JP3406596B2 - 1―フルオロ―2―ホスホノメトキシ―3―p―トルエンスルホニルオキシプロパンのジ(2―プロピル)エステル、それらの製造方法及び利用 - Google Patents

1―フルオロ―2―ホスホノメトキシ―3―p―トルエンスルホニルオキシプロパンのジ(2―プロピル)エステル、それらの製造方法及び利用

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JP3406596B2
JP3406596B2 JP50948392A JP50948392A JP3406596B2 JP 3406596 B2 JP3406596 B2 JP 3406596B2 JP 50948392 A JP50948392 A JP 50948392A JP 50948392 A JP50948392 A JP 50948392A JP 3406596 B2 JP3406596 B2 JP 3406596B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、1−フルオロ−2−ホスホノメトキシ−3
−p−トルエンスルホニルオキシプロパンのジ(2−プ
ロピル)エステル、それらの調製方法及び抗ウィルス
剤、すなわち複素環式プリン及びピリミジン塩基のN−
(3−フルオロ−2−ホスホノメトキシプロピル)誘導
体の製造への利用に関する。
技術背景 複素環式プリン及びピリミジン塩基のN−(3−フル
オロ−2−ホスホノメトキシプロピル)誘導体(FPMP−
誘導体)は、ヒト及び動物に重度の疾病を引き起こすレ
トロウィルスに対して効果的な化合物間で有意な位置を
占める。イン ビトロ条件下で、それらの化合物は、た
とえば9−(2−ホスホノメトキシエチル)アデニンよ
りも良好な生物学的パラメーター(作用の選択性)を示
す(R.Dauwels,J.Balzarini,D.Schols,M.Baba,J.Desmyt
er,I.Rosenberg,A.Holy,E.De Cleacq:Antimicrob.Ag.Ch
emother.32,1025(1988))。前記誘導体は、水素化ナ
トリウムの存在下でジアルキルp−トルエンスルホニル
オキシメタンスルホネート又はメタンスルホニルオキシ
メタンホスホネートとの反応及び酸又はアルカリ加水分
解による保護基の続く除去及び最後に、ブロモトリメチ
ルシランとの反応により、CS特許出願PV2048−90に従っ
て調製されたプリン又はピリミジン塩基のN−(3−フ
ルオロ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体からこれまで
手に入れて来た。この方法の欠点(CS特許出願PV2048−
90)は、光学的に活性なN−(3−フルオロ−2−ヒド
ロキシプロピル)誘導体を調製し、そしてそれらの多段
階保護を行なうことがまず必要であることである。他の
可能な解決法は、FPMP誘導体の側鎖の予備形成構造体を
有する適切な光学的に活性な有機リンシントンによる複
素環式塩基(そのシリル誘導体又はアルカリ金属塩)の
縮合である。適切に保護されたグリセロールの誘導体と
p−トルエンスルホニルオキシメタンホスホン酸のジア
ルキルエステルの反応、続く部分的ブロック解除及び反
応性トシル又はメシル基の導入が、たとえば類似するN
−(3−ヒドロキシ−2−ホスホノメトキシプロピル)
誘導体の製造に使用されて来た(J.J.Brunson,I.Ghazzo
uli,M.J.M.Hitchcock,R.R.Webb,J.C.Martin:J.Med.Che
m.32,1457(1989))。さらにもう1つのアプローチ
は、ブロモトリメチルシラン及びトリアルキルホスフィ
ットによる処理によりアセトキシメチルエーテルを通し
てヒドロキシル成分上へのエステル化されたホスホノメ
チルエーテル官能基の導入を使用した(CS特許出願PV38
71−90)。
発明の開示 プリン及びピリミジン塩基のN−(3−フルオロ−2
−ホスホノメトキシプロピル)誘導体の調製のためにこ
れまで使用されて来た方法における上記欠点は、下記一
般式I: 〔式中、炭素原子C2での絶対的形状はR,S又はRSであ
る〕で表わされる1−フルオロ−2−ホスホノメトキシ
−3−p−トルエンスルホニルオキシプロパンのジ(2
−プロピル)エステルに関する本発明により除去され、
そしてそれらを調製するための方法は、下記一般式II: 〔式中、炭素原子C2での絶対的形状はR,S又はRSであ
る〕で表わされる1−フルオロ−2,3−プロパンジオー
ルが第三アミン、好ましくはトリエチルアミン又はピリ
ジンの存在下で、不活性有機非プロトン性溶媒、好まし
くはベンゼン又はジクロロメタン、又は単にピリジンに
おいてP−トルエンスルホニルクロリドと反応せしめら
れ、 その得られた下記一般式III: 〔式中、炭素原子C2での絶対的形状はR,S又はRSであ
る〕で表わされる1−フルオロ−3−P−トルエンスル
ホニルオキシ−2−プロパノールが、不活性有機溶媒、
好ましくはジクロロメタン下で五酸化リンの存在下でジ
メトキシメタンと反応せしめられ、 その得られた下記一般式IV: 〔式中、炭素原子C2での絶対的形状はR,S又はRSであ
る〕で表わされる1−フルオロ−2−メトキシメトキシ
−3−p−トルエンスルホニルオキシプロパンが、ルイ
ス酸、好ましくは三弗化硼素エーテレートの存在下で−
5〜+5℃で無水酢酸により処理され、 その得られた下記一般式V: 〔式中、炭素原子C2での絶対的形状はR,S又はRSであ
る〕で表わされる2−アセトキシメトキシ−1−フルオ
ロ−3−p−トルエンスルホニルオキシプロパンが、好
ましくはトルエン下で100−120℃にブロモトリメチルシ
ランと共に加熱され、揮発性材料が真空下で蒸発され、
そして残渣がトリ(2−プロピル)ホスフィットと共に
100−120℃で加熱され、そして一般式Iの化合物が、好
ましくはクロマトグラフィー処理により単離されること
を特徴とする。
本発明はまた、下記一般式(VI): 〔式中、炭素原子C2での絶対的形状はR,S又はRSであ
り、そしてBは置換されたプリン−9−イル、プリン−
7−イル、ピリミジン−1−イル又はピリミジン−3−
