JP3414073B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JP3414073B2 JP3414073B2 JP23946595A JP23946595A JP3414073B2 JP 3414073 B2 JP3414073 B2 JP 3414073B2 JP 23946595 A JP23946595 A JP 23946595A JP 23946595 A JP23946595 A JP 23946595A JP 3414073 B2 JP3414073 B2 JP 3414073B2
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- drum
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダ
(以下VTRと略す)等の磁気記録再生装置に関するも
ので、特に磁気ヘッドを有する回転シリンダに係わるも
のである。
(以下VTRと略す)等の磁気記録再生装置に関するも
ので、特に磁気ヘッドを有する回転シリンダに係わるも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、特にTVカメラ付のVTR等の磁
気記録再生装置は非常に小型なものが要望され、そのた
め光学部、電気回路部の小型化が非常に進んでおり、メ
カニズム部、その中でも特に回転シリンダの小型化が切
望されている。また、記録密度の向上のため、回転シリ
ンダの回転数を上げてヘッドの走査速度を高めるVTR
新規格が話題になっている。
気記録再生装置は非常に小型なものが要望され、そのた
め光学部、電気回路部の小型化が非常に進んでおり、メ
カニズム部、その中でも特に回転シリンダの小型化が切
望されている。また、記録密度の向上のため、回転シリ
ンダの回転数を上げてヘッドの走査速度を高めるVTR
新規格が話題になっている。
【0003】以下に従来の磁気記録再生装置について説
明する。図4は従来の磁気記録再生装置を示す斜視図
で、図5は回転シリンダの断面構成図である。図4にお
いて、1は回転シリンダであって、シャーシ7に固定さ
れており、磁気ヘッド2を有する回転ドラム1aが回転
中心であるシャフト1bとともに、固定ドラム1cに回
転自在に軸支され、内蔵されたモータ(図示せず)によ
って、高速回転される(モータ構成、軸受構成について
は図2で詳述する)。3はコンタクトを示し、燐青銅の
ような弾性を有する板状金属であるブラシ4の先端に導
電接着剤により接着され固定される。105はブラシ保
持金具であって、例えばSUS304等の導電金属でな
り、ブラシ4のもう片方の端部をスポット溶接等により
固定し保持し、コンタクト3を回転シリンダ1のシャフ
ト端面1bの回転中心近傍に押圧して当接するように、
金属製のシャーシ7に固定される。6はゴムであって、
板状のゴム材質をスポット溶接したブラシ4とブラシ保
持金具105の双方にかけて接着され、ブラシ4が振動
することを防止する。8a、8bはローディングポスト
であって、磁気テープ9をテープカセット(図示せず)
から引出し回転シリンダ1に巻き付ける(ローディング
ポスト8の駆動手段は図示せず)。これによって、磁気
テープ9は、ローディングポスト8、固定ドラム1cに
位置を規制されて磁気ヘッド2に当接しながら、テープ
走行手段(図示せず)によって走行する。
明する。図4は従来の磁気記録再生装置を示す斜視図
で、図5は回転シリンダの断面構成図である。図4にお
いて、1は回転シリンダであって、シャーシ7に固定さ
れており、磁気ヘッド2を有する回転ドラム1aが回転
中心であるシャフト1bとともに、固定ドラム1cに回
転自在に軸支され、内蔵されたモータ(図示せず)によ
って、高速回転される(モータ構成、軸受構成について
は図2で詳述する)。3はコンタクトを示し、燐青銅の
ような弾性を有する板状金属であるブラシ4の先端に導
電接着剤により接着され固定される。105はブラシ保
持金具であって、例えばSUS304等の導電金属でな
り、ブラシ4のもう片方の端部をスポット溶接等により
固定し保持し、コンタクト3を回転シリンダ1のシャフ
ト端面1bの回転中心近傍に押圧して当接するように、
金属製のシャーシ7に固定される。6はゴムであって、
板状のゴム材質をスポット溶接したブラシ4とブラシ保
持金具105の双方にかけて接着され、ブラシ4が振動
することを防止する。8a、8bはローディングポスト
であって、磁気テープ9をテープカセット(図示せず)
から引出し回転シリンダ1に巻き付ける(ローディング
ポスト8の駆動手段は図示せず)。これによって、磁気
テープ9は、ローディングポスト8、固定ドラム1cに
位置を規制されて磁気ヘッド2に当接しながら、テープ
走行手段(図示せず)によって走行する。
【0004】次に回転シリンダ1の内部構造を図5を用
いて説明する。図5において、固定ドラム1cは、材質
がアルミニウムで、流体軸受けのラジアル軸受け1d、
スラスト軸受け1eを有して、回転ドラム1aのシャフ
ト1bを回転自在に保持する。1gはモータコイルであ
り、薄い円板状で複数のコイルを形成して、磁性体でリ
ング状の吸引リング1hの上に設置されている。1fは
周知のように電気信号を非接触で伝送するためのロータ
リートランスステータで、ラジアル軸受け1dを構成す
るボス部に接着される。
いて説明する。図5において、固定ドラム1cは、材質
がアルミニウムで、流体軸受けのラジアル軸受け1d、
スラスト軸受け1eを有して、回転ドラム1aのシャフ
ト1bを回転自在に保持する。1gはモータコイルであ
り、薄い円板状で複数のコイルを形成して、磁性体でリ
ング状の吸引リング1hの上に設置されている。1fは
周知のように電気信号を非接触で伝送するためのロータ
リートランスステータで、ラジアル軸受け1dを構成す
るボス部に接着される。
【0005】一方、同じく材質がアルミニウムである回
転ドラム1aは磁気テープに信号を記録、再生するため
の磁気ヘッド2が設置されている。1iはロータリート
ランスロータで、磁気ヘッド2の信号をロータリートラ
ンスステータ1fへ伝送する。1jはモータのロータマ
