JP3414025B2 - 電池保護用icの起動回路 - Google Patents

電池保護用icの起動回路

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JP3414025B2
JP3414025B2 JP01410895A JP1410895A JP3414025B2 JP 3414025 B2 JP3414025 B2 JP 3414025B2 JP 01410895 A JP01410895 A JP 01410895A JP 1410895 A JP1410895 A JP 1410895A JP 3414025 B2 JP3414025 B2 JP 3414025B2
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尚志 徳田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電池保護用ICの起動回
路に係り、特に、充放電時の電池電圧を監視して、充電
禁止,放電禁止の制御を行う電池保護用ICの起動回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、電池保護用IC12を組み込ん
だバッテリパック10の構成図を示す。バッテリパック
10は、リチウム・イオン電池等のバッテリBTと充放
電制御回路11から構成されている。充放電制御回路1
1は、電池保護用IC12,充電制御用FETQC ,放
電制御用FETQD から構成されている。
【0003】バッテリBTのプラス電極は、電池保護用
IC12の電源端子に接続され、かつ、バッテリパック
10のプラス出力端子T3 と充電用プラス入力端子T1
に接続されている。バッテリBTのマイナス電極は、電
池保護用IC12の接地端子(GND)に接続され、か
つ、放電制御用FETQD のソースに接続されている。
【0004】充電制御用FETQC のソースは充電用マ
イナス入力端子T2 に接続され、ドレインは電池保護用
IC12の制御用入力端子TC1に接続され、ゲートは電
池保護用IC12の制御用出力端子TC2に接続されてい
る。また、充電制御用FETQC のソースは、バッテリ
パック10のマイナス出力端子T4 に接続されている。
【0005】放電制御用FETQD のドレインは電池保
護用IC12の制御用入力端子TC1に接続され、ゲート
は電池保護用IC12の制御用出力端子TC3に接続され
ている。バッテリパックBTを装着した携帯型装置(例
えば、パーソナルコンピュータ)に対しては、バッテリ
パック10のプラス出力端子T3 とマイナス出力端子T
4 から電源電圧VCOUTが供給される。また、バッテリB
Tを充電する際は、充電用プラス入力端子T1 と充電用
マイナス入力端子T2 間に、充電器15が接続される。
充放電制御回路11は、バッテリBTの過充電と過放電
を防ぐために、バッテリBTの充電と放電を制御する回
路である。
【0006】電池保護用IC12は、電圧監視回路13
と起動回路14から構成されている。電圧監視回路13
と起動回路14には、共に、バッテリBTのバッテリ電
圧V BTが電源電圧Vccとして供給されている。後述する
ように、電圧監視回路13は、バッテリ電圧VBT(=電
源電圧Vcc)を監視し、バッテリBTの放電制御と充電
制御を行う。即ち、バッテリ電圧VBTの監視結果に応じ
て、放電制御用FETQD のオンオフを制御する制御電
圧を制御用出力端子TC3を介して放電制御用FETQD
のゲートに供給し、充電制御用FETQC のオンオフを
制御する制御電圧を制御用出力端子TC2を介して充電制
御用FETQC のゲートに供給する。
【0007】起動回路14には、制御用入力端子TC1
り、起動制御電圧VCTが供給される。後述するように、
起動回路14は、待機状態の電圧監視回路13を起動す
る際に、起動用バイアス電流を電圧監視回路13に供給
する。次に、図6の充放電制御回路11の動作について
説明する。先ず、バッテリBTの通常の使用状態で、充
電器15を接続していない場合について説明する。
【0008】放電制御用FETQD と充電制御用FET
C は、例えば、エンハンスメント型のnチャネルMO
SFETを使用する。放電制御用FETQD と充電制御
用FETQC は、ソースに対してゲートが規定値以上の
プラス電圧となるゲート・ソース間電圧が印加されたと
き、ドレイン・ソース間が導通したオン状態となり、ゲ
ート・ソース間電圧がほぼ0Vのときはオフ状態とな
る。なお、放電制御用FETQD と充電制御用FETQ
C の夫々のドレイン・ソース間には、寄生ダイオードD
D ,DC が存在する。
【0009】電圧監視回路13は、バッテリ電圧VBT
監視しており、バッテリ電圧VBTが放電禁止電圧より高
い場合は、放電制御用FETQD をオンにするプラスの
制御電圧(例えば、ほぼ電源電圧Vccの電圧)を放電制
御用FETQD のゲートに供給している。これにより、
放電制御用FETQD はオン状態となっている。
【0010】この場合、バッテリBTのプラス電極,プ
ラス出力端子T3 ,バッテリBTを装着した携帯型装置
のプラス側端子,前記携帯型装置のマイナス側端子,マ
イナス出力端子T4 ,充電制御用FETQC の寄生ダイ
オードDC 、放電制御用FETQD のドレイン,ソー
ス,バッテリBTのマイナス電極の経路で、出力電流I
OUT が流れる。なお、放電制御用FETQD がオン状態
でのドレイン・ソース間電圧は、バッテリ電圧VBTに比
べて十分小さな値となる。
【0011】放電制御用FETQD がオンのとき、制御
用入力端子TC1を介して起動回路14に供給される起動
制御電圧VCTは、ほぼ0Vである。このとき、起動回路
14は、起動用バイアス電流を電圧監視回路13に供給
しない。電圧監視回路13は、バッテリ電圧VBTが放電
禁止電圧以下になると、放電制御用FETQD をオフに
する制御電圧(ほぼ0V)を放電制御用FETQD のゲ
ートに供給する。これにより、放電制御用FETQD
オフ状態となり、バッテリBTから前記携帯型装置に対
する出力電流IOUT は流れなくなる。このように、バッ
テリ電圧VBTが放電禁止電圧以下となった場合は放電を
禁止して、バッテリBTを保護する。
【0012】また、このとき、同時に、電圧監視回路1
3は、電圧監視回路13自体のバイアス回路をオフする
ように制御する。これにより、電圧監視回路13は動作
を停止した待機状態となり、バッテリBTからの回路電
流をほとんど消費しなくなる。
【0013】放電制御用FETQD がオフのとき、制御
用入力端子TC1はオープンとなる。このときも、起動回
路14は、起動用バイアス電流を電圧監視回路13に供
給しない。起動回路14は、起動用バイアス電流を生成
していないときは、ほとんど回路電流を消費しない。
【0014】次に、充電器15をバッテリパック10の
充電用プラス入力端子T1 と充電用マイナス入力端子T
2 間に接続する場合について説明する。先ず、バッテリ
電圧VBTが、放電禁止電圧以下である場合を考える。こ
のとき、電圧監視回路13は、放電制御用FETQD
オフにするほぼ0Vの制御電圧を放電制御用FETQD
のゲートに供給しており、放電制御用FETQD はオフ
状態である。一方、電圧監視回路13は、充電制御用F
ETQC をオンにするプラスの制御電圧(ほぼ、電源電
圧Vccの電圧)を充電制御用FETQC のゲートに供給
しており、充電制御用FETQC はオン状態である。こ
のとき、電圧監視回路13は、前記のように監視動作を
