JP3410377B2 - 電気集塵装置 - Google Patents
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Description
し、特に集塵極の捕集ダストをハンマーにより払い落と
す槌打装置を備えた電気集塵装置に関する。
槌打装置の概要を説明すると共に、図8を参照して、従
来の電気集塵装置の電源装置、放電極及び集塵極の電気
的接続を説明する。
及び図8に示すように、複数枚の接地された集塵極51
〜55(図7では集塵極55は図示省略)を備える。各
集塵極には、ハンマーによる槌打装置が設けられる。図
7に示すように、ハンマー60は、共通のシャフト61
に対してフォークエンド62とピン63とで回転自在に
取り付けられている。シャフト61の図中矢印方向の回
転により最高点まで引き上げられたハンマー60は、重
力により落下して各集塵極51〜55の最下点付近に設
けられた集塵極叩き座64を叩くように構成される。
して取付角度を変えて取り付けられており、各ハンマー
60は、順次1個づつ集塵極叩き座64を叩く。これ
は、槌打により落とされた捕集ダストの再飛散が複数の
集塵極で同時に発生しないようにするためである。すな
わち、捕集ダストの再飛散を分散して、煙突より大気中
に出る再飛散パフ(目視される煙の塊)を目立たなくす
るためである。
ス流路には、図8に示すように、複数の放電極が配置さ
れる。図8では、集塵極51と集塵極52との間に4つ
の放電極A1〜A4が配置され、同様に、集塵極52と
集塵極53との間に4つの放電極B1〜B4が、集塵極
53と集塵極54との間に4つの放電極C1〜C4が、
集塵極54と集塵極55との間に4つの放電極D1〜D
4が、各々配置される。
70に接続される。この電源装置70は、高圧直流電源
回路であり、変圧器71、この変圧器71の二次出力側
に接続された整流ブリッジ回路72、スパーク検出用分
圧器73を含む。変圧器71の一次入力側には、交流電
源ACが2つの制御用サイリスタ75を介して接続され
る。制御用サイリスタ75は、制御装置76により導通
角が制御され、その結果、変圧器71の二次出力電圧が
制御される。すなわち、制御装置76は、スパーク検出
用分圧器73の電圧を監視して放電極と集塵極間のスパ
ークの有無を判別し、二次出力電圧(電流)が適正な値
になるように制御する。
16本しか示してしないが、実際には、集塵極はガス流
に直交する方向に数十枚並設され、放電極は全部で数百
本になる。
集塵装置では、集塵極表面に捕集されたダストは、槌打
装置で集塵極に振動を与えることで払い落とされる。こ
の払い落とされたダストは塊となって下方のホッパーへ
落下するが、一部はガス流に持ち去られる。この現象
は、槌打再飛散と呼ばれ、集塵の性能向上にとって障害
となっていた。また、槌打しても、集塵極に捕集された
ダストを完全に払い落とせない場合もあり、集塵極にダ
ストが残ってしまうと、槌打によらないでも自然に再飛
散するダストが多くなり、また、逆電離現象やスパーク
の原因となることもある。従って、槌打再飛散が少な
く、且つダストの払い落としがより完全な槌打方法が求
められている。
圧を印加したまま行われて来た。しかし、より完全な払
い落としのため、槌打時に、電圧を通常より低くする減
電圧槌打や、完全に荷電を止めて槌打するパワーオフラ
ッピング(Power Off Rapping)が行われることもあ
る。
ッピングでは、荷電電圧を低くしたり荷電を停止するた
め、集塵機能が著しく低下したり発揮されなくなってし
まう。
り回転することで、複数のハンマー60が順次最高点ま
で引き上げられ、最高点から重力により落下して集塵極
を槌打する。シャフト61の回転は、1回転に数分を要
するので、減電圧槌打やパワーオフラッピングは数分以
上の時間行われ、この間、集塵性能が悪化してしまう。
特に、パワーオフラッピングはこの問題のため、通常は
殆ど行われることがなく、行われるのは限定された条件
下のみである。すなわち、電気集塵装置を備えたプラン
トの操業がフルロードより大幅に低減されて、集塵性能
に十分余裕を生じた時であり、複数の荷電区分室から成
る電気集塵装置の1室を荷電停止しても集塵性能が未だ
十分に確保できることが確実な場合のみ、必要に応じて
行われる。
荷電したままの槌打では、完全な槌打による払い落とし
ができないという問題と共に、槌打再飛散が大きいとい
う事実が本発明者により発見された。本発明者は、電気
集塵装置の集塵極から槌打により剥離するダストの動く
様子を観察する装置を開発し、剥離ダストの挙動を詳し
く調べた。
いて述べる。観察の結果によると、集塵極51,52の
