また、この平均値計算の際に、演算回路
(1)が各計測時間t1毎のエラーフラグパルスの数を数
え、エラーフラグパルスの発生量が他の計測時間よりも
際立って多い計測時間t1内のデータを平均値の計算から
除外する動作を行なってもよい。即ち、エラーフラグパ
ルスの発生量が際立って多い、換言すればt1期間に於け
るエラーフラグパルスの発生量が、t1×N期間の平均値
よりも多いデータをエラーフラグパルスの総数の計算か
ら無視するとともに、このような計測時間t1の数nを数
え、エラーフラグパルスの総数を(N−n)で除するので
ある。このように、エラーフラグパルスの発生量が際立
って多い計測期間t1内のデータを平均値の計算から除去
すれば、誤感知の虞れを更に防ぐことができる。
(1)が各計測時間t1毎のエラーフラグパルスの数を数
え、エラーフラグパルスの発生量が他の計測時間よりも
際立って多い計測時間t1内のデータを平均値の計算から
除外する動作を行なってもよい。即ち、エラーフラグパ
ルスの発生量が際立って多い、換言すればt1期間に於け
るエラーフラグパルスの発生量が、t1×N期間の平均値
よりも多いデータをエラーフラグパルスの総数の計算か
ら無視するとともに、このような計測時間t1の数nを数
え、エラーフラグパルスの総数を(N−n)で除するので
ある。このように、エラーフラグパルスの発生量が際立
って多い計測期間t1内のデータを平均値の計算から除去
すれば、誤感知の虞れを更に防ぐことができる。
【0020】また、再生信号は上記の如く、デジタル符
号列からなるが、デジタル変調され、磁気テープ(6)上
に記録される符号列は、磁気テープ(6)の電磁変換特性
から、符号間干渉によりパターンピークシフトや出力ピ
ーク値の低下などが生じ、エラーの発生原因となる。従
って、このような符号列を多く含むデータを記録する場
合、磁気テープ(6)や磁気ヘッド(3)の劣化がなくて
も、見かけ上のエラーレートが悪くなり、メインテナン
スが必要とされてしまう。また逆の場合もある。このよ
うに、記録するデータ列の違いによる誤判断をなくすに
は、計測する毎に同一の記録データを用いればよく、こ
の為、不揮発性メモリ(5)に格納されたエラー頻度計測
用データを磁気テープ(6)上に記録する。不揮発性メモ
リ(5)とデジタル信号処理回路(73)との間に切換えスイ
ッチ(SW3)を設け、該切換えスイッチ(SW3)により不
揮発性メモリ(5)からのデータ又はアナログ入力信号を
デジタル変換したデータ又はデジタル入力のデータの何
れが記録されるかを切り換える。
号列からなるが、デジタル変調され、磁気テープ(6)上
に記録される符号列は、磁気テープ(6)の電磁変換特性
から、符号間干渉によりパターンピークシフトや出力ピ
ーク値の低下などが生じ、エラーの発生原因となる。従
って、このような符号列を多く含むデータを記録する場
合、磁気テープ(6)や磁気ヘッド(3)の劣化がなくて
も、見かけ上のエラーレートが悪くなり、メインテナン
スが必要とされてしまう。また逆の場合もある。このよ
うに、記録するデータ列の違いによる誤判断をなくすに
は、計測する毎に同一の記録データを用いればよく、こ
の為、不揮発性メモリ(5)に格納されたエラー頻度計測
用データを磁気テープ(6)上に記録する。不揮発性メモ
リ(5)とデジタル信号処理回路(73)との間に切換えスイ
ッチ(SW3)を設け、該切換えスイッチ(SW3)により不
揮発性メモリ(5)からのデータ又はアナログ入力信号を
デジタル変換したデータ又はデジタル入力のデータの何
れが記録されるかを切り換える。
【0021】使用者はメインテナンスが必要か否かを知
りたい時は、切換えスイッチ(SW3)を操作して、不
揮発性メモリ(5)内に格納されているエラー計測用デー
タ列を、磁気テープ(6)上に記録再生させ、エラーフラ
グパルスの発生状況を確認する。また、エラー計測用デ
ータ列ではない通常の映像や音声等のデジタルデータの
再生の場合でも、メインテナンスの目安になるととも
に、磁気テープ(6)の劣化の度合いや記録状態の良し悪
しも計測できる。不揮発性メモリ(5)内の標準信号を特
定の周波数に片寄らず、低域から記録データレート迄の
一様な周波数成分にしておくと、正確な計測ができるの
で、誤った情報が表示部(4)に写し出されることはな
い。
りたい時は、切換えスイッチ(SW3)を操作して、不
揮発性メモリ(5)内に格納されているエラー計測用デー
タ列を、磁気テープ(6)上に記録再生させ、エラーフラ
グパルスの発生状況を確認する。また、エラー計測用デ
ータ列ではない通常の映像や音声等のデジタルデータの
再生の場合でも、メインテナンスの目安になるととも
に、磁気テープ(6)の劣化の度合いや記録状態の良し悪
しも計測できる。不揮発性メモリ(5)内の標準信号を特
定の周波数に片寄らず、低域から記録データレート迄の
一様な周波数成分にしておくと、正確な計測ができるの
で、誤った情報が表示部(4)に写し出されることはな
い。
【0022】また、図1に示すように、演算回路(1)に
補助メモリ(16)及び日付付与回路(17)を接続し、計測し
たエラーフラグパルスの平均値のみならず、統計処理後
の数値、エラーの発生頻度に応じた数値或いは発生頻度
