JP3414002B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3414002B2
JP3414002B2 JP28079994A JP28079994A JP3414002B2 JP 3414002 B2 JP3414002 B2 JP 3414002B2 JP 28079994 A JP28079994 A JP 28079994A JP 28079994 A JP28079994 A JP 28079994A JP 3414002 B2 JP3414002 B2 JP 3414002B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、例えばファクシミリ
装置において、読取画データを2値化処理するための画
像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、ファクシミリ装置の原稿読取
装置においては、原稿の副走査方向への送りに伴って、
イメージセンサにより原稿上の画像が主走査方向に沿っ
て1ライン分ずつ読み取られる。このイメージセンサは
CCD等よりなる読取素子が主走査方向に沿って多数配
列されてなるものであり、読み取りに際しては、原稿上
の画像が各読取素子により画素データとして取り込まれ
る。そして、その取り込まれた各画素データの濃淡レベ
ルが所定のレベル以上であるか否かに基づいて、各画素
データの白黒が決定されるようになっている。
【0003】例えば、図6及び図7に示すように、イメ
ージセンサの各読取素子21により、原稿P上における
1/8mm ×1/8mm の範囲が1画素分として読み取られると
する。尚、原稿P上には、画像として副走査方向に延び
る幅2/8mm程度の線Lが存在していたとする。この
とき、図6(a)に示すように、イメージセンサの2つ
の読取素子21a,21bが原稿P上の線Lに丁度一致
した状態で対向している場合には、それら2つの読取素
子21a,21bによる読取範囲の全域が黒部分とな
る。この状態で、原稿P上の画像の読み取りが1ライン
分ずつ行われて、その読取画データが2値化処理される
と、その2値化後の画データは図6(b)に示す状態と
なる。即ち、読取画データの2値化に際して、前記2つ
の読取素子21a,21bから取り込まれた画素データ
は黒であると判定され、この2値化後の画データに基づ
く印字が行われた場合には、原稿P上の幅2/8mmの
線Lが記録紙上に正確に再現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、原稿P上
の幅2/8mm程度の線Lに対して、読取素子21が図
7(a)に示すような状態で対向している場合には、1
つの読取素子21bによる読取範囲の全域は黒部分とな
る。しかし、その読取素子21bを挟む2つの読取素子
21a,21cによる読取範囲には、白部分と黒部分と
がほぼ半々に存在する。この状態で、原稿P上の画像の
読み取りが1ライン分ずつ行われて、その読取画データ
が2値化処理されると、その2値化後の画データは例え
ば図7(b)に示す状態となる。即ち、読取画データの
2値化に際して、読取素子21bから取り込まれた画素
データは黒であると判定されるが、その読取素子21b
を挟む2つの読取素子21a,21cから取り込まれた
画素データは何れも白であると判定される場合がある。
又、場合によっては、それら2つの読取素子21a,2
1cから取り込まれた画素データが何れも黒であると判
定される場合もある。従って、このような場合には、2
値化後の画データに基づく印字が行われた場合に、原稿
P上の幅2/8mmの線Lが記録紙上に実際より細く或
いは太く印字されてしまう。このように、従来では、原
稿P上の画像が記録紙上に正確に再現されないおそれが
あり、特に原稿上の細線部分については、記録紙上に綺
麗に再現できない可能性が大きいという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、入力画データを適正に
2値化することができ、原画像を正確に再現することが
可能な画像処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、入力される各画素データの
