JP3415211B2 - 工具着脱装置 - Google Patents

工具着脱装置

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JP3415211B2
JP3415211B2 JP21323293A JP21323293A JP3415211B2 JP 3415211 B2 JP3415211 B2 JP 3415211B2 JP 21323293 A JP21323293 A JP 21323293A JP 21323293 A JP21323293 A JP 21323293A JP 3415211 B2 JP3415211 B2 JP 3415211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば主軸ラムの先端
に装着されるアンギュラアタッチメント(以下、アタッ
チメントと略す)の主軸に工具をクランプ・アンクラン
プする工具着脱装置に関し、詳細にはクランプばねに要
求される全たわみ量(ストローク量)を短縮して上記主
軸の軸方向長さを短くできるようにしたクランプ・アン
クランプ機構の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、五面加工機等の工作機械のなか
には、主軸ラムの先端にアタッチメントを旋回割出し可
能,かつ着脱可能に装着し、該アタッチメントの主軸先
端に工具を自動工具交換装置により順次自動的に交換装
着して加工を行うものがある。このような工作機械では
上記交換時に工具を自動的にクランプ・アンクランプす
る工具着脱装置が備えられている。
【0003】このような工具着脱装置として、従来例え
ば、特公昭61−57138号公報に開示されているよ
うなものがある。これは例えば図18に示すように構成
されている。アタッチメント本体100に軸受101を
介して回転自在に軸支された中空の主軸102の先端部
にテーパ穴102aを形成し、該テーパ穴102aに工
具Tのテーパ部Taを挿入する。そして該工具Tのプル
スタッドTbにコレット103をドローバー104で係
脱させ、該ドローバー104をクランプ用皿ばね105
でクランプ方向に引っ張るように構成されている。また
上記ドローバー104の後方には、該ドローバー104
をピストンロッド106で押圧移動させる油圧シリンダ
107が配設されている。
【0004】上記従来装置において工具Tをアンクラン
プするには、上記油圧シリンダ107をドローバー10
4を押すよう前進させる。するとピストンロッド106
がドローバー104を皿ばね105のばね力に抗して上
記コレット103が完全に開放されるまで押圧前進さ
せ、コレット103がプルスタッドTbから外れ、ドロ
ーバー104の先端がプルスタッドTbの後端面に当る
と、工具Tのテーパ穴102aとの密着が解除される。
この後、工具Tを工具交換装置等で外方に引き抜く。
【0005】また工具Tをクランプするには、工具Tを
工具交換装置等でテーパ穴102aに挿入し、上記油圧
シリンダ107を後退させる。するとドローバー104
が皿ばね105によって後退方向に移動してコレット1
03を縮径させるとともに主軸内方に引き込み、これに
より工具Tが主軸102にクランプされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで上記従来装置で
は、アンクランプ時には、皿ばね105を撓ませつつド
ローバー104を上記コレット103が完全に開放され
るまで前進させるように構成されており、そのために必
要な皿ばね全体のたわみ量、つまり所要ストロークは必
要なクランプ力を得るためのたわみ量に比較して相当に
大きくなっている。
【0007】一方、一般にクランプ用皿ばねの寿命はば
ね1枚当たりの単位たわみ量が大きい程短くなることが
知られている。従って所定の寿命を確保するには、ばね
1枚当たりのたわみ量を小さくしながら上述の所要スト
ロークを確保する必要があり、その結果従来の工具着脱
装置では、クランプ用皿ばねの全長(枚数)が大きくな
り、結果的に該皿ばねを内蔵する主軸長が長くなるとい
う問題がある。
【0008】特に、上述のアタッチメントにおいて、該
アタッチメントの主軸内に上記工具着脱装置を内蔵した
場合は、該主軸の全長が長くなってアタッチメント全体
が大型化し、その結果加工物との干渉により加工範囲が
限定されるという問題が発生する。
【0009】また上記従来の工具着脱装置では、油圧シ
リンダや油圧補助装置等を内蔵し、さらに油圧回路から
の油洩れに対応するための補充タンクが必要であり、構
造が複雑であるとともに重量が増大し、定期的なメンテ
ナンスが必要であるという問題もある。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、クランプばねの所要ストロークを短くして
主軸長さを短縮でき、重量増大等の問題を生じることの
ない工具着脱装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、主軸
の工具装着穴に連なる軸穴内に主軸軸線方向に移動自在
に挿通され、軸方向移動によって上記工具装着穴に工具
をクランプ・アンクランプするドローバーと、該ドロー
