JP3412792B2 - 塗膜面研磨装置の吸塵機構 - Google Patents

塗膜面研磨装置の吸塵機構

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JP3412792B2
JP3412792B2 JP21597196A JP21597196A JP3412792B2 JP 3412792 B2 JP3412792 B2 JP 3412792B2 JP 21597196 A JP21597196 A JP 21597196A JP 21597196 A JP21597196 A JP 21597196A JP 3412792 B2 JP3412792 B2 JP 3412792B2
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車車体などの
ワーク塗膜面の研磨装置に設けられるサンディングダス
トの吸塵機構、詳細には、塗膜面へ接触させるサンディ
ングダストの吸塵ブラシを、サンディングヘッドの塗膜
面に対する動きと同様に、塗膜面の形状に対応して適切
に接触させることのできる吸塵機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車車体などの塗装における下塗りか
ら中塗りへ入る前の工程、中塗りから上塗りへ入る前の
工程などで行われる下地塗膜面の研磨作業としては、従
来より回転するブラシを塗膜面に押し付けるブラシ水研
方式が広く行われている。
【0003】しかしながら、このブラシ水研方式による
研磨では、ブラシの先端のような凹凸のある面を塗膜面
に押し付けて回転しながら移動するので、研磨終了後に
おける塗膜面に微細な凹凸面とか、ゴミ突起等が残るこ
とがあり、どうしても研磨作業にムラが生ずるという問
題がある。
【0004】このような水研方式による研磨方法の問題
点を解消する手段として、ロールから繰り出される長尺
サンドペーパーの一部を下面に添着させた軟質製のサン
ディングヘッドを塗膜面に接触せさて塗膜面を均一に擦
るような空研装置が特願平7−256578号により出
願されている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、従来における
上記のサンディングヘッドによる塗膜面の空研装置で
は、サンディングヘッドによる研磨の際に発生するサン
ディングダストを塗膜面から排除するための手段とし
て、塗膜面に接近させる複数本の吸塵パイプをサンディ
ングヘッドにブラケットを介して取り付けて、吸塵パイ
プがサンディングヘッドと一体的に揺動できるような構
成としたものであるため、吸塵パイプの荷重をサンディ
ングヘッドを支持する昇降装置が受け持つことになり、
サンディングヘッドの昇降装置の構成が複雑化するとい
う問題がある。
【0006】また、吸塵パイプはサンディングヘッドの
側面に配置されているとはいえ、自動車車体のようなワ
ーク面は厳密な意味での平坦面ばかりではなく、サンデ
ィングヘッドにより研磨される面とその側方の吸塵パイ
プの位置する面とは形状的に相違する場合があるので、
吸塵パイプとサンディングヘッドがワーク面に接触した
状態でワーク面からの反力を受けた際に、吸塵パイプと
サンディングヘッドとでは受ける反力の量が相違するこ
とがあり、ワーク面に対する接触圧が均一でないという
問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
塗膜面の空研装置における吸塵手段の問題点を解消する
ために、吸塵ブラシのような吸塵手段がサンディングヘ
ッドとは別個の支持手段により支持されて常に塗膜面に
均一に接触でき、この吸塵手段自体が対応するワーク面
からの反力を受けた場合にサンディングヘッドとは独自
に対応して、ワーク面に対して無理なく吸塵作用が行え
るようような吸塵機構の提供を目的とするものである。
【0008】請求項1の発明にかかる吸塵機構は、その
ための具体的手段として、両側支柱間上方の縦方向及び
横方向に移動可能な梁材により支持された下端に水平ベ
ースを有する中央昇降装置と、この中央昇降装置の前記
水平ベース両端に夫々先端が上下動可能に軸着された左