イル成分又はそれらのアザ又はジアザ類似体である〕で
表わされる複素環式プリン及びピリミジン塩基のN−
(3−フルオロ−2−ホスホノメトキシプロピル)誘導
体の調製における式Iの化合物の利用にも関し、ここで
それは、式Iの化合物が60〜140℃でジメチルホルムア
ミドにおいて、置換されたプリン又はピリミジン複素環
式塩基のナトリウム塩、そのアザ又はジアザ類似体、又
はそれらのアシル、好ましくはベンゾイル誘導体、又は
それらの塩基とアルカリ金属カーボネート、好ましくは
セシウムカーボネートとの混合物により反応せしめら
れ、その後、溶媒が真空下で蒸発せしめられ、そして残
渣がメタノール中、ナトリウムメトキシド及び次に不活
性有機溶媒、好ましくはアセトニトリル中、ブロモトリ
メチルシランにより処理し、そして得られた一般式VIの
化合物がクロマトグラフィー処理により、好ましくはイ
オン交換樹脂上で単離されることを特徴とする。
一般式VIのFPMP誘導体の調製のために適切な有機リン
シントンの提案は次の問題を包含する: (a)複素環式塩基の活性形を置換できる適切な反応性
基の選択、 (b)ホスホン酸成分上の適切なエステル保護基の選
択、及び (c)シントン及び最終生成物の両者の光学的純度の保
存を伴って、容易に入手できるキラル化合物からキラル
シントンを導びく完全な合成順序の実施。
式IIの出発フルオロ誘導体はたとえば、アルカリ金属
フルオリドと1−O−p−トルエンスルホニルグリセロ
ールとの反応により調製され;この反応はラセミ化合物
(CS特許出願PV2048−90)及び鏡像異性体誘導体により
実現化され得る。そのような場合、下記式VII: で表わされる4−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソランのp−トルエンスルホニルエステル
が使用され得、ここで前記式の(R)−鏡像異性体はD
−マンニトールから容易に入手され得(A.Holy:Collec
t.Czech.Chem.Commun.40,187(1975))、そして(S)
−対掌体はD−リボノラクトンから得られる。従って、
たとえば2,3−O−イソプロピリデン−5−O−(p−
トルエンスルホニル)−D−リボノラクトン(50g)
(L.Hough,J.K.N.Jones,D.L.Mitchel:Can.J.Chem.36,17
20(1958)のジオキサン(500ml)の溶液が、室温で12
時間、濃塩酸(50ml)と共に撹拌される。次に、水が添
加され、そしてその混合物が固体炭酸水素ナトリウムの
添加により中和される。底の水性層を分離し、酢酸エチ
ル(500ml)により洗浄し、そして組合された酢酸エチ
ル及びジオキサン溶液を硫酸マグネシュウム上で乾燥せ
しめる。濾過後、溶媒を蒸発し、そして乾燥残渣を、酢
酸エチル(130ml)中、その煮沸溶液へのトルエン(500
ml)の添加により結晶化し;5−O−(p−トルエンスル
ホニル)−D−リボノラクトン31.6g(71%)を得る。
水(75ml)及びジオキサン(75ml)の混合物中、前記化
合物(30.7g)の溶液を0℃に冷却し、そして水(165m
l)中、過沃素酸ナトリウム(22.8g)の溶液を添加す
る。その混合物を室温で20分間、撹拌し、0℃に冷却
し、そして20分後、ジオキサン(150ml)を添加する。
濾過の後、硼水素化ナトリウム(4.73g)を前記濾液に
一部づつ添加し、温度を20℃以下に維持する。室温で0.
5時間後、反応混合物を酢酸エチル(1.3)中に注ぎ、
そして1MのHCl(塩化ナトリウムにより飽和された)
(2×150ml)及び塩化ナトリウム及び炭酸水素ナトリ
ウムの1:1飽和混合物(2×150ml)と共に連続的に振盪
する。次に酢酸エチル溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥
せしめ、濾過し、そして溶媒を蒸発し、乾燥し、(S)
−3−O−(p−トルエンスルホニル)グリセロール20
g(80%)を得る。アセトン(150ml)中、前記化合物
(27g)の溶液を室温で2,2−ジメトキシプロパン(20.2
ml)及びトリフルオロメタンスルホン酸(10μl)と共
に撹拌する。周囲温度で一晩放置した後、トリエチルア
ミン(0.5ml)を添加し、その反応混合物を最少体積に
濃縮し、その残渣をトルエン(500ml)に、溶解し、水
により洗浄し(3×250ml)、そして硫酸マグネシウム
上で乾燥せしめる。乾燥剤を濾過し、そして濾液を真空
下で蒸発せしめ、(S)−1,2−O−(イソプロピリデ
ン−3−O−(p−トルエンスルホニル)−グリセロー
ル(28.3g)を得る。
ジエチレングリコールにおける1,2−イソプロピリデ
ン−3−O−(p−トルエンスルホニル)−グリセロー
ルと弗化カリウムとの反応は、式IIの出発化合物中に転
換され得るフルオロメチル誘導体を付与する(W.J.Lloy
d,R.Harrison:Carbohyd.Res.20,133(1971))。従っ
て、たとえば(S)−1,2−O−イソプロピリデン−3
−O−(p−トルエンスルホニル)グリセロール(100
g)、弗化カリウム(30g)及びジエチレングリコールの
混合物を激しく撹拌し、そして窒素を導入しながら、16
0〜170℃に加熱する。蒸留生成物を、ドライアイスによ
り冷却されたレシーバーに集め;(S)−1−デオキシ
−1−フルオロ−2,3−O−イソプロピリデングリセロ
ール21g(45%)を得る。この生成物と1MのHCl(50ml)
との混合物を室温で10時間撹拌する。次に、それをアニ
オン交換樹脂(HCO3 -形)により中和し、濾過し、そし
て樹脂をメタノール(50mlにより洗浄する。組合された
濾液を木炭により処理し、そして濾過の後、溶媒を蒸発
し、そして生成物を、140℃を越えない槽温度でオイル
ポンプの真空下で蒸留し;(S)−3−フルオロ−1,2
−プロパンジオール12.4g(84%)を得る。
前記研究におけるように、複素環式塩基の所望するN
−置換のためには、シントンIにおける反応性クロロ、
p−トルエンスルホニルオキシ又はメタンスルホニルオ
キシ基の存在が利点を示す。p−トルエンスルホニル誘
