JP2955402B2 - (2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン、その製造及び利用 - Google Patents

(2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン、その製造及び利用

Info

Publication number
JP2955402B2
JP2955402B2 JP3195454A JP19545491A JP2955402B2 JP 2955402 B2 JP2955402 B2 JP 2955402B2 JP 3195454 A JP3195454 A JP 3195454A JP 19545491 A JP19545491 A JP 19545491A JP 2955402 B2 JP2955402 B2 JP 2955402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphonylmethoxy
formula
hydroxypropyl
toluenesulfonyloxy
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3195454A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05230087A (ja
Inventor
アレクサンデル ペトル
ホリー アントニン
ドボジャーコバー ハナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
USUTABU ORUGANIKE KEMIE A BIOKEMIE AKADEMIE BEDO CHESUKE REPUBURIKI
Original Assignee
USUTABU ORUGANIKE KEMIE A BIOKEMIE AKADEMIE BEDO CHESUKE REPUBURIKI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by USUTABU ORUGANIKE KEMIE A BIOKEMIE AKADEMIE BEDO CHESUKE REPUBURIKI filed Critical USUTABU ORUGANIKE KEMIE A BIOKEMIE AKADEMIE BEDO CHESUKE REPUBURIKI
Publication of JPH05230087A publication Critical patent/JPH05230087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2955402B2 publication Critical patent/JP2955402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/6561Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom containing systems of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring or ring system, with or without other non-condensed hetero rings
    • C07F9/65616Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom containing systems of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring or ring system, with or without other non-condensed hetero rings containing the ring system having three or more than three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members, e.g. purine or analogs
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/4006Esters of acyclic acids which can have further substituents on alkyl
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/645Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07F9/6509Six-membered rings
    • C07F9/6512Six-membered rings having the nitrogen atoms in positions 1 and 3

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は(2R)−2−〔ジ(2−プロピ
ル)ホスホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニ
ロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン、その製
造、並びに複素環式プリン及びピリミジン塩基の抗ウイ
ルス活性(s)−N−(−3−ヒドロキシ−2−ホスホ
ニルメトキシプロピル)誘導体の製造におけるその利用
に関する。
【0002】人間及び動物を深刻な疾病へと導くウイル
スに対して活性な化合物の中で、複素環式プリン及びピ
リミジン塩基(HPMP誘導体)の(s)−N−(3−
ヒドロキシ−2−ホスホニルメトキシプロピル)誘導体
のグループは重要な位置を占める。これ迄、これらの化
合物は、プリン及びピリミジン塩基の(s)−N−
(2,3−ジヒドロキシプロピル)誘導体から、主にそ
れらの3′−O−クロロメチルホスホニルエステルとア
ルカリ金属水酸化物の水溶液との反応(チェコスロバキ
ア付加証明書233665)により、又はN,O3 −ジ
トリチル誘導体から、水素化ナトリウムの存在下でジア
ルキルp−トルエンスルホニロキシメタンホスホン酸も
しくはメタンスルホニロキシメタンホスホン酸との反応
(R.R.Webb,J.C.Martin:Tetrahedron Lett.28, 4963(19
87)) により、次いでその後の酸もしくはアルカリ加水
分解及び最終的にブロモトリメチルシランによる保護基
の除去(Holy A.,Rosenberg I.,Dvorakova H.:Collect.C
zech.Chem.Commun. 54,2470(1989))により製造されてき
た。
【0003】この方法は欠点を有し、それは、それらが
光学的活性(s)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)誘導体(A.Holy:Collect.Czech.Chem.Commun. 40,
187(1975);Collect.Czech.Chem.Commun.43,3103(1978))
