JP3412810B2 - 黒板の拭き取り装置及び黒板の拭き取り方法 - Google Patents

黒板の拭き取り装置及び黒板の拭き取り方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒板表面に白墨
(チョーク)等により書き込まれた書込事項、例えば文
字、数字、図形、記号等を消去するための拭き取り装置
及び拭き取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】黒板表面に白墨により書き込まれた書込
事項を消去するために、布製の拭き取り面を有する黒板
拭き部材を使用し、この黒板拭き部材により黒板表面を
拭くことが従来より一般的に行われてきた。
【0003】しかし、このように黒板拭き部材により黒
板表面を拭いて、黒板表面の書込事項を消去する際に
は、白墨の粉が周囲に飛散するという不都合があった。
また、この白墨の粉の飛散は、黒板拭き部材の拭き取り
面に付着した白墨の粉を除去するために、その拭き取り
面をはたく際にも発生する。
【0004】さらに、黒板表面は、白墨の滑りを防止す
るために、ある程度の粗さを有しており、その微細な凹
部に白墨の粉が詰まり易い。このため、前記黒板拭き部
材を使用して黒板表面を拭いても、黒板表面の書込事項
を十分に消去することができない場合も多いという不都
合があった。
【0005】このような不都合を解消するための黒板の
拭き取り装置が、特開平8−113000号公報及び特
開平9−193599号公報に既に提案されている。
【0006】これらの公報に提案されている拭き取り装
置では、黒板の横方向に移動自在な移動基体に、ブラ
シ、スポンジ等により外周部を形成したロール状の拭き
取り部材が、黒板表面側でその軸心を黒板の縦方向に向
けて搭載されると共に、その外周部を黒板表面に摺接さ
せつつ軸心回りに回転するように設けられている。ま
た、この移動基体には、黒板表面と拭き取り部材との接
触箇所付近に水等の洗浄液を供給する洗浄液供給手段が
搭載されていると共に、拭き取り部材の左右両側のうち
の一方、例えば左側で黒板表面に摺接させて黒板の縦方
向に延在させたゴム材等からなるワイパー部材(スクレ
ーバ)が搭載されている。さらに、前記移動基体には、
ワイパー部材の左側で黒板表面に温風を送風する送風機
が搭載されている。
【0007】そして、この拭き取り装置による黒板表面
の書込事項の消去のための拭き取り作業は次のように行
われる。すなわち、黒板表面に外周部を摺接させた前記
拭き取り部材を回転させ(拭き取り部材により黒板表面
を擦過する)、且つその拭き取り部材と黒板表面との接
触箇所付近に前記洗浄液供給手段により洗浄液を供給し
ながら、前記移動基体を拭き取り部材等と共に黒板の左
端側から右端側に向かって右方向に移動させることで、
黒板表面の書込事項を黒板表面から剥離させて洗い流
す。さらに、このとき、白墨粉等を含んで黒板表面に付
着・残留している洗浄液を、前記移動基体の移動に伴い
前記拭き取り部材にその後方から追従して黒板表面上を
摺動する前記ワイパー部材によって払拭することで黒板
表面の洗浄液を移動基体の下部に設けたタンクに滴下さ
せる。さらに、ワイパー部材により払拭した黒板表面
に、ワイパー部材の後方側で移動基体と共に移動する送
風機によって温風を送風することで、黒板表面に残存す
る水分を蒸発させて該黒板表面を乾燥させる。以上のよ
うにして黒板の左端側から右端側にかけて黒板表面の拭
き取り作業が行われ、黒板表面の書込事項が消去され
る。
【0008】尚、移動基体が黒板の右端側まで移動し、
拭き取り装置による拭き取り作業が終了した後には、次
回の拭き取り作業に備えて、前記移動基体が拭き取り部
材等と共に、黒板の左端側の待機位置に向かって復動さ
れる。この場合、特開平9−193599号公報のもの
では、この復動に際して前記拭き取り部材を黒板表面か
ら離反させている。また、前記のいずれの公報のもので
も、前記ワイパー部材は、常時、黒板表面に摺接されて
いる。
【0009】このような拭き取り装置によれば、前記黒
板拭き部材を使用した場合のような不都合を解消するこ
とが可能となる。
【0010】しかるに、かかる従来の拭き取り装置で
は、黒板の右方向を往路方向、左方向を復路方向とした
とき、前記移動基体を往路方向に移動させるときにし
か、黒板表面の書込事項を消去するための拭き取り作業
を行うことができない。このため、この拭き取り装置に
よる拭き取り作業を行ったときには、使用者は、拭き取
り装置の移動基体が1回の往復動を完了するまで、すな
わち、移動基体が往路方向に移動しつつ黒板の拭き取り
作業が行われた後、該移動基体が復路方向に復動して待
機位置に復帰するまで、黒板への書き込みを行ったりす
ることができず、この往復動の間は待機していなければ
ならないという不都合がある。
【0011】さらに、拭き取り作業を行う毎に、移動基
体を黒板の横方向に1往復させるため、拭き取り装置の
動作時間が長くなり、装置寿命が早まりやすいという不
都合もある。
【0012】また、前記拭き取り装置では、前記ワイパ
ー部材を黒板表面に常時接触させた構成となっているた
め、次のような不都合を生じるものであった。すなわ
ち、拭き取り装置の使用が長期にわたって行われないよ
うな場合には、ワイパー部材と黒板表面との接触箇所が
長期にわたって乾燥状態に維持されることから、ゴム材
等により形成したワイパー部材の黒板表面への接触部分
が黒板表面にくっついてしまうという事態が生じやす
い。そして、このような場合には、後に拭き取り装置を
作動させて拭き取り作業を行う際に、黒板表面に形成さ
れた被覆層が前記移動基体と共に移動しようとするワイ
パー部材によって剥離され、該黒板に損傷を及ぼしてし
まうという不都合を生じる虞れがある。
【0013】さらに、前記拭き取り装置では、拭き取り
作業の終了後、移動基体を待機位置に復動させる際に
は、乾いた黒板表面をワイパー部材が摺動することとな
るため、該ワイパー部材や黒板表面の磨耗を生じやすい
という不都合もある。
【0014】また、前記拭き取り装置では、黒板表面の
一部にしか書込事項がない場合でも、前記拭き取り作業
は、黒板表面の左端側から右端側にかけてほぼ全面にわ
たって行われるため、該ワイパー部材の摺動や拭き取り
部材の摺接・回転が行われる時間が必要以上に長くなっ
て、それらの劣化が生じやすいと共に、装置寿命も早ま
りやすいという不都合もある。さらには、黒板表面のほ
ぼ全面にわたって拭き取り作業を行うものであるため、
黒板表面の書込事項の一部を消去したいような場合に対
応することができないものとなっていた。そして、この
場合、仮に拭き取り作業を開始しようとする所望の位置
に前記移動基体を前記待機位置から移動できるようにし
たとしても、前記ワイパー部材が黒板表面に摺接してい
ることから、黒板表面に残しておきたい書込事項が該ワ
イパー部材によって擦り取られてしまうという不都合を
生じてしまう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑みてなされたものであり、拭き取り部材やワイパー部
材を搭載した移動基体を黒板の左右のいずれの方向に移
動させる場合でも、黒板表面の書込事項を消去するため
の拭き取り作業を行うことができる黒板の拭き取り装置
及び黒板の拭き取り方法を提供することを目的とする。
【0016】さらに、ワイパー部材が黒板表面にくっつ
いてしまったり、拭き取り作業の終了後における拭き取
り部材やワイパー部材の移動時等に、ワイパー部材や黒
板表面の磨耗が生じるのを防止することができる黒板の
拭き取り装置及び黒板の拭き取り方法を提供することを
目的とする。
【0017】さらに、黒板表面の書込事項の一部のみを
消去するような拭き取り作業も行うことができる黒板の
拭き取り装置及び拭き取り方法を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の黒板の拭き取り
装置は、前記の目的を達成するために、黒板の横方向に
自走・停止可能に該黒板に支持された移動基体と、黒板
表面に外周部を摺接させつつ該黒板の縦方向の軸心回り
に回転自在に前記移動基体に搭載され、黒板表面の書込
事項を消去するための拭き取り作業時に、その回転を行
いつつ前記移動基体と共に前記黒板の横方向に移動する
略ロール状の拭き取り部材と、前記拭き取り部材の回転
及び移動に伴い黒板表面から剥離される書込事項を洗い
流す洗浄液を該拭き取り部材と黒板表面との接触箇所付
近に供給する洗浄液供給手段と、該洗浄液供給手段によ
り供給されて黒板表面に付着している前記洗浄液を払拭
すべく前記移動基体と共に移動する前記拭き取り部材に
その後方から追従して黒板表面上を摺動するよう前記移
動基体に搭載されたワイパー部材とを備えた黒板の拭き
取り装置において、前記ワイパー部材を前記拭き取り部
材の左右両側にそれぞれ配置して前記移動基体に搭載す
ると共に、その左側ワイパー部材及び右側ワイパー部材
をそれぞれ前記黒板表面に対して接離自在に設け、前記
拭き取り作業時に、前記左側ワイパー部材及び右側ワイ
パー部材のうち、前記移動基体と共に左右いずれかの方
向に移動する前記拭き取り部材の後方側に存するワイパ
ー部材を黒板表面に接触させると共に、該拭き取り部材
の前方側に存するワイパー部材を黒板表面から離反させ
るように各ワイパー部材の接離動作を行わしめる運転制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0019】かかる本発明の装置によれば、前記移動基
体を右方向に移動させながら前記拭き取り作業を行う際
には、黒板表面に摺接しながら回転する前記拭き取り部
材の後方を該拭き取り部材に追従して右方向に移動する
こととなる前記左側ワイパー部材が前記洗浄液の付着し
た黒板表面上を摺動する。また、前記移動基体を左方向
に移動させながら前記拭き取り作業を行う際には、前記
拭き取り部材の後方を該拭き取り部材に追従して左方向
に移動することとなる前記右側ワイパー部材が前記洗浄
液の付着した黒板表面上を摺動する。従って、前記移動
基体を左右いずれの方向に移動させても、前記拭き取り
作業を行うことができる。さらに、この拭き取り作業時
には、前記左側及び右側ワイパー部材のうち、拭き取り
部材の前方を該拭き取り部材に先行して移動することと
なるワイパー部材は黒板表面から離反されているため、
該ワイパー部材が乾いた黒板表面を摺動することはな
く、これにより、該ワイパー部材や黒板表面の磨耗を防
止することができる。また、移動基体を左右いずれの方
向に移動させても、前記拭き取り作業を行うことができ
ることから、該拭き取り作業の終了後、次回の拭き取り
作業に備えて移動基体を復動させたりする必要がない。
このため、拭き取り装置の稼動時間を最小限に留めて装
置寿命を向上することができる。
【0020】かかる本発明の拭き取り装置では、前記運
転制御手段は、前記拭き取り作業時にのみ前記左側及び
右側ワイパー部材のいずれかを黒板表面に接触させ、該
拭き取り作業の停止時には、前記左側及び右側ワイパー
部材を黒板表面から離反した状態に保持するように該ワ
イパー部材の接離動作を行わしめることが好ましい。
【0021】このようにすることで、拭き取り装置によ
る拭き取り作業が長期間行われないような状況であって
も、各ワイパー部材が黒板表面にくっついてしまうよう
な事態を回避することができる。
【0022】さらにこの場合、前記運転制御手段は、前
記拭き取り作業の停止時に、使用者により指示された位
置に前記移動基体を移動させる手段を備えることが好ま
しい。
【0023】これによれば、前記拭き取り作業を黒板の
横方向における所望の位置から開始することが可能とな
るため、黒板表面の拭き取り作業を行う必要のない部分
の拭き取り作業を避け、黒板表面の部分的な拭き取り作
業を行うことが可能となる。この結果、拭き取り作業の
ための装置の稼働時間を必要限に留めて、装置寿命を向
上させることができる。しかもこのとき、拭き取り作業
は、移動基体を左右いずれの方向に移動させても行うこ
とができることから、該拭き取り作業を開始する所望の
位置までの前記移動基体の移動は、最短距離で済み、拭
き取り作業を迅速に開始することができる。また、この
拭き取り作業の開始前の前記移動基体の移動時には、前
記各ワイパー部材が黒板表面から離反されているため、
そのワイパー部材や黒板表面の磨耗を回避することがで
きる。
【0024】このように前記移動基体を所望の位置に移
動可能とした本発明では、さらに、前記拭き取り部材
は、前記黒板表面に対して接離自在に前記移動基体に搭
載され、前記運転制御手段は、前記拭き取り作業の停止
時に該拭き取り部材を黒板表面から離反させる手段を備
えることが好ましい。
【0025】これによれば、前記移動基体の待機位置へ
の復動時や所望の位置への移動時には、前記左側及び右
側ワイパー部材だけでなく、前記拭き取り部材も黒板表
面から離反されることとなるため、該拭き取り部材の磨
耗や劣化も防止することができる。そして、特に、所望
の位置への移動基体の移動時に、前記左側及び右側ワイ
パー部材、並びに拭き取り部材が、黒板表面から離反さ
れていることから、この移動基体の移動時に、各ワイパ
ー部材及び拭き取り部材が通過する黒板表面が擦られる
ことがなく、その通過部分における黒板表面の書込事項
をそのまま残すことができる。従って、黒板表面の書込
事項の一部のみを消去するような拭き取り作業を行うこ
とができる。
【0026】また、本発明の拭き取り装置では、送風吹
き出し口を有する筐体に回転ファンを収容した送風機
が、その筐体の上下端部を前記移動基体に回転自在に軸
支して該移動基体に搭載され、該送風機は、その筐体を
回転させて前記送風吹き出し口の向きを変更することに
より、前記右側ワイパー部材の右側における黒板表面
と、前記左側ワイパー部材の左側における黒板表面とに
選択的に送風可能に設けられ、前記運転制御手段は、前
記拭き取り作業時に、前記左側ワイパー部材及び右側ワ