右のアームとを備え、前記水平べースの中央部と前記両
アームの先端とにワーク面と接触する吸塵ブラシを備
え、前記中央昇降装置の上部両側に夫々ブラケットを水
平に張り出して、このブラケットと前記水平ベース及び
両アームとの間に、前記水平ベース及び両アームから、
先端が上方の前記ブラケット上面に設けたスプロケット
を経由し、ブラケットの前面側に延びるチェーンを設け
て、このチェーンの先端に、前記吸塵ブラシを含む中央
昇降装置の水平ベース及び両アームの荷重と釣り合う重
さのバランスウエイトを吊り下げ、吸塵ブラシを含む中
央昇降装置の水平ベース及び両アームの荷重により吸塵
ブラシが下降してワーク面に接触したときに、前記バラ
ンスウエイトが前記吸塵ブラシの荷重と釣り合って上昇
し、吸塵ブラシをワークの表面に軟接触させることを特
徴とする。
【0009】請求項2の発明にかかる吸塵機構は、中央
昇降装置が前記梁材から支持された縦形平行アームと、
前記梁材上面に立設されたシリンダと、前記平行アーム
の間と両側とに設けられた前記シリンダにより昇降する
複数本の支持脚と、これらの支持脚の下端にワークの移
動方向に沿った前後方向へ回転可能なるように軸着され
た前記水平ベースとからなっていることを特徴とする。
【0010】また、請求項3の発明にかかる吸塵機構
は、中央昇降装置の水平ベース両端と左右のアームとの
軸着部に、夫々のアームの先端が上下動できる範囲を設
定できる隙間調整ストッパーを備えていることを特徴と
する。
【0011】請求項4の発明にかかる吸塵機構は、吸塵
ブラシの接触圧調整装置が、中央昇降装置の上部両側に
突出するブラケットの上面前後に設けられたスプロケッ
トと、該スプロケットを有する前記ブラケットの前側に
ガイドに沿って昇降可能に設けた前記バランスウエイト
とからなり、このバランスウエイトの上端に接続したチ
ェーンの他端が前記スプロケットを経由して前記ブラケ
ットの後側から前記中央昇降装置の水平ベース及び両ア
ームに連結されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る塗膜面研磨装置の吸
塵機構を、図示の実施例に従って説明すると、図1は研
磨装置における吸塵機構の正面図であり、この吸塵機構
1は図5および図6に示すような、ワーク2の移動通路
の上方に左右方向および上下方向の往復動が可能な梁材
3に支持された空研機構としてのサンディングヘッド昇
降装置4の前側に設けられており、前記ヘッド昇降装置
4の下端にはワーク2に対する所定の高さ位置に降下し
た状態で横方向に往復移動してワーク2の塗膜面を研磨
するサンディングヘッド9を有している。
【0013】前記ヘッド昇降装置4は、図5及び図6に
示すように、前記梁材3の下面に突設された一対の縦形
平行アーム5と、該梁材3の上面に立設されたシリンダ
6と、前記平行アーム5の間と両側とに設けられた前記
シリンダ6により昇降する複数本のヘッド支持脚7と、
これらの支持脚7の下端に夫々固定板8を介して吊下げ
支持されたウレタンフォームのような軟質板を素材とす
る前記サンディングヘッド9とからなっており、図5及
び図6では一つのヘッド昇降装置4のみしか示されてい
ないが、実際には図1に鎖線で二つのサンディングヘッ
ド9を示したように、ワーク2の移動通路の上方におけ
る前記梁材3の左右に二個設けられている。
【0014】前記ヘッド昇降装置4は平行アーム5の下
端に支持板10が設けられていると共に、前記シリンダ
6のロッド11の下端にはブラケット12を介して前記
平行アーム5の間と両側とに延びるバー13とが設けら
れており、前記支持脚7の上方のボス14が前記支持板
10の上に貫通状態で支持されていると共に、前記支持
脚7の上端が前記バー13に開設された孔13aから上
方に突出して、前記バー13の上に載置されたウエイト
15に固定されている。
【0015】また、前記平行アーム5の上部背面には、
該平行アーム5の間と両側とに延びる夫々スプロケット
16を軸着したブラケット17が設けられていると共
に、このブラケット17の背面側と前記支持板10の背
面側との間に、ガイド18に沿って昇降するバランスウ
