JP3416293B2 - 自動トラッキング装置 - Google Patents

自動トラッキング装置

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JP3416293B2 JP24290894A JP24290894A JP3416293B2 JP 3416293 B2 JP3416293 B2 JP 3416293B2 JP 24290894 A JP24290894 A JP 24290894A JP 24290894 A JP24290894 A JP 24290894A JP 3416293 B2 JP3416293 B2 JP 3416293B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下、VTRという)などの磁気記録再生装置におい
て、好適なトラッキング位相制御を行なう自動トラッキ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動トラッキング装置に関する従来技術
の公知例としては、月刊 AudioVideo編集部編「ビデオ
技術ハンドブック」株式会社電波新聞社 第3刷 昭和6
3年11月20日発行 p.158に記載の技術が揚げ
られる。以下、この従来技術について、家庭用VHS
(登録商標)方式VTRに適用した場合を例にとって図
面を参照しながら説明する。
【0003】図4はかかる従来の自動トラッキング装置
を示すブロック図であって、1は磁気テープ、2は回転
磁気ヘッド、3は再生アンプ、4は再生信号処理回路、
5’はゲイン周波数特性補正回路、6は入力端子、7は
検波回路、8はマイクロコンピュータ(以下、マイコン
という)、9はサーボ回路、10はキャプスタンであ
る。
【0004】同図において、磁気テープ1には、情報信
号(例えば、輝度信号)によって周波数変調されたキャ
リア(以下、これをFM信号という)が記録されてお
り、この磁気テープ1がキャプスタン10によって走行
し、この磁気テープ1を回転磁気ヘッド2が再生走査す
ることによってFM信号が再生される。この再生FM信
号は、再生アンプ3で所定の利得で増幅された後、再生
信号処理回路4とゲイン周波数特性補正回路5’に供給
される。再生信号処理回路4では、この再生FM信号が
復調などの処理が施され、テレビジョン受像機などに供
給される。
【0005】一方、ゲイン周波数特性補正回路5’で
は、入力端子6からのゲイン切換信号により、再生FM
信号がPAL信号であるか、NTSC信号であるかに応
じてゲインの切換えが行なわれ、再生FM信号がPAL
信号,NTSC信号にかかわらずほぼ等しい振幅となる
ように補正される。ゲイン周波数特性補正回路5’で振
幅補正された再生FM信号は検波回路7で振幅検波さ
れ、その検波出力である再生FM信号の振幅情報がマイ
コン8に供給される。
【0006】マイコン8では、この振幅情報がアナログ
値からディジタル値に変換されて比較演算処理され、再
生FM信号の振幅が所望の値となるトラッキング位相が
検出される。このトラッキング位相情報に基づいてサー
ボ回路9がキャプスタン10を制御し、これによって磁
気テープ1の走行状態が制御されてトラッキング制御が
行なわれる。
【0007】図5はトラッキング位相対FM信号振幅特
性を示す図である。
【0008】同図において、p点は回転磁気ヘッドの再
生走査軌跡の中心線が磁気テープ上のトラックの中心線
に一致するトラッキング位相、即ち、トラッキングセン
ター位相であって、通常、トラッキングセンター位相p
点で再生FM信号の振幅が最大となる。そこで、例えば
マイコン8の比較演算によって再生FM信号の振幅が最
大となるトラッキング位相p点を検出し、このp点とな
るようにトラッキング位相を制御することにより、自動
トラッキング機能が実現できる。
【0009】しかし、現実的には、検波回路7のダイナ
ミックレンジなどで動作上の制約を受ける。検波回路7
では、例えば図6に示すようなFM信号振幅対出力特性
を有しており、このような例の場合には、再生FM信号
の振幅が500mVppを超える大振幅となると、検波
回路7の出力ダイナミックレンジの制約によって一定振
幅の電圧しか出力されなくなる。