うちの放電極のコロナ発生部に対面するA部では、捕集
されたダスト層の厚さがかなり厚くならないと槌打では
殆ど剥離しない。
コロナ発生部に対面するA部より離れたB部からは、ダ
ストは剥離するものの空間に飛び出してしまう。このた
め、A部では払い落としが不完全で、且つ、B部では槌
打再飛散を生じることが判明した。
下のように考えられる。A部のダスト層表面には、放電
極近傍で生じた負イオンが大量に衝突し負電荷を与える
ため、負電荷が蓄積する。このため、集塵極51,52
に強く吸引されており、槌打によっても剥離し難くなっ
ている。
場合は、放電極と集塵極51,52の間に印加されてい
る電圧が作る電界により、集塵極(金属部分)よりダス
ト表面に向かって正電荷が引き出され、ダスト層表面に
正電荷として蓄積する。B部では、外部空間からの負イ
オンの衝突が少ないので、このダスト層表面の正電荷
は、中和されずに残る。このため、B部でのダスト層に
は、放電極に吸引される力が作用しており、槌打で剥離
すると空間に飛び出して再飛散してしまうことになる。
め、B部の再飛散がより広い面積で起こる。また、パワ
ーオフラッピングでは、荷電を停止した直後は、放電極
と集塵極の間の静電容量のため、電圧がかなり長期間残
留する。電圧の残留期間においては、槌打再飛散は集塵
極の全面で起こる。
では、槌打再飛散が少なく、且つダストの払い落としが
より完全な槌打は実現されていない。
装置には、近年10mg/m3N以下の低い出口ダスト
濃度の達成が求められるようになり、槌打による再飛散
を低減することが不可欠となっている。
になされたものであり、集塵極の捕集ダストを槌打によ
り効率良く剥離できると共に、当該剥離された捕集ダス
トの再飛散を低減できる電気集塵装置を提供することを
目的とする。
置は、1つの荷電区分室に対して複数の集塵極が配設さ
れると共に、複数の集塵極により区分されるガス流路毎
に複数の放電極が配設され、複数の集塵極の各々に対し
てハンマーによる捕集ダストの槌打装置が設けられた電
気集塵装置において、複数のハンマーは、順次、対応す
る集塵極を槌打するように構成され、荷電区分室の全て
の放電極を、共通の電源装置から出力電圧の供給を受け
るように接続すると共に、ハンマー毎に、放電極に電気
的に接続されたスパーク電極を設け、ハンマーによる集
塵極に対する槌打の直前に、当該ハンマー或いは当該ハ
ンマーと一体的に同期運動する連動体との間でスパーク
するように配置して、このスパークにより放電極を地絡
して成ることを特徴としている。
ば、複数のハンマーにより、対応する集塵極が順次槌打
されるが、槌打の直前に、当該ハンマー或いは当該ハン
マーと一体的に同期運動する連動体と、ハンマー毎に設
けられ放電極に電気的に接続されたスパーク電極との間
でスパークが発生し、当該スパークにより放電極が地絡
されるため、ハンマーが集塵極を槌打する時には、放電
極電圧が無電圧となると共に集塵極の捕集ダストの蓄積
電荷が消失され、当該捕集ダストは槌打により放電極に
向かって飛び出さずに集塵極面に沿って落下することに
なる。
の荷電区分室に対して複数の集塵極が配設されると共
に、複数の集塵極により区分されるガス流路毎に複数の
放電極が配設され、複数の集塵極の各々に対してハンマ
ーによる捕集ダストの槌打装置が設けられた電気集塵装
置において、複数のハンマーは、数個づつグループ分け
され、同一グループのハンマーは同時に、当該同一グル
ープのハンマーに対応する同一グループの集塵極を槌打
するように構成され、荷電区分室の全ての放電極を、共
通の電源装置から出力電圧の供給を受けるように接続す
ると共に、ハンマーのグループ毎に、放電極に電気的に
接続されたスパーク電極を設け、グループ毎のスパーク
電極を、同一グループのハンマーによる同一グループの
集塵極に対する槌打の直前に、当該同一グループ内のハ
ンマー或いは当該同一グループのハンマーと一体的に同
期運動する連動体との間でスパークするように配置し
て、このスパークにより放電極を地絡して成ることを特
徴としている。
ば、複数のハンマーは、数個づつグループ分けされ、同
一グループのハンマーにより、当該同一グループのハン
マーに対応する同一グループの集塵極が同時に槌打され
るが、同一グループのハンマーによる同一グループの集
塵極に対する槌打の直前に、当該同一グループ内のハン
マー或いは当該同一グループのハンマーと一体的に同期
運動する連動体と、ハンマーのグループ毎に設けられ放
電極に電気的に接続されたスパーク電極との間でスパー
クが発生し、当該スパークにより放電極が地絡されるた
め、ハンマーが集塵極を槌打する時には、放電極電圧が
無電圧となると共に集塵極の捕集ダストの蓄積電荷が消
