JP3413675B2 - マイクロホン装置 - Google Patents

マイクロホン装置

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JP3413675B2
JP3413675B2 JP05911794A JP5911794A JP3413675B2 JP 3413675 B2 JP3413675 B2 JP 3413675B2 JP 05911794 A JP05911794 A JP 05911794A JP 5911794 A JP5911794 A JP 5911794A JP 3413675 B2 JP3413675 B2 JP 3413675B2
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microphone
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロホンユニット
を有し、音響を電気信号に変換して出力するマイクロホ
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロホンユニットを有し、こ
のマイクロホンユニットにより音響を電気信号に変換し
て出力するように構成されたマイクロホン装置が提案さ
れている。上記マイクロホンユニットは、ダイヤフラム
(振動板)と、このダイヤフラムに取り付けられたボイ
スコイルと、このボイスコイルとともに磁気回路を構成
するマグネット及びヨークとを有して構成されている。
このマイクロホンユニットにおいては、外方より音響が
伝幡すると、この音響により、上記ダイヤフラムが、上
記ボイスコイルを伴って振動する。上記マグネット及び
ヨークに対して振動されたボイスコイルは、この振動に
よる移動速度に応じた起電力を生じ、電気信号として出
力する。
【0003】上記マイクロホン装置において、上記マイ
クロホンユニットは、外筐体内に収納されているが、こ
の外筐体の外方側よりの放電により、いわゆる静電破壊
を生ずる場合がある。例えば、上記外筐体の表面部に、
15kV(キロボルト)程度の電圧が印加された場合、
上記マイクロホンユニットは、破壊される。
【0004】このような静電破壊を防止するためには、
上記マイクロホンユニットを上記外筐体内に配設される
シャーシ等に接続して、このマイクロホンユニットの電
位が常にアース電位となるようにすればよい。しかしな
がら、上記マイクロホンユニットと上記シャーシとを直
接的に接続した場合には、このシャーシより該マイクロ
ホンユニットに伝幡されるノイズが大きくなり、良好な
集音が行えなくなる。特に、テープレコーダ装置に内蔵
されたマイクロホン装置の場合、すなわち、上記外筐体
内にテープレコーダユニットが内蔵されている場合にお
いては、このテープレコーダユニットのモータや種々の
切り換え機構の動作ノイズが上記シャーシに伝幡してお
り、このシャーシに上記マイクロホンユニットを取り付
けたのでは、このマイクロホンユニットは、該動作ノイ
ズを集音してしまうこととなる。
【0005】そのため、上記マイクロホンユニットの集
音部である前面側に近接させてアルミニウムパネルを配
置し、このアルミニウムパネルと上記シャーシとの間
を、バネの如き導電性を有する弾性部材により接続させ
ることが行われている。また、上記外筐体が合成樹脂材
料の如き絶縁材料により形成されている場合には、この
外筐体の内面部にシールド紙を貼り付け、このシールド
紙を上記シャーシに接続させることも行われている。
【0006】また、上記外筐体内のノイズの上記マイク
ロホンユニットへの伝幡の防止については、このマイク
ロホンユニットのボイスコイルより引き出されたリード
線の長さを適度なものとすることも重要である。すなわ
ち、上記リード線の長さが張力を生じる程度に短かい
と、このリード線は、上記シャーシ上のノイズを上記マ
イクロホンユニットに伝幡させてしまう。また、上記リ
ード線の長さが上記外筐体内の部材に接触する程度に長
いと、このリード線は、該部材との摺接によるノイズの
発生源となってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なマイクロホン装置において、上記マイクロホンユニッ
トの静電破壊防止のために必要となる構成、すなわち、
上記アルミニウムパネルやシールド紙等は、このマイク
ロホン装置の構成を複雑化し、製造を煩雑化している。
【0008】また、上記リード線については、張力を生
ずることなく、かつ、上記外筐体内の部材に接触しない
程度の適度な長さとする必要があることが、上記マイク