イパー部材のうち、前記拭き取り部材に追従して黒板表
面上を摺動するワイパー部材の後方側における黒板表面
に送風可能な向きに前記送風機の筐体を回転させて、該
送風機の送風動作を行わしめる手段を備えることが好ま
しい。
【0027】これによれば、前記拭き取り作業の際に
は、前記移動基体を左右いずれの方向に移動させる場合
であっても、前記左側ワイパー部材又は右側ワイパー部
材により払拭された黒板表面に送風されることで、該黒
板表面に洗浄液が払拭しきれずに残っていても、それを
即座に蒸発させて黒板表面を乾燥させることができる。
【0028】尚、この場合、黒板表面に送風する空気
は、常温のものでもよいが、必要に応じてヒータ等によ
り温めた温風を送風するようにしてもよい。
【0029】かかる本発明の拭き取り装置において、前
記右側及び左側ワイパー部材を黒板表面に対して接離さ
せる機構のより具体的な一つの態様では、前記黒板の表
面側で該黒板の縦方向に延在して上下端部が前記移動基
体に回転自在に軸支され、その回転軸心から偏心した偏
心軸部が上下端部間に形成された第1偏心軸と、該第1
偏心軸と前記黒板の略横方向に離間して平行に並設され
ると共に上下端部が前記第1偏心軸と連動して回転自在
に前記移動基体に軸支され、その回転軸心から偏心した
偏心軸部が上下端部間に形成された第2偏心軸と、該第
1及び第2偏心軸の両軸の偏心軸部に外挿され、該第1
及び第2偏心軸の所定の中立回転位置からの正転及び逆
転に応じて左右一方側の側部が黒板表面に近づくように
揺動する可動部材とを備え、前記右側ワイパー部材は、
前記可動部材の右側部が黒板表面に近づくように揺動さ
れたときにのみ該黒板表面に接触するように該可動部材
の右側部の位置で該可動部材に固設され、前記左側ワイ
パー部材は、前記可動部材の左側部が黒板表面に近づく
ように揺動されたときにのみ該黒板表面に接触するよう
に該可動部材の左側部の位置で該可動部材に固設され、
前記運転制御手段は、前記第1及び第2偏心軸の回転制
御を行うことにより前記右側及び左側ワイパー部材の接
離動作を行わしめる。
【0030】このように右側及び左側ワイパー部材の接
離動作を行うための機構を、前記第1及び第2偏心軸
と、これらの両軸に外挿されて両軸の回転に応じて揺動
する可動部材とを用いて構成することで、その機構をコ
ンパクトに構成することができる。また、右側及び左側
ワイパー部材を接離させる動作は、前記第1又は第2偏
心軸の回転駆動によって行うことができるので、その接
離動作の駆動系を電動モータ等を用いて簡単に構成する
ことができる。さらに、前記第1及び第2偏心軸を前記
中立回転位置に回転させ、前記可動部材を非揺動状態に
することで、右側及び左側ワイパー部材の両者を黒板表
面から離反させることもできる。
【0031】さらにこの場合、前記拭き取り部材の組み
付け構造に関しては、前記第1及び第2偏心軸の両軸の
偏心軸部の上部及び下部の位置に一対の前記可動部材が
一体的に揺動可能に設けられ、前記拭き取り部材は、前
記第1及び第2偏心軸の前記中立回転位置における前記
両可動部材の非揺動状態では前記黒板表面から離反し、
且つ両可動部材の左右の各側部が黒板表面に近づくよう
に揺動されたときには、該黒板表面に接触するように、
両可動部材の左右の両側部間の中間位置で両可動部材に
該拭き取り部材の上下端部を回転自在に軸支して設けら
れている構成とすることが好ましい。
【0032】あるいは、前記左側ワイパー部材と右側ワ
イパー部材との間に一対の前記拭き取り部材が左右に並
列して設けられていると共に、前記第1及び第2偏心軸
の両軸の偏心軸部の上部及び下部の位置に一対の前記可
動部材が一体的に揺動可能に設けられ、 前記両拭き取
り部材は、前記第1及び第2偏心軸の前記中立回転位置
における前記両可動部材の非揺動状態では前記黒板表面
から離反し、且つ前記両可動部材の左側部が黒板表面に
近づくように揺動されたときには、左側拭き取り部材が
黒板表面に接触すると共に右側拭き取り部材が黒板表面
から離反し、且つ前記両可動部材の右側部が黒板表面に
近づくように揺動されたときには、右側拭き取り部材が
黒板表面に接触すると共に左側拭き取り部材が黒板表面
から離反するように、両可動部材の左右の両側部間の中
間位置で各拭き取り部材の上下端部を両可動部材に回転
自在に軸支して設けられている構成とすることが好まし
い。
【0033】このように前記拭き取り部材を前記可動部
材に軸支して設けることで、前記拭き取り作業時には、
右側及び左側ワイパー部材のいずれかの黒板表面への接
触動作に連動させて前記拭き取り部材を黒板表面に接触
させることができる。また、前記第1及び第2偏心軸を
その中立回転位置に回転させれば、右側及び左側ワイパ
ー部材の両者を離反させると同時に前記拭き取り部材も
黒板表面から離反させることができる。そして、右側及
び左側ワイパー部材並びに、前記拭き取り部材の接離動
作は、前記第1又は第2偏心軸の回転駆動によって行う
ことができるので、それらの接離動作を行わしめる駆動
系を共用化し、装置構成をコンパクトにすることができ
る。
【0034】また、前記右側及び左側ワイパー部材を黒
板表面に対して接離させる機構のより具体的な他の一つ
の態様では、前記黒板の表面側で該黒板の縦方向の軸心
回りに回転自在に前記移動基体に軸支され、所定の中立
回転位置からの正転及び逆転に応じて左右の各側部が前
記黒板の表面に向かって進退動する可動部材を備え、前
記右側ワイパー部材は、前記可動部材の右側部が黒板表
面に向かって前進するよう該可動部材がその中立回転位
置から回転されたときにのみ黒板表面に接触するように
該可動部材の右側部の位置で該可動部材に固設され、前
記左側ワイパー部材は、前記可動部材の左側部が黒板表
面に向かって前進するよう該可動部材がその中立回転位
置から回転されたときにのみ黒板表面に接触するように
該可動部材の左側部の位置で該可動部材に固設され、前
記運転制御手段は、前記可動部材の回転制御を行うこと
により前記右側及び左側ワイパー部材の接離動作を行わ
しめる。
【0035】このように右側及び左側ワイパー部材の接
離動作を行うための機構を、回転自在な可動部材を用い
て構成することもできる。そして、右側及び左側ワイパ
ー部材を接離させる動作は、前記可動部材の回転駆動に
よって行うことができるので、その接離動作の駆動系を
電動モータ等を用いて簡単に構成することができる。さ
らに、前記可動部材をその中立回転位置に回転させるこ
とで、右側及び左側ワイパー部材の両者を黒板表面から
離反させることもできる。
【0036】さらにこの場合、前記拭き取り部材の組み
付け構造に関しては、前記左側ワイパー部材と右側ワイ
パー部材との間に一対の前記拭き取り部材が左右に並列
して設けられていると共に、前記黒板の縦方向に上下に
離間して一対の前記可動部材が一体的に回転可能に設け
られ、前記両拭き取り部材は、前記両可動部材の前記中
立回転位置では、前記黒板表面から離反し、且つ前記両
可動部材の左側部が黒板表面に向かって前進するように
該可動部材が回転されたときには、左側拭き取り部材が
黒板表面に接触すると共に右側拭き取り部材が黒板表面
から離反し、且つ前記両可動部材の右側部が黒板表面に
向かって前進するように該可動部材が回転されたときに
は、右側拭き取り部材が黒板表面に接触すると共に左側
拭き取り部材が黒板表面から離反するように、両可動部
材の左右の両側部間の中間位置で各拭き取り部材の上下
端部を両可動部材に回転自在に軸支して設けられている
構成とすることが好ましい。
【0037】このように前記拭き取り部材を可動部材に
軸支して設けることで、前記拭き取り作業時には、右側
及び左側ワイパー部材のいずれかの黒板表面への接触動
作に連動させて前記拭き取り部材を黒板表面に接触させ
ることができる。また、前記可動部材をその中立回転位
置に回転させれば、右側及び左側ワイパー部材の両者を
離反させると同時に前記拭き取り部材も黒板表面から離
反させることができる。そして、右側及び左側ワイパー
部材並びに、前記拭き取り部材の接離動作は、前記可動
部材の回転駆動によって行うことができるので、それら
の接離動作を行わしめる駆動系を共用化し、装置構成を
コンパクトにすることができる。
【0038】尚、前述のように左側ワイパー部材と右側
ワイパー部材との間に一対の拭き取り部材を設けた場合
において、それらの拭き取り部材は互いに連動して回転
するようにしてもよいが、それぞれが独立的に回転する
ようにしてもよい。
【0039】また、前記右側及び左側ワイパー部材は、
それぞれ前記黒板表面に接触する外面に合成樹脂重合体
により皮膜層を形成したゴム材からなることが、その耐
久性や払拭性能等を確保する上で好適である。
【0040】次に、本発明の黒板の拭き取り方法は、前
記の目的を達成するために、黒板の表面に外周部を摺接
させた略ロール状の拭き取り部材を該黒板の縦方向の軸
心回りに回転させ、且つ、該拭き取り部材と黒板表面と
の接触箇所付近に洗浄液を供給しつつ該拭き取り部材を
該黒板の横方向に移動させることにより黒板表面の書込
事項を剥離して洗い流す工程と、さらに前記拭き取り部
材の後方から洗浄液払拭用のワイパー部材を該拭き取り
部材に追従させて黒板表面上を摺動させ、その摺動によ
り黒板表面に付着している洗浄液を払拭する工程とによ
って黒板表面の書込事項を消去するための拭き取り作業
を行う黒板の拭き取り方法において、前記拭き取り部材
の左右の両側に、それぞれ前記ワイパー部材を前記黒板
表面に対して接離自在に配置しておき、該拭き取り部材
を右方向に移動させながら前記拭き取り作業を行うとき
には、該拭き取り部材の左側のワイパー部材を黒板表面
に接触させると共に右側のワイパー部材を黒板表面から
離反させ、該拭き取り部材を左方向に移動させながら前
記拭き取り作業を行うときには、該拭き取り部材の右側
のワイパー部材を黒板表面に接触させると共に左側のワ
イパー部材を黒板表面から離反させることを特徴とする
ものである。
【0041】かかる本発明の拭き取り方法によれば、拭
き取り作業に際しては、前記拭き取り部材を左右いずれ
の方向に移動させても、これに追従させて、ワイパー部
材を黒板表面上で摺動させて前記洗浄液を払拭すること
ができるため、前記拭き取り部材を左右いずれの方向に
移動させる場合であっても、黒板表面の書込事項を消去
するための拭き取り作業を行うことができる。さらに、
この拭き取り作業時には、拭き取り部材の前方側にある
ワイパー部材は黒板表面から離反されているため、該ワ
イパー部材が乾いた黒板表面を摺動することはなく、こ
れにより、該ワイパー部材や黒板表面の磨耗を防止する
ことができる。
【0042】そして、本発明では、前記拭き取り作業の
終了後、該拭き取り作業の再開時まで、前記左側及び右
側ワイパー部材を前記黒板表面から離反した状態に保持
することで、前記拭き取り作業を長期間行わないような
場合であっても、ワイパー部材が黒板表面にくっつくよ
うな事態を回避することができる。
【0043】さらに前記拭き取り作業を前記黒板の横方
向における所望の位置から再開すべく前記左側及び右側
ワイパー部材並びに前記拭き取り部材を黒板の横方向に
移動させる工程を備えることで、黒板表面の拭き取り作
業を行う必要のない部分の拭き取り作業を避け、黒板表
面の部分的な拭き取り作業を行うことが可能となる。そ
して、この左側及び右側ワイパー部材並びに前記拭き取
り部材の前記所望の位置への移動時には、左側及び右側
ワイパー部材は、黒板表面から離反されているため、そ
のワイパー部材や黒板表面の磨耗を回避することができ
る。
【0044】この場合、特に、前記左側及び右側ワイパ
ー部材並びに前記拭き取り部材を前記所望の位置に移動
させるとき、前記拭き取り部材を前記左側及び右側ワイ
パー部材と共に黒板表面から離反した状態に保持するこ
とで、左側及び右側ワイパー部材並びに前記拭き取り部
材の所望の位置への移動時に黒板表面が擦られることが
ないことから、黒板表面の書込事項の一部を残し、残部
を消去するような拭き取り作業も行うことができる。
【0045】また、前記拭き取り部材を右方向に移動さ
せながら前記拭き取り作業を行うときには、前記左側ワ
イパー部材の左側における黒板表面に送風し、該拭き取
り部材を左方向に移動させながら前記拭き取り作業を行
うときには、前記右側ワイパー部材の右側における黒板
表面に送風することで、拭き取り作業時に前記拭き取り
部材を左右いずれの方向に移動させる場合であっても、
ワイパー部材により払拭しきれなかった洗浄液が黒板表
面に残存した場合に、それを蒸発させて黒板表面を乾燥
させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1〜図
9を参照して説明する。図1は本実施形態の黒板の拭き
取り装置の全体構成を概略的に示す正面図、図2は図1
のIIーII線断面図、図3は図2のIII−III線
断面図、図4は本実施形態の要部構成の正面視による縦
断面図、図5は本実施形態の要部構成の正面図、図6〜
8は本実施形態の拭き取り装置に備えた接離機構の作動
説明図、図9は本実施形態の拭き取り装置の運転制御を
行うための操作パネルと制御器とを示す説明図である。
なお、図2、図3では、説明の便宜上、一部の構成を省
略している。
【0047】図1及び図2を参照して、100は黒板、
200はこの黒板100の拭き取り装置である。
【0048】黒板100は、その本体を構成する長方形
状の板書体110と、この板書体110を支持する黒板
枠体120とにより構成されている。板書体110は、
スチール材又は合成樹脂材により形成され、その表面1
11(以下、黒板表面111という)に白墨(チョー
ク)等により文字、図形等を書き込み可能とされてい
る。また、黒板枠体120は、板書体110の外周縁を
取り囲むように板書体110に装着され、板書体110
を垂直姿勢に維持して支持する。
【0049】拭き取り装置200は、図2に示す走行案
内手段130を介して黒板100の横方向(左右方向)
に移動自在に該黒板100に支持された移動基体201
を備えている。
