JP3414091B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP3414091B2
JP3414091B2 JP32422995A JP32422995A JP3414091B2 JP 3414091 B2 JP3414091 B2 JP 3414091B2 JP 32422995 A JP32422995 A JP 32422995A JP 32422995 A JP32422995 A JP 32422995A JP 3414091 B2 JP3414091 B2 JP 3414091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒としてR32
とR125をそれぞれ50wt%近傍の比率で混合した
非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の立場から、オゾン
層を破壊するフロンに対する規制が強化されてきてお
り、特に破壊力が大きなCFC(クロロフルオロカーボ
ン)については1995年末に全廃が決定しており、ま
た破壊力が比較的小さなHCFC(ハイドロクロロフル
オロカーボン)についても1996年より総量規制が開
始され、将来的には全廃されることが決定している。し
たがって、冷媒としてフロンを用いた機器について、そ
の代替冷媒化技術の開発が進められており、オゾン層を
破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)が検討
されているが、冷凍機や空調機に用いられているHCF
Cの代替冷媒として単独で用いることのできるものはH
FCの中には見あたらず、したがって2種類以上のHF
C系冷媒を混合させた非共沸の混合冷媒が有望視されて
いる。その中でもR32/R125をそれぞれ50wt
%近傍で混合したR410A、R410Bなどが特に有
望視されている。
【0003】しかしながら、R410Aは従来のHCF
C22より同一温度に対する圧力が高くなるため蒸発圧
力および凝縮圧力も高くなり、シェル内を圧縮機の吐出
圧力とする高圧型圧縮機では圧縮機のシェルが変形して
圧縮機のシャフトずれ等が生じ、圧縮機の効率低下、強
いてはロックしてしまう等の問題があった。
【0004】そこで、一般的には圧縮機のシェルの肉厚
を増すことによって耐圧性を向上させている。
【0005】以下、図面を参照しながら圧縮機のシェル
の肉厚を増すことによって耐圧性を向上させた従来の冷
凍装置について説明する。
【0006】図5は、従来の冷凍装置の冷凍サイクル図
である。同図において、1は圧縮機、2は凝縮器、3は
絞り弁、4は蒸発器であり、これらは順次環状に連結さ
れている。
【0007】ここで圧縮機1のシェル151は耐圧性向
上のために肉厚を増して変形しないようにしている。
【0008】次に、この冷凍サイクルの動作について説
明する。冷媒の流れ方向を矢印で示しており、圧縮機1
の吸入口152より流入した冷媒は圧縮部153により
圧縮され吐出口154より排出され、シェル151内を
通って電動機155、156を冷却して吐出管157よ
り吐出され、凝縮器2で凝縮液化され、絞り弁3で減圧
膨張され、蒸発器4で蒸発気化され圧縮機1へと戻る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の冷凍装置は以下のような課題があった。
【0010】従来の単一冷媒R22を用いた冷凍装置に
R32とR125をそれぞれ50wt%近傍の比率で混
合した非共沸混合冷媒を充填して運転すると圧縮機吐出
圧力が増大するため、過負荷等の条件を考慮すると現状
のシェルのままでは強度不足のため、肉厚を増してシェ
ルが変形しないように対応していたが、肉厚を増すと加
工性が悪くなる課題があった。
【0011】本発明の冷凍装置は上記課題に鑑み、冷媒
としてR32とR125をそれぞれ50wt%近傍の比
率で混合した非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルにお
いて、比較的容易に圧縮機の耐圧力性の向上を図るもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷凍装置は、冷媒としてR32とR125を
それぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷
媒を用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管
にて環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機
