JP3409552B2 - ディジタル情報符号化装置、ディジタル情報復号化装置、及びディジタル情報符号化・復号化装置 - Google Patents

ディジタル情報符号化装置、ディジタル情報復号化装置、及びディジタル情報符号化・復号化装置

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JP3409552B2 JP34068195A JP34068195A JP3409552B2 JP 3409552 B2 JP3409552 B2 JP 3409552B2 JP 34068195 A JP34068195 A JP 34068195A JP 34068195 A JP34068195 A JP 34068195A JP 3409552 B2 JP3409552 B2 JP 3409552B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばファクシ
ミリに適用した場合の半導体集積回路化されたディジタ
ル情報符号化装置(いわゆる、QM−Coderに基づ
いた符号化装置)、ディジタル情報復号化装置、及びデ
ィジタル情報符号化・復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図面や文書などの2値画像を遠隔地に伝
送できるファクシミリは、年々高速化が要望されてお
り、符号化によりデータ量を削減して伝送時間の削減を
図ってきている。
【0003】すなわち、ファクシミリの場合、画像情報
などに基づくディジタル情報を圧縮、つまり符号化して
符号化データとして情報を伝送する方式として、1次元
的な画素の相関を利用したMH(Modified Huffman)符
号化方式と、2次元的な画素の相関を利用して圧縮効率
を高めたMR(Modified READ )符号化方式が国際標準
化され、さらにMR符号の冗長性を取り除いて圧縮効率
を高めたMMR(Modified Modified READ)符号化方式
が標準化されている。
【0004】なお、中間調画像については、現在のとこ
ろ中間調を正確に再現できる記録装置が得難いことか
ら、ディザ法と呼ばれる疑似的な中間調表示を前処理と
して施した後、上記した符号化を行う形で装置化がなさ
れている。
【0005】近年、画像情報のみならずパレット情報や
文字情報等の各種情報を高効率で圧縮できる特徴を有
し、疑似中間調画像に対しても高効率の圧縮率を達成で
きる利点を有している、2値画像符号化の国際標準化グ
ループJBIGと、カラー静止画像符号化の標準化グル
ープJPEGで標準化された情報保存型の高効率符号化
方式であるQM−Coderが脚光を浴びつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなQM−Co
derに基づいたディジタル情報符号化装置において
は、高速処理が行えるという特徴を有しているものの、
さらなる高速化への要求も強まってきている。
【0007】発明者等がこの種QM−Coderに基づ
いたディジタル情報符号化装置について、種々検討を行
ったところ,最高速度については満足される処理速度で
あるものの、最悪ケース、つまり圧縮率が1の場合の処
理速度が最高速度の1/2未満になっており、最悪ケー
スの処理速度の向上を図ることが、全体としての処理速
度の向上につながることを見いだした。
【0008】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、全体としての処理速度が向上した、つまり
高速化が図れたディジタル情報符号化装置、ディジタル
情報復号化装置、及びディジタル情報符号化・復号化装
を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るディジタル情報符号化装置は、QM−Corder
に基づいたものにおいて、複数ビットの予測・インデッ
クスデータを複数記憶する読み出し/書き込み可能なコ
ンテキストテーブル記憶部を有するコンテキストテーブ
ル記憶手段を、コンテキスト生成手段からのコンテキス
トを受けるリード用アドレス入力ノードと、リード用ア
ドレス入力ノードに受けたコンテキストに基づいたアド
レスのコンテキストテーブル記憶部に記憶された予測・
インデックスデータが出力されるデータ出力ノードと、
一時記憶されたコンテキストを受けるライト用アドレス
入力ノードと、このライト用アドレス入力ノードに受け
たコンテキストに基づいたアドレスのコンテキストテー
ブル記憶部に対する書換データが入力されるデータ入力
ノードとを有するものとしたものである。
【0010】この発明の第2の発明に係るディジタル情
報符号化装置は、QM−Coderに基づいたものにお
いて、所定の演算処理を行う算術演算手段からのAデー
タをラッチするとともに、ラッチしている内容をAデー
タとして出力し、正規化処理を行うためのリノーマライ
ズ用信号及び後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ることを意味する1回リノーマライズ用信号を出力する
Aレジスタと、このAレジスタからのAデータ及び1回
リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択信号
を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味す
ると、AレジスタからのAデータを1ビット分シフトア
ップしたデータを、それ以外の時はAレジスタからのA
データをそのまま算術演算手段に被符号化画素の直前の
画素に対するAデータとして与えるAセレクタと、算術
演算手段からのCデータをラッチするとともに、ラッチ
している内容をCデータとして出力するCレジスタと、
このCレジスタからのCデータ及びシフトアップ選択信
号を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味
すると、CレジスタからのCデータを1ビット分シフト
アップしたデータを、それ以外の時はCレジスタからの
Cデータをそのまま算術演算手段に被符号化画素の直前
の画素に対するCデータとして与えるとともに、送信す
るための符号化データとして出力するCセレクタとを設
けたものである。
【0011】この発明の第3の発明に係るディジタル情
報復号化装置は、QM−Coderに基づいたものにお
いて、複数ビットの予測・インデックスデータを複数記
憶する読み出し/書き込み可能なコンテキストテーブル
記憶部を有するコンテキストテーブル記憶手段を、コン
テキスト生成手段からのコンテキストを受けるリード用
アドレス入力ノードと、リード用アドレス入力ノードに
受けたコンテキストに基づいたアドレスのコンテキスト
テーブル記憶部に記憶された予測・インデックスデータ
が出力されるデータ出力ノードと、一時記憶されたコン
テキストを受けるライト用アドレス入力ノードと、この
ライト用アドレス入力ノードに受けたコンテキストに基
づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶部に対する
書換データが入力されるデータ入力ノードとを有するも
のとしたものである。
【0012】この発明の第4の発明に係るディジタル情
報復号化装置は、QM−Coderに基づいたものにお
いて、所定の演算処理を行う算術演算手段からのAデー
タをラッチするとともに、ラッチしている内容をAデー
タとして出力し、正規化処理を行うためのリノーマライ
ズ用信号及び後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ることを意味する1回リノーマライズ用信号を出力する
Aレジスタと、このAレジスタからのAデータ及び1回
リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択信号
を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味す
ると、AレジスタからのAデータを1ビット分シフトア
ップしたデータを、それ以外の時はAレジスタからのA
データをそのまま算術演算手段に被復号化画素の直前の
画素に対するAデータとして与えるAセレクタと、算術
演算手段からのCデータを受けるとともに、受信する符
号化データが入力手段を介して入力され、受けたCデー
タ及び符号化データに基づいてラッチしている内容をC
データとして出力するCレジスタと、このCレジスタか
らのCデータ及びシフトアップ選択信号を受け、シフト
アップ選択信号がシフトアップを意味すると、Cレジス
タからのCデータを1ビット分シフトアップしたデータ
を、それ以外の時はCレジスタからのCデータをそのま
ま算術演算手段に被復号化画素の直前の画素に対するC
データとして与えるCセレクタとを設けたものである。
【0013】この発明の第5の発明に係るディジタル情
報符号化・復号化装置は、QM−Coderに基づいた
ものにおいて、複数ビットの予測・インデックスデータ
を複数記憶する読み出し/書き込み可能なコンテキスト
テーブル記憶部を有するコンテキストテーブル記憶手段
を符号化及び復号化で兼用するとともに、このコンテキ
ストテーブル記憶手段を、コンテキスト生成手段からの
コンテキストを受けるリード用アドレス入力ノードと、
リード用アドレス入力ノードに受けたコンテキストに基
づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶部に記憶さ
れた予測・インデックスデータが出力されるデータ出力
ノードと、一時記憶されたコンテキストを受けるライト
用アドレス入力ノードと、このライト用アドレス入力ノ
ードに受けたコンテキストに基づいたアドレスのコンテ
キストテーブル記憶部に対する書換データが入力される
データ入力ノードとを有するものとしたものである。
【0014】この発明の第6の発明に係るディジタル情
報符号化・復号化装置は、QM−Coderに基づいた
ものにおいて、所定の演算処理を行う符号化用算術演算
手段からのAデータをラッチするとともに、ラッチして
いる内容をAデータとして出力し、正規化処理を行うた
めのリノーマライズ用信号及び後1回の正規化処理で正
規化処理が終了することを意味する1回リノーマライズ
用信号を出力する符号化用Aレジスタと、この符号化用
AレジスタからのAデータ及び1回リノーマライズ用信
号に基づいたシフトアップ選択信号を受け、シフトアッ
プ選択信号がシフトアップを意味すると、符号化用Aレ
ジスタからのAデータを1ビット分シフトアップしたデ
ータを、それ以外の時は符号化用AレジスタからのAデ
ータをそのまま符号化用算術演算手段に被符号化画素の
直前の画素に対するAデータとして与える符号化用Aセ
レクタと、符号化用算術演算手段からのCデータをラッ
チするとともに、ラッチしている内容をCデータとして
出力する符号化用Cレジスタと、この符号化用Cレジス
タからのCデータ及びシフトアップ選択信号を受け、シ
フトアップ選択信号がシフトアップを意味すると、符号
化用CレジスタからのCデータを1ビット分シフトアッ
プしたデータを、それ以外の時は符号化用Cレジスタか
らのCデータをそのまま符号化用算術演算手段に被符号
化画素の直前の画素に対するCデータとして与えるとと
もに、送信するための符号化データとして出力する符号
化用Cセレクタとを設けるとともに、所定の演算処理を
行う復号化用算術演算手段からのAデータをラッチする
とともに、ラッチしている内容をAデータとして出力
し、正規化処理を行うためのリノーマライズ用信号及び
後1回の正規化処理で正規化処理が終了することを意味
する1回リノーマライズ用信号を出力する復号化用Aレ
ジスタと、この復号化用AレジスタからのAデータ及び
1回リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択
信号を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意
味すると、復号化用AレジスタからのAデータを1ビッ
ト分シフトアップしたデータを、それ以外の時は復号化
用AレジスタからのAデータをそのまま復号化用算術演
算手段に被復号化画素の直前の画素に対するAデータと
して与える復号化用Aセレクタと、復号化用算術演算手
段からのCデータを受けるとともに、受信する符号化デ
ータが入力手段を介して入力され、受けたCデータ及び
符号化データに基づいてラッチしている内容をCデータ
として出力する復号化用Cレジスタと、この復号化用C
レジスタからのCデータ及びシフトアップ選択信号を受
け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味する
と、復号化用CレジスタからのCデータを1ビット分シ
フトアップしたデータを、それ以外の時は復号化用Cレ
ジスタからのCデータをそのまま復号化用算術演算手段
に被復号化画素の直前の画素に対するCデータとして与
える復号化用Cセレクタとを設けたものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示すも
のであり、例えばファクシミリに適用した場合の半導体
集積回路化されたディジタル信号符号化装置(QM−C
oder)を示し、図1において、1は1ライン毎に読
み取ったスキャナ等のイメージセンサ(図示せず)から
の画像情報(文字情報、画情報、パレット画像情報等)
をアナログ/ディジタル変換回路等の画像処理回路によ
り2値化画像処理されたディジタル信号からなる画像デ
ータを1ライン毎に複数ライン記憶する記憶手段で、複
数のラインメモリによって構成されている。
【0018】2は上記記憶手段から入力された画像デー
タからテンプレートモデルに従って参照画素を抽出する
ためのコンテキスト生成手段で、例えば図2の(a)に
示すように2ラインテンプレートの場合は、被符号化画
素?に対して同じラインに位置する既に符号化された直
前の4つの参照画素と被符号化画素?に対して直前のラ
インに位置するとともに被符号化画素?が位置する列を
含む前後の列に位置する既に符号化された6つの参照画
素とからなる10画素のテンプレートから抽出された1
0画素のビットパターンからなるコンテキストを生成し
て出力するものであり、また、例えば図2の(b)に示
すように3ラインテンプレートの場合は、被符号化画素
?に対して同じラインに位置する既に符号化された直前
の2つの参照画素と被符号化画素?に対して直前のライ
ンに位置するとともに被符号化画素?が位置する列を含
む前後の列に位置する既に符号化された5つの参照画素
と被符号化画素?に対して2つ前のラインに位置すると
ともに被符号化画素?が位置する列を含む前後の列に位
置する既に符号化された3つの参照画素とからなる10
画素のテンプレートから抽出された10画素のビットパ
ターンからなるコンテキストを生成して出力するもので
あり、入力される画像処理クロック信号に同期して動作
するものである。
【0019】3は上記コンテキスト生成手段2からの被
符号化画素に対するコンテキストを上記画像処理クロッ
ク信号のクロックに同期して一時記憶するとともに、一
時記憶されたコンテキストを上記画像処理クロック信号
の次のクロックに同期して被符号化画素に対するコンテ
キストとして出力するラッチ回路からなるコンテキスト
記憶手段である。
【0020】4は複数のリード用アドレス入力ノードA
Rと複数のデータ出力ノードDOと複数のライト用アド
レス入力ノードAWと複数のデータ入力ノードDIとラ
イトイネーブル信号入力ノードWEと複数ビットの予測
・インデックスデータを複数記憶する読み出し/書き込
み可能なコンテキストテーブル記憶部とを有し、リード
用アドレス入力ノードARに受けた上記コンテキスト生
成手段2からのコンテキストに基づいたアドレスのコン
テキストテーブル記憶部に記憶された予測・インデック
スデータを読み出してデータ出力ノードDOから出力
し、ライトイネーブル信号入力ノードWEに書換クロッ
ク信号を受けると、データ入力ノードDIに入力される
書換データを、ライト用アドレス入力ノードAWに受け
た上記コンテキスト記憶手段3からのコンテキストに基
づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶部に書き込
み(前に記憶されたデータを書換データに書き換え)、
記憶するコンテキストテーブル記憶手段である。
【0021】上記リード用アドレス入力ノードAR及び
ライト用アドレス入力ノードAWの数は、例えばコンテ
キストが10ビットであれば10個である。上記予測・
インデックスデータは、予測値を意味する予測シンボル
と状態番号を意味する確率推定インデックスを有し、予
測シンボルは1ビットであり、確率推定インデックスは
例えば7ビットであり、全体として例えば8ビットのデ
ータになっており、初期状態において例えばすべて
“0”を書き込まれているものである。上記書換データ
は、上記予測・インデックスデータと同様であり、1ビ
ットの予測シンボルと例えば7ビットの確率推定インデ
ックスからなる例えば8ビットのデータである。
【0022】上記データ出力ノードDO及びデータ入力
ノードDIの数は、例えば予測・インデックスデータが
8ビットであれば8個である。上記コンテキストテーブ
ル記憶部4は、コンテキストによるアドレス数と同じ
数、例えばコンテキストが10ビットであれば210個の
予測・インデックスデータを記憶できるものであり、上
記コンテキストテーブル記憶手段4は、例えば図4に示
すように、1行(1アドレス)当たり8ビットで102
4(1k)行のコンテキストテーブル記憶部を有する2
ポートRAMによって構成されているものである。
【0023】図4において、41は1024行8列に配
置された1024×8個のメモリセルMCを有したメモ
リセルアレイ、RWL0〜RWL1023は1024行
に配設され、それぞれ対応した行に配設された8個のメ
モリセルが接続された1024本のリード用ワードライ
ン、WWL0〜WWL1023は1024行に配設さ
れ、それぞれ対応した行に配設された8個のメモリセル
が接続された1024本のライト用ワードライン、RB
L0〜RBL7は8列に配設され、それぞれが対応した
列に配設された1024個のメモリセルが接続された8
本のリード用ビットライン、WBL0〜WBL7は8列
に配設され、それぞれが対応した列に配設された102
4個のメモリセルが接続された8本のライト用ビットラ
インである。
【0024】42は10個のリード用アドレスノードA
R0〜AR9に接続され、これらリード用アドレスノー
ドAR0〜AR9に入力されるコンテキスト生成手段2
からのコンテキストに基づいて、上記1024本のリー
ド用ワードラインRWL0〜RWL1023のうちの1
本を活性化、つまり1本を“H”レベルにし、残りの1
023本を“L”レベルにする読み出し用デコーダ、4
3は10個のライト用アドレスノードAW0〜AW9に
接続され、これらライト用アドレスノードAW0〜AW
9に上記コンテキスト記憶手段3を介して入力されるコ
ンテキスト生成手段2からのコンテキストに基づいて、
上記1024本のライト用ワードラインWWL0〜WW
L1023のうちの1本を活性化、つまり1本を“H”
レベルにし、残りの1023本を“L”レベルする書き
込み用デコーダである。
【0025】44は8本のリード用ビットラインRBL
0〜RBL7に接続され、これらリード用ビットライン
RBL0〜RBL7に読み出されたメモリセルからの記
憶内容を所定の処理、例えば増幅等を行った後上記デー
タ出力ノードDO1〜DO7に出力するための読み出し
回路、45は8本のライト用ビットラインWBL0〜W
BL7に接続され、上記データ入力ノードDI1〜DI
7に入力される書換データを所定の処理、例えば増幅等
を行った後上記ライト用ビットラインWBL0〜WBL
7に与えるための書き込み回路である。
【0026】また、各メモリセルMCは図5に示す構成
になっており、図5において、N1は記憶内容を記憶す
るための記憶ノード、N2は記憶内容を読み出すための
読み出しノード、N3は書換データが入力される書き込
みノードである。46は上記記憶ノードN1と上記書き
込みノードN3との間に接続され、上記書き込みノード
N3に入力された書換データを反転して上記記憶ノード
N1に与えるとともに、その内容をラッチするラッチ回
路で、逆並列に接続された2つのインバータ素子によっ
て構成されている。47は上記記憶ノードN1と上記読
み出しノードN2との間に接続され、上記記憶ノードN
1に記憶された記憶内容を反転して上記読み出しノード
N2に与えるためのインバータ素子である。
【0027】48は上記読み出しノードN2と対応した
列に配設された読み出し用ビットラインRBLとの間に
接続され、制御電極が対応した行に配設された読み出し
用ワードラインRWLに接続される読み出し用トランス
ファゲートで、MOSトランジスタによって構成されて
いる。49は上記書き込みノードN3と対応した列に配
設された書き込み用ビットラインWBLとの間に接続さ
れ、制御電極が対応した行に配設された書き込み用ワー
ドラインWWLに接続される書き込み用トランスファゲ
ートで、MOSトランジスタによって構成されている。
【0028】なお、この図4に示した2ポートRAMの
メモリセルアレイ41は、説明をしやすくするために1
024行8列にメモリセルMCを配設したものについて
説明したが、これに限られるものではなく、例えば、1
024/n行と8×n列(nは整数)に配設したもので
もよく、この場合は、1024/n本のリード用ワード
ライン及びライト用ワードラインと8×n本のリード用
ビットライン及びライト用ビットラインとが設けられる
ものであり、1024/n本のリード用ワードラインの
うちの1本のリード用ワードラインを活性化し8×n本
のリード用ビットラインのうちの8本のリード用ビット
ラインを選択して8ビットのデータを読み出し回路44
を介してデータ出力ノードDO0〜DO7に出力させ、
1024/n本のライト用ワードラインのうちの1本の
ライト用ワードラインを活性化し8×n本のライト用ビ
ットラインのうちの8本のライト用ビットラインを選択
して8つのメモリセルを選択し、これら選択された8つ
のメモリセルにデータ入力ノードDI0〜DI7から入
力される書換データを書き込み回路45を介して与えれ
ばよいものである。
【0029】再び、図1に戻って、5は複数のアドレス
入力ノードAと複数のデータ出力ノードDOとITU
(International Telecommunication Union )の勧告
T.82で決まった確率テーブルに基づく複数ビットか
らなる確率推定データを複数記憶する確率推定テーブル
記憶部とを有し、上記コンテキストテーブル記憶手段4
からの予測・インデックスデータのうちの確率推定イン
デックスをアドレス入力ノードAに受け、受けた確率推
定インデックスに基づいたアドレスの確率推定テーブル
記憶部に記憶された確率推定データを読み出してデータ
出力ノードDOから出力する確率推定テーブル記憶手段
で、ROM等によって構成されている。
【0030】上記アドレス入力ノードAの数は、例え
ば、上記コンテキストテーブル記憶手段4からの予測・
インデックスデータのうちの確率推定インデックスが7
ビットであれば7個であり、入力される確率推定インデ
ックスが上記確率推定テーブル記憶部のアドレスに相当
するものである。
【0031】上記確率推定データは、LSZデータ、N
LPSデータ、NMPSデータ及びSWITCHデータ
を有しているものである。上記LSZデータは、不一致
確率を示し、劣勢シンボル(上記コンテキストテーブル
記憶手段4からの予測・インデックスデータの予測シン
ボルが記憶手段1からの被符号化画素に対する画像デー
タと不一致であることを示す。以下、LPSと称す)の
領域に対して与える幅の値(以下、LPS領域幅と称
す)を意味し、例えば、確率推定テーブルの一例を図6
に示すように、各確率推定インデックスに対して16ビ
ットのデータからなるものである。
【0032】上記NLPSデータは、LPSが出現した
とき、そのコンテキストにおける確率推定インデックス
を変更するためのデータであり、上記コンテキストテー
ブル記憶手段4におけるLPSが出現したときのコンテ
キストに対応するアドレスに対する書換データの確率推
定インデックス(次の状態番号を意味する)になるもの
であり、例えば、確率推定テーブルの一例を図6に示す
ように、各確率推定インデックスに対して7ビットのデ
ータからなるものである。
【0033】上記NMPSデータは、優勢シンボル(上
記コンテキストテーブル記憶手段4からの予測・インデ
ックスデータの予測シンボルが記憶手段1からの被符号
化画素に対する画像データと一致であることを示す。以
下、MPSと称す)が出現し、かつ正規化(リノーマラ
イズ)が起こったとき、そのコンテキストにおける確率
推定インデックスを変更するためのデータであり、上記
コンテキストテーブル記憶手段4におけるMPSが出現
したときのコンテキストに対応するアドレスに対する書
換データの確率推定インデックス(次の状態番号を意味
する)になるものであり、例えば、確率推定テーブルの
一例を図6に示すように、各確率推定インデックスに対
して7ビットのデータからなるものである。
【0034】上記SWITCHデータは、上記コンテキ
ストテーブル記憶手段4に記憶された予測・インデック
スデータの予測シンボルを反転させるか否かを示すため
のデータであり、例えば1ビットのデータからなり、L
PSが出現したとき、“1”であると、LPSが出現し
たときの予測・インデックスデータの予測シンボルを反
転させて、LPSが出現したときのコンテキストに対応
するアドレスに対する書換データの予測シンボルとなす
ためのものである。
【0035】上記データ出力ノードDOの数は、例え
ば、上記確率推定データのLSZデータが16ビット、
NLPSデータが7ビット、NMPSデータが7ビッ
ト、SWITCHデータが1ビットである場合は31個
である。上記確率推定テーブル記憶部は、上記確率推定
インデックスによるアドレス数と同じ数、例えば確率推
定インデックスが7ビットであれば27 個の上記確率推
定データを記憶できるものであり、上記確率推定テーブ
ル記憶手段5は、例えば上記確率推定データのLSZデ
ータが16ビット、NLPSデータが7ビット、NMP
Sデータが7ビット、SWITCHデータが1ビットで
ある場合は1行(1アドレス)当たり31ビットで12
8(27 )行の確率推定テーブル記憶部を有するROM
によって構成されているものである。
【0036】6は上記コンテキスト生成手段2からのコ
ンテキストと上記コンテキスト記憶手段3からのコンテ
キストを比較し、同じであれば、例えば“1”を、異な
っていれば“0”を意味する同一コンテキスト信号を出
力するコンテキスト比較手段である。
【0037】7は上記記憶手段1からの被符号化画素に
対する画像データと、上記コンテキストテーブル記憶手
段4からの予測・インデックスデータの予測シンボル
と、上記確率推定テーブル記憶手段5の確率推定データ
と、被符号化画素の直前の画素に対する有効領域の幅A
を示すAデータ(以下、直前のAデータと称す)と被符
号化画素の直前の画素に対する符号語Cを示すCデータ
(以下、直前のCデータと称す)とを受け、所定の演算
処理を行い、被符号化画素に対する有効領域の幅Aを示
すAデータ(以下、単にAデータと称す)と被符号化画
素に対する符号語Cを示すCデータ(以下、単にCデー
タと称す)とを出力するとともに、予測シンボルと確率
推定インデックスとを有する書換データを上記コンテキ
ストテーブル記憶手段4に出力する算術演算手段で、図
7に示すような構成をしている。
【0038】なお、AデータとCデータとを得るための
所定の演算は、次のようになされているものである。 MPS出現の場合 A(k)=A(k−1)−LSZ(k) ……(1) C(k)=C(k−1) ……(2) LPS出現の場合 A(k)=LSZ(k) ……(3) C(k)=C(k−1)+{A(k−1)−LSZ(k)} ……(4)
【0039】但し、A(k)はk番目の被符号化画素の
Aデータ、A(k−1)は(k−1)番目の被符号化画
素のAデータ、C(k)はk番目の被符号化画素のCデ
ータ、C(k−1)は(k−1)番目の被符号化画素の
Cデータ、LSZ(k)はk番目の被符号化画素に対す
る確率推定テーブル記憶手段5からの確率推定データの
LSZデータ、kは1、2、3、……であり、例えば初
期値A(0)=1.00……0、初期値C(0)=0.
