JP3415491B2 - シリコン窒化膜の成膜方法 - Google Patents

シリコン窒化膜の成膜方法

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JP3415491B2 JP17785699A JP17785699A JP3415491B2 JP 3415491 B2 JP3415491 B2 JP 3415491B2 JP 17785699 A JP17785699 A JP 17785699A JP 17785699 A JP17785699 A JP 17785699A JP 3415491 B2 JP3415491 B2 JP 3415491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコン窒化膜を成
する成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】−般に、半導体集積デバイスを形成する
ために、そのデバイス中の絶縁膜としては、SiO
2 (シリコン酸化膜)、PSG(Phosho Silicate Glas
s )、P(プラズマ)−SiO、P(プラズマ)−Si
N、SOG(Spin On Glass )、Si3 4 (シリコン
窒化膜)等が用いられる。中でも、シリコン窒化膜はそ
の絶縁性や、膜の強度が強いことから、デバイス中の例
えば、素子分離工程のマスクやゲート電極を覆う絶縁膜
として利用される。このような、シリコン窒化膜を半導
体ウェハ等の基板上に成膜する技術として、従来、成膜
ガスとしてモノシラン(SiH4 )とアンモニア(NH
3 )ガスを用いて熱CVD(Chemical Vapor Depositio
n )により成膜する方法と、成膜ガスとしてジクロルシ
ラン(SiH2Cl2 )とアンモニアガスを用いて熱C
VDにより成膜する方法とが主に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前者のモノシ
ランとアンモニアガスを用いた成膜方法は、600℃で
の成膜レートが2.5Å/minと比較的高くて良好で
あり、スループットを高めるために有効であるが、その
反面、ウェハ表面の段差等を円滑にする段差被覆性、す
なわちステップカバレジB/Tが80%以下とそれ程高
くなく、また膜厚面内均一性R/2X’が5%以下とそ
れ程良好ではない。なお、ステップカバレジB/Tは、
半導体ウェハの表面に存在する凹凸のボトム(底部)と
トップ部(頂部)とにおける膜厚の比(百分率)であ
り、膜厚面内均一性は最大厚さXmaxと最小厚さXmin
の差を、その平均値X’で除算した値の1/2である。
【0004】これに対して、後者のジクロルシランとア
ンモニアガスを用いる成膜方法は、ステップカバレジB
/Tが100%に近く、膜厚面内均一性R/2X’も2
%以下と良好である。しかしながら、その成膜レートは
600℃で0.5Å/min程度と極めて低いために、
実際の半導体装置の製造ラインでの利用は困難である。
ただ、この成膜方法においても、成膜温度を700〜7
60℃の高温域に設定すれば、幾分改善される。しかし
ながら、前記したように半導体装置の微細化及び集積化
の程度が一層進んでデバイスの設計ルールがより厳しく
なってくると、前述したような700〜760℃の高温
域で成膜処理を行なうと、ゲート電極を覆う絶縁膜とし
て使用した場合、下地に高温で劣化する材料、例えばW
やTiSi2 、CoSi2 などのゲート材料があるデバ
イスでは、使用できないという問題がある。
【0005】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すベく創案されたものであり、本発明
の目的は、成膜温度がある程度低くてもステップカバレ
ジ及び成膜レートが共に良好なシリコン窒化膜成膜方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の成膜方法は、被
処理体の表面に化学気相成長によってシリコン窒化膜を
成膜する成膜方法において、成膜ガスとして少なくとも
クロル非含有シランガスおよびクロル含有シランガスお
よびアンモニアガスを用い、これら3種のガスのうちア
ンモニアガスのみを所定時間供給した後、アンモニアガ
スを供給した状態でクロル非含有シランガスとクロル含
有シランガスとをほぼ同時に供給する。