バーをクランプ方向に付勢するためのクランプばねとを
備えた工具着脱装置において、上記クランプばねのばね
力を上記ドローバーに伝達して該ドローバーをクランプ
方向に付勢し、又は上記ばね力を上記ドローバーに対し
て遮断して該ドローバーの軸方向移動を許容するばね力
断続機構を備え、上記ドローバーとクランプばねとが同
一軸上にて対向するように配置され、上記ばね力断続機
構が上記ドローバーとクランプばねとの対向部に配設さ
れたばね力伝達機構とばね力遮断機構とから構成されて
おり、上記ばね力伝達機構が、先端内面に傾斜面を有
し、上記クランプばねでドローバー側に付勢される押圧
筒体と、該押圧筒体の傾斜面と上記ドローバーの後端フ
ランジ部の傾斜面との間に配設された係止部材とを備
え、上記押圧筒体がドローバー側に移動すると上記係止
部材がドローバーをクランプ方向に移動させるように構
成されており、上記ばね力遮断機構が、上記押圧筒体内
に回転可能に配設され、該押圧筒体をクランプばねの圧
縮方向に押圧移動させる回転式解除用カムを備え、該解
除用カムの回転により上記押圧筒体をクランプばねの圧
縮方向に押圧移動させたとき上記係止部材がドローバー
の軸方向移動を許容するように構成されていることを特
徴としている。
【0012】また、請求項2の発明は、上記回転式解除
用カムの代わりに直線移動式解除用カムを採用し、該解
除用カムの半径方向移動によってドローバーの軸方向移
動を許容するように構成されている。
【0013】請求項3の発明は、上記ドローバーとクラ
ンプばねとが同一軸上にて対向するように配置されてお
り、上記ばね力断続機構が、加圧ロッドを上記ドローバ
ーと対向するように、かつ上記クランプばねを圧縮可能
に配置し、該加圧ロッドと上記ドローバーとの対向部に
断続用カムを主軸軸線と直角方向に移動可能に配設し、
該断続用カムに、上記加圧ロッドの第1被動カム面に摺
接する第1駆動カム面,及び上記ドローバーの第2被動
カム面に摺接する第2駆動カム面を形成し、上記断続用
カムを、軸穴の半径方向内側に移動させたときクランプ
ばねのばね力がドローバーに伝達され、外側に移動させ
たときクランプばねのばね力がドローバーに対して遮断
され、該ドローバーの軸方向移動が許容されるよう構成
されていることを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明に係る工具着脱装置によれば、工具クラ
ンプ時には、ばね力断続機構がクランプばねのばね力を
ドローバーに伝達し、これによりドローバーが工具をク
ランプ方向に引っ張り、主軸にクランプする。また、工
具アンクランプ時には、ばね力断続機構が上記ばね力を
上記ドローバーに対して遮断し、これによりドローバー
の軸方向移動が許容される。従って工具をドローバーと
共にコレット等のクランプ手段が完全に開放する位置ま
で移動させることができ、工具は主軸から取り外され
る。
【0015】このように本発明では、クランプ用ばねの
全たわみ量は、コレット等の開放に必要なストロークと
は無関係であり、従って上記クランプ用ばねの全長は必
要なクランプ力から決定され、その結果該工具着脱装置
を内蔵する主軸の全長が長くなる問題を回避できる。
【0016】また請求項1,2の発明では、工具クラン
プ時には、クランプばねのばね力が押圧筒体をドローバ
ー側に押圧移動させ、該押圧筒体が傾斜面,係止部材,
ドローバーのプルスタッドを介して該ドローバーをクラ
ンプ方向に押圧付勢し、これによりクランプばねのばね
力がドローバーに伝達されて工具のクランプが可能とな
る。
【0017】また工具アンクランプ時には、回転式又は
直線移動式解除用カムが上記押圧筒体をクランプばねの
圧縮方向に押圧移動させ、これによりクランプばねのば
ね力がドローバーに対して遮断されてドローバーの軸方
向移動が許容され、工具のアンクランプが可能となる。
【0018】さらにまた請求項3の発明によれば、工具
クランプ時には、断続用カムが軸穴の半径方向一方に移
動され、該断続用カムの第1,第2駆動カム面が加圧ロ
ッド,ドローバーの第1,第2被動カム面に強く摺接し
て両者を内方に引き込み、これによってクランプばねの
ばね力がドローバーに伝達され、工具が主軸の工具装着
穴内にクランプされる。
【0019】また工具アンクランプ時には、断続用カム
が軸穴の半径方向他方に移動され、該断続用カムの第1
駆動カム面と加圧ロッドの第1被動カム面との摺接力が
弱くなり、またこのときドローバーの被動カム面と断続
用カムの駆動カム面との摺接が外れ、ばね力がドローバ
ーに対して遮断され、またドローバーの軸方向移動が許
容され、工具のアンクランプが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図7は請求項1の発明に係る実施
例(第1実施例)の工具着脱装置を説明するための図で
あり、図1は本実施例工具着脱装置を備える90度アン
ギュラアタッチメントの断面正面図、図2は上記アタッ
チメントの要部拡大断面図、図3は図2の III-III線断
面図、図4〜図6は上記アタッチメントの動作を説明す
るための図、図7は上記アタッチメントを装着した主軸
ラムの一部断面正面図である。
【0021】図において、1は主軸ラムであり、該主軸
ラム1は、筒状のラム本体2と、該ラム本体2に同軸を