エイト19が設けられていて、表側の前記ウエイト15
の上端に接続したチェーン20が、図6に示すように、
前記スプロケット16を経由して平行アーム5の上部背
面側へ延びて、前記バランスウエイト19の上端に連結
されている。
【0016】図5及び図6では、前記ブラケット12が
シリンダ6のロッド11により最も低い位置まで押し下
げられた状態を示し、また、サンディングヘッド9も前
記ウエイト15の荷重によって、前記支持脚7のボス1
4が支持板10に支持される最も低い位置まで下降して
いるが、下端のサンディングヘッド9はその位置で下方
のワーク2からの反力を受けた場合に、前記ウエイト1
5が同図に実線で示した位置と上方の鎖線15aで示し
た位置の間を上下動する。
【0017】サンディングヘッド9が下方のワーク2か
らの反力を受けることで、上方へ持ち上げられる際に
は、前記ウエイト15が上昇すると共に、このウエイト
15にチェーン20で連結された背面側のバランスウエ
イト19が下降して、夫々のウエイトの荷重が釣り合う
ことになるので、サンディングヘッド9の上方移動を軽
く作動させる。
【0018】また、サンディングヘッド9が図5及び図
6に示した最も低い位置まで下降する前の段階、つまり
支持脚7の上端の前記ウエイト15が図5及び図6の鎖
線15aで示した位置にある段階から、下方のワーク2
からの反力を受けることなく独自に同図に実線で示した
最も低い位置まで下降する際には、背面の前記バランス
ウエイト19が上昇しながらウエイト15を下降させる
ので、夫々のウエイト荷重が釣り合うことでサンディン
グヘッド9の急激な落下を防止し、サンディングヘッド
9をワーク2に軟接触させる。
【0019】前記サンディングヘッド9は、前記支持脚
7の下端に夫々細長い前記金属製固定板8が、ヒンジ2
1を介してワーク2の移動方向に沿った前後方向に対し
て揺動可能なるように軸着されていて、夫々の固定板8
の下面には一枚のゴム製基板22が取付けられ、このゴ
ム製基板22の下面にウレタンフォームのような軟質板
23が貼り合わされている。
【0020】図5に示すように、前記平行アーム5の上
部両側に夫々サンドペーパー26の繰り出しドラム24
とモータ(図示せず)を備えた巻き取りドラム25とが
軸架されていて、エアブレーキ(図示せず)を備えた繰
り出しドラム24から長尺のサンドペーパー26が繰り
出されたのち、このペーパー26が前記ヘッド9の下面
を経由して上方の巻き取りドラム25に巻き取られるよ
うになっている。
【0021】一方、図1,図2に示すように、吸塵機構
1は前記ヘッド昇降装置4と同様に、ワーク移動通路上
方の左右方向および上下方向の往復動可能な梁材3の前
側にブラケット27より支持された下端に水平ベース2
9を有する中央昇降装置28と、この中央昇降装置28
の前記水平ベース29の両端に夫々先端30aが上下動
可能に軸着された左右一対のアーム30とを備え、前記
水平ベース29の中央部と前記両アーム30の先端とに
夫々ワーク面2と接触する吸塵ブラシ31を備えてい
る。
【0022】また、前記中央昇降装置28の上部両側に
は夫々ブラケット48が水平に張り出すように突出させ
て、このブラケット48と前記水平ベース29及び両ア
ーム30との間に、吸塵ブラシ31を含む中央昇降装置
28の水平ベース29と両アーム30の荷重をバランス
ウエイト50の移動により軽減する複数個の吸塵ブラシ
の接触圧調整装置49を備えている。
【0023】前記中央昇降装置28は、前記梁材3に支
持された縦形平行アーム32と、この平行アーム32の
上面に立設されたシリンダ33と、前記平行アーム32
の間と両側とに設けられた前記シリンダ33により昇降
する複数本の支持脚34と、これらの支持脚34の下端
にワーク2の移動方向に沿った前後方向へ回転可能なる
ように軸着された前記水平ベース29とからなってい
る。
【0024】前記平行アーム32の下端には水平な支持
板35が固定されていて、この支持板35に前記複数本
の支持脚34の上方のボス36が前記支持板35の上に
貫通状態で支持されていると共に、該平行アーム32の
内側には前記シリンダ33のロッド37により吊下げら
れた底面38aに前記支持脚ボス36の通過を許す穴3
