JP3407856B2 - スタッドボルト植込み用ソケット - Google Patents
スタッドボルト植込み用ソケットInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタッドボルト植
込み用ソケットに関する。さらに詳しくは、スタッドボ
ルトを機械装置等に植込み固定する自動組立機の締結機
先端に取り付けるスタッドボルト植込み用ソケットの構
造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のスタッドボルト植込み用ソケット
101は、図9に示すように、その一端に、ナットラン
ナー等の回転力発生装置102に取り付ける取付部10
3が設けられ、他端には、スタッドボルト104の先端
部105が螺合されるねじ孔106が形成されている。
そして、上記スタッドボルト植込み用ソケット101は
軸方向に貫通しており、軸方向の中央部に両端面が略半
球状に形成されたピン107が圧入されている。 【0003】また、図10(a)に、上記スタッドボル
ト植込み用ソケット101を取り付けるナットランナー
(締結機)102の構造を示す。該ナットランナー10
2の後端部は、略円筒状の本体部108が配設されてお
り、その内部には、図示しないモーターが配設され、該
モーターには回転可能に支持された駆動軸109が連結
している。該駆動軸109の外周面には、スプラインと
よばれる特殊なキー溝が形成されており、一方、回転軸
110の後部には、上記駆動軸109が挿入される係合
孔111が穿設され、該係合孔111の内周面には、駆
動軸109のスプラインに係合するキー溝が形成されて
いる。よって、回転軸110には、駆動軸109の回転
力が確実に伝達され、かつ、駆動軸109に対して軸方
向に摺動可能に支持されている。さらに、この回転軸1
10の後端には、略円板状のつば112が形成され、該
つば112はナットランナー移動装置113のガイド板
114間に配設されたフローティングスプリング115
に当接している。このガイド板114,114はナット
ランナー移動装置113のシリンダー125に接続さ
れ、該シリンダー125の動きに合わせてガイド板11
4,114も同時に前進又は後退する。 【0004】次いで、上記従来のスタッドボルト植込み
用ソケット101を用いて、スタッドボルト104を対
象物116に植込む作業手順を説明する。まず、上記ナ
ットランナー102の回転軸110の前端部にスタッド
ボルト植込み用ソケット101の取付部103を固定す
る一方、該スタッドボルト植込み用ソケット101の前
端部のねじ孔106にスタッドボルト104の先端部1
05を螺合させて上記ピン107に当接させる。このス
タッドボルト104の底部117を、植込む対象となる
機械装置等のねじ孔に仮止めし、この状態で、ナットラ
ンナー102のモーターとナットランナー移動装置11
3とを同時に駆動させると、上記ガイド板114,11
4が前方に移動してフローティングスプリング115の
付勢力でつば112を前方に押し付け、回転軸110と
スタッドボルト植込み用ソケット101が回転しながら
前進する。上記ピン107の前端面とスタッドボルト1
04の先端部105との結合力(押圧力)が高まると、
図10(a) に示すように、スタッドボルト104も回転
し、対象物116に植え込まれる。 【0005】さらに、スタッドボルト101を対象物1
16に植え込んだ状態では、スタッドボルト104の先
端部105とピン107の前端面とが強固に押圧され、
図10(b) に示すように、上記スタッドボルト植込み用
ソケット101のスタッドボルト用ねじ孔106とスタ
ッドボルト104との摩擦抵抗が大きかった。ここで、
スタッドボルト104の底部117の回転摩擦抵抗が先
端部105の回転摩擦抵抗よりも小さいと、上記スタッ
ドボルト植込み用ソケット101を逆転させて取り外す
際にスタッドボルト104の供回りが発生することがあ
る。この供回りが生じると、スタッドボルト104は対
象物116から抜け出てしまう。そこで、上記スタッド
ボルト植込み用ソケット101とスタッドボルト104
との摩擦抵抗を軽減し、上記スタッドボルト植込み用ソ
ケット101を取り外す際に発生するスタッドボルト1
04の供回りを阻止するため、図11に示すように、ナ
ットランナー102の内部に配設されたモーターを逆方
向に回転させながら、ナットランナー移動装置113で
ガイド板114,114を後退させて、スタッドボルト
104とソケット101に対する押圧力を軽減する必要
があった。 【0006】なお、実開平6−18712号公報には、
図12及び図13に示すように、側面に係合ピン118
が突設し、下面にスラスト応力受面119を有する第1
の部材120と、該第1の部材120の外側に回動可能
に配設され、側面に上記係合ピン118を嵌合した傾斜
溝121を有する略筒状の第2の部材122とを備えた
スタッドボルト植込み用ソケット123が提案されてい
