JP3411637B2 - 内燃機関用ロッカアームの製造方法 - Google Patents
内燃機関用ロッカアームの製造方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
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Description
の製造方法に関する。
ては、一般に、浸炭鋼よりなり、且つ軸挿通孔用下孔を
形成されたロッカアーム素材を製作する工程と、下孔に
リーマ加工を施して軸挿通孔を形成する工程と、軸挿通
孔内壁面の耐摩耗性向上等を狙ってロッカアーム素材に
浸炭焼入れ処理を施す工程と、ロッカアーム素材表面の
酸化物除去等を狙ってロッカアーム素材にバレル加工を
施す工程と、浸炭焼入れ処理による熱ひずみの除去等を
狙って軸挿通孔にホーニング加工を施す工程と、が用い
られている。
リーマ加工により軸挿通孔を形成する理由は、その処理
後では下孔内壁の硬さ上昇によりリーマ加工を行うこと
ができないからである。
よると、1つの孔に対してリーマ加工およびホーニング
加工といった2回の機械加工を必須とすることからロッ
カアームの製造工数が多く、またホーニング加工は一素
材毎に行わなければならないのでロッカアームの製造能
率が低い、といった問題があり、したがってロッカアー
ムの製造コストの上昇は免れない。
構成する鋼材、2回の熱処理方法およびそれらの実施順
序ならびに機械加工による軸挿通孔の形成時機をそれぞ
れ特定することによって、優れた量産性を有する前記ロ
ッカアームの製造方法を提供することを目的とする。
ロッカアームの製造方法は、C、Mn、Cr、Al、S
i、P、S、CuおよびNiならびにPbまたはBiの
一方の含有量がそれぞれ、0.3重量%≦C≦0.5重
量%、0.3重量%≦Mn≦1.5重量%、0.9重量
%≦Cr≦1.5重量%、0.7重量%≦Al≦1.5
重量%、Si≦0.35重量%、P≦0.03重量%、
S≦0.03重量%、Cu≦0.3重量%、Ni≦0.
25重量%、0.04重量%≦Pb≦0.15重量%、
0.03重量%≦Bi≦0.1重量%であり、残部が不
可避不純物を含むFeである窒化鋼よりなり、且つ軸挿
通孔用下孔を形成されたロッカアーム素材を製作する工
程と、そのロッカアーム素材に、処理温度T1 が850
℃≦T1 ≦950℃、処理時間t1 が0.5時間≦t1
≦2時間である焼入れ処理と、処理温度T2 が600℃
≦T2 ≦700℃、処理時間t2 が0.5時間≦t2 ≦
2時間である焼戻し処理とよりなる調質処理を施す工程
と、前記下孔にリーマ加工を施して軸挿通孔を形成する
工程と、前記ロッカアーム素材に、処理温度T3 が55
0℃≦T3 ≦610℃、処理時間t3 が5時間≦t3 ≦
8時間である窒化処理を施す工程と、を用いることを特
徴とする。
加えてMoを0.15重量%≦Mo≦0.3重量%含む
ものも用いられる。
りなるロッカアーム素材に、前記のように特定された調
質処理を施すと、その素材の延性、靱性等の諸性質をロ
ッカアームとして最適な状態に改善することができ、ま
た硬さは、機械加工性を考慮して強度上最小限必要なH
RC=20〜30に調整される。
その下孔にリーマ加工を施すことによって、容易に軸挿
通孔を形成することが可能である。
体の表面硬化を達成し、また軸挿通孔の口縁部および内
面に耐摩耗性を付与することができる。この窒化処理
は、比較的低い温度で行われるので、軸挿通孔に熱ひず
み等を生じることがなく、したがって、窒化処理後にお
いて軸挿通孔への機械加工による仕上げ作業は不要であ
る。
工等の適用下で能率良く行われ、また調質処理、リーマ
加工および窒化処理は、それぞれ多数のロッカアーム素
材について一度に実施することができるのでロッカアー
ムの量産性が良好となる。
以下の通りである。
高めて、ロッカアームの引張強さを向上させる効果を有
する。ただし、C含有量がC<0.3重量%では前記効
果を得ることができず、一方、C>0.5重量%ではロ
ッカアームにおけるノッチ状部分の疲れ強さが低下す
る。
効果を有する。ただし、Mn含有量がMn<0.3重量
%では前記効果を得ることができず、一方、Mn>1.