グネットであり、複数極に着磁され、その磁気回路を構
成する為、磁性体よりなるマグネットケース1kに接着
され、ホルダー1lに固定されている。1mは補助ヨー
クで、磁性体からなり、その絞り立ち上げ部1nがホル
ダー1lの内径にあるガイド部1oに圧入して保持さ
れ、マグネットケース1kと当接することで、ロータマ
グネット1jの発する磁束線がループ状になって、磁気
回路が閉じる。このように閉じた磁気回路内に、固定ド
ラム1cのモータコイル1gがあり、モータコイル1g
のコイルに順次通電することで、モータが形成され、回
転ドラム1aが高速回転する。
転ドラム1aは磁気テープに信号を記録、再生するため
の磁気ヘッド2が設置されている。1iはロータリート
ランスロータで、磁気ヘッド2の信号をロータリートラ
ンスステータ1fへ伝送する。1jはモータのロータマ
グネットであり、複数極に着磁され、その磁気回路を構
成する為、磁性体よりなるマグネットケース1kに接着
され、ホルダー1lに固定されている。1mは補助ヨー
クで、磁性体からなり、その絞り立ち上げ部1nがホル
ダー1lの内径にあるガイド部1oに圧入して保持さ
れ、マグネットケース1kと当接することで、ロータマ
グネット1jの発する磁束線がループ状になって、磁気
回路が閉じる。このように閉じた磁気回路内に、固定ド
ラム1cのモータコイル1gがあり、モータコイル1g
のコイルに順次通電することで、モータが形成され、回
転ドラム1aが高速回転する。
【0006】また、ロータマグネット1jは吸引リング
1hに吸引するので、この吸引力によって、回転ドラム
1cがシャフト1bと共に固定ドラムから抜けないよう
にしている。以上のように構成された磁気記録再生装置
について、以下その動作について図4、図5を用いて説
明する。まず、前述したようにモータによって、回転ド
ラム1aが回転し、磁気ヘッド2が走行する磁気テープ
9に記録あるいは再生し、その信号はロータリトランス
対1f、1iを介して送受される。
1hに吸引するので、この吸引力によって、回転ドラム
1cがシャフト1bと共に固定ドラムから抜けないよう
にしている。以上のように構成された磁気記録再生装置
について、以下その動作について図4、図5を用いて説
明する。まず、前述したようにモータによって、回転ド
ラム1aが回転し、磁気ヘッド2が走行する磁気テープ
9に記録あるいは再生し、その信号はロータリトランス
対1f、1iを介して送受される。
【0007】この時、回転ドラム1aが回転しながら、
磁気ヘッド2が磁気テープ9を捜査するので、回転ドラ
ム1a上に静電気が発生し蓄積して、磁気ヘッド2出力
に蓄積静電気の放電によるパルスノイズが重畳しないよ
うに、周知のように、回転ドラム1aのシャフト1b端
面に圧接された導電体のコンタクト3、ブラシ4、ブラ
シ保持金具105でグラウンドであるシャーシ7に発生
静電気を放電する。
磁気ヘッド2が磁気テープ9を捜査するので、回転ドラ
ム1a上に静電気が発生し蓄積して、磁気ヘッド2出力
に蓄積静電気の放電によるパルスノイズが重畳しないよ
うに、周知のように、回転ドラム1aのシャフト1b端
面に圧接された導電体のコンタクト3、ブラシ4、ブラ
シ保持金具105でグラウンドであるシャーシ7に発生
静電気を放電する。
【0008】我々はこの流体軸受けによって、毎分90
00回転という高速回転を可能とし、ボール軸受けでは
大きな課題となる回転レース音の全くない非常に静かな
回転シリンダを実現した。
00回転という高速回転を可能とし、ボール軸受けでは
大きな課題となる回転レース音の全くない非常に静かな
回転シリンダを実現した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、回転シリンダ1に落下衝撃等の何らかの
急激な衝撃が加わった際、前述したロータマグネット1
j・吸引リング1h間の吸引力以上の慣性力(軸方向)
が回転ドラム1aに加わると、回転ドラムがシャフト1
bと共に瞬間的に抜けようとする。我々の設計による
と、回転ドラム1aを含めた回転体(全重量8gr)に5
00Gかかるとすると吸引力を大きく越えた4Kgrの回
転ドラムの抜き加重が発生する。このため、コンタクト
3をシャフト1bに圧接させているブラシ4が上方に曲
げられ、塑性変形するのみならず、ブラシ保持金具10
5が回転シリンダ1の外周上端部と当接してしまう。ま
た、回転ドラム1aとシャフト1bの締結部が瞬間的な
曲げ加重衝撃を受けるため、回転ドラム1aとのシャフ
ト1bに対する触れ変化が大きく狂い、走行させる磁気
テープ9の記録トラックのリニアリティ(直線性)を悪
くする。より大きな衝撃の場合は、それだけには留まら
ず、ブラシ保持金具105の上椀が回転ドラム1aの側
面近傍の端面に打痕を生じさせてその寸法精度(特に円
筒度、真円度)を悪くさせ、同様に記録トラックのリニ
アリティ(直線性)を悪くしたり、最悪の場合、磁気テ
ープ9に損傷(ヘリカル傷)を生じさせることがあると
いう問題点を有していた。
来の構成では、回転シリンダ1に落下衝撃等の何らかの
急激な衝撃が加わった際、前述したロータマグネット1
j・吸引リング1h間の吸引力以上の慣性力(軸方向)
が回転ドラム1aに加わると、回転ドラムがシャフト1
bと共に瞬間的に抜けようとする。我々の設計による
と、回転ドラム1aを含めた回転体(全重量8gr)に5
00Gかかるとすると吸引力を大きく越えた4Kgrの回
転ドラムの抜き加重が発生する。このため、コンタクト
3をシャフト1bに圧接させているブラシ4が上方に曲
げられ、塑性変形するのみならず、ブラシ保持金具10
5が回転シリンダ1の外周上端部と当接してしまう。ま
た、回転ドラム1aとシャフト1bの締結部が瞬間的な
曲げ加重衝撃を受けるため、回転ドラム1aとのシャフ
ト1bに対する触れ変化が大きく狂い、走行させる磁気
テープ9の記録トラックのリニアリティ(直線性)を悪
くする。より大きな衝撃の場合は、それだけには留まら
ず、ブラシ保持金具105の上椀が回転ドラム1aの側
面近傍の端面に打痕を生じさせてその寸法精度(特に円
筒度、真円度)を悪くさせ、同様に記録トラックのリニ
アリティ(直線性)を悪くしたり、最悪の場合、磁気テ