の前もった製造を必要とし、そしてある場合において
は、複数段階の保護を必要とするからである(A.Holy
I.Rosenberg:Collect.Czech.Chem.Commun. 52, 2775(19
87);A.Holy,I.Rosenberg,H.Dvorakova:Collect.Czech.C
hem.Commun.54,2470(1989))。その他の可能な方法は、
複素環式塩基( そのシリル誘導体又はアルカリ金属塩)
とHPMP誘導体における側鎖の予備構造を含む適当な
光学的活性有機リンシントンとの縮合により成る。この
ような方法は、シントンの製造及び縮合の間にわたって
安定な保護基、例えばベンジルを利用するが、しかしな
がらこの基は水素化分解除去を必要とし、これはある場
合において、複素環式塩基を壊し、収率を低下し、そし
て純粋な生成物の単離を複雑化する(J.J.Bronson,I.Gh
azzouli,M.J.M.Hitchcock,R.R.Webb,J.C.Martin:J.Med.
Chem. 32,1457(1989))。
【0004】前記の欠点は次式I、
【化7】 で表わされる(2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホス
ホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニロキシ−
1−トリメチルアセトキシプロパン、及びその製造方法
に関する本発明によって取り除かれ、この製造方法は、
次式II、
【化8】 で表わされる(2R)−3−O−p−トルエンスルホニ
ロキシ−1,2−プロパンジオールを、第三級アミン、
好ましくはトリエチルアミンの存在下で、不活性の有機
非プロトン溶媒、好ましくはジクロロメタン中での等モ
ル量のN−トリメチルアセチルイミダゾールと反応さ
せ;その結果得られた次式III 、
【化9】 で表わされる、(2R)−3−p−トルエンスルホニロ
キシ−1−トリメチルアセトキシ−2−プロパノール
を、不活性の有機溶媒、好ましくはジクロロメタン中で
ジメトキシメタン及び五酸化リンと反応させ、そして次
式IV、
【化10】 で表わされる(2R)−2−メトキシメトキシ−3−p
−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシ
プロパンをルイス酸、好ましくは三フッ化物ホウ素−ジ
エチルエーテル複合物の存在下で、−5℃〜5℃の温度
で無水酢酸により処理し、そして得られた次式V、
【化11】 で表わされる(2R)−2−アセトキシメトキシ−3−
p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキ
シプロパンを、好ましくはトルエン中にて100〜12
0℃の温度でブロモトリメチルシランと共に加熱し、揮
発性の成分を真空でエバポレートし、この残渣をトリ
(2−プロピル)ホスフィットと共に100〜120℃
で加熱し、そして式Iの生成物をクロマトグラフィー又
は分子蒸留によって得ること、を含む。
【0005】本発明は更に、一般式VI、
【化12】 (式中、Bはプリン−9−イル、プリン−7−イル、ピ
リミジン−1−イル、ピリミジン−3−イル残基並びに
それらのアザ及びデアザ類似体である)で表わされる複
素環式プリン及びピリミジン塩基の(s)−N−(3−
ヒドロキシ−2−ホスホニルメトキシプロピル)誘導体
の製造のための式Iの化合物の利用の方法であって、ジ
メチルホルムアミド中における、式Iの化合物と、複素
環式プリン及びピリミジン塩基又はそのアザもしくはデ
アザ類似体のナトリウム塩、あるいはこのような塩基と
塩基性炭酸塩、好ましくはナトリウム、カリウムもしく
はセシウム炭酸塩との混合物、との60℃〜120℃の
温度での反応、更にこの溶液を真空でエバポレートし、
そしてこの混合物をメタノール中のナトリウムメトキシ
ドにより処理し、そして次に不活性の有機溶媒、好まし
くはアセトニトリル中のブロモトリメチルシランにより
処理し、そして一般式VIで表わされるこの生成物をクロ
マトグラフィー、好ましくはイオン交換クロマトグラフ
ィーにより単離すること、を含む方法に関する。
【0006】一般式VIのHPMPの誘導体の製造のため
に適切な有機リンシントンのデザインにおいて解決すべ
き問題は、(a)活性化複素環式塩基の型に置換しうる
適当な反応基の選択、(b)第一のヒドロキシル官能基
上の適当な保護基であって、位置特異的に導入でき、式
IVの生成物を破壊することなく反応後除去されるものの
選択、(c)ホスホン酸残基上の適当なエステル保護基
の選択、(d)シントン及び最終生成物((2S)−形
態)の光学的純度を保持しながら、容易に入手できるキ
ラル化合物からキラルシントンへと導く一連の合成全体
を行うこと、更に(e)シントンと塩基との縮合、並び
に放射核種標識化合物の製造のために適切な条件のもと
での、大スケール及び小スケールの両者でのその後の反
応工程全てを行うことを可能とすること、を含む。
【0007】先の結果により、必要とされる複素環式塩
基のN置換のためには、シントンIにおける反応基とし
てクロロ基、p−トルエンスルホニロキシ基又はメタン
スルホニロキシ基を利用することが好都合である。p−
トルエンスルホニロキシ誘導体はアルコールから容易に
得られ、そしてそれらの精製も簡単である。それ故、シ
ントンIは好ましくは、(R)−4−ヒドロキシメチル
−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(2,3−
O−イソプロピリデン−D−グリセロール)から、トシ
ル化(A.Holy:Collect.Czech.Chem.Commun.40,187(197
5)) 及びその後の酸加水分解により容易に得られる式II
のキラル(R)−3−p−トルエンスルホニロキシ−
1,2−プロパンジオールから製造できる。
【0008】本反応は、作業工程を大いに簡単にする酸
型の酸性陽イオン交換剤(例えばDowex 50X8) を好適に
利用することによって行われうる。それ故、例えば、
(R)−3−p−トルエンスルホニロキシメチル−2,
2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(50g)、Dowe
x 50X8(H+ 型、10g)及びメタノール(200ml)の混
合物は、60℃で7時間攪拌され、この混合物は濾過さ
れ、この溶液は真空でエバポレートされ、この残渣はク
ロロホルムに溶解され、シリカゲルカラム(100ml)
で濾過され、濾過物は硫酸マグネシウムのもとで乾燥さ
れ、濾過され、そしてこの溶液は40℃/2kPa でエバ
ポレートされる。得られるシロップ状の(R)−3−p
−トルエンスルホニロキシ−1,2−プロパンジオール
(II)(41.4g、96%)はクロロホルム−メタノール
(19:1)におけるシリカゲル上の薄層クロマトグラ
フィーに従って完全に純粋であり、〔α〕D は−10°
(C=5.0、メタノール)である。
【0009】シントンにおける第一のヒドロキシル上の
保護基は、以降の一連の反応の条件下で安定でなくては
ならない。この要件はメタノール分解によってのみ除去
できるトリメチルアセチル基によって満足される。第一