【0007】また、本発明の他の成膜方法は、被処理体
の表面に化学気相成長によってシリコン窒化膜を成膜す
る成膜方法において、成膜ガスとして少なくともクロル
非含有シランガスおよびクロル含有シランガスおよびア
ンモニアガスを用い、これら3種のガスのうち前記アン
モニアガスのみを所定時間供給した後、アンモニアガス
を供給した状態でクロル含有シランガスを所定時間供給
し、その後アンモニアガスとクロル含有シランガスとが
供給された状態でクロル非含有シランガスを供給する。
この場合、クロル非含有シランガスを供給して所定時間
経過後、クロル含有シランガスの供給を停止し、その後
前記3種のガスのうちアンモニアガスとクロル非含有シ
ランガスのみが供給された状態とする。
【0008】また、本発明の成膜方法においては、前記
クロル非含有シランガスと前記クロル含有シランガスの
流量比は、30:70〜80:20の範囲内に設定する
こと、前記アンモニアガスの流量は、前記クロル比含有
シランガスと前記クロル含有シランガスとの合計流量の
1倍以上とすることが好ましい。また、前記クロル非含
有シランガスとしてモノシランガスを、前記クロル含有
シランガスとしてジクロルシランガスを用いることが好
ましい。
【0009】本発明によれば、供給されたクロル非含有
シランガス、クロル含有シランガス、アンモニアガスの
3種のガスによるCVD法により、ステップカバレジに
優れるとともに、成膜レートの高い成膜が実現可能とな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明に係るシリコン窒化膜
の成膜装置の第1の実施形態の模式的な断面図である。
この成膜装置2は、内筒4と外筒6とよりなる石英製の
2重管構造の縦型の処理容器8を有している。前記内筒
4内の処理空間Sには、被処理体を保持するための保持
具としての石英製のウェハボート10が収容されてお
り、このウェハボート10には被処理体としての半導体
ウェハWが所定のピッチで多段に保持される。前記ウェ
ハボート10は、前記処理容器8の下方を開閉するキャ
ップ12上に回転可能な保温筒14を介して載置されて
おり、昇降可能なエレベータ16により、前記処理容器
8内へその下方から挿脱可能になされている。前記処理
容器8の下端開口部は、例えばステンレス製のマニホー
ルド18が接合されており、このマニホールド18に
は、流量制御された各種の成膜ガスを前記処理容器8内
へ導入するためのガス供給系20が設けられている。前
記ガス供給系20は、シリコン窒化膜を成膜するために
3種類の成膜ガス、すなわちモノシランガス、ジクロル
シランガス及びアンモニアガスを用いており、前記マニ
ホールド18には、モノシランガスを導入するモノシラ
ンガスノズル22、ジクロルシランを導入するジクロル
シランガスノズル24、及びそれぞれアンモニアガスを
導入する2本のアンモニアガスノズル26A,26Bを
それぞれ貫通させて設けている。ここでは前記処理容器
8内のガス流れ方向の下流側(図中、上方)におけるア
ンモニア濃度が過度に減少することを阻止するために、
そのガス出口をガスの流れ方向に沿って分散させて配置
した複数本、図示例では2本のアンモニアガスノズル2
6A,28Bとして形成している。すなわち、一方のア
ンモニアガスノズル26Aのガス出口は前記処理容器8
の底部近傍に配置し、他方のアンモニアガスノズル26
Bのガス出口は前記処理容器8の高さ方向の略中央部に
位置している。なお、前記各ノズル22,24,26A
より供給される各成膜ガスは、内筒4内の処理空間Sを
上昇して途中で他方のアンモニアガスノズル26Bより
導入された追加のアンモニアガスと合流し、天井部で下
方へ折り返して前記内筒4と外筒6との間隙内を流下し
て排出されることになる。
【0011】前記各ノズル22,24,26A,26B
は、それぞれガス配管40,42,44,46を介して
それぞれ図外のガス源に接続されている。また、前記モ
ノシラン及びジクロルシランはそれぞれ窒素をキャリア
ガスとして給送されるため、実際には各ガス源からはモ
ノシランガスと窒素ガスとの混合ガス、ジクロルシラン
ガスと窒素ガスとの混合ガスが供給される。また、前記
各ガス管40,42,44,46には、流量制御バルブ
50,52,54,56及びマスフローメータ60,6
2,64,66が設けられており、制御装置70が前記
各ガス配管40,42,44,46のマスフローメータ
