JP3020797B2 - 再飛散防止型の電気集塵装置 - Google Patents

再飛散防止型の電気集塵装置

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JP3020797B2 JP6078956A JP7895694A JP3020797B2 JP 3020797 B2 JP3020797 B2 JP 3020797B2 JP 6078956 A JP6078956 A JP 6078956A JP 7895694 A JP7895694 A JP 7895694A JP 3020797 B2 JP3020797 B2 JP 3020797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再飛散防止型の電気集
塵(じん)装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気集塵装置においては、含塵ガ
スが入口煙道を通り、整流板によって流速分布が均一化
された後、放電極と集塵極との間に形成された電場に導
入されるようになっている。含塵ガス中のダストは前記
電場の電気力によって集塵極に吸引されて集塵される。
そして、集塵極に吸引されたダストは、槌(つい)打ハ
ンマーの衝撃力によって集塵極の表面から剥離(はく
り)し、ホッパに落下させられた後捕集される。
【0003】図2は従来の電気集塵装置の断面図であ
る。図に示すように、電気集塵器11は、外殻天井1
2、該外殻天井12に配設された碍子(がいし)室1
4、該碍子室14内に配設された碍子15に懸架された
複数の放電極から成る放電極系16、及び各放電極と交
互に配設され、前記外殻天井12に懸架されるととも
に、放電極との間に電場を形成する複数の集塵極から成
る集塵極系17を有する。そして、前記放電極系16と
集塵極系17との下には、集塵したダストを捕集するた
めの図示しないホッパが配設される。
【0004】前記放電極系16はスイッチ21を介して
高圧電源22に接続され、制御装置24により放電極系
16と集塵極系17との間に電場を形成することができ
るようになっている。前記構成の電気集塵器11におい
て、放電極系16と集塵極系17との間に電場を形成す
ると、含塵ガス中のダストは前記電場の電気力によって
集塵極系17の各集塵極に吸引されて集塵される。そし
て、前記集塵極に吸引されたダストは槌打ハンマから成
る集塵極用槌打装置26によって集塵極の表面から剥離
させられる。また、前記放電極に吸引されたダストは槌
打ハンマから成る放電極用槌打装置27によって放電極
の表面から剥離させられる。
【0005】なお、外殻天井12、硝子室14、放電極
系16、集塵極系17、高圧電源22、制御装置24、
集塵極用槌打装置26及び放電極用槌打装置27によっ
て1組の荷電区分が構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電気集塵器11においては、集塵極用槌打装置26
によって集塵極の表面からダストを剥離させたとき、ダ
ストの大部分はホッパに落下するが、一部のダストは含
塵ガスの流れに乗って再飛散し、その結果、集塵効率を
低下させてしまう。
【0007】そこで、前記荷電区分の数を多くして再飛
散を防止するようにしたものが提供されている。ところ
が、単純に荷電区分の数を多くすると、電気集塵器11
の集塵面積が必要以上に広くなり、電気集塵器11が大
型化してしまうだけでなく、設計バランスが悪くなる場
合があり、コストが高くなってしまう。すなわち、通
常、電気集塵器11の寸法は、主に、集塵効率から決ま
る集塵面積、電気集塵器11内の含塵ガスの流速から決
まる断面積、及び槌打による再飛散の防止効果から決ま
る集塵極の形状(高さと幅との比)によって設定され
る。
【0008】ところが、複合発電用ボイラ、アスファル
ト燃焼用ボイラ等の場合、発生させられた含塵ガスを処
理する電気集塵器11においては、集塵効率に関する要
求は低いが(80%前後の集塵効率(従来95〜99%
以上))、出口含塵量は10〔mg/Nm3 〕(従来の
約1/3)以下にする必要がある。そこで、出口含塵量
を10〔mg/Nm3 〕以下にするため、再飛散防止の
点から、ガス流速を低くすることが考えられる。そし
て、そのために荷電区分の数を多くすると、集塵面積が
