JP3407217B2 - ポリ(6−ニトロインドール)の製造方法 - Google Patents
ポリ(6−ニトロインドール)の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性高分子のポリ
(6−ニトロインドール)の製造方法に関し、当該材料
を安価に効率よく製造する方法に関する。する。
(6−ニトロインドール)の製造方法に関し、当該材料
を安価に効率よく製造する方法に関する。する。
【0002】
【従来の技術】従来の目的物質であるポリ(6ーニトロ
インドール)の製造方法は、目的物質であるポリ(6ー
ニトロインドール)のモノマーの6ーニトロインドール
を酸化重合することによりポリ(6−ニトロインドー
ル)を製造しているが、この6−ニトロインドールは、
6ーニトロインドリンから合成され、その6−ニトロイ
ンドールを用いてポリ(6−ニトロインドール)を重合
するのが一般的な手法である。
インドール)の製造方法は、目的物質であるポリ(6ー
ニトロインドール)のモノマーの6ーニトロインドール
を酸化重合することによりポリ(6−ニトロインドー
ル)を製造しているが、この6−ニトロインドールは、
6ーニトロインドリンから合成され、その6−ニトロイ
ンドールを用いてポリ(6−ニトロインドール)を重合
するのが一般的な手法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、次のとお
りの欠点を有する。 1.前駆物質の6−ニトロインドリンを6−ニトロイン
ドールにするために高価な試薬を必要とするため原料費
が高い。 2.重合部位である2,3位の反応性が低いため、選択
性が低く収率が低い。 3.重合部位の選択性が低く、重合度が低いため、導電
率も低い。 4.現在、6−ニトロインドールの化学重合方法は確立
されていない。 従って、電解重合により生産しているため、量産が非常
に困難である。
りの欠点を有する。 1.前駆物質の6−ニトロインドリンを6−ニトロイン
ドールにするために高価な試薬を必要とするため原料費
が高い。 2.重合部位である2,3位の反応性が低いため、選択
性が低く収率が低い。 3.重合部位の選択性が低く、重合度が低いため、導電
率も低い。 4.現在、6−ニトロインドールの化学重合方法は確立
されていない。 従って、電解重合により生産しているため、量産が非常
に困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性高分子
のポリ(6−ニトロインドール)を安価に効率よく製造
できる新規なポリ(6−ニトロインドール)の製造方法
を提案するものである。そして、本発明の特徴とすると
ころは、従来の製造方法に対して、6−ニトロインドー
ルの前駆物質である6−ニトロインドリンから直接ポリ
(6−ニトロインドール)を製造する点にあり、このた
め、安価で、高収率で目的物質を得ることができる。
のポリ(6−ニトロインドール)を安価に効率よく製造
できる新規なポリ(6−ニトロインドール)の製造方法
を提案するものである。そして、本発明の特徴とすると
ころは、従来の製造方法に対して、6−ニトロインドー
ルの前駆物質である6−ニトロインドリンから直接ポリ
(6−ニトロインドール)を製造する点にあり、このた
め、安価で、高収率で目的物質を得ることができる。
【0005】
【実施例】図1の(a)に6−ニトロインドリンの構造
式を、(b)に6−ニトロインドールの構造式を示し
た。図2には、導電性を有するポリ(6−ニトロインド
ール)の構造式を示した。導電性の高いポリ(6−ニト
ロインドール)は、図1に示した6−ニトロインドリン
または6−ニトロインドールの2,3位が脱水素化反応
を伴う重合過程を経て得られる。以下に具体的に本発明
の実施例を説明するが、本発明は、実施例のみに限定さ
れるものではない。
式を、(b)に6−ニトロインドールの構造式を示し
た。図2には、導電性を有するポリ(6−ニトロインド
ール)の構造式を示した。導電性の高いポリ(6−ニト
ロインドール)は、図1に示した6−ニトロインドリン
または6−ニトロインドールの2,3位が脱水素化反応
を伴う重合過程を経て得られる。以下に具体的に本発明
の実施例を説明するが、本発明は、実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0006】(実施例の構成)図1に示した6−ニトロ
インドリンは、6−ニトロインドールの前駆体である。
本発明は、図1のa)6−ニトロインドリンを用いて、
電解重合もしくは化学重合により、目的物質である導電
性を有するポリ(6−ニトロインドール)を製造するも
のである。
インドリンは、6−ニトロインドールの前駆体である。
本発明は、図1のa)6−ニトロインドリンを用いて、
電解重合もしくは化学重合により、目的物質である導電
性を有するポリ(6−ニトロインドール)を製造するも
のである。
【0007】電解重合の構成について説明する。電解重
合に用いることの可能な溶媒は、6−ニトロインドリン
を溶解し、支持電解質を溶解することのできるものが使