00……0にされる。
【0040】図7において、71は上記記憶手段1から
の被符号化画素に対する画像データと上記コンテキスト
テーブル記憶手段2からの被符号化画素に対する予測・
インデックスデータの予測シンボルとを受け、上記画像
データと上記予測シンボルが一致した時に一致を意味す
る信号(上記MPSを意味する)、例えば“0”を出力
するとともに、上記画像データと上記予測シンボルが一
致しない時に不一致を意味する信号(上記LPSを意味
する)、例えば“1”を出力する予測変換信号発生手段
で、例えばイクスクルーシブオア回路等からなる比較手
段によって構成されているものである。
【0041】72は上記確率推定テーブル記憶手段5か
らの被符号化画素に対する確率推定データのSWITC
Hデータ及びNLPSデータ及びNMPSデータと、上
記コンテキストテーブル記憶手段2からの被符号化画素
に対する予測・インデックスデータの予測シンボルと、
上記予測変換信号発生手段71からの出力である予測変
換信号とを受け、上記SWITCHデータが例えば
“1”で上記予測変換信号がLPSを示す、例えば
“1”である組み合わせであると入力された予測シンボ
ルの値を反転させて上記コンテキストテーブル記憶手段
4の書換データの予測シンボルとして出力するととも
に、上記SWITCHデータと上記予測変換信号の値が
上記以外の組み合わせであると予測シンボルの値をその
まま上記書換データの予測シンボルとして出力し、しか
も、上記予測変換信号がLPSを示すと上記NLPSデ
ータを選択して上記コンテキストテーブル記憶手段4の
書換データの確率推定インデックス(状態信号)として
出力し、上記予測変換信号がMPSを示す、例えば
“0”であると上記NMPSデータを選択して上記コン
テキストテーブル記憶手段4の書換データの確率推定イ
ンデックス(状態信号)として出力する予測シンボル・
確率推定インデックス生成手段である。
【0042】73は上記確率推定テーブル記憶手段5か
らの被符号化画素に対する確率推定データのLSZデー
タと、上記直前のAデータと、上記直前のCデータと、
上記予測変換信号発生手段71からの予測変換信号とを
受け、上記した(1)〜(4)式に示した演算処理を行
い、AデータとCデータとを出力する演算手段で、上記
LSZデータと上記直前のAデータと上記予測変換信号
とを受けてAデータを出力するAデータ生成部と、上記
LSZデータと上記直前のAデータと上記直前のCデー
タと上記予測変換信号とを受けてCデータを出力するC
データ生成部とを有している。
【0043】再び図1に戻って、8は上記算術演算手段
7からのAデータと上記画素処理クロック信号とリノー
マライズクロック信号とを受け、入力される画素処理ク
ロック信号に同期して上記算術演算手段7からのAデー
タを取り込みラッチするとともに、入力されるリノーマ
ライズクロック信号に同期してラッチしたデータを1ビ
ットシフトアップしてラッチし直し、ラッチしている内
容をAデータとして出力し、しかも、正規化処理(領域
の拡大)を行うためのリノーマライズ(正規化)信号及
び後1回の正規化処理で正規化処理が終了することを意
味する1回リノーマライズ信号を出力するAレジスタ
で、例えば図8に示すように構成されている。
【0044】図8において、81は入力される画素処理
クロック信号に同期して上記算術演算手段7からのAデ
ータを取り込みラッチするとともに、入力されるリノー
マライズクロック信号に同期してラッチしているデータ
を1ビットシフトアップしてラッチし直し、ラッチして
いる内容をAデータとして出力するレジスタ部で、上記
Aデータが例えば16ビットであると画素処理クロック
信号に同期してビットデータの書き込み(書き換え)が
それぞれ可能であり、かつ、リノーマライズクロック信
号に同期して1ビットシフトアップ、つまり、最下位ビ
ットが接地電位ノードに接続されて“0”を記憶し、そ
れ以降のビットが前段のビットのラッチ内容に書き換え
られる16のラッチ部を有するシフトレジスタからな
り、初期状態において、16すべてのラッチ部の記憶内
容が例えば“0”にされているものである。
【0045】82はこのレジスト部81から出力される
Aデータの最上位ビットMSBの信号(以下、MSB信
号と称す)を受け、MSB信号に基づき、有効領域の幅
Aが50%未満、つまり、Aデータが10進数の0.5
未満になると“正規化処理を行わせること”を意味する
リノーマライズ信号を出力するリノーマライズ発生手段
で、例えばMSB信号が“0”である場合に“正規化処
理を行わせること”を意味する“1”を出力するインバ
ータ回路によって構成されているものである。
【0046】83は上記レジスト部81から出力される
Aデータの最上位ビットから一つ下位の信号(以下、M
SB−1信号と称す)と上記リノーマライズ発生手段8
2からのリノーマライズ信号を受け、上記リノーマライ
ズ発生手段82からのリノーマライズ信号が“正規化処
理を行わせること”を意味し、MSB−1信号が例えば
“1”であると1回リノーマライズ信号を出力する1回
リノーマライズ発生手段で、例えばMSB信号が“0”
で、かつMSB−1信号が“1”であると“後1回の正
規化処理で正規化処理が終了すること”を意味する
“1”を出力するアンド回路によって構成されているも
のである。
【0047】再び図1に戻って、9は上記Aレジスタ8
からのAデータ及び1回リノーマライズ信号に基づいて
生成されたシフトアップ選択信号を受け、シフトアップ
選択信号がシフトアップを意味すると、上記Aレジスタ
8からのAデータを1ビット分シフトアップしたデータ
を、それ以外の時は上記Aレジスタ8からのAデータを
そのまま上記算術演算手段7に被符号化画素の直前の画
素に対する有効領域の幅Aを示すAデータ(直前のAデ
ータ)として出力するAセレクタで、例えば図8に示す
ように、上記Aレジスタ8からのAデータをそのまま受
ける一方の入力端Aと上記Aレジスタ8からのAデータ
を1ビット上位にずらして受けるとともに最下位を接地
電位ノードに接続される他方の入力端Bとを有し、シフ
トアップ選択信号に基づいて一方の入力端Aか他方の入
力端Bかのいずれかを選択して出力端Yに接続する選択
手段91によって構成されている。
【0048】10は上記算術演算手段7からのCデータ
と上記画素処理クロック信号とリノーマライズクロック
信号とを受け、入力される画素処理クロック信号に同期
して上記算術演算手段7からのCデータを取り込みラッ
チするとともに、入力されるリノーマライズクロック信
号に同期してラッチしたデータを1ビットシフトアップ
してラッチし直し、ラッチしている内容をCデータとし
て出力するCレジスタで、例えば図9に示すように、入
力される画素処理クロック信号に同期して上記算術演算
手段7からのCデータを取り込みラッチするとともに、
入力されるリノーマライズクロック信号に同期してラッ
チしているデータを1ビットシフトアップしてラッチし
直し、ラッチしている内容をCデータとして出力するレ
ジスタであり、上記Cデータが例えば28ビットである
と画素処理クロック信号に同期してビットデータの書き
込み(書き換え)がそれぞれ可能であり、かつ、リノー
マライズクロック信号に同期して1ビットシフトアッ
プ、つまり、最下位ビットが接地電位ノードに接続され
て“0”を記憶し、それ以降のビットが前段のビットの
ラッチ内容に書き換えられる28のラッチ部を有するシ
フトレジスタ10aからなり、初期状態において、28
すべてのラッチ部の記憶内容が例えば“0”にされてい
るものである。
【0049】11は上記Cレジスタ10からのCデータ
及びシフトアップ選択信号を受け、シフトアップ選択信
号がシフトアップを意味すると、上記Cレジスタ10か
らのCデータを1ビット分シフトアップしたデータを、
それ以外の時は上記Cレジスタ10からのCデータをそ
のまま上記算術演算手段7に被符号化画素の直前の画素
に対する符号語を示すCデータ(直前のCデータ)とし
て出力するとともに、所定数の上位ビットを送信するた
めの符号化データとして出力するCセレクタで、例えば
図9に示すように、上記Cレジスタ10からのCデータ
をそのまま受ける一方の入力端Aと上記Cレジスタ10
からのCデータを1ビット上位にずらして受けるととも
に最下位を接地電位ノードに接続される他方の入力端B
とを有し、シフトアップ選択信号に基づいて一方の入力
端Aか他方の入力端Bかのいずれかを選択して出力端Y
に接続する選択手段11aによって構成されている。
【0050】12は上記Cセレクタ11からの符号化デ
ータの所定数の上位ビットと符号出力クロック信号とを
受け、入力される符号出力クロック信号に同期して上記
Cセレクタ11からの符号化データの所定数の上位ビッ
トを取り込み、入力される符号出力クロック信号に同期
してその取り込んだ内容を送信するための符号化データ
として出力する出力手段で、例えば、図9に示すよう
に、Cデータが28ビットである場合、そのCデータの
上位8ビットを符号化データとして取り込むための8つ
のラッチ部を有しているものである。
【0051】13はシステムクロック信号と上記コンテ
キスト比較手段6からの同一コンテキスト信号と上記A
レジスタ8からのリノーマライズ信号及び1回リノーマ
ライズ信号とを受け、画素処理クロック信号を上記コン
テキスト生成回路2と上記コンテキスト記憶手段3と上
記Aレジスタ8と上記Cレジスタ10に出力し、書換ク
ロックをコンテキストテーブル記憶手段4に出力し、リ
ノーマライズクロック信号を上記Aレジスタ8及び上記
Cレジスタ10に出力し、シフトアップ選択信号を上記
Aセレクタ9及び上記Cセレクタ11に出力し、符号出
力クロック信号を上記出力手段12に出力する制御手段
で、上記算術演算手段7と、上記Aレジスタ8と、上記
Aセレクタ9と、上記Cレジスタ10と、上記Cセレク
タ11とでカーネル部を構成しているものである。
【0052】上記制御手段13からの画素処理クロック
信号は、被符号化画素に対するデータを処理するタイミ
ングを示す信号であり、システムクロック信号とリノー
マライズ信号と1回リノーマライズ信号と同一コンテキ
スト信号とによって上記制御手段13によって生成され
るものであり、システムクロック信号に同期した信号で
あり、リノーマライズ信号が“正規化処理を行わせるこ
と”を意味し、1回リノーマライズ信号が“後1回の正
規化処理で正規化処理が終了すること”を意味していな
い時及びリノーマライズ信号が“正規化処理を行わせる
こと”を意味し、1回リノーマライズ信号が“後1回の
正規化処理で正規化処理が終了すること”を意味し、同
一コンテキスト信号が“同一コンテキスト”であること
を意味している時に一方のレベルを維持し続け、それ以
外の時はシステムクロック信号と同じクロック信号とな
り、例えば図11の(b)に示すように、リノーマライ
ズ信号(図11の(e)参照)が“正規化処理を行わせ
ること”を意味する“1”(この実施の形態1において
は“H”レベルで、以下特別の場合を除いて“H”レベ
ルが“1”を表すものとする)でかつ、1回リノーマラ
イズ信号(図11の(f)参照)が“後1回の正規化処
理で正規化処理が終了すること”を意味しない“0”
(この実施の形態1においては“L”レベルで、以下特
別の場合を除いて“L”レベルが“0”を表すものとす
る)であるとシステムクロック信号にかかわらず例えば
“H”レベルとなるとともに、リノーマライズ信号が
“正規化処理を行わせること”を意味する“1”で、1
回リノーマライズ信号が“後1回の正規化処理で正規化
処理が終了すること”を意味する“1”でかつ同一コン
テキスト信号(図11の(d)参照)が“同一コンテキ
スト”を意味する“1”であるとシステムクロック信号
にかかわらず例えば“H”レベルとなり、それ以外の時
はシステムクロック信号となるものである。
【0053】なお、図11の(e)に示したリノーマラ
イズ信号は上記Aレジスタ8からのリノーマライズ信号
をシステムクロック信号によって同期を取られた信号に
されたものを示しており、上記制御手段13によって生
成してもよいものであり、例えば、システムクロックの
立ち上がりによって上記Aレジスタ8からのリノーマラ
イズ信号に基づいた信号とされたものであり、言い換え
れば、被符号化画素に対するコンテキストをコンテキス
ト生成手段2に取り込む時のシステムクロック信号のク
ロックの次のクロックにて被符号化画素に対するリノー
マライズを行うか否かを決定するように上記Aレジスタ
8からのリノーマライズ信号からシステムクロック信号
に基づいて生成されているものである。
【0054】同様に、図11の(f)に示した1回リノ
ーマライズ信号も、上記Aレジスタ8からの1回リノー
マライズ信号をシステムクロック信号によって同期を取
られた信号にされたものを示したものであり、上記制御
手段13によって生成してもよいものであり、例えば、
システムクロックの立ち上がりによって上記Aレジスタ
8からの1回リノーマライズ信号に基づいた信号とされ
たものであり、言い換えれば、被符号化画素に対するコ
ンテキストをコンテキスト生成手段2に取り込む時のシ
ステムクロック信号のクロックの次のクロックにて1回
リノーマライズ信号を特定するように上記Aレジスタ8
からの1回リノーマライズ信号からシステムクロック信
号に基づいて生成されているものである。
【0055】上記制御手段13からのシフトアップ選択
信号は、上記Aレジスタ8からの1回リノーマライズ信
号とシステムクロック信号と同一コンテキスト信号とに
よって上記制御手段13によって生成されるものであ
り、システムクロック信号に同期した信号であり、シス
テムクロック信号によって同期を取られた図11の
(f)に示した1回リノーマライズ信号が“後1回の正
規化処理で正規化処理が終了すること”を意味し、同一
コンテキスト信号が“同一コンテキスト”でないことを
意味している時にシフトアップを意味し、それ以外の時
はシフトアップを意味しない信号となり、例えば図11
の(i)に示すように、図11の(f)に示す1回リノ
ーマライズ信号が“後1回の正規化処理で正規化処理が
終了すること”を意味する“1”で、かつ図11の
(d)に示す同一コンテキスト信号が“同一コンテキス
ト”を意味しない“0”であるとシフトアップを意味す
る“1”になり、それ以外はシフトアップを意味しない
“0”になるものである。
【0056】上記制御手段13からの書換クロック信号
は、上記コンテキストテーブル記憶手段4に記憶された
予測・インデックスデータを書き換えるタイミングを示
す信号であり、システムクロック信号と画素処理クロッ
ク信号とリノーマライズ信号とによって上記制御手段1
3によって生成されるものであり、システムクロック信
号に同期した信号であり、画素処理クロック信号が現れ
た後のシステムクロック信号の次のサイクルでリノーマ
ライズ信号が“正規化処理を行わせること”を意味する
とシステムクロック信号となり、それ以外の時は一方の
レベルを維持し続けるものであり、例えば、図11の
(g)に示すように、画素処理クロック信号が立ち上が
ったことを検出し、検出後のシステムクロック信号の立
ち上がり時に図11の(e)に示すリノーマライズ信号
が“正規化処理を行わせること”を意味する“1”であ
ると、システムクロック信号と同じクロックとなり、そ
れ以外はシステムクロック信号にかかわらず例えば
“H”レベルとなるものである。
【0057】上記制御手段13からのリノーマライズク
ロック信号は、上記Aレジスタ8のレジスタ部81及び
上記Cレジスタ10の記憶内容をシフトアップさせるた
めの信号であり、上記Aレジスタ8からのリノーマライ
ズ信号及び1回リノーマライズ信号とシステムクロック
信号と同一コンテキスト信号とによって上記制御手段1
3によって生成されたものであり、システムクロック信
号に同期した信号であり、リノーマライズ信号が“正規
化処理を行わせること”を意味し、1回リノーマライズ
信号が“後1回の正規化処理で正規化処理が終了するこ
と”を意味していない時及びリノーマライズ用信号が
“正規化処理を行わせること”を意味し、1回リノーマ
ライズ信号が“後1回の正規化処理で正規化処理が終了
すること”を意味し、同一コンテキスト信号が“同一コ
ンテキスト”であることを意味している時にシステムク
ロック信号と同じクロック信号となり(セットされ)、
それ以外の時はクロック停止(一方のレベルを維持)さ
れる(リセットされる)ものであり、例えば図11の
(h)に示すようになるものである。
【0058】そして、上記画素処理クロック信号がシス
テムクロック信号に同期したクロックを出力するとき
は、一方のレベルを維持し、上記画素処理クロック信号
が一方のレベルを維持しているときは、システムクロッ
ク信号に同期したクロックを出力している関係になって
いるものである。
【0059】上記制御手段13からの符号出力クロック
信号は、出力手段12にCレジスタ10の記憶内容をC
セレクタ11を介して取り込み、送信するための符号化
データとして出力するためのタイミングを示す信号であ
り、上記Aレジスタ8からのリノーマライズ信号とシス
テムクロック信号とによって上記制御手段13によって
生成されたものであり、リノーマライズ信号が“正規化
処理を行わせること”を意味する時にシステムクロック
信号と同じクロック信号となり、それ以外の時一方のレ
ベルを維持するCTカウントクロック信号(図11の
(j)参照)に基づき、このCTカウントクロック信号
のクロック数を所定数カウントした時にパルスとなるも
のであり、例えば、図11の(k)に示すように、リノ
ーマライズ信号が“正規化処理を行わせること”を意味
する“1”であるとシステムククロック信号となるカウ
ントクロック信号(例えば、図11の(j)参照)をま
ず生成し、このカウントクロック信号のクロック数が例
えば8になるとシステムクロック信号の次のサイクルに
て例えば“L”レベルとなる信号となるものである。
【0060】次に、このように構成されたディジタル信
号符号化装置の動作について説明する。このように構成
されたディジタル信号符号化装置においては、図10に
示すように動作モードがI〜Vの5つのモードに分けら
れ、以下、各モード毎に図11に示した波形図を用いて
説明する。
【0061】なお、モードIは、リノーマライズが無
い、つまり、被符号化画素に対するAデータが10進数
で0.5以上を示す正規化処理を必要としない場合のモ
ード、モードIIは、リノーマライズが有り、つまり、被
符号化画素に対するAデータが10進数で0.5未満を
示す正規化処理を必要とし、かつ被符号化画素に対する
コンテキストと被符号化画素の1つ後の画素のコンテキ
ストとが同一でなく、リノーマライズの回数が1回であ
る場合のモード、モードIII はリノーマライズが有り、
かつ被符号化画素に対するコンテキストと被符号化画素
の1つ後の画素のコンテキストとが同一でなく、リノー
マライズの回数が1回を越える場合のモード、モードIV
は、リノーマライズが有り、かつ被符号化画素に対する
コンテキストと被符号化画素の1つ後の画素のコンテキ
ストとが同一で、リノーマライズの回数が1回である場
合のモード、モードVはリノーマライズが有り、かつ被
符号化画素に対するコンテキストと被符号化画素の1つ
後の画素のコンテキストとが同一で、リノーマライズの
回数が1回を越える場合のモードである。
【0062】[モードI]図11において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T1 及びT2
れぞれがモードIにおける主要な各信号の波形の一例を
示しているものである。期間T1 は被符号化画素に対す
るコンテキストと被符号化画素の1つ後の画素のコンテ
キストとが同一でない場合を、期間T2 は被符号化画素
に対するコンテキストと被符号化画素の1つ後の画素の
コンテキストとが同一である場合をそれぞれ示してい
る。
【0063】まず、期間T1 のモードIについて、1番
目の被符号化画素に対して符号化処理がなされたものと
して説明する。まず、期間T1 において、システムクロ
ック信号の立ち上がりにより画素処理クロック信号が立
ち上がる。この画素処理クロック信号の立ち上がりを受
けたコンテキスト生成手段2は、記憶手段1から1番目
の被符号化画素に対するコンテキストを読み込み、読み
込んだコンテキストをコンテキスト記憶手段4のリード
用アドレス入力ノードARに出力する。なお、図11の
(c)に1番目の被符号化画素に対してコンテキストが
コンテキスト生成手段2によって生成されていること
を、符号1にて示している。
【0064】コンテキスト記憶手段4においては、リー
ド用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキスト
に基づいて8ビットの予測・インデックスデータが読み
出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブル記
憶手段5のアドレス入力ノードAに確率推定インデック
スを、算術演算手段7に予測シンボルを出力する。
【0065】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段5は、アド
レス入力ノードAに入力された確率推定インデックスに
基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビット
の確率推定データが読み出され、データ出力ノードDO
から算術演算手段7に出力する。
【0066】算術演算手段7(図7参照)では、予測変
換信号発生手段71にて、予測・インデックスデータの
予測シンボルと1番目の被符号化画素の画像データとを
比較し、予測変換信号を生成する。
【0067】この予測変換信号が予測シンボルと画像デ
ータとが一致を意味(MPSを意味)していると、演算
手段73は、上記(1)式に基づき、確率推定テーブル
記憶手段5からのLSZデータと、1番目の被符号化画
素の前の被符号化画素のAデータによりAデータを求
め、Aレジスタ8に出力するとともに、上記(2)式に
基づき、1番目の被符号化画素の前の被符号化画素のC
データをCレジスタ10に出力し、予測変換信号が予測
シンボルと画像データとが不一致を意味(LPSを意
味)していると、演算手段73は、上記(3)式に基づ
き、確率推定テーブル記憶手段5からのLSZデータを
AデータとしてAレジスタ8に出力するとともに、上記
(4)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段5からの
LSZデータと1番目の被符号化画素の前の被符号化画
素のAデータ及びCデータによりCデータを求め、Cレ
ジスタ10に出力する。
【0068】このときのAデータ及びCデータの概念を
図12の1番目の被符号化画素の欄にて説明する。この
1番目の被符号化画素の欄は、予測シンボルと画像デー
タとが一致した場合を示しており、Aレジスタ8の記憶
内容は初期状態として1.000…、Cレジスタ10の
記憶内容は初期状態として0.000…とされており、
LPSの幅が確率推定テーブル記憶手段5からの1番目
の被符号化画素に対するLSZデータの値に相当し、M
PSの幅がAレジスタ8の記憶内容からLPSの幅を引
いた値に相当し、MPSの幅が1番目の被符号化画素に
対する有効領域の幅になる。つまり、演算手段73にて
演算されて出力されるAデータはMPSの幅に相当する
値になり、演算手段73にて演算されて出力されるCデ
ータは有効領域の底、つまりMPSの底に相当する値に
なっているものである。
【0069】このようにして演算手段73にて演算され
たAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ8のレジ
スタ部81及びCレジスタ10(図8及び図9参照)に
制御手段13からの画素処理クロック信号の立ち上がり
(期間T2 )にて取り込まれ、記憶(記憶内容の書き換
え)されることになる。
【0070】Aレジスタ8のレジスタ部81に記憶され
たAデータは、いま、10進数の0.5以上の値になっ
ているため、その最上位ビットの値は“1”であり、A
レジスタ8のリノーマライズ発生手段82からは“正規
化処理を行わないこと”を意味する“0”からなるリノ
ーマライズ信号を出力する。また、Aレジスタ8の1回
リノーマライズ発生手段83からは“0”からなる1回
リノーマライズ信号を出力する。
【0071】一方、期間T2 において、コンテキスト生
成手段2からの2番目の画素のコンテキスト及びコンテ
キスト記憶手段3からの1番目の被符号化画素のコンテ
キストを受けたコンテキスト比較手段6は、図11の
(d)に示すように“同一でない”場合を意味する
“L”レベルの同一コンテキスト信号を出力する。よっ
て、この期間T2 においてモードの認識がなされるもの
であり、ここでは、リノマーライズが無しで、コンテキ
ストが同一でない期間T1 のモードIと認識され、期間
1 においてこの期間T1 のモードIが終了しているこ
とを意味しているものである。なお、この期間T2 のモ
ードにおいては、期間T1 のモードIがリノマーライズ
が不要であることを認識したことにより、次のモードで
ある期間T2 のモードIにおける、コンテキストの生成
から算術演算までが行われることになるものである。
【0072】従って、Aレジスタ8のリノーマライズ発
生手段82からのリノーマライズ信号を受ける制御手段
13では、受けたリノーマライズ信号が“L”レベルで
あることにより、期間T2 において、図11の(g)及
び(h)に示すように“H”レベルである書換クロック
信号及びリノーマライズクロック信号を出力する。
“H”レベルの書換クロック信号を受けるコンテキスト
テーブル記憶手段4はその記憶内容を書き換えることは
なく、“H”レベルのリノーマライズクロック信号を受
けるAレジスタ8のレジスト部81及びCレジスタ10
はその記憶内容をシフトアップすることなく、取り込ん
だ内容をラッチし続ける。なお、図11の(l)に1番
目の被符号化画素に対してAレジスタ8及びCレジスタ
10にラッチされることを、符号1にて示している。
【0073】また、制御手段13はリノーマライズクロ
ック信号を“H”レベルとしているため、CTカウント
クロック信号も“H”レベルを維持させ、制御手段13
からの符号出力クロック信号が“H”レベルのままであ
るので、出力手段12はCレジスタ11の記憶内容を取
り込むこともなく、出力することもない。
【0074】したがって、この期間T1 のモードIにお
いては、被符号化画素に対するコンテキストの生成から
算術演算まで、システムクロックの1クロック(サイク
ル)で行われ、算術演算手段7によるAデータ及びCデ
ータそれぞれがAレジスタ8及びCレジスタ10に記憶
され、コンテキストテーブル記憶手段4の予測・インデ
ックスデータが書き換えられないものである。その結
果、期間T1 のモードIにおける実質的な動作時間はシ
ステムクロックの1クロック分ですむものである。
【0075】次に、期間T2 のモードIの動作につい
て、2番目の被符号化画素に対して符号化処理がなされ
たものとして説明する。この期間T2 のモードIは、上
記した期間T1 のモードIと、被符号化画素のコンテキ
ストと後の被符号化画素のコンテキストが同一でないか
同一であるかの相違だけであるので、上記した期間T1
のモードIと同様に動作し、2番目の被符号化画素に対
するコンテキスト生成手段2によるコンテキストの生成
から算術演算手段7による算術演算まで、システムクロ
ックの1クロック(サイクル)で行われ、算術演算手段
7によるAデータ及びCデータそれぞれがAレジスタ8
及びCレジスタ10に記憶され、コンテキストテーブル
記憶手段4の予測・インデックスデータが書き換えられ
ず、出力手段12はCレジスタ10の記憶内容を取り込
むこともなく、出力することもないものである。その結
果、期間T2 のモードIにおける実質的な動作時間もシ
ステムクロックの1クロック分ですむものである。
【0076】この時の算術演算手段7による演算結果で
あるAデータ及びCデータの概念を図12の2番目の被
符号化画素の欄にて説明する。この2番目の被符号化画
素の欄は、予測シンボルと画像データとが一致した場合
を示しており、1番目の被符号化画素に対するAレジス
タ8の記憶内容は上記期間T1 のモードIにて説明した
MPSにて示した有効領域の幅になっており、1番目の
被符号化画素に対するCレジスタ10の記憶内容は上記
期間T1 のモードIにて説明したMPSの底に相当する
値になっており、LPSの幅が確率推定テーブル記憶手
段5からの2番目の被符号化画素に対するLSZデータ
の値に相当し、MPSの幅がAレジスタ8の記憶内容か
らLPSの幅を引いた値に相当し、MPSの幅が2番目
の被符号化画素に対する有効領域の幅になる。
【0077】つまり、算術演算手段7にて演算されて出
力される2番目の被符号化画素に対するAデータはMP
Sの幅に相当する値になり、算術演算手段7にて演算さ
れて出力される2番目の被符号化画素に対するCデータ
は有効領域の底、つまりMPSの底に相当する値になっ
ているものである。
【0078】なお、この期間T2 のモードIの認識も、
期間T1 のモードIの認識と同様に、コンテキストの生
成の次のクロックである期間T3 によって行われるもの
であり、モードの認識によりリノマーライズが無しで、
コンテキストが同一であると認識したことにより、期間
3 においては次のモードであるモードIIにおける、コ
ンテキストの生成から算術演算までが行われることにな
るものである。
【0079】[モードII]図11において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T3 がモードII
における主要な各信号の波形の一例を示しているもので
ある。モードIIについて、3番目の被符号化画素に対し
て符号化処理がなされたものとして説明する。まず、期
間T3 において、システムクロック信号の立ち上がりに
より画素処理クロック信号が立ち上がる。この画素処理
クロック信号の立ち上がりを受けたコンテキスト生成手
段2は、記憶手段1から3番目の被符号化画素に対する
コンテキストを読み込み、読み込んだコンテキストをコ
ンテキスト記憶手段4のリード用アドレス入力ノードA
Rに出力する。なお、図11の(c)に3番目の被符号
化画素に対してコンテキストがコンテキスト生成手段2
によって生成されていることを、符号3にて示してい
る。
【0080】コンテキスト記憶手段4においては、リー
ド用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキスト
に基づいて8ビットの予測・インデックスデータが読み
出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブル記
憶手段5のアドレス入力ノードAに確率推定インデック
スを、算術演算手段7に予測シンボルを出力する。
【0081】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段5は、アド
レス入力ノードAに入力された確率推定インデックスに
基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビット
の確率推定データが読み出され、データ出力ノードDO
から算術演算手段7に出力する。
【0082】算術演算手段7(図7参照)では、予測変
換信号発生手段71にて、予測・インデックスデータの
予測シンボルと被符号化画素の画像データとを比較し、
予測変換信号を生成する。この予測変換信号が予測シン
ボルと画像データとが一致を意味(MPSを意味)して
いると、演算手段73は、上記(1)式に基づき、確率
推定テーブル記憶手段5からのLSZデータと、2番目
の被符号化画素のAデータによりAデータを求め、Aレ
ジスタ8に出力するとともに、上記(2)式に基づき、
2番目の被符号化画素のCデータをCレジスタ10に出
力し、予測変換信号が予測シンボルと画像データとが不
一致を意味(LPSを意味)していると、演算手段73
は、上記(3)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段
5からのLSZデータをAデータとしてAレジスタ8に
出力するとともに、上記(4)式に基づき、確率推定テ
ーブル記憶手段5からのLSZデータと2番目の被符号
化画素のAデータ及びCデータによりCデータを求め、
Cレジスタ10に出力する。
【0083】このときのAデータ及びCデータの概念を
図12の3番目の被符号化画素の欄にて説明する。この
3番目の被符号化画素の欄は、予測シンボルと画像デー
タとが一致した場合を示しており、2番目の被符号化画
素に対するAレジスタ8の記憶内容は上記期間T2 のモ
ードIにて説明したMPSにて示した有効領域の幅にな
っており、2番目の被符号化画素に対するCレジスタ1
0の記憶内容は上記期間T2 のモードIにて説明したM
PSの底に相当する値になっており、LPSの幅が確率
推定テーブル記憶手段5からの3番目の被符号化画素に
対するLSZデータの値に相当し、MPSの幅がAレジ
スタ8の記憶内容からLPSの幅を引いた値に相当し、
MPSの幅が3番目の被符号化画素に対する有効領域の
幅になる。つまり、演算手段73にて演算されて出力さ
れるAデータはMPSの幅に相当する値になり、演算手
段73にて演算されて出力されるCデータは有効領域の
底、つまりMPSの底に相当する値になっているもので
ある。
【0084】このようにして演算手段73にて演算され
たAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ8のレジ
スタ部81及びCレジスタ10(図8及び図9参照)に
制御手段13からの画素処理クロック信号の立ち上がり
(期間T4 )にて取り込まれ、記憶(記憶内容の書き換
え)されることになる。
【0085】期間T3 では、期間T2 のモードIがリノ
ーマライズ処理が不要であることにより、図11の
(e)に示すようにリノーマライズ信号が“L”レベル
であり、制御手段13から出力される書換クロック信号
及びリノーマライズクロック信号は図11の(g)及び
(h)に示すように“H”レベルである。“H”レベル
の書換クロック信号を受けるコンテキストテーブル記憶
手段4はその記憶内容を書き換えることはなく、“H”
レベルのリノーマライズクロック信号を受けるAレジス
タ8のレジスト部81及びCレジスタ11はその記憶内
容をシフトアップすることなく、取り込んだ内容をラッ
チし続ける。
【0086】また、期間T3 では、制御手段13はリノ
ーマライズクロック信号を“H”レベルとしているた
め、CTカウントクロック信号も“H”レベルを維持さ
せ、制御手段13からの符号出力クロック信号が“H”
レベルのままであるので、出力手段12はCレジスタ1
0の記憶内容を取り込むこともなく、出力することもな
い。
【0087】一方、期間T4 にてAレジスタ8のレジス
タ部81に取り込まれる算術演算手段7による演算結果
であるAデータは、いま、10進数の0.5未満0.2
5以上の値になるため、その最上位ビットの値は“0”
であり、次のビットの値は“1”である。従って、Aレ
ジスタ8のリノーマライズ発生手段82からは“正規化
処理を行うこと”を意味する“1”からなるリノーマラ
イズ信号を出力し、制御手段13に図11の(e)に示
すように期間T4 にて“H”レベルのリノーマライズ信
号が得られる。
【0088】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了すること”を意味する“1”からなる1回リノー
マライズ信号を出力し、制御手段13に図11の(f)
に示すように期間T4 にて“H”レベルの1回リノーマ
ライズ信号が得られる。
【0089】さらに、期間T4 において、コンテキスト
生成手段2からの4番目の画素のコンテキスト及びコン
テキスト記憶手段3からの3番目の被符号化画素のコン
テキストを受けたコンテキスト比較手段6は、図11の
(d)に示すように“同一でない”場合を意味する
“L”レベルの同一コンテキスト信号を出力する。
【0090】従って、この期間T4 において、コンテキ
ストが同一でなく、1回のリノーマライズ処理を行う必
要があるモードIIを認識する。この認識により、図11
に示す期間T4 にてリノーマライズ処理、つまり、コン
テキストテーブル記憶手段4の予測・インデックスデー
タの書換処理とAレジスタ8及びCレジスタ10にラッ
チされたAデータ及びCデータの1ビットシフトアップ
処理を行うことになる。
【0091】しかし、この実施の形態1に示すものにあ
っては、コンテキストテーブル記憶手段4をシステムク
ロックの1クロック内で記憶内容の読み出しと記憶内容
の書き込み(書き換え)とを行える2ポートRAMにて
構成しており、しかも、Aセレクタ9及びCセレクタ1
1がシフトアップ選択信号の“H”レベルを受けること
により、Aレジスタ8及びCレジスタ10にラッチされ
たAデータ及びCデータの1ビットシフトアップしたデ
ータを選択出力するようにしているため、このリノーマ
ライズ処理を次の被符号化画素の符号化処理を行うシス
テムクロックの最初のクロック、具体的には図11に示
すモードIII における期間T4 にて行えるものである。
このリノーマライズ処理については次に説明するモード
III の動作説明にて詳しく説明する。
【0092】したがって、このモードIIにおいては、被
符号化画素に対するコンテキストの生成から算術演算ま
で、システムクロックの1クロック(サイクル)で行わ
れ、算術演算手段7によるAデータ及びCデータそれぞ
れがAレジスタ8及びCレジスタ10に記憶され、リノ