濃淡レベルに基づきそれらの白黒を順次判定する第1の
判定手段と、第1の判定手段の判定結果が変化したき、
その変化直前の画素データの濃淡レベルを保持する保持
手段と、次に第1の判定手段の判定結果が変化したと
き、その変化時の画素データの濃淡レベルと前記保持さ
れた濃淡レベルとに基づき、その変化時の画素データの
白黒を再度判定する第2の判定手段とを設けたものであ
る。
【0007】請求項2の発明では、前記第2の判定手段
は、保持手段に保持された画素データの濃淡レベルから
予め設定された所定の濃淡基準レベルを減算するととも
に、その減算結果を前記次に第1の判定手段の判定結果
が変化したときの画素データの濃淡レベルに加算し、そ
の加算結果と各画素データの白黒を判定する際のしきい
値とを比較してその変化時の画素データの白黒を判定す
るものである。
【0008】請求項3の発明では、前記保持手段に保持
された画素データの濃淡レベルを所定倍のレベルに変更
して第2の判定手段に出力するレベル変更手段を設けた
ものである。
【0009】
【作用】従って、請求項1の発明によれば、第1の判定
手段は、入力される各画素データの濃淡レベルに基づ
き、それらの白黒を順次判定する。この判定結果が変化
すると、保持手段は、その変化直前の画素データの濃淡
レベルを保持する。そして、次に第1の判定手段の判定
結果が変化したとき、第2の判定手段は、その変化時の
画素データの濃淡レベルと前記保持された濃淡レベルと
に基づき、その変化時の画素データの白黒を再度判定す
る。
【0010】つまり、例えば、入力画素データが白であ
ると判定された後、次の入力画素データが黒であると判
定された場合には、入力画素データが白から黒に変化し
たことになるので、その変化直前の白であると判定され
た画素データの濃淡レベルが保持される。そして、この
状態から、次に入力画素データが白であると判定された
ときには、入力画素データが黒から白に変化したことに
なる。このため、その変化時の白であると判定された画
素データの濃淡レベルと前記保持された白画素データの
濃淡レベルとに基づき、その変化時の画素データの白黒
が再度判定される。
【0011】即ち、上記のように、第1の判定手段にお
いて、入力画素データが「白・黒…(複数連続する場合
もある)・白」と判定された場合、黒画素データを挟む
2つの白と判定された画素データの濃淡レベルは、比較
的黒に近いレベルである可能性が高い。このため、例え
ば、その2つの画素データの濃淡レベルが比較的黒に近
いレベルである場合には、黒の後に白であると判定され
た画素データを、再度の判定により黒とする。又、その
2つの画素データの濃淡レベルが比較的白に近いレベル
である場合には、黒の後に白であると判定された画素デ
ータを、再度の判定においても白とする。
【0012】請求項2の発明によれば、保持手段に保持
された画素データの濃淡レベルから濃淡基準レベルを減
算することにより、その濃淡基準レベルに対する画素デ
ータの濃淡レベルの差が算出される。そして、その差を
前記次に第1の判定手段の判定結果が変化したときの画
素データの濃淡レベルに加算することにより、その変化
時の画素データに対して、自身の濃淡レベルに加えて保
持手段に保持された画素データの濃淡レベルが反映され
ることになる。従って、濃淡レベルの設定条件が異なる
ものについても、構成を変えることなく、前記演算結果
に基づいて、変化時の画素データの白黒が適正に判定さ
れる。
【0013】請求項3の発明によれば、第2の判定手段
による画素データの白黒の判定に際して、保持手段に保
持されている画素データの濃淡レベルがその判定に与え
る影響を適正に調整できる。
【0014】
【実施例】 以下、本発明の画像処理装置をファクシミ
リ装置に具体化した一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1に、この実施例のファクシミリ装置の回路構成
を示す。CPU(中央処理装置)1には、装置全体の動
作を制御するためのプログラム等を記憶したROM(リ
ードオンリメモリ)2、及び各種情報を一時的に記憶す
るためのRAM(ランダムアクセスメモリ)3が接続さ
