JP3409056B2 - 半導体記憶装置およびそれを用いたシステム - Google Patents

半導体記憶装置およびそれを用いたシステム

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JP3409056B2 JP2000004035A JP2000004035A JP3409056B2 JP 3409056 B2 JP3409056 B2 JP 3409056B2 JP 2000004035 A JP2000004035 A JP 2000004035A JP 2000004035 A JP2000004035 A JP 2000004035A JP 3409056 B2 JP3409056 B2 JP 3409056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置お
よびそれを用いたシステムに係り、特にDRAM等の半
導体記憶装置において、ホールド特性等の作動特性が悪
い多数のビットを、ビット単位の置換で救済することを
可能とする半導体記憶装置およびそれを用いたシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、少数のエラービットを有するメモ
リチップに対し、エラービットを予備のメモリセルで置
換することで救済する技術があった。この種の技術で
は、例えば、図18に示すように、メモリ本体500内
で“×”で示される1個の不良セル501を救済するた
めに、不良セルを含んだワード線502全体をリダンダ
ンシワード線503で置き換えるようにしていた。しか
しながらこのような技術では、メモリチップの一列全体
で置換が行われるため、例えば図18に示すように不良
セル501,504が点在するような場合、予備のメモ
リセルを効率よく使用できないという問題があった。
【0003】上記のような技術に対し、連想メモリを利
用して無駄を無くすようにした半導体記憶装置がある
(図19参照)。連想メモリ505を用いる場合、連想
メモリ505に不良アドレスとデータを記憶しておき、
そのアドレス部の内容に基づいてデータ部を選択する。
図20は、図19に示すような従来の連想メモリを用い
る半導体記憶装置の全体構成の一例を示すブロック図で
ある。図20に示す半導体記憶装置506では、セレク
タ507を用い、外部アドレスバスの内容に基づいて連
想メモリ505のアドレス部を参照した結果に従って、
外部データバスとメモリ群508内のメモリ本体500
とリダンダンシ群509間でデータを選択的に接続す
る。そしてこのセレクタ507による切り替えによって
不良セルの置換を可能としている。このような従来の連
想メモリを用いた半導体記憶装置は、例えば、特開昭6
2−250599号公報「半導体メモリ装置」、特開平
4−263199号公報「半導体集積化メモリ」等に記
載されている。
【0004】図21は、図20に示す連想メモリ505
を参照する部分の構成の一例を示すブロック図である。
図21の構成では、置換されるセルのアドレスの各ビッ
トが連想メモリのメモリセルA0(600),A1(6
01),…,A29(629)に記憶されており(図1
9のアドレス部に対応)、外部から入ってきたアドレス
の各ビットA0_ext,A1_ext,…,A17_
extと、連想メモリの内容との一致が複数のEORゲ
ート(排他的論理和ゲート)520,520,…で判定
され、さらに全ビットの一致、不一致がそれらの出力を
NORゲート521で受けることで判定され、一致検出
信号(ワード線)が出力される。両者が一致していれば
メモリセルA18(618),…,A29(629)、
および、図19のデータ部に対応するメモリセルデータ
630と、メモリセルデータ630の使用状態(当該エ
ントリが有効か否か)を示すフラグデータを記憶するた
めのメモリセルフラグ631が選択されて、各メモリセ
ルのデータがビット線に出力される。そして、これらの
ワード線とビット線のデータを参照することで、セレク
タによる切り替えが実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
半導体装置においては、ビット不良の置換が連想メモリ
によって行われていた。しかしながら、連想メモリは論
理ゲートの部分とメモリセルの部分の組み合わせからな
るので、置換可能なビット数を増やそうとすると、回路
構成が複雑化し、また規模が大きくなってしまう傾向が
ある。したがって、特に予備のメモリセルの容量をより
大きくしようとする場合には、連想メモリによる対応に
問題がある。
【0006】一方、一般に、半導体記憶装置において
は、上述したメモリセルの作動不良による不良のほか
に、作動不良ではないものの、作動の特性の悪化によっ
て要求仕様を満足できないために不良となる場合があ
る。例えば、DRAM等におけるホールド特性(保持電
流の大小の特性)の悪化である。ホールド特性の悪化
は、ビット単位でリーク電流の大きいセルが生じること
で発生するため、ホールドと特性の悪いビットを予備メ
モリによって置換することで仕様不良を救済することが
可能である。一方、従来の技術では、例えば、ビット単
位でホールド特性の悪いビットを置換して、ホールド特
性の良いDRAM(最終的にはデータ保持電流の小さい
DRAM)を得ようとする場合において、予備メモリを
無駄な使用するためには、図19に示すような連想メモ
リを使用するものしか存在しなかった。
【0007】従来の連想メモリを使用する技術では、ハ
ードエラーを救済する事を前提に考えているため、容量
的に小規模の連想メモリを用意することで十分だった。
しかしながら、ホールド特性を改善するには、メモリ本
体の0〜1%程度のメモリセルの予備メモリセルによる
置換が求められる場合があり、連想メモリのようにセル
当たりの面積が大きいものでは、ホールド特性の改善を
目的として大量のメモリセル(0〜1%程度)を置換す
ることは困難であった。
【0008】上述したように、ホールド特性の改善のた
めには、DRAM等に存在する多数のビットを救済する
必要がある。しかしながら、従来は、多数ビットの救済
に関しては、連想メモリの実装面積の問題があり、ま
た、一般に、不良ビットが大量に存在するチップを救済
しても品質的に問題があり、意味がないのでそのような
救済は行われてこなかった。つまり、作動不良による本
当の欠陥のビットを救済したとしても、元々のチップが
品質の悪い物であるから、救済していない違う部分で実
使用直後に欠陥が出てきてしまう可能性が高いことが考
えられるからである。
【0009】一方、携帯電話などに使用するために、デ
ータの保持時間を伸ばしたいという要求がある。データ
保持時間の改善には大量のビットを救済する必要がある
が、これは、本当の不良ビットを救済するのではなく、
ホールド時間の短い(データ保持時間の短い)ビットを
救うことであるため、大量の不良を救済するのにも意味
がある。すなわち、データ保持時間の短いビットを救う
のには大量のビット置換を行うことも有効なのである。
【0010】そこで、本発明は、例えばホールド特性を
改善することを目的とし、従来に比べより多数のメモリ
セルをビット単位で置換可能な予備メモリを提供するこ
とができる半導体記憶装置およびそれを用いたシステム
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の半導体記憶装置は、置換ビットを特
