JP3412371B2 - 蓄氷型冷水装置の凍結防止システム - Google Patents
蓄氷型冷水装置の凍結防止システムInfo
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- JP3412371B2 JP3412371B2 JP33589995A JP33589995A JP3412371B2 JP 3412371 B2 JP3412371 B2 JP 3412371B2 JP 33589995 A JP33589995 A JP 33589995A JP 33589995 A JP33589995 A JP 33589995A JP 3412371 B2 JP3412371 B2 JP 3412371B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蓄氷型冷水装置
における過冷却水用熱交換器の凍結防止に関するもので
ある。
における過冷却水用熱交換器の凍結防止に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、空調設備や食品冷却装置等へ冷水
を供給する蓄氷型冷水装置がある。この蓄氷型冷水装置
は、図4に示すように、蓄氷タンク31と過冷却水用熱
交換器32(以下、「熱交換器32」と云う。)との間
を循環路33で連通するとともに、前記熱交換器32と
冷凍機34との間を冷媒循環路35で連通した構成とな
っている。前記蓄氷型冷水装置は、電力料金の安い深夜
電力を利用して前記蓄氷タンク31内に氷を蓄えてお
き、食品冷却装置等の操業時における負荷の要求に応
じ、前記蓄氷タンク31の上方から解氷水を供給すると
ともに、その下部から冷水を取り出すようにしている。
を供給する蓄氷型冷水装置がある。この蓄氷型冷水装置
は、図4に示すように、蓄氷タンク31と過冷却水用熱
交換器32(以下、「熱交換器32」と云う。)との間
を循環路33で連通するとともに、前記熱交換器32と
冷凍機34との間を冷媒循環路35で連通した構成とな
っている。前記蓄氷型冷水装置は、電力料金の安い深夜
電力を利用して前記蓄氷タンク31内に氷を蓄えてお
き、食品冷却装置等の操業時における負荷の要求に応
じ、前記蓄氷タンク31の上方から解氷水を供給すると
ともに、その下部から冷水を取り出すようにしている。
【0003】ところで、前記蓄氷型冷水装置の運転は、
前記蓄氷タンク31に水を満たした後、前記冷凍機34
を起動して、冷却媒体を前記熱交換器32内へ供給して
循環させるとともに、前記蓄氷タンク31内の被冷却水
を前記熱交換器32へ送り込んで熱交換し、過冷却され
た水を前記蓄氷タンク31内へ還流する。前記蓄氷タン
ク31内において製氷が始まると、循環して前記熱交換
器32へ流入する被冷却水の温度が低下して、前記熱交
換器32内で凍結が起き易くなり、特に水温が1℃以下
になると短時間の運転で凍結することが多い。そこで、
従来は、その対策として、前記蓄氷タンク31から前記
熱交換器32までの間の前記循環路33に極細の網目フ
ィルタ37を設けて、前記蓄氷タンク31内に設けた氷
分離フィルタ36を洩れて通過した氷核の除去に努め、
必要に応じて補助熱交換器(図示省略)を設けて積極的
に加熱する方法で、前記熱交換器32の入口の水温を高
めて対処している。しかし、完全に凍結を防止するに
は、水温が高くなり、蓄氷型冷水装置としての効率が悪
く、実用的ではない。
前記蓄氷タンク31に水を満たした後、前記冷凍機34
を起動して、冷却媒体を前記熱交換器32内へ供給して
循環させるとともに、前記蓄氷タンク31内の被冷却水
を前記熱交換器32へ送り込んで熱交換し、過冷却され
た水を前記蓄氷タンク31内へ還流する。前記蓄氷タン
ク31内において製氷が始まると、循環して前記熱交換
器32へ流入する被冷却水の温度が低下して、前記熱交
換器32内で凍結が起き易くなり、特に水温が1℃以下
になると短時間の運転で凍結することが多い。そこで、
従来は、その対策として、前記蓄氷タンク31から前記
熱交換器32までの間の前記循環路33に極細の網目フ
ィルタ37を設けて、前記蓄氷タンク31内に設けた氷
分離フィルタ36を洩れて通過した氷核の除去に努め、
必要に応じて補助熱交換器(図示省略)を設けて積極的
に加熱する方法で、前記熱交換器32の入口の水温を高
めて対処している。しかし、完全に凍結を防止するに
は、水温が高くなり、蓄氷型冷水装置としての効率が悪