用できる。例えば、アセトニトリル、γ−ブチルラクト
ン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ニトロメタン、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、アセトン、アクリロニトリル、スルホラン、ジメ
チルホルムアミド、水等が用いられるが、使用可能な限
り上記例に限定されない。なお、これらの溶媒は、単独
または、任意の割合で混合しても使用できる。好ましく
は、アセトニトリル、γ−ブチルラクトン、プロピレン
カーボネート、メタノールであり、これら溶媒を使用時
において収率、導電性が良好であった。
合に用いることの可能な溶媒は、6−ニトロインドリン
を溶解し、支持電解質を溶解することのできるものが使
用できる。例えば、アセトニトリル、γ−ブチルラクト
ン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ニトロメタン、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、アセトン、アクリロニトリル、スルホラン、ジメ
チルホルムアミド、水等が用いられるが、使用可能な限
り上記例に限定されない。なお、これらの溶媒は、単独
または、任意の割合で混合しても使用できる。好ましく
は、アセトニトリル、γ−ブチルラクトン、プロピレン
カーボネート、メタノールであり、これら溶媒を使用時
において収率、導電性が良好であった。
【0008】電解重合に用いることのできる支持電解質
は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機スルホ
ン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩等、上記溶媒に可
溶であり、イオン導電性を確保できる塩であれば種類、
濃度ともに限定されない。
は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機スルホ
ン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩等、上記溶媒に可
溶であり、イオン導電性を確保できる塩であれば種類、
濃度ともに限定されない。
【0009】化学重合の構成について説明する。化学重
合に用いる溶媒は、6−ニトロインドリン、酸化剤を溶
解することのできるものが使用できる。例えば、アセト
ニトリル、γ−ブチルラクトン、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ニトロメタン、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、アセトン、アクリ
ロニトリル、スルホラン、ジメチルホルムアミド、水等
が用いられるが、使用可能な限り上記例に限定されな
い。なお、これらの溶媒は、単独または、任意の割合で
混合しても使用できる。好ましくは、アセトニトリル、
γ−ブチルラクトン、1,4−ジオキサンである。
合に用いる溶媒は、6−ニトロインドリン、酸化剤を溶
解することのできるものが使用できる。例えば、アセト
ニトリル、γ−ブチルラクトン、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ニトロメタン、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、アセトン、アクリ
ロニトリル、スルホラン、ジメチルホルムアミド、水等
が用いられるが、使用可能な限り上記例に限定されな
い。なお、これらの溶媒は、単独または、任意の割合で
混合しても使用できる。好ましくは、アセトニトリル、
γ−ブチルラクトン、1,4−ジオキサンである。
【0010】化学重合に用いる酸化剤は、鉄系の酸化剤
である塩化第二鉄、過塩素酸第二鉄、硝酸第二鉄、硫酸
第二鉄、テトラフルオロホウ酸第二鉄等、また銅系の酸
化剤として塩化第二銅、過塩素酸第二銅、硝酸第二銅、
硫酸第二銅、テトラフルオロホウ酸第二銅、その他、過
硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過酸化水素の酸
化剤等が挙げられる。好ましくは、塩化第二鉄、過塩素
酸第二鉄が好ましい。これら溶媒、酸化剤の使用時にお
いて収率、導電性が良好であった。また、化学重合にお
いて、重合を制御するためにコバルト(II)錯体等の
触媒を添加しても良い。
である塩化第二鉄、過塩素酸第二鉄、硝酸第二鉄、硫酸
第二鉄、テトラフルオロホウ酸第二鉄等、また銅系の酸
化剤として塩化第二銅、過塩素酸第二銅、硝酸第二銅、
硫酸第二銅、テトラフルオロホウ酸第二銅、その他、過
硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過酸化水素の酸
化剤等が挙げられる。好ましくは、塩化第二鉄、過塩素
酸第二鉄が好ましい。これら溶媒、酸化剤の使用時にお