【0010】また、VHS規格により、磁気テープ2で
の記録トラックピッチがNTSC方式の場合のTw1よ
りもPAL方式の場合のTw2の方が狭いこと、回転磁
気ヘッド2,磁気テープ1間の損失によって高域利得が
低下するのに対し、NTSC方式のFMキャリア周波数
f1よりもPAL方式のFMキャリア周波数f2が高い
ことなどの理由から、必然的に、NTSC方式のFM信
号の振幅v1とPAL方式のFM信号の振幅v2との間
に、差Δg1=20log|v1/v2|(>0)が生
ずる。
【0011】このため、ゲイン周波数特性補正回路5’
を平坦な周波数特性の固定ゲイン回路であると仮定する
と、NTSC方式とPAL方式とに対応可能なマルチ方
式対応のVTRにおいては、以下のような問題が生ず
る。
【0012】図7はNTSC方式とPAL方式のFM信
号に対する検波回路7のトラッキング位相対出力特性を
示す図である。
【0013】図7(a)に示すように、PAL方式での
特性をトラッキング位相制御に好適となる特性2のよう
にゲイン設定すると、NTSC方式では、ゲインが高過
ぎて、特性1に示すように、トラッキング位相q点〜r
点間で検波回路7の出力がそのダイナミックレンジの制
約によって一定となり、最適なトラッキング位相pを検
出することができなくなる。また、マイコン8でのディ
ジタル変換の際の最小ビットに相当する電圧幅は決まっ
ており、図7(b)に示すように、NTSC方式の特性
をトラッキング位相制御に好適となる特性3のようにゲ
イン設定すると、PAL方式では、特性4に示すよう
に、検波回路7の出力が極端に低くなり、このため、マ
イコン8でのFM信号振幅の大小比較感度が小さくなっ
て、トラッキング位相制御の精度が低下する。つまり、
PAL方式とNTSC方式とで同時に好適なトラッキン
グ制御を行なうことは困難である。
【0014】以上のような問題に対し、従来では、図4
に示したように、入力端子6からゲイン切換信号を供給
することにより、ゲイン周波数特性補正回路5’のゲイ
ンをPAL方式とNTSC方式とで切り替えるようにし
(但し、PAL方式のときのゲインを大きくする)、各
々のモードでの検波回路7の入力FM信号の振幅がほぼ
等しくなるように振幅補正を行なっていた。
【0015】図8は図4におけるゲイン周波数特性補正
回路5’の一従来例を示す回路図であって、6は図4に
示したゲイン切換信号の入力端子、11はFM信号の入
力端子、12はFM信号の出力端子、13,14はトラ
ンジスタ、15,16はコンデンサ、17〜21は抵抗
である。
【0016】同図において、トランジスタ13,抵抗1
9〜21,コンデンサ16及びスイッチング用のトラン
ジスタ14とによって反転アンプが構成されており、ト
ランジスタ13のエミッタのインピーダンスとコレクタ
のインピーダンスの比によって入力端子11に対する出
力端子12のアンプ利得が決定される。なお、コンデン
サ15,16は結合コンデンサであり、入力FM信号の
周波数に対してはインピーダンスが充分に小さくなるよ
うに設定されている。また、抵抗17,18はトランジ
スタ13のベースのバイアス電位を決定するためのもの
である。
【0017】ここで、入力端子11からのFM信号がN
TSC方式であるときには、入力端子6から入力される
ゲイン切換信号はLow電位であり、トランジスタ14
がオフしている。このため、アンプ利得|Gv1|は、抵
抗19,20の抵抗値を夫々R19,R20とすると、 |Gv1|≒R19/R20 である。これに対して、入力端子11からのFM信号が
PAL方式であるときには、入力端子6から入力される
ゲイン切換信号はHigh電位であり、トランジスタ1
4がオンして、抵抗20に抵抗21が並列に挿入され
る。このため、アンプ利得|Gv2|は、抵抗21の抵抗
値をR21とすると、 |Gv2|≒R19・(R20+R21)/R20・R21 (|Gv
1|<|Gv2|) となる。これにより、NTSC方式の場合よりもPAL
方式の場合の方でゲインを大きく設定することができ
る。このことから、予め各々の定数を所望の値に設定す
ることにより、PAL方式とNTSC方式とで出力端子
12に得られるFM信号の振幅が等しくなるようにして