を段階分けした後の段階を示すデータを、測定した日付
とともに補助メモリ(16)内に格納してもよい。ここで、
エラーの発生頻度に応じた数値とは、エラーレート、即
ちt1時間内で発生したエラーの数をt1時間内の全データ
で除した値を指す。また、発生頻度を段階分けした後の
段階を示すデータとは、例えばt1時間内のエラー発生個
数を5段階に分け、0〜4個ならAランク、5〜9個な
らBランク……20個以上ならEランクとした場合のラ
ンクのみを指す。このような補助メモリ(16)を設ける
と、後日メインテナンスが必要か否かを確認するとき
に、その都度磁気テープ(6)を再生する必要がなく便利
である。この補助メモリ(16)は装置本体(40)内に設けら
れる。尚、近年デジタルVTR用のテープカセット(60)
には、図5に示すように、端部にメモリIC(61)を内蔵
したものがあり、該メモリIC(61)を補助メモリ(16)と
して用いてもよい。
補助メモリ(16)及び日付付与回路(17)を接続し、計測し
たエラーフラグパルスの平均値のみならず、統計処理後
の数値、エラーの発生頻度に応じた数値或いは発生頻度
を段階分けした後の段階を示すデータを、測定した日付
とともに補助メモリ(16)内に格納してもよい。ここで、
エラーの発生頻度に応じた数値とは、エラーレート、即
ちt1時間内で発生したエラーの数をt1時間内の全データ
で除した値を指す。また、発生頻度を段階分けした後の
段階を示すデータとは、例えばt1時間内のエラー発生個
数を5段階に分け、0〜4個ならAランク、5〜9個な
らBランク……20個以上ならEランクとした場合のラ
ンクのみを指す。このような補助メモリ(16)を設ける
と、後日メインテナンスが必要か否かを確認するとき
に、その都度磁気テープ(6)を再生する必要がなく便利
である。この補助メモリ(16)は装置本体(40)内に設けら
れる。尚、近年デジタルVTR用のテープカセット(60)
には、図5に示すように、端部にメモリIC(61)を内蔵
したものがあり、該メモリIC(61)を補助メモリ(16)と
して用いてもよい。
【0023】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図1】デジタルVTR内部の回路ブロック図である。
【図2】(a)はデジタル信号の0、1レベルを示す図、
(b)はデジタル信号が正しくパルスに変化した状態を示
す図、(c)はパルス波形が歪んだ状態を示す図である。
(b)はデジタル信号が正しくパルスに変化した状態を示
す図、(c)はパルス波形が歪んだ状態を示す図である。
【図3】(a)は磁気ヘッドAch、Bchからの出力波形、
(b)、(c)はタイミングパルス発生回路が発生するカウン
タのリセットパルス、(d)、(e)は夫々(b)、(c)のリセッ
トパルスに基づいて、タイミングパルス発生回路が発す
るゲートパルス、(f)はエラーフラグパルスである。
(b)、(c)はタイミングパルス発生回路が発生するカウン
タのリセットパルス、(d)、(e)は夫々(b)、(c)のリセッ
トパルスに基づいて、タイミングパルス発生回路が発す
るゲートパルス、(f)はエラーフラグパルスである。
【図4】(a)は0と1レベルの反転区間が短いパルスを
示す図、(b)は0と1レベルの反転区間が長いパルスを
示す図である。
示す図、(b)は0と1レベルの反転区間が長いパルスを
示す図である。
【図5】端部にメモリを設けたカセットの斜視図であ
る。
る。
【図6】装置本体の斜視図である。
【図7】従来のデジタル信号記録再生装置のブロック図
である。
である。
【図8】磁気テープ上のトラックとデジタル符号列を示
す図である。
す図である。
(1) 演算回路
(3) 磁気ヘッド
(4) 表示部
(8) トラック
(16) 補助メモリ
(40) 装置本体
(60) カセット
Claims (5)
- 【請求項1】 走行中の記録媒体上のトラック(8)を回
転式磁気ヘッド(3)によりトレースし、該トラック(8)
上に予めデジタル処理されて記録された信号から、磁気
ヘッド(3)が該信号を再生した際、磁気ヘッド(3)の劣
化や記録媒体の劣化等により発生するエラーを検出する
と、パルスを発生するエラーフラグパルス発生手段と、
予め定められた計測期間t1内に発生したエラーフラグパ
ルスの数を計数するカウンタ手段と、該エラーフラグパ
ルスの数が一定量以上であるか否かを比較する比較手段
と、比較手段が一定量以上であると検知した時は、その
旨を使用者に示す表示部(4)を設け、 カウンタ手段と比較手段との間には、演算回路(1)が配
備され、該演算回路(1)は計測時間t1×N(Nは自然数)
内に発生したエラーフラグパルスの総数を一旦取り込
み、該総数をNで除した平均値を計算して、比較手段に
出力する計数機能を有するデジタル信号記録再生装置に
於いて、 演算回路(1)は、計測時間t1毎のエラーフラグパルスの
数を読み込み、t1期間に於けるエラーフラグパルスの発
生量が、t1×N期間の平均値よりも多いデータを除外し
て平均値を計算し、該平均値が比較回路(10)の一定値を
超えた場合に、装置のメインテナンスをすべき時期を検