いて収率、導電性が良好であった。また、化学重合にお
いて、重合を制御するためにコバルト(II)錯体等の
触媒を添加しても良い。
【0011】(実施例の動作)電解重合の動作について
説明する。集電体基板を、所定の電解液中に浸漬し、参
照電極と対極を用いて6−ニトロインドリンの酸化電位
を印加するかまたは酸化電流を流すことにより目的のポ
リ(6−ニトロインドール)を得る。本発明に使用する
電解重合法は、電位掃引法、定電位法、定電流法、その
他電位ステップ法、電位パルス法等が挙げられる。好ま
しくは、電位掃引法、定電位法等において収率、導電性
が良好であった。反応温度は、−20℃〜80℃の範囲
で行うことが可能であるが、電解重合においては、低温
ではイオン導電率が低下するため効率が下がり、80℃
以上では導電率が低下する傾向にある。。従って、好ま
しくは、10℃〜60℃である。
説明する。集電体基板を、所定の電解液中に浸漬し、参
照電極と対極を用いて6−ニトロインドリンの酸化電位
を印加するかまたは酸化電流を流すことにより目的のポ
リ(6−ニトロインドール)を得る。本発明に使用する
電解重合法は、電位掃引法、定電位法、定電流法、その
他電位ステップ法、電位パルス法等が挙げられる。好ま
しくは、電位掃引法、定電位法等において収率、導電性
が良好であった。反応温度は、−20℃〜80℃の範囲
で行うことが可能であるが、電解重合においては、低温
ではイオン導電率が低下するため効率が下がり、80℃
以上では導電率が低下する傾向にある。。従って、好ま
しくは、10℃〜60℃である。
【0012】化学重合の動作について説明する。化学重
合においては、酸化剤を用いた酸化重合により目的のポ
リ(6−ニトロインドール)を得る。また、重合を制御
するためにコバルト(II)錯体等の触媒を添加しても良
い。化学重合は、6−ニトロインドリンを溶解した溶媒
中に酸化剤を滴下し、一定時間一定温度下で反応を進行
させることで行う。反応温度は、−20℃〜120℃の
範囲で行うことが可能であるが、好ましくは−10℃〜
80℃である。−20℃以下では、重合の進行が極めて
遅く、120℃以上では導電率の低下が起こる傾向にあ
る。
合においては、酸化剤を用いた酸化重合により目的のポ
リ(6−ニトロインドール)を得る。また、重合を制御
するためにコバルト(II)錯体等の触媒を添加しても良
い。化学重合は、6−ニトロインドリンを溶解した溶媒
中に酸化剤を滴下し、一定時間一定温度下で反応を進行
させることで行う。反応温度は、−20℃〜120℃の
範囲で行うことが可能であるが、好ましくは−10℃〜
80℃である。−20℃以下では、重合の進行が極めて
遅く、120℃以上では導電率の低下が起こる傾向にあ
る。
【0013】(実施例1)実施例1は、電位掃引重合法
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。6−ニトロインドリン0.1mol/lと支持電解質と
して過塩素酸テトラエチルアンモニウム(以後TEAPと省
略)0.5mol/lを含有したアセトニトリル溶液を10
0ml調整し、容量150mlのガラスセルに入れた。電
極は、作用極、対極として白金板、参照極として銀線を
用いた。
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。6−ニトロインドリン0.1mol/lと支持電解質と
して過塩素酸テトラエチルアンモニウム(以後TEAPと省
略)0.5mol/lを含有したアセトニトリル溶液を10
0ml調整し、容量150mlのガラスセルに入れた。電
極は、作用極、対極として白金板、参照極として銀線を
用いた。
【0014】(実施例1の動作)本実施例を行う前に、
図1の(a)6−ニトロインドリン,(b)6−ニトロ
インドールの酸化電位の比較を電位掃引法により行っ
た。その結果を図3に示す。電流の立ち上がる電位が酸
化電位である。6−ニトロインドリンの酸化電位は0.
6Vvs.Ag/Ag+であり、6−ニトロインドールの酸化電
位は1.2Vvs.Ag/Ag+である。従って、酸化電位の低
い6−ニトロインドリンが重合しやすいことが示唆され
ている。また、電解重合により作成したポリ(6−ニト
ロインドール)は、酸化状態では溶媒に難溶であるが、
還元状態では溶媒への溶解性が増す。6−ニトロインド
リンの電位掃引重合は、0.2〜1.0Vvs.Ag/Ag+,
50mV/secの掃引速度で、重合温度は常温で行った。5
0掃引程度行うと作用極に付着したポリマーが作用極か
ら剥離し回収できなくなるため、約30掃引程度で作用
極に付着したポリマーを回収する作業を行った。この操
作を、ポリマーが付着しなくなるまで繰り返した。回収
したポリマーはメタノール洗浄とアセトニトリル洗浄を
行い、120℃で乾燥を行った。乾燥した後、収量と、
4探針導電率測定にて導電率の測定を行った。
図1の(a)6−ニトロインドリン,(b)6−ニトロ
インドールの酸化電位の比較を電位掃引法により行っ
た。その結果を図3に示す。電流の立ち上がる電位が酸
化電位である。6−ニトロインドリンの酸化電位は0.