ーマライズ処理が次の被符号化画素の符号化処理を行う
システムクロックの最初のクロックで行われるものであ
り、モードIIにおける動作時間は実質的にシステムクロ
ックの1クロック分ですむものである。
【0093】[モードIII ]図11において、(a)に
示したシステムクロック信号における期間T4 〜T6
モードIII (リノーマライズ処理の回数を3回とする)
における主要な各信号の波形の一例を示しているもので
ある。
【0094】モードIII について、4番目の被符号化画
素に対して符号化処理がなされたものとして説明する。
まず、期間T4 におけるシステムクロック信号の立ち上
がりにより画素処理クロック信号が立ち上がる。この画
素処理クロック信号の立ち上がりを受けたコンテキスト
生成手段2は、記憶手段1から4番目の被符号化画素に
対するコンテキストを読み込み、読み込んだコンテキス
トをコンテキスト記憶手段4のリード用アドレス入力ノ
ードARに出力する。なお、図11の(c)に4番目の
被符号化画素に対してコンテキストがコンテキスト生成
手段2によって生成されていることを、符号4にて示し
ている。
【0095】コンテキスト記憶手段4においては、リー
ド用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキスト
に基づいて8ビットの予測・インデックスデータが読み
出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブル記
憶手段5のアドレス入力ノードAに確率推定インデック
スを、算術演算手段7に予測シンボルを出力する。
【0096】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段5は、アド
レス入力ノードAに入力された確率推定インデックスに
基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビット
の確率推定データが読み出され、データ出力ノードDO
から算術演算手段7に出力する。
【0097】一方、上記したモードIIは1回のリノーマ
ライズ処理を行うモードであったため、モードIII の最
初のシステムクロックのクロック期間である期間T4
おいて、Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段82か
らの“正規化処理を行うこと”を意味する“1”を、A
レジスタ8の1回リノーマライズ発生手段83からの
“後1回の正規化処理で正規化処理が終了すること”を
意味する“1”を受けている制御手段13は、図11の
(e)及び(f)に示すように期間T4 において“H”
レベルであるリノーマライズ信号及び1回リノーマライ
ズ信号を得、しかも、図11の(i)に示すようにシス
テムクロックの立ち上がりを受けて立ち上がるシフトア
ップ選択信号を生成することになる。
【0098】シフトアップ選択信号が立ち上がることに
より、この“後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ること”を意味するシフトアップ選択信号を受けるAセ
レクタ9は、Aレジスタ8からのAデータを1ビットシ
フトアップしたデータを選択して算術演算手段7に出力
する。同様に、シフトアップ選択信号を受けるCセレク
タ11は、Cレジスタ10からのCデータを1ビットシ
フトアップしたデータを選択して算術演算手段7に出力
する。つまり、この期間T4 において、モードIIにおけ
る、Aレジスタ8及びCレジスタ10にラッチされたA
データ及びCデータの1ビットシフトアップ処理を行う
ことになる。
【0099】なお、この期間T4 において、Aレジスタ
8及びCレジスタ10にラッチされているAデータ及び
Cデータは、モードIIにおける算術演算手段7による算
術演算結果(期間T3 )である。つまり、期間T4 にお
いて、リノーマライズ信号が“H”レベルになるものの
1回リノーマライズ信号も“H”レベルになるため、リ
ノーマライズクロック信号が“H”レベルであり、Aレ
ジスタ8及びCレジスタ10の記憶内容はシフトアップ
されず、取り込んだ内容をラッチし続けている。この状
態を図11の(l)に示し、図11の(l)に3番目の
被符号化画素に対してAレジスタ8及びCレジスタ10
にラッチされていることを符号3にて示している。
【0100】そして、算術演算手段7(図7参照)で
は、予測変換信号発生手段71にて、予測・インデック
スデータの予測シンボルと被符号化画素の画像データと
を比較し、予測変換信号を生成する。
【0101】この予測変換信号が予測シンボルと画像デ
ータとが一致を意味(MPSを意味)していると、演算
手段73は、上記(1)式に基づき、確率推定テーブル
記憶手段5からのLSZデータと、3番目の被符号化画
素のAデータ、つまり、1ビットシフトアップされたA
データによりAデータを求め、Aレジスタ8に出力する
とともに、上記(2)式に基づき、3番目の被符号化画
素のCデータ、つまり、1ビットシフトアップされたC
データをCレジスタ10に出力し、予測変換信号が予測
シンボルと画像データとが不一致を意味(LPSを意
味)していると、演算手段73は、上記(3)式に基づ
き、確率推定テーブル記憶手段5からのLSZデータを
AデータとしてAレジスタ8に出力するとともに、上記
(4)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段5からの
LSZデータと3番目の被符号化画素のAデータ及びC
データ、つまり、1ビットシフトアップされたAデータ
及びCデータによりCデータを求め、Cレジスタ10に
出力する。
【0102】このときのAデータ及びCデータの概念を
図12の4番目の被符号化画素の欄にて説明する。この
4番目の被符号化画素の欄は、予測シンボルと画像デー
タとが不一致の場合を示しており、3番目の被符号化画
素に対するAレジスタ8の記憶内容は上記期間T3 のモ
ードIIにて説明したMPSにて示した有効領域の幅にな
っており、その1ビットシフトアップされた状態(2
倍)が実質的な有効領域の幅になっていることを示して
いる。また、3番目の被符号化画素に対するCレジスタ
10の記憶内容は上記期間T 3 のモードIIにて説明した
MPSの底に相当する値になっており、その1ビットシ
フトアップされた状態が実質的な有効領域の幅になって
いることを示している。
【0103】そして、LPSの幅が確率推定テーブル記
憶手段5からの4番目の被符号化画素に対するLSZデ
ータの値に相当し、MPSの幅がAレジスタ8の記憶内
容を1ビットシフトアップした値からLPSの幅を引い
た値に相当し、LPSの幅が4番目の被符号化画素に対
する有効領域の幅になる。つまり、演算手段73にて演
算されて出力されるAデータはLPSの幅に相当する値
になり、演算手段73にて演算されて出力されるCデー
タは有効領域の底、つまりLPSの底に相当する値にな
っているものである。
【0104】このようにして演算手段73にて演算され
たAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ8のレジ
スタ部81及びCレジスタ10(図8及び図9参照)に
制御手段13からの画素処理クロック信号の立ち上がり
(期間T5 )にて取り込まれ、記憶(記憶内容の書き換
え)されることになる。
【0105】期間T4 では、モードIIが1回のリノーマ
ライズ処理が必要であることにより、制御手段13は、
Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段82からの“正
規化処理を行うこと”を意味する“1”を受けているた
め、画素処理クロックの立ち上がりを受けて、図11の
(g)に示すように、システムクロックに同期した書換
クロック信号を出力する。
【0106】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段4は、ライト用アドレ
ス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段3から
のコンテキスト、つまり、モードIIにおける3番目に対
する被符号化画素のコンテキストに基づいたアドレスの
コンテキストテーブル記憶部に、算術演算手段7からの
書換データを書き込み、記憶することになる。
【0107】この算術演算手段7からの書換データを、
予測シンボル及び確率推定インデックス(状態番号)別
に図7を参照して説明する。予測シンボル・確率推定イ
ンデックス生成手段(書換データ作成手段)72にて生
成される予測シンボルは、予測変換信号発生手段71か
らの予測変換信号が予測シンボルと画像データとが一致
を意味(MPSを意味)している場合は、3番目の被符
号化画素に対する確率推定データのSWITCHデータ
にかかわらず3番目の被符号化画素に対する予測・イン
デックスデータの予測シンボルの値と同じ値となり、予
測変換信号が予測シンボルと画像データとが不一致を意
味(LPSを意味)している場合は、3番目の被符号化
画素に対する確率推定データのSWITCHデータが
“1”であると3番目の被符号化画素に対する予測・イ
ンデックスデータの予測シンボルの値を反転した値、S
WITCHデータが“0”であると3番目の被符号化画
素に対する予測・インデックスデータの予測シンボルの
値と同じ値となる。
【0108】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段72にて生成される確率推定インデックス(状態番
号)は、予測変換信号発生手段71からの予測変換信号
がMPSを意味している場合は、3番目の被符号化画素
に対する確率推定データのNMPSデータに、LPSを
意味している場合は、3番目の被符号化画素に対する確
率推定データのNLPSデータになる。
【0109】このようにして算術演算手段7にて生成さ
れた予測シンボル及び確率推定インデックスからなる書
換データが、3番目に対する被符号化画素のコンテキス
トに基づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶手段
4のコンテキストテーブル記憶部に書き込まれることに
なる。
【0110】例えば、図3の(a)に示すコンテキスト
テーブルにおいて、3番目に対する被符号化画素のコン
テキストが例えば“0000000101”であり、こ
のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキストテー
ブル記憶部に記憶されている予測・インデックスデータ
の予測値が例えば“0”であり、確率推定インデックス
が例えば“0001110”であるとすると、この確率
推定インデックスに基づいたアドレスの確率推定テーブ
ル記憶手段5に記憶されている確率推定データのSWI
TCHデータは、図6に示すように例えば“1”であ
り、NLPSは例えば“0001111”、NMPSは
例えば“0001111”である。
【0111】このとき、3番目の被符号化画素に対する
予測変換信号発生手段71からの予測変換信号はMPS
を意味しているので、予測シンボル・確率推定インデッ
クス生成手段72からの予測シンボルは確率推定データ
のSWITCHデータが“1”であっても3番目に対す
る被符号化画素に対する予測・インデックスデータの予
測値と同じ値、つまり、“0”になり、予測シンボル・
確率推定インデックス生成手段72からの確率推定イン
デックスはNMPSと同じ値、つまり“000111
1”になる。これらの値が書換データとしてコンテキス
トテーブル記憶手段4に与えられる。コンテキストテー
ブル記憶手段4において、図3の(b)に示す更新後の
コンテキストテーブルに示すように、3番目の被符号化
画素に対するコンテキスト“0000000101”に
基づいたアドレスに、予測値“0”、確率推定インデッ
クス“0001111”が書き込まれることになる。
【0112】したがって、このモードIII の期間T4
おいては、4番目の被符号化画素に対するコンテキスト
の生成から算術演算までと、3番目の被符号化画素に対
するリノーマライズ処理、つまり、コンテキストテーブ
ル記憶手段4の予測・インデックスデータの書換処理と
Aレジスタ8及びCレジスタ10にラッチされたAデー
タ及びCデータの1ビットシフトアップ処理とが、シス
テムクロックの1クロック(サイクル)で行われる。
【0113】また、このモードIII においては、3回の
リノーマライズ処理を必要とする例を示しているので、
期間T5 にてAレジスタ8のレジスタ部81に取り込ま
れた算術演算手段7の演算結果であるAデータは、10
進数の0.125未満0.0625以上の値になるた
め、その最上位ビットの値は“0”であり、次のビット
の値も“0”である。従って、Aレジスタ8のリノーマ
ライズ発生手段82からは“正規化処理を行うこと”を
意味する“1”からなるリノーマライズ信号を出力し、
制御手段13に図11の(e)に示すように期間T5
て“H”レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0114】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”からなる1回リノ
ーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(f)に示すように期間T5 にて“L”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0115】さらに、期間T5 において、コンテキスト
生成手段2からの5番目の画素のコンテキスト及びコン
テキスト記憶手段3から4番目の被符号化画素のコンテ
キストを受けたコンテキスト比較手段6は、図11の
(d)に示すように“同一でない”場合を意味する
“L”レベルの同一コンテキスト信号を出力する。
【0116】従って、この期間T5 において、コンテキ
ストが同一でなく、2回以上のリノーマライズ処理を行
う必要があるモードIII を認識する。この認識により、
図11に示す期間T5 にて、リノーマライズ処理、つま
り、コンテキストテーブル記憶手段4の予測・インデッ
クスデータの書換処理とAレジスタ8及びCレジスタ1
0にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフ
トアップ処理を行うことになる。
【0117】この時、つまり、期間T5 において、上記
したようにシステムクロックの立ち上がりによる画素処
理クロック信号の立ち上がりにて、4番目の被符号化画
素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデータ
がAレジスタ8及びCレジスタ10に取り込まれ、ラッ
チされるとともに、画素処理クロック信号の立ち上がり
を受けたコンテキスト生成手段2は、記憶手段1から5
番目の被符号化画素に対するコンテキストを読み込み、
読み込んだコンテキストをコンテキスト記憶手段4のリ
ード用アドレス入力ノードAR及びコンテキスト記憶手
段3に出力する。
【0118】しかし、Aレジスタ8のリノーマライズ発
生手段82から“正規化処理を行わせること”を意味す
る“1”が出力されているとともに1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”が出力されている
ため、画素処理クロック信号がこの期間T5 中“H”レ
ベルを維持し続ける。その結果、Aレジスタ8及びCレ
ジスタ10の記憶内容は更新されず、4番目の被符号化
画素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデー
タがAレジスタ8及びCレジスタ10にラッチされ続け
る。
【0119】一方、制御手段13は、Aレジスタ8のリ
ノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”を受けることによってリノーマラ
イズクロック信号発生手段がセットされてシステムクロ
ック信号に同期したリノーマライズクロック信号を出力
する。このリノーマライズクロック信号の立ち下がりを
受けたAレジスタ8及びCレジスタ10はラッチしてい
るAデータ及びCデータ、つまり、期間T4 にて算術演
算手段7にて演算処理された4番目の被符号化画素に対
するAデータ及びCデータを1ビットシフトアップして
ラッチし直す。
【0120】また、制御手段13は、Aレジスタ8のリ
ノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”を受けているため、画素処理クロ
ックの立ち上がりを受けて、図11の(g)に示すよう
に、システムクロックに同期した書換クロック信号を出
力する。
【0121】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段4は、ライト用アドレ
ス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段3から
のコンテキスト、つまり、4番目に対する被符号化画素
のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキストテー
ブル記憶部に、算術演算手段7からの書換データを書き
込み、記憶することになる。
【0122】この算術演算手段7からの書換データを、
予測シンボル及び確率推定インデックス別に図7を参照
して説明する。予測シンボル・確率推定インデックス生
成手段72にて生成される予測シンボルは、予測変換信
号発生手段71からの予測変換信号が予測シンボルと画
像データとが一致を意味(MPSを意味)している場合
は、4番目の被符号化画素に対する確率推定データのS
WITCHデータにかかわらず4番目の被符号化画素に
対する予測・インデックスデータの予測シンボルの値と
同じ値となり、予測変換信号が予測シンボルと画像デー
タとが不一致を意味(LPSを意味)している場合は、
4番目の被符号化画素に対する確率推定データのSWI
TCHデータが“1”であると4番目の被符号化画素に
対する予測・インデックスデータの予測シンボルの値を
反転した値、SWITCHデータが“0”であると4番
目の被符号化画素に対する予測・インデックスデータの
予測シンボルの値と同じ値となる。
【0123】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段72にて生成される確率推定インデックス(状態番
号)は、予測変換信号発生手段71からの予測変換信号
がMPSを意味している場合は、4番目の被符号化画素
に対する確率推定データのNMPSデータに、LPSを
意味している場合は、4番目の被符号化画素に対する確
率推定データのNLPSデータになる。
【0124】このようにして算術演算手段7にて生成さ
れた予測シンボル及び確率推定インデックス(状態番
号)からなる書換データが、4番目に対する被符号化画
素のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキストテ
ーブル記憶手段4のコンテキストテーブル記憶部に書き
込まれることになる。
【0125】この期間T5 において、Aレジスタ8のレ
ジスタ部81に記憶されたAデータは、1ビットシフト
アップされたことにより、10進数の0.25未満0.
125以上の値になるものの、その最上位ビットの値は
“0”であり、次のビットの値も“0”である。従っ
て、Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段82からは
“正規化処理を行うこと”を意味する“1”からなるリ
ノーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(e)に示すように期間T6 にて“H”レベルのリノー
マライズ信号が得られる。
【0126】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”からなる1回リノ
ーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(f)に示すように期間T6 にて“L”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0127】このことは、次の期間T6 において、リノ
ーマライズ処理における、Aレジスタ8及びCレジスタ
10にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシ
フトアップ処理を行わせることを意味している。
【0128】したがって、期間T6 において、制御手段
13は、Aレジスタ8の1回リノーマライズ発生手段8
3からの“後1回の正規化処理で正規化処理が終了しな
いこと”を意味する“0”を受けていることにより、制
御手段13のリノーマライズクロック信号発生手段がリ
セットされず、システムクロック信号に同期したリノー
マライズクロック信号を出力する。このリノーマライズ
クロック信号の立ち下がりを受けたAレジスタ8及びC
レジスタ10はラッチしているAデータ及びCデータ、
つまり、期間T5 にて1ビットシフトアップされたAデ
ータ及びCデータを、さらに1ビットシフトアップして
ラッチし直す。
【0129】なお、制御手段13は、Aレジスタ8の1
回リノーマライズ発生手段83からは“後1回の正規化
処理で正規化処理が終了しないこと”を意味する“0”
が出力されているため、画素処理クロック信号がこの期
間T6 中も“H”レベルを維持し続けるため、図11の
(g)に示すように、書換クロック信号も“H”レベル
を維持する。その結果、コンテキストテーブル記憶手段
4の記憶内容は書き換えられることがない。
【0130】この期間T6 において、Aレジスタ8のレ
ジスタ部81に記憶されたAデータは、1ビットシフト
アップされたことにより、10進数の0.5未満0.2
5以上の値になるものの、その最上位ビットの値は
“0”であり、次のビットの値は“1”になる。従っ
て、Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段82からは
“正規化処理を行うこと”を意味する“1”からなるリ
ノーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(e)に示すように期間T7 にて“H”レベルのリノー
マライズ信号が得られる。
【0131】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了すること”を意味する“1”からなる1回リノー
マライズ信号を出力し、制御手段13に図11の(f)
に示すように期間T7 にて“H”レベルの1回リノーマ
ライズ信号が得られる。
【0132】このことは、次の期間T7 において、リノ
ーマライズ処理における、Aレジスタ8及びCレジスタ
10にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシ
フトアップ処理を行わせることを意味し、かつ、後1回
の正規化処理でこのモードIII が終了することを意味し
ている。
【0133】つまり、Aレジスタ8の1回リノーマライ
ズ発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処
理が終了すること”を意味する“1”が出力されること
から、上記モードIIで説明したと同様に、このリノーマ
ライズ処理を次の被符号化画素の符号化処理を行うシス
テムクロックの最初のクロック、具体的には図11に示
すモードIVにおける期間T7 にて行えることを意味して
いるものである。このリノーマライズ処理については次
に説明するモードIVの動作説明にて詳しく説明する。
【0134】したがって、このモードIII においては、
リノーマライズの処理回数が3回必要なものにおいて、
被符号化画素に対するコンテキストの生成から算術演算
まで、システムクロックの1クロック(サイクル)で行
われ、算術演算手段7によるAデータ及びCデータそれ
ぞれがAレジスタ8及びCレジスタ10に記憶され、2
回のリノーマライズ処理がシステムクロックの2クロッ
クで行われ、最後のリノーマライズ処理が次の被符号化
画素の符号化処理を行うシステムクロックの最初のクロ
ックで行われるものであり、モードIII における動作時
間は実質的にシステムクロックの3クロック分ですむも
のである。
【0135】なお、制御手段13は期間T4 〜T6 にお
いてリノーマライズクロック信号を“H”レベルとして
いるため、CTカウントクロック信号を図11の(j)
に示すようにシステムクロック信号と同じクロック信号
とするものの、3クロックであるため、制御手段13か
らの符号出力クロック信号が“H”レベルのままであ
り、出力手段12はCレジスタ11の記憶内容を取り込
むこともなく、出力することもない。
【0136】[モードIV]図11において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T7 〜T8 がモ
ードIVにおける主要な各信号の波形の一例を示している
ものである。モードIVについて、5番目の被符号化画素
に対して符号化処理がなされたものとして説明する。期
間T7 において、既に(期間T5 において)コンテキス
ト生成手段2は、記憶手段1から5番目の被符号化画素
に対するコンテキストを読み込み、読み込んだコンテキ
ストをコンテキスト記憶手段4のリード用アドレス入力
ノードARに出力している。なお、図11の(c)に5
番目の被符号化画素に対してコンテキストがコンテキス
ト生成手段2によって生成されていることを、符号5に
て示している。
【0137】コンテキスト記憶手段4においては、リー
ド用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキスト
に基づいて8ビットの予測・インデックスデータが読み
出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブル記
憶手段5のアドレス入力ノードAに確率推定インデック
スを、算術演算手段7に予測シンボルを出力する。
【0138】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段5は、アド
レス入力ノードAに入力された確率推定インデックスに
基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビット
の確率推定データが読み出され、データ出力ノードDO
から算術演算手段7に出力する。
【0139】一方、上記したモードIII の期間T6 にお
いて後1回のリノーマライズ処理を行う必要があること
を示していたため、このモードIVの最初のシステムクロ
ックのクロック期間であるT7 において、Aレジスタ8
のリノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行
うこと”を意味する“1”を、Aレジスタ8の1回リノ
ーマライズ発生手段83からの“後1回の正規化処理で
正規化処理が終了すること”を意味する“1”を受けて
いる制御手段13は、図11の(e)及び(f)に示す
ように期間T7 において“H”レベルのリノーマライズ
信号及び1回リノーマライズ信号を得、しかも、図11
の(i)に示すようにシステムクロックの立ち上がりを
受けて立ち上がるシフトアップ選択信号を生成すること
になる。
【0140】シフトアップ選択信号が立ち上がることに
より、この“後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ること”を意味するシフトアップ選択信号を受けるAセ
レクタ9は、Aレジスタ8からのAデータを1ビットシ
フトアップしたデータを選択して算術演算手段7に出力
する。同様に、シフトアップ選択信号を受けるCセレク
タ11は、Cレジスタ10からのCデータを1ビットシ
フトアップしたデータを選択して算術演算手段7に出力
する。
【0141】つまり、この期間T7 において、モードII
I における、Aレジスタ8及びCレジスタ10にラッチ
されたAデータ及びCデータの1ビットシフトアップ処
理と同等の処理がなされることになる。結果として、モ
ードIII において、期間T5〜T7 で3回のリノーマラ
イズ処理が行われることになり、Aセレクタ9及びCセ
レクタ11から出力されるAデータ及びCデータは、モ
ードIII の期間T4 において4番目の被符号化画素に対
する算術演算されたAデータ及びCデータを3ビットシ
フトアップ、つまり8倍したAデータ及びCデータにな
っているものである。
【0142】そして、算術演算手段7(図7参照)で
は、予測変換信号発生手段71にて、予測・インデック
スデータの予測シンボルと被符号化画素の画像データと
を比較し、予測変換信号を生成する。
【0143】この予測変換信号が予測シンボルと画像デ
ータとが一致を意味(MPSを意味)していると、演算
手段73は、上記(1)式に基づき、確率推定テーブル
記憶手段5からのLSZデータと、4番目の被符号化画
素のAデータ、つまり、4番目の被符号化画素に対する
算術演算されたAデータが3ビットシフトアップされた
AデータによりAデータを求め、Aレジスタ8に出力す
るとともに、上記(2)式に基づき、4番目の被符号化
画素のCデータ、つまり、4番目の被符号化画素に対す
る算術演算されたCデータが3ビットシフトアップされ
たCデータをCレジスタ10に出力し、予測変換信号信
号が予測シンボルと画像データとが不一致を意味(LP
Sを意味)していると、演算手段73は、上記(3)式
に基づき、確率推定テーブル記憶手段5からのLSZデ
ータをAデータとしてAレジスタ8に出力するととも
に、上記(4)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段
5からのLSZデータと4番目の被符号化画素のAデー
タ及びCデータ、つまり、4番目の被符号化画素に対す
る算術演算されたAデータ及びCデータがそれぞれ3ビ
ットシフトアップされたAデータ及びCデータによりC
データを求め、Cレジスタ10に出力する。
【0144】このときのAデータ及びCデータの概念を
図12の5番目の被符号化画素の欄にて説明する。この
5番目の被符号化画素の欄は、予測シンボルと画像デー
タとが不一致の場合を示しており、4番目の被符号化画
素に対するAレジスタ8の記憶内容は上記期間T6 のモ
ードIII にて説明したLPS(4番目の被符号化画素に
対する算術演算されたAデータが2ビットシフトアップ
された値)にて示した有効領域の幅になっており、その
1ビットシフトアップされた状態が実質的な有効領域の
幅になっていることを示しており、LPSの幅が確率推
定テーブル記憶手段5からの5番目の被符号化画素に対
するLSZデータの値に相当し、MPSの幅がAレジス
タ8の記憶内容を1ビットシフトアップした値からLP
Sの幅を引いた値に相当し、LPSの幅が5番目の被符
号化画素に対する有効領域の幅になる。
【0145】つまり、演算手段73にて演算されて出力
されるAデータはLPSの幅に相当する値になり、演算
手段73にて演算されて出力されるCデータは有効領域
の底、つまりLPSの底に相当する値になっているもの
である。
【0146】このようにして演算手段73にて演算され
たAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ8のレジ
スタ部81及びCレジスタ10(図8及び図9参照)に
制御手段13からの画素処理クロック信号の立ち上がり
(期間T8 )にて取り込まれ、記憶(記憶内容の書き換
え)されることになる。
【0147】一方、制御手段13は、Aレジスタ8のリ
ノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”を受けているものの、この期間T
7 において書換クロック信号が“H”レベルを維持して
いるため、コンテキストテーブル記憶手段4の記憶内容
は書き換えられることがない。
【0148】したがって、このモードIVの期間T7 にお
いては、5番目の被符号化画素に対するコンテキストに
基づく算術演算までと、4番目の被符号化画素に対する
最後のリノーマライズ処理、つまり、Aレジスタ8及び
Cレジスタ10にラッチされたAデータ及びCデータの
1ビットシフトアップ処理とが、システムクロックの1
クロック(サイクル)で行われる。
【0149】また、このモードIVにおいては、1回のリ
ノーマライズ処理を必要とする例を示しているので、A
レジスタ8のレジスタ部81に記憶されたAデータは、
10進数の0.5未満0.25以上の値になるため、そ
の最上位ビットの値は“0”であり、次のビットの値は
“1”である。従って、Aレジスタ8のリノーマライズ
発生手段82からは“正規化処理を行うこと”を意味す
る“1”からなるリノーマライズ信号を出力し、制御手
段13に図11の(e)に示すように期間T8 にて
“H”レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0150】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了すること”を意味する“1”からなる1回リノー
マライズ信号を出力し、制御手段13に図11の(f)
に示すように期間T8 にて“H”レベルの1回リノーマ
ライズ信号が得られる。
【0151】さらに、期間T8 において、コンテキスト
生成手段2からの6番目の画素のコンテキスト及びコン
テキスト記憶手段3から5番目の被符号化画素のコンテ
キストを受けたコンテキスト比較手段6は、図11の
(d)に示すように“同一である”場合を意味する
“H”レベルの同一コンテキスト信号を出力する。
【0152】従って、この期間T8 において、コンテキ
ストが同一であり、1回のリノーマライズ処理を行う必
要があるモードIVを認識する。この認識により、図11
に示す期間T8 にて、リノーマライズ処理、つまり、コ
ンテキストテーブル記憶手段4の予測・インデックスデ
ータの書換処理とAレジスタ8及びCレジスタ10にラ
ッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフトアッ
プ処理を行うことになる。
【0153】この時、つまり、期間T8 において、上記
したようにシステムクロックの立ち上がりによる画素処
理クロック信号の立ち上がりにて、5番目の被符号化画
素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデータ
がAレジスタ8及びCレジスタ10に取り込まれ、ラッ
チされるとともに、画素処理クロック信号の立ち上がり
を受けたコンテキスト生成手段2は、記憶手段1から6
番目の被符号化画素に対するコンテキストを読み込み、
読み込んだコンテキストをコンテキスト記憶手段4のリ
ード用アドレス入力ノードAR及びコンテキスト記憶手
段3に出力する。
【0154】しかし、Aレジスタ8のリノーマライズ発
生手段82から“正規化処理を行わせること”を意味す
る“1”が出力されているとともに1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了すること”を意味する“1”が出力され、コンテ
キスト比較手段6からの同一コンテキスト信号が同一で
あることを意味しているため、画素処理クロック信号が
この期間T8 中“H”レベルを維持し続ける。その結
果、Aレジスタ8及びCレジスタ10の記憶内容は更新
されず、5番目の被符号化画素に対する算術演算の結果
であるAデータ及びCデータがAレジスタ8及びCレジ
スタ10にラッチされ続ける。
【0155】一方、制御手段13は、Aレジスタ8のリ
ノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”を受けることによってリノーマラ
イズクロック信号発生手段がセットされてシステムクロ
ック信号に同期したリノーマライズクロック信号を出力
する。このリノーマライズクロック信号の立ち下がりを
受けたAレジスタ8及びCレジスタ10はラッチしてい
るAデータ及びCデータ、つまり、期間T7 にて算術演
算手段7にて演算処理された5番目の被符号化画素に対
するAデータ及びCデータを1ビットシフトアップして
ラッチし直す。
【0156】また、制御手段13は、Aレジスタ8のリ
ノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”を受けているため、画素処理クロ
ックの立ち上がりを受けて、図11の(g)に示すよう
に、システムクロックに同期した書換クロック信号を出
力する。
【0157】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段4は、ライト用アドレ
ス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段3から
のコンテキスト、つまり、5番目に対する被符号化画素
のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキストテー
ブル記憶部に、算術演算手段7からの書換データを書き
込み、記憶することになる。
【0158】この算術演算手段7からの書換データを、
予測シンボル及び確率推定インデックス別に図7を参照
して説明する。予測シンボル・確率推定インデックス生
成手段72にて生成される予測シンボルは、予測変換信
号発生手段71からの予測変換信号が予測シンボルと画