失され、当該捕集ダストは槌打により放電極に向かって
飛び出さずに集塵極面に沿って落下することになると共
に、上記個々のハンマーにより個々の集塵極を順次槌打
する場合に比して、放電極電圧が無電圧となる頻度が低
減される。
極との間でスパークが発生してから当該ハンマーによる
槌打が行われるまでの期間は、電源装置による放電極に
対する荷電を停止すべきである。この期間は、商用周波
数の半サイクル期間(50Hzで0.01秒、60Hz
で0.0083秒)よりは長いと考えられ、電源装置の
一次側に点弧タイミングを制御するサイリスタを用いて
当該サイリスタ点弧を休止する方法では、半サイクル休
止が最小休止期間となる。一方、休止期間が長すぎる
と、電気集塵装置の性能が発揮されない期間が生じる。
ガス流が電気集塵装置の荷電区分1室を通過するのに要
する時間は、一般的に3〜6秒程度であり、この期間荷
電を停止すると、この期間の始まりと同時に電気集塵装
置の当該荷電区分室に入ったガスは全く集塵されずに当
該荷電区分室を通過してしまう。このため、荷電休止期
間は当該荷電区分室のガス通過に要する時間の1/3程
度が限界である。
パークとして検出する検出手段と、この検出手段により
スパークが検出されると、電源装置による荷電を0.0
08〜1秒間停止するよう制御する制御装置と、を有す
るのが好ましい。このような休止期間であれば、集塵性
能をさほど低下することなく放電極電圧を無電圧として
槌打による捕集ダストの剥離がなされる。
による集塵極に対する槌打の直前に、スパーク電極との
間でスパークすると共に接触するように構成されている
のが好ましい。
或いは連動体とスパーク電極とが接触するため、確実に
放電極が地絡されると共にこれにより放電極が槌打され
て当該放電極のダストが払い落とされる。
の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明
する。なお、各図において、同一の要素には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
の槌打装置及びスパーク電極を示す斜視図、図2は、第
1実施形態に係る電気集塵装置の電源装置と、放電極、
スパーク電極との間の電気的接続を示す回路図である。
装置の荷電区分室の1室につき、接地された5枚の集塵
極51〜55と、各集塵極の間に形成されるガス流路
(以下ダクトと呼ぶ)毎に放電極A1〜A4,B1〜B
4,C1〜C4,D1〜D4が、各々配置されている場
合について説明するが、実際には、集塵極はガス流に直
交する方向に数十枚並設され、放電極は全部で数百本に
なる。
分1室につき、共通の電源装置70から上記放電極A1
〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4(実際に
は図示を省略した放電極全て)に対して直流高電圧が供
給される。この電源装置70は、高圧直流電源回路であ
り、交流電源ACに接続される変圧器71と、この変圧
器71の二次出力側に接続され直流に整流する整流ブリ
ッジ回路72と、電気集塵装置でのスパークの有無を検
出するスパーク検出用分圧器(検出手段)15と、を含
んで成る。この変圧器71の一次入力側には、2つの制
御用サイリスタ75が接続され、この制御用サイリスタ
75には、二次出力電圧(電流)が適正な値になるよう
に当該制御用サイリスタ75の導通角を制御する制御装
置10が接続される。この制御装置10は、スパーク検
出用分圧器15の電圧を監視してスパークの有無を判別
するスパーク判別機能を有し、スパークがあったと判別
すると、制御用サイリスタ75を制御して、電源装置7
0の出力を短時間(0.008〜1秒間)停止する。
20は、シャフト61に対して取付角度を変えて取り付
けられており、ハンマー20は、順次1個づつ落下して
集塵極叩き座64を各々槌打するように構成される。ハ
ンマー20及びシャフト61は各々導電性材料より成
り、アースに接続されている。また、放電極A1〜A
4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4は、支持枠6
5により支持されている。
に対応してスパーク電極21が配置される。このスパー
ク電極21は、ハンマー20の頭部20aが落下する通
過路から数cm(例えば5cm)以下の距離に並設さ
れ、ハンマー20が近傍を通過すると当該ハンマー20
との間でスパークが発生するように配置されると共に、
当該ハンマー20による集塵極に対する槌打の直前にス
パークが発生するように配置される。
1を、ハンマー20の頭部20aの落下の通過路に接触
する位置に設けるようにしても良い。このように構成す