【0050】この移動基体201は、その主要部が、黒
板表面111側で縦長に延在して黒板表面111に向か
って開口している略直方体形状の外部ケーシング210
と、この外部ケーシング210の内面部に上下に離間し
て一体的に形成された大略板状の上部支持フレーム21
1a及び下部支持フレーム211bとから構成され、各
支持フレーム211a,211bの黒板100寄りの先
端部がそれぞれ黒板100の上側、下側に存するように
して黒板表面111側に配置されている。そして、上部
支持フレーム211aの先端部には、後述するベアリン
グ132bを有する摺動部212が黒板100の背面側
に張り出して該上部支持フレーム211aと一体に設け
られている。
【0051】この移動基体201を移動可能に黒板10
0に支持する前記走行案内手段130は、黒板枠体12
0の上枠の背面側に、その左右方向の全長にわたって延
在して設けられたラック131a及び案内棒132a
と、前記ラック131aに歯合させて上部支持フレーム
211aに回転自在に軸支したピニオン131bとを具
備し、前記案内棒132aに上部支持フレーム211a
の摺動部212がベアリング132bを介して摺動自在
に装着されている。
【0052】この構成により、移動基体201は、上部
支持フレーム211aの摺動部212のベアリング13
2b及び案内棒132aを介して黒板100にその横方
向に移動自在に支持され、ラック131aに歯合したピ
ニオン131bの回転駆動を後述する駆動機構を介して
行わしめることで、黒板100の横方向に自走・停止可
能とされている。
【0053】また、本実施形態では、前記移動基体20
1の自走・停止動作を後述の制御器270によって制御
するために、図1に示す如く該移動基体201が黒板1
00の右端に移動した状態と左端に移動した状態とを検
知する位置検知手段140を備えている。
【0054】この位置検知手段140は、前記黒板枠体
120の上枠の左右の両端にそれぞれ設けられた接触部
材141aと、前記移動基体201の外部ケーシング2
10の上部の両側面にそれぞれ設けられ、上記接触部材
141aに当接したときに電気的な信号を出力するリミ
ットスイッチ141bとから構成されている。そして、
該リミットスイッチ141bが出力する検知信号は、移
動基体201の自走・停止動作を後述の如く制御するた
めに、後述する制御器270に送出されるようになって
いる。なお、位置検知手段140としては、上記したリ
ミットスイッチ141bの他に、光センサー、マイクロ
スイッチ、接触センサー等を利用することもできる。
【0055】前述のような移動基体201を具備する拭
き取り装置200は、さらに、以下に説明する拭き取り
部材230、ワイパー部材240、接離機構220、洗
浄液供給手段250、送風機260、並びに制御器27
0を移動基体201に搭載して備えている。
【0056】なお、上記拭き取り部材230及びワイパ
ー部材240に関しては、本実施形態では、図3に示す
如く黒板表面111に臨んで左右(黒板の横方向)に並
設される一対のロール状の拭き取り部材230L,23
0Rと、この両拭き取り部材230L,230Rの左側
と右側とにそれぞれ、2個づつ並設されるワイパー部材
240L,240Rとを移動基体201に搭載してい
る。
【0057】前記接離機構220は、上記拭き取り部材
230L,230R及びワイパー部材240L,240
Rを黒板表面111に対して接離自在に移動基体201
に搭載せしめると共に、黒板表面111に白墨(チョー
ク)等により書き込まれた書込事項(文字、図形等)を
消去するための後述の拭き取り作業に際して、左側拭き
取り部材230L及び左側ワイパー部材240Lからな
る左側接離部材群Lと、右側拭き取り部材230R及び
右側ワイパー部材240Rからなる右側接離部材群Rと
のいずれか一方を、選択的に黒板表面111に接触させ
るための機構である。
【0058】図2〜図5を参照して、この接離機構22
0は、移動基体201の上部及び下部支持フレーム21
1a,211bの右側部寄りの箇所に上下端部をそれぞ
れ回転自在に軸支した右側偏心軸221Rと、前記両支
持フレーム211a,211bの左側部寄りの箇所に上
下端部をそれぞれ回転自在に軸支した左側偏心軸221
Lとを両支持フレーム211a,211b間に左右に並
列させて備えている。各偏心軸221R,221Lの両
支持フレーム211a,211b間の部分は、その軸心
(中心軸)が回転軸心から偏心した偏心軸部となってい
る。
【0059】接離機構220はさらに、これらの偏心軸
221R,221Lの両軸の偏心軸部の上部及び下部に
それぞれ外挿された略長方形板状の上部可動部材222
a及び下部可動部材222bを具備している。
【0060】各可動部材222a,222bは、図3及
び図4に示す如く、その後部寄りの箇所に、前記右側偏
心軸221Rの偏心軸部を貫通させる円形状の貫通孔2
23R(この径は右側偏心軸221Rの偏心軸部と略同
径である)と、前記左側偏心軸221Lの偏心軸部を遊
挿的に貫通させる長円状の貫通孔223Lとが穿設され
ており、これらの貫通孔223R,223Lを介して偏
心軸221R,221Lの両軸の偏心軸部に外挿されて
いる。
【0061】なお、各可動部材222a,222bは、
偏心軸221R,221Lの軸方向には移動不能に係止
されている。また、左側偏心軸221Lの偏心軸部を貫
通させる前記貫通孔223Lを長円状に形成している理
由は、偏心軸221R,221Lの回転による両可動部
材222a,222bの後述するような揺動を可能とす
るためである。
【0062】接離機構220はさらに、図2、図3及び
図6に示すように、両可動部材222a,222b間
に、その後部寄りの箇所で前記両偏心軸221R,22
1Lの周囲を取り囲むようにして垂直方向に起立させて
設けた薄板状の偏心軸カバー225と、黒板表面111
寄りの前部側で左右の拭き取り部材230L,230R
の後部側の外周部を覆うべく垂直方向に起立させて設け
た薄板状の拭き取り部材カバー226とを備えている。
これらのカバー225,226は、その上下端部が両可
動部材222a,222bに固定され、該両可動部材2
22a,222bと一体的に設けられている。この場
合、前記拭き取り部材カバー226は、図3及び図6に
示すように、両可動部材222a,222bの黒板表面
111寄りの前部における左右方向の略中央箇所に配置
されていると共に、横断面、略ω字形状に形成されてお
り、その二つの凹部226bの箇所に拭き取り部材23
0L,230Rを並設可能としている。
【0063】また、この拭き取り部材カバー226の左
右の先端部226aには、これらの先端部226aから
拭き取り部材カバー226の左右に突出された突出部2
27が形成されている。そして、この左右の各突出部2
27の黒板表面111に臨む前面227aには、各ワイ
パー部材240L,240Rを挿設するための複数(本
実施形態では二つ)の挿入溝227bが、拭き取り部材
カバー226の垂直方向の全長にわたって形成されてい
る。
【0064】なお、前記拭き取り部材カバー226の後
面226cと、偏心軸カバー225の前面225aとの
間の空間は、詳細を後述する送風機260からの送風を
右側ワイパー部材240Rの右側における黒板表面11
1に案内するための送風通路228として利用されるも
のである。この送風案内のために、偏心軸カバー225
の右端部分から、右側ワイパー部材240Rの右側にお
ける黒板表面111に向かって湾曲しつつ延在する延出
部225bが延設されている。
【0065】前記各拭き取り部材230L,230R
は、その外周部を黒板表面111に摺接させつつ回転す
ることで、黒板表面111を擦過して該黒板表面111
の書込事項を剥離させるものである。
【0066】この拭き取り部材230L,230Rは、
図3及び図5に示す如くそれぞれロッド状の支軸231
に、筒状に形成した合成樹脂製のブラシ232を外嵌し
て構成されたロール状のものであり、図3に示す如く、
横断面、略ω字形状の前記拭き取り部材カバー226の
凹部226bの箇所に軸心を上下方向に向けて並設され
ている。そして、各拭き取り部材230L,230R
は、その支軸231の上下端部がそれぞれ前記可動部材
222a,222bに軸支され、両可動部材222a,
222b間に回転自在に設けられている。
【0067】この拭き取り部材230L,230Rを回
転駆動するための駆動機構が前記上部可動部材222a
に組み付けられている。この駆動機構は、図5に示すよ
うに上部可動部材222aに固設した駆動モータM1
と、この駆動モータM1の駆動力を両拭き取り部材23
0L,230Rに伝達すべく上部可動部材222aの上
側に配置されたギア群G1とにより構成されている。こ
の場合、ギア群G1は、駆動モータM1の駆動軸に装着
したギア230aから、これに歯合して上部可動部材2
22aに軸支されたギア230bと、左側拭き取り部材
230Lの支軸231に装着されたギア230cとを順
に介して駆動モータM1の駆動力を左側拭き取り部材2
30Lに伝達する。さらに、ギア230cに歯合して上
部可動部材222aに軸支されたギア230dと、これ
に歯合して右側拭き取り部材230Rの支軸231に装
着されたギア230eとを順に介して駆動モータM1の
駆動力を右側拭き取り部材230Rに伝達する。この構
成により、駆動モータM1を正逆いずれかの回転方向に
動作させると、左右の拭き取り部材230L,230R
が互いに連動して同方向に回転駆動される。
【0068】ここで、本実施形態では、上記駆動モータ
M1は、両拭き取り部材230L,230Rを回転駆動
するためのものであると同時に、移動基体201を黒板
100の横方向に自走させるためのものであり、図5に
示したギア230fは、駆動モータM1の駆動力を前記
走行案内手段130のピニオン131bに伝達するため
のギアである。このギア230fは、前記ギヤ230d
と一体に回転自在に設けられていると共に、図2に示す
如く、前記上部支持フレーム211aにその下側で軸支
されたギア230gに歯合されている。そして、上部支
持フレーム211aの上側には、このギア230gと一
体に回転自在に設けられたギア230hが配置されてお
り、このギア230hは前記走行案内手段130のピニ
オン131bの回転軸に装着されたギア230iに歯合
されている。この構成により、駆動モータM1の駆動力
は、前記拭き取り部材230L,230Rに前述の如く
伝達される他、前記ギア230a〜230d、230f
〜230iを順に介してピニオン131bに伝達され、
移動基体201の自走がなされるようになっている。
【0069】前記各ワイパー部材240L,240R
は、後述する拭き取り作業時に黒板表面111上を摺動
することで、黒板表面に付着している洗浄液を払拭する
ためのものである。
【0070】この各ワイパー部材240L,240R
は、楔翼形状のゴム材からなり、前記拭き取り部材カバ
ー226の突出部227に形成されている各挿入溝22
7bに挿設され、該拭き取り部材カバー226を介して
上部及び下部可動部材222a,222bに取り付けら
れている。
【0071】各ワイパー部材240L,240Rは、後
述の拭き取り作業時に、水等の洗浄液によって濡らされ
るだけでなく、黒板表面111に密着した状態で該黒板
表面111上を摺動するものであるため、耐水性や耐磨
耗性が要求される。このため、本実施形態では、ゴム材
からなる各ワイパー部材240L,240Rの表面、特
に黒板表面111に直接的に接触する部分の表面に、ハ
ロゲン族元素を導入してハロゲン化した後、ポリ塩化ビ
ニルやポリウレタン等の合成樹脂重合体で皮膜層を形成
している。
【0072】前述の如く拭き取り部材230L,230
R及びワイパー部材240L,240Rを組み付けた前
記接離機構220にあっては、前記両偏心軸221L,
221Rを所定の中立回転位置から互いに連動させて正
転あるいは逆転させることで、前記両可動部材222
a,222bが揺動し(詳細は後述する)、この揺動動
作によって、拭き取り部材230L,230R及びワイ
パー部材240L,240Rの黒板表面111に対する
接離動作を行わしめるものである。
【0073】そして、この接離動作を行わしめるために
前記両偏心軸221L,221Rを回転駆動するための
駆動機構が、前記移動基体201の上部支持フレーム2
11a上に設けられている。この駆動機構は、図4に示
す如く上部支持フレーム211a上に固設された駆動モ
ータM2と、この駆動モータM2の駆動力を両偏心軸2
21L,221Rに伝達するギア群G2とにより構成さ
れている。この場合、ギア群G2は、駆動モータM2の
駆動力を、該駆動モータM2の駆動軸に装着したギヤ2
21aと、これに歯合して、右側偏心軸221Rの軸支
部に装着されたギヤ221bとを順に介して右側偏心軸
221Rに伝達する。さらに、このギヤ221bに歯合
して上部支持フレーム211aに回転自在に軸支したギ
ヤ221cと、これに歯合して、左側偏心軸221Lの
軸支部に装着されたギヤ221dとを順に介して左側偏
心軸221Lに駆動モータM2の駆動力を伝達する。こ
の構成により、駆動モータM2を正逆いずれかの回転方
向に動作させたとき、両偏心軸221L,221Rは互
いに連動して同方向に回転駆動されるようになってい
る。
【0074】ここで、上記のように両偏心軸221L,
221Rを回転駆動することによる接離機構220の作
動を図6〜図8を参照して説明しておく。
【0075】これらの図6〜8において、LOは左側偏
心軸221Lの回転軸心点、LAは左側偏心軸221L
の回転位置を表すために左側偏心軸221Lの外周面に
設定した回転基準点、ROは右側偏心軸221Rの回転
軸心点、RAは右側偏心軸221Rの回転位置を表すた
めに右側偏心軸221Rの外周面に設定した回転基準点
である。また、Xは両偏心軸221L,221Rの回転
軸心点LO,ROを通り、黒板表面111と平行な左右
水平線、LYは左側偏心軸221Lの回転軸心点LOを