ロホン装置の組立工程を煩雑化している。上記リード線
を保持するクランプ部材を上記外筐体内に設けることも
考えられるが、このようなクランプ部材を設けること
は、上記マイクロホン装置の構成の複雑化、製造の煩雑
化を招来する。
【0009】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、構成の複雑化、製造の煩雑化を
招来することなく、また、マイクロホンユニットに達す
るノイズを増大させることなく、マイクロホンユニット
の静電破壊を確実に防止することができるようになされ
たマイクロホン装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るマイクロホン装置
は、マイクロホンユニットを可撓性を有するダンパ部材
を介して支持する導電性材料よりなる支持部材を備え、
この支持部材は、シャーシ部に接続されることによって
アース電位となされるとともに、該マイクロホンユニッ
トの近傍に位置する突出部を有してなるものである。
【0011】また、本発明は、上述のマイクロホン装置
において、上記ダンパ部材は、上記マイクロホンユニッ
トに接続されているリード線を保持するリード線クラン
プ部を有してなるものである。
【0012】さらに、本発明は、上述のマイクロホン装
置において、上記マイクロホンユニット、上記ダンパ部
材及び上記支持部材を収納する外筐体を備え、該ダンパ
部材は、該マイクロホンユニットの集音部の周囲に位置
する円環状の突状部を有し、該支持部材は、該突状部を
該外筐体の内面部に圧接させて、該ダンパ部材をして該
外筐体内部と該集音部との間を遮蔽させてなるものであ
る。
【0013】
【作用】本発明に係るマイクロホン装置においては、マ
イクロホンユニットを可撓性を有するダンパ部材を介し
て支持する導電性材料よりなる支持部材は、シャーシ部
に接続されることによってアース電位となされ、該マイ
クロホンユニットの近傍に位置する突出部を有している
ので、外方より電圧が印加されたときに、該突出部に放
電を導いて上記シャーシ部に逃がし、上記マイクロホン
ユニットを保護する。
【0014】また、上述のマイクロホン装置において、
上記ダンパ部材を、上記マイクロホンユニットに接続さ
れているリード線を保持するリード線クランプ部を有す
るものとした場合には、上記リード線は、上記マイクロ
ホンユニットにノイズを伝幡させることがなく、また、
ノイズの発生源となることがない状態で、上記リード線
クランプ部に保持される。
【0015】さらに、上述のマイクロホン装置におい
て、上記支持部材は、上記マイクロホンユニット、上記
ダンパ部材及び上記支持部材を収納する外筐体の内面部
に対し、該マイクロホンユニットの集音部の周囲に位置
して該ダンパ部材に形成された円環状の突状部を圧接さ
せて、該ダンパ部材をして該外筐体内部と該集音部との
間を遮蔽させることとした場合には、簡素な構成によ
り、上記外筐体内のノイズが上記マイクロホンユニット
に達することが防止される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。この例は、本発明に係るマイクロホ
ン装置を、図1に示すように、テープレコーダ装置に内
蔵されるものとして構成した例である。
【0017】上記テープレコーダ装置は、上記マイクロ
ホン装置の外筐体ともなる外筐体43を有して構成され
る。この外筐体43内には、テープレコーダユニット4
0が収納されている。このテープレコーダユニット40
は、図示しないテープカセットが装着され、このテープ
カセットの一対のテープリールを回転操作し、これらテ
ープリールに巻装されている磁気記録テープを送り操作
するように構成されている。このテープレコーダユニッ
ト40は、送り操作される記録テープに対して、情報信
号の記録及び再生を行う磁気ヘッドを有している。この
テープレコーダユニットの動作は、上記外筐体43に設
けられた複数の操作釦スイッチ35,36,37,38
に対する操作に応じて、記録モード、再生モード、早送
りモード、巻戻しモード、停止モード等の複数の動作モ
ードより選択されて実行される。
【0018】上記外筐体43内には、上記テープレコー
ダユニット40の駆動電源を供給するための乾電池が収
納される電池室が設けられている。この電池室は、上記
外筐体43に回動可能に取り付けられた電池室蓋39に
より、開閉可能となされている。また、上記外筐体43
には、上記テープレコーダユニット40に装着されるテ
ープカセットを保持するためのカセットホルダ44が設
けられている。このカセットホルダ44は、上記外筐体