導体はアルコールから容易に入手でき、そして容易に精
製され得る。従って、シントンIは、好ましくは、式II
Iの1−フルオロ−3−p−トルエンスルホニルオキシ
−2−プロパノールから調製され得、ここで前記式III
の化合物は、わずかに過剰の第三塩基(たとえばピリジ
ン、トリエチルアミン、ジ(2−プロピル)エチルアミ
ン)の存在下で、ピリジン又は不活性有機溶媒(ベンゼ
ン、塩素化された炭化水素)におけるトシル化により化
合物IIから容易に得られる。トシル誘導体IIIは、シリ
カゲル上でのクロマトグラフィー処理により精製され
る。
化合物IIIにおける位置2での炭素原子上へのホスホ
メチルエーテル官能価の導入は、重要な中間物として2
−メトキシエチルエーテルIVを使用する。これは、五酸
化リンの存在下でジメトキシメタンによる酸触媒された
トランスアセタール化により化合物IIIから容易に調製
される。その反応は不均質性であるが、しかし生成物は
有機相のクロマトグラフィー処理により高収率で得られ
る。
化合物IVにおけるメトキシメチル基は、サイス酸、た
とえば三弗化硼素エーテレートの存在下での無水酢酸と
の反応によりアセトキシメチル基に転換され得、そして
得られたアセトキシメトキシ誘導体Vはブロモトリメチ
ルシランによる処理により反応性2−ブロモメチルエー
テルに即座に転換される。この反応は、比較的高い温度
でさえ、不活発に進行し、そして次に薄層クロマトグラ
フィー処理に従がえることが好ましい。溶媒及びアセト
キシトリメチルシランが真空下で蒸発し、そして粗生成
物をすぐに、トリアルキルホスフィットと反応せしめ
る。トリ(2−プロピル)ホスフィットが選択の試薬で
あると思われ:それは十分に反応性であり、その反応で
生じる2−ブロモプロパンは揮発性であり、そして反応
の間、除去され得、そしてシントンIにおけるホスホン
酸の形成されたジ(2−プロピル)エステルは、たとえ
ばその反応するエチル、又は特にメチルエステルと異な
って、複素環式塩基をアルキル化できない。しかしなが
ら、他のエステル基、たとえばジメチル、ジエチル又は
ジ(2,2−ジメチルプロピル)エステル等を含む、化合
物Iに類似するシントンは、対応するトリアルキルホス
フィットとの類似する反応により調製され得る。この反
応は円滑に進行し、そして揮発生成物の蒸発の後、所望
する生成物、シントンIは、シリカゲル上でのクロマト
グラフィー処理により得られる。
この反応順序のすべての段階は、高収率で実現され、
その結果、出発化合物IIからの最終的な全体の収率は40
%を越える。その反応段階は特別な材料又は装置を必要
とせず、そして最終生成物Iの光学的純度は、化合物II
の光学的純度によってのみ決定される。式IVの既知化合
物の光学的純度から、複素環式塩基のナトリウム塩との
縮合によりシントンIから調製されることになる。
そのような反応は、得られるナトリウム塩の懸濁によ
り、たとえば当モル量の水素化ナトリウムと塩基との現
場反応によりジメチルホルムアミドにおいて生じる。当
モル量の化合物Iがその反応に使用され、その反応は、
空気中の湿気の排除下で80〜100℃で行なわれる。この
方法の他の特に好都合な変法は、実質的により早く進行
する炭酸セシウムの存在下で及びほとんどの副生成物の
形成を伴わないで、複素環式塩基と共に化合物Iを加熱
することにある。
それらの抗レトロウィルス不活性のために特に興味の
対象である式VIのプリン誘導体に関しては、いくつかの
塩基(たとえばアデニン、2,6−ジアミノプリン、6−
メチルチオプリン、3−デアザアデニン)のナトリウム
塩によるそのようなアルキル化は、N9−位置で一定不変
的に生じ、そして他の塩基(ヒポキサンチン)に関して
は、位置N7で生じ;いくつかの他の塩基(例えばグアニ
ン、2−アミノプリン、1−デアザアデニン)に関して
は、N9−及びN7−異性体の混合物が形成される。そのよ
うな場合、一般式IVの化合物又は塩基で変性されたそれ
らの前駆体への複素環式塩基の続く転換に基づく間接的
な方法を使用することが好都合である。そのような理由
で、たとえばアデニン又はグアニンを含む化合物の亜硝
酸又はそのエステルによる脱アミノ化によるヒポキサン
チン又はキサンチン誘導体の調製において、又は2,6−
ジアミノプリンに由来する化合物の特定の脱アミノ化に
よる2−ヒドロキシアデニン誘導体の合成において好都
合である。グアニン−9−イル誘導体及びそのN7−異性
体は、2−アミノ−6−クロロプリンから得られる化合
物の加水分解により調製される。その同じ中間体を用い
て、2−アミノ−6−置換誘導体を調製できる。従っ
て、2,6−ジアミノプリンを含む式VIの化合物は、その
対応する2−アミノ−6−アジドプリン化合物の水素化
により得られる。
化合物Iの反応はまた、ピリミジン誘導体と共に行な
われ得;そのようなアルキル化においては、位置N1にお
ける反応のレジオスペシフィック路(regiospecific co
urse)を確かめることが最っとも重要であり:これは好
ましくは、4−アルコキシ−2−ピリミドンを用いて達
成される。次に、得られたN1−置換誘導体は、水性鉱
酸、たとえば希釈酢酸によりウラシル又はチミン誘導体
を酸加水分解することによって、又は他方、たとえば高
温で、アンモニア、第1又は第2アミンのアルコール溶
液によりアミノ分解により、シトシンの誘導体、5−メ
チルシトシン又はそれらのN−置換類似体に転換され得
る。
前記塩基と化合物Iの縮合により得られる中間体は、
クロマトグラフィー処理により単離され得、そして下記
のようにしてさらに処理され、又は反応混合物は、直接
的にメタノール化される(複素環式塩基からN−アシル
基を除去する)。後者の場合、得られた混合物は、H+
形でのカチオン交換樹脂(たとえばDowex 50)のカラム
上で、脱イオン化され、そして化合物VIのジ(2−プロ
ピル)エステルが単離され;この化合物は前記樹脂から
の希釈(1:10)水性アンモニアによる希釈に耐えるほど
十分に安定性である。乾燥の後、この中間体におけるエ
ステル基は、たとえばアセトニトリル中でのブロモトリ
メチルシランとの反応により除去される。溶媒の蒸発、
残渣の加水分解及び脱塩化の後、式VIの純粋な生成物