る。このソケット123によると、第2の部材122の
先端にスタッドボルト124を取り付け、ソケット12
3を回転させてスタッドボルト124を植え込んだの
ち、上記第1の部材120を逆回転させると、図13に
示すように、上記係合ピン118が傾斜溝121に沿っ
て僅かに上昇し、スタッドボルト124の先端面とスラ
スト応力受面119とに間隙lが発生し、スタッドボル
ト124の供回りを阻止することができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、ナットランナー102以外に、ナット
ランナー移動装置113を配設する必要があったため、
狭い場所には設置できなかった。また、上記実開平6−
18712号公報によると、ソケット123の強度を向
上させる場合は、上記係合ピン118、第1の部材12
0及び第2の部材122の径を太くする必要があるの
で、大幅な改造によりコストが多大にかかった。さら
に、係合ピン118が第2の部材122の側面よりも突
出するため、スペース的に不利であった。 【0008】本発明は、上記課題を解決し、狭いスペー
スにも設置でき、改造コストが安価な、植込み完了後の
スタッドボルトからソケットを取り外す際に、ソケット
の逆転に伴うスタッドボルトの共廻りを阻止できるスタ
ッドボルト植込み用ソケットを提供することを目的とす
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明に係るスタッドボ
ルト植込み用ソケットは、軸方向に貫通孔を設け、該貫
通孔の前端部にスタッドボルトの先端部が螺合される第
1のねじ孔を形成し、該第1のねじ孔の後方に第2のね
じ孔を形成したソケット部と、該ソケット部の第2のね
じ孔に螺合して、前端部がスタッドボルトの先端部と当
接するように凸部を形成するリリース軸と、前記ソケッ
ト部の後方側に配設され、前記リリース軸に固定された
ホルダー部とが設けられ、上記ソケット部の後端及びホ
ルダー部の前端のいずれか一方に爪を設け、他方にこの
爪と当接可能な係止部を前記ソケット部及び前記ホルダ
ー部のいずれか一方に一体に形成する。ここで、「第2
のねじ孔」は、上記第1のねじ孔に連通している。この
第2のねじ孔は、上記第1のねじ孔とほぼ同軸になって
おり、通常、第1のねじ孔の径よりも小さい径を有す
る。スタッドボルトの植込み後、本発明のソケットを取
り外す際に、テコの作用で、第2のねじ孔とそれに螺合
するホルダー部の前端とが、スタッドボルトと第1ねじ
孔との間より先に回転するのが好ましいからである。
「凸部」とは、上記ホルダー部の前端部に形成されて上
記第2のねじ孔に螺合されており、この螺合によりホル
ダー部をソケット部に対して回動させ、該ホルダーを前
進又は後退させる部位をいう。「係止部」とは、上記爪
に当接して、該爪の回転力を上記ソケット部又はホルダ
ー部に伝達できるものであればよい。これらの爪と係止
部は、同一形状でも異なっていてもよいが、本発明のソ
ケットを組み立てたときに、ソケット部とホルダー部の
相互の若干の回転を許しつつ、ある一定角度以上の回転
を阻止するものであることが必要である。また、爪と係
止部の数は、特に限定されないが、通常は1又は2個で
ある。さらに、ホルダー部の前端に設けられた凸部は、
ソケット部にスタッドボルトが螺合されたときに、スタ
ッドボルトと当接するように構成されている。この当接
により、スタッドボルトは、ソケット部にそれ以上ねじ
込まれなくなり、ソケット部と一体に回転するようにな
る。スタッドボルトが対象物にしっかりと植え込まれた
あとは、ソケット部が取り付けられている回転力伝達装
置、例えばナットランナーを逆回転させる。このとき、
第2のねじ孔に螺合している上記凸部がソケット部に対
してまず回転し、この凸部のねじが緩む。これは、爪と
係止部との間に遊びがあり、係止部に対して爪が回転で
きるからである。この爪と係止部同士が当接し、ソケッ
ト部が押されて回転することにより、植え込まれたスタ
ッドボルトとソケット部の第1のねじ孔における螺合が
緩んで、スタッドボルトに対してソケット部が回転でき
るようになる。また、本発明の別の態様は、軸方向に貫
通孔を設け、該貫通孔の前端部にスタッドボルトが螺合
される第1のねじ孔を形成し、該第1のねじ孔の後方に
第2のねじ孔を形成し、後端に後方に延びる爪を設けた
ソケット部と、該ソケット部の後方側に配設され、その
前端に、上記ソケット部の爪と当接可能な爪を前方に向
けて設けたホルダー部と、その後端部が該ホルダー部に
固定され、前端部が上記第2のねじ孔に螺合されるリリ
ース軸とを備えたことにある。この「リリース軸」が、
上記ホルダー部の凸部の働きをすることとなる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、機械装置等
を床面などに固定する際に用いられる、ねじ径 M8 のス
タッドボルト1であり、通常、円柱状の金属棒の両端部
におねじ2を形成したものである。また、本発明に係る
