JP3408900B2 - フレキシブルプリント基板の導線接続用端部構造 - Google Patents

フレキシブルプリント基板の導線接続用端部構造

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、フレキシブルプ
リント基板の接続用端部構造に関し、特にベースフィル
ム上に形成された複数の導線を、電子部品或いはインク
ジェット記録装置の複数の端子部にろう付けにより接続
するときに、ろう付け不良を防止できるとともに、絶縁
性を高めるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、記録ヘッドに設けた複数の噴射
ノズルからインクを噴射させて、文字や画像を記録用紙
に記録するインクジェット記録装置においては、記録方
向に移動可能なキャリッジ上にヘッドホルダーが設けら
れ、そのヘッドホルダーには、記録用紙に対向状の記録
ヘッドと、記録ヘッドに連通するインク供給路を形成し
た筒状の連結筒部(所謂マニホールド)とからなるイン
ク噴射機構が設けられ、更に記録ヘッドに供給するイン
クを収容するとともに、連結筒部に嵌合するインク供給
口を設けたインクカートリッジを着脱可能に装着するよ
うになっている。
【0003】例えば、特開平4─182138号公報に
は、複数のインク供給路を形成するとともに、各インク
供給路にインクを供給するインク供給管が形成され、更
に各インク供給路には圧電素子を有する銅線からなる導
線が形成された中央圧電基板を備えたインクジッェト記
録装置のインクジッェト用記録ヘッドが設けられ、その
中央圧電基板に形成された複数の導線の端子部に、フレ
キシブルプリント基板のベースフィルム上に形成された
複数の導線の端部をろう付けとして、例えばハンダ付け
により接続するようにし、そのフレキシブルプリント基
板を介して供給される複数の駆動信号に基づいて圧電素
子が変形することにより、インクを噴射して画像記録す
るインクジェット用の記録ヘッドが記載されている。
【0004】ところで、記録ヘッドに設けられた中央圧
電基板の複数の導線の端子部に、フレキシブルプリント
基板の複数の導線の端部をハンダ付けにより接続する場
合には、図6に示すように、記録ヘッドを小型化する為
に、これら複数の導線端部122aの線幅や導線間ピッ
チが、例えば0.5 mm以下と微小になっている関係上、複
数の導線端部122aに電解のメッキハンダ130を薄
く塗布し、更にハンダ付けを助長するフラックス(所謂
ヤニ又はロージン)を塗布しておき、フレキシブルプリ
ント基板120を中央圧電基板114の導線の端子部1
16a上に位置合わせして載置し、所定の温度で加熱し
ながら加圧することで、複数の導線端部122aを一斉
にハンダ付けするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、フレ
キシブルプリント基板に形成された導線の端部を中央圧
電基板の複数の導線の端子部にはんだ付けにより接続す
る場合、図6に示すように、フレキシブルプリント基板
120の導線端部122aに塗布した電解のメッキハン
ダ130が溶融するとともに、更にフラックスが溶融す
る。ここで、そのフラックスは「ヤニ」を「アルコー
ル」で溶かしたものなので、フラックスが加熱されて高
温(例えば、約300 °C)になったときには、その「ヤ
ニ」からガスが発生するとともに、「アルコール」が瞬
間に爆発的に蒸発する。
【0006】ところで、各導線の厚さが約18〜35μmと
薄く、また導線間ピッチが約0.5 mm以下と微小であるこ
とから、これら導線端部122aと端子部116aとが
重ね合わされた2つの導線接合部と、2つのベースフィ
ルム121,115とで囲まれた接合部スペースSは、
非常に小さいものなので、「アルコール」が蒸発すると
きに発生したガスや、「ヤニ」から発生したガスが大気
中に抜けることができず、その微小な接合部スペースS
に閉じ込められ、そのガス圧が高くなってメッキハンダ
130が沸騰する。このとき、沸騰した液状のメッキハ
ンダ130が一気に飛散し、2つの導線接合部間に亙っ