にシェル内が吸入圧力となる低圧型圧縮機を用いるもの
である。
【0013】また、本発明の他の冷凍装置は、冷媒とし
てR32とR125をそれぞれ50wt%近傍の比率で
混合した非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、減圧
器、蒸発器を順次配管にて環状に連結して冷凍サイクル
を構成し、前記圧縮機に低段用と高段用の2つの圧縮部
を設け、かつシェル内を低段の吐出または高段の吸入の
圧力とする中間圧型2段圧縮機を用いるものである。
【0014】また、本発明の他の冷凍装置は、冷媒とし
てR32とR125をそれぞれ50wt%近傍の比率で
混合した非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、減圧
器、蒸発器を順次配管にて環状に連結して冷凍サイクル
を構成し、前記圧縮機として、内シェル内を吐出圧力と
する高圧型圧縮機の外側にさらに外シェルを設け、その
外シェルと内シェルの間の空間をアキュムレータとする
構成にした二重ケース式高圧型圧縮機を用いるものであ
る。
【0015】また、本発明の他の冷凍装置は、冷媒とし
てR32とR125をそれぞれ50wt%近傍の比率で
混合した非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、減圧
器、蒸発器を順次配管にて環状に連結して冷凍サイクル
を構成し、前記圧縮機として、低段用と高段用の2つの
圧縮部を設け、かつ内シェル内を低段の吐出または高段
の吸入の圧力とする中間圧型2段圧縮機を用い、前記中
間圧型2段圧縮機の内シェルの外側にさらに外シェルを
設け、その外シェルと内シェルの間の空間をアキュムレ
ータ(吸入圧)とする構成にした二重ケース式中間圧型
2段圧縮機を用いるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、上記手段により次のよ
うな作用を有する。
【0017】すなわち、本発明は冷媒としてR32とR
125をそれぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共
沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を
順次配管にて環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前
記圧縮機にシェル内が吸入圧力となる低圧型圧縮機を用
いることにより、圧縮機シェル内が吐出圧力となる高圧
型圧縮機と比較して、圧縮機シェル内の圧力を低くする
ことができ、圧縮機シェルの肉厚を増大することなく高
圧冷媒に対応することができる。
【0018】また、冷媒としてR32とR125をそれ
ぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を
用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて
環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機に低
段用と高段用の2つの圧縮部を設け、かつシェル内を低
段の吐出または高段の吸入の圧力とする中間圧型2段圧
縮機を用いることにより、圧縮機シェル内が吐出圧力と
なる高圧型圧縮機と比較して、圧縮機シェル内の圧力を
低くすることができ、圧縮機シェルの肉厚を増大するこ
となく高圧冷媒に対応することができる。
【0019】また、冷媒としてR32とR125をそれ
ぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を
用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて
環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機とし
て、内シェル内を吐出圧力とする高圧型圧縮機の外側に
さらに外シェルを設け、その外シェルと内シェルの間の
空間をアキュムレータとする構成にした二重ケース式高
圧型圧縮機を用いることにより、圧縮機シェル内が高圧
となる高圧型圧縮機と比較して、圧縮機内シェルと外シ
ェルとの圧力差を低くすることができ、圧縮機内シェル
の肉厚を増大することなく、高圧冷媒に対応することが
できる。
【0020】また、冷媒としてR32とR125をそれ
ぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を
用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて
環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機とし
て、低段用と高段用の2つの圧縮部を設け、かつ内シェ
ル内を低段の吐出または高段の吸入の圧力とする中間圧
型2段圧縮機を用い、前記中間圧型2段圧縮機の内シェ
ルの外側にさらに外シェルを設け、その外シェルと内シ
ェルの間の空間をアキュムレータ(吸入圧)とする構成
にした二重ケース式中間圧型2段圧縮機を用いることに
より、圧縮機シェル内が高圧となる高圧型圧縮機と比較
して、圧縮機内シェルと外シェルとの圧力差をさらに低
くするとができ、圧縮機内シェルの肉厚を増大すること
なく、高圧冷媒に対応することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を参考に説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施例における低
圧型圧縮機を用いた冷凍装置の冷凍サイクル図である。
【0023】同図において、1は圧縮機、2は凝縮器、
3は絞り弁、4は蒸発器である。また、冷媒として非共
沸混合冷媒を用いている。前記圧縮機1はシェル111
の内部に固定スクロール112と旋回スクロール113
などを含んで構成される圧縮機構部と、この圧縮機構部
を駆動する電動機114、115と、この電動機11
4、115の回転力を圧縮機構部に伝達する主軸116
と、この主軸116の一端に取り付けられたオイルポン
プ117などで構成されている。主軸116は密閉容器
のシェル111の内周面に固定された軸受け118にそ
の一端を支持され、他端を圧縮機構部が存在する空間と
オイルポンプ117が存在する空間とに密閉容器を2分
割するガス通路119と潤滑油連通孔110を備えた隔
壁部材11aの中央に取り付けた軸受け11bに支持さ
れる。そして外周部に複数個の切り欠きを持った電動機
のステータ115はシーム溶接によって形成されたシェ
ル111の内周面に固定される構成である。
【0024】次に、この冷凍サイクルの具体的な動作に
ついて説明する。まず、冷媒の流れ方向を実線の矢印で
示しており、圧縮機1で圧縮された冷媒ガスは凝縮器2
で凝縮液化され、減圧弁3で減圧膨張され、蒸発器5で
蒸発気化され圧縮機1へと戻る。
【0025】次に、圧縮機の内部の冷媒の流れについて
説明する。電動機114、115が駆動されると主軸1
16の回転によって旋回スクロール113が旋回し、シ
ェル111に設けられた吸入管11cから冷媒ガスはシ
ェル111内に吸い込まれ、電動機114、115を冷
却し、吸入孔11dより圧縮室11eに吸い込まれ、圧
縮された後吐出孔11fから吐出管11gを通ってシェ
ル111外に吐出される。そのためシェル111内は低
圧(吸入圧)となる。
【0026】以上説明したように、シェル内が吸入圧力
となる低圧型圧縮機を用いることにより、圧縮機シェル
内が吐出圧力となる高圧型圧縮機と比較して、圧縮機シ
ェル内の圧力を低くすることができ、圧縮機シェルの肉
厚を増大することなく高圧冷媒に対応することができ
る。
【0027】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参考に説明する。図2は、本発明の第2の実施例に
おける中間圧型2段圧縮機を用いた冷凍装置の冷凍サイ
クル図である。
【0028】同図において、1は圧縮機、2は凝縮器、
3は絞り弁、4は蒸発器であり、順次接続して冷凍サイ
クルを構成し、さらに凝縮器2と絞り弁3の配管と圧縮
機1の中間インジェクションポート129を第2絞り弁
5を介して接続しインジェクション回路を構成してい
る。冷媒としては非共沸混合冷媒を用いている。
【0029】また、前記圧縮機1はシェル121の内部
に低段圧縮部122と高段圧縮部123などを含んで構
成される圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する電動
機124、125と、この電動機の回転力を圧縮機構部
に伝達する主軸126などで構成されている。主軸12
6は圧縮機構部のシリンダ127、128に支持され
る。そして外周部に複数個の切り欠きを持った電動機の
ステータ125はシーム溶接によって形成されたシェル
121の内周面に固定されている。また、シェル121
にはインジェクシュンポート129が設けられている構
成である。
【0030】次に、この冷凍サイクルの具体的な動作に
ついて説明する。まず、冷媒の流れ方向を実線の矢印で
示しており、圧縮機1で圧縮された冷媒ガスは凝縮器2
で凝縮液化され、減圧弁3で減圧膨張され、蒸発器5で
蒸発気化され圧縮機1へと戻る。また、凝縮器2で凝縮
された液冷媒の一部を第2絞り弁5により流量制御して
圧縮機1のインジェクションポート129にインジェク
