JP3415323B2 - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JP3415323B2
JP3415323B2 JP08569195A JP8569195A JP3415323B2 JP 3415323 B2 JP3415323 B2 JP 3415323B2 JP 08569195 A JP08569195 A JP 08569195A JP 8569195 A JP8569195 A JP 8569195A JP 3415323 B2 JP3415323 B2 JP 3415323B2
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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルトの張力を調整す
るために使用されるオートテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】上記オートテンショナにおいて、固定
軸によってベースに固定された固定部材と、固定軸に
揺動可能に嵌合され、ベルトに接触させるプーリを回動
自在に支持する揺動部材と、この揺動部材とベースと
の間に張設され、揺動部材を、プーリがベルトを押圧す
る方向に回動付勢する引張コイルばねとを備えたものが
周知である。
【0003】係る構造を採用したオートテンショナとし
て、先に、図10に示すように、固定部材1を貫通して
ベース2に取り付けられた揺動軸3を中心に揺動する揺
動部材4を、有底筒状に形成して、その筒底壁4aを第
1の摩擦部材5及び第2の摩擦部材6で上下に挟み、固
定軸7の回りに取り付けられた圧縮コイルばね8によっ
て第2の摩擦部材6を筒底壁4aの内面に押圧したもの
が提案されている(実開平1−69950号公報参
照)。
【0004】このオートテンショナにおいては、ベルト
に追従して揺動部材4が揺動する際に、第1の摩擦部材
5と固定部材1との間に生ずる摩擦抵抗と、第2の摩擦
部材6と筒底壁4aの内面との間に生ずる摩擦抵抗とに
よって、揺動部材4の揺動を制限し、ベルトの振動を減
衰させるようになっている。なお、以下の説明におい
て、上記のように、ベルトの振動を減衰させる力を「減
衰力」と称する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した先行技術に係るオートテンショナにあっては、
以下の問題点が指摘されている。即ち、 (1)第2の摩擦部材6に対して摺接する筒底壁4aの
内面は、第2の摩擦部材6の耐摩耗性を向上させるため
に、面粗さを小さくする必要がある。ところが、筒底壁
4aの内面の研磨には、エンドミル等を用いた特殊な研
磨加工が必要であり、結果的に加工コストが高くなって
いる。
【0006】(2)また、両摩擦部材5,6間の距離が
非常に短くなっているため、揺動部材4が傾き易くなっ
ている。揺動部材4が傾くと、摩擦部材5,6の偏摩耗
等の原因となり、所要の減衰力が得られなかったり、オ
ートテンショナの耐久性が低下したりする恐れがある。 (3)さらに、揺動部材4の傾き等を考慮して、所望の
減衰力を得るには、摩擦部材5,6等のオートテンショ
ナを構成する各部品の寸法精度を高く設定しなければな
らないが、この寸法精度の管理が非常に困難となってい
る。
【0007】本発明は、上記技術的課題に鑑みなされた
もので、安価で寸法精度管理が容易なオートテンショナ
の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、請求項1記載の発明に係る課題解決手段は、第1の
軸線を有する固定軸によりベースに固定される固定部材
と、上記固定軸を挿通させる挿通孔を有すると共に第2
の軸線を中心として固定部材に回動自在に支持され、且
つ第3の軸線の回りに回動自在にプーリを支持する揺動
部材と、上記揺動部材を所定方向に回動付勢するばね
と、上記第1の軸線と直交する摺接面を有する摩擦部材
と、上記固定部材及び揺動部材の何れか一方に設けら
れ、上記摩擦部材の摺接面に摺接されて揺動抵抗を付与
する摩擦面とを備えたオートテンショナにおいて、上記
摩擦部材は、互いに第1の軸線方向に離間した揺動部材
の固定軸導入側端面および固定軸導出側端面にそれぞれ
沿って一対が設けられ、固定軸導入側端面および固定軸
導出側端面は、第1の軸線方向についてのプーリの中心
位置を挟んだ両側に配置され、上記揺動部材は、両摩擦
部材を介して第1の軸線方向に支持されていることを特
徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明に係る課題解決手段
