JP3408170B2 - スロットマシンおよびスロットマシンにおけるシンボル列の表示制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、スロットマシンおよびスロット
マシンにおけるシンボル列の表示制御方法に関し、特
に、複数のシンボル列を移動表示させる表示装置を含
み、前記シンボル列の移動表示を停止させたときに入賞
ラインで停止しているシンボルの組合せに応じて入賞が
発生するスロットマシン、および、当該スロットマシン
におけるシンボル列の表示制御方法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】スロットマシンに搭載された表示装置に
は、種々のシンボルを外周に配列した複数のリールを実
際に回転させるリール駆動タイプのものと、ＲＯＭに格
納されたグラフィックデータに基づいて擬似的にリール
の回転をＣＲＴに表示してシンボルの移動する様子を映
像表示するビデオタイプのものとがある。そして、いず
れのタイプのものでも、シンボルの移動表示が停止した
ときに入賞ライン上で停止しているシンボルの組合せに
よって入賞の有無の表示が行なわれる。

【０００３】上述したような表示装置を搭載されたスロ
ットマシンでは、遊技者がストップボタンを操作したと
きに発生されるストップ信号や、表示装置の表示内容を
制御するための装置に内蔵されたランダムタイマから自
動的に発生されるストップ信号によって実際のリールの
回転を停止させたり、あるいは擬似リールの回転表示を
停止させて入賞ライン上にシンボルを停止表示する。そ
して、入賞が得られたときには、当該表示装置を搭載す
るスロットマシンにおいて、配当コインの払出や、ボー
ナスゲーム等の遊技上での特典が与えられるようになっ
ていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の表示装置では、ストップ信号でリールの
回転表示が停止されると、その時点で入賞ライン上でシ
ンボルが特定されてしまい、表示装置の表示内容が単調
になりやすいという欠点があった。また、リール駆動タ
イプの表示装置では、１リールに割り当てられるシンボ
ルの種類や個数をあまり多くすることはできず、表示装
置の表示内容に多様性を与えることが非常に困難であっ
た。

【０００５】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するためになされたもので、表示装置におけるリ
ールそのものあるいは表示装置に表示される擬似リール
の回転表示や、リール停止時のシンボル表示に、独特の
趣向を凝らすことのできるスロットマシンおよびスロッ
トマシンにおけるシンボル列の表示制御方法を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載のスロッ
トマシンは、複数のシンボル列を移動表示させる表示装
置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたとき
に入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じて
入賞が発生するスロットマシンであって、前記シンボル
列の移動表示を、重なり合ったシンボル列同士を互いに
異なった速度で移動表示させることによって行なう表示
制御部をさらに含み、前記重なり合った複数のシンボル
列の外側にあるシンボル列を介して、複数のシンボルを
表示可能とした内側にあるシンボル列上の有効表示され
たシンボルが複数同時に視認可能であることを特徴とす
る。請求項２に記載のスロットマシンは、複数のシンボ
ル列を移動表示させる表示装置を含み、前記シンボル列
の移動表示を停止させたときに入賞ラインで停止してい
るシンボルの組合せに応じて入賞が発生するスロットマ
シンであって、前記シンボル列の移動表示を、シンボル
列同士を重なり合った状態で移動表示させることによっ
て行なう表示制御部をさらに含み、前記表示制御部は、
前記重なり合ったシンボル列同士を共に移動表示させて
いる状態で、当該シンボル列同士を互いに異なった速度
で移動表示させることを特徴とする。請求項３に記載の
スロットマシンは、複数のシンボル列を移動表示させる
表示装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させ
たときに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに
応じて入賞が発生するスロットマシンであって、前記シ
ンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列同士を
互いに異なった速度で移動表示させることによって行な
う表示制御部をさらに含み、前記重なり合った複数のシ
ンボル列の、外側にあるシンボル列が移動表示される
際、常に、内側にあるシンボル列が視認可能であること
を特徴とする。請求項４に記載のスロットマシンは、複
数のシンボル列を移動表示させる表示装置を含み、前記
シンボル列の移動表示を停止させたときに入賞ラインで
停止しているシンボルの組合せに応じて入賞が発生する
スロットマシンであって、前記シンボル列の移動表示
を、重なり合ったシンボル列同士を互いに異なった方向
に移動表示させることによって行なう表示制御部をさら
に含むことを特徴とする。請求項５に記載のスロットマ
シンは、請求項１、請求項２または請求項４に記載のス
ロットマシンの構成に加えて、前記重なり合ったシンボ
ル列の、外側にあるシンボル列が移動表示される際、常
に、内側にあるシンボル列が視認可能であることを特徴
とする。請求項６に記載のスロットマシンは、請求項２
〜請求項５のいずれか１項に記載のスロットマシンの構
成に加えて、前記重なり合ったシンボル列の内側にある
シンボル列は、複数のシンボルを表示可能であり、前記
重なり合ったシンボル列の外側にあるシンボル列を介し
て、前記内側にあるシンボル列上の有効表示されたシン
ボルが複数同時に視認可能であることを特徴とする。請
求項７に記載のスロットマシンにおけるシンボル列の表
示制御方法は、複数のシンボル列を移動表示させる表示
装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたと
きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
て入賞が発生するスロットマシンにおけるシンボル列の
表示制御方法であって、前記シンボル列の移動表示を、
重なり合ったシンボル列同士を互いに異なった速度で移
動表示させることによって行ない、かつ、前記重なり合
ったシンボル列の内側にあるシンボル列を、複数のシン
ボルを表示可能とし、さらに、前記重なり合った複数の
シンボル列の外側にあるシンボル列を介して、前記内側
にあるシンボル列上の有効表示されるシンボルを複数同
時に視認可能とすることを特徴とする。請求項８に記載
のスロットマシンにおけるシンボル列の表示制御方法
は、複数のシンボル列を移動表示させる表示装置を含
み、前記シンボル列の移動表示を停止させたときに入賞
ラインで停止しているシンボルの組合せに応じて入賞が
発生するスロットマシンにおけるシンボル列の表示制御
方法であって、前記シンボル列の移動表示を、シンボル
列同士が重なり合った状態で移動表示させることによっ
て行ない、かつ、前記重なり合ったシンボル列同士を共
に移動表示させている状態で、当該シンボル列同士を互
いに異なった速度で移動表示させることを特徴とする。
請求項９に記載のスロットマシンにおけるシンボル列の
表示制御方法は、複数のシンボル列を移動表示させる表
示装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させた
ときに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応
じて入賞が発生 するスロットマシンにおけるシンボル列
の表示制御方法であって、前記シンボル列の移動表示
を、重なり合ったシンボル列同士を互いに異なった速度
で移動表示させることによって行ない、かつ、前記重な
り合ったシンボル列の、外側にあるシンボル列を移動表
示させる際、常に、内側にあるシンボル列を視認可能と
することを特徴とする。請求項１０に記載のスロットマ
シンにおけるシンボル列の表示制御方法は、複数のシン
ボル列を移動表示させる表示装置を含み、前記シンボル
列の移動表示を停止させたときに入賞ラインで停止して
いるシンボルの組合せに応じて入賞が発生するスロット
マシンにおけるシンボル列の表示制御方法であって、前
記シンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列同
士を互いに異なった方向に移動表示させることにより行
なうことを特徴とする。請求項１１に記載のスロットマ
シンにおけるシンボル列の表示制御方法は、請求項７、
請求項８または請求項１０に記載のスロットマシンにお
けるシンボル列の表示制御方法に加えて、前記重ね合わ
せた複数のシンボル列の、外側にあるシンボル列を移動
表示させる際、常に、内側にあるシンボル列の少なくと
も一部を視認可能とすることを特徴とする。請求項１２
に記載のスロットマシンにおけるシンボル列の表示制御
方法は、請求項８〜請求項１１のいずれか１項に記載の
スロットマシンにおけるシンボル列の表示制御方法に加
えて、前記重ね合わせた複数のシンボル列の内側にある
シンボル列は、複数のシンボルを表示可能であり、前記
重なり合った複数のシンボル列の外側にあるシンボル列
を介して、前記内側にあるシンボル列上の有効表示され
るシンボルを複数同時に視認可能とすることを特徴とす
る。