5重量%では介在物の粗大化に伴い被削性が悪化する。
促進して、窒化層の深さを増し、ロッカアームの疲れ強
さを向上させる効果を有する。ただし、Cr含有量がC
r<0.9重量%では前記効果を得ることができず、一
方、Cr>1.5重量%では被削性が低下する。
果を有すると共にその窒化層の硬さを高めてロッカアー
ムの耐摩耗性を向上させる効果を有する。ただし、Al
含有量がAl<0.7重量%では前記効果を得ることが
できず、一方、Al>1.5重量%では窒化層の靱性が
失われる。
効果を有する。ただし、Si含有量がSi>0.35重
量%では前記効果を得ることができず、また被削性が悪
化する。
それらの含有量はP≦0.03重量%、S≦0.03重
量%にそれぞれ設定される。
する。ただし、Cu含有量がCu>0.3重量%では被
削性が低下する。
含有量がNi>0.25重量%では被削性が低下する。
る。ただし、PbまたはBiの含有量がPb<0.04
重量%、Bi<0.03重量%では被削性が悪化し、一
方、Pb>0.15重量%、Bi>0.1重量%ではロ
ッカアームの疲れ強さが低下する。
を上昇させる効果および焼入れ性を高めて心部の硬さを
向上させる効果を有する。ただし、Mo含有量がMo<
0.15重量%では前記効果を得ることができず、一
方、Mo>0.3重量%では被削性が低下する。
T1 がT1 <850℃、処理時間t 1 がt1 <0.5時
間では、所定の焼入れ組織が得られないため心部の硬さ
が低く、一方、T1 >950℃、t1 >2時間では焼入
れ中に割れが発生する。焼戻し処理において、処理温度
T2 がT2 <600℃、処理時間t2 がt2 <0.5時
間では硬さが高いため加工性が低下し、一方、T2 >7
00℃、t2 >2時間ではロッカアームに必要な強度を
確保することができない。
550℃、処理時間t3 がt3 <5時間では十分な窒化
層深さを得ることできず、一方、T3 >610℃、t3
>8時間ではロッカアームのひずみが増加する。
内燃機関を示す。その機関において、図1に示すよう
に、シリンダブロック1のシリンダ孔2内にピストン3
が摺動自在に嵌合され、シリンダヘッド4に、吸気ポー
ト5に連通して相互に隣接する一対の吸気口6と、排気
ポート7に連通して相互に隣接する一対の排気口8と
が、燃焼室9に向けて開口するように形成されている。
8に排気弁11がそれぞれ開閉可能に配設される。各吸
気弁10および各排気弁11の弁杆12,13は、シリ
ンダヘッド4に設けられた各案内筒14,15内に摺動
自在に挿通される。各弁杆12,13および各案内筒1
4,15の上端部にそれぞれリテーナ16,17,1
8,19が設けられ、相対向するリテーナ16,18お
よび17,19間に弁ばね20,21が縮設される。そ
れら弁ばね20,21の弾発力で各吸気弁10は吸気口
6を、また各排気弁11は排気口8をそれぞれ閉じる方
向に付勢される。
り、また各排気弁11は排気側動弁機構23によりそれ
ぞれ開閉駆動される。両動弁機構22,23は、機関の
回転に同期して1/2の回転比で駆動される単一のカム
シャフト24を共通とする。
は、カムシャフト24と、そのカムシャフト24および
各吸気弁10間に設けられる第1,第2および第3吸気
側ロッカアーム25,26,27とを備えている。また
排気側動弁機構23は、カムシャフト24と、そのカム
シャフト24および各排気弁11間に設けられる第1お
よび第2排気側ロッカアーム28,29とを備えてい
る。カムシャフト24は、機関の高速運転域に対応する
吸気側第1カム30と、その吸気側第1カム30の両側
に配置されて機関の低速運転域に対応する一対の吸気側
第2カム31と、吸気側第1カム30および一方の吸気
側第2カム31間でそれらカム30,31のベース円部
に対応する円形隆起部32と、吸気側第1カム30およ
び他方の吸気側第2カム31間に配置された排気側カム
33とを有する。
ャフト24と平行するように、配置される。一方のロッ
カシャフト34に、各吸気側ロッカアーム25,26,
27が、図2,図3に示すように第1,第3,第2の順