は、請求項1記載のオートテンショナにおいて、上記揺
動部材の上記挿通孔に挿通された固定軸の回りには、遊
び空間が設けらており、この遊び空間には、上記各摩
擦部材の摺接面を摩擦面に押圧付勢する、第1の軸線と
略同心の圧縮コイルばねが、収容されていることを特徴
とするものである。
【0010】
【0011】請求項記載の発明に係る課題解決手段
は、請求項1記載のオートテンショナにおいて、第1の
軸線及び第2の軸線は同一軸線からなることを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明に係る課題解決手段に
おいて、揺動部材の固定軸導入側端面および固定軸導出
側端面を両摩擦部材で挟み込んで、揺動部材を第1の軸
線方向に支持しているので、揺動部材を支持している両
摩擦部材間の距離が必然的に長くなる。その結果、揺動
部材が傾き難い。また、揺動部材の研磨加工は容易であ
る。
【0013】請求項2記載の発明に係る課題解決手段で
は、請求項1記載の発明と同様の作用を奏することに加
えて、各摩擦部材の摺接面を摩擦面に押圧付勢する部材
として、圧縮コイルばねを使用しているので、所望の減
衰力に合わせてばね定数を比較的自由に設定することが
できる
【0014】請求項記載の発明に係る課題解決手段で
は、請求項1記載の発明と同様の作用を奏することに加
えて、第1の軸線及び第2の軸線が同一軸線からなるの
で、揺動部材は固定軸の軸線を中心として揺動すること
になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。図1は本発明の第1実施例に係るオート
テンショナの正面図、図2は図1のI−I線に沿う断面
図、図3は図2のIII −III 線矢視図である。これらの
図を参照して、本実施例のオートテンショナは、ベルト
Bの張力を調整するために用いられるものであって、
エンジンブロック等のベース10に取り付けられ、第1
の軸線L1を有する固定軸20と、この固定軸20に
よりベース10に固定された第1のブラケット30と、
固定軸20を挿通させる固定軸挿通孔51、及び第2
の軸線L2を有する揺動軸40を挿通させる揺動軸挿通
孔52を有すると共に、第2の軸線L2を中心として第
1のブラケット30に回動自在に支持された揺動体50
と、この揺動体50と一体回転可能に設けられた第2
のブラケット60と、揺動体50の中心を軸方向に通
過する第3の軸線L3回りに転がり軸受70を介して回
動自在に支持され、ベルトBに接触するプーリ80と、
ベース10と第2のブラケット60との間に張設され
た引張コイルばね90とを備えており、引張コイルばね
90によって、揺動体50を、プーリ80がベルトBを
押圧する方向に回動付勢するようになっている。なお、
本実施例においては、第1のブラケット30が固定部材
として機能し、揺動体50が揺動部材として機能する。
【0016】第1の軸線L1及び第2の軸線L2は、図
2に示すように、互いに第3の軸線L3から偏心した位
置で第3の軸線L3に対して平行に延びている。固定軸
20としては、図1に示すように、六角ボルトが採用さ
れている。そして、固定軸20は、図2に示すように、
頭部21と、この頭部21に隣接して設けられた鍔
部22と、この鍔部22から段部23の間まで一定の
直径で真っ直ぐ延び、段部23から直径が細くなってね
じが螺刻されている軸部24とを備えている。軸部24
の段部23は、第1のブラケット30をベース10に押
さえ付け固定するためのものである。軸部24の先端の
ねじ部は、ベース10のねじ孔11に螺合されている。
【0017】第1のブラケット30は、図3に示すよう
に、背面視略卵形に形成されている。そして、第1のブ
ラケット30は、図2に示すように、固定軸20のね
じ部を挿通させる挿通孔31と、揺動体50を回転自
在に支持する環状のボス部32とを備えている。揺動軸
40は、第1のブラケット30のボス部32内に嵌め込
まれて支持されており、その軸長は、一端がベース10
に当接した状態で、他端が揺動体50の固定軸導入側端
面50bと略面一となるように設定されている。揺動軸
40の外周には、内径が揺動軸40の直径と略合致し、
且つ外径が揺動軸挿通孔52の孔径に略合致しているス
リーブ200が嵌め込まれている。
【0018】揺動体50は、図2に示すように、固定軸
20の、軸部24のねじ部を除く部分と略同一の高さを
有しており、転がり軸受70の内輪を兼用すべく、その
外周面には軌道53が形成されている。揺動体50の固
定軸挿通孔51は、第1の軸線L1に沿って揺動体50
を貫通して開けられており、固定軸挿通孔51の内周面