停止した待機状態にある。
【0015】この状態で、充電器15を、バッテリパッ
ク10に接続すると、充電器15のプラス側端子,充電
用プラス入力端子T1 ,バッテリBTのプラス電極,バ
ッテリBTのマイナス電極,放電制御用FETQD のダ
イオードDD ,充電制御用FETQC のドレイン,ソー
ス,充電用マイナス入力端子T2 ,充電器15のマイナ
ス側端子の経路で、充電電流ICHが流れる。
【0016】このように放電制御用FETQD はオフし
ているが、ドレイン・ソース間の寄生ダイオードDD
介して、充電電流ICHが流れる。充電電流ICHがダイオ
ードDD に流れることにより、ダイオードDD には、順
方向電圧VFD≒0.6Vが発生する。放電制御用FET
D のソース,即ち、ダイオードDD のアノードが電池
保護用IC12の接地端子に接続されているため、起動
制御電圧VCT=−VFDとなる。
【0017】起動回路14は、制御用入力端子TC1にV
CT=−VFDなる起動制御電圧を供給されると動作状態と
なり、起動用バイアス電流を生成して、電圧監視回路1
3に供給する。電圧監視回路13は、起動回路14から
起動用バイアス電流を供給されると、内部のバイアス回
路がオンとなり、待機状態から通常の監視動作状態にな
る。なお、電圧監視回路13は、起動回路14により起
動されて一旦動作状態になった後は、起動用バイアス電
流の供給が停止されても、動作状態を維持する。
【0018】充電中で、バッテリ電圧VBTが放電禁止電
圧以下のときは、VCT=−VFDであり、起動回路14は
起動用バイアス電流を生成し続ける。充電中に、バッテ
リ電圧VBTが放電禁止電圧を越えた時点で、電圧監視回
路13は、放電制御用FETQD をオンにするプラスの
制御電圧を放電制御用FETQD のゲートに供給する。
これにより、放電制御用FETQD がオンになり、バッ
テリBTの放電禁止状態が解除される。バッテリパック
10が前記携帯型装置に接続されている場合は、出力電
流IOUT が流れる。
【0019】放電制御用FETQD がオンになった時点
で、ドレイン・ソース間電圧はほぼ0Vとなり、起動制
御電圧VCTもほぼ0Vとなる。これにより、起動回路1
4は、動作停止状態となり、起動用バイアス電流の生成
を停止する。充電中に、更にバッテリ電圧VBTが上昇し
て、充電禁止電圧に達した時点で、電圧監視回路13
は、充電制御用FETQC をオフにする制御電圧(ほぼ
0V)を充電制御用FETQC のゲートに供給する。こ
れにより、充電制御用FETQ C がオフになり、バッテ
リBTの充電が禁止された充電禁止状態となる。このよ
うにして、バッテリBTの過充電が防止される。
【0020】図7は、従来の一例の起動回路141 の構
成図を示す。起動回路141 は、制御電流生成回路21
1 と起動バイアス生成回路22とから構成されている。
制御電流生成回路211 は、カレントミラー回路を構成
しているPNP型トランジスタQ21,Q22、NPN型ト
ランジスタQ23、抵抗R2 から構成されている。
【0021】制御用入力端子TC1に供給される起動制御
電圧VCTがほぼ0Vのときは、トランジスタQ23はオフ
であり、トランジスタQ21のコレクタには電流が供給さ
れない。このため、トランジスタQ22はオフとなり、ト
ランジスタQ22のコレクタ電流,即ち、起動制御電流I
T0は0となる。
【0022】起動バイアス生成回路22は、起動制御電
流IT0が0のときは、電圧監視回路13に供給する起動
用バイアス電流IB0を生成しない。このように、起動制
御電圧VCTがほぼ0Vのときは、起動回路141 は、動
作停止状態となり、起動用バイアス電流IB0を生成しな
い。
【0023】前記のように、充電中で、バッテリ電圧V
BTが放電禁止電圧以下のときは、V CT=−VFD≒−0.
6Vである。このとき、トランジスタQ23はオンとな
り、エミッタから制御用入力端子TC1に入力電流ICT
流れる。入力電流ICTの値は、抵抗R2 により適切に設
定される。この入力電流ICTとほぼ等しいコレクタ電流
が、トランジスタQ21のコレクタに供給される。このた
め、トランジスタQ22はオンとなり、トランジスタQ22
のコレクタより起動制御電流IT0が生成される。トラン
ジスタQ21,Q22のエミッタ面積比を1対1に設定した
場合、IT0≒ICTとなる。
【0024】起動バイアス生成回路22は、起動制御電
流IT0が供給されたときは、電圧監視回路13に供給す
る起動用バイアス電流IB0を生成する。なお、起動バイ
アス生成回路22は、起動制御電流IT0が約10nA以
上で、動作状態となる。そこで、トランジスタQ23のエ
ミッタ電流,即ち、ICTが10nA以上で、トランジス
タQ23はオン状態とみなすこととする。実際には、トラ
ンジスタQ23は、起動制御電圧VCTが約0.5V以上
で、オン状態となる。
【0025】図8は、従来の一例の起動回路142 の構
成図を示す。図8において、図7と同一構成部分には、
同一符号を付し、適宜説明を省略する。起動回路142
は、制御電流生成回路212 と起動バイアス生成回路2
2とから構成されている。制御電流生成回路212 は、
カレントミラー回路を構成しているPNP型トランジス
タQ21,Q22、NPN型トランジスタQ24、抵抗R1
2 、ダイオードD25,D26から構成されている。
【0026】制御用入力端子TC1に供給される起動制御
電圧VCTがほぼ0Vのときは、トランジスタQ24のベー
ス・エミッタ間とダイオードD26の直列回路の電圧は、
約0.6V(ダイオードD25の順方向電圧)であり、充
分なバイアスがかからないため、トランジスタQ24はオ
フである。このとき、図7の回路と同様に、トランジス
タQ22のコレクタ電流,即ち、起動制御電流IT0は0と
なる。
【0027】充電中で、VCT=−VFD≒−0.6Vであ
るときは、トランジスタQ24はオンとなり、エミッタか
ら制御用入力端子TC1に入力電流ICTが流れる。このと
き、図7の回路と同様に、トランジスタQ22はオンとな
り、トランジスタQ22のコレクタより起動制御電流IT0
が生成される。トランジスタQ21,Q22のエミッタ面積
比を1対1に設定した場合、IT0≒ICTとなる。
【0028】図8の回路は、図7の回路に比べて、トラ
ンジスタQ24がオンとなり、起動回路142 が動作状態
となる起動制御電圧VCTの値(絶対値)を数十mV程度
小さくすることができる。図9は、従来の一例の起動回
路143 の構成図を示す。図9において、図8と同一構
成部分には、同一符号を付し、適宜説明を省略する。起
動回路143 は、図8の回路において、ダイオードD26
をショットキーバリアダイオードD27に置き換えた構成
である。
【0029】図9の起動回路143 の動作は、起動回路
142 と同様である。ショットキーバリアダイオードD
27は順方向電圧が約0.2Vと小さい。このため、起動
回路143 は、起動制御電圧VCTが約−0.2V程度で
動作状態となる。即ち、起動回路143 が動作状態とな
る起動制御電圧VCTの絶対値を約0.2V程度に小さく
することができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】図6の起動回路14で
は、起動制御電圧VCT=−VF ≒−0.6Vのときに、
正常に動作状態となり、起動用バイアス電流を生成する
必要がある。図7の起動回路141 では、トランジスタ
23は、ベース・エミッタ間電圧が約0.5V以上でオ
ンとなる。このため、起動制御電圧VCTが、約−0.5
