JP3409411B2 - 分電盤 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルや集合住宅等に使
用される幹線用の分電盤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ビルや集合住宅等に使用される幹
線用の分電盤は、作業者だけが取扱えて一般の者が取扱
えないようにするため、電気機器を配設した分電盤本体
を隔離して設置できる箱状に、予め工場で箱状に製作さ
れてから設置現場に搬入していた。 【0003】一方、設置現場で組み立てできる幹線用の
分電盤は、分電盤内に分電盤本体を用いずに、直接電気
機器を配設するものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の分電盤
において、箱状のものにあっては、分電盤そのものが電
気機器を配設した分電盤本体を収容するようにして設置
できるから、配線業者だけが取扱えて一般の者が取扱え
ないようにするため、分電盤を隔離して設置するシャフ
ト室を特別に設ける必要がない。しかしながら、大型の
ものであるときは輸送に手間がかかり、設置現場にクレ
ーン等で吊り下げて搬入しなければならない。 【0005】一方、設置現場で組み立てできるものにあ
っては、大型のものであっても輸送に手間がかかること
も、搬入が困難になることもない。しかしながら、分電
盤本体を用いずに分電盤内に直接電気機器を配設するも
のであるから、分電盤を隔離して設置するシャフト室を
特別に設ける必要がある。 【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、設置現場で組み立てるこ
とができ、電気機器を配設した分電盤本体を隔離して設
置できる箱状の分電盤を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、立設される一対の側方
部材と、側方部材間に橋架されるとともに電気機器を配
設した分電盤本体を内方に取着する取着枠と、取着枠に
対峙するよう側方部材間に橋架される支持枠と、その支
持枠に分電盤本体を隠蔽するよう開閉自在に支持される
扉体と、を備えた構成としている。 【0008】そして、請求項1記載のものは、上記のも
のにおいて、前記側方部材は、設置現場の天井及び床の
間にボルト止め等でそれぞれ立設される枠材を有し、配
線用のケーブルラックを兼ねるものであって、設置現場
で同側方部材間に取着枠及び支持枠が対峙するように橋
架されて組み立てられる構成としている。 【0009】 【作用】請求項1記載のものによれば、一対の側方部材
を立設し、その側方部材間に取着枠及びその取着枠に対
峙するよう側方部材間に支持枠を橋架し、取着枠の内方
に電気機器を配設した分電盤本体を取着して、支持枠に
分電盤本体を隠蔽するよう扉体を開閉自在に支持させる
と、電気機器を配設した分電盤本体を隔離して設置する
分電盤が形成される。 【0010】しかも、側方部材を天井及び床の間に立設
し、この側方部材間に取着枠及び支持枠を対峙するよう
に橋架させて、設置現場で容易に組み立てることがで
き、その際、配線用のケーブルラックを兼ねた側方部材
に配線することもできる。 【0011】 【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて
以下に説明する。 【0012】この分電盤は、側方部材1,1、取着枠
2、支持枠3、裏板4、扉体5、分電盤本体6、角用金
具7、固定金具8で構成されている。 【0013】側方部材1,1は、それぞれ枠材11及び
側面材12でなっている。枠材11は、2本の縦枠及び
数本の横枠で梯子状に形成され、ケーブル類を配線する
ケーブルラックとなっており、縦枠には扉体5の略長手
方向の長さの間隔をもってねじ孔11a,11aが穿孔
されている。 【0014】側面材12は、その一方面が長方形状の底
面となって他方面が開口し第1乃至第4側面を有する箱
状に形成され、一方面及び他方面のみ面積が大きく、そ
の第1乃至第4側面の面積が小さい薄型になっている。
そして、側面材12は、その一方面の長手方向の両端
に、ねじ孔12a,12aが穿孔されている。 【0015】取着枠2は、長方形の中央片及び両対向片