と固定軸20の軸部24の外周面との間には、揺動体5
0の所定角度範囲の揺動を許容すべく、環状の遊び空間
51aが形成されている。固定軸挿通孔51の導入口
は、図1に点線で示すように、揺動体50の揺動方向R
を長軸とした楕円状に形成されている。なお、上記導入
口の形状は、楕円に限られず、揺動方向Rに長く且つ揺
動方向Rに円弧を有する長孔形状であればよい。
【0019】ここで、図1のII−II線に沿う拡大部分断
面図である図4、及び図1を参照して、固定軸挿通孔5
1の導入口の円弧面と固定軸20の軸部24の外周面と
の間に生じる最大隙間S1と、遊び空間51aの円弧面
と固定軸20の軸部24の外周面との間に生じる隙間S
2とは、互いに略合致している。揺動体50の揺動軸挿
通孔52は、図2に示すように、第2の軸線L2に沿っ
て揺動体50を貫通して開けられており、その孔径は、
揺動軸40の直径よりも僅かに大きく設定されている。
揺動軸挿通孔52の導出口周壁には、環状の嵌合溝52
aが凹設されており、この嵌合溝52aに対して、第1
のブラケット30のボス部32が遊嵌されている。
【0020】第2のブラケット60は、図2及び図3に
示すように、揺動体50の固定軸導出側に配置されてお
り、揺動体50の外周に嵌め込まれる環状の基部61
と、この基部61から外方に延びるアーム部62とを
備えている。アーム部62には、引張コイルばね90が
係合される係合孔62aが開けられている。プーリ80
は、図2に示すように、転がり軸受70の外輪を兼用し
ており、その内周面には軌道81が形成されている。
【0021】転がり軸受70は、揺動体50の軌道5
3とプーリ80の軌道81との間で転動する複数の転動
体71と、これら転動体71を転動自在に保持する保
持器72とを備えており、ダストカバー73によって覆
われている。引張コイルばね90は、図1に示すよう
に、一端がベース10に立設された係合ピン12に係合
されており、他端が第2のブラケット60の係合孔62
aに係合されている。
【0022】また、互いに第1の軸線L1方向に離間し
た揺動体50の両端面50a,50bは、図2に示すよ
うに、第1の摩擦部材100及び第2の摩擦部材110
により挟み込まれており、これら両摩擦部材100,1
10を介して、揺動体50が第1の軸線L1方向に支持
されている。第1の摩擦部材100は、内径が固定軸
20の軸部24の直径より僅かに大きく、且つ外径が固
定軸挿通孔51の導出口の口径と略合致した環状のボス
部101と、このボス部101の外周に一体的に設け
られた鍔部102とを備えた環状部材であって、揺動体
50の固定軸導出側に配置されている。そして、ボス部
101を固定軸挿通孔51の導出口に嵌め込んで、鍔部
102を揺動体50の固定軸導出側端面50aに沿って
接触させている。つまり、第1の摩擦部材100は、固
定軸挿通孔51の導出口に対して、いわゆるインロー嵌
合されている。それゆえ、第1の軸線L1と直交する第
1の摩擦部材100の固定軸導出側面100aが摺接面
となり、第1のブラケット30の固定軸導入側面30a
が、第1の摩擦部材100の摺接面100aに摺接され
て揺動抵抗を付与する摩擦面となる。
【0023】第2の摩擦部材110は、内径が固定軸2
0の軸部24の直径に略合致し、且つ外径が固定軸20
の鍔部22の外径と略合致している板状の環状部材であ
って、揺動体50の固定軸導入側に配置されている。そ
して、第2の摩擦部材110を固定軸20の軸部24に
嵌め込んで、揺動体50の固定軸導入側端面50bに沿
って接触させている。それゆえ、第1の軸線L1と直交
する第2の摩擦部材110の揺動体接触面110aが摺
接面となり、揺動体50の固定軸導入側端面50bが、
第2の摩擦部材110の摺接面110aに摺接されて揺
動抵抗を付与する摩擦面となる。
【0024】なお、両摩擦部材100,110は、ポリ
エーテルサルホン樹脂(PES樹脂)、ポリエーテル−
エーテルケトン樹脂(PEEK樹脂)等の耐摩耗性に優
れた合成樹脂で作成されている。さらに、固定軸挿通孔
51の遊び空間51a内には、第1の軸線L1と略同心
の圧縮コイルばね120が収容されており、この圧縮コ
イルばね120により、各摩擦部材100,110の摺
接面100a,100bが摩擦面30a,50bに押圧
付勢されている。それゆえ、ベルトBに追従して揺動体
50が揺動する際に、第1の摩擦部材100の摺接面1
00aと第1のブラケット30の摩擦面30aとの間で
摩擦抵抗を生成すると共に、第2の摩擦部材110の摺
接面110aと揺動体50の摩擦面50bとの間で摩擦
抵抗を生成し、揺動体50の揺動を制限することによっ
て、ベルトBの振動を減衰させることができる。