定するための情報を複数記憶し、情報に応じてメモリ
本体に存在する任意のメモリセルをビット単位で置換す
るためのメモリセルを提供するメモリセルアレイと、
メモリ本体に供給されるべきアドレス信号をインデッ
クス部とタグ部に割り付け、前記インデックス部に割り
付けられたアドレスをデコードするデコーダと、前記
グ部に割り付けられたアドレスと、前記メモリセルアレ
イが記憶する前記置換ビットを特定するための情報の
ち前記デコーダの出力によって特定された情報とを比較
する比較器と、前記比較器の出力に基づいて、前記メモ
リ本体のメモリセルと、前記メモリセルアレイ内のメモ
リセルとのいずれかを選択して、外部に対して接続する
セレクタとを備えることを特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の発明は、前記メモリ
本体が、前記メモリセルアレイと同一チップ上に搭載さ
れていることを特徴としている。また、請求項3記載の
発明は、前記置換ビットを特定するための情報を記憶し
た不揮発メモリを有し、電源立ち上げ時において、前記
不揮発メモリに記憶された前記置換ビットを特定するた
めの情報を前記不揮発メモリから前記メモリセルアレイ
書き込ことを特徴としている。
【0013】また、請求項4記載の発明は、前記メモリ
本体に供給されるべき前記アドレス信号を前記インデッ
クス部と前記タグ部に割り付ける回路手段としてアドレ
ス変換器を有し、該アドレス変換器が前記メモリ本体に
供給されるべき前記アドレス信号を前記インデックス部
前記タグ部に振り分けるときに、前記不揮発メモリに
記憶されているアドレス信号の並べ換えのための情報に
基づいて、前記アドレス信号の並べ換えを含むアドレス
変換を行うことを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の発明は、前記メモリ
本体と前記メモリセルアレイが、記憶保持のためにリフ
レッシュ動作を必要とするメモリによって形成されてい
て、前記メモリ本体に対するリフレッシュ動作よりも前
記メモリセルアレイに対するリフレッシュ動作を頻繁に
行うことを特徴としている。また、請求項7記載の発明
は、前記不揮発メモリ記憶する前記置換ビットを特定
するための情報は、DRAMからなる前記メモリ本体
おいてホールド特性が悪いビットに対応するアドレス
ータを含むことを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明は、前記不揮発メモリ
は、前記メモリセルアレイ,前記デコーダ,前記比較器
及び前記セレクタを含む半導体記憶装置のチップの外部
に設けられていることを特徴としている。そして、請求
記載の発明は、前記メモリ本体は前記メモリセル
アレイ,前記デコーダ,前記比較器及び前記セレクタを
含む半導体記憶装置のチップの外部に設けられているこ
とを特徴としている
【0016】請求項10に示した発明は、前記アドレス
変換器は、前記置換ビットを特定するための情報が前記
メモリセルアレイの不良箇所を避けて前記メモリセルア
レイに記憶されるように前記アドレス変換を行うことを
特徴とする。このアドレス変を用いることにより、救
済セルアレイに対するリダンダンシセルの数を減らすか
もしくは廃止することができる。ひいてはチップ面積を
小さくできる。
【0017】請求項11に示した発明は、記憶された前
記置換ビットを特定するための情報とともに、該置換ビ
ットを特定するための情報が有効か無効かを示す情報
(フラグ)が記憶されており、該情報(フラグ)が前記
メモリセルの前記置換ビットを特定するための情報の一
部と組み合わせられている。これにより、チップ面積を
小さくできる。
【0018】請求項1に示した発明は、前記置換ビッ
トを特定するための情報を記憶する前記メモリセルアレ
イを、SRAMセルに強誘電体容量素子を付加したメモ
リセルで構成している。これにより、チップ面積を小さ
くできる。
【0019】求項1記載の発明は、前記メモリ本体
および前記不揮発メモリが、前記メモリセルアレイと同
一チップ上に搭載されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1が、本発明による半導体
記憶装置を用いる半導体記憶装置システムの構成の一例
を示すブロック図である。図1のシステムは、1チップ
で構成される半導体記憶装置100と、半導体記憶装置
100の外部に設けられ、半導体記憶装置100と複数
の信号線で接続された不揮発メモリ200とから構成さ
れている。半導体記憶装置100は、DRAMからなる
メモリ本体110と、外部アドレスバスとメモリ本体1
10間に設けられたアドレスバッファ111と、外部デ
ータバスとメモリ本体110間に設けられたI/Oバッ
ファ112とからなる記憶装置の基本構成部分と、メモ
リ本体110に対して予備メモリセルを提供するための
冗長構成部分とから構成されている。
【0021】冗長構成部分は、メモリ本体110と同一
のDRAMからなり、予備メモリセルアレイを複数組み
備えるメモリセルアレイ201と(以下では複数組みを
nウェイ(way)(nは自然数)と記す。)、アドレス
変換器203から出力されたインデックスアドレスを入
力してメモリセルアレイ201にワード線信号を出力す
るデコーダ202と、不揮発メモリ200から供給され
るアドレス変換情報に基づいてアドレスバッファ111
から供給されるアドレスデータをインデックスアドレス
とタグアドレスに振り分けて変換するアドレス変換器2
03と、メモリセルアレイ201内のTAG情報とアド
レス変換器203から出力されるタグアドレスとを比較
する複数の比較器204と、メモリ本体110のデータ
バスとI/Oバッファ112の内部側の入出力バス間に
設けられ、比較器204から出力されるヒットフラグ、
メモリセルアレイ201内のI/O情報、およびメモリ
セルアレイ201のデータ部内のリダンダンシデータを
入力して、I/Oバッファ112の内部側の入出力バス
の各ビット線に対して、メモリ本体110内のデータと
メモリセルアレイ201のリダンダンシデータとのいず
れかを選択的に接続するセレクタ205と、不揮発メモ
リ200からメモリセルアレイ201に対する書き込み
データのバッファとなる書き込みバッファ206とから
構成されている。
【0022】上記の構成において、電源立ち上げ時に
は、メモリセルアレイ201に、書き込みバッファ20
6を介して外部の不揮発メモリ200からホールド特性
が悪いビットのアドレス情報が書き込まれる。外部から
のメモリ本体110に対するアクセス時には、メモリセ
ルアレイ201内のデータと、アドレスバッファ111
を介して外部アドレスバスから入力された入力アドレス
とが、セットアソシアティブ方式で照合され、ヒットし
た場合には、比較器204からのヒットフラグが立つこ
とで、セレクタ205によって、メモリセルアレイ20
1内の該当するリダンダンシデータによるビット置換が
実行される。この際、入力アドレスをインデックス側に
するかTAG側にするかは、アドレス変換情報に基づい
て、アドレス変換器203で振り分けられる。
【0023】外部から見た場合には、半導体記憶装置1
00を使用するときには、外部からメモリ本体110に
対するアドレスが入力される。外部アドレスはメモリ本
体側とメモリセルアレイ側に出力され、メモリ本体11
0から出力されるデータと救済用のメモリセルアレイ2
01から出力されるデータとがセレクタ205で選択さ