が、イオン交換体上でのクロマトグラフィー処理又は疎
水性化されたシリカゲル上でのクロマトグラフィー処理
により単離される。
このようにして調製された式VIの化合物の光学的純度
は、たとえばpH3.1で、4mMの硫酸銅(II)及び4mMのL
−フェニルアラニンにおけるHPLCにより判明する。上記
方法は、95%以上の光学的純度の化合物VIを付与する。
本発明は、次の例によりさらに例示されるが、しか
し、それらの例は本発明を限定するものではない。
例1 ピリジン(30ml)中、p−トルエンスルホニルクロリ
ド(26.4g,138mモル)の溶液を、ピリジン(30ml)中、
(S)−1−フルオロ−2,3−プロパンジオール(12.4
g,132mモル)の溶液に−30℃で添加する。−30℃で48時
間の放置の後、その反応混合物を酢酸エチル(1300ml)
中に注ぎ、そして氷冷却下で、1MのHCl、次に水、炭酸
水素ナトリウム溶液及び再び水と共に振盪し、水性層の
酸反応にゆだねる。硫酸マグネシウム上での乾燥及び濾
過の後、溶媒を真空下で蒸発し、そして残渣を、トルエ
ン及び次に、トルエンと酢酸エチルとの50:1混合物(50
0g)においてシリカゲル上でクロマトグラフィー処理す
る。(S)−1−フルオロ−3−(p−トルエンスルホ
ニルオキシ)−2−プロパノールの収量21g(64%)。C
10H13FO4S(248.3)についての、計算値:48.37%C,5.27
%H,7.65%F,12.91%S;実測値:48.54%C,5.31%H,7.43
%F,12.80%S。
五酸化リンを、この化合物(11g,44.3mモル)、ジメ
トキシメタン(11ml)及びジクロロメタン(11ml)の撹
拌混合物に、出発化合物が消出するまで室温で添加し、
所望する生成物を得る(トルエン−酢酸エチルの5:1混
合物におけるTLCによりモニターされる)。その混合物
をセライト(10g)により濾過し、濾液をクロロホルム
により洗浄し、そして溶媒を真空下で蒸発し;(S)−
1−フルオロ−2−メトキシメトキシ−3−(p−トル
エンスルホニルオキシ)プロパンの収量11.9g(93
%)。C12H15FO5S(290.3)についての、計算値:49.65
%C,5.20%H,6.54%F,11.04%S;実測値:49.85%C,5.34
%H,6.40%F,10.91%S, この生成物(2.45g)、無水酢酸(5ml)及び三弗化硼
素エーテレート(1ml)の混合物を、0℃で2時間、撹
拌する。次に、その反応混合物を、炭酸水素ナトリウム
(10g)、水(100ml)及びトルエン(100ml)の混合物
と共に振盪する。水性層を分離し、トルエン層を水によ
り洗浄し(2×50ml)、そして硫酸マグネシウム上で乾
燥せしめる。溶媒の蒸発が、実質的な定量で(S)−2
−アセトキシメトキシ−1−フルオロ−3−(p−トル
エンスルホニルオキシ)プロパンを付与する。C13H17FO
6S(320.1)については、計算値:48.73%C,5.35%H,5.9
3%F,10.00%S;実測値:48.82%C,5.51%H,5.80%F,9.95
%S。
この化合物(11.0g)を、トルエン(3×10ml)と共
に同時蒸留し、次にトルエン(20ml)及びブロモトリメ
チルシラン(6.82ml)を添加し、そしてその混合物を80
℃で16時間、加熱する。トルエンを蒸留し、残渣をトル
エン(3×10ml)と共に同時蒸留し、そして50℃で2時
間、トリイソプロピルホスフィットと共に加熱する。そ
の混合物を再びトルエンと共に同時蒸留し、そして残る
油状物を、トルエン、トルエン−酢酸エチル(5:1)及
びトルエン−酢酸エチル(1:1)による連続的な溶出に
よりシリカゲル(100g)上でクロマトグラフィー処理す
る。(S)−1−フルオロ−2−(ジイソプロピルホス
ホニルメトキシ)−3−(p−トルエンスルホニルオキ
シ)−プロパンの収量11g;[α]+12.5゜(c0.8,CHC
l3).C17H28FO7PS(426.4)についての、計算値:47.87
%C,6.61%H,4.45%F,7.26%P,7.51%S;実測値:48.04%
C,6.97%H,4.56%F,7.45%P.MS,m/e(rel.%):427(M
+H,55),385(M−iPr,17),342(M−2iPr,100),259
(9),171(TsO,36).1H NMR(DMSO);1.20d,6H(CH3,
iPr);1.26d,6H(CH3,iPr);2.43s,3H(CH3,Ts);3.8−
4.8m,9H(HCO,H2CF);7.3−7.8m,4H(arom.プロトン、T
s). 例2 五酸化リンを、(R)−1−フルオロ−3−(p−ト
ルエンスルホニルオキシ)−2−プロパノール(11g,4
4.3mモル)、ジメトキシメタン(11ml)及びジクロロメ
タン(11ml)の撹拌混合物に室温で、出発化合物が所望
する合成物のために消出するまで添加する(トルエン−
酢酸エチル5:1におけるTLCによりモニターされる)。セ
ライト(10g)を前記混合物に添加し、次に濾過し、セ
ライトをクロロホルムにより洗浄する。溶媒を濾液から
蒸発し、(R)−1−フルオロ−2−メトキシメトキシ
−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)プロパン11.9
g(93%)を得る。この生成物を例1に記載しているよ
うにして処理し、(R)−2−アセトキシメトキシ−3
−フルオロ−1−p−トルエンスルホニルオキシプロパ
ンを定量収量で得る。C13H17FO6S(320.1)について
の、計算値:48.73%C,5.35%H,5.93%F,10.00%S;実測
値:48.82%C,5.51%H,5.80%F,9.95%S。その生成物を
例1に従って処理し、(R)−1−フルオロ−2−(ジ
イソプロピルホスホニルメトキシ)−3−(p−トルエ
ンスルホニルオキシ)プロパンを75%の収率で得る。
[α]−12.8゜(c0.8,C)C17H28FO7PS(426.4)につ
いての、計算値:47.87%C,6.61%H,4.45%F,7.51%S;実
測値:48.13%C,6.91%H,4.52%F,7.35%S.MS,m/e(rel.