【０００７】

【作用】請求項１に記載の本発明によれば、スロットマ
シンの表示装置において、重なり合ったシンボル列同士
が互いに異なった速度で移動表示され、さらに、見る者
は、複数のシンボルを表示可能とした内側にあるシンボ
ル列上の有効表示された複数のシンボルを同時に見るこ
とができる。これにより、表示を見る者はシンボル列が
重なり合っていることを認識することができ、多くのシ
ンボルを同時に見ることができるため、従来、単調さが
欠点だったスロットマシンの表示装置の表示内容に斬新
さを与えることができる。請求項２に記載の本発明によ
れば、スロットマシンの表示装置において、重なり合っ
た複数のシンボル列同士が、共に移動表示され、かつ、
互いに異なった速度で移動表示される。このため、表示
を見る者はシンボル列が重なり合っていることを容易に
認識でき、従来、単調さが欠点だったスロットマシンの
表示装置の表示内容に斬新さを与えることができる。請
求項３に記載の本発明によれば、スロットマシンの表示
装置において、重なり合ったシンボル列同士が互いに異
なった速度で移動表示され、さらに、見る者は、常に、
重なり合ったシンボル列の内側にあるシンボル列を見る
ことができる。このため、表示を見る者はシンボル列が
重なり合っていることを常に認識することができ、従
来、単調さが欠点だったスロットマシンの表示装置の表
示内容に斬新さを与えることができる。請求項４に記載
の本発明によれば、スロットマシンの表示装置におい
て、重なり合ったシンボル列同士が互いに異なった方向
に移動表示される。このため、表示を見る者はシンボル
列が重なり合っていることを認識することができ、従
来、単調さが欠点だったスロットマシンの表示装置の表
示内容に斬新さを与えることができる。請求項５に記載
の本発明によれば、請求項１、請求項２または請求項４
に記載の発明による作用に加えて、見る者は、常に、内
側にあるシンボル列を見ることができる。請求項６に記
載の本発明によれば、請求項２〜請求項５のいずれか１
項に記載の発明による作用に加えて、見る者は、内側の
シンボル列の中の複数のシンボルを同時に見ることがで
きる。請求項７に記載の本発明によれば、スロットマシ
ンの表示装置において、重なり合ったシンボル列同士が
互いに異なった速度で移動表示され、さらに、見る者
は、内側にあるシンボル列上の有効表示された複数のシ
ンボルを同時に見ることができる。これにより、表示を
見る者はシンボル列が重なり合っていることを認識する
ことができ、多くのシンボルを同時に見ることができる
ため、従来、単調さが欠点だったスロットマシンの表示
装置の表示内容に斬新さを与えることができる。請求項
８に記載の本発明によれば、スロットマシンの表示装置
において、重なり合った複数のシンボル列同士が、共に
移動表示され、かつ、互いに異なった速度で移動表示さ
れる。このため、表示を見る者はシンボル列が重なり合
っていることを容易に認識でき、従来、単調さが欠点だ
ったスロットマシンの表示装置の表示内容に斬新さを与
えることができる。請求項９に記載の本発明によれば、
スロットマシンの表示装置において、重なり合ったシン
ボル列同士が互いに異なった速度で移動表示され、さら
に、見る者は、常に、重なり合ったシンボル列の内側に
あるシンボル列を見ることができる。このため、表示を
見る者はシンボル列が重なり合っていることを常に認識
することができ、従来、単調さが欠点だったスロットマ
シンの表示装置の表示内容に斬新さを与えることができ
る。請求項１０に記載の本発明によれば、スロットマシ
ンの表示装置において、重なり合ったシンボル列同士が
互いに異なった方向に移動表示される。このため、表示
を見る者はシンボル列が重なり合っていることを認識す
ることができ、従来、単調さが欠点だったスロットマシ
ンの表示装置の表示内容に斬新さを与えることができ
る。請求項１１に記載の本発明によれば、請求項７、請
求項８または請求項１０に記載の発明による作用に加え
て、見る者は、常に、内側にあるシンボル列を見ること
ができる。請求項１２に記載の本発明によれば、請求項
８〜請求項１１のいずれか１項に記載の発明による作用
に加えて、見る者は、内側のシンボル列の中の複数のシ
ンボルを同時に見ることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、ビデオタイプのスロットマ
シンに本発明を適用した実施の形態について、図面を参
照しながら説明する。