れて出力されるが、半導体記憶装置100に対するアク
セスは冗長構成部分の有無によってなんら変更されない
ことになる。
【0024】なお、アドレス変換器203による変換方
式は、不揮発メモリ200内のアドレス変換情報によっ
て設定可能であり、デバイス毎に変更することができ
る。また、メモリセルアレイ201のリフレッシュは、
メモリ本体110よりも頻繁に行い、メモリセルアレイ
201のホールド時間を所定値以上に確保できるように
することが好ましい。また、上記の構成において、メモ
リセルアレイ201は、メモリ本体110と入出力バス
を独立に設けられてビット救済データを提供するもので
あるが、メモリセルアレイ201は、図1のようにメモ
リ本体110と同一のチップ上、すなわちオンチップで
設けることも可能であるが、半導体記憶装置100外に
オフチップで設けることも可能である。
【0025】ここで、上述した本発明によるセットアソ
シアティブ方式のアドレス照合について詳細に説明す
る。図21に示した従来例ではビット単位の不良を救済
するのに連想メモリを使用した置換手段を提供していた
のに対して、本願発明ではセットアソシアティブ方式に
よる救済メモリと、アドレス照合手段とを提供する。そ
の概念図は図2である。図2は、メモリセルアレイ20
1内の1ウェイ分でかつ1インデックス分の回路を示す
ものであり、そこでは、アドレスがインデックス側(A
0_ext,A1_ext,…,A12_ext,A1
3_ext)とタグ側(A14_ext,…,A17_
ext)に分割されて、外部アドレスのインデックス側
アドレスがデコーダ202内にある単純なデコーダ(A
NDゲート)301に入力される。ここで、信号A0_
ext,A1_ext,…,A17_extは、それぞ
れ外部アドレスの最上位ビット、最上位の次のビット、
…、最上位から16番目のビットに対応する。また、こ
の例では、デコーダ202内に全体として、デコーダ3
01と同様なANDゲートと異なるインデックスアドレ
スを選択するための複数個のインバータゲートとの組み
合わせからなるデコーダが214個存在することになる。
【0026】デコーダ301からワード線信号が出力さ
れると、その出力によって選択されたメモリセル314
〜317(メモリセルA14〜A17)に記憶されてい
るタグ側のアドレスが読み出されて、外部からのアドレ
スのタグ部の各ビットとの一致が4個のEORゲート3
02,302,…と、NORゲート303によって判定さ
れる。そして、NORゲート303から一致検出信号が
出れば、図21に示した連想メモリを用いる場合と同様
にして、メモリセル318(メモリセルA18),…,
329(メモリセルA29),330(メモリセルデー
タ),331(メモリセルフラグ)に記憶されているデ
ータに応じて、該当するメモリセル(メモリセルデー
タ)によるビット置換が行われる。
【0027】このように、本願発明によるセットアソシ
アティブ方式での構成によれば、救済メモリ(メモリセ
ルアレイ201)のセルアレイを非常に単純な形にで
き、またデコーダが非常に単純な形になり、さらに一致
検出のためのEORゲートを従来に比べ非常に少なくす
ることができる等の利点が得られる。したがって、図2
1に示すような連想メモリと同じ機能を果たすのに、非
常に小さな面積しか必要としなくなる。もっとも、図2
1に示すような連想メモリを用いるものに比べて、デー
タ置換に要する速度は多少遅くなるものの、容易に大容
量の予備メモリを得ることができるので、特にDRAM
等のSRAM等に比べて速度が要求されない半導体記憶
装置において、大量のビット置換を行うに用いて好適と
なる。
【0028】図3は、図2に示した本願発明によるセッ
トアソシアティブ方式((A))と、図21に示した従
来の連想メモリを用いる方式((B))とを比較する説
明図である。図3(A)、(B)は、メモリ本体110
の容量を1Gビット(外部アドレス30ビット、1セク
タを512バイト(=セクタアドレス:18ビット、セ
クタ内アドレス12ビット))とした場合に、1ギガビ
ットのメモリに対し、その約0.06%(=約600k
ビット)分の置換用のデータ容量を持つ置換用メモリセ
ルアレイを用意するときのアドレス変換におけるアドレ
スの割り振りと、置換用メモリセルアレイの構成および
比較器の構成の一例を示したものである。
【0029】図3(A)は、本願発明によって、1Gビ
ットのメモリ本体110に対する18ビットのセクタア
ドレスのうち14ビットをインデックスアドレス(セル
アレイアドレス)に、4ビットをタグアドレスとし、メ
モリセルアレイ201を64ウェイ構成とした場合を示
したものであって、この場合には、置換用のメモリセル
アレイ(図1のメモリセルアレイ201に対応)が、行
方向16kビット(=214ビット(インデックスアドレ
ス(14ビット)に対応))、列方向1152ビット
(18ビット(メモリセル)×64ウェイ)の18Mビ
ットの容量となる。また、18ビットのセクタアドレス
から任意の1セクタアドレスを選択するための比較手段
は、14ビットのインデックスアドレスをデコードする
16k個のデコード回路(図1のデコーダ202に対
応)と、64個(64ウェイ分)の4ビット(タグアド
レスに対応)比較器(図1の比較器204に対応)の組
み合わせから構成されることになる。
【0030】上述したように、インデックスアドレスを
14ビットとした場合、置換用メモリセルアレイ内で読
み書き可能なメモリセルは、1ビットの置換用データ
(冗長:リダンダンシデータ)あたり18ビットとな
る。この場合、18ビットのメモリセルには、4ビット
のタグ情報と、12ビットのセクタアドレスの情報と、
1ビットのデータと、1ビットの使用フラグとが含まれ
る。ここで、4ビットのタグ情報が図1のメモリセルア
レイ201内のタグ(TAG)情報に、1ビットの使用
フラグがI/O情報に、1ビットのデータがデータ(リ
ダンダンシデータ)に対応している。また、図1の不揮
発メモリ200には、1データビットあたり、18ビッ
トのメモリセルのうちの4ビットのタグ情報と、12ビ
ットのセクタ内アドレスの情報と、1ビットのI/O情
報が格納されることになる。
【0031】ところで、図3(A)に示すように、64
ウェイ,インデックスアドレス14ビット,タグ4ビッ
トのセットアソシアティブ方式の場合、1Gビットのメ
モリの約0.06%を救うためには18メガビットの容
量の置換メモリセルアレイを用意すれば良いことになる
が、1ギガビットの良品をとるのと、18メガビットの
良品をとるのは困難性の点で格段の差がある。ただし、
置換用の18メガビット分だけはホールド時間の長いビ
ットを揃える必要があるので、上記のようにそこだけリ
フレッシュを頻繁に行うようにするとか、その中を冗長
構成にするようにする。例えばリフレッシュを頻繁に行
う場合、18メガビットの小さな領域ならばリフレッシ
ュ等にそれほど電流を消費しないので全体としては消費
電流の特性を大きく悪化させることはない。
【0032】一方、図3(B)に示す従来の技術では、
18ビットの比較器が約62万個と、19.6メガビッ
ト(メモリセル32ビット)のメモリが必要となる。本
願発明の構成と従来の構成では、比較器の数が明らかに
違う。大容量になってくると本願発明のようなセットア
ソシアティブ方式の方が圧倒的に有利である。なお、図
3(B)に示す従来の構成による連想メモリを用いたメ
モリ参照方式は、本願発明のセットアソシアティブ方式