れば、ハンマー20とスパーク電極21とが接触し、こ
のスパーク電極21に機械的に接続された放電極が結果
的に叩かれるため、当該放電極のダストが払い落とされ
る。また、ハンマー20とスパーク電極21とが接触す
るため、後述の放電極の地絡が確実になされる。
に、100°C以下の清浄な空気でパージした碍子室6
6が設けられる。この碍子室66内に、支持枠65を支
持する放電極の支持碍子67等が設置される。
の作用について説明する。集塵極槌打のハンマー20が
順次自重により落下すると、当該ハンマー20と当該ハ
ンマー20に対応して設けられたスパーク電極21との
間でスパークが発生するため、当該スパーク電極21に
電気的に接続された放電極が地絡される。そして、この
直後に、ハンマー20が集塵極叩き座64を叩くため、
ハンマー20による集塵極に対する槌打時には、放電極
電圧が無電圧となると共に集塵極の捕集ダストの蓄積電
荷が消失し、捕集ダストは槌打により放電極に向かって
飛び出さずに集塵極面に沿って落下する。このため、集
塵極の捕集ダストを槌打により効率良く剥離できると共
に、当該剥離された捕集ダストの再飛散を低減できる。
ク電極21との間でスパークが発生してから当該ハンマ
ー20による槌打が行われるまでの期間は、電源装置7
0による放電極に対する荷電を停止すべきである。この
期間は、商用周波数の半サイクル期間(50Hzで0.
01秒、60Hzで0.0083秒)よりは長いと考え
られ、電源装置70の一次側に点弧タイミングを制御す
る制御用サイリスタ75を用いて当該サイリスタ点弧を
休止する方法では、半サイクル休止が最小休止期間とな
る。一方、休止期間が長すぎると、電気集塵装置の性能
が発揮されない期間が生じる。ガス流が電気集塵装置の
荷電区分1室を通過するのに要する時間は、一般的に3
〜6秒程度であり、この期間荷電を停止すると、この期
間の始まりと同時に電気集塵装置の当該荷電区分室に入
ったガスは全く集塵されずに当該荷電区分室を通過して
しまう。このため、荷電休止期間は当該荷電区分室のガ
ス通過に要する時間の1/3程度が限界である。
置10によりスパークがあったと判別すると、制御用サ
イリスタ75を制御して、電源装置70の出力を0.0
08〜1秒間停止するように構成される。このため、集
塵性能をさほど低下することなく放電極電圧を無電圧と
して槌打による捕集ダストの剥離を実行できるようにな
っている。
ー20とスパーク電極21との間でスパークを発生させ
ることで、放電極を地絡するようにしているため、例え
ば、ハンマーの槌打の大凡の時刻を槌打シャフト駆動電
動機運転開始に連動したタイマにて推測し、集塵機外部
のスイッチングにより放電極を地絡させる地絡装置に比
して、応答性に非常に優れた地絡装置となっている。
に対応するダクト以外のダクトでも、放電極電圧が無電
圧となるが、その期間は0.008〜1秒と短く、また
その頻度も実際には数分以上毎に一度となるため、電気
集塵装置全体の集塵性能の低下は僅かで済むようになっ
ている。
低下は好ましいことではない。そこで、第2実施形態で
は、この集塵性能の低下を低減する。
の槌打装置及びスパーク電極を示す斜視図、図6は、第
2実施形態に係る電気集塵装置の電源装置と、放電極、
スパーク電極との間の電気的接続を示す回路図である。
施形態のそれと違う点は、図5に示すように、シャフト
61に取り付けられる一連の複数のハンマー20を、隣
り合う数個(本実施形態では5個)のハンマー毎に1グ
ループが構成されるようにグループ分けし、同一グルー
プの5個のハンマー20を、シャフト61に対して同一
の取付角度で取り付けると共に、他のグループのハンマ
ー20の取付角度とは異なる取付角度で取り付けた点で
ある。すなわち、図5に示すように、グループX1の5
個のハンマー20は、グループX2の5個のハンマー2
0に対して異なる角度でシャフト61に対して取り付け
られている。
ー20に対応する同一グループの集塵極、すなわち、同
一グループの5個のハンマー20により各々槌打される
5個の集塵極51〜55が同時に槌打される一方で、グ
ループ毎でハンマー20による槌打時期が異なることに
なる。ここで、同一グループの5個のハンマー20が確
実に同時に落下するように、図5に示すように、連結棒
22により同一グループのハンマー20を連結するのが
好ましい。なお、本実施形態では、同一グループの5個
のハンマー20のうち、頭部20aを両側に有するもの
を1個のみとしている。
実施形態のそれとさらに違う点は、同一グループの5個
のハンマー20に対して、1個のスパーク電極21を対
応して設け、当該1個のスパーク電極21を放電極に接
続した点である。