く、実用的ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、熱交換器へ流入する氷核を除去するた
め、蓄氷タンクからの冷水と常温の原水を混合して所定
水温の被冷却水とし、さらに凍結要因の氷核を融解して
熱交換器へ供給し、凍結を防止することである。
とする課題は、熱交換器へ流入する氷核を除去するた
め、蓄氷タンクからの冷水と常温の原水を混合して所定
水温の被冷却水とし、さらに凍結要因の氷核を融解して
熱交換器へ供給し、凍結を防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、冷凍機,過冷却水用熱交換器および蓄氷タンクによ
り構成された蓄氷型冷水装置において、前記蓄氷タンク
と前記過冷却水用熱交換器とを冷水供給路で接続し、こ
の冷水供給路の上流位置に循環水ポンプを設けるととも
に、その下流位置に温度センサを設け、この温度センサ
と前記循環水ポンプとの間における前記冷水供給路に、
上流側から順に原水供給路と氷核融解フィルタとをそれ
ぞれ設け、さらに前記原水供給路に前記温度センサから
の信号に基づいて原水の流量を調節する流量調整弁を設
けたことを特徴としている。
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、冷凍機,過冷却水用熱交換器および蓄氷タンクによ
り構成された蓄氷型冷水装置において、前記蓄氷タンク
と前記過冷却水用熱交換器とを冷水供給路で接続し、こ
の冷水供給路の上流位置に循環水ポンプを設けるととも
に、その下流位置に温度センサを設け、この温度センサ
と前記循環水ポンプとの間における前記冷水供給路に、
上流側から順に原水供給路と氷核融解フィルタとをそれ
ぞれ設け、さらに前記原水供給路に前記温度センサから
の信号に基づいて原水の流量を調節する流量調整弁を設
けたことを特徴としている。
【0006】さらに、請求項2に記載の発明は、冷凍
機,過冷却水用熱交換器および蓄氷タンクにより構成さ
れた蓄氷型冷水装置において、前記蓄氷タンクと前記過
冷却水用熱交換器とを冷水供給路で接続するとともに、
この冷水供給路の上流位置に循環水ポンプを設け、この
循環水ポンプと前記過冷却水用熱交換器との間における
前記冷水供給路に、上流側から順に原水供給路と氷核融
解フィルタとをそれぞれ設け、さらに前記原水供給路に
温度センサを設けるとともに、この温度センサからの信
号に基づいて原水の流量を調節する流量調節弁を設けた
ことを特徴としている。
機,過冷却水用熱交換器および蓄氷タンクにより構成さ
れた蓄氷型冷水装置において、前記蓄氷タンクと前記過
冷却水用熱交換器とを冷水供給路で接続するとともに、
この冷水供給路の上流位置に循環水ポンプを設け、この
循環水ポンプと前記過冷却水用熱交換器との間における
前記冷水供給路に、上流側から順に原水供給路と氷核融
解フィルタとをそれぞれ設け、さらに前記原水供給路に
温度センサを設けるとともに、この温度センサからの信
号に基づいて原水の流量を調節する流量調節弁を設けた
ことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。この発明は、蓄氷型冷水装置における
過冷却水用熱交換器(以下、「熱交換器」と云う。)の
凍結防止システムに係るもので、特に外管と内管とによ
り構成された二重管構造の熱交換器について効果的なも
のである。この発明では、前記熱交換器へ流入する被冷
却水に混入している氷核を除去することにより目的が達
成される。通常の過冷却水式製氷システムでは、蓄氷タ
ンク内で氷ができ始めると、前記熱交換器へ流入する被
冷却水は、その温度が1℃程度であっても、前記熱交換
器内で凍結することが多い。この凍結の発生は、前記熱
交換器入口近傍における被冷却水の温度が均一でなく、
局所的に多数の0℃に近い冷水塊があって、その中にあ
る氷核が前記熱交換器内へ流入することに起因するもの
である。この発明にあっては、温度のバラツキのある被
冷却水の中で、氷核を取り囲んでいる冷水塊から氷核を
分離して融解する機能を備えた部材により、凍結防止シ
ステムを実現している。
ついて説明する。この発明は、蓄氷型冷水装置における
過冷却水用熱交換器(以下、「熱交換器」と云う。)の
凍結防止システムに係るもので、特に外管と内管とによ
り構成された二重管構造の熱交換器について効果的なも
のである。この発明では、前記熱交換器へ流入する被冷
却水に混入している氷核を除去することにより目的が達