【０００９】本発明を用いたビデオタイプのスロットマ
シンの外観を示す図５において、スロットマシン本体の
中央にはＣＲＴ２が嵌め込まれ、これがシンボル表示窓
として用いられている。ＣＲＴ２には、グラフィックデ
ータに基づいて映像化された擬似の第１リール３，第２
リール４，第３リール５、さらに横３本，斜め２本の入
賞ライン６が表示されている。

【００１０】第１〜第３リール３〜５には縦方向にシン
ボル（ブランクシンボルも含む）が配列され、これによ
り各リール３〜５ごとにシンボル列が構成されており、
ＣＲＴ２には、各リールについて３個ずつ、合計９個の
シンボルが表示される。入賞ライン６は各リール３〜５
が停止したときに、シンボルの組合せを決めるためのラ
インとなり、ゲームの開始に先立ってコイン投入口７に
投入したコインの枚数によって、有効化される本数が決
められる。

【００１１】１〜５枚のコインを投入した後、スタート
ボタン８を押すと、各リール３〜５が一斉に回転する。
各々のリール３〜５は、図１に示したように、外リール
３ａ，内リール３ｂ，外リール４ａ，内リール４ｂ，外
リール５ａ，内リール５ｂからなる。外リール３ａ〜５
ａおよび内リール３ｂ〜５ｂには、「ブランク（空
白）」，「スター」，「７」，「１ＢＡＲ」，「２ＢＡ
Ｒ」，「３ＢＡＲ」，「チェリー」等のシンボルが配列
されている。そして、スタートボタン８を押したときに
は外リール３ａ〜５ａは上から下向きに移動表示され、
内リール３ｂ〜５ｂは下から上向きに移動表示される。
このような移動表示を行なうにあたっては、外リール３
ａ〜５ａを表示するためのグラフィックデータと、内リ
ール３ｂ〜５ｂを表示するためのグラフィックデータと
を合成し、この合成データに基づいてＣＲＴ２を駆動す
ればよい。

【００１２】ストップボタン９ａ〜９ｃは、第１〜第３
リール３〜５に対応して設けられており、これを押すこ
とによって各リール３〜５の移動表示を停止させること
ができる。各リール３〜５の停止表示は、ストップボタ
ン９ａ〜９ｃを押したタイミングで外リール３ａ〜５ａ
を停止表示させた後、ランダムな時間経過の後に各内リ
ール３ｂ〜５ｂが順次に停止表示されるようになってい
る。そして、内リール３ｂ〜５ｂが停止すると、図１の
右側に示したように、外リール３ａ〜５ａのシンボル
と、内リール３ｂ〜５ｂのシンボルとが各入賞ライン上
に合成して停止表示される。

【００１３】こうしてすべてのリール３〜５が停止表示
され、有効化された入賞ライン６上に位置しているシン
ボルの組合せが入賞に該当したものであるときには、そ
の入賞役に対応した枚数の配当コインが受皿１０に払出
されて１回のゲームが終了する。図示の例では、入賞ラ
イン６ａ上で「３ＢＡＲ」−「３ＢＡＲ」−「３ＢＡ
Ｒ」，入賞ライン６ｂ上で「チェリー」−「チェリー」
−「−」，入賞ライン６ｃ上で「チェリー」−「−」−
「−」の入賞役が得られており、コインの投入枚数が５
枚であると、これらのすべてが有効な入賞となって、そ
れぞれの入賞役毎の配当コイン枚数を合計した枚数の配
当コインが払出される。