ヒドロキシル上での化合物IIの選択的トリメチルアセチ
ル化はクロロホルム中でのトリメチルアセチルクロライ
ドと二当量のイミダゾールとの反応によって得られるN
−トリメチルアセチルイミダゾールによって好適に行わ
れうる。この生成物は、水抽出によるクロロホルム溶液
からのイミダゾール塩酸塩の除去を可能とする、十分に
安定なものである。それ故、例えば、イミダゾール(1
3.6g)はクロロホルム(200ml)中のトリメチルア
セチルクロライド(12.1g)に加えられ、この混合物
は室温で2時間攪拌され、氷冷水で抽出され(3×50
ml)、硫酸マグネシウムのもとで乾燥され、そしてクロ
ロホルムは真空でエバポレートされ、これによってN−
トリメチルアセチルイミダゾール(14.1g、93%)
が得られる。
【0010】化合物IIは、トリエチルアミン存在下でこ
のイミダゾールと塩化メチレン中、室温で比較的ゆっく
りと反応するが、しかしこの反応は生成物III の形成下
において、第一ヒドロキシル上で選択的に行われる。少
量(<3%)の副産物(1,2−二置換誘導体)は反応
混合物のエバポレーション及び残渣のクロロホルム中の
シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより容易に除去
できる。トリエチルアミン存在下での化合物IIとトリメ
チルアセチルクロライドとの反応はより速い。しかしな
がら、0℃でも6%の1,2−二置換化合物及び2%の
望ましくない異性体2−O−トリメチルアセチル誘導体
が形成される。
【0011】化合物III における2−ヒドロキシル基上
のホスホニルメチルエーテル官能基の導入は、式IVの2
−メトキシメチルエーテルの基本である中間体から出発
する間接的な方法において実現できた。これは化合物II
I の五酸化リンの存在下におけるジメトキシメタンによ
る酸触媒再アセタール化から容易に得られる。反応は不
均質ではあるが、生成物IVは有機(塩化メチレン)相の
クロマトグラフィーにより高い収率において得られる。
【0012】化合物IVにおけるメトキシメチル基は、ル
イス酸(例えば、ボロントリフルオロライドエーテルエ
ート)の存在下において無水酢酸と反応し、そして得ら
れるアセトキシメチル誘導体Vは、ブロモトリメチルシ
ランの処理により、直ちに反応性2−ブロモメチルエー
テルへと転換する。この反応は、比較的高温でもゆっく
りと進行し、その状況は薄層クロマトグラフィーによっ
てモニターすべきである。溶剤及びアセトキシトリメチ
ルシランを真空でエバポートし、そしてこの粗生成物を
トリアルキルホスフィット、好ましくはトリ(2−プロ
ピル)ホスフィットと直接反応させる。このホスフィッ
トは十分に反応性であり、反応において形成された2−
ブロモプロパンは得られた生成物から除去するのに十分
揮発性である。式Iのシントンにおけるジ(2−プロピ
ル)ホスホン酸基は複素環式塩基のアルキル化に有用で
はない(エチル又は特定のメチルエステルで経験済)。
しかしながら、式Iに類似するシントンであってその他
のエステル官能基、例えばジメチル、ジエチル、ジ
(2,2−ジメチルプロピル)、及びその他のエステル
を有するものは、ホスフィットに関連する類似した反応
により製造できる。この反応は容易であり、その完結及
び揮発成分のエバポレーション後、最終生成物(シント
ンI)はシリカゲル上のクロマトグラフィーにより得ら
れる。
【0013】化合物Iへと導く一連の反応の全ての段階
は、化合物IIに対する総収率が40%を越える程度の高
い収率を伴って進む。これらの反応段階は特別な試薬又
は装置を必要とせず、そして最終生成物の光学的純度
は、化合物IIの光学的純度で決まる。
【0014】このことはシントンIから、複素環式塩基
のナトリウム塩との縮合によって製造された式VIの既知
化合物の光学的純度により確認される。この反応は、ジ
メチルホルムアミドであって、塩基及び等モル量の水素
化ナトリウムからその場で生成された塩の懸濁物を含む
ものの中で行われる。次いでこの塩を、湿気を排除した
条件下で、80〜100℃で等モル量の化合物Iによっ
て処理する。ピリミジン誘導体のケースにおいて、最も
重要なことは、反応がN1上に行われることを確実にす
ることである。これは、4−アルコキシ−2−ピリミジ
ノンを用いて最もよく達成される。生成されたN1置換
誘導体は次に二通りの方法において用いられうる:水性
の無機酸(又は例えば希釈酢酸)による酸加水分解はウ
ラシル又はチミンの誘導体を提供し、そしてアンモノ分
解は、例えば加圧容器内における高温でのアルコールア
ンモニア(又は第一もしくは第二アミン)により、シト
シン、5−メチルシトシンあるいはそれらの置換類似体
の誘導体を提供する。プリン系列において、式Iの化合
物のアルキル化は、いくつかの塩基(例えばアデニン、
2,6−ジアミノプリン、6−メチルチオプリン、3−
デアザアデニン)によってもっぱらN9の位置における
アルキル化が進み、その他(ヒポキサンチン)によって
はN7の位置において進み、そしてなおその他のケース
(例えばグアニン、2−アミノプリン、1−デアザアデ
ニン)においてはN9及びN7の異性体が形成される。
このようなケースにおいて、一般式VI又はそれらの改質
塩基を有するそれらの先駆体の化合物における複素環式
塩基の更なる転換に基づく間接的な方法の利用は、亜硝
酸又はそのエステルによるアデニンもしくはグアニン化
合物の脱アミノ化によるヒポキサンチン又はキサンチン
誘導体の調製において、又は2,6−ジアミノプリンか
ら誘導された化合物VIの特異的な脱アミノ化による2ヒ
ドロキシアデニン誘導体の合成においての利用と同様に
重要である。このグアニン−9−イル誘導体及びそのN
7−異性体は2−アミノ−6−クロロプリンから生成さ
れた化合物の加水分解により容易に得られる。同様の中
間体は、2−アミノ−6−置換誘導体の調製のために寄
与しうる;例えば、2,6−ジアミノプリンの誘導体
は、水素化によって2−アミノ−6−アジドプリンを介
して得られる。
【0015】化合物Iと塩基の縮合により得られる中間
体は、クロマトグラフィーにより単離され、そして以下
の通りに処理するか、又はこの反応混合物を直接メチル
アルコール分解する(トリメチルアセチル基の除去を伴
う)。この混合物はH+ 型の陽イオン交換剤(例えばDo
wex 50) カラム上で脱イオン化され、そして化合物VIの
ジ−(2−プロピル)エステルが単離される。これは希
薄(1:10)水性アンモニアによりイオン交換剤から
洗い出されるとき、分解を伴うことなく十分に安定であ
る。
【0016】乾燥後、エステル基は例えばアセトニトリ
ル中でのブロモトリメチルシランによる反応によって除
去され、そしてエバポレーション、残渣の加水分解及び
脱塩の後、式VIの純粋な生成物は疎水性シリカゲル上の
分取クロマトグラフィーによって単離される。
【0017】これによって生成した式VIの化合物の光学
的純度は、例えば4mMのCuSO4及び4mMのL−フェ
ニルアラニン中のHPLCによってpH3.1で測定され
る。前述の方法は95%より大きい光学的純度の化合物
VIを提供する。
【0018】本発明を、その範囲を制限することのない
実施例により更に説明する。
【0019】
【実施例】