V以下でトランジスタQ23がオンとなり、起動回路14
1 は動作状態となる。
【0031】しかし、ダイオードDD のVFDの値とトラ
ンジスタQ23のベース・エミッタ間電圧の値が近接して
いるため、素子の特性のバラツキや温度変化等によりV
FD、ベース・エミッタ間電圧が変化すると、起動制御電
圧VCT=−VFDのときに、トランジスタQ23が十分オン
状態とならない場合が生じる。これにより、起動回路1
1 が動作状態にならない問題が生じる。
【0032】図8の起動回路142 では、トランジスタ
24は、ベース・エミッタ間電圧が約0.5V以上でオ
ンとなる。ダイオードD26も順方向電圧が約0.5V以
上でオンとなる。また、ダイオードD25の順方向電圧
は、0.5Vよりも数十mV程度大きくなるように設定
することができる。このため、起動制御電圧VCTが、約
−(0.5V−数十mV)以下でトランジスタQ24がオ
ンとなり、起動回路14 2 は動作状態となる。
【0033】図8の起動回路142 では、図7の起動回
路に比べて、幾分、動作状態となる起動制御電圧VCT
値(絶対値)を小さくすることができる。しかし、やは
り、ダイオードDD のVFDの値と、動作状態となる起動
制御電圧VCTの値(絶対値)が近接しているため、素子
の特性のバラツキや温度変化等によりVFD,ベース・エ
ミッタ間電圧,ダイオードD25,D26の順方向電圧が変
化すると、起動制御電圧VCT=−VFDのときに、トラン
ジスタQ24が十分オン状態とならず、起動回路142
動作状態にならない問題が生じる。
【0034】図9の起動回路143 では、トランジスタ
24は、ベース・エミッタ間電圧が約0.5V以上でオ
ンとなる。ダイオードD27は順方向電圧が約0.2V以
上でオンとなる。また、ダイオードD25の順方向電圧
は、約0.5V程度に設定する。このため、起動制御電
圧VCTが、約−0.2V以下でトランジスタQ24がオン
となり、起動回路143 は動作状態となる。
【0035】図9の起動回路142 では、図7,図8の
起動回路に比べて、動作状態となる起動制御電圧VCT
値(絶対値)を、0.3V程度小さくすることができ
る。しかし、素子のバラツキが大きく、かつ、温度変化
が大きい場合には、トランジスタQ24のベース・エミッ
タ間電圧,ダイオードD25,D27の順方向電圧の変化に
より、起動制御電圧VCT=−VFDのときに、トランジス
タQ24が十分オン状態とならず、起動回路143 が動作
状態にならない問題が生じる。
【0036】また、ダイオードD27の順方向電圧が約
0.2Vと小さいため、素子のバラツキや温度変化によ
り、起動制御電圧VCT=0Vのときに、トランジスタQ
24がオン状態となってしまう可能性もある。本発明は、
上記の点に鑑みてなされたもので、絶対値が基準値以上
の起動制御電圧で確実に動作状態となる電池保護用IC
の起動回路を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、絶対
値が基準値以上の起動制御電圧を供給されたときに、二
次電池の充放電を制御する電池保護用ICを起動させる
ために、起動用バイアス電流を生成する電池保護用IC
の起動回路において、検出用トランジスタのベース・エ
ミッタ間に前記起動制御電圧に応じた電圧を供給され、
前記検出用トランジスタが導通することにより、前記検
出用トランジスタのコレクタ電流を基にした検出電流を
生成する起動制御電圧検出回路と、前記検出電流を含む
入力電流に比例した起動制御電流を出力する起動制御電
流出力回路と、前記起動制御電流出力回路の入力端子に
前記起動制御電流出力回路の入力電流に比例した電流を
正帰還し、前記起動制御電圧がほぼ0Vのときは、前記
正帰還のループゲインが1よりも小さく、前記起動制御
電圧の絶対値が0Vよりも大きく前記基準値よりも小さ
い境界値以上のときは、前記正帰還のループゲインが1
よりも大きい電流帰還回路と、前記起動制御電流が規定
値以上の場合に、前記起動制御電流を基に起動用バイア
ス電流を生成する起動バイアス生成回路とを有する構成
とする。
【0038】請求項2の発明は、請求項1の電池保護用
ICの起動回路において、前記起動制御電圧検出回路
は、ベースとコレクタを共通接続した第7のトランジス
タのベース・エミッタ間順方向電圧によりベースがプラ
スバイアスされ、ベースとコレクタを共通接続した第8
のトランジスタのベース・エミッタ間ダイオードを介し
て、エミッタに負の値の前記起動制御電圧が供給され、
コレクタより検出電流を生成するNPN型の前記検出用
トランジスタで構成され、前記起動制御電流出力回路
は、ベースとコレクタが共通接続され、エミッタがプラ
ス電源端子に接続され、コレクタが前記検出用トランジ
スタのコレクタに接続されたPNP型の第1のトランジ
スタと、前記第1のトランジスタとベース及びエミッタ
が共通接続されたPNP型の出力トランジスタからな
り、前記出力トランジスタのコレクタから前記起動制御
電流を出力する第1のカレントミラー回路で構成され、
前記電流帰還回路は、前記第1のトランジスタと、前記
第1のトランジスタとベース及びエミッタが共通接続さ
れ、エミッタ面積が前記第1のトランジスタの1/Nに
設定されたPNP型の第2のトランジスタからなる第2
のカレントミラー回路と、ベースとコレクタが共通接続
され、コレクタが前記第2のトランジスタのコレクタに
接続され、ベースとコレクタを共通接続した第5のトラ
ンジスタのベース・エミッタ間ダイオードを介してエミ
ッタが接地されたNPN型の第3のトランジスタと、ベ
ースが前記第3のトランジスタのベースに接続され、ベ
ースとコレクタを共通接続した第6のトランジスタのベ
ース・エミッタ間ダイオードを介してエミッタに前記起
動制御電圧が供給され、コレクタが前記第1のトランジ
スタのコレクタに接続されたNPN型の第4のトランジ
スタとから構成される。
【0039】請求項3の発明は、請求項1の電池保護用
ICの起動回路において、前記起動制御電圧検出回路
は、ベースが接地され、エミッタに負の値の前記起動制
御電圧が供給され、コレクタより検出電流を生成するN
PN型の前記検出用トランジスタで構成され、前記起動
制御電流出力回路は、ベースとコレクタが共通接続さ
れ、エミッタがプラス電源端子に接続され、コレクタが
前記検出用トランジスタのコレクタに接続されたPNP
型の第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと
ベース及びエミッタが共通接続されたPNP型の出力ト
ランジスタからなり、前記出力トランジスタのコレクタ
から前記起動制御電流を出力する第1のカレントミラー
回路で構成され、前記電流帰還回路は、前記第1のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタとベース及びエミ
ッタが共通接続され、エミッタ面積が前記第1のトラン
ジスタの1/Nに設定されたPNP型の第2のトランジ
スタからなる第2のカレントミラー回路と、ベースとコ
レクタが共通接続され、コレクタが前記第2のトランジ
スタのコレクタに接続され、エミッタが接地されたNP
N型の第3のトランジスタと、ベースが前記第3のトラ
ンジスタのベースに接続され、エミッタに前記起動制御
電圧が供給され、コレクタが前記第1のトランジスタの
コレクタに接続されたNPN型の第4のトランジスタと
から構成される。
【0040】請求項4の発明は、請求項1の電池保護用
ICの起動回路において、前記起動制御電流出力回路