に対し、フルアソシアティブ方式と呼ばれる技術であ
る。
【0033】次に、図1に示すアドレス変換器203の
動作について、本願発明によるセットアソシアティブ方
式におけるアドレス変換の基本的な考え方の説明を含め
て、記述する。本願発明によるセットアソシアティブ方
式は、インデックスアドレス部とメモリセルアレイ20
1のワード線との対応を、デコーダ202によるデコー
ドのみで特定する方式なので、格納する不良(以下、ホ
ールド時間の短いものも含めて不良と呼ぶ。)ビットの
アドレスが万遍なく分布していることが成立の前提とな
っている。例えば、図3(B)のように連想メモリを用
いるものでは置換可能なビット数が置換用メモリセルア
レイの容量でのみ制限されるのに対して、図3(A)の
構成では、同一セクタに対しては1ウェイあたり1個の
不良にしか置換を行うことができないという制限があ
る。したがって、置換ビットに偏りがあると、置換効率
が低下する。そのため、本願発明では、メモリセルアレ
イ201を複数ウェイ化するとともに、アドレス変換器
203を設けることで外部アドレスに対してアドレス変
換を施し、できるだけ不良が万遍なく分布するようなア
ドレスの組み合わせ(アドレス変換方式)を得るように
している。
【0034】本願発明におけるアドレス変換方式の基本
的な考え方について、図4および図5を参照して説明す
る。ここでは、本願発明におけるアドレス変換方式の一
例として、インデックス側とタグ側のアドレスを入れ替
える場合について説明する。以下、1ウェイ(いわゆる
ダイレクトマッピング)の場合について説明する。セッ
トアソシアティブ方式では、図5に示したようにアレイ
を分割したときに各区画に不良が1個ずつばらばらに入
っていることが前提となる。ここで示すセットアソシア
ティブ方式では、図中の“×”(不良ビット、すなわち
ホールド時間の短いメモリセル)のアドレスを記憶する
際に、各区画に付与されているアドレスをインデックス
として、また各区画内のアドレスをタグとして使用す
る。
【0035】例えばアドレスの値が“0033”である
場合、メモリセルアレイ内の“00”(インデックス)
のアドレスの中にデータとして“33”(タグ)が入っ
ていることを示す(図1参照)。したがって、外部アド
レスとして“0033”が入力されると、“00”がイ
ンデックスとして抽出されるとともに、外部アドレスの
タグ部分と救済セルアレイから出力されるタグが“3
3”と比較され、一致していれば、救済用のメモリセル
アレイの「データ」メモリセルに記憶されているデータ
がリダンダンシデータとして使用される。一方、救済セ
ルアレイから読み出されるタグ情報が例えば“22”で
あれば両者は一致していないので、救済セルアレイ側の
「データ」は使用されない。
【0036】上記のような構成において、1ウェイの場
合には、各区画に不良が2個以上あると救済はできな
い。これに対し、本実施形態では、各区画において、で
きるだけ万遍なく一様に“×”が入るようにするためア
ドレス変換器203によってアドレスの入れ替えを行う
ことで、不良の救済の可能性の向上を図っている。
【0037】例えば全体で4カ所の不良があるとき、図
4ではインデックス“00”の区画に2個の不良があっ
てセットアソシアティブ方式としては破綻している。こ
のとき、2個の不良箇所のアドレスが例えば“001
0”と“0011”だったとする。ここでインデックス
側とタグ側のアドレスを入れ替える変換を行った場合、
それぞれのアドレスは“1000”と“1100”とな
り、この場合の不良個所は、例えば図5のように分散さ
れることとなり、メモリセルの救済が可能となる。この
ように本実施形態では、チップ毎に行われる不良検出の
際に、その検出結果に応じて、チップ毎に図4から図5
にアドレス変換するようなアドレス変換方法(規則)を
見つけだし、見つけだした変換方法を不揮発メモリ20
0にアドレス変換情報として書き込むようにしている。
そして、アドレス変換器203によって、アドレス変換
情報によって指定された変換を実行している。
【0038】なお、アドレス変換方法としては、不良を
万遍なくすることができるものであればどのようなもの
でも良く、また、既に不良が万遍なく分布しているので
あれば敢えてアドレス変換を行う必要はない(アドレス
変換器203自体を省略してもよい)。アドレスを並べ
替えること自体が重要なのであって、上記のようなイン
デックスとタグの入れ替えは単なる具体例に過ぎない。
【0039】なお、セットアソシアティブ方式を64ウ
ェイにすれば1区画に対して64個までの不良を許容で
きることになる。すなわち、nウェイのセットアソシア
ティブ方式を採用する場合には、1個の区画(例えば5
12バイト)に対してn個までビット不良を救済できる
ことになる。また、例えば目標として0.06%の不良
を救済するためには、メモリ本体の0.06%の救済セ
ルアレイを用意するのではなく、それよりも多く、例え
ば救済セルアレイを0.1%程度(約2倍)用意するこ
とが望ましい。このようにしてもデコーダ等が少ないの
で従来に比べて得である。これは、連想メモリは全部使
い切ることができるが、セットアソシアティブ方式では
救済セルアレイを全部使い切ることはないからである。
【0040】図6にアドレス変換器203の具体的回路
構成の一例を示す。図6において、信号A0_EXT,
信号A1_EXT,信号A2_EXT,信号A3_EX
Tは、図1のアドレス変換器203の入力信号であり、
外部アドレスの上位4ビットに対応するものである。ま
た、信号A0_INT,信号A1_INT,信号A2_
INT,信号A3_INTは、図1のアドレス変換器2
03の出力信号であり、インデックスアドレスの上位4
ビットに対応するものである。また、信号A0_REG
_0,信号A0_REG_1,信号A1_REG_0,
信号A1_REG_1,信号A2_REG_0,信号A
2_REG_1,信号A3_REG_0,信号A3_R
EG_1は、図1の不揮発メモリ200から出力される
アドレス変換情報に対応する信号である。また、符号3
51は信号DEVICE_ACTIVEによって入力デ
ータをラッチするレジスタ、符号352はインバータゲ
ート、符号353はNANDゲート、そして符号354
は伝送ゲート(ON/OFFスイッチ)を示している。
【0041】図6に示すアドレス変換器は、信号A0_
REG_0,…,信号A3_REG_1に基づいて、入
力されるアドレスの各ビットに対する入力線と、アドレ
ス変換器の出力線とを任意の結線方法で接続替えする。
どのように各スイッチ354をスイッチングするかを指
定するために複数のレジスタ351を用意しておき、あ
らかじめ変換方式のデータが書き込まれた不揮発性メモ
リ200から、電源立ち上げ時に、メモリセルアレイ2
01に対して変換後のアドレスをロードすると共に、ア
ドレス変換方式の情報をアドレス変換器203にロード
し、置換ビットのアドレスと、変換方式が決定される。
ここで、不良救済が可能な状態となる。
【0042】アドレス変換器203の設定はチップによ
って変更される。これは、どこに不良が発生するかに合
わせてアドレス変換する必要があるためである。また、
アドレスの変換は、外部からメモリ本体110を使用す
るときに実行される。なお、アドレス変換方式は、メモ
リ本体110の不良ビット検出試験の結果によって決定
されるが、不良救済メモリ自体が良品(データ保持時間