出することを特徴とするデジタル信号記録再生装置。 - 【請求項2】 各磁気ヘッド(3)(3)は、記録と再生に
応じて切り換わる切換えスイッチ(SW1)に接続し、該
切換えスイッチ(SW1)の記録側端子には、エラーレー
トを演算するのに標準となるデジタルデータ列が格納さ
れた不揮発性メモリ(5)が接続される請求項1に記載の
デジタル信号記録再生装置。 - 【請求項3】 演算回路(1)には、エラーフラグパルス
の平均値又は統計処理後の数値或いはエラーの発生頻度
に応じた数値又は発生頻度を段階分けした後の段階を示
すデータを格納する補助メモリ(16)が接続され、該補助
メモリ(16)は装置本体(40)内又は記録媒体が収納された
カセット(60)内に設けられた請求項1又は2に記載のデ
ジタル信号記録再生装置。 - 【請求項4】 同一カセット(60)に於けるエラー量を補
助メモリ(16)に書き込むのは、前回測定した時間と、現
在時間とを比較し、予め設定された時間以上経過してい
る場合にのみ行なう請求項3に記載のデジタル信号記録
再生装置。 - 【請求項5】 走行中の記録媒体上のトラック(8)を回
転式磁気ヘッド(3)によりトレースし、該トラック(8)
上に予めデジタル処理されて記録された信号から、磁気
ヘッド(3)が該信号を再生した際、磁気ヘッド(3)の劣
化や記録媒体の劣化等により発生するエラーを検出する
と、パルスを発生するエラーフラグパルス発生手段と、
予め定められた計測期間t1内に発生したエラーフラグパ
ルスの数を計数するカウンタ手段と、該エラーフラグパ
ルスの数が一定量以上であるか否かを比較する比較手段
と、比較手段が一定量以上であると検知した時は、その
旨を使用者に示す表示部(4)と、カウンタ手段と比較手
段との間に配備された演算回路(1)とを設けたデジタル
信号記録再生装置のメインテナンス時期報知方法であっ
て、 演算回路(1)が計測時間t1×N(Nは自然数)内に発生し
たエラーフラグパルスの総数を一旦取り込む工程と、 演算回路(1)が、t1期間に於けるエラーフラグパルスの
発生量が、t1×N期間の平均値よりも多いデータを除外
して平均値を計算する工程と、 比較手段が、平均値が求められたエラーフラグパルスの
数が一定量以上であるか否かを比較する工程と、 比較手段が一定量以上であると検知した時は、表示部
(4)がその旨を使用者に示す工程を有するデジタル信号
記録再生装置のメインテナンス時期報知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19869796A JP3416410B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | デジタル信号記録再生装置及びそのメインテナンス時期報知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19869796A JP3416410B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | デジタル信号記録再生装置及びそのメインテナンス時期報知方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1050003A JPH1050003A (ja) | 1998-02-20 |
JP3416410B2 true JP3416410B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=16395530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19869796A Expired - Fee Related JP3416410B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | デジタル信号記録再生装置及びそのメインテナンス時期報知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3416410B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6961879B1 (en) * | 2000-05-23 | 2005-11-01 | Zoran Corporation | Apparatus and method for counting error rates in an optical compact disc storage system |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP19869796A patent/JP3416410B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1050003A (ja) | 1998-02-20 |
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---|---|---|---|
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