いる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、モード(PAL方式/NTSC方式など)に
応じてゲインを切り替えることにより、検波回路7に供
給するFM信号の振幅を補正するようにしているため、
ゲイン周波数特性補正回路5’としては、非常に多くの
回路素子を必要とした。このため、従来の自動トラッキ
ング装置としては、素子数の増大化やコストアップを招
いていた。
【0019】また、磁気テープからFM信号を再生する
際には、回転磁気ヘッド2,磁気テープ1間の損失によ
り、図9(a)に示すようなFM信号周波数対FM信号
振幅特性が生じ、これによって再生FM信号の高域が低
下する。そこで、図9(c)に示す復調輝度信号に対す
るFM信号では、シンクチップT1とペデスタルT2と
映像期間(ここでは、白レベルとする)T3とで周波数
が異なり、このため、磁気テープ1から再生されるFM
信号は、図9(b)に示すように、シンクチップT1と
ペデスタルT2と映像期間T3とで振幅が異なる。この
ように再生FM信号の振幅に変動があると、検波回路7
は安定した検波動作が妨げられることになる。
【0020】本発明の第1の目的は、かかる問題を解消
し、素子数及びコストの低減化を実現する自動トラッキ
ング装置を提供することにある。
【0021】本発明の第2の目的は、ゲイン周波数特性
補正回路の特性を好適に設定可能とし、安定した検波動
作を行なうことができるようにした自動トラッキング装
置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1,第2の目的を
達成するために、本発明は、ゲイン周波数特性補正回路
が、第1のFM信号のキャリア周波数f1に対するゲイ
ンg1と第2のFM信号のキャリア周波数f2(但し、
f1<f2)に対するゲインg2との間でg1<g2な
るゲイン周波数特性を有するようにする。
【0023】
【作用】PAL方式とこれよりもキャリア周波数が低い
NTSC方式のFM信号を記録再生する場合、上記のよ
うに、PAL方式のFM信号の振幅がNTSC方式のF
M信号の振幅よりも小さい。このような場合、NTSC
方式のFM信号が上記の第1のFM信号であり、PAL
方式のFM信号が上記の第2のFM信号である。そこ
で、ゲイン周波数特性補正回路では、PAL方式のFM
信号に対するゲインg2がNTSC方式のFM信号に対
するゲインg1より高いので、これらゲイン差(g2−
g1)を好適に設定することにより、ゲイン周波数特性
補正回路は、上記従来技術のようにモード切換をするこ
となく、PAL方式のFM信号とNTSC方式のFM信
号との振幅を同等にすることができる。従って、ゲイン
周波数特性補正回路の出力FM信号を振幅検波する検波
回路では、PAL方式のFM信号とNTSC方式のFM
信号とのいずれにおいても、最適な特性で検波動作を行
なわせることができる。この場合、ゲイン周波数特性補
正回路としては、上記従来技術のようにモード切換をす
ることがないから、回路構成も簡略化でき、構成回路素
子数を低減できる。
【0024】また、FM信号のシンクチップから白ピー
ク周波数に至る周波数範囲では、周波数が高くなるほど
ゲイン周波数特性補正回路のゲインが増大するように設
定することにより、磁気ヘッド,磁気テープ間の損失に
伴うFM信号振幅の高域低下による再生FM信号の振幅
変動が補正されることになり、安定した検波動作を実現
することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を、家庭用VHS方式
VTRに適用した場合を例にし、図面を用いて説明す
る。
【0026】図1は本発明による自動トラッキング装置
の一実施例を示すブロック図であって、5はゲイン周波
数特性補正回路であり、図4に対応する部分には同一符
号をつけて重複する説明を省略する。
【0027】同図において、再生アンプ3から出力され
る再生FM信号は、ゲイン周波数特性補正回路5で振幅
補正された後、検波回路7に供給されるが、このゲイン
周波数特性補正回路5は、取扱うFM信号の周波数帯域
を含む帯域内の少なくとも所定の周波数領域において、
周波数が高くなる程ゲインが大きくなるようなゲイン周