6Vvs.Ag/Ag+であり、6−ニトロインドールの酸化電
位は1.2Vvs.Ag/Ag+である。従って、酸化電位の低
い6−ニトロインドリンが重合しやすいことが示唆され
ている。また、電解重合により作成したポリ(6−ニト
ロインドール)は、酸化状態では溶媒に難溶であるが、
還元状態では溶媒への溶解性が増す。6−ニトロインド
リンの電位掃引重合は、0.2〜1.0Vvs.Ag/Ag+,
50mV/secの掃引速度で、重合温度は常温で行った。5
0掃引程度行うと作用極に付着したポリマーが作用極か
ら剥離し回収できなくなるため、約30掃引程度で作用
極に付着したポリマーを回収する作業を行った。この操
作を、ポリマーが付着しなくなるまで繰り返した。回収
したポリマーはメタノール洗浄とアセトニトリル洗浄を
行い、120℃で乾燥を行った。乾燥した後、収量と、
4探針導電率測定にて導電率の測定を行った。
【0015】(実施例1の効果)実施例の効果を表1に
まとめた。本実施例におけるポリ(6−ニトロインドー
ル)の収率は45%であった。また、1.3mmψ、厚さ
100μmの錠剤を作成し導電率を測定したところ、導
電率は5×10−2S/cmであった。
まとめた。本実施例におけるポリ(6−ニトロインドー
ル)の収率は45%であった。また、1.3mmψ、厚さ
100μmの錠剤を作成し導電率を測定したところ、導
電率は5×10−2S/cmであった。
【0016】(実施例2の構成)実施例2は、電位掃引
法によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。本実施例は、実施例1においてアセトニトリルの代
わりにメタノールを使用した以外は、実施例1と同様の
構成である。 (実施例2の動作)本実施例の動作は、実施例1と同様
である。 (実施例2の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は73%であった。また、1.3mm
φ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したと
ころ、導電率は3×10-2S/cmであった。本実施
例が実施例1と比較して収率が増加したのは、アセトニ
トリルと比較してメタノールのほうが、ポリ(6−ニト
ロインドール)の溶解度が低いため、還元状態となった
ときに溶出するポリマーが減少したためである。
法によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。本実施例は、実施例1においてアセトニトリルの代
わりにメタノールを使用した以外は、実施例1と同様の
構成である。 (実施例2の動作)本実施例の動作は、実施例1と同様
である。 (実施例2の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は73%であった。また、1.3mm
φ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したと
ころ、導電率は3×10-2S/cmであった。本実施
例が実施例1と比較して収率が増加したのは、アセトニ
トリルと比較してメタノールのほうが、ポリ(6−ニト
ロインドール)の溶解度が低いため、還元状態となった
ときに溶出するポリマーが減少したためである。
【0017】(実施例3の構成)実施例3は、定電位法
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。本実施例は、実施例1において電位掃引法の代わり
に定電位法を使用した以外は、実施例1と同様の構成で
ある。 (実施例3の動作)6−ニトロインドリンの酸化電位は
0.6Vvs.Ag/Ag+である。従って、本実施例では、
1.0Vvs.Ag/Ag+の定電位重合により重合を行った。 (実施例3の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は88%であった。また、1.3mm
φ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したと
ころ、導電率は8×10ー3S/cmであった。本実施例が
実施例1と比較して収率が増加したのは、重合中にポリ
マーが還元状態になることがないために、溶媒への溶出
がほとんどなくなったためである。また、導電率が減少
したのは、重合方法の違いによるものであり、電位掃引
法で製造したポリマーは比較的緩やかに重合が進行して
いるのに対し、本実施例の定電位法では、常に酸化電位
を印加しており、急速に重合を行っていることになる。
そのために重合度が低下し導電率の低下の原因となっ
た。
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。本実施例は、実施例1において電位掃引法の代わり
に定電位法を使用した以外は、実施例1と同様の構成で
ある。 (実施例3の動作)6−ニトロインドリンの酸化電位は
0.6Vvs.Ag/Ag+である。従って、本実施例では、
1.0Vvs.Ag/Ag+の定電位重合により重合を行った。 (実施例3の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は88%であった。また、1.3mm
φ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したと
ころ、導電率は8×10ー3S/cmであった。本実施例が
実施例1と比較して収率が増加したのは、重合中にポリ
マーが還元状態になることがないために、溶媒への溶出
がほとんどなくなったためである。また、導電率が減少
したのは、重合方法の違いによるものであり、電位掃引
法で製造したポリマーは比較的緩やかに重合が進行して