なすように配置固定された回転駆動モータ3と、該回転
駆動モータ3の出力軸4内に、該出力軸4と共に回転し
且つ軸方向に移動可能に挿入配置された駆動軸5と、上
記主軸ラム本体2上端部に取り付けられ、上記駆動軸5
を軸方向に移動させる軸送り機構6と、上記駆動軸5に
後述するアタッチメント8の押圧軸33をクランプ・ア
ンクランプする係脱機構7と、上記ラム本体2の下部内
面に配設され、上記アタッチメント8を該ラム本体2下
端部に着脱可能に装着する着脱機構22とを備えてい
る。なお、上記送り機構6,係脱機構7は本実施例工具
着脱装置の駆動源を構成し、また上記アタッチメント8
は本実施例工具着脱装置の作動部を構成している。
【0022】上記回転駆動モータ3は、モータケース9
内に軸受10を介して上記出力軸4を回転自在に配設す
るとともに、該出力軸4とモータケース9との間に回転
子11,固定子12を対向配設した構造のものである。
【0023】上記軸送り機構6は、ラム本体2の上端部
に軸受13を介して回転筒14を回転自在に配設し、該
回転筒14を駆動モータ15によってプーリ16a,1
6b,ベルト17を介して回転駆動するようになってい
る。また上記回転筒14内にはナット部材18が固着さ
れており、該ナット部材18内にはボールねじ19が螺
挿されている。このボールねじ19の下端には、上記モ
ータケース9のボス部9a内に軸方向移動可能に挿入さ
れた連結筒20が接続されており、該連結筒20は上記
ボールねじ19と上記駆動軸5の上端部とを軸受21を
介して連結している。また上記駆動軸5の下端部に形成
されたテーパ穴に上記アタッチメント8の押圧軸33の
テーパ部33aが嵌合しており、ボールねじ19を上下
移動させると上記押圧軸33が上下移動するようになっ
ている。
【0024】上記係脱機構7は、上記ボールねじ19の
上端に固定されたシリンダ25内にピストンロッド26
のピストン26aを挿入し、該ピストンロッド26をボ
ールねじ19の軸心に軸方向移動可能に挿通した構造の
ものである。このピストンロッド26の下端部は上記駆
動軸5内に軸方向移動可能に挿入されたドローバー27
の上端に当接可能に配置されており、該ドローバー27
はクランプ用皿ばね28で上方に付勢されている。また
上記ドローバー27の下端部には、上記アタッチメント
8の押圧軸33のプルスタッドに係脱するコレット29
が配設されており、該ドローバー27を上下移動させる
と該コレット29が拡縮するようになっている。
【0025】また上記着脱機構22は、ラム本体2内に
同軸に形成されたシリンダ2a内にピストン23を配設
し、該ピストン23の下端部で多数のコレットを円周状
に配置してなるコレットチャック24を上下移動させる
ように構成されている。上記ピストン23を上下移動さ
せると上記コレットチャック24が上記アタッチメント
8のアタッチメントケース30のフランジ部30aに係
脱し、かつ該アタッチメントケース30,ラム本体2に
それぞれ固定された旋回割り出し用カップリング30
b,2b同士が係脱するようになっている。
【0026】上記アタッチメント8は、略L型筒形状の
上記アタッチメントケース30の内部に垂直方向の中間
軸31と、該中間軸31と直交する水平方向の主軸32
とを、軸受31a,32aを介してそれぞれ回転自在に
軸支した構造のものである。上記中間軸31,主軸32
は傘歯車31b,32bを噛合させて連結されており、
該中間軸31のCT1回りの回転が主軸32のCT2回
りの回転として伝達される。
【0027】上記アタッチメントケース30には、上記
ラム本体2の下端面に設けられたカップリング2bと噛
合し、駆動軸軸心回りに所定角度に位置決めする環状の
カップリング30bが固着されている。また、該カップ
リング30bを貫通して上方へ突出する円筒凸部上端
に、上記着脱機構22のコレットチャック24が係脱す
るフランジ部30aが形成されている。
【0028】上記中間軸31は上記駆動軸5が挿入され
る円筒形状のもので、上記アタッチメントケース30よ
り上方に突出する上端部の内周面には内歯車31cが形
成され、上記駆動軸5の下部外周面に形成された外歯車
と、回転可能かつ相対的に軸方向移動可能に噛合してい
る。また、上記中間軸31内には上記押圧軸33が軸方
向移動可能にかつばね34により上方に付勢されて挿入
されている。そして、上記押圧軸33の下端部には後述
するカムを押圧回動させる縮経軸部33bが形成されて
いる。
【0029】上記主軸32は円筒形状のもので、その先
端(図1右端)には工具Tのテーパ部と嵌合するテーパ
穴32cが形成されており、該テーパ穴32cに連なる
軸穴内には該主軸32と同心状に案内筒35が嵌着され
ている。この案内筒35内には、複数のコレットを円周
上に組み合わせてなり、軸方向移動自在のコレットチャ
ック36と、該コレットチャック36を係止して軸方向
に移動駆動するドローバー37とが配設されている。
【0030】上記コレットチャック36は、軸方向の僅
かな移動により上記案内筒35内側の案内面にならって
案内されて径方向に拡縮するよう構成されている。上記
ドローバー37を後述するばね力伝達機構(クランプ機
構)40を介してばね43のばね力により主軸32後方
(図1左方)へ付勢すると、上記コレットチャック36