ープ9に損傷(ヘリカル傷)を生じさせることがあると
いう問題点を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、たとえ落下衝撃のような急激な衝撃が加わって回転
ドラムが抜けようとしても、ある程度の衝撃に対しては
ブラシ、ブラシ保持金具の塑性変形や回転ドラムの触れ
変化狂いを起こさせず、かつ仮にブラシ保持金具の塑性
変形が生じても、回転ドラムの側面近傍の端面に打痕を
生じさせることのない磁気記録再生装置を提供すること
を目的とする。
で、たとえ落下衝撃のような急激な衝撃が加わって回転
ドラムが抜けようとしても、ある程度の衝撃に対しては
ブラシ、ブラシ保持金具の塑性変形や回転ドラムの触れ
変化狂いを起こさせず、かつ仮にブラシ保持金具の塑性
変形が生じても、回転ドラムの側面近傍の端面に打痕を
生じさせることのない磁気記録再生装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気記録再生装置は、磁気ヘッドを有する回
転ドラムと,回転ドラムを回転軸により回転自在に軸支
する固定ドラムとから成る回転シリンダと、回転シリン
ダを固定するシャーシと、一端が回転ドラムの端面の上
部に上記端面から離れて懸架され、シャーシに固定され
た抜け止め手段とからなり、回転ドラム上の抜け止め手
段の一端が回転ドラムの回転中心延長線をはさむ様にy
字状に2つに分岐し、一定加重に対するたわみ量が第1
の枝部より第2の枝部の方が小さく、かつ第1の枝部の
端部と回転ドラムの端面との距離が第2の枝部の端部と
回転ドラムの端面との距離よりやや短く構成したもので
あって、回転シリンダは動圧型流体軸受けによって回転
ドラムを軸支し、かつ固定ドラムは回転ドラムを回転軸
方向に磁気吸着させ、特に導電性を有する金属からなる
コンタクトと、弾性を有する板状導電金属で,一端にコ
ンタクトを導電性を有して保持固定する金属片とを有
し、シリンダの端面の回転中心近傍にコンタクトを押圧
するように抜け止め手段が金属片を回転ドラム端面上で
保持したもので、さらに、回転ドラムはその上端面に有
する同心上の凹部によって外周端面と内周端面とに分か
れていて、抜け止め手段の第1の枝部、第2の枝部共に
その端部を回転ドラムの内周端面上に構成し、場合によ
って、シャーシは回転シリンダを概ね磁気テープカセッ
ト側に傾けて保持し、抜け止め手段は回転シリンダの磁
気テープカセット側に設けた構成を有し、特に抜け止め
手段は回転シリンダの磁気テープ入り側に磁気テープを
跨ぐように設置し、抜け止め手段本体から磁気テープの
ローディング方向に第3の枝部を設けたものである。
に本発明の磁気記録再生装置は、磁気ヘッドを有する回
転ドラムと,回転ドラムを回転軸により回転自在に軸支
する固定ドラムとから成る回転シリンダと、回転シリン
ダを固定するシャーシと、一端が回転ドラムの端面の上
部に上記端面から離れて懸架され、シャーシに固定され
た抜け止め手段とからなり、回転ドラム上の抜け止め手
段の一端が回転ドラムの回転中心延長線をはさむ様にy
字状に2つに分岐し、一定加重に対するたわみ量が第1
の枝部より第2の枝部の方が小さく、かつ第1の枝部の
端部と回転ドラムの端面との距離が第2の枝部の端部と
回転ドラムの端面との距離よりやや短く構成したもので
あって、回転シリンダは動圧型流体軸受けによって回転
ドラムを軸支し、かつ固定ドラムは回転ドラムを回転軸
方向に磁気吸着させ、特に導電性を有する金属からなる
コンタクトと、弾性を有する板状導電金属で,一端にコ
ンタクトを導電性を有して保持固定する金属片とを有
し、シリンダの端面の回転中心近傍にコンタクトを押圧
するように抜け止め手段が金属片を回転ドラム端面上で
保持したもので、さらに、回転ドラムはその上端面に有
する同心上の凹部によって外周端面と内周端面とに分か
れていて、抜け止め手段の第1の枝部、第2の枝部共に
その端部を回転ドラムの内周端面上に構成し、場合によ
って、シャーシは回転シリンダを概ね磁気テープカセッ
ト側に傾けて保持し、抜け止め手段は回転シリンダの磁
気テープカセット側に設けた構成を有し、特に抜け止め
手段は回転シリンダの磁気テープ入り側に磁気テープを
跨ぐように設置し、抜け止め手段本体から磁気テープの
ローディング方向に第3の枝部を設けたものである。
【0012】
【作用】この構成によって、静電気を蓄積させないだけ
でなく、たとえ急激な衝撃が加わって回転ドラムが抜け
ようとしても、ある程度の衝撃に対しては、抜け止め手
段の2つの枝部が回転ドラムの内周端面を押さえるの
で、衝撃的な応力を2点で分散して支え、抜け止め手段
やブラシの塑性変形、シャフト締結部変形を起こさず、
かつ仮に抜け止め手段の塑性変形が生じる程大きな衝撃
でも、回転ドラムの内周端面にのみ強打するだけなの
で、側面近傍の外周端面に打痕を生じさせることのない
ので、磁気テープの記録トラックのリニアリティ(直線
性)を悪くしたり、磁気テープに損傷を生じさせること
がない。また、内周側の損傷なので、外周側損傷ほど回
転シリンダの回転ダイナミックバランスを著しく損ねる
こともない。
でなく、たとえ急激な衝撃が加わって回転ドラムが抜け
ようとしても、ある程度の衝撃に対しては、抜け止め手
段の2つの枝部が回転ドラムの内周端面を押さえるの
で、衝撃的な応力を2点で分散して支え、抜け止め手段
やブラシの塑性変形、シャフト締結部変形を起こさず、
かつ仮に抜け止め手段の塑性変形が生じる程大きな衝撃
でも、回転ドラムの内周端面にのみ強打するだけなの
で、側面近傍の外周端面に打痕を生じさせることのない
ので、磁気テープの記録トラックのリニアリティ(直線
性)を悪くしたり、磁気テープに損傷を生じさせること
がない。また、内周側の損傷なので、外周側損傷ほど回
転シリンダの回転ダイナミックバランスを著しく損ねる
こともない。
【0013】さらに、回転シリンダーの傾斜に合わせ
て、一番低い磁気テープカセット側に抜け止め手段を設
置しているので、高さスペースを効果的に使え、かつ抜
け止め手段を回転シリンダのテープ入り側方向で磁気テ
ープを跨ぐようにシャーシに保持させ、磁気テープのロ
ーディング移動に合わせて第3の枝部を設けているの
で、ローディング時のたるみ発生による磁気テープはず