は、ベースとコレクタが共通接続され、エミッタがプラ
ス電源端子に接続され、前記起動制御電圧が0Vのとき
に微小なコレクタ電流が供給されているPNP型の第1
のトランジスタと、前記第1のトランジスタとベース及
びエミッタが共通接続されたPNP型の出力トランジス
タからなり、前記出力トランジスタのコレクタから前記
起動制御電流を出力する第1のカレントミラー回路で構
成され、前記起動制御電圧検出回路及び前記電流帰還回
路は共に、前記第1のトランジスタと、前記第1のトラ
ンジスタとベース及びエミッタが共通接続され、エミッ
タ面積が前記第1のトランジスタの1/Nに設定された
PNP型の第2のトランジスタからなる第2のカレント
ミラー回路と、ベースとコレクタが共通接続され、コレ
クタが前記第2のトランジスタのコレクタに接続され、
エミッタが接地されたNPN型の第3のトランジスタ
と、ベースが前記第3のトランジスタのベースに接続さ
れ、エミッタに前記起動制御電圧が供給され、コレクタ
が前記第1のトランジスタのコレクタに接続されたNP
N型の前記検出用トランジスタとから構成される。
【0041】
【作用】請求項1の発明では、起動制御電圧の絶対値が
基準値より小さい境界値以上であるとき、起動制御電圧
検出回路の検出電流が小さい場合でも、電流帰還回路に
よる正帰還のループゲインが1より大となり、起動制御
電流出力回路に大きな入力電流を供給することができ、
起動制御電流出力回路は起動制御電圧を検出したことを
示す規定値以上の起動制御電流を生成できる。
【0042】このため、起動制御電圧検出回路の検出用
トランジスタ等の特性のバラツキや温度変化によらず、
絶対値が基準値以上の起動制御電圧を供給された場合
に、確実に、起動用バイアス電流を生成する動作状態と
なることを可能とする。かつ、起動制御電圧がほぼ0V
の場合は、前記正帰還のループゲインが1より小とな
り、規定値以上の起動制御電流を生成しないため、確実
に、起動用バイアス電流を生成しない動作停止状態とな
る。
【0043】請求項2〜請求項4の発明では、Nを1よ
り大きい適切な値に設定することにより、起動制御電圧
の絶対値が基準値(約0.6V)より十分小さい境界値
以上のときに電流帰還回路による正帰還のループゲイン
が1より大となり、起動制御電流出力回路は起動制御電
圧を検出したことを示す規定値以上の起動制御電流を生
成でき、かつ、起動制御電圧がほぼ0Vのときに前記ル
ープゲインが1より小となり、規定値以上の起動制御電
流を生成しない。
【0044】このため、起動制御電圧検出回路の検出用
トランジスタ等の特性のバラツキ、温度変化によらず、
絶対値が基準値以上の起動制御電圧を供給された場合
に、確実に、起動用バイアス電流を生成する動作状態と
なることを可能とする。かつ、起動制御電圧がほぼ0V
の場合は、前記正帰還のループゲインが1より小である
ため、確実に、起動用バイアス電流を生成しない動作停
止状態となる。
【0045】請求項2の発明では、簡略な構成の電流帰
還回路を設けることで、絶対値が基準値以上の起動制御
電圧を供給された場合に確実に動作状態となることがで
きる起動回路を構成することを可能とする。請求項3と
請求項4の発明では、請求項2の発明よりも電流帰還回
路等の必要な素子数を低減でき、より簡略な構成とする
ことを可能とする。
【0046】
【実施例】図1は、本発明による起動回路14Aを用い
た電池保護用IC12Aを組み込んだバッテリパック1
0Aの構成図を示す。図1において、図6と同一構成部
分には、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0047】バッテリパック10Aは、リチウム・イオ
ン電池等のバッテリBT(二次電池)と充放電制御回路
11Aから構成されている。充放電制御回路11Aは、
電池保護用IC12A,充電制御用FETQC ,放電制
御用FETQD から構成されている。
【0048】バッテリパック10Aは、電池保護用IC
12A内の起動回路14Aのみが、図6のバッテリパッ
ク10の起動回路14と異なる。充放電制御回路11A
の動作は、図6の充放電制御回路11同様である。な
お、電池保護用IC12Aは、同一半導体チップ上に、
電圧監視回路13と起動回路14Aが形成されて構成さ
れている。
【0049】図2は、本発明の第1実施例の起動回路1
4A1 の構成図を示す。起動回路14A1 は、制御電流
生成回路21A1 と起動バイアス生成回路22とから構
成されている。制御電流生成回路21A1 の起動制御電
圧検出回路は、NPN型トランジスタQ9 (検出用トラ
ンジスタ)、ダイオード接続のトランジスタQ7 (第7
のトランジスタ)、トランジスタQ8 (第8のトランジ
スタ)、抵抗R1 ,R2 から構成されている。
【0050】制御電流生成回路21A1 の起動制御電流
出力回路は、エミッタがプラスの電源端子(電源電圧V
cc)に接続されたPNP型トランジスタQ1 (第1のト
ランジスタ)とPNP型トランジスタQ10(出力トラン
ジスタ)からなる、カレントミラー回路(第1のカレン
トミラー回路)で構成されている。トランジスタQ1
トランジスタQ10のエミッタ面積比は、1対1に設定し
てある。
【0051】制御電流生成回路21A1 の電流帰還回路
は、トランジスタQ1 とPNP型トランジスタQ2 (第
2のトランジスタ)からなるカレントミラー回路(第2
のカレントミラー回路)と、NPN型トランジスタQ3
(第3のトランジスタ),トランジスタQ5 (第5のト
ランジスタ),NPN型トランジスタQ4 (第4のトラ
ンジスタ),トランジスタQ6 (第6のトランジスタ)
から構成されている。
【0052】トランジスタQ1 とトランジスタQ2 のエ
ミッタ面積比は、1対1/Nに設定する。図2の例で
は、N=10として、1対0.1に設定してある。トラ
ンジスタQ3 とトランジスタQ4 のエミッタ面積比は、
1対1に設定してある。なお、トランジスタQ3 〜Q9
には、同一特性のトランジスタを用いている。
【0053】抵抗R1 は、消費電流を少なくするため1
00MΩ程度の高抵抗値とする。また、抵抗R2 は、主
の静電保護を目的として、例えば100KΩ程度の値と
する。次に、起動回路14A1 の動作について説明す
る。先ず、制御用入力端子TC1に供給される起動制御電
圧VCTがほぼ0Vのときを考える。
【0054】起動制御電圧VCTがほぼ0Vのときは、ト
ランジスタQ9 のリーク電流が無いとした場合は、トラ
ンジスタQ9 はオフであり、トランジスタQ1 のコレク
タにはコレクタ電流I9 (検出電流)が供給されない。
このため、トランジスタQ1はオフとなり、トランジス
タQ10のコレクタ電流,即ち、起動制御電流IT0は0と
なる。
【0055】また、このとき、トランジスタQ2 はオフ
で、トランジスタQ3 には、コレクタ電流が流れない。
このため、トランジスタQ5 ,Q4 ,Q6 もオフであ
る。起動制御電圧VCTがほぼ0Vのときに、トランジス
タQ9 のリーク電流等により、トランジスタQ9 が完全
にオフではなく、わずかに、コレクタ電流I9 が流れる
場合を考える。
【0056】この場合、トランジスタQ9 のコレクタ電
流I9 がトランジスタQ1 のコレクタに供給されて、ト
ランジスタQ1 は、完全にオフの状態からわずかに導通
状態に近づき、コレクタ電流I1 =I9 が流れる。これ
により、トランジスタQ2 はトランジスタQ1 と同様
に、完全にオフの状態からわずかに導通状態に近づき、
コレクタ電流I2 が流れる。エミッタ面積比が1対0.