スタッドボルト植込み用ソケット3は、図2及び図3に
示すように、ソケット部4とホルダー部5とリリース軸
6とから構成されている。なお、ナットランナーの構造
は従来と同様であるため、その説明を省略する。ただ
し、ナットランナー移動装置は配設されていない。 【0011】上記ホルダー部5の前端部は、内部が軸方
向に略円柱状にくり抜かれ、上記リリース軸6を固定す
るためのリリース軸用取付孔7が穿設され、径方向に上
記リリース軸6を固定するためのボルト孔8が貫通して
おり、前方に向けて第1の爪9が突設している。そし
て、ホルダー部5の後端部は、図示しないナットランナ
ーの回転軸に回転可能に接続されている。上記ソケット
部4は、内部が軸方向に貫通した略筒状に形成されてお
り、前端縁には、スタッドボルト1を挿入しやすくする
ため、前方に向けて広がったテーパ10が形成され、前
端部には、ねじ径を M8 よりも0.1mm 大きくしたスタッ
ドボルト用ねじ孔11が穿設されている。また、ソケッ
ト部4の軸方向の中央部には、ねじ径を M6 よりも0.1m
m 大きくしたリリース軸用ねじ孔12が穿設され、後端
には第3の爪13が後方に向けて突設し、上記ホルダー
部5の前端と当接している。そして、リリース軸6の前
端部は、外周面にねじ径 M6 のおねじが形成された頭部
14であり、上記リリース軸用ねじ孔12に螺合されて
いる。後端部は、その上面が略円錐状の溝15に形成さ
れた取付部16であり、上記リリース軸用取付孔7に挿
嵌されている。よって、ホルダー部5のボルト孔8にボ
ルト17を螺合させ、上記取付部16の溝15に係合さ
せることにより、上記リリース軸6はホルダー部5に固
定される。また、上記ソケット部4及びリリース軸6
は、ともに外径Dがφ15mmに形成されており、タフト
ライド処理(軟窒化処理)によって表面を硬化させてい
る。なお、上記ソケット部4のリリース軸用ねじ孔12
及びリリース軸6の頭部14は、表面粗さが、中心線平
均粗さで6.3μm の仕上程度の加工され、摩擦抵抗を
低下させている。図2に示すように、上記ホルダー部5
を矢印の方向に回動すると、軸方向に前方に進むように
構成されている。 【0012】さらに、図4に示すように、図3のB−B
線による断面構造は、軸中心Pに対して点対称に形成さ
れている。即ち、軸の中央部には、リリース軸6が回動
可能に挿嵌されており、外周側のソケット部4には、第
1の爪9と第2の爪19がそれぞれ周方向に45度分の
幅をもって形成され、かつ、これら第1の爪9と第2の
爪19は、軸中心Pに対して反対位置に形成されてい
る。また、ホルダー部5には、第3の爪13と第4の爪
21が軸中心Pに対して反対方向に、各々周方向に45
度分の幅をもって形成されている。よって、ソケット部
4は、図4の状態から第1の爪9と第4の爪21が当接
するまで、時計回りに90度回転するように構成されて
いる。また、図5に示す部位のホルダー部5には、ボル
ト孔8が径方向に貫通して穿設されており、その軸中心
部には、リリース軸6の取付部16が軸方向に挿嵌され
ている。この取付部16の上面は、逆円錐状の溝15が
形成され、この溝15にボルト17の先端部が係合して
固定される。 【0013】上記構成を有するスタッドボルト植込み用
ソケット3を用いてスタッドボルト1を植え込み、その
のち上記ソケット3を取り外す手順を以下に説明する。
まず、準備段階として、スタッドボルト植込み用ソケッ
ト3のソケット部4のリリース軸用ねじ孔12にリリー
ス軸6の頭部14を螺合させ、該リリース軸6の取付部
16をホルダー部5のリリース軸用取付孔7に挿嵌さ
せ、ホルダー部5のボルト孔8にボルト17を螺合させ
ることにより、スタッドボルト植込み用ソケット3を組
み立てる。次いで、スタッドボルト1の先端部22をソ
ケット部4のスタッドボルト用ねじ孔11に螺合させ、
リリース軸6の頭部14に当接させる。そして、スタッ
ドボルト1の底部23を対象物24に僅かに植え込み、
図示しないナットランナーを駆動させ、該ナットランナ
ーに取り付けたスタッドボルト植込み用ソケット3を回
転させてスタッドボルト1の底部23を完全に植え込
む。この状態では、図6に示すように、スタッドボルト
1の先端部22とリリース軸6の頭部14が、該頭部1
4の接触点25において点接触し、両者の間に強力な結
合力が作用している。 【0014】さらに、上記ナットランナーを逆方向に回
転させると、図7及び図8に示すように、ホルダー部5
とリリース軸6とが一体になって回転して後方に移動
し、周方向に90度回転した時点でホルダー部5の第4
の爪21がソケット部4の第1の爪9に当接する。これ
は、スタッドボルト1のねじ径が M8 に対し、リリース
軸6の頭部14のねじ径が M6 であるため、同一トルク
に対して、リリース軸6の方がスタッドボルト1よりも
緩み易くなっているためである。これにより、図8に示
すように、スタッドボルト1の先端部22とリリース軸