を有した断面略コ字状に形成され、その中央片の長手方
向の長さがその両対向片の距離よりも長くなっている。
そして、その中央片の長手方向の両端の両側にねじ孔2
a,2aが穿孔され、また、その中央片の長手方向の両
端近くの片側にねじ孔2bが穿孔され、さらに、その中
央片の長手方向の略中央より少し両端よりの片側にねじ
孔2cが穿孔されている。 【0016】支持枠3は、長方形の中央片及び両対向片
を有した断面略コ字状に形成され、その中央片の長手方
向の長さがその両対向片の距離よりも長く、その中央片
の長手方向の両端の両側にねじ孔3a,3aが穿孔さ
れ、一方対向片の長手方向の両端には、支持孔3b,3
bが穿孔されている。 【0017】裏板4は、その一方面が長方形状の底面と
なって他方面が開口し第1乃至第4側面を有する箱状に
形成され、一方面及び他方面のみ面積が大きく、その第
1乃至第4側面の面積が小さい薄型になっている。そし
て、裏板4は、その一方面の長手方向の両端に、ねじ孔
4a,4aが穿孔されている。 【0018】扉体5は、その一方面が長方形状の底面と
なって他方面が開口し、一方面の長手方向の幅と等しい
長さを有する第1及び第3側面と、一方面の長手方向の
長さと等しい長さを有する第2及び第4側面と、を有す
る箱状に形成され、一方面及び他方面のみ面積が大き
く、その第1乃至第4側面の面積が小さい薄型になって
いる。そして、扉体5は、その一方面の一端中央に把手
5aをねじ止め等で固着され、その第1及び第3側面の
一端、つまり一方面の他端に隣接した端部には、円柱状
の突起5b,5bが突出して設けられている。 【0019】分電盤本体6は、一方面及びその一方面に
対峙する他方面を有した直方体状に形成されており、そ
の一方面が把手6aをねじ止め等で固定されて開閉自在
な扉6bとなっており、その他方面の長手方向の両端か
らねじ孔6cを穿孔された取付片が延設されている。 【0020】角用金具7は、一方片及び他方片が直交す
るL字状に形成されている。そして、角用金具7は、そ
の一方片の先端部の両側にねじ孔7a,7aが穿孔さ
れ、その一方片の中央部の片側にねじ孔7bが穿孔され
ている。また、その他方片の角部近くの両側にねじ孔7
cが穿孔されている。 【0021】固定金具8は、中央片及び両対向片を有し
た略断面略コ字状に形成され、その両対向片の先端から
更に他方の対向片から遠ざかる方向に直角に折曲され、
両対向片のそれぞれの折曲部分には、ねじ孔8a,8a
が穿孔されている。 【0022】次に、この分電盤を組み立てる手順につい
て説明する。まず、枠材11,11を設置現場の天井及
び床Aの間にボルト止め等でそれぞれ立設する。 【0023】次に、枠材11,11に2本の取着枠2,
2を側方部材1,1の間に橋架する。詳しくは、取着枠
2のねじ孔2aと、角用金具7のねじ孔7cと、側方部
材1のねじ孔11aと、を図2に示すように重ねてねじ
止めし、さらに、角用金具7及び固定金具8により側方
部材1の枠材11の横枠を挟むようにして、角用金具7
のねじ孔7a,7a及び固定金具8のねじ孔8a,8a
を図2に示すように重ねてねじ止めする。 【0024】次に、枠材11,11に2本の支持枠3,
3を側方部材1,1の間に橋架する。詳しくは、支持枠
3のねじ孔3aと、角用金具7のねじ孔7cと、側方部
材1のねじ孔11aと、を図3に示すように重ねてねじ
止めし、さらに、角用金具7及び固定金具8により側方
部材1の枠材11の横枠を挟むようにして、角用金具7
のねじ孔7a,7a及び固定金具8のねじ孔8a,8a
を図3に示すように重ねてねじ止めする。 【0025】次に、裏板4を2本の取着枠2,2の間に
ねじ止めする。詳しくは、裏板4のねじ孔4a,4a及
び2本の取着枠2,2のそれぞれのねじ孔2b,2bを
重ねてねじ止めする。 【0026】次に、扉体5を2本の支持枠3,3の間に
回動自在に支持させる。詳しくは、扉体5の突起5b,
5bを2本の支持枠2のそれぞれの支持孔3b,3bに
挿入する。 【0027】次に、側面材12,12を枠材11,11
の外方に取着する。詳しくは、側面材12のねじ孔12
a,12a及び2つの角用金具7,7のそれぞれのねじ
孔7b,7bを重ねてねじ止めする。 【0028】次に、分電盤本体6を取着枠2,2の間に
