JP3023362B1 - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JP3023362B1
JP3023362B1 JP11134515A JP13451599A JP3023362B1 JP 3023362 B1 JP3023362 B1 JP 3023362B1 JP 11134515 A JP11134515 A JP 11134515A JP 13451599 A JP13451599 A JP 13451599A JP 3023362 B1 JP3023362 B1 JP 3023362B1
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起男 山崎
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Abstract

【要約】 【課題】 内融と外融とを組み合わせた上で効率よく氷
の冷熱を取り出しうる氷蓄熱装置の提供。 【解決手段】 ブラインを冷却するための冷凍機2と、
ブラインによって製氷および解氷するための伝熱管8を
内装した蓄熱槽3と、伝熱管8と冷凍機2とにブライン
を循環するためのブライン配管9と、蓄熱槽3内の水を
一次冷却水として氷蓄熱槽外に循環するための一次配管
16と、ブラインと一次冷却水との流れを制御するため
のコントローラ23とを備えており、コントローラ23
が、解氷時に伝熱管8内のブラインによって伝熱管8周
囲の氷が解氷された時点でこの解氷部分を水路として一
次配管16による一次冷却水の循環を開始せしめるよう
に構成されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は氷蓄熱装置に関す
る。さらに詳しくは、たとえば電気料金が安価な夜間に
おいて氷を製造し、昼間にこの氷を用いて冷却対象を冷
却するための氷蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、上記氷蓄熱装置としていわゆるスタティック型の氷
蓄熱槽を用いたものが知られている。スタティック型の
氷蓄熱槽はその中に伝熱管を備えている。そして、この
伝熱管に不凍液(ブライン)を流通させることにより、
氷蓄熱槽内に充満された水を伝熱管によって冷却して凍
結させるものである。そして、氷の冷熱の取り出しも上
記伝熱管に流通させるブラインによって行い、氷蓄熱槽
内で冷却されたこのブラインが冷却対象を冷却すること
になる。これは、伝熱管内部のブラインによって氷を融
解するので、以下、内融という。さらに、伝熱管によっ
て解氷された氷蓄熱槽内の水を直接循環させることによ
っても冷熱を取り出すこともある。これは、伝熱管の周
囲の氷をその外側から直接融解するので、以下、外融と
いう。
【0003】内融方式によれば、冷熱取り出しが進むに
伴って伝熱管の外周側の氷が解氷していくので伝熱効率
が低下する。しかし、冷熱取り出し時には常に冷熱取り
出し媒体たるブラインの通路が確保されている(伝熱管
内)ので、後述の外融方式によるごとき製氷量の制限が
ないので氷蓄熱槽を大きくする必要がない。
【0004】一方、外融方式によれば、冷熱取り出しが
進んでも冷熱取り出し媒体たる水は常に氷に直接接触
し、しかも接触面積が内融方式によるより大きいので伝
熱効率は低下しない。しかし、運転当初から氷の中に水
の流通通路(以下、水路という)が必要であるため、製
氷時にはかかる水路が形成されるように製氷しなければ
ならず、必然的に氷蓄熱槽を大きくする必要が生じる。
【0005】従来、上記内融と外融とを併用した氷蓄熱
装置は知られているが、かかる課題は解決されていな
い。内融方式と外融方式とを併用した氷蓄熱装置として
は特開平10−238828号公報および特許第267
9503号公報に開示された装置が知られている。
【0006】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、内融方式と外融方式とを組み合わせた
上で効率よく冷熱を取り出すことができ、しかも、製造
された氷を過不足なく使用することができる氷蓄熱装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の氷蓄熱装置は、
ブラインを冷却するための冷却手段と、上記ブラインに
よって製氷および解氷するための伝熱管を内装した氷蓄
熱槽と、該伝熱管と冷却手段とにブラインを循環するた