れている。NCU(ネットワークコントロールユニッ
ト)4は、電話回線との接続を制御する。モデム5は送
受信データの変調、復調を行う。読取部6は、CCD等
の読取素子を主走査方向に沿って多数配列してなるイメ
ージセンサを有し、原稿上の画像を1ライン分ずつ読み
取る。記録部7は受信された画データや読取部6で読み
取られた画データに基づいて記録紙上に印字を行う。画
像処理回路8は、読取部6で読み取られた画データを構
成する各画素データの白黒を決定する2値化処理を行う
ためのものである。
【0015】そして、例えばファクシミリ送信時におい
て、CPU1は、読取部6を作動させて原稿上の画像を
読み取らせ、その読取画データをラインデータ毎、画像
処理回路8に順次転送して、同処理回路8により、ライ
ンデータを構成する各画素データの白黒を決定させる。
【0016】ここで、その画像処理回路8の構成につい
て図2に基づいて詳述する。第1の判定手段としての第
1の比較回路11には、読取部6からの読取画データが
ラインデータ毎、クロック信号CLKの立ち上がりに同
期して1画素分ずつ入力される。この読取画データの各
画素データは、サンプリングにより例えば64階調の濃
度を示す「0〜63」のレベル値Vに変換された状態で
入力され、本実施例ではレベル値Vが大きいほど濃度が
濃くなる。又、この第1の比較回路11には、ROM2
内に予め設定されたスライスレベルの値SがCPU1を
介して入力される。このスライスレベルとは、前記読取
画データの各画素データの白黒を判定する際のしきい値
となるものであり、本実施例ではその値Sが例えば「3
1」に設定されている。
【0017】そして、第1の比較回路11は、CPU1
から入力されるクロック信号CLKの立ち下がりに同期
して、入力画素データのレベル値Vとスライスレベルの
値Sとを比較する。このとき、第1の比較回路11は、
画素データのレベル値Vがスライスレベルの値Sより小
さい場合には、白画素に相当するLレベルの出力信号O
UT1を出力するとともに、画素データのレベル値Vが
スライスレベルの値S以上の場合には、黒画素に相当す
るHレベルの出力信号OUT1を出力する。
【0018】フリップフロップよりなる第1の遅延回路
12は、クロック信号CLKの立ち上がりに同期して、
読取部6から入力される画素データのレベル値Vを保持
し、その保持したレベル値Vを出力値Q1として出力す
る。尚、図3に示すように、第1の遅延回路12は、ク
ロック信号CLKが立ち上がったとき、その立ち上がり
に同期して転送されてくる画素データのレベル値Vを保
持するわけではなく、その1周期前の立ち上がりに同期
して転送されてきた画素データのレベル値Vを保持す
る。
【0019】同じくフリップフロップよりなる保持手段
としての第2の遅延回路13は、前記第1の比較回路1
1からの出力信号OUT1の立ち上がりに同期して、第
1の遅延回路12からの出力値Q1を保持し、その保持
した値Q1を出力値Q2として出力する。つまり、図3
に示すように、第2の遅延回路13には、第1の遅延回
路12からの出力値Q1が、第1の比較回路11からの
出力信号OUT1が白画素に相当するLレベルから黒画
素に相当するHレベルに立ち上がってから、その後Lレ
ベルになって再びHレベルに立ち上がるまでの間保持さ
れることになる。又、その保持される出力値Q1は、第
1の比較回路11において、出力信号OUT1がLレベ
ルからHレベルに立ち上がったときの入力画素データの
直前に入力された画素データのレベル値Vに相当する。
【0020】フリップフロップよりなる第3の遅延回路
14は、前記クロック信号CLKの立ち下がりに同期し
て、前記第1の比較回路11からの出力信号OUT1の
H/Lの状態を保持し、その保持した出力信号OUT1
の状態を、出力信号Q3として出力する。AND回路1
5は、第1の比較回路11からの出力信号OUT1と第
3の遅延回路14からの出力信号Q3とを入力する。そ
して、AND回路15は、出力信号OUT1がLレベル
で且つ出力信号Q3がHレベルであるときにのみHレベ
ルとなる信号を、出力信号Q4として出力する。尚、こ
の出力信号Q4の立ち上がり時期は、第1の比較回路1
1において出力信号OUT1が黒画素に相当するHレベ