通って左右水平線Xに直行する前後水平線、RYは右側
偏心軸221Rの回転軸心点ROを通って左右水平線X
に直行する前後水平線である。
【0076】図6は、黒板表面111に対して、拭き取
り部材230L,230R及びワイパー部材240L,
240Rのいずれもが黒板表面111から離反した中立
状態(両可動部材222a,222bの非揺動状態)を
示している。
【0077】この中立状態においては、同図示のよう
に、左側偏心軸221Lの回転基準点LAは、前後水平
線LYに対して時計回り方向に角度θ(例えば略16
°)だけ回転した位置に存し、右側偏心軸221Rの回
転基準点RAは、前後水平線RYに対して反時計回り方
向に角度θ(例えば略16°)だけ回転した位置に存す
る。本実施形態では、このような各偏心軸221L,2
21Rの回転位置が中立回転位置である。
【0078】そして、この中立状態においては、前記両
拭き取り部材230L,230Rの外周部は、黒板表面
111から所定の間隔Lt,Rt(Lt=Rt)だけ離
れ、前記各ワイパー部材240L,240Rも、黒板表
面111から所定の間隔LT,RT(LT=RT)だけ
離れている。この場合、本実施形態では、上記間隔L
T,RTとLt,Rtとの関係は、「LT=2・Lt、
RT=2・Rt」となるように設定されている。
【0079】図7は、前記移動基体201を右向きに走
行させながら、黒板表面111の書込事項を消去するた
めの拭き取り作業を行う際における接離機構220の作
動状態、すなわち、黒板表面111に対して左側拭き取
り部材230Lと左側ワイパー部材240Lとからなる
左側接離部材群Lのみが接触する作動状態を示す。
【0080】前述した図6の中立状態で、前記駆動モー
タM2を正転駆動させると、前記図4に示したギア22
1a,221bを介して右側偏心軸221Rが時計回り
方向に回転駆動される。同時にギア221c,221d
を介して左側偏心軸221Lが時計回り方向に回転駆動
される。
【0081】このような駆動モータM2の正転駆動によ
って、前記各偏心軸221L,221Rの回転基準点L
A,RAがそれぞれ図6に示した位置から図7に示した
位置まで動くように両偏心軸221L,221Rを時計
回り方向に所定角度(例えば略90°)だけ回転させる
と、前記可動部材222a,222bは、その左側部が
黒板表面111に近づくように図6の中立状態(非揺動
状態)から揺動する。
【0082】このとき、前記左側接離部材群Lが、全体
的に、概ね図7に示した左側偏心軸221Lの偏心距離
Ldmaxだけ黒板表面111に向かって前進する。こ
の場合、この偏心距離Ldmaxと、前記間隔LT,L
t(図6参照)との関係が「2・Lt<Ldmax」、
すなわち「LT<Ldmax」となるように設定されて
いるため、左側接離部材群Lの全体が黒板表面111に
接触することとなる。なお、左側接離部材群Lの黒板表
面111の過剰な圧接を回避する上では、「Ldmax
<3・Lt」なる関係が成立するように偏心距離Ldm
axや前記間隔LT,Ltを設定しておくことが好まし
い。
【0083】また、このとき、前記右側接離部材群R
は、全体的に、概ね図7に示した右側偏心軸221Rの
偏心距離Rdmin(<Ldmax)だけ黒板表面11
1に向かって前進するものの、この偏心距離Rdmin
と、前記間隔RT,Rt(図6参照)との関係は、「R
dmin<Rt<RT」となるように設定されている。
このため、右側接離部材群Rは、黒板表面111に接触
せず、黒板表面111から離反した状態に保持されるこ
ととなる。
【0084】なお、このとき、偏心距離Rdminと、
前記間隔Rtとの関係が、例えば「Rdmin=Rt」
となるように設定しておけば、右側接離部材群Rのワイ
パー部材240Rを黒板表面111に接触させずに、拭
き取り部材230Rを黒板表面111に接触させるよう
にすることも可能であるが、本実施形態では、左側接離
部材群Lが上記の如く黒板表面111に接触するときに
は、右側接離部材群Rは、黒板表面111に接触しない
ようにしている。このことは、以下に説明する右側接離
部材群Rの黒板表面111への接触の場合も同様であ
り、このときには、左側接離部材群Lは黒板表面111
に接触しないようにする。
【0085】図8は、前記移動基体201を左向きに走
行させながら、黒板表面111の書込事項を消去するた
めの拭き取り作業を行う際における接離機構220の作
動状態、すなわち、黒板表面111に対して右側拭き取
り部材230Rと右側ワイパー部材240Rとからなる
右側接離部材群Rのみが接触する作動状態を示す。
【0086】前述した中立状態で、前記駆動モータM2
を逆転駆動させると、前記図4に示したギア221a,
221bを介して右側偏心軸221Rが反時計回り方向
に回転駆動される。同時にギア221c,221dを介
して左側偏心軸221Lが反計回り方向に回転駆動され
る。
【0087】このような駆動モータM2の逆転駆動によ
って、前記各偏心軸221R,221Lの回転基準点R
A,LAがそれぞれ図6に示した位置から図8に示した
位置まで動くように両偏心軸221R,221Lを反時
計回り方向に所定角度(例えば略90°)だけ回転させ
ると、前記可動部材222a,222bは、その右側部
が黒板表面111に近づくように図6の中立状態(非揺
動状態)から揺動する。
【0088】このとき、前記右側接離部材群Rが、全体
的に、概ね図8に示した左側偏心軸221Lの偏心距離
Rdmaxだけ黒板表面111に向かって前進する。こ
の場合、この偏心距離Rdmaxと、前記間隔RT,R
t(図6参照)との関係が「2・Rt<Rdmax」、
すなわち「RT<Rdmax」となるように設定されて
いるため、右側接離部材群Rの全体が黒板表面111に
接触することとなる。なお、右側接離部材群Rの黒板表
面111の過剰な圧接を回避する上では、「Rdmax
<3・Rt」なる関係が成立するように偏心距離Rdm
axや前記間隔RT,Rtを設定しておくことが好まし
い。
【0089】また、このとき、前記左側接離部材群L
は、全体的に、概ね図8に示した左側偏心軸221Lの
偏心距離Ldmin(<Rdmax)だけ黒板表面11
1に向かって前進するものの、この偏心距離Ldmin
と、前記間隔LT,Lt(図6参照)との関係は、「L
dmin<Lt<LT」となるように設定されている。
このため、左側接離部材群Lは、黒板表面111に接触
せず、黒板表面111から離反した状態に保持されるこ
ととなる。
【0090】以上説明したような接離機構220の作動
によって、前記左側接離部材群Lと右側接離部材群Rと
のいずれか一方を選択的に黒板表面111に接触させる
ことができる。
【0091】なお、本実施形態では、上記のような接離
機構220の作動を後述する制御器270によって制御
するために、図3及び図4に示す如く、接離機構220
の作動状態が、左右の両接離部材群L,Rが黒板表面1
11から離反した前記中立状態であるか否か、左側接離
部材群Lのみが黒板表面111に接触した状態であるか
否か、並びに右側接離部材群Rのみが黒板表面111に
接触した状態であるか否かをそれぞれ検知するための3
つの近接センサ221fが前記移動基体201の上部支
持フレーム211a上に固設されている。各近接センサ
221fは、上記の3種類の各作動状態にそれぞれ対応
しており、その対応する各作動状態において、前記右側
偏心軸221Rの軸支部に装着した前記ギア221b上
にこれと一体的に回転可能に固設された移動体221e
に対向するように該ギア221bの周囲に配置されてい
る。そして、各近接センサ221fは、これに移動体2
21eが対向したとき、前記接離機構220の作動状態
を示す検知信号を制御器270に出力するようにしてい
る。
【0092】図1を参照して、前記洗浄液供給手段25
0は、後述する拭き取り作業時に、拭き取り部材230
R又は230Lによって黒板表面111から剥離される
書込事項を洗い流す洗浄液を拭き取り部材230R又は
230Lと黒板表面111との接触箇所付近に供給する
ためのものである。
【0093】この洗浄液供給手段250は、同図示の如
く、洗浄液ポンプ251と、この洗浄液ポンプ251に
よって吸入された洗浄液を前記拭き取り部材230R,
230Lの上方に導き、これらの拭き取り部材230
R,230Lの黒板表面111への接触箇所付近に向か
って図示しないノズルを介して噴射する給水管252
と、その噴射後、黒板表面111上等を落下する洗浄液
を回収・貯留する貯留槽253とを備えている。
【0094】この場合、貯留槽253は、前記移動基体
201の下部支持フレーム211bの下側に着脱自在に
取り付けられており、この貯留槽253に前記洗浄液ポ
ンプ251が取り付けられている。また、貯留槽253
の内部には、黒板表面111から剥離された書込事項等
を含んで落下する洗浄液を濾過するフィルタ254が着
脱自在に取り付けられており、前記洗浄液ポンプ251
はこの濾過された洗浄液を前記給水管252に送り出
す。
【0095】図3及び図4に示す前記送風機260は、
後述する拭き取り作業時に、前記ワイパー部材240L
又は240Rにより払拭した直後の黒板表面111に残
留している洗浄液を蒸発させ、該黒板表面111を十分
に乾燥させるために該黒板表面111に送風するもので
ある。
【0096】この送風機260は、前記接離機構220
の両可動部材222a,222bの左側で前記移動基体
201の両支持フレーム211a,211bに上下端部
の支軸261を回転自在に軸支した縦長の筐体262
と、この筐体262内に回転自在に収容された回転ファ
ン263とを備えており、筐体262の側面部にそのほ
ぼ全長にわたって延在する送風吹き出し口262aが形
成されている。
【0097】なお、回転ファン263は図示しないファ
ンモータによってその回転駆動がなされる。また、筐体
262内には、送風空気を必要に応じて温めるための図
示しない電熱ヒータが収容されており、本実施形態で
は、このヒータとしてハロゲンランプを採用している。
【0098】この送風機260の筐体262は、接離機
構220による前記右側及び左側接離部材R,Lの接離
動作に連動させて、送風吹き出し口262aの向きを変
更するために、図4に示す動力伝達手段264を介して
前記左側偏心軸221Lに接続されている。該動力伝達
手段264は、前記下部可動部材222bの下側で左側
偏心軸221Lの下部の軸支部に装着されたギア261
aと、このギア261aに歯合して、下部支持フレーム
211bに軸支したギア261bと、このギア261b
の上側にこれと一体に回転自在に設けられたスプロケッ
ト261cと、このスプロケット261cにチェーン2
61eを介して接続されると共に、筐体262の下部の
支軸261に装着されたスプロケット261dとから構
成されている。そして、この構成により、前述の如く正
逆に回転駆動される左側偏心軸221Lの回転をギア2
61a,261b、スプロケット261c、チェーン2
61e及びスプロケット261dを順に介して筐体26
2に伝達して筐体262を回転させ、送風吹き出し口2
62aの向きを変更可能としている。
【0099】この場合、図3に示す如く、前記左右の接
離部材群L,Rの両者が黒板表面111から離反してい
る前記中立状態では、前記送風吹き出し口262aは、
ほぼ前記左側ワイパー部材240Lに向けられている。
従って、この状態から、前述の如く両偏心軸221L,
221Rを時計回り方向に所定角度だけ回転駆動し、前
記左側接離部材群Lを黒板表面111に接触させた際に
は、これに連動して筐体262が反時計回り方向に回転
することで、前記送風吹き出し口262aが、左側ワイ
パー部材240Lの左側における黒板表面111に向け
られ、その黒板表面111に送風可能となる。また、前
記中立状態から、両偏心軸221L,221Rを反時計
回り方向に所定角度だけ回転駆動し、前記右側接離部材
群Rを黒板表面111に接触させた際には、筐体262
が時計回り方向に回転し、前記送風吹き出し口262a
が、前記拭き取り部材カバー226及び偏心軸カバー2
25間に形成された前記送風通路228に向けられ、こ
の送風通路228を介して前記右側ワイパー部材240
Rの右側における黒板表面111に送風可能となる。
【0100】前記制御器270は、移動基体201の適
所に搭載されており、図9に示す如く、前記拭き取り部
材230L,230Rの回転駆動制御及び前記移動基体
201の移動走行制御を前記駆動モータM1を介して行
う拭き取り部材/走行制御回路270aと、前記接離機
構220の作動制御を前記駆動モータM2を介して行う
接離機構制御回路270bと、前記洗浄液供給手段25
0の作動制御を前記洗浄液ポンプ251を介して行う洗
浄液供給制御回路270cと、前記送風機260の作動
制御(回転ファン263の回転駆動制御やヒータのON
/OFF制御)を行う送風機制御回路270dとを備え
ている。
【0101】そして、この制御器270には、拭き取り
装置200の運転操作を使用者が制御器270に指示す
るための操作パネル271が接続されている。
【0102】この操作パネル271には、メイン電源ス
イッチS1と、移動基体201を左向きに移動させつつ
黒板表面111の書込事項を消去する拭き取り作業を拭
き取り装置200に行わせるための左消去スイッチS2
と、移動基体201を右向きに移動させつつ黒板表面1
11の書込事項を消去する拭き取り作業を拭き取り装置
200に行わせるための右消去スイッチS3と、拭き取
り作業運転や移動基体201の移動を停止するための停
止スイッチS4と、拭き取り作業運転を行わずに移動基
体201を所望位置に移動させるための移動スイッチS
5と、送風機260に温風を送風させるための温風スイ
ッチS7と、移動基体201の移動速度を高低に切り換
えるための高速スイッチS6及び低速スイッチS8とが
設けられている。
【0103】なお、制御器270は本発明の構成に対応
させると運転制御手段に相当するものである。
【0104】次に、本実施形態の拭き取り装置200の
作動を説明する。