%):427(M+H,55),385(M−iPr,17),342(M−2i
Pr,100),259,171(TsO,36).1H NMR(DMSO);1.20d,6H
(iPr);1.26d,6H(iPr);2.43s,3H(CH3,Ts);3.8−4.
8m,9H(HCO,H2CF);7.3−7.8m,4H(arom.プロトン、T
s). 例3 水素化ナトリウム(パラフィン油における60%懸濁
液、1.125g,28mモル)を、ジメチルホルムアミド(100m
l)中、N6−ベンゾイルアデニン(6.5g,27mモル)の懸
濁液に添加し、そしてその混合物を撹拌し、そして60℃
で15分間、加熱する。(S)−1−フルオロ−2−(ジ
イソプロピルホスホニルメトキシ)−3−(p−トルエ
ンスルホニルオキシ)−プロパン(10g,23.6mモル)の
添加後、その混合物をさらに撹拌し、そして80℃で6時
間、加熱する。その反応混合物を酢酸により中和し、そ
してジメチルホルムアミドを40℃/100Paで蒸発する。残
渣をクロロホルムにより抽出し、そのクロロホルム抽出
物をセライトを通して濾過し、そしてその濾液を真空下
で濃縮する。シロップ状残渣を、クロロホルム及びメタ
ノールの混合物(50:1)においてシリカゲル(500g)の
カラム上でクロマトグラフィー処理し;(S)−9−
(3−フルオロ−2−ジイソプロピルホスホニルメトキ
シプロピル)−N6−ベンゾイルアデニン3.7g(32%)を
得る。C22H29FN5O5P(493.5)についての、計算値:53.5
4%C,5.92%H,3.85%F,14.19%N,6.27%P;実測値:53.71
%C,5.83%H,3.71%F,13.97%N。
水素化ナトリウム(50mg,2mモル)を、メタノール(2
0ml)中、前記化合物(2.1g,4.25mモル)の溶液に添加
する。室温で16時間放置した後、酢酸(250μl)を添
加し、その混合物を小体積に濃縮し、そして、残渣をク
ロロホルム及びメタノール混合物(30:1)においてシリ
カゲルのカラム上でクロマトグラフィー処理する。
(S)−9−〔3−フルオロ−2−(ジイソプロピルホ
スホニルメトキシ)−プロピル〕アデニン1.11g(67
%)を得る(m.p.=72〜74℃(トルエン))。C15H25FN
5O4P(389.4)について、計算値:46.26%C,6.47%H,4.8
7%F,17.98%N,7.95%P;実測値:47.26%C,7.31%H,4.90
%F,17.13%N,7.26%P.MS,m/e(rel.%):389(M,10),
374(M−CH3,8),288(20),209(M−CH2P(O)(Oi
Pr)2,48),195(OCH2P(O)(OiPr)2,100),174(1
2),149(AdeCH2,40),135(Ade,60).1H NMR(DMSO):
1.08−1.20m,12H(CH3,iPr);3.7−4.7m,9H(HCO,H2C
F);7.19bs,2H(NH2);8.09s,1H(H−8,Ade);8.15s,1
H(H−2,Ade). ブロモトリメチルシラン(2.17ml,16.4mモル)を、ア
セトニトリル(8ml)中、上記生成物(1.6g,4.1mモル)
の溶液に室温で添加し、そしてその混合物を周囲温度で
24時間撹拌する。その反応混合物を最少体積に濃縮し、
残渣をトルエン(2×10ml)及びメタノール(10ml)と
共に同時蒸留し、そしてアンモニアの2%水溶液(10m
l)を添加する。室温で1時間放置した後、その溶液を
蒸発乾燥せしめ、残渣を最少量の水に溶解し、そしてそ
の溶液をカチオン−交換体Dowex 50(H+−形、50ml)の
カラム上に適用する。そのカラムを、溶出液がブロミド
に対して負の反応を示すまで水により洗浄し、そして次
に生成物を2%水性アンモニアによりカラムから溶出す
る。得られた溶出液を最少体積に濃縮し、そしてアニオ
ン−交換体Dowex 1(アセテート形、50ml)のカラム上
に適用する。そのカラムを、アンモニアに対して負の反
応まで水により洗浄し、そして生成物を1Mの酢酸により
溶出する。溶媒の蒸発及び水と共に残渣の同時蒸留は、
(S)−9−(3−フルオロ−2−ホスホノメトキシプ
ロピル)アデニン(m.p.=194〜197℃,[α]=−1
6.9(c=0.38,水))1.1g(91%)を付与する。C9H13F
N5O4P(305.2)についての、計算値:35.41%C,4.29%H,
6.22%F,22.94%N,10.14%P;実測値:35.20%C,4.43%H,
5.85%F,22.73%N,10.44%P. 例4 水素化ナトリウム(パラフィン油における60%懸濁
液、1.125g,28.1mモル)を、ジメチルホルムアミド(10
0ml)中、N6−ベンゾイルアデニン(6.5g,26.9mモル)
の懸濁液に添加し、そしてその混合物を撹拌し、そして
60℃で15分間、加熱する。(R)−1−フルオロ−2−
(ジイソプロピルホスホニルメトキシ)−3−(p−ト
ルエンスルホニルオキシ)−プロパン(10g,23.6mモ
ル)の添加後、その混合物をさらに撹拌し、そして80℃
で6時間、加熱する。次に、その反応混合物を酢酸によ
り中和し、そしてジメチルホルムアミドを40℃/100Paで
蒸発する。残渣をクロロホルムにより抽出し、そのクロ
ロホルム抽出物をセライトを通して濾過し、そしてその
濾液を真空下で蒸発する。シロップ状残渣を、クロロホ
ルム及びメタノールの混合物(50:1)においてシリカゲ
ル(500g)のカラム上でクロマトグラフィー処理し;
(R)−9−(3−フロオロ−2−ジイソプロピルホス
ホニルメトキシプロピル)−N6−ベンゾイルアデニン3.