【0025】本実施例のオートテンショナでは、以下の
作用、効果を奏する。即ち、 (1)互いに第1の軸線L1方向に離間した揺動体50
の両端面50a,50bに沿わせて、第1の摩擦部材1
00及び第2の摩擦部材110を配置しているので、各
摩擦部材100,110は、揺動体50の両端面50
a,50bで接触することになる。したがって、揺動体
50の両端面50a,50bに対しては特殊な研磨加工
を施さなくても済む。その結果、加工コストを低廉化で
きる。また、揺動体50の両端面50a,50bを第1
の摩擦部材100及び第2の摩擦部材110で挟み込ん
で、揺動体50を支持しているので、両摩擦部材10
0,110間の距離が必然的に長くなる。これに伴っ
て、揺動体50を位置決めする間隔が長くなり、揺動体
50が傾き難くなる。したがって、摩擦部材100,1
10等の各部品の寸法精度管理をそれ程厳密に設定して
おかなくても、所望の減衰力を得ることができる。この
ため、寸法精度の管理が容易となる。
【0026】(2)また、第1の摩擦部材100を固定
軸挿通孔51の導出口に対してインロー嵌合しているの
で、第1の摩擦部材100の第1のブラケット30に対
する摩擦摺接面積を大きくとれる。その結果、安定した
減衰力を発揮することができる。 (3)さらに、各摩擦部材100,110の摺接面10
0a,110aを摩擦面30a,50bに押圧付勢する
部材として、圧縮コイルばね120を使用しているの
で、所望の減衰力に応じてばね荷重を比較的自由に設定
することができる。その結果、所望の減衰力を得るため
のセッティングが容易となる。
【0027】図5は本発明の第2実施例に係るオートテ
ンショナの断面図である。同図を参照して、本実施例の
オートテンショナの特徴は、揺動体50の遊び空間51
a内に収容した圧縮コイルばね120を廃止し、これに
代えて、揺動体50の遊び空間51aの外に、環状の皿
ばね130を固定軸20の軸部24に嵌め込んだ状態で
配置して、各摩擦部材100,110の摺接面100
a,110aを摩擦面30a,50bに押圧するように
した点にあり、その他の構成は第1実施例と同様であ
る。
【0028】本実施例のオートテンショナでは、上記第
1実施例で述べた(1)及び(2)と同様の作用、効果
を奏することに加えて、皿ばね130が揺動体50の遊
び空間51aの外に配置されているので、遊び空間51
aの全部を揺動体50の揺動に活用できる結果、揺動体
50の揺動量が大きくなる。このため、ベルトが大きく
変位してもこれに追従してベルトの張力を一定に保つこ
とができる。また、各摩擦部材100,110の摺接面
100a,110aを摩擦面30a,50bに押圧付勢
する部材として、皿ばね130を使用しているので、ば
ね定数を大きく設定することができる。その結果、大き
な減衰力を発生させることができる。
【0029】図6は本発明の第3実施例に係るオートテ
ンショナの平面図、図7は同じくその背面図、図8は図
7のIV−IV線に沿う断面図である。これらの図を参照し
て、本実施例のオートテンショナの特徴は、金属スリ
ーブ140を固定軸導出側から揺動体50の固定軸挿通
孔51内に挿入し、スリーブ140を固定軸20の頭部
21によってベース10に押し付け固定し、揺動体50
を第1の軸線L1を中心としてスリーブ140に回動自
在に支持して、揺動体50と一体的に回転するブラケッ
ト150とベース10の係合ピン12との間に張設した
引張コイルばね90によって、揺動体50を、プーリ8
0がベルトBを押圧する方向に回動付勢するようにした
点、並びにスリーブ140と揺動体50の固定軸導出
側端面50aとの間に第1の摩擦部材100を介在さ
せ、ブッシュ160を固定軸導入側からスリーブ140
の外周に嵌め込み、皿ばね130によって第1の摩擦部
材100及びブッシュ160を第1の軸線L1方向に押
圧して、ベルトBに追従して揺動体50が揺動する際
に、第1の摩擦部材100と揺動体50との間、及びブ
ッシュ160と揺動体50との間で摩擦抵抗を生成し、
揺動体50の揺動を制限してベルトBの振動を減衰させ
るようにした点にある。
【0030】つまり、本実施例のオートテンショナは、
第1の軸線L1及び第2の軸線L2が同一軸線からな
っている点、及びブッシュ160を第2の摩擦部材と
して機能させている点に特徴を有しており、その他の構
成は第2実施例と略同様である。なお、本実施例におい
ては、スリーブ140が固定部材として機能し、揺動体
50が揺動部材として機能する。
【0031】スリーブ140は、図8に示すように、
外径が固定軸挿通孔51の孔径より僅かに小さく、且つ
内径が固定軸20の軸部24の直径と略合致しているス
