JP3414997B2 - 線材カッター - Google Patents

線材カッター

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JP3414997B2 JP23733297A JP23733297A JP3414997B2 JP 3414997 B2 JP3414997 B2 JP 3414997B2 JP 23733297 A JP23733297 A JP 23733297A JP 23733297 A JP23733297 A JP 23733297A JP 3414997 B2 JP3414997 B2 JP 3414997B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線ケーブル等の
線材カッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線ケーブルの一つとして鋼芯入りアル
ミ線(以下ACSR線という)がある。このACSR線
Cは図5に示しているように、鋼芯Sの周囲に6本のア
ルミニウム合金線Aが配され、該アルミニウム合金線A
の外側が樹脂等の被覆材Rにより被覆されている。
【0003】一般に、ケーブルの切断には、図4〜図6
に示す電線カッター11が使用される。このカッター1
1は、先端部に切断刃12を有し基端部にハンドル13
の装着部14を有する左右一対のカッター本体15を、
短軸16により相対回動可能に軸着したもので、切断刃
12が軸側の弧状部12Aとこれに続いて先端へと延び
る直線状部12Bとを備えており、切断刃12は刃先が
尖鋭なクサビ形とされている。
【0004】この電線カッター11を用いて、ACSR
線Cを切断すると、被覆材R及びアルミニウム合金線A
を切断できるが、鋼芯Sを切断することができず、図5
に示すように、切断刃12の弧状部12A刃先が欠損1
7してしまい、使用できなくなる。そこで、前記ACS
R線Cを切断するとき、図4に示す電線カッター11を
用いて、被覆材R及びアルミニウム合金線Aを切断した
後、鋼線Sは鋼線専用カッターであるクリッパーを用い
て切断している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ACS
R線Cをクリッパーで切断すると、該線Cの断面が変形
する。したがって、ACSR線Cを切断するには、前述
のように2種のカッターを用いて切断しなければなら
ず、送電鉄塔等に架線されたACSR線C(高圧送電線
として使用)の切断は高所作業であるため、非常に作業
性が悪いという問題がある。
【0006】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、一般のケーブル
はもとよりACSR線等の線材を、一種のカッターで能
率よく切断でき、しかも線材の断面変形が極少の線材カ
ッターを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、先端部に切断刃を有し基端部にハンドル装着部を
有する左右一対のカッター本体が、短軸により相対回動
可能に軸着されてなり、前記切断刃が軸側の弧状部とこ
れに続いて先端へと延びる直線状部とを備えている線材
カッターにおいて、前記切断刃の少なくとも弧状部の刃
先に、前記短軸の軸心と平行な面に形成された筒状面が
設けられて剪断刃先とされており、前記切断刃の直線状
部の刃先が、前記弧状部の刃先の筒状面の幅よりも幅の
狭い平坦面又は外突状の弯曲面とされており、前記筒状
面と平坦面又は湾曲面とは滑らかにつながっており、前
記弧状部及び直線状部の刃先には、左右カッターが互い
に接する側面に対する側面角度θ2と、該側面角度に対
する刃先角度θ1が付されていることを特徴としてい
る。また、前記側面から刃先までに側面逃げC1が設け
られ、該側面逃げC1は、弧状部の刃先と直線状部の刃
先とで同じであり、前記刃先角度θ1は60度とされ、
前記側面角度θ2は30度とされいるのが好ましい。
【0008】この場合、ケーブル例えばACSR線の切
断に際しては、前記切断刃の直線状部で被覆材、アルミ
ニウム合金線などの軟質線材を切断した後、切断刃の弧
状部で鋼芯材などの硬質線材を切断することができる。
しかも、鋼芯線は剪断により切断されるので、線材の断
面変形が極めて少ないし、刃先が欠損することもなく、
継続して切断作業を行なえる。
【0009】また、本発明は、前記切断刃の直線状部の
刃先が、前記弧状部の刃先よりも幅の狭い平坦面又は外
突状の弯曲面とされているので、直線状部の刃先が欠損
(刃こぼれ)するのが防止でき、耐久性の向上を図るこ
とができる。なお、前記平坦面又は弯曲面の幅は、0.