て所謂ハンダブリッジ130aとして形成されたり、複
数のハンダボール130bとして飛び散ることになる。
即ち、その形成されたハンダブリッジ130aにより2
つの導線端部122aが短絡状態になること、或いはそ
のハンダボール130bが除々に湿気を含んで腐食し、
マイグレーションの発生等の原因によりこれら2つの導
線間の絶縁性が悪化すること、などの問題がある。
【0007】本発明の目的は、フレキシブルプリント基
板に形成された複数の導線の端部を電子部品やインクジ
ェット記録装置の複数の端子部にろう付けにより接続す
るときに、ろうの飛散をなくしてろう付け不良を防止で
き且つ絶縁性を高め得るようなフレキシブルプリント基
板の導線接続用端部構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るフレキシ
ブルプリント基板の導線接続用端部構造は、ベースフィ
ルム上に複数の導線が微小ピッチで形成され、これら複
数の導線の端部が電子部品の複数の導線の端部にろう付
けにより夫々接続されるフレキシブルプリント基板の導
線接続用端部構造であって、ベースフィルムまたは電子
部品の端部のうちの、複数の導線の端部同士間に、ろう
付けの際のガス抜き用のスリットを夫々形成し、複数の
導線の端部に、その導線の幅内でかつ長手方向に沿って
スリットを夫々形成し、複数の導線の端部は、一方の面
を前記ベースフィルムまたは電子部品の端部までそれに
沿わせて延びており、他方の面に後者のスリットを開口
させ、それにろう付けさせる他方の導線と接続したもの
である。
【0009】作用について説明すると、フレキシブルプ
リント基板のベースフィルム上に形成された複数の導線
の端部は、ろう付けとして、特に軟ろう付けにより接続
される場合が多く、これら複数の導線の端部にろうが塗
布されるとともに、フラックスが塗布されるので、ろう
を加熱したときにフラックスも加熱され、その加熱され
たフラックスから発生したガスは、複数の導線の端部同
士間に形成されたガス抜き用のスリットを介して大気に
放出されるので、加熱により溶融したろうが一気に飛散
することがなく、フレキシブルプリント基板に形成され
た導線の端部を電子部品の複数の導線の端部にろう付け
により接続したときに、ろう付け不良を防止できるとと
もに、導線間の絶縁性を高めることができる。また、溶
融したろう材は、導線の幅内に形成したスリットに流れ
込み、そのスリットの両側に形成されたフィレットによ
り接続強度が向上する上、そのスリットにより、上記ガ
ス抜き用のスリットの作用に加えさらに、ろう材の飛散
をなくして接続不良を防止し導線間の絶縁性を高めるこ
とができる。
【0010】請求項2に係るフレキシブルプリント基板
の導線接続用端部構造は、ベースフィルム上に複数の導
線が微小ピッチで形成され、これら複数の導線の端部が
インクジェット記録装置の記録ヘッドの複数の導線の端
部にろう付けにより夫々接続されるフレキシブルプリン
ト基板の導線接続用端部構造であって、ベースフィル
にその端部まで、複数の導線を沿わせて形成するととも
に、ベースフィルムの複数の導線の端部同士間の部分
に、ろう付けの際のガス抜き用のスリットを夫々形成
し、複数の導線の端部に、その導線の幅内でかつベース
フィルムと反対側に開口したスリットを夫々形成し、ス
リットが開口した複数の導線の面を、それにろう付けさ
せる他方の導線と接続したものである。作用について説
明すると、請求項1と同様に作用し、加熱により溶融し
たろうが一気に飛散することがなく、フレキシブルプリ
ント基板に形成された導線の端部をインクジェット記録
装置の複数の導線の端部にろう付けにより接続したとき
に、ろう付け不良を防止し接続強度を向上できるととも
に導線間の絶縁性を高めることができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、インクジ
ェット記録装置(図示略)に設けられ、インクカートリ
ッジに収容されている記録用のインクを噴射する記録ヘ
ッドユニットの複数の端子部に接続するフレキシブルプ
リント基板の導線接続用端部構造に本発明を適用した場
合のものである。先ず、記録ヘッドユニット(インクジ