6の頭部14との間に間隙Lが生じてソケット部4のス
タッドボルト用ねじ孔11とスタッドボルト1との間に
作用する摩擦抵抗は小さくなる。そののち、ホルダー部
5の第4の爪21がソケット部4の第1の爪9を押しな
がら回転すると、スタッドボルト1の共廻りがない状態
で、スタッドボルト植込み用ソケット3を取り外すこと
ができる。なお、このスタッドボルト植込み用ソケット
3によれば、締付トルクが最外径トルクで決定されるた
め、上述した実開平6−18712号公報の係合ピンよ
りも2〜3倍大きい回転トルクにも耐え得ることがで
き、側面に係合ピンが突設していないので、狭いスペー
スにも配設可能である。 【0015】 【発明の効果】上述したように、本発明に係るスタッド
ボルト植込み用ソケットによれば、軸方向に貫通孔を設
け、該貫通孔の前端部にスタッドボルトの先端部が螺合
される第1のねじ孔を形成し、該第1のねじ孔の後方に
第2のねじ孔を形成したソケット部と、該ソケット部の
第2のねじ孔に螺合して、前端部がスタッドボルトの先
端部と当接するように凸部を形成するリリース軸と、前
記ソケット部の後方側に配設され、前記リリース軸に固
定されたホルダー部とが設けられ、上記ソケット部の後
端及びホルダー部の前端のいずれか一方に爪を設け、他
方にこの爪と当接可能な係止部を前記ソケット部及び前
記ホルダー部のいずれか一方に一体に形成したので、ス
タッドボルトを植え込んだのち、ソケットを逆転させて
取り外す際に、ナットランナー等の回転力発生装置を引
き戻す移動装置を用いる必要がなくなり、狭いスペース
にも設置可能である。また、側面に突起物を設けずに大
きなトルクでスタッドボルトを植え込むことができる。
さらに、外径を小さくできるので、近接してスタッドボ
ルトの植込みをすることができる。
込み用ソケットに関する。さらに詳しくは、スタッドボ
ルトを機械装置等に植込み固定する自動組立機の締結機
先端に取り付けるスタッドボルト植込み用ソケットの構
造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のスタッドボルト植込み用ソケット
101は、図9に示すように、その一端に、ナットラン
ナー等の回転力発生装置102に取り付ける取付部10
3が設けられ、他端には、スタッドボルト104の先端
部105が螺合されるねじ孔106が形成されている。
そして、上記スタッドボルト植込み用ソケット101は
軸方向に貫通しており、軸方向の中央部に両端面が略半
球状に形成されたピン107が圧入されている。 【0003】また、図10(a)に、上記スタッドボル
ト植込み用ソケット101を取り付けるナットランナー
(締結機)102の構造を示す。該ナットランナー10
2の後端部は、略円筒状の本体部108が配設されてお
り、その内部には、図示しないモーターが配設され、該
モーターには回転可能に支持された駆動軸109が連結
している。該駆動軸109の外周面には、スプラインと
よばれる特殊なキー溝が形成されており、一方、回転軸
110の後部には、上記駆動軸109が挿入される係合
孔111が穿設され、該係合孔111の内周面には、駆
動軸109のスプラインに係合するキー溝が形成されて
いる。よって、回転軸110には、駆動軸109の回転
力が確実に伝達され、かつ、駆動軸109に対して軸方
向に摺動可能に支持されている。さらに、この回転軸1
10の後端には、略円板状のつば112が形成され、該
つば112はナットランナー移動装置113のガイド板
114間に配設されたフローティングスプリング115
に当接している。このガイド板114,114はナット
ランナー移動装置113のシリンダー125に接続さ
れ、該シリンダー125の動きに合わせてガイド板11
4,114も同時に前進又は後退する。 【0004】次いで、上記従来のスタッドボルト植込み
用ソケット101を用いて、スタッドボルト104を対
象物116に植込む作業手順を説明する。まず、上記ナ
ットランナー102の回転軸110の前端部にスタッド
ボルト植込み用ソケット101の取付部103を固定す
る一方、該スタッドボルト植込み用ソケット101の前
端部のねじ孔106にスタッドボルト104の先端部1
05を螺合させて上記ピン107に当接させる。このス
タッドボルト104の底部117を、植込む対象となる
機械装置等のねじ孔に仮止めし、この状態で、ナットラ
ンナー102のモーターとナットランナー移動装置11
3とを同時に駆動させると、上記ガイド板114,11
4が前方に移動してフローティングスプリング115の
付勢力でつば112を前方に押し付け、回転軸110と
スタッドボルト植込み用ソケット101が回転しながら
前進する。上記ピン107の前端面とスタッドボルト1
04の先端部105との結合力(押圧力)が高まると、
図10(a) に示すように、スタッドボルト104も回転
し、対象物116に植え込まれる。 【0005】さらに、スタッドボルト101を対象物1
16に植え込んだ状態では、スタッドボルト104の先