れを防止できる。
て、一番低い磁気テープカセット側に抜け止め手段を設
置しているので、高さスペースを効果的に使え、かつ抜
け止め手段を回転シリンダのテープ入り側方向で磁気テ
ープを跨ぐようにシャーシに保持させ、磁気テープのロ
ーディング移動に合わせて第3の枝部を設けているの
で、ローディング時のたるみ発生による磁気テープはず
れを防止できる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例の磁気
記録再生装置を示す斜視図で、図2は回転シリンダと抜
け止め手段であるブラシ保持金具の構成関係を示す上面
図である。図1において、1は回転シリンダであって、
シャーシ7に固定されており、磁気ヘッド2を有する回
転ドラム1aが回転中心であるシャフト1bとともに、
固定ドラム1cに回転自在に軸支され、内蔵されたモー
タ(図示せず)によって、高速回転される。3はコンタ
クトを示し、例えば銀と銅を主成分とする合金を半球面
状に粉体焼結したものであって、燐青銅のような弾性を
有する板状導電金属であるブラシ4の先端に導電接着剤
により接着され固定される。5は抜け止め手段であるブ
ラシ保持金具であって、例えばSUS304等の導電金
属でなり、図2に示すように一端がy字状に2つに分岐
し、分岐した第1の枝部5aがブラシ保持金具5の本体
5eと略直線状で、分岐部5dに近い枝中間部5bが第
2の枝部5cより細く構成し、その分岐部5d内側の近
傍からブラシ4のもう片方の端部をスポット溶接等によ
り固定したものである。そして、コンタクト3を回転シ
リンダ1のシャフト端面1bの回転中心近傍に押圧して
当接し、かつ第1の枝部5aの端部と回転ドラム1aの
内周端面1pとの距離が第2の枝部5cの端部と回転ド
ラムの内周端面1pとの距離よりやや短く、かつ両枝部
の成す角度の略々2等分線上に回転ドラムの回転中心が
くるように、ブラシ保持金具5はシャーシ7に固定され
る。6はゴムであって、従来例と同様に、板状のゴム材
質をスポット溶接したブラシ4とブラシ保持金具5の双
方にかけて接着され、ブラシ4が振動することを防止す
る。
しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例の磁気
記録再生装置を示す斜視図で、図2は回転シリンダと抜
け止め手段であるブラシ保持金具の構成関係を示す上面
図である。図1において、1は回転シリンダであって、
シャーシ7に固定されており、磁気ヘッド2を有する回
転ドラム1aが回転中心であるシャフト1bとともに、
固定ドラム1cに回転自在に軸支され、内蔵されたモー
タ(図示せず)によって、高速回転される。3はコンタ
クトを示し、例えば銀と銅を主成分とする合金を半球面
状に粉体焼結したものであって、燐青銅のような弾性を
有する板状導電金属であるブラシ4の先端に導電接着剤
により接着され固定される。5は抜け止め手段であるブ
ラシ保持金具であって、例えばSUS304等の導電金
属でなり、図2に示すように一端がy字状に2つに分岐
し、分岐した第1の枝部5aがブラシ保持金具5の本体
5eと略直線状で、分岐部5dに近い枝中間部5bが第
2の枝部5cより細く構成し、その分岐部5d内側の近
傍からブラシ4のもう片方の端部をスポット溶接等によ
り固定したものである。そして、コンタクト3を回転シ
リンダ1のシャフト端面1bの回転中心近傍に押圧して
当接し、かつ第1の枝部5aの端部と回転ドラム1aの
内周端面1pとの距離が第2の枝部5cの端部と回転ド
ラムの内周端面1pとの距離よりやや短く、かつ両枝部
の成す角度の略々2等分線上に回転ドラムの回転中心が
くるように、ブラシ保持金具5はシャーシ7に固定され
る。6はゴムであって、従来例と同様に、板状のゴム材
質をスポット溶接したブラシ4とブラシ保持金具5の双
方にかけて接着され、ブラシ4が振動することを防止す
る。
【0015】以上のように構成された磁気記録再生装置
について、図1、図2を用いてその動作を設明する。ま
ず、従来例と同様にモータによって、回転ドラム1aが
回転し、磁気ヘッド2が走行する磁気テープ(図示せ
ず)に記録あるいは再生し、その信号はロータリトラン
ス対1f、1iを介して送受される。この時、回転ドラ
ム1aが回転しながら、磁気ヘッド2が磁気テープを捜
査するので、回転ドラム1a上に静電気が発生し蓄積し
て、磁気ヘッド2出力に蓄積静電気の放電によるパルス
ノイズが重畳しないように、周知のように、回転ドラム
1aのシャフト1b端面に圧接された導電体のコンタク
ト3、ブラシ4、ブラシ保持金具5でグラウンドである
シャーシ7に発生静電気を放電する。
について、図1、図2を用いてその動作を設明する。ま
ず、従来例と同様にモータによって、回転ドラム1aが
回転し、磁気ヘッド2が走行する磁気テープ(図示せ
ず)に記録あるいは再生し、その信号はロータリトラン
ス対1f、1iを介して送受される。この時、回転ドラ
ム1aが回転しながら、磁気ヘッド2が磁気テープを捜
査するので、回転ドラム1a上に静電気が発生し蓄積し
て、磁気ヘッド2出力に蓄積静電気の放電によるパルス
ノイズが重畳しないように、周知のように、回転ドラム
1aのシャフト1b端面に圧接された導電体のコンタク
ト3、ブラシ4、ブラシ保持金具5でグラウンドである
シャーシ7に発生静電気を放電する。
【0016】回転シリンダ1に落下衝撃等の何らかの急
激な衝撃が加わり、前述したようにロータマグネット1
j・吸引リング1h間の吸引力以上の慣性力(軸方向)
が回転ドラム1aに加わると、回転ドラムがシャフト1
bと共に瞬間的に抜けようとする。この時、回転ドラム
1aの内周端面1pがブラシ保持金具5に衝撃的に突き
当たり、次にロータマグネット1j・吸引リング1h間
の吸引力によって、元に戻される。
激な衝撃が加わり、前述したようにロータマグネット1
j・吸引リング1h間の吸引力以上の慣性力(軸方向)
が回転ドラム1aに加わると、回転ドラムがシャフト1
bと共に瞬間的に抜けようとする。この時、回転ドラム
1aの内周端面1pがブラシ保持金具5に衝撃的に突き
当たり、次にロータマグネット1j・吸引リング1h間
の吸引力によって、元に戻される。
【0017】この突き当たった瞬間、第1の枝部5aの