【0105】拭き取り装置200では、黒板表面111
の書込事項を消去するための拭き取り作業を行わない状
態、すなわち、拭き取り装置200の運転休止状態や、
拭き取り装置200による拭き取り作業の終了後の状
態、前記操作パネル271の停止スイッチS4による運
転停止時等には、前記図6に示したように、左側接離部
材群L及び右側接離部材群Rの両者が黒板表面111か
ら離反した中立状態になる。
【0106】まず、拭き取り装置200の移動基体20
1が黒板100の左端に位置した状態で、前記操作パネ
ル271のメイン電源スイッチS1をON操作した場合
について説明する。
【0107】使用者が、黒板表面111の書込事項を消
去するために操作パネル271の右消去スイッチS3を
押すと、制御器270の拭き取り部材/走行制御回路2
70aから前記駆動モータM1に与えられる駆動信号に
基づいて、該駆動モータM1が正転駆動される。このと
き、駆動モータM1は、図5に示したギア230a〜2
30eを介して左右の拭き取り部材230L,230R
を反時計回り方向に回転駆動すると共に、図2に示した
ギア230f〜230iを介して走行案内手段130の
ピニオン131bを時計回り方向に回転駆動する。これ
により、拭き取り部材230L,230Rが回転しなが
ら、拭き取り装置200の移動基体201が黒板1の左
端から右端に向かって走行する。
【0108】これと同時に、制御器270の接離機構制
御回路270bから前記駆動モータM2に与えられる駆
動信号に基づいて、該駆動モータM2が正転駆動され
る。このとき、駆動モータM2は、図4に示したギア2
21a〜221dを介して左右の偏心軸221L,22
1Rを時計回り方向に回転駆動する。これにより、図7
に示したように、左右の接離部材群L,Rのうち、左側
拭き取り部材230L及び左側ワイパー部材240Lか
らなる左側接離部材群Lのみが黒板表面111に接触す
る作動状態になる。なお、この場合の駆動モータM2の
動作は、左側接離部材群Lが黒板表面111に接触する
接離機構220の作動状態が前記近接スイッチ221f
(図3参照)により検知されると停止され、左右の偏心
軸221L,221Rの時計回り方向への回転は所定角
度だけ行われる。
【0109】また、上記のように偏心軸221L,22
1Rが時計回り方向に所定角度、回転駆動されることに
連動して、前記送風機260の筐体262が反時計回り
方向に所定角度、回転駆動され、その筐体262の送風
吹き出し口262bが、左側ワイパー部材240Lの左
側における黒板表面111、すなわち、移動基体201
と共に右向きに移動するワイパー部材240Lの後方側
における黒板表面111に向けられる。
【0110】上記のような作動と並行して、制御器27
0の洗浄液供給制御回路270cから洗浄液供給手段2
50の洗浄液ポンプ251に与えられる駆動信号に基づ
いて、該洗浄液ポンプ251が作動し、前記貯留槽25
3内の洗浄液が、給水管252を介して前記拭き取り部
材230L,230Rの上方から、黒板表面111に向
かって噴射される。
【0111】さらに制御器270の送風機制御回路27
0dから送風機260に与えられる駆動信号に基づい
て、該送風機260の図示しないファンモータが作動し
て前記回転ファン263が回転駆動され、前記送風吹き
出し口262aからの送風が開始される。
【0112】以上のような拭き取り装置200の作動に
よって、移動基体201を右向きに移動させながら、黒
板表面111の書込事項を消去するための拭き取り作業
(以下、右向き拭き取り作業という)が行われる。
【0113】すなわち、この右向き拭き取り作業では、
左側拭き取り部材230Lが黒板表面111に接触(摺
接)した状態で回転しながら移動基体201と共に右向
きに移動し、また、この時、左側拭き取り部材230L
と黒板表面111との接触箇所付近に洗浄液が供給され
る。これにより、黒板表面111の書込事項が黒板表面
111から剥離されつつ洗浄液によって黒板表面111
上で洗い流され、該書込事項が消去される。さらに、黒
板表面111に接触された左側ワイパー部材240L
が、移動基体201の右方向への移動に伴い、左側拭き
取り部材230Lにその後方から追従して黒板表面11
1上を摺動する。これにより、黒板表面111上に付着
・残留している洗浄液が、左側ワイパー部材240Lに
より払拭されつつ下方に滴下し、前記貯留槽253に回
収される。さらに、前記送風機260の送風吹き出し口
262aから左側ワイパー部材240Lの後方側の黒板
表面111に送風されることで、該ワイパー部材240
Lにより除去しきれなかった黒板表面111の洗浄液の
水分が蒸発し、該黒板表面111が乾燥される。
【0114】ここで、上記のような拭き取り作業に際し
て、前記送風機260による送風によって黒板表面11
1を十分に乾燥させることができない室内条件、すなわ
ち、室内の湿度が高いか、もしくは室内の温度が低い場
合には、使用者は、操作パネル271の温風スイッチS
7を押す。すると、制御器270の送風機制御回路27
0dは、送風機260の図示しないヒータを作動させる
信号を送風機260に送出して、該ヒータを作動させ
る。このとき、左側ワイパー部材240Lの後方側の黒
板表面111に向かって送風機260の送風吹き出し口
262aから温風が送風されることなる。これにより、
黒板表面111を迅速に乾燥させることができる。
【0115】なお、このように送風機260に温風を送
風させるに際して、前記操作パネル271の低速スイッ
チS8を押すと、制御器270の拭き取り部材/走行制
御回路270aから駆動モータM1に与えられる駆動信
号によって、該駆動モータM1が低速で作動し、移動基
体201の移動速度が低速になる。このため、黒板表面
111の乾燥効果をより高めることができる。
【0116】前述のように右向き拭き取り作業が行われ
つつ、拭き取り装置200の移動基体201が黒板10
0の右端まで移動し、前記外部ケーシング210の上部
右側面に設けたリミットスイッチ141bが黒板枠体1
20の上枠の右端に設けた接触部材141aに当接する
と、該リミットスイッチ141bが検知信号を制御器2
70に送出する。このとき制御器270は、駆動モータ
M1、洗浄液ポンプ251、送風機260の作動を停止
させることで、移動基体201の移動、拭き取り部材2
30L,230Rの回転、洗浄液の供給、黒板表面11
1への送風を停止させ、拭き取り装置200による右向
き拭き取り作業を終了させる。
【0117】さらにこのとき、制御器270は、接離機
構制御回路270bから前記駆動モータM2に与える駆
動信号によって該駆動モータM2を逆転駆動させること
で、前記偏心軸221L,221Rをその中立回転位置
に向かって反時計回り方向に回転させる。この場合の駆
動モータM2の動作は、接離機構220の作動状態が中
立状態になったことが前記近接スイッチ221f(図3
参照)により検知されると停止され、これにより該接離
機構220が図6の中立状態に戻される。この結果、前
記右向き拭き取り作業時に黒板表面111に接触されて
いた前記左側接離部材群L(ワイパー部材240L及び
拭き取り部材230L)は黒板表面111から離反され
ると共に、左右の両接離部材群L,Rが黒板表面111
から離反した状態に保持される。
【0118】次に、拭き取り装置200の移動基体20
1が黒板100の右端に位置した状態において、移動基
体210を左向きに移動させつつ、黒板表面111の書
込事項を消去するための拭き取り作業(以下、左向き拭
き取り作業という)を拭き取り装置200に行わせる際
には、使用者は、操作パネル271の左消去スイッチS
2を押す。このとき、制御器270の拭き取り部材/走
行制御回路270aから前記駆動モータM1に与えられ
る駆動信号に基づいて、該駆動モータM1が逆転駆動さ
れる。そして、この駆動モータM1の逆転駆動によっ
て、前記ギア230a〜230eを介して左右の拭き取
り部材230L,230Rが時計回り方向に回転駆動さ
れると共に、前記ギア230f〜230iを介して走行
案内手段130のピニオン131bが反時計回り方向に
回転駆動される。これにより、拭き取り部材230L,
230Rが回転しながら、拭き取り装置200の移動基
体201が黒板100の右端から左端に向かって左向き
に走行する。
【0119】これと同時に、制御器270の接離機構制
御回路270bから前記駆動モータM2に与えられる駆
動信号に基づいて、該駆動モータM2が逆転駆動され、
中立状態の接離機構220の左右の偏心軸221L,2
21Rが前記ギア221a〜221dを介して反時計回
り方向に回転駆動される。これにより、図8に示したよ
うに、左右の接離部材群L,Rのうち、右側拭き取り部
材230R及び右側ワイパー部材240Rからなる右側
接離部材群Rのみが黒板表面111に接触する作動状態
になる。なお、この場合の駆動モータM2の動作は、右
側接離部材群Rが黒板表面111に接触する接離機構2
20の作動状態が前記近接スイッチ221f(図3参
照)により検知されると停止され、偏心軸221L,2
21Rの反時計回り方向への回転は所定角度だけ行われ
る。
【0120】また、上記のように偏心軸221L,22
1Rが反時計回り方向に所定角度、回転駆動されること
に連動して、前記送風機260の筐体262が時計回り
方向に所定角度、回転駆動され、その筐体262の送風
吹き出し口262bが、前記送風通路228(図3参
照)に向けられる。これにより、送風機260は、その
送風通路228を介して右側ワイパー部材240Rの右
側における黒板表面111、すなわち、移動基体201
と共に左向きに移動するワイパー部材240Rの後方側
における黒板表面111に送風可能な状態となる。
【0121】また、上記のような作動と並行して、前記
洗浄液供給手段250の洗浄液供給作動と送風機260
の送風作動とが、前述した右向き拭き取り作業の場合と
全く同様に行われる。
【0122】以上のような作動によって、拭き取り装置
200の移動基体201が黒板100の右端から左端に
向かって左向きに移動しながら、黒板表面111の書込
事項の消去(書込事項の剥離・洗い流し)、黒板表面1
11上の洗浄液の払拭、黒板表面111の乾燥を行う左
向き拭き取り作業が、前述した右向き拭き取り作業の場
合と同様になされる。この場合、黒板表面111の書込
事項の剥離は、右側拭き取り部材230Rが黒板表面1
11に接触しつつ回転することでなされる。また、黒板
表面111上の洗浄液の払拭は、右側拭き取り部材23
0Rにその後方から追従して黒板表面111上を摺動す
る右側ワイパー部材240Rによってなされる。また、
黒板表面111の乾燥は、送風機260の送風吹き出し
口262aから吹き出される送風空気が、前記送風通路
228を介して右側ワイパー部材240Rの右側(後方
側)に吹きつけられることでなされる。
【0123】そして、このような左向き拭き取り作業が
行われつつ、拭き取り装置200の移動基体201が、
黒板100の左端まで移動し、前記外部ケーシング21
0の上部左側面に設けたリミットスイッチ141bが黒
板枠体120の上枠の左端に設けた接触部材141aに
当接すると、該リミットスイッチ141bが検知信号を
制御器270に送出する。このとき制御器270は、前
記右向き拭き取り作業の場合と同様に、駆動モータM
1、洗浄液ポンプ251、送風機260の作動を停止さ
せることで、移動基体201の移動、拭き取り部材23
0L,230Rの回転、洗浄液の供給、黒板表面111
への送風を停止させ、拭き取り装置200による左向き
拭き取り作業を終了させる。
【0124】さらにこのとき、制御器270は、接離機
構制御回路270bから前記駆動モータM2に与える駆
動信号によって該駆動モータM2を正転駆動させること
で、前記偏心軸221L,221Rをその中立回転位置
に向かって時計回り方向に回転させ、これを、接離機構
220の中立状態が前記近接スイッチ221f(図3参
照)により検知されるまで行う。これにより該接離機構
220が図6の中立状態に戻され、上記の左向き拭き取
り作業時に黒板表面111に接触されていた前記右側接
部材群R(ワイパー部材240R及び拭き取り部材2
30R)は黒板表面111から離反されると共に、左右
の両接離部材群L,Rが黒板表面111から離反した状
態に保持される。
【0125】本実施形態では、前述した右向き及び左向
き拭き取り作業時における前記拭き取り部材230L,
230Rの回転数を200〜300rpm程度に設定し
ている。すなわち、拭き取り部材230L,230Rの
回転数を比較的大きくすることで、該拭き取り部材23
0L,230Rの回転による黒板表面111の書込事項
の消去効果を極大化すると同時に、該拭き取り部材23
0L,230Rに付着する汚れた洗浄液を自動的に脱水
するという2重の効果を得ることができるようにしてい
る。
【0126】また、本実施形態の拭き取り装置200で
は、使用者が黒板表面111の書込事項の一部を消去し
ようとしたり、前述のような拭き取り作業を黒板100
の横方向の所望の位置から開始しようとする場合には、
まず、前記移動基体201を所望の位置に移動させるた
めに、前記操作パネル271の移動スイッチS5を押
す。この場合、移動基体201を右向きに移動させよう
とする場合には、移動スイッチS5の右端部分を押し、
左向きに移動させようとする場合には、移動スイッチS
5の左端部分を押す。
【0127】このように移動スイッチS5が操作される
と、制御器270は、拭き取り部材/走行制御回路27
0によって、使用者から移動スイッチS5を介して指示
された移動基体201の移動方向に従って前記駆動モー
タM1の正転あるいは逆転駆動を行わせ、移動基体20
1を指示された移動方向に移動させる。この場合、制御
器270は、前記駆動モータM2は作動させず、従っ
て、前記左右の接離部材群L,Rはいずれも黒板表面1
11から離反した状態に保持される(接離機構220が
中立状態に保持される)。
【0128】このようにして移動基体201が所望の位