成される。通常の過冷却水式製氷システムでは、蓄氷タ
ンク内で氷ができ始めると、前記熱交換器へ流入する被
冷却水は、その温度が1℃程度であっても、前記熱交換
器内で凍結することが多い。この凍結の発生は、前記熱
交換器入口近傍における被冷却水の温度が均一でなく、
局所的に多数の0℃に近い冷水塊があって、その中にあ
る氷核が前記熱交換器内へ流入することに起因するもの
である。この発明にあっては、温度のバラツキのある被
冷却水の中で、氷核を取り囲んでいる冷水塊から氷核を
分離して融解する機能を備えた部材により、凍結防止シ
ステムを実現している。
【0008】前記凍結防止システムは、具体的には、前
記熱交換器と前記蓄氷タンクとを冷水供給路で接続し、
この冷水供給路に氷核融解部を設けることにより実現し
ており、さらに具体的には、前記氷核融解部は、細かい
網目部材で形成した氷核融解フィルタと、この氷核融解
フィルタの上流側において前記冷水供給路に接続した原
水供給路とによって構成されており、ここにおける氷核
融解フィルタは、原水供給路からの原水の流入によって
所定温度となった被冷却水の平均温度とほぼ同温度にな
っている。ここで、平均温度が所定温度になっていると
はいえ、詳細に見ると、水温は一様ではなく、前記蓄氷
タンクから流入した冷水塊が多数混じっており、その冷
水塊に囲まれた氷核を前記氷核融解フィルタが捕捉す
る。捕捉された氷核は、前記氷核融解フィルタによって
あたためられ、あるいはそこを通過する温かい水塊と混
合して所定温度に近づくため、氷核は完全に融解して消
滅する。このように氷核が消滅した状態で前記熱交換器
内へ流入するので、そこで過冷却されても凍結すること
はない。
記熱交換器と前記蓄氷タンクとを冷水供給路で接続し、
この冷水供給路に氷核融解部を設けることにより実現し
ており、さらに具体的には、前記氷核融解部は、細かい
網目部材で形成した氷核融解フィルタと、この氷核融解
フィルタの上流側において前記冷水供給路に接続した原
水供給路とによって構成されており、ここにおける氷核
融解フィルタは、原水供給路からの原水の流入によって
所定温度となった被冷却水の平均温度とほぼ同温度にな
っている。ここで、平均温度が所定温度になっていると
はいえ、詳細に見ると、水温は一様ではなく、前記蓄氷
タンクから流入した冷水塊が多数混じっており、その冷
水塊に囲まれた氷核を前記氷核融解フィルタが捕捉す
る。捕捉された氷核は、前記氷核融解フィルタによって
あたためられ、あるいはそこを通過する温かい水塊と混
合して所定温度に近づくため、氷核は完全に融解して消
滅する。このように氷核が消滅した状態で前記熱交換器
内へ流入するので、そこで過冷却されても凍結すること
はない。
【0009】また、この発明では、前記熱交換器へ流入
する被冷却水を適切に制御するとともに、被冷却水に混
入している氷核を除去することにより、目的が達成され
る。すなわち、前記凍結防止システムは、具体的には、
前記冷水供給路に温度センサを設け、この温度センサの
上流側において、前記冷水供給路に前記氷核融解フィル
タを設けるとともに、前記氷核融解フィルタの上流側に
前記原水供給路を接続し、前記原水供給路に前記温度セ
ンサからの信号に基づいて原水の流量を調節する流量調
節弁を設けた構成としている。この構成にあっては、ま
ず前記冷水供給路における被冷却水の温度を検出し、こ
の検出温度が所定温度よりも低いときは、前記流量調節
弁を開いて前記冷水供給路への原水の供給量を増加さ
せ、また検出温度が所定温度よりも高いときは、前記流
量調節弁を調節して原水の供給量を減少させ、所定温度
の被冷却水を前記熱交換器へ供給する。したがって、前
記熱交換器へ流入する被冷却水の温度を所定温度(たと
えば、0.8℃±0.2℃)に調節し、これを前記熱交
換器内へ流入させる。
する被冷却水を適切に制御するとともに、被冷却水に混
入している氷核を除去することにより、目的が達成され
る。すなわち、前記凍結防止システムは、具体的には、
前記冷水供給路に温度センサを設け、この温度センサの
上流側において、前記冷水供給路に前記氷核融解フィル
タを設けるとともに、前記氷核融解フィルタの上流側に
前記原水供給路を接続し、前記原水供給路に前記温度セ
ンサからの信号に基づいて原水の流量を調節する流量調
節弁を設けた構成としている。この構成にあっては、ま
ず前記冷水供給路における被冷却水の温度を検出し、こ
の検出温度が所定温度よりも低いときは、前記流量調節
弁を開いて前記冷水供給路への原水の供給量を増加さ