60,62,64,66を監視しながら、前記各流量制
御バルブ50,52,54,56を制御することで、前
記各ガスの流量とその供給タイミングが制御されるよう
に構成されている。
【0012】一方、前記外筒6の底部側壁には、真空ポ
ンプ等が接続される排気口28が設けられる。また、前
記処理容器8の外周には断熱層30が設けられており、
その内側には加熱手段として加熱ヒータ32が設けら
れ、内側に位置するウェハWを所定の温度に加熱するよ
うになっている。ここで、前記処理容器8の全体の大き
さは、例えば成膜すべきウェハWのサイズを8インチ、
ウェハボート10に保持されるウェハ枚数を120枚程
度(製品ウェハを100枚程度、ダミーウェハ等を20
枚程度)とすると、内筒4の直径は略260〜270m
m程度、外筒6の直径は略275〜285mm程度、処
理容器8の高さは略1000mm程度である。
【0013】次に、以上のように構成された成膜装置を
用いて行なわれる成膜方法について説明する。まず、未
処理の多数枚の半導体ウェハWをウェハボート10に所
定のピッチで多段に保持し、この状態でエレベータ16
を上昇駆動することにより、ウェハボート10を処理容
器8内へその下方より挿入し、処理容器8内を密閉す
る。前記処理容器8内は予め予熱されており、ウェハW
が挿入されたならば、加熱ヒータ32への供給電圧を増
加してウェハWを所定のプロセス温度まで昇温すると共
に、処理容器8内を真空引きする。そして、成膜初期時
にシリコン多結晶がウェハ表面に付着することを防止す
るために、まず、2つのアンモニアノズル26A,28
Bからアンモニアガスを供給して処理容器8内をアンモ
ニアガス雰囲気に設定しておく。そして、処理容器8内
がアンモニア雰囲気になったならば、アンモニアガスの
供給を継続しながら、モノシランガスノズル22及びジ
クロルシランガスノズル24からそれぞれ流量制御され
たモノシランガス及びジクロルシランガスをキャリアガ
スである窒素ガスと共に処理容器8内へ導入し、成膜処
理を開始する。
【0014】このように、本発明にかかる成膜処理にお
いては、3種のガス、すなわちモノシランガスと、ジク
ロルシランガスと、アンニモアガスとが同時に供給され
て、ウェハWの表面にシリコン窒化膜が熱CVDにより
堆積されることになる。成膜処理中においては、所定の
プロセス温度及びプロセス圧力に維持しておく。ここで
プロセス条件の一例としては、例えばプロセス温度は6
50℃、プロセス圧力は0.35Torr、モノシラン
ガスの流量は100sccm、ジクロルシランガスの流
量は100sccm、アンモニアガスの総流量は300
sccmである。このように、3種のガスを同時に供給
してシリコン窒化膜(SiN)を形成するようにしたの
で、650℃以下の比較的に低いプロセス温度でも、ス
テップカバレジ及び成膜レートを共に高くすることがで
きる。
【0015】ここで、制御装置70によりガス配管4
0,42の流量制御バルブ50,52を制御してモノシ
ランガスとジクロルシランガスの流量比をコントロール
することにより、成膜するシリコン窒化膜のステップカ
バレジを制御することが可能である。すなわち、これら
のガスの流量比を調整することにより、所望のステップ
カバレジを得ることができる。例えば、図2はモノシラ
ンガスとジクロルシランガスとの流量比がステップカバ
レジと成膜レートに及ぼす影響を示すグラフであるが、
このグラフから明らかなように、成膜レートはモノシラ
ンガスの流量比を高めるに従って次第に高くなるが、ス
テップカバレジは逆にジクロルシランガスの流量比を高
めるに従って次第に高くなっている。換言すれば、これ
らの2種のシランガスの流量比をコントロールすること
により、所望する値のステップカバレジに制御すること
ができる。また、このグラフより判断すれば、現在のデ
バイスの設計ルールで望ましいとされるステップカバレ
ジ90%以上及び成膜レート4Å/min以上を共に満
足するためには、モノシランとジクロルシランの流量比
を30:70〜80:20の範囲内に設定するのが望ま
しい。
【0016】図3はモノシランガスとジクロルシランガ
スの流量比を種々変えた時の成膜状態を示す模式図であ
り、図3(A)はモノシランガスの流量が200scc
mでジクロルシランガスの流量がゼロ、図3(B)はモ
ノシランガスの流量が150sccmでジクロルシラン
ガスの流量が50sccm、図3(C)はモノシランガ