ねじ止めする。詳しくは、分電盤本体6のねじ孔6c,
6c及び2本の取着枠2,2のそれぞれのねじ孔2c,
2cを重ねてねじ止めする。こうして、分電盤本体6
は、両側方部材1,1と、裏板4と、扉体5と、により
隠蔽された状態で取着される。 【0029】最後に、分電盤本体6の中に電気機器を配
設する。そして、ケーブルラックとなった両枠材11,
11に配線されて、外部の電源に接続された幹線のケー
ブルに、電気機器に適宜配線された電線を接続する。 【0030】かかる分電盤にあっては、上記したよう
に、分電盤本体を隔離するようにして設置する分電盤
を、設置現場で容易に組み立てることができるので、大
型のものであっても輸送に手間がかかることも搬入が困
難になることもなく、また、分電盤を隔離するようにし
て設置するシャフト室を特別に設ける必要もなくなる。 【0031】また、両側方部材1,1のそれぞれの枠材
11,11は、ケーブルラックとなっているので、幹線
のケーブルをそれに配線して外部の電源に接続できる。 【0032】また、側方部材1,1は、両枠材11,1
1の外方に設けられた両側面材12,12により、両枠
材11,11に配線された電線を保護することができ
る。 【0033】また、両側面材12,12は、ねじ止めに
より固定されているので、ねじ止めを外すだけで幹線の
ケーブルの追加工事を側面からもできるので、追加工事
を容易にすることができる。 【0034】また、支持枠3に扉体5を支持させること
により、蝶番等を用いて取着しなくても、開閉自在に取
着することができる。 【0035】また、両枠材11,11は、縦枠及び横枠
により梯子状に形成されているので、その重量を軽くす
ることができ、取り扱い性が高いものとなっている。 【0036】また、比重が2.7 の軽金属であるアルミニ
ウム材により、両側方部材1,1、取着枠2、支持枠
3、扉体4、裏板5及び分電盤本体6を形成すると、よ
り軽くすることができ、一段と取り扱い性を高くするこ
とができる。 【0037】また、分電盤取着枠2及び扉体取着枠3
は、両側方部材1,1に角用金具7及び固定金具8を介
してねじ止めされているので、強く固定することができ
る。 【0038】なお、本実施例では、両側方部材1,1の
それぞれの枠材11,11は、ケーブルラックとなっ
て、それに幹線のケーブルを配線しているが、外部電源
が近くにあるときはケーブルラックに支持させなくても
よくなり、よって、両側方部材1,1がケーブルラック
を備えるよう枠材11,11及び側面材12,12でな
る構成にしなくても済む。 【0039】また、本実施例では、両枠材11,11
は、縦枠及び横枠により梯子状に形成されているが、設
計の都合で梯子状に形成することができないときも、ケ
ーブルを配線できるよう加工しているならば格子状でも
網状でも何でもよい。 【0040】また、本実施例では、扉体5を支持枠3に
支持させているが、蝶番等を準備することができるとき
は、蝶番等で側方部材1,1に開閉自在に支持してもよ
く、そのときは、支持枠3を設けることも、扉体5に突
起5bを設けることもしなくて済む。 【0041】また、本実施例では、取着枠2及び支持枠
3は、両枠材11,11に角用金具7及び固定金具8を
介してねじ止めされているが、取着枠2及び支持枠3に
大きな力がかからないときは、両枠材11,11に角用
金具7及び固定金具8を介してねじ止めしなくてもよ
く、そのときは、組み立ての部品を少なくすることがで
きる。 【0042】また、本実施例の組み立て手順は、上記し
たものに限るものではなく、設置現場の状況次第では、
作業性がしやすいように多少前後してもよい。 【0043】 【発明の効果】請求項1記載のものは、一対の側方部材
を立設し、その側方部材間に取着枠及びその取着枠に対
峙するよう側方部材間に支持枠を橋架し、取着枠の内方
に電気機器を配設した分電盤本体を取着して、支持枠に
分電盤本体を隠蔽するよう扉体を開閉自在に支持させる
と、電気機器を配設した分電盤本体を隔離して設置する
分電盤を設置現場で容易に組み立てることができる。 【0044】しかも、側方部材を天井及び床の間に立設
し、この側方部材間に取着枠及び支持枠を対峙するよう
に橋架させて、設置現場で容易に組み立てることがで