せ、また検出温度が所定温度よりも高いときは、前記流
量調節弁を調節して原水の供給量を減少させ、所定温度
の被冷却水を前記熱交換器へ供給する。したがって、前
記熱交換器へ流入する被冷却水の温度を所定温度(たと
えば、0.8℃±0.2℃)に調節し、これを前記熱交
換器内へ流入させる。
【0010】さらに、この発明は、原水温度の変動が多
い地域にあっても適用可能なものとして実現している。
すなわち、前記凍結防止システムは、具体的には、前記
原水供給路に前記温度センサを設ける構成としている。
い地域にあっても適用可能なものとして実現している。
すなわち、前記凍結防止システムは、具体的には、前記
原水供給路に前記温度センサを設ける構成としている。
【0011】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、この発明を実施した蓄氷
型冷水装置の第一実施例の構成を示す説明図である。
いて詳細に説明する。図1は、この発明を実施した蓄氷
型冷水装置の第一実施例の構成を示す説明図である。
【0012】図1において、蓄氷型冷水装置は、冷凍機
1,過冷却水用熱交換器2(以下、「熱交換器2」と云
う。)および蓄氷タンク3により構成されている。前記
冷凍機1は、たとえば液化した冷媒(たとえば、フロ
ン)を膨張弁1aで減圧した後、前記熱交換器2へ供給
し、前記熱交換器2を介して被冷却水を冷媒の蒸発潜熱
によって冷却する方式のものである。前記熱交換器2
は、図1に示すように、外管2aを螺旋状に形成し、そ
の内部に内管2bを挿入した二重管構造であって、前記
外管2aと前記内管2bとの間に前記蓄氷タンク3から
供給される被冷却水が流通し、前記内管2b内には前記
冷凍機1から供給される冷媒が流通する。したがって、
被冷却水を前記内管2bの外周から冷却して過冷却水と
し、この過冷却水を前記蓄氷タンク3へ流入させ、そこ
で氷結させている。
1,過冷却水用熱交換器2(以下、「熱交換器2」と云
う。)および蓄氷タンク3により構成されている。前記
冷凍機1は、たとえば液化した冷媒(たとえば、フロ
ン)を膨張弁1aで減圧した後、前記熱交換器2へ供給
し、前記熱交換器2を介して被冷却水を冷媒の蒸発潜熱
によって冷却する方式のものである。前記熱交換器2
は、図1に示すように、外管2aを螺旋状に形成し、そ
の内部に内管2bを挿入した二重管構造であって、前記
外管2aと前記内管2bとの間に前記蓄氷タンク3から
供給される被冷却水が流通し、前記内管2b内には前記
冷凍機1から供給される冷媒が流通する。したがって、
被冷却水を前記内管2bの外周から冷却して過冷却水と
し、この過冷却水を前記蓄氷タンク3へ流入させ、そこ
で氷結させている。
【0013】前記冷凍機1と前記内管2bとは、前記膨
張弁1aを介して冷媒供給路4により接続されるととも
に、冷媒還流路5により接続されており、冷媒が両者間
を循環する構成となっている。一方、前記蓄氷タンク3
の下部には、氷の流出を防止する半球状の氷分離フィル
タ6が設けてあり、この氷分離フィルタ6の下部と前記
外管2aの入口とは、循環水ポンプ7を挿設した冷水供
給路8により接続されており、また前記外管2aの出口
と前記蓄氷タンク3とは、過冷却水還流路9により接続
されている。そして、前記蓄氷タンク3の上部には、負
荷側(図示省略)からの還流水あるいは給水源(図示省
略)からの水を供給する給水路10が接続されており、
また前記蓄氷タンク3の下部には、負荷側への冷水取出
路11が接続されている。
張弁1aを介して冷媒供給路4により接続されるととも
に、冷媒還流路5により接続されており、冷媒が両者間
を循環する構成となっている。一方、前記蓄氷タンク3
の下部には、氷の流出を防止する半球状の氷分離フィル
タ6が設けてあり、この氷分離フィルタ6の下部と前記
外管2aの入口とは、循環水ポンプ7を挿設した冷水供
給路8により接続されており、また前記外管2aの出口
と前記蓄氷タンク3とは、過冷却水還流路9により接続
されている。そして、前記蓄氷タンク3の上部には、負
荷側(図示省略)からの還流水あるいは給水源(図示省
略)からの水を供給する給水路10が接続されており、
また前記蓄氷タンク3の下部には、負荷側への冷水取出
路11が接続されている。
【0014】この発明の凍結防止システムは、前記冷水
供給路8に挿設した前記循環水ポンプ7の下流側に氷核
融解部17を設けている。この氷核融解部17は、前記
冷水供給路8に設けた細かい網目部材で形成した氷核融