端部と回転ドラム1aの内周端面1pとの距離が第2の
枝部5cの端部と回転ドラムの内周端面1pとの距離よ
りやや短いため、必ずまず最初に第1の枝部5aがY点
で当接し、次の瞬間に第2の枝部5cがX点で当接す
る。このため、第1の枝部5aの細い枝中間部5bが屈
するまでに、曲げモーメントに強い第2の枝部5cが当
接し、全体の応力はX点、Y点で分散され、抜き加重を
非常に強く支えることになる。
端部と回転ドラム1aの内周端面1pとの距離が第2の
枝部5cの端部と回転ドラムの内周端面1pとの距離よ
りやや短いため、必ずまず最初に第1の枝部5aがY点
で当接し、次の瞬間に第2の枝部5cがX点で当接す
る。このため、第1の枝部5aの細い枝中間部5bが屈
するまでに、曲げモーメントに強い第2の枝部5cが当
接し、全体の応力はX点、Y点で分散され、抜き加重を
非常に強く支えることになる。
【0018】このため、相当強い衝撃に対しても、ブラ
シ保持金具5はもちろんのこと、コンタクト3を常時シ
ャフト1b端面に当接させているブラシ4も屈曲しにく
くなる。また、2点で回転ドラム1aの抜き加重を受け
るので、回転ドラム1aのシャフト1bに対するフレ変
化が従来例の1点受けに対して非常に少なく、磁気テー
プの記録トラックのリニアリティも悪くしない。
シ保持金具5はもちろんのこと、コンタクト3を常時シ
ャフト1b端面に当接させているブラシ4も屈曲しにく
くなる。また、2点で回転ドラム1aの抜き加重を受け
るので、回転ドラム1aのシャフト1bに対するフレ変
化が従来例の1点受けに対して非常に少なく、磁気テー
プの記録トラックのリニアリティも悪くしない。
【0019】さらに、仮にブラシ保持金具5が回転シリ
ンダに打痕を生じさせるほどの強い衝撃に対しても、ブ
ラシ保持金具5は回転ドラム1aの外周端面1qに当接
するまでに内周端面1pに当接するので、外周端面1q
に打痕を生じさせず、磁気テープに損傷を与えることは
ない。以上のように本発明第1の実施例によれば、磁気
ヘッドを有し、端面に有する同心上の凹部によって外周
端面と内周端面とに分かれた回転ドラムと,回転ドラム
を磁気吸着しながら軸回転型の動圧型流体軸受けによっ
て回転自在に軸支する固定ドラムとから成る回転シリン
ダと、回転シリンダを固定するシャーシと、導電性を有
する金属からなるコンタクトと、弾性を有する板状導電
金属で,一端にコンタクトを導電性を有して保持固定す
るブラシと、一端が回転ドラムの端面の上部に上記端面
から離れて懸架され、シャフトの回転中心近傍にコンタ
クトを押圧するように、ブラシを回転ドラム端面上で保
持してシャーシに固定されたブラシ保持金具とからな
り、回転ドラム上のブラシ保持金具の一端がy字状に2
つに分岐し、分岐した第1の枝部がブラシ保持金具本体
と略直線状でその分岐部近傍が第2の枝部より細く、第
1の枝部の端部と回転ドラムの端面との距離が第2の枝
部の端部と回転ドラムの端面との距離よりやや短く、両
枝部の成す角度の略々2等分線上でかつ両枝部端面より
外側に回転ドラムの回転中心がくるようにかつブラシ保
持金具の第1の枝部、第2の枝部共にその端部を回転ド
ラムの内周端面上に構成したことにより、静電気を蓄積
させないだけでなく、たとえ急激な衝撃が加わって回転
ドラム1aが抜けようとしても、ブラシ保持金具5の2
つの枝部5a、5cが回転ドラム1aの内周端面1pを
押さえるので、衝撃的な抜き加重応力を2点で分散して
支え、ブラシ保持金具5やブラシ4の塑性変形や回転ド
ラム1aとシャフト1bの締結部変形を起こさず、かつ
仮にブラシ保持金具5の塑性変形が生じる程大きな衝撃
でも、回転ドラムの内周端面1pにのみ強打するだけな
ので、側面近傍の外周端面1qに打痕を生じさせること
がない。
ンダに打痕を生じさせるほどの強い衝撃に対しても、ブ
ラシ保持金具5は回転ドラム1aの外周端面1qに当接
するまでに内周端面1pに当接するので、外周端面1q
に打痕を生じさせず、磁気テープに損傷を与えることは
ない。以上のように本発明第1の実施例によれば、磁気
ヘッドを有し、端面に有する同心上の凹部によって外周
端面と内周端面とに分かれた回転ドラムと,回転ドラム
を磁気吸着しながら軸回転型の動圧型流体軸受けによっ
て回転自在に軸支する固定ドラムとから成る回転シリン
ダと、回転シリンダを固定するシャーシと、導電性を有
する金属からなるコンタクトと、弾性を有する板状導電
金属で,一端にコンタクトを導電性を有して保持固定す
るブラシと、一端が回転ドラムの端面の上部に上記端面
から離れて懸架され、シャフトの回転中心近傍にコンタ
クトを押圧するように、ブラシを回転ドラム端面上で保
持してシャーシに固定されたブラシ保持金具とからな
り、回転ドラム上のブラシ保持金具の一端がy字状に2
つに分岐し、分岐した第1の枝部がブラシ保持金具本体
と略直線状でその分岐部近傍が第2の枝部より細く、第
1の枝部の端部と回転ドラムの端面との距離が第2の枝
部の端部と回転ドラムの端面との距離よりやや短く、両
枝部の成す角度の略々2等分線上でかつ両枝部端面より
外側に回転ドラムの回転中心がくるようにかつブラシ保
持金具の第1の枝部、第2の枝部共にその端部を回転ド
ラムの内周端面上に構成したことにより、静電気を蓄積
させないだけでなく、たとえ急激な衝撃が加わって回転
ドラム1aが抜けようとしても、ブラシ保持金具5の2
つの枝部5a、5cが回転ドラム1aの内周端面1pを
押さえるので、衝撃的な抜き加重応力を2点で分散して
支え、ブラシ保持金具5やブラシ4の塑性変形や回転ド
ラム1aとシャフト1bの締結部変形を起こさず、かつ
仮にブラシ保持金具5の塑性変形が生じる程大きな衝撃
でも、回転ドラムの内周端面1pにのみ強打するだけな
ので、側面近傍の外周端面1qに打痕を生じさせること
がない。
【0020】次に本発明第2の実施例について、以下図
面を用いて説明する。図3は本発明第2の実施例を示す
斜視図である。図3において、1は回転シリンダであっ
て、シャーシ7上に位置決め載置された磁気テープカセ
ット11の方向に傾斜して取り付けられている。15は
抜け止め手段であるブラシ保持金具であり、第1の枝部
15a、第2の枝部15c、及びコンタクト3、ブラシ