実施例1 トリエチルアミン(20ml)を、ドライジクロロメタン
(250ml)中の(2R)−3−O−p−トルエンスル
ホニロキシ−1、2−プロパンジオール(41.4g、1
68ミリモル)及びN−トリメチルアセチルイミダゾー
ル(25.6g)に加え、そして出発化合物がなくなる迄
この混合物を室温で7日間静置した。反応はS1 系(ク
ロロホルム−メタノール95:5)におけるシリカゲル
プレート(TLC)上の薄層クロマトグラフィーによっ
てモニターした。RF は0.45であった。メタノール
(10ml)を加え、この溶解物を真空でエバポレート
し、この残渣をクロロホルム(50ml)中に溶解し、そ
してシリカゲルのカラム(400ml)中に濾過し、次い
でクロロホルムで洗浄した。溶剤のエバポレーション及
び真空における乾燥は48.3g(146ミリモル、88
%)の(2R)−3−O−p−トルエンスルホニロキシ
−1−トリメチルアセトキシ−2−プロパノール、
〔α〕D =−2.0°(C=0.5、クロロホルム)を生成
した。この生成物をジクロロメタン(300ml)中に溶
解し、ジメトキシメタン(25ml)と混合し、そして攪
拌しながら五酸化リン(13g、90ミリモル)を加
え、攪拌を30分間続けた。この混合物をクロロホルム
(200ml)で洗い出すセリートの層で濾過し、濾過物
を真空でエバポレートし、残渣をクロロホルム(50m
l)中に溶解し、この溶液をシリカゲルのカラム(20
0ml)中に濾過し、そしてクロロホルムで溶出させた。
48.1g(128.5ミリモル、88%)の(2R)−2
−メトキシメトキシ−3−O−p−トルエンスルホニロ
キシ−1−トリメチルアセトキシ−2−プロパン
(〔α〕D =−2.0°(C=0.58、クロロホルム);
S1におけるTLC、RF =0.70)が得られた。この
生成物に無水酢酸(17ml)を混合し、この混合物を0
℃迄冷却し、そしてボロントリフルオライドエーテルエ
ート(4.4ml)を加えた。この混合物を0℃で2時間攪
拌し、氷冷水(100ml)中の炭酸水素ナトリウム(2
0g)の懸濁物中に注ぎ、エーテルで抽出し(3×30
ml)、この混合抽出物を炭酸水素ナトリウム(20ml)
の飽和溶液と水(20ml)で相次いで洗浄し、そして硫
酸マグネシウムで乾燥した。この混合物を濾過し、エー
テル(50ml)で洗浄し、そしてこの濾過物を真空でエ
バポレートし、49.7g(123.5ミリモル、96%)
の(2R)−2−アセトキシメトキシ−3−O−p−ト
ルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシ−2
−プロパン(〔α〕D =−3.0°(C=0.47、クロロ
ホルム))が得られた。この生成物を、トルエン(100
ml)及びブロモトリメチルシラン(28.4ml)と混合
し、そしてアルゴン雰囲気下(塩化カルシウム保護チュ
ーブ)で48時間(出発化合物がなくなる迄:S1系に
おけるTLCによりモニター)還流した。次いで、温度
を40℃に迄低め、溶剤を真空でエバポレートし、そし
てこの残渣をアルゴン雰囲気下でトルエン(50ml)と
共に蒸留した。トリ(2−プロピル)亜硫酸塩(30.8
ml)を加え、そしてこの混合物を2時間、攪拌しながら
100℃に加熱した。この反応工程はクロロホルム(系
S2)におけるTLCによって追った。この混合物を真
空でエバポレートし、残渣をトルエン(50ml)と共に
蒸留し、クロロホルム(50ml)に溶解し、シリカゲル
のカラム(200ml)で濾過し、そしてクロロホルム中
の酢酸エチル勾配(20%迄)により洗い出した。真空
でのエバポレーション及び乾燥により、52g(102
ミリモル、83%)の(2R)−2−〔ジ(2−プロピ
ル)ホスホニルメトキシ〕−3−O−p−トルエンスル
ホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン
(〔α〕D =−0.5°(C=0.40、クロロホルム))が
得られた。
【0020】実施例2 アデニン(0.27g、2ミリモル)、水素化ナトリウム
(0.048g)及びジメチルホルムアミド(5ml)の混
合物を1時間、80℃で加熱した。ジメチルホルムアミ
ド(5ml)中の(2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホ
スホニルメトキシ〕−3−O−p−トルエンスルホニロ
キシ−1−トリメチルアセトキシプロパン(1.16g、
2ミリモル)溶液を加え、そしてこの混合物を50時
間、100℃で加熱した。真空でのエバポレーション
後、残渣を、上昇するメタノール濃度(最終濃度は5%
v/v)を含むクロロホルム中でのシリカゲル上のクロ
マトグラフィーにより精製した。この溶剤のエバポレー
ション後、得られた生成物(S3、クロロホルム−メタ
ノール4:1におけるTLC、RF =0.80)をメタノ
ール(5ml)中に溶解し、そして5時間0.1Mのメタノ
ールナトリウムメトキシド(2ml)中で攪拌した。この
混合物を、H+ 型における陽イオン交換剤(例えばDowe
x 50) の添加によって中和し、この懸濁物を同じイオン
交換剤(20ml)上に適用し、溶出液のUV吸収(25
4nm) が基底値に下がる迄水で洗浄し、そして次いで生
成物は希薄水性アンモニア(1:10v/v)で溶出し
た。集めたUV吸収溶出液を濃縮し、真空で乾燥し、そ
してアセトニトリル(8ml)及びブロモトリメチルシラ
ン(0.7ml)を混合した。室温で24時間静置させた
後、この混合物を再度エバポレートし、そして残渣をア
セトニトリル(5ml)と共に蒸留した。この残渣を水
(20ml)及びトリエチルアミン(2ml)の中に30分
間静置させた。真空でエバポレーション後、この残渣を
水(10ml)に溶解し、そしてH+ 型におけるDowex 50
のカラム(20ml)上に適用した。この生成物を前記の
通りに脱イオンし、そして得られた粗残渣(化合物VI)
を水(10ml)に溶解し、アンモニアでpH9〜10のア
ルカリ性にし、そしてアセテート型におけるDowex 1×
2のカラム(20ml)上に適用した。カラムを水で洗浄
して溶出液のUV吸収(254nm) が基底値迄下がるよ
うにし、その後生成物を酢酸の直線勾配(0.5M迄、全
量500ml)により溶出させた。主なUV吸収画分を集
め、溶剤をエバポレートし、この残渣を水と共に蒸留
し、そしてエタノールを加えることにより(5容量部)
水から結晶化させた。この生成物を集め、水及びエーテ
ルで洗浄し、そして真空で乾燥した。0.55g(64
%)の9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−ヒ
ドロキシプロピル)アデニン(遊離酸)が得られ、HP
LC分析(前述参照)により<4.5%の(R)−鏡像異
性体を含んでいた。〔α〕D は−23.5°(C=5.1、
0.1MのHCl)であった。C9 145 5P.H2
O(321.2)より、計算値では、33.65%のC、5.
02%のH、21.79%のN、9.65%のPであり、実
験値は、33.65%のC、4.96%のH、21.84%の
N、9.79%のPであった。
【0021】実施例3 4−メトキシ−2−ピリミドン(0.24g)、水素化ナ
トリウム(48mg)及びジメチルホルムアミド(5ml)