波数特性を有している。
【0028】そこで、いま、PAL方式のFM信号を記
録した磁気テープ1やNTSC方式のFM信号を記録し
た磁気テープ1を再生することができる場合、NTSC
方式のFM信号のキャリア周波数をf1,PAL方式の
FM信号のキャリア周波数をf2とすると、PAL方式
での磁気テープ1上のトラックピッチがNTSC方式で
の磁気テープ1上のトラックピッチよりも狭く、また、
上記のように、磁気テープ1,回転磁気ヘッド2間に損
失が生ずることから、PAL方式のFM信号の振幅v1
がNTSC方式のFM信号の振幅v2よりも小さいこと
から、ゲイン周波数特性補正回路5のゲイン周波数特性
を、周波数f2でのゲインg2が周波数f1でのゲイン
g1よりも大きくなるものとし、しかも、かかるゲイン
g1,g2はゲイン周波数特性補正回路5によって補正
処理されたPAL方式とNTSC方式とのFM信号の振
幅がほぼ等しくなるようなものとする。
【0029】また、ゲイン周波数特性補正回路5がこの
ように周波数が高くなる程ゲインが大きくなるようなゲ
イン周波数特性を有していることにより、再生FM信号
において、図9に示したように、磁気テープ1,回転磁
気ヘッド2間に損失により、シンクチップT1,ペデス
タルT2,映像期間T3間での周波数の違いから振幅変
動が生じても、この振幅変動は周波数が高いほど振幅が
小さくなるものであるから、かかる振幅変動はゲイン周
波数特性補正回路5でもって低減される。
【0030】このようにして、ゲイン周波数特性補正回
路からは、PAL方式,NTSC方式に拘らず、振幅変
動が抑圧されて振幅が一定となった再生FM信号が得ら
れることになる。従って、検波回路7としては、PAL
方式,NTSC方式のいずれの再生FM信号もダイナミ
ックレンジで制約されない最大のレンジで検波処理する
ことができ、トラッキング位相制御の精度が著しく向上
することになる。
【0031】図2は図1におけるゲイン周波数特性補正
回路の具体例を示す回路図であって、22はFM信号の
入力端子、23は抵抗、24はコイル、25はコンデン
サ、26はFM信号の出力端子である。
【0032】図2(a)に示すゲイン周波数特性補正回
路5の具体例は、入力端子22と出力端子26との間に
抵抗23とコイル24とが直列接続され、出力端子26
と接地間にコンデンサ25が接続されて構成されるLP
F(Low Pass Filter)からなっている。
【0033】この具体例では、このLPFのQ(共振の
鋭さ)を高く設定することにより、共振ピーク周波数に
おける入出力端子22,26間のゲインを0dBより大
きな値に設定したピーキング特性を実現することができ
る。従って、このLPFのQと共振周波数をピーキング
特性部分に適宜選ぶことにより、NTSC方式の再生F
M信号のキャリア周波数f1に対するゲインg1とPA
L方式の再生FM信号のキャリア周波数f2(f1<f
2)に対するゲインg2との関係をg1<g2とするこ
とができる。
【0034】図3(a)はこのときの入出力端子22,
26間のゲイン周波数特性の一例を示すものである。
【0035】ここで、図2(a)における各素子の定数
を設定し、NTSC方式のFM信号の平均キャリア周波
数f1である約4.0MHzとPAL方式のFM信号の
平均キャリア周波数f2である約4.5MHzでのゲイ
ンの差Δg2(=g2−g1)を再生時に生じるこれら
FM信号振幅差Δg1と等しくすることにより、出力端
子26に得られるNTSC方式のFM信号とPAL方式
のFM信号との振幅を等しくなるようにすることができ
る。
【0036】また、これと同時に、PAL方式のFM信
号の白ピーク周波数である4.8MHzを考慮して、こ
の具体例での図3(a)に示す共振ピーク周波数をこれ
よりも高めに設定することにより、NTSC方式とPA
L方式各々のFM信号におけるシンクチップ周波数から
白ピーク周波数に至る周波数範囲で、周波数が高くなる
程ゲインが増大する特性が実現されるので、回転磁気ヘ
ッド2,磁気テープ1間の損失によるFM信号の高域低
下による振幅変動をも補正することができる。
【0037】図2(b)に示すゲイン周波数特性補正回
路5の具体例は、入力端子22,26間に抵抗23が直
列に接続され、出力端子26と接地間にコイル24とコ