置まで移動し、使用者が、停止スイッチS4を押すと、
前記制御器270は、駆動モータM1を停止させる。こ
れにより、移動基体201は、所望の位置に停止され
る。
【0129】そして、その後は、前記右向き及び左向き
のいずれの拭き取り作業を拭き取り装置200に行わせ
るかに応じて、使用者が操作パネル271の右消去スイ
ッチS3及び左消去スイッチS2のいずれかを押すこと
で、拭き取り装置200による前述したような右向きあ
るいは左向き拭き取り作業が行われる。すなわち、移動
基体201を停止させた位置から右側の黒板表面111
の書込事項を消去する場合には、右消去スイッチS3を
操作することで、前記右向き拭き取り作業が行われ、移
動基体201を停止させた位置から左側の黒板表面11
1の書込事項を消去する場合には、左消去スイッチS2
を操作することで、前記左向き拭き取り作業が行われ
る。
【0130】このように本実施形態の拭き取り装置20
0によれば、黒板表面111の書込事項を消去するため
の拭き取り作業を、左右いずれの方向に移動基体201
を移動させる場合でも行うことができる。しかも、必要
に応じて所望の位置から黒板表面111の拭き取り作業
を開始したり、黒板表面111の書込事項の一部分のみ
を消去するような拭き取り作業を行うこともできる。ま
た、拭き取り作業の終了後、該拭き取り作業を再開する
までにおける移動基体201の停止状態や、拭き取り作
業の開始前に単に移動基体201を所望の位置に移動さ
せる場合等、拭き取り作業以外の状態(拭き取り作業の
停止状態)では、前記左右の接離部材群L,Rは、黒板
表面111から離反した状態に保持される。このため、
拭き取り装置200が長期間、使用されないような場合
でも、ワイパー部材240R,240Lが黒板表面11
1にくっついたりすることはない。また、ワイパー部材
240R,240Lや拭き取り部材230L,230R
が乾いた黒板表面111に接触したまま移動基体201
と共に移動されることがないことから、それらのワイパ
ー部材240R,240Lや拭き取り部材230L,2
30R、黒板表面111の磨耗を防止することができ
る。
【0131】図10は前述した第1実施形態に係わる変
形例を示すものである。
【0132】前述した第1実施形態では、前記拭き取り
部材カバー226の左右の両突出部227,227にそ
れぞれ2個のワイパー部材を設けた構成としたが、図1
0(a)に示すように、左右の各突出部227にそれぞ
れ1個のワイパー部材240L,240Rを設けた構成
としてもよい。
【0133】また、前述の第1実施形態では、前記接離
機構220の上下の両可動部材222a,222b間に
2個の拭き取り部材230L,230Rを回転自在に軸
支した構成したが、図10(b)あるいは図10(c)
に示すように、1個の拭き取り部材230を両可動部材
222a,222b間に回転自在に軸支する構成として
もよい。この場合、この1個の拭き取り部材230に対
する拭き取り部材カバー226’の左右の両突出部22
7,227にそれぞれ設ける左右のワイパー部材240
L,240Rについては、図10(b)に示すように左
右に2個づつ設ける構成としてもよく、あるいは、図1
0(c)に示すように左右に1個づつ設ける構成として
もよい。
【0134】このように拭き取り部材230の個数を1
個とした場合には、前述した偏心軸221L,221R
の中立回転位置からの正転/逆転に伴う両可動部材22
2a,222bの揺動によって、左右のワイパー部材2
40L,240Rを選択的に黒板表面111に接触さ
せ、また、左右いずれのワイパー部材240L,240
Rを黒板表面111に接触させる場合でも、前記拭き取
り部材230を黒板表面111に接触させることがで
き、且つ、両可動部材222a,222bの中立状態で
は、ワイパー部材240L,240R及び拭き取り部材
230が黒板表面111から離反するようにするために
は、該拭き取り部材230を両可動部材222a,22
2bの左右方向の略中央箇所で、且つ両可動部材222
a,222bの前部に軸支しておく。そして、前記偏心
軸221L,221Rの偏心距離Ld,Rdに対する黒
板表面111と拭き取り部材230との間隔、並びに左
右の各ワイパー部材240L,240Rと黒板表面11
1との間隔を適切に設定しておけばよい。
【0135】次に、本発明の第2実施形態を図11及び
図12を参照して説明する。図11は本実施形態の拭き
取り装置の要部の側面視による縦断面図、図12は該拭
き取り装置の要部の横断面による作動説明図である。な
お、本実施形態は、拭き取り部材及びワイパー部材を黒
板表面に接離させるための接離機構以外の基本的構成は
前記第1の実施形態のものとほぼ同一であるので、接離
機構以外の構成については、第1の実施形態と同一の参
照符号を用いて詳細な説明を省略する。このことは後に
説明する第3及び第4の実施形態についても同様であ
る。
【0136】図11及び図12を参照して、201は前
記第1の実施形態と同様に外部ケーシング210とその
内部の上部及び下部支持フレーム211a,211bと
を具備して黒板100にその横方向に移動自在(自走・
停止自在)に支持された移動基体、320はこの移動基
体201に搭載された接離機構、230L,230Rは
それぞれ接離機構320に回転自在に軸支した左右一対
の拭き取り部材、240L,240Rは前記両拭き取り
部材230L,230Rの左右に配置して接離機構32
0に組み付けたワイパー部材である。
【0137】本実施形態における接離機構320は、前
記両支持フレーム211a,211b間に上下に離間し
て水平姿勢で配置された一対の可動部材である略長方形
状の上板322a及び下板322bと、これらの上板3
22a及び下板322bの後端部間に垂直に延在する後
板322cとを一体に形成してなる回転フレーム322
を備えている。
【0138】この回転フレーム322の上板322a及
び下板322bは、それぞれの上面部及び下面部に同心
に突設されたヒンジ軸321a,321bを介して上部
支持フレーム211a及び下部支持フレーム211bに
それぞれ回転自在に軸支され、これにより該回転フレー
ム322が両ヒンジ軸321a,321bの軸心回りに
回転自在とされている。
【0139】そして、回転フレーム322の上板322
a及び下板322b間には、その黒板表面111寄りの
前部側の箇所で前記両拭き取り部材230L,230R
が左右に並列して配置され、この各拭き取り部材230
L,230Rの支軸231の上下端部をそれぞれ上板3
22a及び下板322bに回転自在に軸支している。
【0140】また、接離機構320は、前記第1の実施
形態と同様に両拭き取り部材230L,230Rの後部
側の外周を覆う拭き取り部材カバー226を回転フレー
ム322の上板322a及び下板322b間にこれらと
一体的に備えており、この拭き取り部材カバー226の
左右の両側部に形成した突出部227,227(図12
参照)に前記ワイパー部材240L,240Rがそれぞ
れ取り付けられている。
【0141】この接離機構320の回転フレーム322
の上板322aには、両拭き取り部材230L,230
Rを回転駆動するための駆動モータM1が固設され、こ
の駆動モータM1は、その駆動軸に装着されたギアg3
と該ギアg3に歯合して、各拭き取り部材230L,2
30Rの上部側の支軸231に装着されたギヤg4とを
介して両拭き取り部材230L,230Rを回転駆動す
る。
【0142】また、前記移動基体201の下部支持フレ
ーム211bには、接離機構320をヒンジ軸321
a,321bの軸心回りに正逆に回転させるための駆動
モータM2が前記下板322bの下方で固設されてお
り、この駆動モータM2の駆動軸に装着したギアg1
が、下側ヒンジ軸321bに装着されたギアg2に歯合
されている。
【0143】上記のように構成された本実施形態におけ
る接離機構320では、図12(a)に仮想線で示す回
転フレーム322の中立回転位置(接離機構320の中
立状態)から、前記駆動モータM2(例えばステッピン
グモータ、振動モータ等)によって前記ギアg1を反時
計回り方向に所定角度、回転駆動すると、このギアg1
に歯合しているギアg2を介して回転フレーム322が
ヒンジ軸321a,321bの軸心回りに時計回り方向
に回転して、該回転フレーム322の左側部が黒板表面
111に向かって前進する。このため、回転フレーム3
22の左側部寄りの箇所に組み付けられている左側拭き
取り部材230L及び左側ワイパー部材240Lからな
る左側接離部材群Lが黒板表面111に接触する。な
お、回転フレーム322の上記中立回転位置では、上記
左側接離部材群Lと、前記右側拭き取り部材230R及
右側ワイパー部材240Rからなる右側接離部材群R
とは、黒板表面111から同一間隔を存して離反する。
【0144】また、図12(b)に示すように、回転フ
レーム322の中立回転位置(同図仮想線を参照)か
ら、前記駆動モータM2によって前記ギアg1を時計回
り方向に所定角度、回転駆動すると、上記の場合と逆に
回転フレーム322がヒンジ軸321a,321bの軸
心回りに反時計回り方向に回転して、該回転フレーム3
22の右側部が黒板表面111に向かって前進する。こ
のため、回転フレーム322の右側部寄りの箇所に組み
付けられている右側拭き取り部材230R及び右側ワイ
パー部材240Rからなる右側接離部材群Rが黒板表面
111に接触する。
【0145】従って、上記のように、駆動モータM2に
よって、ギアg1を正逆転させることで、前述の第1の
実施形態の場合と同様に、前記右側接離部材群R及び左
側接離部材群Lのいずれか一方を選択的に黒板表面11
1に接触させることができ、また、回転フレーム322
の中立回転位置では、両接離部材群R,Lを黒板表面1
11から離反させることができる。
【0146】このような接離機構320を有する本実施
形態の拭き取り装置200は、上記に説明した構成以外
の基本構成は、前記第1の実施形態と同様である。すな
わち、図示を省略するが、前記第1の実施形態で説明し
た洗浄液供給手段250や送風機260、制御器270
等を第1の実施形態と同様に備えている。
【0147】この場合、図示を省略する送風機260
は、その筐体が回転フレーム322の左側で第1の実施
形態と同様に移動基体201の上部及び下部支持フレー
ム211a,211b間に回転自在に軸支されると共
に、回転フレーム322の前記のような正逆回転に伴う
左右の接離部材群L,Rの接離に連動して筐体の送風吹
き出し口の向きが変更されるようにギアやスプロケット
等により構成された動力伝達手段を介して該筐体が前記
ギアg1又はg2に接続されている。
【0148】つまり、前記左側接離部材群Lの黒板表面
111への接触時には、送風機260の送風吹き出し口
が該左側接離部材群Lの左側の黒板表面111に送風し
得るようにその左側黒板表面111に向き、且つ、前記
右側接離部材群Rの黒板表面111への接触時には、送
風吹き出し口が前記拭き取り部材カバー226と回転フ
レーム322の後板322cとの間に形成された送風通
路228を介して右側接離部材群Rの右側の黒板表面1
11に送風し得るようにその送風通路228に向くよう
になっている。
【0149】そして、以上のような構成によって、第1
の実施形態と同様に、拭き取り装置200の作動が行わ
れる。
【0150】すなわち、移動基体201を右向きに移動
させながら拭き取り作業(右向き拭き取り作業)を行う
際には、駆動モータM2の駆動によって図12(a)に
示すように左側接離部材群Lのみを黒板表面111に接
触させた状態で、移動基体201が右向きに移動される
と共に、拭き取り部材230L,230Rの回転駆動、
洗浄液の供給、左側接離部材群Lの後方側(左側)の黒
板表面111への送風が行われ、これにより右向き拭き
取り作業が行われる。
【0151】同様に、移動基体201を左向きに移動さ
せながら拭き取り作業(左向き拭き取り作業)を行う際
には、駆動モータM2の駆動によって図12(b)に示
すように右側接離部材群Rのみを黒板表面111に接触
させた状態で、移動基体201が左向きに移動されると
共に、拭き取り部材230L,230Rの回転駆動、洗
浄液の供給、右側接離部材群Rの後方側(右側)の黒板
表面111への送風が行われ、これにより左向き拭き取
り作業が行われる。
【0152】また、移動基体201の停止状態や、該移
動基体201を所望の位置に単に移動させる場合等、拭
き取り作業を行わない状態では、前記接離機構320が
中立状態とされ、前記左右の両接離部材群L,Rが黒板
表面111から離反した状態に保持される。
【0153】これにより、前記第1の実施形態と同様の
作用効果を奏することができる。
【0154】次に、本発明の第3の実施形態を図13〜
図15を参照して説明する。図13は本実施形態の拭き
取り装置の要部の正面視による縦断面図、図14は該拭
き取り装置の要部の側面視による縦断面図、図15は該
拭き取り装置の要部の横断面による作動説明図である。
なお、本実施形態は、前記第2実施形態と同様、拭き取
り部材及びワイパー部材を黒板表面に接離させるための
接離機構以外の基本的構成は前記第1の実施形態のもの
とほぼ同一である。
【0155】図13〜図15を参照して、420は本実
施形態における接離機構である。この接離機構420
は、前記第1の実施形態と同様に外部ケーシング210
並びに上部及び下部支持フレーム211a,211bを
具備した移動基体201に搭載れ、左右一対の拭き取り
部材230L,230Rを回転自在に軸支していると共
に、この両拭き取り部材230L,230Rの左右の両
側にワイパー部材240L,240Rが取り付けられて
いる。
【0156】本実施形態では、移動基体201の上部及
び下部支持フレーム211a,211bにそれぞれの上
面側に同心に突出されたヒンジピン421a,421b
が固設され、また、上部支持フレーム211aのヒンジ
ピン421aの左右の両側の箇所には、該ヒンジピン4