の混合物を1時間、80℃で加熱した。ジメチルホルム
アミド(5ml)中の(2R)−2−〔ジ(2−プロピ
ル)ホスホニルメトキシ〕−3−O−p−トルエンスル
ホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン(1.1
6g、2ミリモル)の溶液を加え、100℃で50時間
加熱した。真空でエバポレート後、残渣を、上昇するメ
タノール濃度(最終濃度5%v/v)を含むクロロホル
ム中のシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製し
た。エバポレーション後、この生成物を30%のメタノ
ールアンモニア(5ml)中に溶解し、そしてシールした
アンプル中で12時間、100℃で加熱した。真空中で
エバポレーション後、この混合物を真空で乾燥し、この
残渣をアセトニトリル(8ml)及びブロモトリメチルシ
ラン(0.7ml)と混合し、室温で24時間静置し、そし
て再度エバポレートした。この残渣をアセトニトリル
(5ml)と共に蒸留し、水(20ml)及びトリエチルア
ミン(2ml)と混合し、そして30分間静置した。更な
る作業は実施例2に記載と同じである。0.22g(37
%)の1−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−ヒ
ドロキシプロピル)シトシン(遊離酸)が得られ、HP
LC分析(前述参照)によりこの生成物は3%未満の
(R)−鏡像異性体を含んでいた。C8 143
6 P.H2 O(297.3)のため、計算値ではCは32.
32%、Hは5.43%、Nは14.14%、Pは10.44
%であり、実験値では、Cは32.56%、Hは4.96
%、Nは13.84%、Pは10.37%であった。
【0022】実施例4 シトシン(237.3mg、2.1ミリモル)、炭酸セシウム
(340mg、2.1ミリモル)及びジメチルホルムアミド
(6ml)の混合物を2時間、110℃で攪拌した。ジメ
チルホルムアミド(5ml)中の(2R)−2−〔ジ(2
−プロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−O−p−トル
エンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトプロパン
(1.16g、2ミリモル)溶液を加え、そしてこの混合
物を72時間、100℃で加熱した。真空でエバポレー
ション後、この残渣を、上昇するメタノール濃度(最終
濃度5%v/v)のクロロホルム中のシリカゲル上のク
ロマトグラフィーにより精製した。エバポレーション
後、この残渣をメタノール勾配を有するクロロホルム中
のシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。
更なる作業工程(ブロモトリメチルシランとの反応、陰
イオン交換剤による脱イオン及び精製)は実施例2に記
載と同様である。0.33g(52%)の1−(s)−
(2−ホスホニルメトキシ−3−ヒドロキシプロピル)
シトシン(遊離酸)(<1%の(R)−鏡像異性体を含む
(HPLC分析:前述参照))が得られた。
【0023】実施例5 3−デアザアデニン(1.3g、10ミリモル)、パラフ
ィン中の水素化ナトリウムの60%分散体(400mg、
10ミリモル)及びジメチルホルムアミド(35ml)の
混合物を80℃で1時間攪拌した。(2R)−2−〔ジ
(2−プロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−O−p−
トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプ
ロパン(5.6g、11ミリモル)を加えた後、この混合
物を100℃で32時間加熱した。真空でエバポレーシ
ョン後、残渣を真空でトルエン(3×50ml)と共に蒸
留し、この残渣をシリカゲル(25ml)に吸着させ、そ
してエタノールの勾配を有するクロロホルム中のシリカ
ゲルカラム(100ml)上のクロマトグラフィーにより
精製した。この生成物はクロロホルム−エタノール4
8:2で溶出させた。2.2g(47%)の9−(s)−
(2−ホスホニルメトキシ−3−トリメチルアセトキシ
プロピル)−3−デアザアデニンの油状ジ(2−プロピ
ル)エステルが得られた。この生成物を、20℃で2時
間0.1Mのメタノールナトリウムメトキシド(20ml)
中に静置し、この混合物Dowex 50×8(H + 型) を加える
ことにより中和し、この懸濁物をトリエチルアミンによ
ってアルカリ性にし、濾過し、メタノール(200ml)
で洗浄し、そして濾過物を真空でエバポレートした。1.
78g(4.6ミリモル)の9−(s)−(2−ホスホニ
ルメトキシ−3−ヒドロキシプロピル)−3−デアザア
デニンのジ(2−プロピル)エステルが得られた。これ
をアセトニトリル(50ml)及びブロモトリメチルシラ
ン(5ml)と混合し、20℃で20時間、静置した。こ
の混合物を再度エバポレートし、残渣をアセトニトリル
(3×25ml)で蒸留し、水(50ml)と混合し、トリ
エチルアミンを加えてpH8にし、そしてこの混合物を1
時間静置した。真空でエバポレーション後、この残渣を
水(20ml)に溶解し、そしてH+ 型におけるDowex 50
×8カラム(100ml)に適用した。この生成物を実施
例2の通りに脱イオン化し、そして得られた粗残渣を水
に溶解し、アンモニアによりpH9〜10のアルカリ性に
し、そしてこの溶液をアセテート型におけるDowex 1×
2カラム(100ml)に適用した。カラムを水で洗浄し
て溶出液のUV吸収(254nm)が基底値迄下がるよう
にし、その後生成物を0.5Mの酢酸で溶出させた。主な
UV吸収画分を集め、溶剤をエバポレートし、残渣を水
で蒸留し、そしてエタノールの添加(5容積部)により
水から結晶化させた。生成物を濾過し、エタノール及び
エーテルで洗浄し、そして真空で乾燥した。0.56g
(41%)の9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−
3−ヒドロキシプロピル)−3−デアザアデニン(遊離
酸)であって<4.5%の(R)−鏡像異性体(HPLC
分析より)を含むものが得られた。〔α〕D は−16.8
°(C=0.5、0.1MのHCl)であった。C1013
4 5 P.3H2 O(354.3)のため、計算値はNが
15.80%、Pが8.75%であり、実験値はNが14.7
1%、Pが8.75%であった。UVスペクトラム(pH
2)でλMAX は262nm(εMAX 11600)であった。
【0024】実施例6 2−アミノ−6−クロロプリン(1.0g、6ミリモ
ル)、パラフィン中の水素化ナトリウム60%分散体
(180mg、7.5ミリモル)及びジメチルホルムアミド
(35ml)の混合物を80℃で1時間攪拌した。(2
R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホニルメトキシ〕
−3−O−p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチ
ルアセトキシプロパン(2.5mg、5ミリモル)を加えた
後、この混合物を80℃で20時間加熱した。真空でエ
バポレーション後、残渣を真空でトルエン(3×50m
l)と共に蒸留し、残渣を、エタノール勾配を有するク
ロロホルム中のシリカゲルカラム(100ml)上のクロ
マトグラフィーにより精製した。生成物はクロロホルム
−エタノール48:2により溶出させた。1.2gの9−
(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−トリメチルア
セトキシプロピル)−2−アミノ−6−クロロプリンの
油状ジ(2−プロピル)エステルが得られた。この生成
物を、150mlのメタノール及び0.5mlの濃塩酸中で1
0%のパラジウム/チャーコール触媒(0.6g)のもと
で一夜水素化した。この懸濁物を濾過し、トリエチルア
ミンによりアルカリ性にし、そして乾燥させた。この残
渣を0.1Mのメタノールナトリウムメトキシド(20m
l)中で、20℃で20時間静置し、この混合物をDowex
50×8(H+ 型) の添加により中和し、この懸濁物を
トリエチルアミンによりアルカリ性とし、濾過し、メタ
ノール(200ml)で洗浄し、そしてこの濾過物を真空
でエバポレートした。この残渣を、Dewex 50×8(酸
型)のカラム(100ml)上で脱イオンし、そして実施
例2の通りの更なる処理を行った。イオン交換クロマト
グラフィー及び水−エタノールからの結晶化により、9
−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−ヒドロキシ
−プロピル)−2−アミノプリンが得られた。収量は0.