【００１４】上記スロットマシンのリール３〜５の移動
ならびに停止表示、入賞判定、配当コインの払出等の各
処理は、マイクロコンピュータによって制御されてお
り、図２はその機能ブロックを概略的に示している。

【００１５】図２において、マイクロプロセッサユニッ
ト（ＭＰＵ）１８は、プログラムＲＯＭ１９に格納され
ているシーケンスプログラムに従って上述した各処理を
実行する。第１〜第３リール３〜５をＣＲＴ２にグラフ
ィック表示するために、各リール３〜５毎に第１〜第３
シンボルデータメモリ２１〜２３が設けられている。シ
ンボルデータメモリ２１〜２３は、それぞれ外リール用
のシンボルを表示するための外リールシンボルデータＲ
ＯＭ２１ａ〜２３ａと、内リール用のシンボルを表示す
るための内リールシンボルデータＲＯＭ２１ｂ〜２３ｂ
とから構成され、これらには各リールのシンボルの配列
順に対応したアドレス順に、シンボル表示用のグラフィ
ックデータが格納されている。

【００１６】外リールシンボルデータＲＯＭ２１ａ〜２
３ａ，内リールシンボルデータＲＯＭ２１ｂ〜２３ｂか
ら読出されたシンボルデータは、リールごとに設けられ
たシンボルデータ合成部２５〜２７に供給される。これ
らのシンボルデータ合成部２５〜２７は、ＲＯＭ２１ａ
〜２３ａ，ＲＯＭ２１ｂ〜２３ｂからのシンボルデータ
をリール毎に合成し、合成シンボルデータをＭＰＵ１８
に供給する。映像信号処理部２８は、ＭＰＵ１８から供
給されてくる合成シンボルデータを受け、これに基づい
てＣＲＴ２にリールごとにシンボルの移動ならびに停止
表示を行なう。

【００１７】コインセンサ３０は、コイン投入口７から
投入されたコインの枚数データをＭＰＵ１８に入力し、
ＭＰＵ１８はこの枚数データによって入賞ライン６のう
ちで有効化される本数を決定する。なお、入賞ライン６
のうちで有効化されたものはＣＲＴ２に表示される。

【００１８】スタート信号発生部３１は、スタートボタ
ン８を押したときにスタート信号をＭＰＵ１８に入力
し、これによりＭＰＵ１８はリール３〜５の移動表示が
開始される。ストップボタン９ａ〜９ｃを押したときに
は、ストップ信号発生部３２からＭＰＵ１８にリールご
とに外リールストップ信号が供給され、外リール３ａ〜
５ａの移動表示が停止される。ランダムタイマ３３は、
ストップ信号発生部３２からすべてのリールについての
外リールストップ信号が発生された後、ランダムな時間
経過の後に３個の内リールストップ信号をＭＰＵ１８に
順次出力する。

【００１９】入賞判定部３４はリール３〜５の移動表示
が停止した後、有効化された入賞ライン上で停止表示さ
れているシンボルの組合せが入賞に該当しているか否か
を判定する。入賞ライン上に停止しているシンボルの種
類は、シンボルデータＲＯＭ内のアドレスデータに基づ
いてＭＰＵ１８で識別することができるから、そのアド
レスデータの組合せによりシンボルの組合せを特定する
ことができる。コイン払出し器３５は、入賞判定の結
果、入賞が得られているときにＭＰＵ１８からの指令に
より作動し、入賞役に応じた枚数の配当コインを払出し
て停止する。

【００２０】上記スロットマシンの作用について、図３
のフローチャートに従って説明する。

【００２１】たとえば５枚のコインをコイン投入口７に
投入すると、５本の入賞ライン６のすべてが有効化され
たことがＣＲＴ２に表示される。スタートボタン８を押
すと、ＭＰＵ１８は外リールシンボルデータＲＯＭ２１
ａ〜２３ａ，内リールシンボルデータＲＯＭ２１ｂ〜２
３ｂに対し、シンボルごとの先頭番地を順次にスキャン
していくアドレススキャン信号が供給される。このと
き、外リールシンボルデータＲＯＭ２１ａ〜２３ａに対
するアドレススキャンと、内リールシンボルデータＲＯ
Ｍ２１ｂ〜２３ｂのアドレススキャンの方向は逆になっ
ている。したがって、ＣＲＴ２上では、外リール３ａ〜
５ａについてはシンボルが上から下向きに移動していく
ように表示され、内リール３ｂ〜５ｂにはシンボルが下
から上向きに移動していくように表示される。これによ
り遊技者には、各リール３〜５が内外二重のリールで構
成され、しかもこれらが逆方向に回転していくように観
察され、斬新なゲーム感覚が与えられるようになる。

【００２２】なお、外リール３ａ〜５ａの移動表示の方
向に対し、内リール３ｂ〜５ｂの移動表示の方向を同じ
にする場合には、両者の移動表示の速さを異ならせてお
けば、同様の興趣が得られる。