は工具Tのテーパ部先端に固着されたプルスタッドTp
を狭持すると共に主軸32後方向に引き込み、上記工具
Tを上記主軸テーパ穴32cにクランプする。
【0031】上記ばね力伝達機構40は、クランプ用ば
ね43のばね力を倍力してドローバー37に伝達するた
めのものであり、上記主軸32内中程に案内筒35に続
いて配設されており、以下の構造を有している。主軸3
2の軸穴内にスリーブ41を介して軸方向に移動自在に
支持され、その先端に基端側(図2左側)に向けて縮径
してなるテーパ孔(傾斜面)42aが形成された押圧筒
体42と、上記主軸32後端面の蓋42dと上記押圧筒
体42との間に縮装され、上記押圧筒体42を上記案内
筒35側へ付勢するクランプ用のばね43と、上記案内
筒35とスリーブ41との間に狭持固定され、上記押圧
筒体42が軸方向移動自在に外嵌されかつドローバー3
7が軸方向移動自在に内嵌され、さらに円筒部の円周上
に複数のボール保持孔44aが等間隔に径方向に設けら
れたボール保持筒体44と、上記ボール保持孔44aに
遊嵌されたボール45とを備えている。
【0032】上記ばね力伝達機構40では、上記複数の
ボール45が、上記押圧筒体42のテーパ孔42aと、
上記ドローバー37の凹溝段部の基端側に向けて拡径す
る円錐状テーパ面(傾斜面)37aとに当接し、楔効果
によりばね力を倍力して上記ドローバー37を上記主軸
32の後方へ付勢する。なお、上記ボール保持筒体44
の軸穴段部とドローバー37の段部との間には該ドロー
バー37を主軸先端側へ付勢するコイルばね46が介設
されている。
【0033】さらに、上記主軸32内には、上記ばね4
3のばね力をドローバー37に対して遮断するためのば
ね力遮断機構(アンクランプ機構)50が配設されてい
る。このばね力遮断機構50は、上記押圧軸33の下降
位置に対応して主軸32側部に半径方向に設けられた操
作孔32eと、上記押圧筒体42内に配設され、該主軸
内直径方向に固着された枢支ピン51により上記主軸3
2及び操作孔32eの各軸線を含む平面内に回動自在に
枢支される解除用カム52及び押圧用カム53と、上記
押圧筒体42の基端側内に上記枢支ピン51と平行に枢
支されたカムフォロワ54とを備えている。
【0034】上記解除用カム52には押圧軸33が当接
する当接部52aが形成され、その枢支点対称位置には
カム面52bが形成されており、該カム面52bがカム
フォロワ54に当接することにより押圧筒体42をばね
43に抗して主軸後方へ押圧するよう作用する。
【0035】また、上記押圧用カム53は上記解除用カ
ム52を挟んで対称にかつ該解除用カム52と一体に形
成されており、上記カム53のカム面53aがドローバ
ー37の端面に摺接して該ドローバー37を主軸先端方
向へ押圧することにより、上記主軸テーパ穴32cに密
着する工具Tを離脱させるよう作用する。
【0036】次に、本実施例の作用効果を説明する。主
軸32に工具がクランプされた状態においては、上記ば
ね43のばね力により上記押圧筒体42がドローバー3
7側に押圧されてボール45を軸心内方に押圧してお
り、これにより該ボール45がドローバー37のテーパ
面37aに当接して該ドローバー37を主軸後方へ押圧
している。これによりコレットチャック36が縮径して
工具TのプルスタッドTpを狭持すると共に主軸32内
方に引き込み、その結果上記工具Tはテーパ穴32cに
クランプされている。
【0037】以下、上記工具クランプ状態より工具を交
換する際の操作手順について主に図4〜図6に基づいて
説明する。 〔主軸オリエンテーション(主軸定位置停止)行程〕予
め、図示しない制御装置に設定記憶された上記駆動軸5
と主軸32との回転角度位置関係に基づいて、モータ1
2により駆動軸5を回転駆動して、上記主軸32の操作
孔32eが押圧軸33に対向するよう該主軸32を位置
決めする(図4参照)。またこの位置決めによって、工
具Tの工具把持部に設けられたキー溝T1と工具交換装
置(図示せず)の交換アームに設けられたキーとが一致
する。なお、上記主軸32に被検知部材を装着し、これ
をセンサ等により検知して位置決めするようにしても良
い。
【0038】〔アンクランプ行程〕次に、図5に示すよ
うに、工具Tを工具交換アームAで把持し、これと同時
に上記ラム本体2の送り機構6によって、駆動軸5と共
に該駆動軸5の先端にクランプされた押圧軸33を下降
させて、上記主軸32の操作孔32eより解除用カム5
2の当接部52aを押圧し、上記解除用カム52及び押
圧カム53を図示時計回り方向に回動させる。該両カム
52,53が回動していくと、まず、解除用カム52の
カム面52bが押圧筒体42に固定されたカムフォロア
54に当接して該押圧筒体42をばね43に抗して後方
に押圧移動させる。これによりボール45の主軸軸心内
方への押圧力、ひいてはドローバー37への引張り力が
解除され、コレットチャック36の把持力が解除され
る。その後、上記押圧用カム53のカム面53aがドロ
ーバー37端面に摺接して該ドローバー37を主軸32
の先端側へ微少量押圧移動させる。これにより主軸32
のテーパ穴32c内面に密着していた工具Tが離脱す
る。なお、このとき、上記工具Tは上述のように工具交
換アームAによって把持されており落下することはな
い。