必要以上に広くなってしまう。
【0009】本発明は、前記従来の電気集塵装置の問題
点を解決して、荷電区分の数を多くすることなくダスト
の再飛散を防止するとともに、大型化することなく、設
計バランスを良くすることができ、コストを低くするこ
とができる再飛散防止型の電気集塵装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の再
飛散防止型の電気集塵装置においては、含塵ガスの供給
方向における上流側から下流側にかけて、相互間に間隙
を形成して配設された複数の集塵極系と、該各集塵極系
に配設された集塵極用槌打装置と、前記各集塵極用槌打
装置を独立して制御する制御装置とを有する。本発明の
他の再飛散防止型の電気集塵装置においては、さらに、
前記各集塵極系に対して共通の放電極系が配設される。
【0011】
【作用】本発明によれば、前記のように、再飛散防止型
の電気集塵装置においては、含塵ガスの供給方向におけ
る上流側から下流側にかけて、相互間に間隙を形成して
配設された複数の集塵極系と、該各集塵極系に配設され
た集塵極用槌打装置と、前記各集塵極用槌打装置を独立
して制御する制御装置とを有する。
【0012】この場合、含塵ガスの供給方向における上
流側の集塵極系が槌打されると、集塵極の表面から剥離
されたダストは再飛散するが、含塵ガスの供給方向にお
ける下流側の集塵極系によって吸引される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
再飛散防止の電気集塵装置の断面図、図3は本発明の実
施例における集塵極用槌打装置の斜視図、図4は本発明
の実施例における放電極用槌打装置の斜視図である。
【0014】図に示すように、電気集塵器11は、外殻
天井12、該外殻天井12に配設された碍子室14、該
碍子室14内に配設された碍子15に懸架された複数の
放電極71から成る放電極系16、及び各放電極と交互
に配設され、前記外殻天井12に懸架されるとともに、
放電極との間に電場を形成する複数の集塵極50から成
る集塵極系171、172を有する。
【0015】該集塵極系171、172は、両者間にわ
ずかな間隙(かんげき)を形成してそれぞれ外殻天井1
2の第1、第2の区分121、122に懸架され、互い
に振動を伝えないようにしてある。そして、前記放電極
系16と集塵極系171、172との下には、集塵した
ダストを捕集するための図示しないホッパが配設され
る。
【0016】また、前記放電極系16はスイッチ21を
介して高圧電源22に接続され、制御装置24により放
電極系16と集塵極系171、172との間に電場を形
成することができるようになっている。前記構成の電気
集塵器11において、放電極系16と集塵極系171、
172との間に電場を形成すると、図における左方から
右方に流れる含塵ガス中のダストは前記電場の電気力に
よって集塵極系171、172の各集塵極50に吸引さ
れて集塵される。そして、前記集塵極50に吸引された
ダストは槌打ハンマから成る集塵極用槌打装置261、
262によって集塵極の表面から剥離させられる。ま
た、前記放電極71に付着したダストは槌打ハンマから
成る放電極用槌打装置27によって放電極71の表面か
ら剥離させられる。
【0017】前記集塵極用槌打装置261、262は、
いずれもモータ51、該モータ51によって回転させら
れる集塵極槌打シャフト52、該集塵極槌打シャフト5
2によって回転させられるフォークエンド56、該フォ
ークエンド56に支持された槌打ハンマ58、及び集塵
極50の下端側部に固定された集塵極叩(たた)き座5
4から成る。前記集塵極用槌打装置261、262にお
いて前記モータ51を駆動して集塵極槌打シャフト52
を介してフォークエンド56を回転させると、1回転ご
とに槌打ハンマ58が集塵極叩き座54を打撃し、集塵
極50の表面からダストを剥離させる。
【0018】一方、前記放電極用槌打装置27は、モー
タ61、該モータ61によって回転させられる放電極槌
打シャフト62、該放電極槌打シャフト62によって回
転させられるフォークエンド66、該フォークエンド6
6に支持された槌打ハンマ68、及び放電極71を支持
する放電極枠72に固定された放電極叩(たた)き座7
4から成る。前記放電極用槌打装置27において前記モ