リーブ本体141と、このスリーブ本体141の外周
に一体的に設けられ、後述する揺動体50のボス部54
の直径に略合致している鍔部142とを備えている。ス
リーブ本体141の先端は、固定軸20の頭部21に当
接しており、鍔部142を含むスリーブ140の後端面
は、ベース10に当接している。
【0032】揺動体50は、固定軸挿通孔51を含
み、スリーブ140の鍔部142の外径と略合致した直
径を有する円筒状のボス部54と、このボス部54の
固定軸導出側と一体的に設けられ、第3の軸線L3と同
心の内輪部55とを備えている。内輪部55の固定軸導
入側面には、揺動体50を回動調整するための工具が係
合される係合孔55aが凹設されており、内輪部55の
外周面には、軌道53が形成されている。係合孔55a
は、図6に示すように、六角形に形成されている。
【0033】ブラケット150は、図7及び図8に示す
ように、揺動体50の固定軸導出側に配置されており、
揺動体50のボス部54の外周に嵌め込まれる環状の
基部151と、この基部151から外方に延び、引張
コイルばね90が係合される係合孔152aを有するア
ーム部152とを備えている。第1の摩擦部材100
は、図8に示すように、内径がスリーブ本体141の外
径より僅かに大きく、且つ外径がスリーブ140の鍔部
142の外径と略合致している板状の環状部材である。
そして、第1の摩擦部材100をスリーブ本体141に
嵌め込んで、揺動体50の固定軸導出側端面50aに沿
って接触させている。それゆえ、第1の軸線L1と直交
する第1の摩擦部材100の揺動体接触面100bが摺
接面となり、揺動体50の固定軸導出側端面50aが、
第1の摩擦部材100の摺接面100bに摺接されて揺
動抵抗を付与する摩擦面となる。
【0034】ブッシュ160は、内径がスリーブ本体
141の外径と略合致し、且つ固定軸挿通孔51の孔径
に略合致しているブッシュ本体161と、このブッシ
ュ本体161の外周に一体的に設けられ、固定軸20の
鍔部22の外径と略合致している鍔部162とを備えて
いる。そして、ブッシュ本体161をスリーブ本体14
1に嵌め込んで、鍔部162を揺動体50の固定軸導入
側端面50bに沿って接触させている。それゆえ、第1
の軸線L1と直交する鍔部162の揺動体接触面162
aが摺接面となり、揺動体50の固定軸導入側端面50
bが、ブッシュ160の摺接面162aに摺接されて揺
動抵抗を付与する摩擦面となる。
【0035】皿ばね130は、ブッシュ160の鍔部1
62と固定軸20の鍔部22との間に介在されており、
スリーブ本体141に嵌め込まれている。本実施例のオ
ートテンショナでは、上記第1実施例で述べた(1)及
び(2)と同様の作用、効果を奏することに加えて、以
下の作用、効果を奏する。即ち、 (1)第1の軸線L1及び第2の軸線L2が同一軸線か
らなるので、揺動体50は固定軸20の軸線L1を中心
として揺動することになる。その結果、固定軸20を揺
動軸として兼用できるため、部品点数を削減することが
できる。
【0036】(2)また、ブッシュ160の鍔部162
を揺動体50の固定軸導入側端面50bに接触させて、
ブッシュ160を第2の摩擦部材として兼用しているの
で、これにより別部材とする場合と比較して部品点数を
削減できる。このため、固定軸20の揺動軸兼用による
部品点数の削減と相まって製造コストを安価にすること
ができる。また、鍔部162の揺動体接触面162aも
揺動体50の固定軸導入側端面50bとの摺接によって
摩擦抵抗を生成するので、より大きな減衰力を得ること
ができる。さらに、摩擦部材として機能させるブッシュ
160としては、摺動性をそれ程考慮する必要がないの
で、例えば4−6ナイロン等の比較的安価な合成樹脂で
作成することができる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば上記第1実施例及び第2実施例にお
いては、第1の摩擦部材100を固定軸挿通孔51の導
出口に対してインロー嵌合した構成について記載した
が、図9に示すように、第1の摩擦部材100を板状の
環状部材とし、この第1の摩擦部材100を固定軸20
の軸部24に嵌め込んだ状態で、揺動体50の固定軸導
出側端面50aに接触させて、揺動体50が揺動する際
に、第1の摩擦部材100と揺動体50との間で摩擦抵
抗を生成する構成としてもよい。この場合、第1の摩擦
部材100の加工コストが安価となる結果、オートテン
ショナの製造コストを安価にできる。
【0038】その他、本発明の請求の範囲内での種々の
設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