【0039】〔工具抜き取り行程〕そして、図6に示す
ように、工具Tを工具交換アームAで主軸32のテーパ
穴32cより抜き出す。このとき上記押圧筒体42のテ
ーパ孔42aが後退しており、ボール45は保持筒体4
4のボール保持孔44a内で径方向に移動可能な状態に
あるので、交換アームAの引き抜き操作によりドローバ
ー37と共にコレットチャック36も主軸先端側に移動
し、該コレットチャック36は案内筒35内周の案内面
にならって移動端で開放状態となる。なお、工具Tが抜
き取られた後、ドローバー37はばね46により移動端
に付勢保持され、コレットチャック36を開放状態に保
持する。
【0040】〔工具挿入行程〕上記工具Tの抜き取り
後、工具交換アームAによって次加工用工具Tが主軸テ
ーパ穴32cへ挿入される。このときドローバー37は
プルスタッドTpの端面で主軸後方に押圧され、これに
よりコレットチャック36は自動的に閉塞して上記プル
スタッドTpを狭持する。
【0041】〔クランプ行程〕上記工具交換アームAに
よる工具入れ替え動作中、下降状態にあった押圧軸33
を上昇させる。するとばね43のばね力がカム52,5
3を図6反時計回りに回動させるとともに、押圧筒体4
2を前進させる。これにより該押圧筒体42がボール4
5を軸心内方へ押圧し、該ボール45がドローバー37
を主軸後方に押圧して、次加工用工具Tをテーパ穴32
cにクランプする。その後、工具交換アームAが原位置
に退避し、工具交換が完了することとなる。
【0042】このように本実施例では、工具クランプ時
には、ばね力伝達機構40がばね43のばね力をドロー
バー37に伝達し、これによりドローバー37がコレッ
ト36を介して工具Tをクランプ方向に引っ張り、該工
具Tは主軸32にクランプされる。
【0043】一方、工具アンクランプ時には、ばね力遮
断機構50が上記ばね力を上記ドローバー37に対して
遮断し、これによりドローバー37の軸方向移動が許容
され、ドローバー37をコレット36とともに、該コレ
ット36が完全に開放する位置まで移動させることがで
き、工具Tは主軸32から取り外される。
【0044】このように本実施例では、クランプ用のば
ね43のばね力をドローバー37に伝達、又は遮断する
ように構成したので、クランプ用のばね43の全たわみ
量は、コレット36の開放に必要なストロークとは無関
係であり、従って上記ばね43の全長は必要なクランプ
力から決定される。その結果該工具着脱装置を内蔵する
主軸32の全長が長くなる問題を回避でき、加工範囲を
拡大できる。また、上記従来装置のような油圧装置を必
要とすることなく工具のクランプ・アンクランプが可能
であり、上記油圧装置に起因する構造の複雑化,重量増
大等の問題も回避できる。
【0045】また、押圧軸33を主軸32の外部から主
軸軸線と直角方向に挿入して解除用カム52等を回動さ
せるようにしたので、従来装置のような油圧装置を設け
ることなく工具アンクランプを実現できる。
【0046】さらにまた、解除用カム52と押圧用カム
53とを一体的に設けたので、解除用カム52が上記ク
ランプばね43のばね力を遮断してドローバー37の軸
方向移動を許容するとともに、押圧用カム53がドロー
バー37をアンクランプ方向に微小距離移動させること
ができ、簡単な構造及び簡単な操作で工具のアンクラン
プを実現できる。
【0047】ここで上記実施例では、90度アンギュラ
アタッチメントの場合を説明したが、本発明は、押圧軸
を操作孔から挿入して解除用カム等を回動させることが
できればどのような角度のアンギュラアタッチメントに
に採用可能である。
【0048】図8は、主軸32が中間軸31に対して4
5度の角度をなして回転駆動される45度アンギュラア
タッチメントに適用した例である。図中、図1と同一符
号は同一又は相当部分を示しており、本実施例は上記9
0度アンギュラアタッチメントの場合と基本的に同一構
造に構成されている。但し、上記主軸32側部の操作孔
32e,解除用カム52,押圧用カム53は、上記押圧
軸33の挿入角度に対応した形状に設定されている。
【0049】また上記実施例では、ばね力遮断機構50
が解除用カム52,押圧用カム53等の回転カムを備え
ている場合を説明したが、本発明のばね力遮断機構は、
ばね力をドローバーに対して遮断でき、該ドローバーの
移動を許容できるものであればどのような構造でも採用
できる。
【0050】図9は直線移動カムを採用した請求項2の
発明に係る実施例(第2実施例)であり、図中、図2と
同一符号は同一又は相当部分を示す。本実施例では、解
除用カム52及び押圧用カム53を軸60に固定してな
る直線移動カム61を採用しており、該カム61は図示
上下方向に直線移動可能となっている。また上記カム6
1はばね62によって図示上方に付勢されている。
【0051】本実施例により工具をアンクランプするに
は、押圧軸33の縮径軸部33bで上記カム61を下降
させる。するとまず該カム61の解除用カム52の傾斜
カム面52bがカムフォロア54に当接してばね43の
ばね力を解除し、続いて押圧用カム53のカム面53a
がドローバー37を押圧して工具を主軸より離脱させ
る。また、工具の入れ替え後該工具をクランプするに
は、上記押圧軸33を上昇させる。するとばね43のば
ね力がドローバー37に伝達され、上記各実施例同様に