ルから白画素に相当するLレベルに立ち下がった時期に
相当する。
【0021】第2の比較回路16には、前記画素データ
のレベル値V、第2の遅延回路13からの出力値Q2及
びROM2内に予め設定された白側基準レベルの値Cが
入力されるとともに、前記スライスレベルの値Sが入力
される。尚、白側基準レベルとは、画素データの最低濃
度つまり最大白さの基準となるものであり、本実施例で
はその値Cが例えば「0」に設定されている。
【0022】そして、第2の比較回路16は、前記クロ
ック信号の立ち下がりに同期して、画素データのレベル
値Vに出力値Q2を加算した値から白側基準レベルの値
Cを減算した値(V+Q2−C)と、スライスレベルの
値Sとを比較する。このとき、第2の比較回路16は、
値V+Q2−Cがスライスレベルの値Sより小さい場合
には、白画素に相当するLレベルの出力信号OUT2を
出力するとともに、値V+Q2−Cがスライスレベルの
値S以上の場合には、黒画素に相当するHレベルの出力
信号OUT2を出力する。
【0023】AND回路18は、前記AND回路15か
らの出力信号Q4と第2の比較回路16からの出力信号
OUT2とを入力する。そして、AND回路18は、両
出力信号Q4,OUT2が共にHレベルであるときにの
みHレベルとなる信号を、出力信号OUT3として出力
する。本実施例では、第2の比較回路16及びAND回
路18により、第2の判定手段が構成されている。
【0024】OR回路17は、前記第1の比較回路11
からの出力信号OUT1とAND回路18からの出力信
号OUT3とを入力する。そして、OR回路17は、2
つの出力信号OUT1,OUT3の少なくとも一方がH
レベルであるときにHレベルとなる信号を、白黒に相当
する2値化信号VDとして出力する。
【0025】次に、前記のように構成されたファクシミ
リ装置の作用を、図3のタイムチャート及び図4の説明
図を中心に説明する。さて、例えばファクシミリ送信時
において、読取部6により原稿上の画像が読み取られる
と、その読取画データがラインデータ毎、クロック信号
CLKの立ち上がりに同期して1画素分ずつ画像処理回
路8の第1の比較回路11に転送される。すると、第1
の比較回路11では、クロック信号CLKの立ち下がり
に同期して、入力画素データのレベル値Vとスライスレ
ベルの値Sとが比較される。このとき、画素データのレ
ベル値Vがスライスレベルの値Sより小さい場合には、
白画素に相当するLレベルの出力信号OUT1が出力さ
れ、画素データのレベル値Vがスライスレベルの値S以
上の場合には、黒画素に相当するHレベルの出力信号O
UT1が出力される。
【0026】例えば、図4(b)に示すように、原稿P
上の所定箇所に副走査方向に延びる2本の線L1,L2
が存在しており、それらの線L1,L2を読取部6に備
えられたイメージセンサの各読取素子21により、主走
査方向において1ライン分読み取ったとする。すると、
各読取素子21から取り込まれた画素データのレベル値
Vは、図4(a)に示すような状態となる。
【0027】ここで、図3にも示すように、第1の比較
回路11では、入力画素データのレベル値Vがスライス
レベルの値Sの「31」より小さい「5」である場合に
は、出力信号OUT1がLレベルとなる。しかし、次の
入力画素データのレベル値Vがスライスレベルの値S以
上の「40」であると、出力信号OUT1がHレベルに
立ち上げられる。以後、入力画素データのレベル値Vが
「…60,40,5,25,60,25…」と変化した場合、第1の比較
回路11からの出力信号OUT1は、入力レベル値Vが
「5」になったときLレベルに立ち下げられ、「60」
になったときHレベルに立ち上げられ、「25」になっ
たときLレベルに立ち下げられる。
【0028】一方、第1の遅延回路12では、クロック
信号CLKの立ち上がりに同期して、入力画素データの
レベル値Vが保持され、その保持されたレベル値Vが出
力値Q1として出力される。尚、この出力値Q1は、入
力画素データのレベル値Vをクロック信号CLKの一周
期分遅らせたものに相当する。
【0029】そして、第2の遅延回路13では、前記第
1の比較回路11からの出力信号OUT1がHレベルに
立ち上がるのに同期して、第1の遅延回路12からの出