43に対して回動可能に取り付けられ、保持しているテ
ープカセットを上記テープレコーダユニットに装着させ
るようになされている。
【0019】そして、上記マイクロホン装置は、図1、
図3及び図4に示すように、上記外筐体43の隅部に収
納されるマイクロホンユニット1、ダンパ部材2及び支
持部材3を有して構成されている。
【0020】上記外筐体43の隅部には、上記マイクロ
ホン装置がこの外筐体43内に配設されたときに、上記
マイクロホンユニット1が対向する円形の開口部23が
開設されている。この開口部23の内周面部には、円環
状の位置決め鍔24が突出形成されている。この開口部
23には、上記位置決め鍔24に位置決めされて、円盤
状の風防板21が嵌着されている。この風防板21は、
合成樹脂や金属の如き材料よりなる板状の部材であっ
て、複数の透音孔22を有している。この風防板21
は、上記外筐体43の外方側の風が上記マイクロホン装
置に直接に吹き掛かることを防止するためのものであ
る。上記位置決め鍔24には、上記風防板21の回転方
向の位置決めを行うための位置決めスリット25が形成
されている。また、この位置決め鍔24には、後述する
突出部20,20が通るための切り欠き26が形成され
ている。
【0021】上記マイクロホンユニット1は、図2に示
すように、缶状のケースを有し、このケース内に、ダイ
ヤフラム(振動板)を内蔵して構成されている。上記ケ
ースには、外方の音響を上記ダイヤフラムに導くための
複数の集音孔5が開設されている。上記ダイヤフラムに
は、ボイスコイルが取り付けられている。このボイスコ
イルは、上記ケース内に内蔵されたマグネット及びヨー
クと共働して、磁気回路を構成している。このマイクロ
ホンユニットにおいては、外方よりの音響が上記集音孔
5を介して上記ケース内に伝幡すると、この音響によ
り、上記ダイヤフラムが、上記ボイスコイルを伴って振
動する。上記マグネット及びヨークに対して振動された
ボイスコイルは、この振動による移動速度に応じた起電
力を生じ、一対のリード線6,7を介して、電気信号と
して出力する。上記一対のリード線6,7は、上記ボイ
スコイルの両端部に対応して電気的に接続されるととも
に、上記ケースに機械的に接合されている。すなわち、
上記各リード線6,7は、上記ケースの一部をなしてい
るプリント基板の一対の導体パターンに対応して半田付
けされている。そして、このプリント基板の各導体パタ
ーンは、上記ケース内において、上記ボイスコイルの両
端部に対応して接続されている。
【0022】上記ダンパ部材2は、図2及至図4、及
び、図6及至図8に示すように、ブチルゴムの如き可撓
性を有する材料により、全体としては略々円環形状を有
して一体的に形成されている。すなわち、このダンパ部
材2は、上端側にフランジ部9を有している。そして、
このフランジ部9の下方側には、円筒が二重に重なった
形状に形成された支持筒部10が連設されている。この
支持筒部10は、二重の円筒部が下端部同士を接合され
た形状を有して形成され、外側側の円筒部の上端部が上
記フランジ部9の内周縁部に連設されている。この支持
筒部10は、内側側の円筒部内に、上記マイクロホンユ
ニット1を嵌合させ、この内側側の円筒部の内面部11
により該マイクロホンユニット11を支持する。また、
上記内面部11には、一対の支持壁部34,34が、両
側側より内方側に向けて、互いに相対向して突設されて
いる。これら支持壁部34,34は、上記マイクロホン
ユニット1の下面部を、両側側より支持する。
【0023】上記支持筒部10の外側面部には、上記リ
ード線6,7を保持するための一対のリード線クランプ
片14,14が突出形成されている。これらリード線ク
ランプ片14,14は、それぞれ縦方向、すなわち、上
記支持筒部10の軸方向の平板状に形成され、互いに略
々接触して重ねられた状態で、該支持筒部10より突出
形成されている。これら各リード線クランプ片14,1
4の間の部分は、リード線クランプ部となる。すなわ
ち、上記各リード線クランプ片14,14は、図2及至
図4に示すように、共働して上記各リード線6,7を挟
持して、これらリード線6,7を保持する。
【0024】上記フランジ部9の上面部には、上記支持
筒部10により支持されたマイクロホンユニット1の集
音部、すなわち、上記各集音孔5が設けられた部分の周
囲を囲むようにして、円環状の突状部8が形成されてい
る。また、上記フランジ部9には、上記支持部材3の有
する後述する一対の突出部20,20が挿通されるため
の、一対の透孔12,12が形成されている。これら透
孔12,12は、上記突状部8の内方側に形成されてい