工具がクランプされる。
【0052】このように本実施例では、上記各実施例と
同様の効果が得られる。また本実施例ではカム61を直
線移動タイプとしたので回転式カムに比較して構造を簡
略化できる。
【0053】図10〜図17は請求項3の発明に係る実
施例(第3実施例)による工具着脱装置を説明するめた
の図であり、図中、図1〜図9と同一符号は同一又は相
当部分を示す。本実施例のばね力伝達機能及びばね力遮
断機能を有するばね力断続機構70は以下の構造になっ
ている。主軸32内に挿入固定されたスリーブ71内に
加圧ロッド72が、ドローバー37と対向するように挿
入配置されている。該加圧ロッド72の後端フランジ部
72aとスリーブ71の底壁71aとの間にクランプば
ね43が介設されており、これにより該加圧ロッド72
は主軸後方に付勢されている。また加圧ロッド72及び
ドローバー37の対向端部には、それぞれ対向フランジ
部72c,37bが形成されており、該各対向フランジ
部72c,37bの反対向面側にはそれぞれ第1,第2
被動カム面72b,37aが形成されている。
【0054】上記主軸32の軸穴内の上記スリーブ7
1,案内筒体35間部分には円筒状のスリーブ73が軸
方向移動可能かつ回転不能に挿入配置されており、該ス
リーブ73内には断続用カム74が主軸軸直角方向(図
11上下方向)に移動可能に配設されている。この断続
用カム74は円形フランジ部74aの両側に間隔をあけ
て半円リング状の半円フランジ部74b,74cを一体
形成したものである。上記半円フランジ部74b,74
cには上記加圧ロッド72,ドローバー37が位置する
半円状の凹部74hが形成されており、またその軸方向
内側面には上記第1,第2被動カム面72b,37aが
摺接する第1,第2駆動カム面74d,74eが形成さ
れている。ここでドローバー37側の第2駆動カム面7
4eは加圧ロッド72側の第1駆動カム面74dより低
くなっており、断続用カム74が軸穴の半径方向に移動
したとき、第2被動カム面74eが第2駆動カム面37
aから外れ、これによりドローバー37の軸方向移動を
許容するようになっている。
【0055】また上記断続用カム74の円形フランジ部
74aのドローバー側の面には突起74iが突設されて
おり、またドローバー37の対向フランジ部37bの端
面には上記突起74iが摺動するガイド溝37cが形成
されている。そしてこのガイド溝37cの下端部には傾
斜面37dが形成されており、該傾斜面37dを上記突
起74iが押圧することにより、該ドローバー37がア
ンクランプ側に微小距離移動する。
【0056】また上記断続用カム74を内包する上記ス
リーブ73の内面には、上記断続用カム74の軸直角方
向移動を許容する逃げ部73cが凹設されている。また
上記円形フランジ部74aの外周には一対のガイドピン
75が固定されており、該ガイドピン75は上記スリー
ブ73に軸直角方向に形成されたガイド穴73a,73
b内に挿入されている。これにより上記断続用カム74
は主軸軸線と直角方向に移動可能になっている。また主
軸32には上記ガイド穴73a,73bと同軸をなすよ
うに操作孔32e,32fが貫通形成されており、該操
作孔32e,32fから挿入された押圧軸33によって
上記断続用カム74を軸直角方向に移動させるようにな
っている。さらにまた上記断続用カム74は、これの外
周に形成された凹部74fと上記スリーブ73との間に
配設されたばね76によってクランプ位置に付勢されて
いる。
【0057】次に本第3実施例の作用効果について説明
する。工具Tのクランプ状態では、図14に示すよう
に、断続用カム74は同図上端のクランプ位置に位置し
ている。そのため該断続用カム74の第1,第2駆動カ
ム面74d,74eがそれぞれ加圧ロッド72,ドロー
バー37の第1,第2被動カム面72b,37aに強く
摺接して加圧ロッド72,及びドローバー37を内方に
引っ張っており、これによりクランプばね43が圧縮さ
れてそのばね力がドローバー37に伝達され、コレット
チャック36が工具TのプルスタッドTpを挟持すると
ともに内方に引き込み、その結果工具Tは主軸32のテ
ーパ穴32cにクランプされている。
【0058】上記工具Tをアンクランプするには、図1
5に示すように、押圧軸33を操作孔32eに挿入して
断続用カム74をスリーブ73の凹部73c側に押し下
げる。すると、第1駆動カム面74dと第1被動カム面
72bとの摺接が弱くなり、加圧ロッド72が図示左側
に微小距離移動し、第2駆動カム面74eと第2被動カ
ム面37aとの係止が外れ、ばね43のばね力がドロー
バー37に対して遮断されるとともに、ドローバー37
の軸方向移動が許容される。
【0059】また断続用カム74が上記凹部73cに当
接する位置まで下降すると、該断続用カム74の突起7
4iがドローバー37のガイド溝37cの傾斜面73d
に当接して該ドローバー37を微小距離だけ工具側に移
動させ、これにより工具Tのテーパ穴32cとの密着が
解除される(図16参照)。なおこのとき、工具Tは工
具交換アームAに把持されているので落下することはな
い。
【0060】この後、工具交換アームAによって工具T
を引き抜き方向に移動させると、コレットチャック36
がドローバー37とともに移動し、コレットチャック3