像データとが一致を意味(MPSを意味)している場合
は、5番目の被符号化画素に対する確率推定データのS
WITCHデータにかかわらず5番目の被符号化画素に
対する予測・インデックスデータの予測シンボルの値と
同じ値となり、予測変換信号が予測シンボルと画像デー
タとが不一致を意味(LPSを意味)している場合は、
5番目の被符号化画素に対する確率推定データのSWI
TCHデータが“1”であると5番目の被符号化画素に
対する予測・インデックスデータの予測シンボルの値を
反転した値、SWITCHデータが“0”であると5番
目の被符号化画素に対する予測・インデックスデータの
予測シンボルの値と同じ値となる。
【0159】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段72にて生成される確率推定インデックス(状態番
号)は、予測変換信号発生手段71からの予測変換信号
がMPSを意味している場合は、5番目の被符号化画素
に対する確率推定データのNMPSデータに、LPSを
意味している場合は、5番目の被符号化画素に対する確
率推定データのNLPSデータになる。
【0160】このようにして算術演算手段7にて生成さ
れた予測シンボル及び確率推定インデックスからなる書
換データが、5番目に対する被符号化画素のコンテキス
トに基づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶手段
4のコンテキストテーブル記憶部に書き込まれることに
なる。
【0161】この期間T8 において、Aレジスタ8のレ
ジスタ部81に記憶されたAデータは、1ビットシフト
アップされたことにより、10進数の0.5以上の値に
なり、その最上位ビットの値は“1”になる。従って、
Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段82からは“正
規化処理を行わないこと”を意味する“0”からなるリ
ノーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(e)に示すように期間T9 にて“L”レベルのリノー
マライズ信号が得られる。
【0162】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”からなる1回リノ
ーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(f)に示すように期間T9 にて“L”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0163】したがって、このモードIVにおいては、既
にリノーマライズ処理が終了したことを意味し、リノー
マライズの処理回数が1回必要なものにおいて、被符号
化画素に対するコンテキストの生成から算術演算まで、
システムクロックの1クロック(サイクル)で行われ、
算術演算手段7によるAデータ及びCデータそれぞれが
Aレジスタ8及びCレジスタ10に記憶され、1回のリ
ノーマライズ処理がシステムクロックの1クロックで行
われるものであり、モードIVにおける動作時間はシステ
ムクロックの2クロック分になる。
【0164】なお、制御手段13は、期間T7 及び期間
8 において、図11の(e)に示すリノーマライズ信
号が“H”レベルであるため、CTカウントクロック信
号を図11の(j)に示すようにシステムクロック信号
と同じクロック信号とするものの、2クロックであり、
前モードからの合計クロック数が5クロックであるた
め、制御手段13からの符号出力クロック信号が“H”
レベルのままであり、出力手段12はCレジスタの記憶
内容を取り込むこともなく、出力することもない。
【0165】[モードV]図11において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T9 〜T13がモ
ードVにおける主要な各信号の波形の一例を示している
ものである。モードVについて、6番目の被符号化画素
に対して符号化処理がなされたものとして説明する。期
間T9 において、既にコンテキスト生成手段2は、記憶
手段1から6番目の被符号化画素に対するコンテキスト
を読み込み、読み込んだコンテキストをコンテキスト記
憶手段4のリード用アドレス入力ノードARに出力して
いる。なお、図11の(c)に6番目の被符号化画素に
対してコンテキストがコンテキスト生成手段2によって
生成されていることを、符号6にて示している。
【0166】コンテキスト記憶手段4においては、リー
ド用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキスト
に基づいて8ビットの予測・インデックスデータが読み
出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブル記
憶手段5のアドレス入力ノードAに確率推定インデック
スを、算術演算手段7に予測シンボルを出力する。
【0167】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段5は、アド
レス入力ノードAに入力された確率推定インデックスに
基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビット
の確率推定データが読み出され、データ出力ノードDO
から算術演算手段7に出力する。
【0168】一方、上記したモードIVにおいては期間T
8 において処理が完了しているため、この期間T9 にお
いては、図11の(e)及び(f)に示すように、制御
手段13にてそれぞれ“L”レベルのリノーマライズ信
号及び1回リノーマライズ信号が得られ、リノーマライ
ズ処理が行われないものである。
【0169】また、期間T8 において画素処理クロック
信号が“H”レベルを維持していたため、期間T9 にお
いてシステムクロックが立ち上がっても画素処理クロッ
ク信号は“H”レベルのままであり、Aレジスタ8及び
Cレジスタ10にラッチされているAデータ及びCデー
タは、期間T8 にてラッチされた期間T7 において5番
目の被符号化画素に対する算術演算されたAデータ及び
Cデータを1ビットシフトアップされたAデータ及びC
データになっている。
【0170】そして、算術演算手段7(図7参照)で
は、予測変換信号発生手段71にて、予測・インデック
スデータの予測シンボルと被符号化画素の画像データと
を比較し、予測変換信号を生成する。
【0171】この予測変換信号が予測シンボルと画像デ
ータとが一致を意味(MPSを意味)していると、演算
手段73は、上記(1)式に基づき、確率推定テーブル
記憶手段5からのLSZデータと、5番目の被符号化画
素のAデータ、つまり、1ビットシフトアップされたA
データによりAデータを求め、Aレジスタ8に出力する
とともに、上記(2)式に基づき、5番目の被符号化画
素のCデータ、つまり、1ビットシフトアップされたC
データをCレジスタ10に出力し、予測変換信号が予測
シンボルと画像データとが不一致を意味(LPSを意
味)していると、演算手段73は、上記(3)式に基づ
き、確率推定テーブル記憶手段5からのLSZデータを
AデータとしてAレジスタ8に出力するとともに、上記
(4)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段5からの
LSZデータと5番目の被符号化画素のAデータ及びC
データ、つまり、1ビットシフトアップされたAデータ
及びCデータによりCデータを求め、Cレジスタ10に
出力する。
【0172】このようにして演算手段73にて演算され
たAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ8のレジ
スタ部81及びCレジスタ10(図8及び図9参照)に
制御手段13からの画素処理クロック信号の立ち上がり
(期間T10)にて取り込まれ、記憶(記憶内容の書き換
え)されることになる。
【0173】一方、制御手段13からの書換クロック信
号は図11の(g)に示すように、“H”レベルを維持
するため、コンテキストテーブル記憶手段4の記憶内容
は書き換えられることがない。
【0174】また、このモードVにおいては、5回のリ
ノーマライズ処理を必要とする例を示しているので、A
レジスタ8のレジスタ部81に記憶されたAデータは、
10進数の0.03125未満0.015625以上の
値になるため、その最上位ビットの値は“0”であり、
次のビットの値は“0”である。従って、Aレジスタ8
のリノーマライズ発生手段82からは“正規化処理を行
うこと”を意味する“1”からなるリノーマライズ信号
を出力し、制御手段13に図11の(e)に示すように
期間T10にて“H”レベルのリノーマライズ信号が得ら
れる。
【0175】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”からなる1回リノ
ーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(f)に示すように期間T10にて“L”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0176】さらに、期間T10において、コンテキスト
生成手段2からの7番目の画素のコンテキスト及びコン
テキスト記憶手段3からの6番目の被符号化画素のコン
テキストを受けたコンテキスト比較手段6は、図11の
(d)に示すように“同一である”場合を意味する
“H”レベルの同一コンテキスト信号を出力する。
【0177】従って、この期間T10において、コンテキ
ストが同一であり、2回以上のリノーマライズ処理を行
う必要があるモードVを認識する。この認識により、図
11に示す期間T10にて、リノーマライズ処理、つま
り、コンテキストテーブル記憶手段4の予測・インデッ
クスデータの書換処理とAレジスタ8及びCレジスタ1
0にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフ
トアップ処理を行うことになる。
【0178】この時、つまり、期間T10において、上記
したようにシステムクロックの立ち上がりによる画素処
理クロック信号の立ち上がりにて、6番目の被符号化画
素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデータ
がAレジスタ8及びCレジスタ10に取り込まれ、ラッ
チされるとともに、画素処理クロック信号の立ち上がり
を受けたコンテキスト生成手段2は、記憶手段1から7
番目の被符号化画素に対するコンテキストを読み込み、
読み込んだコンテキストをコンテキスト記憶手段4のリ
ード用アドレス入力ノードAR及びコンテキスト記憶手
段3に出力する。
【0179】しかし、Aレジスタ8のリノーマライズ発
生手段82から“正規化処理を行わせること”を意味す
る“1”が出力されているとともに1回リノーマライズ
発生手段83から“後1回の正規化処理で正規化処理が
終了しないこと”を意味する“0”が出力されているた
め、画素処理クロック信号がこの期間T10中“H”レベ
ルを維持し続ける。その結果、Aレジスタ8及びCレジ
スタ10の記憶内容は更新されず、6番目の被符号化画
素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデータ
がAレジスタ8及びCレジスタ10にラッチされ続け
る。
【0180】一方、制御手段13は、Aレジスタ8のリ
ノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”を受けることによってリノーマラ
イズクロック信号発生手段がセットされてシステムクロ
ック信号に同期したリノーマライズクロック信号を出力
する。
【0181】このリノーマライズクロック信号の立ち下
がりを受けたAレジスタ8及びCレジスタ10はラッチ
しているAデータ及びCデータ、つまり、期間T9 にて
算術演算手段7にて演算処理された6番目の被符号化画
素に対するAデータ及びCデータを1ビットシフトアッ
プしてラッチし直す。
【0182】また、制御手段13は、Aレジスタ8のリ
ノーマライズ発生手段82からの“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”を受けているため、画素処理クロ
ックの立ち上がりを受けて、図11の(g)に示すよう
に、システムクロックに同期した書換クロック信号を出
力する。
【0183】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段4は、ライト用アドレ
ス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段3から
のコンテキスト、つまり、このモードVにおける6番目
に対する被符号化画素のコンテキストに基づいたアドレ
スのコンテキストテーブル記憶部に、算術演算手段7か
らの書換データを書き込み、記憶することになる。
【0184】この算術演算手段7からの書換データを、
予測シンボル及び確率推定インデックス別に図7を参照
して説明する。予測シンボル・確率推定インデックス生
成手段72にて生成される予測シンボルは、予測変換信
号発生手段71からの予測変換信号が予測シンボルと画
像データとが一致を意味(MPSを意味)している場合
は、6番目の被符号化画素に対する確率推定データのS
WITCHデータにかかわらず6番目の被符号化画素に
対する予測・インデックスデータの予測シンボルの値と
同じ値となり、予測変換信号が予測シンボルと画像デー
タとが不一致を意味(LPSを意味)している場合は、
6番目の被符号化画素に対する確率推定データのSWI
TCHデータが“1”であると6番目の被符号化画素に
対する予測・インデックスデータの予測シンボルの値を
反転した値、SWITCHデータが“0”であると6番
目の被符号化画素に対する予測・インデックスデータの
予測シンボルの値と同じ値となる。
【0185】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段72にて生成される確率推定インデックス’(状態
信号)は、予測変換信号発生手段71からの予測変換信
号がMPSを意味している場合は、6番目の被符号化画
素に対する確率推定データのNMPSデータに、LPS
を意味している場合は、6番目の被符号化画素に対する
確率推定データのNLPSデータになる。
【0186】このようにして算術演算手段7にて生成さ
れた予測シンボル及び確率推定インデックスからなる書
換データが、6番目に対する被符号化画素のコンテキス
トに基づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶手段
4のコンテキストテーブル記憶部に書き込まれることに
なる。
【0187】この期間T10において、Aレジスタ8のレ
ジスタ部81に記憶されたAデータは、1ビットシフト
アップされたことにより、10進数の0.0625未満
0.03125以上の値になるものの、その最上位ビッ
トの値は“0”であり、次のビットの値も“0”であ
る。
【0188】従って、Aレジスタ8のリノーマライズ発
生手段82からは“正規化処理を行うこと”を意味する
“1”からなるリノーマライズ信号を出力し、制御手段
13に図11の(e)に示すように期間T11にて“H”
レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0189】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”からなる1回リノ
ーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(f)に示すように期間T11にて“L”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0190】このことは、期間T11において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ8及びCレジスタ10
にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフト
アップ処理を行わせることを意味している。
【0191】したがって、期間T11において、制御手段
13は、Aレジスタ8の1回リノーマライズ発生手段8
3からの“後1回の正規化処理で正規化処理が終了しな
いこと”を意味する“0”を受けていることにより、制
御手段13のリノーマライズクロック信号発生手段がリ
セットされず、システムクロック信号に同期したリノー
マライズクロック信号を出力する。
【0192】このリノーマライズクロック信号の立ち下
がりを受けたAレジスタ8及びCレジスタ10はラッチ
しているAデータ及びCデータ、つまり、期間T10にて
1ビットシフトアップされたAデータ及びCデータを、
さらに1ビットシフトアップしてラッチし直す。
【0193】なお、制御手段13は、この期間T11中、
書換クロック信号を“H”レベルにしているため、コン
テキストテーブル記憶手段4の記憶内容は書き換えられ
ることがない。
【0194】さらに、この期間T11において、Aレジス
タ8のレジスタ部81に記憶されたAデータは、1ビッ
トシフトアップされたことにより、10進数の0.12
5未満0.0625以上の値になるものの、その最上位
ビットの値は“0”であり、次のビットの値も“0”で
ある。従って、Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段
82からは“正規化処理を行うこと”を意味する“1”
からなるリノーマライズ信号を出力し、制御手段13に
図11の(e)に示すように期間T12にて“H”レベル
のリノーマライズ信号が得られる。
【0195】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”からなる1回リノ
ーマライズ信号を出力し、制御手段13に図11の
(f)に示すように期間T12にて“L”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0196】このことは、期間T12において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ8及びCレジスタ10
にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフト
アップ処理を行わせることを意味している。
【0197】したがって、期間T12において、制御手段
13は、Aレジスタ8の1回リノーマライズ発生手段8
3からの“後1回の正規化処理で正規化処理が終了しな
いこと”を意味する“0”を受けていることにより、制
御手段13のリノーマライズクロック信号発生手段がリ
セットされず、システムクロック信号に同期したリノー
マライズクロック信号を出力する。
【0198】このリノーマライズクロック信号の立ち下
がりを受けたAレジスタ8及びCレジスタ10はラッチ
しているAデータ及びCデータ、つまり、期間T11にて
1ビットシフトアップされたAデータ及びCデータを、
さらに1ビットシフトアップしてラッチし直す。
【0199】なお、制御手段13は、この期間T12中、
図11の(g)に示すように、書換クロック信号を
“H”レベルとしているため、コンテキストテーブル記
憶手段4の記憶内容は書き換えられることがない。
【0200】さらに、この期間T12において、Aレジス
タ8のレジスタ部81に記憶されたAデータは、1ビッ
トシフトアップされたことにより、10進数の0.25
未満0.125以上の値になるものの、その最上位ビッ
トの値は“0”であり、次のビットの値も“0”であ
る。従って、Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段8
2からは“正規化処理を行うこと”を意味する“1”か
らなるリノーマライズ信号を出力し、制御手段13にて
図11の(e)に示すように期間T13にて“H”レベル
のリノーマライズ信号が得られる。
【0201】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了しないこと”を意味する“0”からなる1回リノ
ーマライズ信号を出力し、制御手段13にて図11の
(f)に示すように期間T13にて“L”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0202】このことは、期間T13において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ8及びCレジスタ10
にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフト
アップ処理を行わせることを意味している。
【0203】したがって、期間T13において、制御手段
13は、Aレジスタ8の1回リノーマライズ発生手段8
3からの“後1回の正規化処理で正規化処理が終了しな
いこと”を意味する“0”を受けていることにより、制
御手段13のリノーマライズクロック信号発生手段がリ
セットされず、システムクロック信号に同期したリノー
マライズクロック信号を出力する。
【0204】このリノーマライズクロック信号の立ち下
がりを受けたAレジスタ8及びCレジスタ10はラッチ
しているAデータ及びCデータ、つまり、期間T12にて
1ビットシフトアップされたAデータ及びCデータを、
さらに1ビットシフトアップしてラッチし直す。
【0205】なお、制御手段13は、この期間T13中、
図11の(g)に示すように、書換クロック信号を
“H”レベルとしているため、コンテキストテーブル記
憶手段4の記憶内容は書き換えられることがない。
【0206】さらに、この期間T13において、Aレジス
タ8のレジスタ部81に記憶されたAデータは、1ビッ
トシフトアップされたことにより、10進数の0.5未
満0.25以上の値になり、その最上位ビットの値は
“0”であり、次のビットの値は“1”になる。従っ
て、Aレジスタ8のリノーマライズ発生手段82からは
“正規化処理を行うこと”を意味する“1”からなるリ
ノーマライズ信号を出力し、制御手段13にて図11の
(e)に示すように期間T14にて“H”レベルのリノー
マライズ信号が得られる。
【0207】また、Aレジスタ8の1回リノーマライズ
発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処理
が終了すること”を意味する“1”からなる1回リノー
マライズ信号を出力し、制御手段13にて図11の
(f)に示すように期間T14にて“H”レベルの1回リ
ノーマライズ信号が得られる。
【0208】このことは、期間T14において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ8及びCレジスタ10
にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフト
アップ処理を行わせることを意味し、かつ後1回の正規
化処理でこのモードVが終了することを意味している。
【0209】つまり、Aレジスタ8の1回リノーマライ
ズ発生手段83からは“後1回の正規化処理で正規化処
理が終了すること”を意味する“1”が出力されること
から、このリノーマライズ処理を次の被符号化画素の符
号化処理を行うシステムクロックの最初のクロック、具
体的には図11に示す期間T14にて行えることを意味し
ているものである。
【0210】つまり、期間T14におけるシステムクロッ
クの立ち上がりを受けて、制御手段13は図11の
(e)及び(f)に示すように“H”レベルのリノーマ
ライズ信号及び1回リノーマライズ信号を得、しかも、
図11の(i)に示すようにシステムクロック信号の立
ち上がりを受けて立ち上がるシフトアップ選択信号を出
力することになる。
【0211】シフトアップ選択信号が立ち上がることに
より、この“後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ること”を意味するシフトアップ選択信号を受けるAセ
レクタ9は、Aレジスタ8からのAデータを1ビットシ
フトアップしたデータを選択して算術演算手段7に出力
する。同様に、シフトアップ選択信号を受けるCセレク
タ11は、Cレジスタ10からのCデータを1ビットシ
フトアップしたデータを選択して算術演算手段7に出力
する。
【0212】つまり、この期間T14において、モードV
における、Aレジスタ8及びCレジスタ10にラッチさ
れたAデータ及びCデータの1ビットシフトアップ処理
と同等の処理がなされることになる。結果として、モー
ドVにおいて、期間T10〜T14で5回のリノーマライズ
処理が行われることになり、Aセレクタ9及びCセレク
タ11から出力されるAデータ及びCデータは、モード
Vの期間T9 において6番目の被符号化画素に対する算
術演算されたAデータ及びCデータを5ビットシフトア
ップしたAデータ及びCデータになっているものであ
る。
【0213】したがって、このモードVにおいては、リ
ノーマライズの処理回数が5回必要なものにおいて、被
符号化画素に対するコンテキストの生成から算術演算ま
で、システムクロックの1クロック(サイクル)で行わ
れ、算術演算手段7によるAデータ及びCデータそれぞ
れがAレジスタ8及びCレジスタ10に記憶され、4回
のリノーマライズ処理がシステムクロックの4クロック
で行われ、最後のリノーマライズ処理が次の被符号化画
素の符号化処理を行うシステムクロックの最初のクロッ
クで行われるものであり、モードVにおける動作時間は
実質的にシステムクロックの5クロック分ですむもので
ある。
【0214】なお、制御手段13は、期間T10〜T13
おいて、リノーマライズ信号を“H”レベルとしている
ため、CTカウントクロック信号を図11の(j)に示
すようにシステムクロック信号と同じクロック信号と
し、4クロック出力する。したがって、前モードまでの
合計クロック数が5クロックであるため、送信するため
の符号化データのビット数と同じ数、この実施の形態1
においては8ビットと同じ数を制御手段13がカウント
すると、次のシステムクロックに同期して図11の
(k)に示すように“L”レベルとなる符号出力クロッ
ク信号を制御手段13が出力する。
【0215】制御手段13からの符号出力クロック信号
の“L”レベルへの立ち下がりを出力手段12が受ける
と、Cセレクタ11から出力されるCデータ、つまり、
Cレジスタ10にラッチされているCデータまたはこの
Cデータを1ビットシフトアップしたCデータのうちの
選択出力されたCデータのうちの一部、この実施の形態
1では上位8ビットを出力手段12が取り込み、ラッチ
した上で、この上位8ビットのCデータを符号化データ
として出力することになる。
【0216】以上に述べたように、このように構成され
たディジタル信号符号化装置にあって、システムクロッ
ク信号の処理クロック数は、図10に示すように、リノ
ーマライズが無い、つまり、被符号化画素に対するAデ
ータが10進数で0.5以上を示す正規化処理を必要と
しない場合のモードIでは1回、リノーマライズが有
り、つまり、被符号化画素に対するAデータが10進数
で0.5未満を示す正規化処理を必要とし、かつ被符号
化画素に対するコンテキストと被符号化画素の1つ後の
画素のコンテキストとが同一でなく、リノーマライズの
回数が1回である場合のモードIIでは1回、リノーマラ
イズが有り、かつ被符号化画素に対するコンテキストと
被符号化画素の1つ後の画素のコンテキストとが同一で
なく、リノーマライズの回数が1回を越える場合のモー
ドIII ではリノーマライズの回数と同じ回数、リノーマ
ライズが有り、かつ被符号化画素に対するコンテキスト
と被符号化画素の1つ後の画素のコンテキストとが同一
で、リノーマライズの回数が1回である場合のモードIV
では2回、リノーマライズが有り、かつ被符号化画素に
対するコンテキストと被符号化画素の1つ後の画素のコ
ンテキストとが同一で、リノーマライズの回数が1回を
越える場合のモードVではリノーマライズの回数と同じ
回数である。
【0217】すなわち、モードII、III 及びVでは、最
後のリノーマライズ処理を次の被符号化画素の処理に対
するシステムクロックの最初のクロックにて次の被符号
化画素の処理と一緒に行えるため、実質的に1クロック
分削減でき、符号化に対する処理速度の高速化が図れる
ものである。
【0218】そして、このように構成されたディジタル
信号符号化装置にあっては、符号化に対して圧縮率が最
悪(圧縮率がほぼ1)の場合は、ほとんどの被符号化画
素に対する処理モードがモードIIになると予想される。
この場合においても、モードIIの動作時間は実質的にシ
ステムクロックの1クロック分でよく、ほとんどの被符
号化画素に対する処理がシステムクロックの1クロック
で処理されることになり、符号化に対する処理速度の高
速化が図れるものである。
【0219】この点につき、さらに説明を加える。対象
画像として、文字画像としては旧CCITTのファクシ
ミリ用チャートを、疑似中間画像としてはカラー標準画
像(SCID)をティザ化処理及び誤差拡散処理して作
成した実画像と、圧縮率の極めて高い画像を得るために
人為的(予測不一致シンボル(LPS:Least P
robable Symbol)の頻度を操作)に作成
した画像データとを用い、上記した5つのモードに分類
し、モード別の分布と圧縮率との関係を調査した。
【0220】その結果、圧縮率が悪くなるほどモードII
の割合が大きくなり、圧縮率が1で約60%がモードII
であった。しかも、圧縮率が1までのほとんどの場合に
おいてモードIとモードIIの合計比率が80%以上であ
り、このモードIとモードIIの領域は1つの被符号化画
素に対して1つのクロックで処理でき、処理速度の大幅
な向上が図れるものである。そして、上記した場合の圧
縮率が1のときの符号化に対する総処理クロック数Tを
次式1によって求め、処理速度を求めたところ、1画素
当たりの処理クロック数は約1.3クロック/画素であ
った。
【0221】
【数1】
【0222】実施の形態2.図13はこの発明の実施の
形態2を示すものであり、例えばファクシミリに適用し
た場合の半導体集積回路化されたディジタル信号復号化
装置を示し、図13において、101は復号化された画
像データを1ライン毎に複数ライン記憶し、プリンタ等
の表示手段へ画像情報(文字情報、画情報、パレット画
像情報等)として与える画像処理回路に、記憶したディ
ジタル信号からなる画像データを出力する記憶手段で、
複数のラインメモリによって構成されており、上記デジ
タル信号符号化装置の記憶手段1と同様のものである。
【0223】102は上記記憶手段から入力された画像
データからテンプレートモデルに従って参照画素を抽出
するためのコンテキスト生成手段で、上記デジタル信号
符号化装置のコンテキスト生成手段2と同様のものであ
る。103はこのコンテキスト生成手段102からの被
符号化画素に対するコンテキストを画像処理クロック信
号のクロックに同期して一時記憶するとともに、一時記
憶されたコンテキストを上記画像処理クロック信号の次
のクロックに同期して被符号化画素に対するコンテキス
トとして出力するラッチ回路からなるコンテキスト記憶
手段で、上記デジタル信号符号化装置のコンテキスト記
憶手段3と同様のものである。
【0224】104は複数のリード用アドレス入力ノー
ドARと複数のデータ出力ノードDOと複数のライト用
アドレス入力ノードAWと複数のデータ入力ノードDI
とライトイネーブル信号入力ノードWEと複数ビットの
予測・インデックスデータを複数記憶する読み出し/書
き込み可能なコンテキストテーブル記憶部とを有し、リ
ード用アドレス入力ノードARに受けた上記コンテキス
ト生成手段102からのコンテキストに基づいたアドレ
スのコンテキストテーブル記憶部に記憶された予測・イ
ンデックスデータを読み出してデータ出力ノードDOか
ら出力し、ライトイネーブル信号入力ノードWEに書換
クロック信号を受けると、データ入力ノードDIに入力
される書換データを、ライト用アドレス入力ノードAW
に受けた上記コンテキスト記憶手段103からのコンテ
キストに基づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶
部に書き込み(前に記憶されたデータを書換データに書
き換え)、記憶するコンテキストテーブル記憶手段で、
2ポートRAM等で構成されており、上記デジタル信号
符号化装置のコンテキストテーブル記憶手段4と同様の
ものである。
【0225】105は複数のアドレス入力ノードAと複
数のデータ出力ノードDOとITU(International Te
lecommunication Union )の勧告T.82で決まった確
率テーブルに基づく複数ビットからなる確率推定データ
を複数記憶する確率推定テーブル記憶部とを有し、上記
コンテキストテーブル記憶手段104からの予測・イン
デックスデータのうちの確率推定インデックスをアドレ
ス入力ノードAに受け、受けた確率推定インデックスに
基づいたアドレスの確率推定テーブル記憶部に記憶され
た確率推定データを読み出してデータ出力ノードDOか
ら出力する確率推定テーブル記憶手段で、ROM等によ
って構成されており、上記デジタル信号符号化装置の確
率推定テーブル記憶手段5と同様のものである。
【0226】106は上記コンテキスト生成手段102
からのコンテキストと上記コンテキスト記憶手段103
からのコンテキストを比較し、同じであれば、例えば
“1”を、異なっていれば“0”を意味する同一コンテ
キスト信号を出力するコンテキスト比較手段で、上記デ
ジタル信号符号化装置のコンテキスト比較手段6と同様
のものである。
【0227】107は上記コンテキストテーブル記憶手
段104からの予測・インデックスデータの予測シンボ
ルと、上記確率推定テーブル記憶手段105の確率推定
データと、被復号化画素の直前の画素に対する有効領域
の幅Aを示すAデータ(以下、直前のAデータと称す)
と被復号化画素の直前の画素に対する符号語Cを示すC
データ(以下、直前のCデータと称す)とを受け、所定
の演算処理を行い、被復号化画素に対する有効領域の幅
Aを示すAデータ(以下、単にAデータと称す)と被復
号化画素に対する復号語Cを示すCデータ(以下、単に
Cデータと称す)とを出力するとともに、被復号化画素
に対する画像データを上記記憶手段101へ出力し、予
測シンボルと確率推定インデックス(状態番号)とを有
する書換データを上記コンテキストテーブル記憶手段1
04に出力する算術演算手段で、図14に示すような構
成をしている。
【0228】なお、AデータとCデータとを得るための
所定の演算は、次のようになされているものである。 C(k−1)<A(k−1)−LSZ(k) ……(5) (5)式を満足する場合(MPSとして復号する場合) A(k)=A(k−1)−LSZ(k) ……(6) C(k)=C(k−1) ……(7) (5)式を満足しない場合(LPSとして復号する場
合) A(k)=LSZ(k) ……(8) C(k)=C(k−1)+{A(k−1)−LSZ(k)} ……(9)
【0229】但し、A(k)はk番目の被復号化画素の
Aデータ、A(k−1)は(k−1)番目の被復号化画
素のAデータ、C(k)はk番目の被復号化画素のCデ
ータ、C(k−1)は(k−1)番目の被復号化画素の
Cデータ、LSZ(k)はk番目の被復号化画素に対す
る確率推定テーブル記憶手段5からの確率推定データの
LSZデータ、kは1、2、3、……であり、例えば初
期値A(0)=1.00……0、初期値C(0)は、送
信されてきた16ビットの符号化データにされる。
【0230】図14において、171は上記コンテキス
トテーブル記憶手段102からの被復号化画素に対する
予測・インデックスデータの予測シンボルと予測変換信
号とを受け、上記(5)式を満足するか(例えば
“0”)か否(例えば“1”)かを示す予測変換信号と
上記予測シンボルが一致した時に例えば“0”からなる
画像データを、上記予測変換信号と上記予測シンボルが
一致しない時に例えば“1”からなる画像データを上記
記憶手段1に出力する画像データ発生手段(予測逆変換
手段)で、例えばイクスクルーシブオア回路等からなる
比較手段によって構成されているものである。
【0231】172は上記確率推定テーブル記憶手段1
05からの被復号化画素に対する確率推定データのSW
ITCHデータ及びNLPSデータ及びNMPSデータ
と、上記コンテキストテーブル記憶手段102からの被
復号化画素に対する予測・インデックスデータの予測シ
ンボルと、上記予測変換信号とを受け、上記SWITC
Hデータが例えば“1”で上記予測変換信号が(5)式
を満足しないことを示す、例えば“1”である組み合わ
せであると入力された予測シンボルの値を反転させて上
記コンテキストテーブル記憶手段104の書換データの
予測シンボルとして出力するとともに、上記SWITC
Hデータと上記予測変換信号の値が上記以外の組み合わ
せであると予測シンボルの値をそのまま上記書換データ
の予測シンボルとして出力し、しかも、上記予測変換信
号が(5)式を満足しないことを示すと上記NLPSデ
ータを選択して上記コンテキストテーブル記憶手段10
4の書換データの確率推定インデックス(状態信号)と
して出力し、上記予測変換信号が(5)式を満足するこ
とを示す、例えば“0”であると上記NMPSデータを
選択して上記コンテキストテーブル記憶手段104の書