き、その際、同側方部材は配線用のケーブルラックを兼
ねるものであって、配線作業も容易になる。
用される幹線用の分電盤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ビルや集合住宅等に使用される幹
線用の分電盤は、作業者だけが取扱えて一般の者が取扱
えないようにするため、電気機器を配設した分電盤本体
を隔離して設置できる箱状に、予め工場で箱状に製作さ
れてから設置現場に搬入していた。 【0003】一方、設置現場で組み立てできる幹線用の
分電盤は、分電盤内に分電盤本体を用いずに、直接電気
機器を配設するものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の分電盤
において、箱状のものにあっては、分電盤そのものが電
気機器を配設した分電盤本体を収容するようにして設置
できるから、配線業者だけが取扱えて一般の者が取扱え
ないようにするため、分電盤を隔離して設置するシャフ
ト室を特別に設ける必要がない。しかしながら、大型の
ものであるときは輸送に手間がかかり、設置現場にクレ
ーン等で吊り下げて搬入しなければならない。 【0005】一方、設置現場で組み立てできるものにあ
っては、大型のものであっても輸送に手間がかかること
も、搬入が困難になることもない。しかしながら、分電
盤本体を用いずに分電盤内に直接電気機器を配設するも
のであるから、分電盤を隔離して設置するシャフト室を
特別に設ける必要がある。 【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、設置現場で組み立てるこ
とができ、電気機器を配設した分電盤本体を隔離して設
置できる箱状の分電盤を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、立設される一対の側方
部材と、側方部材間に橋架されるとともに電気機器を配
設した分電盤本体を内方に取着する取着枠と、取着枠に
対峙するよう側方部材間に橋架される支持枠と、その支
持枠に分電盤本体を隠蔽するよう開閉自在に支持される
扉体と、を備えた構成としている。 【0008】そして、請求項1記載のものは、上記のも
のにおいて、前記側方部材は、設置現場の天井及び床の
間にボルト止め等でそれぞれ立設される枠材を有し、配
線用のケーブルラックを兼ねるものであって、設置現場
で同側方部材間に取着枠及び支持枠が対峙するように橋
架されて組み立てられる構成としている。 【0009】 【作用】請求項1記載のものによれば、一対の側方部材
を立設し、その側方部材間に取着枠及びその取着枠に対
峙するよう側方部材間に支持枠を橋架し、取着枠の内方
に電気機器を配設した分電盤本体を取着して、支持枠に
分電盤本体を隠蔽するよう扉体を開閉自在に支持させる
と、電気機器を配設した分電盤本体を隔離して設置する
分電盤が形成される。 【0010】しかも、側方部材を天井及び床の間に立設
し、この側方部材間に取着枠及び支持枠を対峙するよう
に橋架させて、設置現場で容易に組み立てることがで
き、その際、配線用のケーブルラックを兼ねた側方部材
に配線することもできる。 【0011】 【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて
以下に説明する。 【0012】この分電盤は、側方部材1,1、取着枠
2、支持枠3、裏板4、扉体5、分電盤本体6、角用金
具7、固定金具8で構成されている。 【0013】側方部材1,1は、それぞれ枠材11及び
側面材12でなっている。枠材11は、2本の縦枠及び
数本の横枠で梯子状に形成され、ケーブル類を配線する
ケーブルラックとなっており、縦枠には扉体5の略長手
方向の長さの間隔をもってねじ孔11a,11aが穿孔
されている。 【0014】側面材12は、その一方面が長方形状の底
面となって他方面が開口し第1乃至第4側面を有する箱
状に形成され、一方面及び他方面のみ面積が大きく、そ
の第1乃至第4側面の面積が小さい薄型になっている。
そして、側面材12は、その一方面の長手方向の両端
に、ねじ孔12a,12aが穿孔されている。 【0015】取着枠2は、長方形の中央片及び両対向片