る。さらに、上記フランジ部9の一側縁部には、絶縁壁
部13が、上記支持筒部10と同方向である下方側に垂
下されて、一体的に形成されている。
【0025】そして、上記支持部材3は、図2及至図4
に示すように、短冊状のステンレスの如き金属板材料を
屈曲形成することにより、略々円環形状に形成されてい
る。この支持部材3をなす板状材料は、中央部分により
略々8角形の円環部を形成し、両端側部分をこの円環部
より側方側に突出させ、第1及び第2の支持腕部15,
16となしている。上記第2の支持腕部18は、上記第
1の支持腕部15よりも長くなされている。上記第1の
支持腕部15の先端側の下縁側には、第1の切り欠き部
17が形成されている。上記第2の支持腕部18の先端
側の下縁側には、第2の切り欠き部18が形成されてい
る。また、上記第2の支持腕部18の基端側部分の上縁
側には、上記各リード線6,7が通るための第3の切り
欠き部42が形成されている。そして、この第2の支持
腕部18の中途部には、上記第1の支持腕部15に重な
らない位置に、ネジ挿通孔45が開設されている。
【0026】上記支持部材3の円環部には、上縁部よ
り、上方側に向けて、一対の突出部20,20が一体的
に突出形成されている。これら突出部20,20は、細
い針状の形状を有して、上記円環部の中心を介して対向
する位置に、すなわち、上記円環部の両側側に位置し
て、形成されている。また、上記円環部の下縁部には、
上記各支持腕部15,18の反対側となる位置に、支持
片19が突出されている。
【0027】上記支持部材3は、図3及び図8に示すよ
うに、上記マイクロホンユニット1を支持しているダン
パ部材2の支持筒部10に対し上記円環部を外嵌合さ
れ、このダンパ部材2を支持する。このとき、上記円環
部の上縁部は、上記フランジ部9の下面部に当接され
る。また、上記各リード線クランプ片14,14は、図
4に示すように、上記支持部材3の各支持腕部15,1
6により挟持される。すなわち、上記各リード線6,7
は、各リード線クランプ片14,14に挟持されたう
え、さらに、これらリード線クランプ片14,14の上
から上記各支持腕部15,16により挟持される。これ
らリード線6,7は、図3に示すように、上記マイクロ
ホンユニット1の下面部より、上記支持筒部10の下方
側に抜け、上記各リード線クランプ片14,14間を経
て、上記各支持腕部15,16の上方側に至り、さら
に、上記第3の切り欠き部42内を経て、下方側に導か
れる。
【0028】また、上記各突出部20,20は、上記各
透孔12,12に挿通され、上記フランジ部9の上方側
に突出される。これら突出部20,20は、上記フラン
ジ部9上の突状部8の内側側に位置しており、上記マイ
クロホンユニット1に近接されている。
【0029】そして、上記支持部材3は、上記マイクロ
ホンユニット1及び上記ダンパ部材2を支持した状態
で、上記外筐体43内に取り付けられている。すなわ
ち、上記支持部材3は、図4に示すように、上記第2の
支持腕部16のネジ挿通孔45に挿通された止めネジ4
が、上記外筐体43の内側部に形成されたネジボス28
のネジ孔29に螺入されることにより、該外筐体43に
取り付けられている。このとき、上記第1の支持腕部1
5は、上記第2の支持腕部16と上記ネジボス28が設
けられた上記外筐体43の内側部との間に位置してい
る。そして、このとき、上記マイクロホンユニット1
は、上記開口部23に、上記外筐体43の内側側より相
対向されている。
【0030】上記ネジボス28の両側側には、図5に示
すように、第1及び第2の支持突片31,30が、上記
外筐体43に一体的に形成されている。上記第1の支持
突片31は、第1の欠損部33を有している。この第1
の欠損部33の底面部は、上記ネジボス28の先端面よ
りも、上記外筐体43の内面部に近接した位置となされ
ている。上記第2の支持突片30は、第2の欠損部32
を有している。この第2の欠損部32の底面部は、上記
ネジボス28の先端面に対し、略々面一となる位置とな
されている。上記第1の支持腕部15は、上記第1の切
り欠き部17を上記第1の支持突片31の第1の欠損部
33に咬み合わせるようにして、この第1の支持突片3
1に当接係合されている。また、上記第2の支持腕部1
6は、上記第2の切り欠き部18を上記第2の支持突片
30の第2の欠損部32に咬み合わせるようにして、こ
の第2の支持突片30に当接係合されている。これら各
支持突片31,30は、上記支持部材3が、上記マイク
ロホンユニット1を上記開口部23より離間させる方向
に上記止めネジ4回りに回動することを防止する。
【0031】また、上記円環部の下縁部に形成された支