7g(32%)を得る。C22H29FN5O5P(493.5)について
の、計算値:53.54%C,5.92%H,3.85%F,14.19%N,6.27
%P;実測値:53.67%C,5.99%H,3.70%F,13.95%N,6.44
%P。
水素化ナトリウム(50mg,2mモル)を、メタノール(2
0ml)中、前記化合物(2.1g,4.25mモル)の溶液に添加
する。室温で16時間放置した後、酢酸(250μl)を添
加し、その混合物を小体積に真空下で濃縮し、そして残
渣をクロロホルム及びメタノール混合物(30:1)におい
てシリカゲルのカラム上でクロマトグラフィー処理す
る。(R)−9−〔3−フルオロ−2−(ジイソプロピ
ルホスホニルメトキシ)−プロピル〕アデニン1.1g(67
%)を得る(m.p.=72〜74℃(トルエン))。C15H25FN
5O4P(389.4)について、計算値:46.26%C,6.47%H,4.8
7%F,17.98%N,7.95%P;実測値:47.16%C,7.12%H,4.81
%F,17.23%N,7.46%P.MS,m/e(rel.%):389(M,10),
374(M−CH3,8),288(20),209(M−CH2P(O)(Oi
Pr)2,48),195(OCH2P(O)(OiPr)2,100),174(1
2),149(AdeCH2,40),135(Ade,60).1H NMR(DMSO):
1.08−1.20m,12H(CH3,iPr);3.7−4.7m,9H(HCO,H2C
F);7.19bs,2H(NH2);8.09s,1H(H−8,Ade);8.15s,1
H(H−2,Ade). ブロモトリメチルシラン(2.17ml,16.4mモル)を、ア
セトニトリル(8ml)中、上記生成物(1.6g,4.1mモル)
の溶液に室温で添加し、そしてその混合物を室温で24時
間撹拌する。その反応混合物を最少体積に真空下で濃縮
し、残渣をトルエン(2×10ml)及びメタノール(10m
l)と共に同時蒸留し、そしてアンモニアの2%水溶液
(10ml)を添加する。室温で1時間放置した後、その溶
液を蒸発乾燥せしめ、残渣を最少量の水に溶解し、そし
てその溶液をカチオン−交換体Dowex 50(H+−形、50m
l)のカラム上に適用する。そのカラムを、溶出液がブ
ロミドに対して負の反応を示すまで水により洗浄し、そ
して次に生成物を2%水性アンモニアによりカラムから
溶出する。得られた溶出液を最少体積に真空下で濃縮
し、そしてアニオン−交換体Dowex 1(アセテート形、5
0ml)のカラム上に適用する。そのカラムを、水により
洗浄し、そして生成物を1Mの酢酸により溶出する。真空
下での蒸発及び水と共に残渣の同時蒸留は、(R)−9
−(3−フルオロ−2−ホスホノメトキシプロピル)ア
デニン(m.p.=194〜197℃,[α]=+18.68゜(c
=0.4,水))1.14g(91%)を付与する。C9H13FN5O4P
(305.2)についての、計算値:35.41%C,4.29%H,6.22
%F,22.94%N,10.14%P;実測値:35.65%C,5.34%H,5.77
%F,20.14%N,9.79%P. 例5 2−アミノ−6−クロロプリン(1.75g,10.3mモ
ル)、水素化ナトリウム(パラフィン油中、60懸濁液、
376mg,9.4mモル)及びジメチルホルムアミド(25ml)の
混合物を、90℃で5分間、加熱する。次に(R)−1−
フルオロ−2−(ジイソプロピルホスホニルメトキシ)
−3−(p−トルエンスルホニルオキシ)プロパン(4.
0g,9.4mモル)を添加し、そしてその混合物を90℃で2
時間撹拌下で加熱する(その反応はクロロホルム−メタ
ノール5:1中、TLCによりモニターされる)。溶媒を40℃
及び100Paで蒸発し、残渣をセライト(25ml)及びクロ
ロホルム(150ml)と共に混合し、そして得られた懸濁
液をセライトを通して濾過する。濾液を最少体積に濃縮
し、そして残渣を、クロロホルム及びメタノールの混合
物(50:1)においてシリカゲル(150g)のカラム上でク
ロマトグラフィー処理し、(R)−2−アミノ−9−
(2−ジイソプロピルホスホニルメトキシ−3−フルオ
ロプロピル)−6−クロロプリン(m.p.=133〜134℃、
トルエン)2.8g(68%)を得る。
C15H24ClFN5O5P(439.8)についての、計算値:40.96%
C,5.50%H,8.06%Cl,4.32%F,15.92%N,7.04%P;実測
値:41.05%C,5.53%H,8.84%Cl,4.40%F,15.96%N,7.20
%P.MS,m/e(rel.%):424(M,75),390(26),340(10
0),306(25),258(10),228(19),170(34),134(1
7),113(12). ジメチルホルムアミド(15ml)中、前記化合物(1g,
2.27mモル)及びアジ化ナトリウム(2.0g)の混合物を1