【００２３】任意のタイミングでストップボタン９ａ〜
９ｃが押されると、ストップ信号発生部３２からのリー
ルストップ信号によって、外リールシンボルデータＲＯ
Ｍ２１ａ〜２３ａに対するアドレススキャンが停止し、
外リールストップ信号が入力された時点でのアドレスデ
ータだけが外リールシンボルデータＲＯＭ２１ａ〜２３
ａに入力されたままとなる。したがって、外リール３ａ
〜５ａについてはシンボルの移動表示が停止し、入賞ラ
イン上には外リール３ａ〜５ａのシンボルが停止表示さ
れる。

【００２４】従来のスロットマシンでは、この時点で入
賞ライン上でのシンボルの組合せが決定されてしまう
が、このスロットマシンでは内リールシンボルデータＲ
ＯＭ２１ｂ〜２３ｂには引続きＭＰＵ１８からアドレス
スキャン信号が供給され続けているから、内リール３ｂ
〜５ｂの移動表示は継続されたままとなっている。

【００２５】外リール３ａ〜５ａの移動表示がすべて終
わった後、ランダムタイマ３３が作動して順次に３つの
内リールストップ信号をＭＰＵ１８に入力する。これに
より内リールシンボルデータＲＯＭ２１ｂ〜２３ｂのア
ドレススキャンも停止し、内リール３ｂ〜５ｂもＣＲＴ
２に停止表示される。図１に示したように、リール３〜
５のすべてが停止表示されると、外リール３ａ〜５ａの
シンボルと、内リール３ｂ〜５ｂのシンボルとが重なり
合った状態でＣＲＴ２に表示される。そして、外リール
３ａ〜５ａだけが停止した状態では、入賞ライン６ｂ上
で「チェリー」−「−」−「−」の入賞が得られただけ
であるのに対し、内リール３ｂ〜５ｂが停止した状態で
は、入賞ライン６ａ，６ｂ，６ｃの３ライン上で入賞が
得られるようになる。特に入賞ライン６ａ上では、外リ
ール３ａ〜５ａだけによるシンボルの組合せが「１ＢＡ
Ｒ」−「３ＢＡＲ」−「１ＢＡＲ」で外れであるのに対
し、内リール３ｂ〜５ｂが停止すると「３ＢＡＲ」−
「３ＢＡＲ」−「３ＢＡＲ」の大ヒットの入賞が得られ
ることになる。

【００２６】なお、内リール３ｂ〜５ｂの移動表示を停
止させるための内リールストップ信号をランダムタイマ
３３から得るようにしているが、外リール３ａ〜５ａが
停止した後、さらにストップボタン９ａ〜９ｃを押した
ときに内リールストップ信号を発生させることも可能で
ある。また、ストップボタン９ａ〜９ｃを省略し、外リ
ール３ａ〜５ａの移動表示についても、ランダムタイマ
３３からのストップ信号で停止させるオートストップ型
にすることもできる。

【００２７】その後、ＭＰＵ１８から外リールシンボル
データＲＯＭ２１ａ〜２３ａ，内リールシンボルデータ
ＲＯＭ２１ｂ〜２３ｂに供給されているシンボルデータ
読出用のアドレスデータをもとに入賞判定部３４に入賞
判定が行なわれる。そして、この場合には入賞ライン６
ａ，６ｂ，６ｃで得られている入賞の各々に対応した枚
数の配当コインがコイン払出し器３５により払出され、
１ゲーム終了となる。

【００２８】以上のように、リール３〜５の各々を、外
リール３ａ〜５ａと内リール３ｂ〜５ｂの二重構成にす
れば、外リールの「ブランク」を通して内リールのシン
ボルが現われたり、また、外リールのシンボルと内リー
ルのシンボルとを重ね合わせることによってシンボルの
種類が変わったりするようになり、結果的にシンボルの
種類を増やすことが可能となる。そして、たとえば図１
の第２リール４の上段に表わされているように、「スタ
ー」シンボルと「７」シンボルとの合成シンボルが入賞
ライン上に揃ったときには、ジャックポットを与える
等、これまでのスロットマシンにはない新たな興趣を導
入することができる。

【００２９】また、外リール３ａ〜５ａあるいは内リー
ル３ｂ〜５ｂのいずれかだけにシンボルを配列し、他方
のリールについては背景色を施しておき、入賞ライン上
における背景色だけの組合せ、シンボルだけの組合せ、
さらには背景色とシンボルとの組合せで種々の入賞ラン
クを決めることも可能である。

【００３０】図４は、本発明をポーカーゲーム用のスロ
ットマシンに適用した際のシンボル表示例を示したもの
である。すなわち、ＣＲＴ２に表示する擬似のリール４
０〜４４を、上述した実施の形態と同様に外リール４０
ａ〜４４ａと内リール４０ｂ〜４４ｂとから構成し、外
リール４０ａ〜４４ａにはトランプカードの「ハー
ト」，「ダイヤ」，「クローバー」，「スペード」の種
類を表わすシンボルを表示させ、内リール４０ｂ〜４４
ｂには「数」のシンボルを表示させるようにしてある。
そして、リール４０〜４４で表示されるすべてのシンボ
ルが外リール４０ａ〜４４ａのシンボルと、内リール４
０ｂ〜４４ｂのシンボルとの組合せで構成される。

【００３１】従来のポーカーゲーム用のスロットマシン
では、リール駆動タイプのものでは１リールに配列でき
るカードの枚数に限りがあり、またビデオタイムのもの
でも全種類のカードについてグラフィックデータをメモ
リに用意することが煩雑なため、限られた種類のカード
しか用いることができなかったが、本実施の形態によれ
ば、トランプカードのすべてのカードをＣＲＴ２上に簡
単に表示することがで、より実際に近いポーカーゲーム
を行なうことができるようになる。