解フィルタ14と、この氷核融解フィルタ14の上流側
において、前記冷水供給路8に接続された原水供給路1
3によって構成されている。そして、この原水供給路1
3には、原水の流量を調節する流量調節弁12が設けら
れている。
供給路8に挿設した前記循環水ポンプ7の下流側に氷核
融解部17を設けている。この氷核融解部17は、前記
冷水供給路8に設けた細かい網目部材で形成した氷核融
解フィルタ14と、この氷核融解フィルタ14の上流側
において、前記冷水供給路8に接続された原水供給路1
3によって構成されている。そして、この原水供給路1
3には、原水の流量を調節する流量調節弁12が設けら
れている。
【0015】この発明の凍結防止装置によれば、前記蓄
氷タンク3の所定の低い水位まで水を入れた後、前記冷
凍機1を駆動して、冷媒を前記熱交換器2内へ供給して
循環させるとともに、前記循環水ポンプ7を駆動し、前
記蓄氷タンク3内の水を前記冷水供給路8を介して前記
熱交換器2へ供給し、冷却により生成された過冷却水は
前記過冷却水還流路9から前記蓄氷タンク3内へ還流す
る。そして、前記蓄氷タンク3内で製氷が始まると、循
環して前記熱交換器2へ還流する水の温度が低下し、こ
の水の温度が予め設定した温度に達すると、前記原水供
給路13に設けてある前記流量調節弁12を作動させ、
常温の原水を前記原水供給路13を介して適量前記冷水
供給路8へ供給する。その結果、前記氷核融解フィルタ
14は、前記氷分離フィルタ6を通過した水中に氷核が
あれば、それを捕捉し融解する。すなわち、前記原水供
給路13から流入した常温の原水によって、所定温度に
なった被冷却水とほぼ同温度になっている前記氷核融解
フィルタ14に、被冷却水中の冷水塊に囲まれた氷核が
捕捉されて冷水塊から分離され、前記氷核融解フィルタ
14によってあたためられ、さらにまたそこを通過する
温かい水塊と混合して所定温度に近づくため、氷核は完
全に融解して消滅する。したがって、前記氷核融解フィ
ルタ14を通過した被冷却水中には氷核はなくなってお
り、その被冷却水を前記熱交換器2へ供給するので凍結
することはない。
氷タンク3の所定の低い水位まで水を入れた後、前記冷
凍機1を駆動して、冷媒を前記熱交換器2内へ供給して
循環させるとともに、前記循環水ポンプ7を駆動し、前
記蓄氷タンク3内の水を前記冷水供給路8を介して前記
熱交換器2へ供給し、冷却により生成された過冷却水は
前記過冷却水還流路9から前記蓄氷タンク3内へ還流す
る。そして、前記蓄氷タンク3内で製氷が始まると、循
環して前記熱交換器2へ還流する水の温度が低下し、こ
の水の温度が予め設定した温度に達すると、前記原水供
給路13に設けてある前記流量調節弁12を作動させ、
常温の原水を前記原水供給路13を介して適量前記冷水
供給路8へ供給する。その結果、前記氷核融解フィルタ
14は、前記氷分離フィルタ6を通過した水中に氷核が
あれば、それを捕捉し融解する。すなわち、前記原水供
給路13から流入した常温の原水によって、所定温度に
なった被冷却水とほぼ同温度になっている前記氷核融解
フィルタ14に、被冷却水中の冷水塊に囲まれた氷核が
捕捉されて冷水塊から分離され、前記氷核融解フィルタ
14によってあたためられ、さらにまたそこを通過する
温かい水塊と混合して所定温度に近づくため、氷核は完
全に融解して消滅する。したがって、前記氷核融解フィ
ルタ14を通過した被冷却水中には氷核はなくなってお
り、その被冷却水を前記熱交換器2へ供給するので凍結
することはない。
【0016】つぎに、この発明の第二実施例を図2に基
づいて説明する。ここで、前記第一実施例と共通の部材
には同一符号を付し、重複する説明は省略する。この第
二実施例は、前記第一実施例で説明した前記氷核融解フ
ィルタ14の下流側に温度センサ15を設け、この温度
センサ15を前記原水供給路13に設けた前記流量調節
弁12と細管16で接続している(あるいは、説明およ
び図示は省略するが、電気的に信号線で接続することも
できる。)。前記流量調節弁12は、前記温度センサ1
5の検出値に基づき前記細管16を介して開度を調節す
る構成となっている。
づいて説明する。ここで、前記第一実施例と共通の部材
には同一符号を付し、重複する説明は省略する。この第
二実施例は、前記第一実施例で説明した前記氷核融解フ
ィルタ14の下流側に温度センサ15を設け、この温度
センサ15を前記原水供給路13に設けた前記流量調節
弁12と細管16で接続している(あるいは、説明およ
び図示は省略するが、電気的に信号線で接続することも