1であるので、コレクタ電流I2 は、I2 =0.1・I
1 となる。コレクタ電流I2 は、ダイオード接続のトラ
ンジスタQ3 ,Q5 を介して、GNDに流れる。
【0057】これにより、トランジスタQ3 のベースと
GND間には、電流I2 の値に応じた電圧が発生する。
このトランジスタQ3 のベース電圧が、トランジスタQ
4 のベースに供給される。トランジスタQ6 のエミッタ
は、ほぼ0Vであるため、トランジスタQ4 ,Q6 のベ
ース・エミッタ間電圧は、トランジスタQ3 ,Q5 のベ
ース・エミッタ間電圧とほぼ同じになる。これにより、
トランジスタQ4 には、電流I2 とほぼ等しいコレクタ
電流I4 が流れる。
【0058】このコレクタ電流I4 は、トランジスタQ
1 の元のコレクタ電流I1 =I9 に加算される。このよ
うに、トランジスタQ1 のコレクタ,トランジスタQ2
のコレクタ,トランジスタQ3 のコレクタ,トランジス
タQ4 のコレクタの経路をたどる正帰還ループが形成さ
れる。しかし、この帰還される電流I4 は、トランジス
タQ1 の元のコレクタ電流I 1 の約1/10の値であ
り、この正帰還ループのループゲインは、1よりも十分
小さい。このため、コレクタ電流I1 は、正帰還により
増加するものの、正帰還ループが無い場合のトランジス
タQ1 のコレクタ電流I1 より、約1割程度大きな値に
収束する。
【0059】従って、起動制御電圧VCTがほぼ0Vの場
合は、トランジスタQ1 のコレクタ電流I1 は、トラン
ジスタQ9 のリーク電流と同程度の値となる。このと
き、トランジスタQ10のコレクタ電流,即ち、起動制御
電流IT0は、トランジスタQ1のコレクタ電流I1 とほ
ぼ等しい値であり、起動制御電流の規定値に比べて十分
小さな値となる。
【0060】起動バイアス生成回路22は、起動制御電
流IT0が0又は起動制御電流の規定値(約10nA)に
比べて十分小さな値のときは、電圧監視回路13に供給
する起動用バイアス電流IB0を生成しない。このよう
に、起動制御電圧VCTがほぼ0Vのときは、起動回路1
4A1 は、動作停止状態となり、起動用バイアス電流I
B0を生成しない。
【0061】次に、起動制御電圧VCTが、負の値である
場合について考える。起動制御電圧VCTが0Vから−
0.1V付近まで下がると、トランジスタQ9 のエミッ
タ電流I9 が極わずか流れ始める。この場合、トランジ
スタQ9 のコレクタ電流I9 がトランジスタQ1 のコレ
クタに供給されて、トランジスタQ1 は、完全にオフの
状態からわずかに導通状態に近づき、コレクタ電流I1
=I9 が流れる。
【0062】これにより、トランジスタQ2 はトランジ
スタQ1 と同様に、完全にオフの状態からわずかに導通
状態に近づき、コレクタ電流I2 が流れる。コレクタ電
流I 2 は、I2 =0.1・I1 となる。コレクタ電流I
2 は、トランジスタQ3 ,Q 5 を介して、GNDに流れ
る。
【0063】これにより、トランジスタQ3 のベースと
GND間には、電流I2 の値に応じた電圧が発生する。
このトランジスタQ3 のベース電圧が、トランジスタQ
4 のベースに供給される。起動制御電圧VCT=−0.1
Vのとき、トランジスタQ6 のエミッタは、ほぼ−0.
1Vである。このため、トランジスタQ4 ,Q6 のベー
ス・エミッタ間電圧は、トランジスタQ3 ,Q5 のベー
ス・エミッタ間電圧よりも約0.05V程度大きくな
る。これにより、トランジスタQ4 には、電流I2 より
大きなコレクタ電流I4 が流れる。
【0064】このコレクタ電流I4 は、トランジスタQ
2 の元のコレクタ電流I1 =I9 に加算される。このよ
うに、トランジスタQ1 のコレクタ,トランジスタQ2
のコレクタ,トランジスタQ3 のコレクタ,トランジス
タQ4 のコレクタの経路をたどる正帰還ループが形成さ
れる。
【0065】この正帰還ループのループゲインは、起動
制御電圧VCTの値により変化する。起動制御電圧VCT
−0.13V程度で、I4 >10・I2 となり、正帰還
ループのループゲインが1より大きくなる。ここで、ル
ープゲインが1となる起動制御電圧VCTの絶対値を、境
界値と記す。
【0066】このように、ループゲインが1より大きく
なると、帰還される電流I4 の値は、トランジスタQ1
の元のコレクタ電流I1 以上の値となり、コレクタ電流
1は、正帰還により増加して、オン状態と見なせる値
(10nA)を越えた値になる。
【0067】起動制御電圧VCTの値が更に低くなり、起
動制御電圧VCTの絶対値が、前記ループゲインが1とな
る値(境界値)から更に大きくなると、トランジスタQ
9 のコレクタ電流I9 、トランジスタQ4 のコレクタ電
流は更に増加して、これに伴い、トランジスタQ1 のコ
レクタ電流I1 も増加する。起動制御電圧VCTが、V CT
=−VFD≒−0.6Vのときは、トランジスタQ1 の電
流は、オン状態と見なせる電流(約10nA)よりも、
充分大きな値となる。ここで、VFDの取りうる最小値を
起動制御電圧VCTの基準値とする。
【0068】従って、充電中で、バッテリ電圧VBTが放
電禁止電圧以下であり、起動制御電圧VCTが、VCT=−
FD≒−0.6Vのとき(VCTの絶対値が基準値以上の
とき)は、トランジスタQ1 は確実にオン状態となる。
このとき、トランジスタQ10のコレクタより、規定値
(約10nA)より十分大きな起動制御電流IT0が生成
される。
【0069】起動バイアス生成回路22は、トランジス
タQ10より規定値以上の起動制御電流IT0が供給された
ときは、電圧監視回路13に供給する起動用バイアス電
流I B0を生成する。なお、トランジスタQ3 〜Q6 の部
分は、トランジスタQ3 ,Q5 とトランジスタQ4 ,Q
6 がバランスした構成であり、かつ、同一半導体チップ
上のトランジスタQ3 〜Q6 は、特性を揃えることがで
きるため、トランジスタQ3 〜Q6の部分については、
素子のバラツキと温度変化の影響を生じることがない。
【0070】また、トランジスタQ1 とトランジスタQ
2 のエミッタ面積比を決めるNの値を適宜設定すること
で、前記帰還ループのループゲインが1以上となるとき
の起動制御電圧VCTの値を適切に設定することができ
る。図3は、図2の起動回路14A1 の、起動制御電圧
CTとトランジスタQ1 のコレクタ電流I1 の関係を示
す図である。なお、コレクタ電流I1 は、入力電流ICT
にほぼ等しくなる。
【0071】図3において、グラフa,b,cは、夫
々、周囲温度が25℃,−25℃,75℃の場合のグラ
フを示す。また、グラフd,e,fは、トランジスタQ
1 ,Q 2 ,Q3 ,Q4 の帰還ループがない場合におけ
る、夫々、周囲温度が25℃,−25℃,75℃の場合
のグラフを示す。
【0072】図3のグラフa,b,cに示すように、制
御電圧VCT=0Vのときは、トランジスタQ1 のコレク
タ電流は、リーク電流程度の極小さな値となっている。
これにより、コレクタ電流I1 とほぼ等しい起動制御電
流IT0も、規定値(約10nA)に比べて極小さな値と
なる。
【0073】従って、起動制御電圧VCT=0Vのときに
は、起動回路14A1 は、確実に動作停止状態となり、
起動用バイアス電流IB0を生成しない。起動制御電圧V
CTが約−0.1Vから−0.2V程度まで、急激にコレ
クタ電流I1 が増加する。起動制御電圧VCTが約−0.