端部105とピン107の前端面とが強固に押圧され、
図10(b) に示すように、上記スタッドボルト植込み用
ソケット101のスタッドボルト用ねじ孔106とスタ
ッドボルト104との摩擦抵抗が大きかった。ここで、
スタッドボルト104の底部117の回転摩擦抵抗が先
端部105の回転摩擦抵抗よりも小さいと、上記スタッ
ドボルト植込み用ソケット101を逆転させて取り外す
際にスタッドボルト104の供回りが発生することがあ
る。この供回りが生じると、スタッドボルト104は対
象物116から抜け出てしまう。そこで、上記スタッド
ボルト植込み用ソケット101とスタッドボルト104
との摩擦抵抗を軽減し、上記スタッドボルト植込み用ソ
ケット101を取り外す際に発生するスタッドボルト1
04の供回りを阻止するため、図11に示すように、ナ
ットランナー102の内部に配設されたモーターを逆方
向に回転させながら、ナットランナー移動装置113で
ガイド板114,114を後退させて、スタッドボルト
104とソケット101に対する押圧力を軽減する必要
があった。 【0006】なお、実開平6−18712号公報には、
図12及び図13に示すように、側面に係合ピン118
が突設し、下面にスラスト応力受面119を有する第1
の部材120と、該第1の部材120の外側に回動可能
に配設され、側面に上記係合ピン118を嵌合した傾斜
溝121を有する略筒状の第2の部材122とを備えた
スタッドボルト植込み用ソケット123が提案されてい
る。このソケット123によると、第2の部材122の
先端にスタッドボルト124を取り付け、ソケット12
3を回転させてスタッドボルト124を植え込んだの
ち、上記第1の部材120を逆回転させると、図13に
示すように、上記係合ピン118が傾斜溝121に沿っ
て僅かに上昇し、スタッドボルト124の先端面とスラ
スト応力受面119とに間隙lが発生し、スタッドボル
ト124の供回りを阻止することができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、ナットランナー102以外に、ナット
ランナー移動装置113を配設する必要があったため、
狭い場所には設置できなかった。また、上記実開平6−
18712号公報によると、ソケット123の強度を向
上させる場合は、上記係合ピン118、第1の部材12
0及び第2の部材122の径を太くする必要があるの
で、大幅な改造によりコストが多大にかかった。さら
に、係合ピン118が第2の部材122の側面よりも突
出するため、スペース的に不利であった。 【0008】本発明は、上記課題を解決し、狭いスペー
スにも設置でき、改造コストが安価な、植込み完了後の
スタッドボルトからソケットを取り外す際に、ソケット
の逆転に伴うスタッドボルトの共廻りを阻止できるスタ
ッドボルト植込み用ソケットを提供することを目的とす
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明に係るスタッドボ
ルト植込み用ソケットは、軸方向に貫通孔を設け、該貫
通孔の前端部にスタッドボルトの先端部が螺合される第
1のねじ孔を形成し、該第1のねじ孔の後方に第2のね
じ孔を形成したソケット部と、該ソケット部の第2のね
じ孔に螺合して、前端部がスタッドボルトの先端部と当
接するように凸部を形成するリリース軸と、前記ソケッ
ト部の後方側に配設され、前記リリース軸に固定された
ホルダー部とが設けられ、上記ソケット部の後端及びホ
ルダー部の前端のいずれか一方に爪を設け、他方にこの
爪と当接可能な係止部を前記ソケット部及び前記ホルダ
ー部のいずれか一方に一体に形成する。ここで、「第2
のねじ孔」は、上記第1のねじ孔に連通している。この
第2のねじ孔は、上記第1のねじ孔とほぼ同軸になって
おり、通常、第1のねじ孔の径よりも小さい径を有す
る。スタッドボルトの植込み後、本発明のソケットを取
り外す際に、テコの作用で、第2のねじ孔とそれに螺合
するホルダー部の前端とが、スタッドボルトと第1ねじ
孔との間より先に回転するのが好ましいからである。
「凸部」とは、上記ホルダー部の前端部に形成されて上
記第2のねじ孔に螺合されており、この螺合によりホル
ダー部をソケット部に対して回動させ、該ホルダーを前
進又は後退させる部位をいう。「係止部」とは、上記爪
に当接して、該爪の回転力を上記ソケット部又はホルダ
ー部に伝達できるものであればよい。これらの爪と係止
部は、同一形状でも異なっていてもよいが、本発明のソ
ケットを組み立てたときに、ソケット部とホルダー部の
相互の若干の回転を許しつつ、ある一定角度以上の回転
を阻止するものであることが必要である。また、爪と係
止部の数は、特に限定されないが、通常は1又は2個で
ある。さらに、ホルダー部の前端に設けられた凸部は、
ソケット部にスタッドボルトが螺合されたときに、スタ
ッドボルトと当接するように構成されている。この当接
により、スタッドボルトは、ソケット部にそれ以上ねじ
込まれなくなり、ソケット部と一体に回転するようにな