換データの確率推定インデックス(状態信号)として出
力する予測シンボル・確率推定インデックス生成手段
(書換データ作成手段)である。
【0232】173は上記確率推定テーブル記憶手段1
05からの被符号化画素に対する確率推定データのLS
Zデータと、上記直前のAデータと、上記直前のCデー
タとを受け、上記した(5)〜(9)式に示した演算処
理を行い、上記予測変換信号を上記画像データ発生手段
171及び上記予測シンボル・確率推定インデックス生
成手段172に出力するとともに、AデータとCデータ
とを出力する演算手段で、上記LSZデータと上記直前
のAデータと上記直前のCデータとを受けて上記(5)
式に基づき上記予測変換信号を出力する予測変換信号生
成部と、上記LSZデータと上記直前のAデータと上記
予測変換信号とを受けてAデータを出力するAデータ生
成部と、上記LSZデータと上記直前のAデータと上記
直前のCデータと上記予測変換信号とを受けてCデータ
を出力するCデータ生成部とを有している。
【0233】再び図13に戻って、108は上記算術演
算手段107からのAデータと上記画素処理クロック信
号とリノーマライズクロック信号とを受け、入力される
画素処理クロック信号に同期して上記算術演算手段10
7からのAデータを取り込みラッチするとともに、入力
されるリノーマライズクロック信号に同期してラッチし
たデータを1ビットシフトアップしてラッチし直し、ラ
ッチしている内容をAデータとして出力し、しかも、正
規化処理(領域の拡大)を行うためのリノーマライズ
(正規化)信号及び後1回の正規化処理で正規化処理が
終了することを意味する1回リノーマライズ信号を出力
するAレジスタで、例えば図15に示すように構成され
ている。
【0234】図15において、181は入力される画素
処理クロック信号に同期して上記算術演算手段107か
らのAデータを取り込みラッチするとともに、入力され
るリノーマライズクロック信号に同期してラッチしてい
るデータを1ビットシフトアップしてラッチし直し、ラ
ッチしている内容をAデータとして出力するレジスタ部
で、上記Aデータが例えば16ビットであると画素処理
クロック信号に同期してビットデータの書き込み(書き
換え)がそれぞれ可能であり、かつ、リノーマライズク
ロック信号に同期して1ビットシフトアップ、つまり、
最下位ビットが接地電位ノードに接続されて“0”を記
憶し、それ以降のビットが前段のビットのラッチ内容に
書き換えられる16のラッチ部を有するシフトレジスタ
からなり、初期状態において、最上位のラッチ部の記憶
内容が“1”にされ、残りの15のラッチ部の記憶内容
が“0”にされているものである。
【0235】182はこのレジスト部181から出力さ
れるAデータの最上位ビットMSBの信号(以下、MS
B信号と称す)を受け、MSB信号に基づき、有効領域
の幅Aが50%未満、つまり、Aデータが10進数の
0.5未満になると“正規化処理を行わせること”を意
味するリノーマライズ信号を出力するリノーマライズ発
生手段で、例えばMSB信号が“0”である場合に“正
規化処理を行わせること”を意味する“1”を出力する
インバータ回路によって構成されているものである。
【0236】183は上記レジスト部181から出力さ
れるAデータの最上位ビットから一つ下位の信号(以
下、MSB−1信号と称す)と上記リノーマライズ発生
手段182からのリノーマライズ信号を受け、上記リノ
ーマライズ発生手段182からのリノーマライズ信号が
“正規化処理を行わせること”を意味し、MSB−1信
号が例えば“1”であると1回リノーマライズ信号を出
力する1回リノーマライズ発生手段で、例えばMSB信
号が“0”で、かつMSB−1信号が“1”であると
“後1回の正規化処理で正規化処理が終了すること”を
意味する“1”を出力するアンド回路によって構成され
ているものである。
【0237】再び図13に戻って、109は上記Aレジ
スタ108からのAデータ及び1回リノーマライズ信号
に基づいて生成されたシフトアップ選択信号を受け、シ
フトアップ選択信号がシフトアップを意味すると、上記
Aレジスタ108からのAデータを1ビット分シフトア
ップしたデータを、それ以外の時は上記Aレジスタ10
8からのAデータをそのまま上記算術演算手段7に被復
号化画素の直前の画素に対する有効領域の幅Aを示すA
データ(直前のAデータ)として出力するAセレクタ
で、例えば図15に示すように、上記Aレジスタ108
からのAデータをそのまま受ける一方の入力端Aと上記
Aレジスタ108からのAデータを1ビット上位にずら
して受けるとともに最下位を接地電位ノードに接続され
る他方の入力端Bとを有し、シフトアップ選択信号に基
づいて一方の入力端Aか他方の入力端Bかのいずれかを
選択して出力端Yに接続する選択手段191によって構
成されている。
【0238】110は上記算術演算手段107からのC
データと上記画素処理クロック信号とリノーマライズク
ロック信号とを受け、入力される画素処理クロック信号
に同期して上記算術演算手段107からのCデータを取
り込みラッチするとともに、入力されるリノーマライズ
クロック信号に同期してラッチしたデータを1ビットシ
フトアップしてラッチし直し、ラッチしている内容をC
データとして出力するCレジスタで、例えば図16に示
すように、入力される画素処理クロック信号に同期して
上記算術演算手段107からのCデータを取り込みラッ
チするとともに、入力されるリノーマライズクロック信
号に同期してラッチしているデータを1ビットシフトア
ップしてラッチし直し、ラッチしている内容をCデータ
として出力するレジスタであり、上記Cデータが例えば
16ビットであると画素処理クロック信号に同期してビ
ットデータの書き込み(書き換え)がそれぞれ可能であ
り、かつ、リノーマライズクロック信号に同期して1ビ
ットシフトアップ、つまり、最下位ビットが被符号化デ
ータの1ビットが入力されて記憶し、それ以降のビット
が前段のビットのラッチ内容に書き換えられる16のラ
ッチ部を有するシフトレジスタ110aからなり、初期
状態において、16のラッチ部の記憶内容が入力された
16ビットの被符号化データになる。
【0239】111は上記Cレジスタ110からのCデ
ータ及びシフトアップ選択信号を受け、シフトアップ選
択信号がシフトアップを意味すると、上記Cレジスタ1
10からのCデータを1ビット分シフトアップしたデー
タを、それ以外の時は上記Cレジスタ10からのCデー
タをそのまま上記算術演算手段107に被復号化画素の
直前の画素に対する復号語を示すCデータ(直前のCデ
ータ)として出力するCセレクタで、例えば図16に示
すように、上記Cレジスタ110からのCデータをその
まま受ける一方の入力端Aと上記Cレジスタ110から
のCデータを1ビット上位にずらして受けるとともに最
下位ビットに被符号化データの1ビットが入力される他
方の入力端Bとを有し、シフトアップ選択信号に基づい
て一方の入力端Aか他方の入力端Bかのいずれかを選択
して出力端Yに接続する選択手段111aによって構成
されている。
【0240】112は符号化データが入力されるととも
に、符号入力クロック信号及び符号シフトクロック信号
を受け、入力される符号入力クロック信号に同期して符
号化データをラッチし、入力される符号シフトクロック
信号に同期してラッチしている符号化データをシフトア
ップし、ラッチしている最上位ビットの符号化データを
上記Cレジスタ110及び上記Cセレクタ111に出力
する入力手段で、例えば、図16に示すように、入力さ
れる符号化データが8ビットであれば8ビットの符号化
データを符号入力クロック信号に同期してパラレルに取
り込むための8つのラッチ部を有し、かつ、パラレルに
取り込んだ符号化データを符号シフトクロック信号に同
期してシリアルに出力する、例えばシフトレジスタ等に
よって構成されているものである。
【0241】113はシステムクロック信号と上記コン
テキスト比較手段106からの同一コンテキスト信号と
上記Aレジスタ108からのリノーマライズ信号及び1
回リノーマライズ信号とを受け、画素処理クロック信号
を上記コンテキスト生成回路102と上記コンテキスト
記憶手段103と上記Aレジスタ108と上記Cレジス
タ110に出力し、書換クロック信号をコンテキストテ
ーブル記憶手段104に出力し、リノーマライズクロッ
ク信号を上記Aレジスタ108及び上記Cレジスタ11
0に出力し、シフトアップ選択信号を上記Aセレクタ1
09及び上記Cセレクタ111に出力し、符号入力クロ
ック信号及び符号シフトクロック信号を上記入力手段1
12に出力する制御手段で、上記算術演算手段107
と、上記Aレジスタ108と、上記Aセレクタ109
と、上記Cレジスタ110と、上記Cセレクタ111と
でカーネル部を構成しているものである。
【0242】上記制御手段113からの画素処理クロッ
ク信号は、被復号化画素に対するデータを処理するタイ
ミングを示す信号であり、システムクロック信号とリノ
ーマライズ信号と1回リノーマライズ信号と同一コンテ
キスト信号とによって上記制御手段113によって生成
されるものであり、システムクロック信号に同期した信
号であり、リノーマライズ信号が“正規化処理を行わせ
ること”を意味し、1回リノーマライズ信号が“後1回
の正規化処理で正規化処理が終了すること”を意味して
いない時及びリノーマライズ信号が“正規化処理を行わ
せること”を意味し、1回リノーマライズ信号が“後1
回の正規化処理で正規化処理が終了すること”を意味
し、同一コンテキスト信号が“同一コンテキスト”であ
ることを意味している時に一方のレベルを維持し続け、
それ以外の時はシステムクロック信号と同じクロック信
号となり、例えば図17の(b)に示すように、リノー
マライズ信号(図17の(e)参照)が“正規化処理を
行わせること”を意味する“1”(この実施の形態2に
おいては“H”レベルで、以下特別の場合を除いて
“H”レベルが“1”を表すものとする)でかつ、1回
リノーマライズ信号(図1やの(f)参照)が“後1回
の正規化処理で正規化処理が終了すること”を意味しな
い“0”(この実施の形態2においては“L”レベル
で、以下特別の場合を除いて“L”レベルが“0”を表
すものとする)であるとシステムクロック信号にかかわ
らず例えば“H”レベルとなるとともに、リノーマライ
ズ信号が“正規化処理を行わせること”を意味する
“1”で、1回リノーマライズ信号が“後1回の正規化
処理で正規化処理が終了すること”を意味する“1”で
かつ同一コンテキスト信号(図17の(d)参照)が
“同一コンテキスト”を意味する“1”であるとシステ
ムクロック信号にかかわらず例えば“H”レベルとな
り、それ以外の時はシステムクロック信号となるもので
ある。
【0243】なお、図17の(e)に示したリノーマラ
イズ信号は上記Aレジスタ108からのリノーマライズ
信号をシステムクロック信号によって同期を取られた信
号にされたものを示しており、上記制御手段113によ
って生成してもよいものであり、例えば、システムクロ
ックの立ち上がりによって上記Aレジスタ108からの
リノーマライズ信号に基づいた信号とされたものであ
り、言い換えれば、被復号化画素に対するコンテキスト
をコンテキスト生成手段102に取り込む時のシステム
クロック信号のクロックの次のクロックにて被復号化画
素に対するリノーマライズを行うか否かを決定するよう
に上記Aレジスタ108からのリノーマライズ信号から
システムクロック信号に基づいて生成されているもので
ある。
【0244】同様に、図17の(f)に示した1回リノ
ーマライズ信号も、上記Aレジスタ8からの1回リノー
マライズ信号をシステムクロック信号によって同期を取
られた信号にされたものを示したものであり、上記制御
手段113によって生成してもよいものであり、例え
ば、システムクロックの立ち上がりによって上記Aレジ
スタ108からの1回リノーマライズ信号に基づいた信
号とされたものであり、言い換えれば、被復号化画素に
対するコンテキストをコンテキスト生成手段102に取
り込む時のシステムクロック信号のクロックの次のクロ
ックにて1回リノーマライズ信号を特定するように上記
Aレジスタ108からの1回リノーマライズ信号からシ
ステムクロック信号に基づいて生成されているものであ
る。
【0245】上記制御手段113からのシフトアップ選
択信号は、上記Aレジスタ108からの1回リノーマラ
イズ信号とシステムクロック信号と同一コンテキスト信
号とによって上記制御手段113によって生成されるも
のであり、システムクロック信号に同期した信号であ
り、システムクロック信号によって同期を取られた図1
7の(f)に示した1回リノーマライズ信号が“後1回
の正規化処理で正規化処理が終了すること”を意味し、
同一コンテキスト信号が“同一コンテキスト”でないこ
とを意味している時にシフトアップを意味し、それ以外
の時はシフトアップを意味しない信号となり、例えば図
17の(i)に示すように、図17の(f)に示す1回
リノーマライズ信号が“後1回の正規化処理で正規化処
理が終了すること”を意味する“1”で、かつ図11の
(d)に示す同一コンテキスト信号が“同一コンテキス
ト”を意味しない“0”であるとシフトアップを意味す
る“1”になり、それ以外はシフトアップを意味しない
“0”になるものである。
【0246】上記制御手段113からの書換クロック信
号は、上記コンテキストテーブル記憶手段104に記憶
された予測・インデックスデータを書き換えるタイミン
グを示す信号であり、システムクロック信号と画素処理
クロック信号とリノーマライズ信号とによって上記制御
手段113によって生成されるものであり、システムク
ロック信号に同期した信号であり、画素処理クロック信
号が現れた後のシステムクロック信号の次のサイクルで
リノーマライズ信号が“正規化処理を行わせること”を
意味するとシステムクロック信号となり、それ以外の時
は一方のレベルを維持し続けるものであり、例えば、図
17の(g)に示すように、画素処理クロック信号が立
ち上がったことを検出し、検出後のシステムクロック信
号の立ち上がり時に図17の(e)に示すリノーマライ
ズ信号が“正規化処理を行わせること”を意味する
“1”であると、システムクロック信号と同じクロック
となり、それ以外はシステムクロック信号にかかわらず
例えば“H”レベルとなるものである。
【0247】上記制御手段113からのリノーマライズ
クロック信号は、上記Aレジスタ108のレジスタ部1
81及び上記Cレジスタ110の記憶内容をシフトアッ
プさせるための信号であり、上記Aレジスタ108から
のリノーマライズ信号及び1回リノーマライズ信号とシ
ステムクロック信号と同一コンテキスト信号とによって
上記制御手段113によって生成されたものであり、シ
ステムクロック信号に同期した信号であり、リノーマラ
イズ信号が“正規化処理を行わせること”を意味し、1
回リノーマライズ信号が“後1回の正規化処理で正規化
処理が終了すること”を意味していない時及びリノーマ
ライズ用信号が“正規化処理を行わせること”を意味
し、1回リノーマライズ信号が“後1回の正規化処理で
正規化処理が終了すること”を意味し、同一コンテキス
ト信号が“同一コンテキスト”であることを意味してい
る時にシステムクロック信号と同じクロック信号となり
(セットされ)、それ以外の時はクロック停止(一方の
レベルを維持)される(リセットされる)ものであり、
例えば図17の(h)に示すようになるものである。
【0248】そして、上記画素処理クロック信号がシス
テムクロック信号に同期したクロックを出力するとき
は、一方のレベルを維持し、上記画素処理クロック信号
が一方のレベルを維持しているときは、システムクロッ
ク信号に同期したクロックを出力している関係になって
いるものである。
【0249】上記制御手段113からの符号入力クロッ
ク信号は、入力手段112に送信されてくる符号化デー
タを入力手段112に取り込むためのタイミングを示す
信号であり、上記Aレジスタ8からのリノーマライズ信
号とシステムクロック信号とによって上記制御手段13
によって生成されたものであり、リノーマライズ信号が
“正規化処理を行わせること”を意味する時にシステム
クロック信号と同じクロック信号となり、それ以外の時
一方のレベルを維持するCTカウントクロック信号(図
17の(j)参照)に基づき、このCTカウントクロッ
ク信号のクロック数を所定数カウントした時にパルスと
なるものであり、例えば、図17の(k)に示すよう
に、リノーマライズ信号が“正規化処理を行わせるこ
と”を意味する“1”であるとシステムククロック信号
となるカウントクロック信号(例えば、図17の(j)
参照)をまず生成し、このカウントクロック信号のクロ
ック数が例えば8になるとシステムクロック信号の次の
サイクルにて例えば“L”レベルとなる信号となるもの
である。
【0250】上記制御手段113からの符号シフトクロ
ック信号は、入力手段112にラッチされている符号化
データを1ビットシフトアップするためのタイミングを
示す信号であり、上記Aレジスタ108からのリノーマ
ライズ信号とシステムクロック信号とによって上記制御
手段13によって生成されたものであり、上記したCT
カウントクロック信号(図17の(j)参照)と符号入
力クロック信号(図17の(k)参照)に基づき、符号
入力クロック信号がクロックを出力しない時、この例に
おいては“H”レベルの時にCTカウントクロック信号
と同じクロック信号となり、例えば、図17の(m)に
示す信号となるものである。
【0251】次に、このように構成されたディジタル信
号復号化装置の動作について説明する。このように構成
されたディジタル信号復号化装置においても、上記実施
の形態1で説明してディジタル信号符号化装置と同様
に、送信されてくる符号化データによって動作モードが
図10に示すようにI〜Vの5つのモードに分けられ、
以下、各モード毎に図17に示した波形図を用いて説明
する。
【0252】[モードI]図17において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T1 及びT2
れぞれがモードIにおける主要な各信号の波形の一例を
示しているものである。期間T1 は被符号化画素に対す
るコンテキストと被符号化画素の1つ後の画素のコンテ
キストとが同一でない場合を、期間T2 は被符号化画素
に対するコンテキストと被符号化画素の1つ後の画素の
コンテキストとが同一である場合をそれぞれ示してい
る。
【0253】まず、期間T1 のモードIについて、1番
目の被復号化画素に対して復号化処理がなされたものと
して説明する。まず、期間T1 において、システムクロ
ック信号の立ち上がりにより画素処理クロック信号が立
ち上がる。この画素処理クロック信号の立ち上がりを受
けたコンテキスト生成手段102は、記憶手段101か
ら1番目の被復号化画素に対するコンテキストを読み込
み、読み込んだコンテキストをコンテキスト記憶手段1
04のリード用アドレス入力ノードARに出力する。な
お、図17の(c)に1番目の被復号化画素に対してコ
ンテキストがコンテキスト生成手段2によって生成され
ていることを、符号1にて示している。
【0254】コンテキスト記憶手段104においては、
リード用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキ
ストに基づいて8ビットの予測・インデックスデータが
読み出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブ
ル記憶手段105のアドレス入力ノードAに確率推定イ
ンデックスを、算術演算手段107に予測シンボルを出
力する。
【0255】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段105は、
アドレス入力ノードAに入力された確率推定インデック
スに基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビ
ットの確率推定データが読み出され、データ出力ノード
DOから算術演算手段107に出力する。
【0256】算術演算手段107(図14参照)では、
演算手段173にて上記(5)式に基づき、確率推定テ
ーブル記憶手段105からのLSZデータと1番目の被
復号化画素の前の被復号化画素のAデータと1番目の被
復号化画素の前の被復号化画素のCデータとによって予
測変換信号を生成する。なお、初期状態において、Aデ
ータは最上位が“1”で残りが“0”にされており、C
データは送信されてきた16ビットの符号化データにさ
れている。
【0257】この予測変換信号が予測シンボルと一致し
ていると、画像データ発生手段171からは例えば
“1”を示す画像データを、予測変換信号が予測シンボ
ルと一致していないと例えば“0”を示す画像データを
1番目の被復号化画素に対する画像データとして記憶手
段101に記憶させる。
【0258】一方、予測変換信号が(5)式を満足して
いることを示すと、演算手段173は、上記(6)式に
基づき、確率推定テーブル記憶手段105からのLSZ
データと、1番目の被復号化画素の前の被復号化画素の
AデータによりAデータを求め、Aレジスタ108に出
力するとともに、上記(7)式に基づき、1番目の被復
号化画素の前の被復号化画素のCデータをCレジスタ1
10に出力し、予測変換信号が(5)式を満足していな
いことを示すと、演算手段173は、上記(8)式に基
づき、確率推定テーブル記憶手段105からのLSZデ
ータをAデータとしてAレジスタ108に出力するとと
もに、上記(9)式に基づき、確率推定テーブル記憶手
段5からのLSZデータと1番目の被復号化画素の前の
被復号化画素のAデータ及びCデータによりCデータを
求め、Cレジスタ110に出力する。
【0259】このようにして演算手段173にて演算さ
れたAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ108
のレジスタ部181及びCレジスタ110(図15及び
図16参照)に制御手段113からの画素処理クロック
信号の立ち上がり(期間T2)にて取り込まれ、記憶
(記憶内容の書き換え)されることになる。
【0260】Aレジスタ108のレジスタ部181に記
憶されたAデータは、モードIがリノーマライズ処理を
必要としないモードとしているため、10進数の0.5
以上の値になっており、その最上位ビットの値は“1”
であり、Aレジスタ108のリノーマライズ発生手段1
82からは“正規化処理を行わないこと”を意味する
“0”からなるリノーマライズ信号を出力する。また、
Aレジスタ108の1回リノーマライズ発生手段183
からは“0”からなる1回リノーマライズ信号を出力す
る。
【0261】そして、期間T2 において、コンテキスト
生成手段2からの2番目の画素のコンテキスト及びコン
テキスト記憶手段3からの1番目の被復号化画素のコン
テキストを受けたコンテキスト比較手段106は、図1
1の(d)に示すように“同一でない”場合を意味する
“L”レベルの同一コンテキスト信号を出力する。よっ
て、この期間T2 においてモードの認識がなされるもの
であり、ここでは、リノマーライズが無しで、コンテキ
ストが同一でない期間T1 のモードIと認識され、期間
1 においてこの期間T1 のモードIが終了しているこ
とを意味しているものである。
【0262】なお、この期間T2 のモードにおいては、
期間T1 のモードIがリノマーライズが不要であること
を認識したことにより、次のモードである期間T2 のモ
ードIにおける、コンテキストの生成から算術演算まで
が行われることになるものである。
【0263】従って、Aレジスタ108のリノーマライ
ズ発生手段182からのリノーマライズ信号を受ける制
御手段113では、受けたリノーマライズ信号が“L”
レベルであることにより、期間T2 において、図11の
(g)及び(h)に示すように“H”レベルである書換
クロック信号及びリノーマライズクロック信号を出力す
る。
【0264】“H”レベルの書換クロック信号を受ける
コンテキストテーブル記憶手段104はその記憶内容を
書き換えることはなく、“H”レベルのリノーマライズ
クロック信号を受けるAレジスタ108のレジスト部1
81及びCレジスタ110はその記憶内容をシフトアッ
プすることなく、取り込んだ内容をラッチし続ける。な
お、図11の(l)に1番目の被復号化画素に対してA
レジスタ108及びCレジスタ110にラッチされるこ
とを、符号1にて示している。
【0265】また、制御手段113はリノーマライズク
ロック信号を“H”レベルとしているため、CTカウン
トクロック信号も“H”レベルを維持させ、制御手段1
13からの符号入力クロック信号及び符号シフトクロッ
クが“H”レベルのままであるので、入力手段12は符
号化データを取り込むこともなく、ラッチしている符号
化データを1ビットシフトアップすることもない。
【0266】したがって、この期間T1 のモードIにお
いては、被復号化画素に対するコンテキストの生成から
算術演算まで、システムクロックの1クロック(サイク
ル)で行われ、算術演算手段107によるAデータ及び
CデータそれぞれがAレジスタ108及びCレジスタ1
10に記憶され、コンテキストテーブル記憶手段104
の予測・インデックスデータが書き換えられないもので
ある。その結果、期間T1 のモードIにおける実質的な
動作時間はシステムクロックの1クロック分ですむもの
である。
【0267】次に、期間T2 のモードIの動作につい
て、2番目の被復号化画素に対して符号化処理がなされ
たものとして説明する。この期間T2 のモードIは、上
記した期間T1 のモードIと、被復号化画素のコンテキ
ストと後の被復号化画素のコンテキストが同一でないか
同一であるかの相違だけであるので、上記した期間T1
のモードIと同様に動作し、2番目の被復号化画素に対
するコンテキスト生成手段102によるコンテキストの
生成から算術演算手段107による算術演算まで、シス
テムクロックの1クロック(サイクル)で行われ、算術
演算手段107によるAデータ及びCデータそれぞれが
Aレジスタ108及びCレジスタ110に記憶され、コ
ンテキストテーブル記憶手段104の予測・インデック
スデータが書き換えられず、入力手段112は符号化デ
ータを取り込むこともなく、1ビットシフトアップする
こともない。その結果、期間T2 のモードIにおける実
質的な動作時間もシステムクロックの1クロック分です
むものである。
【0268】この時の算術演算手段7による演算結果で
ある画像データは、上記(5)式に基づき、確率推定テ
ーブル記憶手段105からのLSZデータと1番目の被
復号化画素の前の被復号化画素のAデータと1番目の被
復号化画素の前の被復号化画素のCデータとによって生
成される予測変換信号が予測シンボルと一致している
と、例えば“1”を示し、予測変換信号が予測シンボル
と一致していないと例えば“0”を示す。この演算結果
である画像データを2番目の被復号化画素に対する画像
データとして記憶手段101に記憶させる。
【0269】なお、この期間T2 のモードIの認識も、
期間T1 のモードIの認識と同様に、コンテキストの生
成の次のクロックである期間T3 によって行われるもの
であり、モードの認識によりリノマーライズが無しで、
コンテキストが同一であると認識したことにより、期間
3 においては次のモードであるモードIIにおける、コ
ンテキストの生成から算術演算までが行われることにな
るものである。
【0270】[モードII]図17において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T3 がモードII
における主要な各信号の波形の一例を示しているもので
ある。モードIIについて、3番目の被復号化画素に対し
て符号化処理がなされたものとして説明する。まず、期
間T3 において、システムクロック信号の立ち上がりに
より画素処理クロック信号が立ち上がる。この画素処理
クロック信号の立ち上がりを受けたコンテキスト生成手
段102は、記憶手段101から3番目の被復号化画素
に対するコンテキストを読み込み、読み込んだコンテキ
ストをコンテキスト記憶手段104のリード用アドレス
入力ノードARに出力する。なお、図17の(c)に3
番目の被復号化画素に対してコンテキストがコンテキス
ト生成手段102によって生成されていることを、符号
3にて示している。
【0271】コンテキスト記憶手段104においては、
リード用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキ
ストに基づいて8ビットの予測・インデックスデータが
読み出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブ
ル記憶手段105のアドレス入力ノードAに確率推定イ
ンデックスを、算術演算手段107に予測シンボルを出
力する。
【0272】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段105は、
アドレス入力ノードAに入力された確率推定インデック
スに基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビ
ットの確率推定データが読み出され、データ出力ノード
DOから算術演算手段7に出力する。
【0273】算術演算手段107(図14参照)では、
演算手段173にて上記(5)式に基づき、確率推定テ
ーブル記憶手段105からのLSZデータと2番目の被
復号化画素のAデータと2番目の被復号化画素のCデー
タとによって予測変換信号を生成する。
【0274】この予測変換信号が予測シンボルと一致し
ていると、画像データ発生手段171からは例えば
“1”を示す画像データを、予測変換信号が予測シンボ
ルと一致していないと例えば“0”を示す画像データを
3番目の被復号化画素に対する画像データとして記憶手
段101に記憶させる。
【0275】一方、予測変換信号が(5)式を満足して
いることを示すと、演算手段173は、上記(6)式に
基づき、確率推定テーブル記憶手段105からのLSZ
データと、2番目の被復号化画素のAデータによりAデ
ータを求め、Aレジスタ108に出力するとともに、上
記(7)式に基づき、2番目の被復号化画素のCデータ
をCレジスタ110に出力し、予測変換信号が(5)式
を満足していないことを示すと、演算手段173は、上
記(8)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段105
からのLSZデータをAデータとしてAレジスタ108
に出力するとともに、上記(9)式に基づき、確率推定
テーブル記憶手段105からのLSZデータと2番目の
被符号化画素のAデータ及びCデータによりCデータを
求め、Cレジスタ110に出力する。
【0276】このようにして演算手段173にて演算さ
れたAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ108
のレジスタ部181及びCレジスタ110(図15及び
図16参照)に制御手段113からの画素処理クロック
信号の立ち上がり(期間T4)にて取り込まれ、記憶
(記憶内容の書き換え)されることになる。
【0277】期間T3 では、期間T2 のモードIがリノ
ーマライズ処理が不要であることにより、図17の
(e)に示すようにリノーマライズ信号が“L”レベル
であり、制御手段113から出力される書換クロック信
号及びリノーマライズクロック信号は図17の(g)及
び(h)に示すように“H”レベルである。“H”レベ
ルの書換クロック信号を受けるコンテキストテーブル記
憶手段104はその記憶内容を書き換えることはなく、
“H”レベルのリノーマライズクロック信号を受けるA
レジスタ108のレジスト部181及びCレジスタ11
1はその記憶内容をシフトアップすることなく、取り込
んだ内容をラッチし続ける。
【0278】また、期間T3 では、制御手段113はリ
ノーマライズクロック信号を“H”レベルとしているた
め、CTカウントクロック信号も“H”レベルを維持さ
せ、制御手段113からの符号入力クロック信号及び符
号シフトクロック信号が“H”レベルのままであるの
で、入力手段112は符号化データを取り込むこともな
く、1ビットシフトアップすることもない。
【0279】一方、期間T4 にてAレジスタ108のレ
ジスタ部181に取り込まれる算術演算手段107によ
る演算結果であるAデータは、モードIIが1回のリノー
マライズ処理を必要とするモードとしているため、10
進数の0.5未満0.25以上の値になっており、その
最上位ビットの値は“0”であり、次のビットの値は
“1”である。従って、Aレジスタ108のリノーマラ
イズ発生手段82からは“正規化処理を行うこと”を意
味する“1”からなるリノーマライズ信号を出力し、制
御手段113に図17の(e)に示すように期間T4
て“H”レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0280】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了すること”を意味する“1”からなる1回
リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図17
の(f)に示すように期間T4 にて“H”レベルの1回
リノーマライズ信号が得られる。
【0281】さらに、期間T4 において、コンテキスト
生成手段2からの4番目の画素のコンテキスト及びコン
テキスト記憶手段103からの3番目の被復号化画素の
コンテキストを受けたコンテキスト比較手段106は、
図17の(d)に示すように“同一でない”場合を意味
する“L”レベルの同一コンテキスト信号を出力する。
【0282】従って、この期間T4 において、コンテキ
ストが同一でなく、1回のリノーマライズ処理を行う必
要があるモードIIを認識する。この認識により、図17
に示す期間T4 にてリノーマライズ処理、つまり、コン
テキストテーブル記憶手段104の予測・インデックス
データの書換処理とAレジスタ108及びCレジスタ1
10にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシ
フトアップ処理を行うことになる。
【0283】しかし、この実施の形態2に示すものにあ
っては、コンテキストテーブル記憶手段104をシステ
ムクロックの1クロック内で記憶内容の読み出しと記憶
内容の書き込み(書き換え)とを行える2ポートRAM
にて構成しており、しかも、Aセレクタ109及びCセ
レクタ111がシフトアップ選択信号の“H”レベルを
受けることにより、Aレジスタ108及びCレジスタ1
10にラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシ
フトアップしたデータを選択出力するようにしているた
め、このリノーマライズ処理を次の被復号化画素の復号
化処理を行うシステムクロックの最初のクロック、具体
的には図17に示すモードIII における期間T4 にて行
えるものである。このリノーマライズ処理については次
に説明するモードIII の動作説明にて詳しく説明する。
【0284】したがって、このモードIIにおいては、被
復号化画素に対するコンテキストの生成から算術演算ま
で、システムクロックの1クロック(サイクル)で行わ
れ、算術演算手段107によるAデータ及びCデータそ
れぞれがAレジスタ108及びCレジスタ110に記憶
され、リノーマライズ処理が次の被復号化画素の復号化
処理を行うシステムクロックの最初のクロックで行われ
るものであり、モードIIにおける動作時間は実質的にシ
ステムクロックの1クロック分ですむものである。
【0285】[モードIII ]図17において、(a)に
示したシステムクロック信号における期間T4 〜T6
モードIII (リノーマライズ処理を3回必要とするモー
ド)における主要な各信号の波形の一例を示しているも
のである。
【0286】モードIII について、4番目の被復号化画
素に対して復号化処理がなされたものとして説明する。
まず、期間T4 におけるシステムクロック信号の立ち上
がりにより画素処理クロック信号が立ち上がる。この画
素処理クロック信号の立ち上がりを受けたコンテキスト
生成手段102は、記憶手段101から4番目の被復号
化画素に対するコンテキストを読み込み、読み込んだコ
ンテキストをコンテキスト記憶手段104のリード用ア
ドレス入力ノードARに出力する。なお、図17の
(c)に4番目の被復号化画素に対してコンテキストが
コンテキスト生成手段102によって生成されているこ
とを、符号4にて示している。
【0287】コンテキスト記憶手段104においては、
リード用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキ
ストに基づいて8ビットの予測・インデックスデータが
読み出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブ
ル記憶手段105のアドレス入力ノードAに確率推定イ
ンデックスを、算術演算手段107に予測シンボルを出
力する。
【0288】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段105は、
アドレス入力ノードAに入力された確率推定インデック
スに基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビ
ットの確率推定データが読み出され、データ出力ノード