で相互に摺接するように、中間部に存する支持孔36,
37,38を介して枢支される。また他方のロッカシャ
フト35に、各排気側ロッカアーム28,29が図4示
の如く相互に摺接するように、中間部に存する支持孔3
9,40を介して枢支される。
26は、その一端に吸気側第2カム31に上方から摺接
するスリッパ面構成体41,42を有し、また他端に各
吸気弁10の弁杆12上端面に当接するタペットねじ4
3を有する。第3吸気側ロッカアーム27は、その一端
に吸気側第1カム30に上方から摺接するスリッパ面構
成体44を有し、また他端下面に、有底円筒状のリフタ
45が当接される。このリフタ45は、シリンダヘッド
4との間に縮設したばね(図示せず)により上方に付勢
され、これによりスリッパ面構成体44が吸気側第1カ
ム30に常時摺接する。さらに第1および第2排気側ロ
ッカアーム28,29は、その一端に各排気弁11の弁
杆13上端面に当接するタペットねじ46を有し、また
第1排気側ロッカアーム28の他端に隆起部32に摺接
するスリッパ面構成体47が設けられ、さらに第2排気
側ロッカアーム29の他端に排気側カム33に摺接する
スリッパ面構成体48が設けられる。
ーム25,26,27間に次のような吸気弁作動特性変
更手段49が設けられる。即ち、第1吸気側ロッカアー
ム25に、第3吸気側ロッカアーム27側に向けて開放
すると共にロッカシャフト34と平行な第1ガイド孔5
0が穿設される。この第1ガイド孔50に第1連結ピン
51が摺動自在に嵌合され、第1ガイド孔50閉塞端と
第1連結ピン51との間に油圧室52が形成される。そ
の油圧室52に、図示しない油圧供給源に通じるロッカ
シャフト34内の油路53が通孔54,55を介して常
時連通する。
孔50の閉塞端に当接可能な突起56が同軸上に突設さ
れ、第1連結ピン51の軸方向長さは、突起56が第1
ガイド孔50の閉塞端に当接したとき他端面が第1ガイ
ド孔50の開放端に位置するように定められている。
通するようにガイド孔57が穿設され、そのガイド孔5
7は第1ガイド孔50と同軸上にあり、且つそれと同径
である。このガイド孔57に、それと同一長さの第2連
結ピン58が摺動自在に嵌合され、この第2連結ピン5
8は第1連結ピン51と同径である。
側ロッカアーム27側を開放した有底状の段付第2ガイ
ド孔59が穿設され、その第2ガイド孔59はガイド孔
57と同軸上にある。第2ガイド孔59の大径部59a
に第2連結ピン58と同径の円板状ストッパ60が摺動
自在に嵌合され、また小径部59bに、ストッパ60に
同軸に突設された軸部61が遊挿される。第2ガイド孔
59の閉塞端に案内孔62が同軸に穿設され、その案内
孔62に軸部61が摺動自在に挿通される。
部59b閉塞端との間にコイル状戻しばね63が縮設さ
れ、この戻しばね63の弾発力により、ストッパ60、
第1,第2連結ピン51,58が油圧室52側に付勢さ
れる。
カアーム28,29間に次のような排気弁作動特性変更
手段64が設けられる。即ち、第2排気側ロッカアーム
29に、第1排気側ロッカアーム28側に向けて開放す
ると共にロッカシャフト35と平行なガイド孔65が穿
設される。ガイド孔65に連結ピン66が摺動自在に嵌
合され、この連結ピン66とガイド孔65閉塞端との間
に油圧室67が形成される。その油圧室67に、図示し
ない油圧供給源に通じるロッカシャフト35内の油路6
8が通孔69,70を介して常時連通する。
閉塞端に当接可能な突起71が同軸上に突設され、連結
ピン66の軸方向長さは、突起71がガイド孔65の閉
塞端に当接したとき他端面がガイド孔65の開放端に位
置するように定められている。
側ロッカアーム29側を開放した有底状の段付ガイド孔
72が穿設され、そのガイド孔72はガイド孔65と同
軸上にある。ガイド孔72の大径部72aに連結ピン6
6と同径の円板状ストッパ73が摺動自在に嵌合され、
また小径部72bに、ストッパ73に同軸に突設された
軸部74が遊挿される。ガイド孔72の閉塞端に案内孔
75が同軸に穿設され、その案内孔75に軸部74が摺
動自在に挿通される。