6が開放され、工具Tの引き抜きが可能となる。
【0061】次行程の工具Tをクランプする場合は、上
記コレットチャック36が開放している状態で次行程の
工具Tを挿入し、一旦押圧軸33を操作孔32eより抜
き出し、図11下側の操作孔32fが押圧軸33と一致
するように主軸32が回転位置決めされる。そして上記
工具TのプルスタッドTpによってドローバー37が内
方に押し込まれ、コレットチャック36が閉塞してプル
スタッドTpを把持し、上述の図15と同じ状態にな
る。この後、図17に示すように、押圧軸33を操作孔
32fから挿入して断続用カム74を下方に押しさげ
る。すると、第1,第2駆動カム面74d,74eが第
1,第2被動カム面72b,37aに摺接して加圧ロッ
ド72,ドローバー37を内方に引き込み、ばね43の
ばね力がドローバー37に伝達され、工具Tは主軸32
にクランプされる。
【0062】このように本第3実施例においても、クラ
ンプ用のばね43のばね力をドローバー37に伝達、又
は遮断するように構成したので、クランプ用のばね43
の全長は、コレットチャック36の開放に必要なストロ
ークではなく必要なクランプ力から決定される。その結
果該工具着脱装置を内蔵する主軸32の全長が長くなる
問題を回避でき、上記第1実施例と同様の効果が得られ
る。
【0063】また本実施例では、断続用カム74の駆動
カム面と、ドローバー37,加圧ロッド72とを摺接さ
せることによりばね力の伝達,又は遮断を行うようにし
たので、構造を簡素化できる。
【0064】なお、上記各実施例では、ドローバーとク
ランプ用ばねとを対向配置したが、本発明では必ずしも
このような配置にする必要はなく、例えばドローバーを
クランプ用ばねの軸心に同軸配置してもよい。また上記
実施例では、工具Tのクランプ手段としてコレットチャ
ックを用いた例を説明したが、本発明のクランプ手段は
これに限定されるものではない。要はばね力を利用して
クランプするものであればどのような構成にしても良
く、例えばボールロックによってクランプするようにし
ても良い。
【0065】さらにまた、本発明の適用対象はアンギュ
ラアタッチメントに限られるものでないことは勿論であ
り、マシニングセンタ等の主軸にも適用できる。この場
合は、押圧軸は公知の駆動機構、例えば油圧シリンダ等
で駆動する。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明に係る工具着脱装置
によれば、クランプ用ばねのばね力をドローバーに対し
て断続させるばね力断続機構を設けたので、ばねの全長
をコレット等のクランプ手段を開放するのに必要なスト
ローク量と無関係に短く設定でき、主軸の軸方向長さを
短縮して機械本体を小型化でき、特にアンギュラアタッ
チメントにおいては加工範囲を拡大でき、またアタッチ
メント内に工具のクランプ・アンクランプ用油圧装置を
内蔵しないので、重量の軽減を図ることができる効果が
ある。
【0067】また、請求項1〜請求項3の発明に係る工
具着脱装置によれば、クランプ用ばねのばね力の伝達,
遮断を回転式カム,又は直線移動カム等の簡単な構造に
よって実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の第1実施例による90度アン
ギュラアタッチメントの断面正面図である。
【図2】上記第1実施例の要部拡大断面図である。
【図3】図2の III-III線断面図である。
【図4】上記第1実施例装置の動作を説明するための図
である。
【図5】上記第1実施例装置の動作を説明するための図
である。
【図6】上記第1実施例装置の動作を説明するための図
である。
【図7】上記実施例装置を取り付けた主軸ラムの一部断
面正面図である。
【図8】上記第1実施例装置の変形例を示す45度アン
ギュラアタッチメントの断面正面図である。
【図9】請求項2の発明に係る第2実施例の要部拡大断
面図である。
【図10】請求項3の発明の第3実施例による90度ア
ンギュラアタッチメントの断面正面図である。
【図11】上記第3実施例の要部拡大断面図である。
【図12】図11のXII-XII 線断面図である。
【図13】上記第3実施例装置の断続用カム部分の分解
斜視図である。
【図14】上記第3実施例装置の動作を説明するための
図である。
【図15】上記第3実施例装置の動作を説明するための
図である。
【図16】上記第3実施例装置の動作を説明するための
図である。
【図17】上記第3実施例装置の動作を説明するための
図である。
【図18】従来の工具着脱装置を示す断面正面図であ
る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸の工具装着穴に連なる軸穴内に主軸
    軸線方向に移動自在に挿通され、軸方向移動によって上
    記工具装着穴に工具をクランプ・アンクランプするドロ
    ーバーと、該ドローバーをクランプ方向に付勢するため
    のクランプばねとを備えた工具着脱装置において、上記
    クランプばねのばね力を上記ドローバーに伝達して該ド
    ローバーをクランプ方向に付勢し、又は上記ばね力を上
    記ドローバーに対して遮断して該ドローバーの軸方向移
    動を許容するばね力断続機構を備え、上記ドローバーと