13V程度で、前記のように、正帰還ループのループゲ
インが1より大きくなり、コレクタ電流I1 は、トラン
ジスタQ1 がオン状態と見なせる10nA以上となる。
このとき、起動制御電流IT0も規定値の10nA以上と
なる。
【0074】起動制御電圧VCTが約−0.2Vより更に
低下するのに連れて、コレクタ電流I1 は、緩やかに増
加する。起動制御電圧VCTが−VFDに近い約−0.5V
では、コレクタ電流I1 は、2μA以上となり、オン状
態と見なせる電流値10nAに対して充分余裕のある大
きな値となる。
【0075】グラフa,b,cに示すように、起動制御
電圧VCTとコレクタ電流I1 の関係は、−25℃〜75
℃の間での温度変化によらず、ほぼ近い特性を示してい
る。図2の起動回路14A1 において、トランジスタQ
1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 の帰還ループが無い場合は、図8
の従来の起動回路142 と等価である。この場合、図3
のグラフd,e,fに示すように、常温の25℃では、
起動制御電圧VCT=−0.47V付近で、トランジスタ
1 のコレクタ電流I1 が10nAとなり、トランジス
タQ1 がオン状態となり、起動回路14A1 は動作状態
となる。
【0076】しかし、周囲温度が−25℃の場合は、起
動制御電圧VCT=−0.5Vでも、コレクタ電流I1
約1nAしかなく、トランジスタQ1 はオン状態となら
ず、起動回路14A1 は動作状態とならない。従って、
従来の起動回路142 では、周囲温度の変化や素子のバ
ラツキにより、起動制御電圧VCT=−VFDが印加されて
も、動作状態とならない問題が生じる。
【0077】これに対して、トランジスタQ1 ,Q2
3 ,Q4 の帰還ループがある場合の起動回路14A1
では、−25℃〜75℃の間での温度変化によらず、V
FDに比べて絶対値が十分小さな起動制御電圧VCT(約−
0.13V)で、帰還ループのループゲインが1より大
となり、規定値以上の起動制御電流IT0を生成する動作
状態となる。従って、起動回路14A1 では、ダイオー
ドDD とトランジスタQ9 等の素子の特性のバラツキや
温度変化に影響されず、起動制御電圧VCT=−VFDが印
加された状態では、確実に動作状態となり、起動用バイ
アス電流IB0を生成することができる。かつ、前記のよ
うに、起動制御電圧VCTがほぼ0Vの場合は、帰還ルー
プのループゲインが1より小となり、規定値より十分小
さな起動制御電流IT0しか生成せず、確実に、動作停止
状態となることができる。
【0078】図4は、本発明の第2実施例の起動回路1
4A2 の構成図を示す。図4において、図2と同一構成
部分には、同一符号を付し、適宜説明を省略する。起動
回路14A2 は、制御電流生成回路21A2 と起動バイ
アス生成回路22とから構成されている。
【0079】制御電流生成回路21A2 の起動制御電圧
検出回路は、NPN型トランジスタQ17(検出用トラン
ジスタ)と抵抗R2 から構成されている。制御電流生成
回路21A2 の起動制御電流出力回路は、トランジスタ
1 (第1のトランジスタ)とトランジスタQ10(出力
トランジスタ)からなる、カレントミラー回路(第1の
カレントミラー回路)で構成されている。トランジスタ
1 とトランジスタQ10のエミッタ面積比は、1対1に
設定してある。
【0080】制御電流生成回路21A2 の電流帰還回路
は、トランジスタQ1 とトランジスタQ2 (第2のトラ
ンジスタ)からなるカレントミラー回路(第2のカレン
トミラー回路)と、NPN型トランジスタQ13(第3の
トランジスタ),NPN型トランジスタQ14(第4のト
ランジスタ)から構成されている。
【0081】トランジスタQ1 とトランジスタQ2 のエ
ミッタ面積比は、1対1/Nに設定する。図4の例で
は、N=10として、1対0.1に設定してある。トラ
ンジスタQ13とトランジスタQ14のエミッタ面積比は、
1対1に設定してある。なお、トランジスタQ13,Q14
には、同一特性のトランジスタを用いている。
【0082】第1実施例の起動回路14A1 と同様に、
トランジスタQ1 のコレクタ,トランジスタQ2 のコレ
クタ,トランジスタQ13のコレクタ,トランジスタQ14
のコレクタの経路をたどる正帰還ループが形成される。
これにより、トランジスタQ 1 のコレクタ電流I1 は、
トランジスタQ17のコレクタ電流I17にトランジスタQ
14のコレクタ電流I14が加算された値となる。
【0083】起動制御電圧VCTがほぼ0Vの場合は、起
動回路14A1 と同様に、この帰還ループのループゲイ
ンは、0.1程度で、1より十分小さい。このため、ト
ランジスタQ1 のコレクタ電流I1 は、トランジスタQ
17のリーク電流と同程度の値となる。このとき、トラン
ジスタQ10のコレクタ電流,即ち、起動制御電流I
T0は、トランジスタQ2 のコレクタ電流I2 とほぼ等し
い値であり、規定値(約10nA)に比べて十分小さな
値となる。
【0084】起動バイアス生成回路22は、起動制御電
流IT0が0又は規定値未満の十分小さな値のときは、電
圧監視回路13に供給する起動用バイアス電流IB0を生
成しない。このように、起動制御電圧VCTがほぼ0Vの
ときは、起動回路14A2 は、動作停止状態となり、起
動用バイアス電流IB0を生成しない。
【0085】次に、起動制御電圧VCTが、負の値である
場合について考える。起動制御電圧VCTが0Vから−
0.1V付近まで低下すると、トランジスタQ17のコレ
クタ電流I7 が極わずか流れ始め、トランジスタQ1
2 ,Q13,Q14の正帰還ループにより、トランジスタ
14のコレクタ電流I14もわずかに流れる。
【0086】起動制御回路14A1 と同様に、起動制御
電圧VCTが−0.13V程度で、I 14>10・I2 とな
り、前記正帰還ループのループゲインが1より大きくな
る。このように、ループゲインが1より大きくなると、
トランジスタQ1 のコレクタ電流I1 は、正帰還により
増加して、トランジスタQ1 がオン状態と見なせる値
(10nA)を越えた値になる。
【0087】起動制御電圧VCTの絶対値が、ループゲイ
ンが1となる値(境界値)から更に大きくなると、トラ
ンジスタQ17のコレクタ電流I17、トランジスタQ14
コレクタ電流I14は更に増加して、これに伴い、トラン
ジスタQ1 のコレクタ電流I 1 も増加する。起動制御電
圧VCTが、VCT=−VFD≒−0.6Vのときは、トラン
ジスタQ1 の電流は、オン状態と見なせる電流(約10
nA)よりも、充分大きな値となる。
【0088】従って、充電中で、バッテリ電圧VBTが放
電禁止電圧以下であり、起動制御電圧VCTが、VCT=−
FD≒−0.6Vのとき(VCTの絶対値が基準値以上の
とき)は、トランジスタQ1 は確実にオン状態となる。
このとき、トランジスタQ10のコレクタより、規定値よ
り十分大きな起動制御電流IT0が生成される。
【0089】起動バイアス生成回路22は、トランジス
タQ10より規定値以上の起動制御電流IT0が供給された
ときは、電圧監視回路13に供給する起動用バイアス電
流I B0を生成する。起動回路14A2 における、起動制
御電圧VCTとトランジスタQ1 のコレクタ電流I1 の関
係は、起動回路14A1 における図3のグラフa,b,
cとほぼ同様となる。
【0090】第1実施例と同様に、第2実施例の起動回
路14A2 では、−25℃〜75℃の間での温度変化に
よらず、VFDに比べて絶対値が十分小さな起動制御電圧
CT(約−0.13V)で、帰還ループのループゲイン
が1より大となり、規定値以上の起動制御電流IT0を生
成する動作状態となる。従って、起動回路14A2
は、ダイオードDD とトランジスタQ17等の素子の特性
のバラツキや温度変化に影響されず、起動制御電圧VCT
=−VFDが印加された状態では、確実に動作状態とな
り、起動用バイアス電流IB0を生成することができる。
かつ、前記のように、起動制御電圧VCTがほぼ0Vの場
合は、帰還ループのループゲインが1より小となり、規
定値より十分小さな起動制御電流IT0しか生成せず、確
実に、動作停止状態となることができる。