を満足するか)どうかは予め確かめておくようにする。
【0043】なお、上記の説明では、置換用のメモリセ
ルアレイのリフレッシュをメモリ本体よりも頻繁に行う
ことが好ましいと説明したが、これは本実施形態がホー
ルド特性の悪いビットを救済することを目的としたから
であって、本発明の特徴の一つである。また、特に、D
RAMに適用する場合、ホールド特性の悪いビットを救
済するためには大容量の不良ビットを救済する必要があ
るが、従来の技術ではチップ面積の増大等の課題があり
採用が困難であったが、本発明はセットアソシアティブ
方式を採用することによって不良ビットに対するメモリ
置換を行うこととしたので、容易にDRAMへの適用が
可能となった。
【0044】以上のように、本発明による半導体記憶装
置およびそれを用いたシステムによれば、例えばDRA
Mにおけるホールド特性の改善を目的とした場合にも、
置換データをDRAMセルで保持することができるた
め、置換データ用のメモリセルのオンチップ化が容易で
ある。また、セットアソシアティブ方式をとることによ
り、置換に必要なチップ面積を減らすことができる。ま
た、アドレス変換により置換効率の向上を図ることがで
きる。これらにより、最終的にホールド特性の悪い多数
のセルを置換することにより、時間当たりのセルフリフ
レッシュの回数を減らすことができるため、データ保持
電流を減らすことができる。
【0045】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図7に示す実施形態は、図1に示した本発明の実
施形態と比較して、半導体記憶装置100a内、すなわ
ち同一チップ内に不揮発メモリ200aを混載するとと
もに、図1の書き込みバッファ206を省略した構成と
なっている。各構成の機能は図1に示す実施形態と同様
である。図7に示すように不揮発メモリ200aがメモ
リ本体110と混載できる場合とは、メモリ本体110
を構成するDRAMとフラッシュメモリとの混載プロセ
スを用いる場合、メモリ本体110を含めて全てフラッ
シュメモリそのもので半導体記憶装置を構成する場合、
不揮発メモリ200aをメモリ本体と同一のメモリ(D
RAM等)によってアンチフューズ方式で構成する場合
等である。
【0046】図8は、本発明のさらに他の実施形態を示
す図であり、この図に示す半導体記憶装置システムは、
図1の構成に対してメモリ本体110を省略した半導体
記憶装置100bと、半導体記憶装置100bと別体で
設けられた複数のメモリ装置110b,…,メモリ装置
110bから構成されている。メモリ装置110b,メ
モリ装置110b,…は、メモリを置換する部分を構成
する半導体記憶装置100bと別体で設けられている点
以外は、図1のメモリ本体110と同様の構成である。
【0047】図9は、図8に示すシステムをモジュール
化した構成例(メモリモジュール360)を示す平面図
である。同一基板上に半導体記憶装置100bと、不揮
発メモリ200と、複数のメモリ装置110b,110
b,…を搭載したものである。複数のメモリ装置110
bは例えばDRAMによって、不良アドレスを格納する
不揮発メモリ200はフラッシュメモリによって構成す
ることができる。ただし、不揮発メモリ200はフラッ
シュメモリに限定される必要はなく、不揮発性メモリで
あれば如何なるものであってもよい。また、半導体記憶
装置100b内のメモリセルアレイ201に代えて、置
換アドレスをフラッシュメモリから直接読み出す方法も
考えられる。この場合には、半導体記憶装置100bの
面積を小さくすることが可能である。ただし、フラッシ
ュメモリは一般的に動作速度が遅いので、メモリセルア
レイ201をSRAMなどで構成して置換アドレスをロ
ードするようにした方が動作速度の点では望ましい。
【0048】図10は、本発明のさらに他の実施形態を
示す図であり、この図に示す半導体記憶装置システム
は、図8の構成に対して、不揮発メモリ200cを半導
体記憶装置100c内に混載した構成である。
【0049】次に、図11を参照して、図1の比較器2
04およびセレクタ205内の構成の一例について説明
する。例えば図1に示す実施形態のようにメモリセルア
レイ201を複数ウェイ構成とした場合、I/O情報や
リダンダンシデータを全てセレクタ205に接続する
と、データ線の本数が多数になるので、チップ内の配線
が複雑化することが考えられる。この対策として、例え
ば1ウェイ単位でI/O情報やリダンダンシデータをあ
らかじめ選択しておき、それらを全ウェイでワイヤード
ORするようにしてセレクタ205に接続するようにす
る構成が考えられる。図11は、このような場合の比較
器204およびセレクタ205の内部構成の一例を示し
ている。
【0050】DQバッファ375は、図1のI/Oバッ
ファ112に対応する構成であり、外部データバスに接
続される64本の外部ピンに接続されている。最終DQ
セレクタ376は、各ウェイ毎に設けられている複数の
ウェイ内DQセレクタ374とともに、図1のセレクタ
205に対応する構成を形成するものであり、DQバッ
ファ375から供給される64本のデータ線を、本体メ
モリ110に接続されている通常のデータ線(64本)
と、ウェイ内DQセレクタ374を介してメモリセルア
レイ201に接続されているリダンダンシデータ線(6
4本)のいずれかに選択的に接続するよう機能する。最
終DQセレクタ376に接続されてるリダンダンシ活性
化フラグ(64本)は、図1のヒットフラグが有する情
報とI/O情報の両者の情報を含むもので、この64本
のリダンダンシ活性化フラグ線から供給されるデータに
基づいて、最終DQセレクタ376はデータ線の選択を
行う。
【0051】外部ピンは64本であるが、それらの各ピ
ンで入出力されるデータをDQ0〜DQ63とすると、
各データは、図12に示すように、バーストでシリアル
に入出力されるようになっている。また、図11におい
て、リダンダンシデータ線(64本)は、各ウェイ間で
ワイヤードORによってウェイ内DQセレクタ374,
374,…と接続されている。図11のコントロール回
路377は、バースト信号の伝送順序を決定するための
6ビットのバースト順信号を繰り返し出力する。各ウェ
イ毎に設けられている制御部370,370,…内に
は、メモリセルアレイ201内のTAG情報(4ビッ
ト)と使用フラグ(1ビット)(図3(A)参照)を入
力し、TAG情報とアドレス変換器203から出力され
たアドレスデータ内のタグ部と比較して、一致した場合
にTAG一致信号を出力するTAG比較器371と、バ
ースト順信号と、どのバースト順で信号を伝送すべきか
を指定するバーストアドレス(6ビット)とを比較し
て、一致した場合にバースト順一致信号を出力するバー
スト順比較器372とが設けられている。
【0052】DQ番号デコーダ373は、これらの比較
器から出力されるTAG一致信号およびバースト順一致
信号、ならびに入出力データが64本の外部ピンのいず
れに対応するのかを指定する6ビットのDQアドレスを
入力して、1ビットのリダンダンシ活性化フラグを64
本のリダンダンシ活性化フラグ線の対応するいずれか1
本の信号線に、該当バーストタイミングで出力する。ウ
ェイ内DQセレクタ374は、DQ番号デコーダ373
の出力に基づいて、ウェイ内でいずれかのデータビット
を選択して、64本のリダンダンシデータ線の対応する
いずれか1本のデータ線に、該当バーストタイミングで
接続する。
【0053】図13は、図3(A)に示すアドレスの配