部72b閉塞端との間にコイル状戻しばね76が縮設さ
れ、この戻しばね76の弾発力によりストッパ73およ
び連結ピン66が油圧室67側に付勢される。
は、吸気弁作動特性変更手段49および排気弁作動特性
変更手段64の油圧室52,67に油圧が供給されな
い。このとき第1〜第3吸気側ロッカアーム25,2
6,27は相対揺動状態にあり、第1および第2排気側
ロッカアーム28,29も相対揺動状態にある。したが
って両吸気弁10は吸気側第2カム31に応じて開閉作
動し、一方の排気弁11は排気側カム33に応じて開閉
作動し、他方の排気弁11は休止している。
2,67に油圧がそれぞれ供給される。吸気側の油圧室
52に油圧が供給されると、第1連結ピン51が、第2
連結ピン58およびストッパ60を戻しばね63の弾発
力に抗して図5に示すように押圧し、第1連結ピン51
の一部がガイド孔57内に嵌入すると共に第2連結ピン
58の一部が第2ガイド孔59内に嵌入する。かかる状
態では、第1〜第3吸気側ロッカアーム25〜27の相
対揺動は阻止されており、各ロッカアーム25〜27は
一体的に揺動することになる。しかも吸気側第1カム3
0に摺接している第3吸気側ロッカアーム27の揺動量
が最も大きいので、第1および第2吸気側ロッカアーム
25,26も吸気側第1カム30に応じて第3吸気側ロ
ッカアーム27と共に揺動することになる。
と、連結ピン66が戻しばね76の弾発力に抗してスト
ッパ73を押圧しながら、その一部をガイド孔72内に
嵌入させる。かかる状態では第1および第2排気側ロッ
カアーム28,29の相対揺動は阻止されており、両ロ
ッカアーム28,29は排気側カム33に応じて一体的
に揺動する。
30の形状に応じて開閉作動し、両排気弁11は共に排
気側カム33の形状に応じて開閉作動する。このように
機関の低速運転域および高速運転域に対応して吸気弁1
0および排気弁11の開閉作動態様、したがって開閉タ
イミングおよびリフト量を異ならせ、燃費の低減および
機関出力向上を図ることができる。
す。第1吸気側ロッカアーム25はロッカアーム本体7
7と、そのロッカアーム本体77に付設されたスリッパ
面構成体41とを備えている。ロッカアーム本体77
は、ロッカアームシャフト34に枢着される支持孔(軸
挿通孔)36、第1連結ピン51を摺動自在に嵌合する
第1ガイド孔(軸挿通孔)50およびタペットねじ43
を螺合する雌ねじ孔78を有する。
ては、図7(a)に示すように、窒化鋼よりなる素材に
熱間鍛造を施してロッカアーム本体77を製作する工程
と、図7(b)に示すように、ロッカアーム本体77に
スリッパ面構成体41をろう接し、また支持孔用下孔3
6a、第1ガイド孔用下孔50aおよび雌ねじ孔用下孔
78aをドリル加工により形成してロッカアーム素材7
9を製作する工程と、ロッカアーム素材79に調質処理
を施す工程と、支持孔用下孔36aおよび第1ガイド孔
用下孔50aにリーマ加工を施して支持孔36および第
1ガイド孔50を形成し、また雌ねじ孔用下孔78aに
タップ加工を施して雌ねじ孔78を形成する工程と、ロ
ッカアーム素材79に窒化処理を施す工程とが順次用い
られる。支持孔36および第1ガイド孔50には、それ
らに厳密な寸法精度が要求される場合、窒化処理に先立
ってバニシング加工が施される。
で用いられた窒化鋼の組成を示す。
910℃、処理時間t 1 が1時間にそれぞれ設定され、
油冷が適用された。また焼戻し処理条件は、処理温度T
2 が690℃、処理時間t2 が2時間にそれぞれ設定さ
れた。この調質処理により、ロッカアーム素材79、し
たがってロッカアーム本体77の硬さはHRC=25に
調整された。
された。ガスとしては50%のハロゲンガスと50%の
分解アンモニアガスとよりなる混合ガスが用いられ、処
理温度T3 は570℃、処理時間t3 は5時間にそれぞ
れ設定された。
られた第1吸気側ロッカアーム25について、材料強度
特性を判断すべく降伏点強度を測定し、また切換え時に
おける第2連結ピン58の衝突等から厳格な耐摩耗性を
要求される第1ガイド孔50の口縁部80(図3、図5