いるのに対し、本実施例の定電位法では、常に酸化電位
を印加しており、急速に重合を行っていることになる。
そのために重合度が低下し導電率の低下の原因となっ
た。
【0018】(実施例4の構成)実施例4は、化学重合
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。6−ニトロインドリン1mol/lを溶解したアセトニ
トリル溶液と、酸化剤として過塩素酸第二鉄を用いた。
酸化剤は6−ニトロインドリンの20倍mol、反応温度
は60℃である。 (実施例4の動作)6−ニトロインドリン1mol/lを溶
解したアセトニトリル溶液を200mlの三口フラスコ
にいれた。そこに、過塩素酸第二鉄20mol/lを溶解し
たアセトニトリル溶液を50mlを滴下した後、60℃で
撹拌した。撹拌開始後、約5時間後に反応が終了した。
反応溶液を取り出し、析出物を桐山漏斗を用いて吸引濾
過し、メタノール洗浄、アセトニトリル洗浄を行った
後、120℃で乾燥を行った。 (実施例4の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は91%であった。また、1.3mm
φ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したと
ころ、導電率は4×10-4S/cmであった。収率は高か
ったが、導電率は低かった。その理由は、高温下での重
合であり、かつ多量の酸化剤が存在したため、ポリマー
の収率は高いが、重合したポリマーが過剰の酸化剤に暴
露したことで過酸化し劣化したためである。
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。6−ニトロインドリン1mol/lを溶解したアセトニ
トリル溶液と、酸化剤として過塩素酸第二鉄を用いた。
酸化剤は6−ニトロインドリンの20倍mol、反応温度
は60℃である。 (実施例4の動作)6−ニトロインドリン1mol/lを溶
解したアセトニトリル溶液を200mlの三口フラスコ
にいれた。そこに、過塩素酸第二鉄20mol/lを溶解し
たアセトニトリル溶液を50mlを滴下した後、60℃で
撹拌した。撹拌開始後、約5時間後に反応が終了した。
反応溶液を取り出し、析出物を桐山漏斗を用いて吸引濾
過し、メタノール洗浄、アセトニトリル洗浄を行った
後、120℃で乾燥を行った。 (実施例4の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は91%であった。また、1.3mm
φ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したと
ころ、導電率は4×10-4S/cmであった。収率は高か
ったが、導電率は低かった。その理由は、高温下での重
合であり、かつ多量の酸化剤が存在したため、ポリマー
の収率は高いが、重合したポリマーが過剰の酸化剤に暴
露したことで過酸化し劣化したためである。
【0019】(実施例5の構成)実施例4は、化学重合
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。6−ニトロインドリン1mol/lを溶解したアセトニ
トリル溶液と、酸化剤として過塩素酸第二鉄を用いた。
本実施例は、酸化剤は6−ニトロインドリンの5倍mol
に減量し、反応温度は30℃である。 (実施例5の動作)6−ニトロインドリン1mol/lを溶
解したアセトニトリル溶液を200mlの三口フラスコに
いれた。そこに、過塩素酸第二鉄5mol/lを溶解したア
セトニトリル溶液10mlを滴下した後、30℃で撹拌し
た。撹拌開始後、約10時間後に反応が終了した。反応
溶液を取り出し、析出物を桐山漏斗を用いて吸引濾過
し、メタノール洗浄、アセトニトリル洗浄を行った後、
120℃で乾燥を行った。 (実施例5の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は76%であった。また、1.3m
mφ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定した
ところ、導電率は2×10-2S/cmであった。本実施例
が実施例4と比較して、収率が減少したのは、酸化剤の
減量や反応温度の低下等、反応条件の緩和によるもので
あり、過酸化による劣化が抑制されたため導電率が向上
した。
によるポリ(6−ニトロインドール)の製造方法であ
る。6−ニトロインドリン1mol/lを溶解したアセトニ
トリル溶液と、酸化剤として過塩素酸第二鉄を用いた。
本実施例は、酸化剤は6−ニトロインドリンの5倍mol
に減量し、反応温度は30℃である。 (実施例5の動作)6−ニトロインドリン1mol/lを溶
解したアセトニトリル溶液を200mlの三口フラスコに
いれた。そこに、過塩素酸第二鉄5mol/lを溶解したア
セトニトリル溶液10mlを滴下した後、30℃で撹拌し
た。撹拌開始後、約10時間後に反応が終了した。反応
溶液を取り出し、析出物を桐山漏斗を用いて吸引濾過
し、メタノール洗浄、アセトニトリル洗浄を行った後、
120℃で乾燥を行った。 (実施例5の効果)本実施例におけるポリ(6−ニトロ
インドール)の収率は76%であった。また、1.3m
mφ、厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定した
ところ、導電率は2×10-2S/cmであった。本実施例
が実施例4と比較して、収率が減少したのは、酸化剤の
減量や反応温度の低下等、反応条件の緩和によるもので
あり、過酸化による劣化が抑制されたため導電率が向上
した。
【0020】(比較例1の構成、動作、効果)比較例1
は、実施例1の6−ニトロインドリンの代わりに6−ニ
トロインドールを使用し、電位掃引範囲を0.2〜1.