分とメモリセルアレイの構成例を、多値メモリに適用し
た場合の一例を示す図である。多値メモリでは、例えば
4値のとき、1つのメモリセルに2ビットの情報が入っ
ているので、データは2ビットになりセクタ内アドレス
は12ビット(2値の場合)から11ビット(4値の場
合)に減らすことになる。データを2ビットにしてアド
レスを1ビット減らすのは等価である。この技術は一般
的なデコーダなどではよく用いられている技術である。
【0054】図14は、DRAMに不揮発性メモリを混
載させる場合のメモリセルの構成の一例を示すものであ
って、アンチヒューズを用いる例を示している。データ
の書き込み時には、ワード線WL、ビット線BL、およ
びセル対極に印加する電圧を制御して、“LOW”に設
定するDRAMのメモリセルS1を壊し、故意に電流を
リークさせることで、メモリの値を“LOW”に設定す
る。こうすることでDRAMを不揮発性メモリとして利
用することができる。具体的には、書き込み時に、ワー
ド線WLを5V、セル対極を10Vに設定し、“LO
W”を書き込む場合にはビット線BLを0Vに、“HI
GH”(非書き込み)に設定する場合にはビット線BL
を3.3Vに設定する。そして、読み出し時には、毎回
一旦、該当セルに3.3Vを書き込み、セル対極を0V
にした状態で、“LOW”に設定されているセルはリー
ク電流によって電圧が0Vになるので“LOW”と認識
され、一方、“HIGH”に設定されているセルはリー
ク電流が少ないので“HIGH”と認識される。
【0055】以上説明したように、本願発明による半導
体記憶装置およびそれを用いたシステムは、メモリ本体
を例えばDRAM、フラッシュメモリ等の置換回路の動
作に関して比較的速度的余裕があるデバイスによって構
成する場合に用いて好適である。特に、DRAMのよう
にホールド特性の悪化が単なるリーク現象である場合に
は、メモリ救済による不利益を受けることはほとんどな
いと考えられる。リーク現象は原子レベルで起こってい
るので、全体の品質が悪いから救済するわけではないか
らである。すなわち、物理的に素子あるいは回路の形成
状態が悪いためにホールド時間が短いわけではなく、拡
散層の中に原子が1個入っているかいないかのレベルで
ホールド時間が短くなっているに過ぎないのである。し
たがってビット毎の置換によって多量のセルの徹底的に
救済するのには充分意味がある。また、フラッシュメモ
リでも同様のレベルでリークが起きる場合がある。この
ような場合に、フラッシュメモリで救済を行うときに
は、図7に示すような構成が好ましいと考えられる。
【0056】また、本願発明と関連する技術にキャッシ
ュメモリのアクセス方式があるが、キャシュメモリは動
的であるのに対して、本願発明は静的である。本願発明
では、不良のできたチップをテストして不良マップをと
って不揮発性メモリに書き込む。すなわち、チップを使
用する限りは、不良マップの内容が変わらないことが本
願発明の基本である。一方、キャッシュメモリは全体メ
モリ空間のうち使用するものをマイクロプロセッサに近
いところに用意するという技術であり、マップの内容は
随時、変更される。キャッシュは重要(良)なものを登
録するのに対して、本願発明は不要(悪)なものを覚え
ておくものであって、その意味で両者は本質的に異なる
技術である。
【0057】以下、本願発明をまとめると、本願発明に
よる半導体記憶装置およびそれを用いる半導体記憶装置
システムは、例えばDRAMにおいてホールド特性が悪
いビットをビット単位の置換で救済することを容易に可
能とするするものである。本願発明においては、メモリ
本体以外にビット救済データ用のセルアレイをオンチッ
プもしくは、オフチップで設ける。そして、電源立ち上
げ時にそのセルアレイにオンチップもしくは、オフチッ
プの不揮発メモリからデータを書き込む。これらのデー
タと入力アドレスをセットアソシアティブ方式で照合
し、ヒットした際にはビット置換を行う。ここで、個々
のアドレスをインデックス側にするかTAG側にするか
は、アドレス変換器の設定を変更することで、デバイス
によって変更する。置換アレイのリフレッシュはノーマ
ルアレイより頻繁に行うことが望ましい。さらに、置換
データアレイにはI/O情報も加えて格納することで効
率の向上が図られている。また、本願発明によるシステ
ムは、例えば置換データ用フラッシュメモリと本体のD
RAMとをMCP(マルチ・チップ・パッケージ)で製
造することが望ましい形態の一例である。また、置換用
のセルアレイは、分割数を多くして高速化しておくこと
が望ましい。
【0058】以下、図1に示した本願発明の実施形態に
よる効果について、シミュレーションにより従来の技術
と比較した結果について説明する。図15はDRAMメ
モリセル(64メガビット)の各ビットの保持時間を示
したものである。縦軸はログスケールのメモリセル数、
横軸はログスケールの時間軸である。同図は64メガ個
のそれぞれの保持時間の分布をとったものであって、
0.06%のメモリセルを救済することで、救済を行わ
ない場合に比べ、データ保持時間を約10倍にすること
ができることを示している。なお、同図ではデータ保持
時間について従来例と本願発明における現実的なスペッ
ク(仕様下限)の位置を示している。すなわち従来と本
願発明とで同じだけマージンをとった位置にデータ保持
時間をマークしてある。なお、0.06%の例は一例で
あってこの値はチップによって違ってくる。
【0059】図16は、図1に示す実施形態によってホ
ールド特性の悪いメモリセルを救済した場合と、従来例
(救済のない場合)の場合において、リフレッシュ間隔
時間と、データ保持電流の大きさを比較した結果を示す
図である。本発明の実施形態による保持時間は、従来例
に比べ約10倍になっている。このデータ保持時間が長
くなるということはリフレッシュ間隔が長くなるという
ことである。DRAMのリフレッシュは比較的大きな電
流を消費するので、その分の電流を減らすことができ、
データ保持電流が図16に示すように大幅に低減してい
る。ただし、リフレッシュ以外の電流も流れているため
保持時間を10倍にしたからといって全体の電流が1/
10になるわけではないが、1/6〜1/7程度にはな
るので、例えば携帯機器に適用することが可能となるこ
とがわかる。
【0060】図17は、図1等に示すアドレス変換器2
03によってアドレス変換を実施した場合と、実施しな
い場合で、救済できる不良ビットの量に変化が見られる
かどうかをシミュレーションによって求めた結果を示す
図である。縦軸はビット置換による救済後の良品率
(%)、横軸はメモリ本体のビット不良率(%)を示し
ている。シミュレーション結果は、メモリ本体を1Gb
itのDRAMとし、1セクタを512バイト、インデ
ックスアドレスを14ビット、置換アレイを64ウェイ
とした場合に、ランダム不良を乱数で発生させ、ビット
置換を行った場合に得られる良品率を100回求め、そ
の平均値を求めたものである。アドレス変換の有無によ
る違いは図17に示すとおりであるが、0.06%の不
良を発生させたときに、15%(アドレス変換無し)の
良品率が100%の良品率(アドレス変換有り)となる
効果が確認できている。
【0061】次に、図22〜図26を参照して、本願発
明のさらに他の実施の形態および応用例について説明す
る。上述した各実施の形態では、救済セルアレイにも不
良が含まれる場合がある。このような場合は、救済セル