4、ゴム6の構成は本発明第1の実施例と同様なもので
ある。本発明第1の実施例と異なっている点は、回転シ
リンダ1の磁気テープ走行方向の入り側から磁気テープ
9やローディングポスト8aの駆動手段(図示せず)を
跨ぐように、かつ回転シリンダ1の磁気テープカセット
側11にブラシ保持金具15を設置して、回転シリンダ
1の回転端面の低い側に第1の枝部、第2の枝部等を設
定していることである。15fは第3の枝部を示し、ロ
ーディングポスト8aの駆動手段を跨ぐ本体15eから
磁気テープ9のローディング方向に突き出したものであ
る。10はシャーシ7に固定された金属製の固定部材で
あって、ブラシ保持手段15を固定する。
面を用いて説明する。図3は本発明第2の実施例を示す
斜視図である。図3において、1は回転シリンダであっ
て、シャーシ7上に位置決め載置された磁気テープカセ
ット11の方向に傾斜して取り付けられている。15は
抜け止め手段であるブラシ保持金具であり、第1の枝部
15a、第2の枝部15c、及びコンタクト3、ブラシ
4、ゴム6の構成は本発明第1の実施例と同様なもので
ある。本発明第1の実施例と異なっている点は、回転シ
リンダ1の磁気テープ走行方向の入り側から磁気テープ
9やローディングポスト8aの駆動手段(図示せず)を
跨ぐように、かつ回転シリンダ1の磁気テープカセット
側11にブラシ保持金具15を設置して、回転シリンダ
1の回転端面の低い側に第1の枝部、第2の枝部等を設
定していることである。15fは第3の枝部を示し、ロ
ーディングポスト8aの駆動手段を跨ぐ本体15eから
磁気テープ9のローディング方向に突き出したものであ
る。10はシャーシ7に固定された金属製の固定部材で
あって、ブラシ保持手段15を固定する。
【0021】このように構成された本発明第2の実施例
の磁気記録再生装置について、以下その動作を説明す
る。図3において、磁気記録再生装置に装填された磁気
テープカセット11はシャーシ7上に位置決め載置さ
れ、ローディングポスト8a、8bによって磁気テープ
9が引き出されて、回転する回転シリンダ1に巻き付け
られる。この時、磁気テープ9に無理な引っ張りテンシ
ョンが掛かり切れないように緩い引っ張りテンションし
かかけない状態で磁気テープは引き出される。そのため
何かの衝撃で磁気テープ9がローディングポスト8aか
ら外れかかっても、ブラシ保持金具15の第3の枝部1
5fが磁気テープ9の上部を押さえているので完全に外
れず、ローディング完了時にはテンションが掛かって、
周知のように傾斜したローディングポスト8aや回転シ
リンダ1に案内されて正規の位置に規制される。また、
本第2の実施例は、上述した第1の実施例と同様に、コ
ンタクト3、ブラシ4は回転シリンダ1aに発生する静
電気を放電し、ブラシ保持金具15はその第1、第2の
枝部15a、15cの2点によって衝撃による回転ドラ
ム1aの抜き加重を支える効果も有する。
の磁気記録再生装置について、以下その動作を説明す
る。図3において、磁気記録再生装置に装填された磁気
テープカセット11はシャーシ7上に位置決め載置さ
れ、ローディングポスト8a、8bによって磁気テープ
9が引き出されて、回転する回転シリンダ1に巻き付け
られる。この時、磁気テープ9に無理な引っ張りテンシ
ョンが掛かり切れないように緩い引っ張りテンションし
かかけない状態で磁気テープは引き出される。そのため
何かの衝撃で磁気テープ9がローディングポスト8aか
ら外れかかっても、ブラシ保持金具15の第3の枝部1
5fが磁気テープ9の上部を押さえているので完全に外
れず、ローディング完了時にはテンションが掛かって、
周知のように傾斜したローディングポスト8aや回転シ
リンダ1に案内されて正規の位置に規制される。また、
本第2の実施例は、上述した第1の実施例と同様に、コ
ンタクト3、ブラシ4は回転シリンダ1aに発生する静
電気を放電し、ブラシ保持金具15はその第1、第2の
枝部15a、15cの2点によって衝撃による回転ドラ
ム1aの抜き加重を支える効果も有する。
【0022】以上のように本発明第2の実施例によれ
ば、第1の実施例の効果と共に、シャーシ7が回転シリ
ンダ1を概ね磁気テープカセット11側に傾けて保持
し、ブラシ保持金具15は回転シリンダ1の磁気テープ
カセット11側に設けたことで、回転シリンダーの傾斜
に合わせて、一番低い磁気テープカセット側に抜け止め
手段を設置することになり、高さスペースを効果的に使
えるという効果もある。また、ブラシ保持金具15は回
転シリンダ1の磁気テープ9入り側に磁気テープ9を跨
ぐように設置し、ブラシ保持金具本体15eから磁気テ
ープ9のローディング方向に第3の枝部15fを設けて
いるので、ローディング時のたるみ発生による磁気テー
プはずれを防止できる。
ば、第1の実施例の効果と共に、シャーシ7が回転シリ
ンダ1を概ね磁気テープカセット11側に傾けて保持
し、ブラシ保持金具15は回転シリンダ1の磁気テープ
カセット11側に設けたことで、回転シリンダーの傾斜
に合わせて、一番低い磁気テープカセット側に抜け止め
手段を設置することになり、高さスペースを効果的に使
えるという効果もある。また、ブラシ保持金具15は回
転シリンダ1の磁気テープ9入り側に磁気テープ9を跨
ぐように設置し、ブラシ保持金具本体15eから磁気テ
ープ9のローディング方向に第3の枝部15fを設けて
いるので、ローディング時のたるみ発生による磁気テー
プはずれを防止できる。
【0023】なお、第1、第2の実施例において回転シ
リンダの軸受け構成を回転ドラムにシャフトが固定され
た軸回転型の動圧型流体軸受けとしたが、必ずしもこれ
に限らず、シャフトを固定ドラムに固定し、スラスト軸
受けを回転ドラム側に構成した軸固定型の動圧型流体軸
受けとしても、コンタクトをスラスト軸受け外側に当接
することで、ブラシ、ブラシ保持金具の破壊防止や回転
ドラム外周面への打痕防止等の同様の効果が期待でき
る。また、シャフトが固定ドラムに締結されているの
で、衝撃による締結部変化は生じにくいが、その分軸受
け部、特にラジアル軸受け部の損傷につながるので、1
点で衝撃を受けるよりも2点で受ける方が、回転ドラム
のフレ変化に対しても効果があることは言うまでもな
い。また、含浸型メタル軸受けに対しても同様の効果が