10℃で5時間、加熱する。溶媒を真空下で蒸発し、残渣
をクロロホルムに懸濁し、シリカゲル(4g)を添加し、
そしてその混合物を真空蒸発せしめる。この物質をシリ
カゲル(20ml)のカラム上に適用し、生成物をクロロホ
ルム及びメタノールの混合物(10:1)により溶出し、そ
して溶離剤としてクロロホルム及びメタノールの混合物
(30:1)を用いて、シリカゲルのカラム上でのクロマト
グラフィー処理により生成する。(R)−2−アミノ−
6−アジド−9−(2−ジイソプロピルホスホニルメト
キシ−3−フルオロプロピル)プリン(m.p.=146〜148
℃)700mg(69%)を得る。C15H24FN8O5P(446.36)に
ついての、計算値:40.35%C,5.41%H,4.25%F,25.10%
N,6.93%P;実測値:40.45%C,5.56%H,4.01%F,25.23%
N,6.81%P.MS,m/e(rel.%):445(M−H,1),431(10
0),405(21),390(3),319(9),225(8),210
(9),150(11). 前記化合物(150mg,0.336mモル)、ブロモトリメチル
シラン(111μl,0.84mモル)及びアセトニトリル(1.8m
l)の混合物を室温で24時間、撹拌する。次に、その反
応混合物をトルエンと共に同時蒸留し、希釈アンモニア
水溶液(5:1,5ml)を添加し、その溶液を真空下で濃縮
し、残渣を水と共に同時蒸留し、同じ溶媒に溶解し、そ
してその溶液をカチオン交換樹脂(Dowex 50)(H+
形)のカラム上に適用する。そのカラムを、ブロミドイ
オンに対して負の反応になるまで水により洗浄し、そし
て次にその化合物を、希釈アンモニア水溶液による溶出
により得る。蒸発の後、生成物を水に溶解し、そしてア
セテート形でのアニオン交換樹脂(たとえばDowex 1)
のカラム上に適用する。まず、そのカラムを水により洗
浄し、そして次に、化合物を1Mの酢酸により溶出する。
溶媒の蒸発及びその残渣及び水との同時蒸留は、(R)
−2−アミノ−6−アジド−9−(3−フルオロ−2−
ホスホノメトキシプロピル)プリン80mg(69%)を付与
する。C9H12FN8O4P(327.2)についての、計算値:33.03
%C,3.69%H,34.24%N,9.46%P;実測値:33.14%C,3.78
%H,34.50%N,9.30%P。
例6 例5の(R)−2−アミノ−9−(2−ジイソプロピ
ルホスオニルメトキシ−3−フルオロプロピル)−6−
クロロプリン(500mg,1.14mモル)及び75%トリフルオ
ロ酢酸(5ml)の混合物を室温で48時間、反応せしめる
(クロロホルム−メタノール5:1においてTLCによりモニ
ターする)。その反応混合物を、回転蒸発器上で真空下
で濃縮し、残渣を水と共に同時蒸発し、水性アンモニア
及びメタノールの混合物(1:10,15ml)により中和し、
そして溶媒を真空蒸発せしめる。クロロホルム及びメタ
ノールの混合物(20:1)におけるシリカゲル(Silpear
l,30ml)のカラム上でのクロマトグラフィー処理は、
(R)−9−(2−ジイソプロピルホスホニルメトキシ
−3−フルオロプロピル)グアニン(m.p.=165〜173
℃)440mg(92%)を付与する。C15H25FN5O6P(421.4)
についての、計算値:42.75%C,5.98%H,4.50%F,16.62
%N,7.35%P;実測値:42.95%C,5.92%H,4.40%F,17.16
%N,7.34%P.MS,m/e(rel.%):42(M−H,5),406(10
0),364,(13),322(50),304(4),262(4),226
(5),210(10),151(19). 前記化合物(290mg,0.7mモル)、ブロモトリメチルシ
ラン(364mg,2.75mモル)及びアセトニトリル(3ml)の
混合物を室温で24時間、撹拌する。次に、その反応混合
物をトルエンと共に同時蒸留し、希釈アンモニア水溶液
(5:1,5ml)と共に混合し、その溶液を濃縮し、水と共
に同時蒸留し、そしてその水溶液をカチオン交換樹脂
(Dowex 50)(H+−形)のカラム上に適用する。そのカ
ラムを、ブロミドイオンに対しての負の反応になるまで
水により洗浄し、そして次にその化合物を、希釈アンモ
ニア水溶液により溶出し、そして、アセテート形でのア
ニオン交換樹脂(たとえばDowex 1)のカラム上に適用
する。そのカラムを水により洗浄し、そして次に、生成
物を1Mの酢酸により溶出する。溶媒の蒸発及び水との同
時蒸留は、(R)−9−(3−フルオロ−2−ホスホノ
メトキシプロピル)グアニン(210mg,95%)を付与す
る。C9H13FN5O5P(321.2)についての、計算値:33.65%
C,4.07%H,5.91%F,21.80%N,9.64%P;実測値:33.26%
C,5.09%H,6.00%F,21.78%N,8.47%P.MS,m/e(rel.