力値Q1が保持されて出力値Q2として出力される。例
えば図3及び図4に示す例では、第1の遅延回路12か
らの出力値Q1の「5」,「25」が保持されて、出力
値Q2として出力されている。そして、これら「5」,
「25」という値は、第1の比較回路11において、出
力信号OUT1がLレベルからHレベルに立ち上がった
ときの入力画素データの直前に入力された画素データの
レベル値Vに相当している。言い換えれば、第1の比較
回路11において、入力画素データの白黒の判定結果が
白から黒に変化したときの、その変化直前に白であると
判定された画素データのレベル値Vに相当している。
【0030】一方、第3の遅延回路14では、クロック
信号CLKの立ち下がりに同期して、第1の比較回路1
1からの出力信号OUT1のH/Lの状態が保持され、
その保持された出力信号OUT1の状態が、出力信号Q
3として出力される。尚、この出力信号Q3は、出力信
号OUT1のH/Lの状態をクロック信号CLKの一周
期分遅らせたものに相当する。
【0031】そして、この出力信号Q3と第1の比較回
路11からの出力信号OUT1とがAND回路15に入
力されると、同回路15からの出力信号Q4は、出力信
号OUT1がLレベルで且つ出力信号Q3がHレベルで
あるときにのみHレベルとなる。尚、この出力信号Q4
の立ち上がり時期は、第1の比較回路11において、出
力信号OUT1がHレベルからLレベルに立ち下がった
時期、言い換えれば、入力画素データの白黒の判定結果
が黒から白に変化した時期に相当している。
【0032】又、第2の比較回路16では、前記クロッ
ク信号CLKの立ち下がりに同期して、画素データのレ
ベル値Vに前記第2の遅延回路13からの出力値Q2を
加算した値から白側基準レベルの値Cを減算した値(V
+Q2−C)と、スライスレベルの値Sとが比較され
る。このとき、値V+Q2−Cがスライスレベルの値S
より小さい場合には、白画素に相当するLレベルの出力
信号OUT2が出力されるとともに、値V+Q2−Cが
スライスレベルの値S以上の場合には、黒画素に相当す
るHレベルの出力信号OUT2が出力される。
【0033】そして、この出力信号OUT2と前記AN
D回路15からの出力信号Q4とがAND回路18に入
力されると、同回路18からの出力信号OUT3は、両
出力信号OUT2,Q4が共にHレベルであるときにの
みHレベルとなる。つまり、AND回路18からの出力
信号OUT3は、AND回路15からの出力信号Q4が
Lレベルの状態では、第2の比較回路16からの出力信
号OUT2がH/Lの何れの状態であっても常にLレベ
ルとなる。しかし、AND回路15からの出力信号Q4
がHレベルになったときには、AND回路18からの出
力信号OUT3には、第2の比較回路16からの出力信
号OUT2のH/Lの状態がそのまま現れる。
【0034】つまり、第2の比較回路16からの出力信
号OUT2は、AND回路15からの出力信号Q4がH
レベルになったときにのみ、即ち第1の比較回路11に
おいて入力画素データの白黒の判定結果が黒から白に変
化したときにのみ有効化されて、そのH/Lの状態が出
力信号OUT3としてAND回路18から出力される。
【0035】例えば、図3及び図4に示す例では、入力
画素データのレベル値Vが「40」から「5」になった
とき、AND回路15からの出力信号Q4がHレベルに
なる。従って、この場合には、第2の比較回路16にお
いて、レベル値Vが「5」の画素データを比較対象とし
たときの出力信号OUT2が有効化される。このとき、
第2の比較回路16では、図4(a)に示すように、そ
の画素データのレベル値Vの「5」に対して、出力値Q
2の「5」から白側基準レベルの値Cの「0」を減算し
た結果「5」が加算される。そして、その加算結果であ
る「10」はスライスレベルの値Sの「31」より小さ
いので、第2の比較回路16からの出力信号OUT2は
Lレベルとなる。従って、この出力信号OUT2のLレ
ベルの状態が出力信号OUT3としてAND回路18か
らそのまま出力される。
【0036】これに対して、入力画素データのレベル値
Vが「60」から「25」になったときも同様に、AN
D回路15からの出力信号Q4がHレベルになるが、こ