アレイに対してさらにリダンダンシ回路を準備してお
き、不良が検出された場合、救済セルアレイの不良箇所
をリダンダンシ回路によって置き換えるようにすること
で対策することができる。上述したように、本発明の半
導体記憶装置では、アドレス変換方式が、メモリ本体1
10の不良ビット検出試験の結果によって決定されるの
で、例えば、この試験の際に、救済セルアレイの不良の
確認とリダンダンシ回路による不良箇所の置き換えも同
時に行うようにする。すなわち、救済セルアレイにも不
良が含まれる場合にも、このセルアレイ自体のためのリ
ダンダンシ回路を準備しておいて、あらかじめメモリを
テストする際に置き換えを行えば、問題をなくすことが
できる。
【0062】しかし、セットアソシアティブ方式では、
上述したように、連想メモリ方式によるものと異なり、
救済セルアレイを全て使い切ることはない。そこで、救
済セルアレイの不良箇所が、使用しない場所に割り付け
ることができれば、リダンダンシ回路を廃止して、チッ
プ面積を節約することができる。図4から図5にアドレ
ス変換した場合と同じ条件で考えると救済セルアレイの
インデックスアドレスが“11”の場所に不良セル
(▲)があった場合には、さらにインデックスアドレス
内で、アドレスビットの入れ替えをする。例えば、図2
2(図5に不良セル(▲)を追加したもの)のアドレス
変換を、図23のようになるような変換を行う。すなわ
ち、“11”が“13”に変換される。アドレス変換方
法を決定する際に、救済セルアレイの不良箇所がわかっ
ていれば、不良を避けて使用することができる。
【0063】本発明の場合、救済メモリにおいて使用し
ないデータ領域は図3などに示すような、使用フラグに
よって、通常判別されている。一方、入出力の構成番号
(出力ピンの何ビット目か)は、図1で示すIO情報、
または図3で示すセクタアドレスの一部として記憶され
ている。バースト順やメモリセルのアドレスは通常2の
倍数になるが、入出力の構成番号は、パリティを付加す
るために9の倍数(9,18,36…)になっているこ
とがある。この場合、使用フラグを独立した1ビットと
せずに、図24のように、図1で示すIO情報、または
図3で示すセクタアドレスの一部として記憶されている
入出力構成のビットと合わせて表現すれば救済メモリの
容量を節約できる。
【0064】最近、不揮発性メモリとして強誘電体メモ
リが盛んに研究されているが、図25に示すようなSR
AMセルに強誘電体キャパシタを付加した構成のものが
ある。これは、メモリセル面積としてはSRAMよりも
大きくなるが、今回の救済方法のようにSRAMのほと
んどのデータが不揮発性メモリからロードされることが
前提である場合、フラッシュメモリの面積とSRAMの
面積を足したものよりは、SRAMセルに強誘電体キャ
パシタを付加した構成のメモリの方が小さくなる場合が
ある。この効果を得るためには、1998 International E
lectron DeviceMeeting Tecnical Digest,363ペー
ジ〜366ページに掲載のAmanumaらの論文のFig 1に開
示されている強誘電体容量素子をトランジスタ層の上に
重ねて形成する製造方式を用いることが望ましい。この
セルではLOAD信号が“High”になっている期間
に強誘電体容量素子とSRAMの間でデータがやり取り
される。
【0065】本発明において、メモリ本体と救済メモリ
及び救済判定回路を別チップとして構成する場合、メモ
リ本体と救済判定回路を搭載したチップのメーカが、異
なる場合もある。この場合、メモリ本体の特性情報をメ
モリシステム製作メーカに間違いなく伝えることが重要
である。メモリ本体の特性情報とは、たとえば、そのメ
モリのホールド特性の悪いメモリセルのアドレスのこと
である。このときホールド特性の悪さの度合いも含め
て、メモリ本体のメーカーからメモリシステムを作成す
るメーカーに開示されることが望ましい。ホールド特性
が悪くても使用できるシステムも存在するためである。
また、これらの特性情報は、メモリ本体に付けられたシ
リアル番号に関連付けることができる。この場合、シリ
アル番号は、パッケージ上に印刷されても良いし、特定
の動作モードで読み出せるようにしておいても良い。ま
た、これらの特性情報は、データの紛失を防ぐためにイ
ンタネットを介してメモリ本体のメーカのデータベース
から取り出せるようになっていることが望ましい。この
方式を図26に示す。図26は、メモリセルの特性情報
を付帯して、メモリを販売する方法を示した図であっ
て、図26(a)が販売時におけるメモリメーカとメモ
リシステムメーカとの間のメモリシリアル番号に関する
やりとりを示す図であり、図26(b)が販売後におい
てメモリメーカのサーバとメモリシステムメーカ端末と
の間でメモリシリアル番号を用いてメモリ特性情報を参
照する場合のインターネット等を介したやりとりを示す
図である。
【0066】
【発明の効果】本発明による半導体記憶装置は、置換ビ
ットを特定するための情報を複数記憶し、情報に応じ
てメモリ本体に存在する任意のメモリセルをビット単位
で置換するためのメモリセルを提供するメモリセルアレ
イと、前記メモリ本体に供給されるべきアドレス信号を
インデックス部とタグ部に割り付け、前記インデックス
部に割り付けられたアドレスをデコードするデコーダ
と、前記タグ部に割り付けられたアドレスと、前記メモ
リセルアレイが記憶する前記置換ビットを特定するため
の情報のうち前記デコーダの出力によって特定された情
報とを比較する比較器と、前記比較器の出力に基づい
て、前記メモリ本体のメモリセルと、前記メモリセルア
レイ内のメモリセルとのいずれかを選択して、外部に対
して接続するセレクタとを備えることで、セットアソシ
アティブ方式によるメモリセルのビット単位の置換を可
能としたので、従来に比べ、より多数のメモリセルをビ
ット単位で置換可能な予備メモリを提供することがで
き、DRAM等におけるホールド特性を容易に改善する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による半導体記憶装置システムの一実
施形態を示すブロック図。
【図2】 本発明によるセットアソシアティブ方式に用
いる回路構成を示すブロック図。
【図3】 本発明(A)および従来例(B)におけるメ
モリセルのデータ配分および置換用メモリセルアレイの
構成例を示す説明図。
【図4】 本発明によるアドレス変換方式の基本原理を
説明するための図。
【図5】 本発明によるアドレス変換方式の基本原理を
説明するための図。
【図6】 図1に示すアドレス変換器203内の具体的
回路の一例を示す回路図。
【図7】 本発明による半導体記憶装置の他の実施形態
を示すブロック図。
【図8】 本発明による半導体記憶装置システムの他の
一実施形態を示すブロック図。
【図9】 本発明による半導体記憶装置システムをモジ
ュール化した場合の構成例を示す平面図。
【図10】 本発明による半導体記憶装置システムの他
の実施形態を示すブロック図。
【図11】 本発明による半導体記憶装置における置換
用メモリセルアレイの多ウェイ化に対応するための回路
構成の一例を示すブロック図。
【図12】 図11の回路構成におけるデータの伝送タ
イミングを示すタイミング図。
【図13】 本発明を多値メモリに適用する場合のメモ
リセルのデータ配分および置換用メモリセルアレイの構
成例を示す説明図。
【図14】 不揮発メモリをDRAMによって構成する