スの流量が100sccmでジクロルシランガスの流量
が100sccm、図3(D)はモノシランガスの流量
が50sccmでジクロルシランガスの流量が150s
ccmである。全てのプロセス温度は650℃、プロセ
ス圧力は0.35Torrであり、アンモニアガスの流
量は300sccmである。なお、ステップカバレジは
前記したように、ウェハWの表面に成膜されたシリコン
窒化膜34のボトム部分の厚さBとトップ部分の厚さT
の比B/Tの百分率で表わされ、このB/Tの値が大き
い程、ステップカバレジが良い。これから明らかなよう
に、図3(A)のジクロルシランの流量がゼロ、すなわ
ちモノシランガスとアンモニアガスのみからなる従来と
同じ方法ではステップカバレジB/Tは59%で良好で
はないが、図3(B)〜図3(D)に示すようにジクロ
ルシランの流量を増加させる程、ステップカバレジB/
Tは87%、94%及び100%というように改善され
ている。また、プロセス温度のみを変えて、これを60
0℃に設定して上述したと同様な成膜処理を行なったと
ころ、成膜レートが僅かに低下しただけで、ステップカ
バレジについては図3に示したと略同様な結果が得られ
た。
【0017】このように、ステップカバレジが改良され
る理由は、以下のような理由によるものと思われる。す
なわち、ジクロルシランとアンモニアの反応により発生
する塩化水素(HCl)が、半導体ウェハ表面と相互作
用することによりモノシランの分解種であるシリレシ
(SiH2 )やジクロルシランの分解種であるジクロル
シリレン(SiCl2 )の付着確立を低下させることに
なり、これにより、ステップカバレジを改善することが
できると推測される。
【0018】また、モノシランとジクロルシランの総流
量に対するアンモニアガスの流量比とシニリコン窒化膜
膜中のシリコンの組成比との関係は、図4に示すように
表される。すなわち、シリコン窒化膜Si3 4 の化学
量論比はSi:Nが3:4ととなるが、アンモニアガス
の流量比が少なくなると、当然のこととしてシリコン窒
化膜中のシリコンの含有量が多くなってシリコンリッチ
のシリコン窒化膜となる。所定の絶縁性を維持するため
には、Siの組成比を略0.5以下に設定する必要があ
るので、アンモニアガスの流量比は略1.0以上、好ま
しくは1.5以上とするのがよい。ただし、前述した各
ガスの流量は、単に一例を示したに過ぎず、各ガスの流
量比さえ維持しておれば、どのような大きさの或いはど
のような処理枚数の処理容器にも適用することができ
る。
【0019】さらに、成膜時に、制御装置70によって
ガス配管40,42の流量制御バルブ50,52を制御
し、処理容器8に供給するモノシランガスとジクロルシ
ランガスの供給タイミングを制御してもよい。図5は供
給ガスタイミングがそれぞれ異なる例を示す図である。
図5(A)は標準タイミングであり、前記した説明はこ
の供給タイミングに基づいており、先にアンモニアガス
を供給しておき、その次にモノシランガスとジクロルシ
ランガスを同時に供給し、かつ同時に供給を停止する。
また、図5(B)は、アンニモアガスを供給した後に、
先にジクロルシランガスを供給し、次いでモノシランガ
スを供給した後、これらガスの供給を同時に停止する。
また、図5(C)は、アンモニアガスを供給した後、先
にジクロルシランガスを供給し、かつこのジクロルシラ
ンガスの供給を停止する直前にモノシランガスを供給す
る。
【0020】このように各ガスの供給タイミングを相違
させることにより、図5(B)のタイミングでは、図5
(A)の標準タイミングに対して、成膜初期のステップ
カバレジが良いため、カバレジが要求される構造に有利
であるが、成膜レートを高める上では若干不利になる。
また、図5(C)では、成膜初期はステップカバレジが
良く、その後は成膜レートが向上できることと、塩化ア
ンモニウムが発生し難いため、量産性に優れるが、トー
タル的にはステップカバレジの点で前者2つのものより
も若干不利になる。したがって、成膜に要求されるステ
ップカバレジと成膜レートに対応して任意の供給タイミ
ングに設定することが可能である。勿論、前記した供給
タイミングの他にも、別のタイミングで各ガスを供給す
るように制御装置を構成することも可能である。
【0021】図6(A),(B)は本発明の第2の実施
形態の成膜装置の要部の模式的な縦断面図と水平断面図
である。この第2の実施形態では、処理容器8内におけ