る。スタッドボルトが対象物にしっかりと植え込まれた
あとは、ソケット部が取り付けられている回転力伝達装
置、例えばナットランナーを逆回転させる。このとき、
第2のねじ孔に螺合している上記凸部がソケット部に対
してまず回転し、この凸部のねじが緩む。これは、爪と
係止部との間に遊びがあり、係止部に対して爪が回転で
きるからである。この爪と係止部同士が当接し、ソケッ
ト部が押されて回転することにより、植え込まれたスタ
ッドボルトとソケット部の第1のねじ孔における螺合が
緩んで、スタッドボルトに対してソケット部が回転でき
るようになる。また、本発明の別の態様は、軸方向に貫
通孔を設け、該貫通孔の前端部にスタッドボルトが螺合
される第1のねじ孔を形成し、該第1のねじ孔の後方に
第2のねじ孔を形成し、後端に後方に延びる爪を設けた
ソケット部と、該ソケット部の後方側に配設され、その
前端に、上記ソケット部の爪と当接可能な爪を前方に向
けて設けたホルダー部と、その後端部が該ホルダー部に
固定され、前端部が上記第2のねじ孔に螺合されるリリ
ース軸とを備えたことにある。この「リリース軸」が、
上記ホルダー部の凸部の働きをすることとなる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、機械装置等
を床面などに固定する際に用いられる、ねじ径 M8 のス
タッドボルト1であり、通常、円柱状の金属棒の両端部
におねじ2を形成したものである。また、本発明に係る
スタッドボルト植込み用ソケット3は、図2及び図3に
示すように、ソケット部4とホルダー部5とリリース軸
6とから構成されている。なお、ナットランナーの構造
は従来と同様であるため、その説明を省略する。ただ
し、ナットランナー移動装置は配設されていない。 【0011】上記ホルダー部5の前端部は、内部が軸方
向に略円柱状にくり抜かれ、上記リリース軸6を固定す
るためのリリース軸用取付孔7が穿設され、径方向に上
記リリース軸6を固定するためのボルト孔8が貫通して
おり、前方に向けて第1の爪9が突設している。そし
て、ホルダー部5の後端部は、図示しないナットランナ
ーの回転軸に回転可能に接続されている。上記ソケット
部4は、内部が軸方向に貫通した略筒状に形成されてお
り、前端縁には、スタッドボルト1を挿入しやすくする
ため、前方に向けて広がったテーパ10が形成され、前
端部には、ねじ径を M8 よりも0.1mm 大きくしたスタッ
ドボルト用ねじ孔11が穿設されている。また、ソケッ
ト部4の軸方向の中央部には、ねじ径を M6 よりも0.1m
m 大きくしたリリース軸用ねじ孔12が穿設され、後端
には第3の爪13が後方に向けて突設し、上記ホルダー
部5の前端と当接している。そして、リリース軸6の前
端部は、外周面にねじ径 M6 のおねじが形成された頭部
14であり、上記リリース軸用ねじ孔12に螺合されて
いる。後端部は、その上面が略円錐状の溝15に形成さ
れた取付部16であり、上記リリース軸用取付孔7に挿
嵌されている。よって、ホルダー部5のボルト孔8にボ
ルト17を螺合させ、上記取付部16の溝15に係合さ
せることにより、上記リリース軸6はホルダー部5に固
定される。また、上記ソケット部4及びリリース軸6
は、ともに外径Dがφ15mmに形成されており、タフト
ライド処理(軟窒化処理)によって表面を硬化させてい
る。なお、上記ソケット部4のリリース軸用ねじ孔12
及びリリース軸6の頭部14は、表面粗さが、中心線平
均粗さで6.3μm の仕上程度の加工され、摩擦抵抗を
低下させている。図2に示すように、上記ホルダー部5
を矢印の方向に回動すると、軸方向に前方に進むように
構成されている。 【0012】さらに、図4に示すように、図3のB−B
線による断面構造は、軸中心Pに対して点対称に形成さ
れている。即ち、軸の中央部には、リリース軸6が回動
可能に挿嵌されており、外周側のソケット部4には、第
1の爪9と第2の爪19がそれぞれ周方向に45度分の
幅をもって形成され、かつ、これら第1の爪9と第2の
爪19は、軸中心Pに対して反対位置に形成されてい
る。また、ホルダー部5には、第3の爪13と第4の爪
21が軸中心Pに対して反対方向に、各々周方向に45
度分の幅をもって形成されている。よって、ソケット部
4は、図4の状態から第1の爪9と第4の爪21が当接
するまで、時計回りに90度回転するように構成されて
いる。また、図5に示す部位のホルダー部5には、ボル
ト孔8が径方向に貫通して穿設されており、その軸中心
部には、リリース軸6の取付部16が軸方向に挿嵌され
ている。この取付部16の上面は、逆円錐状の溝15が
形成され、この溝15にボルト17の先端部が係合して
固定される。 【0013】上記構成を有するスタッドボルト植込み用
ソケット3を用いてスタッドボルト1を植え込み、その
のち上記ソケット3を取り外す手順を以下に説明する。
まず、準備段階として、スタッドボルト植込み用ソケッ
ト3のソケット部4のリリース軸用ねじ孔12にリリー