ンデンサ25とが互いに並列に接続されて構成されるB
PF(Band Pass Filter)からなるものである。
【0038】図3(b)はこの具体例の入力端子22か
ら出力端子26までのゲイン周波数特性を示すものであ
って、この具体例においても、ゲインがピークとなる周
波数をPAL方式のFM信号の上限周波数よりも若干高
くするなど、図2(a)に示した具体例と同様のことを
考慮して各素子の定数を設定することにより、図2
(a)に示した具体例と同様の効果を得ることができ
る。
【0039】図2(c)に示すゲイン周波数特性補正回
路5の具体例は、入力端子22,出力端子26間に抵抗
23とコンデンサ25を直列接続し、出力端子26と接
地間にコイル24を接続して構成されるHPF(High p
ass filter)からなるものである。
【0040】図3(c)はこの具体例の入力端子22,
出力端子26間のゲイン周波数特性を示すものであっ
て、この具体例においても、各素子の定数の適宜設定す
ることにより、上述の具体例と同様の効果を得ることが
できる。
【0041】さらに、ゲイン周波数特性補正回路5の他
の具体例として、トラップ回路のゲイン周波数特性を利
用するなど、少なくとも所定の周波数範囲で周波数が高
くなるにつれてゲインが増大するようなゲイン周波数特
性をもつ回路を用いることができる。
【0042】以上のように、この実施例では、ゲイン周
波数特性補正回路5として、周波数が高くなるにつれて
ゲインが増大するような特性をもつものであればよいか
ら、PAL方式のFM信号を補正処理するときとNTS
C信号を補正処理するときとでゲインを切り換える必要
がなく、回路構成が簡単となって回路素子数を大幅に低
減することができる。
【0043】なお、上記実施例では、PAL方式とNT
SC方式のFM信号を処理対象としたが、本発明は、こ
れのみに限るものではなく、例えば、VHS方式のVT
Rで記録がなされた磁気テープとS−VHS方式のVT
Rで記録がなされた磁気テープとを再生可能とするVT
Rに対しても適用可能である。この場合には、夫々の磁
気テープでの記録トラックピッチは等しいが、FM信号
のキャリア周波数が異なっており、S−VHS方式での
FM信号のキャリア周波数の方が高く設定されているた
め、S−VHS方式の再生FM信号の振幅の方が小さく
なる。従って、VHS方式とS−VHS方式とでの再生
FM信号の振幅差を考慮して、上記のように、ゲイン周
波数特性補正回路5のゲイン周波数特性を設定すること
により、同様の効果が得られる。
【0044】また、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明したが、本発明はかかる実施例にのみ限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が
可能であることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PAL方式/NTSC方式などのモードが異なるFM信
号の振幅差を、ゲイン周波数特性補正回路により、ゲイ
ンを切り替えることなく、補正することができるから、
ゲイン周波数特性補正回路の構成を簡略化でき、コスト
の低減をもたらす。
【0046】また、本発明によれば、FM信号の周波数
帯域におけるゲイン周波数特性補正回路のゲイン周波数
特性を周波数が高くなるにつれてゲインが大きくなるよ
うな特性としているため、回転磁気ヘッド,磁気テープ
間の損失による高域利得の低下を補正することができ、
従って、再生FM信号の振幅変動を抑えて安定したトラ
ッキング制御動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動トラッキング装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】図1におけるゲイン周波数特性補正回路の具体
例を示す回路である。
【図3】図2に示した具体例のゲイン周波数特性を示す
図である。
【図4】従来の自動トラッキング装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図5】磁気記録再生装置でのFM信号に対するトラッ