6Vvs.Ag/Ag+で行った以外は実施例1と同様の構成・
動作である。本比較例におけるポリ(6−ニトロインド
ール)の収率は11%であった。また、1.3mmφ、厚
さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したところ、
導電率は3×10−3S/cmであった。本比較例では、収
率が非常に低いのは、6−ニトロインドールが非常に酸
化重合されにくく、さらに還元状態において溶媒のアセ
トニトリルにポリマーが溶出したためである。
は、実施例1の6−ニトロインドリンの代わりに6−ニ
トロインドールを使用し、電位掃引範囲を0.2〜1.
6Vvs.Ag/Ag+で行った以外は実施例1と同様の構成・
動作である。本比較例におけるポリ(6−ニトロインド
ール)の収率は11%であった。また、1.3mmφ、厚
さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したところ、
導電率は3×10−3S/cmであった。本比較例では、収
率が非常に低いのは、6−ニトロインドールが非常に酸
化重合されにくく、さらに還元状態において溶媒のアセ
トニトリルにポリマーが溶出したためである。
【0021】(比較例2の構成、動作、効果)比較例2
は、実施例2の6−ニトロインドリンの代わりに6−ニ
トロインドールを使用し、電位掃引範囲を0.2〜1.
6Vvs.Ag/Ag+で行った以外は実施例2と同様の構成・
動作である。本比較例におけるポリ(6−ニトロインド
ール)の収率は23%であった。また、1.3mmφ、厚
さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したところ、
導電率は4×10-3S/cmであった。本比較例は、比較
例1より収率は向上したが、これはメタノールを使用し
たためポリマーの溶出が抑制されたためである。6−ニ
トロインドールを使用しているため、本発明の実施例よ
りも収率は非常に低い。
は、実施例2の6−ニトロインドリンの代わりに6−ニ
トロインドールを使用し、電位掃引範囲を0.2〜1.
6Vvs.Ag/Ag+で行った以外は実施例2と同様の構成・
動作である。本比較例におけるポリ(6−ニトロインド
ール)の収率は23%であった。また、1.3mmφ、厚
さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したところ、
導電率は4×10-3S/cmであった。本比較例は、比較
例1より収率は向上したが、これはメタノールを使用し
たためポリマーの溶出が抑制されたためである。6−ニ
トロインドールを使用しているため、本発明の実施例よ
りも収率は非常に低い。
【0022】(比較例3の構成、動作、効果)比較例3
は、実施例4の6−ニトロインドリンの代わりに6−ニ
トロインドールを使用した以外は実施例4と同様の構成
・動作である。本比較例におけるポリ(6−ニトロイン
ドール)の収率は12%であった。また、1.3mmφ、
厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したとこ
ろ、導電率は5×10-5S/cmであった。本比較例は、
収率も導電率も低かった。6−ニトロインドールは、化
学酸化重合では重合が困難かつ重合度も低く、収率、導
電率が低くなる。さらに、化学重合が困難であるという
ことは、量産化が困難であるということであり、コスト
が高くなる要因となる。
は、実施例4の6−ニトロインドリンの代わりに6−ニ
トロインドールを使用した以外は実施例4と同様の構成
・動作である。本比較例におけるポリ(6−ニトロイン
ドール)の収率は12%であった。また、1.3mmφ、
厚さ100μmの錠剤を作成し導電率を測定したとこ
ろ、導電率は5×10-5S/cmであった。本比較例は、
収率も導電率も低かった。6−ニトロインドールは、化
学酸化重合では重合が困難かつ重合度も低く、収率、導
電率が低くなる。さらに、化学重合が困難であるという
ことは、量産化が困難であるということであり、コスト
が高くなる要因となる。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明は、6−ニトロインドリンを酸化
重合させてポリ(6−ニトロインドール)を製造するか
ら、 1.6−ニトロインドリンは、ポリ(6−ニトロインド
ール)の重合部位である2,3位の反応性が、6−ニト
ロインドールよりも高い。従って、重合時に選択的に
2,3位が重合し、収率よくポリ(6−ニトロインドー
ル)を得ることができる。よって、重合の収率が向上す
る。 2.6−ニトロインドリンは、ポリ(6−ニトロインド
ール)の重合部位である2,3位が飽和であり、反応性
が、6−ニトロインドールよりも高い。従って、6−ニ
トロインドリンを直接重合することで重合度が向上し導
電率が向上する。よって、導電率が向上する。 3.6−ニトロインドールを作成するにあたり高価な試
薬を用いているため、原料費が高い。しかし、前駆物質
である6−ニトロインドリンは安価であるため、原料費
が低減できる。よって、原料費が安価である。という効
果を奏する。
重合させてポリ(6−ニトロインドール)を製造するか
ら、 1.6−ニトロインドリンは、ポリ(6−ニトロインド
ール)の重合部位である2,3位の反応性が、6−ニト
ロインドールよりも高い。従って、重合時に選択的に
2,3位が重合し、収率よくポリ(6−ニトロインドー
ル)を得ることができる。よって、重合の収率が向上す
る。 2.6−ニトロインドリンは、ポリ(6−ニトロインド
ール)の重合部位である2,3位が飽和であり、反応性
が、6−ニトロインドールよりも高い。従って、6−ニ
トロインドリンを直接重合することで重合度が向上し導
電率が向上する。よって、導電率が向上する。 3.6−ニトロインドールを作成するにあたり高価な試
薬を用いているため、原料費が高い。しかし、前駆物質
である6−ニトロインドリンは安価であるため、原料費
が低減できる。よって、原料費が安価である。という効
果を奏する。
【図1】 (a)6−ニトロインドリン,(b)6−ニ
トロインドールの構造式。
トロインドールの構造式。
【図2】 ポリ(6−ニトロインドール)の構造式。