の場合は、第2の比較回路16において、レベル値Vが
「25」の画素データを比較対象としたときの出力信号
OUT2が有効化される。このとき、第2の比較回路1
6では、図4(a)に示すように、その画素データのレ
ベル値Vの「25」に対して、出力値Q2の「25」か
ら白側基準レベルの値Cの「0」を減算した結果「2
5」が加算される。そして、その加算結果である「5
0」はスライスレベルの値Sの「31」以上になるの
で、第2の比較回路16からの出力信号OUT2はHレ
ベルに立ち上がる。従って、この出力信号OUT2のH
レベルの状態が出力信号OUT3としてAND回路18
からそのまま出力される。
【0037】そして、この出力信号OUT3と第1の比
較回路11からの出力信号OUT1とがOR回路17に
入力されると、同回路17から出力される2値化信号V
Dは、2つの出力信号OUT3,OUT1の少なくとも
一方がHレベルであるときにHレベルとなる。従って、
図3及び図4に示すように、入力画素データのレベル値
Vが「60」から「25」になったとき、第1の比較回
路11からの出力信号OUT1がLレベルになっても、
AND回路18からの出力信号OUT3はHレベルにな
るので、最終的にOR回路17から出力される2値化信
号VDは、黒画素に相当するHレベルとなる。
【0038】即ち、第1の比較回路11において、レベ
ル値Vが「25」の入力画素データが白と判定された場
合でも、第2の比較回路16では黒と判定される。この
ため、図4(c)に示すように、本実施例における2値
化後の画データとしては、そのレベル値V「25」の画
素データは黒となる。その結果、2値化後の画データ上
には、原稿P上の2本の線L1,L2が何れも実際の太
さとほぼ同じになるように現れ、読取画データの2値化
が適正に行われたことになる。これに対して、従来で
は、単に入力画素データの「25」というレベル値Vの
みに基づき同画素データが白と判定される。このため、
2値化後の画データ上には、原稿P上の一方の線L2が
実際の太さより細くなるように現れてしまう。
【0039】従って、本実施例では、例えば受信側装置
において、2値化後の画データに基づく印字が行われた
場合には、原稿上の画像が記録紙上に正確に再現され、
原稿上の細線部分についても、記録紙上に綺麗に再現す
ることができる。
【0040】ここで、上記画像処理回路8による1ライ
ン分の画データの処理動作をフローチャートで示すと図
5のようになる。即ち、クロック信号CLKの入力に伴
い、現在の入力画素データが黒で且つ前回の入力画素デ
ータが白であるか否かが判定される(ステップS1〜S
2)。ここで、判定結果がNOの場合には、ステップS
1〜S2の動作が繰り返し行われ、YESの場合には、
前回の入力画素データのレベル値Vが保持され(ステッ
プS3)、次のステップへ移行する。
【0041】そして、次のステップでは、次のクロック
信号CLKの入力に伴い、現在の入力画素データが白で
且つ前回の入力画素データが黒であるか否かが判定され
る(ステップS4〜S5)。ここで、判定結果がNOの
場合には、ステップS4〜S5の動作が繰り返し行わ
れ、YESの場合には、現在の入力画素データのレベル
値Vに前記保持された画素データのレベル値Vが加算さ
れるとともに、その加算結果から白側基準レベルの値C
が減算される(ステップS6)。そして、その演算結果
に基づき、現在の入力画素データの白黒が再度判定され
る(ステップS7)。続いて、1ライン分の処理が終了
していない場合には(ステップS8)、前記ステップS
1に戻り、前記動作が繰り返される。
【0042】このように、本実施例では、入力画素デー
タが白であると判定された後、次の入力画素データが黒
であると判定された場合には、その変化直前の白である
と判定された画素データのレベル値Vが保持される。そ
して、この状態から、次に入力画素データが白であると
判定されたときに、その白であると判定された画素デー
タのレベル値Vと前記保持された画素データのレベル値
Vとに基づき、白であると判定された画素データの白黒
が再度判定される。
【0043】即ち、黒画素データを挟む2つの白と判定
された画素データのレベル値Vは、比較的黒に近いレベ