【００３２】以上のような本実施の形態をもとに本発明
について説明してきたが、内リールの移動表示を先に停
止させてから外リールの移動表示を停止させることもで
きる。また、ビデオタイプのスロットマシンの場合に
は、外リールの移動表示の方向に対し、内リールの移動
表示の方向を直行する方向にすることも可能である。さ
らに、第１〜第３リールのそれぞれを外リールと内リー
ルとの二重構成にするだけでなく、これらを三重構成に
してもよい。さらに、本発明はリール駆動タイプのスロ
ットマシンにも用いることができ、この場合には外リー
ルを透明にした上でシンボルやブランクを配列し、外リ
ールを通して内リールのシンボルが観察できるようにし
ておけばよい。

【課題を解決するための手段の具体例】以上説明した本
実施の形態では、ＣＲＴ２により、複数のシンボル列を
移動表示する表示装置が構成されている。また、シンボ
ルデータメモリ２１〜２３，シンボルデータ合成部２５
〜２７，ＭＰＵ１８，および，映像信号処理部２８によ
り、シンボル列の移動表示を、互いに重なり合った複数
のシンボル列を互いに異なった速度で移動表示させるこ
とによって行なう表示制御部が構成されている。さら
に、以上説明した本実施の形態では、シンボルデータメ
モリ２１〜２３，シンボルデータ合成部２５〜２７，Ｍ
ＰＵ１８，および，映像信号処理部２８により、シンボ
ル列の移動表示を、互いに重なり合った複数のシンボル
列を互いに異なった方向に移動表示させることによって
行なう表示制御部が構成されている。また、以上説明し
た本実施の形態では、ＣＲＴ２が、外リール３ａ〜５ａ
を表示するためのグラフィックデータと、内リール３ｂ
〜５ｂを表示するためのグラフィックデータとを合成し
た合成データに基づいて駆動されることにより、重なり
合った複数のシンボル列の、外側にあるシンボル列が移
動表示される際、常に、内側にあるシンボル列が視認可
能である旨が開示されていることになる。また、以上説
明した本実施の形態では、ＣＲＴ２が上記の合成データ
に基づいて駆動されること、および、第１〜第３リール
３〜５のそれぞれについて縦方向に３個ずつの表示され
ることにより、重なり合った複数のシンボル列の外側に
あ るシンボル列を介して、内側にあるシンボル列上の有
効表示されるシンボルが複数同時に視認可能である旨が
開示されていることになる。