ェット記録装置の記録ヘッドに相当する)10について
説明すると、図1に示すように、基本的に、板状のヘッ
ド本体部11の先端部に、複数(例えば、64個)のイ
ンク噴射ノズル12が1列状に形成されるとともに、そ
のヘッド本体部11に連結筒部13が突出状に形成さ
れ、更にそのヘッド本体部11の後端部には、板厚が薄
くなった接続部14が形成されている。
【0014】前記連結筒部13は、図示外のインクカー
トリッジに形成されたインク供給口を挿通して、インク
カートリッジ内に収容され、記録用のインクを吸収保持
しているインク吸収体に接触することで、そのインクを
インク噴射ノズル12に供給する為のものであり、連結
筒部13に供給されたインクは、連結筒部13に形成さ
れたインク通路(図示略)を経て複数のインク供給通路
(図示略)に分岐され、各インク供給通路を経てインク
噴射ノズル12に供給される。
【0015】更に、各インク供給通路の途中部には、図
示外の圧電素子からなる振動板が夫々設けられ、各圧電
素子に駆動信号を供給する複数の導線16がベースフィ
ルム15上に微小ピッチで形成され、これら複数の導線
16は略平行状に接続部14まで延設されている。即
ち、その接続部14に設けられた複数の導線16の端子
部16aの各々は露出した状態であり、各端子部16a
に駆動信号が供給されることにより、その駆動信号が供
給された圧電素子の変形により、インク供給通路の微小
インクがインク噴射ノズル12から記録用紙に噴射され
て画像形成されるようになっている。
【0016】次に、その接続部14に形成された複数の
導線16の端子部16aに接続されるフレキシブルプリ
ント基板20の導線接続用端部構造について、図2・図
3に基づいて説明する。先ず、フレキシブルプリント基
板20は、耐熱性や絶縁性に優れた可撓性を有する、例
えばポリイミド樹脂からなるベースフィルム21上に、
銅からなる複数の導線22が、微小ピッチ(例えば、約
0.5mm )で形成され、ベースフィルム21と同様に、例
えばポリイミド樹脂からなるカバーフィルム23によ
り、これら複数の導線22が保護されている。
【0017】次に、導線接続用端部構造について説明す
ると、フレキシブルプリント基板20の端部において、
所定距離だけカバーフィルム23が切除されており、複
数の導線端部22aが露出されている。ここで、各導線
22は、線幅を約0.25mmとし且つ厚さ約18〜35μmであ
り、複数の導線22が微小ピッチ(例えば、約0.5mm)
で形成されている。
【0018】ところで、図3に示すように、ベースフィ
ルム21の端部のうち、複数の導線端部22aの端部同
士間に、ろう付けとして、例えばハンダ付けをする際の
ガス抜き用のスリット21aが、導線端部22aのハン
ダ付けされる部分の長さに略等しく夫々形成されてい
る。更に、複数の導線端部22aに、ハンダ付けの際に
溶融ハンダを溜める為の導線端部22aの幅方向中央部
に位置するスリット22bが、導線端部22aのハンダ
付けされる部分の長さに略等しく夫々形成されている。
また、各スリット22bは、導線端部22aの先端部に
おいて開放状に形成されている。これらスリット21
a,22bは、エッチング処理により、或いはレーザ光
により形成するようにしてもよい。
【0019】次に、フレキシブルプリント基板20に形
成された複数の導線端部22aを、ヘッド本体部11の
接続部14に形成した複数の導線の端子部16aにハン
ダ付けするときの作用について説明する。ハンダ付けに
際して、先ず複数の導線端部22aに電解のメッキハン
ダ30が薄く塗布され、更にハンダ付けを助長するフラ
ックス(所謂ヤニ又はロージン)が塗布されて、図1に
示すように、フレキシブルプリント基板20を、複数の
導線端部22aが下向きとなるように裏返して、ヘッド
本体部11の接続部14に形成された複数の導線16の
端子部16a上に位置合わせして載置する。そして、図
示外の加熱板を所定の温度(例えば、約300 °C)で加
熱しながら、フレキシブルプリント基板20の端部のベ
ースフィルム21を上側から加圧することで、複数の導
線端部22aを一斉にハンダ付けすることができる。