    クランプばねとが同一軸上にて対向するように配置さ
    れ、上記ばね力断続機構が上記ドローバーとクランプば
    ねとの対向部に配設されたばね力伝達機構とばね力遮断
    機構とから構成されており、上記ばね力伝達機構が、先
    端内面に傾斜面を有し、上記クランプばねでドローバー
    側に付勢される押圧筒体と、該押圧筒体の傾斜面と上記
    ドローバーの後端フランジ部の傾斜面との間に配設され
    た係止部材とを備え、上記押圧筒体がドローバー側に移
    動すると上記係止部材がドローバーをクランプ方向に移
    動させるように構成されており、上記ばね力遮断機構
    が、上記押圧筒体内に回転可能に配設され、該押圧筒体
    をクランプばねの圧縮方向に押圧移動させる回転式解除
    用カムを備え、該解除用カムの回転により上記押圧筒体
    をクランプばねの圧縮方向に押圧移動させたとき上記係
    止部材がドローバーの軸方向移動を許容するように構成
    されていることを特徴とする工具着脱装置。
  2. 【請求項2】 主軸の工具装着穴に連なる軸穴内に主軸
    軸線方向に移動自在に挿通され、軸方向移動によって上
    記工具装着穴に工具をクランプ・アンクランプするドロ
    ーバーと、該ドローバーをクランプ方向に付勢するため
    のクランプばねとを備えた工具着脱装置において、上記
    クランプばねのばね力を上記ドローバーに伝達して該ド
    ローバーをクランプ方向に付勢し、又は上記ばね力を上
    記ドローバーに対して遮断して該ドローバーの軸方向移
    動を許容するばね力断続機構を備え、上記ドローバーと
    クランプばねとが同一軸上にて対向するように配置さ
    れ、上記ばね力断続機構が上記ドローバーとクランプば
    ねとの対向部に配設されたばね力伝達機構とばね力遮断
    機構とから構成されており、上記ばね力伝達機構が、先
    端内面に傾斜面を有し、上記クランプばねでドローバー
    側に付勢される押圧筒体と、該押圧筒体の傾斜面と上記
    ドローバーの後端フランジ部の傾斜面との間に配設され
    た係止部材とを備え、上記押圧筒体がドローバー側に移
    動すると上記係止部材がドローバーをクランプ方向に移
    動させるように構成されており、上記ばね力遮断機構
    が、上記押圧筒体内に軸穴の半径方向に移動可能に配設
    され、該押圧筒体をクランプばねの圧縮方向に押圧移動
    させる直線移動式解除用カムを備え、該解除用カムの
    記半径方向移動により上記押圧筒体をクランプばねの圧
    縮方向に押圧移動させたとき上記係止部材がドローバー
    の軸方向移動を許容するように構成されていることを特
    徴とする工具着脱装置。
  3. 【請求項3】 主軸の工具装着穴に連なる軸穴内に主軸
    軸線方向に移動自在に挿通され、軸方向移動によって上
    記工具装着穴に工具をクランプ・アンクランプするドロ
    ーバーと、該ドローバーをクランプ方向に付勢するため
    のクランプばねとを備えた工具着脱装置において、上記
    クランプばねのばね力を上記ドローバーに伝達して該ド
    ローバーをクランプ方向に付勢し、又は上記ばね力を上
    記ドローバーに対して遮断して該ドローバーの軸方向移
    動を許容するばね力断続機構を備え、上記ドローバーと
    クランプばねとが同一軸上にて対向するように配置され
    ており、上記ばね力断続機構が、加圧ロッドを上記ドロ
    ーバーと対向するように、かつ上記クランプばねを圧縮
    可能に配置し、該加圧ロッドと上記ドローバーとの対向
    部に断続用カムを主軸軸線と直角方向に移動可能に配設
    し、該断続用カムに、上記加圧ロッドの第1被動カム面
    に摺接する第1駆動カム面,及び上記ドローバーの第2
    被動カム面に摺接する第2駆動カム面を形成し、上記断
    続用カムを、軸穴の半径方向一方に移動させたときクラ
    ンプばねのばね力がドローバーに伝達され、他方に移動
    させたときクランプばねのばね力がドローバーに対して
    遮断され、該ドローバーの軸方向移動が許容されるよう
    構成されていることを特徴とする工具着脱装置。
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DE112008002972T5 (de) 2007-11-07 2010-12-09 NTN Corporation, Osaka-shi Verfahren zur Herstellung von Abstandshaltern für Spindeln

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DE112008002972T5 (de) 2007-11-07 2010-12-09 NTN Corporation, Osaka-shi Verfahren zur Herstellung von Abstandshaltern für Spindeln
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