ションすることにより高段圧縮部122で圧縮した冷媒
ガスを冷却する構成になっている。
【0031】次に、圧縮機の内部の冷媒の流れについて
説明する。電動機124、125が駆動されると主軸1
26の回転によって、シェル121に設けられた吸入管
(低段吸入孔)12dから冷媒ガスは低段圧縮部122
に吸い込まれ圧縮されて低段吐出孔120よりシェル1
21内に吐出される。ここでインジェクションポート1
29よりインジェクションされ電動機124、125を
冷却した冷媒と混合されて高段圧縮部123の吸入孔1
2aより高段圧縮部123に吸い込まれ圧縮されて高段
吐出孔12bより吐出管12cを通ってされシェル12
1外へ吐出される。
【0032】このように、一旦低段圧縮部で中間圧まで
昇圧し、次に高段圧縮部で高圧まで昇圧する構成にする
ことにより、シェル内は高圧より低い中間圧となる。
【0033】以上説明したように、シェル内が中間圧力
となる中間圧型2段圧縮機を用いることにより、圧縮機
シェル内が吐出圧力となる高圧型圧縮機と比較して、圧
縮機シェル内の圧力を低くすることができ、圧縮機シェ
ルの肉厚を増大することなく高圧冷媒に対応することが
できる。
【0034】次に本発明の第3の実施例について、図面
を参考に説明する。図3は、本発明の第3の実施例にお
ける二重ケース式高圧型圧縮機を用いた冷凍装置の冷凍
サイクル図である。
【0035】同図において、1は圧縮機、2は凝縮器、
3は絞り弁、4は蒸発器であり、順次接続して冷凍サイ
クルを構成している。冷媒としては非共沸混合冷媒を用
いている。
【0036】また、前記圧縮機1は内シェル131の内
部にシリンダ132、ピストン133などを含んで構成
される圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する電動機
134、135と、この電動機の回転力を圧縮機構部に
伝達する主軸136などで構成されている。主軸136
は軸受け137に支持される。そして外周部に複数個の
切り欠きを持った電動機のステータ135はシーム溶接
によって形成された内シェル131の内周面に固定され
る構成である。前記内シェル131の外側には外シェル
138があり、外シェル138と内シェル131の間の
空間はアキュムレータ139となっている。
【0037】次に、この冷凍サイクルの具体的な動作に
ついて説明する。まず、冷媒の流れ方向を実線の矢印で
示しており、圧縮機1で圧縮された冷媒ガスは凝縮器2
で凝縮液化され、減圧弁3で減圧膨張され、蒸発器5で
蒸発気化され圧縮機1へと戻る。
【0038】次に、圧縮機の内部の冷媒の流れについて
説明する。電動機134、135が駆動されると主軸1
36の回転によってピストン133が旋回し、外シェル
138の吸入管130、アキュムレータ139、内シェ
ル131の吸入管13aを経て圧縮部の吸入孔より冷媒
ガスは圧縮機構部に吸い込まれ圧縮されて吐出孔より内
シェル131内へ吐出され、電動機134、135を冷
却し、吐出管13bより外シェル138外へ吐出され
る。
【0039】このように、二重ケース式高圧型圧縮機を
用いることにより、内シェル内が高圧、外シェルと内シ
ェル内が低圧となる。
【0040】以上説明したように、内シェル内を吐出圧
力とする高圧型圧縮機の外側にさらに外シェルを設け、
その外シェルと内シェルの間の空間をアキュムレータ
(吸入圧)とする構成にした二重ケース式高圧型圧縮機
を用いることにより、圧縮機シェル内が高圧となる高圧
型圧縮機と比較して、圧縮機の内シェルと外シェルとの
圧力差を低くすることができ、圧縮機の内シェルの肉厚
を増大することなく、高圧冷媒に対応することができ
る。
【0041】次に、本発明の第4の実施例について、図
面を参考に説明する。図4は、本発明の第4の実施例に
おける二重ケース式中間圧型2段圧縮機を用いた冷凍装
置の冷凍サイクル図である。
【0042】同図において、1は圧縮機、2は凝縮器、
3は絞り弁、4は蒸発器であり、順次接続して冷凍サイ
クルを構成し、さらに凝縮器2と絞り弁3の配管と圧縮
機1の中間インジェクションポート14aを第2絞り弁
5を介して接続しインジェクション回路を構成してい
る。冷媒としては非共沸混合冷媒を用いている。
【0043】また、前記圧縮機1は内シェル141の内
部に低段圧縮部142と高段圧縮部143などを含んで
構成される圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動する電
動機144、145と、この電動機の回転力を圧縮機構
部に伝達する主軸146などで構成されている。主軸1
46は軸受け147に支持される。そして外周部に複数
個の切り欠きを持った電動機のステータ145はシーム