85g(50%)であった。C9 145 4 P(28
7.2)のため、計算値では、Cが37.63%、Hが4.9
1%、Nが24.39%、Pが10.80%であり、実験値
では、Cが37.33%、Hが5.07%、Nが24.09
%、Pが10.70%であった。
【0025】実施例7 ジメチルホルムアミド(50ml)中の2−クロロアデニ
ン(10ミリモル)、炭酸セシウム(2.3g、7.2ミリ
モル)及び(2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホ
ニルメトキシ〕−3−O−p−トルエンスルホニロキシ
−1−トリメチルアセトキシプロパン(6.3g、12.4
ミリモル)の混合物を塩化カルシウム保護管のもとで1
00℃、4時間攪拌し、そして実施例2の通りの更なる
処理を行った。イオン交換クロマトグラフィー及び水か
らの結晶化により、9−(s)−(2−ホスホニルメト
キシ−3−ヒドロキシプロピル)−2−クロロアデニン
が得られた。収量は0.85g(50%)であった。C9
13ClN5 4 P(321.7)のため、計算値で
は、Cが33.60%、Hが4.07%、Clが11.02
%、Nが21.77%、Pが9.65%であり、実験値で
は、Cが33.41%、Hが4.05%、Clが10.78
%、Nが21.74%、Pが10.03%であった。
【0026】実施例8 ジメチルホルムアミド(50ml)中の6−アザシトシン
(10ミリモル)、炭酸セシウム(2.3g、7.2ミリモ
ル)及び(2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホニ
ルメトキシ〕−3−O−p−トルエンスルホニロキシ−
1−トリメチルアセトキシプロパン(6.3g、12.4ミ
リモル)の混合物を、塩化カルシウム保護管のもとで1
20℃で12時間攪拌し、そして実施例2の通りの更な
る処理を行った。イオン交換及び水から結晶化により、
9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−ヒドロキ
シプロピル)−6−アザシトシンが得られた。収量は1.
7g(60%)であった。C7 134 6 P(280.
2)のため、計算値では、Cが30.00%、Hが4.67
%、Nが20.00%、Pが11.08%であり、実験値で
は、Cは29.85%、Hが4.85%、Nが20.29%、
Pが10.77%であった。
【0027】実施例9 1−デアザアデニン(1.0g、7.5ミリモル)、パラフ
ィン中の水素化ナトリウムの60%分散体(300mg、
7.5ミリモル)及びジメチルホルムアミド(20ml)を
80℃で1時間攪拌した。(2R)−2−〔ジ(2−プ
ロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−O−p−トルエン
スルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン
(4.2g、8.25ミリモル)をこの混合物に加えた後、
100℃で8時間加熱した。真空でエバポレーション
後、残渣を真空でトルエンと共に蒸留し(3×50m
l)、残渣をクロロホルムで抽出し、そしてエタノール
勾配を有するクロロホルムにおけるシリカゲルのカラム
(100ml)上のクロマトグラフィーにより精製した。
生成物はクロロホルム−エタノール46:4で溶出し
た。9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−トリ
メチルアセトキシプロピル)−1−デアザアデニンの油
状ジ(2−プロピル)エステル1.5g(42%)が得ら
れた。この生成物を0.1Mのメタノールナトリウムメト
キシド(20ml)中に20℃で20時間静置し、 Dowex
50×8(H+ 型) の添加によりこの混合物を中和し、濾過
し、メタノール(200ml)で洗浄し、そしてこの濾過
物を真空でエバポレートした。1.1g(93ミリモル)
の9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−ヒドロ
キシプロピル)−1−デアザアデニンのジ(2−プロピ
ル)エステルを得た。これをアセトニトリル(40ml)
及びブロモトリメチルシラン(4ml)と混合し、そして
20℃で20時間静置した。この混合物を再度エバポレ
ートし、残渣をアセトニトリル(3×25ml)と共に蒸
留し、水(50ml)と混合し、トリエチルアミンを加え
てpH8とし、そしてこの混合物を1時間静置した。真空
でエバポレーション後、この残渣を水(20ml)に溶解
し、H+ 型のDowex50×8 カラム(100ml) に適用した。
この生成物を実施例2の通りに脱イオンし、そして得ら
れた粗残渣を水に溶解し、アンモニアによってpH9〜1
0にし、そしてこの溶液をアセテート型Dowex 1×2カ
ラム(100ml)上に適用した。カラムを水で洗浄し
て、溶出液のUV吸収(254nm) が基底値迄下がるよ
うにし、その後生成物を0.5Mの酢酸で溶出した。主な
UV吸収画分を集め、溶剤をエバポレートし、残渣を水
と共に蒸留し、そしてエタノール(5容量部)を加える
ことにより水から結晶化させた。この生成物を濾過し、
エタノール及びエーテルで洗浄し、そして真空で乾燥し
た。0.6gの9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−
3−ヒドロキシプロピル)−1−デアザアデニン(遊離
酸)を得た。C10154 5 P(302.2)のため、
計算値ではNが18.53%、Pが10.28%、実験値で
は、Nが18.71%、Pが10.04%であった。UVス
ペクトラム(pH2):λMAX 281nm;260nm(ε
MAX 17500;13800)であった。
【0028】実施例10 ジメチルホルムアミド(45ml)中の8−アザアデニン
(0.95g、7ミリモル)、炭酸セシウム(1.1g、3.
5ミリモル)及び(2R)−2−〔ジ(2−プロピル)
ホスホニルメトキシ〕−3−O−p−トルエンスルホニ
ロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン(4.1g、
8ミリモル)を塩化カルシウム保護管のもとで、120
℃で16時間攪拌し、そして実施例2の通りに更なる処
理を行った。ナトリウムメトキシド処理後、残渣をシリ
カゲル(100g)カラム上でクロマトグラフィーし、
9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3−ヒドロキ
シプロピル)−8−アザアデニンのジ(2−プロピル)
エステルの7及び9異性体を得た。残渣をアセトニトリ
ル(25ml)及びブロモトリメチルシラン(2.5ml)と
混合し、そして20℃で20時間静置した。更なる作業
は、実施例2の通りに行った。イオン交換クロマトグラ
フィー及び水−エタノール−エーテル混合物からの結晶
化により、9−(s)−(2−ホスホニルメトキシ−3
−ヒドロキシプロピル)−8−アザアデニンを得た。収
量は0.21g(10%)であった。C 8 136 5
(304.2)のため、計算値では、Cが31.59%、H
が4.31%、Nが27.61%、Pが10.19%であり、
実験値では、Cが31.41%、Hが4.05%、Nが27.