8bを設けた枠形ブラケット38を有し、前記夫々の支
持脚34のうち中央の一本の支持脚35aの前記ボス3
6が、前記底穴38bを通して前記枠形ブラケット38
内を自由に昇降できるよう貫通され、該支持脚35aの
上端フランジ39が前記枠形ブラケット38の底面38
aに係止されている。
【0025】前記夫々の支持脚34の下端は、図2に示
すように、夫々前記水平ベース29の上面にヒンジ40
を介してワーク2の移動方向に沿った前後方向に揺動可
能なるように軸着されており、この水平ベース29の背
面中央部に上部が吸塵ダクト41と接続された前記吸塵
ブラシ31が取り付けられている。
【0026】また、図2に示すように、前記水平ベース
29の上面中央部における前記ヒンジ40の前後には、
中央支持脚34aの下方部に固着した固定板42に螺着
される調整螺子43a,43bとにより上下動する下端
が円弧状の吸塵ブラシ角度調整板44a,44bが設け
られており、前記前後の調整螺子43a,43bを上げ
下げすることで、前記吸塵ブラシ31の取り付け角度を
鎖線で示すように傾斜させることができるようになって
いる。
【0027】前記水平ベース29の両端には、夫々先端
30aが上下動方向に回動可能な左右一対のアーム30
がピン45を介して軸着されていて、これらのアーム3
0の先端部背面に前記水平ベース29の背面の吸塵ブラ
シ31と同様な吸塵ブラシ31が夫々取り付けられてい
る。
【0028】前記水平ベース29と左右一対のアーム3
0との軸着部には、水平ベース29の両端に設けたブロ
ック46と前記アーム30の上面との間に隙間調整スト
ッパー47が設けられていて、この隙間調整ストッパー
47により前記ブロック46とアーム30の上面との隙
間を調整することで、例えば両側部分が湾曲して降下す
る自動車ルーフのようなワーク面の形状に応じて、アー
ム30の先端30aの下がり傾斜角度を適宜設定するこ
とができるようになっている。
【0029】一方、前記縦形平行アーム32の上部両側
には夫々ブラケット48が水平に張り出すように突出し
ていて、このブラケット48と前記水平ベース29及び
両アーム30との間に、前記吸塵ブラシ31を含む前記
水平ベース29と両アーム30の荷重をバランスウエイ
ト50の移動により軽減する複数個の吸塵ブラシの接触
圧調整装置49が設けられている。
【0030】前記吸塵ブラシ接触圧調整装置49は、図
2に示すように、中央昇降装置の上部両側に突出するブ
ラケット48の上面に夫々間隔を置いて設けられた複数
組のスプロケット51と、該スプロケット51の設けら
れた前記ブラケット48の前面側にガイド53(図1参
照)に沿って昇降可能に設けられた複数組の前記バラン
スウエイト50とからなり、これらのバランスウエイト
50の上端に接続したチェーン52の他端が夫々前記ス
プロケット51を経由して前記ブラケット48の背面側
から前記水平ベース29の両端部及び両アーム30の中
間部に設けられたジョイント54に夫々連結されてい
る。
【0031】図1に示すように、夫々の吸塵ブラシ31
がワーク2の表面からの反力を受けない状態では、中央
昇降装置28における夫々の支持脚34は、下方の吸塵
ブラシ31を含めた水平ベース29及び両アーム30の
自重によって、中央支持脚35aの上端フランジ39が
枠形ブラケット38の底面38aに係止され、また夫々
の支持脚43のボス36が支持板35に支持される位置
まで独自に下降している。
【0032】その際、支持脚34の下降により水平ベー
ス29及び両アーム30が下降して上方のブラケット4
8との間隔が拡がると、前記吸塵ブラシ接触圧調整装置
49のスプロッケト51を介してブラケット48の前面
側にチェーン52により吊り下げられたバランスウエイ
ト50が上昇して、夫々のバランスウエイト50の荷重
吸塵ブラシ31を含めた水平ベース29及び両アーム
30の荷重とが釣り合うことになり、吸塵ブラシ31
急激な落下を防止して、吸塵ブラシ31をワーク2の表
面に軟接触させる。
【0033】研磨作業に際しては、吸塵機構1の背面側
に設けられたサンディングヘッド昇降装置4がワーク2
に向けて降下し、サンディングヘッド9をワーク2の塗