めのブライン配管と、氷蓄熱槽内の水を一次冷却水とし
て氷蓄熱槽外に循環するための一次冷却水配管と、ブラ
インと一次冷却水との流れを制御するためのコントロー
ラとを備えており、該コントローラが、解氷時に伝熱管
内のブラインによって伝熱管周囲の氷が解氷された時点
で一次冷却水配管による循環を開始せしめるように構成
されている。
【0008】したがって、伝熱管による解氷(内融)が
ある程度進んだ時点では氷蓄熱槽内に水が流通する水路
が形成される。したがって、一次冷却水配管による循環
が始まっても解氷による水が氷蓄熱槽内および一次冷却
水配管を循環することができるため、効率よく氷の冷熱
を取り出すことができる。
【0009】そして、上記氷蓄熱槽内における一次冷却
水配管の入口部を伝熱管の長手方向一方側に配置し、出
口部を他方側に配置し、上記コントローラが、解氷時に
伝熱管内のブラインによって伝熱管周囲の氷が解氷され
た時点で、該解氷部分に水を流通させるように一次冷却
水配管による循環を開始せしめるように構成することに
より、上記内融による水路を一次冷却水の循環に一層好
適に利用することができる。伝熱管の長手方向とは、伝
熱管がたとえば葛折状に湾曲されている場合にはその各
直線部分の長手方向も含む意味である。
【0010】本発明の他の氷蓄熱装置は、ブラインを冷
却するための冷却手段と、上記ブラインによって製氷お
よび解氷するための伝熱管を内装した氷蓄熱槽と、該伝
熱管と冷却手段とにブラインを循環するためのブライン
配管と、氷蓄熱槽内の水を一次冷却水として氷蓄熱槽外
に循環するための一次冷却水配管と、ブラインと一次冷
却水との流れを制御するためのコントローラとを備えて
おり、該コントローラが、解氷時における任意時に伝熱
管内のブラインを冷却するために冷凍機を作動させ、且
つ、伝熱管の入口と出口とにおけるブラインの温度差を
一定に保つように設定されている。
【0011】したがって、氷の冷熱と冷却手段の冷熱と
を平行して取り出す場合にも、せっかくエネルギを使用
して製造した氷を過不足なく利用することができる。い
うならば、氷を過不足なく使用するうえで、不足の冷熱
を冷却手段によって補うことが可能となる。
【0012】そして、如上の氷蓄熱装置に熱交換器をさ
らに配設し、該熱交換器に上記ブライン配管と一次冷却
水配管とを接続し、且つ、ブラインと一次冷却水とによ
って冷却される二次流体が循環する二次流体配管を接続
し、該熱交換器において、ブライン配管と一次冷却水配
管とを相互に直列に二次流体配管に対向して配置するこ
とにより、効率よく二次流体を冷却することができる。
【0013】または、ブライン配管と一次冷却水配管と
を相互に並列に二次流体配管に対向して配置すれば、二
次流体の流路が複数本となって流路抵抗が減少するので
ポンプなどの送水駆動手段のエネルギ消費が低減され
る。
【0014】また、上記熱交換器をプレート式熱交換器
から構成し、二次流体とブラインとの間の伝熱面と、二
次流体と一次冷却水との間の伝熱面との面積比が変更自
在となるように構成することにより、運転条件等に応じ
て冷却対象の冷却効率を向上させることができる。
【0015】さらに、上記氷蓄熱槽内に攪拌手段を配設
し、上記コントローラを、製氷時に該攪拌手段が作動す
るように指示すべく構成することにより、氷蓄熱槽内の
水が強制対流させらるので、水には大きな温度勾配が生
じない。したがって、ブラインの冷却を最小限にとどめ
ることができるので、冷却手段の成績係数の低下が防止
され、また、効率よく水全体を凍結させることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照しながら本発明
の氷蓄熱装置(以下、単に蓄熱装置という)の実施形態
を説明する。
【0017】図1は本発明の蓄熱装置の一実施形態を示
す系統図である。
【0018】図1に示す蓄熱装置1は、製氷時に一次冷
媒を冷却するための冷却手段たる冷凍機2と、氷蓄熱槽
(以下、単に蓄熱槽という)3と、冷却対象を冷却する
二次冷媒に冷熱を伝達するための熱交換器4とを備えて
いる。一次冷媒としては不凍液であるブラインが用いら
れ、二次冷媒としては水が用いられる。
【0019】冷凍機2は、その内部の冷媒を圧縮する圧
縮機5、この冷媒を凝縮させる凝縮器6、および、冷媒
を蒸発させることによって放熱させる蒸発器7を有する
公知のものである。
【0020】蓄熱槽3内には伝熱管8が配設されてお
り、また、製氷用の水が充満されている。そして、この