得られる。
リンダの軸受け構成を回転ドラムにシャフトが固定され
た軸回転型の動圧型流体軸受けとしたが、必ずしもこれ
に限らず、シャフトを固定ドラムに固定し、スラスト軸
受けを回転ドラム側に構成した軸固定型の動圧型流体軸
受けとしても、コンタクトをスラスト軸受け外側に当接
することで、ブラシ、ブラシ保持金具の破壊防止や回転
ドラム外周面への打痕防止等の同様の効果が期待でき
る。また、シャフトが固定ドラムに締結されているの
で、衝撃による締結部変化は生じにくいが、その分軸受
け部、特にラジアル軸受け部の損傷につながるので、1
点で衝撃を受けるよりも2点で受ける方が、回転ドラム
のフレ変化に対しても効果があることは言うまでもな
い。また、含浸型メタル軸受けに対しても同様の効果が
得られる。
【0024】さらに、第1、第2の実施例において、別
手段によってブラシ保持金具15と回転シリンダ1と電
気的導通がとられていれば、シャーシ7は合成樹脂シャ
ーシでも構わない。同様に第2の実施例において、別手
段によってブラシ保持金具15と回転シリンダ1と電気
的導通がとられていれば、固定部材10は合成樹脂製で
あっても構わない。
手段によってブラシ保持金具15と回転シリンダ1と電
気的導通がとられていれば、シャーシ7は合成樹脂シャ
ーシでも構わない。同様に第2の実施例において、別手
段によってブラシ保持金具15と回転シリンダ1と電気
的導通がとられていれば、固定部材10は合成樹脂製で
あっても構わない。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁気ヘッドを有
する回転ドラムと,回転ドラムを回転軸により回転自在
に軸支する固定ドラムとから成る回転シリンダと、回転
シリンダを固定するシャーシと、一端が回転ドラムの端
面の上部に上記端面から離れて懸架され、シャーシに固
定された抜け止め手段とからなり、回転ドラム上の抜け
止め手段の一端がy字状に2つに分岐し、分岐した第1
の枝部が抜け止め手段本体と略直線状でその分岐部近傍
が第2の枝部より細く、第1の枝部の端部と回転ドラム
の端面との距離が第2の枝部の端部と回転ドラムの端面
との距離よりやや短く、両枝部の成す角度の略々2等分
線上でかつ両枝部端面より外側に回転ドラムの回転中心
がくるように構成したものであって、回転シリンダは動
圧型流体軸受けによって回転ドラムを軸支し、かつ固定
ドラムは回転ドラムを回転軸方向に磁気吸着させ、特に
導電性を有する金属からなるコンタクトと、弾性を有す
る板状導電金属で,一端にコンタクトを導電性を有して
保持固定する金属片とを有し、シリンダの端面の回転中
心近傍にコンタクトを押圧するように抜け止め手段が金
属片を回転ドラム端面上で保持したもので、さらに、回
転ドラムはその上端面に有する同心上の凹部によって外
周端面と内周端面とに分かれていて、抜け止め手段の第
1の枝部、第2の枝部共にその端部を回転ドラムの内周
端面上に構成したことにより、静電気を蓄積させないだ
けでなく、たとえ急激な衝撃が加わって回転ドラムが抜
けようとしても、抜け止め手段の2つの枝部が回転ドラ
ムの内周端面を押さえるので、衝撃的な応力を2点で分
散して支え抜け止め手段、ブラシの塑性変形や回転ドラ
ムのシャフトの対するフレ変化の悪化を起こさず、かつ
仮に抜け止め手段の塑性変形が生じる程大きな衝撃で
も、回転ドラムの内周端面にのみ強打するだけなので、
側面近傍の外周端面に打痕を生じさせることのないの
で、磁気テープの記録トラックのリニアリティ(直線
性)を悪くしたり、磁気テープに損傷を生じさせること
がない。また、内周側の損傷なので、外周側損傷ほど回
転シリンダの回転ダイナミックバランスを著しく損ねる
こともない優れた磁気記録再生装置を実現できるもので
ある。
する回転ドラムと,回転ドラムを回転軸により回転自在
に軸支する固定ドラムとから成る回転シリンダと、回転
シリンダを固定するシャーシと、一端が回転ドラムの端
面の上部に上記端面から離れて懸架され、シャーシに固
定された抜け止め手段とからなり、回転ドラム上の抜け
止め手段の一端がy字状に2つに分岐し、分岐した第1
の枝部が抜け止め手段本体と略直線状でその分岐部近傍
が第2の枝部より細く、第1の枝部の端部と回転ドラム
の端面との距離が第2の枝部の端部と回転ドラムの端面
との距離よりやや短く、両枝部の成す角度の略々2等分
線上でかつ両枝部端面より外側に回転ドラムの回転中心
がくるように構成したものであって、回転シリンダは動
圧型流体軸受けによって回転ドラムを軸支し、かつ固定
ドラムは回転ドラムを回転軸方向に磁気吸着させ、特に
導電性を有する金属からなるコンタクトと、弾性を有す
る板状導電金属で,一端にコンタクトを導電性を有して
保持固定する金属片とを有し、シリンダの端面の回転中
心近傍にコンタクトを押圧するように抜け止め手段が金
属片を回転ドラム端面上で保持したもので、さらに、回
転ドラムはその上端面に有する同心上の凹部によって外
周端面と内周端面とに分かれていて、抜け止め手段の第
1の枝部、第2の枝部共にその端部を回転ドラムの内周
端面上に構成したことにより、静電気を蓄積させないだ
けでなく、たとえ急激な衝撃が加わって回転ドラムが抜
けようとしても、抜け止め手段の2つの枝部が回転ドラ
ムの内周端面を押さえるので、衝撃的な応力を2点で分
散して支え抜け止め手段、ブラシの塑性変形や回転ドラ
ムのシャフトの対するフレ変化の悪化を起こさず、かつ
仮に抜け止め手段の塑性変形が生じる程大きな衝撃で
も、回転ドラムの内周端面にのみ強打するだけなので、
側面近傍の外周端面に打痕を生じさせることのないの
で、磁気テープの記録トラックのリニアリティ(直線
性)を悪くしたり、磁気テープに損傷を生じさせること
がない。また、内周側の損傷なので、外周側損傷ほど回
転シリンダの回転ダイナミックバランスを著しく損ねる
こともない優れた磁気記録再生装置を実現できるもので
ある。
【0026】さらに、本発明によると、シャーシは回転
シリンダを概ね磁気テープカセット側に傾けて保持し、
抜け止め手段は回転シリンダの磁気テープカセット側に
設けた構成を有し、特に抜け止め手段は回転シリンダの
磁気テープ入り側に磁気テープを跨ぐように設置し、抜