【0091】また、第2実施例の起動回路14A2 は、
第1実施例の起動回路14A1 に比べて、トランジスタ
の数を減らすことができ、回路構成を簡略化できる。図
5は、本発明の第3実施例の起動回路14A3 の構成図
を示す。図5において、図2と同一構成部分には、同一
符号を付し、適宜説明を省略する。
【0092】起動回路14A3 は、制御電流生成回路2
1A3 と起動バイアス生成回路22とから構成されてい
る。制御電流生成回路21A3 の起動制御電流出力回路
は、トランジスタQ1 (第1のトランジスタ)とトラン
ジスタQ10(出力トランジスタ)からなる、カレントミ
ラー回路(第1のカレントミラー回路)で構成されてい
る。
【0093】制御電流生成回路21A2 の電流帰還回路
及び起動制御電圧検出回路は、共に、トランジスタQ1
とトランジスタQ2 (第2のトランジスタ)からなるカ
レントミラー回路(第2のカレントミラー回路)と、N
PN型トランジスタQ13(第3のトランジスタ),NP
N型トランジスタQ18(検出用トランジスタ)から構成
されている。
【0094】トランジスタQ1 とトランジスタQ2 のエ
ミッタ面積比は、1対1/Nに設定する。図5の例で
は、N=10として、1対0.1に設定してある。トラ
ンジスタQ13とトランジスタQ18のエミッタ面積比は、
1対1に設定してある。なお、トランジスタQ13,Q18
には、同一特性のトランジスタを用いている。
【0095】NPN型トランジスタQ19は、起動制御電
圧VCT=0V時に、リーク電流としての微小なコレクタ
電流I19をトランジスタQ1 に流すために設けられてい
る。トランジスタQ19のベースは未使用のオープン状態
である。第3実施例の起動回路14A3 では、トランジ
スタQ1 のコレクタ,トランジスタQ2 のコレクタ,ト
ランジスタQ13のコレクタ,トランジスタQ18のコレク
タの経路をたどる正帰還ループが形成される。これによ
り、トランジスタQ1 のコレクタ電流I1 は、トランジ
スタQ19のコレクタ電流I19にトランジスタQ18のコレ
クタ電流I18が加算された値となる。
【0096】起動制御電圧VCTがほぼ0Vの場合は、ト
ランジスタQ18のエミッタがほぼ0Vであり、起動回路
14A2 と同様に、この帰還ループのループゲインは、
0.1程度で、1より十分小さい。このため、トランジ
スタQ1 のコレクタ電流I1は、トランジスタQ19のリ
ーク電流I19と同程度の値となる。このとき、トランジ
スタQ10のコレクタ電流,即ち、起動制御電流IT0は、
トランジスタQ2 のコレクタ電流I2 とほぼ等しい値で
あり、規定値に比べて十分小さな値となる。
【0097】起動制御電流IT0が規定値(約10nA)
に比べて十分小さな値であるため、起動バイアス生成回
路22は、電圧監視回路13に供給する起動用バイアス
電流IB0を生成しない。このように、起動制御電圧VCT
がほぼ0Vのときは、起動回路14A3 は、動作停止状
態となり、起動用バイアス電流IB0を生成しない。
【0098】次に、起動制御電圧VCTが、負の値である
場合について考える。起動制御電圧VCTが0Vより−
0.1V付近まで低下すると、トランジスタQ18のコレ
クタ電流I18が増加し始め、起動制御回路14A2 と同
様に、起動制御電圧VCTが−0.13V程度で、I18
10・I2 となり、前記正帰還ループのループゲインが
1より大きくなる。
【0099】このように、ループゲインが1より大きく
なると、トランジスタQ1 のコレクタ電流I1 は、正帰
還により増加して、トランジスタQ1 がオン状態と見な
せる値(10nA)を越えた値になる。起動電圧VCT
絶対値が、ループゲインが1となる値(境界値)から更
に大きくなると、トランジスタQ18のコレクタ電流I18
は更に増加して、これに伴い、トランジスタQ1 のコレ
クタ電流I1 も増加する。起動制御電圧VCTが、VCT
−VFD≒−0.6Vのときは、トランジスタQ1 のコレ
クタ電流I1 は、オン状態と見なせる電流,約10nA
よりも、充分大きな値となる。
【0100】従って、充電中で、バッテリ電圧VBTが放
電禁止電圧以下であり、起動制御電圧VCTが、VCT=−
FD≒−0.6Vのとき(VCTの絶対値が基準値以上の
とき)は、トランジスタQ1 は確実にオン状態となる。
このとき、トランジスタQ10のコレクタより、規定値よ
り十分大きな起動制御電流IT0が生成される。
【0101】起動バイアス生成回路22は、トランジス
タQ10より規定値以上の起動制御電流IT0が供給された
ときは、電圧監視回路13に供給する起動用バイアス電
流I B0を生成する。起動回路14A3 における、起動制
御電圧VCTとトランジスタQ1 のコレクタ電流I1 の関
係は、起動回路14A1 における図3のグラフa,b,
cとほぼ同様となる。
【0102】第1実施例と同様に、第2実施例の起動回
路14A2 では、−25℃〜75℃の間での温度変化に
よらず、VFDに比べて絶対値が十分小さな起動制御電圧
CT(約−0.13V)で、規定値以上の起動制御電流
T0を生成する動作状態となる。従って、起動回路14
3 では、ダイオードDD とトランジスタQ18等の素子
の特性のバラツキや温度変化に影響されず、起動制御電
圧VCT=−VFDが印加された状態では、確実に動作状態
となり、起動用バイアス電流IB0を生成することができ
る。かつ、前記のように、起動制御電圧VCTがほぼ0V
の場合は、規定値より十分小さな起動制御電流IT0しか
生成せず、確実に、動作停止状態となることができる。
【0103】また、第3実施例の起動回路14A3 は、
第1実施例の起動回路14A1 に比べて、トランジスタ
の数を減らすことができ、回路構成を簡略化できる。な
お、トランジスタQ19の代わりに、高抵抗を設けて、こ
の抵抗に前記のリーク電流I19と同程度の電流を流す構
成としてもよい。
【0104】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
起動制御電圧の絶対値が基準値より小さい境界値以上で
あるとき、電流帰還回路による正帰還のループゲインが
1より大となり、起動制御電圧を検出したことを示す規
定値以上の起動制御電流を生成でき、かつ、起動制御電
圧がほぼ0Vの場合は、前記正帰還のループゲインが1
より小となり規定値以上の起動制御電流を生成しない。
このため、起動制御電圧検出回路の検出用トランジスタ
等の特性のバラツキや温度変化によらず、絶対値が基準
値以上の起動制御電圧を供給された場合に、確実に、起
動用バイアス電流を生成する動作状態となることがで
き、かつ、起動制御電圧がほぼ0Vの場合は、確実に、
起動用バイアス電流を生成しない動作停止状態となるこ
とができる。
【0105】請求項2〜請求項4の発明によれば、起動
制御電圧の絶対値が基準値(約0.6V)より十分小さ
い境界値以上のときに電流帰還回路による正帰還のルー
プゲインが1より大となり、起動制御電圧を検出したこ
とを示す規定値以上の起動制御電流を生成でき、かつ、
起動制御電圧がほぼ0Vのときに前記ループゲインが1
より小となり、規定値以上の起動制御電流を生成しな
い。このため、起動制御電圧検出回路の検出用トランジ
スタ等の特性のバラツキ、温度変化によらず、絶対値が
基準値以上の起動制御電圧を供給された場合に、確実
に、起動用バイアス電流を生成する動作状態となること
ができ、かつ、起動制御電圧がほぼ0Vの場合は、確実
に、起動用バイアス電流を生成しない動作停止状態とな
ることができる。
【0106】請求項2の発明によれば、簡略な構成の電
流帰還回路を設けることで、絶対値が基準値以上の起動
制御電圧を供給された場合に確実に動作状態となること
ができる起動回路を構成することができる。請求項3と
請求項4の発明によれば、請求項2の発明よりも電流帰
還回路等の必要な素子数を低減でき、より簡略な構成と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明による起動回路を用いた電池保護用ICを
組み込んだバッテリパックの構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の起動回路の構成図であ