74%、Pが10.03%であった。UVスペクトラム
(pH2):λMAX 264nm(εMAX 8700)であっ
た。似た作業で7−(s)−(2−ホスホニルメトキシ
−3−ヒドロキシプロピル)−8−アザアデニンが得ら
れた。収量は0.16g(7.5%)であった。C8 13
6 5 P(304.2)のため、計算値では、Cが31.5
9%、Hが4.31%、Nが27.61%、Pが10.19%
であり、実験値では、Cが31.70%、Hが4.08%、
Nが28.04%、Pが10.33%であった。UVスペク
トラム(pH2):λMAX 288nm(εMA X 10500)
であった。
フロントページの続き (72)発明者 ハナ ドボジャーコバー チェコスロバキア国,120 00 プラハ 2,イタルスカー 25 (56)参考文献 Collect.Czech.Che m.Commun.(1989),第54巻, 第9号,第2470〜2501頁 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 9/40 C07F 9/6515 C07F 9/6521 C07F 9/6561 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I、 【化1】 で表わされる、(2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホ
    スホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニロキシ
    −1−トリメチルアセトキシプロパン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式Iの化合物の製造方法
    であって: 【化2】 で表わされる(2R)−3−O−p−トルエンスルホニ
    ロキシ−1,2−プロパンジオールを、第三級アミンの
    存在下で不活性の有機非プロトン溶媒中で等モル量のN
    −トリメチルアセチルイミダゾールと反応させ、その結
    果得られた次式III 、 【化3】 で表わされる(2R)−3−p−トルエンスルホニロキ
    シ−1−トリメチルアセトキシ−2−プロパノールを、
    不活性の有機溶媒中でジメトキシメタン及び五酸化リン
    と反応させ、そして次式IV、 【化4】 で表わされる(2R)−2−メトキシメトキシ−3−p
    −トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシ
    プロパンをルイス酸の存在下で、−5℃〜5℃の温度で
    無水酢酸により処理し、そして得られた次式V、 【化5】 で表わされる(2R)−2−アセトキシメトキシ−3−
    p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキ
    シプロパンを適当な有機溶媒中で、100〜120℃の
    温度でブロモトリメチルシランと共に加熱し、揮発性の
    成分を真空でエバポレートし、この残渣をトリ(2−プ
    ロピル)ホスフィットと共に100〜120℃で加熱
    し、そして式Iの生成物をクロマトグラフィー又は分子
    蒸留によって得ること、より成る方法。
  3. 【請求項3】 前記第三級アミンがトリエチルアミンで
    あり、前記有機非プロトン溶媒がジクロロメタンであ
    り、前記不活性の有機溶媒がジクロロメタンであり、前
    記ルイス酸が三フッ化物ホウ素−ジエチルエーテル複合
    物であり、及び/又は前記適当な有機溶媒がトルエンで
    ある、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 一般式VI、 【化6】 (式中:Bはプリン−9−イル、プリン−7−イル、ピ
    リミジン−1−イル、ピリミジン−3−イル残基並びに
    これらのアザ及びデアザ類似体である)で表わされる複
    素環式プリン及びピリミジン塩基の(s)−N−(3−
    ヒドロキシ−2−ホスホニルメトキシプロピル)誘導体
    の製造のための、請求項1に記載の式Iの化合物の利用
    方法であって: ジメチルホルムアミド中における該式Iの化合物と、複
    素環式プリン及びピリミジン塩基又はそのアザもしくは
    デアザ類似体のナトリウム塩、あるいはこのような塩基
    と塩基性炭酸塩との混合物、との60℃〜120℃の温
    度での反応、更にこの溶液を真空でエバポレートし、そ
    してこの混合物をメタノール中のナトリウムメトキシド
    により処理し、そして次に不活性の有機溶媒中でブロモ
    トリメチルシランにより処理し、そして該一般式VIで表
    わされる生成物をクロマトグラフィーにより単離するこ
    と、より成る方法。
  5. 【請求項5】 前記塩基性炭酸塩が炭酸セシウムであ
    り、前記不活性の有機溶媒がアセトニトリルであり、及
    び/又は前記クロマトグラフィーがイオン交換クロマト
    グラフィーである、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキシ
    −3−ヒドロキシプロピル)−8−アザアデニン。
  7. 【請求項7】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキシ
    −3−ヒドロキシプロピル)−6−アザシトシン。
  8. 【請求項8】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキシ
    −3−ヒドロキシプロピル)−1−デアザアデニン。
  9. 【請求項9】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキシ
    −3−ヒドロキシプロピル)−2−クロロアデニン。
  10. 【請求項10】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキ
    シ−3−ヒドロキシプロピル)−8−アザアデニンジイ
    ソプロピルエステル。
  11. 【請求項11】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキ
    シ−3−ヒドロキシプロピル)−6−アザシトシンジイ
    ソプロピルエステル。
  12. 【請求項12】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキ
    シ−3−ヒドロキシプロピル)−1−デアザアデニンジ
    イソプロピルエステル。
  13. 【請求項13】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキ
    シ−3−ヒドロキシプロピル)−3−デアザアデニンジ
    イソプロピルエステル。
  14. 【請求項14】 9−(S)−(2−ホスホニルメトキ
    シ−3−ヒドロキシプロピル)−2−クロロアデニンジ
    イソプロピルエステル。
JP3195454A 1990-08-06 1991-08-05 (2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン、その製造及び利用 Expired - Lifetime JP2955402B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CS903871A CS387190A3 (en) 1990-08-06 1990-08-06 (2r)-2-/di(2-propyl)phosphonylmethoxy/-3-p-toluenesulfonyloxy -1- trimethylacetoxypropane and process for preparing thereof
CS3871-90 1990-08-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05230087A JPH05230087A (ja) 1993-09-07
JP2955402B2 true JP2955402B2 (ja) 1999-10-04

Family

ID=5380072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3195454A Expired - Lifetime JP2955402B2 (ja) 1990-08-06 1991-08-05 (2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン、その製造及び利用

Country Status (13)

Country Link
US (2) US5130427A (ja)
EP (1) EP0470809A1 (ja)
JP (1) JP2955402B2 (ja)
AU (1) AU8149291A (ja)
CA (1) CA2046755C (ja)
CS (1) CS387190A3 (ja)
FI (1) FI913702A (ja)
IE (1) IE71217B1 (ja)
IL (1) IL98849A0 (ja)
NO (1) NO913035L (ja)
NZ (1) NZ239131A (ja)
PT (1) PT98590B (ja)
ZA (1) ZA915932B (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ284678B6 (cs) * 1991-05-20 1999-01-13 Ústav Organické Chemie A Biochemie Avčr Di(2-propyl)estery 1-fluor-2-fosfonomethoxy-3-p -toluensulfonyloxypropanů, způsob jejich přípravy a použití
US6057305A (en) * 1992-08-05 2000-05-02 Institute Of Organic Chemistry And Biochemistry Of The Academy Of Sciences Of The Czech Republic Antiretroviral enantiomeric nucleotide analogs
JP2532818B2 (ja) 1993-02-01 1996-09-11 松下電器産業株式会社 対物レンズおよび光ヘッド装置
US5502177A (en) * 1993-09-17 1996-03-26 Gilead Sciences, Inc. Pyrimidine derivatives for labeled binding partners
ATE332910T1 (de) * 2000-02-18 2006-08-15 Southern Res Inst Verfahren zur herstellung von 2-chloro-9-(2-deoxy-2-fluoro-beta-d-arabinofura osyl)-9h-purin-6-amin
NZ535408A (en) 2000-07-21 2006-09-29 Gilead Sciences Inc Method for selecting prodrugs of phosphonate nucleotide analogues
CA2485597C (en) * 2002-05-13 2013-07-02 Metabasis Therapeutics, Inc. Process for preparation of cyclic prodrugs of pmea and pmpa