ス軸6の頭部14を螺合させ、該リリース軸6の取付部
16をホルダー部5のリリース軸用取付孔7に挿嵌さ
せ、ホルダー部5のボルト孔8にボルト17を螺合させ
ることにより、スタッドボルト植込み用ソケット3を組
み立てる。次いで、スタッドボルト1の先端部22をソ
ケット部4のスタッドボルト用ねじ孔11に螺合させ、
リリース軸6の頭部14に当接させる。そして、スタッ
ドボルト1の底部23を対象物24に僅かに植え込み、
図示しないナットランナーを駆動させ、該ナットランナ
ーに取り付けたスタッドボルト植込み用ソケット3を回
転させてスタッドボルト1の底部23を完全に植え込
む。この状態では、図6に示すように、スタッドボルト
1の先端部22とリリース軸6の頭部14が、該頭部1
4の接触点25において点接触し、両者の間に強力な結
合力が作用している。 【0014】さらに、上記ナットランナーを逆方向に回
転させると、図7及び図8に示すように、ホルダー部5
とリリース軸6とが一体になって回転して後方に移動
し、周方向に90度回転した時点でホルダー部5の第4
の爪21がソケット部4の第1の爪9に当接する。これ
は、スタッドボルト1のねじ径が M8 に対し、リリース
軸6の頭部14のねじ径が M6 であるため、同一トルク
に対して、リリース軸6の方がスタッドボルト1よりも
緩み易くなっているためである。これにより、図8に示
すように、スタッドボルト1の先端部22とリリース軸
6の頭部14との間に間隙Lが生じてソケット部4のス
タッドボルト用ねじ孔11とスタッドボルト1との間に
作用する摩擦抵抗は小さくなる。そののち、ホルダー部
5の第4の爪21がソケット部4の第1の爪9を押しな
がら回転すると、スタッドボルト1の共廻りがない状態
で、スタッドボルト植込み用ソケット3を取り外すこと
ができる。なお、このスタッドボルト植込み用ソケット
3によれば、締付トルクが最外径トルクで決定されるた
め、上述した実開平6−18712号公報の係合ピンよ
りも2〜3倍大きい回転トルクにも耐え得ることがで
き、側面に係合ピンが突設していないので、狭いスペー
スにも配設可能である。 【0015】 【発明の効果】上述したように、本発明に係るスタッド
ボルト植込み用ソケットによれば、軸方向に貫通孔を設
け、該貫通孔の前端部にスタッドボルトの先端部が螺合
される第1のねじ孔を形成し、該第1のねじ孔の後方に
第2のねじ孔を形成したソケット部と、該ソケット部の
第2のねじ孔に螺合して、前端部がスタッドボルトの先
端部と当接するように凸部を形成するリリース軸と、前
記ソケット部の後方側に配設され、前記リリース軸に固
定されたホルダー部とが設けられ、上記ソケット部の後
端及びホルダー部の前端のいずれか一方に爪を設け、他
方にこの爪と当接可能な係止部を前記ソケット部及び前
記ホルダー部のいずれか一方に一体に形成したので、ス
タッドボルトを植え込んだのち、ソケットを逆転させて
取り外す際に、ナットランナー等の回転力発生装置を引
き戻す移動装置を用いる必要がなくなり、狭いスペース
にも設置可能である。また、側面に突起物を設けずに大
きなトルクでスタッドボルトを植え込むことができる。
さらに、外径を小さくできるので、近接してスタッドボ
ルトの植込みをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタッドボルトの側面図である。
【図2】本発明に係るスタッドボルト植込み用ソケット
を示す斜視図である。 【図3】図2のA−A線による断面図である。 【図4】図3のB−B線による断面図である。 【図5】図3のC−C線による断面図である。 【図6】スタッドボルトの植込みが完了した状態でのス
タッドボルト植込み用ソケットを示す断面図である。 【図7】本発明に係るスタッドボルト植込み用ソケット
を逆回転させた状態を示す斜視図である。 【図8】図7のD−D線による断面図である。 【図9】従来のスタッドボルト植込み用ソケットとスタ
ッドボルトを示す断面図である。 【図10】本図のうち、(a) は、従来のスタッドボルト
植込み用ソケットを用いてスタッドボルトを植込んだ状
態を示す断面図である。(b) は、(a) の要部拡大図であ
る。 【図11】従来のスタッドボルト植込み用ソケットを取
り外す状態を示す断面図である。 【図12】従来の別のスタッドボルト植込み用ソケット
を示す側面図である。 【図13】従来の別のスタッドボルト植込み用ソケット
を示す側面図である。 【符号の説明】 1 スタッドボルト 2 おねじ 3 スタッドボルト植込み用ソケット 4 ソケット部 5 ホルダー部 6 リリース軸 7 リリース軸用取付孔 8 ボルト孔 9 第1の爪 10 テーパ 11 スタッドボルト用ねじ孔 12 リリース軸用ねじ孔 13 第3の爪 14 頭部 15 溝 16 取付部 17 ボルト 19 第2の爪 21 第4の爪 22 先端部 23 底部 24 対象物 25 接触点