膜面に接触させて梁材3の横方向往復移動により塗膜面
を研磨する。その際、吸塵機構1も中央昇降装置28に
おけるシリンダ33のロッド37を押し出して、枠形ブ
ラケット38を適宜の位置まで押し下げると共に、吸塵
ブラシ31を含む水平ベース29及び両アーム30を自
重により下降させて、夫々の吸塵ブラシ31をワーク2
の塗膜面に接触させ、サンディングヘッド昇降装置4と
同様に梁材3の横方向往復移動により吸塵ブラシ31を
サンディングヘッド9の研磨運動に追従させる。
【0034】この状態で各吸塵ブラシ31が下方のワー
ク2表面の形状変化に伴う反力による上向きの力を受け
ると、水平ベース29及び両アーム30を介して夫々の
支持脚34が支持板35の上方へ押し上げられ、中央支
持脚34aのボス36が枠形ブラケット38の内側を上
昇する。またこの状態では、水平ベース29及び両アー
ム30が上昇して上方のブラケット48との間隔が縮小
するので、吸塵ブラシ接触圧調整装置49のチェーン5
4により吊下げられたバランスウエイト50が下降し
て、バランスウエイト50の荷重と吸塵ブラシ31を含
めた水平ベース29及び両アーム30の荷重とが釣り合
うことになり、吸塵ブラシ31の上方移動を軽く作動さ
せる。
【0035】
【発明の効果】本発明の塗膜面研磨装置の吸塵機構で
は、研磨装置としてのサンディングヘッド9の昇降装置
4と同様な機構からなる別の中央昇降装置28を横方向
の往復運動を行う共通の梁材3に取り付けて、この中央
昇降装置28の下端中央及び両端に吸塵ブラシ31を設
けたので、吸塵ブラシ31を含む中央昇降装置28,ブ
ラケット48等の吸塵機構のトータル荷重をサンディン
グヘッド昇降装置4に受け持たせることなく、従って、
梁材3の往復運動によりサンディングヘッド9は無理な
く塗膜面を研磨し、また、吸塵ブラシ31はサンディン
グヘッド9の動きに適切に追従してダストを吸塵するこ
とができる。
【0036】また、前記吸塵機構では、中央昇降装置2
8の下端の水平ベース29及びその両端の両アーム30
に取り付けた吸塵ブラシ31が、所定の位置から自重で
下降する際に、吸塵ブラシ接触圧調整装置49のスプロ
ケット51を介してブラケット48の前面側にチェーン
52により吊下げられたバランスウエイト50が上昇す
るので、吸塵ブラシ31を含めた水平ベース29及び両
アーム30の荷重が夫々のバランスウエイト50の荷重
と釣り合って、吸塵ブラシ31を急激に落下させること
なくワーク面2に適切な力で軟接触させることができ
る。
【0037】更に、吸塵ブラシ31が下方のワーク面2
の形状変化に伴う反力を受けて上昇したときには、吸塵
ブラシ接触圧調整装置49のスプロケット51を介して
ブラケット48の前面側にチェーン52により吊下げら
れたバランスウエイト50が下降するので、吸塵ブラシ
31を含めた水平ベース29及び両アーム30の荷重と
バランスウエイト50の荷重とが釣り合って吸塵ブラシ
31を上方へ無理なく上昇させることができ、吸塵ダク
ト等の負荷を軽減することができる等、この種の研磨作
業の大幅な質的向上を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるサンディング装置吸塵器機構の
正面図。
【図2】同じく吸塵機構の側面図。
【図3】図1のA−A線方向から見た断面図。
【図4】同じく図1のB−B線から見た断面図。
【図5】吸塵機構の背面に取り付けられるサンディング
ヘッド昇降装置の正面図。
【図6】同じくヘッド昇降装置の側面図。
【符号の説明】
1:吸塵機構 2:ワーク 3:梁材 4:ヘッド昇降装置 5:縦形平行アーム 6:シリンダ 7:支持脚 8:固定板 9:サンディングヘッド 10:支持板 11:ロッド 12:ブラケット 13:バー 14:ボス 15:ウエイト 16:スプロケット 17:ブラケット 18:ガイド 19:バランスウエイト 20:チェーン 21:ヒンジ 22:ゴム製基板 23:軟質板 24:繰り出しドラム 25:巻き取りドラム 26:サンドペーパー 27:ブラケット 28:中央昇降装置 29:水平ベース 30:アーム 31:吸塵ブラシ 32:平行アーム 33:シリンダ 