を有した断面略コ字状に形成され、その中央片の長手方
向の長さがその両対向片の距離よりも長くなっている。
そして、その中央片の長手方向の両端の両側にねじ孔2
a,2aが穿孔され、また、その中央片の長手方向の両
端近くの片側にねじ孔2bが穿孔され、さらに、その中
央片の長手方向の略中央より少し両端よりの片側にねじ
孔2cが穿孔されている。 【0016】支持枠3は、長方形の中央片及び両対向片
を有した断面略コ字状に形成され、その中央片の長手方
向の長さがその両対向片の距離よりも長く、その中央片
の長手方向の両端の両側にねじ孔3a,3aが穿孔さ
れ、一方対向片の長手方向の両端には、支持孔3b,3
bが穿孔されている。 【0017】裏板4は、その一方面が長方形状の底面と
なって他方面が開口し第1乃至第4側面を有する箱状に
形成され、一方面及び他方面のみ面積が大きく、その第
1乃至第4側面の面積が小さい薄型になっている。そし
て、裏板4は、その一方面の長手方向の両端に、ねじ孔
4a,4aが穿孔されている。 【0018】扉体5は、その一方面が長方形状の底面と
なって他方面が開口し、一方面の長手方向の幅と等しい
長さを有する第1及び第3側面と、一方面の長手方向の
長さと等しい長さを有する第2及び第4側面と、を有す
る箱状に形成され、一方面及び他方面のみ面積が大き
く、その第1乃至第4側面の面積が小さい薄型になって
いる。そして、扉体5は、その一方面の一端中央に把手
5aをねじ止め等で固着され、その第1及び第3側面の
一端、つまり一方面の他端に隣接した端部には、円柱状
の突起5b,5bが突出して設けられている。 【0019】分電盤本体6は、一方面及びその一方面に
対峙する他方面を有した直方体状に形成されており、そ
の一方面が把手6aをねじ止め等で固定されて開閉自在
な扉6bとなっており、その他方面の長手方向の両端か
らねじ孔6cを穿孔された取付片が延設されている。 【0020】角用金具7は、一方片及び他方片が直交す
るL字状に形成されている。そして、角用金具7は、そ
の一方片の先端部の両側にねじ孔7a,7aが穿孔さ
れ、その一方片の中央部の片側にねじ孔7bが穿孔され
ている。また、その他方片の角部近くの両側にねじ孔7
cが穿孔されている。 【0021】固定金具8は、中央片及び両対向片を有し
た略断面略コ字状に形成され、その両対向片の先端から
更に他方の対向片から遠ざかる方向に直角に折曲され、
両対向片のそれぞれの折曲部分には、ねじ孔8a,8a
が穿孔されている。 【0022】次に、この分電盤を組み立てる手順につい
て説明する。まず、枠材11,11を設置現場の天井及
び床Aの間にボルト止め等でそれぞれ立設する。 【0023】次に、枠材11,11に2本の取着枠2,
2を側方部材1,1の間に橋架する。詳しくは、取着枠
2のねじ孔2aと、角用金具7のねじ孔7cと、側方部
材1のねじ孔11aと、を図2に示すように重ねてねじ
止めし、さらに、角用金具7及び固定金具8により側方
部材1の枠材11の横枠を挟むようにして、角用金具7
のねじ孔7a,7a及び固定金具8のねじ孔8a,8a
を図2に示すように重ねてねじ止めする。 【0024】次に、枠材11,11に2本の支持枠3,
3を側方部材1,1の間に橋架する。詳しくは、支持枠
3のねじ孔3aと、角用金具7のねじ孔7cと、側方部
材1のねじ孔11aと、を図3に示すように重ねてねじ
止めし、さらに、角用金具7及び固定金具8により側方
部材1の枠材11の横枠を挟むようにして、角用金具7
のねじ孔7a,7a及び固定金具8のねじ孔8a,8a
を図3に示すように重ねてねじ止めする。 【0025】次に、裏板4を2本の取着枠2,2の間に
ねじ止めする。詳しくは、裏板4のねじ孔4a,4a及
び2本の取着枠2,2のそれぞれのねじ孔2b,2bを
重ねてねじ止めする。 【0026】次に、扉体5を2本の支持枠3,3の間に
回動自在に支持させる。詳しくは、扉体5の突起5b,
5bを2本の支持枠2のそれぞれの支持孔3b,3bに
挿入する。 【0027】次に、側面材12,12を枠材11,11
の外方に取着する。詳しくは、側面材12のねじ孔12
a,12a及び2つの角用金具7,7のそれぞれのねじ
孔7b,7bを重ねてねじ止めする。 【0028】次に、分電盤本体6を取着枠2,2の間に