%):322(M−H,50),297(10),257(8),228(1
0),181(28),149(100),110(100). 例7 (R)−2−アミノ−6−アジド−9−(2−ジイソ
プロポキシホスオニルメトキシ−3−フルオロプロピ
ル)プリン(例5の化合物、300mg及び炭素上10%パラ
ジウムのメタノール(6ml)混合物を、室温で水素雰囲
気下で10時間、撹拌する。その反応混合物を濾過し、そ
して溶媒を蒸発する。クロロホルム及びメタノールの混
合物(40:1)におけるシリカゲル(30ml)のカラム上で
のクロマトグラフィー処理は、(R)−2,6−ジアミノ
−9−(2−ジイソプロピルホウホニルメトキシ−3−
フルオロプロピル)プリン217mg(77%)を付加する。
C15H26FN6O4P(404.4)についての、計算値:44.55%
C,6.48%H,4.70%F,20.78%N,7.66%P;実測値:44.35%
C,6.67%H,4.61%F,20.53%N,7.52%P. アセトニトリル(1.5ml)中、前記化合物(150mg,0.3
7mモル)の懸濁液に、ブロモトリメチルシラン(263μ
l,2.0mモル)を添加し、そしてその混合物を室温で24時
間、撹拌する。次に、その反応混合物をトルエンと共に
同時蒸留し、そして希釈アンモニア水溶液(10:1,5ml)
を添加する。その溶液を濃縮し、残渣を水と共に同時蒸
留し、そしてその水溶液をH+−形でのカチオン交換樹脂
(Dowex 50)のカラム上に適用する。そのカラムを、負
のブロミド反応になるまで水により洗浄し、生成物を希
釈アンモニア水溶液により溶出し、そしてアセテート形
でのアニオン交換体(Dowex 1)のカラム上に適用す
る。カラムを水により洗浄し、そして生成物を1Mの酢酸
により溶出する。溶媒の蒸発、続く水との同時蒸留は、
(R)−2,6−ジアミノ−9−(3−フルオロ−2−ホ
スホノメトキシプロピル)プリン50mgを付加する。C9H
14FN6O4P(320.2)についての計算値:33.76%C,4.41%
H,5.93%F,26.24%N,9.67%P;実測値:33.46%C,4.83%
H,5.33%F,26.04%N,9.37%P. 例8 (R)−2−アミノ−6−アジド−9−(2−ジイソ
プロポキシオニルメトキシ−3−フルオロプロピル)−
6−クロロプリン(例5の化合物、500mg,1.14mモル)
及び炭素上10%パラジウム(50mg)のメタノール(10m
l)混合物を、室温で水素雰囲気下で4時間、撹拌す
る。その反応はTLC(クロロホルム−メタノール5:1)に
よりモニターされるその反応混合物を、濃アンモニア水
溶液及びメタノールの混合物(1:10,10ml)により中和
し、濾過し、そして蒸発せしめる。クロロホルム及びメ
タノールの50:1及び20:1混合物におけるシリカゲルのカ
ラム上でのクロマトグラフィー処理は、(R)−2−ア
ミノ−9−(2−ジイソプロピルホスホニルメトキシ−
3−フルオロプロピル)プリン200mg(45%)を付与す
る。
C15H25FN5O4P(389.4)についての、計算値:46.27%
C,6.47%H,4.88%F,17.99%N,7.95%P;実測値:44.71%
C,6.44%H,4.30%F,17.44%N,8.14%P. アセトニトリル(1.6ml)中、前記化合物(80mg,0.21
mモル)の溶液に、ブロモトリメチルシラン(280μl,2.
1mモル)を添加し、そしてその混合物を室温で24時間、
撹拌する。次に、真空下での蒸発の後その反応残渣をト
ルエンと共に同時蒸留し、そして希釈アンモニア水溶液
(1:10,5ml)を添加し、その溶液を濃縮し、残渣を水と
共に同時蒸留し、そしてその水溶液をH+−形でのカチオ
ン交換樹脂(Dowex 50)のカラム上に適用する。そのカ
ラムを、負のブロミド反応になるまで水により洗浄し、
そしてアンモニア水溶液により洗浄する。アンモニア溶
出液の蒸発の後の残渣を、アセテート形でのアニオン交
換体(Dowex 1)のカラム上に適用する。カラムを水に
より洗浄し、そして生成物を1Mの酢酸により溶出する。
溶媒の蒸発、続く水との同時蒸留は、(R)−1−アミ
ノ−9−(3−フルオロ−2−ホスホノメトキシプロピ
ル)プリン50mg(80%)を付加する。C9H13FN5O4P(30
5.2)についての計算値:35.41%C,4.29%H,6.22%F,22.
94%N,10.14%P;実測値:35.59%C,4.40%H,6.40%F,23.
15%N,10.30%P.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 欧州特許出願公開454427(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 9/40 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I): 〔式中、炭素原子C2での絶対配置はR,S又はRSである〕
    で表わされる1−フルオロ−2−ホスホノメトキシ−3
    −p−トルエンスルホニルオキシプロパンのジ(2−プ
    ロピル)エステル。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項記載の式Iの化合物の製
    造方法であって、 下記一般式(II): 〔式中、炭素原子C2での絶対配置はR,S又はRSである〕
    で表わされる1−フルオロ−2,3−プロパンジオール
    を、第三アミンの存在下不活性有機非プロトン性溶媒中
    で、あるいはピリジン中で、p−トルエンスルホニルク
    ロリドと反応せしめ、 その得られた下記一般式(III): 〔式中、炭素原子C2での絶対配置はR,S又はRSである〕
    で表わされる1−フルオロ−3−p−トルエンスルホニ
    ルオキシ−2−プロパノールを、不活性有機溶媒中で五
    酸化リンの存在下でジメトキシメタンと反応せしめ、 その得られた下記一般式(IV): 〔式中、炭素原子C2での絶対配置はR,S又はRSである〕
    で表わされる1−フルオロ−2−メトキシメトキシ−3
    −p−トルエンスルホニルオキシプロパンを、ルイス酸
    の存在下で−5〜+5℃で無水酢酸により処理し、 その得られた下記一般式(V): 〔式中、炭素原子C2での絶対的形状はR,S又はRSであ
    る〕で表わされる2−アセトキシメトキシ−1−フルオ
    ロ−3−p−トルエンスルホニルオキシプロパンを、10
    0〜120℃にブロモトリメチルシランと共に加熱し、揮発
    性材料を蒸発させ、そして残渣をトリ(2−プロピル)
    ホスフィットと共に100〜120℃で加熱し、そして一般式
    Iの化合物を単離することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】下記一般式(VI): 〔式中、炭素原子C2での絶対配置はR,S又はRSであり、
    そしてBは置換されたプリン−9−イル、プリン−7−
    イル、ピリミジン−1−イルもしくはピリミジン−3−
    イル成分又はそれらのアザもしくはジアザ類似体であ
    る〕で表わされる複素環式プリン又はピリミジン塩基の
    N−(3−フルオロ−2−ホスホノメトキシプロピル)
    誘導体の製造方法において、請求の範囲第1項記載の式
    Iの化合物を、60〜140℃でジメチルホルムアミド中
    で、置換されたプリン又はピリミジン複素環式塩基のナ
    トリウム塩、そのアザもしくはジアザ類似体、又はそれ
    らのアシル誘導体、又はそれらの塩基とアルカリ金属カ
    ーボネートとの混合物と反応せしめ、その後、溶媒を蒸
    発せしめ、そして残渣をメタノール中ナトリウムメトキ
    シド及び次に不活性有機溶媒中ブロモトリメチルシラン
    により処理し、そして得られた一般式VIの化合物を単離
    することを特徴する方法。
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