伝熱管8と冷凍機2の蒸発器7と上記熱交換器4とにブ
ラインを循環させるブライン配管9が接続されている。
ブライン配管9には、ブラインポンプ10と、伝熱管8
をバイパスする第一バイパス管11と、熱交換器4をバ
イパスする第二バイパス管12とが接続されている。第
一バイパス管11と伝熱管8の出口との接続点には三方
弁13が配設されている。ブライン配管9中の符号14
aは止め弁、14bはバイパス弁である。
【0021】蓄熱槽3には、一次冷却水ポンプ15aお
よび流量制御弁15bを備えた一次配管16が上記熱交
換器4を循環して戻るように接続されている。蓄熱槽3
内の解氷水を循環させるものである。蓄熱槽3内におけ
る一次配管16の入口部16aは上下に延びる各伝熱管
の下端側に配置され、出口部16bは各伝熱管の上端側
に配置されている。そうすることにより、一次冷却水ポ
ンプ15を作動させれば、後述するとおり蓄熱槽3内の
水は各伝熱管8に沿って流動することとなり、伝熱効率
が向上する。さらに、蓄熱槽3内には攪拌機21が配設
されている。攪拌機21としては、たとえば攪拌翼、エ
アレーション用ノズルなどを採用することができる。
【0022】図示のごとく、上記熱交換器4において
は、二次冷却水ポンプ22によって二次冷却水が循環す
る二次配管17の二次伝熱部18に対して、一次配管1
6の一次伝熱部19とブライン配管9のブライン伝熱部
20とが直列に配管されている。図1の場合、一次伝熱
部19が二次伝熱部18の上流側部分に対向し、ブライ
ン伝熱部20が二次伝熱部18の下流側部分に対向して
いる。また、ブラインの循環方向が熱交換器4を通過し
た後、まず蓄熱槽3の伝熱管8を通ってから冷凍機2に
至るようにされている。したがって、氷の残量が不足し
て外融だけでは二次冷却水の所定温度が維持できなくな
ったとしても冷凍機2よって確実に所定温度を維持する
ことができる。空調温度の上昇が許されない場合(コン
ピュータ用空調、病院内空調など)に好適である。
【0023】もちろん、図2に示す蓄熱装置101のよ
うに、ブライン配管9におけるブラインポンプ10のと
出方向を変えることにより、ブラインの流れ方向を図1
のものとは逆にすることができる。それにより、ブライ
ンは熱交換器4によって冷熱を奪われたあと冷凍機2に
至り、その後に蓄熱槽3の伝熱管8を通る。そうすれ
ば、追いかけ運転(後述のとおり、冷熱取り出し時に冷
凍機も作動させる運転)時に、冷凍機2によって比較的
高温で冷熱取り出しができる(冷凍機によるブライン温
度低下を小さくすることができる)ため、冷凍機2の成
績係数が向上し、運転コストが低減する。また、図2で
は、図1におけるとは逆に一次伝熱部19を二次伝熱部
18の下流側部分に対向させ、ブライン伝熱部20を二
次伝熱部18の上流側部分に対向させている。そうする
ことにより、一次冷却水温度がブライン温度より低温で
あるため、このように配置することによって二次冷却水
をより低温に冷却することができる。
【0024】また、図3に示すように、二次配管17の
二次伝熱部18に対して、一次配管16の一次伝熱部1
9とブライン配管9のブライン伝熱部20とを並列に配
管してもよい。この熱交換器を並列熱交換器4aと呼
ぶ。直列式の熱交換器4を用いれば二次冷却水の冷却効
果が向上する。一方、並列式の熱交換器4aを用いれば
二次冷却水側の流路が複数本となって流路抵抗が減少す
るのでポンプなどの送水駆動手段のエネルギ消費が低減
される。
【0025】本蓄熱装置1には各ポンプ10、15、2
2の作動タイミングや回転数の調節、三方弁13の開度
調節、流量制御弁を取り付ける場合にはその開度の調節
などを制御するためのコントローラ23が配設されてい
る。
【0026】図4を参照しつつ、上記蓄熱装置1の作動
を説明する。
【0027】図4(a)は製氷工程時のラインを示して
いる。ブライン配管9における止め弁14aを閉弁して
ブラインが熱交換器4に至らなくし、一次配管16と二
次配管17とを閉止する。そして、冷凍機2によって氷
点下に冷却されたブラインが蓄熱槽3内の伝熱管8内を
流通して水を凍結していく。図4(a)において流体が
流れる配管(ブライン配管9)を実線で示し、流体が流
れない配管(ブライン配管9の一部、一次配管16およ
び二次配管17)を二点鎖線で示している。水の凍結に
際しては上記コントローラ23の指示によって攪拌機2
1が作動し、または一次冷却水ポンプ15aが作動して
一次冷却水が循環させられ、それによって蓄熱槽3内の