DOから算術演算手段107に出力する。
【0289】一方、上記したモードIIは1回のリノーマ
ライズ処理を行うモードであったため、モードIII の最
初のシステムクロックのクロック期間である期間T4
おいて、Aレジスタ108のリノーマライズ発生手段1
82からの“正規化処理を行うこと”を意味する“1”
を、Aレジスタ108の1回リノーマライズ発生手段1
83からの“後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ること”を意味する“1”を受けている制御手段113
は、図17の(e)及び(f)に示すように期間T4
おいて“H”レベルであるリノーマライズ信号及び1回
リノーマライズ信号を得、しかも、図17の(i)に示
すようにシステムクロックの立ち上がりを受けて立ち上
がるシフトアップ選択信号を生成することになる。
【0290】シフトアップ選択信号が立ち上がることに
より、この“後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ること”を意味するシフトアップ選択信号を受けるAセ
レクタ109は、Aレジスタ108からのAデータを1
ビットシフトアップしたデータを選択して算術演算手段
107に出力する。同様に、シフトアップ選択信号を受
けるCセレクタ111は、Cレジスタ110からのCデ
ータを1ビットシフトアップしたデータを選択して算術
演算手段107に出力する。この時の1ビットシフトア
ップしたCデータの最下位ビットは、入力手段112か
ら出力される、入力手段112にラッチされている最上
位ビットの符号化データになるものである。以下、1ビ
ットシフトアップしたCデータとは、このようなものを
指しているものである。
【0291】この期間T4 において、モードIIにおけ
る、Aレジスタ108及びCレジスタ110にラッチさ
れたAデータ及びCデータの1ビットシフトアップ処理
を行うことになる。なお、この期間T4 において、Aレ
ジスタ108及びCレジスタ110にラッチされている
Aデータ及びCデータは、モードIIにおける算術演算手
段107による算術演算結果(期間T3 )である。つま
り、期間T4 において、リノーマライズ信号が“H”レ
ベルになるものの1回リノーマライズ信号も“H”レベ
ルになるため、リノーマライズクロック信号が“H”レ
ベルであり、Aレジスタ108及びCレジスタ110の
記憶内容はシフトアップされず、取り込んだ内容をラッ
チし続けている。この状態を図17の(l)に示し、図
17の(l)に3番目の被復号化画素に対してAレジス
タ108及びCレジスタ110にラッチされていること
を符号3にて示している。
【0292】そして、算術演算手段107(図14参
照)では、演算手段173にて上記(5)式に基づき、
確率推定テーブル記憶手段105からのLSZデータと
3番目の被復号化画素のAデータ、つまり、1ビットシ
フトアップされたAデータと3番目の被復号化画素のC
データ、つまり、1ビットシフトアップされたCデータ
とによって予測変換信号を生成する。
【0293】この予測変換信号が予測シンボルと一致し
ていると、画像データ発生手段171からは例えば
“1”を示す画像データを、予測変換信号が予測シンボ
ルと一致していないと例えば“0”を示す画像データを
4番目の被復号化画素に対する画像データとして記憶手
段101に記憶させる。
【0294】一方、予測変換信号が(5)式を満足して
いることを示すと、演算手段173は、上記(6)式に
基づき、確率推定テーブル記憶手段105からのLSZ
データと、3番目の被復号化画素のAデータ、つまり、
1ビットシフトアップされたAデータによりAデータを
求め、Aレジスタ108に出力するとともに、上記
(7)式に基づき、3番目の被復号化画素のCデータ、
つまり、1ビットシフトアップされたCデータをCレジ
スタ110に出力し、予測変換信号が(5)式を満足し
ていないことを示すと、演算手段173は、上記(8)
式に基づき、確率推定テーブル記憶手段105からのL
SZデータをAデータとしてAレジスタ108に出力す
るとともに、上記(9)式に基づき、確率推定テーブル
記憶手段105からのLSZデータと3番目の被復号化
画素のAデータ及びCデータ、つまり、1ビットシフト
アップされたAデータ及びCデータによりCデータを求
め、Cレジスタ110に出力する。
【0295】このようにして演算手段173にて演算さ
れたAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ108
のレジスタ部181及びCレジスタ110(図15及び
図16参照)に制御手段113からの画素処理クロック
信号の立ち上がり(期間T5)にて取り込まれ、記憶
(記憶内容の書き換え)されることになる。
【0296】期間T4 では、モードIIが1回のリノーマ
ライズ処理が必要であることにより、制御手段113
は、Aレジスタ108のリノーマライズ発生手段182
からの“正規化処理を行うこと”を意味する“1”を受
けているため、画素処理クロック信号の立ち上がりを受
けて、図17の(g)に示すように、システムクロック
信号に同期した書換クロック信号を出力する。
【0297】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段104は、ライト用ア
ドレス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段1
03からのコンテキスト、つまり、モードIIにおける3
番目に対する被復号化画素のコンテキストに基づいたア
ドレスのコンテキストテーブル記憶部に、算術演算手段
107からの書換データを書き込み、記憶することにな
る。
【0298】この算術演算手段107からの書換データ
を、予測シンボル及び確率推定インデックス(状態番
号)別に図14を参照して説明する。予測シンボル・確
率推定インデックス生成手段(書換データ作成手段)1
72にて生成される予測シンボルは、演算手段173か
らの予測変換信号が上記(5)式を満足していることを
示していると、3番目の被復号化画素に対する確率推定
データのSWITCHデータにかかわらず3番目の被復
号化画素に対する予測・インデックスデータの予測シン
ボルの値と同じ値となり、予測変換信号が上記(5)式
を満足していないことを示していると、3番目の被復号
化画素に対する確率推定データのSWITCHデータが
“1”であると3番目の被復号化画素に対する予測・イ
ンデックスデータの予測シンボルの値を反転した値、S
WITCHデータが“0”であると3番目の被復号化画
素に対する予測・インデックスデータの予測シンボルの
値と同じ値となる。
【0299】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段172にて生成される確率推定インデックス(状態
番号)は、演算手段173からの予測変換信号が上記
(5)式を満足していることを示していると、3番目の
被復号化画素に対する確率推定データのNMPSデータ
に、上記(5)式を満足していないことを示している
と、3番目の被復号化画素に対する確率推定データのN
LPSデータになる。
【0300】このようにして算術演算手段107にて生
成された予測シンボル及び確率推定インデックスからな
る書換データが、3番目に対する被復号化画素のコンテ
キストに基づいたアドレスのコンテキストテーブル記憶
手段104のコンテキストテーブル記憶部に書き込まれ
ることになる。
【0301】また、制御手段113は、図17の(j)
に示すように、クロックとなるCTカウントクロック信
号を得、図17の(m)に示すように、期間T4 にてシ
ステムクロック信号と同期する符号シフトクロック信号
を生成することになる。この符号シフトクロック信号の
立ち下がりを受けた入力手段112は、ラッチしている
記憶内容を1ビットシフトアップして記憶し直す。ただ
し、図17の(k)に示すように、符号入力クロック信
号は、“H”レベルのままであるので、入力手段112
は符号化データを新たに取り込むことはない。
【0302】したがって、このモードIII の期間T4
おいては、4番目の被復号化画素に対するコンテキスト
の生成から算術演算までと、3番目の被復号化画素に対
するリノーマライズ処理、つまり、コンテキストテーブ
ル記憶手段104の予測・インデックスデータの書換処
理とAレジスタ108及びCレジスタ110にラッチさ
れたAデータ及びCデータの1ビットシフトアップ処理
とが、システムクロックの1クロック(サイクル)で行
われる。
【0303】また、このモードIII においては、3回の
リノーマライズ処理を必要とする例を示しているので、
期間T5 にてAレジスタ108のレジスタ部181に取
り込まれた算術演算手段107の演算結果であるAデー
タは、10進数の0.125未満0.0625以上の値
になるため、その最上位ビットの値は“0”であり、次
のビットの値も“0”である。従って、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からは“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”からなるリノーマライズ
信号を出力し、制御手段113に図17の(e)に示す
ように期間T5 にて“H”レベルのリノーマライズ信号
が得られる。
【0304】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”からなる1
回リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図1
7の(f)に示すように期間T5 にて“L”レベルの1
回リノーマライズ信号が得られる。
【0305】さらに、期間T5 において、コンテキスト
生成手段102からの5番目の画素のコンテキスト及び
コンテキスト記憶手段103から4番目の被符号化画素
のコンテキストを受けたコンテキスト比較手段106
は、図17の(d)に示すように“同一でない”場合を
意味する“L”レベルの同一コンテキスト信号を出力す
る。
【0306】従って、この期間T5 において、コンテキ
ストが同一でなく、2回以上のリノーマライズ処理を行
う必要があるモードIII を認識する。この認識により、
図17に示す期間T5 にて、リノーマライズ処理、つま
り、コンテキストテーブル記憶手段104の予測・イン
デックスデータの書換処理とAレジスタ108及びCレ
ジスタ110にラッチされたAデータ及びCデータの1
ビットシフトアップ処理を行うことになる。
【0307】この時、つまり、期間T5 において、上記
したようにシステムクロックの立ち上がりによる画素処
理クロック信号の立ち上がりにて、4番目の被復号化画
素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデータ
がAレジスタ108及びCレジスタ110に取り込ま
れ、ラッチされるとともに、画素処理クロック信号の立
ち上がりを受けたコンテキスト生成手段102は、記憶
手段101から5番目の被復号化画素に対するコンテキ
ストを読み込み、読み込んだコンテキストをコンテキス
ト記憶手段104のリード用アドレス入力ノードAR及
びコンテキスト記憶手段103に出力する。
【0308】しかし、Aレジスタ108のリノーマライ
ズ発生手段182から“正規化処理を行わせること”を
意味する“1”が出力されているとともに1回リノーマ
ライズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正
規化処理が終了しないこと”を意味する“0”が出力さ
れているため、画素処理クロック信号がこの期間T5
“H”レベルを維持し続ける。その結果、Aレジスタ1
08及びCレジスタ110の記憶内容は更新されず、4
番目の被符号化画素に対する算術演算の結果であるAデ
ータ及びCデータがAレジスタ108及びCレジスタ1
10にラッチされ続ける。
【0309】一方、制御手段113は、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”を受けることによってリ
ノーマライズクロック信号発生手段がセットされてシス
テムクロック信号に同期したリノーマライズクロック信
号を出力するとともに、システムクロック信号に同期し
た符号シフトクロック信号を出力する。
【0310】この符号シフトクロック信号の立ち下がり
を受けた入力手段112は、ラッチしている符号化デー
タを1ビットシフトアップしてラッチし直す。また、リ
ノーマライズクロック信号の立ち下がりを受けたAレジ
スタ108及びCレジスタ110はラッチしているAデ
ータ及びCデータ、つまり、期間T4にて算術演算手段
107にて演算処理された4番目の被復号化画素に対す
るAデータ及びCデータを1ビットシフトアップしてラ
ッチし直す。
【0311】また、制御手段113は、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”を受けているため、画素
処理クロックの立ち上がりを受けて、図17の(g)に
示すように、システムクロックに同期した書換クロック
信号を出力する。
【0312】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段104は、ライト用ア
ドレス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段1
03からのコンテキスト、つまり、4番目に対する被符
号化画素のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキ
ストテーブル記憶部に、算術演算手段107からの書換
データを書き込み、記憶することになる。
【0313】この算術演算手段107からの書換データ
を、予測シンボル及び確率推定インデックス別に図14
を参照して説明する。予測シンボル・確率推定インデッ
クス生成手段172にて生成される予測シンボルは、演
算手段173からの予測変換信号が上記(5)式を満足
していることを示すと、4番目の被復号化画素に対する
確率推定データのSWITCHデータにかかわらず4番
目の被復号化画素に対する予測・インデックスデータの
予測シンボルの値と同じ値となり、予測変換信号が上記
(5)式を満足していないことを示すと、4番目の被復
号化画素に対する確率推定データのSWITCHデータ
が“1”であると4番目の被復号化画素に対する予測・
インデックスデータの予測シンボルの値を反転した値、
SWITCHデータが“0”であると4番目の被復号化
画素に対する予測・インデックスデータの予測シンボル
の値と同じ値となる。
【0314】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段172にて生成される確率推定インデックス(状態
番号)は、演算手段173からの予測変換信号が上記
(5)式を満足していることを示すと、4番目の被復号
化画素に対する確率推定データのNMPSデータに、上
記(5)式を満足していないことを示すと、4番目の被
復号化画素に対する確率推定データのNLPSデータに
なる。
【0315】このようにして算術演算手段107にて生
成された予測シンボル及び確率推定インデックス(状態
番号)からなる書換データが、4番目に対する被復号化
画素のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキスト
テーブル記憶手段104のコンテキストテーブル記憶部
に書き込まれることになる。
【0316】この期間T5 において、Aレジスタ108
のレジスタ部181に記憶されたAデータは、1ビット
シフトアップされたことにより、10進数の0.25未
満0.125以上の値になるものの、その最上位ビット
の値は“0”であり、次のビットの値も“0”である。
従って、Aレジスタ108のリノーマライズ発生手段1
82からは“正規化処理を行うこと”を意味する“1”
からなるリノーマライズ信号を出力し、制御手段113
に図17の(e)に示すように期間T6 にて“H”レベ
ルのリノーマライズ信号が得られる。
【0317】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”からなる1
回リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図1
7の(f)に示すように期間T6 にて“L”レベルの1
回リノーマライズ信号が得られる。
【0318】このことは、次の期間T6 において、リノ
ーマライズ処理における、Aレジスタ108及びCレジ
スタ110にラッチされたAデータ及びCデータの1ビ
ットシフトアップ処理を行わせることを意味している。
【0319】したがって、期間T6 において、制御手段
113は、Aレジスタ108の1回リノーマライズ発生
手段183からの“後1回の正規化処理で正規化処理が
終了しないこと”を意味する“0”を受けていることに
より、制御手段113のリノーマライズクロック信号発
生手段がリセットされず、システムクロック信号に同期
したリノーマライズクロック信号を出力するとともに、
システムクロック信号に同期した符号シフトクロック信
号を出力する。
【0320】この符号シフトクロック信号の立ち下がり
を受けた入力手段112は、ラッチしている符号化デー
タを1ビットシフトアップしてラッチし直す。また、こ
のリノーマライズクロック信号の立ち下がりを受けたA
レジスタ108及びCレジスタ110はラッチしている
Aデータ及びCデータ、つまり、期間T5 にて1ビット
シフトアップされたAデータ及びCデータを、さらに1
ビットシフトアップしてラッチし直す。
【0321】なお、制御手段113は、Aレジスタ10
8の1回リノーマライズ発生手段183からは“後1回
の正規化処理で正規化処理が終了しないこと”を意味す
る“0”が出力されているため、画素処理クロック信号
がこの期間T6 中も“H”レベルを維持し続けるため、
図17の(g)に示すように、書換クロック信号も
“H”レベルを維持する。その結果、コンテキストテー
ブル記憶手段104の記憶内容は書き換えられることが
ない。
【0322】この期間T6 において、Aレジスタ108
のレジスタ部181に記憶されたAデータは、1ビット
シフトアップされたことにより、10進数の0.5未満
0.25以上の値になるものの、その最上位ビットの値
は“0”であり、次のビットの値は“1”になる。従っ
て、Aレジスタ108のリノーマライズ発生手段182
からは“正規化処理を行うこと”を意味する“1”から
なるリノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図
17の(e)に示すように期間T7 にて“H”レベルの
リノーマライズ信号が得られる。
【0323】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了すること”を意味する“1”からなる1回
リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図17
の(f)に示すように期間T7 にて“H”レベルの1回
リノーマライズ信号が得られる。
【0324】このことは、次の期間T7 において、リノ
ーマライズ処理における、Aレジスタ108及びCレジ
スタ110にラッチされたAデータ及びCデータの1ビ
ットシフトアップ処理を行わせることを意味し、かつ、
後1回の正規化処理でこのモードIII が終了することを
意味している。
【0325】つまり、Aレジスタ108の1回リノーマ
ライズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正
規化処理が終了すること”を意味する“1”が出力され
ることから、上記モードIIで説明したと同様に、このリ
ノーマライズ処理を次の被復号化画素の復号化処理を行
うシステムクロックの最初のクロック、具体的には図1
7に示すモードIVにおける期間T7 にて行えることを意
味しているものである。このリノーマライズ処理につい
ては次に説明するモードIVの動作説明にて詳しく説明す
る。
【0326】したがって、このモードIII においては、
リノーマライズの処理回数が3回必要なものにおいて、
被復号化画素に対するコンテキストの生成から算術演算
まで、システムクロックの1クロック(サイクル)で行
われ、算術演算手段107によるAデータ及びCデータ
それぞれがAレジスタ108及びCレジスタ110に記
憶され、2回のリノーマライズ処理がシステムクロック
の2クロックで行われ、最後のリノーマライズ処理が次
の被復号化画素の復号化処理を行うシステムクロックの
最初のクロックで行われるものであり、モードIII にお
ける動作時間は実質的にシステムクロックの3クロック
分ですむものである。
【0327】なお、制御手段113は期間T4 〜T6
おいてリノーマライズクロック信号を“H”レベルとし
ているため、CTカウントクロック信号を図17の
(j)に示すようにシステムクロック信号と同じクロッ
ク信号とするものの、3クロックであるため、制御手段
13からの符号入力クロック信号が“H”レベルのまま
であり、入力手段112は符号化データを取り込むこと
がない。
【0328】[モードIV]図17において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T7 〜T8 がモ
ードIVにおける主要な各信号の波形の一例を示している
ものである。モードIVについて、5番目の被復号化画素
に対して復号化処理がなされたものとして説明する。期
間T7 において、既に(期間T5 において)コンテキス
ト生成手段102は、記憶手段101から5番目の被符
号化画素に対するコンテキストを読み込み、読み込んだ
コンテキストをコンテキスト記憶手段104のリード用
アドレス入力ノードARに出力している。なお、図17
の(c)に5番目の被復号化画素に対してコンテキスト
がコンテキスト生成手段102によって生成されている
ことを、符号5にて示している。
【0329】コンテキスト記憶手段104においては、
リード用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキ
ストに基づいて8ビットの予測・インデックスデータが
読み出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブ
ル記憶手段105のアドレス入力ノードAに確率推定イ
ンデックスを、算術演算手段107に予測シンボルを出
力する。
【0330】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段105は、
アドレス入力ノードAに入力された確率推定インデック
スに基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビ
ットの確率推定データが読み出され、データ出力ノード
DOから算術演算手段107に出力する。
【0331】一方、上記したモードIII の期間T6 にお
いて後1回のリノーマライズ処理を行う必要があること
を示していたため、このモードIVの最初のシステムクロ
ックのクロック期間であるT7 において、Aレジスタ1
08のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処
理を行うこと”を意味する“1”を、Aレジスタ108
の1回リノーマライズ発生手段183からの“後1回の
正規化処理で正規化処理が終了すること”を意味する
“1”を受けている制御手段113は、図11の(e)
及び(f)に示すように期間T7 において“H”レベル
のリノーマライズ信号及び1回リノーマライズ信号を
得、しかも、図11の(i)に示すようにシステムクロ
ックの立ち上がりを受けて立ち上がるシフトアップ選択
信号を生成することになる。
【0332】シフトアップ選択信号が立ち上がることに
より、この“後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ること”を意味するシフトアップ選択信号を受けるAセ
レクタ109は、Aレジスタ108からのAデータを1
ビットシフトアップしたデータを選択して算術演算手段
107に出力する。同様に、シフトアップ選択信号を受
けるCセレクタ111は、Cレジスタ110からのCデ
ータを1ビットシフトアップしたデータを選択して算術
演算手段107に出力する。
【0333】つまり、この期間T7 において、モードII
I における、Aレジスタ108及びCレジスタ110に
ラッチされたAデータ及びCデータの1ビットシフトア
ップ処理と同等の処理がなされることになる。結果とし
て、モードIII において、期間T5 〜T7 で3回のリノ
ーマライズ処理が行われることになり、Aセレクタ10
9及びCセレクタ111から出力されるAデータ及びC
データは、モードIIIの期間T4 において4番目の被符
号化画素に対する算術演算されたAデータ及びCデータ
を3ビットシフトアップ、つまり8倍したAデータ及び
Cデータになっているものである。
【0334】そして、算術演算手段107(図14参
照)では、演算手段173にて上記(5)式に基づき、
確率推定テーブル記憶手段105からのLSZデータと
4番目の被復号化画素のAデータ、つまり、3ビットシ
フトアップされたAデータと4番目の被復号化画素のC
データ、つまり、3ビットシフトアップされたCデータ
とによって予測変換信号を生成する。
【0335】この予測変換信号が予測シンボルと一致し
ていると、画像データ発生手段171から例えば“1”
を示す画像データを、予測変換信号が予測シンボルと一
致していないと例えば“0”を示す画像データを5番目
の被復号化画素に対する画像データとして記憶手段10
1に記憶させる。
【0336】一方、予測変換信号が(5)式を満足して
いることを示すと、演算手段173は、上記(6)式に
基づき、確率推定テーブル記憶手段105からのLSZ
データと、4番目の被符号化画素のAデータ、つまり、
4番目の被符号化画素に対する算術演算されたAデータ
が3ビットシフトアップされたAデータによりAデータ
を求め、Aレジスタ108に出力するとともに、上記
(7)式に基づき、4番目の被符号化画素のCデータ、
つまり、4番目の被符号化画素に対する算術演算された
Cデータが3ビットシフトアップされたCデータをCレ
ジスタ110に出力し、予測変換信号が(5)式を満足
していないことを示すと、演算手段173は、上記
(8)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段105か
らのLSZデータをAデータとしてAレジスタ108に
出力するとともに、上記(9)式に基づき、確率推定テ
ーブル記憶手段105からのLSZデータと4番目の被
符号化画素のAデータ及びCデータ、つまり、4番目の
被符号化画素に対する算術演算されたAデータ及びCデ
ータがそれぞれ3ビットシフトアップされたAデータ及
びCデータによりCデータを求め、Cレジスタ110に
出力する。
【0337】このようにして演算手段173にて演算さ
れたAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ108
のレジスタ部181及びCレジスタ110(図15及び
図16参照)に制御手段113からの画素処理クロック
信号の立ち上がり(期間T8)にて取り込まれ、記憶
(記憶内容の書き換え)されることになる。
【0338】一方、制御手段113は、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”を受けているものの、こ
の期間T7 において書換クロック信号が“H”レベルを
維持しているため、コンテキストテーブル記憶手段10
4の記憶内容は書き換えられることがない。
【0339】また、制御手段113は、図17の(j)
に示すように、クロックとなるCTカウントクロック信
号を得、図17の(m)に示すように、期間T7 にてシ
ステムクロック信号と同期する符号システムクロック信
号を生成することになる。この符号システムクロック信
号の立ち下がりを受けた入力手段112は、ラッチして
いる記憶内容を1ビットシフトアップして記憶し直す。
【0340】したがって、このモードIVの期間T7 にお
いては、5番目の被復号化画素に対するコンテキストに
基づく算術演算までと、4番目の被復号化画素に対する
最後のリノーマライズ処理、つまり、Aレジスタ108
及びCレジスタ110にラッチされたAデータ及びCデ
ータの1ビットシフトアップ処理とが、システムクロッ
クの1クロック(サイクル)で行われる。
【0341】また、このモードIVにおいては、1回のリ
ノーマライズ処理を必要とする例を示しているので、A
レジスタ108のレジスタ部181に記憶されたAデー
タは、10進数の0.5未満0.25以上の値になるた
め、その最上位ビットの値は“0”であり、次のビット
の値は“1”である。従って、Aレジスタ108のリノ
ーマライズ発生手段182からは“正規化処理を行うこ
と”を意味する“1”からなるリノーマライズ信号を出
力し、制御手段113に図17の(e)に示すように期
間T8 にて“H”レベルのリノーマライズ信号が得られ
る。
【0342】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了すること”を意味する“1”からなる1回
リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図17
の(f)に示すように期間T8 にて“H”レベルの1回
リノーマライズ信号が得られる。
【0343】さらに、期間T8 において、コンテキスト
生成手段102からの6番目の画素のコンテキスト及び
コンテキスト記憶手段103からの5番目の被復号化画
素のコンテキストを受けたコンテキスト比較手段106
は、図17の(d)に示すように“同一である”場合を
意味する“H”レベルの同一コンテキスト信号を出力す
る。
【0344】従って、この期間T8 において、コンテキ
ストが同一であり、1回のリノーマライズ処理を行う必
要があるモードIVを認識する。この認識により、図17
に示す期間T8 にて、リノーマライズ処理、つまり、コ
ンテキストテーブル記憶手段104の予測・インデック
スデータの書換処理とAレジスタ108及びCレジスタ
110にラッチされたAデータ及びCデータの1ビット
シフトアップ処理を行うことになる。
【0345】この時、つまり、期間T8 において、上記
したようにシステムクロックの立ち上がりによる画素処
理クロック信号の立ち上がりにて、5番目の被符号化画
素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデータ
がAレジスタ108及びCレジスタ110に取り込ま
れ、ラッチされるとともに、画素処理クロック信号の立
ち上がりを受けたコンテキスト生成手段102は、記憶
手段101から6番目の被復号化画素に対するコンテキ
ストを読み込み、読み込んだコンテキストをコンテキス
ト記憶手段104のリード用アドレス入力ノードAR及
びコンテキスト記憶手段103に出力する。
【0346】しかし、Aレジスタ108のリノーマライ
ズ発生手段182から“正規化処理を行わせること”を
意味する“1”が出力されているとともに1回リノーマ
ライズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正
規化処理が終了すること”を意味する“1”が出力さ
れ、コンテキスト比較手段106からの同一コンテキス
ト信号が同一であることを意味しているため、画素処理
クロック信号がこの期間T8 中“H”レベルを維持し続
ける。その結果、Aレジスタ108及びCレジスタ11
0の記憶内容は更新されず、5番目の被復号化画素に対
する算術演算の結果であるAデータ及びCデータがAレ
ジスタ108及びCレジスタ110にラッチされ続け
る。
【0347】一方、制御手段113は、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”を受けることによってリ
ノーマライズクロック信号発生手段がセットされてシス
テムクロック信号に同期したリノーマライズクロック信
号を出力するとともに、システムクロック信号に同期し
た符号シフトクロック信号を出力する。
【0348】この符号シフトクロック信号の立ち下がり
を受けた入力手段112は、ラッチしている符号化デー
タを1ビットシフトアップしてラッチし直す。また、リ
ノーマライズクロック信号の立ち下がりを受けたAレジ
スタ108及びCレジスタ110はラッチしているAデ
ータ及びCデータ、つまり、期間T7にて算術演算手段
7にて演算処理された5番目の被復号化画素に対するA
データ及びCデータを1ビットシフトアップしてラッチ
し直す。
【0349】また、制御手段113は、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”を受けているため、画素
処理クロックの立ち上がりを受けて、図17の(g)に
示すように、システムクロックに同期した書換クロック
信号を出力する。
【0350】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段104は、ライト用ア
ドレス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段3
からのコンテキスト、つまり、5番目に対する被復号化
画素のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキスト
テーブル記憶部に、算術演算手段107からの書換デー
タを書き込み、記憶することになる。
【0351】この算術演算手段107からの書換データ
を、予測シンボル及び確率推定インデックス別に図14
を参照して説明する。予測シンボル・確率推定インデッ
クス生成手段172にて生成される予測シンボルは、演
算手段173からの予測変換信号が上記(5)式を満足
していることを示すと、5番目の被復号化画素に対する
確率推定データのSWITCHデータにかかわらず5番
目の被復号化画素に対する予測・インデックスデータの
予測シンボルの値と同じ値となり、予測変換信号が上記
(5)式を満足していないことを示すと、5番目の被復
号化画素に対する確率推定データのSWITCHデータ
が“1”であると5番目の被復号化画素に対する予測・
インデックスデータの予測シンボルの値を反転した値、
SWITCHデータが“0”であると5番目の被復号化
画素に対する予測・インデックスデータの予測シンボル
の値と同じ値となる。
【0352】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段172にて生成される確率推定インデックス(状態
番号)は、演算手段173からの予測変換信号が上記
(5)式を満足していることを示すと、5番目の被復号
化画素に対する確率推定データのNMPSデータに、演
算手段173からの予測変換信号が上記(5)式を満足
していないことを示すと、5番目の被復号化画素に対す
る確率推定データのNLPSデータになる。
【0353】このようにして算術演算手段107にて生
成された予測シンボル及び確率推定インデックス(状態
番号)からなる書換データが、5番目に対する被復号化
画素のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキスト
テーブル記憶手段104のコンテキストテーブル記憶部
に書き込まれることになる。
【0354】この期間T8 において、Aレジスタ108
のレジスタ部181に記憶されたAデータは、1ビット
シフトアップされたことにより、10進数の0.5以上
の値になり、その最上位ビットの値は“1”になる。従
って、Aレジスタ108のリノーマライズ発生手段18
2からは“正規化処理を行わないこと”を意味する
“0”からなるリノーマライズ信号を出力し、制御手段
13に図17の(e)に示すように期間T9 にて“L”
レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0355】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”からなる1
回リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図1
7の(f)に示すように期間T9 にて“L”レベルの1
回リノーマライズ信号が得られる。
【0356】したがって、このモードIVにおいては、既
にリノーマライズ処理が終了したことを意味し、リノー
マライズの処理回数が1回必要なものにおいて、被符号
化画素に対するコンテキストの生成から算術演算まで、
システムクロックの1クロック(サイクル)で行われ、
算術演算手段107によるAデータ及びCデータそれぞ
れがAレジスタ108及びCレジスタ110に記憶さ
れ、1回のリノーマライズ処理がシステムクロックの1
クロックで行われるものであり、モードIVにおける動作
時間はシステムクロックの2クロック分になる。
【0357】なお、制御手段113は、期間T7 及び期
間T8 において、図17の(e)に示すリノーマライズ
信号が“H”レベルであるため、CTカウントクロック
信号を図17の(j)に示すようにシステムクロック信
号と同じクロック信号とするものの、2クロックであ
り、前モードからの合計クロック数が5クロックである
ため、制御手段113からの符号入力クロック信号が