ルである可能性が高い。このため、その2つの画素デー
タのレベル値Vが比較的黒に近いレベルである場合に
は、黒の後に白であると判定された画素データを、再度
の判定により黒とする。又、その2つの画素データのレ
ベル値Vが比較的白に近いレベルである場合には、黒の
後に白であると判定された画素データを、再度の判定に
おいても白とする。
【0044】その結果、本実施例では、入力画データを
適正に2値化することができ、原画像を正確に再現する
ことが可能となるのである。又、本実施例では、第2の
比較回路16による比較において、先ず第2の遅延回路
13の出力値Q2から白側基準レベルの値Cを減算し
て、その白側基準レベルの値Cに対する出力値Q2の差
を算出している。そして、その差を入力画素データのレ
ベル値Vに加算することにより、その画素データに対し
て、自身のレベル値Vに加えて出力値Q2を反映させる
ようにしている。従って、画素濃度を示すレベル値の設
定条件が異なるものについても、構成を変えることな
く、前記演算結果に基づいて、入力画素データの白黒を
適正に判定することができる。
【0045】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、各部の構成を例えば以下のように変更して具
体化してもよい。 (1)図2に鎖線で示すように、第2の遅延回路13の
出力側と第2の比較回路16の入力側との間にレベル変
更手段としての乗算器19を設ける。そして、この乗算
器19により、第2の遅延回路13からの出力値Q2に
所定の係数(小数値)を乗算することにより、同出力値
Q2を所定倍のレベルに変更して第2の比較回路16に
出力するように構成すること。このようにすれば、第2
の比較回路16による画素データの白黒の判定に際し
て、第2の遅延回路13からの出力値Q2がその判定に
与える影響を適正に調整することができる。尚、出力値
Q2に対して乗算する係数の値は、予め設定された固定
の値でもよいし、任意に変更設定できるようにしてもよ
い。
【0046】(2)第2の比較回路16において、入力
画素データのレベル値Vと、出力値Q2から白側基準レ
ベルの値Cを減算した値をスライスレベルの値Sから減
算した値{S−{Q2−C)}とを比較する。そして、
画素データのレベル値Vが値{S−{Q2−C)}より
小さい場合には、Lレベルの出力信号OUT2を出力す
るとともに、画素データのレベル値Vが値{S−{Q2
−C)}以上の場合には、Hレベルの出力信号OUT2
を出力するように構成する。即ち、前記実施例のよう
に、入力画素データのレベル値Vに出力値Q2を加えた
値とスライスレベルの値Sとを比較するのに代えて、入
力画素データのレベル値Vとスライスレベルの値Sから
出力値Q2を引いた値とを比較するようにしてもよい。
【0047】(3)前記実施例では、黒の後に白である
と判定された画素データの白黒を再度判定するようにし
ていたが、その逆に、白の後に黒であると判定された画
素データの白黒を再度判定するようにしてもよい。この
場合、濃淡基準レベルとして、白側基準レベルに代え
て、最大黒さの基準となる黒側基準レベルの値「63」
を第2の比較回路16に入力するようにする。又、AN
D回路15として、第1の比較回路11からの出力信号
OUT1がHレベルで且つ第3の遅延回路14からの出
力信号Q3がLレベルとなるときのみHレベルとなる出
力信号Q4を出力できるようなものを設ける。更に、第
2の遅延回路13として、出力信号OUT1の立ち下が
りに同期して保持動作を行うものを設ける。
【0048】(4)画素濃度を示すレベル値の設定条件
を変えること。例えば、画素データのレベル値Vとし
て、その値が大きくなるほど濃度が薄くなるような設定
とする。この場合、白側基準レベルの値Cは「63」と
なる。又、第1及び第2の比較回路11では、出力信号
OUT1,2が、入力レベル値がスライスレベルの値S
より大きい場合にLとなり、スライスレベルの値S以下
の場合にHとなるようにする。又、前記実施例ではレベ
ル値を64階調としていたが、それ以上或いはそれ以下
に変更してもよい。
【0049】(5)スライスレベルの値Sを、比較対象
となる所定の画素データの周囲の複数の画素データのレ