記載の発明によると、各摩擦部材が揺動部材の固定軸導
入側端面および固定軸導出側端面で接触することになる
ので、揺動部材の固定軸導入側端面および固定軸導出側
端面に対しては特殊な研磨加工を施さなくても済む結
果、加工コストを低廉化できる。また、揺動部材を支持
する両摩擦部材間の距離が必然的に長くなるので、揺動
部材が傾き難くなる。したがって、所望の減衰力を得る
ために、摩擦部材や相手部材の寸法精度をそれ程厳密に
設定しなくてもよくなり、寸法精度の管理が容易とな
る。
【0040】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の効果を奏することに加えて、圧縮コイルば
ねを使用したので、ばね定数を比較的自由に設定するこ
とができる結果、所望の減衰力を得るためのセッティン
グが容易となる。
【0041】請求項記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の効果を奏することに加えて、固定軸を揺動
軸として兼用できるため、部品点数を削減することがで
きる結果、製造コストを安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るオートテンショナの
正面図である。
【図2】図1のI−I線に沿う断面図である。
【図3】図2のIII −III 線矢視図である。
【図4】図1のII−II線に沿う拡大部分断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るオートテンショナの
断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るオートテンショナの
平面図である。
【図7】同じくその背面図である。
【図8】図7のIV−IV線に沿う断面図である。
【図9】他の変更例に係るオートテンショナの要部拡大
断面図である。
【図10】先行技術に係るオートテンショナの断面図で
ある。
【符号の説明】
L1 第1の軸線 L2 第2の軸線 L3 第3の軸線 10 ベース 20 固定軸 30 第1のブラケット(固定部材) 30a 摩擦面 40 揺動軸 50 揺動体(揺動部材) 50a,50b 摩擦面 51 固定軸挿通孔 51a 遊び空間 52 揺動軸挿通孔 60 第2のブラケット(揺動部材) 80 プーリ 90 引張コイルばね 100 第1の摩擦部材 100a,100b 摺接面 110 第2の摩擦部材 110a 摺接面 120 圧縮コイルばね 130 皿ばね 140 スリーブ(固定部材) 150 ブラケット(揺動部材) 160 ブッシュ(第2の摩擦部材) 162a 摺接面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の軸線を有する固定軸によりベースに
    固定される固定部材と、 上記固定軸を挿通させる挿通孔を有すると共に第2の軸
    線を中心として固定部材に回動自在に支持され、且つ第
    3の軸線の回りに回動自在にプーリを支持する揺動部材
    と、 上記揺動部材を所定方向に回動付勢するばねと、 上記第1の軸線と直交する摺接面を有する摩擦部材と、 上記固定部材及び揺動部材の何れか一方に設けられ、上
    記摩擦部材の摺接面に摺接されて揺動抵抗を付与する摩
    擦面とを備えたオートテンショナにおいて、 上記摩擦部材は、互いに第1の軸線方向に離間した揺動
    部材の固定軸導入側端面および固定軸導出側端面にそれ
    ぞれ沿って一対が設けられ、固定軸導入側端面および固
    定軸導出側端面は、第1の軸線方向についてのプーリの
    中心位置を挟んだ両側に配置され、 上記揺動部材は、両摩擦部材を介して第1の軸線方向に
    支持されていることを特徴とするオートテンショナ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオートテンショナにおい
    て、 上記揺動部材の上記挿通孔に挿通された固定軸の回りに
    は、遊び空間が設けられており、 この遊び空間には、上記各摩擦部材の摺接面を摩擦面に
    押圧付勢する、第1の軸線と略同心の圧縮コイルばね
    が、収容されていることを特徴とするオートテンショ
    ナ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のオートテンショナにおい
    て、第1の軸線及び第2の軸線は同一軸線からなる ことを特
    徴とするオートテンショナ。
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