【図3】 6−ニトロインドリンと6−ニトロインドー
ルの酸化電位の比較図。
ルの酸化電位の比較図。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 原田 学
東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気
株式会社内
(72)発明者 黒崎 雅人
東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気
株式会社内
(72)発明者 中川 裕二
東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気
株式会社内
(56)参考文献 特開 昭62−109822(JP,A)
特開2001−35494(JP,A)
特開2001−118577(JP,A)
特開 平10−87794(JP,A)
特開 平5−148320(JP,A)
特開 昭62−275137(JP,A)
特開 昭60−223817(JP,A)
特開 昭61−30689(JP,A)
特開 平2−282247(JP,A)
特開 昭63−249323(JP,A)
特開 平6−136133(JP,A)
特開 平6−136134(JP,A)
Oxdative eletropo
lymerization of 5−
nitroindole,Synthe
tic Metals,英国,Eles
evier,97(3),p.239−244
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08G 61/00 - 61/12
CA(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (29)
- 【請求項1】 6−ニトロインドリンを酸化重合する、
ことを特徴とするポリ(6−ニトロインドール)の製造
方法。 - 【請求項2】 電解重合による酸化重合である、ことを
特徴とする請求項1記載のポリ(6−ニトロインドー
ル)の製造方法。 - 【請求項3】 溶媒に溶解した6−ニトロインドリン及
び支持電解質を酸化重合する、ことを特徴とする請求項
2記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項4】 前記溶媒は、6−ニトロインドリン及び
支持電解質を溶解できるものである、ことを特徴とする
請求項3記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方
法。 - 【請求項5】 前記溶媒は、アセトニトリル、γ−ブチ
ルラクトン、プロピレンカーボネート、メタノールであ
る、ことを特徴とする請求項4記載のポリ(6−ニトロ
インドール)の製造方法。 - 【請求項6】 前記溶媒は、エチレンカーボネート、ニ
トロメタン、エタノール、イソプロパノール、アセト
ン、アクリロニトリル、スルホラン、ジメチルホルムア
ミド、水のうちの単独のものであること、ことを特徴と
する請求項4記載のポリ(6−ニトロインドール)の製
造方法。 - 【請求項7】 前記溶媒は、アセトニトリル、γ−ブチ
ルラクトン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボ
ネート、ニトロメタン、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、アセトン、アクリロニトリル、スルホラ
ン、ジメチルホルムアミド、水を任意の割合で混合した
ものであること、ことを特徴とする請求項4記載のポリ
(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項8】 前記支持電解質は、前記溶媒に可溶であ
りイオン導電性を確保することができる塩である、こと
を特徴とする請求項3記載のポリ(6−ニトロインドー
ル)の製造方法。 - 【請求項9】 前記支持電解質は、アルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、有機スルホン酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、過塩素酸塩である、ことを特徴とする請求項3記載
のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項10】 −20℃〜80℃の温度下で酸化重合
する、ことを特徴とする請求項2または3のいずれかに
記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項11】 10℃〜60℃の温度下で酸化重合す
る、ことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記
載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項12】 6−ニトロインドリン0.1mol/lと
過塩素酸テトラエチルアンモニウム0.5mol/lをアセ
トニトリルに溶解し、6−ニトロインドリンを電位掃引
法により電解重合することによるポリ(6−ニトロイン
ドール)の製造方法。 - 【請求項13】 6−ニトロインドリン0.1mol/lと
過塩素酸テトラエチルアンモニウム0.5mol/lをメタ
ノールに溶解し、6−ニトロインドリンを電位掃引法に
より電界重合することによるポリ(6−ニトロインドー
ル)の製造方法。 - 【請求項14】 6−ニトロインドリン0.1mol/lと
過塩素酸テトラエチルアンモニウム0.5mol/lをアセ
トニトリルに溶解し、6−ニトロインドリンを定電位法
により電界重合することによるポリ(6−ニトロインド
ール)の製造方法。 - 【請求項15】 化学重合による酸化重合である、こと
を特徴とする請求項1記載のポリ(6−ニトロインドー
ル)の製造方法。 - 【請求項16】 溶媒に溶解した6−ニトロインドリン
と酸化剤を化学重合する、ことを特徴とする請求項15
記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項17】 前記溶媒は、6−ニトロインドリン及
び酸化剤を溶解できるものである、ことを特徴とする請