参照)について硬さおよび摩耗量を測定した。この摩耗
量の測定は、エンジン回転数を5000rpm に、また弁
ばね20のリフト荷重を32kgにそれぞれ設定し、低速
側から高速側への切換え保持時間0.5秒間および高速
側から低速側への切換え保持時間0.5秒間を1サイク
ルとして、40万サイクル実施後行われた。
側ロッカアーム25は、比較例1,2によるものに比べ
て優れた降伏点強度を有し、また第1ガイド孔50の口
縁部80における摩耗量も少なく、したがって優れた機
械的特性を備えている。さらに実施例3による第1吸気
側ロッカアーム25は実施例1,2によるものに比べ
て、Moの含有に伴い硬さが向上している。第1ガイド
孔50内面および支持孔36内面は、前記口縁部80に
比べてはるかに摺動条件が緩和されているので、摩耗量
は極めて少ない。
ム26,27,28,29も前記同様の方法で製造され
る。また本発明はガイド孔を持たない通常のロッカアー
ムの製造にも適用される。さらに、スリッパ面構成体は
ローラに代えることも可能である。
するロッカアームを容易に量産することができ、これに
よりロッカアームの製造コストを低減することが可能で
ある。
手段切換前の状態を示す。
手段切換前の状態を示す。
手段切換後の状態を示す。
図に対応する。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 C、Mn、Cr、Al、Si、P、S、
CuおよびNiならびにPbまたはBiの一方の含有量
がそれぞれ、0.3重量%≦C≦0.5重量%、0.3
重量%≦Mn≦1.5重量%、0.9重量%≦Cr≦
1.5重量%、0.7重量%≦Al≦1.5重量%、S
i≦0.35重量%、P≦0.03重量%、S≦0.0
3重量%、Cu≦0.3重量%、Ni≦0.25重量
%、0.04重量%≦Pb≦0.15重量%、0.03
重量%≦Bi≦0.1重量%であり、残部が不可避不純
物を含むFeである窒化鋼よりなり、且つ軸挿通孔用下
孔を形成されたロッカアーム素材を製作する工程と、そ
のロッカアーム素材に、処理温度T1 が850℃≦T1
≦950℃、処理時間t1 が0.5時間≦t1 ≦2時間
である焼入れ処理と、処理温度T2 が600℃≦T2 ≦
700℃、処理時間t2 が0.5時間≦t2 ≦2時間で
ある焼戻し処理とよりなる調質処理を施す工程と、前記
下孔にリーマ加工を施して軸挿通孔を形成する工程と、
前記ロッカアーム素材に、処理温度T3 が550℃≦T
3 ≦610℃、処理時間t3 が5時間≦t3 ≦8時間で
ある窒化処理を施す工程と、を用いることを特徴とする
内燃機関用ロッカアームの製造方法。 - 【請求項2】 C、Mn、Cr、Al、Si、P、S、
Cu、NiおよびMoならびにPbまたはBiの一方の
含有量がそれぞれ、0.3重量%≦C≦0.5重量%、
0.3重量%≦Mn≦1.5重量%、0.9重量%≦C
r≦1.5重量%、0.7重量%≦Al≦1.5重量
%、Si≦0.35重量%、P≦0.03重量%、S≦
0.03重量%、Cu≦0.3重量%、Ni≦0.25
重量%、0.15重量%≦Mo≦0.3重量%、0.0
4重量%≦Pb≦0.15重量%、0.03重量%≦B
i≦0.1重量%であり、残部が不可避不純物を含むF
eである窒化鋼よりなり、且つ軸挿通孔用下孔を形成さ
れたロッカアーム素材を製作する工程と、そのロッカア
ーム素材に、処理温度T1 が850℃≦T1 ≦950
℃、処理時間t1 が0.5時間≦t1 ≦2時間である焼
入れ処理と、処理温度T2 が600℃≦T2 ≦700
℃、処理時間t2 が0.5時間≦t2 ≦2時間である焼
戻し処理とよりなる調質処理を施す工程と、前記下孔に
リーマ加工を施して軸挿通孔を形成する工程と、前記ロ
ッカアーム素材に、処理温度T3 が550℃≦T3 ≦6
10℃、処理時間t3 が5時間≦t3 ≦8時間である窒
化処理を施す工程と、を用いることを特徴とする内燃機
関用ロッカアームの製造方法。
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