21aを中心として略前後方向に延在する円弧状の貫通
孔413L,413R(図15参照)が穿設されてい
る。
【0157】前記接離機構420は、前記両支持フレー
ム211a,211b間に上下に離間して水平姿勢で配
置された一対の可動部材である略長方形状の上板422
a及び下板422bとこれらの上板422a及び下板4
22bの後端部間に垂直に延在する後板422c(図1
4参照)とを一体に形成してなる回転フレーム422
と、前記上部支持フレーム211a上で前記ヒンジピン
421aにその軸心回りに回転自在に軸支したギアケー
ス430とを備えている。
【0158】前記回転フレーム422の上板422aの
上面部の左右の両側部寄りの箇所にには、該上板422
aをギアケース430に連結するための一対の筒状の連
結部423L,423Rが突設されて前記上部支持フレ
ーム211aの貫通孔413L,413Rにそれぞれ挿
通されている。そして、これらの連結部423L,42
3Rが、その内部を前記ギアケース430の底部に穿設
された軸孔431L,431Rにそれぞれ連通させて該
ギアケース430の底部に結合されている。
【0159】また、回転フレーム422の下板422b
は、これに設けた軸受け425を介して前記下部支持フ
レーム211bのヒンジピン421bに回転自在に軸支
されている。
【0160】上記のような接離機構420の構成によ
り、この接離機構420の回転フレーム422及びギア
ケース430は、一体的に、ヒンジピン421a,42
1bの軸心回りに正逆に回転自在とされている。そし
て、この接離機構420の回転フレーム422の上板4
22a及び下板422b間には、その黒板表面111寄
りの前部側の箇所で前記両拭き取り部材230L,23
0Rが左右に並列して配置され、この各拭き取り部材2
30L,230Rの支軸231の上端部をそれぞれ前記
連結部423L,423Rに挿通させて回転自在に軸支
すると共に、前記各拭き取り部材230L,230Rの
支軸231の下端部をそれぞれ前記下板422bに回転
自在に軸支している。
【0161】また、接離機構420は、前記第1の実施
形態と同様に両拭き取り部材230L,230Rの後部
側の外周を覆う拭き取り部材カバー226を回転フレー
ム422の上板422a及び下板422b間にこれらと
一体的に備えており、この拭き取り部材カバー226の
左右の両側部に形成した突出部227,227(図13
参照)に前記ワイパー部材240L,240Rがそれぞ
れ取り付けられている。
【0162】なお、前記ギアケース430には、前記両
拭き取り部材230L,230Rを回転駆動するための
駆動モータM1が固設され、この駆動モータM1の駆動
力を両拭き取り部材230L,230Rに伝達する複数
のギア230a〜230eがギアケース430内に収容
されている。
【0163】また、前記上部支持フレーム211a上に
は、図14及び図15に示すように前記接離機構420
のギアケース430をヒンジピン421aの回りに正逆
に回転させるためのワイヤWを駆動軸に巻取り/引出し
自在に巻回した駆動モータM2が固設され、そのワイヤ
Wの先端部がギアケース430の左側後端部に連結され
ている。さらに、上部支持フレーム211a上には、図
15に示すようにギアケース430を時計回り方向に付
勢する付勢手段としてのコイルバネSがギアケース43
0の右側部の後方側に設けられ、このコイルバネSの一
端は、ギアケース430の右側後端部に連結され、他端
は上部支持フレーム211aに連結されている。
【0164】上記のように構成された本実施形態におけ
る接離機構420では、図15(a)に仮想線で示すギ
アケース430の中立回転位置(これは前記回転フレー
ム422の中立回転位置でもある)から、前記ワイヤW
を所定量、引き出すように駆動モータM2を作動させる
と、前記ギアケース430及びこれに連結されている前
記回転フレーム422が前記コイルバネSの付勢力によ
ってヒンジピン421a,421bの軸心回りに時計回
り方向に回転して、該回転フレーム422の左側部が黒
板表面111に向かって前進する。このため、回転フレ
ーム422の左側部寄りの箇所に組み付けられている左
側拭き取り部材230L及び左側ワイパー部材240L
からなる左側接離部材群Lが黒板表面111に接触す
る。なお、ギアケース430及び回転フレーム422の
上記中立回転位置(接離機構420の中立状態)では、
上記左側接離部材群Lと、前記右側拭き取り部材230
R及び側ワイパー部材240Rからなる右側接離部材
群Rとは、黒板表面111から同一間隔を存して離反す
る。
【0165】また、図15(b)に示すように、ギアケ
ース430の中立回転位置(同図仮想線を参照)から、
前記ワイヤWを所定量、巻取るように駆動モータM2を
作動させると、上記の場合と逆にギアケース430及び
回転フレーム422がコイルバネSの付勢力に抗してヒ
ンジピン421a,421bの軸心回りに反時計回り方
向に回転して、該回転フレーム422の右側部が黒板表
面111に向かって前進する。このため、回転フレーム
422の右側部寄りの箇所に組み付けられている右側拭
き取り部材230R及び右側ワイパー部材240Rから
なる右側接離部材群Rが黒板表面111に接触する。
【0166】従って、上記のように、駆動モータM2に
よるワイヤWの引き出し、巻取りを行うことで、前述の
第1の実施形態の場合と同様に、前記右側接離部材群R
及び左側接離部材群Lのいずれか一方を選択的に黒板表
面111に接触させることができ、また、回転フレーム
422の中立回転位置では、両接離部材群R,Lを黒板
表面111から離反させることができる。
【0167】上記のような接離機構420を有する本実
施形態の拭き取り装置200は、上記に説明した構成以
外の基本構成は、前記第1の実施形態と同様であり、図
示を省略する洗浄液供給手段250や送風機260、制
御器270等を第1の実施形態と同様に備えている。
【0168】この場合、図示を省略する送風機260
は、その筐体が回転フレーム422の左側で第1の実施
形態と同様に移動基体201の上部及び下部支持フレー
ム211a,211b間に回転自在に軸支されると共
に、前記ギアケース430及び回転フレーム422の前
記のような正逆回転に伴う左右の接離部材群L,Rの接
離に連動して筐体の送風吹き出し口の向きが変更される
ようにギアやスプロケット等により構成された動力伝達
手段を介して該筐体が前記駆動モータM2の駆動軸等に
接続されている。
【0169】つまり、前記左側接離部材群Lの黒板表面
111への接触時には、送風機260の送風吹き出し口
が該左側接離部材群Lの左側の黒板表面111に送風し
得るようにその左側黒板表面111に向き、且つ、前記
右側接離部材群Rの黒板表面111への接触時には、送
風吹き出し口が前記拭き取り部材カバー226と回転フ
レーム422の後板422cとの間に形成された送風通
路228(図14を参照)を介して右側接離部材群Rの
右側の黒板表面111に送風し得るようにその送風通路
228に向くようになっている。
【0170】そして、以上のような構成によって、前記
第1の実施形態や第2の実施形態と同様の拭き取り装置
200の作動が行われる。
【0171】次に、本発明の第4の実施形態を図16〜
図18を参照して説明する。図16は本実施形態の拭き
取り装置の要部の正面視による縦断面図、図17は該拭
き取り装置の要部の側面視による縦断面図、図18は該
拭き取り装置の要部の横断面による作動説明図である。
なお、本実施形態は、前記第2、第3実施形態と同様、
拭き取り部材及びワイパー部材を黒板表面に接離させる
ための接離機構以外の基本的構成は前記第1の実施形態
のものとほぼ同一である。
【0172】図16〜図18を参照して、520は本実
施形態における接離機構である。この接離機構520
は、前記第1の実施形態と同様に外部ケーシング210
並びに上部及び下部支持フレーム211a,211bを
具備した移動基体201に搭載れ、左右一対の拭き取り
部材230L,230Rを回転自在に軸支していると共
に、この両拭き取り部材230L,230Rの左右の両
側にワイパー部材240L,240Rが取り付けられて
いる。
【0173】移動基体201の上部及び下部支持フレー
ム211a,211bにそれぞれの上面側に同心に突出
されたヒンジピン521a,521bが固設され、ま
た、上部支持フレーム211aのヒンジピン521aの
左右の両側の箇所には、該ヒンジピン521aを中心と
して略前後方向に延在する円弧状の貫通孔513L,5
13R(図18参照)が穿設されている。
【0174】前記接離機構520は、前記両支持フレー
ム211a,211b間に上下に離間して水平姿勢で配
置された一対の可動部材である略長方形状の上板522
a及び下板522bとこれらの上板522a及び下板5
22bの後端部間に垂直に延在する後板522cとを一
体に形成してなる回転フレーム522と、前記上部支持
フレーム211a上で前記ヒンジピン521aにその軸
心回りに回転自在に軸支したギアケース530とを備え
ている。
【0175】前記回転フレーム522の上板522aの
上面部の左右の両側部寄りの箇所にには、該上板522
aをギアケース530に連結するための一対の筒状の連
結部523L,523Rが突設されて前記上部支持フレ
ーム211aの貫通孔513L,513Rに挿通されて
いる。そして、これらの連結部523L,523Rが、
その内部を前記ギアケース530の底部に穿設された軸
孔531L,531Rにそれぞれ連通させて該ギアケー
ス530の底部に結合されている。
【0176】また、回転フレーム522の下板522b
は、これに設けた軸受け525を介して前記下部支持フ
レーム211bのヒンジピン521bに回転自在に軸支
されている。
【0177】上記のような接離機構520の構成によ
り、この接離機構520の回転フレーム522及びギア
ケース530は、一体的に、ヒンジピン521a,52
1bの軸心回りに正逆に回転自在とされている。そし
て、この接離機構520の回転フレーム522の上板5
22a及び下板522b間には、その黒板表面111寄
りの前部側の箇所で前記両拭き取り部材230L,23
0Rが左右に並列して配置され、この各拭き取り部材2
30L,230Rの支軸231の上端部をそれぞれ前記
連結部523L,523Rに挿通させて回転自在に軸支
すると共に、前記各拭き取り部材230L,230Rの
支軸231の下端部をそれぞれ前記下板522bに回転
自在に軸支している。
【0178】また、接離機構520は、前記第1の実施
形態と同様に両拭き取り部材230L,230Rの後部
側の外周を覆う拭き取り部材カバー226を回転フレー
ム522の上板522a及び下板522b間にこれらと
一体的に備えており、この拭き取り部材カバー226の
左右の両側部に形成した突出部227,227(図16
参照)に前記ワイパー部材240L,240Rがそれぞ
れ取り付けられている。
【0179】なお、前記ギアケース530には、前記両
拭き取り部材230L,230Rを回転駆動するための
駆動モータM1が固設され、この駆動モータM1の駆動
力を両拭き取り部材230L,230Rに伝達する複数
のギア230a〜230eがギアケース530内に収容
されている。
【0180】また、前記上部支持フレーム211a上に
は、図17及び図18に示すように前記接離機構520
のギアケース530をヒンジピン521aの回りに正逆
に回転させるための駆動モータM2がギアケース530
の後方側で固設されている。そして、この駆動モータM
2の駆動軸には半円状のピニオン534が装着されてお
り、該ピニオン534は、前記ギアケース530の上面
部に突設した突出部533の後面部に形成されたラック
533aに歯合されている。
【0181】上記のように構成された本実施形態におけ
る接離機構520は、ギアケース530及びこれに連結
された回転フレーム522を正逆に回転駆動する駆動機
構の構成のみが前記第3の実施形態と相違するものであ
り、ギアケース530及び回転フレーム522の正逆の
回転は、駆動モータM2によりピニオン534を正逆に
回転させることで行われる。すなわち、図18を参照し
て、ギアケース530の中立回転位置(同図仮想線)か
ら、駆動モータM2によりピニオン534を反時計回り
方向に所定角度、回転させることで、同図(a)に示す
ようにラック533aを介してギアケース530及び回
転フレーム522が時計回り方向に回転して前記左側接
離部材群Lが黒板表面111に接触する。逆に、ギアケ
ース530の中立回転位置から、駆動モータM2により
ピニオン534を時計回り方向に所定角度、回転させる
ことで、同図(b)に示すようにラック533aを介し
てギアケース530及び回転フレーム522が反時計回
り方向に回転して前記右側接離部材群Lが黒板表面11
1に接触する。
【0182】従って、駆動モータM1の正逆駆動によっ
て、前記第3の実施形態の場合と同様に、前記右側接離
部材群R及び左側接離部材群Lのいずれか一方を選択的
に黒板表面111に接触させることができ、また、ギア
ケース530及び回転フレーム522の中立回転位置で
は、両接離部材群R,Lを黒板表面111から離反させ
ることができる。
【0183】以上説明した以外の構成及び作動は前記第
3の実施形態と全く同一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の黒板の拭き取り装置の
全体構成を概略的に示す正面図
【図2】図1のIIーII線断面図。
【図3】図2のIII−III線断面図。
【図4】第1実施形態の装置の要部構成の正面視による
縦断面図。
【図5】第1実施形態の装置の要部構成の正面図。
【図6】第1実施形態の装置に備えた接離機構の作動説
明図。
【図7】第1実施形態の装置に備えた接離機構の作動説
明図。
【図8】第1実施形態の装置に備えた接離機構の作動説
明図。
【図9】第1実施形態の装置の運転制御を行うための操
作パネルと制御器とを示す説明図。
【図10】第1実施形態の装置に係わる変形例の説明