る。
【図3】図2の起動回路の、起動制御電圧とトランジス
タQ1 のコレクタ電流I1 の関係を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例の起動回路の構成図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例の起動回路の構成図であ
る。
【図6】従来の起動回路を用いた電池保護用ICを組み
込んだバッテリパックの構成図である。
【図7】従来の一例の起動回路の構成図である。
【図8】従来の他の一例の起動回路の構成図である。
【図9】従来の他の一例の起動回路の構成図である。
【符号の説明】
10A バッテリパック 11A 充放電制御回路 12A 電池保護用IC 13 電圧監視回路 14A(14A1 〜14A3 ) 起動回路 15 充電器 21A1 〜21A3 制御電流生成回路 22 起動バイアス生成回路 BT バッテリ QD 放電制御用FET QC 充電制御用FET DC ,DD 寄生ダイオード VCT 起動制御電圧 IB0 起動用バイアス電流 IT0 起動制御電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶対値が基準値以上の起動制御電圧を供
    給されたときに、二次電池の充放電を制御する電池保護
    用ICを起動させるために、起動用バイアス電流を生成
    する電池保護用ICの起動回路において、 検出用トランジスタのベース・エミッタ間に前記起動制
    御電圧に応じた電圧を供給され、前記検出用トランジス
    タが導通することにより、前記検出用トランジスタのコ
    レクタ電流を基にした検出電流を生成する起動制御電圧
    検出回路と、 前記検出電流を含む入力電流に比例した起動制御電流を
    出力する起動制御電流出力回路と、 前記起動制御電流出力回路の入力端子に前記起動制御電
    流出力回路の入力電流に比例した電流を正帰還し、前記
    起動制御電圧がほぼ0Vのときは、前記正帰還のループ
    ゲインが1よりも小さく、前記起動制御電圧の絶対値が
    0Vよりも大きく前記基準値よりも小さい境界値以上の
    ときは、前記正帰還のループゲインが1よりも大きい電
    流帰還回路と、 前記起動制御電流が規定値以上の場合に、前記起動制御
    電流を基に起動用バイアス電流を生成する起動バイアス
    生成回路とを有することを特徴とする電池保護用ICの
    起動回路。
  2. 【請求項2】 前記起動制御電圧検出回路は、 ベースとコレクタを共通接続した第7のトランジスタの
    ベース・エミッタ間順方向電圧によりベースがプラスバ
    イアスされ、ベースとコレクタを共通接続した第8のト
    ランジスタのベース・エミッタ間ダイオードを介して、
    エミッタに負の値の前記起動制御電圧が供給され、コレ
    クタより検出電流を生成するNPN型の前記検出用トラ
    ンジスタで構成され、 前記起動制御電流出力回路は、 ベースとコレクタが共通接続され、エミッタがプラス電
    源端子に接続され、コレクタが前記検出用トランジスタ
    のコレクタに接続されたPNP型の第1のトランジスタ
    と、前記第1のトランジスタとベース及びエミッタが共
    通接続されたPNP型の出力トランジスタからなり、前
    記出力トランジスタのコレクタから前記起動制御電流を
    出力する第1のカレントミラー回路で構成され、 前記電流帰還回路は、 前記第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと
    ベース及びエミッタが共通接続され、エミッタ面積が前
    記第1のトランジスタの1/Nに設定されたPNP型の
    第2のトランジスタからなる第2のカレントミラー回路
    と、 ベースとコレクタが共通接続され、コレクタが前記第2
    のトランジスタのコレクタに接続され、ベースとコレク
    タを共通接続した第5のトランジスタのベース・エミッ
    タ間ダイオードを介してエミッタが接地されたNPN型
    の第3のトランジスタと、 ベースが前記第3のトランジスタのベースに接続され、
    ベースとコレクタを共通接続した第6のトランジスタの
    ベース・エミッタ間ダイオードを介してエミッタに前記
    起動制御電圧が供給され、コレクタが前記第1のトラン
    ジスタのコレクタに接続されたNPN型の第4のトラン
    ジスタとから構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の電池保護用ICの起動回路
  3. 【請求項3】 前記起動制御電圧検出回路は、 ベースが接地され、エミッタに負の値の前記起動制御電
    圧が供給され、コレクタより検出電流を生成するNPN
    型の前記検出用トランジスタで構成され、 前記起動制御電流出力回路は、 ベースとコレクタが共通接続され、エミッタがプラス電
    源端子に接続され、コレクタが前記検出用トランジスタ
    のコレクタに接続されたPNP型の第1のトランジスタ
    と、前記第1のトランジスタとベース及びエミッタが共
    通接続されたPNP型の出力トランジスタからなり、前
    記出力トランジスタのコレクタから前記起動制御電流を
    出力する第1のカレントミラー回路で構成され、 前記電流帰還回路は、 前記第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと
    ベース及びエミッタが共通接続され、エミッタ面積が前
    記第1のトランジスタの1/Nに設定されたPNP型の
    第2のトランジスタからなる第2のカレントミラー回路
    と、 ベースとコレクタが共通接続され、コレクタが前記第2
    のトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地
    されたNPN型の第3のトランジスタと、 ベースが前記第3のトランジスタのベースに接続され、
    エミッタに前記起動制御電圧が供給され、コレクタが前
    記第1のトランジスタのコレクタに接続されたNPN型
    の第4のトランジスタとから構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の電池保護用ICの起動回路
  4. 【請求項4】 前記起動制御電流出力回路は、 ベースとコレクタが共通接続され、エミッタがプラス電
    源端子に接続され、前記起動制御電圧が0Vのときに微
    小なコレクタ電流が供給されているPNP型の第1のト
    ランジスタと、前記第1のトランジスタとベース及びエ
    ミッタが共通接続されたPNP型の出力トランジスタか
    らなり、前記出力トランジスタのコレクタから前記起動
    制御電流を出力する第1のカレントミラー回路で構成さ
    れ、 前記起動制御電圧検出回路及び前記電流帰還回路は共
    に、 前記第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと
    ベース及びエミッタが共通接続され、エミッタ面積が前
    記第1のトランジスタの1/Nに設定されたPNP型の
    第2のトランジスタからなる第2のカレントミラー回路
    と、 ベースとコレクタが共通接続され、コレクタが前記第2
    のトランジスタのコレクタに接続され、エミッタが接地
    されたNPN型の第3のトランジスタと、 ベースが前記第3のトランジスタのベースに接続され、
    エミッタに前記起動制御電圧が供給され、コレクタが前
    記第1のトランジスタのコレクタに接続されたNPN型
    の前記検出用トランジスタとから構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の電池保護用ICの起動回路
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