JP3411331B2 - 高濃度有機汚水処理方法とその装置 - Google Patents
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Description
理場等で発生する含水有機固形廃棄物を含んだ排水を浄
化処理する高濃度有機汚水処理方法とその装置に関する
ものである。
の流し台に取付け、調理によって発生する含水有機固形
廃棄物を粉砕する粉砕機が開発されている。この粉砕機
は使用時の簡易性という点では優れたものであるが、粉
砕した有機固形物を排水と共に直接排出するので、公共
水域では水質悪化の原因になり、下水放流地域では粉砕
された有機固形物が下水管内に堆積し、或いは終末処理
場での負荷を増加させるという問題点があり、普及しな
いで現在に至っている。
れる粉砕機を取付けた流し台からの高濃度有機排水を処
理する従来の高濃度有機汚水処理方法とその装置を図2
に基づいて説明する。
機2が設置されている。粉砕機2には、粉砕処理された
含水有機固形廃棄物が排水と共に排出される原水配管3
が取付けられている。
水と共に、原水配管3から、第1嫌気濾床槽37と第2
嫌気濾床槽44と接触曝気槽19とからなる合併浄化槽
の第1嫌気濾床槽37に排出される。第1嫌気濾床槽3
7内には、嫌気性微生物保持床である第1嫌気濾床40
が配設されている。この第1嫌気濾床槽37内で処理さ
れた処理水は、移流管13によって、第2嫌気濾床槽4
4に流出する。
保持床である第2嫌気濾床46が配設されている。この
第2嫌気濾床槽44内で処理された処理水は、移流管1
8によって、接触曝気槽19に流出する。
床22が配設され、又、接触曝気槽19内には、散気管
21が設けられており、散気管21は、エアーポンプ2
0から送りこまれた空気を排出し、接触曝気槽19内を
常に好気状態にしている。この接触曝気槽19内で処理
された処理水は、移流部23によって、沈澱槽24に流
出する。
た余剰汚泥や液状化できなかった固形物が沈澱する。上
澄みの処理水は、消毒槽28で塩素消毒され、放流管2
9から放流する。
する。
粉砕機2によって粉砕され、排水と共に処理原水とな
り、原水配管3を介して、合併浄化槽の第1嫌気濾床槽
37内に排出される。
には、通性嫌気性菌群と嫌気性菌群とが付着しており、
通性嫌気性菌群が、粉砕された有機固形物、例えば、炭
水化物、蛋白質、脂肪酸等を、低級の糖類、アミノ酸、
揮発性脂肪酸等に分解して液化し、これらを、更に、嫌
気性菌群が、低級有機物、アンモニア態窒素、二酸化炭
素等に分解する。しかし、通性嫌気性菌群による液化作
用の中で、通性嫌気性菌群の中の酸生成菌群の作用によ
る酢酸等の酸が生成するので、第1嫌気濾床槽37内の
処理水のpHが4.5程度まで低下する。通性嫌気性菌
群の分解活動が活発に行われるのは、処理水のpHが
5.5程度の場合であって、処理水のpHが4.5程度
まで低下すると、分解活動が不活発になり、処理水の滞
留時間は2〜3日程度であるが、粉砕された有機固形物
の一部は液状化されずに固形物として残る。第1嫌気濾
床槽37内で処理された処理水は、移流管13によっ
て、第2嫌気濾床槽44に流出する。
には、通性嫌気性菌群と嫌気性菌群とが付着しており、
第1嫌気濾床槽37の場合と同様に、通性嫌気性菌群
が、粉砕された有機固形物、例えば、炭水化物、蛋白
質、脂肪酸等を、低級の糖類、アミノ酸、揮発性脂肪酸
等に分解して液化し、これらを、更に、嫌気性菌群が、
低級有機物、アンモニア態窒素、二酸化炭素等に分解す
る。しかし、第1嫌気濾床槽37の場合と同様に、通性
嫌気性菌群による液化作用の中に、通性嫌気性菌群の中
の酸生成菌群の作用による酢酸等の酸が生成されるの
で、第2嫌気濾床槽44内の処理水のpHが4.5程度
まで低下する。通性嫌気性菌群の分解活動が活発に行わ
れるのは、処理水のpHが5.5程度の場合であって、
処理水のpHが4.5程度まで低下すると、分解活動が
不活発になり、処理水の滞留時間は2〜3日程度である
が、粉砕された有機固形物の一部は液状化されずに固形
物として残る。第2嫌気濾床槽44内で処理された処理
水は、移流管18によって、接触曝気槽19に流出す
る。
2には、好気性微生物が付着しており、好気性微生物
が、好気状態で、処理水に作用し、酸化分解処理を行
う。処理水は、余剰汚泥や液状化されなかった固形物と
共に、移流部23を通って沈澱槽24に流出する。
かった固形物が沈澱し、上澄みの処理水は消毒槽28で
塩素消毒されて、放流管29から放流される。
の構成では、第1嫌気濾床槽37と第2嫌気濾床槽44
内における通性嫌気性菌群による液化作用の中で、通性
嫌気性菌群の中の酸生成菌群の作用によって酢酸等の酸
が生成されるので、これらの槽内の処理水のpHが4.
5程度まで低下し、処理水のpHが5.5程度の場合が
最適pHで分解活動が活発な通性嫌気性菌群が不活発に
なり、固形物の液状化率が低下し、固形物が残留した
り、余剰汚泥が発生するという問題点がある。そして、
この対策として、固形物や余剰汚泥を回収して搬出する
装置を別途に取付ける必要があるという問題点がある。
更に、粉砕機で粉砕された固形物を含む排水は有機物の
含有が高濃度であるので、これを処理する第1嫌気濾床
槽37と第2嫌気濾床槽44の構造が複雑、且つ、大規
模になり、複雑な操作や高度の管理が必要であるという
問題点がある。
た固形物の液状化率が高く、残留固形物や余剰汚泥の発
生が少なく、残留固形物や余剰汚泥の後処理を軽減し、
粉砕した固形有機物を含む高濃度有機汚水を安定して処
理し放流できる高濃度有機汚水処理方法とその装置を提
供することを課題としている。
処理方法は、上記の課題を解決するために、含水有機廃
棄物を粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程で粉砕された
含水有機廃棄物の固形物と排水とを嫌気性微生物保持床
に接触させて前記固形物を液状化する液状化工程と、前
記液状化工程の処理水を合併浄化槽に有した間欠曝気槽
での間欠曝気下での通性嫌気性微生物と嫌気性微生物と
による微生物処理、および接触曝気槽での接触曝気下で
の好気性微生物による微生物処理を行い浄化処理する浄
化工程と、前記浄化工程の処理水を前記液状化工程に還
流する還流工程とを有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、前記還流工程は、浄化工
程からの処理水を少量の余剰汚泥や残留固形物と共に沈
澱槽に移流させて、その一部は、沈澱槽の傾斜板によっ
て接触曝気槽に返送して再処理に供し、残りは前記還流
に供するのが好適である。
の課題を解決するために、含水有機廃棄物を粉砕する粉
砕手段と、前記粉砕手段の下流に配設され槽内に嫌気性
微生物保持床を有し前記粉砕手段で粉砕された前記含水
有機廃棄物の固形物と排水とを前記嫌気性微生物保持床
に接触させ前記固形物を液状化する液状化槽と、通性嫌
気性微生物保持床が設けられ処理水を間欠曝気手段にて
間欠曝気する間欠曝気槽、および好気性微生物固定床が
設けられ処理水内に常に空気を排出して接触曝気する接
触曝気槽を有して前記液状化槽の処理水を浄化処理する
合併浄化槽と、前記合併浄化槽の処理水を前記液状化槽
に還流する還流手段とを備えたことを特徴とする。
上記の課題を解決するために、還流手段は、合併浄化槽
における接触曝気槽からの処理水が少しの余剰汚泥や残
留固形物と共に移流させて、その一部を、傾斜板によっ
て前記接触曝気槽に返送して再処理に供する沈澱槽と、
残りを移流してきた処理水とともに前記液状化槽に還流
させるタイマーに制御されるポンプとを備えたものとす
るのが好適である。
は、粉砕機で粉砕された含水有機固形物を、直接に、合
併浄化槽の嫌気濾床槽に排出していたので、嫌気濾床槽
では、通性嫌気性菌群が粉砕機で粉砕された多量の含水
有機固形物を液状化するように直接作用することにな
り、通性嫌気性菌群の酸生成菌群による酢酸等の酸類の
生成が支配的になり、前記嫌気濾床槽内の処理水のpH
が減少して4.5程度になるので、pHが5.5程度で
活発に活動する通性嫌気性菌群の活動が不活発になり、
液状化の効率が低下する。
理方法とその装置は、従来技術の合併浄化槽の上流側
に、粉砕機で粉砕された含水有機廃棄物を液状化する液
状化専用の液状化槽を設け、この液状化槽に、前記合併
浄化槽での処理が行われpHが中性の7近傍で通性嫌気
性菌群を含んでいる処理水を、還流手段によって還流す
ることにより、前記液状化槽内のpHを、通性嫌気性菌
群の活動に最適の5.5程度に維持し、充分な量の通性
嫌気性菌群が、粉砕機で粉砕された多量の含水有機固形
物を充分に液状化することができる。
その装置は、合併浄化槽に間欠曝気手段を持った曝気槽
を設けて間欠曝気と通性嫌気性の微生物による処理と、
嫌気性の微生物とによる微生物処理をするので、合併浄
化槽内で、溶存酸素の有無に関係なく生存し、溶存酸素
が存在する場合に活発に活動する通性嫌気性菌群が活発
に活動する。そして、前工程の液状化槽からは、有機固
形物の、炭水化物、蛋白質、脂肪酸等が、低級の糖類、
アミノ酸、揮発性脂肪酸等に分解して液化して流入して
くるので、活発に活動する通性嫌気性菌群がこれらの中
の未分解の炭水化物、蛋白質、脂肪酸等分解し、これら
を、更に、嫌気性菌群が、低級有機物、アンモニア態窒
素、二酸化炭素等に分解するので、固形物は完全に液化
される。この完全に液化された処理水が合併浄化槽で処
理されるので、合併浄化槽内での汚泥の発生や固形物の
沈澱が殆ど無くなり、合併浄化槽内からの固形物を回収
して搬出する装置が簡単になり、その作業を軽減でき
る。更に、固形物を殆ど含まない処理水を放流するの
で、下水管内の堆積や終末処理場の負担を軽減できる。
また、接触曝気槽において、常時、曝気処理が行われて
好気状態が維持され、好気性微生物が接触曝気槽内の処
理水に接触して酸化分解作用を行い、所謂、固定床接触
曝気式の生物処理を行うので、余剰汚泥や残留固形物は
少なくなり、間欠曝気槽と同様に、固形物を引き出し
て、除去・搬出するための設備や作業が軽減する。
高濃度有機汚水処理装置の一実施例を図1に基づいて説
明する。
の底部には、粉砕機2が設置され、粉砕機2には、粉砕
処理された含水有機固形廃棄物が排水と共に排出される
原水配管3が取付けられている。
廃棄物が排水と共に、原水配管3から直接に合併浄化槽
に排出されたが、本実施例では、合併浄化槽である第1
間欠曝気槽7と第2間欠曝気槽14と接触曝気槽19の
上流側に、液状化槽4を設け、粉砕処理された含水有機
固形廃棄物が排水と共に、この液状化槽4に排出され
る。液状化槽4は、FRPやFRTP等の合成樹脂製、
金属製または漏水防止処理を施したコンクリート製等の
もので、移流管6によって合併浄化槽の第1間欠曝気槽
7に接続されている。液状化槽4内には、嫌気性微生物
保持床5が設置されており、嫌気性微生物保持床5は、
液状化槽4内に排出されてきた粉砕された含水有機固形
廃棄物を含んだ排水に接触して微生物処理を行い、固形
有機物の液状化を行う。この嫌気性微生物保持床5に
は、酸生成菌、メタン生成菌、アセトジェニック菌、硫
酸還元菌等の液状化に寄与する嫌気性微生物が付着しや
すい軽石や不織布等の材料が使用される。
14には、エアーポンプ8からの空気が、タイマー11
に制御される第1電磁弁12、第2電磁弁17の開閉に
よって、第1散気管9、第2散気管15から排出し、間
欠曝気が行われている。この場合、第1電磁弁12と第
2電磁弁17の開閉を相反的にし一方が開のときに他方
を閉にするとエアーポンプ11の容量を小さくできる。
そして、これらの第1間欠曝気槽7と第2間欠曝気槽1
4には、第1通性嫌気性微生物保持床10、第2通性嫌
気性微生物保持床16が設置されており、処理水には、
通性嫌気性処理が行われる。第1通性嫌気性微生物保持
床10や第2通性嫌気性微生物保持床16には、軽石や
不織布等の微生物が付着しやすい材料が使用される。移
流管13は第1間欠曝気槽7と第2間欠曝気槽14とを
接続し、移流管18は第2間欠曝気槽14と接触曝気槽
19とを接続する。
らの空気が散気管21から排出され、接触曝気槽19内
は、常に、好気状態になっている。そして、接触曝気槽
19内には、好気性微生物固定床22が設けられ、好気
性微生物固定床22に付着している好気性微生物が接触
曝気槽19内の処理水に接触して酸化分解作用を行い、
所謂、固定床接触曝気式の生物処理を行う。好気性微生
物固定床22には、第1通性嫌気性微生物保持床10、
第2通性嫌気性微生物保持床16と同様に、軽石や不織
布等の微生物が付着しやすい材料が使用される。移流部
23は接触曝気槽19と沈澱槽24とを接続する。
る余剰汚泥や液状化できなかった固形物を沈澱させる。
還流管26は、タイマー27に制御されるポンプ25に
よって、沈澱槽24の底部に沈澱した沈澱物を処理水と
共に液状化槽4に還流し、処理水は、消毒槽28で塩素
消毒され、放流管29から放流される。
明する。
れた厨芥は、粉砕機2に送り込まれて粉砕され、粉砕さ
れた含水有機固形物は、排水と共に処理原水となり、原
水配管3を流れて、液状化槽4に流入する。
に付着している酸生成菌、メタン生成菌、アセトジェニ
ック菌、硫酸還元菌等の液状化に寄与する嫌気性微生物
が主体の微生物処理がなされ、20〜60日好ましくは
30〜40日の滞留によって、前記の粉砕された有機固
形物は、高級炭水化物等の中間生成物に分解され、更
に、低級揮発性有機物や酢酸等の液状化物に分解し、水
に溶解して液状化処理される。この際、BOD負荷量も
60〜90%減少する。そして、この場合、液状化槽4
内で液状化のために活動する嫌気性微生物群の最適pH
は5.5程度であるが、前記のように、液状化の過程で
酢酸等が生成するので、対策が無いと、pHが低下して
液状化のために活動する嫌気性微生物群の活動を低下さ
せることになる。本実施例では、その対策として、前記
のように、還流管26とタイマー27とポンプ25とに
よって、沈澱槽24の底部に沈澱した沈澱物を処理水と
共に液状化槽4に還流している。この還流される処理水
のpHは中性域の7前後なので、還流の量と回数を制御
することにより、液状化槽4内の処理水のpHが低下す
る傾向を阻止し、液状化槽4内の処理水のpHを、液状
化のために活動する嫌気性微生物群の活動に最適のpH
5.5程度に維持することができるので、液状化槽4の
機能が充分に維持できる。尚、好気状態の接触曝気槽1
9から流出してきて沈澱槽24の底部に沈澱した沈澱物
と処理水の溶存酸素は、通性嫌気性菌群によって消費さ
れて嫌気状態になっているので、これらの沈澱物と処理
水には、嫌気性微生物群が存在し、この嫌気性微生物群
が液状化槽4に還流されると、液状化槽4内では、還流
された嫌気性微生物群が、液状化槽4内にある嫌気性微
生物群に追加して液状化のために活動し、液状化を助勢
する効果がある。液状化された処理水は、移流管6を介
して、第1間欠曝気槽7に流入する。
欠曝気処理がなされているので、第1通性嫌気性微生物
保持床10に付着している通性嫌気性微生物による分解
作用がおこなわれる。この場合、間欠曝気処理によっ
て、処理水には溶存酸素が存在するので、通性嫌気性微
生物による分解作用が活発に行われ酸生成菌群の活動で
処理水のpHが低下すると共に、この溶存酸素が通性嫌
気性微生物によって消費され嫌気状態になっているの
で、嫌気性微生物によるアルカリ性醗酵が行われこれに
よって、前記の酸生成菌群の活動による処理水のpHの
低下が停止し、処理水のpHは、通性嫌気性微生物の活
動に適した値約5.5に維持され、通性嫌気性微生物群
による分解活動が安定して活発に行われ、余剰汚泥や残
留固形物は従来例の合併浄化槽に比べて非常に減少し、
固形物を引き出して、除去・搬出するための設備や作業
が軽減する。処理水は、移流管6によって第2間欠曝気
槽14に流入する。
槽7内と同様にして微生物による分解活動が安定して活
発に行われ、余剰汚泥や残留固形物は少なくなる。処理
水は、移流管6によって接触曝気槽19に流入する。
行われて好気状態が維持され、好気性微生物固定床22
に付着している好気性微生物が接触曝気槽19内の処理
水に接触して酸化分解作用を行い、所謂、固定床接触曝
気式の生物処理を行う。この結果、余剰汚泥や残留固形
物は少なくなり、第1間欠曝気槽7と同様に、固形物を
引き出して、除去・搬出するための設備や作業が軽減す
る。処理水は、移流部23から沈澱槽24に流入する。
固形物が処理水と共に移流部23から流入してくるが、
その一部は、沈澱槽24の傾斜板24によって接触曝気
槽19内に返送されて再処理され、残りは、ポンプ25
によって、液状化槽4に処理水と共に還流され、前記の
ように液状化槽4の活動に活用される。尚、液状化槽4
の活動に活用される還流は、実施例の沈澱槽24からに
限らず、例えば、合併浄化槽の任意の部分から行っても
同様の効果が得られる。上澄みの処理水は、余剰汚泥や
残留固形物を殆ど含まない状態になり、消毒槽28で塩
素消毒され、放流管29から放流される。
装置は、従来例の合併浄化槽の上流側に、排水中の固形
有機物を液状化するための液状化槽を設け、この液状化
槽に、前記合併浄化槽のpHが中性で嫌気性微生物群を
含んだ処理水を還流することによって、前記液状化槽内
のpHを、嫌気性微生物群の活動が活発になる最適値
5.5付近に維持し、嫌気性微生物群の活動を効果的に
するので、排水中の固形有機物を充分に液状化でき、従
来例では必要であった余剰汚泥や残留固形物を引き出し
て、除去・搬出するための設備や作業を軽減でき、且
つ、浄化した処理水の水質を向上できるという効果を奏
する。
の装置は、合併浄化槽に間欠曝気処理を施すことによっ
て、通性嫌気性微生物群の活動を活発にすることができ
るし、嫌気性微生物による分解を併せ得られる上、接触
曝気処理を施してさらなる分解を図れるので、排水中の
余剰汚泥や固形有機物を更に少なくすることができ、従
来例では必要であった余剰汚泥や残留固形物を引き出し
て、除去・搬出するための設備や作業を、更に、軽減で
き、且つ、浄化した処理水の水質を更に向上できるとい
う効果を奏する。
理方法とその装置は、汚水処理装置全体として、従来例
に比べて、小型化、省スペース化、簡易化、省コスト化
が可能になり、操作・管理も簡易化され、省エネルギ
化、省力化が可能になるという効果を奏する。
がら、適当な処理設備がなく、放置されていた、一般家
庭、飲食業、飲食品製造業等の汚水処理を実現できると
いう効果を奏する。
濃度有機汚水処理装置の一実施例の構成を示す断面図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 含水有機廃棄物を粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程で粉砕された含水有機廃棄物の固形物と排
水とを嫌気性微生物保持床に接触させて前記固形物を液
状化する液状化工程と、前記液状化工程の処理水を合併
浄化槽に有した間欠曝気槽での間欠曝気下での通性嫌気
性微生物と嫌気性微生物とによる微生物処理、および接
触曝気槽での接触曝気下での好気性微生物による微生物
処理を行い浄化処理する浄化工程と、前記浄化工程の処
理水を前記液状化工程に還流する還流工程とを有するこ
とを特徴とする高濃度有機汚水処理方法。 - 【請求項2】 前記還流工程は、浄化工程からの処理水
を少量の余剰汚泥や残留固形物と共に沈澱槽に移流させ
て、その一部は、沈澱槽の傾斜板によって接触曝気槽に
返送して再処理に供し、残りは前記還流に供する請求項
1に記載の高濃度有機汚水処理方法。 - 【請求項3】 含水有機廃棄物を粉砕する粉砕手段と、
前記粉砕手段の下流に配設され槽内に嫌気性微生物保持
床を有し前記粉砕手段で粉砕された前記含水有機廃棄物
の固形物と排水とを前記嫌気性微生物保持床に接触させ
前記固形物を液状化する液状化槽と、通性嫌気性微生物
保持床が設けられ処理水を間欠曝気手段にて間欠曝気す
る間欠曝気槽、および好気性微生物固定床が設けられ処
理水内に常に空気を排出して接触曝気する接触曝気槽を
有して前記液状化槽の処理水を浄化処理する合併浄化槽
と、前記合併浄化槽の処理水を前記液状化槽に還流する
還流手段とを備えたことを特徴とする高濃度有機汚水処
理装置。 - 【請求項4】 還流手段は、合併浄化槽における接触曝
気槽からの処理水が少しの余剰汚泥や残留固形物と共に
移流させて、その一部を、傾斜板によって前記接触曝気
槽に返送して再処理に供する沈澱槽と、残りを移流して
きた処理水とともに前記液状化槽に還流させるタイマー
に制御されるポンプとを備えた請求項3に記載の高濃度
有機汚水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15473893A JP3411331B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 高濃度有機汚水処理方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15473893A JP3411331B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 高濃度有機汚水処理方法とその装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078980A JPH078980A (ja) | 1995-01-13 |
JP3411331B2 true JP3411331B2 (ja) | 2003-05-26 |
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ID=15590851
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15473893A Expired - Fee Related JP3411331B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 高濃度有機汚水処理方法とその装置 |
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---|---|---|---|---|
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JP2007136378A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Hitachi Housetec Co Ltd | 浄化槽 |
JP4928383B2 (ja) * | 2007-08-17 | 2012-05-09 | 株式会社富士環境整備 | 生ゴミ処理装置 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15473893A patent/JP3411331B2/ja not_active Expired - Fee Related
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