WO2004037161A2 (en) * 2002-05-13 2004-05-06 Metabasis Therapeutics, Inc. Cyclic prodrugs of pmea one of its analogues
EP1753762B1 (en) * 2004-06-08 2014-03-19 Metabasis Therapeutics, Inc. Lewis acid mediated synthesis of cyclic esters
FI2648701T3 (fi) 2010-12-10 2023-06-12 Sigmapharm Laboratories Llc Hyvin stabiileja adefovirdipivoksiilin koostumuksia
DK2794624T3 (da) 2011-12-22 2019-07-22 Geron Corp Guanin-analoger som telomerase-substrater og påvirkere af telomer-længde
AU2015217221A1 (en) 2014-02-13 2016-08-11 Ligand Pharmaceuticals, Inc. Prodrug compounds and their uses
CN106687118A (zh) 2014-07-02 2017-05-17 配体药物公司 前药化合物及其用途
EP3737676B1 (en) 2018-01-09 2024-03-06 Ligand Pharmaceuticals, Inc. Acetal compounds and therapeutic uses thereof
JP7151348B2 (ja) * 2018-10-03 2022-10-12 日本製鉄株式会社 金属板用塗料およびこれを用いた塗装金属板の製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4868187A (en) * 1980-09-16 1989-09-19 Syntex (U.S.A.) Inc. Anti-viral N-substituted pyrimidines
US4816447A (en) * 1981-08-26 1989-03-28 Merck & Co., Inc. Anti-viral guanine compounds
CS233665B1 (en) * 1983-01-06 1985-03-14 Antonin Holy Processing of isomere o-phosphonylmethylderivative of anantiomere racemic vicinal diene
US5047533A (en) * 1983-05-24 1991-09-10 Sri International Acyclic purine phosphonate nucleotide analogs
CS263951B1 (en) * 1985-04-25 1989-05-12 Antonin Holy 9-(phosponylmethoxyalkyl)adenines and method of their preparation
CS264222B1 (en) * 1986-07-18 1989-06-13 Holy Antonin N-phosphonylmethoxyalkylderivatives of bases of pytimidine and purine and method of use them
AU8092587A (en) * 1986-11-18 1988-05-19 Bristol-Myers Squibb Company Synthesis of purin-9-ylalkylenoxymethyl phosphonic acids
US4927830A (en) * 1988-04-08 1990-05-22 The Regents Of The University Of Michigan Acyclic pyrrolo[2,3-D]pyrimidine analogs as antiviral agents
US4968686A (en) * 1988-04-08 1990-11-06 The Regents Of The University Of Michigan Acyclic pyrrolo [2,3-d]pyrimidine analogs as antiviral agents
JP3116079B2 (ja) * 1990-08-10 2000-12-11 インスティチュート オブ オーガニック ケミストリ アンド バイオケミストリ アカデミー オブ サイエンス オブ ザ チェコ リパブリック ヌクレオチドの新規な製法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Collect.Czech.Chem.Commun.(1989),第54巻,第9号,第2470〜2501頁

Also Published As

Publication number Publication date
IE912758A1 (en) 1992-02-12
CA2046755A1 (en) 1992-02-07
FI913702A (fi) 1992-02-07
PT98590A (pt) 1992-06-30
CA2046755C (en) 2002-02-12
NZ239131A (en) 1994-04-27
ZA915932B (en) 1992-04-29
JPH05230087A (ja) 1993-09-07
FI913702A0 (fi) 1991-08-02
CS276072B6 (en) 1992-03-18
CS387190A3 (en) 1992-03-18
AU8149291A (en) 1992-02-13
IE71217B1 (en) 1997-02-12
NO913035D0 (no) 1991-08-05
EP0470809A1 (en) 1992-02-12
PT98590B (pt) 1999-04-30
NO913035L (no) 1992-02-07
IL98849A0 (en) 1992-07-15
USRE35558E (en) 1997-07-08
US5130427A (en) 1992-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2955402B2 (ja) (2R)−2−〔ジ(2−プロピル)ホスホニルメトキシ〕−3−p−トルエンスルホニロキシ−1−トリメチルアセトキシプロパン、その製造及び利用
US6579981B1 (en) Antiviral guanine derivatives
US5686629A (en) Method and cyclic carbonates for nucleotide analogues
JPH0822866B2 (ja) プリンおよびピリミジン塩基のn−ホスホニルメトキシアルキル誘導体
BE898620A (fr) Derives o-phosphonylmethyle isomeres de diols enantiomeres et racemiques vicinaux, ainsi que leur procede de preparation
US5733896A (en) N-(3-fluoro-2-phosphonylmethoxypropyl) derivatives of purine and pyrimidine heterocyclic bases, their preparation and use
CA2031586A1 (en) Process for preparing an optically active cyclobutane nucleoside
Rosenberg et al. Phosphonylmethoxyalkyl and phosphonylalkyl derivatives of adenine
JP2923933B2 (ja) 新規シクロプロパン誘導体、その製造方法及びそれを含有する抗ウィルス剤組成物
EP0430336B1 (en) Process for the preparation of 4-O-phosphates of dopamine and dopamine derivatives
US4910307A (en) Process for preparing purines
EP0152316B1 (en) Substituted butyl guanines and their utilization in antiviral compositions
Jindřich et al. Synthesis of N-(3-fluoro-2-phosphonomethoxypropyl)(FPMP) derivatives of heterocyclic bases
John Synthesis and absolute stereochemistry of the two diastereoisomers of P 3-1-(2-nitrophenyl) ethyl adenosine triphosphate (‘caged’ATP)
JP3406596B2 (ja) 1―フルオロ―2―ホスホノメトキシ―3―p―トルエンスルホニルオキシプロパンのジ(2―プロピル)エステル、それらの製造方法及び利用
US4845084A (en) Phosphate derivatives of substituted butyl guanines, antiviral compositions containing them, and methods of treating viral infections with them
KR900002709B1 (ko) 푸린-9-일알킬렌옥시메틸 포스폰산의 합성방법
Holý Synthesis of 3-amino-and 3-azidoanalogs of 9-(3-hydroxy-2-phosphonylmethoxypropyl) adenine (HPMPA)
WO2015051900A1 (en) Process for the preparation of entecavir through novel intermediates
US3736314A (en) Unsaturated nucleoside phosphonates phosphonic acids and phosphonic acid salts
Alexander et al. General method of preparation of N-[(S)-(3-hydroxy-2-phosphonomethoxypropyl)] derivatives of heterocyclic bases
EP0289992A2 (en) Process for preparing purine derivates
NZ238134A (en) Preparation of adenosylo- or adenylosuccinic acid and compounds when so prepared
Pontikis et al. Synthetic and Antiviral Studies of Carboacyclic 6-and 2, 6-Substituted Purine Nucleosides

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 13