ねじ止めする。詳しくは、分電盤本体6のねじ孔6c,
6c及び2本の取着枠2,2のそれぞれのねじ孔2c,
2cを重ねてねじ止めする。こうして、分電盤本体6
は、両側方部材1,1と、裏板4と、扉体5と、により
隠蔽された状態で取着される。 【0029】最後に、分電盤本体6の中に電気機器を配
設する。そして、ケーブルラックとなった両枠材11,
11に配線されて、外部の電源に接続された幹線のケー
ブルに、電気機器に適宜配線された電線を接続する。 【0030】かかる分電盤にあっては、上記したよう
に、分電盤本体を隔離するようにして設置する分電盤
を、設置現場で容易に組み立てることができるので、大
型のものであっても輸送に手間がかかることも搬入が困
難になることもなく、また、分電盤を隔離するようにし
て設置するシャフト室を特別に設ける必要もなくなる。 【0031】また、両側方部材1,1のそれぞれの枠材
11,11は、ケーブルラックとなっているので、幹線
のケーブルをそれに配線して外部の電源に接続できる。 【0032】また、側方部材1,1は、両枠材11,1
1の外方に設けられた両側面材12,12により、両枠
材11,11に配線された電線を保護することができ
る。 【0033】また、両側面材12,12は、ねじ止めに
より固定されているので、ねじ止めを外すだけで幹線の
ケーブルの追加工事を側面からもできるので、追加工事
を容易にすることができる。 【0034】また、支持枠3に扉体5を支持させること
により、蝶番等を用いて取着しなくても、開閉自在に取
着することができる。 【0035】また、両枠材11,11は、縦枠及び横枠
により梯子状に形成されているので、その重量を軽くす
ることができ、取り扱い性が高いものとなっている。 【0036】また、比重が2.7 の軽金属であるアルミニ
ウム材により、両側方部材1,1、取着枠2、支持枠
3、扉体4、裏板5及び分電盤本体6を形成すると、よ
り軽くすることができ、一段と取り扱い性を高くするこ
とができる。 【0037】また、分電盤取着枠2及び扉体取着枠3
は、両側方部材1,1に角用金具7及び固定金具8を介
してねじ止めされているので、強く固定することができ
る。 【0038】なお、本実施例では、両側方部材1,1の
それぞれの枠材11,11は、ケーブルラックとなっ
て、それに幹線のケーブルを配線しているが、外部電源
が近くにあるときはケーブルラックに支持させなくても
よくなり、よって、両側方部材1,1がケーブルラック
を備えるよう枠材11,11及び側面材12,12でな
る構成にしなくても済む。 【0039】また、本実施例では、両枠材11,11
は、縦枠及び横枠により梯子状に形成されているが、設
計の都合で梯子状に形成することができないときも、ケ
ーブルを配線できるよう加工しているならば格子状でも
網状でも何でもよい。 【0040】また、本実施例では、扉体5を支持枠3に
支持させているが、蝶番等を準備することができるとき
は、蝶番等で側方部材1,1に開閉自在に支持してもよ
く、そのときは、支持枠3を設けることも、扉体5に突
起5bを設けることもしなくて済む。 【0041】また、本実施例では、取着枠2及び支持枠
3は、両枠材11,11に角用金具7及び固定金具8を
介してねじ止めされているが、取着枠2及び支持枠3に
大きな力がかからないときは、両枠材11,11に角用
金具7及び固定金具8を介してねじ止めしなくてもよ
く、そのときは、組み立ての部品を少なくすることがで
きる。 【0042】また、本実施例の組み立て手順は、上記し
たものに限るものではなく、設置現場の状況次第では、
作業性がしやすいように多少前後してもよい。 【0043】 【発明の効果】請求項1記載のものは、一対の側方部材
を立設し、その側方部材間に取着枠及びその取着枠に対
峙するよう側方部材間に支持枠を橋架し、取着枠の内方
に電気機器を配設した分電盤本体を取着して、支持枠に
分電盤本体を隠蔽するよう扉体を開閉自在に支持させる
と、電気機器を配設した分電盤本体を隔離して設置する
分電盤を設置現場で容易に組み立てることができる。 【0044】しかも、側方部材を天井及び床の間に立設
し、この側方部材間に取着枠及び支持枠を対峙するよう
に橋架させて、設置現場で容易に組み立てることがで
き、その際、同側方部材は配線用のケーブルラックを兼