け止め手段本体から磁気テープのローディング方向に第
3の枝部を設けたことにより、高さスペースを効果的に
使え、かつ磁気テープのローディング移動に合わせて第
3の枝部を設けているので、ローディング時のたるみ発
生による磁気テープはずれを防止できるという優れた効
果も実現できるものである。
シリンダを概ね磁気テープカセット側に傾けて保持し、
抜け止め手段は回転シリンダの磁気テープカセット側に
設けた構成を有し、特に抜け止め手段は回転シリンダの
磁気テープ入り側に磁気テープを跨ぐように設置し、抜
け止め手段本体から磁気テープのローディング方向に第
3の枝部を設けたことにより、高さスペースを効果的に
使え、かつ磁気テープのローディング移動に合わせて第
3の枝部を設けているので、ローディング時のたるみ発
生による磁気テープはずれを防止できるという優れた効
果も実現できるものである。
【図1】本発明の第1の実施例における磁気記録再生装
置の斜視図
置の斜視図
【図2】同、ブラシ保持金具と回転シリンダの上面図
【図3】本発明の第2の実施例における磁気記録再生装
置の斜視図
置の斜視図
【図4】従来の磁気記録再生装置の斜視図
【図5】回転シリンダの断面構成図
1 回転シリンダ
1a 回転ドラム
1b シャフト
1c 固定ドラム
1d ラジアル軸受け
1e スラスト軸受け
1g モータステータ
1j ロータマグネット
1k マグネットケース
1l ホルダー
1m 補助ヨーク
1n 絞り立ち上げ部
1o ガイド部
1p 内周端面
1q 外周端面
2 磁気ヘッド
3 コンタクト
4 ブラシ
5 ブラシ保持金具
5a 第1の枝部
5b 中間部
5c 第2の枝部
5d 分岐部
5e 本体
7 シャーシ
8a ローディングポスト
8b ローディングポスト
9 磁気テープ
11 磁気テープカセット
15 ブラシ保持金具
15a 第1の枝部
15c 第2の枝部
15e 本体
15f 第3の枝部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 5/52 -5/53
G11B 15/61
Claims (6)
- 【請求項1】 磁気ヘッドを有する回転ドラムと,前記
回転ドラムを回転軸により回転自在に軸支する固定ドラ
ムとから成る回転シリンダと、 前記回転シリンダを固定するシャーシと、 一端が前記回転ドラムの端面の上部に上記端面から離れ
て懸架され、前記シャーシに固定された抜け止め手段と
からなり、 前記回転ドラム上の前記抜け止め手段の一端が前記回転
ドラムの回転中心延長線をはさむ様にy字状に2つに分
岐し、一定加重に対するたわみ量が第1の枝部より第2
の枝部の方が小さく、かつ前記第1の枝部の端部と前記
回転ドラムの端面との距離が前記第2の枝部の端部と前
記回転ドラムの端面との距離よりやや短く構成したこと
を特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項2】 回転シリンダは動圧型流体軸受けによっ
て回転ドラムを軸支し、かつ固定ドラムは前記回転ドラ
ムを回転軸方向に磁気吸着させることを特徴とする請求
項1記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 導電性を有する金属からなるコンタクト
と、 弾性を有する板状導電金属で,一端に前記コンタクトを
導電性を有して保持固定する金属片とを有し、シリンダ
の端面の回転中心近傍に前記コンタクトを押圧するよう
に抜け止め手段が前記金属片を前記回転ドラム端面上で
保持することを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生
装置。 - 【請求項4】 回転ドラムはその上端面に有する同心上
の凹部によって外周端面と内周端面とに分かれていて、
抜け止め手段の第1の枝部、第2の枝部共にその端部を
前記回転ドラムの前記内周端面上に構成したことを特徴
とする請求項1記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項5】 シャーシは回転シリンダを概ね磁気テー
プカセット側に傾けて保持し、抜け止め手段は前記回転
シリンダの磁気テープカセット側に設けたことを特徴と
する請求項1記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 抜け止め手段は前記回転シリンダの磁気
テープ入り側に磁気テープを跨ぐように設置し、抜け止
め手段本体から磁気テープのローディング方向に第3の
枝部を設けたことを特徴とする請求項5記載の磁気記録
再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23946595A JP3414073B2 (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23946595A JP3414073B2 (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0991637A JPH0991637A (ja) | 1997-04-04 |
JP3414073B2 true JP3414073B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=17045173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23946595A Expired - Fee Related JP3414073B2 (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3414073B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP23946595A patent/JP3414073B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0991637A (ja) | 1997-04-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |