JP3411054B2 - 含フッ素化合物含有樹脂組成物 - Google Patents

含フッ素化合物含有樹脂組成物

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JP3411054B2
JP3411054B2 JP03943093A JP3943093A JP3411054B2 JP 3411054 B2 JP3411054 B2 JP 3411054B2 JP 03943093 A JP03943093 A JP 03943093A JP 3943093 A JP3943093 A JP 3943093A JP 3411054 B2 JP3411054 B2 JP 3411054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリフルオロ炭化水素基
を有する含フッ素化合物とフッ素原子を含まない樹脂と
を含有する樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】脂の撥水性、撥油性、防汚性、汚れ除
去性、耐湿性、潤滑性、摩耗性、光反射性等の表面特性
を改質する目的でポリフルオロ炭化水素基を有する含フ
ッ素化合物や、ケイ素原子を有する化合物を表面改質剤
として用いることは公知である。これらの表面改質剤は
樹脂表面に塗布したり、樹脂中に添加する方法で用いら
れている。
【0003】このようなポリフルオロ炭化水素基を有す
る含フッ素化合物としては、アルコール類、カルボン酸
類、カルボン酸塩類、エステル類、アミド類等の低分子
型化合物や、ポリフルオロ炭化水素基を有する重合性モ
ノマーが重合したオリゴマー型やポリマー型の化合物が
公知である。また重合しうる他のコモノマーとの共重合
体も公知である。例えば特開平3−41162や特開平
3−41160においては、パーフルオロ炭化水素基
するエステルまたはアクリレート類のオリゴマー化合
物を熱可塑性樹脂に添加配合した樹脂組成物が開示され
ている。
【0004】ポリマー型化合物として、ポリフルオロ炭
化水素基を有する重合性モノマーおよびコモノマーから
なるランダムコポリマー、ブロックコポリマー、グラフ
トコポリマーも公知である。
【0005】このような樹脂組成物において、ポリフル
オロ炭化水素基を有する含フッ素化合物はフッ素原子
の持つ低表面張力性によって樹脂組成物内部から表面に
移行し表面部分に遍在することにより樹脂表面を改
質することが知られている。これら含フッ素化合物を含
有する樹脂組成物の用途としては樹脂成形体や表面被覆
剤等が公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来公知の樹
脂組成物においては、充分な表面改質性を得るために多
量の含フッ素化合物を樹脂に配合する必要があった。ま
た、表面改質剤を添加する対象となる樹脂によっては多
量の含フッ素化合物を配合してもその効果が低い問題が
あった。
【0007】多量の含フッ素化合物の配合は、樹脂が本
する機械的物性、熱的物性を低下させたり、透明性
等の光学的特性等を低下させる問題があった。また、含
フッ素化合物が高価であることから経済的にも不利であ
り、少量の含フッ素化合物の配合で効果的な表面改質能
を発揮しうる表面改質剤が要望されていた。
【0008】また、含フッ素化合物の表面改質効果を高
める目的で提案された種々の主鎖骨格をもつブロックポ
リマーやグラフトポリマーは、低分子型化合物や、ラン
ダムポリマー型改質剤に比較して低い使用濃度で効果的
に表面改質が可能であるが、製造が非常に煩雑であっ
た。
【0009】また従来公知の方法ではいったん形成され
た表面特性が使用環境により徐々に低下する問題もあっ
た。
【0010】樹脂フィルム、樹脂成形体、および表面被
覆剤などの分野では製造上簡便で経済的で、しかも表面
特性が長期間にわたって持続する表面改質方法が要望さ
れていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のポリフ
ルオロ炭化水素基含有の樹脂組成物の表面改質特性を改
良する目的でなされた下記の発明である。
【0012】すなわち本発明は、1価ポリフルオロ炭化
水素基および重合性不飽和結合を有する化合物の付加重
合体でありフッ素含有量が20〜75重量%の範囲にあ
る含フッ素化合物(A)、1〜2価のポリフルオロ炭化
水素基を有する(メタ)アクリレートの重合した単位を
有する重合体でありフッ素含有量が5〜65重量%の範
囲にある含フッ素化合物(B)、およびフッ素原子を含
まない樹脂(C)の少なくとも3成分を含有、(B)
のフッ素含有量は(A)のフッ素含有量よりも小であ
かつ、(A)、(B)、(C)の合計に対する
(A)の割合が0.01〜65重量%、(B)の割合が
0.01〜70重量%、(C)の割合が10〜99.9
重量%であることを特徴とする含フッ素化合物含有樹脂
組成物である。
【0013】ただし、1価ポリフルオロ炭化水素基と
は、フッ素原子が結合した炭素原子の数が2〜22個
で、かつ炭素原子の一部がエーテル性酸素原子で置換さ
れていてもよい1価の炭化水素基を示し、2価ポリフル
オロ炭化水素基とはフッ素原子が結合した炭素原子の数
が2〜22個で、かつ炭素原子の一部がエーテル性酸素
原子で置換されていてもよい2価の炭化水素基を示す。
【0014】本発明における1価ポリフルオロ炭化水素
(以下、1価ポリフルオロ炭化水素基をR f 基と記
す。)を有する含フッ素化合物(A)は、本樹脂組成物
において表面特性を改質する成分であり、重量%で表し
たフッ素含有量(x)は20〜75重量%の範囲にあ
る。フッ素含有量がこれより低いとフッ素原子の表面移
行性が充分ではなく、したがって表面改質効果も低い。
さらに好ましい(A)のフッ素含有量は25〜70重量
%の範囲にある。
【0015】本発明の f 基含有化合物(A)は、分子
内に f 基を必須部分として含有する。このRf基はフッ
素原子が結合した炭素原子を2〜22個有することが必
要であり、4〜18個有することが好ましく、さらに好
ましくは6〜14個有する。フッ素原子の数は、未置換
炭化水素基の水素原子の数に対する置換フッ素原子の数
の割合(置換率)で表した場合に60%以上であること
が好ましく、特に80%以上であることが好ましい。水
素原子の残りの一部または全部は塩素原子で置換されて
いてもよい。最も好ましいRf基は未置換1価炭化水素
基の水素原子の全てがフッ素原子に置換されたパーフル
オロ1価炭化水素基である。
【0016】Rf基としてはポリフルオロアルキル基が
好ましい。このポリフルオロアルキル基は少数の分岐を
有していてもよいが、好ましくは直鎖状のポリフルオロ
アルキル基である。分岐を有するポリフルオロアルキル
基の場合、その分岐部分は短鎖でありかつポリフルオロ
アルキル基末端やその近傍に存在していることが好まし
い。最も好ましいポリフルオロアルキル基は、CF
3(CF2k−で表される直鎖状パーフルオロアルキル
基である(ただし、kは1〜21の整数)。
【0017】ポリフルオロアルキル基以外のRf基とし
ては、炭素−炭素不飽和二重結合などの不飽和結合を1
以上有する1価の鎖状ポリフルオロ炭化水素基であって
よい。また、Rf基はポリフルオロアルキル基の炭素原
子の一部がエーテル性酸素原子で置換されているポリフ
ルオロオキサアルキル基であってもよい。特に、パーフ
ルオロオキシプロピレン基を1以上有するポリフルオロ
オキサアルキル基が好ましい。
【0018】具体的なRf基としては、例えば次のRf
があるが、これに限られない。ただし、下記において
は1〜4の整数、jは2〜6の整数である。CF3(C
27−、CF3(CF29−、CF3(CF211−、
HCF2(CF27−、ClCF2(CF29−、CF3
(CF2)3(CH2CF27−、CF3(CF2)3(CFC
lCF27−、(CF32CF(CF24−、CF3
F=CFCF2CF=CF−、C37O−{CF(C
3)CF2O}i−CF(CF3)−、C37O−{CF
(CF3)CF2O}i−(CF2j−。
【0019】本発明における含フッ素化合物(A)は、
樹脂表面に移行し、その表面に樹脂本来の表面機能とは
別の機能を付与する。例えばポリフルオロ炭化水素基の
表面移行により樹脂表面に撥水性、撥油性、防汚性、汚
れ除去性、耐湿性、制電性、潤滑性、耐摩耗性、低反射
性を付与できる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】(A)はR f基および重合性不飽和結合を
有する化合物の付加重合体である
【0024】A)はその構成として下記の重合単位か
ら選択される重合単位を有する付加重合体であることが
好ましい。
【0025】
【化1】
【0026】(ただしRfは先に示したR f を示し、R
aは水素原子またはメチル基、Rbは水素原子または炭
素数118のアルキル基、Rcは炭素数13のアル
キル基またはフェニル基、nは111の整数を示
【0027】(A)は、 f 基含有(メタ)アクリレー
ト類の重合体またはそれと共重合しうる他のモノマーと
の共重合体が好ましい。すなわち上記式2または式3で
示される重合単位を有する重合体が好ましい。さらにそ
の分子量は5×103〜5×105の範囲にあるものが好
ましい。分子量は公知の連鎖移動剤を用いる重合法で調
節できる。なお、本明細書において(メタ)アクリレー
トとは、アクリレートとメタクリレートの両者を意味
し、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド等も
同様の意味を示す
【0028】(A)に用いる f 基含有(メタ)アクリ
レート類としては、Rf−(CH2nOCO−CRa=
CH2(ただしRfは先に示した f 基を示し、nは1
11の整数、Raは水素原子またはメチル基を示す
なる構造を有するものから選択されるのが好ましい。
明細書においては、この(メタ)アクリレート類をRf
(メタ)アクリレート類という。
【0029】(A)に用いるRf(メタ)アクリレート
類は、公知の方法により重合してホモポリマーやコポリ
マーである重合体としうる。その際、R f(メタ)アク
リレート類としては種類の異なる2以上の化合物の混合
物を使用できる。例えばRf基の炭素数のみが異なる2
以上の f (メタ)アクリレート類の混合物の使用が好
ましい。特に、(A)を製造するためのモノマーとして
は、CF3(CF2k−のkのみが異なる2以上のパー
フルオロアルキル基含有(メタ)アクリレート類の混合
物の使用が好ましい。この場合、kとしては6以上、
に8以上であることが好ましい。
【0030】(A)としてはこのRf(メタ)アクリレ
ート類の1種を重合させたホモポリマーやこのRf(メ
タ)アクリレート類2種以上を重合させたコポリマー
が好ましい。
【0031】さらに(A)としてはf(メタ)アク
リレート類と共重合しうる種々の他の共重合性モノマー
(以下、他の共重合性モノマーをコモノマーという)と
の共重合体であってもよい。Rf(メタ)アクリレート
類の特性を利用し付与する表面改質能をさらに改良する
目的でコモノマーの種類や共重合量を調整して、より
優れた表面改質能を付与できる。コモノマーとしては特
に限定されず、種々のコモノマーを使用でき、また2種
以上を併用できる。
【0032】コモノマーとしては、例えば、 f 基を含
有しないオレフィン類、 f 基を含有しないビニルエス
テル類、 f 基を含有しないビニルエーテル類、ハロゲ
ン化ビニル類、(メタ)アクリル酸などの不飽和カルボ
ン酸類、アルキル(メタ)アクリレート類、(メタ)ア
リロニトリル、(メタ)アクリルアミド類、スチレン
、不飽和多価カルボン酸、その無水物、そのエステル
などの f 基を含有しない不飽和多価カルボン酸類、上
f 基含有(メタ)アクリレート類以外のフルオロ炭
化水素基含有(メタ)アクリレートなどの含フッ素モノ
マー、等がある。
【0033】好ましいコモノマーとしては、炭素数4以
上の直鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレート類、
f 基を含有せずフッ素を含有する(メタ)アクリレー
ト類、(メタ)アクリルアミド類、 f 基を含有しない
ビニルエーテル類、 f 基を含有しないビニルエステル
類が挙げられる。さらにこれらのコモノマーは水酸基、
ポリエーテル基、アミノ基、スルホン酸基、カルボキシ
ル基等の親水性官能基を含有していてもよい。さらに塩
化ビニル、エチレン、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン等の通
常共重合可能なエチレン系モノマーを用いてもよい。
【0034】本発明の(A)においてはRf(メタ)ア
クリレート類とコモノマーとを共重合するにあたって、
全モノマー中のRf(メタ)アクリレート類は20重量
%以上が好ましく、特に40重量%以上が好ましい。
【0035】(A)の分子形態としては通常のラジカル
重合法により得られるランダム重合体の他、多段回の重
合により得られるブロック重合体やグラフト重合体であ
ってもよい。
【0036】本発明における含フッ素化合物(B)は、
本樹脂組成物の(A)成分の表面改質能を向上させる目
的で使用される。重量%で表した(B)のフッ素含有量
(y)は5〜65重量%の範囲にあり、特に10〜50
重量%の範囲にあることが好ましい。しかも、そのフッ
素含有量(y)は(A)のフッ素含有量(x)よりも低
い。すなわち、組成物における(A)と(B)の組み合
わせにおいて、そこにおける(B)のフッ素含有量
(y)はそこにおける(A)のフッ素含有量(x)より
も低い。x−yは少なくとも5であることが好ましい。
また、y/xは、0.9以下、特に0.8以下が好まし
い。y/xの下限は0.1、特に0.15が好ましい。
なお、(B)は(A)とは異なる製造段階により得られ
る化合物を指し、単にRf基の炭素数が異なる2以上の
同族体の混合物から誘導される化合物を示すものではな
い。
【0037】本発明における含フッ素化合物(B)にお
いて、R f基として(A)と同一のまたは異なるRf
を採用できる。また2価ポリフルオロ炭化水素基(以
下、2価ポリフルオロ炭化水素基をfと表す。)
を採用できる。
【0038】このRf’基はフッ素原子が結合した炭素
原子を2〜22個有することが必要であり、4〜18個
有することが好ましく、さらに好ましくは6〜14個有
る。フッ素原子の数は、未置換2価炭化水素基の水素
原子の数に対する置換フッ素原子の数の割合(置換率)
で表して60%以上、特に80%以上であることが好ま
しい。水素原子の残りの一部または全部は塩素原子で置
換されていてもよい。最も好ましいRf’基は未置換
炭化水素基の水素原子の全てがフッ素原子に置換され
た2価のパーフルオロ炭化水素基である。
【0039】Rf’基としてはポリフルオロアルキレン
基が好ましい。このポリフルオロアルキレン基は少数の
分岐を有していてもよいが、好ましくは直鎖状のポリフ
ルオロアルキレン基である。分岐を有するポリフルオロ
アルキレン基の場合、その分岐部分は短鎖であることが
好ましい。最も好ましいポリフルオロアルキレン基は、
−(CF2m−で表される直鎖状パーフルオロアルキレ
ン基である(ただし、mは2〜10の整数を示す)。
【0040】ポリフルオロアルキレン基以外のRf’基
としては炭素−炭素不飽和二重結合などの不飽和結合
1以上有する2価の鎖状ポリフルオロ炭化水素基であっ
てよい。またRf’基はポリフルオロアルキレン基の一
部がエーテル性酸素原子で置換されているポリフルオロ
オキサアルキレン基であってもよい。特に、パーフルオ
ロオキシプロピレン基を1以上有するポリフルオロオキ
サアルキレン基が好ましい。このRf’基の両端には、
前記のような連結基が結合していてもよい。
【0041】具体的なRf’基としては、例えば次の
f’基があるが、これに限られない。ただし、下記
おいてiは1〜4の整数、jは2〜6の整数である。−
(CF28−、−(CF24−、−(CF22O−{C
F(CF3)CF2O}i−(CF2j−。
【0042】(Bは、1〜2価のポリフルオロ炭化水
素基する(メタ)アクリレートの重合した単位を有
する重合体でありフッ素含有量が5〜65重量%の範囲
にある含フッ素化合物である。
【0043】B)としてはその構成単位として(A)
と同じ構成単位を有しているポリマー、または、下記2
つの構造単位を有しているポリマーであることが好まし
い。ただしReはアシルオキシ基、アルキル基などの1
価の有機基を示し、Raは水素原子またはメチル基、n
は111の整数を示す。
【0044】
【化2】
【0045】
【0046】(B)は、前記Rf(メタ)アクリレート
類の重合体または前記R f (メタ)アクリレート類
共重合性コモノマーとの共重合体が好ましい。さらにそ
の分子量は5×103〜5×105の範囲にあるものが好
ましい。分子量は公知の連鎖移動剤を用いる重合法で調
節できる。さらに好ましい(B)の分子量は1×104
〜1×105の範囲である。
【0047】(B)に用いる1〜2価のポリフルオロ炭
化水素基を有する(メタ)アクリレートとしては、Rf
(メタ)アクリレート類以外に、Rf’基を有する(メ
タ)アクリレート類、Rf’基を有する多官能(メタ)
アクリレート類などがある。たとえば、Re(CH2n
−Rf’−(CH2nOCO−CRa=CH 2 CH2
CRaCOO(CH2n−Rf’−(CH2nOCOC
Ra=CH2 (ただしReはアシルオキシ基、アルキル
基などの1価の有機基を示し、nは1〜11の整数、R
aは水素原子またはメチル基を示し、R f ’は前記の
f ’基を示す)などがある。
【0048】含フッ素化合物(B)は、特にRf(メ
タ)アクリレート類のコポリマーであることが好まし
い。この場合のRf(メタ)アクリレート類としては、
(A)で用いるものと同種であっても異種であってもよ
い。特に(B)用のRf(メタ)アクリレート類におけ
るRf基としては、CF3(CF2h−(hは0〜8、
に好ましくは0〜6整数)なる構造のRf基が好ま
しく、特にアクリレート類が好ましい。
【0049】重合体である(B)としてはさらにR
f(メタ)アクリレート類と共重合しうる種々の他の共
重合性モノマーとの共重合体であることが好ましい。コ
モノマーとしては特に限定されず、(A)で使用できる
種々のコモノマーから任意に使用できる。
【0050】本発明の(B)においてはポリフルオロ炭
化水素基含有アクリレート類とコモノマーとを共重合す
るにあたって、全ポリマー中のフッ素含有量は(A)よ
りも低い。(B)中のフッ素含有量は(A)よりも好ま
しくは5重量%以上、特に10重量%以上、さらに20
%程度低いのが適当である。
【0051】(B)に採用できるコモノマーとしては、
例えば、(A)で採用しうるコモノマー類を例示でき
る。
【0052】(B)に用いられるさらに好ましいコモノ
マーとしては、本発明の樹脂組成物に使用されるフッ素
を含有しない樹脂(C)と相溶性のあるコモノマー類か
ら選択するのが好ましい。例えばアクリル系樹脂に添加
する場合はアルキル(メタ)アクリレート類、ポリスチ
レン系樹脂に添加する場合はスチレン類、ポリオレフィ
ン系樹脂に添加する場合はアルキルオレフィン類、ポリ
アミド系樹脂の場合は(メタ)アクリルアミド類、ポリ
ハロゲン化ビニル系樹脂の場合はハロゲン化ビニルを用
いることが好ましい。
【0053】(B)の分子形態としては通常のラジカル
重合法により得られるランダム重合体の他、多段回の重
合により得られるブロック重合体やグラフト重合体であ
ってもよい。
【0054】本発明の樹脂組成物中樹脂成分としてはフ
ッ素を含有しない重合体やフッ素を含有しない熱硬化性
樹脂などからなる樹脂(C)を用いる。
【0055】(C)としては、例えば、付加重合性モノ
マーのホモポリマーやコポリマーからなる線状重合体、
線状縮重合体、重合して線状重合体となりうる付加重合
性モノマー、縮重合して線状重合体となりうる化合物や
化合物の混合物、重合性混合物からなる熱硬化性樹脂、
多官能性付加重合性モノマーやそれを含むモノマー混合
物からなる熱硬化性樹脂、などがある。例えば、ポリ塩
化ビニルやポリ塩化ビニリデンなどのポリハロオレフィ
ン、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、ポリスチレン、ABS、ASなどのスチレン系重合
体、EVAなどの酢酸ビニル系重合体、ポリ(メタ)ア
クリル系重合体、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ
イミド、PETなどのポリエステル、ポリウレタン、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等のポリマーや樹脂
が特に限定なく用いられる。
【0056】(C)としては熱可塑性樹脂が好ましい。
特に、線状付加重合体や線状縮重合体からなる熱可塑性
樹脂が好ましい。特に、ポリハロオレフィン、ポリオレ
フィン、スチレン系重合体、ポリ(メタ)アクリル系重
合体、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリウレタンなどのうち実質的に線状重合体であるもの
が好ましい。具体的には例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレンなどがある。またさらに、ポリビニル
ブチラール、ジオルガノポリシロキサンからなる熱可塑
性シリコーン樹脂、種々のアルキル(メタ)アクリレー
ト類のホモポリマー、アルキル(メタ)アクリレート類
のコポリマー、アルキル(メタ)アクリレート類と他の
モノマーとのコポリマー、などからなる熱可塑性樹脂も
使用できる。
【0057】本発明の樹脂組成物において、(A)、
(B)、(C)の割合は、(A)、(B)、(C)各成
分の合計に対し、(A)の割合が0.01〜65重量
%、(B)の割合が0.01〜70重量%、(C)の割
合が10〜99.9重量%の範囲にある。(A)の比率
がこれよりも低いと表面改質性が低下しやすい。(C)
の含有量がこれよりも低かったり、(A)および(B)
がこれよりも高いと成形体や被覆剤として使用したとき
の機械特性や熱的物性が低下しやすい。より好ましく
は、(A)の割合が0.5〜60重量%、(B)の割合
0.5〜60重量%、(C)の割合が20〜99重量
%の範囲にある場合である
【0058】本発明の樹脂組成物においてはもちろん
(A)、(B)および(C)の関係が上記範囲に入って
いれば、他に樹脂の他の物性を改良する目的で添加剤を
加えてもよい。
【0059】本発明の樹脂組成物はそのまま成形した
り、(A)および(B)を高濃度で含有する本発明の樹
脂組成物をあらかじめ調製した後、樹脂に添加したり、
本発明の樹脂組成物の有機溶媒溶液を調製し他の物品の
表面を被覆することによってその表面のみを被覆するこ
ともできる。前記したように、(A)は樹脂組成物の表
面に移行し、その機能を発揮する。したがって、本発明
組成物においてこの移行が妨げられないことが必要であ
る。(A)、(B)および(C)は単なる混合のみでは
この移行が充分でないことがある。好ましくは、本発明
組成物は一旦均一に溶融された後冷却固化されるか、溶
媒を用いて一旦均一に溶解しその後溶媒を除去して固化
されることが好ましい。前者は射出成などの溶融成形
によって成形物を製造する場合にあたる。後者は、溶液
組成物を塗布乾燥して塗膜やフィルムを製造する場合に
あたる。
【0060】本発明の樹脂組成物を用いて製造される樹
脂成形体として合成繊維や、樹脂フィルム、その他
の成形体が特に限定なく挙げられる。また、溶液組成物
として被覆される物品としては、天然繊維、合成繊維、
樹脂、フィルム、ガラス、セラミックス等が広く挙げら
れる。特に本発明の樹脂組成物を用いることにより、よ
り高い撥水性、撥油性およびその維持性の他、低表面張
力性、低摩擦性、低粘着性、低反射性を生かした表面特
性を持った樹脂成形体や物品が得られる。
【0061】以下実施例を用いて説明するが本発明はこ
れらに限定されない。なお評価方法は以下の方法を採用
した。
【0062】動的接触角測定:25℃における水とポリ
マーコーティングされたスライドグラスの動的接触角を
オリエンテック社製DCA−20を用い移動速度30m
m/secで測定した。撥水性の評価は本法で得られた
後退角の値で評価した。この値が90度以上であれば非
常に高い撥水性を有した表面である。
【0063】
【実施例】[例1] 2−(パーフルオロデシル)エチルアクリレートのホモ
ポリマー(分子量1.5×105、フッ素含有量65重量
%、以下A−1という)0.5g、(パーフルオロエチ
ル)メチルアクリレートおよびメチルメタクリレートの
モル比1/1の混合物を重合してなる共重合体(分子量
5×104、フッ素含有量23重量%、以下B−1とい
う)0.3g、およびポリメチルメタクリレート(重合
度7000〜7500、以下C−1という)1.2gを
ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解し、全量200
gの溶液を調製した(固形分濃度1重量%)。
【0064】このポリマー溶液にスライドグラスを浸漬
し、表面に樹脂組成物の薄膜を形成させ、このスライド
グラスを150℃で30分熱風乾燥した。得られた薄膜
を用いて、ウィルヘルミー法(オリエンテック社製動的
表面張力測定装置)で25℃における水の動的接触角の
後退角(以下、初期後退角という)を測定したところ、
103度であった。
【0065】さらに上記調製したスライドグラスを40
℃の温水に12時間浸漬した後、風乾し、後退接触角
(以下、温水浸漬後という)を測定したところ、100
度であった。また、水の代わりに、パークロロエチレン
を用い、同様の評価を行ったところ、パークロロエチレ
ン浸漬後の後退角は98度であった。
【0066】[例2〜7] 1における各成分の含有量を表1に示した組成に変更
する以外は同様の方法により表面撥水性を評価した。結
果を表1に示す。表1において、組成割合は重量%を示
す。
【0067】
【表1】
【0068】[例8](参考例) 1に用いたものと同じA−1の0.4g、ジエチルパ
ーフルオロアジペートおよびヘキサメチレンジアミンの
モル比1/1からなる原料を反応させて得られた共縮重
合体(重合単位の構造式:[−NH(CH26NHCO
(CF24CO−]、分子量2×104、フッ素含有量4
1重量%)の0.1g、およびナイロン6/6の1.5
gをヘキサフルオロイソプロパノールに溶解し、固形分
濃度2重量%の溶液を調製した。このポリマー溶液をガ
ラス上に流延し、表面に樹脂組成物のフィルムを形成さ
せ、150℃で30分熱風乾燥した。例1〜7と同様に
測定したこのフィルム表面の初期後退角は、101度で
あった。
【0069】[例9] 1においてC−1わりに、市販のポリエチレンテ
レフタレート樹脂を用いる以外同様の方法で表面撥水性
を評価したところ、初期後退接触角は95度であった。
【0070】[例10] 1においてC−1わりに、ポリビニルブチラール
(分子量36000)を用いる以外は同様の方法で表面
撥水性を評価したところ、初期後退接触角は93度であ
った。
【0071】[例11] 1においてA−1わりに、2−(パーフルオロデ
シル)エチルアクリレートのホモポリマー(分子量60
00、フッ素含有量62重量%、重合時ステアリルメル
カプタンで分子量調節)を用いる以外は、同様の方法で
表面撥水性を評価したところ、初期後退接触角は104
度であった。
【0072】[例(比較例) 1においてB−1を用いない以外は1と同様にヘキ
サフルオロイソプロパノール溶液から薄膜を形成させ
た。この薄膜の初期後退接触角は、80度であった。
【0073】[例13(比較例) 1においてA−1を0.2g、B−1を1.6g、C
−1を0.2g使用する以外は同様の方法で薄膜を製造
し、その撥水性の評価を行った。その結果、この薄膜の
初期後退接触角は75度であった。
【0074】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物はフッ素含有量の異
なる2種類の化合物を併用することにより、従来から知
られているポリフルオロアルキル基含有樹脂組成物に比
較して簡便に、高い表面改質効果、およびその維持性が
達成される。
【0075】本発明の高い表面改質能の発現機構は明確
ではないが、低フッ素含有量化合物が樹脂中における高
フッ素含有量化合物の相溶性を向上させ、表面移行性が
増大したためであると考えられる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/12 - 27/20 C08L 33/16 C09D 127/12 - 127/20 C09D 133/16 C09K 3/18 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1価ポリフルオロ炭化水素基および重合性
    不飽和結合を有する化合物の付加重合体でありフッ素含
    有量が20〜75重量%の範囲にある含フッ素化合物
    (A)、1〜2価のポリフルオロ炭化水素基を有する
    (メタ)アクリレートの重合した単位を有する重合体で
    ありフッ素含有量が5〜65重量%の範囲にある含フッ
    素化合物(B)、およびフッ素原子を含まない樹脂
    (C)の少なくとも3成分を含有し、(B)のフッ素含
    有量は(A)のフッ素含有量よりも小であり、かつ、
    (A)、(B)、(C)の合計に対する(A)の割合が
    0.01〜65重量%、(B)の割合が0.01〜70
    重量%、(C)の割合10〜99.9重量%であるこ
    とを特徴とする含フッ素化合物含有樹脂組成物。ただ
    し、1価ポリフルオロ炭化水素基とは、フッ素原子が結
    合した炭素原子の数が2〜22個で、かつ炭素原子の一
    部がエーテル性酸素原子で置換されていてもよい1価の
    炭化水素基を示し、2価ポリフルオロ炭化水素基とはフ
    ッ素原子が結合した炭素原子の数が2〜22個で、かつ
    炭素原子の一部がエーテル性酸素原子で置換されていて
    もよい2価の炭化水素基を示す。
  2. 【請求項2】さらに溶媒を含有する請求項1に記載の組
    成物。
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