持片19は、上記外筐体43内に上記開口部23に対向
して形成されたリブ27に当接係合される。このリブ2
7は、上記支持部材3が、上記マイクロホンユニット1
を上記開口部23より離間させる方向に上記止めネジ4
回りに回動することを防止する。
【0032】上記支持部材3は、上記各支持突片31,
30及び上記リブ27に支持されることにより、上記ダ
ンパ部材2のフランジ部9を、上記開口部23内の位置
決め鍔24に対し、上記外筐体43の内側側より圧接さ
せている。したがって、上記突状部8は、上記位置決め
鍔24に押接され潰されて密着され、上記外筐体43内
とこの突状部8の内側側部分、すなわち、集音部とを密
閉遮断している。
【0033】そして、上記支持部材3には、上記外筐体
43内に配設されアース電位となされているシャーシ5
0の一部が接触されている。また、上記各突出部20,
20は、上記外筐体43の内側側より、上記位置決め鍔
24の切り欠き26内を通り、上記風防板21の近傍に
先端部を臨ませている。さらに、上記支持部材3は、上
記フランジ部9及び上記絶縁壁部13により略々包まれ
た状態となっているため、上記シャーシ50の他の、例
えばプリント基板の導体パターンの如き導電部に接触す
ることが防止されている。
【0034】上述のように構成された本発明に係るマイ
クロホン装置を組み立てるには、まず、上記マイクロホ
ンユニット1を、上記ダンパ部材2の支持筒部10内に
嵌入させ、このダンパ部材2により支持させる。次に、
上記マイクロホンユニット1を支持しているダンパ部材
2を、上記支持部材3に嵌合させる。そして、上記リー
ド線6,7を、上記各リード線クランプ片14,14間
に挟み込むのであるが、このとき、これらリード線6,
7は、上記マイクロホンユニット1の下面部に半田付け
された端部より上記各リード線クランプ片14,14に
保持される部分までの長さが、該半田付け部に引っ張り
ストレスを与えることなく、また、これらリード線6,
7がシャーシ等の上記外筐体43内の部材に接触するこ
とがない適度な長さとなるようにする。このように上記
各リード線クランプ片14,14までの上記リード線
6,7の長さを適度なものとするには、例えば、上記マ
イクロホンユニット1を上記ダンパ部材2に嵌入させる
とき、このマイクロホンユニット1よりの上記各リード
線6,7の引き出し方向が上記各リード線クランプ片1
4,14の方向に対して略々直角方向となるようにして
おく。そして、上記各リード線6,7を、上記各リード
線クランプ片14,14の方向に緩やかに曲げながら導
くことにより、これらリード線クランプ片14,14ま
での該各リード線6,7の長さを適度なものとすること
ができる。
【0035】そして、次に、上記支持部材3を、上記止
めネジ4により、上記外筐体43に取り付ける。このと
き、上記ダンパ部材2のフランジ部9を上記開口部23
内の位置決め鍔24に充分に圧着させるようにする。上
記止めネジ4を締め込むことにより、上記支持部材3が
上記外筐体43に取り付けられるとともに、上記各リー
ド線6,7が上記各リード線クランプ片14,14間に
強固に挟持される。
【0036】なお、このマイクロホン装置においては、
上記マイクロホンユニット1の修理、交換等のために、
上記支持部材3を上記外筐体43より取り外したときに
も、上記各リード線6,7は、上記各リード線クランプ
片14,14を介して該支持部材3により保持されたま
まの状態となされているので、断線の虞れがない。
【0037】このようにして構成された本発明に係るマ
イクロホン装置においては、上記外筐体43の外方側よ
り、上記開口部3に対向する位置において、例えば15
kV(キロボルト)程度の静電気を印加しても、上記支
持部材3の突出部20,20が避雷針として作用し、放
電を導いて該支持部材3を経て上記シャーシ50に逃が
す。そのため、このマイクロホン装置においては、上記
マイクロホンユニット1は、静電気より保護され、静電
破壊を防止されている。
【0038】なお、このマイクロホン装置において、上
記支持部材3は、上述の実施例中に示した如きステンレ
ス等の金属材料により形成されたものに限定されず、鍍
金処理を施した合成樹脂材料や、導電性粒子を混入させ
た合成樹脂材料の如く、導電性を有する種々の材料によ
り形成されたものとすることができる。
【0039】また、このマイクロホン装置において、上
記支持部材3に形成される突出部の本数は、上述の実施
例に示した如き2本に限定されるものではなく、3本以
上としてもよい。特に、上記マイクロホンユニット1の
集音部となる前面部の面積が大きい場合には、上記突出