を示す斜視図である。 【図3】図2のA−A線による断面図である。 【図4】図3のB−B線による断面図である。 【図5】図3のC−C線による断面図である。 【図6】スタッドボルトの植込みが完了した状態でのス
タッドボルト植込み用ソケットを示す断面図である。 【図7】本発明に係るスタッドボルト植込み用ソケット
を逆回転させた状態を示す斜視図である。 【図8】図7のD−D線による断面図である。 【図9】従来のスタッドボルト植込み用ソケットとスタ
ッドボルトを示す断面図である。 【図10】本図のうち、(a) は、従来のスタッドボルト
植込み用ソケットを用いてスタッドボルトを植込んだ状
態を示す断面図である。(b) は、(a) の要部拡大図であ
る。 【図11】従来のスタッドボルト植込み用ソケットを取
り外す状態を示す断面図である。 【図12】従来の別のスタッドボルト植込み用ソケット
を示す側面図である。 【図13】従来の別のスタッドボルト植込み用ソケット
を示す側面図である。 【符号の説明】 1 スタッドボルト 2 おねじ 3 スタッドボルト植込み用ソケット 4 ソケット部 5 ホルダー部 6 リリース軸 7 リリース軸用取付孔 8 ボルト孔 9 第1の爪 10 テーパ 11 スタッドボルト用ねじ孔 12 リリース軸用ねじ孔 13 第3の爪 14 頭部 15 溝 16 取付部 17 ボルト 19 第2の爪 21 第4の爪 22 先端部 23 底部 24 対象物 25 接触点
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B23P 19/06
F16B 35/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸方向に貫通孔を設け、該貫通孔の前端
部にスタッドボルトの先端部が螺合される第1のねじ孔
を形成し、該第1のねじ孔の後方に第2のねじ孔を形成
したソケット部と、該ソケット部の第2のねじ孔に螺合して、前端部がスタ
ッドボルトの先端部と当接するように凸部を形成するリ
リース軸と、 前記ソケット部の後方側に配設され、前記リリース軸に
固定されたホルダー部とが設けられ、 上記ソケット部の後端及びホルダー部の前端のいずれか
一方に爪を設け、他方にこの爪と当接可能な係止部を前
記ソケット部及び前記ホルダー部のいずれか一方に一体
に形成したことを特徴とするスタッドボルト植込み用ソ
ケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00525298A JP3407856B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | スタッドボルト植込み用ソケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00525298A JP3407856B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | スタッドボルト植込み用ソケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11197960A JPH11197960A (ja) | 1999-07-27 |
JP3407856B2 true JP3407856B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=11606035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00525298A Expired - Fee Related JP3407856B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | スタッドボルト植込み用ソケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3407856B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200452280Y1 (ko) * | 2010-07-15 | 2011-02-16 | 안재은 | 스터드 볼트 체결용 소켓 어셈블리 |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP00525298A patent/JP3407856B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200452280Y1 (ko) * | 2010-07-15 | 2011-02-16 | 안재은 | 스터드 볼트 체결용 소켓 어셈블리 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11197960A (ja) | 1999-07-27 |
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