キング位相対振幅特性を示す図である。
【図6】図4における検波回路のFM信号振幅対出力特
性を示す図である。
【図7】異なる振幅の再生FM信号に対する図4におけ
る検波回路のトラッキング位相対出力特性を示す図であ
る。
【図8】図4におけるゲイン周波数特性補正回路の一例
を示す回路図である。
【図9】磁気記録再生装置での再生FM信号の周波数対
振幅特性を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 回転磁気ヘッド 3 再生アンプ 4 再生信号処理回路 5 ゲイン周波数特性補正回路 7 検波回路 8 マイクロコンピュータ 9 サーボ回路 10 キャプスタン 22 入力端子 23 抵抗 24 コイル 25 コンデンサ 26 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂呂 栄治 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社 日立製作所パーソナルメディア機器事業 部内 (72)発明者 上村 賢一郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立画像情報システム内 (56)参考文献 特開 平5−120765(JP,A) 特開 昭63−168882(JP,A) 実開 平3−28539(JP,U) 実開 昭60−127650(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/467 G11B 5/588 G11B 20/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体から回転磁気ヘッドによっ
    て再生されるFM信号の振幅を検出する検波回路と、該
    検波回路で検出されたFM信号の振幅情報に基づいて記
    録トラックに対する該回転磁気ヘッドの再生トラッキン
    グ位相を制御する手段とを備えた自動トラッキング装置
    において、 該検波回路の前段にゲイン周波数特性補正回路を設け、 該ゲイン周波数特性補正回路が、第1のFM信号のキャ
    リア周波数f1に対するゲインg1と第2のFM信号の
    キャリア周波数f2(但し、f1<f2)に対するゲイ
    ンg2との間でg1<g2なるゲイン周波数特性を有す
    ることを特徴とする自動トラッキング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1,第2のFM信号は夫々、磁気記録媒体から回
    転磁気ヘッドによって再生され、該回転磁気ヘッドと磁
    気記録媒体との間の高周波損失により、前記第2のFM
    信号が前記第1のFM信号の振幅よりも小であって、 前記ゲイン周波数特性補正回路は、前記該第1,第2の
    再生FM信号の振幅がほぼ等しくなるように、前記ゲイ
    ンg1,g2が設定されたことを特徴とする自動トラッ
    キング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第2のFM信号が記録されている磁気記録媒体での
    トラックピッチTw2は前記第1のFM信号が記録され
    ている磁気記録媒体でのトラックピッチTw1よりも小
    であることにより、前記第2のFM信号が前記第1のF
    M信号の振幅よりも小であって、 前記ゲイン周波数特性補正回路は、前記該第1,第2の
    再生FM信号の振幅がほぼ等しくなるように、前記ゲイ
    ンg1,g2が設定されたことを特徴とする自動トラッ
    キング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記ゲイン周波数補正回路は、前記第1のFM信号のシ
    ンクチップ周波数から前記第2のFM信号の白ピーク周
    波数に至る周波数範囲で、周波数が高くなる程ゲインが
    増大するゲイン周波数特性を有することを特徴とする自
    動トラッキング装置。
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