溶接によって形成された内シェル141の内周面に固定
されている。前記内シェル141の外側には外シェル1
48があり、外シェル148と内シェル141の間の空
間はアキュムレータ149の構成である。
【0044】次に、この冷凍サイクルの具体的な動作に
ついて説明する。まず、冷媒の流れ方向を実線の矢印で
示しており、圧縮機1で圧縮された冷媒ガスは凝縮器2
で凝縮液化され、減圧弁3で減圧膨張され、蒸発器5で
蒸発気化され圧縮機1へと戻る。また、凝縮器2で凝縮
された液冷媒の一部を第2絞り弁5により流量制御して
圧縮機1のインジェクションポート14aにインジェク
ションする。
【0045】次に、圧縮機の内部の冷媒の流れについて
説明する。電動機144、145が駆動されると主軸1
46の回転によって低段および高段のピストンが旋回
し、内シェル141に設けられた吸入管(低段吸入孔)
140から冷媒ガスは低段圧縮部142に吸い込まれ圧
縮されて低段吐出孔14bより内シェル141内に吐出
される。ここでインジェクションポート14aよりイン
ジェクションされ電動機144、145を冷却した冷媒
と混合されて高段圧縮部143の吸入孔14cより高段
圧縮部143に吸い込まれ圧縮されて高段吐出孔14d
より吐出管14eを通ってされ外シェル148外へ吐出
される。
【0046】このように、一旦低段圧縮部で中間圧まで
昇圧し、次に高段圧縮部で高圧まで昇圧する構成にする
ことにより、内シェル内は高圧より低い中間圧となる。
【0047】以上説明したように、圧縮機に低段用と高
段用の2つの圧縮部を設け、かつ内シェル内を低段の吐
出または高段の吸入の圧力とする中間圧型2段圧縮機を
用い、前記中間型2段圧縮機の内シェルの外側にさらに
外シェルを設け、その外シェルと内シェルの間の空間を
アキュムレータ(吸入圧)とする構成にした二重ケース
式中間圧型2段圧縮機を用いることにより、圧縮機シェ
ル内が高圧となる高圧型圧縮機と比較して、圧縮機の内
シェルと外シェルとの圧力差をさらに低くすることがで
き、圧縮機の内シェルの肉厚を増大することなく、高圧
冷媒に対応することができる。
【0048】また、本発明の冷凍サイクルは、フロン系
冷媒に限らず高圧冷媒であれば、他の冷媒にも適用可能
である。
【0049】また、2段圧縮サイクルとして中間冷却器
等を用いた他の2段圧縮サイクルでも適用可能である。
【0050】また、圧縮機としてスクロール式、ローリ
ングピストン式を用いたが、これらに限定しない。
【0051】
【発明の効果】上記実施例より明らかなように本発明は
冷媒としてR32とR125をそれぞれ50wt%近傍
の比率で混合した非共沸混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮
器、減圧器、蒸発器を順次配管にて環状に連結して冷凍
サイクルを構成し、前記圧縮機にシェル内が吸入圧力と
なる低圧型圧縮機を用いることにより、圧縮機シェル内
が吐出圧力となる高圧型圧縮機と比較して、圧縮機シェ
ル内の圧力を低くすることができ、圧縮機シェルの肉厚
を増大することなく高圧冷媒に対応することができる。
【0052】また、冷媒としてR32とR125をそれ
ぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を
用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて
環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機に低
段用と高段用の2つの圧縮部を設け、かつシェル内を低
段の吐出または高段の吸入の圧力とする中間圧型2段圧
縮機を用いることにより、圧縮機シェル内が吐出圧力と
なる高圧型圧縮機と比較して、圧縮機シェル内の圧力を
低くすることができ、圧縮機シェルの肉厚を増大するこ
となく高圧冷媒に対応することができる。
【0053】また、冷媒としてR32とR125をそれ
ぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を
用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて
環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機とし
て、内シェル内を吐出圧力とする高圧型圧縮機の外側に
さらに外シェルを設け、その外シェルと内シェルの間の
空間をアキュムレータとする構成にした二重ケース式高
圧型圧縮機を用いることにより、圧縮機シェル内が高圧
となる高圧型圧縮機と比較して、圧縮機内シェルと外シ
ェルとの圧力差を低くすることができ、圧縮機内シェル
の肉厚を増大することなく、高圧冷媒に対応することが