ータ61を駆動して放電極槌打シャフト62を介してフ
ォークエンド66を回転させると、1回転ごとに槌打ハ
ンマ68が放電極叩き座74を打撃し、放電極71の表
面からダストを剥離させる。
【0019】このように、一つの放電極系16に対して
二つの集塵極系171、172が含塵ガスの供給方向に
おける上流側から下流側にかけて配設され、各集塵極用
槌打装置261、262がそれぞれ独立して制御され、
集塵極系171、172を異なるタイミングで槌打す
る。各集塵極用槌打装置261、262の槌打のタイミ
ングは、制御装置24により前記モータ61を制御する
ことによって調整される。そして、各槌打ハンマ58が
集塵極50を1回槌打する集塵面積は半分になり、槌打
による再飛散を半減させることができる。
【0020】この場合、含塵ガスの供給方向における上
流側において集塵極系171が槌打されると、集塵極5
0から剥離されたダストは再飛散するが、含塵ガスの供
給方向における下流側において集塵極系172によって
吸引される。したがって、荷電区分の数を多くすること
なくダストの再飛散を防止することができるとともに、
再飛散防止の電気集塵装置を小型化することができる。
また、再飛散防止の電気集塵装置の設計バランスを良く
することができ、コストを低くすることができる。な
お、本実施例においては、一つの放電極系16に対して
二つの集塵極系171、172が配設されるようになっ
ているが、一つの放電極系16に対して複数の集塵極系
を含塵ガスの供給方向における上流側から下流側にかけ
て配設することもできる。
【0021】従来の電気集塵装置と本発明における再飛
散防止型の電気集塵装置との寸法を比較した設計例を表
1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1において、Wは電気集塵器11の幅、
Lは電気集塵器11の奥行き、Hは電気集塵器11の高
さ、Vは電気集塵器11の体積である。また、例えば、
含塵ガスの流量が45万〔Nm3 /H〕で、集塵効率η
=85〔%〕であるとき、電気集塵器11の集塵装置の
体積が58〔%〕程度となり、コストを低くすることが
できる。
【0024】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、再飛散防止型の電気集塵装置においては、含塵ガ
スの供給方向における上流側から下流側にかけて、相互
間に間隙を形成して配設された複数の集塵極系と、該各
集塵極系に配設された集塵極用槌打装置と、前記各集塵
極用槌打装置を独立して制御する制御装置とを有する。
【0026】この場合、含塵ガスの供給方向における上
流側の集塵極系が槌打されると、集塵極の表面から剥離
されたダストは再飛散するが、含塵ガスの供給方向にお
ける下流側の集塵極系によって吸引される。したがっ
て、荷電区分の数を多くすることなくダストの再飛散を
防止して、出口含塵量を10〔mg/Nm3 〕以下にす
ることができるとともに、電気集塵装置を小型化するこ
とができる。また、電気集塵装置の設計バランスを良く
することができるとともに、電気集塵装置のコストを低
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における再飛散防止の電気集塵
装置の断面図である。
【図2】従来の電気集塵装置の断面図である。
【図3】本発明の実施例における集塵極用槌打装置の斜
視図である。
【図4】本発明の実施例における放電極用槌打装置の斜
視図である。
【符号の説明】
24 制御装置 171、172 集塵極系 261、262 集塵極用槌打装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)含塵ガスの供給方向における上流
    側から下流側にかけて、相互間に間隙を形成して配設さ
    れた複数の集塵極系と、 (b)該各集塵極系に配設された集塵極用槌打装置と、 (c)前記各集塵極用槌打装置を独立して制御する制御
    装置とを有することを特徴とする再飛散防止型の電気集
    塵装置。
  2. 【請求項2】 前記各集塵極系に対して共通の放電極系
    が配設される請求項1に記載の再飛散防止型の電気集塵
    装置。
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