水が強制対流させらるので、水には大きな温度勾配が生
じない。したがって、ブラインの冷却を最小限にとどめ
ることができるので、冷凍機の成績係数の低下が防止さ
れ、また、効率よく水全体を凍結させることができる。
また、後述のとおり、外融のための水路を形成しておく
必要がないため、水全体を凍結させることができる。そ
の結果、蓄熱槽の内容積を大きくする必要がない。
【0028】つぎに、図4(b)は氷から冷熱を取り出
して冷却対象を冷却する工程時のラインを示している。
このとき、ブライン配管9における止め弁14aを開弁
し且つバイパス弁14bを開弁してブラインを熱交換器
4に循環させ且つ伝熱管8にも循環させる。二次配管1
7には二次冷却水を循環させる。氷から冷熱を取り出す
工程であるため、冷凍機2は作動していない。また、運
転当初には一次配管16に一次冷却水を循環させない。
したがって、最初は伝熱管8による内融のみが実行され
る。そして、運転開始から所定時間経過後、または、三
方弁13の第一バイパス管11側の開度が閉止に近づい
たときにコントローラ23の指示によって一次冷却水ポ
ンプ15が作動し、一次配管16に一次冷却水を循環さ
せる。このように、コントローラ23には、ブラインに
よる蓄熱槽3からの内融取り出し冷熱量(直接的には三
方弁13の混合後のブライン温度)、蓄熱槽3からの一
次冷却水による外融取り出し冷熱量(直接的にはポンプ
15aまたは流量制御弁15bによる一次冷却水の流量
および温度)が設定されている。
【0029】これは、試験や試運転などによる事前調査
から、内融によって伝熱管8の外周の氷が融解し、その
部分が外融時の好適な水路を構成するにいたる時間、ま
たは、好適な水路を構成するにいたったときの残氷量を
決定してコントローラ23に設定しているのである。ま
た、前述のとおり、蓄熱槽3内における一次配管16の
入口部16aは上下に延びる各伝熱管の下端側に配置さ
れ、出口部16bは各伝熱管の上端側に配置されている
ので、一次冷却水ポンプ15の作動による蓄熱槽3内の
水の流れは効果的に伝熱管8の外側の水路を流通するこ
とになる。その結果、伝熱効率が向上して外融が効果的
に実行される。さらに、この水の流れによって伝熱管8
の外側の水が強制対流させられるので結果的に内融、つ
まり伝熱管8内のブラインによる冷熱取り出しもその効
率が向上する。
【0030】なお、蓄熱槽3内において一次配管16の
入口部16aは下側に配置され、出口部16bは上側に
配置されているが、その逆であってもよい。また、伝熱
管が水平に配設されておれば、一次配管16の入口部1
6aおよび出口部16bを左右の位置に配設すればよ
い。そうすることによって上記と同様に蓄熱槽3内の水
を各伝熱管8の外周側の水路に沿って流動させることが
できる。
【0031】以上の作動により、ブライン配管9および
一次配管16によって熱交換器4を介して二次配管17
の二次冷却水に冷熱を伝達する。
【0032】なお、この冷熱取り出し工程において冷凍
機2を運転し(追いかけ運転)、それによってブライン
をさらに冷却することも可能である。すなわち、氷と冷
凍機2との両方によって二次冷却水を冷却しようとする
ものである。この場合、コントローラ23による蓄熱装
置1全体の制御は氷からの冷熱取り出しを基準に行い、
不足する(と推定される)冷熱を冷凍機2によって補充
するのである。すなわち、電気エネルギを使用して製造
した氷を過不足なく使用することを第一目的にしてい
る。
【0033】したがって、図1の蓄熱装置1にあって
は、コントローラ23はブライン配管9における伝熱管
8の入口点Eと出口点Sとの温度差が一定になるよう
に、ブライン配管9における三方弁13および図示しな
い流量制御弁を制御し、また、一次配管16における一
次冷却水ポンプ15aおよび流量制御弁15bを制御す
ることによってブライン流量および一次冷却水流量を調
節する。これはコントローラ23の制御の一例である。
そして、二次冷却水の温度変動による冷熱供給の変動分
は全て冷凍機2によって行われる。
【0034】一方、図2の蓄熱装置101にあっては、
二次冷却水の温度変動によって冷凍機2に流入するブラ
インの温度は変動している。一方、冷凍機2はその入口
におけるブライン温度に拘わらず出口でのブライン温度
が一定になるように設定されている。したがって、コン
トローラ23は蓄熱槽3の氷からの冷熱取り出し量を一
定にするために、ブライン配管9における熱交換器4へ
の入口温度(散歩弁13の下流点温度であればよい)が