2mm〜0.05mmとするのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図3は、本発明に係る線材カ
ッター1の実施形態を示している。この線材カッター1
は、炭素工具鋼(SK4)製で、先端部に切断刃2を有
し基端部にハンドル装着部3を有する左右一対のカッタ
ー本体4,4が、短軸5により相対回動可能に軸着さ
れ、前記ハンドル装着部3に木製、金属管製等のハンド
ル6が夫々固着されている。
【0011】そして、前記切断刃2は、短軸5側が弧状
部2Aとされ、これに続いて先端へと延びる直線状部2
Bを備えている。該弧状部2Aは円弧状で、その半径R
が10mmとされている。また、直線状部2Bは、略直
線状であればよく、したがって、内又は外側に若干弯曲
していてもよい。切断刃2の直線状部2Bの刃先形状
は、図2に示しているように、基本形状がクサビ形でそ
の刃先角θ1が60度とされ、側面角θ2が30度とさ
れており、側面逃げC1が0.3mmで先端が幅(B
1)0.2mmの平坦面7(又は外向突状の円弧面)と
されている。このように平坦面7を設けることにより、
刃先のこぼれ即ち欠損を防止して耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0012】なお、直線状部2Bの刃先幅B1を0.2
mm以上にすると、切れ味が悪くなるので、この刃先幅
B1は切れ味を損ねることなく、しかも刃こぼれを防止
できる程度に設定するのが好ましい。前記切断刃2の弧
状部2Aは、前述のように半径Rが10mmの円弧状
で、刃先基部から曲率中心から直線状部2B方向の寸法
E(5mm)までが、刃先幅B2(0.4〜0.9m
m)の筒状面8とされ、この筒状面8から直線状部2B
の平坦面7までの間が、漸次幅が狭められている。な
お、弧状部2Aの刃先角θ1及び側面角θ2は、直線状
部2Bの刃先角及び側面角と同じく60度,30度とさ
れ、側面逃げC1も同じく0.3mmとされている。
【0013】このように、切断刃2の弧状部2A刃先に
筒状面8を設けて剪断刃先とすることにより、硬い材料
例えばACSR線Cの鋼芯Sを、容易にかつ確実に切断
することができ、刃こぼれ等の欠損を防止できる。
【0014】
【実施例】上記実施形態のカッター1で、しかも表1に
示す刃先寸法の3つの実施例と、図4に示す従来のカッ
ターについて、繰返し100回切断試験を行なった結
果、切断荷重(kg・f)(ハンドル末端における荷
重)は表2に示すとおりである。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】なお、実施例1〜3及び従来品の材質はS
K4で、刃部の硬さはHRA82である。また、被切断
材は、ACSR線(鋼芯の硬さHRC46〜47)が断
面150mm2 、鋼銅線(なまし処理なし)が断面15
0mm2 、アルミ線(鋼芯なし)が断面250mm2
V線(600V内線用)が断面250mm2 である。
【0018】表2から明らかなように、従来品では切断
不能なACSR線を、実施例1〜3共に切断可能であ
り、切断荷重についても全く遜色はなく、特に実施例2
では、各被切断材に対して満足な結果が得られ、しか
も、100回連続切断テストにもかかわらず、切断刃2
の刃部に全く異常が認められない。本発明は、上記実施
例に限定されるものではなく、弧状部2Aの大きさ、筒
状面8の幅等任意に変更でき、直線状部2Bを尖鋭な刃
先とすることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、切断刃の少なくとも弧
状部の刃先に筒状面が設けられ剪断刃先とされているの
で、鋼芯入りのACSR線をも、クリッパーを使用する
ことなく1つのカッターで容易にかつ確実にしかも線断
面を変形させずに切断でき、切断作業性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す切断刃を開いた状態
の正面図である。
【図2】図1のX−X線断面拡大図である。
【図3】図1のY−Y線断面拡大図である。
【図4】従来例を示す正面図である。
【図5】従来例のACSR線切断後の切断刃を開いた状
態を示す要部正面図である。
【図6】図5のZ−Z線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 線材カッター 2 切断刃 2A 弧状部 2B 直線状部 3 ハンドル装着部 4 カッター本体 5 短軸 7 平坦面 8 筒状面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に切断刃を有し基端部にハンドル
    装着部を有する左右一対のカッター本体が、短軸により
    相対回動可能に軸着されてなり、前記切断刃が軸側の弧
    状部とこれに続いて先端へと延びる直線状部とを備えて
    いる線材カッターにおいて、 前記切断刃の少なくとも弧状部の刃先に、前記短軸の軸
    心と平行な面に形成された筒状面が設けられて剪断刃先
    とされており、 前記切断刃の直線状部の刃先が、前記弧状部の刃先の筒
    状面の幅よりも幅の狭い平坦面又は外突状の弯曲面とさ
    れており、 前記筒状面と平坦面又は湾曲面とは滑らかにつながって
    おり、 前記弧状部及び直線状部の刃先には、左右カッターが互
    いに接する側面に対する側面角度θ2と、該側面角度に
    対する刃先角度θ1が付されている ことを特徴とする線
    材カッター。
  2. 【請求項2】 前記側面から刃先までに側面逃げC1が
    設けられ、該側面逃げC1は、弧状部の刃先と直線状部
    の刃先とで同じであり、前記刃先角度θ1は60度とさ
    れ、前記側面角度θ2は30度とされいることを特徴と
    する請求項1に記載の線材カッター。
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