“H”レベルのままであり、入力手段112は符号化デ
ータを取り込むことがない。
【0358】[モードV]図17において、(a)に示
したシステムクロック信号における期間T9 〜T13がモ
ードVにおける主要な各信号の波形の一例を示している
ものである。モードVについて、6番目の被復号化画素
に対して符号化処理がなされたものとして説明する。期
間T9 において、既にコンテキスト生成手段102は、
記憶手段101から6番目の被復号化画素に対するコン
テキストを読み込み、読み込んだコンテキストをコンテ
キスト記憶手段104のリード用アドレス入力ノードA
Rに出力している。なお、図17の(c)に6番目の被
復号化画素に対してコンテキストがコンテキスト生成手
段2によって生成されていることを、符号6にて示して
いる。
【0359】コンテキスト記憶手段104においては、
リード用アドレス入力ノードARに入力されたコンテキ
ストに基づいて8ビットの予測・インデックスデータが
読み出され、データ出力ノードDOから確率推定テーブ
ル記憶手段105のアドレス入力ノードAに確率推定イ
ンデックスを、算術演算手段107に予測シンボルを出
力する。
【0360】予測・インデックスデータの確率推定イン
デックスを受けた確率推定テーブル記憶手段105は、
アドレス入力ノードAに入力された確率推定インデック
スに基づいて図6に示す確率推定テーブルに示す31ビ
ットの確率推定データが読み出され、データ出力ノード
DOから算術演算手段107に出力する。
【0361】一方、上記したモードIVにおいては期間T
8 において処理が完了しているため、この期間T9 にお
いては、図17の(e)及び(f)に示すように、制御
手段113にてそれぞれ“L”レベルのリノーマライズ
信号及び1回リノーマライズ信号が得られ、リノーマラ
イズ処理が行われないものである。
【0362】また、期間T8 において画素処理クロック
信号が“H”レベルを維持していたため、期間T9 にお
いてシステムクロックが立ち上がっても画素処理クロッ
ク信号は“H”レベルのままであり、Aレジスタ108
及びCレジスタ110にラッチされているAデータ及び
Cデータは、期間T8 にてラッチされた期間T7 におい
て5番目の被復号化画素に対する算術演算されたAデー
タ及びCデータを1ビットシフトアップされたAデータ
及びCデータになっている。
【0363】そして、算術演算手段107(図14参
照)では、演算手段173にて上記(5)式に基づき、
確率推定テーブル記憶手段105からのLSZデータと
5番目の被復号化画素のAデータと5番目の被復号化画
素のCデータとによって予測変換信号を生成する。
【0364】この予測変換信号が予測シンボルと一致し
ていると、画像データ発生手段171からは例えば
“1”を示す画像データを、予測変換信号が予測シンボ
ルと一致していないと例えば“0”を示す画像データを
6番目の被復号化画素に対する画像データとして記憶手
段101に記憶させる。
【0365】一方、予測変換信号が上記(5)式を満足
していることを示すと、演算手段173は、上記(6)
式に基づき、確率推定テーブル記憶手段105からのL
SZデータと、5番目の被復号化画素のAデータ、つま
り、1ビットシフトアップされたAデータによりAデー
タを求め、Aレジスタ108に出力するとともに、上記
(7)式に基づき、5番目の被復号化画素のCデータ、
つまり、1ビットシフトアップされたCデータをCレジ
スタ110に出力し、予測変換信号が上記(5)式を満
足していないことを示すと、演算手段173は、上記
(8)式に基づき、確率推定テーブル記憶手段105か
らのLSZデータをAデータとしてAレジスタ108に
出力するとともに、上記(9)式に基づき、確率推定テ
ーブル記憶手段105からのLSZデータと5番目の被
符号化画素のAデータ及びCデータ、つまり、1ビット
シフトアップされたAデータ及びCデータによりCデー
タを求め、Cレジスタ110に出力する。
【0366】このようにして演算手段173にて演算さ
れたAデータ及びCデータはそれぞれAレジスタ108
のレジスタ部181及びCレジスタ110(図8及び図
9参照)に制御手段113からの画素処理クロック信号
の立ち上がり(期間T10)にて取り込まれ、記憶(記憶
内容の書き換え)されることになる。
【0367】一方、制御手段113からの書換クロック
信号は図17の(g)に示すように、“H”レベルを維
持するため、コンテキストテーブル記憶手段104の記
憶内容は書き換えられることがない。
【0368】また、このモードVにおいては、5回のリ
ノーマライズ処理を必要とする例を示しているので、A
レジスタ108のレジスタ部181に記憶されたAデー
タは、10進数の0.03125未満0.015625
以上の値になるため、その最上位ビットの値は“0”で
あり、次のビットの値は“0”である。従って、Aレジ
スタ108のリノーマライズ発生手段182からは“正
規化処理を行うこと”を意味する“1”からなるリノー
マライズ信号を出力し、制御手段113に図17の
(e)に示すように期間T10にて“H”レベルのリノー
マライズ信号が得られる。
【0369】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”からなる1
回リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図1
7の(f)に示すように期間T10にて“L”レベルの1
回リノーマライズ信号が得られる。
【0370】さらに、期間T10において、コンテキスト
生成手段102からの7番目の画素のコンテキスト及び
コンテキスト記憶手段103からの6番目の被復号化画
素のコンテキストを受けたコンテキスト比較手段106
は、図17の(d)に示すように“同一である”場合を
意味する“H”レベルの同一コンテキスト信号を出力す
る。
【0371】従って、この期間T10において、コンテキ
ストが同一であり、2回以上のリノーマライズ処理を行
う必要があるモードVを認識する。この認識により、図
17に示す期間T10にて、リノーマライズ処理、つま
り、コンテキストテーブル記憶手段104の予測・イン
デックスデータの書換処理とAレジスタ108及びCレ
ジスタ110にラッチされたAデータ及びCデータの1
ビットシフトアップ処理を行うことになる。
【0372】この時、つまり、期間T10において、上記
したようにシステムクロックの立ち上がりによる画素処
理クロック信号の立ち上がりにて、6番目の被復号化画
素に対する算術演算の結果であるAデータ及びCデータ
がAレジスタ108及びCレジスタ110に取り込ま
れ、ラッチされるとともに、画素処理クロック信号の立
ち上がりを受けたコンテキスト生成手段102は、記憶
手段101から7番目の被復号化画素に対するコンテキ
ストを読み込み、読み込んだコンテキストをコンテキス
ト記憶手段104のリード用アドレス入力ノードAR及
びコンテキスト記憶手段103に出力する。
【0373】しかし、Aレジスタ108のリノーマライ
ズ発生手段182から“正規化処理を行わせること”を
意味する“1”が出力されているとともに1回リノーマ
ライズ発生手段183から“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”が出力され
ているため、画素処理クロック信号がこの期間T10
“H”レベルを維持し続ける。その結果、Aレジスタ1
08及びCレジスタ110の記憶内容は更新されず、6
番目の被復号化画素に対する算術演算の結果であるAデ
ータ及びCデータがAレジスタ108及びCレジスタ1
10にラッチされ続ける。
【0374】一方、制御手段113は、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”を受けることによってリ
ノーマライズクロック信号発生手段がセットされてシス
テムクロック信号に同期したリノーマライズクロック信
号を出力するとともに、システムクロック信号に同期し
た符号シフトクロック信号を出力する。
【0375】この符号シフトクロック信号の立ち下がり
を受けた入力手段112は、ラッチしている符号化デー
タを1ビットシフトアップしてラッチし直す。また、リ
ノーマライズクロック信号の立ち下がりを受けたAレジ
スタ108及びCレジスタ110はラッチしているAデ
ータ及びCデータ、つまり、期間T9にて算術演算手段
107にて演算処理された6番目の被復号化画素に対す
るAデータ及びCデータを1ビットシフトアップしてラ
ッチし直す。
【0376】また、制御手段113は、Aレジスタ10
8のリノーマライズ発生手段182からの“正規化処理
を行うこと”を意味する“1”を受けているため、画素
処理クロックの立ち上がりを受けて、図17の(g)に
示すように、システムクロックに同期した書換クロック
信号を出力する。
【0377】この書換クロック信号の立ち下がりを受け
たコンテキストテーブル記憶手段104は、ライト用ア
ドレス入力ノードAWに受けたコンテキスト記憶手段1
03からのコンテキスト、つまり、このモードVにおけ
る6番目に対する被復号化画素のコンテキストに基づい
たアドレスのコンテキストテーブル記憶部に、算術演算
手段107からの書換データを書き込み、記憶すること
になる。
【0378】この算術演算手段107からの書換データ
を、予測シンボル及び確率推定インデックス別に図14
を参照して説明する。予測シンボル・確率推定インデッ
クス生成手段172にて生成される予測シンボルは、演
算手段173からの予測変換信号が上記(5)式を満足
していることを示すと、6番目の被復号化画素に対する
確率推定データのSWITCHデータにかかわらず6番
目の被復号化画素に対する予測・インデックスデータの
予測シンボルの値と同じ値となり、予測変換信号が上記
(5)式を満足していないことを示すと、6番目の被復
号化画素に対する確率推定データのSWITCHデータ
が“1”であると6番目の被復号化画素に対する予測・
インデックスデータの予測シンボルの値を反転した値、
SWITCHデータが“0”であると6番目の被復号化
画素に対する予測・インデックスデータの予測シンボル
の値と同じ値となる。
【0379】予測シンボル・確率推定インデックス生成
手段172にて生成される確率推定インデックス’(状
態信号)は、演算手段173からの予測変換信号が上記
(5)式を満足していることを示すと、6番目の被復号
化画素に対する確率推定データのNMPSデータに、上
記(5)式を満足していないことを示すと、6番目の被
復号化画素に対する確率推定データのNLPSデータに
なる。
【0380】このようにして算術演算手段107にて生
成された予測シンボル及び確率推定インデックス(状態
番号)からなる書換データが、6番目に対する被復号化
画素のコンテキストに基づいたアドレスのコンテキスト
テーブル記憶手段104のコンテキストテーブル記憶部
に書き込まれることになる。
【0381】この期間T10において、Aレジスタ108
のレジスタ部181に記憶されたAデータは、1ビット
シフトアップされたことにより、10進数の0.062
5未満0.03125以上の値になるものの、その最上
位ビットの値は“0”であり、次のビットの値も“0”
である。
【0382】従って、Aレジスタ108のリノーマライ
ズ発生手段182からは“正規化処理を行うこと”を意
味する“1”からなるリノーマライズ信号を出力し、制
御手段113に図17の(e)に示すように期間T11
て“H”レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0383】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”からなる1
回リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図1
7の(f)に示すように期間T11にて“L”レベルの1
回リノーマライズ信号が得られる。
【0384】このことは、期間T11において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ108及びCレジスタ
110にラッチされたAデータ及びCデータの1ビット
シフトアップ処理を行わせることを意味している。
【0385】したがって、期間T11において、制御手段
113は、Aレジスタ108の1回リノーマライズ発生
手段183からの“後1回の正規化処理で正規化処理が
終了しないこと”を意味する“0”を受けていることに
より、制御手段113のリノーマライズクロック信号発
生手段がリセットされず、システムクロック信号に同期
したリノーマライズクロック信号を出力する。
【0386】この符号シフトクロック信号の立ち下がり
を受けた入力手段112は、ラッチしている符号化デー
タを1ビットシフトアップしてラッチし直す。また、リ
ノーマライズクロック信号の立ち下がりを受けたAレジ
スタ108及びCレジスタ110はラッチしているAデ
ータ及びCデータ、つまり、期間T10にて1ビットシフ
トアップされたAデータ及びCデータを、さらに1ビッ
トシフトアップしてラッチし直す。
【0387】なお、制御手段113は、この期間T
11中、書換クロック信号を“H”レベルにしているた
め、コンテキストテーブル記憶手段104の記憶内容は
書き換えられることがない。
【0388】さらに、この期間T11において、Aレジス
タ108のレジスタ部181に記憶されたAデータは、
1ビットシフトアップされたことにより、10進数の
0.125未満0.0625以上の値になるものの、そ
の最上位ビットの値は“0”であり、次のビットの値も
“0”である。従って、Aレジスタ108のリノーマラ
イズ発生手段182からは“正規化処理を行うこと”を
意味する“1”からなるリノーマライズ信号を出力し、
制御手段113に図17の(e)に示すように期間T12
にて“H”レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0389】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”からなる1
回リノーマライズ信号を出力し、制御手段113に図1
7の(f)に示すように期間T12にて“L”レベルの1
回リノーマライズ信号が得られる。
【0390】このことは、期間T12において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ108及びCレジスタ
110にラッチされたAデータ及びCデータの1ビット
シフトアップ処理を行わせることを意味している。
【0391】したがって、期間T12において、制御手段
113は、Aレジスタ108の1回リノーマライズ発生
手段183からの“後1回の正規化処理で正規化処理が
終了しないこと”を意味する“0”を受けていることに
より、制御手段113のリノーマライズクロック信号発
生手段がリセットされず、システムクロック信号に同期
したリノーマライズクロック信号を出力する。
【0392】なお、この期間T12において、制御手段1
13は、図17の(j)に示すようにCTカウントクロ
ック信号のカウント数が8になり、この実施の形態2で
は送信するための符号化データのビット数を8としてい
るため、符号システムクロック信号はシステムクロック
信号に同期せず、“H”レベルを維持し、符号入力クロ
ック信号をシステムクロック信号に同期した信号となし
ている。
【0393】この符号入力クロック信号の立ち下がりを
受けた入力手段112は、送信されてくる8ビットの符
号化データを取り込み、前の符号化データをこの取り込
んだ符号化データに書き換え、記憶する。また、リノー
マライズクロック信号の立ち下がりを受けたAレジスタ
108及びCレジスタ110はラッチしているAデータ
及びCデータ、つまり、期間T11にて1ビットシフト
アップされたAデータ及びCデータを、さらに1ビット
シフトアップしてラッチし直す。
【0394】なお、制御手段113は、この期間T12
中、図17の(g)に示すように、書換クロック信号を
“H”レベルとしているため、コンテキストテーブル記
憶手段104の記憶内容は書き換えられることがない。
【0395】さらに、この期間T12において、Aレジス
タ108のレジスタ部181に記憶されたAデータは、
1ビットシフトアップされたことにより、10進数の
0.25未満0.125以上の値になるものの、その最
上位ビットの値は“0”であり、次のビットの値も
“0”である。従って、Aレジスタ108のリノーマラ
イズ発生手段182からは“正規化処理を行うこと”を
意味する“1”からなるリノーマライズ信号を出力し、
制御手段113にて図17の(e)に示すように期間T
13にて“H”レベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0396】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了しないこと”を意味する“0”からなる1
回リノーマライズ信号を出力し、制御手段113にて図
17の(f)に示すように期間T13にて“L”レベルの
1回リノーマライズ信号が得られる。
【0397】このことは、期間T13において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ108及びCレジスタ
110にラッチされたAデータ及びCデータの1ビット
シフトアップ処理を行わせることを意味している。
【0398】したがって、期間T13において、制御手段
113は、Aレジスタ108の1回リノーマライズ発生
手段183からの“後1回の正規化処理で正規化処理が
終了しないこと”を意味する“0”を受けていることに
より、制御手段113のリノーマライズクロック信号発
生手段がリセットされず、システムクロック信号に同期
したリノーマライズクロック信号を出力するとともに、
システムクロック信号に同期した符号シフトクロック信
号を出力する。
【0399】この符号シフトクロック信号の立ち下がり
を受けた入力手段112は、ラッチしている符号化デー
タを1ビットシフトアップしてラッチし直す。このリノ
ーマライズクロック信号の立ち下がりを受けたAレジス
タ108及びCレジスタ110はラッチしているAデー
タ及びCデータ、つまり、期間T12にて1ビットシフト
アップされたAデータ及びCデータを、さらに1ビット
シフトアップしてラッチし直す。
【0400】なお、制御手段113は、この期間T
13中、図17の(g)に示すように、書換クロック信号
を“H”レベルとしているため、コンテキストテーブル
記憶手段104の記憶内容は書き換えられることがな
い。
【0401】さらに、この期間T13において、Aレジス
タ108のレジスタ部181に記憶されたAデータは、
1ビットシフトアップされたことにより、10進数の
0.5未満0.25以上の値になり、その最上位ビット
の値は“0”であり、次のビットの値は“1”になる。
従って、Aレジスタ108のリノーマライズ発生手段1
82からは“正規化処理を行うこと”を意味する“1”
からなるリノーマライズ信号を出力し、制御手段113
にて図17の(e)に示すように期間T14にて“H”レ
ベルのリノーマライズ信号が得られる。
【0402】また、Aレジスタ108の1回リノーマラ
イズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正規
化処理が終了すること”を意味する“1”からなる1回
リノーマライズ信号を出力し、制御手段113にて図1
7の(f)に示すように期間T14にて“H”レベルの1
回リノーマライズ信号が得られる。
【0403】このことは、期間T14において、リノーマ
ライズ処理における、Aレジスタ108及びCレジスタ
110にラッチされたAデータ及びCデータの1ビット
シフトアップ処理を行わせることを意味し、かつ後1回
の正規化処理でこのモードVが終了することを意味して
いる。
【0404】つまり、Aレジスタ108の1回リノーマ
ライズ発生手段183からは“後1回の正規化処理で正
規化処理が終了すること”を意味する“1”が出力され
ることから、このリノーマライズ処理を次の被復号化画
素の復号化処理を行うシステムクロックの最初のクロッ
ク、具体的には図17に示す期間T14にて行えることを
意味しているものである。
【0405】つまり、期間T14におけるシステムクロッ
クの立ち上がりを受けて、制御手段113は図17の
(e)及び(f)に示すように“H”レベルのリノーマ
ライズ信号及び1回リノーマライズ信号を得、しかも、
図17の(i)に示すようにシステムクロック信号の立
ち上がりを受けて立ち上がるシフトアップ選択信号を出
力することになる。
【0406】シフトアップ選択信号が立ち上がることに
より、この“後1回の正規化処理で正規化処理が終了す
ること”を意味するシフトアップ選択信号を受けるAセ
レクタ109は、Aレジスタ108からのAデータを1
ビットシフトアップしたデータを選択して算術演算手段
107に出力する。同様に、シフトアップ選択信号を受
けるCセレクタ111は、Cレジスタ110からのCデ
ータを1ビットシフトアップしたデータを選択して算術
演算手段107に出力する。
【0407】つまり、この期間T14において、モードV
における、Aレジスタ8及びCレジスタ10にラッチさ
れたAデータ及びCデータの1ビットシフトアップ処理
と同等の処理がなされることになる。結果として、モー
ドVにおいて、期間T10〜T14で5回のリノーマライズ
処理が行われることになり、Aセレクタ9及びCセレク
タ11から出力されるAデータ及びCデータは、モード
Vの期間T9 において6番目の被復号化画素に対する算
術演算されたAデータ及びCデータを5ビットシフトア
ップしたAデータ及びCデータになっているものであ
る。
【0408】したがって、このモードVにおいては、リ
ノーマライズの処理回数が5回必要なものにおいて、被
復号化画素に対するコンテキストの生成から算術演算ま
で、システムクロックの1クロック(サイクル)で行わ
れ、算術演算手段107によるAデータ及びCデータそ
れぞれがAレジスタ108及びCレジスタ110に記憶
され、4回のリノーマライズ処理がシステムクロックの
4クロックで行われ、最後のリノーマライズ処理が次の
被復号化画素の復号化処理を行うシステムクロックの最
初のクロックで行われるものであり、モードVにおける
動作時間は実質的にシステムクロックの5クロック分で
すむものである。
【0409】なお、制御手段113は、期間T10〜T13
において、リノーマライズ信号を“H”レベルとしてい
るため、CTカウントクロック信号を図17の(j)に
示すようにシステムクロック信号と同じクロック信号と
し、4クロック出力する。したがって、前モードまでの
合計クロック数が5クロックであるため、送信するため
の符号化データのビット数と同じ数、この実施の形態1
においては8ビットと同じ数を制御手段13がカウント
すると、次のシステムクロックに同期して図17の
(k)に示すように“L”レベルとなる符号入力クロッ
ク信号を制御手段13が出力する。
【0410】期間T12の説明にて説明したように、制御
手段113からの符号入力クロック信号の“L”レベル
への立ち下がりを入力手段112が受けると、この実施
の形態2では送信されてくる8ビットの符号化データを
一括してパラレルに入力手段12に取り込み、ラッチし
直すことになる。
【0411】以上に述べたように、このように構成され
たディジタル信号復号化装置にあって、システムクロッ
ク信号の処理クロック数は、リノーマライズが無い、つ
まり、被復号化画素に対するAデータが10進数で0.
5以上を示す正規化処理を必要としない場合のモードI
では1回、リノーマライズが有り、つまり、被復号化画
素に対するAデータが10進数で0.5未満を示す正規
化処理を必要とし、かつ被復号化画素に対するコンテキ
ストと被復号化画素の1つ後の画素のコンテキストとが
同一でなく、リノーマライズの回数が1回である場合の
モードIIでは1回、リノーマライズが有り、かつ被復号
化画素に対するコンテキストと被復号化画素の1つ後の
画素のコンテキストとが同一でなく、リノーマライズの
回数が1回を越える場合のモードIII ではリノーマライ
ズの回数と同じ回数、リノーマライズが有り、かつ被復
号化画素に対するコンテキストと被復号化画素の1つ後
の画素のコンテキストとが同一で、リノーマライズの回
数が1回である場合のモードIVでは2回、リノーマライ
ズが有り、かつ被復号化画素に対するコンテキストと被
復号化画素の1つ後の画素のコンテキストとが同一で、
リノーマライズの回数が1回を越える場合のモードVで
はリノーマライズの回数と同じ回数である。
【0412】すなわち、モードII、III 及びVでは、最
後のリノーマライズ処理を次の被復号化画素の処理に対
するシステムクロックの最初のクロックにて次の被復号
化画素の処理と一緒に行えるため、実質的に1クロック
分削減でき、復号化に対する処理速度の高速化が図れる
ものである。
【0413】そして、このように構成されたディジタル
信号復号化装置にあっても、符号化に対して圧縮率が最
悪(圧縮率がほぼ1)の場合、ほとんどの被復号化画素
に対する処理モードがモードIIになると予想される。こ
の場合においても、モードIIの動作時間は実質的にシス
テムクロックの1クロック分でよく、ほとんどの被復号
化画素に対する処理がシステムクロックの1クロックで
処理されることになり、復号化に対する処理速度の高速
化が図れるものである。
【0414】さらに、実施の形態1にて説明したデジタ
ル信号符号化装置によって符号化された符号化データ
を、リアルタイムで復合でき、送信されてきた符号化デ
ータを蓄積するためのメモリ、つまり、入力手段112
の容量を小さくでき、結果としてデジタル信号復号化装
置を組み込んだ半導体集積回路装置を小型化、低コスト
化を図れるものである。
【0415】実施の形態3.図18はこの発明の実施の
形態3を示すものであり、例えば、ファクシミリに適用
した場合の半導体集積回路化されたデジタル信号符号化
・復号化装置を示すものである。
【0416】このデジタル信号符号化・復号化装置は、
基本的には上記した実施の形態1にて示したデジタル信
号符号化装置と実施の形態2にて示したデジタル信号復
号化装置とを1つの半導体集積回路装置として組み込ん
だものであり、記憶手段1、コンテキスト生成手段2、
コンテキスト記憶手段3、コンテキストテーブル記憶手
段4、確率推定テーブル記憶手段5及びコンテキスト比
較手段6を上記した実施の形態1と同様のものとし、符
号化及び復号化に際して兼用して用いるものとし、算術
演算手段7、Aレジスタ8、Aセレクタ9、Cレジスタ
10、Cセレクタ11、出力手段12及び制御手段13
によって構成される符号化カーネル部は、上記した実施
の形態1と同様のものとし、エンコード/デコード切換
信号によって活性・非活性状態を制御され、制御手段1
3が活性状態にされると上記実施の形態1と同様に動作
するものであり、算術演算手段107、Aレジスタ10
8、Aセレクタ109、Cレジスタ110、Cセレクタ
111、入力手段112及び制御手段113によって構
成される復号化カーネル部は、上記した実施の形態2と
同様のものとし、エンコード/デコード切換信号によっ
て活性・非活性状態を制御され、制御手段13が活性状
態にされると上記実施の形態2と同様に動作するもので
ある。
【0417】そして、記憶手段1、コンテキスト生成手
段2、コンテキスト記憶手段3、コンテキストテーブル
記憶手段4、確率推定テーブル記憶手段5及びコンテキ
スト比較手段6を、符号化又は復号化として使用するた
めに、符号化・復号化選択手段300が設けられている
ものである。
【0418】この符号化・復号化選択手段300は、一
方の入力端Aに算術演算手段107からの書換データと
制御手段113からの画素処理クロック信号及び書換ク
ロック信号とを受け、他方の入力端に算術演算手段7か
らの書換データと制御手段13からの画素処理クロック
信号及び書換クロック信号とを受け、入力されるエンコ
ード/デコード切換信号に基づいて、一方の入力端Aま
たは他方の入力端Bに入力された信号を選択して出力す
るものであり、入力されるエンコード/デコード切換信
号がエンコードを示すと、他方の入力端Bに入力された
信号を選択し、算術演算手段7からの書換データをコン
テキストテーブル記憶手段4のデータ入力ノードDI
に、制御手段13からの画素処理クロック信号をコンテ
キスト生成手段2及びコンテキスト記憶手段3に、制御
手段13からの書換クロック信号をコンテキストテーブ
ル記憶手段4のライトイネーブル信号入力ノードWEに
それぞれ出力し、入力されるエンコード/デコード切換
信号がデコードを示すと、一方の入力端Aに入力された
信号を選択し、算術演算手段107からの書換データを
コンテキストテーブル記憶手段4のデータ入力ノードD
Iに、制御手段113からの画素処理クロック信号をコ
ンテキスト生成手段2及びコンテキスト記憶手段3に、
制御手段113からの書換クロック信号をコンテキスト
テーブル記憶手段4のライトイネーブル信号入力ノード
WEにそれぞれ出力するものである。
【0419】要するに、このように構成されたデジタル
信号符号化・復号化装置は、エンコード/デコード切換
信号がエンコードを示すと、記憶手段1、コンテキスト
生成手段2、コンテキスト記憶手段3、コンテキストテ
ーブル記憶手段4、確率推定テーブル記憶手段5、コン
テキスト比較手段6、算術演算手段7、Aレジスタ8、
Aセレクタ9、Cレジスタ10、Cセレクタ11、出力
手段12、制御手段13及び符号化・復号化選択手段3
00によって上記した実施の形態1と同様のデジタル符
号化装置として動作、機能し、エンコード/デコード切
換信号がデコードを示すと、記憶手段1、コンテキスト
生成手段2、コンテキスト記憶手段3、コンテキストテ
ーブル記憶手段4、確率推定テーブル記憶手段5、コン
テキスト比較手段6、算術演算手段107、Aレジスタ
108、Aセレクタ109、Cレジスタ110、Cセレ
クタ111、入力手段112、制御手段113及び符号
化・復号化選択手段300によって上記した実施の形態
2と同様のデジタル復号化装置として動作、機能するも
のである。
【0420】なお、上記したデジタル信号符号化・復号
化装置にあって、エンコード/デコード切換信号の変わ
りに、一定の電圧、例えば電源電圧または接地電圧を印
加する構成として、符号化カーネル部を常に活性状態、
復号化カーネル部を常に非活性状態、符号化・復号化選
択手段300を常に他方の入力端Bを選択する状態にし
てデジタル信号符号化装置として使用してもよく、ま
た、符号化カーネル部を常に非活性状態、復号化カーネ
ル部を常に活性状態、符号化・復号化選択手段300を
常に一方の入力端Aを選択する状態にしてデジタル信号
復号化装置として使用してもよいものである。
【0421】このように構成されたデジタル信号符号化
・復号化装置にあっては、上記した実施の形態1及び2
と同様の効果を奏する他、符号化装置及び復号化装置を
1つの半導体集積回路装置として構成でき、符号化装置
と復号化装置とを別々に製造しなくとも、符号化装置及
び復号化装置両者、符号化装置単独、復号化装置単独の
ものに対して同じ半導体集積回路装置にて供給できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック図。
【図2】 テンプレートの一例を示す図。
【図3】 コンテキストテーブル記憶手段4、104に
おけるコンテキストテーブルの一例を示す図。
【図4】 この発明の実施の形態1及び実施の形態2に
おけるコンテキストテーブル記憶手段4、104の一例
を示すブロック図。
【図5】 この発明の実施の形態1及び実施の形態2に
おけるコンテキストテーブル記憶手段4、104のメモ
リセルMCの一例を示す回路図。
【図6】 確率推定テーブル記憶手段5、105におけ
る確率推定テーブルの一例を示す図。
【図7】 この発明の実施の形態1における算術演算手
段7の一例を示すブロック図。
【図8】 この発明の実施の形態1における算術演算手
段7のAレジスタ8及びAセレクタ9の一例を示すブロ
ック図。
【図9】 この発明の実施の形態1における算術演算手
段7のCレジスタ10及びCセレクタ11の一例を示す
ブロック図。
【図10】 この発明の実施の形態1における動作モー
ドを示す図。
【図11】 この発明の実施の形態1における主要部に
おける信号の波形を示す波形図。
【図12】 この発明の実施の形態1におけるAデータ
及びCデータの概念を示す図。
【図13】 この発明の実施の形態2を示すブロック
図。
【図14】 この発明の実施の形態2における算術演算
手段107の一例を示すブロック図。
【図15】 この発明の実施の形態2における算術演算
手段107のAレジスタ108及びAセレクタ109の
一例を示すブロック図。
【図16】 この発明の実施の形態2における算術演算
手段107のCレジスタ110及びCセレクタ111の
一例を示すブロック図。
【図17】 この発明の実施の形態2における主要部に
おける信号の波形を示す波形図。
【図18】 この発明の実施の形態3を示すブロック
図。
【符号の説明】
1 記憶手段1、2 コンテキスト生成手段、3 コン
テキスト記憶手段、4コンテキストテーブル記憶手段、
5 確率推定テーブル記憶手段、6 コンテキスト比較
手段、7 算術演算手段、8 Aレジスタ、9 Aセレ
クタ、10Cレジスタ、11 Cセレクタ、12 出力
手段、13 制御手段、107 算術演算手段、108
Aレジスタ、109 Aセレクタ、110 Cレジス
タ、111 Cセレクタ、112 入力手段、113
制御手段、300 符号化・復号化選択手段300。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データからテンプレート
    モデルに従って参照画素を抽出し、被符号化画素に対す
    るコンテキストを生成するためのコンテキスト生成手段
    (2)、 複数ビットの予測・インデックスデータを複数記憶し、
    上記コンテキスト生成手段(2)からの上記被符号化画
    素に対するコンテキストに基づき記憶している複数の予
    測・インデックスデータのうちの一つの予測・インデッ
    クスデータを出力し、上記被符号化画素に対してリノー
    マライズ処理を要すると上記被符号化画素に対するコン
    テキストに基づいた記憶内容を入力される書換データに
    書き換えられるコンテキストテーブル記憶手段(4)、 複数ビットからなる確率推定データを複数記憶し、上記
    コンテキストテーブル記憶手段(4)からの予測・イン
    デックスデータのうちの確率推定インデックスに基づき
    記憶している複数の確率推定データのうちの一つの確率
    推定データを出力する確率推定テーブル記憶手段
    (5)、 上記被符号化画素に対する画像データと、上記コンテキ
    ストテーブル記憶手段(4)からの予測・インデックス
    データの予測シンボルと、上記確率推定テーブル記憶手
    段(5)の確率推定データと、上記被符号化画素の直前
    の画素に対する有効領域の幅Aを示すAデータと上記被
    符号化画素の直前の画素に対する符号語Cを示すCデー
    タとを受け、所定の演算処理を行い、上記被符号化画素
    に対する有効領域の幅Aを示すAデータと被符号化画素
    に対する符号語Cを示すCデータとを出力するととも
    に、予測シンボルと確率推定インデックスとを有する書
    換データを上記コンテキストテーブル記憶手段(4)に
    出力する算術演算手段(7)、 この算術演算手段(7)からのAデータをラッチすると
    ともに、ラッチしている内容をAデータとして出力し、
    正規化処理を行うためのリノーマライズ用信号及び後1
    回の正規化処理で正規化処理が終了することを意味する
    1回リノーマライズ用信号を出力するAレジスタ
    (8)、 このAレジスタ(8)からのAデータ及び上記1回リノ
    ーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択信号を受
    け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味する
    と、上記Aレジスタ(8)からのAデータを1ビット分
    シフトアップしたデータを、それ以外の時は上記Aレジ
    スタ(8)からのAデータをそのまま上記算術演算手段
    (7)に上記被符号化画素の直前の画素に対するAデー
    タとして与えるAセレクタ(9)、 上記算術演算手段(7)からのCデータをラッチすると
    ともに、ラッチしている内容をCデータとして出力する
    Cレジスタ(10)、 このCレジスタ(10)からのCデータ及び上記シフト
    アップ選択信号を受け、シフトアップ選択信号がシフト
    アップを意味すると、上記Cレジスタ(10)からのC
    データを1ビット分シフトアップしたデータを、それ以
    外の時は上記Cレジスタ(10)からのCデータをその
    まま上記算術演算手段(7)に上記被符号化画素の直前
    の画素に対するCデータとして与えるとともに、送信す
    るための符号化データとして出力するCセレクタ(1
    1)を備えたディジタル情報符号化装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像データからテンプレート