ハンマー20のうちの頭部20aを有するハンマー20
が近傍を通過すると、当該ハンマー20との間でスパー
クが発生するように配置されると共に、当該ハンマー2
0による集塵極に対する槌打の直前にスパークが発生す
るように配置される。
集塵装置の荷電区分室の1室につき、さらに他のグルー
プが複数設定されていると共に、各グループ毎に1個の
スパーク電極21が放電極に接続されており、全ての放
電極が電源装置70に接続されている。
ば、同一グループの5個のハンマー20により、これに
対応する同一グループの集塵極51〜55を同時槌打す
るにあたって、槌打直前に、ハンマー20とスパーク電
極21との間でスパークが発生して放電極が地絡され、
同一グループの5個のハンマー20による同一グループ
の集塵極51〜55に対する同時槌打時には、放電極電
圧が無電圧となると共に集塵極の捕集ダストの蓄積電荷
が消失しており、捕集ダストは槌打により放電極に向か
って飛び出さずに集塵極面に沿って落下する。これは、
第1実施形態と同じである。
の5個のハンマー20による同一グループの集塵極51
〜55に対する同時槌打が順次行われて、全ての集塵極
の槌打が完了されるため、第1実施形態のように個々の
ハンマー20により個々の集塵極51〜55を順次槌打
する場合に比して、放電極電圧を無電圧とする頻度を低
減できる。
の低下を抑止しつつ、集塵極の捕集ダストを槌打により
効率良く剥離できると共に、当該剥離された捕集ダスト
の再飛散を低減できるようになっている。
ンマー20により、これに対応する同一グループの集塵
極51〜55を同時に槌打しているが、捕集ダストの再
飛散が少ないため、下流の煙突からパフが発生すること
はない。
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、ハンマ
ー20とスパーク電極21との間でスパークを発生させ
るようにしているが、当該ハンマー20と一体的に同期
運動する連動体とスパーク電極21との間でスパークを
発生させるようにしても良い。この場合、第1実施形態
では、当該連動体が各ハンマー20毎に設けられ、第2
実施形態では、当該連動体が同一グループ毎に設けられ
る。
ンマーにより、対応する集塵極を順次槌打し、槌打の直
前に、当該ハンマー或いは当該ハンマーと一体的に同期
運動する連動体と、ハンマー毎に設けられ放電極に電気
的に接続したスパーク電極との間でスパークを発生させ
て、当該スパークにより放電極を地絡し、ハンマーが集
塵極を槌打する時には、放電極電圧を無電圧とすると共
に集塵極の捕集ダストの蓄積電荷を消失させ、当該捕集
ダストが槌打により放電極に向かって飛び出さずに集塵
極面に沿って落下するように構成したものであるから、
集塵極の捕集ダストを槌打により効率良く剥離できると
共に、当該剥離された捕集ダストの再飛散を低減でき
る。その結果、電気集塵装置の性能を向上することが可
能となる。
のハンマーを、数個づつグループ分けして、同一グルー
プのハンマーにより、当該同一グループのハンマーに対
応する同一グループの集塵極を同時に槌打し、同一グル
ープのハンマーによる同一グループの集塵極に対する槌
打の直前に、当該同一グループ内のハンマー或いは当該
同一グループのハンマーと一体的に同期運動する連動体
と、ハンマーのグループ毎に設けられ放電極に電気的に
接続したスパーク電極との間でスパークを発生させて、
当該スパークにより放電極を地絡し、ハンマーが集塵極
を槌打する時には、放電極電圧を無電圧とすると共に集
塵極の捕集ダストの蓄積電荷を消失させ、当該捕集ダス
トが槌打により放電極に向かって飛び出さずに集塵極面
に沿って落下すると共に、上記個々のハンマーにより個
々の集塵極を順次槌打する場合に比して、放電極電圧を
無電圧とする頻度を低減するように構成したものである
から、集塵性能の低下を抑止しつつ、集塵極の捕集ダス
トを槌打により効率良く剥離できると共に、当該剥離さ
れた捕集ダストの再飛散を低減できる。その結果、電気
集塵装置の性能を一層向上することが可能となる。
びスパーク電極を示す斜視図である。
と、放電極、スパーク電極との間の電気的接続を示す回
路図である。
あり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
は平面図、(b)は正面図である。
びスパーク電極を示す斜視図である。
と、放電極、スパーク電極との間の電気的接続を示す回
路図である。
斜視図である。
極との間の電気的接続を示す回路図である。
ある。
段)、20…ハンマー、21…スパーク電極、51〜5
5…集塵極、70…高圧直流電源回路(電源装置)、A
1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4…放電