る各ガスの分布を均一化するために、モノシランガス、
ジクロルシランガス、アンニモアガスの各配管40,4
2,44の端部をそれぞれ円環状に形成した上で、前記
ウェハボート10の周囲領域、この第2の実施形態で
は、前記保温筒14の周囲に配置し、かつ同図にガス配
管40の一部のみを拡大図示するように各ガス配管の円
環状の部分に多数のノズル孔Hを開口してモノシランガ
スノズル22’、ジクロルシランガスノズル24’、ア
ンモニアガスノズル26’をそれぞれ構成したものであ
る。このように、各ガスノズルを構成することで、各ガ
スノズル22’,24’,26’から処理容器8内に供
給されるガスは、ウェハボート10の周囲に均一に供給
されることになり、ウェハボート10上の全てのウェハ
Wに対して均等な成膜が実現できる。なお、この場合、
第1の実施形態のように2つのアンモニアガスノズルを
設けなくとも、アンニモアガスの十分な均一性が確保で
きる。
【0022】また、図7は本発明の第3の実施形態の成
膜装置の要部の断面図である。前記第1及び第2の各実
施形態では、モノシランガスノズル22,22’とジク
ロルシランガスノズル24,24’をそれぞれ個別に設
けて両ガスを処理容器8内で混合するようにしたが、こ
れに代えて、1つのノズルをモノシランガスとジクロル
シランガスのノズルとして共用するようにしてもよい。
すなわち、この第3の実施形態では、処理容器8に対し
ては、アンニモアガスノズル26A,26Bの他に、1
つの共用ノズル28を配設しておき、前記共用ノズル2
8のガス配管48の途中に混合バルブ68を配設し、こ
の混合バルブ68によってそれぞれ流量制御されたモノ
シランガスとジクロルシランガスを混合し、前記共用ノ
ズル28から処理容器8内に供給するようにする。これ
により、ノズル数が低減でき、モノシランガス或いはジ
クロルシランガスを選択的に用いていた従来の処理装置
をそのままの形で利用することも可能となる。なお、こ
の第3の実施形態においても、第2の実施形態のような
円環状のノズルを採用することが可能である。
【0023】なお、前記各実施形態では処理容器が2重
管構造の成膜装置について説明したが、単管構造の成膜
装置にも適用することができる。また、ウェハ載置部に
はしご型ボートを使ったが、膜均一性向上のためリング
型ボートを使用してもよい。また更に、本発明は上述し
たような一度に多数枚の半導体ウェハについて成膜処理
できるバッチ式の成膜装置に限定されず、処理容器内の
載置台(支持具)に半導体ウェハを載置してランプ加熱
或いはヒ−タ加熱により一枚ずつ成膜処理する枚葉式の
成膜装置にも適用することができる。また、被処理体と
しては、半導体ウェハに限定されず、LCD基板、ガラ
ス基板等にも適用することができる。
【0024】さらに、本発明にかかる成膜技術では、前
記した実施形態に記載のように、反応ガスとしてモノシ
ランガスとジクロルシランガスを用いる場合に限られる
ものではなく、クロル非含有シランガスと、クロル含有
シランガスを用いてシリコン窒化膜を成膜する場合にも
適用できるため、本発明の成膜装置は、前記クロル非含
有シランガスとクロル含有シランガスを使用する成膜装
置として構成することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クロル非含有シランガス、クロル含有シランガス、及び
アンモニアガスを所要のタイミングで処理容器内に供給
してCVD法によりシリコン窒化膜を成膜することによ
り、従来の成膜温度と比較して低温域でのCVD法によ
っても、高い成膜レートおよびステップカバレジのシリ
コン窒化膜を成膜することが可能となり、高信頼性の半
導体装置を高スループットで製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成膜装置の第1の実施形態の模式
的な断面図である。
【図2】モノシランとジクロルシランとの流量比がステ
ップカバレジと成膜レートに及ぼす影響を示すグラフで
ある。
【図3】モノシランとジクロルシランとの流量比を変え
た時の成膜状態を示す模式図である。
【図4】アンモニアの流量に対するモノシランとジクロ
ルシランの総流量の比がシリコン窒化膜中のシリコンの
組成比に及ぼす影響を示すグラフである。
【図5】各ガスの供給タイミングを示すタイミング図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施形態の要部の模式的な断面