できる。
【0054】また、冷媒としてR32とR125をそれ
ぞれ50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を
用い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて
環状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機とし
て、低段用と高段用の2つの圧縮部を設け、かつ内シェ
ル内を低段の吐出または高段の吸入の圧力とする中間圧
型2段圧縮機を用い、前記中間圧型2段圧縮機の内シェ
ルの外側にさらに外シェルを設け、その外シェルと内シ
ェルの間の空間をアキュムレータ(吸入圧)とする構成
にした二重ケース式中間圧型2段圧縮機を用いることに
より、圧縮機シェル内が高圧となる高圧型圧縮機と比較
して、圧縮機内シェルと外シェルとの圧力差をさらに低
くすることができ、圧縮機内シェルの肉厚を増大するこ
となく、高圧冷媒に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における低圧型圧縮機を
用いた冷凍装置の冷凍サイクル図
【図2】本発明の第2の実施例における中間圧型2段圧
縮機を用いた冷凍装置の冷凍サイクル図
【図3】本発明の第3の実施例における二重ケース式高
圧型圧縮機を用いた冷凍装置の冷凍サイクル図
【図4】本発明の第4の実施例における二重ケース式中
間圧型2段圧縮機を用いた冷凍装置の冷凍サイクル図
【図5】従来の冷凍装置の冷凍サイクル図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 絞り弁 4 蒸発器 5 第2絞り弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤高 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 羽根田 完爾 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山口 成人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 渡邊 幸男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 沼本 浩直 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 若林 寿夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−318179(JP,A) 実開 平5−52288(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 F25B 13/00 F25B 43/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒としてR32とR125をそれぞれ
    50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を用
    い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて環
    状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機とし
    て、内シェル内を吐出圧力とする高圧型圧縮機の外側に
    さらに外シェルを設け、その外シェルと内シェルの間の
    空間をアキュムレータとする構成にした二重ケース式高
    圧型圧縮機を用いることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒としてR32とR125をそれぞれ
    50wt%近傍の比率で混合した非共沸混合冷媒を用
    い、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を順次配管にて環
    状に連結して冷凍サイクルを構成し、前記圧縮機とし
    て、低段用と高段用の2つの圧縮部を設け、かつ内シェ
    ル内を低段の吐出または高段の吸入の圧力とする中間圧
    型2段圧縮機を用い、前記中間圧型2段圧縮機の内シェ
    ルの外側にさらに外シェルを設け、その外シェルと内シ
    ェルの間の空間をアキュムレータ(吸入圧)とする構成
    にした二重ケース式中間圧型2段圧縮機を用いることを
    特徴とする冷凍装置。
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