【0020】このとき、図4に示すように、ベースフィ
ルム21を介して加熱された熱が導線端部22aを介し
てメッキハンダ30に伝達され、メッキハンダ30が加
熱されて溶融するとともに、フラックスも同時に加熱さ
れる。ここで、フラックスは、「ヤニ」を「アルコー
ル」で溶かしたものなので、フラックスが加熱されて高
温(例えば、約300 °C)になったときには、その「ヤ
ニ」からガスが発生するとともに、「アルコール」が瞬
間に爆発的に蒸発する。
【0021】ところで、導線端部22aの厚さが約18〜
35μmと薄く、また導線間ピッチが約0.5mm と微小であ
ることから、これら導線端部22aと端子部16aとが
重ね合わされた2つの導線接合部と、2つのベースフィ
ルム15,21で囲まれた接合部スペースSは非常に小
さいが、「アルコール」が爆発的に蒸発するときに発生
したガスや、「ヤニ」から発生したガスは、その微小な
接合部スペースSからスリット21aを経て一気に大気
中に効率良く抜けるのと同時に、スリット22bの先端
部からも大気中に抜ける。
【0022】即ち、ハンダ付けの際に発生したガスの全
てが各スリット22bを介して大気中に効率良く容易に
放出されることに加えて、加熱により沸騰状に溶融した
メッキハンダ30は、主にスリット22bに流れ込むと
同時に、導線端部22aの外側にも少量ではあるが食み
出して、複数箇所にフィレットFが形成されることにな
る。その結果、スリット22bの両側に形成されたフィ
レットFを含む複数のフィレットFによりハンダ付けに
よる接続強度が向上する上、メッキハンダ30の飛散を
なくして、ハンダ付け不良を防止することができるとと
もに、ハンダボールが形成されないので、これら導線間
の絶縁性を確実に高めることができる。
【0023】このように、ベースフィルム21の端部の
うちの、複数の導線端部22aの端部同士間に、ハンダ
付けの際のガス抜き用のスリット21aを、ハンダ付け
される部分の長さに略等しく夫々形成したので、ハンダ
付けに際して発生したガスはスリット21aを介して大
気中に一気に効率良く放出されるので、加熱により溶融
したメッキハンダ30が飛散することがなく、フレキシ
ブルプリント基板20の導線端部22aをヘッド本体部
11の接続部 に形成された複数の導線16の端子部1
6aにハンダ付けにより接続したときに、ハンダ付け不
良を防止することができるとともに、これら導線間の絶
縁性を確実に高めることができる。
【0024】ところで、フレキシブルプリント基板40
の導線接続用端部構造を部分的に変更して、図5に示す
導線接続用端部構造として構成することも可能である。
即ち、フレキシブルプリント基板40のベースフィルム
41のうちの、複数の導線42の導線端部42aの端部
同士間に、複数の微小長さのスリット41aからなるガ
ス抜き用のスリットを列状に形成するようにしてもよ
い。この場合には、ハンダ付けの際に発生したガスが各
スリット41aを介して大気中に容易に放出されるのに
加えて、導線接続用端部の引っ張り強度を高めることが
できる。
【0025】尚、フレキシブルプリント基板20,40
のベースフィルム21,41に形成された複数の導線2
2,42の線幅やそのピッチが、例えば1.5 〜2.0 mmの
ように大きい場合には、ガス抜き用のスリットを2列或
いは3列設けたり、ハンダ付け部分の長さに略等しいス
リットと複数の微小長さのスリットからなるスリットと
を交互に複数列分設けて構成したり、スリットをベース
フィルム21,41に切込みによって形成し、ガス圧に
よってスリットが開くように構成したり、また、ヘッド
本体部11の接続部14にスリットを形成した構成とす
るなど、前記実施形態に関し、既存の技術や当業者に自
明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
更に、ハンダ付け以外の各種のろう付けにより電子部品
の複数の端子部に接続される種々のフレキシブルプリン
ト基板の導線接続用端部構造にも本発明を適用し得るこ
とは勿論である。
【0026】
【発明の効果】 請求項1に係るフレキシブルプリント
基板の導線接続用端部構造によれば、ベースフィルムの