求項16記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方
法。 - 【請求項18】 前記溶媒は、アセトニトリル、γ−ブ
チルラクトン、1,4−ジオキサンのいずれかである、
ことを特徴とする請求項17記載のポリ(6−ニトロイ
ンドール)の製造方法。 - 【請求項19】 前記溶媒は、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ニトロメタン、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、アセトン、アクリ
ロニトリル、スルホラン、ジメチルホルムアミド、水の
うちの一種である、ことを特徴とする請求項17記載の
ポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項20】 前記溶媒は、アセトニトリル、γ−ブ
チルラクトン、1,4−ジオキサン、プロピレンカーボ
ネート、エチレンカーボネート、ニトロメタン、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、アク
リロニトリル、スルホラン、ジメチルホルムアミド、水
を任意の割合で混合したものである、ことを特徴とする
請求項17記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造
方法。 - 【請求項21】 前記酸化剤は、塩化第二鉄、または、
過塩素酸第二鉄である、ことを特徴とする請求項16記
載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項22】 前記酸化剤は、硝酸第二鉄、硫酸第二
鉄、テトラフルオロホウ酸第二鉄等の鉄系の酸化剤であ
る、ことを特徴とする請求項16に記載のポリ(6−ニ
トロインドール)の製造方法。 - 【請求項23】 前記酸化剤は、塩化第二銅、過塩素酸
第二銅、硝酸第二銅、硫酸第二銅、テトラフルオロホウ
酸第二銅、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の
銅系の酸化剤である、ことを特徴とする請求項16記載
のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項24】 前記酸化剤は、過酸化水素である、こ
とを特徴とする請求項16記載のポリ(6−ニトロイン
ドール)の製造方法。 - 【請求項25】 触媒としてコバルト(II)錯体を添
加する、ことを特徴とする請求項15または16のいず
れかに記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方
法。 - 【請求項26】 −20℃〜120℃の温度下で酸化重
合する、ことを特徴とする請求項15または16のいず
れかに記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方
法。 - 【請求項27】 −10℃〜80℃の温度下で酸化重合
する、ことを特徴とする請求項15または16のいずれ
かに記載のポリ(6−ニトロインドール)の製造方法。 - 【請求項28】 6−ニトロインドリン1mol/lと過塩
素酸第二鉄20mol/lをアセトニトリルに溶解し、60
℃で化学重合することによるポリ(6−ニトロインドー
ル)の製造方法。 - 【請求項29】 6−ニトロインドリン1mol/lと過塩
素酸第二鉄5mol/lをアセトニトリルに溶解し、30℃
で化学重合することによるポリ(6−ニトロインドー
ル)の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31932699A JP3407217B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | ポリ(6−ニトロインドール)の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31932699A JP3407217B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | ポリ(6−ニトロインドール)の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001131266A JP2001131266A (ja) | 2001-05-15 |
JP3407217B2 true JP3407217B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=18108948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31932699A Expired - Fee Related JP3407217B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | ポリ(6−ニトロインドール)の製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3407217B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
CN115011977B (zh) * | 2022-07-25 | 2023-06-20 | 南京工业大学 | 一种利用微反应装置连续电合成吲哚啉类化合物的方法 |
-
1999
- 1999-11-10 JP JP31932699A patent/JP3407217B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Oxdative eletropolymerization of 5−nitroindole,Synthetic Metals,英国,Elesevier,97(3),p.239−244 |
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---|---|
JP2001131266A (ja) | 2001-05-15 |
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