ねるものであって、配線作業も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】同上の取着枠を側方部材間に橋架する方法を示
す斜視図である。 【図3】同上の支持枠を側方部材間に橋架する方法を示
す斜視図である。 【図4】同上のものを組み立てた後の状態を示す斜視図
である。 【符号の説明】 1,1 側方部材 2 取着枠 3 支持枠 5 扉体 6 分電盤本体
す斜視図である。 【図3】同上の支持枠を側方部材間に橋架する方法を示
す斜視図である。 【図4】同上のものを組み立てた後の状態を示す斜視図
である。 【符号の説明】 1,1 側方部材 2 取着枠 3 支持枠 5 扉体 6 分電盤本体
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02B 1/20,1/30,1/40
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 立設される一対の側方部材と、側方部材
間に橋架されるとともに電気機器を配設した分電盤本体
を内方に取着する取着枠と、取着枠に対峙するよう側方
部材間に橋架される支持枠と、その支持枠に分電盤本体
を隠蔽するよう開閉自在に支持される扉体と、を備え、
前記側方部材は、設置現場の天井及び床の間にボルト止
め等でそれぞれ立設される枠材を有し、配線用のケーブ
ルラックを兼ねるものであって、設置現場で同側方部材
間に取着枠及び支持枠が対峙するように橋架されて組み
立てられるものであることを特徴とする分電盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01006794A JP3409411B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 分電盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01006794A JP3409411B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 分電盤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07222311A JPH07222311A (ja) | 1995-08-18 |
JP3409411B2 true JP3409411B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=11740041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01006794A Expired - Fee Related JP3409411B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 分電盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3409411B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104505721B (zh) * | 2014-12-24 | 2016-10-05 | 武汉浩宏科技有限公司 | 一种易清理配电箱 |
CN105375357A (zh) * | 2015-12-10 | 2016-03-02 | 重庆凯西驿电子科技有限公司 | 配电柜中电子元件的位置调节机构 |
CN109473882B (zh) * | 2018-12-24 | 2021-05-14 | 南京瑞能电力设计咨询有限公司 | 一种便于检修的高低压配电柜 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP01006794A patent/JP3409411B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07222311A (ja) | 1995-08-18 |
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