端部のうちの、複数の導線の端部同士間に、ろう付けの
際のガス抜き用のスリットを夫々形成したので、ろう付
けに際して発生したガスは、複数の導線の端部同士間に
形成されたガス抜き用のスリットを介して大気に放出さ
れるので、加熱により溶融したろうが一気に飛散するこ
とがなく、フレキシブルプリント基板に形成された導線
の端部を電子部品の複数の導線の端部にろう付けにより
接続したときに、ろう付け不良を防止できるとともに、
導線間の絶縁性を高めることができる。また、導線の幅
内に形成したスリットを形成したので、溶融したろう材
が、そのスリットに流れ込み、スリットの両側に形成さ
れたフィレットにより接続強度が向上する上、上記ガス
抜き用のスリットの作用に加えさらに、ろう材の飛散を
なくして接続不良を防止し導線間の絶縁性を高めること
ができる。
【0027】請求項2に係るフレキシブルプリント基板
の導線接続用端部構造によれば、請求項1と同様に、加
熱により溶融したろうが一気に飛散することがなく、フ
レキシブルプリント基板に形成された導線の端部をイン
クジェット記録装置の複数の導線の端部にろう付けによ
り接続したときに、ろう付け不良を防止し接続強度を向
できるとともに、導線間の絶縁性を高めることができ
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、記録ヘッドユニット
の概略斜視図である。
【図2】フレキシブルプリント基板の端部を示す部分斜
視図である。
【図3】フレキシブルプリント基板の部分拡大斜視図で
ある。
【図4】図1のA─A線縦断正面図である。
【図5】変更形態に係るフレキシブルプリント基板の部
分拡大平面図である。
【図6】従来技術に係る図4相当図である。
【符号の説明】
10 記録ヘッドユニット 16 導線 16a 端子部 20 フレキシブルプリント基板 21 ベースフィルム 21a スリット 40 フレキシブルプリント基板 41 ベースフィルム 41a スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/34 B41J 2/01 H01R 12/28 H05K 1/02 H05K 1/11

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム上に複数の導線が微小ピ
    ッチで形成され、これら複数の導線の端部が電子部品の
    複数の導線の端部にろう付けにより夫々接続されるフレ
    キシブルプリント基板の導線接続用端部構造であって、 前記ベースフィルムまたは電子部品の端部のうちの、複
    数の導線の端部同士間に、ろう付けの際のガス抜き用の
    スリットを夫々形成し、前記複数の導線の端部に、その
    導線の幅内でかつ長手方向に沿ってスリットを夫々形成
    し、前記複数の導線の端部は、一方の面を前記ベースフ
    ィルムまたは電子部品の端部までそれに沿わせて延びて
    おり、他方の面に後者のスリットを開口させ、それにろ
    う付けされる他方の導線と接続したことを特徴とするフ
    レキシブルプリント基板の導線接続用端部構造。
  2. 【請求項2】 ベースフィルム上に複数の導線が微小ピ
    ッチで形成され、これら複数の導線の端部がインクジェ
    ット記録装置の記録ヘッドの複数の導線の端部にろう付
    けにより夫々接続されるフレキシブルプリント基板の導
    線接続用端部構造であって、前記ベースフィルムにその端部まで、複数の導線を沿わ
    せて形成するとともに、前記ベースフィルムの複数の導
    線の端部同士間の部分に、ろう付けの際のガス抜き用の
    スリットを夫々形成し、前記複数の導線の端部に、その
    導線の幅内でかつ前記ベースフィルムと反対側に開口し
    たスリットを夫々形成し、後者のスリットが開口した複
    数の導線の面を、それにろう付けさせる他方の導線と接
    続し たことを特徴とするフレキシブルプリント基板の導
    線接続用端部構造。
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