場合を説明するための説明図。
【図15】 本発明によるデータ保持時間向上の効果を
示すシミュレーション結果の図。
【図16】 本発明によるデータ保持電流低減の効果を
示すシミュレーション結果の図。
【図17】 本発明によるアドレス変換による良品率向
上の効果を示すシミュレーション結果の図。
【図18】 従来のメモリセル救済方式を説明するため
の説明図。
【図19】 従来の連想メモリを用いたメモリセル救済
方式を説明するための説明図。
【図20】 従来の連想メモリを用いたメモリセル救済
方式を採用した場合の半導体記憶装置の構成を示すブロ
ック図。
【図21】 従来技術による連想メモリを用いた場合の
置換用セルアレイの回路構成を示すブロック図。
【図22】 救済セルアレイに不良が含まれる場合のア
ドレス変換決定方法を説明するための図。
【図23】 救済セルアレイに不良が含まれる場合のア
ドレス変換決定方法を説明するための図。
【図24】 使用フラグ情報を入出力構成番号情報に含
めたときのビット割付を示した図。
【図25】 SRAMセルに不揮発性容量素子を付加し
たメモリセルの回路図。
【図26】 メモリセルの特性情報を付帯して、メモリ
を販売する方法を示した図。
【符号の説明】
100,100a,100b,100c 半導体記憶装
置 110 メモリ本体 110b メモリ装置 111 アドレスバッファ 112 I/Oバッファ 200,200a,200c 不揮発メモリ 201 メモリセルアレイ(置換用メモリセルアレイ) 202 デコーダ 203 アドレス変換器 204 比較器 205 セレクタ 206 書き込みバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 29/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 置換ビットを特定するための情報を複数
    記憶し、該情報に応じてメモリ本体に存在する任意のメ
    モリセルをビット単位で置換するためのメモリセルを提
    供するメモリセルアレイと、 前記メモリ本体に供給されるべきアドレス信号をインデ
    ックス部とタグ部に割り付け、前記インデックス部に割
    り付けられたアドレスをデコードするデコーダと、 前記タグ部に割り付けられたアドレスと、前記メモリセ
    ルアレイが記憶する前記置換ビットを特定するための情
    報のうち前記デコーダの出力によって特定された情報と
    を比較する比較器と、 前記比較器の出力に基づいて、前記メモリ本体のメモリ
    セルと、前記メモリセルアレイ内のメモリセルとのいず
    れかを選択して、外部に対して接続するセレクタとを備
    えることを特徴とする半導体記憶装置システム。
  2. 【請求項2】 前記メモリ本体が、前記メモリセルアレ
    イと同一チップ上に搭載されていることを特徴とする請
    求項1記載の半導体記憶装置システム。
  3. 【請求項3】 前記置換ビットを特定するための情報を
    記憶した不揮発メモリを有し、電源立ち上げ時におい
    て、前記不揮発メモリに記憶された前記置換ビットを特
    定するための情報を前記不揮発メモリから前記メモリセ
    ルアレイへ書き込むことを特徴とする請求項1記載の半
    導体記憶装置システム。
  4. 【請求項4】 前記メモリ本体に供給されるべき前記ア
    ドレス信号を前記インデックス部と前記タグ部に割り付
    ける回路手段としてアドレス変換器を有し、該アドレス
    変換器が前記メモリ本体に供給されるべき前記アドレス
    信号を前記インデックス部と前記タグ部に振り分けると
    きに、前記不揮発メモリに記憶されているアドレス信号
    の並べ換えのための情報に基づいて、前記アドレス信号
    の並べ換えを含むアドレス変換を行うことを特徴とする
    請求項3記載の半導体記憶装置システム。
  5. 【請求項5】 前記アドレス信号の並べ換えのための情
    報が、前記メモリ本体の動作試験結果に基づいて、前記
    不揮発メモリに記憶されたものであることを特徴とする
    請求項4記載の半導体記憶装置システム。
  6. 【請求項6】 前記メモリ本体と前記メモリセルアレイ
    が、記憶保持のためにリフレッシュ動作を必要とするメ
    モリによって形成されていて、前記メモリ本体に対する
    リフレッシュ動作よりも前記メモリセルアレイに対する
    リフレッシュ動作を頻繁に行うことを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置システム。
  7. 【請求項7】 前記不揮発メモリが記憶する前記置換ビ
    ットを特定するための情報は、DRAMからなる前記メ
    モリ本体においてホールド特性が悪いビットに対応する
    アドレスデータを含むことを特徴とする請求項3記載の
    半導体記憶装置システム。
  8. 【請求項8】 前記不揮発メモリは、前記メモリセルア
    レイ,前記デコーダ,前記比較器及び前記セレクタを含
    む半導体記憶装置のチップの外部に設けられていること
    を特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置システム。
  9. 【請求項9】 前記メモリ本体は、前記メモリセルアレ
    イ,前記デコーダ,前記比較器及び前記セレクタを含む
    半導体記憶装置のチップの外部に設けられていることを
    特徴とする請求項1又は8記載の半導体記憶装置システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項4又は5のいずれか1項に記載
    の半導体記憶装置システムにおいて、前記アドレス変換
    器は、前記置換ビットを特定するための情報が前記メモ
    リセルアレイの不良箇所を避けて前記メモリセルアレイ
    に記憶されるように前記アドレス変換を行うことを特徴
    とする半導体記憶装置システム。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の半導体記憶装置シス
    テムにおいて、記憶された前記置換ビットを特定するた
    めの情報とともに、該置換ビットを特定するための情報
    が有効か無効かを示す情報(フラグ)が記憶されてお
    り、該情報(フラグ)が前記メモリセルの前記置換ビッ
    トを特定するための情報の一部と組み合わせられている
    ことを特徴とする半導体記憶装置システム。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の半導体記憶装置シス
    テムにおいて、前記置換ビットを特定するための情報を
    記憶する前記メモリセルアレイを、SRAMセルに強誘
    電体容量素子を付加したメモリセルで構成することを特
    徴とする半導体記憶装置システム。
  13. 【請求項13】 前記メモリ本体および前記不揮発メモ
    リが、前記メモリセルアレイと同一チップ上に搭載され
    ていることを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置
    システム。
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