    モデルに従って参照画素を抽出し、被符号化画素に対す
    るコンテキストを生成するためのコンテキスト生成手段
    (2)、 このコンテキスト生成手段(2)からの被符号化画素に
    対するコンテキストを一時記憶するコンテキスト記憶手
    段(3)、 複数ビットの予測・インデックスデータを複数記憶し、
    上記コンテキスト生成手段(2)からの上記被符号化画
    素に対するコンテキストに基づき記憶している複数の予
    測・インデックスデータのうちの一つの予測・インデッ
    クスデータを出力し、上記コンテキスト記憶手段(3)
    に一時記憶された上記被符号化画素に対するコンテキス
    トに基づき複数の予測・インデックスデータのうちの一
    つの予測・インデックスデータを、入力される書換デー
    タに書き換えられるコンテキストテーブル記憶手段
    (4)、 不一致確率を示すLSZデータと、上記被符号化画素に
    対する画像データと上記コンテキストテーブル記憶手段
    (4)からの被符号化画素に対する予測・インデックス
    データの予測シンボルとが不一致を意味するときの書換
    データの確率推定インデックスとなるNLPSデータ
    と、上記被符号化画素に対する画像データと上記コンテ
    キストテーブル記憶手段(4)からの被符号化画素に対
    する予測・インデックスデータの予測シンボルとが一致
    を意味するときの書換データの確率推定インデックスと
    なるNMPSデータと、上記コンテキストテーブル記憶
    手段(4)に記憶された予測・インデックスデータの予
    測シンボルを反転させるか否かを示すSWITCHデー
    タとを有する確率推定データを複数記憶し、上記コンテ
    キストテーブル記憶手段(4)からの予測・インデック
    スデータのうちの確率推定インデックスに基づき記憶し
    ている複数の確率推定データのうちの一つの確率推定デ
    ータを出力する確率推定テーブル記憶手段(5)、 上記被符号化画素に対する画像データと上記コンテキス
    トテーブル記憶手段(4)からの予測・インデックスデ
    ータの予測シンボルとが一致を意味すると、下記(1)
    式及び(2)式による演算処理を行い、上記被符号化画
    素のAデータ及びCデータを出力し、上記被符号化画素
    に対する画像データと上記コンテキストテーブル記憶手
    段(4)からの予測・インデックスデータの予測シンボ
    ルとが不一致を意味すると、下記(3)式及び(4)式
    による演算処理を行い、上記被符号化画素のAデータ及
    びCデータを出力し、かつ、上記確率推定テーブル記憶
    手段(5)からの確率推定データのSWITCHデータ
    が予測シンボルを反転させることを意味するとともに上
    記被符号化画素に対する画像データと上記コンテキスト
    テーブル記憶手段(4)からの予測・インデックスデー
    タの予測シンボルとが不一致を意味すると上記コンテキ
    ストテーブル記憶手段(4)からの予測シンボルの値を
    反転させ、それ以外であると上記コンテキストテーブル
    記憶手段(4)からの予測シンボルの値と同じ値を書換
    データの予測シンボルとし、上記被符号化画素に対する
    画像データと上記コンテキストテーブル記憶手段(4)
    からの予測・インデックスデータの予測シンボルとが一
    致を意味すると上記確率推定テーブル記憶手段(5)か
    らの確率推定データのNMPSデータを、上記被符号化
    画素に対する画像データと上記コンテキストテーブル記
    憶手段(4)からの予測・インデックスデータの予測シ
    ンボルとが不一致を意味すると上記確率推定テーブル記
    憶手段(5)からの確率推定データの上記NLPSデー
    タを書換データの確率推定インデックスとして上記コン
    テキストテーブル記憶手段(4)に出力する算術演算手
    段(7)、 この算術演算手段(7)からのAデータをラッチすると
    ともに、ラッチしている内容をAデータとして出力し、
    正規化処理を行うためのリノーマライズ用信号及び後1
    回の正規化処理で正規化処理が終了することを意味する
    1回リノーマライズ用信号を出力するAレジスタ
    (8)、 このAレジスタ(8)からのAデータ及び上記1回リノ
    ーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択信号を受
    け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味する
    と、上記Aレジスタ(8)からのAデータを1ビット分
    シフトアップしたデータを、それ以外の時は上記Aレジ
    スタ(8)からのAデータをそのまま上記算術演算手段
    (7)に上記被符号化画素の直前の画素に対するAデー
    タとして与えるAセレクタ(9)、 上記算術演算手段(7)からのCデータをラッチすると
    ともに、ラッチしている内容をCデータとして出力する
    Cレジスタ(10)、 このCレジスタ(10)からのCデータ及び上記シフト
    アップ選択信号を受け、シフトアップ選択信号がシフト
    アップを意味すると、上記Cレジスタ(10)からのC
    データを1ビット分シフトアップしたデータを、それ以
    外の時は上記Cレジスタ(10)からのCデータをその
    まま上記算術演算手段(7)に上記被符号化画素の直前
    の画素に対するCデータとして与えるとともに、送信す
    るための符号化データとして出力するCセレクタ(1
    1)を備えたディジタル情報符号化装置。 A(k)=A(k−1)−LSZ(k) ・・(1) C(k)=C(k−1) ・・(2) A(k)=LSZ(k) ・・(3) C(k)=C(k−1)+{A(k−1)−LSZ
    (k)} ・・(4) [但し、A(k)は上記被符号化画素(k番目の被符号
    化画素)のAデータ、A(k−1)は上記被符号化画素
    の直前の被符号化画素{(k−1)番目の被符号化画
    素}のAデータ、C(k)は上記被符号化画素(k番目
    の被符号化画素)のCデータ、C(k−1)は上記被符
    号化画素の直前の被符号化画素{(k−1)番目の被符
    号化画素}のCデータ、LSZ(k) は上記被符号化
    画素(k番目の被符号化画素)に対する上記確率推定テ
    ーブル記憶手段(5)からの確率推定データの不一致確
    率を示すLSZデータ、kは1、2、3、・・であ
    る。]
  3. 【請求項3】 上記Aレジスタ(8)は、入力されるリ
    ノーマライズクロック信号に同期してラッチしたデータ
    を1ビットシフトアップしてラッチし直すものであり、 上記Cレジスタ(10)は、入力されるリノーマライズ
    クロック信号に同期してラッチしたデータを1ビットシ
    フトアップしてラッチし直すものであることを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載のディジタル情報符号化
    装置。
  4. 【請求項4】 復号化された画像データを受け、この受
    けた画像データからテンプレートモデルに従って参照画
    素を抽出し、被復号化画素に対するコンテキストを生成
    するためのコンテキスト生成手段(102)、 複数ビットの予測・インデックスデータを複数記憶し、
    上記コンテキスト生成手段(102)からの上記被復号
    化画素に対するコンテキストに基づき記憶している複数
    の予測・インデックスデータのうちの一つの予測・イン
    デックスデータを出力し、上記被復号化画素に対してリ
    ノーマライズ処理を要すると上記被復号化画素に対する
    コンテキストに基づいた記憶内容を入力される書換デー
    タに書き換えられるコンテキストテーブル記憶手段(1
    04)、 複数ビットからなる確率推定データを複数記憶し、上記
    コンテキストテーブル記憶手段(104)からの予測・
    インデックスデータのうちの確率推定インデックスに基
    づき記憶している複数の確率推定データのうちの一つの
    確率推定データを出力する確率推定テーブル記憶手段
    (105)、 上記コンテキストテーブル記憶手段(104)からの予
    測・インデックスデータの予測シンボルと、上記確率推
    定テーブル記憶手段(105)の確率推定データと、上
    記被復号化画素の直前の画素に対する有効領域の幅Aを
    示すAデータと上記被復号化画素の直前の画素に対する
    符号語Cを示すCデータとを受け、所定の演算処理を行
    い、上記被復号化画素に対する有効領域の幅Aを示すA
    データと上記被復号化画素に対する符号語Cを示すCデ
    ータとを出力するとともに、予測シンボルと確率推定イ
    ンデックスとを有する書換データを上記コンテキストテ
    ーブル記憶手段(104)に出力し、かつ、上記被復号
    化画素に対する復号化された画像データを出力する算術
    演算手段(107)、 この算術演算手段(107)からのAデータをラッチす
    るとともに、ラッチしている内容をAデータとして出力
    し、正規化処理を行うためのリノーマライズ用信号及び
    後1回の正規化処理で正規化処理が終了することを意味
    する1回リノーマライズ用信号を出力するAレジスタ
    (108)、 このAレジスタ(108)からのAデータ及び上記1回
    リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択信号
    を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味す
    ると、上記Aレジスタ(108)からのAデータを1ビ
    ット分シフトアップしたデータを、それ以外の時は上記
    Aレジスタ(108)からのAデータをそのまま上記算
    術演算手段(107)に上記被復号化画素の直前の画素
    に対するAデータとして与えるAセレクタ(109)、 上記算術演算手段(107)からのCデータを受けると
    ともに、受信する符号化データが入力手段を介して入力
    され、受けた上記Cデータ及び符号化データに基づいて
    ラッチしている内容をCデータとして出力するCレジス
    タ(110)、 このCレジスタ(110)からのCデータ及び上記シフ
    トアップ選択信号を受け、シフトアップ選択信号がシフ
    トアップを意味すると、上記Cレジスタ(110)から
    のCデータを1ビット分シフトアップしたデータを、そ
    れ以外の時は上記Cレジスタ(110)からのCデータ
    をそのまま上記算術演算手段(107)に上記被復号化
    画素の直前の画素に対するCデータとして与えるCセレ
    クタ(111)を備えたディジタル情報復号化装置。
  5. 【請求項5】 復号化された画像データを受け、この受
    けた画像データからテンプレートモデルに従って参照画
    素を抽出し、被復号化画素に対するコンテキストを生成
    するためのコンテキスト生成手段(102)、 このコンテキスト生成手段(102)からの被復号化画
    素に対するコンテキストを一時記憶するコンテキスト記
    憶手段(103)、 複数ビットの予測・インデックスデータを複数記憶し、
    上記コンテキスト生成手段(102)からの上記被復号
    化画素に対するコンテキストに基づき記憶している複数
    の予測・インデックスデータのうちの一つの予測・イン
    デックスデータを出力し、上記コンテキスト記憶手段
    (103)に一時記憶された上記被復号化画素に対する
    コンテキストに基づき複数の予測・インデックスデータ
    のうちの一つの予測・インデックスデータを、入力され
    る書換データに書き換えられるコンテキストテーブル記
    憶手段(104)、 不一致確率を示すLSZデータと、下記(5)式を満足
    しないときの書換データの確率推定インデックスとなる
    NLPSデータと、下記(5)式を満足するときの書換
    データの確率推定インデックスとなるNMPSデータ
    と、上記コンテキストテーブル記憶手段(104)に記
    憶された予測・インデックスデータの予測シンボルを反
    転させるか否かを示すSWITCHデータとを有する確
    率推定データを複数記憶し、上記コンテキストテーブル
    記憶手段(104)からの予測・インデックスデータの
    うちの確率推定インデックスに基づき記憶している複数
    の確率推定データのうちの一つの確率推定データを出力
    する確率推定テーブル記憶手段(105)、 下記(5)式の演算を行い、下記(5)式を満足する
    と、下記(6)式及び(7)式による演算処理を行い、
    上記被復号化画素のAデータ及びCデータを出力し、下
    記(5)式を満足しないと、下記(8)式及び(9)式
    による演算処理を行い、上記被復号化画素のAデータ及
    びCデータを出力し、かつ、上記確率推定テーブル記憶
    手段(105)からの確率推定データのSWITCHデ
    ータが予測シンボルを反転させることを意味するととも
    に下記(5)式を満足しないと上記コンテキストテーブ
    ル記憶手段(104)からの予測シンボルの値を反転さ
    せ、それ以外であると上記コンテキストテーブル記憶手
    段(104)からの予測シンボルの値と同じ値を書換デ
    ータの予測シンボルとし、下記(5)式を満足すると上
    記確率推定テーブル記憶手段(105)からの確率推定
    データのNMPSデータを、下記(5)式を満足しない
    と上記確率推定テーブル記憶手段(105)からの確率
    推定データの上記NLPSデータを書換データの確率推
    定インデックスとして上記コンテキストテーブル記憶手
    段(104)に出力し、下記(5)式を満足すると上記
    コンテキストテーブル記憶手段(104)からの予測・
    インデックスデータの予測シンボルを反転させて上記被
    復号化画素に対する復号化された画像データとして出力
    するとともに下記(5)式を満足しないと上記コンテキ
    ストテーブル記憶手段(104)からの予測・インデッ
    クスデータの予測シンボルをそのまま上記被復号化画素
    に対する復号化された画像データとして出力する算術演
    算手段(107)、 この算術演算手段(107)からのAデータをラッチす
    るとともに、ラッチしている内容をAデータとして出力
    し、正規化処理を行うためのリノーマライズ用信号及び
    後1回の正規化処理で正規化処理が終了することを意味
    する1回リノーマライズ用信号を出力するAレジスタ
    (108)、 このAレジスタ(108)からのAデータ及び上記1回
    リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択信号
    を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意味す
    ると、上記Aレジスタ(108)からのAデータを1ビ
    ット分シフトアップしたデータを、それ以外の時は上記
    Aレジスタ(108)からのAデータをそのまま上記算
    術演算手段(107)に上記被復号化画素の直前の画素
    に対するAデータとして与えるAセレクタ(109)、 上記算術演算手段(107)からのCデータを受けると
    ともに、受信する符号化データが入力手段を介して入力
    され、受けた上記Cデータ及び符号化データに基づいて
    ラッチしている内容をCデータとして出力するCレジス
    タ(110)、 このCレジスタ(110)からのCデータ及びシフトア
    ップ選択信号を受け、シフトアップ選択信号がシフトア
    ップを意味すると、上記Cレジスタ(110)からのC
    データを1ビット分シフトアップしたデータを、それ以
    外の時は上記Cレジスタ(110)からのCデータをそ
    のまま上記算術演算手段(107)に上記被復号化画素
    の直前の画素に対するCデータとして与えるCセレクタ
    (111)を備えたディジタル情報復号化装置。 C(k−1)<A(k−1)−LSZ(k) ・・
    (5) A(k)=A(k−1)−LSZ(k) ・・(6) C(k)=C(k−1) ・・(7) A(k)=LSZ(k) ・・(8) C(k)=C(k−1)−{A(k−1)−LSZ
    (k)} ・・(9) [但し、A(k)は上記被復号化画素(k番目の被復号
    化画素)のAデータ、A(k−1)は上記被復号化画素
    の直前の被復号化画素{(k−1)番目の被復号化画
    素}のAデータ、C(k)は上記被復号化画素(k番目
    の被復号化画素)のCデータ、C(k−1)は上記被復
    号化画素の直前の被復号化画素{(k−1)番目の被復
    号化画素}のCデータ、LSZ(k)は上記被復号化画
    素(k番目の被復号化画素)に対する上記確率推定テー
    ブル記憶手段(105)からの確率推定データの不一致
    確率を示すLSZデータ、kは1、2、3、・・であ
    る。]
  6. 【請求項6】 上記Aレジスタ(108)は、入力され
    るリノーマライズクロック信号に同期してラッチしたデ
    ータを1ビットシフトアップしてラッチし直すものであ
    り、 上記Cレジスタ(110)は、入力されるリノーマライ
    ズクロック信号に同期してラッチしたデータを1ビット
    シフトアップしてラッチし直すものであることを特徴と
    する請求項7または請求項8記載のディジタル情報復号
    化装置。
  7. 【請求項7】 入力された画像データ又は復号化された
    画像データのうちの選択された画像データを受け、受け
    た画像データからテンプレートモデルに従って参照画素
    を抽出し、選択された画像データが入力された画像デー
    タであると被符号化画素に対するコンテキストを、選択
    された画像データが復号化された画像データであると被
    復号化画素に対するコンテキストを生成するためのコン
    テキスト生成手段(2)、 複数ビットの予測・インデックスデータを複数記憶し、
    上記コンテキスト生成手段(2)からのコンテキストを
    受け、符号化に際しては、受けた上記被符号化画素に対
    するコンテキストに基づき記憶している複数の予測・イ
    ンデックスデータのうちの一つの予測・インデックスデ
    ータを出力し、上記被符号化画素に対してリノーマライ
    ズ処理を要すると上記被符号化画素に対するコンテキス
    トに基づいた記憶内容を入力される書換データに書き換
    えられ、復号化に際しては、受けた上記被復号化画素に
    対するコンテキストに基づき記憶している複数の予測・
    インデックスデータのうちの一つの予測・インデックス
    データを出力し、上記被復号化画素に対してリノーマラ
    イズ処理を要すると上記被復号化画素に対するコンテキ
    ストに基づいた記憶内容を入力される書換データに書き
    換えられるコンテキストテーブル記憶手段(4)、 複数ビットからなる確率推定データを複数記憶し、上記
    コンテキストテーブル記憶手段(4)からの予測・イン
    デックスデータのうちの確率推定インデックスに基づき
    記憶している複数の確率推定データのうちの一つの確率
    推定データを出力する確率推定テーブル記憶手段
    (5)、 上記被符号化画素に対する画像データと、上記コンテキ
    ストテーブル記憶手段(4)からの予測・インデックス
    データの予測シンボルと、上記確率推定テーブル記憶手
    段(5)の確率推定データと、上記被符号化画素の直前
    の画素に対する有効領域の幅Aを示すAデータと上記被
    符号化画素の直前の画素に対する符号語Cを示すCデー
    タとを受け、所定の演算処理を行い、上記被符号化画素
    に対する有効領域の幅Aを示すAデータと被符号化画素
    に対する符号語Cを示すCデータとを出力するととも
    に、予測シンボルと確率推定インデックスとを有する書
    換データを上記コンテキストテーブル記憶手段(4)に
    出力する符号化用算術演算手段(7)、 この符号化用算術演算手段(7)からのAデータをラッ
    チするとともに、ラッチしている内容をAデータとして
    出力し、正規化処理を行うためのリノーマライズ用信号
    及び後1回の正規化処理で正規化処理が終了することを
    意味する1回リノーマライズ用信号を出力する符号化用
    Aレジスタ(8)、 この符号化用Aレジスタ(8)からのAデータ及び上記
    1回リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択
    信号を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意
    味すると、上記符号化用Aレジスタ(8)からのAデー
    タを1ビット分シフトアップしたデータを、それ以外の
    時は上記符号化用Aレジスタ(8)からのAデータをそ
    のまま上記符号化用算術演算手段(7)に上記被符号化
    画素の直前の画素に対するAデータとして与える符号化
    用Aセレクタ(9)、 上記符号化用算術演算手段(7)からのCデータをラッ
    チするとともに、ラッチしている内容をCデータとして
    出力する符号化用Cレジスタ(10)、 この符号化用Cレジスタ(10)からのCデータ及び上
    記シフトアップ選択信号を受け、シフトアップ選択信号
    がシフトアップを意味すると、上記符号化用Cレジスタ
    (10)からのCデータを1ビット分シフトアップした
    データを、それ以外の時は上記符号化用Cレジスタ(1
    0)からのCデータをそのまま上記符号化用算術演算手
    段(7)に上記被符号化画素の直前の画素に対するCデ
    ータとして与えるとともに、送信するための符合化デー
    タとして出力する符号化用Cセレクタ(11)、 上記コンテキストテーブル記憶手段(4)からの予測・
    インデックスデータの予測シンボルと、上記確率推定テ
    ーブル記憶手段(5)の確率推定データと、上記被復号
    化画素の直前の画素に対する有効領域の幅Aを示すAデ
    ータと上記被復号化画素の直前の画素に対する符号語C
    を示すCデータとを受け、所定の演算処理を行い、上記
    被復号化画素に対する有効領域の幅Aを示すAデータと
    上記被復号化画素に対する符号語Cを示すCデータとを
    出力するとともに、予測シンボルと確率推定インデック
    スとを有する書換データを上記コンテキストテーブル記
    憶手段(4)に出力し、かつ、上記被復号化画素に対す
    る復号化された画像データを出力する復号化用算術演算
    手段(107)、 この復号化用算術演算手段(107)からのAデータを
    ラッチするとともに、ラッチしている内容をAデータと
    して出力し、正規化処理を行うためのリノーマライズ用
    信号及び後1回の正規化処理で正規化処理が終了するこ
    とを意味する1回リノーマライズ用信号を出力する復号
    化用Aレジスタ(108)、 この復号化用Aレジスタ(108)からのAデータ及び
    上記1回リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ
    選択信号を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップ
    を意味すると、上記復号化用Aレジスタ(108)から
    のAデータを1ビット分シフトアップしたデータを、そ
    れ以外の時は上記復号化用Aレジスタ(108)からの
    Aデータをそのまま上記復号化用算術演算手段(10
    7)に上記被復号化画素の直前の画素に対するAデータ
    として与える復号化用Aセレクタ(109)、 上記復号化用算術演算手段(107)からのCデータを
    受けるとともに、受信する符号化データが入力手段を介
    して入力され、受けた上記Cデータ及び符号化データに
    基づいてラッチしている内容をCデータとして出力する
    復号化用Cレジスタ(110)、 この復号化用Cレジスタ(110)からのCデータ及び
    上記シフトアップ選択信号を受け、シフトアップ選択信
    号がシフトアップを意味すると、上記復号化用Cレジス
    タ(110)からのCデータを1ビット分シフトアップ
    したデータを、それ以外の時は上記復号化用Cレジスタ
    (110)からのCデータをそのまま上記復号化用算術
    演算手段(107)に上記被復号化画素の直前の画素に
    対するCデータとして与える復号化用Cセレクタ(11
    1)を備えたディジタル情報符号化・復号化装置。
  8. 【請求項8】 入力された画像データ又は復号化された
    画像データのうちの選択された画像データを受け、受け
    た画像データからテンプレートモデルに従って参照画素
    を抽出し、選択された画像データが入力された画像デー
    タであると被符号化画素に対するコンテキストを、選択
    された画像データが復号化された画像データであると被
    復号化画素に対するコンテキストを生成するためのコン
    テキスト生成手段(2)、 このコンテキスト生成手段(2)からの被符号化画素に
    対するコンテキストまたは被復号化画素に対するコンテ
    キストを一時記憶するコンテキスト記憶手段(3)、 複数ビットの予測・インデックスデータを複数記憶し、
    上記コンテキスト生成手段(2)からのコンテキストを
    受け、符号化に際しては、受けた上記被符号化画素に対
    するコンテキストに基づき記憶している複数の予測・イ
    ンデックスデータのうちの一つの予測・インデックスデ
    ータを出力し、上記コンテキスト記憶手段(3)に一時
    記憶された上記被符号化画素に対するコンテキストに基
    づき複数の予測・インデックスデータのうちの一つの予
    測・インデックスデータを、入力される書換データに書
    き換えられ、復号化に際しては、受けた上記被復号化画
    素に対するコンテキストに基づき記憶している複数の予
    測・インデックスデータのうちの一つの予測・インデッ
    クスデータを出力し、上記コンテキスト記憶手段(3)
    に一時記憶された上記被復号化画素に対するコンテキス
    トに基づき複数の予測・インデックスデータのうちの一
    つの予測・インデックスデータを、入力される書換デー
    タに書き換えられるコンテキストテーブル記憶手段
    (4)、 不一致確率を示すLSZデータと、書換データの確率推
    定インデックスとなるNLPSデータと、書換データの
    確率推定インデックスとなるNMPSデータと、上記コ
    ンテキストテーブル記憶手段(4)に記憶された予測・
    インデックスデータの予測シンボルを反転させるか否か
    を示すSWITCHデータとを有する確率推定データを
    複数記憶し、上記コンテキストテーブル記憶手段(4)
    からの予測・インデックスデータのうちの確率推定イン
    デックスに基づき記憶している複数の確率推定データの
    うちの一つの確率推定データを出力する確率推定テーブ
    ル記憶手段(5)、 上記被符号化画素に対する画像データと上記コンテキス
    トテーブル記憶手段(4)からの予測・インデックスデ
    ータの予測シンボルとが一致を意味すると、下記(1)
    式及び(2)式による演算処理を行い、上記被符号化画
    素のAデータ及びCデータを出力し、上記被符号化画素
    に対する画像データと上記コンテキストテーブル記憶手
    段(4)からの予測・インデックスデータの予測シンボ
    ルとが不一致を意味すると、下記(3)式及び(4)式
    による演算処理を行い、上記被符号化画素のAデータ及
    びCデータを出力し、かつ、上記確率推定テーブル記憶
    手段(5)からの確率推定データのSWITCHデータ
    が予測シンボルを反転させることを意味するとともに上
    記被符号化画素に対する画像データと上記コンテキスト
    テーブル記憶手段(4)からの予測・インデックスデー
    タの予測シンボルとが不一致を意味すると上記コンテキ
    ストテーブル記憶手段(4)からの予測シンボルの値を
    反転させ、それ以外であると上記コンテキストテーブル
    記憶手段(4)からの予測シンボルの値と同じ値を書換
    データの予測シンボルとし、上記被符号化画素に対する
    画像データと上記コンテキストテーブル記憶手段(4)
    からの予測・インデックスデータの予測シンボルとが一
    致を意味すると上記確率推定テーブル記憶手段(5)か
    らの確率推定データのNMPSデータを、上記被符号化
    画素に対する画像データと上記コンテキストテーブル記
    憶手段(4)からの予測・インデックスデータの予測シ
    ンボルとが不一致を意味すると上記確率推定テーブル記
    憶手段(5)からの確率推定データの上記NLPSデー
    タを書換データの確率推定インデックスとして上記コン
    テキストテーブル記憶手段(4)に出力する符号化用算
    術演算手段(7)、 この符号化用算術演算手段(7)からのAデータをラッ
    チするとともに、ラッチしている内容をAデータとして
    出力し、正規化処理を行うためのリノーマライズ用信号
    及び後1回の正規化処理で正規化処理が終了することを
    意味する1回リノーマライズ用信号を出力する符号化用
    Aレジスタ(8)、 この符号化用Aレジスタ(8)からのAデータ及び上記
    1回リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ選択
    信号を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップを意
    味すると、上記符号化用Aレジスタ(8)からのAデー
    タを1ビット分シフトアップしたデータを、それ以外の
    時は上記符号化用Aレジスタ(8)からのAデータをそ
    のまま上記符号化用算術演算手段(7)に上記被符号化
    画素の直前の画素に対するAデータとして与える符号化
    用Aセレクタ(9)、 上記符号化用算術演算手段(7)からのCデータをラッ
    チするとともに、ラッチしている内容をCデータとして
    出力する符号化用Cレジスタ(10)、 この符号化用Cレジスタ(10)からのCデータ及び上
    記シフトアップ選択信号を受け、シフトアップ選択信号
    がシフトアップを意味すると、上記符号化用Cレジスタ
    (10)からのCデータを1ビット分シフトアップした
    データを、それ以外の時は上記符号化用Cレジスタ(1
    0)からのCデータをそのまま上記符号化用算術演算手
    段(7)に上記被符号化画素の直前の画素に対するCデ
    ータとして与えるとともに、送信するための符合化デー
    タとして出力する符号化用Cセレクタ(11)、 下記(5)式の演算を行い、下記(5)式を満足する
    と、下記(6)式及び(7)式による演算処理を行い、
    上記被復号化画素のAデータ及びCデータを出力し、下
    記(5)式を満足しないと、下記(8)式及び(9)式
    による演算処理を行い、上記被復号化画素のAデータ及
    びCデータを出力し、かつ、上記確率推定テーブル記憶
    手段(5)からの確率推定データのSWITCHデータ
    が予測シンボルを反転させることを意味するとともに下
    記(5)式を満足しないと上記コンテキストテーブル記
    憶手段(4)からの予測シンボルの値を反転させ、それ
    以外であると上記コンテキストテーブル記憶手段(4)
    からの予測シンボルの値と同じ値を書換データの予測シ
    ンボルとし、下記(5)式を満足すると上記確率推定テ
    ーブル記憶手段(5)からの確率推定データのNMPS
    データを、下記(5)式を満足しないと上記確率推定テ
    ーブル記憶手段(5)からの確率推定データの上記NL
    PSデータを書換データの確率推定インデックスとして
    上記コンテキストテーブル記憶手段(4)に出力し、下
    記(5)式を満足すると上記コンテキストテーブル記憶
    手段(4)からの予測・インデックスデータの予測シン
    ボルを反転させて上記被復号化画素に対する復号化され
    た画像データとして出力するとともに下記(5)式を満
    足しないと上記コンテキストテーブル記憶手段(4)か
    らの予測・インデックスデータの予測シンボルをそのま
    ま上記被復号化画素に対する復号化された画像データと
    して出力する復号化用算術演算手段(107)、 この復号化用算術演算手段(107)からのAデータを
    ラッチするとともに、ラッチしている内容をAデータと
    して出力し、正規化処理を行うためのリノーマライズ用
    信号及び後1回の正規化処理で正規化処理が終了するこ
    とを意味する1回リノーマライズ用信号を出力する復号
    化用Aレジスタ(108)、 この復号化用Aレジスタ(108)からのAデータ及び
    上記1回リノーマライズ用信号に基づいたシフトアップ
    選択信号を受け、シフトアップ選択信号がシフトアップ
    を意味すると、上記復号化用Aレジスタ(108)から
    のAデータを1ビット分シフトアップしたデータを、そ
    れ以外の時は上記復号化用Aレジスタ(108)からの
    Aデータをそのまま上記復号化用算術演算手段(10
    7)に上記被復号化画素の直前の画素に対するAデータ
    として与える復号化用Aセレクタ(109)、 上記復号化用算術演算手段(107)からのCデータを
    受けるとともに、受信する符号化データが入力手段を介
    して入力され、受けた上記Cデータ及び符号化データに
    基づいてラッチしている内容をCデータとして出力する
    復号化用Cレジスタ(110)、 この復号化用Cレジスタ(110)からのCデータ及び
    シフトアップ選択信号を受け、シフトアップ選択信号が
    シフトアップを意味すると、上記復号化用Cレジスタ
    (110)からのCデータを1ビット分シフトアップし
    たデータを、それ以外の時は上記復号化用Cレジスタ
    (110)からのCデータをそのまま上記復号化用算術
    演算手段(107)に上記被復号化画素の直前の画素に
    対するCデータとして与える復号化用Cセレクタ(11
    1)を備えたディジタル情報符号化・復号化装置。 A(k)=A(k−1)−LSZ(k) ・・(1) C(k)=C(k−1) ・・(2) A(k)=LSZ(k) ・・(3) C(k)=C(k−1)+{A(k−1)−LSZ
    (k)} ・・(4) C(k−1)<A(k−1)−LSZ(k) ・・
    (5) A(k)=A(k−1)−LSZ(k) ・・(6) C(k)=C(k−1) ・・(7) A(k)=LSZ(k) ・・(8) C(k)=C(k−1)−{A(k−1)−LSZ
    (k)} ・・(9) [但し、A(k)は上記被符号化画素又は被復号化画素
    (k番目の被符号化画素又は被復号化画素)のAデー
    タ、A(k−1)は上記被符号化画素又は被復号化画素
    の直前の被符号化画素又は被復号化画素{(k−1)番
    目の被符号化画素又は被復号化画素}のAデータ、C
    (k)は上記被符号化画素又は被復号化画素(k番目の
    被符号化画素又は被復号化画素)のCデータ、C(k−
    1)は上記被符号化画素又は被復号化画素の直前の被符
    号化画素又は被復号化画素{(k−1)番目の被符号化
    画素又は被復号化画素}のCデータ、LSZ(k)は上
    記被符号化画素又は被復号化画素(k番目の被符号化画
    素又は被復号化画素)に対する上記確率推定テーブル記
    憶手段(5)からの確率推定データの不一致確率を示す
    LSZデータ、kは1、2、3、・・である。]
  9. 【請求項9】 上記符号化用及び復号化用Aレジスタ
    (8,108)はそれぞれ、入力されるリノーマライズ
    クロック信号に同期してラッチしたデータを1ビットシ
    フトアップしてラッチし直すものであり、 上記符号化用及び復号化用Cレジスタ(110)は、そ
    れぞれ入力されるリノーマライズクロック信号に同期し
    てラッチしたデータを1ビットシフトアップしてラッチ
    し直すものであることを特徴とする請求項12または請
    求項13記載のディジタル情報符号化・復号化装置。
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