【００３３】

【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項１
に関しては、重なり合ったシンボル列が互いに異なった
速度で移動表示されるから、スロットマシンの表示装置
の表示を見る者に、シンボル列の移動中でもこれまでに
ない新たな感覚を与えることができる。また、シンボル
列の移動表示が停止される際にも、重なり合っているシ
ンボル列が順次に停止していく過程でシンボルに変化が
生じることがあるため、スロットマシンにおいて、すべ
てのシンボル列が停止するまでは、シンボル列の移動表
示が停止した時の表示装置における表示態様に対する興
味を持続させることができる。さらに、複数のシンボル
を表示可能とした内側にあるシンボル列上の有効表示さ
れた複数のシンボルを視認可能とするため、見る者に対
して、内側にあるシンボル列上の複数のシンボルを同時
に認識させることができる。したがって、従来のスロッ
トマシンの表示装置の持つ単調さを大幅に改善すること
ができる。請求項２に関しては、重なり合ったシンボル
列が互いに異なった速度で移動表示され、かつ、重なり
合ったシンボル列同士が共に移動表示されるから、スロ
ットマシンの表示装置の表示を見る者に、シンボル列の
移動中でもこれまでにない新たな感覚を与えることがで
きる。また、シンボル列の移動表示が停止される際に
も、重なり合っているシンボル列が順次に停止していく
過程でシンボルに変化が生じることがあるため、スロッ
トマシンにおいて、すべてのシンボル列が停止するまで
は、シンボル列の移動表示が停止した時の表示装置にお
ける表示態様に対する興味を持続させることができる。
したがって、従来のスロットマシンの表示装置の持つ単
調さを大幅に改善することができる。請求項３に関して
は、重なり合ったシンボル列同士が異なった速度で移動
表示されるから、スロットマシンの表示装置の表示を見
る者に、シンボル列の移動中でもこれまでにない新たな
感覚を与えることができる。また、シンボル列の移動表
示が停止される際にも、重なり合っているシンボル列が
順次に停止していく過程でシンボルに変化が生じること
があるため、スロットマシンにおいて、すべてのシンボ
ル列が停止するまでは、シンボル列の移動表示が停止し
た時の表示装置における表示態様に対する興味を持続さ
せることができる。さらに、常に、内側にあるシンボル
列を視認可能とするため、見る者に対して、常に、内側
にあるシンボル列を認識させることができる。したがっ
て、従来のスロットマシンの表示装置の持つ単調さを大
幅に改善することができる。請求項４に関しては、重な
り合ったシンボル列同士が互いに異なった方向に移動表
示されるから、スロットマシンの表示装置の表示を見る
者に、シンボル列の移動中でもこれまでにない新たな感
覚を与えることができる。また、シンボル列の移動表示
が停止される際にも、重なり合っているシンボル列が順
次に停止していく過程でシンボルに変化が生じることが
あるため、スロットマシンにおいて、すべてのシンボル
列が停止するまでは、シンボル列の移動表示が停止した
時の表示装置における表示態様に対する興味を持続させ
ることができる。したがって、従来のスロットマシンの
表示装置の持つ単調さを大幅に改善することができる。
請求項５に関しては、請求項１、請求項２または請求項
４による効果に加えて、常に、内側にあるシンボル列を
視認可能とするため、見る者に対して、常に、内側にあ
るシンボル列を認識させることができる。請求項６に関
しては、請求項２〜請求項５のいずれか１項による効果
に加えて、内側のシンボル列の中の複数のシンボルを同
時に視認可能とするため、より多くの情報を表示でき
る。請求項７に関しては、重なり合ったシンボル列が互
いに異なった速度で移動表示されるから、スロットマシ
ンの表示装置の表示を見る者に、シンボル列の移動中で
もこれまでにない新たな感覚を与えることができる。ま
た、シンボル列の移動表示が停止される際にも、重なり
合っているシンボル列が順次に停止していく過程でシン
ボルに変化が生じることがあるため、スロットマシンに
おいて、すべてのシンボル列が停止するまでは、シンボ
ル列の移動表示が停止した時の表示装置における表示態
様に対する興味を持続させることができる。さらに、内
側にあるシンボル列上の有効表示された複数のシンボル
を視認可能とするため、見る者に対して、内側にあるシ
ンボル列上の複数のシンボルを同時に認識させることが
できる。したがって、従来のスロットマシンの表示装置
の持つ単調さを大幅に改善することができる。請求項８
に関しては、重なり合ったシンボル列が互いに異なった
速度で移動表示され、かつ、重なり合ったシンボル列同
士が共に移動表示されるから、スロットマシンの表示装
置の表示を見る者に、シンボル列の移動中でもこれまで
にない新たな感覚を与えることができる。また、シンボ
ル列の移動表示が停止される際にも、重なり合っている
シンボル列が順次に停止していく過程でシンボルに変化
が生じることがあるため、スロットマシンにおいて、す
べてのシンボル列が停止するまでは、シンボル列の移動
表示が停止した時の表示装置における表示態様に対する
興味を持続させることができる。したがって、従来のス
ロットマシンの表示装置の持つ単調さを大幅に改善する
ことができる。請求項９に関しては、重なり合ったシン
ボル列同士が異なった速度で移動表示されるから、スロ
ットマシンの表示装置の表示を見る者に、シンボル列の
移動中でもこれまでにない新たな感覚を与えることがで
きる。また、シンボル列の移動表示が停止される際に
も、重なり合っているシンボル列が順次に停止していく
過程でシンボルに変化が生じることがあるため、スロッ
トマシンにおいて、すべてのシンボル列が停止するまで
は、シンボル列の移動表示が停止した時の表示装置にお
ける表示態様に対する興味を持続させることができる。
さらに、常に、内側にあるシンボル列を視認可能とする
ため、見る者に対して、常に、内側にあるシンボル列を
認識させることができる。したがって、従来のスロット
マシンの表示装置の持つ単調さを大幅に改善することが
できる。請求項１０に関しては、重なり合ったシンボル
列同士が互いに異なった方向に移動表示されるから、ス
ロットマシンの表示装置の表示を見る者に、シンボル列
の移動中でもこれまでにない新たな感覚を与えることが
できる。また、シンボル列の移動表示が停止される際に
も、重なり合っているシンボル列が順次に停止していく
過程でシンボルに変化が生じることがあるため、スロッ
トマシンにおいて、すべてのシンボル列が停止するまで
は、シンボル列の移動表示が停止した時の表示装置にお
ける表示態様に対する興味を持続させることができる。
したがって、従来のスロットマシンの表示装置の持つ単
調さを大幅に改善することができる。請求項１１に関し
ては、請求項７、請求項８または請求項１０による効果
に加えて、常に、内側にあるシンボル列を視認可能とす
るため、見る者に対して、常に、内側にあるシンボル列
を認識させることができる。請求項１２に関しては、請
求項８〜請求項１１のいずれか１項による効果に加え
て、内側のシンボル列の中の複数のシンボルを同時に視
認可能とするため、より多くの情報を表示できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を用いたスロットマシンのシンボル列を
示す概念図である。