部の本数を多くした方が、避雷針としての信頼性を向上
させることができる。逆に、上記マイクロホンユニット
1の前面部の面積が極めて小さい場合には、上記突出部
の本数が1本であっても、避雷針として充分な信頼性を
得ることができる場合もある。
【0040】そして、本発明に係るマイクロホン装置
は、上述の実施例の如くテープレコーダ装置に内蔵され
たものに限定されず、単品のマイクロホン装置、すなわ
ち、上記マイクロホンユニット1、上記ダンパ部材2及
び上記支持部材3のみを外筐体内に収納して構成された
ものとして構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るマイクロホ
ン装置においては、マイクロホンユニットを可撓性を有
するダンパ部材を介して支持する導電性材料よりなる支
持部材は、シャーシ部に接続されることによってアース
電位となされ、該マイクロホンユニットの近傍に位置す
る突出部を有している。そのため、このマイクロホン装
置においては、外方より電圧が印加されたときには、上
記支持部材の突出部に放電が導かれて上記シャーシ部に
逃がされ、上記マイクロホンユニットの保護が図られ
る。
【0042】また、上述のマイクロホン装置において、
上記ダンパ部材を、上記マイクロホンユニットに接続さ
れているリード線を保持するリード線クランプ部を有す
るものとした場合には、上記リード線を、上記マイクロ
ホンユニットにノイズを伝幡させることがなく、また、
ノイズの発生源となることがない状態で、上記リード線
クランプ部に保持させることができる。
【0043】さらに、上述のマイクロホン装置におい
て、上記支持部材は、上記マイクロホンユニット、上記
ダンパ部材及び上記支持部材を収納する外筐体の内面部
に対し、該マイクロホンユニットの集音部の周囲に位置
して該ダンパ部材に形成された円環状の突状部を圧接さ
せて、該ダンパ部材をして該外筐体内部と該集音部との
間を遮蔽させることとした場合には、簡素な構成なが
ら、上記外筐体内のノイズが上記マイクロホンユニット
に達することを防止することができる。
【0044】すなわち、本発明は、構成の複雑化、製造
の煩雑化を招来することなく、また、マイクロホンユニ
ットに達するノイズを増大させることなく、マイクロホ
ンユニットの静電破壊を確実に防止することができるよ
うになされたマイクロホン装置を提供することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロホン装置を内蔵して構成
されたテープレコーダ装置の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図2】上記マイクロホン装置の構成を示す分解斜視図
である。
【図3】上記マイクロホン装置の構成を示す縦断面図で
ある。
【図4】上記マイクロホン装置の構成を示す横断面図で
ある。
【図5】上記マイクロホン装置の要部の構成を示す要部
斜視図である。
【図6】上記マイクロホン装置のダンパ部材の形状を示
す平面図である。
【図7】上記マイクロホン装置のダンパ部材の形状を示
す正面図である。
【図8】上記マイクロホン装置のダンパ部材の形状を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 マイクロホンユニット 2 ダンパ部材 3 支持部材 8 突状部 14 リード線クランプ部 20 突起部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロホンユニットを可撓性を有する
    ダンパ部材を介して支持する導電性材料よりなる支持部
    材を備え、 上記支持部材は、シャーシ部に接続されることによって
    アース電位となされるとともに、上記マイクロホンユニ
    ットの近傍に位置する突出部を有してなるマイクロホン
    装置。
  2. 【請求項2】 ダンパ部材は、マイクロホンユニットに
    接続されているリード線を保持するリード線クランプ部
    を有してなる請求項1記載のマイクロホン装置。
  3. 【請求項3】 マイクロホンユニット、ダンパ部材及び
    支持部材を収納する外筐体を備え、 上記ダンパ部材は、上記マイクロホンユニットの集音部
    の周囲に位置する円環状の突状部を有し、 上記支持部材は、上記突状部を上記外筐体の内面部に圧
    接させて、上記ダンパ部材をして該外筐体内部と上記集
    音部との間を遮蔽させてなる請求項1記載のマイクロホ
    ン装置。
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