極、X1,X2…グループ。
Claims (4)
- 【請求項1】 1つの荷電区分室に対して複数の集塵極
が配設されると共に、前記複数の集塵極により区分され
るガス流路毎に複数の放電極が配設され、前記複数の集
塵極の各々に対してハンマーによる捕集ダストの槌打装
置が設けられた電気集塵装置において、 前記複数のハンマーは、順次、対応する集塵極を槌打す
るように構成され、 前記荷電区分室の全ての放電極を、共通の電源装置から
出力電圧の供給を受けるように接続すると共に、前記ハ
ンマー毎に、前記放電極に電気的に接続されたスパーク
電極を設け、 前記スパーク電極を、前記ハンマーによる前記集塵極に
対する槌打の直前に、当該ハンマー或いは当該ハンマー
と一体的に同期運動する連動体との間でスパークするよ
うに配置して、このスパークにより前記放電極を地絡し
て成る電気集塵装置。 - 【請求項2】 1つの荷電区分室に対して複数の集塵極
が配設されると共に、前記複数の集塵極により区分され
るガス流路毎に複数の放電極が配設され、前記複数の集
塵極の各々に対してハンマーによる捕集ダストの槌打装
置が設けられた電気集塵装置において、 前記複数のハンマーは、数個づつグループ分けされ、同
一グループのハンマーは同時に、当該同一グループのハ
ンマーに対応する同一グループの集塵極を槌打するよう
に構成され、 前記荷電区分室の全ての放電極を、共通の電源装置から
出力電圧の供給を受けるように接続すると共に、前記ハ
ンマーのグループ毎に、前記放電極に電気的に接続され
たスパーク電極を設け、 前記グループ毎のスパーク電極を、前記同一グループの
ハンマーによる前記同一グループの集塵極に対する槌打
の直前に、当該同一グループ内のハンマー或いは当該同
一グループのハンマーと一体的に同期運動する連動体と
の間でスパークするように配置して、このスパークによ
り前記放電極を地絡して成る電気集塵装置。 - 【請求項3】 前記放電極が地絡されると、これをスパ
ークとして検出する検出手段と、 この検出手段によりスパークが検出されると、前記電源
装置による荷電を0.008〜1秒間停止するよう制御
する制御装置と、を有することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の電気集塵装置。 - 【請求項4】 前記ハンマー或いは前記連動体は、前記
ハンマーによる前記集塵極に対する槌打の直前に、前記
スパーク電極との間でスパークすると共に接触するよう
に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れ
か一項に記載の電気集塵装置。
Priority Applications (1)
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JP36267598A JP3410377B2 (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 電気集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36267598A JP3410377B2 (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 電気集塵装置 |
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JP2000176313A JP2000176313A (ja) | 2000-06-27 |
JP3410377B2 true JP3410377B2 (ja) | 2003-05-26 |
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JP36267598A Expired - Fee Related JP3410377B2 (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 電気集塵装置 |
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-
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- 1998-12-21 JP JP36267598A patent/JP3410377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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