図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の要部の模式的な断面
図である。
【符号の説明】
2 成膜装置 4 内筒 6 外筒 8 処理容器 10 ウェハボート(保持具) 20 ガス供給系 22,22’ モノシランノズル 24,24’ ジクロルシランノズル 26A,26B,26’ アンモニアノズル 28 排気口 30 断熱層 32 ヒータ(加熱手段) 34 シリコン窒化膜 40,42,44,46,48 ガス配管 50,52,54,56 流量制御バルブ 60,62,64,66 マスフローメータ 68 混合バルブ
フロントページの続き (72)発明者 熊谷 武司 岩手県江刺市岩谷堂字松長根52番地 東 京エレクトロン東北株式会社 東北事業 所内 (72)発明者 戸原 淳志 岩手県江刺市岩谷堂字松長根52番地 東 京エレクトロン東北株式会社 東北事業 所内 (72)発明者 津田 俊武 東京都港区赤坂五丁目3番6号 東京エ レクトロン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−198734(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 H01L 21/318

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体の表面に化学気相成長によって
    シリコン窒化膜を成膜する成膜方法において、成膜ガス
    として少なくともクロル非含有シランガスおよびクロル
    含有シランガスおよびアンモニアガスを用い、前記3種
    のガスのうち前記アンモニアガスのみを所定時間供給し
    た後、前記アンモニアガスを供給した状態で前記クロル
    非含有シランガスと前記クロル含有シランガスとをほぼ
    同時に供給することを特徴とするシリコン窒化膜の成膜
    方法。
  2. 【請求項2】 被処理体の表面に化学気相成長によって
    シリコン窒化膜を成膜する成膜方法において、成膜ガス
    として少なくともクロル非含有シランガスおよびクロル
    含有シランガスおよびアンモニアガスを用い、前記3種
    のガスのうち前記アンモニアガスのみを所定時間供給し
    た後、前記アンモニアガスを供給した状態で前記クロル
    含有シランガスを所定時間供給し、その後前記アンモニ
    アガスと前記クロル含有シランガスとが供給された状態
    で前記クロル非含有シランガスを供給することを特徴と
    するシリコン窒化膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記クロル非含有シランガスを供給して
    所定時間経過後、前記クロル含有シランガスの供給を停
    止し、その後前記3種のガスのうち前記アンモニアガス
    と前記クロル非含有シランガスのみが供給された状態と
    なることを特徴とする請求項に記載のシリコン窒化膜
    の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記クロル非含有シランガスと前記クロ
    ル含有シランガスの流量比は、30:70〜80:20
    の範囲内に設定することを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載のシリコン窒化膜の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記アンモニアガスの流量は、前記クロ
    含有シランガスと前記クロル含有シランガスとの合
    計流量の1倍以上としたことを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載のシリコン窒化膜の成膜方法。
  6. 【請求項6】 前記クロル非含有シランガスはモノシラ
    ンガスであり、前記クロル含有シランガスはジクロルシ
    ランガスであることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のシリコン窒化膜の成膜方法。
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