34:支持脚 35:支持板 36:ボス 37:ロッド 38:枠形ブラケット 39:フランジ 40:ヒンジ 41:吸塵ダクト 42:固定板 43a,43b:調整螺子 44a,44b:ブラシ角度調整板 45:ピン 46:ブロック 47:隙間調整ストッパー 48:ブラケット 49:ブラシ接触圧調整装置 50:バランスウエイト 51:スプロケット 52:チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 丈志 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 長井 賎夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 伊東 晴文 東京都渋谷区渋谷3丁目8番10号 日本 ピー・シー・エス株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−186038(JP,A) 特開 平7−60708(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 29/00 B24B 55/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側支柱間上方の縦方向及び横方向に移
    動可能な梁材により支持された下端に水平ベースを有す
    る中央昇降装置と、この中央昇降装置の前記水平ベース
    両端に夫々先端が上下動可能に軸着された左右のアーム
    とを備え、前記水平べースの中央部と前記両アームの先
    端とにワーク面と接触する吸塵ブラシを備え、前記中央
    昇降装置の上部両側に夫々ブラケットを水平に張り出し
    て、このブラケットと前記水平ベース及び両アームとの
    間に、前記水平ベース及び両アームから、先端が上方の
    前記ブラケット上面に設けたスプロケットを経由し、ブ
    ラケットの前面側に延びるチェーンを設けて、このチェ
    ーンの先端に、前記吸塵ブラシを含む中央昇降装置の水
    平ベース及び両アームの荷重と釣り合う重さのバランス
    ウエイトを吊り下げ、吸塵ブラシを含む中央昇降装置の
    水平ベース及び両アームの荷重により吸塵ブラシが下降
    してワーク面に接触したときに、前記バランスウエイト
    が前記吸塵ブラシの荷重と釣り合って上昇し、吸塵ブラ
    シをワークの表面に軟接触させることを特徴とする塗
    面研磨装置の吸塵機構。
  2. 【請求項2】 中央昇降装置が前記梁材から支持された
    縦形平行アームと、前記梁材上面に立設されたシリンダ
    と、前記平行アームの間と両側とに設けられた前記シリ
    ンダにより昇降する複数本の支持脚と、これらの支持脚
    の下端にワークの移動方向に沿った前後方向へ回転可能
    なるように軸着された前記水平ベースとからなっている
    請求項1の塗膜面研磨装置の吸塵機構。
  3. 【請求項3】 中央昇降装置の水平ベース両端と左右の
    アームとの軸着部に、夫々のアームの先端が上下動でき
    る範囲を設定できる隙間調整ストッパーを備えている請
    求項1の塗膜面研磨装置の吸塵機構。
  4. 【請求項4】 吸塵ブラシの接触圧調整装置が、中央昇
    降装置の上部両側に突出するブラケットの上面前後に設
    けられたスプロケットと、該スプロケットを有する前記
    ブラケットの前側にガイドに沿って昇降可能に設けた前
    記バランスウエイトとからなり、このバランスウエイト
    の上端に接続したチェーンの他端が前記スプロケットを
    経由して前記ブラケットの後端から前記中央昇降装置の
    水平ベース及び両アームに連結されている請求項1の塗
    膜面研磨装置の吸塵機構。
JP21597196A 1996-07-30 1996-07-30 塗膜面研磨装置の吸塵機構 Expired - Fee Related JP3412792B2 (ja)

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