できる。)。前記流量調節弁12は、前記温度センサ1
5の検出値に基づき前記細管16を介して開度を調節す
る構成となっている。
【0017】この第二実施例の凍結防止システムによれ
ば、前記蓄氷タンク3内で製氷が始まると、循環して前
記熱交換器2へ還流する被冷却水の温度が低下し、この
被冷却水の温度が予め設定した温度に達すると、前記温
度センサ15が検知し、前記細管16を介して前記流量
調節弁12を作動させ、常温の原水を前記原水供給路1
3を介して前記冷水供給路8へ供給する。その結果、被
冷却水が前記熱交換器2内で凍結しない所定温度(たと
えば、0.8℃±0.2℃)に調節されて、前記熱交換
器2へ流入する。
ば、前記蓄氷タンク3内で製氷が始まると、循環して前
記熱交換器2へ還流する被冷却水の温度が低下し、この
被冷却水の温度が予め設定した温度に達すると、前記温
度センサ15が検知し、前記細管16を介して前記流量
調節弁12を作動させ、常温の原水を前記原水供給路1
3を介して前記冷水供給路8へ供給する。その結果、被
冷却水が前記熱交換器2内で凍結しない所定温度(たと
えば、0.8℃±0.2℃)に調節されて、前記熱交換
器2へ流入する。
【0018】つぎに、この発明の第三実施例を図3に基
づいて説明する。この第三実施例は、前記第2実施例で
説明した前記温度センサ15を前記原水供給路13に設
けたもので、前記温度センサ15と前記流量調節弁12
とを前記細管16で接続し、前記温度センサ15の検出
値に基づいて前記流量調節弁12の開度を調節させる構
成としている。この第三実施例は、原水温度の変動の多
い地域において、前記原水供給路13から流入する原水
の温度変化に対応して原水の供給量を調節するものであ
る。
づいて説明する。この第三実施例は、前記第2実施例で
説明した前記温度センサ15を前記原水供給路13に設
けたもので、前記温度センサ15と前記流量調節弁12
とを前記細管16で接続し、前記温度センサ15の検出
値に基づいて前記流量調節弁12の開度を調節させる構
成としている。この第三実施例は、原水温度の変動の多
い地域において、前記原水供給路13から流入する原水
の温度変化に対応して原水の供給量を調節するものであ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被冷却水に同伴して流入する氷核を氷核融解フィル
タにおいて捕捉して完全に融解することができる。した
がって、過冷却水用熱交換器内での凍結を確実に防止す
ることができる。また、冷水供給路または原水供給路に
温度センサを設け、この温度センサからの信号に基づい
て原水の流量を調節する流量調節弁を設けたので、被冷
却水の温度を所定温度にすることができ、凍結をより確
実に防止することができる。
ば、被冷却水に同伴して流入する氷核を氷核融解フィル
タにおいて捕捉して完全に融解することができる。した
がって、過冷却水用熱交換器内での凍結を確実に防止す
ることができる。また、冷水供給路または原水供給路に
温度センサを設け、この温度センサからの信号に基づい
て原水の流量を調節する流量調節弁を設けたので、被冷
却水の温度を所定温度にすることができ、凍結をより確
実に防止することができる。
【図1】この発明を実施した蓄氷型冷水装置の第一実施
例の構成を示す説明図である。
例の構成を示す説明図である。
【図2】この発明を実施した蓄氷型冷水装置の第二実施
例の構成を示す説明図である。
例の構成を示す説明図である。
【図3】この発明を実施した蓄氷型冷水装置の第三実施
例の構成を示す説明図である。
例の構成を示す説明図である。
【図4】従来の蓄氷型冷水装置の構成を示す説明図であ
る。
る。
1 冷凍機
2 過冷却水用熱交換器
3 蓄氷タンク7 循環水ポンプ
8 冷水供給路
12 流量調節弁
13 原水供給路
14 氷核融解フィルタ
15 温度センサ
17 氷核融解部
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−323701(JP,A)
特開 平7−243732(JP,A)
特開 平6−300398(JP,A)
特開 平8−210673(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F24F 5/00 102
F25C 1/00
Claims (2)
- 【請求項1】 冷凍機1,過冷却水用熱交換器2および
蓄氷タンク3により構成された蓄氷型冷水装置におい