図。
【図11】本発明の第2実施形態の拭き取り装置の要部
の側面視による縦断面図。
【図12】第2実施形態の装置の要部の横断面による作
動説明図。
【図13】本発明の第3実施形態の拭き取り装置の要部
の正面視による縦断面図。
【図14】第3実施形態の装置の要部の側面視による縦
断面図。
【図15】第3実施形態の装置の要部の横断面による作
動説明図。
【図16】本発明の第4実施形態の拭き取り装置の要部
の正面視による縦断面図。
【図17】第4実施形態の装置の要部の側面視による縦
断面図。
【図18】第4実施形態の装置の要部の横断面による作
動説明図。
【符号の説明】
100…黒板、111…黒板表面、200…拭き取り装
置、201…移動基体、220,320,420,52
0…接離機構、221L,221R…偏心軸、222
a,222b…可動部材、230L,230R…拭き取
り部材、240L,240R…ワイパー部材、250…
洗浄液供給手段、260…送風機、262…筐体、26
2a…送風吹き出し口、270…制御器(運転制御手
段)、322a,422a,522a…上板(可動部
材)、322b,422b,522b…下板(可動部
材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43L 1/04 B43L 21/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒板の横方向に自走・停止可能に該黒板に
    支持された移動基体と、 黒板表面に外周部を摺接させつつ該黒板の縦方向の軸心
    回りに回転自在に前記移動基体に搭載され、黒板表面の
    書込事項を消去するための拭き取り作業時に、その回転
    を行いつつ前記移動基体と共に前記黒板の横方向に移動
    する略ロール状の拭き取り部材と、 前記拭き取り部材の回転及び移動に伴い黒板表面から剥
    離される書込事項を洗い流す洗浄液を該拭き取り部材と
    黒板表面との接触箇所付近に供給する洗浄液供給手段
    と、 該洗浄液供給手段により供給されて黒板表面に付着して
    いる前記洗浄液を払拭すべく前記移動基体と共に移動す
    る前記拭き取り部材にその後方から追従して黒板表面上
    を摺動するよう前記移動基体に搭載されたワイパー部材
    とを備えた黒板の拭き取り装置において、 前記ワイパー部材を前記拭き取り部材の左右両側にそれ
    ぞれ配置して前記移動基体に搭載すると共に、その左側
    ワイパー部材及び右側ワイパー部材をそれぞれ前記黒板
    表面に対して接離自在に設け、 前記拭き取り作業時に、前記左側ワイパー部材及び右側
    ワイパー部材のうち、前記移動基体と共に左右いずれか
    の方向に移動する前記拭き取り部材の後方側に存するワ
    イパー部材を黒板表面に接触させると共に、該拭き取り
    部材の前方側に存するワイパー部材を黒板表面から離反
    させるように各ワイパー部材の接離動作を行わしめる運
    転制御手段を備えたことを特徴とする黒板の拭き取り装
    置。
  2. 【請求項2】前記運転制御手段は、前記拭き取り作業時
    にのみ前記左側及び右側ワイパー部材のいずれかを黒板
    表面に接触させ、該拭き取り作業の停止時には、前記左
    側及び右側ワイパー部材を黒板表面から離反した状態に
    保持するように該ワイパー部材の接離動作を行わしめる
    ことを特徴とする請求項1記載の黒板の拭き取り装置。
  3. 【請求項3】前記運転制御手段は、前記拭き取り作業の
    停止時に、使用者により指示された位置に前記移動基体
    を移動させる手段を備えることを特徴とする請求項2記
    載の黒板の拭き取り装置。
  4. 【請求項4】前記拭き取り部材は、前記黒板表面に対し
    て接離自在に前記移動基体に搭載され、前記運転制御手
    段は、前記拭き取り作業の停止時に該拭き取り部材を黒
    板表面から離反させる手段を備えることを特徴とする請
    求項3記載の黒板の拭き取り装置。
  5. 【請求項5】送風吹き出し口を有する筐体に回転ファン
    を収容した送風機が、その筐体の上下端部を前記移動基
    体に回転自在に軸支して該移動基体に搭載され、該送風
    機は、その筐体を回転させて前記送風吹き出し口の向き
    を変更することにより、前記右側ワイパー部材の右側に
    おける黒板表面と、前記左側ワイパー部材の左側におけ
    る黒板表面とに選択的に送風可能に設けられ、 前記運転制御手段は、前記拭き取り作業時に、前記左側
    ワイパー部材及び右側ワイパー部材のうち、前記拭き取
    り部材に追従して黒板表面上を摺動するワイパー部材の
    後方側における黒板表面に送風可能な向きに前記送風機
    の筐体を回転させて、該送風機の送風動作を行わしめる
    手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の黒板の拭き取り装置。
  6. 【請求項6】前記黒板の表面側で該黒板の縦方向に延在
    して上下端部が前記移動基体に回転自在に軸支され、そ
    の回転軸心から偏心した偏心軸部が上下端部間に形成さ
    れた第1偏心軸と、該第1偏心軸と前記黒板の略横方向
    に離間して平行に並設されると共に上下端部が前記第1
    偏心軸と連動して回転自在に前記移動基体に軸支され、
    その回転軸心から偏心した偏心軸部が上下端部間に形成
    された第2偏心軸と、該第1及び第2偏心軸の両軸の偏
    心軸部に外挿され、該第1及び第2偏心軸の所定の中立
    回転位置からの正転及び逆転に応じて左右一方側の側部
    が黒板表面に近づくように揺動する可動部材とを備え、 前記右側ワイパー部材は、前記可動部材の右側部が黒板
    表面に近づくように揺動されたときにのみ該黒板表面に
    接触するように該可動部材の右側部の位置で該可動部材
    に固設され、 前記左側ワイパー部材は、前記可動部材の左側部が黒板
    表面に近づくように揺動されたときにのみ該黒板表面に
    接触するように該可動部材の左側部の位置で該可動部材
    に固設され、 前記運転制御手段は、前記第1及び第2偏心軸の回転制
    御を行うことにより前記右側及び左側ワイパー部材の接
    離動作を行わしめることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の黒板の拭き取り装置。
  7. 【請求項7】前記第1及び第2偏心軸の両軸の偏心軸部
    の上部及び下部の位置に一対の前記可動部材が一体的に
    揺動可能に設けられ、前記拭き取り部材は、前記第1及
    び第2偏心軸の前記中立回転位置における前記両可動部
    材の非揺動状態では前記黒板表面から離反し、且つ両可
    動部材の左右の各側部が黒板表面に近づくように揺動さ
    れたときには、該黒板表面に接触するように、両可動部
    材の左右の両側部間の中間位置で両可動部材に該拭き取
    り部材の上下端部を回転自在に軸支して設けられている
    ことを特徴とする請求項6記載の黒板の拭き取り装置。
  8. 【請求項8】前記左側ワイパー部材と右側ワイパー部材
    との間に一対の前記拭き取り部材が左右に並列して設け
    られていると共に、前記第1及び第2偏心軸の両軸の偏
    心軸部の上部及び下部の位置に一対の前記可動部材が一
    体的に揺動可能に設けられ、前記両拭き取り部材は、前
    記第1及び第2偏心軸の前記中立回転位置における前記
    両可動部材の非揺動状態では前記黒板表面から離反し、
    且つ前記両可動部材の左側部が黒板表面に近づくように
    揺動されたときには、左側拭き取り部材が黒板表面に接
    触すると共に右側拭き取り部材が黒板表面から離反し、
    且つ前記両可動部材の右側部が黒板表面に近づくように
    揺動されたときには、右側拭き取り部材が黒板表面に接
    触すると共に左側拭き取り部材が黒板表面から離反する
    ように、両可動部材の左右の両側部間の中間位置で各拭
    き取り部材の上下端部を両可動部材に回転自在に軸支し
    て設けられていることを特徴とする請求項6記載の黒板
    の拭き取り装置。
  9. 【請求項9】前記黒板の表面側で該黒板の縦方向の軸心
    回りに回転自在に前記移動基体に軸支され、所定の中立
    回転位置からの正転及び逆転に応じて左右の各側部が前
    記黒板の表面に向かって進退動する可動部材を備え、 前記右側ワイパー部材は、前記可動部材の右側部が黒板
    表面に向かって前進するよう該可動部材がその中立回転
    位置から回転されたときにのみ黒板表面に接触するよう
    に該可動部材の右側部の位置で該可動部材に固設され、 前記左側ワイパー部材は、前記可動部材の左側部が黒板
    表面に向かって前進するよう該可動部材がその中立回転
    位置から回転されたときにのみ黒板表面に接触するよう
    に該可動部材の左側部の位置で該可動部材に固設され、 前記運転制御手段は、前記可動部材の回転制御を行うこ
    とにより前記右側及び左側ワイパー部材の接離動作を行
    わしめることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の黒板の拭き取り装置。
  10. 【請求項10】前記左側ワイパー部材と右側ワイパー部
    材との間に一対の前記拭き取り部材が左右に並列して設
    けられていると共に、前記黒板の縦方向に上下に離間し
    て一対の前記可動部材が一体的に回転可能に設けられ、 前記両拭き取り部材は、前記両可動部材の前記中立回転
    位置では、前記黒板表面から離反し、且つ前記両可動部
    材の左側部が黒板表面に向かって前進するように該可動
    部材が回転されたときには、左側拭き取り部材が黒板表
    面に接触すると共に右側拭き取り部材が黒板表面から離
    反し、且つ前記両可動部材の右側部が黒板表面に向かっ
    て前進するように該可動部材が回転されたときには、右
    側拭き取り部材が黒板表面に接触すると共に左側拭き取
    り部材が黒板表面から離反するように、両可動部材の左
    右の両側部間の中間位置で各拭き取り部材の上下端部を
    両可動部材に回転自在に軸支して設けられていることを
    特徴とする請求項9記載の黒板の拭き取り装置。
  11. 【請求項11】前記拭き取り部材の後部側の外周部を覆
    う拭き取り部材カバーを前記可動部材と一体的に設けた
    ことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載
    の黒板 の拭き取り装置。
  12. 【請求項12】前記右側及び左側ワイパー部材は、それ
    ぞれ前記黒板表面に接触する外面に合成樹脂重合体によ
    り皮膜層を形成したゴム材からなることを特徴とする
    求項1〜11のいずれか1項に記載の黒板の拭き取り装
    置。
  13. 【請求項13】黒板の表面に外周部を摺接させた略ロー
    ル状の拭き取り部材を該黒板の縦方向の軸心回りに回転
    させ、且つ、該拭き取り部材と黒板表面との接触箇所付
    近に洗浄液を供給しつつ該拭き取り部材を該黒板の横方
    向に移動させることにより黒板表面の書込事項を剥離し
    て洗い流す工程と、さらに前記拭き取り部材の後方から
    洗浄液払拭用のワイパー部材を該拭き取り部材に追従さ
    せて黒板表面上を摺動させ、その摺動により黒板表面に
    付着している洗浄液を払拭する工程とによって黒板表面
    の書込事項を消去するための拭き取り作業を行う黒板の
    拭き取り方法において、 前記拭き取り部材の左右の両
    側に、それぞれ前記ワイパー部材を前記黒板表面に対し
    て接離自在に配置しておき、 該拭き取り部材を右方向に移動させながら前記拭き取り
    作業を行うときには、該拭き取り部材の左側のワイパー
    部材を黒板表面に接触させると共に右側のワイパー部材
    を黒板表面から離反させ、 該拭き取り部材を左方向に移動させながら前記拭き取り
    作業を行うときには、該拭き取り部材の右側のワイパー
    部材を黒板表面に接触させると共に左側のワイパー部材
    を黒板表面から離反させることを特徴とする黒板の拭き
    取り方法。
  14. 【請求項14】前記拭き取り作業の終了後、該拭き取り
    作業の再開時まで、前記左側及び右側ワイパー部材を前
    記黒板表面から離反した状態に保持することを特徴とす
    請求項13記載の黒板の拭き取り方法
  15. 【請求項15】前記拭き取り作業を前記黒板の横方向に
    おける所望の位置から再開すべく前記左側及び右側ワイ
    パー部材並びに前記拭き取り部材を黒板の横方向に移動
    させる工程を備えたことを特徴とする請求項14記載
    黒板の拭き取り方法。
  16. 【請求項16】前記左側及び右側ワイパー部材並びに前
    記拭き取り部材を前記所望の位置に移動させるとき、前
    記拭き取り部材を前記左側及び右側ワイパー部材と共に
    黒板表面から離反した状態に保持することを特徴とする
    請求項15記載の黒板の拭き取り方法。
  17. 【請求項17】前記拭き取り部材を右方向に移動させな
    がら前記拭き取り作業を行うときには、前記左側ワイパ
    ー部材の左側における黒板表面に送風し、該拭き取り部
    材を左方向に移動させながら前記拭き取り作業を行うと
    きには、前記右側ワイパー部材の右側における黒板表面
    に送風する工程を備えたことを特徴とする請求項13〜
    16のいずれか1項に記載の黒板の拭き取り方法。
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