一定になるように、つまり、冷凍機2出口と熱交換器4
入口とのブラインの温度差が一定になるように、ブライ
ンポンプ10、三方弁13および図示しない流量制御弁
を制御する。これはコントローラ23の制御の一例であ
る。そして、二次冷却水の温度変動による冷熱供給の変
動分は全て冷凍機2によって行われる。
【0035】つぎに、上記熱交換器4のタイプは限定さ
れることはないが、公知のプレート式熱交換器を採用す
るのが好ましい。プレート式熱交換器によれば図1およ
び図2に示すような直列式のものや図3に示す並列式の
もに自在に組み替えて用いることができるからである。
また、直列式においても並列式においても、一次伝熱部
とブライン伝熱部との伝熱面積比率を容易に変更するこ
とも可能である。
【0036】図5にプレート式熱交換器の要部を組立前
斜視図として示す。プレート式熱交換器は図示のごとく
複数枚の伝熱板31が積層されたものであり、伝熱板3
1の両側の下記流体室34を流通する流体同士の熱交換
を行うものである。一部の伝熱板31b、31c、31
d、31eおよび端板32にはその四隅のいずれか所定
位置に三個以下の流体通路孔33がそれぞれ穿孔されて
いる。その他の伝熱板31aには全てその四隅に流体通
路孔33がそれぞれ穿孔されている。また、各伝熱板3
1にはその一辺の二隅の流体通路孔33同士のみを連通
する流体室34を画するようにガスケット35が貼着さ
れている。隣接する伝熱板31に圧接されることによっ
てガスケット35が機能して流体室34が形成される。
これら伝熱板31および端板32を図示のごとく流体室
34が交互となるように積層する。上記流体通路孔33
および流体室34を通過する流体として、二次冷却水を
実線で示し、一次冷却水を破線で示し、ブラインを一点
鎖線で示す。
【0037】二次冷却水は図の右端から左端まで流れ、
二次冷却水は右端から流入して二次冷却水と熱交換しつ
つ再度右端に流出する。ブラインは図の左端から流入し
て二次冷却水と熱交換しつつ再度左端に流出する。図5
ではこのようにして、二次冷却水に対してその上流側の
一次冷却水と下流側のブラインとが直列に熱交換される
直列式の熱交換器4が示されている。
【0038】かかるプレート式熱交換器では、伝熱板お
よび端板の流体通路孔の穿孔位置を変更し、また、流体
の出入り口を変えることにより、並列式のもに変えて用
いることができ、また、直列式においても並列式におい
ても、一次伝熱部とブライン伝熱部との伝熱面積比率を
容易に変更しうることが理解できる。したがって、直
列、並列などの構成変更に配管を必要としないため、ス
ペースに制限がある場合でも設置自由度が向上する。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、伝熱管による解氷(内
融)がある程度進んだ時点では氷蓄熱槽内に水が流通す
る水路(外融のための水路)が形成される。したがっ
て、一次冷却水配管による循環が始まっても解氷による
水が氷蓄熱槽内および一次冷却水配管を循環することが
できるため、効率よく氷の冷熱を取り出すことができ
る。このことは、製氷時にとくに外融のための水路を考
慮せずに蓄熱槽内全体に氷を作ることができることを意
味している。換言すれば製氷率が向上するので蓄熱槽を
小さくすることができる。
【0040】また、氷の冷熱と冷却手段の冷熱とを平行
して取り出す場合にも、せっかくエネルギを使用して製
造した氷を過不足なく利用することができる。いうなら
ば、氷を過不足なく使用するうえで、不足の冷熱を冷却
手段によって補うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の氷蓄熱装置の一実施形態を示す系統図
である。
【図2】本発明の氷蓄熱装置の他の実施形態を示す系統
図である。
【図3】本発明の氷蓄熱装置における熱交換器の他の例
を示す系統図である。
【図4】本発明の氷蓄熱装置の作動を示す系統図であ
り、図4(a)は製氷時のもの、図4(b)は解氷時の
ものである。
【図5】本発明の氷蓄熱装置における熱交換器の一例の
要部を示す組立前斜視図である。
【符号の説明】