ベル値Vの平均値により決定するようにすること。上記
実施例から把握できる請求項以外の技術思想について、
以下に述べる。
【0050】(1)請求項1〜3の何れかにおいて、各
判定手段は、入力された画素データの濃淡レベルが所定
の濃淡レベル以上であるか否かに基づき、画素データの
白黒を判定する画像処理装置。
【0051】(2)請求項1において、保持手段は、入
力画素データが白から黒に変化したとき、その変化直前
の白画素データの濃淡レベルを保持し、第2の判定手段
は、次に入力画素データが黒から白に変化したとき、そ
の変化時の白画素データの濃淡レベルと保持手段に保持
された濃淡レベルとを加算して、その加算結果に基づ
き、変化時の白画素データの白黒を再度判定する画像処
理装置。
【0052】このようにすれば、細い黒線であっても、
原画像を正確に再現することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】 以上詳述したように本発明によれば、
次のような優れた効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、入力画データを適正に2値化することができ、原画
像を正確に再現することが可能となる。
【0054】請求項2の発明によれば、濃淡レベルの設
定条件が異なるものについても、構成を変えることな
く、画素データの白黒を適正に判定することができる。
請求項3の発明によれば、第2の判定手段による画素デ
ータの白黒の判定に際して、保持手段に保持されている
画素データの濃淡レベルがその判定に与える影響を適正
に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す回路構成
図。
【図2】 画像処理回路を示す回路構成図。
【図3】 画像処理回路の2値化処理動作を示すタイム
チャート。
【図4】 (a)は原稿上の画像を読み取ったときの画
素データのレベル値を示すグラフ、(b)は原稿上の画
像を示す説明図、(c)は2値化後の画データを従来と
比較して示す説明図。
【図5】 画像処理回路の2値化処理動作を示すフロー
チャート。
【図6】 (a)は原稿上の画像を示す説明図、(b)
は従来の2値化後の画データを示す説明図。
【図7】 (a)は原稿上の画像を示す説明図、(b)
は従来の2値化後の画データを示す説明図。
【符号の説明】
8…画像処理回路、11…第1の判定手段としての第1
の比較回路、13…保持手段としての第2の遅延回路、
16…第2の判定手段を構成する第2の比較回路、18
…第2の判定手段を構成するAND回路、19…レベル
変更手段としての乗算器。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される各画素データの濃淡レベルに
    基づきそれらの白黒を順次判定する第1の判定手段と、
    第1の判定手段の判定結果が変化したき、その変化直前
    の画素データの濃淡レベルを保持する保持手段と、次に
    第1の判定手段の判定結果が変化したとき、その変化時
    の画素データの濃淡レベルと前記保持された濃淡レベル
    とに基づき、その変化時の画素データの白黒を再度判定
    する第2の判定手段とを設けた画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の判定手段は、保持手段に保持
    された画素データの濃淡レベルから予め設定された所定
    の濃淡基準レベルを減算するとともに、その減算結果を
    前記次に第1の判定手段の判定結果が変化したときの画
    素データの濃淡レベルに加算し、その加算結果と各画素
    データの白黒を判定する際のしきい値とを比較してその
    変化時の画素データの白黒を判定する請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段に保持された画素データの
    濃淡レベルを所定倍のレベルに変更して第2の判定手段
    に出力するレベル変更手段を設けた請求項1又は2に記
    載の画像処理装置。
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