て、前記蓄氷タンク3と前記過冷却水用熱交換器2とを
冷水供給路8で接続し、この冷水供給路8の上流位置に
循環水ポンプ7を設けるとともに、その下流位置に温度
センサ15を設け、この温度センサ15と前記循環水ポ
ンプ7との間における前記冷水供給路8に、上流側から
順に原水供給路13と氷核融解フィルタ14とをそれぞ
れ設け、さらに前記原水供給路13に前記温度センサ1
5からの信号に基づいて原水の流量を調節する流量調整
弁12を設けたことを特徴とする蓄氷型冷水装置の凍結
防止システム。 - 【請求項2】 冷凍機1,過冷却水用熱交換器2および
蓄氷タンク3により構成された蓄氷型冷水装置におい
て、前記蓄氷タンク3と前記過冷却水用熱交換器2とを
冷水供給路8で接続するとともに、この冷水供給路8の
上流位置に循環水ポンプ7を設け、この循環水ポンプ7
と前記過冷却水用熱交換器2との間における前記冷水供
給路8に、上流側から順に原水供給路13と氷核融解フ
ィルタ14とをそれぞれ設け、さらに前記原水供給路1
3に温度センサ15を設けるとともに、この温度センサ
15からの信号に基づいて原水の流量を調節する流量調
節弁12を設けたことを特徴とする蓄氷型冷水装置の凍
結防止システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33589995A JP3412371B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 蓄氷型冷水装置の凍結防止システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33589995A JP3412371B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 蓄氷型冷水装置の凍結防止システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152149A JPH09152149A (ja) | 1997-06-10 |
JP3412371B2 true JP3412371B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=18293621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33589995A Expired - Fee Related JP3412371B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 蓄氷型冷水装置の凍結防止システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3412371B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106152647A (zh) * | 2015-05-14 | 2016-11-23 | 株式会社昭和冷冻厂 | 氮置换冰块的制造系统以及制造方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4507274B2 (ja) * | 2004-07-15 | 2010-07-21 | 三浦工業株式会社 | 蓄氷型冷水装置 |
CN103512284A (zh) * | 2013-10-18 | 2014-01-15 | 上海金翅鹏实业有限公司 | 一种水冷过冷器及具有该水冷过冷器的空调系统 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP33589995A patent/JP3412371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106152647A (zh) * | 2015-05-14 | 2016-11-23 | 株式会社昭和冷冻厂 | 氮置换冰块的制造系统以及制造方法 |
CN106152647B (zh) * | 2015-05-14 | 2018-10-26 | 株式会社昭和冷冻厂 | 氮置换冰块的制造系统以及制造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09152149A (ja) | 1997-06-10 |
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