1,101・・・・蓄熱装置 2・・・・冷凍機 3・・・・蓄熱槽 4・・・・熱交換器 4a・・・並列熱交換器 5・・・・圧縮機 6・・・・凝縮器 7・・・・蒸発器 8・・・・伝熱管 9・・・・ブライン配管 10・・・・ブラインポンプ 11・・・・第一バイパス管 12・・・・第二バイパス管 13・・・・三方弁 14a・・・止め弁 14b・・・バイパス弁 15a・・・一次冷却水ポンプ 15b・・・流量制御弁 16・・・・一次配管 16a・・・入口部 16b・・・出口部 17・・・・二次配管 18・・・・二次伝熱部 19・・・・一次伝熱部 20・・・・ブライン伝熱部 21・・・・攪拌機 22・・・・二次冷却水ポンプ 23・・・・コントローラ 31・・・・伝熱板 32・・・・端板 33・・・・流体通路孔 34・・・・流体室 35・・・・ガスケット E・・・・(伝熱管)の入口点 S・・・・(伝熱管)の出口点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F25C 1/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラインを冷却するための冷却手段と、
    上記ブラインによって製氷および解氷するための伝熱管
    を内装した氷蓄熱槽と、該伝熱管と冷却手段とにブライ
    ンを循環するためのブライン配管と、氷蓄熱槽内の水を
    一次冷却水として氷蓄熱槽外に循環するための一次冷却
    水配管と、ブラインと一次冷却水との流れを制御するた
    めのコントローラとを備えており、 該コントローラが、解氷時に伝熱管内のブラインによっ
    て伝熱管周囲の氷が解氷された時点で一次冷却水配管に
    よる循環を開始せしめる氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 上記氷蓄熱槽内における一次冷却水配管
    の入口部が伝熱管の長手方向一方側に配置され、出口部
    が他方側に配置されており、 上記コントローラが、解氷時に伝熱管内のブラインによ
    って伝熱管周囲の氷が解氷された時点で、該解氷部分に
    水を流通させるように一次冷却水配管による循環を開始
    せしめる請求項1記載の氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 ブラインを冷却するための冷却手段と、
    上記ブラインによって製氷および解氷するための伝熱管
    を内装した氷蓄熱槽と、該伝熱管と冷却手段とにブライ
    ンを循環するためのブライン配管と、氷蓄熱槽内の水を
    一次冷却水として氷蓄熱槽外に循環するための一次冷却
    水配管と、ブラインと一次冷却水との流れを制御するた
    めのコントローラとを備えており、 該コントローラが、解氷時における任意時に伝熱管内の
    ブラインを冷却するために冷凍機を作動させ、且つ、伝
    熱管の入口と出口とにおけるブラインの温度差を一定に
    保つように設定されてなる氷蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 熱交換器がさらに配設されており、該熱
    交換器に上記ブライン配管と一次冷却水配管とが接続さ
    れ、且つ、ブラインと一次冷却水とによって冷却される
    二次流体が循環する二次流体配管が接続されており、 該熱交換器において、ブライン配管と一次冷却水配管と
    が相互に直列に二次流体配管に対向して配置されてなる
    請求項1〜3のうちのいずれか一の項に記載の氷蓄熱装
    置。
  5. 【請求項5】 熱交換器がさらに配設されており、該熱
    交換器に上記ブライン配管と一次冷却水配管とが接続さ
    れ、且つ、ブラインと一次冷却水とによって冷却される
    二次流体が循環する二次流体配管が接続されており、 該熱交換器において、ブライン配管と一次冷却水配管と
    が相互に並列に二次流体配管に対向して配置されてなる
    請求項1〜3のうちのいずれか一の項に記載の氷蓄熱装
    置。
  6. 【請求項6】 上記熱交換器がプレート式熱交換器から
    構成されており、二次流体とブラインとの間の伝熱面
    と、二次流体と一次冷却水との間の伝熱面との面積比が
    変更自在となるように構成されてなる請求項4または5
    記載の氷蓄熱装置。
  7. 【請求項7】 上記氷蓄熱槽内に攪拌手段が配設されて
    おり、上記コントローラが、製氷時に該攪拌手段が作動
    するように指示してなる請求項1〜6のうちのいずれか
    一の項に記載の氷蓄熱装置。
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