【図２】本発明を用いたスロットマシンの構成を概略的
に示す機能ブロック図である。

【図３】本発明を用いたスロットマシンの処理の流れを
示すフローチャートである。

【図４】シンボル列の他の例を示す概念図である。

【図５】本発明を用いたスロットマシンの外観正面図で
ある。

【符号の説明】

２はＣＲＴ、３〜５は第１〜第３リール、３ａ〜５ａは
外リール、３ｂ〜５ｂは内リール、６は入賞ライン、２
１〜２３は第１〜第３シンボルデータメモリである。

Claims (12)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のシンボル列を移動表示させる表示
   装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたと
   きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
   て入賞が発生するスロットマシンであって、 前記シンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列
   同士を互いに異なった速度で移動表示させることによっ
   て行なう表示制御部をさらに含み、 前記重なり合った複数のシンボル列の外側にあるシンボ
   ル列を介して、複数のシンボルを表示可能とした内側に
   あるシンボル列上の有効表示されたシンボルが複数同時
   に視認可能であることを特徴とする、スロットマシン。
2. 【請求項２】 複数のシンボル列を移動表示させる表示
   装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたと
   きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
   て入賞が発生するスロットマシンであって、 前記シンボル列の移動表示を、シンボル列同士を重なり
   合った状態で移動表示させることによって行なう表示制
   御部をさらに含み、 前記表示制御部は、前記重なり合ったシンボル列同士を
   共に移動表示させている状態で、当該シンボル列同士を
   互いに異なった速度で移動表示させることを特徴とす
   る、スロットマシン。
3. 【請求項３】 複数のシンボル列を移動表示させる表示
   装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたと
   きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
   て入賞が発生するスロットマシンであって、 前記シンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列
   同士を互いに異なった速度で移動表示させることによっ
   て行なう表示制御部をさらに含み、 前記重なり合った複数のシンボル列の、外側にあるシン
   ボル列が移動表示される際、常に、内側にあるシンボル
   列が視認可能であることを特徴とする、スロットマシ
   ン。
4. 【請求項４】 複数のシンボル列を移動表示させる表示
   装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたと
   きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
   て入賞が発生するスロットマシンであって、 前記シンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列
   同士を互いに異なった方向に移動表示させることによっ
   て行なう表示制御部をさらに含むことを特徴とする、ス
   ロットマシン。
5. 【請求項５】 前記重なり合ったシンボル列の、外側に
   あるシンボル列が移動表示される際、常に、内側にある
   シンボル列が視認可能であることを特徴とする、請求項
   １、請求項２または請求項４に記載のスロットマシン。
6. 【請求項６】 前記重なり合ったシンボル列の内側にあ
   るシンボル列は、複数のシンボルを表示可能であり、 前記重なり合ったシンボル列の外側にあるシンボル列を
   介して、前記内側にあるシンボル列上の有効表示された
   シンボルが複数同時に視認可能であることを特徴とす
   る、請求項２〜請求項５のいずれか１項に記載のスロッ
   トマシン。
7. 【請求項７】 複数のシンボル列を移動表示させる表示
   装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたと
   きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
   て入賞が発生するスロットマシンにおけるシンボル列の
   表示制御方法であって、 前記シンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列
   同士を互いに異なった速度で移動表示させることによっ
   て行ない、かつ、前記重なり合ったシンボル列の内側に
   あるシンボル列を、複数のシンボルを表示可能とし、さ
   らに、前記重なり合った複数のシンボル列の外側にある
   シンボル列を介して、前記内側にあるシンボル列上の有
   効表示されるシンボルを複数同時に視認可能とすること
   を特徴とする、スロットマシンにおけるシンボル列の表
   示制御方法。
8. 【請求項８】 複数のシンボル列を移動表示させる表示
   装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させたと
   きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
   て入賞が発生するスロットマシンにおけるシンボル列の
   表示制御方法であって、 前記シンボル列の移動表示を、シンボル列同士が重なり
   合った状態で移動表示させることによって行ない、か
   つ、前記重なり合ったシンボル列同士を共に移動表示さ
   せている状態で、当該シンボル列同士を互いに異なった
   速度で移動表示させることを特徴とする、スロットマシ
   ンにおけるシンボル列の表示制御方法。
9. 【請求項９】 複数のシンボル列を移動表示させる表示
   装置を含み、前記シ ンボル列の移動表示を停止させたと
   きに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応じ
   て入賞が発生するスロットマシンにおけるシンボル列の
   表示制御方法であって、 前記シンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列
   同士を互いに異なった速度で移動表示させることによっ
   て行ない、かつ、前記重なり合ったシンボル列の、外側
   にあるシンボル列を移動表示させる際、常に、内側にあ
   るシンボル列を視認可能とすることを特徴とする、スロ
   ットマシンにおけるシンボル列の表示制御方法。
10. 【請求項１０】 複数のシンボル列を移動表示させる表
    示装置を含み、前記シンボル列の移動表示を停止させた
    ときに入賞ラインで停止しているシンボルの組合せに応
    じて入賞が発生するスロットマシンにおけるシンボル列
    の表示制御方法であって、 前記シンボル列の移動表示を、重なり合ったシンボル列
    同士を互いに異なった方向に移動表示させることにより
    行なうことを特徴とする、スロットマシンにおけるシン
    ボル列の表示制御方法。
11. 【請求項１１】 前記重ね合わせた複数のシンボル列
    の、外側にあるシンボル列を移動表示させる際、常に、
    内側にあるシンボル列の少なくとも一部を視認可能とす
    ることを特徴とする、請求項７、請求項８または請求項
    １０に記載のスロットマシンにおけるシンボル列の表示
    制御方法。
12. 【請求項１２】 前記重ね合わせた複数のシンボル列の
    内側にあるシンボル列は、複数のシンボルを表示可能で
    あり、前記重なり合った複数のシンボル列の外側にある
    シンボル列を介して、前記内側にあるシンボル列上の有
    効表示されるシンボルを複数同時に視認可能とすること
    を特徴とする、請求項８〜請求項１１のいずれか１項に
    記載のスロットマシンにおけるシンボル列の表示制御方
    法。